JP6773068B2 - エレベータの制御システム - Google Patents

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本発明は、複数の乗りかごが設けられたエレベータにおいて、利用者ごとに登録された行先階を何れか1つの乗りかごに割り当てる制御技術に関する。
エレベータの制御技術には、複数の乗りかごが設けられたエレベータの輸送効率やセキュリティを向上させるべく、IC(Integrated Circuit)カード等の読取りによって利用者ごとに行先階を登録し、その行先階を、輸送効率やセキュリティを考慮して何れか1つの乗りかごに割り当てるものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
この様な制御技術では、複数の乗りかごにそれぞれ対応させて複数の表示装置が乗場(例えば、乗降口の上部など)に設けられ、各表示装置に、これに対応する乗りかごの行先階が表示される。具体的には、利用者によって行先階が登録されたとき、当該行先階が何れか1つの乗りかごに割り当てられると共に、その行先階が、割り当てられた乗りかごの行先階として、当該乗りかごに対応する表示装置に表示される。
又、上記制御技術において、登録された行先階を何れか1つの乗りかごに割り当てた場合に、その乗りかごを音声で利用者に通知するものが提案されている。例えば、利用者への通知が、登録された行先階の階数に応じて、異なる音声で行われる。
特許第5923802号公報
上述した制御技術では、ある利用者によって行先階が登録された後、別の利用者によって同じ行先階が登録された場合に、その行先階が、先に登録された行先階に割り当てられている乗りかごとは別の乗りかごに割り当てられることがある。そして、従来、表示装置に表示されるそれらの行先階は全く同じものであった。このため、利用者は、自身が登録した行先階と同じ階へ向かう乗りかごが複数存在する場合に、どの乗りかごに乗車すべきかに迷うことがあった。
又、音声で通知する従来の技術においても、登録された同じ2つの行先階がそれぞれ別の乗りかごに割り当てられた場合には、利用者は、自身が乗車すべき乗りかごを音声だけで認識することは難しい。
そこで本発明の目的は、複数の乗りかごが設けられたエレベータにおいて、利用者に、行先階の登録時に割り当てられた乗りかごを容易に認識させることである。
本発明に係る第1の制御システムは、複数の乗りかごが設けられたエレベータの制御システムであって、複数の音声出力装置と、登録装置と、制御装置と、を備える。複数の音声出力装置は、複数の乗りかごにそれぞれ対応させてエレベータの乗場に設置される。登録装置は、乗場に設置され、利用者ごとに行先階を登録する。制御装置は、登録装置で登録された登録行先階を複数の乗りかごの何れか1つに割り当てると共に、割り当てた乗りかごへ利用者を誘導するための誘導音を当該乗りかごに対応する音声出力装置に出力させる。このとき、制御装置は、誘導音を、利用者ごとに当該利用者に応じた音で音声出力装置に出力させる。
上記第1の制御システムによれば、行先階登録時に割り当てられた乗りかごに対応する音声出力装置から、利用者に応じた誘導音が出力される。そして、この制御システムでは、乗りかごごとに誘導音が予め決められているのではなく、行先階が登録されて初めて利用者に応じた誘導音が決められ、その誘導音が音声出力装置から出力される。従って、利用者は、自身に対応付けられている誘導音に基づいて、自身が乗車すべき乗りかごを認識することができる。
上記第1の制御システムにおいて、制御装置は、登録行先階を複数の乗りかごの何れか1つに割り当てたとき、割り当てた乗りかごに対応する音声出力装置に出力させる誘導音と同じ音を登録装置に出力させてもよい。この構成によれば、利用者は、自身に対応付けられた誘導音を認識することができる。よって、利用者(視覚障害者や色覚障害者など)は、登録時に登録装置に表示された乗りかご情報やその色からでは自身が乗車すべき乗りかごを認識することが困難な場合であっても、登録時に登録装置から出力された音に基づいて、音声出力装置から出力される誘導音から同じ音のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき乗りかごを認識することができる。
上記第1の制御システムにおいて、制御装置は、登録行先階の割当対象を、当該登録行先階が割り当てられている乗りかごから別の乗りかごへ変更することが可能であってもよい。この構成において、当該割当ての変更を行う場合には、制御装置は、変更後の割当対象である乗りかごに対応する音声出力装置に、誘導音を、変更前の割当対象であった乗りかごに対応する音声出力装置に出力させたときの音と同じ音で出力させてもよい。この構成によれば、何らかの事情で割当対象が変更された場合でも、利用者は、自身に対応付けられている誘導音に基づいて、音声出力装置から出力される誘導音から同じ音のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき変更後の乗りかごを見つけ出すことができる。
本発明に係る第2の制御システムは、複数の乗りかごが設けられたエレベータの制御システムであって、複数の表示装置と、登録装置と、制御装置と、を備える。複数の表示装置は、複数の乗りかごにそれぞれ対応させてエレベータの乗場に設置され、対応する乗りかごの行先階を表示する。登録装置は、乗場に設置され、利用者ごとに行先階を登録する。制御装置は、登録装置で登録された登録行先階を複数の乗りかごの何れか1つに割り当てると共に、当該登録行先階を、割り当てた乗りかごの行先階として、当該乗りかごに対応する表示装置に表示させる。このとき、制御装置は、登録行先階を、利用者ごとに当該利用者に応じた色で表示装置に表示させる。
上記第2の制御システムによれば、行先階登録時に割り当てられた乗りかごに対応する表示装置に、当該利用者に応じた色で登録行先階が表示される。そして、この制御システムでは、乗りかごごとに色が予め決められているのではなく、行先階が登録されて初めて利用者に応じた色が決められ、その色で表示装置での表示が行われる。よって、利用者は、自身に対応付けられている色と自身の行先階とに基づいて、自身が乗車すべき乗りかごを認識することができる。
上記第2の制御システムにおいて、制御装置は、登録行先階を複数の乗りかごの何れか1つに割り当てたとき、割り当てた乗りかごを識別するための乗りかご情報を、当該乗りかごに対応する表示装置に表示させる登録行先階の色と同じ色で登録装置に表示させてもよい。この構成によれば、利用者は、自身に対応付けられた色を認識することができる。よって、利用者は、登録時に登録装置に表示された乗りかご情報の色と自身の行先階とに基づいて、表示装置に表示された行先階から同じ色で同じ階のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき乗りかごを認識することができる。
上記第2の制御システムにおいて、利用者によって行先階が登録装置で第1の登録行先階として登録された後、別の利用者によって行先階が登録装置で第2の登録行先階として登録された場合に、制御装置は、第2の登録行先階を、第1の登録行先階を割り当てた第1の乗りかごとは別の第2の乗りかごに割り当てることが可能であってもよい。この構成において、第2の登録行先階が第1の登録行先階と同じ階であった場合、制御装置は、第2の登録行先階を第2の乗りかごに割り当てると共に、当該第2の乗りかごに対応する表示装置には、第2の登録行先階を、第1の乗りかごに対応する表示装置に表示させている第1の登録行先階の色とは異なる色で表示させてもよい。
上記第2の制御システムにおいて、制御装置は、登録行先階の割当対象を、当該登録行先階が割り当てられている乗りかごから別の乗りかごへ変更することが可能であってもよい。この構成において、当該割当ての変更を行う場合には、制御装置は、変更後の割当対象である乗りかごに対応する表示装置に、登録行先階を、変更前の割当対象であった乗りかごに対応する表示装置に表示させていたときの色と同じ色で表示させてもよい。この構成によれば、何らかの事情で割当対象が変更された場合でも、利用者は、自身に対応付けられている色と自身の行先階とに基づいて、表示装置に表示された行先階から同じ色で同じ階のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき変更後の乗りかごを見つけ出すことができる。
