以下、自動倉庫を具体化した一実施形態を図1〜図10にしたがって説明する。なお、以下で説明する実施形態の自動倉庫は、自動搬送式納骨堂で用いられる。
図1に示すように、自動倉庫10は、棚11を備えている。棚11は、複数の支柱12及び複数の棚板13により構成されている。複数の支柱12は、図1において矢印X1で示す連方向に所定の間隔を置いて複数配列されるとともに、矢印Y1で示す前後方向に所定の間隔を置いて2列配列されている。複数の支柱12は、矢印Z1で示す上下方向に立設される四角柱状である。複数の支柱12は、それぞれが互いに平行に上下方向に延びている。連方向で隣り合う支柱12同士の距離は、前後方向で隣り合う支柱12同士の距離よりも短い。
各棚板13は、細長板状である。各棚板13の一端部は前後方向で隣り合う支柱12の一方に固定されるとともに、各棚板13の他端部は前後方向で隣り合う支柱12の他方に固定されている。そして、前後方向で隣り合う支柱12には、上下方向に所定の間隔を置いて棚板13が複数架け渡されている。上下方向で隣り合う棚板13は互いに平行に延びている。複数の棚板13は、連方向に複数配列されている。
図2に示すように、棚板13は、連方向で隣り合う支柱12において連方向で対向する側面に固定される細長平板状の固定部13aと、固定部13aに対して直交する方向に延びる細長平板状の載置部13bとから構成されるL字状である。各棚板13は、固定部13aにおける載置部13bとは反対側の面である外面が、連方向で隣り合う支柱12において連方向で対向する側面にそれぞれ固定されることにより、各支柱12に固定されている。各棚板13の載置部13bの上面は水平方向に延びている。
図1に示すように、棚11は、複数の支柱12及び複数の棚板13によって構成される収納部14を複数有している。複数の収納部14は、連方向に複数配列されるとともに上下方向に複数段設けられている。複数の収納部14には、図示しない骨壺が収容された荷である厨子16がそれぞれ収納されている。厨子16は、略立方体形状である四角箱状である。本実施形態において、厨子16は、トレイとしての機能を果たす厨子移載用容器20に載置された状態で収納部14に収納されている。厨子16及び厨子移載用容器20は、収納部14に収納される移載物W1である。よって、収納部14には、厨子16、及び厨子16が載置された厨子移載用容器20が移載物W1として収納されている。厨子移載用容器20は、連方向に複数配列されている棚板13のうち、連方向で隣り合う支柱12において連方向で対向する側面に固定された一対の棚板13の載置部13bの上面に載置されている。
自動倉庫10は、移載物W1を収納部14に対して水平方向にスライド移動させることで出し入れする移載機40を備えている。本実施形態において、移載物W1のスライド移動方向は、前後方向に一致する。移載機40は、棚11に対して連方向に走行可能であるとともに上下方向に昇降可能なスタッカクレーンである。
図2に示すように、移載機40は、一対の駆動ベルト41を有している。一対の駆動ベルト41は帯状である。一対の駆動ベルト41は、駆動ベルト41の面方向が上下方向に一致するとともに、平面視すると、略長四角環状に配置されている。一対の駆動ベルト41は、連方向に並んで配置されるとともに、一対の駆動ベルト41の短手方向が連方向に一致し、一対の駆動ベルト41の長手方向が前後方向に一致する。
移載機40は、各駆動ベルト41の内側で各駆動ベルト41の四隅にそれぞれ配置されるプーリ42a,42b,42c,42dを有している。各プーリ42a,42b,42c,42dの回転軸線は上下方向に延びている。各駆動ベルト41は、各プーリ42a,42b,42c,42dにそれぞれ掛装されている。
移載機40には、引掛部43が二つ設けられている。各引掛部43は、各駆動ベルト41の外周面に取り付けられる取付部43aと、取付部43aから突出する引掛ピン43bと、をそれぞれ有している。引掛ピン43bは、駆動ベルト41よりも上方に突出している。
そして、各プーリ42a,42b,42c,42dのうちの一つが図示しない駆動モータによって駆動すると、各駆動ベルト41が各プーリ42a,42b,42c,42dに掛装された状態で駆動する。この各駆動ベルト41の駆動に伴って、各引掛部43が、水平方向であって、且つ各駆動ベルト41の延設方向(図2に示す矢印R1の方向)へ各駆動ベルト41と一体的に移動する。
また、移載機40は、収納部14に対して出し入れされる移載物W1を載置可能な載置台44を有している。載置台44は平板状であるとともに、各プーリ42a,42b,42c,42dの上方に配置されている。
自動搬送式納骨堂において、参拝者が訪れると、移載機40は、移載物W1を棚11の収納部14から取り出して載置台44に載置した状態で、祭壇又は墓石まで搬送する。そして、参拝者による参拝が終わると、移載物W1を棚11の収納部14へ戻す。
図3及び図4に示すように、厨子移載用容器20は、厨子16が載置される本体部21を備えている。本体部21は、平面視長四角形状の底壁22と、底壁22の両短側縁からそれぞれ立設する一対の短側壁23と、底壁22の両長側縁からそれぞれ立設する一対の長側壁24と、を有している。
