JP6767498B2 - ギンコライドb誘導物及びその調製方法並びに応用 - Google Patents

ギンコライドb誘導物及びその調製方法並びに応用 Download PDF

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Description

本発明はギンコライドB誘導物及びその調製方法並びに応用に関わる。
ギンコライドB(Ginkgolide B、GB)はイチョウ葉から抽出する主要な活性物の一つであり、今まで発見された最も強い血小板活性化因子拮抗剤(PAF)でもあり、血小板凝集抑制、抗炎症、抗ショック、心臓血管保護と急性膵炎治療等ができ、慢性と急性脳虚血疾患を治療するための有効薬物である。しかし、ギンコライドBは籠状六環式構造のジテルペン化合物であり、剛性構造で、水溶性が悪く、生物学的利用能が低いため、薬効の充分の発揮が制限され、臨床の応用効果が影響されることになる。
近年来、ギンコライドBの構造修飾に関する研究は既にホットスポットの課題となっている。文献WO9306107は分離と純化の目的からギンコライドBの構造を改造したが、ただ分子の内部キラリティーの改造だけに限定し、水溶性が改善されず、且つ抗PAF活性が大いに低下する。文献CN1139435AはギンコライドBの構造修飾を開示し、一部の誘導化合物の水溶性と抗PAF活性が改善されるが、合成工程が厳しく複雑で、産量が低く、実際の生産操作には多大な困難をもたらす。特許CN1837212AもギンコライドBの10-0位に対する構造修飾を開示し、一連のカルボン酸類と窒素を含む誘導体化合物を得た。しかし、水溶性と薬効活性が改善されるかどうかには検出データが欠ける。そのため、先人の研究に基づいてギンコライドBリード化合物に対してさらに構造修飾を行い、活性化がさらに高く、水溶性がよりよく、新規な構造のギンコライドB類候補薬物を発見して脳心臓血管病の予防と治療のために応用する。
本発明の目的は新しい構造の薬用価値のあるギンコライドB誘導体及びその調製方法並びに応用、及びそのギンコライドB誘導体を含む薬物組合物を提供し、脳心血管病の予防、処理、治療と/または軽減のためにより多くの薬物選択方法を提供することである。
本発明の提供する式Iまたは式IIの示す化合物またはその薬学的に許容される塩は下記のようであり、
Figure 0006767498

式中、R1はピラジン基または置換するピラジン基から選ばれるものであり、
Figure 0006767498
式中、R2はピラジン基または置換するピラジン基、フェニル基または置換するフェニル基、アルキル基または置換するアルキル基から選ばれるものである。
さらに、前記化合物は式Iaの示す化合物であり
Figure 0006767498
式中、R11、R12とR13はそれぞれまたは同時にH、アルキル基、置換するアルキル基、エステル基、アルコキシ基、ハロゲン族元素、ヒドロキシ基、シアノ基、フェニル基または置換するフェニル基から選ばれるものである。
さらに、式Iaの示す化合物において、R11、R12とR13はそれぞれまたは同時にC1〜C6アルキル基またはハロゲン族元素の置換するC1〜C6アルキル基から選ばれるものである
さらに、式Iaの示す化合物は下記の化合物であり
Figure 0006767498
さらに、前記化合物は式IIa、式IIbまたは式IIcの示す化合物であり、
Figure 0006767498
式中、R21、R22とR23はそれぞれまたは同時にH、アルキル基、置換するアルキル基、エステル基、アルコキシ基、ハロゲン族元素、ヒドロキシ基、シアノ基、フェニル基または置換するフェニル基から選ばれるものであり、
Figure 0006767498
式中、R31、R32、R33、R34とR35はそれぞれまたは同時にH、アルキル基、置換するアルキル基、エステル基、アルコキシ基、ハロゲン族元素、ヒドロキシ基、シアノ基、フェニル基または置換するフェニル基から選ばれるものであり、
Figure 0006767498
式中、R41、R42、R43、R44と R45はそれぞれまたは同時にH、アルキル基、置換するアルキル基、エステル基、アルコキシ基、ハロゲン族元素、ヒドロキシ基、シアノ基、フェニル基または置換するフェニル基から選ばれるものである。
