(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る給電スタンド1(図1A参照)は、給電対象92(図3参照)に電力を供給するための装置である。本開示でいう「給電対象」は、例えば、掃除機、空気清浄機及びパーソナルコンピュータ等の各種の家電機器、並びにタブレット端末、スマートフォン及び携帯電話機等の携帯端末又は携帯端末の充電器等である。つまり、給電対象92は、給電スタンド1から電力の供給を受けることになる。
給電スタンド1は、例えば、住宅の居室の床面等からなる設置面91(図3参照)に置かれた状態で使用される。給電スタンド1は、図1A及び図1Bに示すように、給電対象92に電力を供給するための給電部2を有する可搬型の本体部3と、本体部3を支持する支持部4と、を備える。支持部4は、設置面91に据え置かれた状態で、本体部3を設置面91上に立たせるように本体部3を支持する。
すなわち、本実施形態に係る給電スタンド1は、少なくとも本体部3が自立型かつ可搬型の給電装置であって、ユーザ93(図3参照)が給電スタンド1を自由に持ち運んで設置面91上の任意の位置に設置することができる。これにより、例えば、住宅の居室等の環境において、携帯端末等の給電対象92への電力の供給元を自由に配置することができる。しかも、給電スタンド1は、給電部2を有する本体部3が、支持部4に支持されて設置面91上に立つように設置される。そのため、給電スタンド1では、給電部2が人の足で踏まれたり、設置面91に液体がこぼれた際に給電部2に液体が掛かったりすることによる給電部2の故障等の不具合が生じにくい、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る給電スタンド1の構成について、図1A〜図5を参照して詳しく説明する。
給電スタンド1は、上述したように、可搬型の本体部3と、支持部4と、を備えている。本体部3は、給電対象92(図3参照)に電力を供給するための給電部2を有している。支持部4は、設置面91(図3参照)に据え置かれた状態で、本体部3を設置面91上に立たせるように本体部3を支持する。本開示でいう「据え置かれた状態」は、床面等の特定の位置に位置決めされた状態で据え置かれた状態を意味する。すなわち、支持部4は、キャスタ(Caster)等により設置面91上を移動自在な状態ではなく、設置面91上のいずれかの位置に置くべき場所を定めた状態で設置される。そのため、本実施形態に係る給電スタンド1は、可搬型でありながらも、例えば、住宅の居室の床面等からなる設置面91上に自立した状態で使用される。
以下では、給電スタンド1が床面である設置面91に据え置かれた状態での、水平面に対して垂直な(直交する)方向を「上下方向」とし、上下方向における下方(鉛直)を「下方」として説明する。また、給電スタンド1において、給電部2の複数の接続ポート21〜24(後述する)が設けられた面を前面とし、給電スタンド1を正面から見て右方を「右方」、左方を「左方」として説明する。図面中の「上下方向」、「前後方向」、及び「左右方向」を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。ただし、これらの方向は給電スタンド1の使用方向(設置方向)を限定する趣旨ではない。例えば、ここで規定した「前方」が、実際の給電スタンド1の使用状況では、ユーザ93から見て右方又は左方であってもよい。
給電部2は、それぞれ給電対象92を接続するための複数の接続ポート21〜24を有している。複数の接続ポート21〜24は、上下方向(鉛直方向)に沿って並ぶように配置されている。本実施形態では一例として、4つの接続ポート21〜24が、上下方向に一列に並ぶように、本体部3の前面301に配置されている。
本実施形態では、4つの接続ポート21〜24のうち上側の2つの接続ポート21,22の各々は、USB(Universal Serial Bus)のプラグを差込接続可能なUSBのレセプタクルである。これら2つの接続ポート21,22の各々は、USBのプラグを通じて給電対象92に5〔V〕の直流電圧を出力するように構成されている。また、4つの接続ポート21〜24のうち下側の2つの接続ポート23,24の各々は、一対の栓刃を有するAタイプのコンセントプラグを差込接続可能なコンセント(Outlet)である。これら2つの接続ポート23,24の各々は、コンセントプラグを通じて給電対象92に100〔V〕の交流電圧を出力するように構成されている。すなわち、給電部2は、直流電力と交流電力との両方を出力可能に構成されており、給電対象92に合わせて、4つの接続ポート21〜24のいずれかから直流電力又は交流電力を出力する。
本開示でいう「給電部」は、給電対象92に交流電力と直流電力との少なくとも一方を供給する機能を有していればよく、USBのレセプタクル及びコンセント(Outlet)のように、給電対象92を電気的に接続するための端子を有する構成に限らない。例えば、給電部2は、磁気共鳴方式又は電磁誘導方式の非接触給電用の給電ポート等であってもよい。
本体部3の上下方向(鉛直方向)の寸法は、本体部3の前後方向の寸法及び左右方向の寸法のいずれよりも大きい。すなわち、本体部3は、上下方向に長尺となる、いわゆる縦長形状に形成されている。本実施形態では、本体部3の下端部は、例えば、接着又はねじ等の方法により支持部4に固定されている。
また、本体部3は、固定部31と、可動部32と、を有している。固定部31は、支持部4に対して固定されている。可動部32は、固定部31に対して上下方向(鉛直方向)に沿って相対的に移動可能である。すなわち、本体部3は、図1A及び図1Bに示すように、上下方向に移動する可動部32を有している。
具体的には、固定部31は、ベース部311と、ポール部312と、を有している。ベース部311は、支持部4に固定されている。ベース部311は、側面視で三角形状に形成された樹脂成形品であって、上端部に近づく程にベース部311の前後方向の寸法が小さくなるように前面が傾斜している。ポール部312は、ベース部311の上面から上方に延びた部位である。ポール部312は、上下方向に長尺であって、前後方向に扁平な直方体状の樹脂成形品である。ここでは、ベース部311とポール部312とは一体化されている。
可動部32は、ケース321と、バックパネル322と、を有している。ケース321は、上下方向に長尺であって、かつ前後方向に扁平な直方体状の樹脂成形品である。ケース321は、図2A及び図2Bに示すように、固定部31のポール部312と外観上の一体感が出るように、ポール部312の真上に位置し、かつ平面視においてポール部312と同一形状に構成されている。バックパネル322は、上下方向に長尺であって、かつ左右方向の中央部が後方に凸となるように湾曲した板状の樹脂成形品である。バックパネル322の前面のうち上下方向の中心部よりも上方となる位置に、ケース321が固定されている。バックパネル322は、固定部31の後面に沿って上下方向に移動可能となるように、スライド機構を介して固定部31に保持されている。スライド機構は、例えば、開口面積が異なる複数の筒状体を重ね合わせたテレスコピック(Telescopic)構造等の伸縮機構、又はスライドレール等を用いて実現される。
上記構成により、図1B中の矢印A1のように、バックパネル322が固定部31に対して相対的に移動することにより、ケース321はバックパネル322ごと上下方向に移動する。すなわち、バックパネル322が上方に移動すると、ケース321がポール部312から離れる向きに移動し、バックパネル322が下方に移動すると、ケース321がポール部312に近づく向きに移動する。そのため、本体部3全体としてみれば、可動部32が上下方向に移動することにより、本体部3の上下方向の寸法が変化するように本体部3が伸縮することになる。
