JP6777419B2 - 注出キャップ - Google Patents

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Description

本発明は注出キャップに関する。
従来、液体洗剤、液体柔軟剤等の粘性の高い内容液を充填した容器本体の口部に装着される注出キャップとして、注出筒と周壁部の間に液回収空間を設けたものがある。
この従来の注出キャップでは、注出のときに注出筒の上端の注出口から該注出筒の外周に垂れた液が、注出後に容器本体を起こすことによって液回収空間に垂れ落ち、液回収空間の最深部に形成されている底壁部に形成された開口領域から容器本体内に戻るようになっている。しかしながら、液の注出を連続して行ったり、極めて粘度の高い液の場合等は、液回収空間に垂れた液がまだ容器本体内に戻り切らないうちに、再び内容液を注出することがあり、その場合、液回収空間に溜っている液が周壁部の内側からその内周面を伝って該周壁部の上端から垂れてその外周ねじ部等に付着してそこを汚すことになる。
そこで、特許文献1に記載の注出キャップでは、周壁部の内側からその内周面を伝って上端に向かう内容液の流れを堰き止める堤防突起が、周壁部の内周面から径方向の内側に向けて突設される。周壁部の内側からその内容液を伝って上端に向かう内容液の流れを、堤防突起によって堰き止めるものである。
特開2015-209259号公報
特許文献1に記載の注出キャップは、注出キャップの成形時に、周壁部の内周面から径方向の内側に向けて突設される堤防突起を一体成形するものであり、構造複雑で堤防突起の形成に困難を伴なう。
本発明の課題は、注出キャップにおいて、簡易な構造により、周壁部の外周面に内容液が付着するのを防ぐことにある。
請求項1に係る発明は、内容液が収容される容器本体の口部に装着され、注出筒を有する注出キャップであって、注出筒との間に液回収空間を設けて該注出筒を囲み、かつ該注出筒に底壁部を介して結合された周壁部を有し、該周壁部の内周面の上下方向に離隔する複数位置のそれぞれに、該周壁部の周方向に延在する液ダレ防止部が設けられ、前記液ダレ防止部は、前記周壁部の内周面に、凸部又は凹部、あるいは凸部及び凹部を形成することで設けられた複数の液溜り溝で構成されているようにしたものである。
本発明の注出キャップによれば、周壁部の内周面に設ける液ダレ防止部を簡易に形成でき、周壁部の外周面に内容液が付着するのを簡易な構造によって防ぐことができる。
図1は容器本体に注出キャップ及び計量キャップを取付けた状態を示す外観図である。 図2は容器本体に注出キャップ及び計量キャップを取付けた状態を示す断面図である。 図3は注出キャップを示し、(A)は後方斜視図、(B)は側面図、(C)は平面図である。 図4は図3(B)に示す注出キャップの断面図である。 図5は図4に示す注出キャップの注出筒を一部破断して示す断面図である。 図6は図5に示す注出キャップの要部拡大断面図である。 図7は液ダレ防止部の各種形態を示す模式図である。 図8は注出キャップの使用状態を示す斜視図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の注出キャップ100は、容器本体1の口部2に装着される。注出キャップ100は、上蓋を被着されて外部空間に対して封止可能にされ、本実施形態では、上蓋として計量キャップ200を適用した。
尚、本実施形態では、容器本体1の口部2、注出キャップ100及び計量キャップ200は、それらの中心軸を共通軸O上に配置して組立てられる。以下、容器本体1を正立させた状態で、この共通軸Oに沿う方向を上下方向とし、共通軸Oに沿って計量キャップ200の側を上側、容器本体1の側を下側とする。また、容器本体1を傾ける際に、注出キャップ100の注出筒10から注出される液の注出方向を前側とし、その反対方向を後側とする。つまり、図3(B)の紙面左側を前側、右側を後側とする。また、共通軸Oに沿う方向を軸方向と称し、本明細書において単に軸方向と記す場合も同様である。
