JP6776991B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本開示は、乗物用シートに関する。
従来からフロアパネルに連結されたクッションフレームと、クッションフレームに連結されたシートバックとを備え、シートバックの背凭れ角度を調整可能に構成された乗物用シートについて各種提案されている。
特開2016−216004号公報に記載された乗物用シートは、クッションフレームと、バックフレームと、トーションスプリングと、クッションフレーム側ブラケットと、バックフレーム側ブラケットとを有する。
クッションフレームは、左側ロアアームと、右側ロアアームとを有する。バックフレームは、左側サイドフレームと、右側サイドフレームとを有する。
トーションスプリングは、本体部と、本体部の右側端部に形成された右側曲げ部と、本体部の左側端部に形成された左側曲げ部とを有する。本体部は、シート幅方向に延びるように形成されている。
クッションフレーム側ブラケットは、右側ロアアームに連結されており、トーションスプリングの右側曲げ部を支持している。バックフレーム側ブラケットは、左側サイドフレームに連結されており、左側曲げ部を支持している。クッションフレーム側ブラケットには、本体部を下方から支持する凹部と、右側曲げ部の端部が挿入される貫通孔とが形成されている。バックフレーム側ブラケットには、左側曲げ部が挿入されるスライド孔が形成されている。
特開2016−216004号公報
特開2016−216004号公報に記載された乗物用シートの製造過程において、トーションスプリングを取り付ける必要がある。
クッションフレーム側ブラケットと、バックフレーム側ブラケットの上方には、シートバックのロアアームなどが配置されており、トーションスプリングをクッションフレーム側ブラケットおよびバックフレーム側ブラケットの上方から装着することは困難である。
このため、トーションスプリングを取り付けるには、まず、トーションスプリングの右側曲げ部をクッションフレーム側ブラケットに装着した後に、トーションスプリングを曲げて、トーションスプリングの左側曲げ部をバックフレーム側ブラケットに装着することになる。
クッションフレーム側ブラケットの貫通孔と、バックフレーム側ブラケットのスライド孔の開口端との間の距離は、トーションスプリングの長さよりも短いため、トーションスプリングの左側曲げ部をバックフレーム側ブラケットに装着する際に、トーションスプリングを大きく曲げる必要が生じる。
しかし、トーションスプリングの弾性力は大きいため、トーションスプリングを取り付ける作業者の負担が大きくなる。
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、トーションスプリングを取付作業の負担軽減が図られた乗物用シートを提供することである。
本開示に係る乗物用シートは、固定部材と、固定部材に連結されると共に固定部材に対して相対的に回転可能に設けられた可動部材と、シート幅方向に延びると共に、可動部材を回転させる方向に回転付勢力を可動部材に付勢するトーションスプリングと、トーションスプリングを支持する第1支持部材および第2支持部材とを備える。上記固定部材は、シート幅方向に間隔をあけて配置された第1固定部および第2固定部を有する。上記可動部材は、第1固定部に回転可能に連結された第1可動部と、第2固定部に回転可能に連結された第2可動部とを有する。上記第1支持部材は、第1固定部および第2可動部の一方に設けられている。上記第2支持部材は、第1固定部および第2可動部の他方に設けられている。上記トーションスプリングは、棒状に形成された本体部と、本体部の一端に形成された第1端部と、本体部の他端に形成された第2端部とを有する。上記第1端部および第2端部は、本体部の延びる方向と異なる方向に曲げられている。上記第1支持部材には、シート幅方向に延びると共に第1端部が挿入されるスライド孔が形成されている。上記第2支持部材には、第2端部を受け入れる凹部が形成されている。上記第2支持部材には、凹部内に配置された第2端部から回転付勢力が加えられており、凹部は、回転付勢力が加えられる方向に延びるように形成されている。
上記の乗物用シートによれば、トーションスプリングを取り付ける際には、トーションスプリングの第1端部をスライド孔に挿入した後、トーションスプリングをシート幅方向にスライド移動させ、第2端部を回転させて凹部に装着する。このように、トーションスプリングを簡単に取り付けることができ、トーションスプリングを取り付ける作業負担の軽減を図ることができる。