さらに、式IIaの示す化合物において、R21、R22とR23はそれぞれまたは同時にC1〜C6アルキル基またはハロゲン族元素の置換するC1〜C6アルキル基から選ばれるものである。
さらに、式IIaの示す化合物は下記の化合物であり、
Figure 0006767498

さらに、式IIbの示す化合物において、R31はエステル基またはエステル基の置換するアルキル基から選ばれ、R32、R33、R34とR35は同時にHである。
さらに、式IIbの示す化合物において、R31はC2〜C6エステル基または式Aの示すエステル基の置換するアルキル基から選ばれるものであり、
Figure 0006767498
式中、R311とR312はそれぞれまたは同時にC2〜C6エステル基またはC1〜C6アルキル基から選ばれ、R311とR312は同時にC1〜C6アルキル基であることができない。
さらに、式IIbの示す化合物は下記の化合物であり、
Figure 0006767498
Figure 0006767498
さらに、式IIcの示す化合物において、R41、R42、R43、R44とR45はそれぞれまたは同時にHまたはハロゲン族元素から選ばれるものである。
さらに、式IIcの示す化合物は下記の化合物であり、
Figure 0006767498
さらに、前記薬学的に許容される塩は有機酸塩または無機酸塩から選ばれるものである。
さらに、有機塩はメタンスルフォン酸塩、pトルエンスルホン酸塩、ベシル酸塩、乳酸塩、枸櫞酸塩(クエン酸塩)、琥珀酸塩、シュウ酸塩、リンゴ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩またはコハク酸塩から選ばれるものであり、無機塩は塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩またはリン酸塩から選ばれるものである。
本発明はさらに、前記式Iaの示す化合物の調整方法を提供し、以下のステップを含み、即ち、
a、ギンコライドBを有機溶剤に溶解し、
Figure 0006767498
、無機塩基と触媒を加え、50℃〜60℃で反応させ、反応液を得て、その中、Xはハロゲン族元素であり;
b、ステップaで取得した反応液に対して分離と純化した後、式Iaの示す化合物を得る。
さらに、ステップaにおいて、前記ギンコライドBと
Figure 0006767498
のモル比は1:1〜1:5であり、前記ギンコライドBと無機塩基のモル比は1:5〜1:20であり、好ましくは、前記ギンコライドBと
Figure 0006767498
のモル比は1:2〜1:3であり、前記ギンコライドBと無機塩基のモル比は1:10〜1:20である。
さらに、ステップaにおいて、有機溶剤はアセトニトリルまたはN,N-ジメチルホルムアミドから選ばれ、無機塩基は炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸セシウムから選ればれ、触媒はヨウ化カリウムである。
本発明はさらに前記式IIa、式IIbまたは式IIcの示す化合物の調製方法を提供して以下のステップを含み、即ち、
(1)ギンコライドBと式Vの示す化合物を有機溶剤に溶解し、触媒と縮合剤を加え、20℃〜 30℃で4h〜6h反応させ、反応液を得て、
その中、式IIaの示す化合物を調製する式Vの示す化合物は下記の化合物であり、
Figure 0006767498
式IIbの示す化合物を調製する式Vの示す化合物は下記の化合物であり、
Figure 0006767498
式IIcの示す化合物を調製する式Vの示す化合物は下記の化合物である。
Figure 0006767498
(2)ステップ(1)から得る反応液に対して分離と純化を行い、即ち、式IIa、式IIbまたは式IIcの示す化合物を得る。
さらに、ステップ(1)においてギンコライドBと式Vの示す化合物のモル比は1:1〜1:5であり、ギンコライドBと触媒のモル比は1:0.1〜1:0.3であり、ギンコライドBと縮合剤のモル比は1:1.2〜1:1.6である。
さらに、ステップ(1)において有機溶剤はアセトニトリルまたはN, N-ジメチルホルムアミドから選ばれ、触媒は4-ジメチルアミノピリジンまたは1-ヒドロキシベンゾトリアゾールから選ばれ、縮合剤は1-(3-ジメチルアミノプロピル基)-3-エチル基カルボジイミド塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミドまたはジイソプロピルカルボジイミドから選ばれるものである。