注出キャップ100は、図1乃至図4に示す如く、ポリプロピレン等の合成樹脂成形体からなり、液体を注出可能にする嘴状の注出筒10を有する。注出キャップ100は、注出筒10との間に液回収空間20を設けて該注出筒10を囲み、かつ該注出筒10に底壁部30を介して結合された周壁部40を有するとともに、該周壁部40の軸方向中間部に結合されて該周壁部40を囲む外筒部50を有する。周壁部40は、上筒部41と下筒部42とを軸方向中間部で連結して形成され、上筒部41に対して下筒部42を段階的に縮径するものとしている。注出キャップ100は、上筒部41の下端側の外周部に結合されて下筒部42を囲む外筒部50を有し、下筒部42の下端部に底壁部30を結合している。注出キャップ100は、外筒部50の内周締結部51を容器本体1の口部2に設けた外周締結部(不図示)に締結するとともに、上筒部41の外周ねじ部43に計量キャップ200の外筒部210に備えた内周ねじ部211を螺合可能にしている。
注出キャップ100は、注出筒10を底壁部30から立設している。注出筒10は、その中心軸が共通軸Oと略一致するように配設され、その上端部の内側を注出口11としている。また、注出筒10の後側には、その上下方向の全長に渡って径方向に貫くスリット12が形成されている。底壁部30は前側から後側に向かって漸次、下り勾配をなすように傾斜している。注出筒10が底壁部30に結合している下端部の内側には、底壁部30の面内に開口した連通口31Aが形成されている。底壁部30における上記連通口31Aの後側で、液回収空間20に臨む面内には、この連通口31Aにつながり、かつ注出筒10に形成したスリット12の下端部につながる略矩形状の液回収口31Bが開口している。連通口31A及び液回収口31Bは底壁部30の面内に開けた開口領域31を構成する。
計量キャップ200は、ポリプロピレン等の合成樹脂成形体からなり(透明体又は半透明体からなることが好ましい)、図1、図2に示す如く、容器本体1の口部2に設けた注出キャップ100における周壁部40の外周ねじ部43に螺合する内周ねじ部211を備えた外筒部210と、この外筒部210の内側において筒状壁221と底壁222を備えた有底筒状の内筒部220とを有する。内筒部220は、外筒部210よりも軸方向の上側及び下側に突出している。内筒部220の内部が液体計量空間になる。外筒部210と内筒部220の筒状壁221とはそれらの中心軸を同軸配置し、内筒部220は筒状壁221の軸方向の一端を開口部221Aとし、筒状壁221の軸方向の他端に底壁222を設けて、この他端を閉塞している。
計量キャップ200は、外筒部210の軸方向に沿う底壁222寄りの端部と、内筒部220の筒状壁221の軸方向に沿う中間部との間を閉じる環状壁223を有する。
計量キャップ200は、正立させた容器本体1の口部2に嵌合された注出キャップ100の周壁部40が備える外周ねじ部43に対し、内筒部220の底壁222を上側に配置させた状態で、外筒部210が備える内周ねじ部211を着脱して使用される。
従って、容器本体1の内容液を注出するときには、計量キャップ200の外筒部210又は内筒部220の筒状壁221を把持し、この計量キャップ200を周方向に回して注出キャップ100から取外すとともに、注出キャップ100の注出筒10を露出させる。
次いで、計量キャップ200の中心軸と注出キャップ100の中心軸とを交差させるように配置するとともに、注出キャップ100の注出筒10における外周面に形成している後述の係止部13を計量キャップ200の内筒部220における開口部221Aの縁部に当接させる。この状態で、図8に示す如く、容器本体1を傾けて、注出筒10の注出口11から計量キャップ200の内筒部220内に内容液を計量しながら注入する。そしてその後、この計量された内容液を計量キャップ200の内筒部220から、例えば洗濯機、洗面器、衣料等に対して全量注ぎ出す。内容液の注ぎ出しが完了したら、容器本体1を起こし、上述と逆の手順で計量キャップ200を注出キャップ100に取付ける。
内容液の注出後に容器本体1を起こすと、注出のときに注出筒10の内面に付着した液は注出筒10の内面を垂れ落ちて底壁部30の面内の連通口31Aから容器本体1内に戻り、注出のときに注出筒10の外周に沿って垂れた液は液回収空間20を垂れ落ちてその最深部に位置する底壁部30の面内の液回収口31Bから容器本体1内に戻る。