上記固定部材は、フロア上に連結されたクッションフレームであり、前記可動部材は、前記クッションフレームに連結されると共に前記クッションフレームに対して回転可能に設けられたバックフレームである。
上記乗物用シートによれば、クッションフレームおよびバックフレームの間に簡単にトーションスプリングを取り付けることができる。
本開示に係る乗物用シートは、バックフレームがクッションフレームに対して起き上がった状態において、第2支持部材の下方に配置されると共に、トーションスプリングを下方から支持可能な第3支持部材をさらに備え、バックフレームがクッションフレームに対して起き上がった状態において、第1端部は本体部から下方に向けて延びるように形成されており、第2端部は本体部から上方に向けて延びるように形成されており、第1支持部材には、トーションスプリングを上方から支持可能な支持部が形成されており、トーションスプリングは、第1端部に形成された第1張出部と、第2端部に形成された第2張出部とを有し、第1張出部は、第1支持部材の上面側に配置され、第2張出部は、第2支持部材の下面側に配置された。
上記の乗物用シートによれば、トーションスプリングが脱落することが抑制されている。
上記第1張出部および第2張出部は、トーションスプリングと一体である。
上記乗物用シートによれば、部品点数の増加を招くことなく、トーションスプリングが上下方向に脱落することを抑制することができる。
本開示に係る乗物用シートによれば、トーションスプリングを取付作業の負担軽減を図ることができる。
実施の形態に係る乗物用シート1を模式的に示す側面図である。 バックフレーム12およびクッションフレーム11を示す正面図である。 バックフレーム12およびクッションフレーム11を示す斜視図である。 バックフレーム12およびクッションフレーム11を示す斜視図である。 トーションスプリング30、右側ブラケット31、および左側ブラケット32,33を示す斜視図である。 トーションスプリング30を示す斜視図である。 左側ブラケット33を示す斜視図である。 左側ブラケット32を示す斜視図である。 右側ブラケット31を示す斜視図である。 張出部43の製造方法を模式的に示す断面図である。 張出部43の製造方法の変形例を示す断面図である。 トーションスプリング30の組付工程を示す工程フロー図である。 フレーム準備工程S1を示す正面図である。 右側端部の挿入工程S2を模式的に示す模式図である。 左側端部の配置工程S3を模式的に示す模式図である。 回転工程S4を模式的に示す模式図である。 装着工程S5を模式的に示す模式図である。 乗物用シート1の変形例を示す正面図である。
図1から図18を用いて、本実施の形態に係る乗物用シートについて説明する。図1から図18に示す構成のうち、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、実施の形態に係る乗物用シート1を模式的に示す側面図である。乗物用シート1は、シートクッション2と、シートバック3と、ヘッドレスト4と、リクライナ機構5,6とを有する。
シートクッション2は、着座者の座部を形成する。シートクッション2は、クッションパッド10と、クッションフレーム11とを有する。クッションフレーム11は、シートクッション2の骨格フレームである。クッションパッド10は、クッションフレーム11の上面に配置されている。
シートバック3は、バックフレーム12と、バックパッド13とを有する。バックフレーム12は、シートバック3の骨格フレームである。
ヘッドレスト4は、シートバック3の上端部に設けられており、着座者の頭部を後方から支持する。
リクライナ機構5,6は、シートバック3の背凭れ角度を調整するための機構である。リクライナ機構5およびリクライナ機構6は、乗物用シート1の左右にそれぞれ設けられている。
図2は、バックフレーム12およびクッションフレーム11を示す正面図である。図3および図4は、バックフレーム12およびクッションフレーム11を示す斜視図である。図2などに示す「右」とは、乗物用シート1に着座した着座者の右方向を示す。「左」とは、乗物用シート1に着座した着座者の左方向を示す。同様に、「上」とは上方を示し、「下」とは下方を示す。「前」とは前方向と示し、「後」とは後方向を示す。シート幅方向とは、左右方向である。
クッションフレーム11(固定部材)は、ロアアーム15,16と、ロアパイプ17とを有する。