上記第2の制御システムにおいて、制御装置は、登録行先階を表示装置に表示させる場合、当該登録行先階に関連付けられている関連属性情報の内容に基づいて、表示装置に表示させる登録行先階の色を決定してもよい。この構成によれば、利用者は、関連属性情報の内容(具体的には、その関連属性情報に含まれる自身の属性)に応じて決定された色と、自身の行先階(利用者は自身の行先階を把握している)と、に基づいて、表示装置に表示された行先階から同じ色で同じ階のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき乗りかごを認識することができる。
上記第2の制御システムは、複数の乗りかごにそれぞれ対応させて乗場に設置される複数の音声出力装置を更に備えていてもよい。この構成において、制御装置は、登録行先階に関連付けられている関連属性情報に所定の属性が含まれているか否かを判断し、含まれていると判断した場合には、その登録行先階を割り当てた乗りかごへ利用者を誘導するための誘導音を当該乗りかごに対応する音声出力装置に出力させてもよい。この構成によれば、所定の属性を有する利用者(視覚障害者や色覚障害者など)が、登録時に登録装置に表示された乗りかご情報やその色からでは自身が乗車すべき乗りかごを認識することが困難な場合であっても、自身に対応付けられている誘導音に基づいて、自身が乗車すべき乗りかごを認識することができる。
上記第2の制御システムにおいて、制御装置は、乗場への乗りかごの到着時に、当該乗りかごに対応する表示装置に表示させている登録行先階のうち、利用者に乗車を促すものだけを点滅させてもよい。この構成によれば、利用者は、色で判別可能な自身の行先階が点滅したことを以て、到着した乗りかごへの乗車を促されていることを認識することができる。
本発明によれば、複数の乗りかごが設けられたエレベータにおいて、利用者に、行先階の登録時に割り当てられた乗りかごを容易に認識させることができる。
実施形態に係る制御システムを示した概念図である。 制御システムで実行される制御処理を示したフローチャートである。 行先階登録時に実行される割当処理を示したフローチャートである。 (A)〜(D)行先階登録時における表示装置での行先階の表示例及び登録装置での乗りかご情報の表示例を示した概念図である。 (A)(B)乗りかご到着時における表示装置での行先階の表示例を示した概念図である。 第1変形例として割当変更時における行先階の表示例を示した概念図である。 第2変形例の制御システムで実行される制御処理を示したフローチャートである。 第2の割当処理を示したフローチャートである。 (A)(B)行先階登録時における表示装置での行先階の表示例及び登録装置での乗りかご情報の表示例を示した概念図である。
本発明の制御システムは、複数の乗りかごが設けられたエレベータに適用される。以下、本発明の制御システムを、3つの乗りかごG(図1参照。図1では符号A〜Cで区別されている)が設けられたエレベータに適用した実施形態について、具体的に説明する。尚、本発明の制御システムは、3つに限定されない複数の乗りかごGを備えたエレベータにも、その乗りかごGの数に応じて各部構成の数や制御処理等を適宜変更することによって適用することができる。
[1]制御システムの構成
図1は、実施形態に係る制御システムを示した概念図である。図1に示される様に、制御システムは、各乗場Hに、3つの表示装置1と、3つの音声出力装置2と、登録装置3と、を備える。更に、制御システムは、群管理制御装置4と、3つのエレベータ制御装置5と、を備える。尚、図1では、各乗場Hに設置された3つの表示装置1及び3つの音声出力装置2、並びに3つのエレベータ制御装置5が、何れも符号A〜Cで区別されている。
3つの表示装置1(1A〜1C)は、3つの乗りかごG(GA〜GC)にそれぞれ対応させてエレベータの各乗場Hに設置されている(図1参照)。本実施形態では、各表示装置1は、乗場Hにおいて、自身に対応する乗りかごGの乗降口Heの上部に設置されている。尚、表示装置1の設置位置は、乗降口Heの上部に限らず、当該表示装置1が乗りかごGと1対1の関係で対応付けられていることを利用者に認識させることが可能な様々な位置に適宜変更することができる。
各表示装置1は、自身に対応する乗りかごGの行先階を、その乗りかごGの移動方向(例えば、上矢印又は下矢印)と共に表示する(図4(A)〜(D)参照)。表示装置1には、例えば液晶ディスプレイやLED(Light Emitting Diode)ディスプレイなど、表示する画像(数字、文字、記号などを含む)やその色を自在に変化させることが可能な様々なディスプレイが用いられる。尚、表示装置1は、その様なディスプレイに限らず、停止階を表す数字の形をした発光部を有していて発光時の色を変化させることができるものであってもよい。
3つの音声出力装置2(2A〜2C)は、3つの乗りかごG(GA〜GC)にそれぞれ対応させてエレベータの乗場Hに設置されている(図1参照)。音声出力装置2には、例えばスピーカが用いられる。本実施形態では、各音声出力装置2は、乗場Hにおいて、自身に対応する乗りかごGの乗降口Heの上部に表示装置1と共に設置されている。尚、音声出力装置2の設置位置は、乗降口Heの上部に限らず、当該音声出力装置2が乗りかごGと1対1の関係で対応付けられていることを利用者に誘導音で認識させることが可能な様々な位置に適宜変更することができる。
登録装置3は、乗場Hに設置され、利用者ごとに行先階を登録する。本実施形態では、登録装置3は、読取部31と、登録処理部32と、表示部33と、音声出力部34と、を有する。
読取部31は、利用者が所持する記録媒体Q(ICカードや磁気カード等)から当該利用者の情報を読み取る。具体的には、記録媒体Qに、利用者(記録媒体Qの所有者)を識別するための識別情報Piが記録されており、その識別情報Piを読取部31は読み取る。尚、読取部31による記録媒体Qの読取り方法は、接触式のものであってもよいし、NFC(Near Field Communication)等の近距離通信で情報を読み取る非接触式のものであってもよく、特に限定されるものではない。又、記録媒体Qは、カード状のものに限らず、スティック状やチップ状のものであってもよい。更に、読取部31との近距離通信(NFC等)が可能なスマートフォン等の携帯情報端末が、記録媒体Qとして用いられてもよい。
登録処理部32は、読取部31が読み取った識別情報Piを用いて記録媒体Qの認証を行う(認証処理)。そして、その認証に成功した場合、登録処理部32は、エレベータに対する行先階登録を実行する(行先階登録処理)。具体的には、登録処理部32は、読取部31で読み取られた識別情報Piと、当該識別情報Piの読取りが実行された階(読取実行階Fm)と、当該識別情報Piに対応付けられている行先階及び属性情報と、を互いに関連付けて登録する。ここで、識別情報Piと行先階及び属性情報とは、対応データにおいて互いに対応付けられている。具体的には、当該対応データにおいて、記録媒体Qに記録される識別情報Piごとに、その識別情報Piで識別される利用者(記録媒体Qの所有者)に許可する行先階と、当該利用者(一般利用者、視覚障害者、色覚障害者、車椅子利用者、VIP、台車等を運搬する利用者など)に関する属性を含んだ属性情報と、が対応付けられている。そして、登録処理部32は、行先階の登録時に対応データを参照する。以下では、登録装置3で登録された行先階を登録行先階Fnとし、これに関連付けて登録された属性情報を関連属性情報Pnとする。
表示部33は、記録媒体Qの認証が成功して登録処理部32で行先階が登録された場合に、乗車すべき乗りかごGを利用者に通知するための情報(乗りかごGを識別するための乗りかご情報Pjであって、例えば数字、文字、記号など)を表示する。本実施形態では、表示部33に、液晶ディスプレイやLEDディスプレイなど、表示する画像(数字、文字、記号などを含む)やその色を自在に変化させることが可能な様々なディスプレイが用いられる。尚、表示部33は、その様なディスプレイに限らず、乗りかご情報Pjを表す数字、文字、記号などの形をした発光部を有していて発光時の色を変化させることができるものであってもよい。
音声出力部34は、例えばスピーカであって、登録処理部32で行先階が登録された場合に、乗車すべき乗りかごGを利用者に通知するための音声を出力する。後述する様に、本実施形態では、乗車すべき乗りかごGへ利用者を誘導するための誘導音と同じ音が音声出力部34から出力される。
