JP6769861B2 - 尿素scrシステムの制御装置および制御方法 - Google Patents

尿素scrシステムの制御装置および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、尿素SCRシステムの制御装置および制御方法に関する。
従来から、排気ガスに含まれる窒素酸化物(以下、NOxという)を浄化する排気浄化システムとして、排気ガスに尿素水を添加する添加弁と該添加弁の下流に位置する選択還元型触媒と用いた尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムが知られている。尿素SCRシステムでは、排気ガスに添加された尿素水が排気ガスの熱によってアンモニアへと加水分解される。そして、そのアンモニアを含む排気ガスが選択還元型触媒に流入すると、排気ガス中のNOxがアンモニアを還元剤として窒素と水とに還元される。添加弁による尿素水の添加量は、選択還元型触媒の下流に配設されたNOxセンサーの検出値に基づくフィードバック制御によって制御される。
ところで、選択還元型触媒を通過した排気ガスには該選択還元型触媒で消費されなかったアンモニアが含まれている。また、NOxセンサーは、NOxだけでなくアンモニアにも反応する特性を有している。そのため、NOxセンサーの検出値には、NOxに基づく検出値とアンモニアに基づく検出値とが含まれている。こうしたNOxセンサーの特性に関連して、例えば特許文献1には、選択還元型触媒の下流にNOxセンサーとアンモニアセンサーとを設置し、該NOxセンサーの検出値と該アンモニアセンサーの検出値とに基づいて尿素水の添加量を補正する技術が開示されている。
特開2002−266627号公報
しかしながら、選択還元型触媒の下流にアンモニアセンサーを設置することは、部品点数の増加を招く。そのため、尿素SCRシステムには、NOxセンサーの検出値にアンモニアが干渉するとしても該検出値を用いた尿素水の添加量のフィードバック制御を可能とする方策が求められている。
本発明は、NOxセンサーの検出値にアンモニアが干渉する場合であっても該検出値を用いた尿素水の添加量のフィードバック制御を行うことのできる尿素SCRシステムの制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する尿素SCRシステムの制御装置は、アンモニアを還元剤としてNOxを還元する選択還元型触媒の下流に設置されたNOxセンサーの検出値である検出濃度を取得する取得部と、前記選択還元型触媒を通過した排気ガスのアンモニア濃度を演算する濃度演算部と、前記検出濃度が目標濃度となる尿素水の基本添加量を演算する基本添加量演算部と、前記検出濃度と前記目標濃度との偏差に基づいて前記基本添加量の補正値を演算する補正値演算部とを備え、前記補正値演算部は、前記検出濃度に対するアンモニアの干渉の有無を判定する閾値を保持し、前記濃度演算部の演算値が前記閾値以下であり、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも大きい場合に、前記偏差が大きいほど前記基本添加量に対する増量側への補正量を大きくする前記補正値を演算し、前記演算値が前記閾値よりも大きく、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも大きい場合に、前記偏差が大きいほど前記基本添加量に対する減量側への補正量を大きくする前記補正値を演算する。
上記課題を解決する尿素SCRシステムの制御方法は、アンモニアを還元剤としてNOxを還元する選択還元型触媒と、前記選択還元型触媒の上流で排気ガスに尿素水を添加する尿素水添加装置と、前記尿素水添加装置による前記尿素水の添加量を制御する制御装置とを備えた尿素SCRシステムの制御方法であって、前記制御装置は、前記選択還元型触媒の下流に設置されたNOxセンサーの検出値である検出濃度を取得する工程と、前記選択還元型触媒を通過した排気ガスのアンモニア濃度を演算する工程と、前記検出濃度が目標濃度となる尿素水の基本添加量を演算する工程と、前記検出濃度と前記目標濃度との偏差に基づいて前記基本添加量の補正値を演算する工程とを備え、前記補正値を演算する工程では、前記アンモニア濃度の演算値が前記検出濃度に対するアンモニアの干渉の有無を判定する閾値以下であり、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも大きい場合に、前記偏差が大きいほど前記基本添加量に対する増量側への補正量を大きくする前記補正値が演算され、前記演算値が前記閾値よりも大きく、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも大きい場合に、前記偏差が大きいほど前記基本添加量に対する減量側への補正量を大きくする前記補正値が演算される。
