JP6776839B2 - 増幅器及び送信機 - Google Patents

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本願開示は、増幅器及び送信機に関する。
パワーアンプ(電力増幅器)は入力信号の電力を増幅するよう機能する増幅器であり、無線通信機及びレーダ装置の送信部等に用いられる。送信する電波の到達距離を延ばすためには、送信電力を大きくしなければならない。このため、送信部には出力電力を高めるための電力増幅器が配置される。
充分な電力増幅能力を実現するためには、電力増幅器において、複数の増幅器チップを並列に接続する。そのような電力増幅器の出力電力は、以下のように、増幅器チップの1つあたりの出力電力と、チップ数と、合成効率との積で表される。
出力電力=増幅器チップの電力×チップ数×合成効率
ここで合成効率とは、出力信号を1つに合成するときの効率であり、理想的には1である。
例えば4個の増幅器チップを並列に接続して用いる場合、1つの入力信号を4つの信号に分配して4個の増幅器チップにそれぞれ入力し、4個の増幅器チップの4つの出力信号を1つの信号に合成する。例えばウィルキンソン型の2分配器及び2合成器とトーナメント状の信号線路とを使用することにより、4個の増幅器チップに対する信号の分配及び合成を実現することができる。即ち、1つの入力信号を2分配器により2つの信号に分配し、これら2つの信号の各々を2分配器により更に2つの信号に分配することで、4個の増幅器チップへの4つの入力信号を生成する。同様に4個の増幅器チップのうち、2個の増幅器チップの2つの出力信号を2合成器により1つの信号に合成し、別の2個の増幅器チップの2つの出力信号を2合成器により1つの信号に合成し、これら2つの合成信号を2合成器により1つの信号に合成する。この構成において、入力信号側の4経路の信号線路は互いに等長配線となり、出力信号側の4経路の信号線路も互いに等長配線となる。
上記のような電力増幅器においては、電力の損失と専有面積の増大とが問題となる。例えば2個の増幅チップの出力を合成する場合、2合成器がn段に接続されるので、1つの2合成器の損失のn倍の損失が発生し、合成効率が低下する。このため増幅器チップの数を例えば2倍に増やしても、出力電力は2倍には増加しない。また、複数の増幅器チップが一方向に配列されることにより、専有面積が大きくなってしまう。また増幅器チップの個数を増やすと、配列された増幅器チップの両端のチップ間の間隔が広がるため、接続する線路長も長くなり、損失の増大につながる。出力側の信号の合成に関する問題は、入力側の信号の分配に関しても同様に存在する。
特公昭62−39845号公報 特開平3−85003号公報 特開昭59−178807号公報
以上を鑑みると、複数の増幅器チップに対する信号の分配及び合成に関する損失を抑えた増幅器を提供することが望まれる。
増幅器は、第1の中心導体と第1の外部導体とを含む円形状の第1の同軸線路と、複数の第1の誘電体基板と、複数の第1の線状導体と、複数の第1の面状導体とを含む複数の第1のマイクロストリップ線路と、前記複数の第1の誘電体基板を前記第1の同軸線路の端面において周方向に並べ、前記第1の中心導体と前記複数の第1の線状導体とを接続し、前記第1の外部導体と前記複数の第1の面状導体とを接続した分配部と、前記複数の第1のマイクロストリップ線路にそれぞれ接続される複数の増幅器チップと、複数の第2の誘電体基板と、複数の第2の線状導体と、複数の第2の面状導体とを含み、前記複数の増幅器チップにそれぞれ接続される複数の第2のマイクロストリップ線路と、第2の中心導体と第2の外部導体とを含む円形状の第2の同軸線路と、前記複数の第2の誘電体基板を前記第2の同軸線路の端面において周方向に並べ、前記第2の中心導体と前記複数の第2の線状導体とを接続し、前記第2の外部導体と前記複数の第2の面状導体とを接続した合成部とを含む。
少なくとも1つの実施例によれば、複数の増幅器チップに対する信号の分配及び合成に関する損失を抑えた高出力増幅器を提供することができる。
