JP6770649B2 - 有機エレクトロルミネッセンス表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置に関する。
従来から、外光反射による悪影響を抑制するために、円偏光板が有機エレクトロルミネッセンス表示装置(以下、「有機EL表示装置」ともいう。)に使用されている。
一方、近年、有機EL表示装置のフレキシブル化(屈曲可能化)に対する要望が強まっている。
しかし、有機EL表示装置を非常に小さい曲率直径で屈曲させると、円偏光板中の位相差フィルムに大きな力(一部には引張力、一部には圧縮力)がかかり、その部分の光学特性が変化してしまう。特許文献1においては、上記のような問題に対して、所定の光学特性を示す位相差フィルムを含み、位相差フィルムの遅相軸方向が表示装置の屈曲方向に対して20〜70度の角度を規定するように調整されている円偏光板を提供している。
特開2014−170221号公報
一方、近年、有機EL表示装置の視認性に関してより一層の向上が求められており、屈曲可能な有機EL表示装置を屈曲させた際の屈曲部における色味変化のより一層の低減が求められている。
本発明者らは、特許文献1に記載の円偏光板の特性について検討を行ったところ、上記要望を必ずしも満足することができず、さらなる改良が必要であった。
そこで、本発明は、屈曲部における色味変化が低減された有機EL表示装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、従来技術の問題点について鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
(1) 視認側から、円偏光板と、第1密着層と、屈曲可能な有機エレクトロルミネッセンス表示パネルと、を含む有機エレクトロルミネッセンス表示装置であって、
円偏光板が、視認側から、直線偏光子と、第2密着層と、λ/4板として機能する位相差層とを含み、
第1密着層の複素弾性率が2.50×105Pa以下であり、
第1密着層が、第2密着層よりも厚く、
有機エレクトロルミネッセンス表示装置を屈曲させた際に形成される稜線の延在方向に対して、直線偏光子の吸収軸が0±30°または90±30°の角度に位置する、有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
(2) 位相差層が、逆波長分散性を示す、(1)に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
(3) 位相差層が、順波長分散性を示すλ/2板、および、順波長分散性を示すλ/4板を含む、(1)または(2)に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
(4) λ/2板およびλ/4板の少なくとも一方が液晶化合物を用いて形成された層である、(3)に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
(5) 位相差層が、逆分散波長特性を示す単層のλ/4板を含む、(1)または(2)に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
(6) λ/4板が、液晶化合物を用いて形成された層である、(5)に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
(7) 位相差層が、波長550nmにおける厚み方向のレタデーションが−150〜−10nmであるポジティブCプレートをさらに含む、(1)〜(6)のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
(8) 位相差層の厚みが20μm以下である、(1)〜(7)のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
本発明によれば、屈曲部における色味変化が低減された有機EL表示装置を提供することを課題とする。
本発明の有機EL表示装置の一実施態様の断面図である。 直線偏光子の吸収軸の位置を説明するための図である。 有機EL表示装置の屈曲形態を説明する概略図である。 有機EL表示装置の屈曲形態を説明する概略図である。 有機EL表示装置の屈曲形態を説明する概略図である。 有機EL表示装置の屈曲形態を説明する概略図である。 有機EL表示装置の屈曲形態を説明する概略図である。
以下、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。
なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
また、角度について「直交」および「平行」とは、厳密な角度±10°の範囲を意味するものとし、並びに角度について「同一」および「異なる」は、その差が5°未満であるか否かを基準に判断できる。
また、本明細書では、「可視光」とは、380〜780nmのことをいう。また、本明細書では、測定波長について特に付記がない場合は、測定波長は550nmである。
本明細書において「遅相軸」とは、面内において屈折率が最大となる方向を意味する。
本明細書において、「傾斜角」とは、傾斜した液晶化合物が層平面となす角度を意味し、液晶化合物の屈折率楕円体において最大の屈折率の方向が層平面となす角度のうち、最大の角度を意味する。従って、正の光学的異方性を持つ棒状液晶化合物では、傾斜角は棒状液晶化合物の長軸方向すなわちダイレクター方向と層平面とのなす角度を意味する。また、本発明において、「平均傾斜角」とは、位相差層の上界面での傾斜角から下界面までの傾斜角の平均値を意味する。
本発明において、Re(λ)およびRth(λ)は各々、波長λにおける面内のレタデーションおよび厚み方向のレタデーションを表す。例えば、Re(450)は、波長450nmにおける面内レタデーションを表す。特に記載がないときは、波長λは、550nmとする。
本発明において、Re(λ)およびRth(λ)はAxoScan OPMF−1(オプトサイエンス社製)において、波長λで測定した値である。AxoScanにて平均屈折率((Nx+Ny+Nz)/3)と膜厚(d(μm))を入力することにより、
遅相軸方向(°)
Re(λ)=R0(λ)
Rth(λ)=((nx+ny)/2−nz)×d
が算出される。
なお、R0(λ)は、AxoScan OPMF−1で算出される数値として表示されるものであるが、Re(λ)を意味している。
本明細書において、屈折率nx、ny、および、nzは、アッベ屈折率(NAR−4T、アタゴ(株)製)を使用し、光源にナトリウムランプ(λ=589nm)を用いて測定する。また、波長依存性を測定する場合は、多波長アッベ屈折計DR−M2(アタゴ(株)製)にて、干渉フィルタとの組み合わせで測定できる。
また、ポリマーハンドブック(JOHN WILEY&SONS,INC)、および、
各種光学フィルムのカタログの値を使用できる。主な光学フィルムの平均屈折率の値を以下に例示する:セルロースアシレート(1.48)、シクロオレフィンポリマー(1.52)、ポリカーボネート(1.59)、ポリメチルメタクリレート(1.49)、および、ポリスチレン(1.59)。
また、本明細書において、Nzファクターとは、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で与えられる値である。
なお、本明細書において、Cプレートは以下のように定義する。
Cプレートは、ポジティブCプレート(正のCプレート)とネガティブCプレート(負のCプレート)との2種があり、ポジティブCプレートは式(C1)の関係を満たすものであり、ネガティブCプレートは式(C2)の関係を満たすものである。なお、ポジティブCプレートはRthが負の値を示し、ネガティブCプレートはRthが正の値を示す。
式(C1) nz>nx≒ny
式(C2) nz<nx≒ny
なお、上記「≒」とは、両者が完全に同一である場合だけでなく、両者が実質的に同一である場合も包含する。「実質的に同一」とは、例えば、(nx−ny)×d(ただし、dはフィルムの厚みである)が、0〜10nm、好ましくは0〜5nmの場合も「nx≒ny」に含まれる。
本発明の特徴点としては、第1密着層の複素弾性率を所定の範囲に調整する点、第1密着層の厚みと第2密着層の厚みとを所定の関係となるように調整する点、および、有機EL表示装置を屈曲させた際に形成される稜線の延在方向に対して、直線偏光子の吸収軸が所定の範囲となるように円偏光板を配置している点が挙げられる。上記の特徴点を満たすことにより、有機EL表示装置を屈曲させた際の屈曲部に、引張力または圧縮力がかかった場合でも、特に直線偏光子の吸収軸の位置がズレにくく、結果として所望の効果が得られると考えられる。
以下に、本発明の有機EL表示装置の一実施態様について図面を参照して説明する。図1に、本発明の円偏光板の一実施態様の断面図を示す。なお、本発明における図は模式図であり、各層の厚みの関係や位置関係などは必ずしも実際のものとは一致しない。以下の図も同様である。
有機EL表示装置10は、視認側から、円偏光板12と、第1密着層14と、有機EL表示パネル16とを含み、円偏光板12は、視認側から直偏偏光子18と、第2密着層20と、λ/4板として機能する位相差層22とを含む。
以下では、まず、有機EL表示装置に含まれる各部材について詳述する。
<直線偏光子>
直線偏光子は、光を特定の直線偏光に変換する機能を有する部材であればよく、主に、吸収型直線偏光子を利用できる。
吸収型直線偏光子としては、ヨウ素系偏光子、二色性染料を利用した染料系偏光子、および、ポリエン系偏光子が挙げられる。ヨウ素系偏光子および染料系偏光子には、塗布型偏光子および延伸型偏光子があり、いずれも適用できるが、ポリビニルアルコールにヨウ素または二色性染料を吸着させ、延伸して作製される偏光子が好ましい。
また、基材上にポリビニルアルコール層を形成した積層フィルムの状態で延伸および染色を施すことで直線偏光子を得る方法として、特許第5048120号公報、特許第5143918号公報、特許第5048120号公報、特許第4691205号公報、特許第4751481号公報、および、特許第4751486号公報に記載の方法が挙げられる。
なかでも、取り扱い性の点から、ポリビニルアルコール系樹脂(−CH2−CHOH−を繰り返し単位として含むポリマー、特に、ポリビニルアルコールおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1つが好ましい。)を含む直線偏光子が好ましい。
直線偏光子の厚みは特に制限されないが、取り扱い性に優れると共に、光学特性にも優れる点より、35μm以下が好ましく、1〜25μmがより好ましい。上記厚みであれば、有機EL表示装置の薄型化に対応可能となる。
<第2密着層>
第2密着層は、上述した直線偏光子と後述する位相差層との間を密着させる層である。
第2密着層の厚みは、後述する第1密着層の厚みと所定の関係を満たせば特に制限されないが、0.5〜50μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。
第2密着層は、粘着剤層であっても、接着剤層であってもよい。接着剤層としては、光(例えば、紫外光(UV))照射または加熱によって硬化する接着剤を硬化させて得られる層であってもよい。
第2密着層の形成方法は特に制限されないが、例えば、UV硬化型接着剤を用いる場合、直線偏光子上にUV硬化型接着剤を塗布して塗膜を形成して、後述する位相差層を塗膜に貼り合わせた後、UV照射を行い、塗膜を硬化させて、接着剤層を得る方法が挙げられる。また、粘着剤層を用いる場合、直線偏光子上にシート状の粘着剤層を貼り合わせて、さらに、後述する位相差層を粘着剤層上に貼り合わせる方法が挙げられる。
<位相差層>
位相差層は、λ/4板として機能する層である。
λ/4板として機能する層とは、ある特定の波長の直線偏光を円偏光に(または、円偏光を直線偏光に)変換する機能を有する層である。より具体的には、所定の波長λnmにおける面内レタデーションがRe(λ)=λ/4(または、この奇数倍)を示す層である。この式は、可視光域のいずれかの波長(例えば、550nm)において達成されていればよいが、波長550nmにおける面内レタデーションRe(550)が、以下の関係を満たすことが好ましい。
100nm≦Re(550)≦160nm
なかでも、110nm≦Re(550)≦150nmを満たすことがより好ましい。
位相差層は、順波長分散性を示しても、逆波長分散性を示してもよいが、本発明の効果がより優れる点で、逆波長分散性を示すことが好ましい。なお、上記順波長分散性および逆波長分散性は、可視光域において示されることが好ましい。
なお、位相差層が順波長分散性を示すとは、面内レタデーションが、測定波長が大きくなるにつれて小さくなることを意味する。
また、位相差層が逆波長分散性を示すとは、面内レタデーションが、測定波長が大きくなるにつれて大きくなることを意味する。
位相差層の厚みは特に制限されないが、200μm以下の場合が多く、本発明の効果がより優れる点で、60μm以下が好ましく、35μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。下限は特に制限されないが、0.5μm以上が好ましい。
位相差層は、単層構造であっても、複層構造であってもよい。
位相差層が複層構造である場合、位相差層は、順波長分散性を示すλ/2板、および、順波長分散性を示すλ/4板を含むことが好ましい。
位相差層が上記のようにλ/2板およびλ/4板を含む場合、色味変化がより抑制され、かつ、斜め方向からの視認性がより優れる点で、λ/2板およびλ/4板の一方が棒状液晶化合物を用いて形成された層であり、他方が円盤状液晶化合物を用いて形成された層であることが好ましい。
λ/2板は、特定の波長λnmにおける面内レタデーションRe(λ)がRe(λ)=λ/2を満たす光学異方性層のことをいう。この式は、可視光域のいずれかの波長(例えば、550nm)において達成されていればよい。なかでも、波長550nmにおける面内レタデーションRe(550)が、以下の関係を満たすことが好ましい。
210nm≦Re(550)≦300nm
なかでも、220nm≦Re(550)≦290nmを満たすことがより好ましい。
λ/2板の厚みは、特に制限されないが、薄型化の点から、0.5〜10μmが好ましく、0.5〜5μmがより好ましい。
なお、上記厚みは平均厚みを意図し、λ/2板の任意の5点の厚みを測定し、それらを算術平均したものである。
λ/4板の定義は、上述した通りである。
λ/4板の遅相軸とλ/2板の遅相軸とのなす角度θは、60±10°の範囲であることが好ましく、60±8°の範囲であることがより好ましく、60±5°の範囲であることがさらに好ましい。
