JP6770693B2 - 外用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は外用組成物に関する。さらに詳しくは、グルコサミン含有外用組成物にカルボキシビニルポリマーとセルロース系高分子又はポリビニル系高分子とを配合することにより、前記外用組成物の使用性(容器からの出しやすさ)及び使用感(塗り広げやすさ及び/又は肌なじみ)を向上させた技術に関する。
グルコサミンは、グルコースの一部の水酸基がアミノ基に置換された天然アミノ糖であり、生体中の様々な複合糖質中に構成単位として存在している。前記複合糖質の代表例としてはヒアルロン酸が知られており、結合組織や皮膚組織、軟骨、関節液などに多く分布し、その高い保水性によって細胞の機能や形態を維持したり滑剤として働いたりする他、細胞接着、増殖、分化など細胞表面における機能に関して重要な働きを担っている。また、ヒアルロン酸やグルコサミンから生成されるコンドロイチンの減少は、肌の老化にも関与すると考えられている。
この様なグルコサミンの生体内機能を反映するものとして、変形性関節炎等の鎮痛作用及び症状の改善効果、美肌効果、血流改善効果等が奏されることが報告されており、内服では食品やサプリメント、外用では化粧水やゲル剤、クリーム剤等のグルコサミン含有製品が市販されている。例えば、特開2012−041302号公報(特許文献1)には、グルコサミンを含有した化粧料が提案されている。
また、グルコサミンは加熱やpHの影響により着色(褐変)する性質がメイラード反応として知られており、この反応ではpHが塩基性領域で着色が顕著になる。したがって、グルコサミンによる着色抑制の観点から、グルコサミン配合製剤等のグルコサミン含有組成物は酸性領域で調製されることが望ましい。
他方、一般に、外用製剤(外用組成物)に硬さを付与するために、ゲル化剤として知られるカルボキシビニルポリマーが汎用される。カルボキシビニルポリマーはアクリル酸系の親水性架橋ポリマーであり、pH調節剤を添加することにより増粘し、ゲル化剤としての性状を示す。しかしながら、カルボキシビニルポリマーにグルコサミンを配合する場合、グルコサミンによる着色を考慮して酸性領域で調製すると、製剤(組成物)が十分にゲル化せず、水っぽくゆるい状態であるため、チューブ状の容器に収納した場合には製剤が容器の口元から垂れやすいという課題が生じ、ジャー容器に収納した場合にも同様に、手に取りづらく使用性に劣るという課題が生じる。また、pHを中性に近づけていくと、製剤は粘度が増す一方で、塗り広げにくく肌になじみ難くなるという課題が生じる。
また、製剤に粘度を付与するために、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース系高分子を単独で添加した場合には、配合量が少量の場合、製剤がゆるい状態であるため、チューブ状の容器に収納した場合には容器の口元から垂れやすいという課題が、ジャー容器に収納した場合には手に取りづらく使用性に劣るという課題が、それぞれ生じる。また、ある程度の粘度を付与するために配合量を増やすと、べたついたり肌になじみ難くなって使用感に劣るという課題が生じる。
特開2012−041302号公報
本発明は上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、使用性(容器からの出しやすさ)及び使用感(塗り広げやすさ及び/又は肌なじみ)を向上させたグルコサミン含有外用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため種々検討した結果、グルコサミンと、カルボキシビニルポリマーと、セルロース系高分子又はポリビニル系高分子とを組み合わせることにより、グルコサミンを含有する外用組成物の性状が向上し、容器から出しやすく、かつ、塗り広げやすく肌なじみがよくなることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、以下のとおりである。
(1)A)グルコサミン、B)カルボキシビニルポリマー、及び、C)セルロース系高分子又はポリビニル系高分子を含有することを特徴とする外用組成物。