上記構成によれば、検出濃度が目標濃度よりも大きい場合であっても、検出濃度にアンモニアが干渉しない場合は基本添加量に対する増量側への補正量を大きくする補正値が演算され、検出濃度にアンモニアが干渉する場合は基本添加量に対する減量側への補正量を大きくする補正値が演算される。これにより、検出濃度にアンモニアが干渉する場合であっても尿素水の添加量をフィードバック制御することができる。しかも、選択還元型触媒の下流におけるアンモニアの濃度が演算により求められるため、選択還元型触媒の下流にアンモニアセンサーを配設する必要もない。
上記尿素SCRシステムの制御装置において、前記補正値演算部は、前記演算値が前記閾値以下であり、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも小さい場合に、前記偏差が小さいほど前記基本添加量に対する減量側への補正量を大きくする前記補正値を演算し、前記演算値が前記閾値よりも大きく、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも小さい場合に、前記偏差が小さいほど前記基本添加量に対する増量側への補正量を大きくする前記補正値を演算することが好ましい。
上記構成によれば、検出濃度が目標濃度よりも小さい場合であっても、検出濃度にアンモニアが干渉しない場合は基本添加量に対する減量側の補正量を大きくする補正値が演算され、検出濃度にアンモニアが干渉する場合は基本添加量に対する増量側の補正量を大きくする補正値が演算される。その結果、検出濃度にアンモニアが干渉しているか否かに応じて該検出濃度を用いた尿素水の添加量のフィードバック制御を行うことができる。
上記尿素SCRシステムの制御装置において、前記補正値演算部は、前記補正値について、前記基本添加量に対する増量側への補正量が最大となる上限値と前記基本添加量を増量側へ補正する場合のリセット値である第1リセット値とを保持し、前記補正値が前記上限値に到達したことを条件の1つとして前記補正値に前記第1リセット値を設定することが好ましい。
上記尿素SCRシステムの制御装置において、前記補正値演算部は、前記補正値について、前記基本添加量に対する減量側への補正量が最大となる下限値と前記基本添加量を減量側へ補正する場合のリセット値である第2リセット値とを保持し、前記補正値が前記下限値に到達したことを条件の1つとして前記補正値を前記第2リセット値に設定することが好ましい。
補正値が上限値あるいは下限値に到達する場合、検出濃度を用いたフィードバック制御が正常に行えていない可能性がある。この点、上記構成によれば、補正値が上限値に到達したことを条件の1つとして補正値に第1リセット値が設定される。また、補正値が下限値に到達したことを条件の1つとして補正値に第2リセット値が設定される。これにより、検出濃度を用いたフィードバック制御を正常な状態に復帰させることができる。
尿素SCRシステムの制御装置の一実施形態を搭載した尿素SCRシステムの概略構成を示す図。 ECUが有する各種機能部の一例を示す機能ブロック図。 演算処理の手順の一例を示すフローチャート。 所定条件における尿素水の添加量と各種濃度との関係の一例を示すグラフ。 リセット処理の手順の一例を示すフローチャート。 第1リセット値にリセットされるまでの補正値の推移の一例を示す図。 第2リセット値にリセットされるまでの補正値の推移の一例を示す図。
図1〜図7を参照して尿素SCRシステムの制御装置および制御方法の一実施形態について説明する。
図1に示すように、尿素SCRシステム10は、尿素水添加装置15と、選択還元型触媒18と、尿素SCRシステムの制御装置であるECU(Electronic Control Unit)30とを備えている。ECU30は、尿素水添加装置15による尿素水の添加量を制御する。
尿素水添加装置15は、排気ガスが流れる排気通路11に尿素水を添加する。尿素水添加装置15は、尿素水タンクや機械式ポンプ等を備えた尿素水供給部16と、排気通路11に配設された添加弁17とを有している。添加弁17は、尿素水供給部16から供給される所定圧力の尿素水を排気通路11に添加する。