図1Aは、可動部32が移動範囲における下端に位置する状態、つまり本体部3が縮んだ「短縮状態」を示しており、図1Bは、可動部32が移動範囲における上端に位置する状態、つまり本体部3が伸びた「伸長状態」を示している。言い換えれば、本体部3が短縮状態にあれば、給電スタンド1の高さが最小となり、本体部3が伸長状態にあれば、給電スタンド1の高さが最大となる。本実施形態では一例として、給電スタンド1の高さは短縮状態で600〔mm〕、伸長状態で850〔mm〕である。そして、本体部3が短縮状態にあれば、ケース321及び固定部31の後面の全域が、バックパネル322にて覆われる。そのため、ケース321及び固定部31の前面が本体部3の前面301を構成し、バックパネル322の後面が本体部3の後面302を構成する。
ここで、給電部2は、本体部3を構成する固定部31及び可動部32のうち、可動部32に設けられている。具体的には、可動部32のケース321の前面(本体部3の前面301)に給電部2が設けられている。つまり、給電部2は、本体部3のうち少なくとも固定部31よりも上方の位置に配置されている。可動部32が上下方向に移動することで、設置面91からの給電部2の高さが変化する。本実施形態では給電部2は、差込式の複数の接続ポート21〜24を有しているので、本体部3の前面301に設けられた複数の接続ポート21〜24に対し、給電対象92のプラグが前方から差し込まれることになる。
支持部4は、固定部31(ベース部311)の下面に固定された平板状の部材である。言い換えれば、ベース部311は、支持部4の上面から上方に突出するように、支持部4に支持されている。本実施形態では、支持部4の前端部の左右方向の寸法が、支持部4の後端部の左右方向の寸法よりも大きく設定されており、支持部4は平面視においてT字状となる。
ここで、本体部3の重心の支持部4の上面への投影点は、前後方向において、支持部4の上面の中心部と後端部との間に位置する。すなわち、本体部3の重心を鉛直方向に投影した投影点は、支持部4の上面の中心部ではなく、後端部寄りの位置に設定されている。これにより、仮に給電スタンド1が転倒することがあっても、給電部2が設けられている本体部3の前面301側、つまり前方への給電スタンド1への転倒は生じにくくなる。
本実施形態に係る給電スタンド1は、給電部2に電力を供給するための給電コード5(図3参照)を更に備えている。本体部3は、給電コード5を電気的に接続するための受電部6を有している。受電部6は、給電部2と同様に、本体部3を構成する固定部31及び可動部32のうち、可動部32に設けられている。つまり、可動部32は、給電コード5を電気的に接続するための受電部6を有している。
ここで、受電部6は、給電部2と同様に、可動部32のケース321に設けられている。さらに、受電部6は、給電部2の4つの接続ポート21〜24と上下方向に一列に並ぶように、本体部3の前面301に配置されている。受電部6は、4つの接続ポート21〜24のうち最下段の接続ポート24の更に下方に配置されている。具体的には、ケース321の前面のうち、接続ポート24の下方の僅かに窪んだ部位が、受電部6を構成する。受電部6は、一対の受電端子61を有している。
これら一対の受電端子61に、後述する給電コード5の一対の端子51(図4A参照)が接触する(接続される)ことにより、受電部6に給電コード5が電気的に接続される。給電コード5における一対の端子51とは反対側の端部は外部電源に接続されるので、外部電源から給電コード5を介して受電部6に電力が供給される。本実施形態では、受電部6には外部電源から100〔V〕の交流電圧が印加される。
受電部6の一対の受電端子61は、ケース321内において給電部2の4つの接続ポート21〜24と電気的に接続されている。本実施形態では、上側の2つの接続ポート21,22の各々はUSBのレセプタクルであるので、給電部2は、交流電圧を直流電圧に変換するAC/DC変換部20(図5参照)を有している。受電部6と接続ポート21,22との間には、AC/DC変換部20が接続される。つまり、受電部6に外部電源から100〔V〕の交流電圧は、AC/DC変換部20にて5〔V〕の直流電圧に変換されて、接続ポート21,22に供給される。
以上説明したように構成される給電スタンド1は、例えば、図3に示すように、住宅の居室の床面である設置面91上に自立した状態で使用される。図3の例では、ユーザ93がソファ94に座り給電対象92であるタブレット端末を使用している場面において、給電対象92への電力の供給が給電スタンド1にて行われている。図3の例では、4つの接続ポート21〜24のうち最上段の接続ポート21が使用されており、給電部2から給電対象92に直流電力が供給されている。
すなわち、図3においては、設置面91におけるソファ94の近傍に、給電スタンド1が設置されている。つまり、給電スタンド1は少なくとも本体部3が可搬型であるので、家具のレイアウト等に応じて設置面91上の任意の位置に給電スタンド1を設置することができ、図3の例のように、ユーザ93の近くに給電スタンド1を設置することが容易である。その結果、ユーザ93は、住宅の居室等の環境において、給電対象92への電力の供給元を自由に配置することができる。しかも、給電スタンド1は自立型であるため、設置面91上の給電スタンド1の占有面積を小さく抑えることができ、ユーザ93が居室内を移動する場合等において、給電スタンド1が邪魔になりにくい。また、給電スタンド1では、給電部2が人の足で踏まれたり、設置面91に液体がこぼれた際に給電部2に液体が掛かったりすることによる給電部2の故障等の不具合が生じにくい。
ここで、図3の例では、本体部3が短縮状態にあるため、給電スタンド1の高さH1は600〔mm〕である。この状態では、給電部2の下端部(最下段の接続ポート24)はソファ94の肘かけに干渉することがある。給電部2とソファ94の肘かけとの干渉を避けるには、給電スタンド1の高さH1が700〔mm〕程度になるまで、可動部32を上方に移動させればよい。これにより、給電部2の下端部(最下段の接続ポート24)がソファ94の肘かけよりも上方に位置することとなり、給電部2とソファ94の肘かけとの干渉が回避可能となる。また、本実施形態では、図3に示すように、本体部3からの給電コード5の引出方向が下方である。そのため、給電コード5は本体部3から本体部3の前面301に沿って引き出されることになり、給電コード5が本体部3から本体部3の前方に引き出される構成に比べて、給電コード5が邪魔になりにくい。
図3では、給電スタンド1がソファ94の近傍に設置される例を示しているが、これは給電スタンド1の使用態様を限定する趣旨ではない。例えば、ベッド、ローテーブル若しくはキッチンカウンタ等の近傍、又は家具から離れた位置に、給電スタンド1が設置されてもよい。
ところで、給電コード5は、図4A及び図4Bに示すように、一対の端子51と、コネクタハウジング52と、を有している。一対の端子51は、給電コード5の一端部に設けられている。コネクタハウジング52は、一対の端子51を保持している。本実施形態では、コネクタハウジング52は直方体状に形成された樹脂成形品であって、一対の端子51はコネクタハウジング52の一面に設けられている。給電コード5におけるコネクタハウジング52と反対側の端部には、コンセントプラグが設けられている。そのため、例えば、居室の壁等に設置されているコンセント(Outlet)等の外部電源に給電コード5のコンセントプラグが接続され、かつ一対の端子51が受電部6の一対の受電端子61に接続されることにより、外部電源から受電部6に電力が供給される。