底壁22は、薄板平板状である。一対の短側壁23は、薄板平板状であるとともに、底壁22に対して直交する方向に延びている。一対の短側壁23は、互いに平行に延びている。一対の長側壁24は、薄板平板状であるとともに、底壁22に対して直交する方向に延びている。一対の長側壁24は、互いに平行に延びている。
厨子移載用容器20は、移載機40の引掛部43の引掛ピン43bが引っ掛けられる被引掛部25(フック)を一対備えている。よって、本実施形態において、被引掛部25は、厨子移載用容器20に設けられている。引掛ピン43bは、被引掛部25に引っ掛けられる。
各被引掛部25は、各短側壁23における底壁22とは反対側の端部に連続するとともに各短側壁23に対して直交する方向に延びる第1延設部25aをそれぞれ有している。一対の第1延設部25aは、薄板平板状であるとともに各短側壁23に対して互いに離れる方向へ延びている。
また、各被引掛部25は、第1延設部25aにおける短側壁23とは反対側の端部に連続するとともに第1延設部25aに対して直交する方向に延びる第2延設部25bをそれぞれ有している。各第2延設部25bは、薄板平板状であるとともに各第1延設部25aに対して底壁22に近づく方向に延びている。各第2延設部25bは、各第1延設部25aの長さ分だけ各短側壁23に対して離間した位置で、各短側壁23に平行に延びている。
さらに、各被引掛部25は、各短側壁23における各第2延設部25b側の面の一部であるとともに底壁22の長手方向において各第2延設部25bと対向する対向面23aをそれぞれ有している。各被引掛部25は、各第1延設部25a、各第2延設部25b、及び各対向面23aにより構成されている。
図1及び図2に示すように、厨子移載用容器20は、一対の被引掛部25の一方が、移載物W1のスライド移動方向における移載機40側に配置されるとともに、一対の被引掛部25の他方が、移載物W1のスライド移動方向における移載機40とは反対側に配置されるように、収納部14に収納されている。したがって、本実施形態において、一対の被引掛部25は、本体部21における移載物W1のスライド移動方向に位置する両端部にそれぞれ設けられている。そして、本体部21は、移載物W1のスライド移動方向に厨子16を二つ並べた状態で載置可能になっている。
厨子移載用容器20が収納部14に収納された状態において、各被引掛部25の第1延設部25aは水平方向にそれぞれ延びており、各被引掛部25の第2延設部25bは上下方向にそれぞれ延びている。
図2に示すように、連方向に複数配列されている棚板13のうち、連方向で隣り合う支柱12において連方向で対向する側面に固定された一対の棚板13の載置部13bには、互いに近づく方向に張り出す張出部13cがそれぞれ形成されている。一対の棚板13の張出部13cは、平面視すると、収納部14(収納部14に収納された厨子移載用容器20)に対して対角配置されている。各張出部13cの大部分は、厨子移載用容器20が各載置部13bに載置された状態において、各被引掛部25の第1延設部25aと上下方向で重なっている。各張出部13cにおける第1延設部25aと上下方向で重なる部分には、張出部13cの厚み方向に貫通する細長四角形状の貫通孔13hが形成されている。貫通孔13hの長手方向は、連方向に一致している。
自動倉庫10は、移載物W1における収納部14からの落下を防止する落下防止装置30を備えている。本実施形態において、落下防止装置30は、一対の被引掛部25にそれぞれ設けられている。各落下防止装置30は、厨子移載用容器20が各載置部13bに載置された状態において、各張出部13cと上下方向で重なる位置に配置されている。よって、各落下防止装置30は、平面視すると、収納部14に対して対角配置されている。
図5、図6、図7及び図8に示すように、落下防止装置30は、棚板13の貫通孔13hに係合可能な係合部31を有している。係合部31は平板状であるとともに、棚板13の貫通孔13hに挿入されて棚板13に係合可能である。係合部31は薄板であるとともに、その厚み方向が棚11の前後方向に一致している。
また、落下防止装置30は、係合部31が棚板13の貫通孔13hに対して係合する係合位置、及び係合部31が棚板13の貫通孔13hに対して係合された状態が解除される解除位置の各位置に係合部31を保持するデテント機構50を有している。図5及び図6は、デテント機構50によって係合部31が係合位置に保持されている状態を示している。図7及び図8は、デテント機構50によって係合部31が解除位置に保持されている状態を示している。
落下防止装置30は、デテント機構50を収容するハウジング32を有している。ハウジング32は、被引掛部25に設けられている。図5及び図7に示すように、ハウジング32は、細長四角ブロック状である。ハウジング32は、例えば、図示しない螺子によって短側壁23の対向面23aに取り付けられている。
落下防止装置30は、揺動レバー33を有している。揺動レバー33は、ハウジング32内からハウジング32外に突出する回転軸33aと、回転軸33aにおけるハウジング32外に突出した突出端部の外周面から延びる第1レバー部33b及び第2レバー部33cとから構成されている。よって、揺動レバー33は、ハウジング32外に突出している。