図1は、電力増幅器の構成の一例を示す図である。 図2は、導波管同軸変換器の構成の一例を示す図である。 図3は、導波管の電磁界のモードの一例を示す図である。 図4は、同軸線路の電磁界のモードの一例を示す図である。 図5は、分配回路又は合成回路の構成の一例を示す図である。 図6は、マイクロストリップ線路及び電磁界分布の一例を示す図である。 図7は、分配回路又は合成回路の接続形態の一例を示す図である。 図8は、分配回路又は合成回路の接続形態の別の一例を示す図である。 図9は、増幅器チップを配置する構成の一例を示す図である。 図10は、図9に示す構造の線A−Aに沿った断面を示す図である。 図11は、マイクロストリップ線路の線状導体と面状導体とを入れ替える構成の一例を示す図である。 図12は、マイクロストリップ線路の線状導体と面状導体とを入れ替える構成の一例を示す図である。 図13は、増幅器チップを配置する構成の別の一例を示す図である。 図14は、増幅器チップを配置する構成の更に別の一例を示す図である。 図15は、増幅器チップを配置する構成の更に別の一例を示す図である。 図16は、分配回路に接続される同軸線路の形状の一例を示す図である。 図17は、図1に示す増幅器の通過反射特性の一例を示す図である。 図18は、送信機の構成の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。なお各図において、同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図1は、電力増幅器の構成の一例を示す図である。図1に示す電力増幅器は、円形導波管11、導波管同軸変換器12、同軸線路13、分配回路14、複数の増幅器チップ15−1乃至15−4、合成回路16、同軸線路17、同軸導波管変換器18、及び円形導波管19を含む。この例では4個の増幅器チップ15−1乃至15−4が設けられているが、増幅器チップ15−1乃至15−4の数は4個に限られるものではなく、2個以上の任意の数であって良い。
入力信号の電磁波が、円形導波管11に印加され、円形導波管11中を伝搬する。円形導波管11中を伝搬した入力信号の電磁波は、導波管同軸変換器12により同軸線路13中の電気信号に変換され、この電気信号が同軸線路13中を伝搬する。入力信号は同軸線路13から分配回路14に印加され、複数個(この例では4個)の入力信号に分配される。4個の入力信号はそれぞれ4個の増幅器チップ15−1乃至15−4に印加され、入力信号の電力が増幅された信号である出力信号が増幅器チップ15−1乃至15−4の各々から出力される。
4個の増幅器チップ15−1乃至15−4からの4個の出力信号は、合成回路16により1つの出力信号に合成される。合成後の出力信号は同軸線路17に印加され、同軸線路17中を伝搬する。同軸線路17中を伝搬した出力信号は、同軸導波管変換器18により円形導波管19中の電磁波に変換され、この電磁波の出力信号が円形導波管19を伝搬する。円形導波管19中を伝搬した出力信号は円形導波管19の出力端から出力される。
図2は、導波管同軸変換器の構成の一例を示す図である。円形導波管11は、円形の断面を有する金属管21を含む。この金属管21は中空であり、金属管21内部の空間を電磁波が伝搬する。
金属管21の一端には導波管同軸変換器12が設けられている。導波管同軸変換器12は、円形導波管11の金属管21の延長である金属管21とその内部の空間に設けられた中心導体24とを含む。中心導体24は、円形の断面を有し、中空ではなく内部の詰まった構造であってよい。導波管同軸変換器12は、同軸線路13に接続されている。同軸線路13は、各々断面が円形である径変換部13−1と固定径線路部13−2とを含む。径変換部13−1は、中心導体25、外部導体22、及び誘電体27を含む。径変換部13−1の中心導体25は、導波管同軸変換器12の中心導体24に電気的に接続されている。中心導体24と中心導体24とは、同一の導電性材料(金属等の導体)により一体的に連続に形成されていてよい。径変換部13−1の外部導体22は、導波管同軸変換器12の金属管21に電気的に接続されている。誘電体27は、外部導体22と中心導体25との間に設けられている。
径変換部13−1の外部導体22、中心導体25、及び誘電体27は、導波管同軸変換器12側から固定径線路部13−2側に向かい、徐々に径が狭まるように形成されている。固定径線路部13−2は、外部導体23、中心導体26、及び誘電体28を含む。径変換部13−1の径が狭まった側の一端が固定径線路部13−2の一端に接続されている。中心導体25と中心導体26、外部導体22と外部導体23、及び中心導体25と中心導体26は一体的に連続に形成されていてよい。このように同軸線路13の径を徐々に狭める構造とすることで、円形導波管11から導波管同軸変換器12を介して同軸線路13に到る経路において信号の損失を小さくすることができる。
