JP6767962B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機のステータに関する。
回転電機のステータは、ステータコアにコイルが巻回されて構成されている。ステータは、回転電機が作動する際の銅損や鉄損などによる発熱で温度が上昇する。回転電機は、負荷条件によって、発熱する部分が異なる。例えば、高トルク低回転領域では銅損が支配的となり、低トルク高回転領域では鉄損が支配的となる。つまり、負荷条件によって、発熱する部分が異なってくるので、負荷条件に応じて発熱する部分を重点的に冷やすことが好ましい。
例えば特許文献1に記載のものでは、モータの駆動状態から、発熱している部分を推定し、冷媒が流れるパイプを切り替えて、ステータかコイルかに冷媒を流す。
特開2008−263753号公報
しかしながら、特許文献1に記載の冷却方法では、バルブ、アクチュエーター等の部品が必要となり、システムが大型化しコストも上昇してしまう。
本発明は、回転電機のステータにおいて、コストを抑制しながら、負荷条件に応じて発熱する部分を重点的に冷やすことができる技術を提供する。
本発明の一態様は、
円環状のステータコア本体と、該ステータコア本体の外周部に設けられ、ボルト貫通孔が形成されたステータコア固定部と、を有するステータコアと、
前記ステータコアに取り付けられ、渡り部が前記ステータコアの端面から突出するように配置されたコイルと、
前記ボルト貫通孔に挿通され、前記ステータコアを筺体に固定するボルトと、を備える回転電機のステータであって、
前記ステータコアは、前記ボルト貫通孔から冷媒を前記ステータコアの内部又は前記ステータコアの外周面に導くステータコア冷媒流路を有し、
前記ボルトは、ボルト冷媒流路を有し、
前記ボルト冷媒流路は、冷媒が導入される冷媒導入部と、前記渡り部に冷媒を供給する第1冷媒導出部と、前記ステータコア冷媒流路に冷媒を供給する第2冷媒導出部と、を有し、
前記ボルト貫通孔又は前記ステータコア冷媒流路は、温度によって形状が変化する形状記憶部材を含む冷媒流路調整部を有する。
上記態様によれば、冷媒導入部から導入された冷媒をボルト冷媒流路、及び第1冷媒導出部を介してコイルの渡り部に冷媒を供給することで、コイルを適切に冷却でき、銅損を抑えることができる。また、冷媒導入部から導入された冷媒をボルト冷媒流路、第2冷媒導出部、及びステータコア冷媒流路を介してステータコアの内部又はステータコアの外周面に冷媒を供給することで、ステータコアを適切に冷却でき、鉄損を抑えることができる。
さらに、ボルト貫通孔又はステータコア冷媒流路は、温度によって形状が変化する形状記憶部材を含む冷媒流路調整部を有するので、温度に応じて冷媒流路調整部によって冷媒が重点的に供給される流路を選択できる。
本発明の第1実施形態に係る回転電機のステータの斜視図である。 図1に示す回転電機のステータの要部分解斜視図である。 図1に示す回転電機のステータの断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 形状記憶リングの斜視図である。 鋼材リングの斜視図である。 鋼材リングの側面図である 冷媒導入部から導入された冷媒が、ボルト冷媒流路、及び第1冷媒導出部、カラーの冷媒吐出部を介してコイルの渡り部に供給される状態を示す断面図である。 図7AのVII−VII断面図である。 冷媒流路調整部が開いて冷媒導入部から導入された冷媒が、コイルの渡り部に供給されると共に、第2冷媒導出部、ボルト貫通孔、及びステータコア冷媒流路を介してステータコアの外周面に供給される状態を示す断面図である。 図8AのVIII−VIII断面図である。 本発明の第2実施形態に係る回転電機のステータの断面図である。 図9AのIX−IX断面図である。 流量制御装置が開き、冷媒導入部から導入された冷媒が、ボルト冷媒流路、及び第1冷媒導出部、カラーの冷媒吐出部を介してコイルの渡り部に供給される状態を示す断面図である。 図10AのX−X断面図である。 流量制御装置が閉じられて、冷媒導入部から導入された冷媒が、主にステータ冷媒流路を介してステータコアの外周面に供給される状態を示す断面図である。 図11AのXI−XI断面図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
