JP6776176B2 - 半田付けシステム、半田付け状態検査装置、半田付け状態検査方法および製品の製造方法 - Google Patents

半田付けシステム、半田付け状態検査装置、半田付け状態検査方法および製品の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、基板の孔に通された電子部品に繋がる端子を孔のまわりの基板のランドに半田付けする半田付け装置および半田付け方法に関する。
従来、プリント基板に電子部品を機械的に半田付けする半田付け装置が提供されている。この半田付け装置には、半田の液面にプリント基板を接触させて半田付けするフロー半田付け法や、予めパターンに合わせてクリーム半田を基板に印刷しておきクリーム半田に熱を加えて溶かすことで半田付けするリフロー半田付け法等、様々な方式が提案されている。
ここで、出願人は、円筒形の半田ごてを用い、この半田ごて内にプリント基板のスルーホールに挿通された電子部品のピンを挿入し、内部で半田を溶かして半田付けする方式の半田付け装置を開発し、提供している(特許文献1参照)。
そして、半田ごての温度、半田ごての位置、半田ごての荷重および半田の供給量について、装置の起動時や運用中など所定のタイミイングで確認することにより、半田付けの信頼性や確実性の更なる向上を図っている(特許文献2参照)。
しかしながら、適切に半田付けした製品をより確実に供給することが望まれていた。
特開2013−120869号公報 特開2015−115427号公報
この発明は、上述の問題に鑑みて、半田付け不良を検出できる半田付けシステム、半田付け状態検査装置、半田付け状態検査方法、および製品の製造方法を提供し、より確実に半田付け不良の製品を排除することを目的とする。
この発明は、スルーホールに挿入された端子と前記スルーホールの周りのランドを半田付けする半田付け装置と、前記半田付け装置により半田付けされた半田付け部を検査する検査装置とを備えた半田付けシステムであって、前記半田付け装置は、半田片を定量供給する半田片定量供給部と、定量供給された半田片を挿通する挿通孔を有するノズルと、前記ノズル内の前記半田片を加熱溶融する加熱手段とを備え、前記ノズル内で前記半田片を前記加熱手段で加熱溶融することによって前記ランドの裏面側と表面側に安定した形状の半田付けを行う構成であり、前記検査装置は、記裏面側または前記表面側の一方にのみ設けられ、当該一方の前記半田付け部の面積及び高さと前記半田付け部の体積のいずれか一方または両方若しくは当該一方の前記半田付け部の静電容量で構成される半田付け部状態データを取得する半田付け部状態取得手段と、前記半田片定量供給部により供給される半田片の半田量で正常に半田付けした場合に前記半田付け部状態取得手段により取得されるデータとして予め定められた基準データと、半田付け後に取得した前記半田付け部状態データに基づいて、実施された半田付けの適否を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記半田片定量供給部により半田片を定量供給していることと、前記半田付け部状態取得手段で取得した前記一方の前記半田付け部の前記半田付け部状態データにより、前記半田付け部状態取得手段により状態取得できない領域も含めた半田付けの適否を判定できることを特徴とする半田付けシステム、これに用いる半田付け状態検査装置、これを用いた半田付け状態検査方法、および製品の製造方法であることを特徴とする。
この発明により、半田付け不良を検出できる半田付けシステム、半田付け状態検査装置、半田付け状態検査方法、および製品の製造方法を提供できる。
半田付けシステムの右側面図。 半田付けシステムの外観構成の説明図。 ノズルユニットとヒータユニットの構成を示す拡大断面図。 半田付けシステムの駆動系および制御系の構成を示すブロック図。 半田付けシステムの制御部の機能を示す機能ブロック図。 半田付けをして検査する動作を説明する説明図。 半田付け不良の状態を端面図により説明する説明図。
以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
図1および図2は、半田付け装置1aと搬送装置1bと検査装置1cを有する半田付けシステム1の外観構成の説明図であり、図1は右側面図、図2(A)は正面図、図2(B)は半田付け装置1aのヘッド部3の外装を一部省略して示す平面図である。
図1に示すように、半田付けシステム1は、搬送装置1bによる搬送路9上の半田付け対象に半田付けできるように、搬送路9の搬送幅方向外部に半田付け装置1aが配置され、この半田付け装置1aに検査装置1cが搭載されている。なお、この実施例では半田付け装置1aに検査装置1cを搭載しているが、半田付け装置1aと検査装置1cを独立した別個の装置として構成し、搬送路9の前段に半田付け装置1aを配置し、後段に検査装置1cを配置してもよい。また、半田付け装置1aに検査装置1cを搭載するに際して、この実施例ではノズル24の右横に配置しているが、ノズル24の左横、前面、背面、あるいはその他の位置等、適宜の位置に配置してもよい。