回転軸33aは、ハウジング32における短側壁23の対向面23aとは反対側の側面32aからハウジング32外に突出している。回転軸33aは、ハウジング32の側面32aに対して直交する方向に延びている。回転軸33aの延設方向は、棚11の前後方向に一致する。回転軸33aは、ハウジング32に回転可能に支持されている。
第1レバー部33b及び第2レバー部33cはそれぞれ板状である。回転軸33aの外周面に対する第1レバー部33b及び第2レバー部33cの延設方向は互いに直交している。第1レバー部33b及び第2レバー部33cは、回転軸33aの回転軸心を揺動中心として揺動する。よって、揺動レバー33は、ハウジング32に対して揺動する。
係合部31は、揺動レバー33の揺動に連動して係合位置と解除位置とに切り替えられる。係合部31は、ハウジング32における重力方向の下方に位置する下面32bから出没可能になっている。ハウジング32の下面32bは、移載物W1の下面である厨子移載用容器20の底壁22の外面22aよりも上方に位置している。
図6及び図8に示すように、デテント機構50は、第1歯車51、第2歯車52、第3歯車53、カム部材54、及び付勢部材55を有している。第1歯車51、第2歯車52、第3歯車53、カム部材54、及び付勢部材55は、ハウジング32内に収容されている。
第1歯車51には、回転軸33aが嵌め込まれる孔51aが形成されている。回転軸33aは、第1歯車51の孔51aに嵌め込まれて圧入されることにより第1歯車51と一体になっている。そして、第1歯車51は、揺動レバー33の揺動に伴って揺動レバー33と一体的に回転する。
第2歯車52は、ハウジング32内でハウジング32に回転可能に支持されている。第2歯車52は、第1歯車51と噛合して第1歯車51と一体的に回転する。第2歯車52の外径は、第1歯車51の外径よりも大きい。第2歯車52の歯数は、第1歯車51の歯数よりも多い。
第3歯車53は、ハウジング32内でハウジング32に回転可能に支持されている。第3歯車53は、第2歯車52と噛合して第2歯車52と一体的に回転する。第3歯車53の外径は、第2歯車52の外径よりも小さい。第3歯車53の歯数は、第2歯車52の歯数よりも少ない。また、第3歯車53の外径は、第1歯車51の外径と同じである。そして、第3歯車53の歯数は、第1歯車51の歯数と同じである。
第3歯車53は、第2歯車52を挟んで第1歯車51とは連方向で反対側に配置されている。第1歯車51の回転軸心、つまり、回転軸33aの回転軸心と第3歯車53の回転軸心とは、連方向において直線上に配置されている。第2歯車52の回転軸心は、第1歯車51の回転軸心と第3歯車53の回転軸心とを連方向で結ぶ直線L1に対して上下方向でオフセットした位置に配置されている。第1歯車51及び第3歯車53は、第2歯車52の回転軸心よりもハウジング32における重力方向の上方に位置する上面32c寄りに配置されている。
カム部材54は、第3歯車53の回転に伴って第3歯車53の回転軸心を揺動中心として第1位置と第2位置との間で揺動する。図6は、カム部材54が第1位置に位置している状態を示している。図8は、カム部材54が第2位置に位置している状態を示している。カム部材54は平板状である。カム部材54は薄板であるとともに、その厚み方向が係合部31の厚み方向に一致している。
カム部材54における第2位置とは反対側の側縁は、内側に凹となる湾曲状の第1カム面54aになっている。カム部材54における第1位置側の側縁は、外側に凸となる湾曲状の第2カム面54bになっている。第1カム面54aにおける第3歯車53とは反対側の縁部と第2カム面54bにおける第3歯車53とは反対側の縁部とは連続している。
付勢部材55は、カム部材54の第1カム面54a又は第2カム面54bに接触した状態でハウジング32内にスライド移動可能に収容されている。付勢部材55は、ハウジング32内において、カム部材54を挟んで第2歯車52とは連方向で反対側に配置されている。付勢部材55は、カム部材54を第1位置に向けて付勢するバネが内蔵された柱状である。よって、付勢部材55は、カム部材54を第1位置に向けて付勢する。付勢部材55は、ハウジング32内において連方向にスライド移動する。
付勢部材55のスライド移動方向において、付勢部材55におけるカム部材54側の端部には、カム部材54に近づくにつれて先細りする山形状の尖端部55eが形成されている。尖端部55eは、第1接触面55a及び第2接触面55bを有している。第1接触面55a及び第2接触面55bは、付勢部材55のスライド移動方向に対してそれぞれ傾斜するテーパ形状である。第1接触面55aは、尖端部55eの尖端からハウジング32の下面32bに向けて延びている。第2接触面55bは、尖端部55eの尖端からハウジング32の上面32cに向けて延びている。
係合部31は、図示しない連結部材を介してカム部材54と一体になっている。そして、係合部31は、カム部材54と一体的に揺動してハウジング32に対して出没可能である。
