JP6770842B2 - 積層シート成形体の製造方法、製造装置、及び積層シート成形体 - Google Patents

積層シート成形体の製造方法、製造装置、及び積層シート成形体 Download PDF

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Description

本発明は、積層シート成形体の製造方法、製造装置、及び積層シート成形体に関する。
例えば、食品トレイや、錠剤の医薬品パッケージ材のように、素材に防湿、耐候、遮光、断熱、酸素バリア、易加工性、熱可塑性など様々な機能を付与したシート材を用いた成形体がある。これらのシート材は、元々の素材に添加剤を含有し、さまざまな機能を発現させるだけでなく、原料分子の官能基によって材料自体の特性を持たせたもの、また、所望の機能を有するシートを積層させた積層シート材など多種多様なものがある。
防湿性を有するシート材の一例として、アルミニウム箔を含む金属層に、ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどから構成される未延伸熱可塑性樹脂の樹脂層を積層した積層シート材がある。防湿性を有するシート材は、その特性を生かし、食品・飲料、医薬品、電気電子、化学素材系など様々な分野において、所望の形状の成形体に加工されて用いられている。
例えば、単層シート成形体の一例として、ポリ乳酸系シートを熱成形法である圧空成形により形成した深絞り部を有するブリスター成形体が知られている(特許文献1)。
また、例えば、積層シート成形体の一例として、ナイロンフィルム、アルミ箔、ポリエチレンを積層したラミネートフィルムの半導体防湿包装用袋が知られている(特許文献2)。
特開2004−58519号公報 特開2002−274594号公報
特許文献1に記載のポリ乳酸系シートは、成形性には優れているが、透明であるので遮光性は劣る。また、ポリ乳酸系シートは、水蒸気や酸素の透過は抑止できないため防湿性は劣る。
一方、特許文献2に記載のアルミ箔等の金属層と、ナイロンフィルムやポリエチレン等の樹脂層とを含む積層シートは、金属層を含まないシートに比べて防湿性や遮光性に優れている。このため、このような金属層を含む積層シート成形体は、半導体だけでなく、食品・飲料、化学品、医薬品、電気電子、化学素材系等、湿気を嫌う様々な被収容物を収容するために用いられている。
しかし、積層シートは、層毎で材料加工性が異なるため、積層シートを引張せずに端部をシールするピロー包装や三包シール袋等のように成形されるのに適している。特に、積層シートに、絞り加工を用いて所望の深さを有するカップ形状に成形する場合には、積層シートを構成するいずれかの層が破壊されることがあり加工が困難である。
積層シート成形体の製造方法は、第1の深さをもつ第1のカップ形状に成形された第1のシートを提供するステップと、第2のシートを前記第1のシートに相互に重ね合わせるステップと、相互に重ねられた前記第1と第2のシートに絞り加工を適用することで、第2の深さをもつ第2のカップ形状に成形され且つ相互接着された前記第1と第2のシートを有する積層シート成形体を形成するステップと、を備える。
所望の深さのカップ形状を有する積層シート成形体を提供できる。
実施形態1に係る製造装置による、積層シート成形体8の製造方法を説明するための概略図である。 金属層成形体30の模式図である。 複数の積層シート成形体8を有する連続成形体50の模式図である。 積層シート11の層構造を説明する模式図である。 積層シート成形体8の斜視図である。 積層シート成形体8のA断面図である。 実施形態2に係る積層シート成形体の製造方法を説明するための概略図である。 実施形態2の変形例を説明するための概略図である。
以下、幾つかの実施形態に係る積層シート成形体8の製造装置及び製造方法について図面を参照して順次説明する。各実施形態は、個々に独立したものではない。各実施形態は、適宜組み合わせることが可能であり、この組み合わせによる相乗効果も把握可能である。実施形態間の重複説明は原則的に省略する。また、各実施形態では、3層からなる積層シート成形体の例を挙げるが、これに限られたものではない。積層シート成形体8は、複数層からなるものであれば、2層でも4層でもそれ以上でもよい。
