JP6772508B2 - 装飾シート、該装飾シートの製造方法、及び該装飾シートを用いた容器 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、紙基材上に接着剤層、金属蒸着層、及び絵柄印刷層を有する金属蒸着転写印刷物(装飾シート)が開示されており、特許文献2には、紙基材上に接着剤層、及び金属蒸着層を有する金属蒸着紙(装飾シート)が開示されている。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
[1]紙基材上に、熱可塑性樹脂層を有し、更に、前記熱可塑性樹脂層上に、プラスチックフィルム、及び金属層を有する、装飾シート。
[2]前記熱可塑性樹脂層の厚みTB[μm]と、前記紙基材の厚みTA[μm]との比(TB/TA)が、0.015以上0.389以下である、上記[1]に記載の装飾シート。
[3]前記プラスチックフィルムの厚みTC[μm]と、前記紙基材の厚みTA[μm]との比(TC/TA)が、0.012以上0.167以下である、上記[1]又は[2]に記載の装飾シート。
[4]紙基材と、プラスチックフィルム及び金属層を有する積層体とを熱可塑性樹脂層を介して貼り合わせる工程を有する、装飾シートの製造方法。
[5]前記熱可塑性樹脂層が、押出しラミネート法により形成される、上記[4]に記載の装飾シートの製造方法。
[6]上記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の装飾シートを用いてなる容器。
本発明の装飾シートは、紙基材上に、熱可塑性樹脂層を有し、更に、該熱可塑性樹脂層上に、プラスチックフィルム、及び金属層を有するものである。
また、図2に示すように、本発明の装飾シート20は、紙基材11上に、熱可塑性樹脂層12、金属層14、及びプラスチックフィルム13がこの順に設けられていてもよい。この場合も、紙基材11と熱可塑性樹脂層12との間には、図示しないアンカーコート層が設けられていてもよい。
紙基材の材料としては、上質紙、中質紙、コート紙、合成紙、含浸紙、ラミネート紙、印刷用塗布紙、記録用塗布紙等が挙げられる。コート紙としては、例えば、キャスト紙、アート紙、アイボリーカード紙やカード紙などのマニラボール紙などが挙げられる。
熱可塑性樹脂層は紙基材と、後述するプラスチックフィルム又は金属層とを密着させるための層である。また、紙基材上に所定の条件となるように熱可塑性樹脂層を設けることにより、本発明の装飾シートの金属光沢感を優れたものとすることができる。
本発明で用いるプラスチックフィルムは、好ましくは延伸倍率が5倍以上である。プラスチックフィルムを形成する樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ナイロン等を挙げることができる。これらの樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
プラスチックフィルムは、単層で構成されていてもよく、2層以上の複数の層で構成されていてもよい。また、汎用性及び蒸着により金属層を設ける適性に優れる観点から、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
金属層は、装飾シートの意匠性を高めることを目的として設けられる。金属層は、アルミニウム、銀、金、ニッケル、銅、クロム等の金属の一種又は二種以上から形成される。これらの中でも、色味が少ないアルミニウム、銀、ニッケルが好ましく、アルミニウムがより好ましい。また、金属層は、金属箔や金属膜などにより形成することができ、金属膜により形成することが好ましい。
(サンプル)
厚み1mmのソーダ石灰ガラス(屈折率1.51)上に、厚み1.5μmの接着剤層(屈折率1.51)を介して金属層を形成したもの。
本発明では、装飾シートの意匠性を高めたり製品情報等を表示したりする観点から、印刷層を設けてもよい。印刷層は、例えば、図1の装飾シート10において、紙基材1と熱可塑性樹脂層2との間、熱可塑性樹脂層2とプラスチックフィルム3との間、プラスチックフィルム3と金属層4との間、及び金属層4のプラスチックフィルム3とは反対側の面上に設けることができる。
印刷層は、通常の黄色、赤色、青色、および黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成できる他、印刷パターンを構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷等によっても形成できる。
印刷層のパターンは、通常の印刷で用いられるパターン(例えば、文字、数字、図形、記号、風景、人物、動物、キャラクター等)であれば、特に制限されることなく使用できる。
バインダー樹脂としては特に制限はなく、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独又は2種以上を混合して使用できる。
印刷層中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有してもよい。
印刷層の形成手段は、オフセット印刷、インクジェット印刷、グラビア印刷等の印刷手段から、実施形態に合うものを適宜選択して行えばよい。
本発明の装飾シートの製造方法は、紙基材と、プラスチックフィルム及び金属層を有する積層体とを熱可塑性樹脂層を介して貼り合わせる工程を有する。
プラスチックフィルム上に金属層を形成する方法としては、特に限定されず、例えば、プラスチックフィルム上に金属箔を貼り合わせる方法、プラスチックフィルム上に蒸着により金属層を形成する方法等が挙げられる。中でも、コストの観点から、後者の方法が好ましい。
なお、金属層を形成する材料としては、上記[装飾シート]の項で説明したものを用いることができる。
本発明の容器は、上述した本発明の装飾シートを用いてなるものである。
容器としては、特に制限されることなく、飲料容器、食品容器、薬品容器等が挙げられる。