先ず、本発明の第1実施形態の回転電機のステータについて、図1〜図8Bを参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、回転電機のステータ10は、ステータコア11と、ステータコア11のティースに巻回されたコイル12と、を備える。コイル12は、ステータコア11の端面21から突出するように渡り部13が形成されている。ステータコア11は、電磁鋼板などの複数の鋼板14(14A,14B)が積層されて形成され、円環状のステータコア本体15と、ステータコア本体15の外周部に設けられ複数(図に示す実施例では6個)のステータコア固定部16と、を有する。
図4を参照して、複数の鋼板14は、開口部35を有する複数の鋼板14Aと、切欠部36を有する複数の鋼板14Bと、が積層・接着されてステータコア11を形成する。鋼板14Aは、開口部35の周方向位置が異なる複数種類の鋼板14Aが積層されることで、開口部35が後述するボルト貫通孔19に連通すると共に、隣接する鋼板14Aの開口部35同士が軸方向に連通する。また、開口部35を有する鋼板14Aと、切欠部36を有する鋼板14Bとが隣接して積層されることで、開口部35と切欠部36とが連通し、冷媒Rをボルト貫通孔19からステータコア11の外周面に導くステータコア冷媒流路38が形成される。
また、外径寸法の異なる複数の鋼板14を交互に積層することで、ステータコア11の外周面には、軸方向に複数の凹凸が形成され、冷媒Rが接触するステータコア11の外周面の表面積が増大して冷却性能が向上する。また、冷媒Rは、凹部に沿って流れ、ステータコア11の側方に流れ落ちることが防止される。
ステータコア固定部16には、ボルト18が挿通されるボルト貫通孔19が形成されている。ステータコア11は、ボルト貫通孔19に挿通されて筺体17に螺合する複数のボルト18により固定されている。ボルト18はボルトヘッド20を備え、該ボルトヘッド20とステータコア固定部16の端面21との間に配置されたカラー27を介して、ステータコア11をボルトヘッド20と筺体17との間で挟持する。
ボルト18の内部には、略軸中心を通って軸方向に延びるボルト冷媒流路22が設けられている。ボルト冷媒流路22は、ボルトヘッド20と反対側の端面に開口する冷媒導入部23と、径方向に形成されてボルト冷媒流路22に連通する第1冷媒導出部24、及び第2冷媒導出部25とを備える。即ち、冷媒導入部23、第1冷媒導出部24、及び第2冷媒導出部25は、ボルト冷媒流路22の一部を形成する。
冷媒導入部23には、不図示の冷媒供給部から冷却油などの冷媒Rを供給するパイプ26が接続されている。第1冷媒導出部24は、カラー27のボルト挿通孔28に開口し、第2冷媒導出部25は、ボルト貫通孔19に開口する。
カラー27は、ボルト挿通孔28の軸方向中間部が拡径されて形成された冷媒溜り部29と、カラー27の外周面に開口する冷媒吐出部30と、冷媒溜り部29と冷媒吐出部30とを連通させる径方向孔31と、を備える。即ち、冷媒溜り部29、径方向孔31、及び冷媒吐出部30は、カラー冷媒流路32を形成する。
また、ステータコア固定部16の端面21に当接するカラー27の側面には、係合部33が軸方向に突出して形成されている。係合部33は、ステータコア固定部16の端面21に形成された係合溝34(図2参照)に係合することで、冷媒吐出部30がコイル12の渡り部13に向くようにカラー27の向きが位置決めされる。