また、給電スタンド1は、図4A及び図4Bに示すように、受電部6に給電コード5を電気的に接続した状態で、受電部6に対して磁力により給電コード5を機械的に結合する結合構造7を更に備えている。結合構造7は、一対の金属板71及び一対のマグネット72にて構成されている。一対の金属板71は、コネクタハウジング52における一対の端子51の周辺に埋め込まれている。一対のマグネット72は、受電部6における一対の受電端子61の周辺に埋め込まれている。一対の金属板71は、例えば、鉄等の強磁性材料からなり、一対のマグネット72に近づけられた際に、一対のマグネット72の磁力によって一対のマグネット72に吸着される。コネクタハウジング52が受電部6に吸着された状態では、一対の端子51が一対の受電端子61に電気的に接続されることになる。
また、本実施形態に係る給電スタンド1は、図5に示すように、検知部11と、停止部12と、を更に備えている。検知部11は、本体部3の姿勢を検知する。停止部12は、検知部11で検知される本体部3の姿勢に基づいて、給電部2から給電対象92への電力の供給を停止する。本実施形態では、本体部3における可動部32のケース321内に、検知部11及び停止部12が収納されている。
検知部11は、一例として、加速度センサ及びジャイロセンサ等を用いて、鉛直方向に対する本体部3の傾きを検知する傾斜センサである。停止部12は、一例として、受電部6(一対の受電端子61)と給電部2との間に接続されるスイッチ(半導体スイッチ及びリレーを含む)である。検知部11が所定値を超える本体部3の傾きを検知すると、停止部12がオフすることで受電部6(一対の受電端子61)と給電部2との間を遮断する。この構成では、本体部3が転倒するか、又は本体部3が転倒しそうになると、検知部11が本体部3の傾きを検知して停止部12を作動させる。これにより、給電部2に通電したままの状態で本体部3が転倒することを抑制できる。
(3)変形例
実施形態1に係る給電スタンド1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1に係る給電スタンド1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)第1変形例
実施形態1の第1変形例に係る給電スタンド1Aは、図6A及び図6Bに示すように、固定構造41を更に備える点で、実施形態1に係る給電スタンド1と相違する。固定構造41は、支持部4を設置面91の定位置に固定するための構造である。本開示でいう「固定構造」は、給電スタンド1Aのレイアウト(配置)の変更が可能な状態で設置面91に支持部4を固定するための構造である。すなわち、固定構造41は、例えば、埋設又は接着等により支持部4を設置面91に完全に固定するのではなく、本体部3は設置面91に仮固定する。固定構造41にて支持部4が仮固定されることで、給電スタンド1Aの転倒が生じにくくなる。
図6Aの例では、固定構造41は、支持部4に形成された一対の孔411、及び一対のボルト412にて構成される。一対の孔411の各々は、支持部4の前端部における左右方向の各端部に形成され、左右方向の外側に向けて開放された孔である。一対のボルト412は、図6Bに示すように、一対の孔411を通して支持部4を厚み方向(上下方向)に貫通した状態で、設置面91に設けたねじ孔(ナット)に嵌め合される(螺合する)ことにより、支持部4を設置面91の定位置に固定する。
固定構造41は、給電スタンド1Aを仮固定する構造であればよいので、図6A及び図6Bの例に限らず、例えば、設置面91と支持部4との間に設けられる粘着シート又は面ファスナ等で実現されてもよい。また、詳しくは実施形態2で説明するが、机95(図10A参照)等の什器に支持部4を踏ませることでも、支持部4を設置面91の定位置に固定するための固定構造41が実現される。
(3.2)第2変形例
実施形態1の第2変形例に係る給電スタンド1Bは、図7に示すように、本体部3が天板部33を有する点で、実施形態1に係る給電スタンド1と相違する。
天板部33は、本体部3の上端部に設けられている。図7の例では、天板部33は、円盤状に形成された樹脂成形品であって、ケース321の上方に位置するように、バックパネル322の前面の上端部に固定されている。ここで、天板部33は、少なくとも給電部2が設けられている本体部3の前面301から更に前方に突出する。
この構成では、前方、つまり給電部2が設けられている本体部3の前面301側に給電スタンド1Bが転倒することがあっても、天板部33が支えとなって、本体部3の前面301と設置面91との間に隙間が確保される。そのため、給電スタンド1Bが前方に転倒したとしても、給電部2に接続されているUSBのプラグ又はコンセントプラグが設置面91に当たって損傷することが低減する。
さらに、図7の例では、天板部33は、給電部2に電気的に接続される給電対象92としてのタブレット端末、スマートフォン及び携帯電話機等の携帯端末の置台としても機能する。つまり、天板部33上には、例えば、充電中の携帯端末を載せ置くことが可能である。
(3.3)第3変形例
実施形態1の第3変形例に係る給電スタンド1Cは、図8に示すように、電池13を更に備える点で、実施形態1に係る給電スタンド1と相違する。電池13は、給電部2に電力を供給する。本開示でいう「電池」は、例えば、一次電池、二次電池及び太陽電池等を含む。すなわち、第3変形例に係る給電スタンド1Cは、給電コード5にて外部電源から電力の供給を受けることなく、給電部2から給電対象92への電力の供給が可能である。
図8の例では、電池13は、固定部31のベース部311に収納されている。電池13は、一例として、二次電池であって、本体部3(ベース部311)から取外可能な状態で本体部3に装着されている。そのため、本体部3から取り外された状態の電池13が充電されることにより、電池13は繰り返し使用可能となる。給電スタンド1Cは、電池13から出力される電力を給電部2に供給する放電回路を備えている。放電回路は、例えば、電池13から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ等を含む。また、図8の例では、受電部6が省略されており、実施形態1に係る給電スタンド1において受電部6が配置されていた位置には、接続ポート23,24と同様の接続ポート25が設けられている。
ただし、上述した例に限らず、給電スタンド1Cは、実施形態1に係る給電スタンド1と同様に、給電コード5を電気的に接続するための受電部6を備えていてもよい。この場合、給電スタンド1Cが充電回路を備えることで、給電コード5を介して外部電源から電池13の充電用の電力の供給が可能である。
(3.4)その他の変形例
給電スタンド1は、複数の接続ポート21〜24への通電状態を、個別に又は一括してオン/オフする操作スイッチを更に備えていてもよい。この場合、ユーザ93が操作スイッチを操作することで、接続ポート21〜24の非使用時には、給電部2(接続ポート21〜24)への通電を停止することが可能である。さらに、給電スタンド1は、例えば、人感センサ又はタイマ等を備えていてもよく、この場合に、人感センサ又はタイマ等の出力によって、複数の接続ポート21〜24への通電状態を、個別に又は一括してオン/オフしてもよい。
また、給電スタンド1は、複数の接続ポート21〜24への通電状態を、個別に又は一括して表示する表示部を更に備えていてもよい。表示部は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等を用いて実現される。表示部は、複数の接続ポート21〜24への通電状態に関わらず、例えば、受電部6へ通電されている間は常に点灯する構成であってもよい。
また、実施形態1では、本体部3の下端部と支持部4に固定されているが、この構成に限らず、本体部3は支持部4から分離可能に構成されていてもよい。この場合でも、本体部3は支持部4に支持されることにより、給電スタンド1は設置面91上に自立可能である。また、本体部3の下端部は、支持部4と一体に形成されていてもよい。
また、検知部11と停止部12とは一体化されていてもよい。例えば、フォトセンサ又は金属球等を利用した転倒スイッチにて検知部11と停止部12とを実現してもよい。この場合、転倒スイッチは、本体部3の姿勢(直立/転倒)を検知しつつ、本体部3の転倒を検知したときには給電部2からの電力の供給を停止する。