半田付け装置1aは、半田付け対象であるプリント基板Pのスルーホールに半田付けを行うノズル24(半田ごて)を有するヘッド部3と、ヘッド部3およびノズル24をフローティング状態にするエアーサスペンションユニット5と、エアーサスペンションユニット5およびノズル24を半田付け対象に近接/離間させる方向(図1の上下方向)に移動させる近接離間方向移動ユニット6と、近接離間方向移動ユニット6およびノズル24をプリント基板Pが搬送される搬送方向(図1の奥行方向,図2(A)の左右方向)に移動させる搬送方向移動ユニット7と、搬送方向移動ユニット7およびノズル24を搬送方向移動ユニット7の搬送幅方向(図1の左右方向,図2(A)の前後方向)に移動させる搬送幅方向移動ユニット8と、を有している。
エアーサスペンションユニット5の上部には、リールに巻かれた糸半田2が設けられている。この糸半田2は、φ0.3〜φ2.0mmを用いることができ、φ0.6〜φ1.6mmのものを用いることが好ましい。
ヘッド部3の下部には、ノズル24を備えたノズルユニット20、および検査装置1cの撮像部70が設けられている。
搬送幅方向移動ユニット8の上面は、プリント基板Pを搬送する搬送路9の上面とほぼ同じ高さに構成されている。
ヘッド部3の可動範囲は、搬送幅方向移動ユニット8の上方に位置する待機位置(図1に示すP1の位置)と、プリント基板Pに対して半田付けを行う半田付け領域E1,E2(図2(B)のE1,E2で囲まれる領域)とになる。ヘッド部3は、これらの待機位置、及び半田付け領域のどの位置であっても近接離間方向移動ユニット6によって移動される。
この構成により、半田付け装置1aは、待機時にはノズルユニット20を待機ポジションP1の高さおよび位置に待機しておき、半田付け工程を実行するときは半田付け領域E1,E2内で待機ポジションP1よりも低い(半田付け対象に近い)半田付けポジションP2の高さにて半田付けを行う。
また、半田付け後、半田付け装置1aは、水平方向(XY方向)の位置はそのままで(つまり半田付けを実施した位置)で半田付けポジションP1の高さまで上昇し、この位置で撮像部70による撮像を行って検査装置1cによる検査を実施する。なお、この撮像時の位置は、撮像部70の設置位置に応じて水平方向(XY方向)に適宜移動させて半田付けした半田付け部を確実に撮像できるようにすると良い。
図3は、ノズルユニット20とヒータユニット30の構成を示す拡大断面図である。ノズルユニット20付近は、ヒータユニット30を着脱するヒータユニット装着ユニット40、糸半田2(図1参照)を加熱するヒータユニット30、およびノズル24を備えたノズルユニット20で構成される。
ノズルユニット20は、半田ごてとなるノズル24と、ノズル24をヒータユニット30に装着および脱着するためのノズルホルダ21(着脱手段,ノズルユニット固定手段)を有している。
ノズル24は、セラミックにより円筒形に形成されており、中央に円柱形の挿通孔26を備えている。この挿通孔26は、端子T(第1導体)を挿入する先端面24d側から半田片2a(図6(A)参照)を供給する基部側まで連通している。また、ノズル24は、半田付けを行う先端部位近傍に挿通孔26と外部を接続する側孔23を備えている。この側孔23により、ノズル24内で発生するヒュームを外部へ排出することができる。
ノズル24の基部側(図示上部側)には、ノズル24の外周を包み込むと共に固定用のネジ溝21a(雌ネジ)を内面に備えたノズルホルダ21が設けられている。このノズルホルダ21は、回り止め部22によってノズル24に対して相対回転しないようにノズル24に固定されている。ノズルホルダ21のネジ溝21aは、ヒータユニット30のネジ溝35a(雄ネジ)に螺合して固定される。ノズルホルダ21の内側とノズル24の外側の間には、筒状のヒータ36が挿入される円筒形の空間21bが設けられている。この空間21bは、ノズル24の基部から中央よりも少し先端側まで設けられている。
ヒータユニット30は、基部側(図示上部側)を装着側として先端側(図示下部側)を略円筒形に形成したヒータホルダ35と、ヒータホルダ35の内側に設けられた円筒形のヒータ36(加熱手段)と、ヒータ36の内側に設けられた円筒形の半田導入筒34とを有している。
ヒータ36は、軸対称に形成されることが好ましく、内部のノズル24を周囲から略均等に加熱する構成であることがより好ましく、この実施例では円筒形に形成されている。
半田導入筒34は、ヒータ36の内部に挿入されたノズル24の基部に先端が当接し、半田導入筒34内の孔34aがノズル24の挿通孔26と連通する。
これにより、上方から供給される切断済みの糸半田2(図1参照)が、孔34aおよび挿通孔26を通過し、ヒータ36で加熱されたノズル24により加熱溶融される。
ヒータホルダ35の基部側(図示上部側)には、接続側面(図示上面)から突出する位置決めピン31と、接続側面に配置された磁石33aと、コネクタ32とが設けられている。
磁石33aは、脱着用ノブ33(着脱手段,ヒータユニット固定手段)に固定されており、バネ33bによって装着ユニット40側に付勢されている。この磁石33aが装着ユニット40の金属板45に磁力で吸着することで、ヒータユニット30が装着ユニット40に固定される。そして、ヒータユニット30を取り外すとき、着脱用エアシリンダ65(図4参照)によって脱着用ノブ33を半田導入方向(図示下方)に引くことで磁石33aが金属板45から離間して磁力による吸着力が弱まり、ヒータユニット30の脱着を行う。