本発明はさらに、前記式Iまたは式IIの示す化合物またはその薬学的に許容される塩を活性成分として、薬学的に許容される補助材料または補助成分を加えて調整した製剤である薬物組合物を提供する。
本発明はさらに、前記式Iまたは式IIの示す化合物またはその薬学的に許容される塩が心臓と脳血管疾患の治療と/または予防の薬物を調製する用途を提供する。
さらに、前記脳心血管病は以下を含み、高血圧、脳卒中、冠状動脈性心臓病、不整脈、心不全、脂質異常症、肺血管疾患、慢性腎臓病、末梢血管疾患など、例えば、心筋梗塞、冠状動脈疾患、粥状動脈硬化症、左冠動脈主幹部病変、冠状動脈分枝病変、狭心症、血栓、肺性心、内分泌病性心臓病、虚血性心臓病、心臓神経症、栄養代謝性心臓疾患、大動脈瘤、下肢動脈硬化症、末梢動脈疾患、頭蓋内動脈瘤、動脈硬化性動脈瘤、虚血性脳卒中、出血性脳卒中、高脂血症、動脈硬化、心臓突然死、中風、血管閉塞疾患、肺塞栓、心房細動、心筋疾患、心膜疾患、弁膜症、高血圧性脳症、高血圧合併脳卒中、脳出血、脳血栓、脳塞栓、脳梗塞、脳動脈炎、脳動脈硬化、ラクナ梗塞、血管性痴呆、慢性腎不全、慢性心不全、痛風性腎症、糖尿病性腎症と/または腎障害である。
さらに、前記心筋梗塞は急性心筋梗塞であり、前記冠状動脈疾患は急性冠動脈症候群または動脈血管再疎通術であり、前記高血圧は本態性高血圧であり、前記中風は脳中風であり、前記不整脈は心室性不整脈、複雑性不整脈、遺伝性不整脈または悪性不整脈である。
本発明の提供する式Iまたは式IIの示す化合物または薬学的に許容される塩は特に化合物BZ、BA、BL、BM、BDまたはその塩であり、高血圧、脳卒中、冠状動脈性心臓病、不整脈、心不全、脂質異常症、肺血管疾患、慢性腎臓病、末梢血管疾患など、例えば、心筋梗塞、冠状動脈疾患、粥状動脈硬化症、左冠動脈主幹部病変、冠状動脈分枝病変、狭心症、血栓、肺性心、内分泌病性心臓病、虚血性心臓病、心臓神経症、栄養代謝性心臓疾患、大動脈瘤、下肢動脈硬化症、末梢動脈疾患、頭蓋内動脈瘤、動脈硬化性動脈瘤、虚血性脳卒中、出血性脳卒中、高脂血症、動脈硬化、心臓突然死、中風、血管閉塞疾患、肺塞栓、心房細動、高血圧性脳症、高血圧合併脳卒中、脳出血、脳血栓、脳塞栓、脳梗塞、脳動脈炎、脳動脈硬化、ラクナ梗塞、血管性痴呆、慢性腎不全、慢性心不全、痛風性腎症、糖尿病性腎症と/または腎障害など脳心血管病の予防と/または治療には良好な薬効があり、臨床において脳心血管病の予防と/または治療に新しい選択を提供する。
本発明に使われる術語の定義について:特に他の説明がないと、本文における基団または術語の提供する定義は明細書全文の当該基または術語に適用し、本文において具体的な定義のない術語に対して、開示内容とコンテキストに基づいて当業者が与えられる意味を付ける。
置換とは分子における水素原子は他の異なった原子または分子によって置換されることである。
炭化水素基団における炭素原子含有量の最小値と最大値はプレフィクスによって表示され、例えば、プレフィクス(Ca〜Cb) アルキル基は「a」~「b」個の炭素原子を含有する何れかのアルキル基を示す。よって、例えばC1〜C6アルキル基とは、1〜6の炭素原子を含むアルキル基を指す。
術語「薬学的に許容される」とはあるキャリヤ、運送物、希釈剤、賦形剤と/または形成される塩が通常化学上または物理上においてある薬物剤型を構成する他の成分と互換でき、生理的では受容体と互換することを指す。
術語「塩」と「薬用できる塩」とは前記化合物またはその立体異性体が無機と/または有機酸ならびに塩基と形成した酸性塩と/または塩基性塩を指し、また双性イオン塩(内塩)も含み、第四アンモニウム塩例えば、アルキルアンモニウム塩もさらに含む。これらの塩は化合物の最後の分離と純化で直接的に得ることができる。そして、前記化合物またはその立体異性体が一定の数量の酸または塩基と適当に(例えば、同じ当量)によって混合して得る。これらの塩は溶液で沈殿して濾過の方法で収集でき、または溶剤が蒸発した後回収して得て、または水溶媒で反応して冷凍乾燥して得る。本発明に記載の前記塩は化合物の塩酸塩、硫酸塩、枸櫞酸塩(クエン酸塩)、メタンスルフォン酸塩、ベシル酸塩、乳酸塩、pトルエンスルホン酸塩、臭化水素酸塩、フッ化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、リンゴ酸塩、琥珀酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、トリフルオロ酢酸円またはサリチル酸塩であってもいい。