これにより、ボルト18でステータコア11及びカラー27を筺体17に組み付ける際、カラー27の係合部33とステータコア固定部16の係合溝34とを係合させることで冷媒吐出部30の方向を確実にコイル12の渡り部13に向けて組み付けることができ、誤組み付けが防止されると共に組み付け工程が簡素化される。また、第1冷媒導出部24は、カラー27の冷媒溜り部29に連通すればよいので、ボルト18の位相を限定する必要はなく、さらに軸方向位置の許容範囲も大きいので、第1冷媒導出部24の位置を気にせずに締め込み量を適宜設定できる。
図3及び図4に示すように、ボルト貫通孔19のステータコア冷媒流路38の開口部には、ステータコア冷媒流路38に連通する冷媒溜り部41が形成されている。冷媒溜り部41の周方向の一部には、内径側に突出する突起部42が形成されている。即ち、冷媒溜り部41は、断面略C字形の溝である。
冷媒溜り部41には、径方向外側から順に、冷媒流路調整部40を構成する断面略C字形の形状記憶リング43及び鋼材リング44が配設されている。形状記憶リング43は、通常時(所定の温度以下のとき)には、冷媒溜り部41の内周面に略密着してステータコア冷媒流路38の入り口を閉鎖している。形状記憶リング43は、冷媒溜り部41の内周面と接触し冷媒溜り部41の温度を感知する感温部として機能する。また、鋼材リング44は、形状記憶リング43の内周面に略密着配置されている。形状記憶リング43及び鋼材リング44は、冷媒溜り部41内に組み込まれたとき、突起部42によって回り止めされて周方向位置が位置決めされている。
図5、図6A、図6Bに示すように、形状記憶リング43は、一部が切り欠かれた断面略C字形のリングであり、形状記憶合金で形成されている。形状記憶リング43は、所定の温度以上になると、縮径するように形状が記憶されている。
鋼材リング44は、形状記憶リング43と同様に断面略C字形のリングであり、切欠き部と反対側部分の肉厚t1が厚く、端部45に向かって次第に肉厚が薄く形成されて、端部45の肉厚t2が最も薄くなっている。端部45に向かって次第に肉厚が薄く形成された部分は変形部として機能する。肉厚t2が薄いことで径方向に変形し易い端部45は、ステータコア冷媒流路38への冷媒の供給を制御する調整部として機能する。
次に、図7及び図8を参照して、負荷条件に応じて発熱する部分(ステータコア11及びコイル12)を重点的に冷やすことができる本実施形態の回転電機のステータ10の作用について説明する。
図7A、図7Bに示すように、銅損が支配的となる高トルク低回転領域では、コイル12の温度が高く、ステータコア11の温度は比較的低温状態(所定の温度より低い状態)にある。この場合、コイル12を冷媒Rで冷却することが、回転電機の効率向上のためには効果的である。
ステータコア11が比較的低温状態にあるとき、形状記憶リング43は、冷媒溜り部41の内周面に略密着しているので、ステータコア冷媒流路38の入り口は閉鎖されている。このため、不図示の冷媒供給部から供給される冷媒Rは、ボルト冷媒流路22からステータコア冷媒流路38への流れが冷媒流路調整部40(形状記憶リング43及び鋼材リング44)により遮断されて、ステータコア11側には流れない。なお、必ずしもステータコア冷媒流路38への流れを遮断する必要はなく、ステータコア冷媒流路38への流れを減少させるようにしてもよい。
このとき、不図示の冷媒供給部から供給された冷媒Rは、図7Aに矢印で示すように、パイプ26、冷媒導入部23、ボルト冷媒流路22、第1冷媒導出部24、カラー冷媒流路32を介して、冷媒吐出部30からコイル12の渡り部13に向けて吐出されてコイル12を効果的に冷却する。これにより、銅損が抑制される。
一方、鉄損が支配的となる低トルク高回転領域では、ステータコア11の温度が高くなるので、主としてステータコア11を冷媒Rで冷却することが回転電機の効率向上のためには効果的である。
図8A、図8Bに示すように、ステータコア11の温度が所定の温度より高くなると、ステータコア11に密着配置されている形状記憶リング43の温度も上昇する。そして、形状記憶リング43の温度が所定の温度以上になると、形状記憶合金からなる形状記憶リング43がマルテンサイト変態して記憶している形状に戻ろうとして縮径する。