(2)A)グルコサミンが、N−アセチルグルコサミン、グルコサミン塩酸塩及びグルコサミン硫酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である(1)に記載の外用組成物。
(3)C)セルロース系高分子が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びメチルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種である(1)又は(2)に記載の外用組成物。
(4)C)ポリビニル系高分子が、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種である(1)又は(2)に記載の外用組成物。
(5)pHが、3.5〜7である(1)〜(4)のいずれかに記載の外用組成物。
本発明により、グルコサミンを含有する外用組成物の性状を向上させることが可能となり、使用性(容器からの出しやすさ)及び使用感(塗り広げやすさ及び/又は肌なじみ)に優れた外用組成物の提供が可能となる。
本発明に使用するA)グルコサミンは、化学式C13NOで示される化合物の他、その誘導体及びそれらの塩を包含し、合成物や発酵産物、カニ、えび等のキチン分解物から得られる分解産物等いずれも使用可能であり、特に限定されず、これらのうちの一種を単独であっても二種以上の混合物であってもよい。また、前記誘導体とは、例えば、N−アセチルグルコサミンなどの誘導体を包含し、前記塩とは、グルコサミン塩酸塩、グルコサミン硝酸塩などの塩類を包含する。これらの中でも、A)グルコサミンとしては、好ましくはN−アセチルグルコサミンである。
A)グルコサミンの含有量(化学式C13NOで示される化合物、その誘導体、若しくはそれらの塩の含有量、又は、これらが混合物である場合にはそれらの合計含有量)は特に限定されないが、外用組成物全量に対して、通常0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%である。
本発明のB)カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸及びメタクリル酸等のカルボキシ基を有するビニルモノマーの単独重合体、及び前記カルボキシ基を有するビニルモノマーと他のビニルモノマーとの共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種を意味し、好ましくは、次式:
−CH−C(COOX)H−
[Xは水素原子、アルカリ金属又はアンモニウム基を示す。]
で示される構成単位からなるビニルポリマーであり、これらのうちの一種を単独であっても二種以上の混合物であってもよい。B)カルボキシビニルポリマーとしては、前記構成単位中のXが水素原子であることが好ましいが、本発明の外用組成物中においては、カルボキシ基が中和されてかかる水素原子の全て又は一部がアルカリ金属又はアンモニウム基に置換されていてもよい。また、かかるB)カルボキシビニルポリマーには、例えば、0.5%水溶液(pH:6.5〜7.5)の粘度が4000〜10000mPa・s、40000〜60000mPa・sなど粘度の異なるいくつかのタイプがあり、本発明では特に限定されず、外用組成物としたときの態様に応じて適宜に使い分けることができるが、外用組成物の容器からの出しやすさがさらに向上し、より使用性に優れる傾向にある観点から、好ましくは前記粘度が40000〜60000mPa・sのものである。
B)カルボキシビニルポリマーの含有量(混合物である場合にはそれらの合計含有量)は特に限定されないが、外用組成物全量に対して、通常0.01〜5質量%、好ましくは0.02〜2質量%である。また、A)グルコサミン1質量部に対して、好ましくは0.02〜20質量部であり、より好ましくは0.04〜5質量部であり、さらに好ましくは0.04〜1.5質量部である。前記含有量が前記下限未満であると、外用組成物において優れた使用性、すなわち、容器からの出しやすさが十分に発揮されない傾向にあり、他方、前記上限を超えると、外用組成物において優れた使用感、すなわち、塗り広げやすさ及び/又は肌なじみが十分に発揮されない傾向にある。
本発明の外用組成物は、C)セルロース系高分子又はポリビニル系高分子を含有する。