コネクタ32は、装着ユニット40のコネクトピン41に接続され、ヒータ電源線および温度センサ線を通じてヒータ36及び温度センサ64(図4参照)に電力供給を可能にする。
位置決めピン31は、装着ユニット40の装着面側(図示下面側)に穿設された位置決めブッシュ42に挿入され、装着ユニット40とヒータユニット30の相対位置を位置決めする。これにより、装着ユニット40の半田導入孔43とヒータユニット30の孔34aを連結し、切断済みの糸半田2(図1参照)をスムーズに供給できるようにしている。
装着ユニット40は、ヒータユニット30の取り付け方向に貫通する半田導入孔43が設けられており、接続面側(図示下面側)に金属板45が設けられている。また、装着ユニット40の接続面側(図示下面側)には、制御部61(制御手段,図4参照)に繋がるコネクトピン41、位置決めブッシュ42、およびヒータユニット密着確認センサ44が設けられている。
ヒータユニット密着確認センサ44は、近接センサ等の適宜のセンサで構成され、ヒータユニット30が装着ユニット40に密着しているか否かを検出する。
図4は、半田付け装置1aの駆動系および制御系の構成を示すブロック図である。半田付け装置1aは、搬送幅方向移動ユニット8(図1参照)に固定されて搬送路9(図1参照)へ向かって真っすぐ伸びるY方向の搬送ガイド7fと、ステッピングモータ等の駆動機構部7eにより搬送ガイド7fに沿って移動する搬送ガイド7cが設けられている。この駆動機構部7eおよび搬送ガイド7fは、搬送幅方向移動ユニット8(図1参照)内に収納されている。搬送ガイド7cは、搬送路9の搬送方向(X方向)へ向かって真っすぐ伸びている。
X方向の搬送ガイド7cの上部には、搬送ガイド7cに沿ってX方向に移動する移動体7aと、この移動体7aを搬送ガイド7cに沿ってX方向へ移動させるステッピングモータ等で構成された駆動機構部7bが設けられている。この移動体7a、駆動機構部7b、および搬送ガイド7cは、搬送方向移動ユニット7(図1参照)内に収納されている。この移動体7a、駆動機構部7b、搬送ガイド7c、駆動機構部7e、および搬送ガイド7fは、作業させたい任意の位置へノズル24を移動させるノズル位置移動手段として機能する。
移動体7aには、ノズル24がスルーホールに近接/離間する方向に伸びるZ方向の搬送ガイド5cが設けられている。この搬送ガイド5cには、Z方向に移動するヘッド固定部5a、およびステッピングモータ等で構成される駆動機構部5bが設けられている。ヘッド固定部5a、駆動機構部5b、および搬送ガイド5cは、ノズル24を半田付け対象に近接/離間させる方向へ移動させる近接離間方向移動手段として機能し、近接離間方向移動ユニット6(図1参照)内に収納されている。
このように構成されたY方向の搬送ガイド7fとX方向の搬送ガイド7c、および駆動機構部7b,7eがノズル位置移動手段として機能することにより、ノズル24の位置を半田付けする任意の位置へ移動させることができる。また、Z方向の搬送ガイド5cおよび駆動機構部5bが近接離間方向移動手段として機能することにより、移動させた位置でノズル24を近接方向へ移動させてノズル24の挿通孔26内に半田付けするピンを挿通しノズル24の先端をスルーホールに当接させ、半田付け後に離間させることができる。また、Z方向の搬送ガイド5cおよび駆動機構部5bにより、ノズルユニット20(図4参照)及びヒータユニット30を半田付け位置まで下降し、半田付け後にノズルユニット20及びヒータユニット30を上方へ退避することができる。
ヘッド固定部5aには、フローティングユニット51が設けられている。このフローティングユニット51は、エアーサスペンションユニット5(図1)内に設けられ、供給されたエアによってノズルユニット20を持ち上げ、プリント基板Pに対するフローティングユニット51(ノズル24が含まれる)の相対的な重みを軽くするものである。例えば、通常の加重を100とするとフローティングユニット51の加重が10%となるようにするなど、適宜の構成とすることができる。
ヘッド部3は、フローティングユニット51に固定され、半田片定量供給部50と、その下部のヒータユニット30と、撮像部70を備えている。なお、図4では、本来であれば撮像部70で隠れるヒータユニット30を見えるようにするために、撮像部70を実際と異なる位置に模式的に表している。
半田片定量供給部50は、上部から下方へ糸半田2(図1参照)を挿通する糸半田供給路52と、糸半田供給路52内の糸半田をローラで挟み込んで下方(ノズル側)の回転カッター55の孔55aへ送り出す糸半田送り出し機構部53と、孔55aに挿入された糸半田2(図1参照)の先端を当接させて位置決めする当接板56と、孔55aに挿入された糸半田2(図1参照)を回転によりカットする回転カッター55と、回転カッター55を回転させるステッピングモータ等の回転機構部54を備えている。