これにより、鋼材リング44の肉厚t1が最も厚く、変形し難い中央部に対応する形状記憶リング43の中央部が、冷媒溜り部41の内周面に略密着した状態が維持される。一方、肉厚t2が最も薄く、変形し易い鋼材リング44の端部45は、形状記憶リング43の縮径により径方向内側に向けて弾性変形して冷媒溜り部41の内周面から離れ、冷媒溜り部41とステータコア冷媒流路38とを連通させる。このため、不図示の冷媒供給部から供給される冷媒Rは、ボルト冷媒流路22からステータコア冷媒流路38への流れが冷媒流路調整部40(形状記憶リング43及び鋼材リング44)により許容されて、ステータコア11側に流れる。このように、冷媒流路調整部40を形状記憶リング43及び鋼材リング44で構成することで、温度変化に対して敏感に対応してステータコア冷媒流路38の入り口を開閉する。
従って、不図示の冷媒供給部からボルト冷媒流路22に供給された冷媒Rは、図8A,図8Bに矢印で示すように、第1冷媒導出部24、カラー冷媒流路32を介して冷媒吐出部30からコイル12の渡り部13に向けて吐出されてコイル12を冷却すると共に、冷媒Rの一部は、第2冷媒導出部25、冷媒溜り部41の内周面と形状記憶リング43との隙間、開口部35及び切欠部36、即ち、ステータコア冷媒流路38を介してステータコア11の外周面に導かれ、外周面に沿って流れてステータコア11を冷却する。
ステータコア11の外周面に供給された冷媒Rは、ステータコア11の外周面に形成された複数の凹凸の凹部に沿って流れ、ステータコア11の側方に流れ落ちることが防止され、さらに、冷媒Rが接触するステータコア11の外周面の表面積が大きいので効果的に冷却できる。また、ステータコア11は、内部及び外部から同時に冷却されることで冷却効率が向上する。
ステータコア11が冷却されて温度が低下すると、形状記憶リング43の温度も下がるので、形状記憶リング43は、鋼材リング44の弾性により押し返されて冷媒溜り部41の内周面に密着し、ステータコア冷媒流路38を閉鎖する。これにより、冷媒Rは、再びコイル12に供給されてコイル12の渡り部13を冷却する。
このように、形状記憶リング43及び鋼材リング44は、冷媒流路調整部40として機能してステータコア11の温度に応じて冷媒流路を変更し、冷媒供給部からボルト冷媒流路22に供給された冷媒Rが、コイル12の渡り部13、及びステータコア11のいずれか、または両方を最適に冷却して、回転電機のステータ10の銅損及び鉄損を抑える。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る回転電機のステータについて、図9A〜図11Bを参照しながら説明する。第2実施形態の回転電機のステータは、冷媒流路調整部の構成において第1実施形態の回転電機のステータと異なる。これ以外は第1実施形態と同様であり、第1実施形態の回転電機のステータと共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。このため、第1実施形態の回転電機のステータと同一又は同等部分には、同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
第2実施形態に係る回転電機のステータ10のボルト貫通孔19には、第2冷媒導出部25の下流、且つステータコア冷媒流路38が開口する位置に、断面略D字形の冷媒溜り部51が形成されている。ステータコア冷媒流路38は、冷媒溜り部51の対向する平面部51aに開口する。
冷媒溜り部51の内部には、冷媒溜り部51の断面略D字形に沿うように、形状記憶合金で略U字形に形成された形状記憶リング55が配設されている。形状記憶リング55の互いに対向する平面部55aは、冷媒溜り部51の対向する平面部51aに対応して配置されている。
形状記憶リング55は、温度が所定の温度より低いときには、形状記憶リング55の平面部55aが開き、冷媒溜り部51の平面部51aに当接してステータコア冷媒流路38の開口部を塞ぎ、所定の温度より高いときには、平面部55aが互いに接近して閉じるように形状が記憶されている。
