JP6775127B2 - 搬送ステージとそれを使用したインクジェット装置 - Google Patents

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本発明は、搬送ステージとそれを使用したインクジェット装置に関する。特に、本発明は、大型搬送ステージとそれを使用したインクジェット装置に関する。
近年、インクジェット装置を用いてデバイスを製造する方法が注目されている。インクジェット装置は、液滴吐出を行う複数のノズルを有し、ノズルと印刷対象物との位置関係を制御しながらノズルから液滴を吐出することで、印刷対象物に液滴を塗布するものである。
この種のインクジェット装置の1つとして、ラインヘッドと呼ばれる、印刷対象物の幅方向に並設された複数のモジュールヘッド(言い換えれば、複数の吐出口を有する液滴吐出ヘッド)を備えているものがある。このラインヘッドを、主走査方向と同一水平面内で直交する方向である副走査方向に並べて配置することで、幅の大きい印刷対象物に対して、1度の搬送工程で、インクを一括で塗布することができる。
更に、副走査方向にモジュールヘッドを並設されたラインヘッドを主走査方向にも複数個搭載することで、例えば色が異なるなどの複数種のインクを、1度の搬送工程の間に一括で印刷対象物に塗布することができる。
この構成によれば、例えば、G4サイズ(680mm x 880mm)以上の大型の印刷対象物に対しても1度の搬送工程で複数種のインクを一括で塗布できるので、印刷対象物にインクを塗布するタクトの低減が可能になると共に、インク塗布後の乾燥条件等を均一にしやすいために、例えばインク膜厚を均一に制御できるなどの印刷プロセス上の利点がある。
しかしながら、近年、生産性の向上のため、印刷対象物の更なる大型化が求められている。印刷対象物が大きくなると、その分、搬送距離が長くなり、必然的に、印刷対象物を搭載して主走査方向に走るガイドも長くする必要がある。このため、1つの部材では必要とされる精度での加工及び製作できないという問題が生じる。同様に、ガイドを支持する基台についても必要サイズが大きくなり、1つの部材では加工及び製作できないという問題が生じる。また、仮に1つの部材で加工及び製作が可能な場合であっても、サイズが大きくなると、調達コストが非常に高くなること、又は、各国の交通法によっては搬送出来ない等の問題が生じるため、それぞれの部材のサイズを小さくすることが求められる。
すなわち、高い平面度が求められるガイド及び基台は、高精度な加工がしやすく熱変形も少ない石部材を用いることが望ましい。が、昨今、印刷対象物の更なる大型化が求められる一方で、資源枯渇の観点からも大型の石部材の調達は難易度が増している。よって、仮に調達及び加工が可能であったとしても、コスト及び調達納期の観点からは大きなデメリットとなる。また、装置重量も重くなるため、装置を設置する工場の補強等が必要になることも考えられ、更にコストがかさむという問題も生じる。
そのため、ガイドレール及びそれを支持する架台は、それぞれ、複数の部材から成る構成として、位置決め基準面を設けて結合できる構成とする方法が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平7―124831号公報
しかしながら、前記方法によれば、搬送テーブルが振動することなく高い走行精度で走査することを求められる場合、ガイドレールを支持する複数の基台の高さ方向の平面度を確保することが困難となり、その影響によりガイドレールの高さ方向の平面度を確保することが困難であることから、走行精度が悪化する。また、その影響により、複数のガイドレールが連結される継目部において段差等が生じやすく、継目部を搬送テーブルが通過する際に振動が生じやすいという問題が生じる。
そのため、例えばインクジェット装置のように、搬送テーブルが振動することなく高精度に走行することが求められる装置において、搬送テーブルの振動等に起因してインクジェットヘッドから吐出するインクの着弾する位置がばらつく等の問題が生じ、高分解能の印刷対象物を製作できない等の問題が生じる。
すなわち、本発明の課題は、処理部で処理を実施する領域の基台のサイズを必要最小限に抑制しつつ、処理範囲における移動精度を担保する、搬送ステージと、それを使用したインクジェット装置とを提供することである。
本発明の1つの態様によれば、第1分割基台と、第1走査方向沿いに前記第1分割基台の両側に隣接配置される第2分割基台とで構成されて前記第1走査方向沿いに延在する基台部と、
前記基台部上に前記第1走査方向に沿って延在するように配置され、前記第1分割基台と同一材料の複数のガイド部材を有するガイドと、
前記ガイドに沿って移動する搬送テーブルと、
前記ガイドと前記搬送テーブルとの間に配置されて前記搬送テーブルを前記ガイドに沿って移動自在に支持する軸受部と、
前記搬送テーブルに連結されて前記搬送テーブルを移動させる駆動部と、を含み、
前記ガイドの前記第1走査方向における前記第1分割基台の鉛直方向の上方の領域を第1領域とし、前記ガイドが前記両側の前記第2分割基台に支持されかつ前記ガイドの前記第1走査方向における前記第1領域以外の領域をそれぞれ第2領域とするとき、前記搬送テーブルが、一方の前記第2領域から前記第1領域、前記第1領域の更に反対側の他方の前記第2領域に亘って走行し、かつ、前記搬送テーブルの前記第1走査方向と平行な方向に対する曲げ剛性が、前記搬送テーブルの表面と平行な面内で、かつ、前記搬送テーブルの前記第1走査方向と垂直な方向に対する曲げ剛性より小さい、搬送ステージを提供する。
本発明の前記態様によれば、処理部で処理を実施する領域の基台のサイズを必要最小限に抑制しつつ、処理範囲における移動精度を担保することができる。
