JP6771394B2 - イオン発生装置およびこれを備える空気流通衣服 - Google Patents

イオン発生装置およびこれを備える空気流通衣服 Download PDF

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Description

本発明は、イオン発生装置およびこれを備える空気流通衣服に関するものである。
国際公開WO2015/151309A1(特許文献1)に、イオン発生装置が記載されている。このイオン発生装置は、2本の放電電極を備える。2本の放電電極のうち1本は正イオン(「+イオン」ともいう。)を発生させ、もう1本は負イオン(「−イオン」ともいう。)を発生させる。特許文献1には、イオン発生装置と、イオン発生装置で発生したイオンを送出するための送風部とを備える電気機器も記載されている。特許文献1によれば、正イオンは、水素イオンの周囲に複数の水分子がクラスター化したイオンであり、負イオンは、酸素イオンの周囲に複数の水分子がクラスター化したイオンである。正イオンと負イオンとを室内に放出すると、両イオンが空気中を浮遊するカビ菌やウイルスの周りを取り囲み、その表面上で互いに化学反応を起こす。その際に生成される活性種の水酸化ラジカルの作用により、浮遊カビ菌などが除去される。
国際公開WO2015/151309A1
特許文献1に記載された電気機器においては、1つのイオン発生装置に対して1つの送風装置が組み合わせられている。送風装置の風量が小さい場合には、放電電極から発生した正イオンおよび負イオンが放電電極付近で再結合してしまい、遠くまでは届かない。
そこで、本発明は、+イオンおよび−イオンが、発生源である電極から近いところで再結合してしまう事態をなるべく避け、+イオンおよび−イオンを遠くまで到達させることができるイオン発生装置およびこれを備える空気流通衣服を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づくイオン発生装置は、+イオンを発生する第1電極と、−イオンを発生する第2電極とを含むイオン発生素子を備え、さらに、上記第1電極に対応するように配置され、回転する第1ファンと、上記第1ファンとは別に、上記第2電極に対応するように配置され、回転する第2ファンとを備える。
本発明によれば、+イオンを発生する電極と、−イオンを発生する電極とに、それぞれ別々のファンが対応付けられて配置されているので、電極から放出された+イオンと−イオンとを別々の風に乗せて遠くへ飛ばすことができ、したがって、+イオンおよび−イオンが、発生源である電極から近いところで再結合してしまう事態をなるべく避け、+イオンおよび−イオンを遠くまで到達させることができる。
本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置の側面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置を図1における上側から見た図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置を図1における下側から見た図である。 第2筐体部品から取り外した第1筐体部品およびイオン発生素子の平面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置に備わるイオン発生素子の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置に備わるイオン発生素子の平面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置に備わるイオン発生素子の側面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置の動作時の空気の流れを示した説明図である。 8台のイオン発生装置で比較実験を行なった結果を示す表である。 本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置において、第1筐体部品とイオン発生素子との位置関係を示す図である。 本発明に基づく実施の形態2におけるイオン発生装置を第2筐体部品の側から見た平面図である。 本発明に基づく実施の形態2におけるイオン発生装置が動作している状態の説明図である。 本発明に基づく実施の形態3におけるイオン発生装置の、第1筐体部品21の側から見た図である。 本発明に基づく実施の形態4におけるイオン発生装置の説明図である。 本発明に基づく実施の形態4におけるイオン発生装置から取り外された部分の側面図である。 本発明に基づく実施の形態5における空気流通衣服の説明図である。 