ロアアーム15,16は、乗物(車両)のフロアパネル上に固定されたロアレールに連結されており、ロアレールを通してロアアーム15,16はフロアパネルに連結されている。ロアアーム15(第1固定部)は乗物用シート1の右側に配置されており、ロアアーム16(第2固定部)は左側に配置されている。
ロアパイプ17は、ロアアーム15およびロアアーム16を連結するように設けられており、ロアパイプ17はシート幅方向に延びるように形成されている。
バックフレーム12(可動部材)は、クッションフレーム11に対して相対的に回転可能なようにクッションフレーム11に連結されている。バックフレーム12は、サイドフレーム20,21と、アッパフレーム22と、ロアフレーム23と、ブラケット26と、アッパアーム27とを有する。
サイドフレーム20は、ロアアーム15に回転可能に連結されている。サイドフレーム21の下端部はアッパアーム27に連結されており、アッパアーム27は、ロアアーム16に回転可能に連結されている。このため、サイドフレーム20は、アッパアーム27を通して、ロアアーム16に対して回転可能に連結されている。アッパアーム27を省略してもよく、アッパアーム27を省略した場合には、サイドフレーム21の下端部をリクライナ機構5の上端部に回転可能に連結する。
アッパフレーム22は、サイドフレーム20,21の上方に配置されており、乗物用シート1のシート幅方向に延びるように形成されている。サイドフレーム20の上端部は、アッパフレーム22に連結されている。
ブラケット26は、サイドフレーム21の上端部と、アッパフレーム22とを連結するように設けられている。リトラクタ25は、ブラケット26とアッパフレーム22との間に配置されている。リトラクタ25は、図示しないシートベルトを巻き取るための装置である。なお、リトラクタ25やブラケット26は、本実施の形態に係る乗物用シート1の必須の構成ではない。ブラケット26を省略した場合にはサイドフレーム21の上端部をアッパフレーム22に連結させる。
ロアフレーム23は、クッションフレーム11のシート幅方向に延びるように形成されている。ロアフレーム23は、サイドフレーム20およびアッパアーム27を連結する。
リクライナ機構5は、アッパアーム27の下端部側に形成されている。リクライナ機構5は、クッションフレーム11のロアアーム16と、バックフレーム12のアッパアーム27とを互いに回転可能に連結している。
リクライナ機構6は、サイドフレーム20の下端部側に形成されている。リクライナ機構6は、ロアアーム15およびサイドフレーム20を互いに回転可能に連結している。
リクライナ機構5およびリクライナ機構6によって、バックフレーム12は、クッションフレーム11に対して回転可能に設けられており、バックフレーム12は回転中心L1を中心として回転する。
乗物用シート1は、トーションスプリング30と、右側ブラケット31(第1支持部材)と、左側ブラケット(第3支持部材)32と、左側ブラケット(第2支持部材)33とを有する。
トーションスプリング30は、乗物用シート1のシート幅方向に延びるように形成されている。右側ブラケット31は乗物用シート1の右側に配置されている。右側ブラケット31は、クッションフレーム11のロアアーム15に固定されている。
左側ブラケット32は、バックフレーム12のアッパアーム27に固定されており、左側ブラケット33もアッパアーム27に固定されている。トーションスプリング30は、回転中心L1を通るように配置されている。トーションスプリング30の右側端部は、右側ブラケット31に支持されており、トーションスプリング30の左側端部は左側ブラケット32,33に支持されている。
この図2などに示す例においては、右側ブラケット31が「第1支持部材」に相当する。左側ブラケット33が「第2支持部材」に相当し、左側ブラケット32が「第3支持部材」に相当する。なお、図2などに示す例においては、右側ブラケット31がクッションフレーム11に設けられており、左側ブラケット32,33がバックフレーム12に設けられているが、右側ブラケット31および左側ブラケット32,33の搭載位置は、上記の例に限られない。右側ブラケット31および左側ブラケット32,33の搭載位置の変形例については、後述する。
図5は、トーションスプリング30、右側ブラケット31、および左側ブラケット32,33を示す斜視図である。右側ブラケット31は、トーションスプリング30の右側端部(第1端部)41と係合しており、左側ブラケット33はトーションスプリング30の左側端部(第2端部)42と係合している。左側ブラケット32は、左側ブラケット33の下方に配置されると共に、トーションスプリング30の本体部40を下方から支持している。