また、ボルト貫通孔19に嵌合するボルト18には、ステータコア冷媒流路38に対向してボルト冷媒流路22に直交するように一対の径方向孔52が貫通して形成されている。一対の径方向孔52の直径は、ボルト冷媒流路22の直径と略同じ直径である。
一対の径方向孔52には、それぞれ一対のピストン部材53が摺動自在に嵌合し、一対のピストン部材53間には弾性部材であるコイルばね54が装着されて、一対のピストン部材53を径方向孔52から突出させる方向に付勢する。一対のピストン部材53及びコイルばね54は、ボルト冷媒流路22を流れる冷媒Rの流量を調整する流量制御装置50を構成する。
次に、上記の構成を備えた本実施形態の回転電機のステータ10の作用について説明する。回転電機のステータ10が電気自動車などの駆動源として使用される場合、高速走行のように、鉄損が支配的な領域では、銅損が小さいのでコイル12に供給する冷媒Rの流量を減少させ、ステータコア11に供給する冷媒Rの流量を増加させるのが好ましく、低速走行のように、銅損が支配的な領域では、ステータコア11に供給する冷媒Rの流量を減少させ、コイル12に供給する冷媒Rの流量を増加させるのが好ましい。
具体的には、図10A、図10Bに示すように、銅損が支配的となる高トルク低回転領域では、コイル12の温度が高く、ステータコア11の温度は比較的低温状態(所定の温度より低い状態)にある。この場合、コイル12を冷媒Rで冷却することが、回転電機の効率向上のためには効果的である。
ステータコア11が比較的低温状態にあるとき、ステータコア11の冷媒溜り部51に密着することで温度がステータコア11の温度に追従する形状記憶リング55の温度も低く、形状記憶リング55の平面部55aが、ステータコア冷媒流路38の入り口を閉鎖している。このため、不図示の冷媒供給部から供給される冷媒Rは、ステータコア11側(ステータコア冷媒流路38)には流れない。なお、必ずしもステータコア冷媒流路38への流れを遮断する必要はなく、ステータコア冷媒流路38への流れを減少させるようにしてもよい。
このとき、不図示の冷媒供給部から供給された冷媒Rは、図10Aに矢印で示すように、パイプ26、冷媒導入部23、ボルト冷媒流路22、第1冷媒導出部24、カラー冷媒流路32を介して、冷媒吐出部30からコイル12の渡り部13に向けて吐出されてコイル12を効果的に冷却する。
一方、鉄損が支配的となる低トルク高回転領域では、ステータコア11の温度が高くなるので、ステータコア11を冷媒Rで冷却することが回転電機の効率向上のためには効果的である。
図11A,図11Bに示すように、ステータコア11の温度が所定の温度より高くなると、ステータコア11に密着している形状記憶リング55の温度も上昇する。そして、形状記憶リング55の温度が所定の温度以上になると、形状記憶リング55は記憶している形状に戻ろうとして、平面部55aが互いに接近する方向に変形する。これにより、一対のピストン部材53は、コイルばね54の弾性力に抗して径方向孔52の中に押し込まれて、一対のピストン部材53間の距離Lが狭められ、ボルト冷媒流路22の開口面積が少なくなる。また同時に、平面部55aで塞がれていたステータコア冷媒流路38の入り口が開く。
これにより、不図示の冷媒供給部からボルト冷媒流路22に供給された冷媒Rは、図11A,図11Bに矢印で示すように、第1冷媒導出部24、カラー冷媒流路32を介して冷媒吐出部30からコイル12の渡り部13に向けて吐出されてコイル12を冷却する冷媒Rの流量が減少する。同時に、第2冷媒導出部25、冷媒溜り部51、冷媒溜り部51の内周面と形状記憶リング55との隙間、及びステータコア冷媒流路38を介してステータコア11の外周面に導かれる冷媒Rの流量が増加して、ステータコア11を冷却する。
本実施形態の回転電機のステータ10が備える冷媒流路調整部40は、回転電機の負荷条件に応じて冷媒流路を変更し、ボルト冷媒流路22に供給された冷媒Rを、コイル12の渡り部13、及びステータコア11の最適な部分に供給して冷却して、回転電機のステータ10の銅損及び鉄損を効果的に抑える。