円盤状の回転カッター55の厚みと同じ長さの孔55aは、必要な糸半田2の長さと同じ長さの孔に形成されている。切断前待機位置となる糸半田供給路52直下位置にある孔55a(図3の2つの孔55aのうち右側の孔55a)の下面を塞ぐように当接板56が設けられているため、糸半田送り出し機構53で送り出された糸半田は、切断待機位置の孔55aの下端位置と糸半田の先端位置が揃った状態で停止する。この孔55aの長さ及びカットした半田片2aの長さは、1〜30mmとすることができ、2〜15mmとすることが好ましい。
糸半田送り出し機構部53によって糸半田2が切断待機位置の孔55aに挿入されて糸半田2(図1参照)の先端が当接板56に当接した状態で回転カッター55が回転すると、糸半田2が孔55aの挿入長さにカットされるとともに、それまで糸半田供給路52と連通していた切断前待機位置の孔55aが、半田導入筒34内の孔34aと連通する切断後半田片供給位置に移動する。この挿入長さは常に一定であり、糸半田2の太さも一定であるために、常に定量の半田片2aが形成される。こうして、孔55aと孔34aが連通した状態で、押し込みロッド59は、カットされた半田片2aを上方から下方へ押し込んで半田導入筒34内へ強制落下させる。
また、これらの構成要素を駆動するべく、各要素は制御部61によって制御される。制御部61には、駆動機構部5b、駆動機構部7b、駆動機構部7e、フローティングユニット51、糸半田送り出し機構部53、回転機構部54、ヒータユニット密着確認センサ44、温度センサ64、着脱用エアシリンダ65、カメラ67、記憶部68、および投受光制御部70が接続されている。
カメラ67は、半田付け対象となるプリント基板のスルーホールおよびピンの位置等を確認して位置決めする際、および、半田付アカメが発生した場合等の半田付け異常を検出する際等に用いられる。
記憶部68は、プリント基板等の半田付け対象ワークの画像と、この半田付け対象ワークに使用するツール(ノズル24、ノズルユニット20、若しくはヒータユニット30)を関連づけた半田付け対象ワーク別ツールデータ、現在装着しているツールの種類、現在装着しているツールの使用回数および使用時間等のデータを記憶している。
撮像部70は、2つの投光部72,72と、1つの受光部73を備えている。2つの投光部72,72は、受光部73を中心にして左右対称に配置され、受光部73の下方位置へ向けて斜めに測定光を投光する。受光部73は、下方から上方への光を受光する構成であり、下方位置の半田付け部で前記測定光が反射した反射光を受光する。
投受光制御部75は、投光部72,72に測定光を投光させ、その反射光を受光部73で受光する投受光の制御と、受光部73から得られた受信信号を制御部61へ送信する処理を実行する。
図5は、制御部61がプログラムに従って実行する各種機能部を示す機能ブロック図である。
制御部61には、半田付け装置1aを制御する半田付け装置制御部1Aとして機能する機能部(81〜84)と、搬送装置1bを制御する搬送装置制御部1Bとして機能する機能部(87)と、検査装置1cを制御する検査装置制御部1Cとして機能する機能部(91〜98)を有している。
加熱部81は、ヒータ36の加熱制御を実行し、半田片2aを溶融して半田付けするのに適切な温度に調節する。
半田供給部82は、半田片定量供給部50の動作を制御し、定量の半田片2aをノズル24内に供給する。
ノズル位置移動部83は、搬送方向移動ユニット7(図1参照)および搬送幅方向移動ユニット8の動作を制御してノズル位置を水平方向に移動させる。
ノズル位置下降上昇部84は、近接離間方向移動ユニット6の動作を制御してノズル位置を垂直方向(半田付け対象に近接/離間する方向)に移動させる。
搬送動作部87は、搬送路9の搬送動作を制御し、半田付け対象を半田付け位置や検査位置まで搬送し、その位置で半田付け対象を待機させ、半田付け完了や検査完了となると搬送を再開して次の半田付け対象を半田付け位置や検査位置まで搬送する。
パターンマッチング部91は、撮像部70で撮像したテクスチャ画像に対して、検査基準画像をサーチするパターンマッチングを行う。検査基準画像を検索するパターンマッチングは、三次元の画像に対して行うのでなく、二次元のテクスチャ画像または高さ画像に対して行うことで、三次元のパターンマッチングに要する膨大な計算量を大幅に簡略化して、迅速、軽負荷にて検査基準画像の位置合わせを行うことができる。
またパターンマッチング部91は、テクスチャ画像または高さ画像の全体を用いて、検査対象物の画像をサーチするマッチングを行い、このマッチングされた位置及び姿勢に対して判定部98が画像検査を実行するように構成してもよい。この方法であれば、テクスチャ画像の全体をサーチすることで、検査基準画像の位置合わせを確実に行うことができる。なお、パターンマッチングは、全体サーチに限らず、一部の特徴部分を用いて、検査対象物の画像をサーチするマッチングを行ってもよい。この場合は、全体サーチより短時間で検査基準画像のサーチを行うことができる。
基準面設定部92は、画像検査時に検査対象物の高さ情報を測定する基準となる平面を基準面として、基準対象物の検査基準画像中に設定する。
高さ画像取得部93は、複数の縞投影画像に基づいて高さ情報を有する高さ画像を取得する。