実施の形態において、インクジェット装置を上面から見た模式図 インクジェット装置を正面から見た模式図 インクジェット装置の軸受部の配置を示す模式図 軸受部の配置を示す斜視図 回転軸受部の配置を示す説明図 インクジェット装置を側面から見た模式図 インクジェット装置の基台とガイドの位置関係を示す模式図 実施の形態において、準基準基台が補助基台の上に配置された状態で、基台先端部が中央部より上がった場合の、基台と、ガイドと、搬送テーブルと、ラインヘッドとの位置関係を示す概念図 実施の形態において、準基準基台が補助基台の上に配置された状態で、基台先端部が中央部より下がった場合の、基台と、ガイドと、搬送テーブルと、ラインヘッドとの位置関係を示す概念図 軸受け部の第2の配置を示す図 軸受け部の第3の配置を示す図 軸受け部の第4の配置を示す図 搬送テーブルの鉛直方向の下向きにガイドの変曲点がある場合において、搬送テーブルの湾曲を示す概念図 搬送テーブルの鉛直方向の下向きにガイドの変曲点がない場合において、搬送テーブルの湾曲を示す概念図 比較例として、厚さが一定な搬送テーブルの場合で、ガイドが上方向に湾曲している状態で軸受部にかかる反力の解析結果を示したグラフ 比較例として、厚さが一定な搬送テーブルの場合で、ガイドが下方向に湾曲している状態で軸受部にかかる反力の解析結果を示した比較グラフ 比較例として、搬送テーブルを一定厚のまま薄くした場合のインクジェット装置を正面から見た模式図 比較例として、搬送テーブルを一定厚のまま薄くした場合のインクジェット装置の搬送テーブルの変形状態を説明するための模式図 搬送テーブルを一定厚のまま薄くした場合の搬送テーブルの変形を抑えるための軸受け部の配置を示す図 本実施の形態のガイドが下方向に湾曲している状態で軸受部にかかる反力の解析結果を示したグラフ 高さ調整部の詳細図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1Aは、実施の形態にかかるインクジェット装置10を印刷対象物6の主面方向から表した平面図である。図1Aにより、インクジェット装置10の全体像について説明する。
図1Aに示すように、インクジェット装置10は、少なくとも、搬送ステージ20と、支持部材の一例としての門型形状のガントリー4と、印刷ヘッドの一例としてのラインヘッド5とを備えている。
搬送ステージ20は、少なくとも、基台部1と、ガイド2と、搬送テーブル3と、軸受部12と、駆動部9とを備えている。
基台部1は、主走査方向(例えば、第1走査方向の一例)41に長尺な長方形の平面形状を有する直方体で構成している。
ガントリー4は、主走査方向41から見た正面形状が門型形状であり、平面的に見て基台部1の幅方向42に跨るように基台部1の所定位置、例えば、主走査方向41の中間位置に固定されている。
ガイド2は、基台部1の長手方向すなわち主走査方向41沿いに、基台部1の上面に固定されている。一例として、ガイド2は、主走査方向41に直交する方向沿いの断面が矩形の直方体形状の部材で構成されている。ガイド2は、基台部1上に第1走査方向41に沿って延在するように配置された、複数の分割ガイド部材2a,2bを連結した少なくとも1個、好ましくは複数個のレール状のガイド部材2cで構成されている(図3B参照)。
矩形の搬送テーブル3は、下面がガイド2でガイドされつつ基台部1の主走査方向41に搬送可能となっている。搬送テーブル3の上面には、基板などの印刷対象物6が保持可能となっている。搬送テーブル3は、詳しくは後述するが、搬送テーブル3の厚みが主走査方向41に薄くなっている部分3bが複数個所存在するような形状に構成するとともに、搬送テーブル3の表面と平行で、かつ、搬送テーブル3の第1走査方向41及び鉛直方向と垂直な方向42の厚さは一定であるような形状に構成している。
ラインヘッド5は、基台部1に連結されているガントリー4に支持されている。ラインヘッド5は、搬送テーブル3がラインヘッド5の下を主走査方向41に通過するタイミングに合わせて、搬送テーブル3に向けてインクを吐出する。すなわち、ラインヘッド5の下を、搬送テーブル3が、主走査方向41沿いに図1Aの左側から右側に移動すると同時に、ラインヘッド5からインクが吐出され、搬送テーブル3の上面にて保持される印刷対象物6の塗布領域に、インクが塗布される。
なお、本構成においては、ラインヘッド5は、図1Aに示すように、2種類のラインヘッド5がガントリー4の両面(すなわち、図1Aではガントリー4の左右面)にそれぞれ配置される構成としたが、ラインヘッド5は、1個のみがガントリー4に配置されていても良いし、ガントリー4が2個配置され、それぞれのガントリー4の両面に合計4個のラインヘッド5が配置されていても良い。ラインヘッド5の個数及び配置などの構成については、印刷対象物6に対して、ラインヘッド5で行いたい処理によって決めれば良い。
なお、以後の説明では、印刷対象物6を搬送する方向を主走査方向41とし、主走査方向41と同一水平面内で主走査方向41と直交する方向を副走査方向(例えば、第2走査方向の一例)(又は幅方向)42とし、印刷対象物6の主面方向、すなわち一般的には鉛直方向、を上下方向43(図1Bを参照)とする。
なお、搬送テーブル3を主走査方向41に駆動させるため、少なくとも一つ以上の駆動部9が、基台部1に主走査方向41沿いに配置され搬送テーブル3に連結されて、搬送テーブル3を主走査方向41に搬送駆動可能としている。駆動部9の一例として、図1A及び図1Bでは、幅方向の両端部近傍に主走査方向41沿いに2個の駆動部9が基台部1に配置されている。各駆動部9は、リニアモータであっても良いし、又は、回転モータに連結されたボールねじ等であっても良いが、本実施の形態の構成では、長尺の構成としやすいリニアモータを用いている。
図1Bは、インクジェット装置10を、図1AのY−Y線の断面から見た断面図である。
図1Bに示すように、ガイド2は基台部1上に固定されている。基台部1は、床面21の不陸すなわち凹凸等の影響を直接受けないために、基台部1を保持するフレーム部7を介して設置されている。
なお、フレーム部7と床面21との間、及び、フレーム部7と基台部1との間には、高さ方向の調整をそれぞれ独立して行うことができる複数の高さ調整部8に支持させるのが良い。そのように構成することで、インクジェット装置10の基台部1を設置する床面21に応じて、基台部1の上面の平面度を出すために、複数の高さ調整部8で基台部1の上面を高さ調整することが出来る。
なお、フレーム部7を用いずに、高さ調整部8を介して基台部1を直接保持する構成としても良い。
高さ調整部8は、例えば、いわゆるレベリングブロックであり、図11に示すように、くさび機構18を用いた場合、取付台18e上の複数のブロック18a,18b間に対して、横方向に取り付けられたボルト18cの正逆回転によりくさび18dを横方向に押し引きすることで、ブロック18a,18bの高さが変動する機構で構成することができる。
ガイド2と搬送テーブル3との間には、少なくとも一つ以上の軸受部12が連結されている。詳しくは、ガイド2の上面と搬送テーブル3の下面との間の例えば搬送テーブル3に軸受部12を配置して、搬送テーブル3は、軸受部12を介してガイド2上で摺動自在に支持されている。