尚、登録装置3の登録処理部32は、後述する群管理制御装置4やエレベータ制御装置5に含まれていてもよい。又、上記対応データは、登録処理部32を有する装置自身が有していてもよいし、制御システムが備える記憶装置(不図示)に記憶されていてもよい。更に、記録媒体Qには、利用者(記録媒体Qの所有者)に許可する行先階及び属性情報が、識別情報Piと共に記録されていてもよい。この場合、登録処理部32は、行先階登録処理として、読取部31が記録媒体Qから読み取った行先階及び属性情報を、それぞれ登録行先階Fn及び関連属性情報Pnとして識別情報Piに関連付けて登録する。
群管理制御装置4は、登録装置3で登録された登録行先階Fnを複数の乗りかごG(GA〜GC)の何れか1つに割り当てる(割当処理)。そして、群管理制御装置4は、当該登録行先階Fnを、割り当てた乗りかごGの行先階として、当該乗りかごGに対応する表示装置1に表示させる(表示処理)。又、群管理制御装置4は、割り当てた乗りかごGを識別するための乗りかご情報Pjを登録装置3に表示させる(表示処理)。
更に、群管理制御装置4は、登録装置3で登録された登録行先階Fnに関連付けられている関連属性情報Pnに第1の属性(所定の属性)が含まれているか否かを判断する。そして、含まれていると判断した場合には、群管理制御装置4は、登録行先階Fnを割り当てた乗りかごGへ利用者を誘導するための誘導音を、当該乗りかごGに対応する音声出力装置2に出力させる(音声出力処理)。ここで、第1の属性は、視覚障害者など、乗車すべき乗りかごGへ誘導音で誘導することが好ましい利用者に関する属性である。又、群管理制御装置4は、登録行先階Fnを割り当てた乗りかごGに対応する音声出力装置2に出力させる誘導音と同じ音を、登録装置3に出力させる(音声出力処理)。
具体的には、群管理制御装置4は、上述した各種処理を実行する処理部として、割当処理部41と、表示処理部42と、音声出力処理部43と、を含む。各処理部で実行される具体的な処理の詳細については、後述する。尚、これらの処理部は、群管理制御装置4内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、群管理制御装置4が備えるCPU(Central Processing Unit)やマイクロコンピュータ等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで実現されてもよい。そして、その様なプログラムは、読取り可能な状態で記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ等)に記憶されてもよいし、制御システムが備える記憶部(不図示)に記憶されてもよい。
エレベータ制御装置5(5A〜5C)は、乗りかごG(GA〜GC)のそれぞれに1つずつ対応させて設けられており、各エレベータ制御装置5は、自身に対応する乗りかごGの動作を制御する。そして、エレベータ制御装置5(5A〜5C)は、群管理制御装置4によって一元的に管理及び制御される。具体的には、各エレベータ制御装置5は、群管理制御装置4(割当処理部41)によって割り当てられた登録行先階Fn及びこれに関連付けられている読取実行階Fmに基づいて、乗りかごGの動作を制御する。
[2]制御システムで実行される制御処理
図2は、上記制御システムで実行される制御処理を示したフローチャートである。図2に示される様に、制御処理には、行先階登録時に実行される割当処理(ステップS101)、行先階登録時に実行される表示処理及び音声出力処理(ステップS102)、並びに乗りかご到着時に実行される表示処理及び音声出力処理(ステップS103)が含まれる。そして、これらの処理は、主に群管理制御装置4で実行される。尚、表示処理及び音声出力処理については、群管理制御装置4に限らず、エレベータ制御装置5で実行されてもよいし、他の制御装置で実行されてもよい。
制御処理は、例えばエレベータが待機状態から運行状態へ移行することにより開始される。制御処理が開始されると、群管理制御装置4は、登録装置3で行先階が登録されたか否か(即ち、登録行先階Fnが群管理制御装置4に入力されたか否か)を判断する(図2のステップS100)。
群管理制御装置4は、ステップS100にて「登録された(Yes)」と判断した場合、割当処理(ステップS101)の実行を開始し、割当完了後にステップS102の表示処理及び音声出力処理を実行する。その後、群管理制御装置4は、乗りかごGの何れかが乗場Hに到着する準備に入っているか否かを判断する(図2のステップS100B)。一方、群管理制御装置4は、ステップS100にて「登録されていない(No)」と判断した場合には、ステップS101及びS102を実行せずにステップS100Bの判断へ移行する。
群管理制御装置4は、ステップS100Bにて「準備に入っている(Yes)」と判断した場合、乗りかご到着時の表示処理及び音声出力処理(ステップS103)を実行し、その後、制御処理を終了すべきか否かを判断する(図2のステップS100A)。一方、群管理制御装置4は、ステップS100Bにて「準備に入っていない(No)」と判断した場合には、ステップS103を実行せずにステップS100Aの判断へ移行する。
そして、群管理制御装置4は、ステップS100Aにて「終了すべき(Yes)」と判断できるまで、ステップS100からの処理を繰り返し実行する。その過程で、例えばエレベータが運行状態から待機状態へ移行することで、群管理制御装置4がステップS100Aにて「終了すべき(Yes)」と判断した場合、群管理制御装置4は制御処理を終了させる。
[2−1]行先階登録時に実行される割当処理
図3は、行先階登録時に実行される割当処理(ステップS101)を示したフローチャートである。割当処理が開始されると、割当処理部41は、複数の乗りかごG(GA〜GC)の何れか1つを、登録行先階Fnを割り当てる対象(割当対象)として選択する(図3のステップS11)。このとき、割当処理部41は、登録行先階Fn及びこれに関連付けて登録された読取実行階Fmに基づいて、割当対象となる乗りかごGの選択を行う。そして、割当処理部41は、ステップS11で選択した乗りかごG(割当対象)に他の登録行先階Fn1が既に割り当てられているか否かを判断する(図3のステップS12)。
ステップS12に「割り当てられていない(No)」と判断した場合、割当処理部41は更に、登録行先階Fnに関連付けて登録された関連属性情報Pnに第1の属性(所定の属性)が含まれているか否かを判断する(図3のステップS13)。
そして、ステップS13にて「含まれていない(No)」と判断した場合、割当処理部41は、ステップS11で選択した乗りかごG(割当対象)に、登録行先階Fnを、属性フラグを立てずに割り当てる(図3のステップS14A。属性フラグ=OFF)。ここで、属性フラグは、割当てが実行された登録行先階Fnに第1の属性が関連付けられていることを、表示処理部42及び音声出力処理部43に知らせるためのフラグである。一方、ステップS13にて「含まれている(Yes)」と判断した場合、割当処理部41は、ステップS11で選択した乗りかごG(割当対象)に、登録行先階Fnを、属性フラグを立てた状態で割り当てる(図3のステップS14B。属性フラグ=ON)。
ステップS12にて「割り当てられている(Yes)」と判断した場合、割当処理部41は、ステップS11で選択した乗りかごG(割当対象)に対して既に割り当てている他の登録行先階Fn1の割当数Nが所定数Ncに達しているか否かを判断する(図3のステップS15)。一例として、所定数Ncは、乗りかごGに規定された定員数である。そして、ステップS15にて「達していない(No)」と判断した場合には、割当処理部41は、割当対象の変更を行わずに、ステップS13を通じてステップS14A又はS14Bの割当てを実行する。
一方、ステップS15にて「達している(Yes)」と判断した場合、割当処理部41は、割当対象を、ステップS11で選択した乗りかごGから別の乗りかごGへ変更する(図3のステップS16)。その後、割当処理部41は、登録行先階Fnに関連付けて登録された関連属性情報Pnに第1の属性(所定の属性)が含まれているか否かを判断する(図3のステップS17)。
そして、ステップS17にて「含まれていない(No)」と判断した場合、割当処理部41は、ステップS16での変更後の乗りかごG(変更後の割当対象)に、登録行先階Fnを、属性フラグを立てずに割り当てる(図3のステップS18A。属性フラグ=OFF)。一方、ステップS17にて「含まれている(Yes)」と判断した場合、割当処理部41は、ステップS16での変更後の乗りかごG(変更後の割当対象)に、登録行先階Fnを、属性フラグを立てた状態で割り当てる(図3のステップS18B。属性フラグ=ON)。