選択還元型触媒18は、排気通路11における添加弁17の下流に配設されており、添加弁17の添加した尿素水が加水分解したアンモニアと排気ガスに含まれるNOxとを反応させてNOxを窒素や水へと還元する。選択還元型触媒18は、例えば耐熱性に優れたセラミックやステンレスを素材としたフロースルー型のモノリス担体に対して、例えば銅系、鉄系、バナジウム系の各種の触媒金属を胆持させたものである。選択還元型触媒18は、例えば150℃〜350℃の温度範囲を活性温度域として有する。
尿素SCRシステム10は、各種の状態量を検出するセンサーとして、酸素濃度センサー21、温度センサー22、NOxセンサー23、吸入空気量センサー24、エンジン回転数センサー25などを有している。酸素濃度センサー21は、排気通路11における選択還元型触媒18の上流に配設され、選択還元型触媒18に流入する排気ガスの酸素濃度Coxを検出する。温度センサー22は、排気通路11における選択還元型触媒18の上流に配設され、選択還元型触媒18に流入する排気ガスの温度を触媒温度Tempとして検出する。NOxセンサー23は、排気通路11における選択還元型触媒18の下流に配設され、選択還元型触媒18を通過した排気ガスにおけるNOxの濃度とアンモニアの濃度とを合わせた濃度を検出濃度Cxとして検出する。吸入空気量センサー24は、エンジンの吸気通路に配設され、エンジンが吸入する空気量である吸入空気量Qaを検出する。エンジン回転数センサー25は、エンジンのクランクシャフトの回転数であるエンジン回転数Neを検出する。各センサー21〜25は、検出した検出値を示す検出信号をECU30に出力する。また、ECU30は、エンジンへの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御部26から燃料噴射量Qfを示す検出信号が入力される。
ECU30は、プロセッサ31、メモリ32、入力インターフェース33、および、出力インターフェース34等がバス35を介して互いに接続されたマイクロコントローラーを中心に構成される。ECU30は、入力インターフェース33を介して取得する各種情報、および、メモリ32が格納している各種制御プログラムや各種データに基づいて、添加弁17による尿素水の添加量である目標添加量Qutを演算する。そしてECU30は、目標添加量Qutの分の尿素水が排気ガスに添加されるように出力インターフェース34を介して添加弁17に制御信号を出力する。
図2に示すように、ECU30は、各種機能部として、目標濃度演算部41、基本添加量演算部42、検出濃度取得部43、偏差演算部44、濃度演算部45、補正値演算部47、目標添加量演算部48を備えている。なお、ECU30は、吸入空気量Qaを排気流量Qeとして取り扱う。
目標濃度演算部41は、検出濃度Cxの目標濃度Cxtを演算する。目標濃度演算部41は、例えば、各種のセンサーからの検出信号に基づくエンジンの運転状態に適した濃度を目標濃度Cxtとして演算する。なお、目標濃度演算部41は、エンジンの運転状態に基づいて目標濃度Cxtを演算する構成に限らず、一定値を目標濃度Cxtとして演算する構成であってもよい。
基本添加量演算部42は、検出濃度Cxが目標濃度Cxtとなる尿素水の基本添加量Qubを演算する。基本添加量演算部42は、例えばエンジン回転数Neや吸入空気量Qa、燃料噴射量Qf等に基づいてエンジンが排出する排気ガスのNOx量を演算し、そのNOx量のNOxが還元される分の尿素水の量を基本添加量Qubとして演算する。
検出濃度取得部43は、入力インターフェース33を介してNOxセンサー23からの検出信号に基づく検出濃度Cxを取得する。
偏差演算部44は、検出濃度取得部43の取得した検出濃度Cxと目標濃度演算部41の演算した目標濃度Cxtとの偏差ΔCx(=Cx−Cxt)を演算する。
濃度演算部45は、選択還元型触媒18を通過した排気ガスのアンモニアの濃度を演算するモデル46を有している。モデル46は、予め行った実験やシミュレーションの結果から導出されたモデルであって、排気流量Qe、酸素濃度Cox、触媒温度Temp、目標添加量Qut等をパラメーターに含んでいる。モデル46は、排気流量Qe、酸素濃度Cox、目標添加量Qutに相当するアンモニアを含んでいる排気ガスが触媒温度Tempにある選択還元型触媒18を通過したときに選択還元型触媒18の下流で検出されるアンモニアの濃度を演算可能に構成されたモデルである。濃度演算部45は、モデル46を用いて演算した演算値をアンモニア濃度Camとして補正値演算部47に出力する。