図3は、導波管の電磁界のモードの一例を示す図である。円形導波管11の金属管21の内部では、金属管21の形状、寸法、及び電磁波の波長に応じた態様(伝搬モード)の電磁界が形成される。図3は、円形導波管11の伝搬モードの一例としてTM01モードを示す。
TM01モードの電磁波は、図3に示されるように、金属管21の内部において管軸方向(電磁波進行方向)に垂直な方向の成分のみを有する磁場32と、管軸方向とそれに垂直な方向との両方向の成分を有する電場31とを有する。なお図3には、電場31が管軸方向に垂直な方向に向いている位置での円形導波管11の断面を示している。TM01であるので、管軸方向に垂直な周方向と半径方向とにおいて、磁場32の分布の変化数(波の数)は1と0とである。
図4は、同軸線路の電磁界のモードの一例を示す図である。同軸線路13の外部導体23と中心導体26との間の誘電体の領域には、同軸線路13の寸法及び電磁波の波長に応じた態様(伝搬モード)の電磁界が形成される。同軸線路では、通常の使用状態では電磁波はTEMモードで伝搬する。
TEMモードの電磁波は、図4に示されるように、軸方向(電磁波進行方向)に垂直な周方向の成分のみを有する磁場34と、軸方向に垂直な半径方向の成分のみを有する電場33とを有する。図3に示される円形導波管11の電磁波の伝搬モードと図4に示される同軸線路13の電磁波の伝搬モードとを比較すれば分かるように、電磁界の分布が両者で類似している。従って、図2に示されるように、円形導波管11の金属管21内部の空間に、同軸線路13の中心導体26の延長である中心導体24を挿入するだけで、円形導波管11と同軸線路13との間における低損失での伝搬モード変換を容易に実現することができる。
図5は、分配回路又は合成回路の構成の一例を示す図である。図5に示される回路構造が、図1に示される分配回路14と合成回路16との両方に対して用いられてよい。
図5において、同軸線路13は、中心導体26と外部導体23とを含む。複数のマイクロストリップ線路40は、複数の線状導体41と、複数の誘電体基板42と、複数の面状導体43とをそれぞれ含む。図5においては、4個のマイクロストリップ線路40が示されるが、マイクロストリップ線路40の個数は4個に限られるものではなく、2個以上の任意の数であってよい。
各マイクロストリップ線路40において、誘電体基板42の下面に接地電位に設定される面状導体43が設けられ、誘電体基板42の上面に信号電位に設定される線状導体41が設けられる。線状導体41及び面状導体43は、銅等の金属からなる導体箔であってよい。
複数の誘電体基板42が同軸線路13の端面において周方向に並べられ、中心導体26と線状導体41とを電気的に接続し、外部導体23と面状導体43とを電気的に接続してある。誘電体基板42の面方向が、同軸線路13の外周近傍において同軸線路13の周方向に一致するように、誘電体基板42が同軸線路13に対して配置されてよい。即ち、誘電体基板42の厚さ方向(面に垂直な方向)が、同軸線路13の半径方向に一致するように、誘電体基板42が同軸線路13に対して配置されてよい。
図6は、マイクロストリップ線路及び電磁界分布の一例を示す図である。マイクロストリップ線路40の発生する電磁界は、電磁波の進行方向における電磁界成分が若干存在するために、純粋なTEMモードとはならない。しかしその影響は通常は無視できる程小さく、進行方向に垂直な方向の電磁界成分のみを考慮をすればよい準TEMモードとして、マイクロストリップ線路40の電磁界を扱えばよい。
準TEMモードの電磁波は、図6に示されるように、実質的に線路方向(電磁波進行方向)に垂直な方向の成分のみを有する磁場51と、実質的に線路方向に垂直な方向の成分のみを有する電場52とを有する。従って、図5に示されるように複数のマイクロストリップ線路40を配置した場合に、複数のマイクロストリップ線路40が形成する電磁界分布と同軸線路13の電磁界分布とが互いに類似することになる。このことは、図4に示される同軸線路13の電磁波の伝搬モードと、図6に示されるマイクロストリップ線路40の電磁界分布とを比較すれば理解できる。従って、図5に示されるように複数のマイクロストリップ線路40を円形導波管11に対して配置して電気的に接続することにより、円形導波管11と複数のマイクロストリップ線路40との間において低損失な信号分配又は合成を実現することができる。