軸受部12は、搬送テーブル3の自重を支持するとともに、副走査方向42を軸とした回転方向(ピッチング方向)の回転を防止するために、ガイド2の上面と搬送テーブル3の下面との両方に支持される軸受部12Aと、搬送テーブル3の水平方向の蛇行を防止するために、ガイド2の側面で支持される軸受部12Bとの両方で構成することができる。
なお、軸受部12は、搬送テーブル3の自重支持するため及びピッチング方向の回転を防止するために、ガイド2の上方だけに配置され摺動自在に支持されても良い。本構成では、搬送テーブル3の自重支持するため及びピッチング方向の回転を防止するためにガイド2の上面を摺動自在に支持し、搬送テーブル3の水平方向の蛇行を防止するために、ガイド2の副走査方向42の両側面を摺動自在に支持する構成とするが、詳細については後述する。
なお、軸受部12の形式は、高精度で振動が少ない搬送を実現するために、軸受部12から空気などの気体をガイド2に向けて噴出することで、軸受部12とガイド2とが非接触で対向する静圧軸受を用いるのが望ましい。なお、軸受部12を静圧軸受とした場合、自成絞り又はオリフィス絞りのパッドを用いても良いし、搬送テーブル3の裏面に溝を切って表面絞りの形式としても良い。が、本構成では、より振動が生じにくくするため、多孔質絞りのパッドを用いている。
なお、軸受部12を静圧軸受とした場合、軸受部12から噴出された空気によるガイド2からの浮上量により軸受剛性は変化するため、軸受剛性が最も強くなる浮上量となるように設計するのが望ましい。本構成では、一例として、狙いとする浮上量を、軸受部12の剛性が最も高くなる10μmとしている。
図2Aは、搬送テーブル3を図1BのZ−Z矢視から見た図である。図2Bは、搬送テーブルを下側から見た場合の斜視図である。図2A、図2Bを用いて、本構成における搬送テーブル3と、軸受部12の配置構成を示す。なお、図2Aにおいて、実際は断面図には出てこないが、説明を容易とするために、ガイド部材2cについても仮想的に破線で示している。
本構成では、搬送テーブル3を走査方向41に沿って、板厚の厚い部分3aと板厚の薄い部分3bとが交互に配置されるように、そして、副走査方向42に沿っては、一定厚になるように構成している。
軸受部12については、本構成では、搬送テーブル3の自重支持及びピッチング方向の回転を防止するために、ガイド部材2cの上面で摺動自在に支持する軸受部12Aを搬送テーブル3の板厚の厚い部分3aに配置している。また、搬送テーブル3の水平方向の蛇行を防止するために、中央のガイド部材2cの両側面を支持する軸受部12Bを有している。
なお、軸受部12Aの合計受圧面積は、軸受部12Aの負荷容量と搬送テーブル3の重量とによって決められる。
本構成では、一例として、搬送テーブル3は、主走査方向41の寸法が3.2mで、副走査方向42の寸法が3.2mで、厚さの厚い部分(例えばT2=60mm)3aを複数ヶ所(例えば5ヶ所)設けている。隣接する厚さの厚い部分3aと厚さの厚い部分3aとの間に、厚さの薄い部分(例えばT1=40mm)3bを(例えば4か所)設けている。その厚さの薄い部分3bは、図2Bに示すように、外側よりの部分の長さL2(例えば310mm)を、中心よりの部分の長さL1(例えば240mm)より長くしている。このように構成することで、搬送テーブル3のピッチング方向における曲げ剛性を中央部よりも外側が小さくなるようにしている。
ここで、厚さの薄い部分3bを搬送テーブル3の平面に対する溝形状と定義すると、搬送テーブル3の表面に副走査方向42に沿って、搬送テーブル3の副走査方向42の長さと同じ長さで溝形状を構成していることになる。そして、板厚の厚い部分3aに、受圧面を例えば120mm角とする平面が正方形の軸受部12Aを各ガイド部材2cの主走査方向41の複数点(例えば5点)で受ける構成としている。なお、本構成では、また副走査方向42においても、複数点(例えば3点)で受ける構成としている。すなわち、図2Aに示すように、軸受部12Aは、一例として、主走査方向41に5列、副走査方向42に3列の計15個が搬送テーブル3の裏面に配置される構成としている。
なお、一例として、軸受部12Aの配置に合わせ、ガイド部材2cの上面における副走査方向42の幅は150mmとして、副走査方向42に等間隔に3列並べる配置としている。
なお、後述のように、本構成では、搬送テーブル3の厚みが主走査方向41に薄くなっている部分3bが複数個所存在しかつ搬送テーブル3の第1走査方向41及び鉛直方向と垂直な方向(すなわち副走査方向)42の厚さは一定であるように構成することにより、ピッチング方向における曲げ剛性が搬送テーブル3のローリング方向における曲げ剛性よりも小さくなり、搬送テーブル3にたわみが生じやすいため、ガイド部材2cの主走査方向41の撓みに対して追従しやすくなる。
また、軸受部12Bについては、一例として、受圧面を90mm角とする平面が正方形の軸受部とし、搬送テーブル3の中心部のみにおいてガイド部材2cの両側面を支持する構成としている。なお、軸受部12Bの配置に合わせて、一例として、ガイド部材2cの高さは120mmとする。
なお、本構成では、駆動部9を、搬送テーブル3の副走査方向42における両端付近に2列配置して、2軸駆動させている。また、図示は省略しているが、走行中及び停止中において、2軸を個別に微動させることで、ヨーイング方向の位置補正ができる制御構成としている。そのように構成することで、搬送テーブル3のヨーイング方向の回転を抑制する構成としている。その際に、ガイド部材2cに非接触で対向する静圧軸受の軸受部12Bが、駆動部9の駆動力によってガイド部材2cに接触することを防止するために、搬送テーブル3の中心部に回転軸受部13を設けた。
回転軸受部13は、図2Cに示すように、搬送テーブル3の中心部の下面に配置されてリング状の軸受け部材で構成された回転軸受本体部13bと、搬送テーブル3の中心部の下面に配置された回転軸受本体部13bと軸受部12Aとの間に配置され縦断面U字状の回転軸受支持部13aとで構成されている。回転軸受本体部13bに対して搬送テーブル3は、回転軸受支持部13aにより、回転軸受本体部13bの回転軸周りに自在に回転可能となっている。このような構成により、ヨーイング方向の位置補正のために、中央のガイド2に対して搬送テーブル3が回転しても、その回転を回転軸受部13により吸収することができて、軸受部12Bは影響を受けないようにすることができる。
