JP6771130B2 - 金属板製の組立式物入れ - Google Patents
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Description
ところが、合成樹脂製の物入れは、耐火性に乏しくて、火災に合うと跡形もなく消失してしまう。これは物入れとしては致命的な欠点である。
この発明者は、金属板製の組立式物入れの単位体は、云うまでもなく、直方体状の形態、すなわち、直方体の正面を切欠して開口した形状のものに限る、と考えた。
他方、単位体Bでは、平面A1に接触する平面B1に、下方のかどB2に平行に2本の切れ目B3を入れ、切れ目に挟まれた部分B4を外方へ押し出して、隙間B5を形成しておくのが好都合であることを見出した。
この発明は、上述の知見に基づいて上述のように単位体を接続して金属板製の物入れを組み立てる方法を提供するものである。
図3では、単位体Eの底板E1の一部にコの字状の切り込みを入れ、切り込み部分を外方へ折曲して突起E2を設けておき、他方、単位体Fの天板F1には突起E2を入れる孔F2を設けておき、突起E2を孔F2に入れることにより、単位体EとFとを接続している。
こうして、この発明は、金属板製の直方体の正面に開口を設けて箱状体とし、箱状体の1つの側面に1つのかどから対向するかどに向かって凹字状の切欠を設けて上記1つのかどに向かう突部を形成して箱体とし、他の箱状体の1つの側面には1つのかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して隙間を形成して箱体とし、この2つの箱体を隣接させて上記突部を上記隙間へ挿入して箱体同士を水平方向に接続してなることを特徴とする金属板製の物入れを提供するものである。
そのうちの金属板製の物入れ組立用の箱体に関する発明は、金属板製直方体の1つの面に開口を設けて箱状体とし、箱状体の1つの平面に1つのかどから対向するかどに向かって凹字状の切欠を設けて上記1つのかどに向かう突部を形成し、上記1つの平面に対向する他の平面には上記1つのかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して隙間を形成してなる金属板製の物入れ組立用の箱体である。
そのうち、箱体を多数接続してなる物入れに関する発明は、金属板製の直方体の1つの平面に開口を設けて箱状体とし、箱状体の1つの側面に1つのかどから対向するかどに向かって凹字状の切欠を設けて上記1つのかどに向かう突部を形成し、上記1つの側面に対向する他の側面には、上記突部に対向する位置に、上記1つのかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して隙間を形成して箱体とし、このような箱体を水平方向に並べて、1つの箱体の突部を隣接する箱体の隙間へ挿入して箱体同士を接続してなることを特徴とするものである。また、こうして水平方向に接続して作った物入れを上下に重ねて接続してなる金属板製の物入れである。
また、この発明によれば、金属板製の直方体の正面に開口を設けたものを箱体とするから、箱体は平面同士を接触させて並べることができるので、組み立てた物入れは隙間なく密接することとなり、見栄えがよく、効率よく物を収納することができる。
また、この発明において台部を用いるときは、台部は金属板製の直方体からなるので、箱体と同様に平面同士を密接させて並べることができるので、接続して得られた台は箱体の強固な基礎となり、また見栄えもよい。
このとき、各箱体の底板と各台部の天板のうち、一方に外方へ突出する突起を設け、他方に上記突起を入れる孔を穿設しておくと、突起を孔に挿入することにより各箱体は各台部に強固に接続される。従って得られた物入れは箱体が台部の上に強固に接続されたものとなる。
また、この発明により台部の上に箱体を接続して組み立てた物入れは、台部を設けたために最下部の箱体にも物を入れ易く、また逆に最下部に入れた物を取り出し易い。また、台部があるから、底板に下方へ突出する突起を設けた箱体を用いて物入れにすることができる。
そのうちの箱体は、金属板を切断し、折曲し、溶接して直方体を作りその正面に開口を設けて、図4に示したような箱状にしたものである。
すなわち、図4の箱体1は、直方体の正面を切欠して開口11を設け、開口11に隣接する1つの側面12の一部を下方のかど121から上方のかど122に向かって凹字状に切欠123をして、下方に向かう突部124を形成している。このとき、凹字状の切欠123は、底板14の縁にまで広がることが好ましい。
また、箱体1は、底板14が外周部分を残して中央部141を切欠し、外周部分のところどころに下方へ突出する突起142を付設している。また、天板15には、突起142に対応する位置に、突起142を入れる孔151を穿設している。