また、給電スタンド1は、住宅用に限らず、例えば、店舗、オフィス及び工場等の非住宅の施設で使用されてもよい。さらに、給電スタンド1は、居室等の屋内で使用される構成に限らず、屋外で使用されてもよい。屋外で使用される場合、例えば、テラス、ウッドデッキ又は地面等が設置面91となる。屋外で使用される場合、給電スタンド1は、適宜の防水構造を採用することが好ましい。
また、給電部2(接続ポート23,24)は、接地極無しの交流100〔V〕用のコンセント(Outlet)に限らず、例えば、接地極付きのコンセント(Outlet)、交流200〔V〕用又は直流用のコンセント(Outlet)であってもよい。さらに、給電部2(接続ポート23,24)は、Aタイプのコンセント(Outlet)に限らず、例えば、Bタイプ又はCタイプのように、ピン形状の栓刃を有するプラグを接続可能なコンセント(Outlet)であってもよい。
また、給電部2は、4つの接続ポート21〜24を有する構成に限らず、1つ、2つ又は3つの接続ポートを有する構成であってもよいし、5つ以上の接続ポートを有する構成であってもよい。
また、給電コード5におけるコネクタハウジング52と反対側の端部には、コンセント(Outlet)に接続可能なコンセントプラグに限らず、例えば、ハーネスプラグが設けられていてもよい。ハーネスプラグは、床下に配線が敷設されているフリーアクセスフロア(二重床)等において、床下に設けられているジョイントボックス等の外部電源に接続される。これにより、ジョイントボックス等の外部電源から給電コード5を介して受電部6に電力が供給される。
また、給電スタンド1は複数台設けられてもよい。この場合において、設置面91に連接された複数台の給電スタンド1が、送り配線により電気的に接続されてもよい。
また、受電部6は支持部4に設けられていてもよい。給電コード5は、給電スタンド1の構成要素に含まれていなくてもよい。さらに、給電コード5は、本体部3又は支持部4から取り外しできない状態で、本体部3又は支持部4から引き出されていてもよい。
また、給電部2は、本体部3の前面301に限らず、例えば、本体部3の後面302、上面、右側面又は左側面に設けられていてもよい。さらに、本体部3の複数の面に分散して給電部2が設けられていてもよい。
また、給電スタンド1は、給電スタンド1の非使用時に給電部2を覆うカバーを更に備えてもよい。カバーは、複数の接続ポート21〜24の各々の個別に覆ってもよいし、複数の接続ポート21〜24をまとめて覆ってもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る給電スタンド1Dは、図9に示すように、本体部3が相対的に移動可能な固定部31(図1A参照)及び可動部32(図1A参照)を備えていない点で、実施形態1に係る給電スタンド1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を用いて適宜説明を省略する。
給電スタンド1Dの本体部3は、第1ブロック34と、第2ブロック35と、第3ブロック36と、を有している。第1ブロック34は、実施形態1における固定部31に相当し、支持部4に固定されている。第1ブロック34は、上下方向に長尺であって、前後方向に扁平な直方体状の樹脂成形品である。第2ブロック35は、実施形態1におけるケース321に相当し、上下方向に長尺であって、かつ前後方向に扁平な直方体状の樹脂成形品である。第3ブロック36は、実施形態1におけるバックパネル322に相当し、上下方向に長尺であって、かつ左右方向の中央部が後方に凸となるように湾曲した板状の樹脂成形品である。第2ブロック35が第1ブロック34の上方に位置するように、第1ブロック34及び第2ブロック35は、上下方向に並べて第3ブロック36の前面に固定されている。
本実施形態では、受電部6(図11A参照)は、第1ブロック34に設けられている。より詳しくは、第1ブロック34の下端部の右側面に受電部6が設けられている。そのため、給電コード5は、図9に示すように、第1ブロック34の下端部から引き出されることになる。一方、給電部2は第2ブロック35に設けられている。
ここで、本体部3は、上下方向(鉛直方向)の一部に、前後方向又は左右方向の寸法が本体部3における他の部位よりも小さい、くびれ部37を更に有している。本実施形態では、第1ブロック34の上面と第2ブロック35の下面との間には所定幅の隙間が設けられており、第3ブロック36において、この隙間に対応する部位が、くびれ部37を構成する。つまり、本体部3は、第1ブロック34と第2ブロック35との間の隙間において、前後方向の寸法が他の部位よりも小さくなるので、この部位が、くびれ部37を構成する。
以上説明したように構成される給電スタンド1Dは、例えば、図10Aに示すように、住宅の居室の床面である設置面91上に自立した状態で使用される。図10Aの例では、什器である机95の近傍に給電スタンド1Dが設置されており、椅子96に座ったユーザが給電スタンド1Dを使用する場面を想定している。本開示でいう「什器」は、机95に限らず、例えば、椅子96、収納棚及びパーテーション等を含む。図10Aの例では、机95が壁97際に設置されており、給電スタンド1Dは、本体部3の後面302(図11A参照)を壁97に向けた状態で、机95と壁97との隙間に設置されている。
ここで、給電スタンド1Dの支持部4は机95の脚部952にて踏まれている。これにより、支持部4が設置面91の定位置に固定(仮固定)されるため、給電スタンド1Dの転倒が生じにくくなる。すなわち、支持部4そのものが、支持部4を設置面91の定位置に固定するための固定構造として機能する。本実施形態では、このように机95等の什器に支持部4を踏ませるために、実施形態1に比較して支持部4の厚みが小さく(薄く)設定されている。
また、上述したように受電部6(図11A参照)は、第1ブロック34の下端部の右側面に設けられている。ただし、受電部6は、第1ブロック34の前面又は左側面に設けられていてもよい。すなわち、受電部6は、本体部3の前面301及び左右方向の両側面の少なくとも1面(本実施形態では右側面)に配置されている。そのため、給電スタンド1Dは、給電コード5と壁97との干渉を回避しつつ、本体部3の後面302を壁97に向けた状態で壁97際に設置可能となる。しかも、給電コード5は本体部3から壁97に沿って引き出されることになり、給電コード5が邪魔になりにくい。
ここで、給電スタンド1Dの高さH2は一例として850〔mm〕である。一方、机95の天板951の上面953の高さH11は、一般的に700〔mm〕程度である。そのため、図10Aに示すように、少なくとも本体部3の一部は、机95の天板951の上面953から上方に突出する。言い換えれば、本体部3は、設置面91上に設置された什器(机95)の上面953を含む平面から上方に突出する突出部を有している。本実施形態では、上下方向において、天板951の位置が本体部3のくびれ部37の位置と一致し、第1ブロック34と第2ブロック35との間に、天板951の端部が差し込まれる。つまり、くびれ部37が、天板951と壁97との間に挟まれる。そのため、第2ブロック35が突出部を構成する。ここで、給電部2は、突出部(第2ブロック35)に設けられている。したがって、給電部2と什器(机95)との干渉を回避でき、給電部2の使い勝手が向上する。
また、図10Bは、実施形態2の変形例に係る給電スタンド1Eの使用例を示している。この給電スタンド1Eは、机95の天板951の下方に設置される。机95の天板951の下面の高さH12は、一般的に620〔mm〕以上である。そのため、給電スタンド1Eの高さH3は一例として600〔mm〕に設定される。これにより、給電スタンド1Eは、図10Bに示すように、天板951下に収まるように設置可能となる。