なお、駆動部9はリニアスケール等の自己位置把握機能を有するのが良いが、リニアスケール等の自己位置把握機能が温度変化によって伸縮する恐れがある場合は、それぞれのリニアスケール値を正確に校正できるように各リニアスケール近傍にレーザ測長器を設置しておき、走査の度にレーザ測長の測定結果と照合し、測定結果に基づいて、自己位置補正を行うのが良い。
なお、その場合、走査時にリアルタイムで補正するのでも良いが、熱変形が、時間的に緩やかにしか変化しない場合は、1回前の走査時の測定結果に基づいて次の走査時の補正を行うのでも良い。
次に、図3A及び図3Bを用いて、主に基台部1とガイド2との構成について説明する。
図3Aは図1AのX―X線の矢視から見た断面図である。図3Aに示すように、基台部1は、ガイド2の主走査方向41における所定位置、例えば中央部に位置する。基台部1は、主基準基台1aと、補助基台1bとで少なくとも構成され、好ましくは、主基準基台1aと、補助基台1bと、少なくとも一つ以上の準基準基台1cとで構成される。一例として、図3Aでは、主走査方向41において、主基準基台1aの両側に補助基台1bが隙間を挟んで隣接して配置されている。各補助基台1bには、主基準基台1aとは反対側の端部側に、上面から下向きにくぼんだ凹部1dを有して、凹部1d内に準基準基台1cが配置されている。一例として、主基準基台1aは第1分割基台として機能し、補助基台1bは第2分割基台として機能する。
主基準基台1aは、ガイド2と同一材料で構成される。補助基台1bは、主基準基台1aの材料とは異なる材料で形成され、主基準基台1aの主走査方向41における両端に連結するように配置される。
準基準基台1cは、主基準基台1aと同一材料で構成され、主基準基台1aとは接触せずに主基準基台1aから離れて、補助基台1bの主基準基台1aとは反対側の端部側に配置された凹部1d内に配置されている。準基準基台1cは、その側面が補助基台1bから離れて凹部1d内に配置されている。
本構成においては、一例として、主基準基台1a及び準基準基台1cはそれぞれ石材料で構成する。石材料の例としては御影石である。
補助基台1bは、一例として、石材料よりも熱膨張係数が大きいため熱変形も生じやすく、かつ加工精度が出しづらいが、軽量化が容易でかつ安価である鉄系材料、すなわち鋼材とする。
なお、主基準基台1a及び準基準基台1cは、それぞれ、概略直方体から成る構成として、軽量化のために所望の空洞部を設ける一方、補助基台1bはフレーム構造とする。準基準基台1cは、一例として、副走査方向42に細長い概略直方体としている。
なお、補助基台1bも、主基準基台1a及び準基準基台1cと同様に石材料で構成する方が高精度な加工及び調整が行いやすいが、重量及びコストが上昇する。本構成では、後述のように、補助基台1bにおいて精度は重要でないため、一例として、前記のように主基準基台1a及び準基準基台1cは石材料で構成し、補助基台1bは鉄系材料で構成する。なお、一例として、平面度が要求されるガイド2についても、石材料を用いる構成とする。
主基準基台1aの上面でガイド2を直接的に支持するとともに、準基準基台1cの上面でも、ガイド2を直接的に支持している。
なお、補助基台1bは、補助基台1bの上面でガイド2を直接的に支持するのでなく、高さ調整部8aを介してガイド2を間接的に支持する構成とする。後述するが、本構成において、補助基台1b上におけるガイド2の上面は、主基準基台1aの上部におけるガイド2の上面と比較して、高い平面度が必要ないが、設置時にガイド2の平面度を調整しやすいよう、補助基台1bの上部では、高さ調整部8aを介して、主走査方向41において不連続にガイド2を支持する構成とする。高さ調整部8aは、図11に示すように高さ調整部8と同様な部材である。
よって、ガイド2、例えば、複数の分割ガイド部材2a,2bのそれぞれは、主基準基台1aの上面と、準基準基台1cの上面と、複数個の高さ調整部8aの上面とで支持されている。なお、準基準基台1cの上面で分割ガイド部材2a又は2bを支持するとき、図3Aに示すように主走査方向41沿いの両側に高さ調整部8aが配置されて、高さ調整部8aの上面で分割ガイド部材2a又は2bを支持することにより、より安定して精度良く支持できるように構成している。
なお、ガイド2を、高さ調整部8aを介さずに、補助基台1bの上面で直接支持する構成としても良い。なお、以下の説明において、高さ調整部8aは、補助基台1bを構成する部材の一部であるとして説明する場合もある。
なお、補助基台1bとガイド2とでは構成材料が互いに異なることから、補助基台1bは、ガイド2よりも熱膨張率が大きい。このため、補助基台1bとガイド2とを、ねじ等を用いて移動不可に固定して完全拘束すると、補助基台1bの熱膨張によりガイド2にひずみが生じる恐れがある。そこで、補助基台1bとガイド2とは、ねじ等を用いて相対移動不可に固定する完全拘束を行うのでなく、ガイド2の自重のみを補助基台1bで支持して相対移動可能とする滑り拘束とするのが良い。すなわち、補助基台1bとガイド2とは、ねじ等で締結して全方向を拘束するのでなく、例えば高さ調整部8aを補助基台1bにねじで互いに直交する主走査方向41と副走査方向42と鉛直方向43との3方向の全方向を拘束して、ガイド2は、高さ調整部8aの上にねじ等を介さずに、ガイド2の自重を高さ調整部8aで単に支持するだけで主走査方向41沿いには相対移動可能な状態とすることにより、高さ調整部8aとガイド2との接触面同士は、互いにスライドが可能な状態としている。
そのように構成することで、周囲の温度変化によって補助基台1bが伸縮した場合においても、補助基台1bとガイド2とが相対移動可能ゆえにガイド2にひずみが生じることを防止し、補助基台1b側からガイド2にかかる負荷を軽減している。なお、補助基台1bの伸縮によってガイド2の上面の平面度が悪化することも考えられるが、後述のように、補助基台1bの上部においてガイド2の上面の平面度は重要でないため、前記構成とする。なお、高さ調整部8aにパッシブの受動型回転機構を持たせても良い。そのように構成することで、主に補助基台1bの熱変形によって補助基台1bとガイド2との対向面の角度が変わった場合でも、パッシブの回転機構により補助基台1bとガイド2との対向面の角度を変化させて追随させて、ガイド2にひずみが生じにくくすることができる。