測定画像合成部94は、同じ検査対象物に対して、各投光部72,72(図4参照)によりそれぞれ投光した光を受光部73でそれぞれ受光することで撮像したそれぞれの画像から計算したそれぞれの高さ画像を合成し、一の合成高さ画像を生成する。
三次元画像合成部95は、観察用照明光源を用いて撮像したテクスチャ画像と、測定光投光部を用いて撮像した測定画像に基づき生成された高さ画像とを合成して、三次元の合成画像STを生成する。すなわち、高さ画像が有する高さ情報でもって、テクスチャ画像で得られたテクスチャ情報に凹凸を持たせた立体的な画像を生成することができる。
計測部位抽出部96は、半田付けした半田付け部を計測部位として検査対象画像中(受光部73で取得した画像)から自動的に抽出する。
計測部97は、テクスチャ画像上で指定したプロファイル線を通り画面に対して垂直な平面で切断した輪郭線を演算してプロファイルグラフを取得し、プロファイルグラフで示す輪郭線から円や直線などを抽出して、それらの半径や距離を求める。
判定部98は、撮像部70で撮像された検査対象物の画像に対して、所定の画像検査を実行する。詳細は後述する。
図6は、プリント基板PのランドR(第2導体)に電子部品Cの端子Tを半田付けして半田付け部100を検査する動作を端面図により説明する説明図であり、図7は半田付け不良の状態を図7(A)〜図7(D)の端面図により説明する説明図である。
図6(A)は、半田片2aを端子Tに当接するまで供給した状態を示す端面図であり、図6(B)は、半田片2aが溶融して熱引けによりスルーホールH内に入り込んで半田付けされ半田付け部100が完成した状態の端面図であり、図6(C)は、半田付け部100を撮像部70で検査する状態の端面図である。
図6(A)に示すように、半田付け対象であるプリント基板Pには、スルーホールHが形成されており、当該スルーホールHの周りにランドR(接続対象)が設けられている。ランドRは、プリント基板Pの表面側(図6では下面側)のリング状のランド表面部Rfと、裏面側(図6では上面側)のリング状のランド裏面部Rbと、当該スルーホールHの内周面の円筒状のランド内周部Rhとが、導電性の薄膜で一体として形成されている。
当該プリント基板PのスルーホールHには、プリント基板Pの表面側から裏面側(図6では下面側から上面側)に向けて、スルーホールHの中心軸に沿って、電子部品Cの端子Tが挿入されている。この端子Tのプリント基板Pからの突き出し長さは、5mm以下が好ましく、3mm以下とすることがより好ましい。
半田付けを実行するとき、ノズル24は、中心軸に端子Tが位置し、かつ、ノズル24の先端面24dがプリント基板Pの裏面側(図示上面側)のランドRbの表面と平行に当接する状態となる。このとき、ノズル24に伝えられたヒータ36からの熱は、先端面24dを介して熱伝導により、裏面側のランドRbに伝熱され、ランドR全体を加熱する。
また、挿通孔26の端子Tを周りから取り囲んでいる領域では、高温となったノズル24が輻射する遠赤外線の輻射熱伝達により、端子Tを加熱し始める。
この状態で定量の半田片2aが上方から挿通孔26内に供給され、挿通孔26内で加熱されて半田片2aが溶融する。
溶融した半田片2aを介して適正温度にまで端子Tが加熱されると、溶融した半田片2aは、ぬれ始め、端子Tの先端(図の上端)から端子Tの側面を伝って流れ出す。
図6(B)に示すように、端子Tの側面Twを伝って流れ出した溶融した半田片2aは、裏面側のランドRbに広がり、さらに、毛細管現象により、端子Tの側面とスルーホールHに面するランドRhとの隙間にも流入する。そして、表面側のランドRfにも広がっていく。
このようにして半田付けが完了すると、裏面側(半田面側)の表面フィレット101と、プリント基板Pの表面側(部品面側)のバックフィレット103の形状および大きさがほぼ同一で、スルーホールH内の充填部102に半田がしっかり充填された状態の半田付け部100が形成され、端子TとランドRが良好に半田付けされて、半田付け完了した製品110が完成する。
図6(C)に示すように、撮像部70は、投受光制御部75の制御に従って半田付け部100を撮像する。制御部61(図4参照)は、検査装置1c(図4参照)として機能する機能部(91〜98)(図5参照)により、半田付け部110の面積、高さ、および体積を取得し、基準データから所定範囲内にあるか否か判定して、良品か否かを判定する。
具体的には、判定部98は、検査対象物であるプリント基板Pの半田付け部100の撮像部70側で撮像可能な領域(つまり表面フィレット101)の面積、高さ、および体積といった半田付け部状態データの計測を行った結果を、予め記憶されている基準データの面積、高さ、および体積と比較して、所定の範囲内であれば適切(良品)と判定し、所定の範囲外であれば不適切(不良)と判定する。ここでの判定に用いる半田付け部状態データは、面積、高さ、および体積の少なくとも1つとすることができるが、これらの2つ以上とする、あるいは全てとすることができる。より具体的には、ここでの判定に用いる半田付け部状態データは、面積および高さとするか、体積のみとすることが好ましい。この実施例では、判定に体積を用いるものとする。