尚、上記割当処理のステップS12にて「割り当てられている(Yes)」と判断された場合において、ステップS11で選択した乗りかごG(割当対象)に既に割り当てられている他の登録行先階Fn1を「第1の登録行先階」とし、その後に別の利用者によって登録装置3で登録され登録行先階Fnを「第2の登録行先階」とした場合、ステップS16〜S18Bの処理は次の様に把握することができる。即ち、利用者によって行先階が登録装置3で第1の登録行先階として登録された後、別の利用者によって行先階が登録装置3で第2の登録行先階として登録された場合に、割当処理部41は、第2の登録行先階を、第1の登録行先階を割り当てた第1の乗りかご(GA〜GCの何れか)とは別の第2の乗りかご(GA〜GCのうちの第1の乗りかごとは異なる何れか)に割り当てる。
群管理制御装置4による割当処理では、利用者を効率良く輸送するべく、複数の利用者による登録装置3での行先階の登録に対して、登録された複数の登録行先階Fnのうちの行先階が同じであるものは1つの乗りかごGに割り当てられる。よって、割当処理においてステップS14A又はS14Bでの割当てが実行されている間は、登録された複数の登録行先階Fnのうちの行先階が同じであるものは、1つの乗りかごG(第1の乗りかご)に割り当てられる。
一方、登録行先階Fnを割り当てようとした乗りかごG(第1の乗りかご)に対するそれまでの割当数Nが所定数Nc(例えば、定員数)に達してしまっている場合、その乗りかごGには登録行先階Fnを割り当てることができない。そして、その様な場合であっても、上記割当処理によれば、登録行先階Fnは、ステップS18A又はS18Bにて別の乗りかごG(第2の乗りかご)に割り当てられる。よって、利用者の効率的な輸送が維持される。
但し、ステップS18Aでの割当てが実行された場合には、登録行先階Fnが割り当てられた乗りかごG(第2の乗りかご)に対して実行されるエレベータ制御と同様のエレベータ制御が、同じタイミングで別の乗りかごG(第1の乗りかご)でも実行されることになる。そして、乗場Hにおいて、これら2つの乗りかごGにそれぞれ対応する2つの表示装置1に同じ行先階が同じ色で表示されると、利用者は、どちらの乗りかごGに乗車すべきか迷ってしまう。そこで、後述する様に、乗場Hにて利用者に自身が乗車すべき乗りかごGを容易に認識させるべく、表示装置1及び登録装置3において従来とは異なる各種表示が実行される。
又、ステップS18Bでの割当てが実行された場合にも、2つの乗りかごG(第1及び第2の乗りかご)に対して、同じタイミングで同様のエレベータ制御が実行される。そして、乗場Hにおいて、これら2つの乗りかごGにそれぞれ対応する2つの音声出力装置2から同じ誘導音が出力されると、利用者は、どちらの乗りかごGに乗車すべきか迷ってしまう。そこで、後述する様に、乗場Hにて利用者に自身が乗車すべき乗りかごGを容易に認識させるべく、音声出力装置2及び登録装置3において従来とは異なる各種出力が実行される。
[2−2]行先階登録時に実行される表示処理及び音声出力処理
上述した割当処理によって登録行先階Fnが何れか1つの乗りかごGに割り当てられた場合(ステップS14A、S14B、S18A、及びS18B)、ステップS102において、表示処理部42は、登録行先階Fnを、それが割り当てられた乗りかごGの行先階として、当該乗りかごGに対応する表示装置1に表示させる。このとき、表示処理部42は、登録行先階Fnを、利用者ごとに当該利用者に応じた色で表示装置1に表示させる。ここで、利用者に応じた色は、当該利用者に関連する情報(例えば、乗りかごGへの割当状況や、利用者に関する属性など)に応じて表示処理部42により決定される色である。
又、登録行先階Fnが何れか1つの乗りかごGに割り当てられた場合、表示処理部42は、登録行先階Fnが割り当てられた乗りかごGを識別するための乗りかご情報Pjを登録装置3に表示させる。このとき、表示処理部42は、乗りかごGを識別するための乗りかご情報Pjを、当該乗りかごGに対応する表示装置1に表示させる登録行先階Fnの色と同じ色で登録装置3に表示させる。これにより、利用者は、自身に対応付けられた色を認識することができる。
更に、登録行先階Fnが何れか1つの乗りかごGに割り当てられた場合であって、且つ当該登録行先階Fnに第1の属性が関連付けられている場合(ステップS14B及び18B)、音声出力処理部43は、登録行先階Fnが割り当てられた乗りかごGへ利用者を誘導するための誘導音を、当該乗りかごGに対応する音声出力装置2に出力させる。このとき、音声出力処理部43は、誘導音を、利用者ごとに当該利用者に応じた音で音声出力装置2に出力させる。ここで、利用者に応じた音は、当該利用者に関連する情報(例えば、乗りかごGへの割当状況や、利用者に関する属性など)に応じて音声出力処理部43により決定される音である。
又、登録行先階Fnが何れか1つの乗りかごGに割り当てられた場合であって、音声出力装置2に誘導音を出力させる場合、音声出力処理部43は、当該誘導音と同じ音を登録装置3に出力させる。これにより、利用者は、自身に対応付けられた誘導音を認識することができる。そして、音声出力処理部43は、登録行先階Fnが割り当てられた乗りかごGが乗場Hに到着するまで、音声出力装置2に誘導音を周期的に出力させる。
図4(A)〜(D)は何れも、3つの表示装置1(1A〜1C)での登録行先階Fnの表示例、及び登録装置3での乗りかご情報Pj(アルファベットの「A」〜「C」の何れか)の表示例を示した概念図である。以下では、ステップS11で選択される割当対象を乗りかごGAとし、ステップS16での変更後の割当対象を乗りかごGCとして、表示処理(ステップS102)について具体的に説明する。又、以下の説明では、上記ステップS14A、S14B、S18A、及びS18Bのそれぞれで割当てが実行される登録行先階Fnを3階とし、既に割り当てられている他の登録行先階Fn1を3階及び5階とする。尚、割当対象となる乗りかごGや割当てが実行される登録行先階Fnは、これらに限定されるものではなく、エレベータの運行時の状況に応じて変化する。
(1)ステップS14Aでの割当てが実行された場合の表示処理及び音声出力処理
(表示処理)
ステップS14Aでは、ステップS11で選択された乗りかごGAに登録行先階Fn(3階)が割り当てられる。そして、このステップS14Aでの割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGAに対応する表示装置1Aに、当該乗りかごGAの行先階として、登録行先階Fnである「3階」を、移動方向を示す矢印と共に表示させる(図4(A)参照)。このとき、表示処理部42は、登録行先階Fn(3階)を、第1の色(例えば、黒色)で表示装置1Aに表示させる。例えば、表示処理部42は、表示画面の背景を白色にして、登録行先階Fn(3階)を、白色とは異なる第1の色で表示装置1Aに表示させる。
尚、ステップS15での判断を経由してステップS14Aでの割当てが実行された場合であって、先に登録された同じ階の登録行先階Fnが乗りかごGAに割り当てられている場合、表示装置1Aには、先に登録された登録行先階Fn(同じ階)が既に表示されているため、表示処理部42は、表示装置1Aの行先階の表示をそのまま維持する。
又、ステップS14Aでの割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGA(割当てが実行された乗りかご)を識別するための乗りかご情報Pjである「A」を、表示装置1Aに表示させる登録行先階Fn(3階)の色(第1の色。例えば、黒色)と同じ色で登録装置3に表示させる(図4(A)参照)。
(音声出力処理)
ステップS14Aでは、登録行先階Fn(3階)の割当てが属性フラグを立てずに実行される(属性フラグ=OFF)。この場合、音声出力処理部43は、音声出力装置2の何れにも誘導音を出力させないか、或いは、ステップS14Aでの割当てが実行された乗りかごGAに対応する音声出力装置2Aに、割当てが実行されたことを利用者に通知するための通知音を出力させてもよい。
(2)ステップS14Bでの割当てが実行された場合の表示処理及び音声出力処理
(表示処理)
ステップS14Bでは、ステップS11で選択された乗りかごGAに登録行先階Fn(3階)が割り当てられる。そして、このステップS14Bでの割当てが実行された場合、表示処理部42は、ステップS14Aでの割当てが実行された場合の表示処理と同様、乗りかごGAに対応する表示装置1Aに、登録行先階Fnである「3階」を第1の色(例えば、黒色)で表示装置1Aに表示させることができる(図4(A)参照)。