図7は、分配回路又は合成回路の接続形態の一例を示す図である。図5に示すように複数のマイクロストリップ線路40を円形導波管11に電気的に接続する際には、例えば図7に示すようにマイクロストリップ線路40と円形導波管11とを電気的に接続してよい。なお図7においては、図示の都合上、2個のマイクロストリップ線路40を示してあるが、図5に示すように2個以上のマイクロストリップ線路40を配置してよい。
図7に示す接続形態では、マイクロストリップ線路40の線状導体41と円形導波管11の中心導体26とは、半田61により電気的に接続される。面状導体43についても、面状導体43と外部導体23との間に半田を設け、半田により確実な電気的接続を確立してよい。
図8は、分配回路又は合成回路の接続形態の別の一例を示す図である。図5に示すように複数のマイクロストリップ線路40を円形導波管11に電気的に接続する際には、例えば図8に示すようにマイクロストリップ線路40と円形導波管11とを電気的に接続してよい。なお図8においては、図示の都合上、2個のマイクロストリップ線路40を示してあるが、図5に示すように2個以上のマイクロストリップ線路40を配置してよい。
図8に示す接続形態では、マイクロストリップ線路40の線状導体41と円形導波管11の中心導体26とは、金属ワイヤにより電気的に接続される。面状導体43についても、面状導体43と外部導体23との間を金属ワイヤにより接続し、電気的接続を確立してよい。
図9は、増幅器チップを配置する構成の一例を示す図である。図9においては、4角柱状の支持部材72の2つの側面に配置された2個の増幅器チップ15−1及び15−2が示される。図示されない支持部材72の残りの2つの側面に、図1に示される増幅器チップ15−3及び15−4が配置されてよい。
図10は、図9に示す構造の線A−Aに沿った断面を示す図である。図10に示すように、4角柱状の支持部材72の4つの側面の外側表面には4個の増幅器チップ15−1乃至15−4がそれぞれ設けられていてよい。前述のように、増幅器チップ15−1乃至15−4の数は4個に限られず、複数個であれば幾つであってもよい。n個(nは3以上の整数)の増幅器チップを使用する場合には、n角柱状の支持部材のn個の側面の外側表面にn個の増幅器チップをそれぞれ配置すればよい。n角径の内接円を考えた場合、n個の増幅器チップは、内接円の周に沿って円周状に配列されることになる。
増幅器チップを円周上に配置することにより、増幅器チップを配置する領域の専有面積を比較的小さくすることができる。また複数個のマイクロストリップ線路40も図5に示すように周方向に円周上に並べられているので、これら複数個の増幅器チップにそれぞれ接続する増幅器チップを円周上に配置することにより、接続する線路長を等長配線とすることが容易となる。従って、増幅器チップの個数を増やしても、接続する線路長が長くなることはなく、信号の損失が増大することもない。なお円柱形状ではなく、図10に示すように角柱形状又は少なくとも角柱の側面の形状を有する支持部材72の角柱の各側面の外側表面に複数の増幅器チップを設けることにより、増幅器チップ15−1乃至15−4を確実に支持部材に固定することが可能となる。
図9に戻り、増幅器チップ15−1は、支持部材72の側面に配置されたマイクロストリップ線路74−1及び76−1と電気的に接続される。具体的には、増幅器チップ15−1のパッド83とマイクロストリップ線路74−1の線状導体とを金属ワイヤ81で接続し、増幅器チップ15−1のパッド84とマイクロストリップ線路76−1の線状導体とを金属ワイヤ82で接続している。金属ワイヤ81及び82による接続により、増幅器チップ15−1とマイクロストリップ線路74−1及び76−1との信号電位の接続が行われる。接地電位については、支持部材72を金属等の導電性材料で形成し、マイクロストリップ線路74−1及び76−1の面状導体を支持部材72で代用するか或いは支持部材72に接続し、増幅器チップ15−1の接地端子を支持部材72に接続すればよい。同様にして、増幅器チップ15−2は、マイクロストリップ線路74−2及び76−2と電気的に接続される。支持部材72の他の側面に配置された増幅器チップ15−3及び15−4についても同様の構成としてよい。