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、前述した各実施形態では、冷媒がステータコア冷媒流路を介してステータコアの外周面に供給されたが、これに限らず、ステータコアの内部に供給され、ステータコアの内周面や側面から排出されてもよい。
また、前述した各実施形態では、冷媒流路調整部40は、ボルト貫通孔19のステータコア冷媒流路38の開口部に形成された冷媒溜り部41に設けられていたが、これに限らず、ボルト貫通孔19又はステータコア冷媒流路38に設けられていればよい。
また、前述した実施形態では、ステータコア11の端面21から突出する渡り部13を冷却する場合について説明したが、ステータコア11の端面21とは反対側の端面から突出する渡り部13を冷却するために、ボルト冷媒流路22に連通する他の冷媒導出部を設け、さらに筺体17にこの冷媒導出部と連通する貫通孔を設けてもよい。これにより、不図示の冷媒供給部から供給される冷媒Rは、パイプ26、冷媒導入部23、該冷媒導出部、筺体17の貫通孔を介して、ステータコア11の端面21とは反対側の端面から突出するコイル12の渡り部13に向けて吐出される。したがって、ステータコア11の端面21とは反対側の端面から突出する渡り部13も冷却される。
[総括]
前述した実施形態からは、以下の態様が抽出される。なお、括弧内には、前述した実施形態において対応する要素を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 円環状のステータコア本体(ステータコア本体15)と、該ステータコア本体の外周部に設けられ、ボルト貫通孔(ボルト貫通孔19)が形成されたステータコア固定部(ステータコア固定部16)と、を有するステータコア(ステータコア11)と、
前記ステータコアに取り付けられ、渡り部(渡り部13)が前記ステータコアの端面(端面21)から突出するように配置されたコイル(コイル12)と、
前記ボルト貫通孔に挿通され、前記ステータコアを筺体(筺体17)に固定するボルト(ボルト18)と、を備える回転電機のステータ(回転電機のステータ10)であって、
前記ステータコアは、前記ボルト貫通孔から冷媒(冷媒R)を前記ステータコアの内部又は前記ステータコアの外周面に導くステータコア冷媒流路(ステータコア冷媒流路38)を有し、
前記ボルトは、ボルト冷媒流路(ボルト冷媒流路22)を有し、
前記ボルト冷媒流路は、冷媒が導入される冷媒導入部(冷媒導入部23)と、前記渡り部に冷媒を供給する第1冷媒導出部(第1冷媒導出部24)と、前記ステータコア冷媒流路に冷媒を供給する第2冷媒導出部(第2冷媒導出部25)と、を有し、
前記ボルト貫通孔又は前記ステータコア冷媒流路は、温度によって形状が変化する形状記憶部材(形状記憶リング43)を含む冷媒流路調整部(冷媒流路調整部40)を有する、回転電機のステータ。
(1)によれば、冷媒導入部から導入された冷媒をボルト冷媒流路、及び第1冷媒導出部を介してコイルの渡り部に冷媒を供給することで、コイルを適切に冷却でき、銅損を抑えることができる。また、冷媒導入部から導入された冷媒をボルト冷媒流路、第2冷媒導出部、及びステータコア冷媒流路を介してステータコアの内部又はステータコアの外周面に冷媒を供給することで、ステータコアを適切に冷却でき、鉄損を抑えることができる。
さらに、ボルト貫通孔又はステータコア冷媒流路は、温度によって形状が変化する形状記憶部材を含む冷媒流路調整部を有するので、温度に応じて冷媒流路調整部によって冷媒が重点的に供給される流路を選択できる。
(2) (1)に記載の回転電機のステータにおいて、
前記冷媒流路調整部は、
前記ステータコアの温度が所定温度以下のとき、前記ステータコア冷媒流路への冷媒の供給を遮断し又は減少させ、
前記ステータコアの温度が所定温度より大きいとき、前記ステータコア冷媒流路への冷媒の供給を許容し又は増加させる、回転電機のステータ。