尚、ステップS14Bでは、登録行先階Fn(3階)の割当てが属性フラグを立てた状態で実行される(属性フラグ=ON)。従って、表示処理部42は、第1の属性に応じた色(具体的には、第1の色(例えば、黒色)とは異なる第2の色(例えば、黄色))で、表示装置1Aに登録行先階Fn(3階)を表示させてもよい(図4(B)参照。図4(B)では、第2の色がハッチングで示されている)。このとき、図4(B)に示される様に、別の利用者が登録した他の登録行先階Fn1(3階及び5階)が既に表示されていて、それらの中に登録行先階Fn(3階)と同じ階のものがある場合には、表示処理部42は、登録行先階Fnを、他の登録行先階Fn1のうちの同じ階のものと2段併記で表示させることができる。この様に第1の属性に応じた色(第2の色)で登録行先階Fnが表示されることにより、第1の属性を有する利用者(視覚障害者など)が乗りかごGAに乗車する予定であることを、乗りかごGAに乗車する他の利用者に認識させることができる。
又、ステップS14Bでの割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGA(割当てが実行された乗りかご)を識別するための乗りかご情報Pjである「A」を、表示装置1Aに表示させる登録行先階Fn(3階)の色(例えば、第2の色)と同じ色で登録装置3に表示させる(図4(B)参照)。
尚、第1の属性が色覚障害者に関する属性であった場合、表示処理部42は、当該色覚障害者が認識できる色(第2の色)で表示装置1Aに登録行先階Fn(3階)を表示させると共に、登録装置3にも同じ色で乗りかご情報Pjを表示させてもよい。これにより、色覚障害者は、後述する誘導音に頼らずに、登録装置3に表示された乗りかご情報Pjの色と自身の行先階とに基づいて、表示装置1に表示された行先階から同じ色で同じ階のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき乗りかごGを認識することができる。
(音声出力処理)
ステップS14Bでは、登録行先階Fn(3階)の割当てが属性フラグを立てた状態で実行される(属性フラグ=ON)。この場合、音声出力処理部43は、登録行先階Fn(3階)が割り当てられた乗りかごGAに対応する音声出力装置2Aに、第1の属性に応じた誘導音を出力させる。即ち、音声出力処理部43は、誘導音を、利用者ごとに当該利用者に応じた音で音声出力装置2Aに出力させる。又、音声出力処理部43は、音声出力装置2Aに出力させる誘導音と同じ音を登録装置3に出力させる。
(3)ステップS18Aでの割当てが実行された場合の表示処理及び音声出力処理
(表示処理)
ステップS18Aでは、ステップS16での変更後の乗りかごGC(第2の乗りかご)に、登録行先階Fn(3階)が割り当てられる。そして、このステップS18Aでの割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGCに対応する表示装置1Cに、当該乗りかごGCの行先階として、登録行先階Fnである「3階」を表示させる(図4(C)参照)。
このとき、ステップS16で変更する前の割当対象であった乗りかごGA(第1の乗りかご)に対応する表示装置1Aには、当該乗りかごGAの行先階として、他の登録行先階Fn1(第1の登録行先階)である「3階」及び「5階」が第1の色(例えば、黒色)で表示されている。そして、表示装置1Aに表示された他の登録行先階Fn1(第1の登録行先階)のうちの「3階」は、表示処理部42が表示装置1Cに表示させる登録行先階Fn(第2の登録行先階)である「3階」と同じ階である。この場合、表示装置1Cには、表示処理部42は、登録行先階Fn(第2の登録行先階)である「3階」を、表示装置1Aに表示させている「3階」の色(第1の色。例えば、黒色)とは異なる第3の色(例えば、赤色)で表示させる(図4(C)参照。図4(C)では、第3の色がハッチングで示されている)。即ち、表示処理部42は、登録行先階Fnを、利用者ごとに当該利用者に応じた色で表示装置1Cに表示させる。
又、ステップS18Aでの割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGC(割当てが実行された第2の乗りかご)を識別するための乗りかご情報Pjである「C」を、表示装置1Cに表示させる登録行先階Fn(3階)の色(第3の色。例えば、赤色)と同じ色で登録装置3に表示させる(図4(C)参照)。
(音声出力処理)
ステップS18Aでは、登録行先階Fn(3階)の割当てが属性フラグを立てずに実行される(属性フラグ=OFF)。この場合、音声出力処理部43は、音声出力装置2の何れにも誘導音を出力させないか、或いは、ステップS18Aでの割当てが実行された乗りかごGCに対応する音声出力装置2Cに、割当て実行されたことを利用者に通知する通知音を出力させてもよい。
(4)ステップS18Bでの割当てが実行された場合の表示処理及び音声出力処理
(表示処理)
ステップS18Bでは、ステップS16での変更後の乗りかごGC(第2の乗りかご)に、登録行先階Fn(3階)が割り当てられる。そして、このステップS18Bでの割当てが実行された場合、ステップS18Aでの割当てが実行された場合の表示処理と同様、表示処理部42は、乗りかごGCに対応する表示装置1Cに、当該乗りかごGCの行先階として、登録行先階Fnである「3階」を表示させる(図4(C)参照)。
尚、ステップS18Bでは、登録行先階Fn(3階)の割当てが属性フラグを立てた状態で実行される(属性フラグ=ON)。従って、表示処理部42は、第1の属性に応じた色(第2の色。例えば、黄色)で、表示装置1Cに登録行先階Fn(3階)を表示させてもよい(図4(D)参照)。この様に第1の属性に応じた色(第2の色)で登録行先階Fnが表示されることにより、第1の属性を有する利用者(視覚障害者など)が乗りかごGCに乗車する予定であることを、乗りかごGCに乗車する他の利用者に認識させることができる。
又、ステップS18Bでの割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGC(割当てが実行された第2の乗りかご)を識別するための乗りかご情報Pjである「C」を、表示装置1Cに表示させる登録行先階Fn(3階)の色(例えば、第2の色)と同じ色で登録装置3に表示させる(図4(D)参照)。
(音声出力処理)
ステップS18Bでは、登録行先階Fn(3階)の割当てが属性フラグを立てた状態で実行される(属性フラグ=ON)。この場合、音声出力処理部43は、登録行先階Fn(3階)が割り当てられた乗りかごGCに対応する音声出力装置2Cに、第1の属性に応じた誘導音を出力させる。即ち、音声出力処理部43は、誘導音を、利用者ごとに当該利用者に応じた音で音声出力装置2Cに出力させる。又、音声出力処理部43は、音声出力装置2Cに出力させる誘導音と同じ音を登録装置3に出力させる。
上述した制御システムで実行される制御処理によれば、利用者ごとに登録行先階Fnが何れか1つの乗りかごGに割り当てられた場合であって、当該利用者が、第1の属性を有する利用者(視覚障害者や色覚障害者など)であった場合に、割り当てられた乗りかごGに対応する音声出力装置2から、利用者に応じた誘導音が出力される。そして、この制御システムでは、乗りかごGごとに誘導音が予め決められているのではなく、行先階が登録されて初めて利用者に応じた誘導音が決められ、その誘導音が音声出力装置2及び登録装置3から出力される。従って、利用者(視覚障害者や色覚障害者など)は、登録装置3に表示される乗りかご情報Pjやその色からでは自身が乗車すべき乗りかごGを認識することが困難な場合であっても、登録時に登録装置3から出力された音(誘導音と同じ音)に基づいて、音声出力装置2から出力される誘導音から同じ音のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき乗りかごGを認識することができる。
尚、属性フラグを立てずに割当てが実行された場合(ステップS14A)にも、利用者(一般利用者など)に対して、当該利用者に応じた誘導音が出力されてもよい。但し、利用者全員に対して誘導音が出力された場合、複数の誘導音が同時に出力されて混ざってしまう虞がある。複数の誘導音が混ざると、利用者は、自身の誘導音を判別することが難しくなる。よって、視覚障害者や色覚障害者等が利用者になった場合にのみ、当該利用者に対して誘導音を出力してもよい。