前記セルロース系高分子は、セルロースの他、セルロースを部分的に変性したセルロース誘導体を包含し、これらのうちの一種を単独であっても二種以上の混合物であってもよい。前記セルロース誘導体としては、特に限定されないが、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース;エチルセルロース、メチルセルロース等のアルキルセルロースが挙げられる。これらの中でも、前記セルロース系高分子としては、好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースである。また、ヒドロキシプロピルメチルセルロースには2%水溶液(20℃)の粘度が50、400、1500、4000、10000、15000、100000mPa・sなど異なるタイプがあるが、本発明では、より粘度が高いほうが外用組成物においてより優れた使用性(容器からの出しやすさ)が発揮される傾向にある観点から、前記粘度が10000mPa・s以上のものが好ましい。また、メチルセルロースには2%水溶液(20℃)の粘度が15、25、100、1500、4000mPa・sなど異なるタイプがあるが、本発明では、より粘度が高いほうが外用組成物においてより優れた使用性(容器からの出しやすさ)が発揮される傾向にある観点から、1500mPa・s以上のものが好ましい。さらに、ヒドロキシプロピルセルロースには2%水溶液の粘度が6〜10、150〜400、1000〜4000mPa・sなど異なるタイプがあるが、本発明では、より粘度が高いほうが外用組成物においてより優れた使用性(容器からの出しやすさ)が発揮される傾向にある観点から、前記粘度が150mPa・s以上のものが好ましい。
前記セルロース系高分子の含有量(混合物である場合にはそれらの合計含有量)は、特に限定されないが、外用組成物全量に対して、通常0.02〜10質量%、好ましくは0.05〜3質量%であり、より好ましくは0.05〜1質量%であり、さらに好ましくは0.06〜0.5質量%である。また、B)カルボキシビニルポリマー1質量部に対して、好ましくは0.1質量部〜5質量部であり、より好ましくは0.25質量部〜3質量部であり、さらに好ましくは0.3〜2.5質量部である。前記含有量が前記下限未満であると、外用組成物において十分に優れた使用性(容器からの出しやすさ)が発揮されない傾向にあり、他方、前記上限を超えると、外用組成物において十分に優れた使用感(塗り広げやすさ及び/又は肌なじみ)が発揮されない傾向にある。
前記ポリビニル系高分子は、前記カルボキシ基を有するビニルモノマー以外のビニルモノマーの単独重合体及び共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種を意味し、好ましくは、次式:
−CH−C(R)H−
[Rは次式:
−COOX
[Xは水素原子、アルカリ金属又はアンモニウム基を示す。]
で示される基以外の一価の基を示す。]
で示される構成単位からなるビニルポリマーであり、これらのうちの一種を単独であっても二種以上の混合物であってもよい。前記Rとしては、水酸基及び5員ラクタム環等が挙げられる。また、本発明の外用組成物中において、前記ポリビニル系高分子としては、前記構成単位中のRの全て又は一部が中和されていてもよい。前記ポリビニル系高分子としては、特に限定されないが、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールである。また、ポリビニルピロリドンには5%水溶液(25℃)の粘度が3、10、150、350mPa・sなど異なるタイプがあるが、本発明では、より粘度が高いほうが外用組成物においてより優れた使用性(容器からの出しやすさ)が発揮される傾向にある観点から、150mPa・s以上のものが好ましい。また、ポリビニルアルコールには4%水溶液(20℃)の粘度が20.0〜24.5、27.0〜33.0、40.0〜46.0mPa・sなど異なるタイプがあるが、本発明では、より粘度が高いほうが外用組成物においてより優れた使用性(容器からの出しやすさ)が発揮される傾向にある観点から、前記粘度が40.0〜46.0mPa・sのものが好ましい。