本発明に基づく実施の形態5における空気流通衣服をユーザが着用している状態の模式的断面図である。 本発明に基づく実施の形態5における空気流通衣服がクローゼット内に保管されている様子の説明図である。 本発明に基づく実施の形態6における空気流通衣服の説明図である。 本発明に基づく実施の形態7におけるイオン発生装置の模式的断面図である。 本発明に基づく実施の形態8におけるイオン発生装置の模式的断面図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図7を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるイオン発生装置について説明する。本実施の形態におけるイオン発生装置の側面図を図1に示す。イオン発生装置101は、筐体20を備える。筐体20は、たとえば樹脂製または金属製であってよい。筐体20は、第1筐体部品21と第2筐体部品22とを含む。第2筐体部品22は、外周面に空気取込口8を有する。図1ではイオン発生装置101の外形は長方形のように見えているが、これはあくまで一例として示したものであって、図1のように側方から見たときの外形は長方形とは限らない。たとえば側方から見たときに台形となる形状であってもよく、丸みを持たせた形状であってもよい。
図1における上側からイオン発生装置101を見たところを図2に示す。図2では、第1筐体部品21の広い面が見えている。この面には、ロゴマークが書かれていてもよい。図1における下側からイオン発生装置101を見たところを図3に示す。図3に示すように、第2筐体部品22には、ファン開口部10a,10bが設けられている。ファン開口部10aの内部に第1ファン5が配置されている。ファン開口部10bの内部に第2ファン6が配置されている。第1ファン5および第2ファン6の働きにより、図3における紙面手前側に空気が吹き出す。
第1筐体部品21は、第2筐体部品22から取り外すことができる。第1筐体部品21を第2筐体部品22から取り外した状態を図4に示す。第1筐体部品21の内側表面にイオン発生素子1が取り付けられている。イオン発生素子1は、公知技術により実現可能である。イオン発生素子1は、たとえば特許文献1に記載された技術に従って作製されたものであってよい。
イオン発生素子1を単独で取り出したところを図5に示す。図5における矢印71の向きからイオン発生素子1を見たところを図6に示す。図5における矢印72の向きからイオン発生素子1を見たところを図7に示す。イオン発生素子1は、素子本体2と、枠部11とを備える。素子本体2から第1電極3および第2電極4が突出している。第1電極3および第2電極4は互いに平行である。第1電極3および第2電極4は導電体で形成されている。第1電極3および第2電極4の先端は尖っている。
本実施の形態では、イオン発生素子において突出する電極が針状であるものとしているが、イオン発生素子の電極は針状以外の形状であってもよい。図7などでは、電極が全体的に円錐形状であるかのように表示されているが、これは模式的に示されたものであって、このような形状とは限らない。電極は全体が円錐形状であるとは限らない。電極は、ストレート状の棒状の先端のみが尖った形状であってもよい。
枠部11は、第1電極3および第2電極4の先端より高く突出している。枠部11は、第1電極3および第2電極4を保護するためのものである。枠部11は、あくまで一例として示したものであって、第1電極3および第2電極4を保護するための部材がこのような形状とは限らない。枠部11は他の形状であってもよい。枠部11の存在は必須ではない。
本実施の形態におけるイオン発生装置101は、+イオンを発生する第1電極3と、−イオンを発生する第2電極4とを含むイオン発生素子1を備える。さらに、第1電極3に対応するように配置され、回転する第1ファン5と、第1ファン5とは別に、第2電極4に対応するように配置され、回転する第2ファン6とを備える。イオン発生素子1は、素子本体2の内部に2つの誘導電極を含む。2つの誘導電極のうち一方は、第1電極3の根元の近傍に配置され、他方は、第2電極4の根元の近傍に配置されている。
図3に示したように、第1ファン5および第2ファン6は、それぞれプロペラを含むものであってよい。図3では、3枚羽根のプロペラとして表示しているが、羽根の枚数および形状はここで示したものに限らない。第1ファン5および第2ファン6は、図示しない回転駆動源によって回転することができる。ここでいう回転駆動源とは、たとえばモータであってよい。
図3に示した電極およびファンの位置関係は、あくまで一例であって、これに限らない。たとえば第1電極3と第2電極4との位置関係は、図3に示したものとは逆であってもよい。第1電極3と第2電極4との位置関係が図3に比べて逆である場合には、第1ファン5と第2ファン6との位置関係も図3に比べて逆となる。