なお、上記角度とは、直線偏光子表面の法線方向から視認した際の、λ/4板の遅相軸とλ/2板の遅相軸とのなす角度を意図する。
λ/4板の厚みは、特に制限されないが、薄型化の点から、0.5〜10μmが好ましく、0.5〜5μmがより好ましい。
なお、上記厚みは平均厚みを意図し、λ/4板の任意の5点の厚みを測定し、それらを算術平均したものである。
位相差層が単層構造である場合は、逆波長分散性を示す単層のλ/4板から構成されることが好ましい。
単層のλ/4板の厚みの好適範囲は、上述の通りである。
位相差層は、さらに、上述したλ/2板およびλ/4板以外の層を含んでいてもよく、斜め方向の視認性がより向上する点で、波長550nmにおける厚み方向のレタデーションが−150〜−10nmであるポジティブCプレートをさらに含んでいてもよい。
上記ポジティブCプレートの波長550nmにおける厚み方向のレタデーションは、−150〜−10nmが好ましく、−120〜−60nmがより好ましい。
位相差層中におけるポジティブCプレートの配置位置は特に制限されず、位相差層中の最も直線偏光子側に配置されていてもよく、直線偏光子側とは最も反対側に配置されていてもよい。
上述した直線偏光子の吸収軸と位相差層の遅相軸との関係は特に制限されないが、例えば、位相差層がλ/2板およびλ/4板を含み、円偏光板中において、視認側から偏光子、λ/2板およびλ/4板の順で配置されている場合、直線偏光子の吸収軸とλ/2板の遅相軸とのなす角度は、67〜83°が好ましく、70〜80°がより好ましい。
なお、上記角度とは、直線偏光子表面の法線方向から視認した際の、直線偏光子の吸収軸とλ/2板の遅相軸とのなす角度を意図する。
また、位相差層が単層のλ/4板より構成される場合、直線偏光子の吸収軸とλ/4板の遅相軸とのなす角度は、37〜53°が好ましく、40〜50°がより好ましい。
なお、上記角度とは、直線偏光子表面の法線方向から視認した際の、直線偏光子の吸収軸とλ/4板の遅相軸とのなす角度を意図する。
上記λ/4板、λ/2板およびポジティブCプレートは、液晶化合物を用いて形成された層であることが好ましい。ただし、上述した面内レタデーションなど所定の特性を満たせば、他の材料で構成されていてもよい。例えば、ポリマーフィルム(特に、延伸処理が施されたポリマーフィルム)から形成されていてもよい。
液晶化合物の種類は特に制限されないが、その形状から、棒状タイプ(棒状液晶化合物)と円盤状タイプ(円盤状液晶化合物。ディスコティック液晶化合物)とに分類できる。さらにそれぞれ低分子タイプと高分子タイプとがある。高分子とは一般に重合度が100以上のものを指す(高分子物理・相転移ダイナミクス,土井正男 著,2頁,岩波書店,1992)。なお、2種以上の棒状液晶化合物、2種以上の円盤状液晶化合物、または、棒状液晶化合物と円盤状液晶化合物との混合物を用いてもよい。
λ/4板、λ/2板およびポジティブCプレートは、光学特性の温度変化および湿度変化を小さくできることから、重合性基を有する液晶化合物(棒状液晶化合物または円盤状液晶化合物)を用いて形成することがより好ましい。液晶化合物は2種類以上の混合物でもよく、その場合、少なくとも1つが2以上の重合性基を有していることが好ましい。
つまり、λ/4板、λ/2板およびポジティブCプレートは、重合性基を有する液晶化合物(棒状液晶化合物または円盤状液晶化合物)が重合などによって固定されて形成された層であることが好ましく、この場合、層となった後はもはや液晶性を示す必要はない。
上記重合性基の種類は特に制限されず、ラジカル重合またはカチオン重合が可能な重合性基が好ましい。
ラジカル重合性基としては、公知のラジカル重合性基を用いることができ、アクリロイル基またはメタアクリロイル基が好ましい。
カチオン重合性基としては、公知のカチオン重合性基を用いることができ、脂環式エーテル基、環状アセタール基、環状ラクトン基、環状チオエーテル基、スピロオルソエステル基、および、ビニルオキシ基などが挙げられる。なかでも、脂環式エーテル基またはビニルオキシ基が好ましく、エポキシ基、オキセタニル基、または、ビニルオキシ基がより好ましい。
λ/4板、λ/2板およびポジティブCプレートの形成方法は特に制限されず、公知の方法が挙げられる。
なかでも、面内レタデーションの制御がしやすい点から、重合性基を有する液晶化合物(以後、単に「重合性液晶化合物」とも称する)を含む組成物(以後、単に「組成物」とも称する)を塗布して塗膜を形成し、塗膜に配向処理を施して重合性液晶化合物を配向させ、得られた塗膜に対して硬化処理(紫外線の照射(光照射処理)または加熱処理)を施して、λ/4板、λ/2板またはポジティブCプレートを形成する方法が好ましい。
以下、上記方法の手順について詳述する。
まず、支持体上に、組成物を塗布して塗膜を形成し、塗膜に配向処理を施して重合性液晶化合物を配向させる。
使用される組成物は、重合性液晶化合物を含む。重合性液晶化合物の定義は、上述した通りである。
組成物中における重合性液晶化合物の含有量は特に制限されないが、組成物中の全固形分に対して、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。上限は特に制限されないが、99質量%以下の場合が多い。
なお、組成物中の全固形分には、溶媒は含まれない。
上記組成物には、上述した重合性液晶化合物以外の成分が含まれていてもよい。
組成物には、重合開始剤が含まれていてもよい。使用される重合開始剤は、重合反応の形式に応じて選択され、例えば、熱重合開始剤、および、光重合開始剤が挙げられる。例えば、光重合開始剤としては、α−カルボニル化合物、アシロインエーテル、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物、多核キノン化合物、および、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせなどが挙げられる。
組成物中における重合開始剤の含有量は、組成物の全固形分に対して、0.01〜20質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
また、組成物には、重合性モノマーが含まれていてもよい。
重合性モノマーとしては、ラジカル重合性またはカチオン重合性の化合物が挙げられる。なかでも、多官能性ラジカル重合性モノマーが好ましい。また、重合性モノマーとしては、上記の重合性基を有する液晶化合物と共重合性のモノマーが好ましい。例えば、特開2002−296423号公報中の段落[0018]〜[0020]に記載の重合性モノマーが挙げられる。
組成物中における重合性モノマーの含有量は、重合性液晶化合物の全質量に対して、0.1〜50質量%が好ましく、0.5〜30質量%がより好ましい。
また、組成物には、界面活性剤が含まれていてもよい。
界面活性剤としては、従来公知の化合物が挙げられるが、特にフッ素系化合物が好ましい。例えば、特開2001−330725号公報中の段落[0028]〜[0056]に記載の化合物、および、特願2003−295212号明細書中の段落[0069]〜[0126]に記載の化合物が挙げられる。
また、組成物には、溶媒が含まれていてもよい。溶媒としては、有機溶媒が好ましい。有機溶媒としては、アミド(例:N,N−ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例:ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例:ピリジン)、炭化水素(例:ベンゼン、ヘキサン)、アルキルハライド(例:クロロホルム、ジクロロメタン)、エステル(例:酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル)、ケトン(例:アセトン、メチルエチルケトン)、および、エーテル(例:テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン)が挙げられる。なお、2種類以上の有機溶媒を併用してもよい。
また、組成物には、垂直配向剤、および、水平配向剤などの各種配向制御剤が含まれていてもよい。これらの配向制御剤は、界面側において液晶化合物を水平または垂直に配向制御可能な化合物である。
さらに、組成物には、上記成分以外に、紫外線吸収剤、密着改良剤、可塑剤、および、ポリマーなどが含まれていてもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン誘導体、サリチル酸エステル誘導体、トリアジン誘導体、トリアゾール誘導体、および、アクリロニトリル誘導体が挙げられる。
使用される支持体は、組成物を塗布するための基材として機能を有する部材である。支持体は、組成物を塗布および硬化させた後に剥離される仮支持体であってもよい。
支持体(仮支持体)としては、プラスチックフィルムの他、ガラス基板を用いてもよい。プラスチックフィルムを構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、セルロース誘導体、シリコーン樹脂、および、ポリビニルアルコール(PVA)などが挙げられる。
支持体の厚みは、5〜1000μm程度であればよく、10〜250μmが好ましく、15〜90μmがより好ましい。
なお、必要に応じて、支持体上には、配向膜を配置してもよい。
配向膜は、一般的には、ポリマーを主成分とする。配向膜用ポリマーとしては、多数の文献に記載があり、多数の市販品を入手できる。利用されるポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリイミド、または、その誘導体が好ましい。ポリマーの側鎖には、アミド基、スルホキシド基、ヘテロ環基、脂環基、芳香環基、非芳香族炭化水素基、アルキルハライド基、エステル基、ケトン基、エーテル基、および、重合性基などの置換基が含まれていてもよい。
配向膜を形成するための組成物(配向膜形成用組成物)には、重合開始剤が含まれていてもよい。使用される重合開始剤は、重合反応の形式に応じて選択され、例えば、熱重合開始剤、および、光重合開始剤が挙げられる。例えば、光重合開始剤としては、α−カルボニル化合物、アシロインエーテル、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物、多核キノン化合物、および、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせなどが挙げられる。
配向膜形成用組成物中における重合開始剤の含有量は、配向膜形成用組成物の全固形分に対して、0.01〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
なお、耐久性の観点から、液晶化合物を塗布する前に上記配向膜に架橋処理を施してもよい。架橋方法は、反応の形式に応じて選択され、例えば、熱架橋、および、光架橋が挙げられる。
また、上記配向膜には、公知のラビング処理が施されることが好ましい。
本発明においては、配向膜の形成時に配向膜表面に接触しないことで面状悪化を防ぐことが可能となる理由から、配向膜としては光配向膜を利用することも好ましい。光配向膜としては、特開2015−227947号公報の段落0022〜0029に記載の光配向膜が挙げられる。
配向膜の厚みは、0.01〜10μmが好ましく、0.01〜1μmがより好ましい。
組成物の塗布方法としては、カーテンコーティング法、ディップコーティング法、スピンコーティング法、印刷コーティング法、スプレーコーティング法、スロットコーティング法、ロールコーティング法、スライドコーティング法、ブレードコーティング法、グラビアコーティング法、および、ワイヤーバー法が挙げられる。
次に、支持体上に形成された塗膜に、配向処理を施して、塗膜中の重合性液晶化合物を配向させる。
配向処理は、室温により塗膜を乾燥させる、または、塗膜を加熱することにより行うことができる。配向処理で形成される液晶相は、サーモトロピック性液晶化合物の場合、一般に温度または圧力の変化により転移させることができる。リオトロピック性液晶化合物の場合には、溶媒量などの組成比によっても転移させることができる。
なお、塗膜を加熱する場合の条件は特に制限されないが、加熱温度としては50〜150℃が好ましく、加熱時間としては10秒間〜5分間が好ましい。
次に、重合性液晶化合物が配向された塗膜に対して硬化処理を施す。
重合性液晶化合物が配向された塗膜に対して実施される硬化処理の方法は特に制限されず、例えば、光照射処理および加熱処理が挙げられる。なかでも、製造適性の点から、光照射処理が好ましく、紫外線照射処理がより好ましい。
光照射処理の照射条件は特に制限されないが、50〜1000mJ/cm2の照射量が好ましい。
また、位相差層は、λ/2板、λ/4板およびポジティブCプレートを密着させるための密着層(例えば、粘着剤層および接着剤層)を含んでいてもよい。なお、密着層を含まず、各光学異方性層の表面に直接に光学異方性層を形成して複層構造にしてもよい。
(その他の層)
また、円偏光板は、直線偏光子の表面上に、偏光子保護フィルムを有していてもよい。偏光子保護フィルムは、直線偏光子の片面上にのみ配置されていてもよいし、直線偏光子の両面上に配置されていてもよい。
偏光子保護フィルムの構成は特に制限されず、例えば、いわゆる透明支持体またはハードコート層であっても、透明支持体とハードコート層との積層体であってもよい。
ハードコート層としては、公知の層を使用でき、例えば、上述した多官能モノマーを重合硬化して得られる層であってもよい。
また、透明支持体としては、公知の透明支持体を使用でき、例えば、透明支持体を形成する材料としては、トリアセチルセルロースに代表される、セルロース系ポリマー(以下、セルロースアシレートという)、熱可塑性ノルボルネン樹脂(日本ゼオン(株)製のゼオネックス、ゼオノア、JSR(株)製のアートンなど)、アクリル樹脂、および、ポリエステル樹脂が挙げられる。
偏光子保護フィルムの厚みは特に制限されないが、有機EL表示装置の薄型化の点から、40μm以下が好ましく、25μm以下がより好ましい。下限は特に制限されないが、5μm以上の場合が多い。
また、各層の間の密着性担保のために、各層の間に粘着剤層または接着剤層を配置してもよい。さらに、各層の間に透明支持体を配置してもよい。
円偏光板の厚み(全体厚み)は特に制限されないが、薄型化の点からは、100μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましい。下限は特に制限されないが、通常、20μm以上の場合が多い。
円偏光板の厚みは、接触式膜厚測定計(アンリツ製)を用いて行いて測定を行い、厚みを等間隔に5点測定した値の平均値を用いる。