明らかに、本発明の前記内容に基づいて、本分野の一般の技術知識と慣用手段によって、本発明の前記基本技術発想の前提において、多数の他の異なった形式の修正、置換または変更をすることができる。
以下は実施形態の具体的な実施例に通じて、本発明の前記内容に対してさらに詳しく説明する。しかし、それを本発明の前記テーマの範囲が以下の実施例に限ると理解されるものではない。本発明の前記内容に基づいて実現される技術は全て本発明の範囲に属する。
本発明の実施形態に使用される原材料と設備は全部既知の製品であり、商用製品を購買して獲得する。
・ アセチルサリチル酸:成都市科龍化工試剤会社、ロット番号: 2013101601
・ 3,5,6-トリメチルピラジン-2-ギ酸の調製
10g(73.42mmol) テトラメチルピラジンを称量して250mlの三口フラスコに入れ、100mlの水を加え、35〜40 ℃まで加温し攪拌条件で11.6gのKMnO4を入れ、10h保温して反応する。酢酸エチルで抽出し、乾燥した後溶剤を除去し6.2g浅黄色固体を得て、収率は50.82%である。
・ S(+)-2-(2-クロロフェニル)-2-(4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c]ピリディン-5) 酢酸の調製
20gのクロピドグレルを称量して500mlの三口フラスコに入れ、150mlのメチルアルコールと100mlの2mol/L水酸化ナトリウムを加えて攪拌し、溶解した後、50℃まで加熱して1h反応し、減圧してメチルアルコールを除去した後100mlの水を加え稀釈し、0-10℃まで降温し、塩酸で酸性に調製した後150mlの酢酸エチルを加えて抽出し、乾燥した後、溶剤を除去して13.2gの類白色の固体を得て収率は69%である。
・ 2-臭化メチル-3,5,6-トリメチルピラジンの調製
250mlの三口フラスコに順次にリグストラジン (20.0g、0.147mol)、NBS(26.8g、0.151mol)、触媒過酸化ベンゾイル(0.058g,0.232mmol)と溶剤CCl4(75.0mL)を入れ、白熱灯で照射し、油浴して75 ℃まで温度上昇し10時間反応する。濾過して、濾液の中の溶剤を除去して濃縮物を得る。カラムクロマトグラフィー純化を経て15.8g浅い黄色固体2-臭化メチル-3,5,6-トリメチルピラジンを得て、収率は50%である。
5. 2-(1-アセトキシル基ペンチル基)安息香酸の調製
12.4g(65mmol)のブチルフタリドを100mLのメタノールのある500mL単頸フラスコに溶解し、100mLの2mol/ LのNaOH溶液を加え、50℃で1h攪拌して減圧してメタノールを蒸発した後、100mLの蒸留水を加えて希釈し、-5℃まで冷却し攪拌して5%の塩酸でpH 2〜3まで酸化し、エチルエーテルで抽出し、乾燥した後低温でエチルエーテルを除去し白色の固体を得る。白色の固体にそれぞれ20mLのトリエチルアミン 、2.5gのDMAPと200mLのジクロルメタンを加え、500mLの三口フラスコに投入し、-10〜0℃で攪拌して溶解した後、11 mLの塩化エタノイルを滴加し保温して5h攪拌する。100mLの水を入れて室温で0.5h攪拌し有機層を析出して乾燥した後溶剤を除去し、純化した後6.35gの白い固体を得て、収率は38.96%である。
同様に、3,5,6-トリメチルピラジン-2-ギ酸、2-臭化メチル-3,5,6-トリメチルピラジンと2-(1-アセトキシル基ペンチル基) 安息香酸は全部市場販売から購買できる。
化合物BZの調製
Figure 0006767498