(2)によれば、鉄損が支配的な低トルク高回転領域では、ステータコアの温度が上昇するため、冷媒流路調整部がステータコア冷媒流路への冷媒の供給を許容、若しくは増加させることで、ステータコアを重点的に冷却することができる。また、銅損が支配的な高トルク低回転領域では、ステータコアの温度が所定温度以下となるため、冷媒流路調整部がステータコア冷媒流路への冷媒の供給を遮断、若しくは減少させることで、コイルを重点的に冷却することができる。
(3) (1)又は(2)に記載の回転電機のステータにおいて、
前記冷媒流路調整部は、C字形状若しくはU字形状を有し、縮径若しくは拡径することで前記ステータコア冷媒流路への冷媒の供給を制御する、回転電機のステータ。
(3)によれば、冷媒流路調整部を簡易な構成にできる。
(4) (3)に記載の回転電機のステータにおいて、
前記冷媒流路調整部は、
前記形状記憶部材からなり、前記ステータコアと接触する形状記憶リング(形状記憶リング43)と、
鋼材からなり、前記形状記憶リングの内周部に配置される鋼材リング(鋼材リング44)と、を備える、回転電機のステータ。
(4)によれば、冷媒流路調整部を形状記憶リング及び鋼材リングの2部材で構成することができる。
(5) (2)に記載の回転電機のステータにおいて、
前記ボルトは、前記冷媒流路調整部が前記ステータコア冷媒流路への冷媒の供給を許容し又は増加させる際、前記第1冷媒導出部への冷媒の流量を減少させる流量制御装置(流量制御装置50)を有する、回転電機のステータ。
(5)によれば、流量制御装置により冷媒をステータコア、及びコイルに分配して供給できる。
(6) (5)に記載の回転電機のステータにおいて、
前記冷媒流路調整部は、C字形状若しくはU字形状を有する形状記憶リング(形状記憶リング55)を有し、
前記流量制御装置は、前記ボルト内で前記ボルト冷媒流路に交差するように配置された一対のピストン部材(ピストン部材53)と、該一対のピストン部材間に配置された弾性部材(コイルばね54)と、を有し、
前記流量制御装置は、前記冷媒流路調整部の前記形状記憶リングが縮径することで前記一対のピストン部材間の距離(ピストン部材間の距離L)が減少し、前記第1冷媒導出部への冷媒の流量を減少させる、回転電機のステータ。
(6)によれば、簡易な冷媒流路調整部により冷媒をステータコア、及びコイルに分配して供給できる。
(7) (1)〜(6)のいずれかに記載の回転電機のステータにおいて、
前記ボルトのボルトヘッド(ボルトヘッド20)と前記ステータコアの前記端面との間に配置され、ボルト挿通孔(ボルト挿通孔28)が形成されたカラー(カラー27)を更に備え、
前記カラーは、前記渡り部に対向するように配置される冷媒吐出部(冷媒吐出部30)と、前記ボルトの前記第1冷媒導出部と前記冷媒吐出部とを連通させるカラー冷媒流路(カラー冷媒流路32)と、を備える、回転電機のステータ。
(7)によれば、カラーの冷媒吐出部をコイルの渡り部に対向させることで、冷媒を確実に渡り部に供給できる。また、ボルトの第1冷媒導出部の位置を気にせずに締め込み量を適宜設定できる。
(8) (7)に記載の回転電機のステータにおいて、
前記カラーは、前記ステータコアの前記端面に係合する係合部(係合部33)を備える、回転電機のステータ。
(8)によれば、カラーを適切に位置決めすることで、容易にカラーの冷媒吐出部をコイルの渡り部に対向させることができる。これにより、コイルを適切に冷却でき、銅損を抑えることができる。
10 回転電機のステータ
11 ステータコア
12 コイル
13 渡り部
14,14A,14B 鋼板
15 ステータコア本体
16 ステータコア固定部
17 筺体
18 ボルト
19 ボルト貫通孔
20 ボルトヘッド
21 端面
22 ボルト冷媒流路
23 冷媒導入部
24 第1冷媒導出部
25 第2冷媒導出部
27 カラー
28 ボルト挿通孔
30 冷媒吐出部
32 カラー冷媒流路
33 係合部
35 開口部
36 切欠部
38 ステータコア冷媒流路
