JP6773467B2 - マイクロチップ - Google Patents

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本発明は、基板内にマイクロ流路が設けられているマイクロチップに関する。
従来、基板内にマイクロ流路が設けられているマイクロチップが種々提案されている。この種のマイクロチップは、DNAや酵素などの生体物質の分析や無機イオンの分析等に用いられている。
例えば、下記の特許文献1には、上記マイクロチップの一例が開示されている。特許文献1に記載のマイクロチップでは、マイクロ流路の長手方向の所定位置において、マイクロ流路の全内周面に気泡核導入手段が形成されている。この気泡核導入手段として、具体的には、複数の独立した凹部を内部に設けた構成が開示されている。
特許第4637610号公報
特許文献1に記載のマイクロチップでは、マイクロ流体中に溶解している気体から気泡核導入手段により気泡を発生させ、該気泡を除去している。そのために、内壁に複数の独立した凹部が設けられている。しかしながら、このような方法では発生する気泡を完全に集めることは困難であった。特に、PCRのように、加熱工程を含む操作が行われる場合、マイクロ流体が加熱されることにより、溶存気体由来の多くの気泡が生じる。そのため、光学的検出方法によりマイクロ流体中のDNAなどの成分を検出する場合、検出精度が低下したり、検出自体が困難になることがあった。
本発明の目的は、マイクロ流体が加熱されている状態であっても、光学的検出を容易にかつ確実に可能とする、マイクロチップを提供することである。
本発明によれば、基板内にマイクロ流路が設けられているマイクロチップであって、前記基板内の前記マイクロ流路の途中に、加熱されているマイクロ流体中の成分を光学的に検出するための光学的検出部が設けられており、前記光学的検出部が、検出のための光が進行する方向において対向している第1及び第2の内壁と、前記第1の内壁と前記第2の内壁とを結んでいる第3の内壁とを有し、前記第1及び第2の内壁の前記マイクロ流体に対する濡れ性が、前記第3の内壁の前記マイクロ流体に対する濡れ性より高くされているマイクロチップが提供される。
本発明に係るマイクロチップのある特定の局面では、前記基板が、対向しあう第1及び第2の主面を有し、前記第1及び第2の内壁が、前記第1及び第2の主面と平行である。この場合には、複数のプレート状部材の積層体により、第1及び第2の主面を有する光学的検出部を容易に設けることができる。
本発明に係るマイクロチップの他の特定の局面では、前記基板が、複数のプレート状部材を積層してなる積層体である。この場合には、複数のプレート状部材の積層により、マイクロチップを容易にかつ安価に提供することができる。
本発明に係るマイクロチップのさらに他の特定の局面では、前記第1及び第2の内壁が、前記第3の内壁よりも、前記マイクロ流体に対する濡れ性が高い材質からなる。
本発明に係るマイクロチップでは、前記第1及び第2の内壁が、前記マイクロ流体に対する濡れ性を高めるように表面処理されていてもよい。
本発明に係るマイクロチップでは、前記第3の内壁が、前記マイクロ流体に対する濡れ性を低めるように表面処理されていてもよい。
本発明に係るマイクロチップの他の特定の局面では、前記光学的検出部が、蛍光分析用検出部である。
本発明に係るマイクロチップの別の特定の局面では、前記マイクロ流体中の成分が生体物質である。
本発明に係るマイクロチップによれば、光学的検出部において、第1及び第2の内壁のマイクロ流体に対する濡れ性が相対的に高くされているため、加熱下にあるマイクロ流体中において溶存気体による気泡が生成したとしても、該気泡が相対的に濡れ性の低い第3の内壁側に付着することとなる。従って、第1及び第2の内壁に気泡が付着し難いため、光学的検出部において、マイクロ流体中の成分を確実に検出することができる。