5.0g(11.78mmol)のGBと2.55g(15.32mmol)の3,5,6-トリメチルピラジン-2-ギ酸を称量してアセトニトリルに溶解し、氷浴で攪拌して混合する。その後、0.29g(2.36mmol)の4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)と3.17g (16.49mmol)の1-(3-ジメチルアミノプロピル基)-3-エチル基カルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を入れ、氷浴で1時間攪拌した後、混合物は20℃で6h反応し、回転蒸発して溶剤を除去し、酢酸エチルで粗生成物を溶解し、5%NaHCO3で2回洗浄し、飽和塩化ナトリウムで1回洗浄する。有機相を収集し、乾燥して、濾過そして濃縮し、分離して純化した後総計2.80gの白色個体BZを得て、収率は41.48%でHPLC純度は99.80%である。
LC-MS:573.2[M+H+]、595.2[M+Na+]。
1H-NMR(DMSO、400MHz):1.02(s,9H,t-Bu),1.13-1.19(d,3H,14-Me)1.75-1.79 (dd,1H,8-H),1.84-1.89(d,1H,7a-H),2.16-2.21(q,1H;7β-H),2.49-2.58(dd,6H,2CH3- pyrazine),2.76(s,3H,CH3-pyrazine),2.86-2.91(q,1H,14-H),4.15-4.18(q,1H,1-H),4.72-4.74(d,1H,2-H),5.46-5.47(d,1H,1-OH),6.33(s,1H,10-H),6.50(s,1H,6-H),6.57 (s,1H,12-H),6.89-6.90(d,1H,3-OH)。
化合物のBAの調製
Figure 0006767498
5.0g(11.78mmol)のGBと2.76g(15.32mmol)のアセチルサリチル酸を称量してアセトニトリルに溶解し、氷浴で攪拌して混合する。その後、0.29g(2.36mmol)の4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)と3.17g (16.49mmol)の1-(3-ジメチルアミノプロピル基)-3-エチル基カルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を入れ、氷浴条件下で1時間攪拌した後、混合物は30℃で4h反応し、回転蒸発して溶剤を除去し、酢酸エチルで粗生成物を溶解し、5%NaHCO3で2回洗浄し、飽和塩化ナトリウムで1回洗浄する。有機相を収集し、乾燥して、濾過そして濃縮し、分離して純化した後総計2.52gの白色個体BAを得て、収率は36.52%でHPLC純度は99.13%である。
MS:609.16[M+Na+]、C29H30NaO13
1H-NMR(CDCl3、400MHz):1.08(s,9H,t-Bu),1.24-1.26(d,3H,14-Me)1.99-2.03 (dd,1H,8-H),2.16(s,3H,-CH3CO-),2.24(d,1H,7a-H),2.30-2.37(q,1H,7β-H),3.01-3.09 (q,1H,14-H),4.08-4.13(q,1H,1-H),4.20-4.22(d,1H,2-H),4.63-4.67(d,1H,1-OH), 5.64-5.65(s,1H,10-H),6.14(s,1H,6-H),6.21(s,1H,12-H),6.91-7.99(ddd,4H,Ar), 10.03(s,1H,3-OH)。
化合物BLの調製
Figure 0006767498
5.0g(11.78mmol)のGBと4.70g(15.32mmol)のS(+)-2-(2-クロロフェニル)-2-(4,5,6,7-テトラヒドロチエノ[3,2-c] ピリディン-5)酢酸を称量してアセトニトリルに溶解し、氷浴で攪拌して混合する。その後、0.29g(2.36mmol)の4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)と3.17g (16.49mmol)の1-(3-ジメチルアミノプロピル基)-3-エチル基カルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を入れ、氷浴条件下で1時間攪拌した後、混合物は25℃で5h反応する。回転蒸発して溶剤を除去し、酢酸エチルで粗生成物を溶解し、5%NaHCO3で2回洗浄し、飽和塩化ナトリウムで1回洗浄する。有機相を収集し、乾燥して、濾過そして濃縮し、分離して純化した後総計3.46gの白色個体BLを得て、収率は41.09%で、HPLC純度は99.58%である。
LC-MS:714.3[M+H+]、736.0[M+Na+]。