(作用・効果)
本実施の形態におけるイオン発生装置101では、図8に示すような空気の流れが生じる。図8は、図1における上側が右側にくるような姿勢で見たときの、内部構造およびその働きを示す説明図である。第1ファン5および第2ファン6が動作することによって、第2筐体部品22の外周面に設けられた空気取込口8から矢印91に示すように新たな空気が取り込まれる。図8に示すように、筐体20の内部には空間17が設けられており、空気取込口8から入った空気は、一旦は空間17に入る。空間17では、イオン発生素子1によって+イオンおよび−イオンが放出される。図8では第1ファン5が見えているが、第1ファン5の紙面奥側に第2ファン6が配置されている。第1ファン5および第2ファン6の働きによって矢印92に示すような空気の流れが起こる。このようにして、+イオンおよび−イオンが付与された空気が空気出口9から筐体20の外へと吹き出す。
本実施の形態におけるイオン発生装置では、+イオンを発生する電極と、−イオンを発生する電極とに、それぞれ別々のファンが対応付けられて配置されているので、電極から放出された+イオンと−イオンとを別々の風に乗せて遠くへ飛ばすことができる。したがって、電極から放出された直後に+イオンと−イオンとが結合してしまうという不所望な事態をなるべく避けることができ、イオン発生装置から遠い位置の空間に対しても高濃度のイオンを供給することができる。本実施の形態によれば、+イオンおよび−イオンが、発生源である電極から近いところで再結合してしまう事態をなるべく避け、+イオンおよび−イオンを遠くまで到達させることができる。
本実施の形態で示したように、第1ファン5は、第2電極4の近傍より第1電極3の近傍に多く風を引き起こすように配置されており、第2ファン6は、第1電極3の近傍より第2電極4の近傍に多く風を引き起こすように配置されていることが好ましい。このように配置することによって、2つのファンの各々の役割をより一層明確にすることができる。なお、ファンによって引き起こされる風は、ファンの動作によってファンの下流側において生じる風だけでなく、ファンの動作によってファンの上流側において生じる風も含むものとする。
本実施の形態で示したように、筐体20は、丸みを帯びた形状であることが好ましい。筐体20は、平面的に見たときにたとえば長円形となる形状であってよい。本実施の形態で示したように、平面的に見て、第1ファン5と第2ファン6とは対称な位置に配置されていることが好ましい。
(実験結果)
筐体20が長円形であって、2つのファンが並んで配置されているときに、イオン発生装置を筐体20内のどの位置にどの向きに設置するのが最適であるかを探るために、発明者らは、実験を行なった。試料としてNo.1〜8の8通りのイオン発生装置を用意し、動作させて、イオン濃度を測定した。実験結果を図9に示す。8通りのイオン発生装置のうちで最もイオン濃度が高いのはNo.5であり、その次に高いのはNo.1となった。
この結果からすると、図10に示すような位置関係が好ましいといえる。図10では、空気出口9の側から第1筐体部品21を見たところを示している。第1筐体部品21の手前側の面にイオン発生素子1が取り付けられている。イオン発生装置101としては、イオン発生素子1より手前に、第1ファン5および第2ファン6が配置されていることになるが、図10では、第1ファン5および第2ファン6は二点鎖線で示されている。第1ファン5および第2ファン6に対応するファン開口部10a,10bも二点鎖線で示されている。第1ファン5の回転中心13aはファン開口部10aの中心とほぼ一致している。第2ファン6の回転中心13bはファン開口部10bの中心とほぼ一致している。
図10に示す構成では、第1電極3は、根元3aおよび先端3bを有し、第2電極4は、根元4aおよび先端4bを有し、第1電極3の根元3aより第1電極3の先端3bの方が、第1ファン5の回転中心13aに近くなっており、第2電極4の根元4aより第2電極4の先端4bの方が、第2ファン6の回転中心13bに近くなっている。図10に示す構成は、実験の試料のうちのNo.1またはNo.5に近い構成である。第1電極3の先端3bは、ファン開口部10aの投影領域の内側にある。第2電極4の先端4bは、ファン開口部10bの投影領域の内側にある。
(実施の形態2)
(構成)
図11〜図12を参照して、本発明に基づく実施の形態2におけるイオン発生装置について説明する。本実施の形態におけるイオン発生装置102を空気出口9の側、すなわち第2筐体部品22の側から見たところを図11に示す。イオン発生装置102が動作したときの空気の出入りを図12に示す。