前記ポリビニル系高分子の含有量(混合物である場合にはそれらの合計含有量)は、特に限定されないが、外用組成物全量に対して、通常0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜10質量%である。また、B)カルボキシビニルポリマー1質量部に対して、好ましくは1質量部〜50質量部であり、より好ましくは10質量部〜25質量部である。前記含有量が前記下限未満であると、外用組成物において十分に優れた使用性(容器からの出しやすさ)が発揮されない傾向にあり、他方、前記上限を超えると、外用組成物において十分に優れた使用感(塗り広げやすさ及び/又は肌なじみ)が発揮されない傾向にある。
グルコサミンは、通常、塩基性では着色するため、本発明における外用組成物のpHは3.5〜7、好ましくは3.5〜6である。
本発明の外用組成物の形態としては、例えば、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系として、ゲル、クリーム、乳液、美容液、ローション、ポンプスプレー、エアゾールなどの形態にしたものが挙げられる。特に、本発明の効果(優れた使用性及び使用感)がより十分に奏される観点からはゲルやクリームが好ましい。また、これらの外用組成物は、ジャー容器やチューブ状の容器に入れて用いることができる。
これらの形態は、常法により調製可能である。例えば、ゲルは、先ず、A)グルコサミンを、水、又は水とエタノール及び/又は多価アルコールとの混液に溶解・分散させ、C)セルロース系高分子又はポリビニル系高分子を添加する。次いで、B)カルボキシビニルポリマー及び必要に応じて他のゲル化剤を添加し、さらに必要に応じてpH調節剤を加えることにより、ゲル状の外用組成物を得ることができる。このように調製した外用組成物(製剤)には、必要に応じて、酸化防止剤、清涼化剤、香料などの添加物を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。
前記pH調節剤は、pHを調製し得るものであれば特に限定されず、例えば、塩基性物質(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基;トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどの有機アミン等)、酸性物質(クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸;リン酸、硫酸、硝酸、塩酸等の無機酸)を用いることができ、また、塩基性化合物と前記有機酸又は前記無機酸との酸付加塩を用いることもできる。また、前記酸化防止剤はエデト酸(EDTA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)等を用いることができる。
以下に、実施例、比較例を示し、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下に限定されるものではない。
(実施例1〜3、比較例1〜4)
実施例1〜3、比較例1〜4の外用組成物を、それぞれ、表1に示す処方(組成)となるように調製した。先ず、精製水にN−アセチルグルコサミンを溶解させた後、処方に応じてヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースを添加し、溶解させた。ヒドロキシプロピルメチルセルロースについては、予め調製した2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液(精製水を70〜80℃で加温しながらヒドロキシプロピルメチルセルロース(20℃における2%水溶液粘度:100000mPa・s、以下同じ)を分散させ、氷冷しながら溶解させた)をヒドロキシプロピルメチルセルロースの最終濃度が得られる外用組成物中の0.4質量部(0.4質量%)となるよう添加し、溶解させた。また、メチルセルロースについてはメチルセルロース(20℃における2%水溶液粘度:4000mPa・s)を添加し分散させた後、70〜80℃で溶解させた。ヒドロキシプロピルセルロースについては、ヒドロキシプロピルセルロース(2%水溶液粘度:150〜400mPa・s)を常温で添加し分散・溶解させた。次いで、これらの溶液に、予め調製した2%カルボキシビニルポリマー水溶液(カルボキシビニルポリマー:pH6.5〜7.5における0.5%水溶液粘度:40000〜60000mPa・s、以下同じ)をカルボキシビニルポリマーの最終濃度が得られる外用組成物中に0.2質量部(0.2質量%)になるよう添加し、pH調節剤(水酸化ナトリウム溶液)を加え、精製水で全量を100質量部としてこれを外用組成物(ゲル剤)とした。なお、表1中の数値(pHを除く)の単位は「質量部(より具体的には「g/100g」)」であり、精製水の「全100」とは、他の成分と合わせた組成物の全量が100質量部となるように精製水が含有されていることを示す(以下同じ)。