係合部31におけるカム部材54とは反対側の端部である先端部は、係合部31の揺動方向における係合位置側の側縁が、係合部31の先端部に向かうにつれて係合部31の揺動方向における解除位置側の側縁に向けて湾曲する湾曲部31aになっている。湾曲部31aは、外側に凸で弧状に延びる湾曲状である。
図5及び図6に示すように、係合部31は、カム部材54が付勢部材55の付勢力によって第1位置に位置することによりハウジング32外へ突出して係合位置に位置した状態で保持される。係合部31が係合位置に位置すると、係合部31が棚板13の貫通孔13hに挿入されて棚板13に係合された状態となる。係合部31が貫通孔13hに挿入されている状態では、係合部31が貫通孔13hの内周面に接触することにより収納部14に対する厨子移載用容器20の移動が規制される。
係合部31が係合位置に位置している状態において、揺動レバー33の第1レバー部33bは、回転軸33aの外周面に対して上下方向に延び、且つ回転軸33aの外周面から下方に延びている。また、係合部31が係合位置に位置している状態において、揺動レバー33の第2レバー部33cは、回転軸33aの外周面に対して水平方向に延び、且つ回転軸33aの外周面から係合部31とは反対側に延びている。
図7及び図8に示すように、係合部31は、揺動レバー33の揺動によって回転する第1歯車51の回転力が第2歯車52を介して第3歯車53に伝達し、カム部材54が付勢部材55の付勢力に抗して第2位置に位置することによりハウジング32内に没入して解除位置に位置した状態で保持される。係合部31が解除位置に位置すると、係合部31が棚板13の貫通孔13hから引き抜かれて係合部31における棚板13に対する係合が解除された状態となる。
係合部31が解除位置に位置している状態において、揺動レバー33の第1レバー部33bは、回転軸33aの外周面に対して水平方向に延び、且つ回転軸33aの外周面から係合部31側に延びている。また、係合部31が解除位置に位置している状態において、揺動レバー33の第2レバー部33cは、回転軸33aの外周面に対して上下方向に延び、且つ回転軸33aの外周面から下方に延びている。
ここで、図5に示すように、第1レバー部33bが、回転軸33aの外周面に対して上下方向に延び、且つ回転軸33aの外周面から下方に延びており、第2レバー部33cが、回転軸33aの外周面に対して水平方向に延び、且つ回転軸33aの外周面から係合部31とは反対側に延びている状態を、揺動レバー33の第1切替状態とする。また、図7に示すように、第1レバー部33bが、回転軸33aの外周面に対して水平方向に延び、且つ回転軸33aの外周面から係合部31側に延びており、第2レバー部33cが、回転軸33aの外周面に対して上下方向に延び、且つ回転軸33aの外周面から下方に延びている状態を、揺動レバー33の第2切替状態とする。そして、揺動レバー33が第1切替状態となると、係合部31が係合位置に切り替えられ、揺動レバー33が揺動して第1切替状態から第2切替状態となると、係合部31が解除位置に切り替えられる。
また、収納部14に対して対向配置された二つの落下防止装置30の揺動レバー33の回転軸33a同士は、リンク機構35によって連結されている。リンク機構35は、各揺動レバー33の揺動に連動して伸縮する一対の伸縮カム部材35aと、各伸縮カム部材35aに連結されるリンクバー35bと、を有している。そして、二つの揺動レバー33の一方が、例えば、第1切替状態から第2切替状態となるように揺動すると、回転軸33aの回転に連動して一対の伸縮カム部材35aの一方が伸びてリンクバー35bを押す。すると、リンクバー35bは、一対の伸縮カム部材35aの他方に力を伝達し、一対の伸縮カム部材35aの他方が伸びる。これにより、二つの揺動レバー33の他方が、第1切替状態から第2切替状態となるように揺動する。
また、二つの揺動レバー33の一方が、例えば、第2切替状態から第1切替状態となるように揺動すると、回転軸33aの回転に連動して一対の伸縮カム部材35aの一方が縮んでリンクバー35bを引き込む。すると、リンクバー35bは、一対の伸縮カム部材35aの他方に力を伝達し、一対の伸縮カム部材35aの他方が縮む。これにより、二つの揺動レバー33の他方が、第2切替状態から第1切替状態となるように揺動する。このように、二つの揺動レバー33の一方が揺動すると、他方の揺動レバー33もリンク機構35を介して連動して揺動する。
収納部14に移載物W1が収納されている状態では、図6に示すように、付勢部材55の第1接触面55aがカム部材54の第1カム面54aに接触した状態で、付勢部材55がカム部材54を第1位置に向けて付勢している。そして、カム部材54が付勢部材55の付勢力によって第1位置に位置することで、係合部31がハウジング32外へ突出して係合位置に位置した状態で保持されており、係合部31が棚板13の貫通孔13hに挿入されて棚板13に係合された状態になっている。したがって、揺動レバー33は第1切替状態となっている。
