JP6775079B2 - 孔あけ加工工具 - Google Patents
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Description
このような円弧面は、上記特許文献1記載の穴あけ加工工具では形成不可能である。
なお、従来、例えば特許文献2に見られるような刃先交換式工具も知られているが、このような工具によっても上記のような円弧面は形成不能である。
しかし、円弧面加工用刃具は、その刃部が円弧状であるため、刃部を再研磨して再利用することが困難である。
つまり、バルブシート圧入孔やバルブガイド圧入孔を加工する穴あけ刃具はその刃部が直線的であるため、再研磨して再利用可能であるのに対し、円弧面加工用刃具は刃部が円弧状で再研磨困難であるため、再利用が困難であるという問題を有している。
エンジンのシリンダヘッドの吸気バルブまたは排気バルブのバルブガイドおよびバルブシートが圧入される孔を、ワークである前記シリンダヘッドに形成する孔あけ加工工具であって、
前記孔を形成する孔加工用刃部と、
前記孔と同軸上で孔の軸線方向と直交する方向から見た断面形状が円弧状となる円弧面を形成する円弧面加工用刃部と、
を備え、
前記孔加工用刃部は前記工具本体と一体に構成され、
前記円弧面加工用刃部は工具本体に対して着脱可能な交換式バイトで構成されていることを特徴とする。
そして、円弧面加工用刃部は工具本体に対して着脱可能な交換式バイトで構成されているので、寿命となったときには、円弧面加工用刃部のみを交換することができ、工具本体および孔加工用刃部は再利用可能となる。
したがって、コストダウンを図ることが可能となる。
すなわち、この発明の孔あけ加工工具によれば、バルブシート圧入孔やバルブガイド圧入孔の加工と上記円弧面の加工を1工程で行うことができ、しかもコストダウンを図ることができる。
エンジンのシリンダヘッドの吸気バルブまたは排気バルブのバルブガイドおよびバルブシートが圧入される孔を、ワークである前記シリンダヘッドに形成する孔あけ加工工具であって、
前記バルブガイドが圧入されるバルブガイド圧入孔を形成するバルブガイド圧入孔加工用刃部と、
前記バルブガイドを前記バルブガイド圧入孔に案内するためのバルブガイド口元ザグリを形成する口元ザグリ加工用刃部と、
前記バルブシートが圧入されるバルブシート圧入孔を形成するバルブシート圧入孔加工用刃部と、
前記バルブシート圧入孔とバルブガイド口元ザグリとの間において、前記孔と同軸上で孔の軸線方向と直交する方向から見た断面形状が円弧状となる円弧面を形成する円弧面加工用刃部と、
を備え、
前記孔加工用刃部は前記工具本体と一体に構成され、
前記円弧面加工用刃部は工具本体に対して着脱可能な交換式バイトで構成されていることを特徴とする。
そして、円弧面加工用刃部は工具本体に対して着脱可能な交換式バイトで構成されているので、寿命となったときには、円弧面加工用刃部のみを交換することができ、工具本体および上記の孔加工用刃部は再利用可能となる。
したがって、コストダウンを図ることが可能となる。
すなわち、この発明の孔あけ加工工具によれば、バルブガイド圧入孔、バルブガイド口元ザグリの加工、バルブシート圧入孔と、上記円弧面の加工を1工程で行うことができ、しかもコストダウンを図ることができる。
前記バルブシート圧入孔の燃焼室側端部に、前記孔と同軸上で孔の軸線方向と直交する方向から見た断面形状が円弧状となる第2円弧面を形成する第2円弧面加工用刃部をさらに備え、
前記円弧面加工用刃部および第2円弧面加工用刃部は、工具本体に対して着脱可能で、前記両刃部を有する交換式バイトで構成することができる。
このように構成すると、バルブシート圧入孔の燃焼室側端部の上記第2円弧面も1工程で同時に形成することが可能となる。
そして、前記円弧面加工用刃部および第2円弧面加工用刃部は、これら両刃部を有する交換式バイトで構成されているので、寿命となったときには、前記円弧面加工用刃部および第2円弧面加工用刃部のみを交換することができ、工具本体および上記の孔加工用刃部は再利用可能となる。
したがって、コストダウンを図ることが可能となる。
工具本体の軸線方向から見て、前記円弧面加工用刃部は、前記バルブシート圧入孔加工用刃部と直交する位置に取り付けられる構成とすることができる。
このように構成すると、円弧面加工用刃部による円弧面の加工とバルブシート圧入孔加工用刃部によるバルブシート圧入孔の加工とを同時にかつ円滑に行いやすくなる。