<実施形態1>
以下、実施形態1に係る積層シート成形体8の製造装置について説明する。図1は、実施形態1に係る製造装置による、積層シート成形体8の製造方法を説明するための概略図である。図2は、金属層成形体30の模式図である。図3は、複数の積層シート成形体8を有する連続成形体50の模式図である。図4は、積層シート11の層構造を説明する模式図である。図5は、積層シート成形体8の斜視図である。図6は、積層シート成形体8のA断面図である。
積層シート成形体8の製造装置は、金属層成形金型4a、4bと、ヒーター9と、積層成形金型5a、5bと、打ち抜き金型6a、6b、とを有する。また、当該製造装置には、金属箔1aがロール状に巻き回されてなる第1のシートロール1と、樹脂フィルム2aがロール状に巻き回されてなる第2のシートロール2と、樹脂フィルム3aがロール状に巻き回されてなる第3のシートロール3と、がそれぞれ設置される。
金属箔1aの厚み及び材質は、特に限定されるものではなく、用途に応じて選択できる。本実施形態では、アルミニウム又はアルミニウム合金を用いたアルミニウム箔が適用される。例えば、0.035〜0.150mmの厚みのアルミニウム箔を用いてよい。さらには、JIS H4000に規定されるアルミニウム及びアルミニウム合金のうち、例えば、5082、5083、8021、8079などをベースとしたアルミニウム箔を用いるのが望ましい。なお、金属箔には、ステンレス箔等の他種の金属箔を用いてもよい。
樹脂フィルム2a、3aの材質及び厚みは、特に限定されるものではなく、用途に応じて選択できる。本実施例では、熱可塑性の合成樹脂フィルムを用いる。具体的には、ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルムが適用される。例えば、ポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン樹脂を主成分とした、厚み0.050〜0.100mmの樹脂フィルムを用いるのが望ましい。なお、樹脂フィルム2a及び3aは、同じ材質及び厚みのものを使用してもよいし、それぞれに異なる材質及び厚みのものを使用してもよい。また、樹脂フィルム2a、3aには、その厚み方向に貫通する空気抜き孔が複数形成されていてもよい。また、樹脂フィルム2a、3aの表面は、平坦である必要はなく、凹凸が形成されていてもよい。
金属層成形金型4a、4bは、金属箔1aを加工するための金型である。積層成形金型5a、5bは、金属箔1aによる成形体(後述の金属層成形体30)と、樹脂シート2a及び3aとを重ね合わせて加工するための金型である。打ち抜き金型6a、6bは、金属箔1aに形成された複数の積層シート成形体8を、個々に切り出すための金型である。ヒーター9は、樹脂シート2a及び3aを加熱する。
なお、製造装置については、ロールの配置、径数量等、供給機構、成形時の脱気機構、冷却機構などを図示おらず、必ずしも実際の配置と合致していない。製造装置の各構成要素の配置は、上記の説明及び図示例のものには限定されない。また、各金型の形状及びサイズは、図示例ものには限定されない。また、各金型の形状は、図示例ものには限定されない。各シート材を搬送するための機構も、どのようなものであっても良い。連続的に搬送してもよいし、間欠的に搬送してもよい。また、本実施形態では、各構成要素が1つの製造装置に含まれるとして説明していたが、これに限られない。各構成要素は、複数の装置に分割して配置されも良い。
次に、積層シート成形体8の製造方法について、順を追って説明する。第1のシートロール1から繰り出された金属箔1aは、金属層成形金型4a、4b間に供給され、絞り加工が適用される。金属層成形金型4a、4b間に供給される金属箔1aに、順次絞り加工を行うことにより、金属箔1aに所望の深さを有するカップ形状31が成形された金属層成形体30が順次形成されることとなる(図2)。