更に、上述した制御システムで実行される制御処理によれば、利用者ごとに登録行先階Fnが何れか1つの乗りかごGに割り当てられた場合に、割り当てられた乗りかごGに対応する表示装置1に、当該利用者に応じた色で登録行先階Fnが表示される(図4(A)〜(D)参照)。又、登録装置3には、割り当てられた乗りかごGの乗りかご情報Pjが、当該乗りかごGに対応する表示装置1に表示される登録行先階Fnの色と同じ色で表示される。そして、この制御システムでは、乗りかごGごとに色が予め決められているのではなく、行先階が登録されて初めて利用者に応じた色が決められ、その色で表示装置1及び登録装置3での表示が行われる。
よって、利用者は、自身が乗車すべき乗りかごGを、登録装置3に表示された乗りかご情報Pjで認識できるのは勿論のこと、当該乗りかご情報Pjの色を覚えておくことで、その色と自身の行先階(利用者は自身の行先階を把握している)とに基づいて、表示装置1に表示された行先階から同じ色で同じ階のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき乗りかごGを認識することができる。尚、利用者にとって、色は、乗りかご情報Pjである数字、文字、記号などよりも直感的に覚え易いものである。そして、利用者の多くは、乗りかご情報Pjを忘れてしまった場合でも色は忘れずに覚えている。従って、乗りかご情報Pjを忘れてしまった場合でも、利用者は、自身が乗車すべき乗りかごGを色に基づいて見つけ出すことができる。
この様に、本実施形態の制御システムによれば、複数の乗りかごGが設けられたエレベータにおいて、利用者に、行先階の登録時に割り当てられた乗りかごGを容易に認識させることができる。
又、上述した制御システムにおいては、登録行先階Fn(第2の登録行先階)が第2の乗りかごに割り当てられた場合であって、第1の乗りかごに既に割り当てられている他の登録行先階Fn1(第1の登録行先階)に同じ階のものが含まれていた場合には、第2の乗りかごGに対応する表示装置1には、登録行先階Fn(第2の登録行先階)が、第1の乗りかごGに対応する表示装置1に表示されている他の登録行先階Fn1のうちの特に登録行先階Fnと階が同じものの色(第1の色)とは異なる色(第3の色)で表示される(図4(C)参照)。
よって、同じ階の複数の登録行先階Fnが、異なる乗りかごGに割り当てられる場合に、最初に割り当てられた登録行先階Fnを表示装置1に表示させるときの色を、予め設定された基本色(例えば、黒色)とし、その後、別の乗りかごGに割り当てられた登録行先階Fnを表示装置1に表示させるときの色を、基本色とは異なるアレンジ色(例えば、赤色)とすることができる。より具体的には、表示装置1に表示させる色として、複数の異なる色(例えば、乗りかごGの数と同じ数の異なる色)を予め用意しておき、同じ階の登録行先階Fnを別の乗りかごGに割り当てるごとに、使用する色を基本色から順に変えていくことができる。
この様に使用する色を変化させることにより、予め用意されている全ての色を用いずとも、利用者に、自身が乗車すべき乗りかごGを認識させることができる。よって、エレベータの運行時において表示装置1に実際に現れる色の数が抑制され、その結果として、利用者には、自身が乗車すべき乗りかごGを容易に認識させることができる。
更に、上記制御システムによれば、基本色(例えば、黒色)とは異なるアレンジ色(例えば、赤色)で行先階が表示装置1に表示されることにより、エレベータの運行において基本色で表示される通常の場合とは違った状況が生じていることを、利用者に認識させることができる。一例として、利用者に、同じ行先階に行く乗りかごGが複数存在し、乗車する乗りかごGを間違えない様に注意する必要があることを認識させることができる(利用者への注意喚起)。
[2−3]乗りかご到着時に実行される表示処理及び音声出力処理
乗りかごGの何れかが乗場Hに到着する準備に入った場合(図2のステップS100Bにて「準備に入っている(Yes)」と判断された場合)、ステップS103において、表示処理部42は、乗場Hへの到着の準備に入った乗りかごGに対応する表示装置1に表示させている登録行先階Fnのうち、利用者に乗車を促すものだけを点滅させる。例えば、上述したステップS18Aにて乗りかごGC(第2の乗りかご)への登録行先階Fnの割当てが実行された状況(図4(C)参照)において、乗りかごGA(第1の乗りかご)が先に到着する場合、表示処理部42は、図5(A)に示される様に、表示装置1Aに表示させている登録行先階Fnを点滅させる。
この様な制御処理によれば、乗りかごGの到着時に、表示装置1に表示されている行先階のうち、利用者に乗車を促すものだけが点滅する。即ち、表示装置1に同じ行先階が表示されていたとしても、そのうちの一部だけが点滅する。よって、利用者は、色で判別可能な自身の行先階が点滅したことを以て、到着した乗りかごGへの乗車を促されていることを認識することができる。
なお、上述した制御システムでは、利用者が多くて、登録行先階Fnを割り当てることができる乗りかごGがない場合、割当処理部41は、当該登録行先階Fnを、2巡目の割当てとして何れか1つの乗りかごGに割り当ててもよい。この場合、表示処理部42は、当該乗りかごGに対応する表示装置1に、2巡目の割当てとして割り当てられた登録行先階Fn(2巡目)を、1巡目の割当てとして割り当てられた登録行先階Fn(1巡目)の色とは異なる第4の色で表示させる(図5(B)参照。図5(B)では、第4の色がハッチングで示されている)。即ち、1つの表示装置1に、登録行先階Fn(1巡目)及びFn(2巡目)が一緒に表示される。尚、登録行先階Fn(1巡目)に、登録行先階Fn(2巡目)と同じ階のものが含まれていない場合には、その登録行先階Fn(2巡目)は、登録行先階Fn(1巡目)の色と同じ色で表示されてもよい。
この様に登録行先階Fn(1巡目)及びFn(2巡目)が1つの表示装置1に一緒に表示された場合、たとえそれらの色が異なっていたとしても、2巡目に割り当てられた利用者は、到着した乗りかごGに、1巡目に割り当てられた利用者と共に乗り込んでしまう虞がある。そこで、当該乗りかごGの到着時には、表示処理部42は、図5(B)に示される様に、表示装置1に表示させている登録行先階Fnのうち、1巡目の割当てとして割り当てられた登録行先階Fn(1巡目)のみを点滅させる一方で、2巡目の割当てとして割り当てられた登録行先階Fn(2巡目)は点灯したまま(点滅なし)にしておくことができる。
この様な制御処理によれば、乗りかごGの到着時に、1つの表示装置1に表示されている行先階のうち、利用者に乗車を促すものだけが点滅する。即ち、1つの表示装置1に同じ行先階が表示されていたとしても、そのうちの一部だけが点滅する。よって、利用者は、色で判別可能な自身の行先階が点滅したことを以て、到着した乗りかごGへの乗車を促されていることを認識することができる。又、他の利用者は、色で判別可能な自身の行先階が点滅しなかった(点灯したままである)ことを以て、到着した乗りかごGに今回は乗車してはいけないことを認識することができる。これにより、利用者による誤乗車を防止することができる。
又、第1の属性を有する利用者が登録した登録行先階Fnが割り当てられた乗りかごG(図3のステップS14B又は18B参照)が、乗場Hに到着する準備に入った場合や、乗場Hに到着した場合には、音声出力処理部43は、当該乗りかごGに対応する音声出力装置2に誘導音を出力させる。このとき、到着直前であること又は到着したことを利用者に認識させるために、音声出力処理部43は、それまでの周期的な出力タイミングとは異なるタイミング(例えば、連続的なタイミング)で複数回、誘導音を音声出力装置2に出力させる。これにより、利用者は、乗車すべき乗りかごGの到着を、誘導音で認識することができる。
[3]変形例
[3−1]第1変形例
上述した制御システムでは、乗りかごGへの登録行先階Fnの割当てが実行された状況(図4(A)〜(D)参照)において、当該乗りかごGが故障等で使用できなくなることや、専用運転や戸開延長等の割込みによって乗場Hへの当該乗りかごGの到着が遅れることがある。一例として、上述したステップS18Aにて乗りかごGC(第2の乗りかご)への登録行先階Fnの割当てが実行された状況(図4(C)参照)において、乗りかごGA及びGC(第1又は第2の乗りかご)の何れか一方が、故障等で使用できなくなった場合や、専用運転や戸開延長等の割込みによって乗場Hへの到着が遅れる場合などが考えられる。