一方、主基準基台1aとガイド2とについては、同じ石材料を用いているため、熱変形によってひずみが生じる恐れも少なく、また、平面が高精度に担保された主基準基台1aに、ガイド2を強固に締結させることでガイド2の平面度も高精度に保つために、主基準基台1aとガイド2とは一例としてねじを介して締結する。なお、準基準基台1cとガイド2とについても、ガイド2の副走査方向42への蛇行を防止し、かつ高さ方向(すなわち、鉛直方向)の調整を行いやすくするため、準基準基台1cとガイド2とは一例としてねじを介して締結する構成とする。
図3Bは、基台1とガイド2とについて、印刷対象物6の主面方向から表した平面図、すなわち鉛直方向の下向きに見た図である。
ガイド2は、主走査方向41沿いに主基準基台1aと準基準基台1cとを跨ぐように設置され、ガイド2の自重は、主基準基台1aと、準基準基台1cとに支持されている。一例として、ガイド2は、主走査方向41沿いに主基準基台1aと準基準基台1cとを跨ぐように延在しかつ互いに平行な複数個のレール状のガイド部材2cで構成することができる。また、ガイド2の自重は、主基準基台1aで支持する以外に、準基準基台1c、及び、高さ調整部8aを介して補助基台1bによっても補助的に支持されている。なお、この実施の形態では、補助基台1bとガイド2とは直接接触しておらず、基台1として主基準基台1aと準基準基台1cとのみによって直接支持される構成としている。
なお、以下の説明において、図3Bに示すように、主基準基台1aの鉛直方向の上方の領域を第1領域Aとし、第1領域A以外の領域、すなわち準基準基台1c又は補助基台1b又はその両方の鉛直方向の上方の領域を第2領域Bとする。
なお、本構成では、ガイド2は、副走査方向42において間隔をあけて3列、互いに平行に並べるガイド部材2cで構成している。これらの3列のガイド部材2cの上面高さは、少なくとも第1領域A内においては極力同一とするのが望ましい。そのように構成することで、主走査方向41を軸とした回転方向(ローリング方向)の回転を抑制することが出来る。このとき、主基準基台1aと補助基台1bとのみの構成だと、3列のガイド部材2cの上面高さを同一に調整する作業の難易度が上昇する。
よって、本構成では、主基準基台1aから離れた位置に準基準基台1cを設ける構成としている。なお、一例として、主基準基台1aの主走査方向41の長さを4m、主基準基台1a〜1cを含む基台1の主走査方向41の長さを13m、基台1cの主走査方向41の長さは0.3mとする。
なお、主基準基台1aと補助基台1bとのみでもガイド部材2cの高さ調整が可能な場合は、準基準基台1cを用いずに、ガイド部材2cは主に主基準基台1aと補助基台1bとのみから支持される構成としても良い。
なお、前述の説明について、準基準基台1cは補助基台1bに含まれ、準基準基台1cは、補助基台1bを合わせて補助基台1bと捉えても同様の意味となる。
なお、各ガイド部材2cは、主走査方向41において一つの部材で構成されるのが望ましいが、例えば、印刷対象物のサイズがG8(すなわち、2200mm x 2400mm)以上のように印刷対象物のサイズが大きい場合、ガイド部材2cが長尺となるために材料調達及び加工が困難となる。このため、ガイド部材2cとしては、複数のレール状の分割ガイド部材2a,2bを主走査方向41沿いに連結して用いるのが良い。
本構成では、一例として、ガイド部材2cの必要長さが12.5mであり、1つの部材で加工することが困難なため、3本のガイド部材2cは、それぞれ主走査方向41において2つの分割ガイド部材2a,2bで構成されるとしている。
その際、分割ガイド部材2a,2bの継目14が生じるが、継目14は、第1領域A内にあるのが望ましい。そのように構成することで、継目14において段差が生じにくい構成とすることができる。すなわち、ガイド部材2a,2bは、同時加工等で概略同一高さに加工できるため、継目14で段差が生じやすいか否かは、ガイド部材2a,2bを受ける基台1の平面度により大きな影響を受ける。第1領域A内では、基台1の平面度が高くできるので、継目14で段差が生じにくくなる。
なお、複数の継目14の主走査方向41における位置座標は、主走査方向41において互いに異なる位置に配置するのが良い。そのように構成することで、複数の軸受部12が主走査方向41沿いに同時に継目14を通過することを避けて、搬送テーブル3の振動を抑制することができる。
なお、継目14は、ガイド2の材料よりも縦弾性係数の小さい封入材の材料により主走査方向41の隙間が埋められており、封入材は、継目14におけるガイド部材2cの上面よりも低い位置に配置されることが望ましい。そのように構成することで、軸受部12から噴出された空気が、継目14における隙間より漏れて、搬送テーブル3の振動源になることを防止することが出来る。封入材の一例としてはワックスである。
図4A及び図4Bは、基台1と、ガイド2と、搬送テーブル3と、ラインヘッド5との位置関係を示す概念図である。なお、図4A及び図4Bは本実施の形態であり、図4Aは、ガイド2が鉛直方向の下向き凸に湾曲している構成であるのに対して、図4Bは、ガイド2が鉛直方向の上向き凸に湾曲している構成である。図4A、図4Bともに、準基準基台1cの下部は、高さ調整部8を介して補助基台1bで支持されている構成である。
前述のように、主基準基台1a及び準基準基台1cは石材料で構成されるが、補助基台1bは、石材料よりも熱膨張係数が大きいため熱変形も生じやすく、加工精度も比較的出しづらい鉄系材料を用いている。このため、第1領域A内ではガイド2の上面の平面度を高精度に出すことができても、第2領域Bまで同様に、ガイド2の上面の平面度を出すことは困難となる。また、第2領域Bにおいては、周囲の温度変化によっても補助基台1bが変形しやすいため、それによっても、第2領域Bまで、第1領域Aと同様にガイド2の上面の平面度を出すことは困難となる。すなわち、第2領域Bにおけるガイド2の上面の高さTr2と第1領域Aにおけるガイド2の上面の高さTr1との高低差ΔTr(=Tr2−Tr1)が生じやすい。そのために、例えば、図4Aに示すように、ガイド2が下向きに凸の方向で湾曲したり、図4Bに示すように、ガイド2が上向きに凸の方向で湾曲したり、又はその両方が混在しているような状態になる。