実施例及び比較例で作製した装飾シートについて、以下の測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
1−1.金属光沢感
装飾シートの金属層側から目視により観察し、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:優れた金属光沢感が得られた
○:金属光沢感が得られた
×:金属光沢感が得られなかった
得られた装飾シートを縦10cm×横10cmに裁断しサンプルを作製した。次いで、該サンプルを水平な台上に置き、四隅四辺の浮きを目視により観察し、下記の基準で評価した。
評価基準
◎:カールがほとんど見られなかった
○:カールが見られたが、実用には問題無いレベルであった
×:カールが見られ、且つ、実用に問題あるレベルであった
[実施例1]
(1)積層体(プラスチックフィルム/金属層)の作製
厚み12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に真空蒸着法によりアルミニウムからなる厚み100nmの金属層を形成し、積層体を得た。
(2)紙基材の準備
New−DV(北越紀州製紙(株)製、厚み375μm、坪量310g/m2)上に、水系アンカーコート剤としてポリエチレンイミンを乾燥時の厚みが0.2μmとなるように塗布し、アンカーコート層を形成した。
(3)紙基材と積層体との貼り合わせ
上記(2)で準備した紙基材のアンカーコート層側の面と、上記(1)で得られた積層体のポリエチレンテレフタレートフィルム側の面とを向かい合わせ、上記紙基材と上記積層体との間に、押出しラミネート法により、低密度ポリエチレンを熱溶融させて厚み20μmの熱可塑性樹脂層を形成し、実施例1の装飾シートを得た。
実施例1において、熱可塑性樹脂層の厚みを10μmとした以外は実施例1と同様にして実施例2の装飾シートを得た。
実施例1において、熱可塑性樹脂層の厚みを50μmとした以外は実施例1と同様にして実施例3の装飾シートを得た。
(1)積層体(プラスチックフィルム/金属層)の作製
厚み12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に真空蒸着法によりアルミニウムからなる厚み100nmの金属層を形成し、積層体を得た。
(2)紙基材と積層体との貼り合わせ
New−DV(北越紀州製紙(株)製、厚み375μm、坪量310g/m2)の一方の面と、上記(1)で得られた積層体のポリエチレンテレフタレートフィルム側の面とを向かい合わせ、上記紙基材と上記積層体との間に、ドライラミネート法により、ポリエステルポリオール系の主剤とイソシアネート系の硬化剤からなる2液硬化型ドライラミネート接着剤を塗布し乾燥した後、エージングし、厚み3μmの熱硬化性樹脂層を形成し、比較例1の装飾シートを得た。
本発明の装飾シートを用いた実施例1〜3では、金属光沢感が良好であり、カールの発生が抑制されていた。一方、比較例1の装飾シートでは、所望の金属光沢感が得られなかった。
1、11 紙基材
2、12 熱可塑性樹脂層
3、13 プラスチックフィルム
4、14 金属層
Claims (9)
- 紙基材上に、熱可塑性樹脂層を有し、
更に、前記熱可塑性樹脂層上に、プラスチックフィルム、及び金属層を有し、前記熱可塑性樹脂層の厚みTB[μm]と、前記紙基材の厚みTA[μm]との比(TB/TA)が、0.036以上0.389以下であり、
前記プラスチックフィルムを構成する樹脂が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン及びナイロンから選択される1種以上の樹脂である、装飾シート。 - 前記プラスチックフィルムの厚みTC[μm]と、前記紙基材の厚みTA[μm]との比(TC/TA)が、0.012以上0.167以下である、請求項1に記載の装飾シート。
- 前記熱可塑性樹脂の厚みが、20μm以上70μm以下である、請求項1又は2に記載の装飾シート。
- 前記紙基材と前記熱可塑性樹脂層の間に、さらにアンカーコート層を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装飾シート。
- 紙基材上に、熱可塑性樹脂層を有し、
更に、前記熱可塑性樹脂層上に、プラスチックフィルム、及び金属層を有し、前記熱可塑性樹脂層の厚みT B [μm]と、前記紙基材の厚みT A [μm]との比(T B /T A )が、0.036以上0.389以下であり、
前記紙基材と前記熱可塑性樹脂層の間に、さらにアンカーコート層を含む、装飾シート。 - 紙基材と、プラスチックフィルム及び金属層を有する積層体とを熱可塑性樹脂層を介して貼り合わせる工程を有し、前記熱可塑性樹脂層の厚みTB[μm]と、前記紙基材の厚みTA[μm]との比(TB/TA)が、0.036以上0.389以下であり、前記プラスチックフィルムを構成する樹脂が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン及びナイロンから選択される1種以上の樹脂である、装飾シートの製造方法。
- 紙基材上にアンカーコート層を形成する工程と、
前記紙基材の前記アンカーコート層を形成した側の面と、プラスチックフィルム及び金属層を有する積層体とを、熱可塑性樹脂層を介して貼り合わせる工程とを有し、
前記熱可塑性樹脂層の厚みT B [μm]と、前記紙基材の厚みT A [μm]との比(T B /T A )が、0.036以上0.389以下である、装飾シートの製造方法。 - 前記熱可塑性樹脂層が、押出しラミネート法により形成される、請求項6又は7に記載の装飾シートの製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の装飾シートを用いてなる容器。
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