<第1密着層>
第1密着層は、上述した円偏光板と後述する有機EL表示パネルとを貼り合わせるために用いられる層である。円偏光板と有機EL表示パネルとの間に、バリアフィルム、タッチパネル、および、ハードコート層などのその他の層が含まれる場合、第1密着層は、円偏光板側に配置されている密着層を指す。
第1密着層の複素弾性率が2.50×105Pa以下であり、屈曲部における色味変化がより低減される点、および/または、折り曲げ時にクラックまたは剥離の発生がより抑制される点で、1.50×105Pa以下が好ましく、1.00×105Pa以下がより好ましい。下限は特に制限されないが、取り扱い性の点で、0.10×105Pa以上が好ましい。
第1密着層の複素弾性率の測定方法としては、幅0.5mm、長さ10mm、厚み1.5mmの第1密着層の試料を取付冶具にセットし、25℃湿度60%で1時間以上調湿する。その後、その環境(25℃湿度60%)にて、動的粘弾性測定装置(DVA−225:アイティー計測制御(株)製)で、周波数1Hz、歪み0.1%にてせん断変形させて測定する。なお、上記厚みの第1密着層を作製する際には、厚み1.5mmのサンプルを直接製造してもよいし、厚み1.5mm未満の厚みのシートを複数枚重ねてサンプルを製造してもよい。得られた貯蔵弾性率および損失弾性率から、以下式に基づいて、複素弾性率を算出する。
式:複素弾性率={(貯蔵弾性率)2+(損失弾性率)20.5
第1密着層は、第2密着層よりも厚い。つまり、第1密着層の厚みは、第2密着層の厚みより大きい。
第1密着層と第2密着層との厚み差(第1密着層の厚み−第2密着層の厚み)は特に制限されないが、屈曲部における色味変化がより低減される点で、0.5μm以上が好ましく、20μm以上がより好ましい。上記厚み差の上限は特に制限されないが、200μm以下の場合が多い。
第1密着層の厚みは、上述した第2密着層の厚みと所定の関係を満たせば特に制限されないが、屈曲部における色味変化がより低減される点で、200μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましく、50μm以下がさらに好ましく、30μm以下が特に好ましい。下限は特に制限されないが、10μm以上の場合が多い。
第1密着層は、粘着剤層であっても、接着剤層であってもよい。接着剤層としては、光(例えば、紫外光(UV))照射または加熱によって硬化する接着剤を硬化させて得られる層であってもよい。
第1密着層の形成方法は特に制限されないが、例えば、UV硬化型接着剤を用いる場合、直線偏光子上にUV硬化型接着剤を塗布して塗膜を形成して、後述する位相差層を塗膜に貼り合わせた後、UV照射を行い、塗膜を硬化させて、接着剤層を得る方法が挙げられる。また、粘着剤層を用いる場合、直線偏光子上にシート状の粘着剤層を貼り合わせて、さらに、後述する位相差層を粘着剤層上に貼り合わせる方法が挙げられる。
<有機EL表示パネル>
有機EL表示パネルは、屈曲可能なパネルである。なお、通常、屈曲可能な有機EL表示パネルは、特定の方向に屈曲可能な場合が多い。
このような有機EL表示パネルとしては、公知の構成の有機EL表示パネルを用いることができ、通常、電極間(陰極および陽極間)に有機発光層(有機エレクトロルミネッセンス層)を挟持してなる構造を有する。
<有機EL表示装置>
有機EL表示装置は、円偏光板と、第1密着層と、屈曲可能な有機エレクトロルミネッセンス表示パネルとを有する。なお、円偏光板上、または、円偏光板と有機EL表示パネルとの間に、バリアフィルム、タッチパネル、および、ハードコート層などのその他の層が含まれていてもよい。
有機EL表示装置において、直線偏光子の吸収軸は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置を屈曲させた際に形成される稜線の延在方向(以後、単に「稜線方向」ともいう)に対して、0±30°または90±30°の角度で配置される。つまり、直線偏光子は、上記関係が満たされるように有機EL表示装置内に配置される。
なかでも、屈曲部における色味変化がより低減される点で、直線偏光子の吸収軸は、稜線方向に対して、0±20°または90±20°が好ましく、0±10°または90±10°がより好ましい。
なお、上記角度位置は、円偏光板の直線偏光子側の表面の法線方向から円偏光板を観察した際に、稜線方向を基準に時計回り方向を正の値で表す。
上記稜線方向に関して、図2を用いてより詳細に説明する。図2において、有機EL表示装置が屈曲された態様の一例を示す。図2に示すように、有機EL表示装置100は、平面部30と、平面部30と直線状の屈曲開始線L(境界線)を介して(隔てて)連なる屈曲部32とを少なくとも有する。図2においては、稜線方向とは、有機EL表示装置100の屈曲部32の稜線Rが延在する方向(図2中のx方向)に該当する。つまり、稜線方向とは、有機EL表示装置100を屈曲部にて屈曲させた際に、屈曲部に形成される稜線(山部の峰から峰に続く線)が延在する方向を意図する。図2においては、稜線Rの延在する方向は、直線状の屈曲開始線Lと平行な方向(図2中のx方向)に該当するともいえる。
なお、直線状の屈曲開始線Lは、平面部30の端部に位置し、屈曲が始まる位置を表す。
図2に示すように、稜線Rが延在する方向に対する、直線偏光子の吸収軸Aの角度とは、図2中の角度αで表される位置を表す。なお、図2においては、角度αが略90°の態様を示すが、上述したように、直線偏光子の吸収軸は、稜線方向を基準にして、0±30°または90±30°の角度に位置する。
言い換えれば、直線偏光子の吸収軸と稜線方向とのなす角は、0〜30°または60〜120°である。
また、後述する図3A〜図3Dに示すように、本発明の有機EL表示装置としては、屈曲した状態の有機EL表示装置(屈曲が固定された表示装置)も含む。
有機EL表示装置の少なくとも一部は、曲率直径が10mm以下で屈曲されるのが好ましく、8mm以下で屈曲されるのがより好ましい。曲率直径を小さくすることで色味変化は大きくなるが、このような非常に小さい曲率直径で屈曲した状態の有機EL表示装置においても、色味変化が低減されている。
有機EL表示装置は、任意の適切な部分で屈曲される。例えば、表示装置は、折り畳み式の表示装置のように中央部で屈曲されていてもよく(例えば、図3Aおよび図3B)、デザイン性と表示画面を最大限に確保するという観点から端部で屈曲されていてもよい(例えば、図3Cおよび図3D)。さらに、図3A〜図3Dに示すように、有機EL表示装置は、その長手方向に沿って屈曲されていてもよく、その短手方向に沿って屈曲されていてもよい。用途に応じて表示装置の特定部分が(例えば、四隅の一部または全部が斜め方向に)屈曲されていればよいことは言うまでもない。
図3A〜図3Dに示すように、直線偏光子の吸収軸は、稜線方向に対して、所定の角度αを規定するよう調整されている。角度αは、0±30°または90±30°の角度である。
また、図3A〜図3Dにおいては一箇所で折れ曲がる態様について説明したが、上記要件を満たす態様であれば、二か所以上で折れ曲がる態様であってもよい。例えば、図3Eに示すように、二か所で折れ曲がる態様であってもよい。
なお、図3A〜図3E中において、Rは稜線を表し、Aは直線偏光子の吸収軸を表す。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、および、処理手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更できる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
<実施例1>
(配向膜Aの形成)
長尺状のセルロースアシレートフィルム(TD80UL、富士フイルム社製)を、温度60℃の誘電式加熱ロールを通過させ、フィルム表面温度を40℃に昇温した後に、フィルムのバンド面に下記に示す組成のアルカリ溶液を、バーコーターを用いて塗布量14ml/m2で塗布し、110℃に加熱した(株)ノリタケカンパニーリミテド製のスチーム式遠赤外ヒーターの下に、10秒間搬送した。続いて、同じくバーコーターを用いて、フィルムに対して、純水を3ml/m2で塗布した。次いで、ファウンテンコーターによる水洗とエアナイフによる水切りを3回繰り返した後に、70℃の乾燥ゾーンに10秒間搬送して乾燥し、アルカリ鹸化処理したセルロースアシレートフィルム(厚み:80μm)を作製した。
アルカリ溶液の組成
──────────────────────────────────
水酸化カリウム 4.7質量部
水 15.8質量部
イソプロパノール 63.7質量部
界面活性剤SF−1:C1429O(CH2CH2O)20H 1.0質量部
プロピレングリコール 14.8質量部
──────────────────────────────────
セルロースアシレートフィルムのアルカリ鹸化処理を行った面に、下記組成の配向膜塗布液Aを#14のワイヤーバーで連続的に塗布した。次に、塗膜を60℃の温風で60秒、さらに100℃の温風で120秒乾燥して、配向膜A(厚み:0.5μm)を得た。
配向膜塗布液Aの組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記ポリビニルアルコール−1 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
クエン酸エステル(三協化学(株)製) 0.175質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ポリビニルアルコール−1
(光学異方性層A(λ/2板に該当)の形成)
上記作製した配向膜Aに連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向とラビングローラーの回転軸とのなす角度を72.5°とした(フィルム幅方向を0°、フィルム長手方向を90°とし、配向膜A側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表すと、ラビングローラーの回転軸は−17.5°)。
下記の組成のディスコティック液晶化合物を含む光学異方性層A塗布液を上記作製した配向膜A上に#4.8のワイヤーバーで連続的に塗布した。フィルムの搬送速度は26m/minとした。塗布液の溶媒の乾燥およびディスコティック液晶化合物の配向熟成のために、配向膜A上の塗膜を、130℃の温風で90秒間、続いて、100℃の温風で60秒間加熱し、80℃にて300mJ/cm2のUV(紫外線)照射を行い、液晶化合物の配向を固定化し、光学異方性層Aを得た。光学異方性層Aの厚みは2.0μmであった。ディスコティック液晶化合物の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、ディスコティック液晶化合物がフィルム面に対して、垂直に配向していることを確認した。また、遅相軸の角度はラビングローラーの回転軸と平行で、フィルム幅方向を0°(フィルム長手方向を90°、光学異方性層A側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表す。)とすると、−17.5°であった。光学異方性層Aの波長550nmにおける面内レタデーションは240nmであり、光学異方性層Aは順波長分散性を示す。
光学異方性層A塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 2質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.05質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 4質量部
メチルエチルケトン 200質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1
ディスコティック液晶−2
配向膜界面配向剤−1
含フッ素化合物(F−1)
含フッ素化合物(F−2)
含フッ素化合物(F−3)
(光学異方性層B(λ/4板に該当)の形成)
上記作製した配向膜Aに連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向とラビングローラーの回転軸とのなす角度を77.5°とした(フィルム幅方向を0°、フィルム長手方向を90°とし、配向膜側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表すと、ラビングローラーの回転軸は12.5°)。
下記の組成のディスコティック液晶化合物を含む光学異方性層B塗布液を上記作製した配向膜A上に#2.8のワイヤーバーで連続的に塗布した。フィルムの搬送速度は26m/minとした。塗布液の溶媒の乾燥およびディスコティック液晶化合物の配向熟成のために、配向膜A上の塗膜を、130℃の温風で90秒間、続いて、100℃の温風で60秒間加熱し、80℃にて300mJ/cm2のUV(紫外線)照射を行い、液晶化合物の配向を固定化し、光学異方性層Bを形成した。光学異方性層Bの厚みは1.0μmであった。ディスコティック液晶化合物の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、ディスコティック液晶化合物がフィルム面に対して、垂直に配向していることを確認した。また、遅相軸の角度はラビングローラーの回転軸と直交で、フィルム幅方向を0°(フィルム長手方向を90°、光学異方性層B側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表す。)とすると、−77.5°であった。光学異方性層Bの波長550nmにおける面内レタデーションは120nmであり、光学異方性層Bは順波長分散性を示す。
光学異方性層B塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 0.6質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.1質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
10質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 5質量部
メチルエチルケトン 350質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Xの作製)
厚さ80μmのポリビニルアルコール(PVA)フィルムを、ヨウ素濃度0.05質量%のヨウ素水溶液中に30℃で60秒浸漬して染色した。次いで、染色したPVAフィルムをホウ酸濃度4質量%濃度のホウ酸水溶液中に60秒間浸漬している間に元の長さの10倍に縦延伸した後、得られたフィルムを50℃で4分間乾燥させて、厚み8μmの直線偏光子を得た。