しかしながら、本構成では、搬送テーブル3のピッチング方向における曲げ剛性値は、搬送テーブル3のローリング方向における曲げ剛性値よりも小さくすることで、搬送テーブル3はガイド2に沿うように変形する構成としている。このように構成することで、ガイド2が第2領域Bで湾曲していても、ラインヘッド5が配置される下部の範囲、すなわち、第1領域Aにおいては、搬送テーブル3は、ガイド2の上面の平面度を確保できる構成となる。
すなわち、搬送テーブル3の鉛直方向の上向き又は下向きに湾曲したガイド2の変曲点15が存在する場合における搬送テーブル3のたわみ量は、ガイド2が変形していない場合における搬送テーブル3のたわみ量よりも大きくなる構成とする。
なお、たわみ量について、図6Aに示すように、湾曲したガイド2上に軸受部12を介して支持される搬送テーブル3を主走査方向41及び上下方向の軸を含む断面で見たときに、搬送テーブル3の主走査方向41における両端を直線3xで結び、その直線3xから搬送テーブル3の上面までの最大長さをたわみ量ΔTとしている。図6Aに示すように、搬送テーブル3のピッチング方向における曲げ剛性値は、搬送テーブル3のローリング方向における曲げ剛性値よりも小さいため、湾曲したガイド2の変曲点15が、搬送テーブル3の鉛直方向の下向きに存在する場合は、搬送テーブル3がガイド2に沿って湾曲しており、たわみ量ΔTが大きくなる。
しかしながら、図6Bに示すように、搬送テーブル3の鉛直方向の下向きに湾曲したガイド2の変曲点15が存在しない場合(例えば、図6Bでは、搬送テーブル3が変曲点15よりも左側に位置する場合)、軸受部12の存在しない部分で僅かにたわみは生じるものの、そのたわみ量は、搬送テーブル3の鉛直方向の下向きに湾曲したガイド2の変曲点15が存在する場合のたわみ量ΔTと比較して非常に小さくなる。
前記構成とすることで、ガイド2が第2領域Bで湾曲していても、ラインヘッド5が配置される下部の範囲、すなわち、第1領域Aにおいては、搬送テーブル3はガイド2の上面に沿う形となるため、搬送テーブル3の上面は高精度な平面度を保つことが出来る。このため、第2領域Bの補助基台1bにおいての精度は重要でなく、主基準基台1aを高精度に加工調整することが重要となる。よって、前述のように、軽量化及びコストダウンを目的として、例えば主基準基台1aは高精度な加工が行いやすい石材料を用いる構成とし、補助基台1bには軽量化及びコストダウンが行いやすい鉄系材料を用いる構成としつつ、前述のように、第1領域A内においては、搬送テーブル3の上面の平面度を高精度に保つことができる。
なお、図4A及び図4Bに示すように、ラインヘッド5は、第1領域A内に配置するのが良い。そのように構成することで、上面が高精度な平面度を保たれている状態の搬送テーブル3に、ラインヘッド5からインクを吐出することができ、インクを、搬送テーブル3上の印刷対象物6の狙った位置に正確に吐出することが可能である。
なお、本構成において、ラインヘッド5はガントリー4に固定される構成とするが、ガントリー4ではなく例えば片持ちのアームでもよく、ガイド2とラインヘッド5との間に、搬送テーブル3が通過する空間を有していればよい。
また、ラインヘッド5は処理部の一例であるが、このラインヘッド5の代わりに、印刷以外の所定の処理を行う処理部を用いても良い。
なお、準基準基台1cは、図4Aに示すように、補助基台1bの上部に設置されていても良いが、補助基台1bを貫通して高さ調整部8上に直接設置されていても良い。後者のように構成することで、準基準基台1cを高精度に加工調整しやすくなるが、その分、重量及びコストも上昇する。本構成では、図4A又は図4Bに示すように、準基準基台1cは、補助基台1bの上部に設置される構成とする。
これまで述べたように、本構成では、ガイド2は湾曲していても良いが、その湾曲する量について、適正の範囲内に収めることが望ましい。
以下、図7A〜図10を用いて、ガイド2が湾曲する量における適正の範囲について説明する。
なお、ガイド2の湾曲量は、第1領域Aにおけるガイド2の上面の高さTr1と第2領域Bにおけるガイド2上面の高さTr2との高低差の最大値ΔTr(図4A及び図4B参照)によって定まる。よって、高低差の最大値ΔTrを所望の値に設計することで、ガイド2の湾曲量を所望の値とすることができる。
図7A及び図7Bは、比較例として、搬送テーブル63が、溝形状が無く、均一の厚さ(例えば60mm)の場合についての説明図である。これらの比較例では、ガイド2の一方の先端部(すなわち、図7A及び図7Bでは右端部)をガイド2の中央部よりも例えば±100μm高い位置又は低い位置となるように湾曲させたガイド2上で、搬送テーブル63は、主走査方向41沿いの長さの半分に相当する部分が第1領域A内にあり、残りの半分に相当する部分が第2領域B内にあるときを仮定する。このような場合の、軸受部12にかかる反力を、有限要素法を用いて解析した結果を図7A及び図7Bに示している。
なお、軸受部12にかかる反力にばらつきがある状態、例えば一つの軸受部12に反力が集中している状態では、該当の軸受部12の浮上量が減少する方向に変動することにつながり、それが搬送テーブル63の振動につながる。以下に、その理由を説明する。
ガイド2と搬送テーブル3との間に何も介在しなければ、基本的に、搬送テーブル63は、ガイド2に沿うように変形しようとする。しかしながら、ガイド2と搬送テーブル63との間には軸受部12を介しているため、軸受部12にかかる反力が均一でない場合、それぞれの軸受部12における浮上量が変化することで力の釣り合いを保つ。このため、それぞれの軸受部12における浮上量が動的に変化することとなり、搬送テーブル63の振動につながる。そのため、搬送テーブル63がガイド2に沿って変形した状態で、軸受部12にかかる反力が均一になっていることが望ましい。
図7Aに示すように、ガイド2が主走査方向41の先端(例えば図7Aでは右端)に向けて鉛直方向の上向きに反っている場合、すなわち、ガイド2が、鉛直方向の下向きに凸となる方向で湾曲している場合、5個の第1〜第5軸受部12a〜12eにかかる反力は、第2軸受部12bで最も大きく、第3軸受部12cで最も小さくなっているが、その差は約5%である。
それに対して、図7Bに示すように、ガイド2が主走査方向41の先端(例えば図7Aでは右端)に向けて鉛直方向の下向きに垂れている場合、すなわち、ガイド2が鉛直方向の上向きに凸となる方向で湾曲している場合、5個の第1〜第5軸受部12a〜12eにかかる反力は、第3軸受部12cで最も大きく、第2軸受部12bで最も小さくなっており、その差は約10%である。すなわち、ガイド2の上面が上向きに凸の方向で湾曲している図7Bの場合は、ガイド2の上面が下向きに凸の方向で湾曲している図7Aの場合と比較して、2倍以上、反力のばらつきが大きくなっている。