この様な状況が生じた場合、割当処理部41は、登録行先階Fnの割当対象を、当該登録行先階Fnが割り当てられている乗りかごGから別の乗りかごGへ変更することができる。そして、割当処理部41が割当ての変更を行う場合には、表示処理部42は、変更前の割当対象であった乗りかごGに対応する表示装置1には、登録行先階Fnの表示を止めさせ、代わりに、そのときに表示させていた色と同じ色で登録行先階Fnを、変更後の割当対象である乗りかごGに対応する表示装置1に表示させる(図6参照)。
この様に割当変更の前後で登録行先階Fnが色を変えずに表示されることにより、変更後の乗りかごGに既に割り当てられている他の登録行先階Fn1の中に、登録行先階Fnと同じ階のものが含まれている場合でも、それらの登録行先階は、異なる色で区別された状態で表示される(図6参照)。尚、図6では、登録行先階Fn(3階)が、他の登録行先階Fn1のうちの同じ階のものと2段併記で表示させた場合が示されている。
そして、この様な制御処理によれば、何らかの事情で割当対象が変更された場合でも、利用者は、乗車しようとしていた乗りかごGに対応する表示装置1から自身の行先階が消えることで、割当ての変更が行われたことを認識することができる。又、利用者は、登録時に登録装置3の表示部33に表示された乗りかご情報Pjの色と自身の行先階とに基づいて、表示装置1に表示された行先階から同じ色で同じ階のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき変更後の乗りかごGを見つけ出すことができる。
又、割当変更された登録行先階Fnが、第1の属性が関連付けられたものであった場合、表示処理部42は、変更前の割当対象であった乗りかごGに対応する音声出力装置2には、誘導音の出力を止めさせ、代わりに、そのときに出力させていた誘導音と同じ誘導音を、変更後の割当対象である乗りかごGに対応する音声出力装置2に出力させる。
この様な制御処理によれば、何らかの事情で割当対象が変更された場合でも、利用者は、乗車しようとしていた乗りかごGに対応する音声出力装置2から自身の誘導音が出力されなくなることで、割当ての変更が行われたことを認識することができる。又、利用者は、登録時に登録装置3の音声出力部34から出力された音(誘導音と同じ音)に基づいて、音声出力装置2から出力される誘導音から同じ音のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき変更後の乗りかごGを見つけ出すことができる。
[3−2]第2変形例
第2変形例として、上述した実施形態(第1変形例を含む)の制御システムにおいて以下の様な制御処理が実行されてもよい。
図7は、第2変形例の制御システムで実行される制御処理を示したフローチャートである。群管理制御装置4は、ステップS100にて「登録された(Yes)」と判断した場合、登録行先階Fnに関連付けられている関連属性情報Pnに第2の属性が含まれているか否かを判断してもよい(図7のステップS100C)。ここで、第2の属性は、車椅子利用者やVIPなど、一般利用者が乗車する乗りかごGとは別の乗りかごGに乗車させる利用者に関する属性である。
そして、ステップS100Cにて「含まれていない(No)」と判断した場合には、群管理制御装置4は、上記実施形態で説明したステップS101の割当処理を第1の割当処理として実行する(図7のステップS101A)。一方、ステップS100Cにて「含まれている(Yes)」と判断した場合、群管理制御装置4は、以下に説明する第2の割当処理(図7のステップS101B)を実行する。
[3−2−1]行先階登録時に実行される第2の割当処理
図8は、行先階登録時に実行される第2の割当処理(ステップS101B)を示したフローチャートである。第2の割当処理が開始されると、割当処理部41は、上述したステップS11(図3)と同じ処理(割当対象の選択)を実行する(図8のステップS21)。そして、割当処理部41は、第2の属性(図7のステップS100Cでの判断基準)が関連付けられていない他の登録行先階Fn1が、ステップS21で選択した乗りかごG(割当対象)に既に割り当てられているか否かを判断する(図8のステップS22)。
ステップS22に「割り当てられていない(No)」と判断した場合、割当処理部41は、ステップS21で選択した乗りかごG(割当対象)に登録行先階Fnを割り当てる(図8のステップS23)。一方、ステップS22にて「割り当てられている(Yes)」と判断した場合、割当処理部41は、割当対象を、ステップS21で選択した乗りかごGから別の乗りかごGへ変更する(図8のステップ24)。その後、割当処理部41は、ステップS24での変更後の乗りかごGに登録行先階Fnを割り当てる(図8のステップS25)。
第2の割当処理によれば、第2の属性を有する利用者(車椅子利用者やVIPなど)を、一般利用者が乗車する乗りかごGとは別の乗りかごGに乗車させることが可能になる。
但し、ステップS25での割当てが実行された場合には、登録行先階Fnの内容によっては、当該登録行先階Fnが割り当てられた乗りかごGに対して実行されるエレベータ制御と同様のエレベータ制御が、同じタイミングで別の乗りかごGでも実行される場合がある。そして、乗場Hにおいて、これら2つの乗りかごGにそれぞれ対応する2つの表示装置1に同じ行先階が同じ色で表示されると、利用者は、どちらの乗りかごGに乗車すべきか迷ってしまう。そこで、後述する様に、乗場Hにて利用者に自身が乗車すべき乗りかごGを容易に認識させるべく、表示装置1及び登録装置3において従来とは異なる各種表示が実行される。
[3−2−2]行先階登録時に実行される表示処理
上述した第2の割当処理によって登録行先階Fnが何れか1つの乗りかごGに割り当てられた場合(ステップS23及びS25)、ステップS102において、表示処理部42は、登録行先階Fnを表示装置1に表示させると共に、乗りかご情報Pjを登録装置3に表示させる。
図9(A)及び(B)は何れも、3つの表示装置1(1A〜1C)での登録行先階Fnの表示例、及び登録装置3での乗りかご情報Pj(アルファベットの「A」〜「C」の何れか)の表示例を示した概念図である。以下では、ステップS21で選択される割当対象を乗りかごGAとし、ステップS24での変更後の割当対象を乗りかごGCとして、表示処理(ステップS102)について具体的に説明する。又、以下の説明では、上記ステップS23及び25のそれぞれで割当てが実行される登録行先階Fnを3階とし、既に割り当てられている他の登録行先階Fn1を3階及び5階とする。尚、割当対象となる乗りかごGや割当てが実行される登録行先階Fnは、これらに限定されるものではなく、エレベータの運行時の状況に応じて変化する。
(表示処理)
ステップS23では、ステップS21で選択された乗りかごGAに登録行先階Fn(3階)が割り当てられる。そして、このステップS23での割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGAに対応する表示装置1Aに、当該乗りかごGAの行先階として、登録行先階Fnである「3階」を、移動方向を示す矢印と共に表示させる(図9(A)参照)。このとき、利用者が、VIPである場合など、行先階を他の利用者から秘匿することが好ましい利用者である場合であって、その様な利用者に関する属性が第2の属性として関連属性情報Pnに含まれている場合には、表示処理部42は、当該関連属性情報Pn(即ち、第2の属性)が関連付けられている登録行先階Fnを、それが何階を意味しているかをその利用者だけが知る記号等で表示装置1に表示させてもよい。
又、ステップS25では、ステップS24での変更後の乗りかごGCに、登録行先階Fn(3階)が割り当てられる。そして、このステップS25での割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGCに対応する表示装置1Cに、当該乗りかごGCの行先階として、登録行先階Fnである「3階」を表示させる(図9(B)参照)。
そして、表示処理部42は、表示装置1(ここでは、1A又は1C)に登録行先階Fnを表示させるとき、登録行先階Fnに関連付けられている関連属性情報Pnの内容(本実施形態では、図7のステップS100Cでの判断基準である第2の属性)に基づいて、表示装置1に表示させる登録行先階Fnの色(第5の色。例えば、緑色)を決定する(図9(A)及び(B)では、第5の色が白抜きで示されている)。ここで決定される第5の色には、関連属性情報Pnが第2の属性を含まない場合(例えば、属性が、一般利用者に関する属性である場合など)に使用される色(主に基本色。黒色など)とは異なる色が用いられる。即ち、表示処理部42は、登録行先階Fnを、利用者ごとに当該利用者に応じた色で表示装置1に表示させる。