市販のセルロースアシレートフィルム「TJ25」(富士フイルム社製)を準備し、4.5モル/リットルで37℃の水酸化ナトリウム水溶液中にセルロースアシレートフィルムを浸漬し、その後、セルロースアシレートフィルム上の水酸化ナトリウムを水で十分に洗い流した。その後、得られたセルロースアシレートフィルムを0.05モル/リットルの希硫酸水溶液に30秒間浸漬した後、水に浸漬し希硫酸水溶液を十分に洗い流した。その後、得られたセルロースアシレートフィルムを70℃で15秒間乾燥させ、偏光子保護フィルム(厚み:25μm)を作製した。
上記で作製した直線偏光子の片面に、上記で作製した偏光子保護フィルムをポリビニルアルコール系接着剤で貼り合わせて、直線偏光子と、直線偏光子の片面に配置された偏光子保護フィルムとを含む偏光板(厚み:33μm)を作製した。
上記作製した偏光板中の偏光子保護フィルム側とは反対側の直線偏光子の表面上に、特開2015−11094号公報の段落0184に記載の(接着剤層(2b)に係る活性エネルギー線硬化型接着剤組成物)をUV硬化型接着剤として塗布して、塗膜を形成した。次に、塗膜が配置された偏光板と、上記作製したセルロースアシレートフィルム、配向膜Aおよび光学異方性層Aを有するフィルムとを、塗膜と光学異方性層Aとが密着するように、貼り合せた。その後、貼り合わせた光学異方性層A側から、50℃にて800mJ/cm2のUV(紫外線)を片面に照射した後、70℃で3分間熱風乾燥して、密着層(厚み:2μm、第2密着層に該当)を形成した。得られた貼合物からセルロースアシレートフィルムおよび配向膜Aを剥離して、積層体を得た。
さらに、得られた積層体中の光学異方性層A上に、上記UV硬化型接着剤を塗布して、塗膜を形成した。次に、塗膜が配置された積層体と、上記作製したセルロースアシレートフィルム、配向膜Aおよび光学異方性層Bを有するフィルムとを、塗膜(厚み:2μm)と光学異方性層Bとが密着するように、貼り合せた。その後、上記密着層(厚み:2μm、第2密着層に該当)の製造条件と同じ条件にてUV照射、乾燥を行い、得られた貼合物からセルロースアシレートフィルムおよび配向膜Aを剥離した。
上記手順により、直線偏光子、光学異方性層A(λ/2板)、および、光学異方性層B(λ/4板)がこの順に配置されている円偏光板Xを作製した。なお、直線偏光子側から観察して、直線偏光子の透過軸を基準(0°)に時計回りを正の値で表すと、λ/2板の遅相軸の角度は−17.5°であり、λ/4板の遅相軸の角度は−77.5°であった。
つまり、光学異方性層A(λ/2板)の遅相軸と直線偏光子の透過軸とのなす角度は17.5°であり、光学異方性層A(λ/2板)の遅相軸と光学異方性層B(λ/4板)の遅相軸とのなす角は60°であった。
(有機EL表示装置代替品(評価試料に該当)の作製)
有機EL表示パネル代替品を以下のようにして作製した。ポリイミドに粘着剤でPET(polyethylene terephthalate)フィルムを貼り合わせ、次に、粘着剤を介してPETフィルムとアルミが隣接するようにして貼り合わせ、アルミ/PETフィルム/ポリイミドの構成を有する有機EL表示パネル代替品を作製した。作製した有機EL表示パネル代替品の厚みは、173μmであった。
その後、上記作製した円偏光板Xを、有機EL表示パネル代替品のアルミ側に、円偏光板中の直線偏光子が視認側、光学異方性層Bが有機EL表示パネル代替品側になるように、粘着剤層(厚み100μm、複素弾性率1.37×105Pa、第1密着層に該当)を介して貼り合わせて、有機EL表示装置代替品を作製した。
なお、上記で作製した有機EL表示装置代替品においては、直線偏光子の吸収軸が、有機EL表示装置代替品を折り曲げた際に形成される稜線の延在方向(以後、単に、「有機EL表示装置代替品の稜線方向」ともいう。)に対して25°であった。
(各種評価)
(折り曲げ後の色味評価)
上記作製した有機EL表示装置代替品を、視認側(円偏光板側)を内側にして曲率直径3mmで屈曲させて固定し、65℃、湿度90%の環境で24時間保持した。その後、有機EL表示装置代替品を、常温常湿に取り出して、有機EL表示装置代替品の屈曲を戻し、明光下にて屈曲させていた部分の色味を目視により観察し、上記65℃、湿度90%での屈曲処理をしていない状態の有機EL表示装置代替品と比較した。屈曲前後で色味差が視認されない程「10」に近く、色味差が視認されるほど「0」に近い数字で評価した。結果を表1に示す。
(折り曲げ後のクラック性/剥離性の評価)
上記屈曲を戻した有機EL表示装置代替品を観察し、上記65℃、湿度90%での屈曲処理をしていない状態の有機EL表示装置代替品と比較して、下記の基準でクラック性および剥離性を評価した。結果を表1に示す。
A:有機EL表示装置代替品内にクラックおよび剥離が発生しない。
B:有機EL表示装置代替品内の一部にクラックまたは剥離が発生する。
C:有機EL表示装置代替品内の大部分にクラックまたは剥離が発生する。
(耐久性評価)
上記作製した有機EL表示装置代替品を60℃、湿度90%の環境下で500時間保管した後、有機EL表示装置代替品を常温常湿に取り出して、明光下にて視認性を評価した。上記60℃、湿度90%での処理をしていない状態の有機EL表示装置代替品と比較して、下記の基準で評価した。結果を表1に示す。
A:耐久性評価前後で差が視認されない。
B:耐久性評価前後で差が視認されるが、ごくわずか。
C:耐久性評価前後で差が大きい。
(45°反射色味の評価)
上記作製した有機EL表示装置代替品について、明光下にて視認性を評価した。正面および極角45°から蛍光灯を映し込んだときの反射光を観察し、正面と比較して極角45°での視認性を下記の基準で評価した。結果を表1に示す。
A:正面と斜め方向での色味差が視認されるが、ごくわずか。
B:正面と斜め方向で色味差が視認される。
C:正面と斜め方向で色味差が大きい。
D:正面と斜め方向で色味差が非常に大きく、反射光も大きい。
<実施例2>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を25°から115°に変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例3>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を25°から15°に変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例4>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を25°から105°に変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例5>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を25°から0°に変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例6>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を25°から90°に変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例7>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品との間の粘着剤の複素弾性率を1.37×105Paから1.91×105Paに変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例8>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品の間の粘着剤の複素弾性率を1.37×105Paから1.91×105Paに変更した以外は、実施例5と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例9>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品の間の粘着剤の複素弾性率を1.37×105Paから0.59×105Paに変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例10>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品の間の粘着剤の複素弾性率を1.37×105Paから0.59×105Paに変更した以外は、実施例5と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例11>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品の間の粘着剤の複素弾性率を1.37×105Paから0.59×105Paに変更した以外は、実施例6と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例12>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板X1を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A1(λ/2板に該当)の作製)
光学異方性層A塗布液の代わりに、下記の光学異方性層A1塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A1を作製した。光学異方性層A1の厚みは2.0μmであった。ディスコティック液晶化合物の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、ディスコティック液晶化合物がフィルム面に対して、垂直に配向していることを確認した。また、遅相軸の角度はラビングローラーの回転軸と平行で、フィルム幅方向を0°(フィルム長手方向を90°)とすると、−17.5°であった。光学異方性層A1の波長550nmにおける面内レタデーションは240nmであり、光学異方性層A1は順波長分散性を示す。
光学異方性層A1塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 2質量部
配向膜界面配向剤−2 0.05質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.05質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 4質量部
メチルエチルケトン 200質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
配向膜界面配向剤−2
(光学異方性層B1(λ/4板に該当)の形成)
光学異方性層B塗布液の代わりに、下記の光学異方性層B1塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層B1を作製した。光学異方性層B1の厚みは1.0μmであった。ディスコティック液晶化合物の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、ディスコティック液晶化合物がフィルム面に対して、垂直に配向していることを確認した。また、遅相軸の角度はラビングローラーの回転軸と直交で、フィルム幅方向を0°(フィルム長手方向を90°)とすると、−77.5°であった。光学異方性層Bの波長550nmにおける面内レタデーションは120nmであり、光学異方性層Bは順波長分散性を示す。
光学異方性層B1塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 0.6質量部
配向膜界面配向剤−2 0.05質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.1質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
10質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 5質量部
メチルエチルケトン 350質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板X1の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A1を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層B1を用い、それぞれセルロースアシレートフィルムおよび配向膜を剥離しないこと以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板X1を作製した。つまり、円偏光板X1は、偏光子、密着層、光学異方性層A1(λ/2板)、配向膜A、セルロースアシレートフィルム、密着層、光学異方性層B1(λ/4板)、配向膜A、セルロースアシレートフィルムがこの順に配置されていた。
<実施例13>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板X2を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(配向膜Bの形成)
実施例1で作製したセルロースアシレートフィルムのアルカリ鹸化処理を行った面に、下記組成の配向膜塗布液Bを#14のワイヤーバーで連続的に塗布した。次に、塗膜を60℃の温風で60秒、さらに100℃の温風で120秒乾燥して、配向膜B(厚み:0.5μm)を得た。
配向膜塗布液Bの組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記ポリビニルアルコール−2 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
光重合開始剤(イルガキュア2959、BASF社製) 0.5質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
クエン酸エステル(三協化学(株)製) 0.175質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ポリビニルアルコール−2
(光学異方性層A2(λ/2板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Bを、上記光学異方性層A塗布液の代わりに、光学異方性層A1塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A2を作製した。