1H-NMR(CDCl3、400MHz):1.05(s,9H,t-Bu),1.25-1.36(d,3H,14-Me)1.78-1.83 (dd,1H,8-H),2.00-2.04(m,4H,-CH2CH2-),2.28-2.35(d,1H,7a-H),2.82(q,1H,7β-H), 2.94-3.01(q,1H,14-H),3.86-3.87(d,2H,-CH2-),4.09(s,1H,-CHCO-),4.11-4.14(q,1H, 1-H),4.17-4.18(d,1H,2-H),4.51-4.53(d,1H,1-OH),5.41-5.43(s,1H,10-H),5.43-5.45 (d,1H,6-H),6.08(s,1H,12-H),6.23(s,1H,3-OH),6.67-6.69(dd,1H,-CHS-),7.15-7.18 (dd,1H,-CHCHS-),7.36-7.68(m,4H,Ar)。
化合物BMの調製
Figure 0006767498
2.0gのギンコライドBを50mlのアセトニトリルに溶解し、順次に0.96gの2-臭化メチル-3,5,6-トリメチルピラジン(1.2eq)、6.81gの炭酸カリウム(10eq)及び少量のKI触媒を加え、60℃で反応し、原材料ギンコライドBが反応した後終わる。室温まで冷却して濾過した後ろ液を回転蒸発して除去し淡い黄色油状物を得る。カラムクロマトグラフィー純化した後(V石油エーテル:V酢酸エチル=2:1)、1.05gの白色個体BMを得て、収率は39.92%で、HPLC純度は98.25%である。
LC-MS:559.3[M+H+]、581.3[M+Na+]。
1H-NMR(DMSO,400MHz):1.14(s,9H,t-Bu),1.16-1.1.20(d,3H,14-Me)1.80-1.85 (dd,2H,7-H),2.15-2.8(t,1H,8-H),2.42(s,3H,-CH3),2.49-2.53(d,6H,-CH3),2.82-2.88 (q,1H,14-H),4.17-4.19(d,1H,1-H),4.71-4.73(d,1H,2-H),4.94-4.98(d,1H,1-OH),5.41 (s,1H,-CH2-)5.42(s,1H,10-H),5.43-5.45(d,1H,6-H),5.54(s,1H,12-H),6.23(s,1H,3- OH)。
化合物BDの調製
Figure 0006767498
5.0g(11.78mmol)のGBと3.83g (15.32mmol)の2-(1-アセトキシル基ペンチル基)安息香酸を称量してアセトニトリルに溶解し、氷浴で攪拌して混合する。その後、0.29g(2.36mmol)の4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)と3.17g (16.49mmol)の1-(3-ジメチルアミノプロピル基)-3-エチル基カルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)を入れ、氷浴条件下で1時間攪拌した後、混合物は25℃で5h反応し、回転蒸発して溶剤を除去し、酢酸エチルで粗生成物を溶解し、5%NaHCO3で2回洗浄し、飽和塩化ナトリウムで1回洗浄する。有機相を収集し、乾燥して、濾過そして濃縮し、分離して純化した後総計2.90gの白色個体BDを得て、収率は37.46%で、HPLC純度は98.14%である。
LC-MS:679.2[M+Na+]。
1H-NMR(CDCl3,400MHz):0.87-0.91(t,3H,-CH3),1.12(s,9H,t-Bu),1.27-1.1.29 (d,3H,14-Me),1.32-1.36(dd,2H,7-H),1.45-1.49(t,1H,8-H),1.75-1.92(m,4H,- CH2CH2-),1.98(s,5H,-COCH3,-CH2CH3),2.37-2.39(q,1H,14-H),3.03-3.09(q,2H,1-H,2- H),4.37-4.39(d,1H,1-OH),4.54-4.56(d,1H,10-H),5.50-5.51(d,1H,6-H),5.89-5.94(m, 1H,-CHCH2-),6.13(s,1H,12-H),6.23(s,1H,3-OH),7.32-7.38(m,2H,ArH),7.46-7.48(d, 1H,ArH),7.50-7.54(d,1H,ArH).