左側ブラケット33と左側ブラケット32とは、シートと幅方向に間隔をあけて配置されており、シート幅方向において、左側ブラケット32および左側ブラケット33の間には、隙間35が形成されている。
なお、図5に示す状態は、図1の実線で示すように、シートバック3がシートクッション2に対して起き上がった状態における様子を示している。
図6は、トーションスプリング30を示す斜視図である。図6に示す状態は、トーションスプリング30に外力が加えられていない状態である。
トーションスプリング30は、本体部40と、右側端部41と、左側端部42と、張出部43,44とを有する。
本体部40は、乗物用シート1のシート幅方向に延びるように形成されている。右側端部41は、本体部40の右側の端部に形成されており、右側端部41は、本体部40の延びる方向と異なる方向に延びるように形成されている。
左側端部42は、本体部40の左側の端部に形成されており、左側端部42は本体部40の異なる方向に延びるように形成されている。
トーションスプリング30が自然状態である時には、図6に示すように、右側端部41は下方向に延びており、本体部40は水平方向(シート幅方向)に延びており、左側端部42は、前方に延びている。
そして、図5に示すように、左側端部42が引き起こされた状態においては、右側端部41は本体部40の端部から下方に向けて延び、左側端部42は本体部40の端部から上方に向けて延びる。この際、トーションスプリング30には復元力が生じており、左側ブラケット33には、左側端部42から付勢力方向D1に回転付勢力P1が加えられる。同様に、右側ブラケット31には、右側端部41から付勢力方向D1に回転付勢力P1が加えられる。
なお、図1の破線に示すように、シートバック3がシートクッション2の上面上に位置している状態においても、トーションスプリング30は自然状態に戻っていない。このため、左側ブラケット33および右側ブラケット31には、付勢力方向D1に回転付勢力P1が加えられている。
張出部43は、右側端部41に形成されており、右側端部41の外周面から突出するように形成されている。張出部44は、左側端部42に形成されており、左側端部42の外周面から突出するように形成されている。張出部44は、左側ブラケット33の下面側に配置されており、張出部43は右側ブラケット31の上面側に配置されている。
図7は、左側ブラケット33を示す斜視図である。左側ブラケット33は、下板50と、縦板51とを有する。下板50は、略四角形状に形成されており、水平方向に延びるように配置されている。縦板51は下板50の一辺に接続されており、上方に延びるように形成されている。
左側ブラケット33は、側辺52,53と、端辺54,55とを有する。側辺52は左側ブラケット33の後側に位置しており、側辺53の前側に位置している。端辺54および端辺55は、側辺52および側辺53を接続するように形成されている。
下板50の側辺52には、凹部56が形成されている。凹部56は、側辺52から図5に示す付勢力方向D1に延びるように形成されている。この凹部56には、トーションスプリング30の左側端部42が配置される。
図8は、左側ブラケット32を示す斜視図である。左側ブラケット32は、中板60と、上板61と、下板62とを有する。中板60は、略四角形形状に形成されている。上板61は中板60の右側の辺部に接続されており、上板61は上方に向けて延びるように形成されている。
下板62は中板60の左側の辺部に接続されており、下板62は下方に向けて延びるように形成されている。
左側ブラケット32は、側辺63,64と、端辺65,66とを有する。側辺63および側辺64は、前後方向に配列するように配置されている。端辺65は左側ブラケット32の上端部に位置しており、端辺66は左側ブラケット32の下端部に位置している。
端辺65には、凹部67が形成されている。図5に示すように、凹部67はトーションスプリング30の本体部40を下方から受け入れるように配置されている。
図9は、右側ブラケット31を示す斜視図である。右側ブラケット31は、中板70と、上板71と、下板72とを有する。中板70は略四角形形状に形成されている。
上板71は中板70の左側の辺部に接続されており、上板71は上方に向けて延びるように形成されている。下板72は中板70の右側の辺部に接続されており、下板72は下方に延びるように形成されている。