図5の台部2は、天板21が箱体1の天板15と同じ構造のものとされている。すなわち、天板21は箱体の天板15と同じ大きさとされ、また、箱体1の天板は穿設された孔151と同じ位置に同じ大きさの孔211が穿設されている。
また、図5の台部2は、箱体1と同じように、側面22と向き合う側面23において、突部222に対応する位置に、下方のかどに平行な2本の切れ目231を入れ、切れ目231に挟まれた部分232を外方へ押し出して隙間234を形成している。隙間234は突部222を丁度挿入できる大きさとする。
箱体と台部とを用いて、この発明に係る物入れを組み立てるには次のようにする。まず、台部2を定位置に置き、水平方向に並べて、1つの台部2の突部222を別の台部2の隙間234に挿入して、台部同士を接続する。次いで、上記1つの台部2の上に箱体1を乗せ、箱体底板に設けた突起142を台部天板に穿設した孔211へ挿入して箱体1を台部2に接続する。
こうして組み立てた物入れでは、必要に応じて箱体1の上にさらに別の箱体1を乗せ、乗せた箱体の底板に設けた突起を下に位置する箱体1の天板に設けた孔151へ挿入して、箱体同士を接続する。それと同時に、隣接する箱体の間では側面に設けた突部124を隙間134へ入れて箱体同士を接続する。
そのほか、物入れを作るには、次のようにしてもよい。まず、台部2を水平方向に並べて、1つの台部2の突部222を隣接する台部2の隙間234に入れて、隣接する台部同士を接続して、台部2の連結物を作る。同様に箱体1を水平方向に並べて1つの箱体1の突部124を隣接する箱体1の隙間134に入れて隣接する箱体同士を接続して箱体1の連結物を作る。
こうして、図6に示したような物入れを作ることができる。この物入れを組み立てることは容易である。なぜならば、台部又は箱体を横方向に接続するには、隣接する台部又は箱体の側面に設けた突部を隙間へ挿入するだけで接続でき、箱体と台部又は箱体と箱体とを上下方向に接続するには、底板に設けた突起を天板に設けた孔に入れるだけで接続できるからである。
この発明に係る物入れは、色々な方面で使用することができる。例えばこの物入れの各箱体内に靴やスリッパなどを入れる履物棚又は図書を入れる書棚として使用することができる。また、工場内で工具類を分類して収納する工具棚として使用することができる。また、箱体を高さの低い小形のものにして、文房具などを入れる整理箱として使用することもできる。
この発明は、このように利用範囲の広い物入れを提供するので、利用価値が大きい。
2 台部
3 内箱
11 箱体の開口
12、13 箱体の側面
14 箱体の底板
15 箱体の天板
121 箱体の側面12の下方のかど
122 箱体の側面12の上方のかど
123 箱体の側面12に設けた切欠
124 箱体の側面12に設けた突部
131、132 箱体の側面13に設けた切れ目
133 切れ目131と132とに挟まれた部分
134 箱体の側面13に設けた隙間
141 箱体の底板14の中央部
142 箱体の底板に設けた突起
15 箱体の天板
151 箱体の天板に設けた孔
21 台部の天板
22、23 台部の側面
221 台部の側面に設けた切欠
222 台部の側面に設けた突部
231 側面に設けた切れ目
232 切れ目231に挟まれた部分
234 台部の側面23に設けられた隙間
Claims (10)
- 金属板製の直方体の1つの平面に1つのかどから対向するかどに向かって凹字状の切欠を設けて、上記1つのかどに向かう突部を形成しておき、他の直方体の1つの平面には1つのかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して隙間を設けておき、この2つの直方体を隣接させ、1つの直方体の上記突部を他の直方体の上記隙間に挿入して直方体同士を接続することを特徴とする金属板製直方体の接続方法。
- 金属板製の直方体の1つの平面に開口を設けて箱状体とし、1つの箱状体の1つの平面に1つのかどから対向するかどに向かって凹字状の切欠を設けて、上記1つのかどに向かう突部を形成して箱体とし、他の箱状体の1つの平面には1つのかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して隙間を形成して箱体とし、この2つの箱体を隣接させて上記突部を上記隙間へ挿入して箱体同士を接続することを特徴とする金属板製の物入れの組立方法。
- 金属板製の直方体の1つの平面に開口を設けて箱状体とし、箱状体の1つの平面に1つのかどから対向するかどに向かって凹字状の切欠を設けて、上記1つのかどに向かう突部を形成し、上記1つの平面に対向する他の平面には、上記突部に対応する位置に、上記1つのかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して隙間を形成してなる金属板製の物入れ組立用の箱体。
