JP2020158097A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
Description
頭部支持部材が、乗員の首部を支持する首部支持部を有することで、乗員の首部を支持したまま後方へ移動させることが可能になる。
頭部当接面の下端が、胸部当接面の延長上に位置することで、頭部当接面及び胸部当接面との形状が一直線上に配置され、乗員を受けることが容易になる。
それぞれの中心が並ぶように配置されることにより、乗員の脊椎、特に胸椎をより確実に受けた状態で支持することができる。
胸部支持部材の幅方向の長さを大きくすることにより、乗員の胸部をより確実に受け支持することができる。
後退移動荷重が作用したときの胸部支持部材の移動量を大きくすることで、脊椎形状を維持した状態により胸部に係る荷重を軽減させることができる。
胸部支持部材を収納する収納部を、シートバックのパッド裏面に設けることにより、例えば、通常の使用時において胸部支持部材の位置が安定するようになる。
その際、まず胸部支持部材が先に荷重を受け、次に頭部支持部材で荷重を受けるようにする事で、乗員の後退移動に合わせた荷重の受け方になるため、より車両衝突時に乗員の違和感を抑制することができる。
また、胸部支持部材と頭部支持部材の両方で同時に荷重を受ける状態であれば、より効果的となる。
また、頭部支持部材が、乗員の首部を支持する首部支持部を有することで、乗員の首部を支持したまま後方へ移動させることが可能になる。
また、乗員の頭部と対向する部分が後方にくぼむよう凹形状に形成され、乗員の首部と対向する部分が前方に突出するよう凸形状に形成されている。これにより、より乗員の頭部と首部の支持が安定する。
頭部当接面の下端が、胸部当接面の延長上に位置することで、乗員の脊椎形状と頭部当接面及び胸部当接面との形状が一直線上に配置され、乗員を受けることが容易になる。
また、胸部と頭部当接面のそれぞれの中心が並ぶように配置されることにより、乗員の脊椎、特に胸椎をより確実に受けた状態で支持することができる。
胸部支持部材の幅方向の長さを大きくすることにより、乗員の胸部をより確実に受け支持することができる。
後退移動荷重が作用したときの胸部支持部材の移動量を大きくすることで、脊椎形状を維持した状態により胸部に係る荷重を軽減させることができる。
また、胸部支持部材を収納する収納部を、シートバックのパッド裏面に設けることにより、例えば、通常の使用時において胸部支持部材の位置が安定するようになる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、以下の実施形態において同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付して示し、理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
先ず、図1〜図7Dを参照しながら、本発明の第一実施形態であるシートフレーム101を含む乗物用シート100の全体構成について概説する。図1及び図2は、乗物用シート100及びシートフレームSFの構造例を示す図であり、図1は、乗物用シート100の外観を示す斜視図であり、図2は、シートフレーム101の外観を示す斜視図である。図3、図4は乗員Hが乗物用シート100に着座した状態を示す図、図5は、後方移動荷重がかかったときに、乗員Hが支持されつつ後方に移動した状態を示す図である。図6A〜図6Cは第一変形部材及びその別例を示す斜視図、図7A〜図7Dは、第二変形部材及びその別例を示す斜視図である。
また、胸部支持部材20は、その下端部において下部フランジ部25が形成されている。下部フランジ部25により胸部支持部材20が補強され、乗員Hの胸部から荷重を受けたときに胸部支持部材20が後方に湾曲することを抑制している。なお、胸部支持部材20は、図4に示すように、シートバックS1のパッド裏面に形成された収納部29(胸部支持部材収納部)と接するように設けられている。パッド裏面に胸部支持部材20が接するように凹形状に形成された収納部29に胸部支持部材20を設置することで、通常の使用時において胸部支持部材20の位置が安定するようになる。
なお、第一変形部材41,42,43は、胸部支持部材20の側部とシートフレームとが連結するよう設けられてもよい。第一変形部材41,42,43は板バネにより実現されているが、後述する第二変形部材44〜47と同様、コイルスプリング又はダンパー等により実現されてもよい。
また、第二変形部材44〜47は、第一変形部材41〜43と同様に板バネにより実現されてもよい。
図8〜図14Bを参照しながら、本発明の第二実施形態である乗物用シート110について説明する。なお、乗物用シート110のシートの外観は図1に示す乗物用シート100と同様であり、シートフレーム102のシートクッションフレーム2の構造も、図2に示すシートクッションフレーム2と同様であるため、その説明は省略する。
すなわち、第二変形部材144a,144bが変形しても十分に後退移動荷重を緩衝することができない場合、接続部48a,48bが外れることで緩衝するようにしている。外れることにより、胸部支持部材120から乗員Hに反力がかかることを抑制して、乗員Hの胸部を保護することができる。
第二変形部材144とサイドフレーム15の後側とが接続部48で接続されてもよい。
ヘッドレストS4は、ヘッドレストピラー119によって支持されている。ヘッドレストピラー119は、ヘッドレストガイド117に保持されている。ヘッドレストガイドステイ118が、シートバックフレーム1のアッパーパイプ16に後方(図14Bの矢印J方向)に回転可能に取り付けられている。ヘッドレストガイドステイ118は、ヘッドレストガイド117及びヘッドレストピラー119を保持していて、ヘッドレストガイドステイ118が後方に回転することで、ヘッドレストガイド117及びヘッドレストピラー119が後方に回転する。ヘッドレストピラー119が後方に回転することでヘッドレストS4も回転し、図14Bに示すように、ヘッドレストS4が後方に収納された状態となる。以下、図14Aに示すヘッドレストS4の状態を第一の状態(使用状態)、図14Bに示すヘッドレストS4の状態を第二の状態(収納状態)と呼ぶ。