この状態から、一対の駆動ベルト41が駆動し、一対の引掛ピン43bが、連方向で互いに接近する方向に水平移動すると、一対の引掛ピン43bが一対の被引掛部25の一方の第1延設部25aの下方に位置し、短側壁23と第2延設部25bとの間に対して連方向の両側からそれぞれ挿入され、被引掛部25に引っ掛けられた状態となる。さらに、一対の駆動ベルト41が駆動して、一対の引掛ピン43bが、連方向で互いに接近する方向にさらに水平移動すると、一対の引掛ピン43bの一方が、揺動レバー33の第1レバー部33bに当接するとともに第1レバー部33bを押圧する。
すると、揺動レバー33が第1切替状態から第2切替状態となるように揺動しようとし、揺動レバー33の揺動によって回転する第1歯車51の回転力が第2歯車52を介して第3歯車53に伝達し、第1カム面54aが第1接触面55aに接触しながらカム部材54が付勢部材55の付勢力に抗して第2位置に向けて揺動する。
そして、図8に示すように、第3歯車53が第1歯車51から第2歯車52を介して伝達される回転力によって回転して、カム部材54が、第1カム面54aが尖端部55eの尖端を乗り越えるまで揺動すると、第2カム面54bが第2接触面55bに接触する。さらに、カム部材54は、第2カム面54bが第2接触面55bに接触しながら付勢部材55の付勢力に抗して第2位置に向けて揺動し、カム部材54が付勢部材55の付勢力を受け止めた状態で第2位置に保持される。これにより、カム部材54が付勢部材55の付勢力に抗して第2位置に位置して、係合部31がハウジング32内に没入して解除位置に位置した状態で保持され、揺動レバー33は第2切替状態に切り替えられる。その結果、係合部31が棚板13の貫通孔13hから引き抜かれて棚板13に対して係合された状態が解除される。
このとき、収納部14に対して対向配置された二つの落下防止装置30の一方の揺動レバー33が揺動すると、二つの落下防止装置30の他方の揺動レバー33もリンク機構35を介して連動して揺動することから、対角配置されている二つの落下防止装置30において、係合部31が棚板13に対して係合された状態が解除される。
そして、一対の駆動ベルト41が駆動して、一対の引掛ピン43bが、移載物W1のスライド移動方向において、棚11に対して離間する方向へ移動すると、一対の引掛ピン43bが第2延設部25bに当接する。さらに、一対の引掛ピン43bが第2延設部25bに当接した状態において、一対の引掛ピン43bが、移載物W1のスライド移動方向において、棚11に対して離間する方向へ移動していくと、一対の引掛ピン43bが厨子移載用容器20を引き込む。よって、一対の引掛ピン43bが被引掛部25に引っ掛けられた状態で、移載機40によって収納部14に対して厨子16が厨子移載用容器20と共に水平方向にスライド移動して、厨子16が収納部14から取り出される。そして、厨子16は、厨子移載用容器20と共に移載機40の載置台44に載置される。
また、厨子16が、厨子移載用容器20と共に移載機40の載置台44に載置されている状態において、一対の駆動ベルト41が駆動して、一対の引掛ピン43bが、移載物W1のスライド移動方向において、棚11に対して接近する方向へ移動すると、一対の引掛ピン43bが短側壁23の対向面23aに当接する。なお、対向面23aの一部分は、ハウジング32の側面32aと同一面上に位置しており、一対の引掛ピン43bは、このハウジング32の側面32aと同一面上に位置している対向面23aの部分に当接する。
さらに、一対の引掛ピン43bが短側壁23の対向面23aに当接した状態において、一対の引掛ピン43bが、移載物W1のスライド移動方向において、棚11に対して接近する方向へ移動していくと、一対の引掛ピン43bが厨子移載用容器20を収納部14に対して押し込む。よって、一対の引掛ピン43bが被引掛部25に引っ掛けられた状態で、移載機40によって収納部14に対して厨子16が厨子移載用容器20と共に水平方向にスライド移動して、厨子16が収納部14に収納される。
そして、一対の駆動ベルト41が駆動し、一対の引掛ピン43bが、連方向で互いに離間する方向に水平移動すると、一対の引掛ピン43bの一方が、揺動レバー33の第2レバー部33cに当接するとともに第2レバー部33cを押圧する。すると、揺動レバー33が第2切替状態から第1切替状態となるように揺動しようとし、揺動レバー33の揺動によって回転する第1歯車51の回転力が第2歯車52を介して第3歯車53に伝達し、第2カム面54bが第2接触面55bに接触しながらカム部材54が第1位置に向けて揺動する。
そして、第3歯車53が第1歯車51から第2歯車52を介して伝達される回転力によって回転して、カム部材54が、第2カム面54bが尖端部55eの尖端を乗り越えるまで揺動すると、第1カム面54aが第1接触面55aに接触し、カム部材54が付勢部材55の付勢力によって第1位置に向けて付勢される。これにより、第1歯車51、第2歯車52、及び第3歯車53が回転して、カム部材54が揺動して第1位置に位置し、係合部31がハウジング32外へ突出して係合位置に位置した状態で保持されて、係合部31が棚板13の貫通孔13hに挿入されて棚板13に係合する。