(光学異方性層B2(λ/4板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Bを使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層B2を作製した。
(円偏光板X2の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A2を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層B2を用い、それぞれセルロースアシレートフィルムおよび配向膜Bを剥離しないこと以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板X2を作製した。つまり、円偏光板X2は、偏光子、密着層、光学異方性層A2(λ/2板)、配向膜B、セルロースアシレートフィルム、密着層、光学異方性層B2(λ/4板)、配向膜B、セルロースアシレートフィルムがこの順に配置されていた。
<実施例14>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板X3を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A3(λ/2板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Bを、上記光学異方性層A塗布液の代わりに、下記光学異方性層A2塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A3を作製した。
光学異方性層A2塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 2質量部
配向膜界面配向剤−2 0.05質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.05質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
5質量部
重合性化合物−1 0.5質量部
紫外線吸収剤(Tinuvin1577FF、BASF社製) 5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 4質量部
メチルエチルケトン 200質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
重合性化合物−1
(円偏光板X3の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A3を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層B2を用い、それぞれセルロースアシレートフィルムおよび配向膜Bを剥離しないこと以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板X3を作製した。つまり、円偏光板X2は、偏光子、密着層、光学異方性層A3(λ/2板)、配向膜B、セルロースアシレートフィルム、密着層、光学異方性層B2(λ/4板)、配向膜B、セルロースアシレートフィルムがこの順に配置されていた。
<実施例15>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板X4を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A4(λ/2板に該当)の作製)
光学異方性層A4の遅相軸方向を−17.5°から17.5°となるように変更した以外は、実施例1と同様の手順にて、光学異方性層A4を作製した。
(円偏光板X4の作製)
上記作製した光学異方性層A4のセルロースアシレートフィルムと反対側の光学異方性層A4側の表面上に、上記UV硬化型接着剤を塗布して、塗膜を形成した。次に、塗膜が配置された光学異方性層A4と、上記作製したセルロースアシレートフィルム、配向膜Aおよび光学異方性層Bを有するフィルムとを、塗膜と光学異方性層Bとが密着するように、貼り合せた。その後、貼り合わせた光学異方性層B側から、50℃にて800mJ/cm2のUV(紫外線)を片面に照射した後、70℃で3分間熱風乾燥して、密着層を形成した。得られた貼合物から光学異方性層A4側のセルロースアシレートフィルムおよび配向膜Aを剥離して、積層体を得た。
さらに、上記作製した偏光板中の偏光子保護フィルム側とは反対側の偏光子の表面上に、上記UV硬化型接着剤を塗布して、塗膜を形成した。次に、塗膜が配置された偏光板と、上記作製した光学異方性層A4、密着層、光学異方性層B、配向膜A、および、セルロースアシレートフィルムを有する積層体とを、塗膜(厚み:2μm)と光学異方性層A4とが密着するように、貼り合せた。その後、上記条件と同様の条件でUV照射、乾燥を行い、得られた貼合物からセルロースアシレートフィルムおよび配向膜Aを剥離した。
上記手順により、偏光子、光学異方性層A4(λ/2板)、および、光学異方性層B(λ/4板)がこの順に配置されている円偏光板X4を作製した。なお、偏光子側から観察して、偏光子の透過軸を基準(0°)に時計回りを正の値で表すと、λ/2板の遅相軸の角度は−17.5°であり、λ/4板の遅相軸の角度は−77.5°であった。
つまり、光学異方性層A4(λ/2板)の遅相軸と偏光子の透過軸とのなす角度は17.5°であり、光学異方性層A4(λ/2板)の遅相軸と光学異方性層B(λ/4板)の遅相軸とのなす角は60°であった。
<実施例16>
偏光子と偏光子の片面に配置された偏光子保護フィルムとを含む偏光板から、偏光子と偏光子の両面に配置された偏光子保護フィルムとを含む偏光板に変更した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例17>
(折り曲げ後の色味評価)における屈曲方向として、視認側(円偏光板側)を屈曲の内側から外側に変更した以外は、実施例10と同様の手順に従って、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例18>
(折り曲げ後の色味評価)における曲率直径を3mmから1mmに変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例19>
(折り曲げ後の色味評価)における曲率直径を3mmから10mmに変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例20>
第2密着層としてUV硬化型接着剤層の代わりに、粘着剤層(厚み:13μm)を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例21>
光学異方性層Aと光学異方性層Bの間に、UV硬化型接着剤層の代わりに、粘着剤層(厚み:13μm)を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例22>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品との間の粘着剤層の厚みを100μmから25μmに変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例23>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品の間の粘着剤層の厚みを100μmから50μmに変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例24>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品の間の粘着剤層の厚みを100μmから150μmに変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例25>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Yを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層Cの作製)
実施例1で作製した配向膜Aに連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向とラビングローラーの回転軸とのなす角度を77.5°とした(フィルム幅方向を0°、フィルム長手方向を90°とし、配向膜A側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表すと、ラビングローラーの回転軸は12.5°)。
下記の組成の棒状液晶化合物を含む光学異方性層C塗布液を、ラビング処理後の配向膜A上に#2.8のワイヤーバーで連続的に塗布した。フィルムの搬送速度(V)は26m/minとした。塗布液の溶媒の乾燥および棒状液晶化合物の配向熟成のために、配向膜上の塗膜を、60℃の温風で60秒間加熱し、60℃にてUV照射を行い、液晶化合物の配向を固定化し、光学異方性層Cを形成した。光学異方性層Cの厚みは1.0μmであった。棒状液晶化合物の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、液晶化合物がフィルム面に対して、水平に配向していることを確認した。また、遅相軸の角度はラビングローラーの回転軸と直交で、フィルム幅方向を0°(フィルム長手方向を90°、光学異方性層C側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表す。)とすると、−77.5°であった。光学異方性層Cの波長550nmにおける面内レタデーションは116nmであり、光学異方性層Cは順波長分散性を示す。
光学異方性層C塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・棒状液晶化合物の混合物(A) 100質量部
・光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 6質量部
・含フッ素化合物(F−1) 0.25質量部
・含フッ素化合物(F−2) 0.3質量部
・エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
8質量部
・メチルエチルケトン 337質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Yの作製)
上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Cを用いた以外は、実施例1と同様の手順に従って、円偏光板Yを作製した。
<実施例26>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Zを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層Dの作製)
実施例1で作製した配向膜Aに連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向とラビングローラーの回転軸とのなす角度を17.5°とした(フィルム幅方向を0°、フィルム長手方向を90°とし、配向膜A側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表すと、ラビングローラーの回転軸は72.5°)。
下記の組成の棒状液晶化合物を含む光学異方性層D塗布液を、ラビング処理後の配向膜A上に#4.8のワイヤーバーで連続的に塗布した。フィルムの搬送速度(V)は26m/minとした。塗布液の溶媒の乾燥および棒状液晶化合物の配向熟成のために、配向膜A上の塗膜を、60℃の温風で60秒間加熱し、60℃にてUV照射を行い、液晶化合物の配向を固定化し、光学異方性層Dを形成した。光学異方性層Dの厚みは2.0μmであった。棒状液晶化合物の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、液晶化合物がフィルム面に対して、水平に配向していることを確認した。また、遅相軸の角度はラビングローラーの回転軸と直交で、フィルム長手方向を90°(フィルム幅方向を0°)とすると、−17.5°であった。光学異方性層Dの波長550nmにおける面内レタデーションは240nmであり、光学異方性層Dは順波長分散性を示す。
光学異方性層D塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・棒状液晶化合物の混合物(A) 100質量部
・光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 6質量部
・含フッ素化合物(F−1) 0.25質量部
・含フッ素化合物(F−2) 0.3質量部
・エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
8質量部
・メチルエチルケトン 210質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Zの作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Dを用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Zを作製した。
<実施例27>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Vを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(円偏光板Vの作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Dを用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Cを用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Vを作製した。
<実施例28>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Wを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層G(ポジティブCプレート)の作製)