イオン発生装置102では、第1ファン5と第2ファン6とは対称に配置されている。第1ファン5と第2ファン6とは、平行に同じ向きに送風するように構成されている。第1ファン5と第2ファン6とは形状が互いに鏡像反転の関係にある。図11に矢印93,94で示すように、第1ファン5と第2ファン6とで回転方向が逆となっている。他の構成については、実施の形態1で説明したものと同様である。
(作用・効果)
本実施の形態におけるイオン発生装置102では、第1ファン5および第2ファン6が動作することによって、図12において矢印91で示すように、空気取込口8から筐体20内へと外気が取り込まれる。さらに図12において矢印92で示すように、2つの空気出口9から空気が平行に同じ向きに送り出される。イオン発生装置102では、第1ファン5と第2ファン6とで形状が互いに鏡像反転の関係にあり、なおかつ、第1ファン5と第2ファン6とで回転方向が逆となっているので、第1ファン5によって生成される風の流れと第2ファン6とによって生成される風の流れとが完全に対称な形状となる。したがって、イオン発生装置102では、左右対称にイオンを放出することができる。
(実施の形態3)
(構成)
図13を参照して、本発明に基づく実施の形態3におけるイオン発生装置について説明する。本実施の形態におけるイオン発生装置103を、空気出口9とは反対の側、すなわち第1筐体部品21の側から見たところを図13に示す。
イオン発生装置103では、第1ファン5、第2ファン6およびイオン発生素子1を内部に収容する筐体20を備え、筐体20は、第1電極3の少なくとも一部および第2電極4の少なくとも一部を露出させる開口部7a,7bを有する。他の構成については、実施の形態1で説明したものと同様である。図13では、開口部7a,7bはそれぞれ円形の開口部として示されているが、これはあくまで一例であって、開口部の形状は円形以外であってもよい。図13では、第1電極3の先端3bおよび第2電極4の先端4bが露出しているが、これはあくまで一例であって、各電極の先端が開口部の投影領域内に入っていることは必須ではない。筐体の開口部を通じて各電極の清掃を行なえる程度に開口部が確保されていればよい。
(作用・効果)
本実施の形態におけるイオン発生装置103では、開口部7a,7bを通じて第1電極3の少なくとも一部および第2電極4の少なくとも一部が露出している。イオン発生装置を長く使用していると、放電電極すなわち第1電極3および第2電極4が汚れてくる場合がある。そのような場合に、イオン発生装置103では、筐体20を外したり分解したりしなくても開口部7a,7bを通じて第1電極3および第2電極4を清掃することができるので、メンテナンスが容易となる。
(実施の形態4)
(構成)
図14〜図15を参照して、本発明に基づく実施の形態4におけるイオン発生装置について説明する。本実施の形態におけるイオン発生装置104を、空気出口9とは反対の側、すなわち第1筐体部品21の側から見た斜視図を図14に示す。
イオン発生装置104では、第1筐体部品21は、第1部分15と第2部分16とを含む。図14に矢印73で示すように、第2部分16は、第1部分15に対して着脱自在となっている。図14における矢印74の向きに見たところを図15に示す。第2部分16の裏側にはイオン発生素子1が固定されている。
(作用・効果)
本実施の形態では、第2部分16を取り外すことによって、イオン発生素子1を取り外すことができる。第2部分16とイオン発生素子1とが一体となったものを交換することによって、イオン発生素子1の交換を容易に行なうことができる。イオン発生素子1に何らかの不具合が生じたときには、第2部分16とイオン発生素子1とが一体となったものを新しいものに交換すればよい。あるいは、イオン発生素子1は第2部分16に対して着脱自在となっていてもよい。この場合には、不具合が生じたイオン発生素子1を第2部分16から取り外して新たなイオン発生素子1を第2部分16に取り付けることとすればよい。
なお、「イオン発生素子1に何らかの不具合が生じたとき」とは、たとえばイオン発生素子1が破損したり故障したりした場合が想定される。経年劣化によりイオン発生素子1の性能が低下した場合も想定される。イオン発生素子1が汚損した場合も想定される。
本実施の形態では、筐体20の一部が取外し可能となっていてその外せる部分にイオン発生素子が固定されている例を示したが、筐体20がたとえば2つの部分に分割可能であって、イオン発生素子1は、2つに分割された部分によって挟み込まれることで固定されるものであってもよい。筐体が分割される数は2つに限らず3つ以上であってもよい。イオン発生素子1は、3つ以上に分割された部分によって取り囲まれることで固定されるものであってもよい。
(実施の形態5)
(構成)