このとき、収納部14に対して対向配置された二つの落下防止装置30の一方の揺動レバー33が揺動すると、二つの落下防止装置30の他方の揺動レバー33もリンク機構35を介して連動して揺動することから、対角配置されている二つの落下防止装置30において、係合部31が棚板13に対して係合された状態となる。
そして、一対の駆動ベルト41が駆動し、一対の引掛ピン43bが、連方向で互いに離間する方向に水平移動すると、一対の引掛ピン43bが、短側壁23と第2延設部25bとの間に対して連方向の両外側へ抜け出し、一対の引掛ピン43bが被引掛部25に引っ掛けられた状態が解除される。このようにして、移載機40による収納部14に対しての厨子16の出し入れが行われる。したがって、移載機40は、被引掛部25に一対の引掛ピン43bを引っ掛けた状態で一対の引掛ピン43bを水平方向に移動させることにより移載物W1を収納部14に対して水平方向にスライド移動させる。そして、揺動レバー33は、引掛ピン43bにおける水平方向への移動に連動してハウジング32に対して揺動する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
移載物W1が収納部14に収納されている状態においては、対角配置されている二つの落下防止装置30において、係合部31が棚板13に対して係合された状態となっているため、収納部14に収納された移載物W1が振動により収納部14から落下してしまうことが防止される。
また、厨子16を棚11の収納部14に対して出し入れする際には、移載機40の一対の引掛ピン43bが一対の被引掛部25の一方に引っ掛けられた状態で、移載機40によって収納部14に対して厨子16が厨子移載用容器20と共に水平方向にスライド移動する。よって、棚11の一対の棚板13の載置部13b又は移載機40の載置台44に対しては、厨子移載用容器20が直接引き摺られることになり、棚11の一対の棚板13の載置部13b又は移載機40の載置台44に対して厨子16が直接引き摺られることが無くなる。
また、厨子移載用容器20は、移載機40によって搬送されている途中で、移載機40によって水平面内で回転したり、移載機40とは別の回転装置に一旦移載されて回転装置によって水平面内で回転したりすることがある。これにより、厨子移載用容器20は、一対の被引掛部25の一方が、移載物W1のスライド移動方向における移載機40とは反対側に配置されるとともに、一対の被引掛部25の他方が、移載物W1のスライド移動方向における移載機40側に配置されるように、収納部14に収納されることもある。この場合であっても、厨子16を棚11の収納部14に対して出し入れする際には、移載機40の一対の引掛ピン43bが一対の被引掛部25の他方に引っ掛けられた状態で、移載機40によって収納部14に対して厨子16が厨子移載用容器20と共に水平方向にスライド移動する。
図9(a)及び図9(b)に示すように、例えば、係合部31がハウジング32外へ突出して係合位置に位置した状態で、移載物W1を収納部14や移載機40の載置台44から取り出して、移載物W1を平台等の平面F1に置こうとする場合がある。この場合、移載物W1が平面F1に置かれるより先に係合部31の先端部の湾曲部31aが接触し、厨子移載用容器20の底壁22の外面22aが平面F1に近づくにつれて、係合部31は、湾曲部31aが平面F1に接触しながら解除位置に向けて揺動していく。そして、移載物W1が平面F1に置かれた際には、ハウジング32の下面32bが、厨子移載用容器20の底壁22の外面22aよりも上方に位置していることから、付勢部材55におけるカム部材54に対する付勢力によって、湾曲部31aが平面F1に当接した状態で係合部31の姿勢が維持される。
図10に示すように、湾曲部31aが平面F1に当接した状態で係合部31の姿勢が維持された状態においては、カム部材54が、第1カム面54aが尖端部55eの尖端を乗り越えるまで揺動せずに、第1カム面54aが第1接触面55aに接触した状態になっている。よって、移載物W1を平面F1に対して持ち上げたときには、係合部31が、付勢部材55におけるカム部材54に対する付勢力によって係合位置に自動的に復帰する。したがって、移載物W1を収納部14や移載機40の載置台44に戻すときに、係合部31が係合位置に位置した状態になっているため、手作業で揺動レバー33を操作して係合部31を係合位置に戻す必要が無く、作業が簡素化される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)デテント機構50によって係合部31が解除位置に保持されることにより係合部31が棚板13に対して係合された状態が解除され、被引掛部25に一対の引掛ピン43bが引っ掛けられた状態で移載機40による一対の引掛ピン43bの水平方向への移動が行われることにより移載物W1が収納部14に対して水平方向にスライド移動される。また、デテント機構50によって係合部31が係合位置に保持されることにより係合部31が棚板13に対して係合され、収納部14に収納された移載物W1が収納部14から落下してしまうことが防止される。そして、このような落下防止装置30を、収納部14に収納される移載物W1の被引掛部25に設けたため、従来技術のように、各収納部14にそれぞれ落下防止装置30を予め設けておく必要が無く、低コストで移載物W1における収納部14からの落下を防止することができる。