しかるに、注出キャップ100にあっては、図4、図5に示す如く、周壁部40の内周面で上下方向に離隔する複数位置のそれぞれに、該周壁部40の周方向に延在する液ダレ防止部70が設けられている。
本実施形態において、液ダレ防止部70は周壁部40における上筒部41の内周面の上下方向2位置に設けられ、図6に示す如く、下側の第1液ダレ防止部71と上側の第2液ダレ防止部72とからなる。第1液ダレ防止部71は上筒部41の周方向に延在する液溜り溝71Aによって形成され、第2液ダレ防止部72は上筒部41の周方向に延在する液溜り溝72Aによって形成される。各液溜り溝71A、72Aの溝幅、溝深さは互いに同等にされている。
尚、液ダレ防止部70は周壁部40の内周面の上下方向3位置以上に設けられ、下側の第1液ダレ防止部、及びより上側の第2、第3液ダレ防止部…等からなるものでも良い。
ここで、周壁部40の上筒部41の内周面には、図7(A)に示す如く、上下方向に離隔する凸部a、凹部b、凸部c、凹部d、凸部eが下側から順に隣接して形成される。各凸部a、c、eは上筒部41の内周面の表面よりも一定高さ突出して上筒部41の周方向に延在し、各凹部b、dは上筒部41の内周面の表面よりも一定深さ凹み状をなして上筒部41の周方向に延在し、凸部aと凸部cとの間で凹部bを含む谷により第1液ダレ防止部71を形成し、凸部cと凸部eとの間で凹部dを含む谷により第2液ダレ防止部72を形成する。各液ダレ防止部71、72は、周壁部40の内周面を伝って垂れ落ちる液をそれらの各液溜り溝71A、72Aに取り込んでその流れを制止するものであり、凹部だけでなく、凸部にも液止め効果がある。
尚、図7(B)に示す如く、周壁部40の内周面に、周壁部40の内周面の表面から突出する複数の凸部a、c、eを設け、凸部aと凸部cとの間、もしくは凸部cと凸部eとの間に形成される谷により各液ダレ防止部70の液溜り溝(71A、72A)を形成しても良い。また、図7(C)に示す如く、周壁部40の内周面に、周壁部40の内周面の表面に対して凹む複数の凹部b、dを設け、各凹部b、dが形成する谷により各液ダレ防止部70の液溜り溝(71A、72A)を形成しても良い。
このように、液ダレ防止部70は、周壁部40の内周面に、凸部又は凹部、あるいは凸部及び凹部を形成することで設けられた複数の液溜り溝で構成されている。
各液ダレ防止部71、72を形成する各液溜り溝71A、72Aの溝深さ(凸部の頂部から凹部の底部までの距離)は、0.05mm以上0.5mm以下が好ましく、0.1mm以上0.4mm以下が更に好ましい。
各液ダレ防止部71、72を形成する各液溜り溝71A、72Aの溝幅(相隣る凸部の頂部間距離)は、0.2mm以上5.0mm以下が好ましく、0.5mm以上3.0mm以下が更に好ましい。
また、第1液ダレ防止部71と第2第1液ダレ防止部72のそれぞれは、周壁部40における上筒部41の内周面の半周程度の範囲に延在されている。各液ダレ防止部71、72は、上筒部41の周方向で注出筒10からの液注出方向にて該注出筒10と相対する前側中央位置Cから、該中央位置Cの左右両側(S1、S2)に左右同一長だけ延在される(図3(A)、図5)。そして、底壁部30に近い下側の第1液ダレ防止部71の延在長は、図5に示す如く、底壁部30から遠い上側の第2液ダレ防止部72の延在長より短く設定される(凸部a、c、eの各延在長はその順に長く設定されている)。
更に、注出キャップ100にあっては、図6に示す如く、周壁部40の内周面で各液ダレ防止部70(71、72)よりも底壁部30に近い位置であって、かつ最下位置にある第1液ダレ防止部71に対し、各液ダレ防止部71、72が互いに離隔されている間隔G1(両液ダレ防止部71、72の中央線同士の間隔G1)よりも大きな間隔G0(第1液ダレ防止部71の中央線と液ダレ捕捉部60の中央線との間隔G0)を介する位置に、該周壁部40の周方向に延在する液ダレ捕捉部60が設けられる。
本実施例において、液ダレ捕捉部60は周壁部40における上筒部41の内周面の下端部1カ所に設けられ、上筒部41の周方向に延在する液捕捉溝60Aによって形成される。液捕捉溝60Aは、前述の液ダレ防止部71、72の液溜り溝71A、72Aよりも大きな溝幅と大きな溝深さを有している。液ダレ捕捉部60は、上筒部41の内周面の上下方向の2カ所以上に設けられても良い。