補正値演算部47は、偏差演算部44が演算した偏差ΔCxに基づいて尿素水の添加量をフィードバック制御するための補正値Gを演算する。補正値演算部47は、偏差ΔCx、目標濃度Cxt、検出濃度Cx、および、アンモニア濃度Cam等に基づいて、補正値Gを演算する演算処理と補正値Gによるフィードバック制御が正常に行われていないと判断される場合に補正値Gをリセットするリセット処理とを繰り返し行う。補正値Gは、例えば、偏差ΔCxに基づく比例制御を行うための比例項、偏差ΔCxに基づく積分制御を行うための積分項、および、偏差ΔCxに基づく微分制御を行うための微分項等を含んでいる。補正値演算部47は、演算した補正値Gを目標添加量演算部48に出力する。
なお、補正値演算部47は、補正値Gについて、基本添加量Qubに対する増量側への補正量が最大となる上限値Gmaxと、基本添加量Qubに対する減量側への補正量が最大となる下限値Gminとをメモリ32の所定領域に保持している。また、補正値演算部47は、補正値Gが下限値Gminあるいは上限値Gmaxである状態が継続している期間である継続期間Tcを計時する。また、補正値演算部47は、後述する第1リセット値G1と第2リセット値G2とをメモリ32の所定領域に保持している。
目標添加量演算部48は、基本添加量演算部42の演算した基本添加量Qubを補正値演算部47の演算した補正値Gで補正した値を目標添加量Qutとして演算する。目標添加量演算部48の一例では、基本添加量Qubに対して補正値Gを乗算することにより目標添加量Qutが演算される。なお、基本添加量Qubに対する補正量は、基本添加量Qubに対する目標添加量Qutの比を示すものであり、基本添加量Qubに補正値Gが乗算される構成では補正値Gの値そのものである。
図3および図4を参照して補正値演算部47が実行する演算処理の手順を説明する。
図3に示すように、演算処理において、補正値演算部47は、まず、濃度演算部45がモデル46を用いて演算したアンモニア濃度Camが閾値Camj以下であるか否かを判断する(ステップS101)。
ここで、図4を参照して閾値Camjについて説明する。図4は、所定の条件下における尿素水の添加量Quと、検出濃度Cx、NOxの濃度Cxn、および、アンモニアの濃度Cxaの各種の濃度Cとの関係の一例を示すグラフである。
図4に示すように、尿素水の添加量Quが多くなるほど、NOxの濃度Cxnが低下する一方でアンモニアの濃度Cxaが増加する。そのため、尿素水の添加量Quが少ない領域では、尿素水の添加量Quを多くしたときに添加量Quの増加分のアンモニアがNOxの還元に消費されるため、アンモニアの濃度Cxaの増加率よりもNOxの濃度Cxnの低下率が大きくなり、検出濃度Cxが徐々に低下していく。一方、尿素水の添加量Quが多い領域では、尿素水の添加量Quを多くしたときに添加量Quの増加分ほどのアンモニアがNOxの還元には消費されないため、NOxの濃度Cxnの低下率よりもアンモニアの濃度Cxaの増加率が大きくなり、検出濃度Cxが徐々に増加していく。
すなわち、同じ検出濃度Cxであっても、極小値Cxminを境界とする非干渉領域A1に属する値である場合と干渉領域A2に属する値である場合とがある。非干渉領域A1は、尿素水の添加量Quの増加とともに検出濃度Cxが低下する領域であって、検出濃度Cxにアンモニアが干渉しないと判断可能な領域である。干渉領域A2は、尿素水の添加量Quの増加とともに検出濃度Cxが増加する領域であって、検出濃度Cxにアンモニアが干渉すると判断可能な領域である。
そのため、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも大きい検出濃度Cx1であるとき、検出濃度Cxが非干渉領域A1に属する場合(ポイントP1)は尿素水の添加量Quを多くすることにより検出濃度Cxが目標濃度Cxtに近づくことになる。一方、検出濃度Cxが干渉領域A2に属する場合(ポイントP2)は尿素水の添加量Quを少なくすることにより検出濃度Cxが目標濃度Cxtに近づくことになる。また、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも小さい検出濃度Cx2であるとき、検出濃度Cxが非干渉領域A1に属する場合(ポイントP3)は尿素水の添加量Quを少なくすることにより検出濃度Cxが目標濃度Cxtに近づくことになる。一方、検出濃度Cxが干渉領域A2に属する場合(ポイントP4)は尿素水の添加量Quを多くすることにより検出濃度Cxが目標濃度Cxtに近づくことになる。閾値Camjは、検出濃度Cxが非干渉領域A1に属する値であるか干渉領域A2に属する値であるかをアンモニアの濃度Cxaで判定するための値であり、例えば10ppmに設定される。なお、閾値Camjは、非干渉領域A1と干渉領域A2との境界を示す検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも低くなる値であればよく、検出濃度Cxが極小値Cxminとなる値に限られない。