具体的には、金属層成形金型(雄側)4aの凸部41a及び金属層成形金型(雌側)の凹部41bにより絞り加工が適用されて、金属箔1aにカップ形状(第1のカップ形状)31が成形される。そして、金属層成形金型4a、4bのフラット部402a、402bでカップ形状31の周縁部32がプレスされることで略平板状に整えられる。この金属層成形金型4a、4bによる金属箔1aの絞り加工は、例えば、常温状態で1.0〜4kgf/cmの圧力でプレスされるのが望ましい。
金属層成形体30と、第2のシートロール2から繰り出された樹脂フィルム2aと、第3のシートロール3から繰り出された樹脂フィルム3aとが、それぞれ積層成形金型5a、5b間に供給される。そして、これらのシート材が相互に重ねられて積層成形金型5a、5bにより絞り加工が施される。例えば、樹脂フィルム2a、3aが熱圧縮成形によりカップ形状が成形され、加熱により軟化又は溶融した樹脂が金属層成形体30の同様のカップ形状を有する部分に接着される。これにより、金属層成形体30の内側及び外側に、樹脂フィルム2a及び3aが相互に接着された積層シート11による成形体(積層シート成形体8)が順次生成される。この工程で形成される複数の積層シート成形体8が連なった成形体を、ここでは連続成形体50という(図3)。
具体的には、例えば、樹脂フィルム2a、3aは、第2及び第3のシートロール2、3からそれぞれ繰り出され、ヒーター9a、9bによりそれぞれ予備加熱されて軟化されながら積層成形金型5a、5ba間に供給される。そして、真空吸引等により、軟化した樹脂フィルム2aが積層成形金型(雄側)5aに密着され、軟化した樹脂フィルム3aが積層成形金型(雄側)5bに密着される。そして、この状態で、積層成形金型5a、5bが、金属層成形体30をプレスすることにより、樹脂フィルム2a、3aが接着される。つまり、溶融した樹脂フィルム2a、3aが金属層成形体30の内側層及び外側層に接着された樹脂層を形成し、積層シート11による積層シート成形体8が形成される。
各ヒーター9a、9bは、樹脂フィルム2a、3aを加工しやすい状態に軟化させることが可能な温度に設定される。各ヒーター9a、9の温度は、樹脂フィルムの種類によって異なるが、例えば、ポリエチレン系又はポリプロピレン系の樹脂を主成分にする樹脂であれば、70〜90℃前後に設定されるのが望ましい。
また、この工程における減圧圧力や、積層成形金型5a、5bによるプレスの圧力は適宜変更可能であるが、シート材の材質や加熱温度により設定されてよい。例えば、本実施形態では、10〜100L/分の速度で5〜100Paに減圧しながら、1〜20kgf/cmの圧力でプレスされる。より具体的には、50L/分の速度で10Paに減圧しながら、3〜4kgf/cmの圧力でプレスするのが望ましい。また、このとき、積層成形金型5a、5bは、樹脂シート2a、3aが軟化して金属箔1aに接着しうる温度に設定されるのが望ましい。具体的には、積層成形金型5a、5bは、75〜80℃に設定されるのが望ましい。
なお、積層成形金型5a、5bによる工程において、積層シート成形体8に成形されるカップ形状(第2のカップ形状)32は、金属層成形体30のカップ形状31と同じ深さを有するようにしてもよいし、カップ形状31よりも深さの深いものであってもよい。つまり、積層成形金型5a、5bによる工程では、予めカップ形状に成形された金属箔1a(金属層成形体30)に合わせて、樹脂シート2a、3aでカップ形状を成形して接着するだけでもよいし、カップ形状に成形された樹脂シート2a、3aを金属層成形体30に接着する際に、さらにプレスをかけてより深いカップ形状を成形してもよい。
本実施形態における積層シート成形体8における積層シート11の層構造を、図4に示す。具体的には、積層シート11は、樹脂フィルム2aによる内側層と、金属箔1aによる中間層と、樹脂フィルム3aによる外側層と、からなる。
連続成形体50は、打ち抜き金型6a、6b間に供給され、打ち抜き加工が施されて積層シート成形体8を得る。