(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係るマイクロチップの平面図及び正面断面図である。 本発明の一実施形態に係るマイクロチップにおける光学的検出部を拡大して示す部分切欠き拡大正面断面図である。 本発明の一実施形態のマイクロチップにおける気泡付着状態を説明するための模式的平面図である。 本発明の他の実施形態に係るマイクロチップにおける光学的検出部の第1、第2及び第3の内壁の状態を説明するための部分切欠き正面断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係るマイクロチップの平面図及び正面断面図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るマイクロチップにおける光学的検出部を拡大して示す部分切欠き拡大正面断面図であり、図3は、マイクロチップにおける気泡付着状態を説明するための模式的平面図である。
図1(a)及び(b)に示すように、マイクロチップ1は、基板2を有する。基板2は、複数のプレート状部材3〜7を積層してなる積層体からなる。もっとも、基板2は、積層体以外の板状材料により構成されていてもよい。
基板2は、対向し合う第1の主面2aと、第2の主面2bとを有する。基板2内には、マイクロ流路11が設けられている。
マイクロ流路とは、液体の搬送に際し、いわゆるマイクロ効果が生じるような微細な流路をいう。このようなマイクロ流路では、液体は、表面張力と毛細管現象との影響を強く受け、通常の大寸法の流路を流れる液体とは異なる挙動を示す。このようなマイクロ流路の横断面形状は、横断面における小さい方の辺の寸法で5mm以下、好ましくは500μm以下、さらに好ましくは200μm以下に設定される。マイクロ流路の横断面が円形である場合には、マイクロ流路の直径は、5mm以下、好ましくは500μm以下、さらに好ましくは200μm以下に設定される。
マイクロ流路11の一端は、マイクロ流体を導入するための導入口11aに連ねられている。マイクロ流路11の途中には、光学的検出部としての蛍光検出部12が設けられている。蛍光検出部12は、プレート状部材4〜6を貫通している。すなわち、マイクロ流路11が、プレート状部材5に設けられたスロットにより構成されており、蛍光検出部12では、プレート状部材4,6に貫通孔が設けられている。この貫通孔同士が重なることにより、基板2内に蛍光検出部12が設けられている。
蛍光検出部12は、第1の内壁12a、第2の内壁12bと、第1の内壁12aと第2の内壁12bとを結んでいる複数の第3の内壁12c〜12fを有する。第3の内壁は、第1の内壁に対して鋭角であっても鈍角であってもよく、好ましくは、第1の内壁に対して垂直である。第1の内壁12aと第2の内壁12bとは、第1の主面2a及び第2の主面2bと平行に配置されている。第1の内壁と第2の内壁は、平面であり、好ましくは、高さが、50μm以上、2mm以下であり、より好ましくは、100μm以上、1mm以下である。従って、上記複数のプレート状部材3〜7の積層体において、上記第1及び第2の内壁12a,12bを有する蛍光検出部12を容易に形成することができ、コストの低減を果たし得る。
このような蛍光検出部の形状は、直方体、円形、楕円あるいは、非対称な形状でもよい。また、蛍光検出部の体積は、好ましくは、0.1μl以上、100μl以下、より好ましくは、1μl以上、50μl以下、さらに好ましくは、4μl以上、25μl以下である。
ところで、蛍光検出部12内においては、搬送されてきたマイクロ流体中の成分が蛍光分析により検出される。そのため第1の内壁と第2の内壁を構成する材料は、400nm以上、700nm以下の波長の光を透過することが望ましい。この場合、本実施形態では、PCRにより増幅されたDNAの検出が行われる。そのため、蛍光検出部12においては、搬送されるマイクロ流体は加熱されている。この加熱は、蛍光検出部12においてマイクロ流体を加熱するように加熱手段を設けることによって達成することができる。あるいは、蛍光検出部12に至る前のマイクロ流路11の一部に、加熱手段を設けてもよい。加熱手段は特に限定されず、適宜のヒーターなどを用いることができる。加熱は光学的検出部のみで行われてもよく、マイクロチップ全体で行われてもよい。