図3に戻って、アンモニア濃度Camが閾値Camj以下である場合(ステップS101:YES)、補正値演算部47は、検出濃度Cxに対するアンモニアの干渉の有無を示すフラグFの値に1(干渉なし)を設定する(ステップS102)。そして補正値演算部47は、偏差ΔCxが0より大きいか否かを判断する(ステップS103)。
偏差ΔCxが0より大きい(Cx>Cxt)場合(ステップS103:YES)、補正値演算部47は、偏差ΔCxが大きいほど基本添加量Qubに対する増量側への補正量を大きくする補正値Gを上限値Gmaxを上限として演算し(ステップS104)、一連の処理を一旦終了する。上限値Gmaxは、基本添加量Qubよりもかなり高い値が目標添加量Qutに設定される値であって、基本添加量Qubに対して補正値Gを乗算することにより目標添加量Qutが演算される構成においては、例えば1.5である。
一方、偏差ΔCxが0以下(Cx≦Cxt)である場合(ステップS103:NO)、補正値演算部47は、偏差ΔCxが小さいほど基本添加量Qubに対する減量側への補正量を大きくする補正値Gを下限値Gminを下限として演算し(ステップS105)、一連の処理を一旦終了する。下限値Gminは、基本添加量Qubよりもかなり低い値が目標添加量Qutに設定される値であって、基本添加量Qubに対して補正値Gを乗算することにより目標添加量Qutが演算される構成においては、例えば0.5である。
また、アンモニア濃度Camが閾値Camjよりも大きい場合(ステップS101:NO)、補正値演算部47は、フラグFの値に0(干渉あり)を設定し(ステップS106)、続いて偏差ΔCxが0より大きいか否かを判断する(ステップS107)。
偏差ΔCxが0よりも大きい(Cx>Cxt)場合(ステップS107:YES)、補正値演算部47は、偏差ΔCxが大きいほど基本添加量Qubに対する減量側への補正量を大きくする補正値Gを下限値Gminを下限として演算し(ステップS108)、一連の処理を一旦終了する。一方、偏差ΔCxが0以下である(Cx≦Cxt)場合(ステップS107:NO)、補正値演算部47は、偏差ΔCxが小さいほど基本添加量Qubに対する増量側への補正量を大きくする補正値Gを上限値Gmaxを上限として演算し(ステップS109)、一連の処理を一旦終了する。
こうした構成によれば、検出濃度Cxが非干渉領域A1に属する値であるか干渉領域A2に属する値であるか、すなわち検出濃度Cxに対するアンモニアの干渉の有無が判定される。そして、その判定結果に応じて目標濃度Cxtと検出濃度Cxとの偏差ΔCxに基づく補正値Gを演算することができる。その結果、NOxセンサーの検出値に基づいて尿素水の添加量についてのフィードバック制御を行うことができる。
図5〜図7を参照して、補正値演算部47が実行するリセット処理の手順を説明する。
図5に示すように、リセット処理において、補正値演算部47は、まず、フラグFの値が1であるか否かを判断する(ステップS201)。フラグFの値が1である場合(ステップS201:YES)、すなわち検出濃度Cxに対するアンモニアの干渉がない場合、補正値演算部47は、補正値Gが上限値Gmaxであるか否かを判断する(ステップS202)。補正値Gが上限値Gmaxである場合(ステップS202:YES)、補正値演算部47は、継続期間Tcが判定期間Tcjに到達しているか否かを判断する(ステップS203)。継続期間Tcが判定期間Tcjに到達している場合(ステップS203:YES)、補正値演算部47は、検出濃度Cxを用いた目標添加量Qutのフィードバック制御が正常に機能していないものとして補正値Gを第1リセット値G1にリセットし(ステップS204)、一連の処理を一旦終了する。
第1リセット値G1は、基本添加量Qubよりも少々高い値が目標添加量Qutに設定される値であって、基本添加量Qubを増量側に補正する場合のリセット値である。第1リセット値G1は、基本添加量Qubに補正値Gを乗算することで目標添加量Qutが演算される構成では、例えば1.05である。また、補正値Gがリセットされる際には、補正値Gに積分項が含まれる場合には該積分項もリセットされる。