その理由は、ガイド2の上面が下向きに凸の方向で湾曲している場合、搬送テーブル63は、まず、主走査方向41の両端の2点で支持された上で、自重によって搬送テーブル63の中心部が垂れる自重分を他の軸受部12で支持するような状態になる。これに対して、ガイド2が上向きに凸の方向で湾曲している場合、搬送テーブル63は、上向きに凸に湾曲しているガイド2の変曲点15の1点でまず支持しようとして、変曲点15付近の軸受部12に荷重が集中しやすくなるためである。
一方、図10は、搬送テーブル3が、溝形状有りの本実施の形態の構成の場合の解析結果を示す図である。
本実施の形態にかかる搬送テーブル3は、主走査方向41に厚さの厚い部分3aと薄い部分(すなわち、溝形状の部分)3bとが交互に配置するように構成されており、薄い部分3bの幅を、搬送テーブル3の中央部より前後両端部(すなわち、図10では左右の両端部)の方を大きくすることにより、ピッチング方向における曲げ剛性は、中央部より前後両端部の方が小さくなる。このため、搬送テーブル3がガイド2の湾曲に対して沿いやすくなり、図7Bと同様に、ガイド2の上面が上向きに凸の方向に例えば100μm湾曲している場合であっても、第3軸受部12cと第2軸受部12bとに掛かる反力の差を5%以下に抑えることが出来る。
以上のように、搬送テーブル3の板厚を主走査方向41に厚い部分3aと薄い部分3bとを交互に配置するように構成し、その薄い部分3bの幅を、搬送テーブル3の中央部に位置する薄い部分3bの幅よりも、前後両端部に位置する薄い部分3bの幅の方を大きくすることと、ガイド2の高低差を100μm以内に抑えることで、軸受部12にかかる荷重のバランスが良くなり、搬送テーブル3の振動を生じにくくすることが出来る。
なお、ピッチング方向についての搬送テーブル3の曲げ剛性を下げるためには、図8Aのように、搬送テーブル3の厚さを均一なまま薄くする方法もある。が、その場合、図8Bのように、副走査方向42の3ヶ所の軸受部12Aの間で、搬送テーブル73が垂れ下がって平面度が悪くなってしまう。平面度の低下は、インクジェット印刷時の着弾精度の低下に繋がり、更には振動発生にも繋がる。それを解消するために、図9のように軸受部12Aを図8Bよりも多く(例えば5個)配置する方法がある。が、その場合、ガイド2の本数を増やす必要があり、コスト面、重量面、及び組立調整面で好ましくない。
これに対して、本実施の形態のように、搬送テーブル3の厚さを副走査方向42には一定厚にすることで、ローリング方向における曲げ剛性の低下を抑えつつ、搬送テーブル3の板厚を主走査方向41に厚い部分3aと薄い部分3bとを交互に構成することによりピッチング方向における曲げ剛性をローリング方向における曲げ剛性よりも下げることで、軸受部12Aの配置位置を増やすことなく、ガイド2の湾曲に追従することができる。
本実施の形態では、図2Bに示すように、搬送テーブル3の厚さの薄い部分3bの幅を、テーブル中央部に比べて、テーブル先端部で大きくしているが、これは、テーブル中央部をピッチング方向に湾曲させる場合は、テーブル3の自重もしくは反力が変曲点の進行方向の前後に加わるが、テーブル先端部では、先端部側の自重が小さいために湾曲しにくくなるのに対して、その場合でも湾曲しやすくするためである。
なお、本実施の態様では、軸受部12Aを3列×5列の15ヶ所に配置する構成とし、搬送テーブル3の薄い部分3bを3ヶ所に配置する構成としているが、要求される平面度のレベルによっては、図5Aのように3列×3列の9ヶ所に配置する構成にしても良い。更に、搬送テーブル3の厚い部分3aの厚さを更に厚くすることで、ローリング方向における曲げ剛性を高くすれば、図5B及び図5Cのように、副走査方向42の軸受箇所を2ヶ所にして、中央のガイド2は、左右方向をガイドする軸受部12B専用にしても良い。その場合は、中央のガイド2の上面の平面度は必要なくなるので、コストを下げることが出来き、組立時の調整が容易になる。ここで、「搬送テーブル3の厚い部分3aの厚さを更に厚くする」とは、図1Bの実施形態において、中央と左右との3本のガイドレール2cの3本それぞれの上面を静圧軸受で浮上させるとき、その場合の搬送テーブル3の厚さ(厚い部分)に対して、更に厚くすることを意味する。このように構成することで、前記したように、搬送テーブル3のローリング方向の曲げ剛性が高くなり、中央のガイドレール2cの上面の静圧軸受を無くして、左右のガイドレール2cの上面2ヶ所だけでもローリング方向に搬送テーブル3が撓まないようにすることが出来る。
以上の構成によって、基台1を構成する部材のうち、石材料等の高精度な加工を行いやすい材料を用いることが望ましい主基準基台1aのサイズを最小限に抑制しつつ、インクジェット等でプロセス処理を行うために走行精度が必要な範囲においては、印刷対象物6を高精度で搬送することができる。そのため、重量、コスト、及び搬送等についての問題を解消することができる。
なお、インクジェット装置10に限らず、大型の処理対象物に何らかのプロセス処理を行う装置において、本実施の形態の搬送ステージを活用することで、インクジェット装置の場合と同様の効果が得られる。
従って、前記実施の形態によれば、例えば搬送テーブル3の厚みが主走査方向41に薄くなっている部分3bが複数個所存在しかつ搬送テーブル3の第1走査方向41及び鉛直方向と垂直な方向(すなわち副走査方向)42の厚さは一定であるように構成して、搬送テーブル3の第1走査方向41と平行な方向に対する曲げ剛性が、搬送テーブル3の表面と平行な面内で、かつ、搬送テーブル3の第1走査方向41と垂直な方向に対する曲げ剛性より小さくなるように構成している。言い換えれば、前記構成により、ピッチング方向における曲げ剛性が搬送テーブル3のローリング方向における曲げ剛性よりも小さくなって、搬送テーブル3にたわみが生じやすくなるため、ガイド部材2cの主走査方向41の撓みに対して追従しやすくなる。よって、ラインヘッド5などの処理部で所定の処理を実施する第1領域Aの主基準基台1aのサイズを必要最小限に抑制しつつ、処理範囲における移動精度を担保することができる。