また、第1の内壁と第2の内壁を構成する材料が水蒸気透過性を有する場合には、水蒸気透過性の低いシクロオレフィン樹脂で第1の内壁と第2の内壁との最外部を覆ってもよい。
また、マイクロ流路11の下流側には、廃液部13が設けられている。廃液部13は、分析後のマイクロ流体を貯留、あるいは排出させるように構成されている。
上記マイクロチップ1においては、蛍光検出部12において、光としての蛍光を第1の主面2a側から第2の主面2b側に向かって照射することにより行う。すなわち、上記第1の内壁12aと、第2の内壁12bとは、上記蛍光の進行する方向において、互いに対向するように設けられている。より具体的には、第1の内壁12aと第2の内壁12bとは、蛍光の進行方向と直交する方向に延びている。
本実施形態の特徴は、上記第1の内壁12a及び第2の内壁12bの搬送されてくるマイクロ流体に対する濡れ性が、第3の内壁12c〜12fの該マイクロ流体に対する濡れ性よりも高くされていることにある。
なお、上記第1の内壁12a及び第2の内壁12bのマイクロ流体に対する濡れ性及び第3の内壁12c〜12fのマイクロ流体に対する濡れ性は、搬送されるマイクロ流体に対する接触角の大小で決定すればよい。すなわち、搬送されるマイクロ流体に対する第1の内壁12a及び第2の内壁12bの接触角が、第3の内壁12c〜12fのマイクロ流体に対する接触角より小さければよい。接触角が小さいほど、濡れ性は高くなる。接触角の測定にはJIS R3257に記載の方法を用いる。
マイクロ流体が加熱されると、溶存空気などの溶存気体による気泡が生じ易くなる。この気泡が、蛍光検出部12内において広い範囲に分散していると、蛍光分析により被検出成分を検出することが困難となり、かつ感度が大幅に低下するおそれがある。これに対して、本実施形態では、第1の内壁12a及び第2の内壁12bのマイクロ流体に対する濡れ性が相対的に高いため、発生した気泡は、相対的に濡れ性が低い第3の内壁12c〜12f側に付着することとなる。すなわち、図3に示すように、気泡Cが複数生成したとしても、該気泡Cはマイクロ流体に対する濡れ性が相対的に高い第1の内壁12a及び第2の内壁12b側には付着し難く、複数の第3の内壁12c〜12f上に付着することとなる。そのため、第1の内壁12a及び第2の内壁12bの中央を含む大きな領域において、気泡Cが蛍光の進行方向に存在しないこととなる。従って、蛍光検出部12内において存在する成分を蛍光分析により確実に検出することができる。
本実施形態では、第3の内壁12c〜12fの近くで気泡が優先的に発生し、かつ第3の内壁12c〜12fに付着する。これは、濡れ性が低いほど、濡れ性の低い第3の内壁12c〜12fの表面において気泡が発生しやすくなり、かつ該表面に付着することによると考えられる。
本実施形態では、第1の内壁12a及び第2の内壁12bの表面にプラズマやコロナ処理などの表面処理が施されている。それによって、第1の内壁12a及び第2の内壁12bのマイクロ流体に対する濡れ性が相対的に高くされている。
逆に、第3の内壁12c〜12fに、粗化などの表面処理によって、濡れ性を低めてもよい。
また、図4に示すように、第1の内壁12a及び第2の内壁12bに、マイクロ流体に対する濡れ性を高め得るコーティング層21,22を設ける表面処理をしてもよい。あるいは、図4に一点鎖線で示すように、第3の内壁12c,12e上に、マイクロ流体に対する濡れ性を相対的に低める材料をコーティングし、コーティング層23,24を設ける表面処理をしてもよい。あるいは、第1の内壁12a及び第2の内壁12bを構成する材質を、第3の内壁12c〜12fを構成する材質よりも、マイクロ流体に対する濡れ性が高い材質により構成してもよい。
さらに、プレート状部材3,7の表面が相対的に濡れ性が高く、プレート状部材4〜6の表面が相対的に濡れ性が低い材質となるように、これらのプレート状部材3〜7の材質を選択してもよい。
また、好ましくは、第1及び第2の内壁12a,12bが第3の内壁12c〜12fよりも平滑度が高いことが望ましい。それによって、濡れ性を、第1及び第2の内壁12a,12bにおいて容易に高くすることができる。
また、第1及び第2の内壁と第3の内壁の接触角の差は、好ましくは、20°以上、より好ましくは30°以上である。