一方、補正値Gが上限値Gmaxに到達していない場合(ステップS202:NO)、継続期間Tcが判定期間Tcjに到達していない場合(ステップS203:NO)、補正値演算部47は、そのまま一連の処理を一旦終了する。
すなわち、図6に示すように、例えば、検出濃度Cxに対するアンモニアの干渉がないときに検出濃度Cxと目標濃度Cxtとの偏差ΔCx(>0)が徐々に大きくなる場合、補正値Gは、徐々に大きくなり、やがて上限値Gmaxに到達する。そして、補正値Gが上限値Gmaxである状態が判定期間Tcjだけ継続すると、補正値演算部47は、補正値Gを第1リセット値G1にリセットする。
また、フラグFの値が0である場合(ステップS201:NO)、すなわち検出濃度Cxに対するアンモニアの干渉がある場合、補正値演算部47は、補正値Gが下限値Gminであるか否かを判断する(ステップS205)。補正値Gが下限値Gminである場合(ステップS205:YES)、補正値演算部47は、継続期間Tcが判定期間Tcjに到達しているか否かを判断する(ステップS206)。継続期間Tcが判定期間Tcjに到達している場合(ステップS206:YES)、補正値演算部47は、補正値Gによる目標添加量Qutのフィードバック制御が正常に機能していないものとして補正値Gを第2リセット値G2にリセットし(ステップS207)、一連の処理を一旦終了する。第2リセット値G2は、第1リセット値G1よりも小さい値である。第2リセット値G2は、基本添加量Qubよりも少々低い値が目標添加量Qutに設定される値であって、基本添加量Qubに対して補正値Gを乗算することにより目標添加量Qutが演算される構成においては、例えば0.95である。また、補正値Gがリセットされる際には、補正値Gに積分項が含まれる場合には該積分項もリセットされる。
一方、補正値Gが下限値Gminでない場合(ステップS205:NO)、継続期間Tcが判定期間Tcjに到達していない場合(ステップS206:NO)、補正値演算部47は、そのまま一連の処理を一旦終了する。
すなわち、図7に示すように、例えば、検出濃度Cxに対するアンモニアの干渉があるときに検出濃度Cxと目標濃度Cxtとの偏差ΔCx(>0)が徐々に大きく場合、補正値Gは、徐々に小さくなり、やがて下限値Gminに到達する。そして、補正値Gが下限値Gminである状態が判定期間Tcjだけ継続すると、補正値演算部47は、補正値Gを第2リセット値G2にリセットする。
上記実施形態の尿素SCRシステムの制御装置および制御方法によれば、以下に列挙する作用効果が得られる。
(1)ECU30は、検出濃度Cxにアンモニアの干渉がなく、かつ、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも大きい場合、偏差ΔCx(>0)が大きいほど基本添加量Qubに対する増量側の補正量を大きくする補正値Gを演算する。また、ECU30は、検出濃度Cxにアンモニアの干渉があり、かつ、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも大きい場合、偏差ΔCx(>0)が大きいほど基本添加量Qubに対する減量側の補正量を大きくなる補正値Gを演算する。このように、検出濃度Cxに対するアンモニアの干渉の有無に応じて補正値Gが演算されることにより、尿素水の添加量について検出濃度Cxを用いたフィードバック制御を行うことができる。しかも、アンモニア濃度Camが演算により求められるため、選択還元型触媒18の下流にアンモニアセンサーを配設する必要もない。
(2)また、検出濃度Cxが干渉領域A2に属する場合にも尿素水の添加量の制御が可能であることから、尿素水の添加量の自由度が大幅に向上する。これにより、NOxの還元量に関する自由度も大幅に向上することから、例えば、検出濃度Cxを干渉領域A2に属する値としたうえで検出濃度Cxを目標濃度Cxtに制御することもできる。その結果、NOxの排出量をさらに低減することができる。
(3)ECU30は、検出濃度Cxにアンモニアの干渉がなく、かつ、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも小さい場合、偏差ΔCx(<0)が小さいほど基本添加量Qubに対する減量側の補正量を大きくする補正値Gを演算する。また、ECU30は、検出濃度Cxにアンモニアの干渉があり、かつ、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも小さい場合、偏差ΔCx(<0)が小さいほど基本添加量Qubに対する増量側の補正量を大きくする補正値Gを演算する。これにより、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも小さい場合であっても、検出濃度Cxに対するアンモニアの干渉の有無に応じて検出濃度Cxを用いたフィードバック制御を行うことができる。