スライド孔75は、貫通溝76と、貫通溝77と、貫通溝78と、幅広溝79とを有する。貫通溝76は中板70に形成されており、シート幅方向に延びるように形成されている。貫通溝77は貫通溝76の右側の端部に接続されている。貫通溝77は下板72に形成されており、貫通溝76の端部から下方に延びるように形成されている。
貫通溝78は上板71に形成されている。貫通溝78は、貫通溝76の左側の端部に接続されており、貫通溝76の端部から上方に延びるように形成されている。幅広溝79は、貫通溝78と貫通溝76との接続部分に形成されている。幅広溝79の幅は貫通溝76,78の幅よりも広く、幅広溝79の幅は、トーションスプリング30の張出部43の幅よりも僅かに大きい。その一方で、貫通溝76と、貫通溝77と、貫通溝78との幅は、張出部43の幅よりも小さい。
貫通溝78は、上板71の上端辺74に達しておらず、上端辺74と貫通溝78との間には、支持部73が形成されている。
図5に示すように、支持部73は、トーションスプリング30の本体部40の上方に配置されており、本体部40を上方から支持可能とされている。
そして、右側端部41は、スライド孔75の貫通溝76に挿入されており、張出部43は、右側ブラケット31の中板70上に配置されている。
次に、トーションスプリング30の張出部43の製造方法について説明する。図10は、張出部43の製造方法を模式的に示す断面図である。
張出部43を形成する前に、張出部43が形成されていないトーションスプリング30Aを製造する。トーションスプリング30Aは、従来のトーションスプリングの製造方法と同じであるため、詳細な説明は省略する。
そして、トーションスプリング30Aの右側端部41の外周面に金型80を押し当てて、右側端部41の一部を変形させて張出部43を形成する。このように、張出部43は右側端部41と一体的に形成されている。なお、張出部44も張出部43と同様に形成することができる。
図11は、張出部43の製造方法の変形例を示す断面図である。この図11に示す例においては、右側端部41に金型81および金型82を間隔をあけて配置して、金型81および金型82が右側端部41を押さえつけて、張出部43を形成している。
上記のように構成された乗物用シート1において、図3および図4に示すように、トーションスプリング30の回転付勢力P1によって、バックフレーム12は、回転方向D0に付勢される。そして、リクライナ機構5,6によって、バックフレーム12の背凭れ角度を調整することができる。
図5において、トーションスプリング30が上下方向に移動しようとしても、張出部43が右側ブラケット31の上面上に位置しており、本体部40の右側端部が支持部73によって上方から支持されている。
さらに、本体部40の左側端部は下方から左側ブラケット32によって支持されており、張出部44が左側ブラケット33の下面側に配置されている。このため、トーションスプリング30が上下方向に脱落することが抑制されている。
さらに、張出部43,44は、トーションスプリング30の一部を変形することで形成されており、部品点数の低減が図られている。なお、張出部43,44をトーションスプリング30と一体的に形成することは必須の構成ではなく、張出部43,44に替えて、別部材をトーションスプリング30に取り付けるようにしてもよい。
上記のように構成されたトーションスプリング30の取り付け方法について説明する。 図12は、トーションスプリング30の組付工程を示す工程フロー図である。本体部40の組付工程は、フレーム準備工程S1と、右側端部の挿入工程S2と、左側端部の配置工程S3と、回転工程S4と、装着工程S5とを有する。
図13は、フレーム準備工程S1を示す正面図である。フレーム準備工程S1においては、トーションスプリング30が取付けられていないバックフレーム12およびクッションフレーム11を準備する。なお、右側ブラケット31はロアアーム15に固定されており、左側ブラケット32,33は、アッパアーム27に固定されている。
図14は、右側端部の挿入工程S2を模式的に示す模式図である。右側端部の挿入工程S2では、トーションスプリング30の右側端部41をスライド孔75の貫通溝76に挿入する。具体的には、右側端部41を貫通溝78に挿入方向D2に挿入すると共に張出部43を幅広溝79に挿入方向D2に挿入する。
このようにして、トーションスプリング30の張出部43を中板70の上面に配置すると共に、右側端部41が貫通溝76に挿入される。