図16〜図17を参照して、本発明に基づく実施の形態5における空気流通衣服について説明する。本実施の形態における空気流通衣服201を、ユーザ60が着用している様子を図16に示す。この状態の断面の模式図を図17に示す。
空気流通衣服201は、外部に露出する空気取込口8から取り込んだ空気に+イオンおよび−イオンを付与するように配置されたイオン発生装置101と、イオン発生装置101から排出された空気が通過するように形成された空気流通空間53と、前記空気流通空間を経由した空気が外部へと出る空気出口54とを備える。
図16および図17に矢印91で示されるように空気取込口8から外部の空気がイオン発生装置101の内部へと取り込まれる。イオン発生装置101の内部で空気に+イオンおよび−イオンが付加され、この空気は図17に矢印92で示されるようにイオン発生装置101から吹き出す。吹き出した空気は、矢印95で示されるように空気流通空間53内を通過する。空気流通衣服201は、外側部分51と内側部分52との二重構造となっている。空気流通空間53は、外側部分51と内側部分52との間の空間として形成されたものである。図17では、矢印95は模式的に示されているが、実際には、空気流通空間53内を通ることによって、空気はユーザ60の体の後ろ側だけでなく前側も通過する。図16に示されるように、一部の空気は、空気流通空間53内を通ることによって、胴体部分から分岐して袖部分の内部にも進行する。この例では、ユーザ60の襟元および袖口が空気出口54となっている。空気流通空間53を経由して胴体部分の上端まで移動した空気は、矢印97に示されるように外部に放出される。空気流通空間53を経由して袖部分の先端まで移動した空気は、矢印98に示されるように外部に放出される。
(作用・効果)
本実施の形態では、空気流通衣服がイオン発生装置を備えているので、ユーザが暑い環境下で作業を行なう際には、この空気流通衣服を用いることによって、空気流通衣服の内部の空気が入れ替わるので、空気流通衣服の内部を乾燥させることができる。これにより、ユーザにとって快適な状態とすることができる。また、イオン発生装置により、空気流通空間3の内部に、イオンを含んだ空気を通すことができるので、空気流通衣服に対して脱臭効果をもたらすことができる。このようにしてイオンが十分に供給されることにより、ユーザにとっての衛生状態を向上させることができる。
空気流通衣服は、素材の種類によっては静電気を発生しやすい場合がある。たとえば空気流通衣服がポリエステルなどの素材で構成されている場合には、静電気を発生しやすい。作業着としての空気流通衣服は、このように静電気を発生しやすい素材で作成されている場合がある。本実施の形態では、イオン発生装置によって空気流通衣服の内部にイオンを供給することができるので、空気流通衣服の表面の静電気を抑制することができる。
本実施の形態における空気流通衣服201がクローゼット内に保管されている様子を図18に示す。空気流通衣服201は、ハンガー61によってバー62に掛けられている。
空気流通衣服201は、空気取込口8から空気を取り込んでイオン発生装置101を経由して空気流通空間53へと送り出すように、第1ファン5および第2ファン6を正回転させる第1モードの他に、第1ファン5および第2ファン6を逆回転させることによって、空気流通空間53から空気を取り込んでイオン発生装置101を経由して空気取込口8へと送り出す第2モードを有することが好ましい。図16および図17に示された状態は第1モードに相当し、図18に示された状態は第2モードに相当する。第2モードは、第1モードに比べて逆向きに空気を流すモードである。第2モードでは、矢印81,82で示されるように外部の空気が取り込まれ、イオン発生装置101によって空気にイオンが付加されたのちに、矢印85で示されるように空気が外部に放出される。言い換えれば、第2モードでは、第1モードにおいて空気出口であった開口から空気が取り込まれ、第1モードにおいて空気の入口であった空気取込口8から空気が外部へと吹き出す。第2モードにおいて空気取込口8から外部に吹き出す空気は、+イオンおよび−イオンを含んだ空気である。このように、空気流通衣服201が第2モードを有することとすれば、クローゼット内の空間に+イオンおよび−イオンを供給することができる。空気流通衣服201は、イオン発生装置101を備えているので、イオン発生装置101から遠い位置の空間に対しても高濃度のイオンを供給することができる。こうすることによって、クローゼット内の空間の衛生状態を向上させることができる。
この場合、クローゼット内に保管している間ずっと第2モードで動作させ続けてもよいが、第2モードは、一定時間で自動的に動作が終了する設定、すなわちいわゆるオフタイマー機能を有することが好ましい。