支持部材72には4つの側面を有する支持部材71が接続される。支持部材71の2つの側面には、マイクロストリップ線路73−1及び73−2が設けられる。マイクロストリップ線路73−1及び73−2は、マイクロストリップ線路74−1及び74−2とそれぞれ電気的に接続される。支持部材71の図示されない2つの側面にも、同様にマイクロストリップ線路が設けられ、同様の構成となっていてよい。支持部材71は金属等の導電性材料で形成され、支持部材72と電気的に接続されていてよい。支持部材71の4つの側面に設けられる4個のマイクロストリップ線路は、図5に示される4個のマイクロストリップ線路40にそれぞれ電気的に接続されてよい。
図5に示すマイクロストリップ線路40の配置では、各マイクロストリップ線路40の線状導体41が内側を向いている。それに対して、図9に示すマイクロストリップ線路の配置では、各マイクロストリップ線路の線状導体が外側を向いている。従って、図5に示される4個のマイクロストリップ線路40と図9に示す支持部材71の4つの側面に設けられる4個のマイクロストリップ線路とを電気的に接続するためには、外側と内側とで線状導体と面状導体との入れ替えを行うことが好ましい。即ち、誘電体基板の上側と下側とで線状導体と面状導体との入れ替えを行うことが好ましい。
図11は、マイクロストリップ線路の線状導体と面状導体とを入れ替える構成の一例を示す図である。図11には、マイクロストリップ線路の誘電体基板42を上方から見た(即ち厚さ方向に上面側から見た)平面図が示される。貫通電極91乃至93は、金属等の導電性材料で形成され、誘電体基板42を貫通する電極である。図11には、貫通電極91乃至93の上端が見えている。
図12は、マイクロストリップ線路の線状導体と面状導体とを入れ替える構成の一例を示す図である。図12には、図11に示されるマイクロストリップ線路の誘電体基板42を下方から見た(即ち厚さ方向に底面側から見た)平面図が示される。図12には、貫通電極91乃至93の下端が見えている。
図11に示されるように、誘電体基板42の図示左側の領域において上面に配置される線状導体41は、誘電体基板42の図示中央付近の位置において貫通電極91の上端に電気的に接続される。図12に示されるように、誘電体基板42の図示左側の領域において下面に配置される面状導体43は、誘電体基板42の図示中央付近の位置において貫通電極92及び93の下端に電気的に接続される。
図11に示されるように、誘電体基板42の図示右側の領域において上面に配置される面状導体43Aは、誘電体基板42の図示中央付近の位置において貫通電極92及び93の上端に電気的に接続される。図12に示されるように、誘電体基板42の図示右側の領域において下面に配置される線状導体41Aは、誘電体基板42の図示中央付近の位置において貫通電極91の下端に電気的に接続される。
上記の接続構造を用いることで、誘電体基板42の上面の線状導体41が誘電体基板42の下面の線状導体41Aに貫通電極91を介して電気的に接続される。また誘電体基板42の下面の面状導体43が誘電体基板42の上面の面状導体43Aに貫通電極92及び93を介して電気的に接続される。これにより、誘電体基板42の上側と下側とで線状導体と面状導体との入れ替えを行うことができる。
図13は、増幅器チップを配置する構成の別の一例を示す図である。図13に示す構成では、角柱の側面の形状を有する支持部材102を用い、支持部材102の角柱の各側面の内側表面に前記複数の増幅器チップが設けられている。図13の配置構成では、図10の配置構成と同様に、専有面積の削減及び等長配線の実現の観点から好ましいと共に、図11及び図12に示すような線状導体と面状導体との入れ替えを行う必要が無く、単純な構成とすることができる。