図15は、左側端部の配置工程S3を模式的に示す模式図である。左側端部の配置工程S3では、トーションスプリング30を引出方向D3に少し引き出して、本体部40の左側の端部を左側ブラケット32の凹部67に配置する。なお、左側端部の配置工程S3においても、右側端部41は貫通溝76内に位置しており、張出部43は、中板70の上面に位置している。
図16は、回転工程S4を模式的に示す模式図である。回転工程S4においては、トーションスプリング30の左側端部42を回転方向D4に回転させる。回転方向D4は付勢力方向D1と反対方向である。このため、作業者は、左側端部42に回転付勢力に抗して、左側端部42を回転させる。
なお、右側端部41は、右側ブラケット31に係合しているため、左側端部42を回転方向D4に回転させたとしても、トーションスプリング30全体が回転することが抑制されている。
左側ブラケット33と、左側ブラケット32との間には隙間35が形成されているため、左側端部42を回転させたとしても、左側端部42が左側ブラケット33と干渉することが抑制されている。
図17は、装着工程S5を模式的に示す模式図である。装着工程S5においては、トーションスプリング30を引出方向D5に僅かに引き出して、その後、左側端部42を左側ブラケット33の凹部56に配置する。なお、左側端部42を凹部56に配置する際には、左側端部42は、回転付勢力によって回転方向D6に回転して、凹部56内にはまり込むことになる。
このようにして、トーションスプリング30をクッションフレーム11およびバックフレーム12に装着することができる。
このように、本実施の形態に係る乗物用シート1においては、トーションスプリング30を装着する際に、トーションスプリング30を大きく変形させる必要がなく、簡単に、トーションスプリング30を取り付けることができる。このため、トーションスプリング30を取り付ける作業負担を軽減することができる。
なお、上記のトーションスプリング30の組み付け工程において、バックフレーム12をクッションフレーム11の上面上に倒した状態で、トーションスプリング30を装着するようにしてもよい。バックフレーム12を倒した状態においては、図16および図17に示す左側ブラケット33が前側に移動しており、回転工程S4において、左側端部42を回転させる角度を小さく抑えることができ、作業負担の軽減を図ることができるためである。
上記の実施の形態においては、トーションスプリング30の右側端部と連結する右側ブラケット31をクッションフレーム11に固定し、トーションスプリング30の左側端部と連結する左側ブラケット32,33をバックフレーム12に固定している。その一方で、トーションスプリング30の右側端部をバックフレーム12に連結し、トーションスプリング30の左側端部をクッションフレーム11に連結するようにしてもよい。
図18は、乗物用シート1の変形例を示す正面図である。この図18に示す例においては、乗物用シート1Aは、トーションスプリング30Aと、左側ブラケット85と、右側ブラケット86と、右側ブラケット87とを有する。
左側ブラケット85はクッションフレーム11のロアアーム16に固定されている。右側ブラケット86,87は、バックフレーム12のサイドフレーム20に固定されている。なお、右側ブラケット87は、図5に示す左側ブラケット33と同様に形成されている。右側ブラケット86は、左側ブラケット32と同様に形成されている。左側ブラケット85は右側ブラケット31と同様に形成されている。
上記の実施の形態においては、トーションスプリングの連結構造をバックフレーム12およびクッションフレーム11の連結部分に適用した例について説明した。その一方で、トーションスプリングの連結構造は、オットマンやヘッドレスト4にも適用することができる。
たとえば、トーションスプリングの回転付勢力を用いて、オットマンを格納位置から展開位置に移動させる場合においても、上記のトーションスプリングの連結構造を適用することができる。なお、この場合には、クッションフレームが固定部材となり、オットマンのリンク機構が可動部材となる。