上記プレート状部材3〜7の材料は、特に限定されない。例えば、合成樹脂、合成ゴムなどの無機化合物を用いてもよく、Si、ガラスまたはセラミックスのような無機化合物を用いてもよい。合成樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレートなどのアクリレート樹脂、ポリカーボネート、ポリプロピレン、シクロオレフィンなどのポリオレフィン、ポリスチレンなどを挙げることができる。また、合成ゴムとしては、シリコン樹脂系ゴムやSEBSなどを挙げることができる。また、シリコン樹脂としては、ポリジメチルシロキサンなどを挙げることができる。
上記実施形態では、光学的検出部として蛍光検出部12を設けたが、蛍光以外の光を用いた光学的検出部を用いてもよい。また、本発明に係るマイクロチップにおいて測定される成分は、DNAに限らず、他の細胞外物質などの生体物質であってもよい。また、血液中の成分などであってもよい。さらに、無機イオンなどの微量イオンの分析にも本発明に係るマイクロチップを用いることができる。
上記マイクロ流体を構成している液体についても特に限定されず、様々な緩衝液、水溶液、生体抽出液体成分などであってもよい。
なお、マイクロチップ1においては、図1(a)に一点鎖線Aで示すように、マイクロ流体を搬送するためのマイクロポンプ等をマイクロ流路11に接続してもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げることにより、本発明をより詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜6)
マイクロ流路及び光学的検出部が設けられているマイクロチップを用意した。ただし、実施例1〜6において、光学的検出部の第1及び第2の内壁は、下記の表1に示す樹脂により形成し、第3の内壁は、下記の表1に示す樹脂により形成した。表1において、第1及び第2の内壁の水に対する接触角及び第3の内壁の水に対する接触角を併せて示す。
(比較例)
比較例として、下記の表1に示すように、第1,第2の内壁がプラズマ処理されたアクリル樹脂からなり、第3の内壁がプラズマ処理されたシクロオレフィン樹脂からなることを除いては、実施例1〜6と同様にしてマイクロチップを得た。なお、比較例においては、第1及び第2の内壁の水に対する接触角は、表1に示すように10°であり、第3の内壁の水に対する接触角も10°であった。
なお、実施例1〜6及び比較例で用いた第1及び第2の内壁並びに第3の内壁を構成している樹脂の詳細は以下の通りである。
実施例1:第1及び第2の内壁は、アクリル樹脂(三菱レイヨン社製、商品名:アクリライトL)により形成した。第3の内壁は、シクロオレフィン樹脂(日本ゼオン社製、商品名:ZEONOR1420R、シクロオレフィンの構造を有する)により形成した。
実施例2:第1及び第2の内壁は、プラズマ処理されたアクリル樹脂(三菱レイヨン社製、商品名:アクリライトL)により形成した。プラズマ処理は、小型プラズマ装置(ヤマト科学社製:PM100)を用いて行った。その条件は、プラズマ気相中に酸素を流速100ml/分で10分間流入させた。第3の内壁は、実施例1で用いたアクリル樹脂と同一のものを用いた。
実施例3:第1及び第2の内壁は、実施例1の第1及び第2の内壁と同様とした。第3の内壁は、アクリル樹脂(三菱レイヨン社製、商品名:アクリライトL)の表面にフッ素コート(NTTAT社製、商品名:HIREC450)を行った。
実施例4:第1及び第2の内壁は、実施例1と同じアクリル樹脂により形成した。第3の内壁は、ポリジメチルシロキサン(東レダウコーニング社製、商品名:SILPOT 184)により形成した。
実施例5:第1及び第2の内壁は、プラズマ処理されたポリジメチルシロキサンより形成した。ポリジメチルシロキサンとしては、実施例4の第3の内壁で用いたものと同じものを用い、酸素プラズマにより親水化の処理を施した。第3の内壁は、実施例4の第3の内壁と同じ材料により形成した。