(実施例4〜5、比較例5〜7)
実施例4及び実施例5、比較例5〜7の外用組成物を、それぞれ、表2に示す処方(組成)となるように調製した。先ず、精製水にN−アセチルグルコサミンを溶解させた後、処方に応じてポリビニルピロリドン(25℃における5%水溶液粘度:150mPa・s)又はポリビニルアルコール(20℃における4%水溶液粘度:40.0〜46.0mPa・s)を添加し、溶解させた。ポリビニルピロリドンについては、常温にて分散、溶解させた。ポリビニルアルコールについては、常温にて分散し、70〜80℃で加温しながら溶解させた後にこの溶液を常温に戻した。次いで、これらの溶液に、予め調製した2%カルボキシビニルポリマー水溶液をカルボキシビニルポリマーの最終濃度が得られる外用組成物中に0.2質量部(0.2質量%)になるよう添加し、pH調節剤(水酸化ナトリウム溶液)を加え、精製水で全量を100質量部としてこれを外用組成物(ゲル剤)とした。
(実施例6、比較例8〜9)
実施例6、比較例8及び比較例9の外用組成物を、それぞれ、表3に示す処方(組成)となるように調製した。先ず、精製水にグルコサミン塩酸塩を溶解させた後、70〜80℃で加温しながらヒドロキシプロピルメチルセルロースを分散させ、氷冷しながら溶解させた。この溶液を室温に戻した後、予め調製した2%カルボキシビニルポリマー水溶液をカルボキシビニルポリマーの最終濃度が得られる外用組成物中に0.5質量部(0.5質量%)になるよう添加し、pH調節剤(水酸化ナトリウム溶液)を加え、精製水で全量を100質量部としてこれを外用組成物(ゲル剤)とした。
(実施例7、比較例10〜11)
実施例7、比較例10及び比較例11の外用組成物を、それぞれ、表4に示す処方(組成)となるように調製した。先ず、精製水にグルコサミン硫酸塩を溶解させた後、70〜80℃で加温しながらヒドロキシプロピルメチルセルロースを分散させ、氷冷しながら溶解させた。この溶液を室温に戻した後、予め調製した2%カルボキシビニルポリマー水溶液をカルボキシビニルポリマーの最終濃度が得られる外用組成物中に0.5質量部(0.5質量%)になるよう添加し、pH調節剤(水酸化ナトリウム溶液)を加え、精製水で全量を100質量部としてこれを外用組成物(ゲル剤)とした。
(試験例1)容器からの出しやすさ評価
各実施例及び比較例で調製した外用組成物を容器(アルミチューブ)に充填し、使用性の観点から、容器からの出しやすさを評価した。本試験で評価した容器からの出しやすさとは、具体的に、前記外用組成物をアルミチューブから押し出し、手に取った時の外用組成物の垂れにくさ、指への取りやすさを意味する(1:とても出しにくい、2:出しにくい、3:普通、4:出しやすい、5:とても出しやすい)。試験は評価者4人で実施し、4人の平均点を評点とした。
(試験例2)塗り広げやすさ評価
各実施例及び比較例で調製した外用組成物を肌に適量塗布した際の塗り広げやすさを評価した(1:とても塗り広げにくい、2:塗り広げにくい、3:普通、4:塗り広げやすい、5:とても塗り広げやすい)。試験は評価者4人で実施し、4人の平均点を評点とした。
(試験例3)肌なじみ評価
各実施例及び比較例で調製した外用組成物を肌に適量塗布した際の肌なじみを評価した(1:なじまない、2:ややなじみにくい、3:普通、4:ややなじむ、5:なじむ)。試験は評価者4人で実施し、4人の平均点を評点とした。
実施例1〜7及び比較例1〜11で得られた外用組成物について、試験例1〜3をそれぞれ実施し、得られた各結果を表5〜8に示す。
表5及び表6に示すように、N−アセチルグルコサミンにカルボキシビニルポリマー、及びセルロース系高分子又はポリビニル系高分子を組み合わせると、外用組成物の容器からの出しやすさ、塗り広げやすさ及び/又は肌なじみが優れていることが分かった。また、表7及び表8に示すように、グルコサミンとしてグルコサミン塩酸塩、又はグルコサミン硫酸塩を配合した場合も同様な結果だった。さらに、本外用組成物(実施例1〜7)は、手に取った時に垂れにくく、良好な使用性を有していた。