図15〜図18を参照しながら、本発明の第三実施形態であるシートバックフレーム1を含む乗物用シート200について説明する。なお、乗物用シート200のシートの外観は図1に示す乗物用シート100と同様であり、シートフレーム201のシートバックフレーム1及びシートクッションフレーム2の構造も、図2に示すシートバックフレーム1及びシートクッションフレーム2と同様であるため、その説明は省略する。
1a、2a、3a パッド
1b、2b、3b 表皮材
2 シートクッションフレーム
11 リクライニングシャフト
15 サイドフレーム
16 アッパーパイプ
17、117 ヘッドレストガイド
18 下部フレーム架設部
118 ヘッドレストガイドステイ
19、119 ヘッドレストピラー
19a 前面
20、120 胸部支持部材
20a 胸部当接面
20b 上端
20c、120c 背面
22 上側部分
23 下側部分
124 上部フランジ部
25、125 下部フランジ部
29 収納部(胸部支持部材収納部)
30 頭部支持部材
30a 頭部当接面
31 首部支持部
32 回転軸
40 受圧部
41、42、43、141、142 第一変形部材
41a,41b 屈曲部
141a、142a 変形部(第一脆弱部)
141b 直線部
44、45、46、47、144 第二変形部材
48、48a、48b 接続部(第二脆弱部)
50 ロック部材
51 ばね部材
52 凸部
53 ピン
54 脆弱部
55 溶接部
56 回転軸
57 スリット
100、110、200 乗物用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3、S4 ヘッドレスト
101、102、201 シートフレーム
H 乗員(着座者)
H1 頭部
H2 首部
H3 胸部
B 脊椎
B1 頸椎
B2 胸椎
B3 腰椎
Claims (10)
- シートバックとヘッドレストとを備えた乗物用シートであって、
前記シートバックは、該シートバック内に、車両衝突により乗員に後退移動荷重が作用したとき前記乗員の胸部を受けて前記乗員の胸部を支持する胸部支持部材を有し、
前記ヘッドレストは、該ヘッドレスト内に、前記乗員に前記後退移動荷重が作用したとき前記乗員の頭部を受けて後方に回動し、前記乗員の前記頭部を支持する頭部支持部材を有し、
前記乗員に前記後退移動荷重が作用したとき、前記胸部支持部材と前記頭部支持部材との両方で、前記後退移動荷重を受けることを特徴とする乗物用シート。 - 前記胸部支持部材及び前記頭部支持部材は、前記乗員に前記後退移動荷重が作用したとき、先に前記胸部支持部材が後方に移動して、次に前記頭部支持部材が後方に回動するように前記シートバック及び前記ヘッドレストに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
- 前記胸部支持部材及び前記頭部支持部材は、前記胸部支持部材が後方に移動しつつ前記頭部支持部材が後方に回動することにより、前記胸部支持部材及び前記頭部支持部材の両方で前記後退移動荷重を受ける状態があるように、前記シートバック及び前記ヘッドレストに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
- 前記頭部支持部材は、前記乗員に前記後退移動荷重が作用したとき前記乗員の首部を受けて前記乗員の首部を支持する首部支持部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記頭部支持部材は、前記乗員の前記頭部と対向する部分が後方にくぼむよう凹形状に形成され、前記乗員の首部と対向する部分が前方に突出するよう凸形状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記胸部支持部材は、前記乗員の胸部に当接する胸部当接面を有し、
前記頭部支持部材は、前記乗員の頭部に当接する頭部当接面を有し、
前記頭部当接面の下端は、前記乗物用シートを側面から見た場合、前記胸部当接面の延長上に位置することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の乗物用シート。 - 前記胸部支持部材の幅方向における中心と、前記頭部支持部材の幅方向における中心とが並ぶように、前記胸部支持部材と前記頭部支持部材とが配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記胸部支持部材の幅方向の長さは、前記頭部支持部材の幅方向の長さより大きいことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記乗員に前記後退移動荷重が作用したとき、前記胸部支持部材の移動量が、前記頭部支持部材の移動量より大きいことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記胸部支持部材を収納する収納部を、前記シートバックのパッド裏面に設けることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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JPH06500936A (ja) * | 1990-09-20 | 1994-01-27 | デランノ,ロナルド ピー. | むち打ち防止装置 |
JP2005126053A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-05-19 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | シート |
JP2010018214A (ja) * | 2008-07-12 | 2010-01-28 | Tachi S Co Ltd | 自動車シートに用いるヘッドレスト |
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- 2019-04-26 JP JP2019086748A patent/JP7364852B2/ja active Active
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