すなわち、長尺で高精度な搬送を要求される搬送ステージ20において、石材料等の同一材料で構成される主基準基台1aを含む、複数個の基台1a,1b,1cに基台部1を分割することによる基台間の高さの差の影響を大幅に軽減した状態で小型化することができ、装置のコストダウン及び調達容易化及び軽量化を実現することができる。そのため、例えば、大型の印刷対象物に対して一度の搬送でラインヘッド5からインクを高精度に塗布するインクジェット装置10のコストダウンを図ることができ、それにより、印刷対象物6の生産効率を向上させることができる。
なお、前記様々な実施の形態又は変形例のうちの任意の実施の形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施の形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施の形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施の形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる搬送ステージとそれを使用したインクジェット装置は、大型の印刷対象物にインク等を塗布する装置に有効であり、有機ELの発光体、ホール輸送層、又は電子輸送層の印刷、又は、カラーフィルターの印刷等で、大型の印刷対象物に効率良くインク等の材料を塗布する装置に適用することができる。
1 基台部
1a 主基準基台
1b 補助基台
1c 準基準基台
1d 凹部
2 ガイド
2A 変形したガイド
2a、2b レール状の分割ガイド部材
2c レール状のガイド部材
3 搬送テーブル
3a 板厚の厚い部分
3b 板厚の薄い部分(すなわち、溝形状の部分)
3x 直線
4 ガントリー
5 ラインヘッド
6 印刷対象物
7 フレーム部
8 高さ調整部
8a ガイドを支持する高さ調整部
9 駆動部
10 インクジェット装置
11 隙間
12、12a〜12e 軸受部
12A ガイド2の上面で支持する軸受部
12B ガイド2の側面で支持する軸受部
13 回転軸受部
13a 回転軸受支持部
13b 回転軸受本体部
14 継目
15 湾曲したガイドの変曲点
18 くさび機構
20 搬送ステージ
21 床面
41 主走査方向
42 副走査方向
43 上下方向
63 搬送テーブル
A 第1領域
B 第2領域

Claims (9)

  1. 第1分割基台と、第1走査方向沿いに前記第1分割基台の両側に隣接配置される第2分割基台とで構成されて前記第1走査方向沿いに延在する基台部と、
    前記基台部上に前記第1走査方向に沿って延在するように配置され、前記第1分割基台と同一材料の複数のガイド部材を有するガイドと、
    前記ガイドに沿って移動する搬送テーブルと、
    前記ガイドと前記搬送テーブルとの間に配置されて前記搬送テーブルを前記ガイドに沿って移動自在に支持する軸受部と、
    前記搬送テーブルに連結されて前記搬送テーブルを移動させる駆動部と、を含み、
    前記ガイドの前記第1走査方向における前記第1分割基台の鉛直方向の上方の領域を第1領域とし、前記ガイドが前記両側の前記第2分割基台に支持されかつ前記ガイドの前記第1走査方向における前記第1領域以外の領域をそれぞれ第2領域とするとき、前記搬送テーブルが、一方の前記第2領域から前記第1領域、前記第1領域の更に反対側の他方の前記第2領域に亘って走行し、かつ、前記搬送テーブルの前記第1走査方向と平行な方向に対する曲げ剛性が、前記搬送テーブルの表面と平行な面内で、かつ、前記搬送テーブルの前記第1走査方向と垂直な方向に対する曲げ剛性より小さい、搬送ステージ。
  2. 前記搬送テーブルの前記第1走査方向と平行な方向に対する曲げ剛性が、前記搬送テーブルの前記第1走査方向の中央部より、前記搬送テーブルの前端部および後端部の方が小さくなるように前記搬送テーブルが構成されている、
    請求項1に記載の搬送ステージ。
  3. 前記搬送テーブルの厚さを、前記第1走査方向と平行な方向に沿って、厚い部分と、前記厚い部分よりも厚さが薄い部分とを設け、前記搬送テーブルの表面と平行で、かつ、前記搬送テーブルの前記第1走査方向及び前記鉛直方向と垂直な方向の厚さは一定である、請求項1又は2に記載の搬送ステージ。
  4. 前記第1分割基台は石材料で構成され、前記第2分割基台は鉄系材料で構成されている、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の搬送ステージ。
  5. 前記搬送テーブル上の処理対象物に対して所定の処理を行い、前記ガイドとの間に前記搬送テーブルが通過する空間を有するように配置される処理部を有し、
    前記処理部の処理位置は、前記第1領域内に含まれる、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の搬送ステージ。
  6. 前記搬送テーブルの前記第1走査方向及び前記鉛直方向と直交する方向を第2走査方向とするとき、前記ガイドは、前記第2走査方向の座標が互いに異なる位置に、間隔をあけて、少なくとも3つ以上配置されている、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の搬送ステージ。
  7. 前記第1走査方向沿いの前記複数のガイド部材の端部同士が対向する継目は、前記第1領域の領域内に位置する、
    請求項1〜6のいずれか1つに記載の搬送ステージ。
  8. 前記第2領域における前記ガイドと前記第2分割基台との間に複数個配置されかつ高さを調整可能な高さ調整部をさらに備え、
    前記第2分割基台を構成する少なくとも1つ以上の材料のうち、最も占有体積の大きい材料の熱膨張係数は、前記第1分割基台を構成する材料の熱膨張係数よりも大きく、前記第2領域における前記ガイドは、前記高さ調整部により、対向面が互いにスライドできる滑り拘束により、不連続に支持されている、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の搬送ステージ。
  9. 請求項5に記載の搬送ステージと、
    前記処理部は、前記ガイド部材を跨ぐように配置された支持部材に支持され、前記搬送テーブル上の印刷対象物に、インクを吐出する少なくとも一つ以上の印刷ヘッドとを有し、
    前記印刷ヘッドは、前記第1領域内に配置される、
    インクジェット装置。
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