前記交換用バイトは、工具本体の軸線方向の位置調整可能に取り付けられる構成とすることができる。
このように構成すると、再研磨されることで寸法が変化した孔加工用刃部に合わせて円弧面加工用刃部を取り付けることが可能となる。
前記円弧面加工用刃部は、歯先をダイヤとすることができる。
このように構成すると、円弧面加工用刃部の寿命を長くして交換頻度を抑えることができる。
前記バルブガイド圧入孔加工用刃部の歯先はC面取りとした構成とすることができる。
このように構成すると、バルブガイド圧入孔加工用刃部の再研磨が容易になる。
したがって、コストダウンを図ることが可能となる。
したがって、エンジンのシリンダヘッド10を加工する場合は、図2(b)に示すような状態となる。図2(b)(c)において10pは吸気ポートまたは排気ポートである。
このように構成すると、円弧面加工用刃部33,35による円弧面の加工とバルブシート圧入孔加工用刃部34によるバルブシート圧入孔14の加工とを同時にかつ円滑に行いやすくなる。
このように構成すると、再研磨されることで寸法が変化した孔加工用刃部31,32,34に合わせて円弧面加工用刃部33,35(交換用バイト36)を取り付けることが可能となる。
バイト取付部37は、軸方向から見てバルブシート圧入孔加工用刃部34と直交する、バイト取付面37cと、このバイト取付面37cに対して傾斜させた状態で設けた雌ネジ穴37hと、この雌ネジ穴37hとネジ結合可能なボルト37b(図3,図4参照)とを備えている。
このように構成すると、円弧面加工用刃部33,35の寿命を長くして交換頻度を抑えることができる。
このように構成すると、バルブガイド圧入孔加工用刃部31の再研磨が容易になる。
Claims (6)
- エンジンのシリンダヘッド(10)の吸気バルブまたは排気バルブのバルブガイド(21)およびバルブシート(24)が圧入される孔を、ワークである前記シリンダヘッド(10)に形成する孔あけ加工工具であって、
前記バルブガイド(21)が圧入されるバルブガイド圧入孔(11)を形成するバルブガイド圧入孔加工用刃部(31)と、
前記バルブガイド(21)を前記バルブガイド圧入孔(11)に案内するためのバルブガイド口元ザグリ(12)を形成する口元ザグリ加工用刃部(32)と、
前記バルブシート(24)が圧入されるバルブシート圧入孔(14)を形成するバルブシート圧入孔加工用刃部(34)と、
前記バルブシート圧入孔(14)とバルブガイド口元ザグリ(12)との間において、前記孔と同軸上で孔の軸線方向と直交する方向から見た断面形状が円弧状となる円弧面(13)を形成する円弧面加工用刃部(33)と、
を備え、
前記孔加工用刃部(31,32,34)は工具本体(30)と一体に構成され、
前記円弧面加工用刃部(33)は前記工具本体(30)に対して着脱可能な交換式バイト(36)で構成されていることを特徴とする孔あけ加工工具。 - 請求項1において、
前記バルブシート圧入孔(14)の燃焼室側端部に、前記孔(14)と同軸上で孔(14)の軸線方向と直交する方向から見た断面形状が円弧状となる第2円弧面(15)を形成する第2円弧面加工用刃部(35)をさらに備え、
前記円弧面加工用刃部(33)および第2円弧面加工用刃部(35)は、工具本体(30)に対して着脱可能で、前記両刃部(33,35)を有する交換式バイト(36)で構成されていることを特徴とする孔あけ加工工具。 - 請求項1または2において、
工具本体(30)の軸線方向から見て、前記円弧面加工用刃部(33,35)は、前記バルブシート圧入孔加工用刃部(34)と直交する位置に取り付けられることを特徴とする孔あけ加工工具。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
前記交換用バイト(36)は、工具本体(30)の軸線方向の位置調整可能に取り付けられることを特徴とする孔あけ加工工具。 - 請求項1〜4のうちいずれか一項において、
前記円弧面加工用刃部(33,35)は、歯先をダイヤとしたことを特徴とする孔あけ加工工具。 - 請求項1〜5のうちいずれか一項において、
前記バルブガイド圧入孔加工用刃部(31)の歯先(31c)はC面取りとしたことを特徴とする孔あけ加工工具。
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