本実施の形態で示した例では、空気流通衣服201はジャケットの形状を有しているが、空気流通衣服はジャケットとは限らない。空気流通衣服はつなぎの形状のものであってもよい。空気流通衣服がつなぎの形状のものである場合には、+イオンおよび−イオンを含んだ空気を上半身だけでなく下半身にも行き渡らせることができる。
本実施の形態で示した例では、イオン発生装置101は、空気流通衣服201であるジャケットの背中側に取り付けられている。イオン発生装置101は、ユーザ60の腰の後ろ側に相当する位置に取り付けられている。イオン発生装置を取り付ける位置はこれに限らず他の位置であってもよい。
空気流通衣服のうちイオン発生装置以外の部分を「衣服部分」と呼ぶこととすると、イオン発生装置は衣服部分に対して着脱自在となっていることが好ましい。たとえば空気流通衣服の衣服部分からイオン発生装置101を取り外すことができれば、イオン発生装置を取り外した状態で衣服部分のみをクリーニングすることができる。
(実施の形態6)
(構成)
図19を参照して、本発明に基づく実施の形態6における空気流通衣服について説明する。本実施の形態における空気流通衣服202を図19に示す。空気流通衣服202は、ジャケット25と手袋26とヘルメット27とを含んでいる。ジャケット25の背中部分にはイオン発生装置101が取り付けられている。ヘルメット27は、前側に窓部27aを有する。図19では、空気流通衣服202を背中側から見ているので、窓部27aは紙面奥側にあり、破線で表示されている。ジャケット25の2ヶ所の袖口25dにはそれぞれダクト28が設けられている。ジャケット25の襟元25eには、ダクト29が設けられている。イオン発生装置101からジャケット25の内部の空気流通空間へと供給された空気の一部は、ダクト28を経由して手袋26の内部へと進行する。イオン発生装置101からジャケット25の内部の空気流通空間へと供給された空気の他の一部は、ダクト29を経由してヘルメット29の内部へと進行する。
(作用・効果)
本実施の形態では、ジャケット25にダクト28,29を設けることによって、イオン発生装置101から供給されたイオンを含んだ空気を、ジャケット25に近接して配置される他の装備品の内部へも導くことができる。「他の装備品」とは、たとえば手袋26であり、たとえばヘルメット27である。ユーザがジャケット25だけでなく他の装備品も着用しなければならない場合に、このような構成の空気流通衣服を用意することで、ユーザの体のうち他の装備品に覆われている部分にも+イオンおよび−イオンを含んだ空気を安定して供給することができ、ユーザにとって快適な作業環境を提供することができる。このようにして+イオンおよび−イオンが他の装備品の内部へも十分に供給されることにより、他の装備品の内部においてもユーザにとっての衛生状態を向上させることができる。
本実施の形態では、空気流通衣服202は、ジャケット25の他に手袋26とヘルメット27とを同時に含んでいるものとしたが、これに限らない。空気流通衣服202は、ジャケット25と手袋26とを含んで、かつ、ヘルメット27を含んでいない構成であってもよい。空気流通衣服202は、ジャケット25とヘルメット27とを含んで、かつ、手袋26を含んでいない構成であってもよい。
ここでは、他の装備品として手袋およびヘルメットを例示したが、他の装備品の種類はこれに限らない。他の装備品は、手袋でもヘルメットでもない他のものであってもよい。+イオンおよび−イオンを含んだ空気を送り込むためのダクトは、他の装備品の個数、位置に応じて適宜設けられる。
(実施の形態7)
(構成)
図20を参照して、本発明に基づく実施の形態7におけるイオン発生装置について説明する。本実施の形態におけるイオン発生装置105の内部構造を図20に示す。
実施の形態1などでは、イオン発生素子1が第1筐体部品21の内側表面に取り付けられている例を挙げて説明したが、イオン発生素子1が取り付けられる位置はこれに限らない。図20に示すように、イオン発生素子1が、第2筐体部品22の第1筐体部品21に対向する面に取り付けられていてもよい。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態8)
(構成)
図21を参照して、本発明に基づく実施の形態8におけるイオン発生装置について説明する。本実施の形態におけるイオン発生装置106の内部構造を図21に示す。