また、液ダレ捕捉部60は周壁部40における上筒部41の周方向で注出筒10からの液注出方向にて該注出筒10と相対する前述の前側中央位置Cから、該中央位置Cの左右両側(S1、S2)に延在され(図3(A))、その延在長が各液ダレ防止部70(71、72)の延在長より長く設定されている。本実施形態の液ダレ捕捉部60は周壁部40における上筒部41の内周面の全周に渡って延在されている。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)注出キャップ100において、周壁部40の内周面で底壁部30から上下方向に順に離隔する複数位置のそれぞれに、該周壁部40の周方向に液溜り溝71A、72Aが延在された液ダレ防止部70(71、72)が設けられる。従って、注出キャップ100からの液の注出を連続して行ったり、粘度の高い液の場合、液の注出後に容器本体1を起こすことによって液回収空間20の下端側に垂れ落ちて溜っていた液が、次の注出時に周壁部40の下端側からその内周面を伝って該周壁部40の上端側に向かって垂れ出るとき、その液は複数の液ダレ防止部70(71、72)の液溜り溝71A、72Aに順に取り込まれてその流れを制止され、液ダレを防止される。これにより、周壁部40の上端側への液の流出量を減じ、液が周壁部40の上端を経てその外周面に回り込み、該外周面に付着することが回避される。
注出キャップ100からの液の注出時に、第1液ダレ防止部71の液溜り溝71Aを乗り越えた液は、第2液ダレ防止部72等のより下流側に配置されている液ダレ防止部72(底壁部30から遠い上側の液ダレ防止部72)の液溜り溝72Aに取り込まれて液ダレを防止され、周壁部40の上端にまで達することを確実に回避される。
このとき、周壁部40の内周面に設けられる液ダレ防止部70(71、72)の液溜り溝71A、72Aは、該内周面の周方向に延在される凹凸部、凹部、又は凸部等により形成でき、注出キャップ100の成形時にムリ抜きされる金型により簡易に成形される。従って、簡易な構造により、周壁部40の外周面に内容液が付着するのを防止できる。
(b)底壁部30に近い下側の第1液ダレ防止部71における周壁部40の前側中央位置Cから周方向の両側への延在長が、底壁部30から遠い上側の第2液ダレ防止部72における周方向の延在長より短い。従って、注出キャップ100からの液の注出時に各液ダレ防止部71、72によって液ダレを防止した後、容器本体1を起こし、各液ダレ防止部70(71、72)の液溜り溝71A、72Aに取り込まれている液を液回収空間20の下端側に垂れ落として容器本体1に戻そうとするとき、第2液ダレ防止部72等のより上側の液ダレ防止部72の液溜り溝72Aにおける両側延在端から垂れ落ちる液は第1液ダレ防止部71等のより下側の液ダレ防止部71の液溜り溝71Aにおける両側延在端の側方を素通りしてそれらのより下側の液ダレ防止部71に当たって制止されることなく、スムースに垂れ落ちる。
(c)周壁部40の内周面で各液ダレ防止部70(71、72)よりも底壁部30に近い位置であって、かつ最下位置にある第1液ダレ防止部71に対し、各液ダレ防止部71、72が互いに離隔されている間隔G1よりも大きな間隔G0を介する位置に、該周壁部40の周方向に液捕捉溝60Aが延在された液ダレ捕捉部60が設けられる。また、この液ダレ捕捉部60の液捕捉溝60Aは周壁部40の中央位置Cから、該中央位置Cの両側に延在され、その延在長が各液ダレ防止部70(71、72)における液溜り溝71A、72Aの延在長より長く設定される。
従って、前述したと同様に、液回収空間20の下端側に溜っていた液が、次の注出時に周壁部40の下端側からその内周面を伝って該周壁部40の上端側に向かって垂れ出るとき、その液の流れが複数の液ダレ防止部71、72に到達する前段階で、液ダレ捕捉部60の液捕捉溝60Aがその液の一部を受け止めてその液ダレを捕捉する。これにより、この液ダレ捕捉部60を越えて下流側に流出し、その下流側に位置する各液ダレ防止部71、72の液溜り溝71A、72Aにより取り込まれるべき液量を低減するものになり、各液ダレ防止部71、72による液ダレ防止作用の確実を図ることができる。