- 金属板製の直方体の1つの平面に開口を設けて箱状体とし、箱状体の1つの側面に1つのかどから対向するかどに向かって凹字状の切欠を設けて上記1つのかどに向かう突部を形成し、上記1つの側面に対向する他の側面には、上記突部に対応する位置に、上記1つのかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して隙間を形成して箱体とし、このような箱体を水平方向に並べて、1つの箱体の突部を隣接する箱体の隙間へ挿入して、箱体同士を接続してなる金属板製の物入れ。
- 金属板製の直方体の1つの平面に開口を設けて箱状体とし、箱状体の1つの側面に1つのかどから対向するかどに向かって凹字状の切欠を設けて上記1つのかどに向かう突部を形成し、上記1つの平面に対向する他の平面には、上記突部に対応する位置に、上記1つのかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して隙間を形成し、上記1つの平面と他の平面とに挟まれた2つの平面のうち、一方には外方へ突出する突起を設け、他方には上記突起を入れる孔を設けてなる金属板製の物入れ組立用の箱体。
- 台部と箱体とからなり、台部は金属板製の直方体からなり、1つの側面に、下方のかどから上方に向かって凹字状の切欠を設けて作られた下方に向く突部を備え、上記側面に対向する他の側面には、上記突部に対応する位置に、下方のかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して作られた隙間を備えており、他方、上記箱体は、金属板製の直方体の1つの平面に開口を設けて箱状にしたものであって、1つの側面に下方のかどから上方のかどに向かって凹字状の切欠を設けて作られた下方に向く突部を備え、上記1つの側面と向き合う他の側面には下方のかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して作られた隙間を備え、台部の天板と箱体の底板のうち、一方には外方へ突出する突起を備え、他方には突起を入れる孔を備えたものであることを特徴とする、金属板製の物入れ組立用品。
- 台部と箱体とからなり、台部は金属板製の直方体からなり、1つの側面に下方のかどから上方に向かって凹字状に切欠して作られた下方に向かう突部を備え、上記側面に対向する他の側面には、上記突部に対応する位置に、下方のかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して作られた隙間を備え、さらに天板に孔を備えており、他方、上記箱体は、金属板製の直方体の正面に開口を設けて箱状にしたものであって、1つの側面に下方のかどから上方のかどに向かって凹字状の切欠を設けて作られた下方に向く突部を備え、上記1つの側面と向き合う他の側面には下方のかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して作られた隙間を備え、底面には外方へ突出する突起を備え、天板には孔を備えたものであって、上記台部を水平方向に並べ、隣接する台部間では突部を隙間に入れて接続しておき、上記箱体を水平方向に並べて隣接する箱体間では突部を隙間へ入れて接続しておき、接続した台部上に接続した箱体を乗せ、箱体の突部を台部の孔に入れて接続することを特徴とする、金属板製の物入れの組立方法。
- 台部と箱体とからなり、台部は金属板製の直方体からなり、箱体は、金属板製の直方体の1つの平面に開口を設けて箱状にしたものであって、台部も箱体も何れも1つの側面に下方のかどから上方のかどに向かって凹字状に切欠して作られた下方に向かう突部を備え、上記側面に対向する他の側面には、上記突部に対応する位置に、下方のかどに平行な2本の切れ目を入れ、切れ目に挟まれた部分を外方へ押し出して作られた隙間を備え、天板には孔を備えており、箱体だけはさらに底板に外方へ突出する突起を備えており、上記台部を水平方向に並べて隣接する台部の隙間に突部を入れて台部同士を接続し、台部上に箱体を乗せ、箱体底板の突起を台部天板の孔に入れて接続するとともに、隣接する箱体同士を隙間に突部を入れて接続してなる金属板製の物入れ。
- 前記各箱体に内接する内箱を付加し、内箱を開口から出し入れ自在として引き出しにすることを特徴とする、請求項4又は8に記載の金属板製の物入れ。
- 前記内箱に取手又は鍵を付設してなる、請求項9に記載の金属板製のキャビネット。
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