(4)ECU30は、補正値Gが上限値Gmaxに到達していることを条件に補正値Gを第1リセット値G1にリセットする。すなわち、ECU30は、補正値Gが上限値Gmaxに維持され、検出濃度Cxを用いたフィードバック制御が正常に機能していないと判断されるときに補正値Gをリセットする。これにより、ECU30は、検出濃度Cxを用いたフィードバック制御を正常な状態に復帰させることができる。
(5)ECU30は、補正値Gが下限値Gminに到達していることを条件に補正値Gを第2リセット値G2にリセットする。すなわち、ECU30は、補正値Gが下限値Gminに維持され、検出濃度Cxを用いたフィードバック制御が正常に機能していないと判断されるときに補正値Gをリセットする。これにより、ECU30は、検出濃度Cxを用いたフィードバック制御を正常な状態に復帰させることができる。
(6)アンモニア濃度Camが閾値Camj以下のとき(F=1)に第1リセット値G1へのリセットが行われ、アンモニア濃度Camが閾値Camjよりも大きいとき(F=0)に第2リセット値G2へのリセットを行われる。すなわち、補正値Gのリセットは、検出濃度Cxに対してNOxの濃度あるいはアンモニアの濃度のいずれかが占める割合が著しく高いときに行われる。これにより、検出濃度Cxを用いたフィードバック制御が正常に行われていない確度を高めたうえで補正値Gのリセットを行うことができる。
(7)しかも、継続期間Tcが判定期間Tcjに到達してから補正値Gのリセットが行われる。そのため、検出濃度Cxを用いたフィードバック制御が正常に行われていない確度をさらに高めたうえで補正値Gがリセットされることから、不要な補正値Gのリセットを回避することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・ECU30は、補正値Gの第1リセット値G1へのリセット、および、補正値Gの第2リセット値G2へのリセットの少なくとも一方を行わない構成であってもよい。また、ECU30は、フラグFの値にかかわらず、補正値Gの第1リセット値G1へのリセット、および、補正値Gの第2リセット値G2へのリセットを行ってもよい。また、ECU30は、補正値Gが上限値Gmaxあるいは下限値Gminに到達したことを条件として補正値Gのリセットを行ってもよい。
・ECU30は、基本添加量Qubを増量側へ補正する際に上限値Gmaxよりも大きい値を補正値Gとして演算する構成であってもよい。また、ECU30は、基本添加量Qubを減量側へ補正する際に下限値Gminよりも小さい値を補正値Gとして演算する構成であってもよい。
・ECU30は、アンモニア濃度Camが閾値Camj以下であり、かつ、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも小さい場合に、基本添加量Qubに対する増量側への補正量を大きくする補正値Gを演算してもよい。すなわち、検出濃度Cxが非干渉領域A1に属する値から干渉領域A2に属する値へと変化する補正値Gを演算してもよい。
・ECU30は、アンモニア濃度Camが閾値Camjよりも大きく、かつ、検出濃度Cxが目標濃度Cxtよりも小さい場合に、基本添加量Qubに対する減量側への補正量を大きくする補正値Gを演算してもよい。すなわち、検出濃度Cxが干渉領域A2に属する値から非干渉領域A1に属する値へと変化する補正値Gを演算してもよい。
・尿素SCRシステム10は、尿素水添加装置15、選択還元型触媒18、および、ECU30の他、例えば、選択還元型触媒18の下流にアンモニアを酸化する酸化触媒を有する構成であってもよい。なお、この酸化触媒の下流にNOxセンサー23が配設される場合、モデル46は、選択還元型触媒18および酸化触媒でのアンモニアの消費が考慮されたモデルとなる。
10…尿素SCRシステム、11…排気通路、15…尿素水添加装置、16…尿素水供給部、17…添加弁、18…選択還元型触媒、21…酸素濃度センサー、22…温度センサー、23…NOxセンサー、24…吸入空気量センサー、25…エンジン回転数センサー、26…燃料噴射制御部、30…ECU、31…プロセッサ、32…メモリ、33…入力インターフェース、34…出力インターフェース、35…バス、41…目標濃度演算部、42…基本添加量演算部、43…検出濃度取得部、44…偏差演算部、45…濃度演算部、46…モデル、47…補正値演算部、48…目標添加量演算部。