これまでの実施の形態では、イオン発生素子は、図5〜図7に示した形状を有するイオン発生素子1として説明したが、イオン発生素子の形状はこれに限らない。図21に示すように、イオン発生素子1eであってもよい。イオン発生素子1eにおいては、素子本体2の広い面のうちの一部から広い面に垂直な方向に針状の電極が突出している。枠部11も針状の電極と平行に突出している。このような構造のイオン発生素子1eであっても、図21に示すように、適宜姿勢を選択して取り付けることとすればよい。図21に示した例では、第1ファン5の近傍に第1電極3が配置されている。図21に示すように、イオン発生素子1eは第2筐体部品22に嵌め込むように取り付けられていてもよい。図21では紙面奥側に隠れているので示されていないが、第2ファン6の近傍に第2電極4が配置されている。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。イオン発生素子1eは、第2筐体部品22に取り付ける代わりに第1筐体部品21に取り付けられてもよい。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1,1e イオン発生素子、2 素子本体、3 第1電極、3a,4a 根元、3b,4b 先端、4 第2電極、5 第1ファン、6 第2ファン、7a,7b 開口部、8 空気取込口、9 空気出口、10a,10b ファン開口部、11 枠部、13a,13b 回転中心、15 第1部分、16 第2部分、17 空間、20 筐体、21 第1筐体部品、22 第2筐体部品、25 ジャケット、25d 袖口、25e 襟元、26 手袋、27 ヘルメット、27a 窓部、28,29 ダクト、51 外側部分、52 内側部分、53 空気流通空間、54 空気出口、60 ユーザ、61 ハンガー、62 バー、71,72,73,74 矢印、81,82,83,84,85 矢印、91,92,93,94,95,96,97,98 矢印、101,102,103,104,105,106 イオン発生装置、201,202 空気流通衣服。

Claims (5)

  1. +イオンを発生する第1電極と、
    −イオンを発生する第2電極とを含むイオン発生素子を備え、
    さらに、
    前記第1電極に対応するように配置され、回転する第1ファンと、
    前記第1ファンとは別に、前記第2電極に対応するように配置され、回転する第2ファンとを備え
    前記第1ファンと前記第2ファンとは対称に配置されており、前記第1ファンと前記第2ファンとは、平行に同じ向きに送風するように構成されており、前記第1ファンと前記第2ファンとは形状が互いに鏡像反転の関係にあり、前記第1ファンと前記第2ファンとで回転方向が逆となっている、イオン発生装置。
  2. 前記第1ファンは、前記第2電極の近傍より前記第1電極の近傍に多く風を引き起こすように配置されており、前記第2ファンは、前記第1電極の近傍より前記第2電極の近傍に多く風を引き起こすように配置されている、請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記第1電極は、根元および先端を有し、
    前記第2電極は、根元および先端を有し、
    前記第1電極の根元より前記第1電極の先端の方が、前記第1ファンの回転中心に近くなっており、前記第2電極の根元より前記第2電極の先端の方が、前記第2ファンの回転中心に近くなっている、請求項1または2に記載のイオン発生装置。
  4. 前記第1ファン、前記第2ファンおよび前記イオン発生素子を内部に収容する筐体を備え、前記筐体は、前記第1電極の少なくとも一部および前記第2電極の少なくとも一部を露出させる開口部を有する、請求項1からのいずれかに記載のイオン発生装置。
  5. 外部に露出する空気取込口から取り込んだ空気に+イオンおよび−イオンを付与するように配置された、イオン発生装置と、
    前記イオン発生装置から排出された空気が通過するように形成された空気流通空間と、
    前記空気流通空間を経由した空気が外部へと出る空気出口とを備える、空気流通衣服であって、
    前記イオン発生装置は、+イオンを発生する第1電極と、−イオンを発生する第2電極とを含むイオン発生素子を備え、
    さらに前記イオン発生装置は、前記第1電極に対応するように配置され、回転する第1ファンと、前記第1ファンとは別に、前記第2電極に対応するように配置され、回転する第2ファンとを備え、
    前記空気流通衣服は、
    前記空気取込口から空気を取り込んで前記イオン発生装置を経由して前記空気流通空間へと送り出すように、前記第1ファンおよび前記第2ファンを正回転させる第1モードの他に、前記第1ファンおよび前記第2ファンを逆回転させることによって、前記空気流通空間から空気を取り込んで前記イオン発生装置を経由して前記空気取込口へと送り出す第2モードを有する、空気流通衣服。
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