ところで、本実施形態に係る給電スタンド1Dは、上述したように、本体部3の後面302を壁97に向けた状態で、壁97際に設置されることを想定しているため、以下の2つの構成を採用している。
1つ目の構成として、図11Aに示すように、給電部2は、本体部3の前面301に設けられており、本体部3の後面302からの支持部4の後方への突出量は、本体部3の前面301からの支持部4の前方への突出量よりも小さい。具体的には、本体部3の後面302からの支持部4の後方への突出量は数〔cm〕以下に設定される。本実施形態では、図11Aに示すように、本体部3の後面302と支持部4の後面とは面一であるため、本体部3の後面302からの支持部4の後方への突出量は0〔cm〕である。そのため、給電スタンド1Dが壁97際に設置された状態で、本体部3の後面302と壁97との隙間を小さく抑えることができ、給電スタンド1Dを安定して設置可能である。
2つ目の構成として、図11Bに示すように、給電部2は、本体部3の前面301に設けられており、本体部3は、本体部3の後面302において給電部2の後方の部位に後方に突出する受圧部38を更に有する。つまり、受圧部38は、本体部3における給電部2の裏側に設けられており、本体部3の後面302から後方に突出する。そのため、本体部3の後面302と壁97との間に、例えば、幅木98の厚み分だけ隙間が生じた場合でも、この隙間を受圧部38にて埋めることが可能である。
ここで、本実施形態では、本体部3の後面302からの受圧部38の突出量が可変である。一例として、受圧部38はアジャスタボルトのように、本体部3に対し「ねじ」にて結合されている。そのため、受圧部38を回転させることにより、本体部3の後面302からの受圧部38の突出量は、図11Aに示す「L1」から、図11Bに示す「L2」に変化する(L2>L1)。受圧部38の突出量は、例えば、幅木98の厚みに応じて調整される。
ところで、給電スタンド1Dの高さは、上述したように一例として850〔mm〕であるが、この構成に限らず、適宜変更可能である。ただし、給電スタンド1Dが机95等の什器の近傍に設置されることを考えると、給電部2については、給電部2の下端部が設置面91から720〔mm〕以上の高さにあり、給電部2の上端部が設置面91から850〔mm〕以下の高さにあることが好ましい。同様に、机95の天板951下に収まる給電スタンド1Eであれば、給電部2の上端部が設置面91から600〔mm〕以下の高さにあることが好ましい。また、給電スタンド1Eが、実施形態1で説明したようにソファ94(図3参照)の近傍に設置される場合には、肘かけとの干渉を避けるために、給電部2の下端部は設置面91から550〔mm〕以上の高さにあることが好ましい。
実施形態2の構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(実施形態3)
本実施形態に係る給電スタンド1Fは、図12A及び図12Bに示すように、電池13の配置等が、実施形態2に係る給電スタンド1Dと相違する。以下、実施形態2と同様の構成については、共通の符号を用いて適宜説明を省略する。
すなわち、給電スタンド1Fが電池13を備える点については、実施形態1の第3変形例に係る給電スタンド1C(図8参照)と同様である。電池13を備えた構成により、給電スタンド1Fは、給電コード5(図9参照)にて外部電源から電力の供給を受けることなく、給電部2から給電対象92への電力の供給が可能である。また、給電スタンド1Fでは、受電部6が省略されている。
本実施形態に係る給電スタンド1Fは、充電回路101を更に備えている。電池13は、充電回路101にて充電される二次電池(蓄電池)である。すなわち、本実施形態では、給電スタンド1Fの充電回路101にて電池13が充電されることにより、電池13は繰り返し使用可能となる。充電回路101は、一例として、本体部3の第1ブロック34に内蔵されている。充電回路101は、少なくとも電池13、及び後述する非接触受電回路104に電気的に接続されている。
給電スタンド1Fは、電池13から出力される電力を給電部2に供給する放電回路102を更に備えている。放電回路102は、例えば、電池13から出力される直流電圧を交流電圧に変換するインバータ等を含む。放電回路102は、一例として、本体部3の第1ブロック34に内蔵されている。放電回路102は、少なくとも電池13、及び給電部2に電気的に接続されている。
ところで、本実施形態では、給電部2は、電池13の充電中であっても、給電対象92に電力を供給可能である。具体的には、放電回路102は、充電回路101にも電気的に接続されており、電池13から出力される電力だけでなく、充電回路101から出力される電力を給電部2に供給することも可能である。これにより、電池13の充電中であっても、充電回路101から出力される電力を放電回路102にて給電部2に送ることができ、給電部2から給電対象92への電力供給が可能になる。この場合、電池13が満充電になっても、充電回路101が動作し続けるため、充電回路101は、例えば、トリクル充電方式により、電池13に微小な電流を継続的に供給する。
また、本実施形態に係る給電スタンド1Fは、残量表示部103を更に備える。残量表示部103は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等を用いて実現され、電池13の残容量を表示する。本開示でいう電池13の残容量は、電池13の残容量(RC:Remaining Capacity)を電池13の満充電容量(FCC:Full Charge Capacity)で除算した相対残容量(RSOC:Relative State Of Charge)である。本開示でいう相対残容量(RSOC)は、充電率(SOC:State Of Charge)と同義である。一例として、残量表示部103は、電池13の残容量に応じて点灯状態(点灯/消灯、点滅パターン又は発光色等)を変化させることにより、電池13の残容量を表示する。
このような残量表示部103は、給電部2を使用するユーザ93の目につきやすいように、給電部2の周辺、つまり給電部2付近に配置されていることが好ましい。図12A及び図12Bの例では、残量表示部103は、第2ブロック35における給電部2の4つの接続ポート21〜24の下方に配置されている。さらに、残量表示部103は、本体部3における給電部2と同一面(ここでは前面301)に配置されている。ただし、この構成に限らず、例えば、本体部3の前面301において、給電部2の4つの接続ポート21〜24の各々、又は給電部2全体を囲むような枠状の発光部が設けられ、この枠状の発光部により残量表示部103が実現されてもよい。また、残量表示部103は、本体部3における給電部2と同一面(ここでは前面301)に限らず、例えば、本体部3の上面、右側面又は左側面等に配置されていてもよい。
また、本実施形態に係る給電スタンド1Fは、非接触受電回路104を更に備えている。非接触受電回路104は、非接触給電回路204から非接触で電力が供給される。充電回路101は、非接触受電回路104に供給される電力にて電池13を充電する。すなわち、本実施形態では、給電スタンド1Fに対しては、非接触給電回路204を有する充電台200から、非接触給電方式にて電力が非接触で供給される。
具体的には、充電台200は、非接触給電のための非接触給電回路204を有している。非接触給電回路204は、一次側コイルを含んでいる。本実施形態では、一次側コイルは、一例として、平面視において導線が渦巻き状に巻かれたスパイラル型のコイルである。