40 冷媒流路調整部
43 形状記憶リング
44 鋼材リング
50 流量制御装置
53 ピストン部材
54 コイルばね(弾性部材)
55 形状記憶リング
L ピストン部材間の距離
R 冷媒

Claims (8)

  1. 円環状のステータコア本体と、該ステータコア本体の外周部に設けられ、ボルト貫通孔が形成されたステータコア固定部と、を有するステータコアと、
    前記ステータコアに取り付けられ、渡り部が前記ステータコアの端面から突出するように配置されたコイルと、
    前記ボルト貫通孔に挿通され、前記ステータコアを筺体に固定するボルトと、を備える回転電機のステータであって、
    前記ステータコアは、前記ボルト貫通孔から冷媒を前記ステータコアの内部又は前記ステータコアの外周面に導くステータコア冷媒流路を有し、
    前記ボルトは、ボルト冷媒流路を有し、
    前記ボルト冷媒流路は、冷媒が導入される冷媒導入部と、前記渡り部に冷媒を供給する第1冷媒導出部と、前記ステータコア冷媒流路に冷媒を供給する第2冷媒導出部と、を有し、
    前記ボルト貫通孔又は前記ステータコア冷媒流路は、温度によって形状が変化する形状記憶部材を含む冷媒流路調整部を有する、回転電機のステータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機のステータであって、
    前記冷媒流路調整部は、
    前記ステータコアの温度が所定温度以下のとき、前記ステータコア冷媒流路への冷媒の供給を遮断し又は減少させ、
    前記ステータコアの温度が所定温度より大きいとき、前記ステータコア冷媒流路への冷媒の供給を許容し又は増加させる、回転電機のステータ。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機のステータであって、
    前記冷媒流路調整部は、C字形状若しくはU字形状を有し、縮径若しくは拡径することで前記ステータコア冷媒流路への冷媒の供給を制御する、回転電機のステータ。
  4. 請求項3に記載の回転電機のステータであって、
    前記冷媒流路調整部は、
    前記形状記憶部材からなり、前記ステータコアと接触する形状記憶リングと、
    鋼材からなり、前記形状記憶リングの内周部に配置される鋼材リングと、を備える、回転電機のステータ。
  5. 請求項2に記載の回転電機のステータであって、
    前記ボルトは、前記冷媒流路調整部が前記ステータコア冷媒流路への冷媒の供給を許容し又は増加させる際、前記第1冷媒導出部への冷媒の流量を減少させる流量制御装置を有する、回転電機のステータ。
  6. 請求項5に記載の回転電機のステータであって、
    前記冷媒流路調整部は、C字形状若しくはU字形状を有する形状記憶リングを有し、
    前記流量制御装置は、前記ボルト内で前記ボルト冷媒流路に交差するように配置された一対のピストン部材と、該一対のピストン部材間に配置された弾性部材と、を有し、
    前記流量制御装置は、前記冷媒流路調整部の前記形状記憶リングが縮径することで前記一対のピストン部材間の距離が減少し、前記第1冷媒導出部への冷媒の流量を減少させる、回転電機のステータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機のステータであって、
    前記ボルトのボルトヘッドと前記ステータコアの前記端面との間に配置され、ボルト挿通孔が形成されたカラーを更に備え、
    前記カラーは、前記渡り部に対向するように配置される冷媒吐出部と、前記ボルトの前記第1冷媒導出部と前記冷媒吐出部とを連通させるカラー冷媒流路と、を備える、回転電機のステータ。
  8. 請求項7に記載の回転電機のステータであって、
    前記カラーは、前記ステータコアの前記端面に係合する係合部を備える、回転電機のステータ。


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