具体的には、連続成形体50は、冷却されながらその搬送方向に垂直な方向の両端がピンチされた状態で、順次打ち抜き金型6a、6b間に供給され、プレスにより個々の積層シート成形体8を切り出すための余剰な部分(いわゆる耳)が分離される。そして、ノズル7より多量の圧縮空気が噴射されることで異物が取り除かれ、積層シート成形体8が得られる。打ち抜き金型6a、6bにおける、打ち抜き加工の圧力は、連続成形体50から積層シート成形体8を打ち抜き可能であれば、どのような値に設定されてもよい。例えば、打ち抜き加工は、100kgf/mm程度の圧力で行われるのが望ましい。なお、図示はしていないが、適宜、圧縮空気は、エアーガンなどを用い、所望の位置に供給してもよい。
打ち抜き加工は、例えば、打ち抜き仮想線21に従い行われる。なお、打ち抜き仮想線21は実在しなくてもよい。この場合、打ち抜き仮想線21は、連続成形体50を打ち抜き金型6a、6b間に供給したときに、積層シート成形体8に打ち抜かれる位置に形成されていると想定されるものである。なお、打ち抜き金型6a、6bから積層シート成形体8及び耳部を除去する操作は、人手により行ってもよいし、機械的に行ってもよい。また、打ち抜き加工では、加工方法は特に限定されず、打ち抜き金型を、ビク型、彫刻型、ピナクル型などで代用してもよい。
本実施形態に係る積層シート成形体8は、カップ形状に成形された収容部30aに被収容物が収容された後、周縁部30bにアルミニウム箔を含む密閉シートをヒートシールすることにより気密にシールされる。これにより、被収容物の防湿性、耐候性、遮光性等を保持できる。
上記の製造方法によれば、金属箔1aに絞り加工を適用して金属層成形体30を成形し、その後、金属層成形体30の内側層及び外側層に樹脂フィルムを積層して一体化することで、所望の深さの収容部30aを有する積層シート成形体8を成形できる。
1枚の積層シートを絞り加工するとすれば、異なる素材による延性等の材料加工性の差によって、いずれかの層を破断するおそれがある。特に、金属層及び樹脂層を含む積層シートを用いて、ある程度以上の深さのカップ形状を成形しようとする場合には、金属層が破断してしまう場合がある。上記の製造方法は、カップ形状の金属層を成形した後、樹脂層を成形して金属層に接着しているため、このような異なる材質の差による破断を防止することができる。
また、積層シートに絞り加工を適用することでカップ形状の収容部を有する積層シート成形体を生成する方法であっても、金属箔の厚みを増すことより加工性を向上させることは可能となる。しかし、積層シート自体が厚くなってしまうため、成形性やコストの点での課題が残る。また、厚みのある金属箔は、材料の展性から巻き取りが難しい。このため,金属箔のシートロールのコアを大きくすることで対応は可能であるが、巻長さを長くすると、外径が大きくなり、ハンドリング性が悪化するとともに、装置も大型化が必要となる。また、厚みが厚いほど、コアの中心部で段差が生じ、弾性変形体でないことから、巻ロールの中心側は、部分的に不良が発生しやすい。一方で、巻長さを短くすれば、生産効率が悪くなる。このように、積層シートに絞り加工を適用してカップ形状を成形する方法は、製品及び製造の両面での課題がある。
特に、厚さ(t)0.100〜0.400mm程度の積層シートを加工する場合、金属層の破断を防ぐためには、比較的浅い絞り加工(例えば、5mm以内の深さ(h))を行わなければならず、これ以上の深さでの絞り加工は困難である。しかし、上述の本実施形態に係る製造方法によれば、金属箔1aにカップ形状31の中間層を成形した後、内側層及び外側層を相互に重ねるという方法で、積層シート11にカップ形状51成形することで、ある程度の深さ(例えば、5mm以上の深さ(h))の収容部30aを有する積層シート成形体8を形成することができる。