BZメタンスルフォン酸塩の調製
2.0g のBZを50mLのアセトンに入れ、撹拌して40-50℃まで加熱し、溶解した後その中に徐々に0.44gメタンスルフォン酸を滴加し終わった後降温して30min撹拌して、濾過、乾燥して、1.85gの BZメタンスルフォン酸塩を得て、収率は79.06%である。
BMメタンスルフォン酸塩の調製
0.9 g のBMを30mLのアセトンに入れ、撹拌して40-50℃まで加熱し、溶解した後その中に徐々に0.19gメタンスルフォン酸を滴加し終わった後降温して30min撹拌して、濾過、乾燥して、0.82gの BMメタンスルフォン酸塩を得て、収率は81.56%である。
BZ塩酸塩の調製
1.0gのBZを30mLの無水アルコールに入れ、撹拌して60-70℃まで加熱し、溶解した後その中に徐々に溶液PHが3程度までに塩化水素エタノール溶液(30-40%含量)を滴加して、滴加した後降温して静置して結晶し、白色の固体を析出し、濾過、乾燥して、0.72gのBZ塩酸塩を得て、収率は67.92%である。
BM塩酸塩の調製
1.5gのBMを50mLの無水アルコールに入れ、撹拌して60-70℃まで加熱し、溶清后その中に徐々に溶液PHが3程度までに塩化水素エタノール溶液(30-40%含量)を滴加して、滴加した後降温して静置して結晶し、白色の個体体を析出し、濾過、乾燥して、0.95gのBM塩酸塩を得て、収率は59.38%である。
以下では実験例の方法によって本発明の有益効果を説明する。
実験例1 水溶性実験
実験方法:サンプルを取って細粉に研摩し、定量してターゲット化合物を秤取して精製水に加え、超音波でその溶解性を考察する。結果は表1によって示される。
Figure 0006767498
結果はギンコライドB誘導物およびその塩の水溶性はギンコライドBより顕著な改善があることを表明する。
実験2:ギンコライドB誘導物の本態性高血圧に対する降圧薬理実験
本態性高血圧は遺伝的異質性疾患であり、若干の微弱効果の遺伝子が連合して作用し高血圧を生成して、そして一連の環境要素の影響を受ける。高血圧病の病理過程は通常動脈の肥厚、心筋繊維症、左室肥大と腎血管硬化症に関り、高血圧標的器官の損害を引き起こし、脳心血管事件と腎臓病の発生率と死亡率を顕著に増加して、人間には極めて危害がある。よって、血圧を合理的にコントロールすることは重要な臨床意義がある。
高血圧自然発症ラット(spontaneously hypertensive rats、SHR)は人間の本態性高血圧と複数の似ている所があり、それらの遺伝特性、発病過程及び高血圧合併症などの発生などを含む。従って、SHRは人間の本態性高血圧を研究するための最善の動物モデルと認められ、すでに高血圧発病メカニズムと高血圧治療薬治療効果の実験研究に広範的に応用される。よって、本実験はSHRラットを実験動物として選択する。
1.実験材料
1.1実験薬品: BZ、BA、BL、BM、BD、GB、純度>98%。
1.2陽性対照薬物:カプトプリル錠 (Captopril Tablets)、25mg/錠、上海普康薬業有限会社製品、バッチ番号:101003。
1.3実験計器:BP-6非侵襲動物血圧測定システム (成都泰盟科技有限会社);FA1004電子分析天秤(上海精密科学計器有限会社)。
1.4実験動物:112匹14週齢のSHRラット、雌雄各半分、体重(200〜250)g、北京維通利華実験動物技術有限会社提供、実験動物生産許可証番号:SCXK(京)2007-001;8匹の同週齢の健康Wistarラット、雌雄各半分、体重(200〜250)g、南京医科大学動物センター提供、実験動物生産許可証番号:SCXK(蘇)2008-0004。
2、実験方法