図14は、増幅器チップを配置する構成の更に別の一例を示す図である。図14に示す構成では、支持部材は互いに分離可能な複数の板状部材72−1乃至72−4を含む。板状部材72−1乃至72−4は互いに組み合わされて、角柱の側面の形状を有する支持部材を形成する。この角柱の側面の形状を有する支持部材の側面の内側表面に、増幅器チップ15−1乃至15−4がそれぞれ取り付けられる。板状部材72−1乃至72−4は、金属等の導電性の材料で形成されてよい。板状部材72−1乃至72−4を互いに組み合わせる方法は特に限定されない。互いに係合する機械的な構造を用いてもよいし、接着剤を用いてもよいし、ネジ止めを用いてもよい。
複数の分離可能な板状部材72−1乃至72−4を用いることで、分離状態の板状部材72−1乃至72−4の各々に増幅器チップ等を搭載した後に、板状部材72−1乃至72−4を互いに組み合わせてひとまとまりの支持部材を形成することができる。これにより、図13に示すように最初から一塊となっている支持部材102の側面の内側表面に複数の増幅器チップ等を取り付ける作業と比較して、図13の構造と等価な図14の構造を容易に作成することが可能となる。
図15は、増幅器チップを配置する構成の更に別の一例を示す図である。図15に示す構成では、支持部材は互いに分離可能な複数の板状部材102−1乃至102−4を含む。板状部材102−1乃至102−4は互いに組み合わされて、角柱の側面の形状を有する支持部材を形成する。この角柱の側面の形状を有する支持部材の側面の外側表面に、増幅器チップ15−1乃至15−4がそれぞれ取り付けられる。板状部材102−1乃至102−4は、金属等の導電性の材料で形成されてよい。板状部材72−1乃至72−4を互いに組み合わせる方法は特に限定されない。
複数の分離可能な板状部材102−1乃至102−4を用いることで、分離状態の板状部材102−1乃至102−4の各々に増幅器チップ等を搭載した後に、板状部材を互いに組み合わせてひとまとまりの支持部材を形成することができる。これにより、図10に示すように最初から一塊となっている支持部材72の側面の外側表面に複数の増幅器チップ等を取り付ける作業と比較して、図10の構造と等価な図15の構造を容易に作成することが可能となる。
図16は、分配回路に接続される同軸線路の形状の一例を示す図である。図16に示す同軸線路13においては、外部導体23、中心導体26、及び誘電体28の径が徐々に広がり、複数のマイクロストリップ線路40と電気的に接続される端面において、同軸線路13の径がそれ以外の位置における径よりも大きくなっている。同軸線路13の径とマイクロストリップ線路40のサイズとの相対的な関係が、例えば図5に示すような関係である場合、たかだか4個程度のマイクロストリップ線路40しか同軸線路13に直接に接続することができない。しかしながら、同軸線路13の径がマイクロストリップ線路40のサイズに対して相対的に大きくなれば、同軸線路13に接続するマイクロストリップ線路40の数を増やすことができる。
図16においては、同軸線路13はその直径が徐々に増大する直径変化部を有し、当該直径変化部の一端に位置する同軸線路13の端面に、複数のマイクロストリップ線路40が電気的に接続されている。このような構造とすることにより、同軸線路13の端面に電気的に接続するマイクロストリップ線路40の数を大きくすることが可能となる。即ち、互いに並列に接続する増幅器チップの数を大きくして、増幅率を増大させることが可能となる。
図17は、図1に示す増幅器の通過反射特性の一例を示す図である。図17に示す通過反射特性は、計算機シミュレーションにより求めた結果である。計算機シミュレーションの対象となる構成は、計算を簡略化するために、図1において増幅器チップを削除してその両端をそのまま短絡させた構成(即ち増幅率が1の構成)である。
特性曲線111がS11であり、特性曲線112がS21である。設計した通過周波数帯域9GHz−12GHzにおいて、通過特性S21が略0dBとなっており、損失が略ゼロとなっている。またこの通過周波数帯域において、反射損失S11は−10dB以下となっており、反射される電力は1/10以下であることが分かる。このように分配損失及び合成損失の小さな効率のよい増幅器を図1に示す構成により実現することができる。