これにより、積層シート成形体8において、積層シートの厚さ(t)、積層シート成形体8の深さ(h)及び積層シート成形体側壁の角度(θ)を比較的自由に設計できる(図6参照)。具体的には、厚さ(t)0.100〜0.400mm程度の積層シートであれば、絞り加工により10mm以上の深さ(h)の積層シート成形体を成形することができる。より好ましくは、絞り加工により、h=10mm〜20mm(さらに好ましくは、10mm〜18mm)、θ=10°以下、t=135〜350μmの積層シート成形体を成形できる。
上記の製造方法による積層シート成形体8は、防湿性、耐候性、遮光性等を有するとともに、所望の深さのカップ形状51の収容部30aを有することができる。これにより、立体的な被収容物(縦方向及び横方向の長さに対して高さのある被収容物)をコンパクトに収容できる。
さらに密閉シートによりヒートシールされた積層シート成形体8は、開封後は廃棄される。この観点からすれば、立体的な被収容物をピロー包装などの成形体に収容する場合に比べて、積層シート成形体8のほうが、1つの被収容物にかかるシート材の面積を少なくすることができる。これにより、使用後の廃棄物の削減や輸送時の排出ガス削減など環境へのメリットも期待できる。
なお、上述の積層シート成形体8の製造方法では、製造装置を用いて自動的に処理する場合を説明した。しかし、上述した一部又は全部の工程は、手動で行われてもよい。また、各工程が間欠的に行われても良い。各工程の制御はもっとも律速となる単位操作を基準とし、各工程を動作させるようにしてよい。
また、本実施形態では、金属層を中間層として、その内側層及び外側層に樹脂層を有する積層シート成形体8の製造方法を説明したが、これに限定されるものではない。積層シート成形体8は、金属層の内側層又は外側層のいずれかに樹脂層を有するものであってもよい。また、本実施形態では1層の金属層を有する積層シート成形体の製造方法を説明したが、金属層は複数層あってもよいし、樹脂層も3層以上であってもよい。
なお、上記の説明及び図示例は、本実施形態を説明するための一例であり、カップ形状31、32は、図示例のものに限られない。カップ形状31、32に応じて金属層成形金型4a、4bの形状は当然に変更される。金属箔1aに絞り加工を施す金型であれば、どのような金型を用いてもよい。例えば、絞り加工による金属箔1aの破断をさらに防止するために、カップ形状31の底部または全体が曲線状に形成されるようするように、各金型の凸部、凹部を形成してもよいし、カップ形状31、32の側壁部に複数の段部を形成するように各金型の凸部、凹部を形成してもよい。また、金属層成形金型4a、4bによる金属箔1aの絞り加工や、積層成形金型5a、5bによる積層シートの絞り加工は、段階的に行うようにしてもよい。金属層成形金型4a、4bによる金属箔1aの絞り加工は、加熱により金属箔1aの流動性を変化させ、行ってもよい。
<実施形態2>
図7は、実施形態2に係る積層シート成形体の製造方法を説明するための概略図である。樹脂フィルム2a、3aから樹脂層成形体をそれぞれ成形した後、これらと金属層成形体30とを接着させる点が、実施形態1と異なる。以下説明する。
本実施形態にかかる製造装置は、例えば、樹脂フィルム2aを成形するための樹脂層成形金型40a、40bと、樹脂フィルム3aを成形するための樹脂層成形金型401a、401bと、各樹脂シート2a、3aをそれぞれ加熱するためのヒーター19a、19bと、を備える。例えば、樹脂層成形金型40a、40b及び401a、401bのそれぞれは、例えば、熱圧縮成形によって樹脂フィルム2aを成形する。
樹脂フィルム2aは、第2のシートロール2から繰り出され、ヒーター19aにより予備加熱されて軟化し、樹脂層成形金型40a、40ba間に供給される。そして、樹脂フィルム2aは,樹脂層成形金型40a、40bにより樹脂層成形体130に形成され、積層成形金型5a、5b間に、金属層成形体30の内側に供給される。また、樹脂フィルム3aは、第3のシートロール3から繰り出され、ヒーター19bにより予備加熱されて軟化し、樹脂層成形金型41a、41ba間に供給される。そして、樹脂フィルム3aは,樹脂層成形金型41a、41bにより樹脂層成形体230に形成され、積層成形金型5a、5b間に、金属層成形体30の外側に供給される。