Claims (5)

  1. アンモニアを還元剤としてNOxを還元する選択還元型触媒の下流に設置されたNOxセンサーの検出値である検出濃度を取得する取得部と、
    前記選択還元型触媒を通過した排気ガスのアンモニア濃度を演算する濃度演算部と、
    前記検出濃度が目標濃度となる尿素水の基本添加量を演算する基本添加量演算部と、
    前記検出濃度と前記目標濃度との偏差に基づいて前記基本添加量の補正値を演算する補正値演算部とを備え、
    前記補正値演算部は、
    前記検出濃度に対するアンモニアの干渉の有無を判定する閾値を保持し、
    前記濃度演算部の演算値が前記閾値以下であり、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも大きい場合に、前記偏差が大きいほど前記基本添加量に対する増量側への補正量を大きくする前記補正値を演算し、
    前記演算値が前記閾値よりも大きく、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも大きい場合に、前記偏差が大きいほど前記基本添加量に対する減量側への補正量を大きくする前記補正値を演算する
    尿素SCRシステムの制御装置。
  2. 前記補正値演算部は、
    前記演算値が前記閾値以下であり、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも小さい場合に、前記偏差が小さいほど前記基本添加量に対する減量側への補正量を大きくする前記補正値を演算し、
    前記演算値が前記閾値よりも大きく、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも小さい場合に、前記偏差が小さいほど前記基本添加量に対する増量側への補正量を大きくする前記補正値を演算する
    請求項1に記載の尿素SCRシステムの制御装置。
  3. 前記補正値演算部は、
    前記補正値について、前記基本添加量に対する増量側への補正量が最大となる上限値と前記基本添加量を増量側へ補正する場合のリセット値である第1リセット値とを保持し、
    前記補正値が前記上限値に到達したことを条件の1つとして前記補正値に前記第1リセット値を設定する
    請求項1または2に記載の尿素SCRシステムの制御装置。
  4. 前記補正値演算部は、
    前記補正値について、前記基本添加量に対する減量側への補正量が最大となる下限値と前記基本添加量を減量側へ補正する場合のリセット値である第2リセット値とを保持し、
    前記補正値が前記下限値に到達したことを条件の1つとして前記補正値を前記第2リセット値に設定する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の尿素SCRシステムの制御装置。
  5. アンモニアを還元剤としてNOxを還元する選択還元型触媒と、前記選択還元型触媒の上流で排気ガスに尿素水を添加する尿素水添加装置と、前記尿素水添加装置による前記尿素水の添加量を制御する制御装置とを備えた尿素SCRシステムの制御方法であって、
    前記制御装置は、
    前記選択還元型触媒の下流に設置されたNOxセンサーの検出値である検出濃度を取得する工程と、
    前記選択還元型触媒を通過した排気ガスのアンモニア濃度を演算する工程と、
    前記検出濃度が目標濃度となる尿素水の基本添加量を演算する工程と、
    前記検出濃度と前記目標濃度との偏差に基づいて前記基本添加量の補正値を演算する工程とを備え、
    前記補正値を演算する工程では、前記アンモニア濃度の演算値が前記検出濃度に対するアンモニアの干渉の有無を判定する閾値以下であり、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも大きい場合に、前記偏差が大きいほど前記基本添加量に対する増量側への補正量を大きくする前記補正値が演算され、前記演算値が前記閾値よりも大きく、かつ、前記検出濃度が前記目標濃度よりも大きい場合に、前記偏差が大きいほど前記基本添加量に対する減量側への補正量を大きくする前記補正値が演算される
    尿素SCRシステムの制御方法。
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