下記の組成の棒状液晶化合物を含む光学異方性層G塗布液を、実施例1で作製した配向膜A上に#5.0のワイヤーバーで連続的に塗布した。フィルムの搬送速度(V)は26m/minとした。塗布液の溶媒の乾燥および棒状液晶化合物の配向熟成のために、光学異方性層G塗布液が塗布されたフィルムを60℃の温風で60秒間加熱した。その後、得られたフィルムを60℃にてUV照射を行い、棒状液晶化合物の配向を固定化して、光学異方性層Gを作製した。光学異方性層Gの厚みは1.0μmであり、Rth(550)は、−100nmであった。
光学異方性層G塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
棒状液晶化合物−1 80質量部
棒状液晶化合物−2 20質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.3質量部
配向膜界面配向剤−1 0.55質量部
メチルエチルケトン 193質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
[棒状液晶化合物−1]
[棒状液晶化合物−2]
(円偏光板Wの作製)
円偏光板Xの光学異方性層B上に、上記UV硬化型接着剤を塗布して、塗膜を形成した。次に、塗膜が配置された積層体と、上記作製したセルロースアシレートフィルム、配向膜Aおよび光学異方性層Gを有するフィルムとを、塗膜(厚み2μm)と光学異方性層Gとが密着するように、貼り合せた。その後、貼り合わせた光学異方性層G側から、50℃にて800mJ/cm2のUV(紫外線)を片面に照射した後、70℃で3分間熱風乾燥して、密着層を形成した。その後、得られた貼合物からセルロースアシレートフィルムおよび配向膜Aを剥離し、円偏光板Wを作製した。
<実施例29>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y1を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(配向膜Cの形成)
実施例1で作製したセルロースアシレートフィルムのアルカリ鹸化処理を行った面に、下記組成の配向膜塗布液Cを#14のワイヤーバーで連続的に塗布した。次に、塗膜を60℃の温風で60秒、さらに100℃の温風で120秒乾燥して、配向膜C(厚み:0.5μm)を得た。
配向膜塗布液Cの組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記ポリビニルアルコール−3 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
クエン酸エステル(三協化学(株)製) 0.175質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ポリビニルアルコール−3
(光学異方性層A5(λ/2板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Cを使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A5を作製した。
(光学異方性層C1(λ/4板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Cを使用した以外は、実施例25と同様の手順に従って、光学異方性層C1を作製した。
(円偏光板Y1の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A5を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層C1を用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y1を作製した。
<実施例30>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y2を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(配向膜Dの形成)
実施例1で作製したセルロースアシレートフィルムのアルカリ鹸化処理を行った面に、下記組成の配向膜塗布液Dを#14のワイヤーバーで連続的に塗布した。次に、塗膜を60℃の温風で60秒、さらに100℃の温風で120秒乾燥して、配向膜D(厚み:0.5μm)を得た。
配向膜塗布液Dの組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記ポリビニルアルコール−4 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
クエン酸エステル(三協化学(株)製) 0.175質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ポリビニルアルコール−4
(光学異方性層A6(λ/2板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Dを使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A6を作製した。
(光学異方性層C2(λ/4板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Dを使用した以外は、実施例25と同様の手順に従って、光学異方性層C2を作製した。
(円偏光板Y2の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A6を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層C2を用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y2を作製した。
<実施例31>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y3を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(配向膜Eの形成)
実施例1で作製したセルロースアシレートフィルムのアルカリ鹸化処理を行った面に、下記組成の配向膜塗布液Eを#14のワイヤーバーで連続的に塗布した。次に、塗膜を60℃の温風で60秒、さらに100℃の温風で120秒乾燥して、配向膜E(厚み:0.5μm)を得た。
配向膜塗布液Eの組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記ポリビニルアルコール−5 10質量部
水 371質量部
メタノール 119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤) 0.5質量部
クエン酸エステル(三協化学(株)製) 0.175質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ポリビニルアルコール−5
(光学異方性層A7(λ/2板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Eを使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、
光学異方性層A7を作製した。
(光学異方性層C3(λ/4板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに配向膜Eを使用した以外は、実施例25と同様の手順に従って、光学異方性層C3を作製した。
(円偏光板Y3の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A7を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層C3を用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y3を作製した。
<実施例32>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y4を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A8(λ/2板に該当)の作製)
上記光学異方性層A塗布液の代わりに、光学異方性層A3塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A8を作製した。
光学異方性層A3塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 2質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.05質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
5質量部
重合性化合物−1 0.5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 4質量部
メチルエチルケトン 200質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Y4の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A8を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Cを用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y4を作製した。
<実施例33>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y5を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A9(λ/2板に該当)の作製)
上記光学異方性層A塗布液の代わりに、光学異方性層A4塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A9を作製した。
光学異方性層A4塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 2質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.05質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
5質量部
p−トルエンスルホン酸ヘキシル 0.5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 4質量部
メチルエチルケトン 200質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Y5の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A9を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Cを用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y5を作製した。
<実施例34>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y6を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A10(λ/2板に該当)の作製)
上記配向膜Aの代わりに上記配向膜Cを、光学異方性層A塗布液の代わりに光学異方性層A3塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A10を作製した。
(円偏光板Y6の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A10を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層C1を用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y6を作製した。
<実施例35>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y7を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A11(λ/2板に該当)の作製)
上記光学異方性層A塗布液の代わりに、光学異方性層A5塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A11を作製した。
光学異方性層A5塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 2質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.05質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
5質量部
重合性化合物−1 0.5質量部
紫外線吸収剤(Tinuvin1577FF、BASF社製) 5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 4質量部
メチルエチルケトン 200質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Y7の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A11を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Cを用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y7を作製した。
<実施例36>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y8を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A12(λ/2板に該当)の作製)
上記光学異方性層A塗布液の代わりに、光学異方性層A6塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A12を作製した。
光学異方性層A6塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 2質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.05質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
5質量部
重合性化合物−1 0.5質量部