例えば、樹脂層成形体130、230は、それぞれ冷却されながら積層成形金型5a、5b間に供給されるようにしてもよいし、別途ヒーターを設けることにより所望の温度を保ちながら積層成形金型5a、5b間に供給されるようにしてもよい。
金属層成形体30と、樹脂層成形体130と、樹脂層成形体230とが、それぞれ積層成形金型5a、5b間に供給される。そして、これらの成形体30、130、230が相互に重ねられて積層成形金型5a、5bにより接着される。これにより、金属層成形体30による金属層と、その内側層及び外側層に樹脂層成形体130及び230による樹脂層を有する積層シート11による成形体(積層シート成形体8)が順次生成される。本実施形態においても、真空吸引等により、樹脂層成形体130が積層成形金型(雄側)5aに密着され、樹脂層成形体230が積層成形金型(雄側)5bに密着される。そして、この状態で、積層成形金型5a、5b間に供給された金属層成形体30を挟み込んでプレスすることによる、絞り加工を適用することにより、金属層成形体30の内側層及び外側層に樹脂層を積層した積層シート11による積層シート成形体8が順次形成される。積層成形金型5a,5bのプレスの圧力及び加熱温度は、所望の値に設定される。また、本実施形態では、既に成形された樹脂層成形体130、230を金属層成形体30に接着させるため、積層成形金型5a,5bのプレスの圧力及び加熱温度は、実施形態1よりも低く設定するようにしてもよい。
本実施形態では、実施形態1と同等の効果が得られる。また、予め樹脂成形体130、230を成形することにより、積層シート成形体8を成形する際の積層成形金型5a,5bのプレスの圧力及び加熱温度を低減することができる。
図8は、実施形態2の変形例を説明するための概略図である。基本的な思想は実施形態2で説明したとおりであるが、異なる部分について説明を付す。
この例では、積層成形金型5a、5b間に、金属層成形体30の外側及び内側に、個別の樹脂層成形体130、230が供給される。具体的には、図7に示す樹脂層成形体130(230)は、打ち抜き仮想線21の位置で、切断され個別に分離した状態で積層成形金型5a、5に配置される。
本変形例であっても、実施形態2と同等の効果が得られる。
上記では、幾つかの実施形態を説明したが、これらに限定されるものではない。また、上記の実施形態では、金属層成形金型4a、4bを用いて金属層成形体30を形成する工程と、積層成形金型5a、5bを用いて連続成形体50を形成する工程とが、連続していたが、これに限られない。例えば、予め形成された金属層成形体30を用いて連続成形体50を形成するようにしてもよい。
また、ヒーター9(90)による予備加熱は、行われなくてもよく、積層成形金型5a、5b、樹脂層成形金型40a、40b又は樹脂層成形金型41a、41bによる熱圧縮成形と一括して実施することもできる。
また、金属箔1aの材質や厚み、また、目標とする金属層成形体30の絞りの深さによっては、金属層成形金型4a、4bにおける深絞り加工を、複数回に分けて目標の絞りの深さまで成形してもよい。また、目標とする絞り成形形状によっては、複数の深絞り金型を組み合わせて用いてもよい。これは、積層成形金型5a、5b、樹脂層成形金型40a、40b又は樹脂層成形金型41a、41bによる熱圧縮加工処理においても同様である。
また、各実施形態においては、金属箔1aにはアルミニウム箔を用いていたが、アルミニウム箔以外の金属箔(例えば、ステンレスや銅を材料としたもの)であってもよい。
また、各実施形態においては、樹脂フィルム2a、3aは、ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィルムを用いていたが、これらに限定されるものではない。ただし、樹脂フィルムは、熱可塑性樹脂のものを用いることができる。特に金属層成形体30の内層に用いる樹脂フィルムは、ポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン樹脂を主成分とするものであって、他の素材とを熱圧着により密閉できるものが好ましい。