液ダレ捕捉部60における周壁部40の前側中央位置Cから周方向に沿う両側への延在長が、例えば周方向の全周に渡り、各液ダレ防止部71、72の延在長より長い。従って、液ダレ捕捉部60による液ダレ捕捉範囲を周壁部40の周方向に沿う長い範囲に及ぼし、該液ダレ捕捉部60よりも下流側に流出する液量を確実に低減できる。
液ダレ捕捉部60と第1液ダレ防止部71との間隔G0が、各液ダレ防止部71、72の間の間隔G1よりも大きいから、前述した次の注出時に液回収空間20の下端側に溜っていた液が液ダレ捕捉部60を乗り越えて第1液ダレ防止部71に到達するまでの距離(液到達時間)が大きくなる。従って、液ダレ捕捉部60を乗り越えてから周壁部40の内周面に沿って第1液ダレ防止部71の側に向かう液の流れを、該周壁部40の内周面の周方向の前側中央位置Cに集めることができる。これにより、各液ダレ防止部70(71、72)が周壁部40の前側中央位置Cから周方向に沿う両側への一定範囲だけに延在されているときにも、液ダレ捕捉部60を乗り越えた液を各液ダレ防止部71、72による液ダレ防止範囲に向けてより多量に集め、その液を各液ダレ防止部71、72の液溜り溝71A、72Aによって確実に制止することができ、各液ダレ防止部71、72による液ダレ防止効果の確実を図ることができる。
更に、注出キャップ100にあっては、前述した如く、注出筒10の注出口11及び注出筒10の周囲の液回収空間20が、底壁部30の面内に開けた開口領域31(連通口31A及び液回収口31B)を介して容器本体1の内部に連通している。このとき、本実施形態では、開口領域31が、該開口領域31を含む底壁部30の全面積の4割以上を占めるものとされている。
従って、詰替えの際、詰替え容器から供給される液を効率的に容器本体1の内部に収容することができる。また、液注出後に注出筒10及び液回収空間20に残った液をそのように大きな開口領域31を通して容器本体1へ効率的に回収できる。これにより、液注出後に液回収空間20に溜る液の残量を低減し、次の注出時に液回収空間20の下端側から周壁部40の内周面を伝って該周壁部40の上端へ向かって垂れ出る液の流出量を低減できる。
注出キャップ100は、注出筒10における周壁部40(上筒部41)の上端部よりも上方に位置する外周面であって、該注出筒10からの液注出方向を臨む前側中央部に、容器本体1内の内容液が注出筒10を通して注出される計量キャップ200の内筒部220における開口部221Aの縁部に係止可能な係止部13が形成されている。係止部13は、注出筒10の下端側の外周面14Aをその上端側の外周面14Bよりも前方に膨出させ、その外周面14Aと外周面14Bの段差によって形成される。
従って、容器本体1の内容液を注出筒10から計量キャップ200に注出するとき、図8に示すように、注出筒10に形成した係止部13を計量キャップ200の開口部221Aの縁部に係止させる。これにより、注出キャップ100における注出筒10の位置が固定され、注出筒10の計量キャップ200との当接部を支点にして容器本体1を傾け、安定した姿勢で注出作業を行うことができる。
注出キャップ100は、図4に示すように、注出筒10の外周面の液注出方向を臨む前側中央部であって、該注出筒10における上端の注出口11に沿う外縁(上端側の外周面14Bの最上部)に、該注出口11から外方に向けてカール状に傾斜する液切り用リップ11Lを形成している。従って、注出筒10から注出される液の注出筒10の外面への回り込みを防止できる。
注出キャップ100は、周壁部40の内周面の少なくとも一部、本実施形態では下筒部42の内周面44が、該注出キャップ100の軸方向になす傾きを略鉛直方向に沿わせる。同時に、注出筒10は、該注出筒10からの液注出方向を臨む前側中央部において、注出筒10の下端側の外周面14Aをその上端側の外周面14Bよりも前方に膨出させ、その外周面14Aと外周面14Bの段差によって前述の係止部13を形成したことにより、その前方に膨出された外周面14Aが注出キャップ100の軸方向になす傾きを、該注出筒10の内周面15が注出キャップ100の軸方向になす傾きと異ならせ、外周面14Aの傾きの方が鉛直方向に近いものとした。これにより、注出筒10の外周面14Aと、周壁部40の内周面44とは、共に略鉛直方向に向いて互いに平行間隔をなすものになる。