紫外線吸収剤(Tinuvin479FF、BASF社製) 5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 4質量部
メチルエチルケトン 200質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Y8の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A12を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Cを用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y8を作製した。
<実施例37>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y9を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層A13(λ/2板に該当)の作製)
上記光学異方性層A塗布液の代わりに、光学異方性層A7塗布液を使用した以外は、実施例1と同様の手順に従って、光学異方性層A13を作製した。
光学異方性層A7塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ディスコティック液晶−1 80質量部
ディスコティック液晶−2 20質量部
配向膜界面配向剤−1 2質量部
含フッ素化合物(F−1) 0.2質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.05質量部
含フッ素化合物(F−3) 0.1質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
5質量部
重合性化合物−1 0.5質量部
紫外線吸収剤(アデカスタブLA−F70、ADEKA社製 5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 4質量部
メチルエチルケトン 200質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Y9の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A13を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Cを用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y9を作製した。
<実施例38>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y10を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層C4(λ/4板に該当)の作製)
上記光学異方性層C塗布液の代わりに、光学異方性層C1塗布液を使用した以外は、実施例25と同様の手順に従って、光学異方性層C4を作製した。
光学異方性層C1塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・棒状液晶化合物の混合物(A) 80質量部
・光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 6質量部
・含フッ素化合物(F−1) 0.25質量部
・含フッ素化合物(F−2) 0.3質量部
・エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
8質量部
・重合性化合物−2 20質量部
・メチルエチルケトン 337質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
[重合性化合物−2]
(円偏光板Y10の作製)
上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層C4を用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y10を作製した。
<実施例39>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y11を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層C5(λ/4板に該当)の作製)
上記光学異方性層C塗布液の代わりに、光学異方性層C2塗布液を使用した以外は、実施例25と同様の手順に従って、光学異方性層C5を作製した。
光学異方性層C2塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・棒状液晶化合物の混合物(A) 100質量部
・光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 6質量部
・含フッ素化合物(F−1) 0.25質量部
・含フッ素化合物(F−2) 0.3質量部
・トリシクロデカンジメタノールジアクリレート 8質量部
・メチルエチルケトン 337質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Y11の作製)
上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層C5を用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y11を作製した。
<実施例40>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Y12を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層C6(λ/4板に該当)の作製)
上記光学異方性層C塗布液の代わりに、光学異方性層C3塗布液を使用した以外は、実施例25と同様の手順に従って、光学異方性層C6を作製した。
光学異方性層C3塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・棒状液晶化合物の混合物(A) 80質量部
・棒状液晶化合物−2 20質量部
・光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 6質量部
・含フッ素化合物(F−1) 0.25質量部
・含フッ素化合物(F−2) 0.3質量部
・エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
8質量部
・メチルエチルケトン 337質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(円偏光板Y12の作製)
上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層C6を用いた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Y12を作製した。
<実施例41>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Pを使用し、直線偏光子の吸収軸と光学異方性層Eの遅相軸との角度関係を表1のようにした以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層Eの作製)
実施例1で作製した配向膜Aに連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向とラビングローラーの回転軸とのなす角度を45°とした(フィルム幅方向を0°、フィルム長手方向を90°とし、配向膜A側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表すと、ラビングローラーの回転軸は−45°)。
ラビング処理した配向膜A上に、下記の組成の棒状液晶化合物を含む光学異方性層E塗布液をバーコーターを用いて塗布した。次いで、ホットプレート上で90℃まで加熱した後、60℃に冷却することで配向を安定化させた。その後、60℃に保ち、窒素雰囲気下(酸素濃度100ppm)にて500mJ/cm2のUV(紫外線)を照射して、その配向状態を固定化することにより光学異方性層Eを形成した。形成された光学異方性層Eは、ラビング方向に対し遅相軸方向が平行に棒状液晶化合物が配向していた。光学異方性層Eの厚さは2.0μmであった。光学異方性層Eの波長550nmにおける面内レタデーションは138nmであり、光学異方性層Eは逆波長分散性を示す。
光学異方性層E塗布液の組成
――――――――――――――――――――――――――――――――――
棒状液晶化合物−3 43.75質量部
棒状液晶化合物−4 43.75質量部
重合性化合物−2 12.50質量部
重合開始剤−1(オキシム型) 3質量部
含フッ素化合物(F−2) 0.2質量部
メチルエチルケトン 219質量部
――――――――――――――――――――――――――――――――――
[棒状液晶化合物−3]
[棒状液晶化合物−4]
[重合開始剤−1]
(円偏光板Pの作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Eを用い、上記光学異方性層Bを用いなかった以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Pを作製した。なお、偏光子側から観察して、偏光子の透過軸を基準(0°)に時計周りを正の値で表すと、光学異方性層Eの遅相軸の角度は−45°であった。
<実施例42>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Pを使用した以外は、実施例2と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例43>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Pを使用した以外は、実施例3と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例44>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Pを使用した以外は、実施例4と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例45>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Pを使用した以外は、実施例5と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例46>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Qを使用した以外は、実施例5と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(円偏光板Qの作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Eに用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Gを用い、直線偏光子の吸収軸と光学異方性層Eの遅相軸との角度関係を表1のようにした以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Qを作製した。
<実施例47>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Pを使用した以外は、実施例7と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例48>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Pを使用した以外は、実施例8と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例49>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Pを使用した以外は、実施例9と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例50>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Pを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例51>
円偏光板Xの代わりに、円偏光板Qを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<実施例52>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Q1を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光配向膜の形成)
長尺状のセルロースアシレートフィルム(ZRD40、富士フイルム社製)の片側の面に、特開2012−155308号公報の実施例3の記載を参考に作製した光配向用塗布液1を2番手のバーを用いて塗布した。塗布後、乾燥により溶剤を除去し、光異性化組成物層1を形成した。
得られた光異性化組成物層1に対して偏光紫外線を照射(180mJ/cm2、超高圧水銀ランプ使用)することで、光配向膜を形成した。
(光学異方性層E1の作製)
配向膜の代わりに、光配向膜を使用した以外は、光学異方性層Eの作製手順と同様の手順に従って、光学異方性層E1を作製した。
(円偏光板Q1の作製)
光学異方性層Eの代わりに光学異方性層E1を用い、セルロースアシレートフィルムおよび光配向膜を剥離しないこと以外は、円偏光板Qと同様の手順に従って、円偏光板Q1を作製した。
<実施例53>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Rを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層Fの作製)
実施例1で作製した配向膜Aに連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向とラビングローラーの回転軸とのなす角度を45°とした(フィルム幅方向を0°、フィルム長手方向を90°とし、配向膜A側から観察してフィルム幅方向を基準に時計回り方向を正の値で表すと、ラビングローラーの回転軸は−45°)。