(実施例8〜12、比較例12)
実施例8〜12及び比較例12の外用組成物を、それぞれ、表9に示す処方(組成)となるように調製した。先ず、精製水にN−アセチルグルコサミンを溶解させた後、処方に応じてヒドロキシプロピルメチルセルロースを添加し、溶解させた。ヒドロキシプロピルメチルセルロースを溶解する際は、N−アセチルグルコサミンを溶解した溶液を70〜80℃で加温しながらヒドロキシプロピルメチルセルロースを添加し分散させ、氷冷しながら溶解させた。次いで、この溶液に、予め調製した2%カルボキシビニルポリマー水溶液をカルボキシビニルポリマーの最終濃度が得られる外用組成物中に0.2質量部(0.2質量%)になるよう添加し、pH調節剤(水酸化ナトリウム溶液)を加え、精製水で全量を100質量部としてこれを外用組成物(ゲル剤)とした。
実施例8〜12及び比較例12で得られた外用組成物について、試験例1〜3をそれぞれ実施し、得られた各結果を表10に示す。
表10に示すように、実施例8〜12で得られた外用組成物ではいずれも容器からの出しやすさ、塗り広げやすさ及び/又は肌なじみが優れていることが分かった。
(クリーム剤)
表11に記載の処方に従い外用組成物(クリーム剤)を調製した。先ず、油成分(ステアリルアルコール、ミリスチン酸オクチルドデシル、ハードファット、ステアリン酸ポリオキシル40、ジメチルポリシロキサン)を70〜80℃で加温しながら溶解させた。次いで、予め調製しておいた2%カルボキシビニルポリマー溶液をカルボキシビニルポリマーの最終濃度が得られる外用組成物中に0.5質量部(0.5質量%)となるよう秤量し、70〜80℃で加温した。加温した2%カルボキシビニルポリマー溶液に、上記の溶解させた油成分を添加し、攪拌した。これを室温まで冷却したものをA液とした。また、別のビーカーに精製水を秤量し、N−アセチルグルコサミンを溶解させた。この溶液を70〜80℃で加温しながらヒドロキシプロピルメチルセルロースを添加して分散させた後、冷却しながら溶解させたものをB液とした。A液にB液を添加し、均一に攪拌した後、水酸化ナトリウム溶液でpH調整し、精製水で全量を100質量部としたものを外用組成物(クリーム剤)とした。
本発明により、使用性及び使用感の優れたグルコサミン含有外用組成物を提供することが可能となった。よって、商品価値の高いグルコサミン配合外用組成物の市販を通じて化粧品・医薬部外品・医薬品産業等への発展が期待される。

Claims (3)

  1. A)グルコサミン、B)カルボキシビニルポリマー、及び、C)セルロース系高分子又はポリビニル系高分子を含有する外用組成物であり、
    A)グルコサミンが、N−アセチルグルコサミン、グルコサミン塩酸塩及びグルコサミン硫酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、
    B)カルボキシビニルポリマーの含有量が、外用組成物全量に対して0.01〜5質量%であり、
    C)セルロース系高分子を含有する場合、
    C)セルロース系高分子が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びメチルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、
    C)セルロース系高分子の含有量が、B)カルボキシビニルポリマー1質量部に対して0.3〜2.5質量部であり、
    C)ポリビニル系高分子を含有する場合、
    C)ポリビニル系高分子の含有量が、B)カルボキシビニルポリマー1質量部に対して1〜50質量部であり、かつ、
    ゲル又はクリームである、
    ことを特徴とする外用組成物。
  2. C)ポリビニル系高分子が、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の外用組成物。
  3. pHが、3.5〜7である請求項1又は2に記載の外用組成物。
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