図18は、送信機の構成の一例を示す図である。図18に示す送信機は、発振器121、ミキサ回路122、電力増幅器123、アンテナ124、及びデータ部125を含む。発振器121により生成した搬送波を、データ部125からの送信データに応じてミキサ回路122により変調する。ミキサ回路122の出力である変調波を電力増幅器123により増幅し、増幅後の変調波をアンテナ124から送信する。電力増幅器123は、図1に示される構成を有する増幅器であってよい。なお増幅器の入出力部分は円形導波管11及び19である必要はなく、同軸線路13及び17であってもよい。即ち、ミキサ回路122の出力を同軸線路13から分配回路14を介して増幅器チップ15−1乃至15−4に入力し、増幅器チップ15−1乃至15−4の出力を合成回路16を介して同軸線路17からアンテナ124に導いてよい。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
11 円形導波管
12 導波管同軸変換器
13 同軸線路
14 分配回路
15−1〜15−4 増幅器チップ
16 合成回路
17 同軸線路
18 同軸導波管変換器
19 円形導波管

Claims (8)

  1. 第1の中心導体と第1の外部導体とを含む円形状の第1の同軸線路と、
    複数の第1の誘電体基板と、複数の第1の線状導体と、複数の第1の面状導体とを含む複数の第1のマイクロストリップ線路と、
    前記複数の第1の誘電体基板を前記第1の同軸線路の端面において周方向に並べ、前記第1の中心導体と前記複数の第1の線状導体とを接続し、前記第1の外部導体と前記複数の第1の面状導体とを接続した分配部と、
    前記複数の第1のマイクロストリップ線路にそれぞれ接続される複数の増幅器チップと
    複数の第2の誘電体基板と、複数の第2の線状導体と、複数の第2の面状導体とを含み、前記複数の増幅器チップにそれぞれ接続される複数の第2のマイクロストリップ線路と、
    第2の中心導体と第2の外部導体とを含む円形状の第2の同軸線路と、
    前記複数の第2の誘電体基板を前記第2の同軸線路の端面において周方向に並べ、前記第2の中心導体と前記複数の第2の線状導体とを接続し、前記第2の外部導体と前記複数の第2の面状導体とを接続した合成部と
    を含む増幅器。
  2. 前記複数の増幅器チップは円周状に配列される請求項1記載の増幅器。
  3. 角柱の側面の形状を有する支持部材を更に含み、
    前記支持部材の角柱の各側面の外側表面に前記複数の増幅器チップが設けられている請求項1又は2記載の増幅器。
  4. 角柱の側面の形状を有する支持部材を更に含み、
    前記支持部材の角柱の各側面の内側表面に前記複数の増幅器チップが設けられている請求項1又は2記載の増幅器。
  5. 前記支持部材は互いに分離可能な複数の板状部材を含み、前記複数の板状部材が互いに組み合わされて前記角柱を形成する請求項3又は4記載の増幅器。
  6. 円形導波管と、
    前記円形導波管と前記第1又は第2の同軸線路とを結合する変換器と
    を更に含む請求項1乃至5いずれか一項記載の増幅器。
  7. 前記第1の同軸線路及び第2の同軸線路の少なくとも1つは直径が徐々に増大する直径変化部を含み、前記直径変化部の一端が前記端面である請求項1乃至6いずれか一項記載の増幅器。
  8. 発振器と、
    ミキサ回路と、
    電力増幅器と
    を含み、前記電力増幅器は、
    第1の中心導体と第1の外部導体とを含む円形状の第1の同軸線路と、
    複数の第1の誘電体基板と、複数の第1の線状導体と、複数の第1の面状導体とを含む複数の第1のマイクロストリップ線路と、
    前記複数の第1の誘電体基板を前記第1の同軸線路の端面において周方向に並べ、前記第1の中心導体と前記複数の第1の線状導体とを接続し、前記第1の外部導体と前記複数の第1の面状導体とを接続した分配部と、
    前記複数の第1のマイクロストリップ線路にそれぞれ接続される複数の増幅器チップと
    複数の第2の誘電体基板と、複数の第2の線状導体と、複数の第2の面状導体とを含み、前記複数の増幅器チップにそれぞれ接続される複数の第2のマイクロストリップ線路と、
    第2の中心導体と第2の外部導体とを含む円形状の第2の同軸線路と、
    前記複数の第2の誘電体基板を前記第2の同軸線路の端面において周方向に並べ、前記第2の中心導体と前記複数の第2の線状導体とを接続し、前記第2の外部導体と前記複数の第2の面状導体とを接続した合成部と
    を含む送信機。
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