(2)係合部31は、揺動レバー33の揺動に連動して係合位置と解除位置とに切り替えられる。これによれば、揺動レバー33を揺動させるだけで、係合部31が係合位置と解除位置とに切り替えられるため、係合部31における棚板13に対する係合と、係合部31における棚板13に対する係合の解除とを容易に行うことができる。
(3)係合部31は、カム部材54が付勢部材55の付勢力によって第1位置に位置することによりハウジング32外へ突出して係合位置に位置する。また、係合部31は、揺動レバー33の揺動によって回転する第1歯車51の回転力が第2歯車52を介して第3歯車53に伝達し、カム部材54が付勢部材55の付勢力に抗して第2位置に位置することによりハウジング32内に没入して解除位置に位置する。このような構成は、係合部31を、係合位置及び解除位置に保持する構成として好適である。
(4)例えば、係合部31がハウジング32外へ突出して係合位置に位置した状態で、移載物W1を平面F1に置こうとする場合がある。この場合、移載物W1が平面F1に置かれるより先に係合部31の湾曲部31aが平面F1に接触し、厨子移載用容器20の底壁22の外面22aが平面F1に近づくにつれて、係合部31は、湾曲部31aが平面F1に接触しながら解除位置に向けて揺動していく。そして、移載物W1が平面F1に置かれた際には、ハウジング32の下面32bが、厨子移載用容器20の底壁22の外面22aよりも上方に位置していることから、付勢部材55におけるカム部材54に対する付勢力によって、湾曲部31aが平面F1に当接した状態で係合部31の姿勢が維持される。よって、移載物W1を平面F1に対して持ち上げたときには、係合部31を、付勢部材55におけるカム部材54に対する付勢力によって係合位置に自動的に復帰させることができる。
(5)収納部14には、厨子16、及び厨子16が載置された厨子移載用容器20が移載物W1として収納されており、被引掛部25は厨子移載用容器20に設けられている。これによれば、厨子16を収納部14に対して出し入れする際には、引掛ピン43bが被引掛部25に引っ掛けられた状態で、移載機40によって収納部14に対して厨子16が厨子移載用容器20と共に水平方向にスライド移動する。よって、棚11又は移載機40に対しては、厨子移載用容器20が直接引き摺られることになり、棚11又は移載機40に対して厨子16が直接引き摺られることが無くなる。したがって、厨子16を大切に扱っているという印象を参拝者に与えることができるとともに厨子16の損傷を抑制することができる。
(6)被引掛部25が厨子移載用容器20に設けられているため、厨子16の形状を変更する必要が無い。よって、自動搬送式納骨堂で標準的に使用される厨子16の形状のまま運用することができる。
(7)移載物W1の被引掛部25に落下防止装置30が設けられているため、各収納部14にそれぞれ落下防止装置30が予め設けられている構成に比べて、落下防止装置30のメンテナンス作業を容易なものとすることができる。
(8)本実施形態の落下防止装置30によれば、移載物W1を棚11の収納部14に対して出し入れする作業を行っている間だけ、係合部31が棚板13に対して係合された状態を解除することができ、移載物W1が収納部14に収納されると、係合部31を棚板13に対して係合することができる。
(9)本実施形態では、移載物W1を収納部14に対して出し入れする際に、例えば、スライドフォークによって移載物W1を掬い上げること無く、移載機40によって収納部14に対して移載物W1を水平方向にスライド移動させることで出し入れする。よって、スライドフォークによって移載物W1を掬い上げて移載物W1を収納部14に対して出し入れする構成のように、移載物W1が棚11に干渉してしまうことを避けるスペースを確保する必要が無く、棚11の収納部14の数を多くすることができる。
(10)例えば、係合部31を、デテント機構50によって解除位置に保持せずに、引掛ピン43bによって第1レバー部33bを下方から支持して、揺動レバー33を第2切替状態に維持することにより、係合部31を解除位置に保持する場合を考える。この場合、引掛ピン43bとの位置関係によっては、第1レバー部33bを延ばさなければいけなくなる場合があり、揺動レバー33が大型化して、結果的に落下防止装置30が大型化してしまう。本実施形態においては、デテント機構50によって係合部31が解除位置に保持されるため、係合部31を解除位置に保持するために、引掛ピン43bによって第1レバー部33bを下方から支持して、揺動レバー33を第2切替状態に維持する場合のように第1レバー部33bを延ばす必要が無く、揺動レバー33を小型化することができる。その結果として、落下防止装置30の小型化を図ることができる。したがって、落下防止装置30の搭載スペースを小さくすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図11に示すように、連方向に複数配列されている棚板13のうち、連方向で隣り合う支柱12において連方向で対向する側面に固定された一対の棚板13の一方の載置部13bのみに張出部13cが形成されていてもよい。この場合、移載物W1が収納部14に収納されている際には、対角配置されている二つの落下防止装置30のうちの一方の係合部31が一対の棚板13の一方に係合され、二つの落下防止装置30のうちの他方の係合部31は一対の棚板13の他方に係合されていない。
