JP6769063B2 - 帯電部材、帯電装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
支持部材と、前記支持部材上に配置された導電性弾性層と、前記導電性弾性層上に配置された表面層とを有し、
周期0.1mm未満の凹凸と周期0.1mm以上の凹凸とが外周面全体に分布し、且つ下記(1)及び(2)の要件を満たし、
外周面の高さ分布曲線における最大ピークの半値幅が1μm以上3μm以下である、帯電部材。
(1)前記周期0.1mm未満の凹凸は、平均高さが5μm以上8μm以下である。
(2)前記周期0.1mm以上の凹凸は、平均高さが6μm以上30μm以下である。
前記表面層が酸化スズ粒子を含む、請求項1に記載の帯電部材。
請求項1又は請求項2に記載の帯電部材を備え、前記帯電部材に直流電圧のみを印加し、接触帯電方式により電子写真感光体の表面を帯電させる帯電装置。
電子写真感光体と、請求項3に記載の帯電装置と、を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
電子写真感光体と、
請求項3に記載の帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記電子写真感光体の表面に形成された潜像を、トナーを含む現像剤により現像して、前記電子写真感光体の表面にトナー像を形成する現像装置と、
前記電子写真感光体の表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。
請求項3に係る発明によれば、帯電部材の外周面の高さ分布曲線における最大ピークの半値幅が3μmを超える場合に比べて、感光体への帯電部材の従動性に優れ、且つ微小色線の発生を抑制する帯電装置が提供される。
請求項4又は5に係る発明によれば、帯電部材の外周面の高さ分布曲線における最大ピークの半値幅が3μmを超える場合に比べて、感光体への帯電部材の従動性に優れ、且つ微小色線の発生を抑制するプロセスカートリッジ又は画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る帯電部材は、支持部材と、前記支持部材上に配置された導電性弾性層と、前記導電性弾性層上に配置された表面層とを有する。即ち、本実施形態に係る帯電部材は、支持部材上に、少なくとも導電性弾性層と表面層とを積層して有する。
(2)周期0.1mm以上の凹凸は、平均高さが6μm以上30μm以下である。
以下、直流電圧のみが印加された帯電部材で感光体を接触帯電した際において発生する微小色線を、単に微小色線という。
微小色線の発生は、より高速で画像形成した場合、及び、より小粒径のトナーを用いて画像形成した場合に顕在化しやすい。
粗さ成分の平均高さは、5μm以上8μm以下であり、より好ましくは5.5μm以上7.5μm以下であり、更に好ましくは6μm以上7μm以下である。
うねり成分の平均高さは、6μm以上30μm以下であり、より好ましくは8μm以上25μm以下であり、更に好ましくは10μm以上20μm以下である。
支持部材は、帯電部材の電極及び支持体として機能する導電性部材である。支持部材は、中空状の部材(筒状部材)であってもよいし、非中空状の部材であってもよい。
導電性弾性層は、支持部材の外周面上に配置された層である。導電性弾性層は、支持部材の外周面上に直接配置されていてもよく、接着層を介して支持部材の外周面上に配置されていてもよい。
導電性弾性層における加硫促進剤の含有量は、弾性材料100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下が好ましく、2質量部以上6質量部以下がより好ましい。
導電性弾性層における加硫促進助剤の含有量は、弾性材料100質量部に対して、1質量部以上15質量部以下が好ましく、3質量部以上10質量部以下がより好ましい。
導電性弾性層における充填剤の含有量は、弾性材料100質量部に対して、5質量部以上100質量部以下が好ましく、10質量部以上60質量部以下がより好ましい。
表面層は、例えば、トナー等による帯電部材の汚染を抑制する目的で設けられる。
表面層における上記粒子の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、3質量部以上30質量部以下が好ましく、5質量部以上20質量部以下がより好ましい。
本実施形態に係る帯電装置は、本実施形態に係る帯電部材を備え、接触帯電方式により感光体の表面を帯電させる帯電装置である。本実施形態に係る帯電装置は、帯電部材に直流電圧のみを印加する帯電装置である。
感光体401aの周囲には、感光体401aの回転方向に順に、帯電ロール402a、現像装置404a、1次転写ロール410a、クリーニングブレード415aが配置されている。1次転写ロール410aは、中間転写ベルト409を介して感光体401aに押圧している。現像装置404aには、トナーカートリッジ405aに収容されたトナーが供給される。
本実施形態に係る画像形成装置に適用される現像剤は、特に限定されない。現像剤は、トナーのみを含む一成分現像剤でもよく、トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤でもよい。
[実施例1]
−導電性弾性層の形成−
SUS303製の直径8mmのシャフトの外周面に、接着剤(エピクロロヒドリンゴム、日本ゼオン社Hydrin T3106)を塗布して接着層を形成した。下記の材料をオープンロールで混練りして得た組成物を、接着層を有するシャフトと共に、クロスヘッドダイを備えた押出成形機(ダイ温度を90℃に設定)から押出して、シャフトの外周面上に前記組成物の層を形成し、次いで、160℃で70分間加熱し、導電性弾性層ロール(平均直径12mm)を得た。
・カーボンブラック(旭カーボン社、旭♯60) 5部