さらに、判定部98は、毎回の判定結果を記憶部68に記憶しておく。そして、判定部98は、半田付け部状態データが基準データに対して所定の範囲より小であれば、図7(A)の端面図に示すように、半田付け部100において判定している領域の半田量が少なく半田付け時の熱量過多か、図7(C)に示すようにノズル24内に半田残渣105が残ったかのいずれかであると判定する。この場合、半田残渣105の次工程持ち出しがあり得る状態であると判定する。
また、判定部98は、半田付け部状態データが基準データに対して所定の範囲より大であれば、図7(B)に示すように、半田付け部100において判定している領域の半田量が多く半田付け時の熱量不足であるか、図7(D)に示すように、ノズル24内に残っていた半田残渣105が流れ出て半田量過多で半田付けされたかのいずれかであると判定する。
そして、判定部98は、記憶部68に記憶されている判定結果を遡り、連続処理内に半田量が少ないとする判定が存在し、それ以降この判定までがずっと良品判定(正常判定)であれば、半田量が少なかったときは、図7(C)に示すように、ノズル24内に半田残渣105が残ったもので、今回の半田付け時に半田残渣105が流れ出たものと判定する。つまり、半田量の「少」(少ない)と「多」(多い)のときの現象が熱量過多と熱量不足ではなく、その間の正常判定の半田付け部100は、正常に半田付けされている可能性が高いと判定する。ここで、連続処理とは、ノズル24の清掃や交換が行われることなく連続して半田付け処理を実行していることを指す。
逆に、このように連続処理内で半田量少と半田量多が一対で存在する状況が見られない場合には、判定部98は、図7(A)に示すように、半田量が少の半田付けは熱量過多であり、半田量が多の半田付けは熱量不足であると判定する。この場合、半田量が少の半田付けの前後の半田付けでも熱量過多が発生している可能性があり、半田量が多の半田付けの前後の半田付けでも熱量不足が発生している可能性があると判定してもよい。
これにより、より精度よく半田付け不良の可能性のある製品をピックアップでき、正常な製品のみを出荷できるようにすることができる。また、これにより、ノズル24内に半田残渣105が残った影響のある期間に半田付けされた製品と、半田残渣105が解消されてから半田付けされた製品を区別することができる。
さらに、判定部98は、このようにして半田量が少ないと判定した半田付けのあと、半田量が多いと判定した半田付けがあった場合に、体積計算から少なかった半田量と多かった半田量の差を計算し、その差が無いが僅かであれば、ノズル24内に残った半田残渣105が全て流れ出たものと判定するとよい。これにより、半田残渣105が一部流れ出て残部がノズル24内に残っている場合にも、その状況を精度よく判定することができ、その残部が流れ出て半田量が多となった場合にも精度よく判定することができる。
以上の構成及び動作により、半田付け不良を検出でき、出来上がった製品110が半田付け不良であれば除外することができる。特に、この半田付けシステム1により、低コスト、高速、かつ的確に半田付け不良を検出できる。
半田付けに使用する半田片2aが常に定量であるため、撮像部70による撮像という簡便な方法によって良品か不良品かを判定することができる。すなわち、仮に供給される半田片2aの量にバラツキがあると、完成した半田付け部100の形状や大きさに変化が生じるために、撮像によって適否を判定することは難しい。このようにバラツキがある場合であれば、溶融後の半田が端子Tにどれくらいの面積で接触しているか、ランドRにどれくらい接触しているか等、詳細に確認しなければ良否判定ができない。
これに対して、定量での半田づけをしているために、半田付け部100の高さ、面積、および体積の少なくとも1つを基準の高さ、面積、および体積と比較することで、精度よい良否判定を実現できる。
特に、筒状のノズル24の内部で半田片2aを溶融して半田付けするために、半田付け部100の形状が安定しており、半田付け部100の高さ、面積、および体積の1つでも基準の範囲内かを判定すれば、良否を判定できる。さらに、高さ、面積、および体積の2つ以上が基準の範囲内かを判定すれば、より確実に良否を判定でき、高さ、面積、および体積の全てが基準の範囲内かを判定すれば、さらに確実に良否を判定できる。なお、高さと面積の両方によって適否を判定するか、あるいは体積を判定することによって、判定時間と判定精度のバランスの取れた良好な判定を行うことができる。
また、定量の半田片2aを供給してノズル24内で溶融して半田付けする半田付け方法により、十分に溶融した半田がスルーホールHの向こう側である電子部品C側(プリント基板Pの表側)まで十分に流れ込み、表面フィレット101とバックフィレット103の大きさおよび形状が安定した半田付けを実現できる。このため、プリント基板Pの片側(この実施例では半田付け側)にのみ存在する撮像部70で撮像したデータを基に判定するだけで、半田付け部100における撮像されていない領域(この実施例であれば表面側のバックフィレット103とスルーホールH内の充填部102)の状態も含めて良否を判定できる。つまり、撮像されていない領域を検査せずとも、定量の半田片2aで安定した半田付けが行われているために、撮像されている領域が適性であれば撮像されていない領域も適正であろうことが高確度で推定され、撮像された領域の良否判定のみで全体としての良否判定とすることができる。