また、対角配置されている二つの落下防止装置30において、二つの揺動レバー33がリンク機構35によって連動して揺動しなくてもよく、それぞれを独立して揺動させる構成としてもよい。このような構成において、例えば、移載物W1を収納部14に対して取り出す場合を考える。このとき、二つの落下防止装置30のうちの一方の係合部31における棚板13との係合が解除されており、二つの落下防止装置30のうちの他方の係合部31が、例えば、係合位置に保持されていたとする。この場合であっても、一対の棚板13の他方の載置部13bには張出部13cが形成されていないため、移載物W1を収納部14に対して取り出す際に、二つの落下防止装置30のうちの他方の係合部31が棚板13に干渉しない。このような構成によれば、リンク機構35を設けない分だけ構成が簡素化される。
○ 実施形態において、デテント機構50は、例えば、揺動レバー33の揺動に連動して係合部としてのロックピンをハウジング32に対して出没させるカム部材と、ロックピンをハウジング32に対して没入させる方向へ付勢する付勢部材と、を含むものであってもよい。カム部材は、揺動レバー33の揺動に連動して付勢部材の付勢力に抗してロックピンをハウジング32に対して突出させる方向へ移動する。ロックピンはハウジング32に対して突出することで係合位置に位置するとともに、ハウジング32に対して没入することで解除位置に位置する。
○ 実施形態において、揺動レバー33を、引掛ピン43bにおける水平方向への移動に連動してハウジング32に対して揺動させるようにしなくてもよく、例えば、揺動レバー33を手動で揺動させてもよい。
○ 実施形態において、係合部31におけるカム部材54とは反対側の端部である先端部が湾曲部31aになっていなくてもよく、例えば、係合部31の先端部の角部がピン角になっていてもよい。
○ 実施形態において、ハウジング32の下面32bと厨子移載用容器20の底壁22の外面22aとが上下方向において同じ位置にあってもよい。
○ 実施形態において、張出部13cには貫通孔13hに代わって切欠が形成されており、係合部31が、張出部13cに形成される切欠に係合可能であってもよい。
○ 実施形態において、本体部21における移載物W1のスライド移動方向に位置する両端部の少なくとも一方に被引掛部25が二つ設けられていてもよい。二つの被引掛部25は、連方向に並んで配置されている。
○ 実施形態において、駆動ベルト41が掛装されているプーリの回転軸線が連方向に延びていてもよい。そして、例えば、短側壁23に、第1延設部25a及び第2延設部25bを有する被引掛部材が取り付けられていてもよい。例えば、被引掛部材は、駆動ベルト41が駆動し、引掛ピン43bが、駆動ベルト41と一体的に駆動ベルト41の延設方向に移動すると、引掛ピン43bが短側壁23と第2延設部25bとの間に対して下方から挿入可能な形状になっている。
○ 実施形態において、被引掛部が、本体部21における移載物W1のスライド移動方向に位置する両端部の少なくとも一方に設けられていればよい。
○ 実施形態において、被引掛部が、本体部21における移載物W1のスライド移動方向に対して交差する方向に位置する両端部の少なくとも一方に設けられていてもよい。
○ 実施形態において、各プーリ42a,42b,42c,42dには、駆動ベルト41ではなく、チェーンが掛装されていてもよい。そして、チェーンに引掛部43が取り付けられていてもよい。
○ 実施形態において、厨子16のスライド移動方向に並べた状態で本体部21に載置される厨子16の数は、三つ以上であってもよい。要は、本体部21は、厨子16のスライド移動方向に厨子16を複数並べた状態で載置可能になっていればよい。
○ 実施形態において、本体部21に厨子16が一つだけ載置可能である厨子移載用容器20であってもよい。要は、厨子移載用容器20の大きさは、本体部21に載置される厨子16の大きさや収納部14の収納スペースの大きさによって適宜変更可能である。
○ 実施形態において、厨子移載用容器20の形状は、特に限定されるものではない。要は、厨子移載用容器20は、本体部21に厨子16が載置された状態で厨子16と共に棚11の収納部14に収納されるものであればよい。
○ 実施形態において、厨子移載用容器20を用いずに、厨子16が棚板13に直接載置された状態で収納部14に収納されていてもよい。この場合、厨子16に被引掛部25が設けられている必要がある。
○ 実施形態において、自動倉庫10は、自動搬送式納骨堂で用いられていたがこれに限らず、工場等に用いられてもよい。要は、荷としては厨子16以外の荷であってもよい。