充電台200は、図12Aに示すように、凹部201と、通電表示部202と、電源コード203と、非接触給電回路204と、を有している。凹部201は、支持部4の形状に合わせて、充電台200の上面に形成されている。通電表示部202は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等を用いて実現され、非接触給電回路204の通電状態を表示する。電源コード203は非接触給電回路204に電気的に接続されている。電源コード203における非接触給電回路204とは反対側の端部には、コンセントプラグが設けられている。そのため、例えば、居室の壁等に設置されているコンセント(Outlet)等の外部電源に電源コード203のコンセントプラグが接続されることにより、外部電源から非接触給電回路204に電力が供給される。
非接触受電回路104は、本実施形態では、支持部4に配置されている。非接触受電回路104は、一次側コイルと電磁結合(電界結合と磁界結合との少なくとも一方)された二次側コイルを含んでいる。本実施形態では、一例として、二次側コイルは、一次側コイルと同様に、平面視において導線が渦巻き状に巻かれたスパイラル型のコイルである。非接触受電回路104は、充電回路101に電気的に接続されている。
非接触受電回路104は、整流平滑回路を含み、二次側コイルの両端間に発生する交流電圧を整流平滑回路で整流し、かつ平滑する。そして、非接触受電回路104は、整流及び平滑により得られる直流電圧を充電回路101に出力する。
上記構成により、給電スタンド1Fは、図12Bに示すように、充電台200上に置かれ、支持部4が充電台200の凹部201に嵌り込んだ状態で、充電台200の非接触給電回路204から非接触受電回路104に非接触で電力が供給(伝送)される。本実施形態に係る給電スタンド1Fは、一次側コイルを含む共振回路と、二次側コイルを含む共振回路とを共鳴させることにより電力の伝送を行う磁界共鳴方式(磁気共鳴方式)を採用している。ただし、充電台200から給電スタンド1Fへの電力の伝送方式は、磁界共鳴方式に限らず、例えば、電磁誘導方式又はマイクロ波伝送方式等であってもよい。
ところで、電池13は、電気的に直列若しくは並列、又は直列かつ並列に接続された複数のセルを含むことで、大容量化を図っている。これら複数のセルは、1つのケース内に収容されることにより一体化されている。複数のセルを含む電池13は、図12Aに示すように、上下方向に長尺となる、いわゆる縦長形状である。このような形状の電池13は、同様に上下方向に長尺となる、いわゆる縦長形状の本体部3に収容されている。つまり、電池13は、給電スタンド1Fのうちの本体部3に配置されている。これにより、支持部4には、電池13を収容する空間を設ける必要がなく、例えば、電池13の厚みに比べて支持部4の厚みを小さくすることが可能である。その結果、実施形態2で説明したように、机等の什器に支持部4を踏ませることで、支持部4を設置面91の定位置に固定(仮固定)するような使い方が可能である。
ここにおいて、電池13は、本体部3の重心P1よりも下方に位置する。言い換えれば、電池13は、本体部3の重心P1よりも低い位置に配置されており、給電スタンド1Fの下面から電池13の上端部までの高さH21は、給電スタンド1Fの下面から本体部3の重心P1までの高さH22よりも低い(H21<H22)。すなわち、電池13は、本体部3の重心P1と本体部3の下端部との間に収まるように配置されている。ここで、本体部3の重心P1よりも上方には、給電部2が位置する。言い換えれば、電池13は、少なくとも給電部2よりも下方に位置する。
特に、本実施形態では、電池13は、本体部3及び支持部4を含む給電スタンド1F全体の重心(本体部3の重心P1よりも低い位置にある)よりも更に低い位置に配置されている。具体的には、電池13は、本体部3の複数の構成要素(給電部2、充電回路101、放電回路102及び電池13)のうち最も下方に位置する。そして、電池13は、本体部3の重心P1の高さH22の1/2以下の高さに収まるにように配置されている。言い換えれば、電池13の上端部の高さH21は、本体部3の重心P1の高さH22の1/2以下である。
電池13は、本体部3の複数の構成要素の中でも、比較的重量が大きいため、上述したように、極力、本体部3の下方に位置することで、給電スタンド1F全体としての重心を下げることができ、給電スタンド1Fを安定して設置可能である。すなわち、重量物が下方に位置する程に、給電スタンド1F全体としての重心を低くでき、給電スタンド1Fの設置時の安定性が向上する。
ただし、電池13の位置は、上述した位置に限らず、例えば、充電回路101の上方、又は上下方向において充電回路101と同じ位置(高さ)に、電池13が配置されていてもよい。また、給電部2の上方、又は上下方向において給電部2と同じ位置(高さ)に、電池13が配置されていてもよい。
以上説明した本実施形態に係る給電スタンド1Fによれば、給電コード5にて外部電源から電力の供給を受けることなく、給電部2から給電対象92への電力の供給が可能である。そのため、ユーザ93は、例えば、住宅の居室等の環境において、コンセント(Outlet)等の位置にもよらずに、給電対象92への電力の供給元をより自由に配置することができる。すなわち、給電スタンド1Fをコードレス仕様とすることができ、給電対象92への電力の供給元の配置の自由度がより一層高くなる。しかも、給電スタンド1Fは、その使用時において、給電コード5にて外部電源から電力の供給を受ける必要がないため、ユーザ93の足が給電コード5に引っ掛かることも回避できる。
特に、本実施形態では、電池13は二次電池であるので、例えば、給電スタンド1Fの非使用時には、居室等の隅(壁際等)に配置されている充電台200上に給電スタンド1Fを設置することで、電池13の充電を行うことが可能である。そして、給電スタンド1Fの使用時にのみ、ユーザ93が給電スタンド1Fを充電台200から取り外して給電スタンド1Fを任意の位置に移動させる、といった使い方が可能である。これにより、普段は、給電スタンド1Fを、邪魔になり難い居室等の隅(壁際等)に置いておくことができる。
次に、実施形態3の変形例について説明する。
図13Aは、実施形態3の第1変形例に係る給電スタンド1Gの要部を示している。給電スタンド1Gは、充電台200Gから、非接触給電方式ではなく接触給電方式で電力が供給される点で、実施形態3に係る給電スタンド1Fと相違する。図13Aの例では、支持部4の前端面に、一対の接触受電端子105が設けられている。一対の接触受電端子105は充電回路101に電気的に接続されている。一方、充電台200Gにおける凹部201の内側面には、一対の接触給電端子205が設けられている。上記構成により、給電スタンド1Gは、充電台200G上に置かれ、支持部4が充電台200Gの凹部201に嵌り込んだ状態で、充電台200Gの一対の接触給電端子205に対して一対の接触受電端子105を接触させる。この状態で、充電台200Gの一対の接触給電端子205から給電スタンド1Fの一対の接触受電端子105に電力が供給(伝送)される。このような構成において、電池13を充電するための充電回路101は、本体部3に限らず、支持部4又は充電台200Gに設けられていてもよい。
図13Bは、実施形態3の第2変形例に係る給電スタンド1Hの要部を示している。給電スタンド1Hは、給電コード5を介して外部電源から直接的に電力が供給される点で、実施形態3に係る給電スタンド1Fと相違する。図13Bの例では、本体部3の前面301の下端部に受電部6が配置されている。受電部6の構成は、実施形態1で説明した受電部6の構成と同じである。つまり、受電部6の一対の受電端子61に、給電コード5の一対の端子51が接触する(接続される)ことにより、受電部6に給電コード5が電気的に接続される。一対の受電端子61は充電回路101に電気的に接続されている。また、結合構造7(一対の金属板71及び一対のマグネット72)の構成についても、実施形態1で説明した結合構造7の構成と同じである。上記構成により、給電スタンド1Hは、受電部6に給電コード5が電気的に接続された状態で、給電コード5を介して外部電源から給電スタンド1Hの受電部6に直接的に電力が供給(伝送)される。