尚、本願発明と実施形態の対応において、
半田付け状態検査装置は、検査装置1cに対応し、
半田付け部状態取得手段は、検査装置制御部1Cと撮像部70と投受光制御部75に対応し、
加熱手段は、ヒータ36に対応し、
受光手段は、受光部73に対応し、
判定手段は、判定部98に対応し、
第1導体と第2導体は、端子TとランドRに対応するが、この発明は本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。
例えば、半田付け対象製品とその第1導体と第2導体は、プリント基板Pとその端子TとランドRに限らず、モータとそのコイルと端子とする、基板とそのリード線と接点金具とするなど、半田付けする適宜の製品および部品とすることができる。
この場合も上述した実施形態と同様の作用効果を奏することができると共に、第1導体と第2導体を半田片2aによって半田付けして電気信号が流れるようにできる。
また、第1導体と第2導体の少なくとも一方がノズル24の挿通孔26内に一部挿入された状態で半田片2aを溶融して半田付けすることに限らず、第1導体と第2導体の両方がノズル24の挿通孔26の外にある状態でノズル24内にて半田片2aを溶融する構成としてもよい。この場合、第1導体と第2導体の少なくとも一方がノズル24の先端の少なくとも一部に当接するか近接させ、この当接または近接している第1導体または第2導体に半田片2aの先端を当接させて半田片2aを溶融すれば、ノズル24の挿通孔26内での半田片2aの溶融を実現でき、フラックスの飛散等を極力防止した良好な半田付けを実施できる。従って、この場合も、半田付け部100の一方の方向からのみ撮像部70で撮像して半田付け部100全体の良否を判定できる。なお、ここでいう半田付け部100の一方の方向からのみ撮像部70で撮像するとは、半田付け部100を挟んで両側から撮像しないことを指すことができ、あるいは、投光部72が複数存在しても受光部73が一か所であることを指すことができる。
また、光の照射方向および角度の異なる2つの投光部72,72を有する撮像部70と投受光制御部75と検査装置制御部1Cにより半田付け部100の3次元形状を捉えて体積を求める構成としたが、これに限らず、カメラによる撮像によって2次元画像を取得してその2次元画像における半田付け部100の面積を求め、この面積によって半田付けの適否を判定する構成としてもよい。この場合も、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、撮像部70として2つの投光部72,72と1つの受光部73を備え、受光部73を検知手段としたが、これに限らず、撮像部70を、レーザー光線照射部と当該レーザー光線の透過または反射を検出するレーザー光線検知部により構成し、レーザー光線検知部を検知手段としてもよい。この場合も、上述した実施例と同様の作用効果を奏することができる。
また、撮像部70として、静電容量センサを備え、この静電容量センサを検知手段としてもよい。この場合、静電容量センサは、半田付け前の半田付け位置の静電容量と、半田付け後の半田付け位置の静電容量を取得して、その差分を半田部分による静電容量(すなわち半田部分の質量)として利用すればよい。この場合も、上述した実施例と同様の作用効果を奏することができる。
また、半田付け装置1aのノズル24付近に撮像部70を設けて半田付け装置1aと検査装置1cを一体の装置としたが、これに限らず、半田付け装置1aとは別の装置として検査装置1cを設けてもよい。この場合、製品を搬送する搬送路9の前段に半田付け装置1aを配置し、後段に検査装置1cを配置するとよい。この場合、検査装置1cには、撮像部70の位置を半田付け対象製品に半田付けされた半田付け位置に応じて移動させるXY移動手段(例えば図1に示した搬送方向移動ユニット7および搬送幅方向移動ユニット8)、若しくはXYZ移動手段(例えば図1に示した近接離間方向移動ユニット6、搬送方向移動ユニット7、および搬送幅方向移動ユニット8)を備えると良い。この場合も同じ作用効果を得ることができると共に、半田付けと検査とを別工程とすることで全体のスループットを向上することができる。
この発明は、生産設備で半田付けを実行するような産業に利用することができる。
1…半田付けシステム
1a…半田付け装置
1c…検査装置
1C…検査装置制御部
2a…半田片
24…ノズル
26…挿通孔
36…ヒータ
50…半田片定量供給部
70…撮像部
73…受光部
75…投受光制御部
98…判定部
100…半田付け部
110…製品
R…ランド
T…端子

Claims (7)

  1. スルーホールに挿入された端子と前記スルーホールの周りのランドを半田付けする半田付け装置と、前記半田付け装置により半田付けされた半田付け部を検査する検査装置とを備えた半田付けシステムであって、
    前記半田付け装置は、
    半田片を定量供給する半田片定量供給部と、
    定量供給された半田片を挿通する挿通孔を有するノズルと、