従って、計量キャップ200の内筒部220をその開口部221Aの側から注出キャップ100の周壁部40と注出筒10との間の液回収空間20に挿入し、計量キャップ200を注出キャップ100に螺着するとき、計量キャップ200は注出キャップ100の周壁部40の略鉛直方向に沿う内周面15と、注出筒10の略鉛直方向に沿う外周面14Aとの間の概ね平行をなす間隔内にその内筒部220を案内されつつ螺着される。これにより、計量キャップ200が注出キャップ100に斜めに螺着されることなく、簡易に正しい螺着状態を得ることができる。
注出キャップ100において、注出筒10に形成したスリット12の下端部が外壁部30に達していれば、外壁部30の面内に液回収口31Bを開口する必要なく、注出後に液回収空間2に溜る液をスリット12及び連通口31Aから容器本体1へ回収できる。
本発明によれば、注出キャップにおいて、簡易な構造により、周壁部の外周面に内容液が付着するのを防ぐことができる。
1 容器本体
2 口部
10 注出筒
11 注出口
13 係止部
14A、14B 外周面
20 液回収空間
30 底壁部
31 開口領域
40 周壁部
44 内周面
60 液ダレ捕捉部
60A 液捕捉溝
70、71、72 液ダレ防止部
71A、72A 液溜り溝
100 注出キャップ
C 中央位置
G0、G1 間隔

Claims (7)

  1. 内容液が収容される容器本体の口部に装着され、注出筒を有する注出キャップであって、
    注出筒との間に液回収空間を設けて該注出筒を囲み、かつ該注出筒に底壁部を介して結合された周壁部を有し、
    該周壁部の内周面の上下方向に離隔する複数位置のそれぞれに、該周壁部の周方向に延在する液ダレ防止部が設けられ
    前記液ダレ防止部は、前記周壁部の内周面に、凸部又は凹部、あるいは凸部及び凹部を形成することで設けられた複数の液溜り溝で構成されている注出キャップ。
  2. 前記周壁部に設けられる複数の液ダレ防止部のそれぞれが、該周壁部の周方向で該注出筒からの液注出方向にて該注出筒と相対する中央位置から、該中央位置の両側に延在され、
    前記底壁部に近い下側の液ダレ防止部の延在長が該底壁部から遠い上側の液ダレ防止部の延在長より短く設定されている請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 前記周壁部の内周面で前記各液ダレ防止部よりも前記底壁部に近い位置であって、かつ最下位置にある液ダレ防止部に対し、各液ダレ防止部が互いに離隔されている間隔よりも大きな間隔を介する位置に、該周壁部の周方向に延在する液ダレ捕捉部が設けられ、
    該液ダレ捕捉部は該周壁部の周方向で前記注出筒からの液注出方向にて該注出筒と相対する中央位置から、該中央位置の両側に延在され、該液ダレ捕捉部の延在長が前記各液ダレ防止部の延在長より長く設定されている請求項1又は2に記載の注出キャップ。
  4. 前記注出筒における前記周壁部の上端部よりも上方に位置する外周面であって、該注出筒からの液注出方向を臨む中央部に、前記容器本体内の内容液が前記注出筒を通して注出される相手容器の開口縁部に係止可能な係止部が形成されている請求項1乃至のいずれかに記載の注出キャップ。
  5. 前記注出筒は、該注出筒からの液注出方向を臨む中央部において、該注出筒における外周面と内周面のそれぞれが注出キャップの軸方向に対する傾きが異なり、外周面の傾きのほうが小さい請求項1乃至のいずれかに記載の注出キャップ。
  6. 前記注出筒が底壁部から立設され、該注出筒の注出口及び該注出筒の周囲の液回収空間が該底壁部の面内に開けた開口領域を介して容器本体の内部に連通し、該開口領域が該開口領域を含む底壁部の全面積の4割以上を占める請求項1乃至のいずれかに記載の注出キャップ。
  7. 前記注出筒の上端部の注出口の外縁に、該注出口から外方向きに傾斜する液切り用リップを有する請求項1乃至のいずれかに記載の注出キャップ。
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