図14A及び図14Bは、実施形態3の第3変形例に係る給電スタンド1Iの要部を示している。給電スタンド1Iは、電池13が、本体部3から取外し可能に、本体部3に取り付けられる点で、実施形態3に係る給電スタンド1Fと相違する。給電スタンド1Iにおいては、図14Aに示すように、電池13は、複数のセルを収容した1つの電池ケース131を有している。電池ケース131には、取っ手132が設けられている。また、本体部3には、電池ケース131を収容可能な大きさ及び形状の電池収容部106が形成されている。電池収容部106は、本体部3の前面301に長方形状に開口する凹所である。さらに、本体部3は、電池13を電気的に接続するための電池コネクタ107を有している。電池コネクタ107は、例えば、電池収容部106の底面に配置されている。
上記構成において、電池13を本体部3に取り付ける際には、ユーザ93は、電池13を本体部3の前方から電池収容部106に押し込むようにして、電池収容部106に電池13を収容する。これにより、図14Bに示すように、電池13が本体部3に装着される。このとき、電池13のコネクタが、電池収容部106の底面にある電池コネクタ107に接続されることにより、電池13と本体部3とが電気的に接続される。一方、電池13を本体部3から取り外す際には、ユーザ93は、取っ手132を持って電池13を前方に引っ張り出すことにより、電池13を電池収容部106から取り出す。また、電池13が本体部3に取り付けられた、つまり本体部3に装着された状態で、本体部3からの電池13の脱落を防止するように、電池収容部106には、電池13を保持するロック機構が設けられていてもよい。
このように、電池13が本体部3から取外し可能な構成によれば、例えば、電池13の劣化等が生じた場合に、電池13のみを交換する作業が容易になる。また、電池13が二次電池であれば、電池13を専用の充電器等で充電して、本体部3に取り付ける、といった使い方も可能である。さらには、電池13として、例えば、電動自電車又は電動工具等の他の機器と共通の電池を使用することで、電池13を他の機器と共用したり、給電スタンド1Iで充電した電池13を他の機器で使用したりすることも可能である。また、本体部3に取り付ける電池13の個数又は種類等が変化可能であってもよい。この場合、例えば、電池13の個数又は種類を変えることで、本体部3に装着される電池13の容量又は電圧等を変更することが可能である。
実施形態3の他の変形例として、電池13は、二次電池に限らず、一次電池又は太陽電池等であってもよい。また、電池13は、本体部3に内蔵される態様に限らず、例えば、本体部3又は支持部4に外付けされてもよい。また、電池13が二次電池である場合において、電池13の充電中に、給電部2が給電対象92に電力を供給可能でなくてもよい。
また、実施形態3の構成(変形例を含む)は、実施形態1及び実施形態2で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。例えば、実施形態1で説明したように、本体部3が固定部31と可動部32とを有するような構成と、実施形態3の構成とを組み合わせて適用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、可搬型の本体部(3)と、支持部(4)と、を備える。本体部(3)は、給電対象(92)に電力を供給するための給電部(2)を有する。支持部(4)は、設置面(91)に据え置かれた状態で、本体部(3)を設置面(91)上に立たせるように本体部(3)を支持する。
この構成によれば、給電スタンド(1,1A〜1I)は、ユーザ(93)が自由に持ち運んで設置面(91)上の任意の位置に設置することができる。これにより、例えば、住宅の居室等の環境において、携帯端末等の給電対象(92)への電力の供給元を自由に配置することができる。しかも、給電部(2)を有する本体部(3)は、支持部(4)に支持されて設置面(91)上に立つように設置される。そのため、給電スタンド(1,1A〜1I)では、給電部(2)が人の足で踏まれたり、設置面(91)に液体がこぼれた際に給電部(2)に液体が掛かったりすることが生じにくい。したがって、給電スタンド(1,1A〜1I)では、給電対象(92)への電力の供給元を自由に配置する場合でも故障等の不具合が生じにくい、という利点がある。
第2の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1の態様において、本体部(3)の鉛直方向の寸法は、本体部(3)の前後方向の寸法及び左右方向の寸法のいずれよりも大きい。
この構成によれば、本体部(3)は、上下方向に長尺となる、いわゆる縦長形状であるので、設置面(91)上における本体部(3)の占有面積を小さく抑えることができる。
第3の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1又は2の態様において、給電部(2)は、それぞれ給電対象(92)を接続するための複数の接続ポート(21〜25)を有する。複数の接続ポート(21〜25)は、鉛直方向に沿って並ぶように配置されている。
この構成によれば、複数の接続ポート(21〜25)は異なる高さに配置されることになるので、ユーザ(93)は、複数の接続ポート(21〜25)のうち状況に応じて使いやすい高さにある接続ポートを使用可能となる。
第4の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜3のいずれかの態様において、本体部(3)は、固定部(31)と、可動部(32)と、を有する。固定部(31)は、支持部(4)に対して固定されている。可動部(32)は、固定部(31)に対して鉛直方向に沿って相対的に移動可能である。給電部(2)は、可動部(32)に設けられている。
この構成によれば、可動部(32)の移動に伴って給電部(2)の高さが変化するので、ユーザ(93)は、給電部(2)の高さを、状況に応じて使いやすい高さに調節可能となる。
第5の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第4の態様において、給電部(2)に電力を供給するための給電コード(5)を更に備える。可動部(32)は、給電コード(5)を電気的に接続するための受電部(6)を有する。
この構成によれば、給電コード(5)を外部電源に接続することで、本体部(3)から離れた位置にある外部電源からでも給電部(2)に電力を供給可能となる。また、受電部(6)が可動部(32)に設けられているので、同じく可動部(32)に設けられている給電部(2)と受電部(6)との間を電気的に接続するための構成を簡略化できる。
第6の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜4のいずれかの態様において、給電部(2)に電力を供給するための給電コード(5)を更に備える。本体部(3)は、給電コード(5)を電気的に接続するための受電部(6)を有する。
この構成によれば、給電コード(5)を外部電源に接続することで、本体部(3)から離れた位置にある外部電源からでも給電部(2)に電力を供給可能となる。
第7の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第5又は6の態様において、結合構造(7)を更に備える。結合構造(7)は、受電部(6)に給電コード(5)を電気的に接続した状態で、受電部(6)に対して磁力により給電コード(5)を機械的に結合する。
この構成によれば、例えば、ユーザ(93)の足が給電コード(5)に引っ掛かる等して、給電コード(5)に張力が作用した際に、受電部(6)と給電コード(5)との機械的な結合が容易に解除される。したがって、給電スタンド(1,1A〜1I)の転倒が生じにくくなる。