・イオン導電剤:ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社、BTEAC) 1部
・加硫剤:4,4'−ジチオジモルホリン(大内新興化学工業社、バルノックR)1.5部
・加硫促進剤:ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(大内新興化学工業社、ノクセラーDM−P) 1.5部
・加硫促進剤:テトラエチルチウラムジスルフィド(大内新興化学工業社、ノクセラーTET−G) 1.8部
・加硫促進助剤:ステアリン酸 3部
・加硫促進助剤:酸化亜鉛 1部
・炭酸カルシウム(白石カルシウム社、ホワイトンSB) 40部
下記の材料を混合し、ビーズミルにて分散処理して得た分散液を、メタノールで希釈し、導電性弾性層ロールの外周面に浸漬塗布し、次いで、150℃で30分間加熱し、平均層厚9μmの表面層を有する帯電ロールを得た。
・ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社、エスレックBL−1) 10部
・酸化スズ(三菱マテリアル社、S−2000、平均粒径15nm) 30部
・ポリアミド粒子A(アルケマ社、ポリアミド12、平均粒径5μm) 12部
・ポリアミド粒子B(アルケマ社、ポリアミド12、平均粒径10μm) 6部
・触媒(楠本化成社、NACURE4167) 1部
・メタノール 700部
・ブタノール 200部
導電性弾性層の形成条件および表面層の形成用組成物の組成を、表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして帯電ロールを得た。
導電性弾性層の形成条件および表面層の形成用組成物の組成を、表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして帯電ロールを得た。
[外周面の表面形状]
共焦点レーザー顕微鏡(キーエンス社のVK−8500、対物レンズ20倍)を用い、XY方向に測定周期0.05μm、XY方向の測定範囲490μm×690μm、Z方向の測定範囲50μmの条件で、帯電ロールの外周面の表面性状を測定した。測定データに、帯電ロールの曲率に応じた面補正、及びノイズ補正を施した。ノイズ補正は、測定点9点(X方向3点×Y方向3点)の中に、特異的に高い1点又は低い1点(他8点の中央値の300%超又は20%未満)を検出した場合、他8点の中央値を特異な点に充てる補正とした。補正後のデータから、高さ分布曲線における最大ピークの半値幅、粗さ成分の平均高さ、うねり成分の平均高さを求めた。
帯電ロールに直流電圧のみを印加する接触帯電方式の帯電装置を備えたDocuCentre−IV C2260の改造機に、各実施例及び比較例の帯電ロールを組み込んで、高温高湿の環境下(28℃、85%RH)、画像密度30%の全面ハーフトーン画像をA4紙に5000枚出力した。最後の1枚の出力画像を目視で観察して、下記のとおり分類した。G0及びG1が許容範囲である。
G1:微小色線が1個〜3個発生している。
G2:微小色線が4個〜10個発生している。
G3:微小色線が11個〜20個発生している。
G4:微小色線が21個以上発生している。
感光体を速度200mm/sで回転させ、従動回転する帯電ロールの回転数を非接触回転計にて1分間計測し、帯電ロールの回転数を下記のとおり分類した。G0及びG1が許容範囲である。
G0:理論上の回転数の98%以上
G1:理論上の回転数の95%以上98%未満
G2:理論上の回転数の90%以上95%未満
G3:理論上の回転数の85%以上90%未満
G4:理論上の回転数の85%未満
Claims (5)
- 支持部材と、前記支持部材上に配置された導電性弾性層と、前記導電性弾性層上に配置された表面層とを有し、
周期0.1mm未満の凹凸と周期0.1mm以上の凹凸とが外周面全体に分布し、且つ下記(1)及び(2)の要件を満たし、
外周面の高さ分布曲線における最大ピークの半値幅が1μm以上3μm以下である、帯電部材。
(1)前記周期0.1mm未満の凹凸は、平均高さが5μm以上8μm以下である。
(2)前記周期0.1mm以上の凹凸は、平均高さが6μm以上30μm以下である。
前記(1)及び(2)並びに前記外周面の高さ分布曲線における最大ピークの半値幅は、共焦点レーザー顕微鏡を用いて下記の測定条件で帯電部材の外周面を測定して得たデータに基づく。
測定条件:帯電部材の回転方向をX方向とし、帯電部材の軸方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向としたとき、X方向の測定周期が0.05μm、Y方向の測定周期が0.05μm、X方向の測定範囲が490μm、Y方向の測定範囲が690μm、Z方向の測定範囲が50μmである。 - 前記表面層が酸化スズ粒子を含む、請求項1に記載の帯電部材。
- 請求項1又は請求項2に記載の帯電部材を備え、前記帯電部材に直流電圧のみを印加し、接触帯電方式により電子写真感光体の表面を帯電させる帯電装置。
- 電子写真感光体と、請求項3に記載の帯電装置と、を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
- 電子写真感光体と、
請求項3に記載の帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記電子写真感光体の表面に形成された潜像を、トナーを含む現像剤により現像して、前記電子写真感光体の表面にトナー像を形成する現像装置と、
前記電子写真感光体の表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。
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