    前記ノズル内の前記半田片を加熱溶融する加熱手段とを備え、
    前記ノズル内で前記半田片を前記加熱手段で加熱溶融することによって前記ランドの裏面側と表面側に安定した形状の半田付けを行う構成であり、
    前記検査装置は、
    前記裏面側または前記表面側の一方にのみ設けられ、当該一方の前記半田付け部の面積及び高さと前記半田付け部の体積のいずれか一方または両方、若しくは当該一方の前記半田付け部の静電容量で構成される半田付け部状態データを取得する半田付け部状態取得手段と、
    前記半田片定量供給部により供給される半田片の半田量で正常に半田付けした場合に前記半田付け部状態取得手段により取得されるデータとして予め定められた基準データと、半田付け後に取得した前記半田付け部状態データに基づいて、実施された半田付けの適否を判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段は、前記半田片定量供給部により半田片を定量供給していることと、前記半田付け部状態取得手段で取得した前記一方の前記半田付け部の前記半田付け部状態データにより、前記半田付け部状態取得手段により状態取得できない領域も含めた半田付けの適否を判定できることを特徴とする
    半田付けシステム。
  2. 前記半田付け部状態取得手段は、
    前記半田付け部を検知する検知手段を備え、
    前記判定手段は、
    前記検知手段により検出可能な範囲の前記半田付け部状態データが適切と判定すれば前記検知手段により検出不可能な範囲の前記半田付け部も含めて適切と判定し、
    前記検出可能な範囲の前記半田付け部状態データが不適切と判定すれば前記検知手段により検出不可能な範囲の前記半田付け部も含めて不適切と判定する構成である
    請求項1記載の半田付けシステム。
  3. 前記判定手段は、
    前記半田付け部状態データの面積及び高さと前記半田付け部の体積のいずれか一方または両方、若しくは前記半田付け部状態データの静電容量が前記基準データの面積及び高さと体積のいずれか一方または両方、若しくは静電容量より小であれば、当該半田付け部の半田付け時に前記ノズル内に半田残渣が残ったと判定する構成である
    請求項1または2記載の半田付けシステム。
  4. 前記判定手段は、
    前記半田付け部状態データの面積及び高さと前記半田付け部の体積のいずれか一方または両方、若しくは前記半田付け部状態データの質量が前記基準データの面積及び高さと体積、若しくは静電容量より大であれば、当該半田付け部の半田付け時に前記ノズル内に残っていた半田残渣が一緒に半田付けされたものと判定する構成である
    請求項1、2、または3記載の半田付けシステム。
  5. スルーホールに挿入された端子と前記スルーホールの周りのランドが半田付けされた前記ランドの裏面側と表面側の一方の半田付け部の面積及び高さと当該一方の前記半田付け部の体積のいずれか一方または両方、若しくは当該一方の前記半田付け部の静電容量で構成される半田付け部状態データを取得する半田付け部状態取得手段と、
    定量で供給される半田片の半田量で正常に半田付けした場合に前記半田付け部状態取得手段により取得されるデータとして予め定められた基準データと、半田付け後に取得した前記半田付け部状態データに基づいて、実施された半田付けの適否を判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段は、前記半田片定量供給部により半田片を定量供給していることと、前記半田付け部状態取得手段で取得した前記一方の前記半田付け部の前記半田付け部状態データにより、前記半田付け部状態取得手段により状態取得できない領域も含めた半田付けの適否を判定できることを特徴とする
    半田付け状態検査装置。
  6. スルーホールに挿入された端子と前記スルーホールの周りのランドが半田付けされた前記ランドの裏面側と表面側の一方の半田付け部の面積及び高さと前記半田付け部の体積のいずれか一方または両方、若しくは前記半田付け部の静電容量で構成される半田付け部状態データを半田付け部状態取得手段により取得し、
    定量で供給される半田片の半田量で正常に半田付けした場合に前記半田付け部状態取得手段により取得されるデータとして予め定められた基準データと、半田付け後に取得した前記半田付け部状態データに基づいて、実施された半田付けの適否を判定手段により判定し、
    前記判定手段は、前記半田片定量供給部により半田片を定量供給していることと、前記半田付け部状態取得手段で取得した前記一方の前記半田付け部の前記半田付け部状態データにより、前記半田付け部状態取得手段により状態取得できない領域も含めた半田付けの適否を判定できることを特徴とする
    半田付け状態検査方法。
  7. 請求項1から4のいずれか1つに記載の半田付けシステムを用いて前記第1導体と前記第2導体を半田付けし、前記判定手段により不適切と判定されたものを除外し適切と判定されたものを製品とする
    製品の製造方法。
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