第8の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第5〜7のいずれかの態様において、給電部(2)は、本体部(3)の前面(301)に設けられている。受電部(6)は、本体部(3)の前面(301)及び左右方向の両側面の少なくとも1面に配置されている。
この構成によれば、給電コード(5)と壁(97)との干渉を回避しつつ、本体部(3)の後面(302)を壁(97)に向けた状態で、給電スタンド(1,1A〜1I)が壁(97)際に設置可能となる。
第9の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜8のいずれかの態様において、検知部(11)と、停止部(12)と、を更に備える。検知部(11)は、本体部(3)の姿勢を検知する。停止部(12)は、検知部(11)で検知される本体部(3)の姿勢に基づいて、給電部(2)から給電対象(92)への電力の供給を停止する。
この構成によれば、例えば、本体部(3)の転倒時等に、自動的に、給電部(2)から給電対象(92)への電力の供給を停止できる。
第10の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜9のいずれかの態様において、給電部(2)は、本体部(3)の前面(301)に設けられている。本体部(3)の後面(302)からの支持部(4)の後方への突出量は、本体部(3)の前面(301)からの支持部(4)の前方への突出量よりも小さい。
この構成によれば、本体部(3)の後面(302)を壁(97)に向けて給電スタンド(1,1A〜1I)が壁(97)際に設置された状態で、本体部(3)の後面(302)と壁(97)との隙間を小さく抑えることができる。
第11の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜10のいずれかの態様において、給電部(2)は、本体部(3)の前面(301)に設けられている。本体部(3)は、本体部(3)の後面(302)において給電部(2)の後方の部位に後方に突出する受圧部(38)を更に有する。
この構成によれば、本体部(3)の後面(302)を壁(97)に向けて給電スタンド(1,1A〜1I)が壁(97)際に設置された状態で、本体部(3)の後面(302)と壁(97)との間に生じる隙間を受圧部(38)にて小さくできる。受圧部(38)は、例えば、給電部(2)へのプラグの差込時に、本体部(3)を壁(97)側に倒す向きの力が給電部(2)に加わっても、この力を受けることで本体部(3)の傾きを抑えることができる。
第12の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜11のいずれかの態様において、支持部(4)を設置面(91)の定位置に固定するための固定構造(41)を更に備える。
この構成によれば、給電スタンド(1,1A〜1I)の転倒が生じにくくなる。
第13の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜12のいずれかの態様において、本体部(3)は、設置面(91)上に設置された什器の上面(953)を含む平面から上方に突出する突出部を更に有する。給電部(2)は、突出部に設けられている。
この構成によれば、給電スタンド(1,1A〜1I)が什器の近傍に設置されている場合に、給電部(2)は什器の上面(953)から上方に突出することになるので、給電部(2)の使い勝手が向上する。
第14の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜13のいずれかの態様において、本体部(3)は、鉛直方向の一部に、前後方向又は左右方向の寸法が本体部(3)における他の部位よりも小さいくびれ部(37)を更に有する。
この構成によれば、例えば、机(95)の天板(951)と壁(97)との間にくびれ部(37)を挟むことにより、給電スタンド(1,1A〜1I)の転倒が生じにくくなる。
第15の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第1〜14のいずれかの態様において、給電部(2)に電力を供給するための電池(13)を更に備える。
この構成によれば、給電スタンド(1,1A〜1I)をコードレス仕様とすることができ、給電対象(92)への電力の供給元の配置の自由度がより一層高くなる。
第16の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第15の態様において、電池(13)は、本体部(3)の重心(P1)よりも下方に位置する。
この構成によれば、比較的重量が大きい電池(13)が本体部(3)の重心(P1)よりも下方に位置するため、給電スタンド(1,1A〜1I)全体としての重心を下げることができ、給電スタンド(1,1A〜1I)を安定して設置しやすくなる。
第17の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第15又は16の態様において、電池(13)は、少なくとも給電部(2)よりも下方に位置する。
この構成によれば、比較的重量が大きい電池(13)が給電部(2)よりも下方に位置するため、給電スタンド(1,1A〜1I)全体としての重心を下げることができ、給電スタンド(1,1A〜1I)を安定して設置しやすくなる。
第18の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第15〜17のいずれかの態様において、電池(13)は、本体部(3)に配置されている。
この構成によれば、支持部(4)には電池(13)を設ける必要がないので、支持部(4)の薄型化を図ることができる。
第19の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第18の態様において、電池(13)は、本体部(3)から取外し可能に、本体部(3)に取り付けられる。
この構成によれば、例えば、電池(13)の劣化等が生じた場合に、電池(13)のみを交換する作業が容易になる。
第20の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第15〜19のいずれかの態様において、電池(13)の残容量を表示する残量表示部(103)を更に備える。
この構成によれば、残量表示部(103)にて、電池(13)の残容量を容易に確認可能となる。
第21の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第15〜20のいずれかの態様において、充電回路(101)を更に備える。電池(13)は、充電回路(101)にて充電される二次電池である。
この構成によれば、電池(13)は、給電スタンド(1,1A〜1I)自体で充電可能であって、繰り返し使用可能である。
第22の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第21の態様において、給電部(2)は、電池(13)の充電中であっても、給電対象(92)に電力を供給可能である。
この構成によれば、電池(13)の充電を止めることなく、給電部(2)から給電対象(92)に電力を供給することができ、使い勝手が向上する。
第23の態様に係る給電スタンド(1,1A〜1I)は、第21又は22の態様において、非接触給電回路(204)から非接触で電力が供給される非接触受電回路(104)を更に備える。充電回路(101)は、非接触受電回路(104)に供給される電力にて電池(13)を充電する。
この構成によれば、給電スタンド(1,1A〜1I)を充電器等に接続する必要がなく、電池(13)の充電が容易になる。
第2〜23の態様は、給電スタンド(1,1A〜1I)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。