実施例6:第1及び第2の内壁は、実施例1で第3の内壁を形成するのに用いたシクロオレフィン樹脂を用いた。第3の内壁は、実施例3で第3の内壁を形成するのに用いたフッ素処理アクリル樹脂を用いた。
比較例:第1及び第2の内壁は、実施例2で第1及び第2の内壁を形成するのに用いたプラズマ処理したアクリル樹脂により形成した。第3の内壁は、日本ゼオン社製シクロオレフィン樹脂、商品名:ZEONOR1420Rを、プラズマにより親水処理したものを用いた。
Figure 0006773467
実施例1〜6及び比較例の評価結果を表1において併せて示す。
(実施例1〜6及び比較例の評価)
実施例1〜6及び比較例の各マイクロチップにおいて、マイクロ流路にPCR反応溶液(TaKaRa TaqTM HS Fast Detect(タカラバイオ社製)を、光学検出部を満たすように送液した。光学検出部の形状は、平面形状が矩形であり、3mm×5mmの寸法を有し、その深さは0.8mmとした。従って、第1の内壁、第2の内壁及び第3の内壁の寸法は、横3mm×高さ0.8mmとなる。
光学検出部をマイクロ流体が満たした状態で、光学検出部を平面視した。このとき、気泡が生じているか否かを平面視により観察した。評価結果を上記の表1に示す。評価記号の意味は以下の通りである。
◎:第3の内壁に気泡が付着していたが、第1,第2の内壁には気泡が付着していなかった。
○:第3の内壁にほとんどの気泡が付着しており、第1,第2の内壁に若干の気泡が付着していた。
×:第1,第2の内壁及び第3の内壁のいずれにも、気泡が多数付着していた。
1…マイクロチップ
2…基板
2a…第1の主面
2b…第2の主面
3〜7…プレート状部材
11…マイクロ流路
11a…導入口
12…蛍光検出部
12a…第1の内壁
12b…第2の内壁
12c〜12f…第3の内壁
13…廃液部
21〜24…コーティング層

Claims (9)

  1. 基板内にマイクロ流路が設けられているマイクロチップであって、
    前記基板内の前記マイクロ流路の途中に、加熱されているマイクロ流体中の成分を光学的に検出するための光学的検出部が設けられており、
    前記光学的検出部が、検出のための光が進行する方向において対向している第1及び第2の内壁と、前記第1の内壁と前記第2の内壁とを結んでいる第3の内壁とを有し、
    前記第1及び第2の内壁の前記マイクロ流体に対する濡れ性が、前記第3の内壁の前記マイクロ流体に対する濡れ性より高くされている、マイクロチップ。
  2. 前記基板が、対向しあう第1及び第2の主面を有し、前記第1及び第2の内壁が、前記第1及び第2の主面と平行である、請求項1に記載のマイクロチップ。
  3. 前記基板が、複数のプレート状部材を積層してなる積層体である、請求項1または2に記載のマイクロチップ。
  4. 前記第1及び第2の内壁が、前記第3の内壁よりも、前記マイクロ流体に対する濡れ性が高い材質からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  5. 前記第1及び第2の内壁が、前記マイクロ流体に対する濡れ性を高めるように表面処理されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  6. 前記第3の内壁が、前記マイクロ流体に対する濡れ性を低めるように表面処理されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  7. 前記光学的検出部が、蛍光分析用検出部である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  8. 前記マイクロ流体中の成分が生体物質である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  9. 前記第1及び第2の内壁の水に対する接触角が、前記第3の内壁の水に対する接触角より10°以上小さい、請求項1〜8のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
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