更に、ステップS23での割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGA(割当てが実行された乗りかご)を識別するための乗りかご情報Pjである「A」を、表示装置1Aに表示させる登録行先階Fn(3階)の色(第5の色。例えば、緑色)と同じ色で登録装置3に表示させる(図9(A)参照)。
又、ステップS25での割当てが実行された場合、表示処理部42は、乗りかごGC(割当てが実行された乗りかご)を識別するための乗りかご情報Pjである「C」を、表示装置1Cに表示させる登録行先階Fn(3階)の色(第5の色。例えば、緑色)と同じ色で登録装置3に表示させる(図9(B)参照)。
第2変形例の制御システムによれば、車椅子利用者やVIPなど、第2の属性を有する利用者によって登録された登録行先階Fnが、一般利用者などが乗車する乗りかごGとは別の乗りかごGに割り当てられる。よって、特定の利用者(車椅子利用者やVIPなど)を、一般利用者が乗車する乗りかごGとは別の乗りかごGに乗車させることが可能になる。
そして、上記実施形態で説明したのと同様、第2の属性を有する利用者も、自身が乗車すべき乗りかごGを、登録装置3に表示された乗りかご情報Pjで認識できるのは勿論のこと、当該乗りかご情報Pjの色を覚えておくことで、その色と自身の行先階(利用者は自身の行先階を把握している)とに基づいて、表示装置1に表示された行先階から同じ色で同じ階のものを探し出すことにより、自身が乗車すべき乗りかごGを認識することができる。
よって、第2変形例の制御システムによれば、複数の乗りかごGが設けられたエレベータにおいて、第2の属性を有する利用者に、行先階の登録時に割り当てられた乗りかごGを容易に認識させることができる。
[4]他の実施形態
上述した実施形態及び変形例の制御システムにおいて、複数の表示装置1をそれぞれ乗りかごGに対応させて乗場Hに設置する場合に限らず、各乗場Hに表示装置1を1つ設置し、その表示装置1に、全ての乗りかごGの行先階を、各乗りかごGと行先階との対応関係が利用者に分かる様に表示してもよい。
上述した実施形態及び変形例の制御システムには、少なくとも2つの主要な構成が含まれている。即ち、第1の構成は、群管理制御装置4が、誘導音を、利用者ごとに当該利用者に応じた音で音声出力装置2に出力させるという構成である。第2の構成は、群管理制御装置4が、登録行先階Fnを、利用者ごとに当該利用者に応じた色で表示装置1に表示させるという構成である。そして、本発明の制御システムは、第1の構成及び第2の構成の何れか一方のみを備えたものであってもよい。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1、1A、1B、1C 表示装置
2、2A、2B、2C 音声出力装置
3 登録装置
4 群管理制御装置
5、5A、5B、5C エレベータ制御装置
G、GA、GB、GC 乗りかご
H 乗場
N 割当数
Q 記録媒体
31 読取部
32 登録処理部
33 表示部
34 音声出力部
41 割当処理部
42 表示処理部
43 音声出力処理部
Fm 読取実行階
Fn 登録行先階
Fn1 他の登録行先階
He 乗降口
Nc 所定数
Pi 識別情報
Pj 乗りかご情報
Pn 関連属性情報

Claims (8)

  1. 複数の乗りかごが設けられたエレベータの制御システムであって、
    前記複数の乗りかごにそれぞれ対応させてエレベータの乗場に設置される複数の音声出力装置と、
    前記乗場に設置され、利用者ごとに行先階を登録する登録装置と、
    前記登録装置で登録された登録行先階を前記複数の乗りかごの何れか1つに割り当てる制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記登録行先階を前記複数の乗りかごの何れか1つに割り当てた場合において、当該登録行先階に、利用者に関する所定の属性が関連付けられている場合には、割り当てた前記乗りかごへ利用者を誘導するための誘導音として、当該乗りかごに対応する前記音声出力装置に、利用者ごとに当該利用者に応じた音出力させ、且つ、それと同じ音を前記登録装置に出力させ、
    前記登録行先階を前記複数の乗りかごの何れか1つに割り当てた場合において、当該登録行先階に前記所定の属性が関連付けられていない場合には、前記音声出力装置及び前記登録装置に前記誘導音を出力させない、エレベータの制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記登録行先階の割当対象を、当該登録行先階が割り当てられている前記乗りかごから別の乗りかごへ変更することが可能であり、当該割当ての変更を行う場合において、その変更が行われる前記登録行先階に前記所定の属性が関連付けられている場合には、変更後の割当対象である前記乗りかごに対応する前記音声出力装置に、前記誘導音を、変更前の割当対象であった前記乗りかごに対応する前記音声出力装置に出力させたときの音と同じ音で出力させる、請求項に記載のエレベータの制御システム。
  3. 複数の乗りかごが設けられたエレベータの制御システムであって、
    前記複数の乗りかごにそれぞれ対応させてエレベータの乗場に設置され、対応する前記乗りかごの行先階を表示する複数の表示装置と、
    前記乗場に設置され、利用者ごとに行先階を登録する登録装置と、
    前記登録装置で登録された登録行先階を前記複数の乗りかごの何れか1つに割り当てる制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記登録行先階を前記複数の乗りかごの何れか1つに割り当てた場合、当該登録行先階を、割り当てた前記乗りかごの行先階として、当該乗りかごに対応する前記表示装置に、利用者ごとに当該利用者に応じた色で表示させ、且つ、それと同じ色で、前記登録装置に、割り当てた前記乗りかごを識別するための乗りかご情報を表示させる、エレベータの制御システム。
  4. 利用者によって行先階が前記登録装置で第1の登録行先階として登録された後、別の利用者によって行先階が前記登録装置で第2の登録行先階として登録された場合に、前記制御装置は、前記第2の登録行先階を、前記第1の登録行先階を割り当てた第1の乗りかごとは別の第2の乗りかごに割り当てることが可能であり、
    前記第2の登録行先階が前記第1の登録行先階と同じ階であった場合、前記制御装置は、前記第2の登録行先階を前記第2の乗りかごに割り当てると共に、当該第2の乗りかごに対応する前記表示装置には、前記第2の登録行先階を、前記第1の乗りかごに対応する前記表示装置に表示させている前記第1の登録行先階の色とは異なる色で表示させる、請求項に記載のエレベータの制御システム。
  5. 前記制御装置は、前記登録行先階の割当対象を、当該登録行先階が割り当てられている前記乗りかごから別の乗りかごへ変更することが可能であり、当該割当ての変更を行う場合には、変更後の割当対象である前記乗りかごに対応する前記表示装置に、前記登録行先階を、変更前の割当対象であった前記乗りかごに対応する前記表示装置に表示させていたときの色と同じ色で表示させる、請求項3又は4に記載のエレベータの制御システム。
  6. 前記制御装置は、前記登録行先階を前記表示装置に表示させる場合、当該登録行先階に関連付けられている関連属性情報の内容に基づいて、前記表示装置に表示させる前記登録行先階の色を決定する、請求項3〜5の何れかに記載のエレベータの制御システム。
  7. 前記複数の乗りかごにそれぞれ対応させて前記乗場に設置される複数の音声出力装置を更に備え、
    前記制御装置は、前記登録行先階に関連付けられている関連属性情報に所定の属性が含まれているか否かを判断し、含まれていると判断した場合には、その登録行先階を割り当てた前記乗りかごへ利用者を誘導するための誘導音を当該乗りかごに対応する前記音声出力装置に出力させる、請求項3〜6の何れかに記載のエレベータの制御システム。
  8. 前記制御装置は、前記乗場への前記乗りかごの到着時に、当該乗りかごに対応する前記表示装置に表示させている前記登録行先階のうち、利用者に乗車を促すものだけを点滅させる、請求項3〜7の何れかに記載のエレベータの制御システム。
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