また、ヘッドレスト4の前側に倒すことができる乗物用シート1において、ヘッドレスト4をトーションスプリングの回転付勢力を用いて回転させる場合には、上記のトーションスプリングの連結構造を適用することができる。なお、この場合には、バックフレームが固定部材となり、ヘッドレスト4が可動部材となる。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 乗物用シート、2 シートクッション、3 シートバック、4 ヘッドレスト、5,6 リクライナ機構、10 クッションパッド、11 クッションフレーム(固定部材)、12 バックフレーム(可動部材)、13 バックパッド、15 ロアアーム(第1固定部)、16 ロアアーム(第2固定部)、17 ロアパイプ、20 サイドフレーム(第1可動部)、21 サイドフレーム(第2可動部)、22 アッパフレーム、23 ロアフレーム、25 リトラクタ、26 ブラケット、27 アッパアーム、30,30A トーションスプリング、31 右側ブラケット(第1支持部材)、32 左側ブラケット(第3支持部材)、33 左側ブラケット(第2支持部材)、35 隙間、40 本体部、41 右側端部(第1端部)、42 左側端部(第2端部)、43 張出部(第1張出部)、44 張出部(第2張出部)、50,62,72 下板、51 縦板、52,53,63,64 側辺、54,55,65,66 端辺、56 凹部(凹部)、60,70 中板、61,71 上板、73 支持部(支持部)、74 上端辺、75 スライド孔、76,77,78 貫通溝、79 幅広溝、80,81,82 金型、D0,D4 回転方向、D1 付勢力方向、D2 挿入方向、D3,D5 引出方向、L1 回転中心、P1 回転付勢力、S1 フレーム準備工程、S2 挿入工程、S3 配置工程、S4 回転工程、S5 装着工程。

Claims (4)

  1. 固定部材と、
    前記固定部材に連結されると共に前記固定部材に対して相対的に回転可能に設けられた可動部材と、
    シート幅方向に延びると共に、前記可動部材を回転させる方向に回転付勢力を前記可動部材に付勢するトーションスプリングと、
    前記トーションスプリングを支持する第1支持部材および第2支持部材と、
    を備え、
    前記固定部材は、前記シート幅方向に間隔をあけて配置された第1固定部および第2固定部を有し、
    前記可動部材は、前記第1固定部に回転可能に連結された第1可動部と、前記第2固定部に回転可能に連結された第2可動部とを有し、
    前記第1支持部材は、前記第1固定部および前記第2可動部の一方に設けられ、
    前記第2支持部材は、前記第1固定部および前記第2可動部の他方に設けられ、
    前記トーションスプリングは、棒状に形成された本体部と、前記本体部の一端に形成された第1端部と、前記本体部の他端に形成された第2端部とを有し、
    前記第1端部および前記第2端部は、前記本体部の延びる方向と異なる方向に曲げられており、
    前記第1支持部材には、前記シート幅方向に延びると共に前記第1端部が挿入されるスライド孔が形成されており、
    前記第2支持部材には、前記第2端部を受け入れる凹部が形成されており、
    前記第2支持部材には、前記凹部内に配置された前記第2端部から前記回転付勢力が加えられており、
    前記凹部は、前記回転付勢力が加えられる方向に延びるように形成された、乗物用シート。
  2. 前記固定部材は、フロア上に連結されたクッションフレームであり、
    前記可動部材は、前記クッションフレームに連結されると共に前記クッションフレームに対して回転可能に設けられたバックフレームである、請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記バックフレームが前記クッションフレームに対して起き上がった状態において、前記第2支持部材の下方に配置されると共に、前記トーションスプリングを下方から支持可能な第3支持部材をさらに備え、
    前記バックフレームが前記クッションフレームに対して起き上がった状態において、前記第1端部は前記本体部から下方に向けて延びるように形成されており、前記第2端部は前記本体部から上方に向けて延びるように形成されており、
    前記第1支持部材には、前記トーションスプリングを上方から支持可能な支持部が形成されており、
    前記トーションスプリングは、前記第1端部に形成された第1張出部と、前記第2端部に形成された第2張出部とを有し、
    前記第1張出部は、前記第1支持部材の上面側に配置され、
    前記第2張出部は、前記第2支持部材の下面側に配置された、請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第1張出部および前記第2張出部は、前記トーションスプリングと一体である、請求項3に記載の乗物用シート。
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