各金型は、各成形体を離脱させやすくするように、シリコーン系やテフロン系(テフロンは登録商標)のコーティングを施したものを用いてもよい。エアーブローやピッキングアップツールなどを用いて、各金型から成形体を離型させるようにしてもよい。
金属層の内側層及び外側層に樹脂層を形成する際の順番は特に限定されない。積層成形金型5a、5bにより、金属層11bの両側に一度に樹脂層11b、11cを接着してもよい。また、金属層の片側に一方の樹脂層を接着した後、他方の樹脂層を接着しもよい。この場合、金属層11bに樹脂層を接着する際の順番もどのようにしてもよい。この順番は、樹脂層の樹脂組成による融点の高低にも依らない。
1.第1のシートロール 1a.金属箔 2.第2のシートロール 2a.樹脂フィルム 3.第3のシートロール 3a.樹脂フィルム 4a.金属層成形金型(雄側) 4b.金属層成形金型(雌側) 5a.積層成形金型(雄側) 5b.積層成形金型(雌側) 6a.打ち抜き金型(雄側) 6b.打ち抜き金型(雌側) 7.ノズル 8.積層シート成形体 9.ヒーター 11.積層シート 21.打ち抜き仮想線 30.金属層成形体 31.第1のカップ形状 50.積層連続体 32.第2のカップ形状


Claims (8)

  1. 積層シート成形体の製造方法において、
    第1の深さをもつ第1のカップ形状に成形された第1のシートを提供するステップと、
    第2のシートを前記第1のシートに相互に重ね合わせるステップと、
    相互に重ねられた前記第1と第2のシートに絞り加工を適用することで、第2の深さをもつ第2のカップ形状に成形され且つ相互接着された前記第1と第2のシートを有する積層シート成形体を形成するステップと、を備え、
    前記第2のシートを提供するステップをさらに有し、
    前記第2のシートは、第3の深さをもつ第3のカップ形状を有し、
    前記第2のシートを前記第1のシートに相互に重ね合わせるステップにおいて、前記第2のシートの第3のカップ形状を、前記第1のシートの前記第1のカップ形状に相互に重ね合わせる、
    造方法。
  2. 前記第1のシートは金属箔を含み、前記第2のシートは合成樹脂フィルムを含み、
    前記第1のカップ形状の前記第1の深さは、前記第2のカップ形状の前記第2の深さ以下である
    請求項1記載の製造方法。
  3. 前記第1のシートを提供するステップは、絞り加工により前記第1のシートを原形状から前記第1のカップ形状に成形するステップを含む
    請求項2記載の製造方法。
  4. 前記第1のシートは、前記原形状において0.035mmから0.150mmの厚みを有し、
    前記第2のカップ形状の前記第2の深さは、10mmから20mmである
    請求項3記載の製造方法。
  5. 前記第2のシートは、前記第2のシートを厚み方向に貫通する複数の空気抜き孔を有する
    請求項1乃至4のいずれか一項記載の製造方法。
  6. 前記第2のシートは、前記第2のシートの前記第1のシートに対向する面に多数の空気通路を有する
    請求項1乃至4のいずれか一項記載の製造方法。
  7. 前記第2のシートを提供するステップは、絞り加工により前記第2のシートを原形状から前記第3のカップ形状に成形するステップを含む
    請求項1乃至6のいずれか一項記載の製造方法。
  8. 第1のシートに、第1の深さをもつ第1のカップ形状を成形するための第1の金型と、
    前記第1のシートと、前記第1のシートの表面又は裏面の少なくともいずれか一方に提供された第2のシートと、に第2の深さをもつ第2のカップ形状に成形し且つ相互接着された前記第1及び第2のシートを有する積層シート成形体を形成するための第2の金型と、
    前記第2の金型に供給される前の第2のシートに対し、第3の深さをもつ第3のカップ形状を成形するための第3の金型と、
    を有する製造装置。
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