その後、特開2016−40603号公報の実施例欄に記載の液晶硬化膜形成用組成物(A−1)を用いた態様と同様の手順に従って、光学異方性層F(厚み:2.0μm)を作製した。光学異方性層Fの波長550nmにおける面内レタデーションは143nmであり、光学異方性層Fは逆波長分散性を示す。
(円偏光板Rの作製)
次に、光学異方性層Eの代わりに光学異方性層Fを用いた以外は、円偏光板Pと同様の手順に従って、円偏光板Rを作製した。
<実施例54>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Sを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(円偏光板Sの作製)
光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Fを用い、光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Gを用い、直線偏光子の吸収軸と光学異方性層Fの遅相軸との角度関係を表1のようにした以外は、円偏光板Xと同様の手順に従って、円偏光板Sを作製した。
<実施例55>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Tを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層Hの作製)
特開2015−212368号公報の実施例欄に記載の実施例3と同様の手順に従って、光学異方性層H(厚み:46μm)を作製した。光学異方性層Hの波長550nmにおける面内レタデーションは145nmであり、光学異方性層Hは逆波長分散性を示す。
(円偏光板Tの作製)
次に、光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Hを用い、光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Gを用い、直線偏光子の吸収軸と光学異方性層Hの遅相軸との角度関係を表1のようにした以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Tを作製した。
<実施例56>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Kを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層Kの作製)
特開2015−212368号公報の実施例欄に記載の実施例5と同様の手順に従って、光学異方性層K(厚み:44μm)を作製した。光学異方性層Kの波長550nmにおける面内レタデーションは138nmであり、光学異方性層Kは逆波長分散性を示す。
(円偏光板Kの作製)
次に、光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Kを用い、光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Gを用い、直線偏光子の吸収軸と光学異方性層Kの遅相軸との角度関係を表1のようにした以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Kを作製した。
<実施例57>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Oを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層Mの作製)
特開2015−212368号公報の実施例欄に記載の比較例13と同様の手順に従って、光学異方性層M(厚み:54μm)を作製した。光学異方性層Mの波長550nmにおける面内レタデーションは145nmであり、光学異方性層Mは逆波長分散性を示す。
(円偏光板Oの作製)
次に、光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Mを用い、光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Gを用い、直線偏光子の吸収軸と光学異方性層Mの遅相軸との角度関係を表1のようにした以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Oを作製した。
<実施例58>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Uを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(光学異方性層I(λ/2板に該当)の作製)
特開2016−212171号公報の実施例欄に記載の実施例5と同様の手順に従って、光学異方性層I(厚み:28μm)を作製した。光学異方性層Iの波長550nmにおける面内レタデーションは260nmであり、光学異方性層Iは順波長分散性を示す。
(光学異方性層J(λ/4板に該当)の作製)
また、特開2016−212171号公報の実施例欄に記載の実施例5と同様の手順に従って、光学異方性層J(厚み:22μm)を作製した。光学異方性層Jの波長550nmにおける面内レタデーションは130nmであり、光学異方性層Jは順波長分散性を示す。
(円偏光板Uの作製)
次に、光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Iを用い、光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Jを用いた以外は、円偏光板Wの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Uを作製した。
<実施例59>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Lを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(円偏光板Lの作製)
光学異方性層Bの代わりに光学異方性層Jを用いた以外は、円偏光板Wの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Lを作製した。
<実施例60>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Mを使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(円偏光板Mの作製)
光学異方性層Aの代わりに光学異方性層Iを用いた以外は、円偏光板Wの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Mを作製した。
<実施例61>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板X5を使用した以外は、実施例10と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(配向膜B1の形成)
実施例13で作製した配向膜Bに、配向膜側から、105℃にてLEDランプ(日機装(株)製、λ=285nm)を用いて8.5mJ/cm2のUV(紫外線)を片面に照射して、配向膜B1(厚み:0.5μm)を得た。
(光学異方性層A14(λ/2板に該当)の作製)
上記配向膜Bの代わりに配向膜B1を使用した以外は、実施例14と同様の手順に従って、光学異方性層A14を作製した。
(円偏光板X5の作製)
上記光学異方性層Aの代わりに光学異方性層A14を用い、上記光学異方性層Bの代わりに光学異方性層B2を用い、それぞれセルロースアシレートフィルムおよび配向膜B1、配向膜Bを剥離しないこと以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板X5を作製した。つまり、円偏光板X5は、偏光子、密着層、光学異方性層A14(λ/2板)、配向膜B1、セルロースアシレートフィルム、密着層、光学異方性層B2(λ/4板)、配向膜B、セルロースアシレートフィルムがこの順に配置されていた。
<比較例1>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を25°から45°に変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<比較例2>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を25°から135°に変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<比較例3>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品の間の粘着剤の複素弾性率を1.37×105
aから4.47×105Paに変更した以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機E
L表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<比較例4>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を25°から45°に変更した以外は、実施例41と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<比較例5>
有機EL表示装置代替品の稜線方向に対する直線偏光子の吸収軸の方向を0°から45°に変更した以外は、実施例46と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<比較例6>
円偏光板と有機EL表示パネル代替品の間の粘着剤の複素弾性率を1.37×105Paから4.47×105Paに変更した以外は、実施例41と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
<比較例7>
円偏光板Xの代わりに、以下の手順に従って作製した円偏光板Nを使用し、円偏光板Nと有機EL表示パネル代替品との間の粘着剤層の厚みを50μmにした以外は、実施例1と同様の手順に従って、有機EL表示装置代替品を作製し、各種評価を実施した。結果を表1に示す。
(円偏光板Nの作製)
UV硬化型接着剤の代わりに、偏光子と光学異方性層Aとの間を厚み50μmの粘着剤層を用いて貼り合わせた以外は、円偏光板Xの作製手順と同様の手順に従って、円偏光板Nを作製した。
表1中、「条件」欄は、第1密着層が第2密着層よりも厚い場合を「A」、第1密着層の厚みが第2密着層の厚み以下の場合「B」とする。
表1中、「液晶A」〜「液晶G」は、それぞれ光学異方性層A〜光学異方性層Gを意図する。「延伸H」〜「延伸K」は、それぞれ光学異方性層H〜光学異方性層Kを意図する。
表1中、「偏光子吸収軸角度(°)」は、有機EL表示装置代替品を屈曲させた際に形成される稜線の延在方向に対する直線偏光子の吸収軸の角度位置を表す。
表1中、「位相差層(1)の角度(°)」、「位相差層(2)の角度(°)」は、直線偏光子の透過軸を基準(0°)に反時計回りを正の値で表したときの位相差層の角度位置を表す。
上記表1に示す結果より、本発明の有機EL表示装置であれば、所望の効果が得られることが分かる。
なかでも、実施例1〜6の比較より、偏光子吸収軸角度が0±20°または90±20°(好ましくは、0±10°または90±10°)の場合、より効果が優れることが確認された。
また、実施例7〜11の比較より、粘着剤層の複素弾性率が1.50×105Pa以下(好ましくは、1.00×105Pa以下)の場合、より効果が優れることが確認された。
また、実施例22〜24の比較より、第1密着層の厚みが100μm以下(好ましくは50μm以下、より好ましくは30μm以下)の場合、より効果が優れることが確認された。
また、実施例25〜27の比較より、λ/4板およびλ/2板の一方が棒状液晶化合物から形成された層であり、他方が円盤状液晶化合物から形成された層である場合、より効果が優れることが確認された。
また、上記実施例より、円偏光板の厚みが60μm以下、または、位相差層の厚みが20μm以下の場合、より効果が優れることが確認された。
10,100 有機EL表示装置
12 円偏光板
14 第1密着層
16 有機EL表示パネル
18 直線偏光子
20 第2密着層
22 λ/4板として機能する位相差層
30 平面部
24 屈曲部

Claims (8)

  1. 視認側から、円偏光板と、第1密着層と、屈曲可能な有機エレクトロルミネッセンス表示パネルと、を含む有機エレクトロルミネッセンス表示装置であって、
    前記円偏光板が、視認側から、直線偏光子と、第2密着層と、λ/4板として機能する位相差層とを含み、
    前記第1密着層の複素弾性率が2.50×105Pa以下であり、
    前記第1密着層が、前記第2密着層よりも厚く、
    前記有機エレクトロルミネッセンス表示装置を屈曲させた際に形成される稜線の延在方向に対して、直線偏光子の吸収軸が0±30°または90±30°の角度に位置する、有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  2. 前記位相差層が、逆波長分散性を示す、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  3. 前記位相差層が、順波長分散性を示すλ/2板、および、順波長分散性を示すλ/4板を含む、請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  4. 前記λ/2板および前記λ/4板の少なくとも一方が液晶化合物を用いて形成された層である、請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  5. 前記位相差層が、逆分散波長特性を示す単層のλ/4板を含む、請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  6. 前記λ/4板が、液晶化合物を用いて形成された層である、請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  7. 前記位相差層が、波長550nmにおける厚み方向のレタデーションが−150〜−10nmであるポジティブCプレートをさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
  8. 前記位相差層の厚みが20μm以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
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