2.1動物組分け及び投薬:112匹14週齢の雌雄各半分(雌は妊娠していない)のSHRラットを取って、体重が200〜250gであり、ラットが環境と検査刺激に適応するように、5dで実験室を適応して毎日1回血圧を測定する。その後、体重を測定し、番号を付け、ランダムに14組、各組8匹に分け、即ち、SHRモデル対照群、陽性対照群(カプトプリル27mg/kg)、BZ高投与量組 (120mg/kg/d)、BZ低投与量組(60mg/kg/d)、BA高投与量組 (120mg/kg/d)、BA低投与量組(60mg/kg/d)、BL高投与量組 (120mg/kg/d)、BL低投与量組(60mg/kg/d)、BM高投与量組 (120mg/kg/d)、BM低投与量組(60mg/kg/d)、BD高投与量組 (120mg/kg/d)、BD低投与量組(60mg/kg/d)、GB高投与量組 (120mg/kg/d)、GB低投与量組(60mg/kg/d)である。他に8匹の健康Wistarラットを正常対照群とする。各薬物組はそれぞれ前記投与量に基づいて胃内注入によって投薬し、投薬容積は1mL/100g体重であり、正常対照群とSHRラットモデル対照群のラットに胃と同容量の精製水を注ぎ入れ、投薬時間は8週間を続ける。
2.2一般状態:観察期間において、ラットの精神、水飲み、摂食、排便、毛色、体重と活動程度などの状況を観察する。ラットの易怒性程度はIII組に分けられ:I級はラットの頚部を取るときに顕著な反応がないこと、II級はラットの頚部を取るときの叫び、跳退くこと、III級はラットの頚部を取るときに人間を噛むまたは同じ籠のラットが頻繁にけんかすることを指す。
2.3血圧測定:Bp-6非侵襲動物血圧測定システムを利用してラットの尾動脈収縮圧を測定する。ラットが安定な状態で、連続して3回を収縮圧を測定し、その平均値を取って測定結果とする。観察指標:(1)一回投薬による降圧効果:投薬前のラットの血圧を測定して、初回投薬後30、60、90、120minの血圧状態を測定する。(2)連続投薬による降圧状況、1、7、13、 19、25、35、49、56dの投薬した後30minの血圧状況をそれぞれ測定し、毎日3回繰り替えて、得られた平均値を最終の血圧値とする。
2.4データ統計方法:実験データ結果は平均値±標準偏差(x±s)によって表示され、SPSS15ソフトウェアを採用して一元配置分散分析検査を行い、P<0.05を顕著な統計学的意義があるとする。
3、実験結果
3.1高血圧自然発症ラットの一般状態に対する影響:
正常対照群ラットの摂食、水飲みと活動状況は全部正常であり、反応が鋭敏で、毛色が健康で光沢があり、精神状態も良好であり、何の異常反応も見つけない。SHRラットモデル組のラットは皮毛がばさばさして光沢がなく、摂食量が減少し、体重が低減し、精神が萎えて且つ怒りっぽくなる。投薬および血圧測定の過程において、容易に激しい抵抗と攻撃の行動になり、大部分の易怒性程度はI級からII級とIII級までに変化する。ギンコライドBおよびその誘導物を一回投薬した後、各組のラットの行為学的一般状態観察はモデル対照群と明らかな差異がない。2週連続して治療した後、精神状態が顕著によくなり、気持ちが相対的に安定していて、摂食量が顕著に増加し、体重の増加が速い。毎週各組のラットの摂食量と体重を一回測り、SHRラットの摂食量が著しく減少し、体重が軽減するし、正常対照群と比較すると顕著な差異(P<0.05またはP<0.01)がある。ギンコライドBおよびその誘導物高投与量組はSHRラットの摂食量と体重を顕著に増加することができ、SHRラットモデル対照群と比較すると顕著な差異(P<0.05またはP<0.01)がある。結果について、表2、表3を参照してください。
Figure 0006767498
Figure 0006767498
3.2高血圧自然発症ラットに対する降圧効果
3.2.1 一回投薬が高血圧自然発症ラットの尾動脈収縮圧への影響
実験結果の示すように:高血圧自然発症ラットの尾動脈収縮圧は明らかに正常対照群より高く、それと比較して高い顕著性の差異(P<0.01)があり、各薬物組は一回投薬してから30min後、高血圧自然発症ラットに対して顕著な降圧作用があり、投薬した後各時点には収縮圧は著しく下げる傾向があり、高血圧自然発症ラットモデル組と比べると、顕著な差異(P<0.05またはP<0.01)があり、降圧作用は投薬後120minまで続くことができ、投薬前の血圧と比較して、投薬後30、 60、90、120minなどの各時点には顕著な差異もある(P<0.05またはP<0.01)。
Figure 0006767498
3.2.2 連続投薬が高血圧自然発症ラットの尾動脈収縮圧への影響
実験結果で示すように:高血圧自然発症ラットは年齢の増加に伴って、血圧が徐徐に上がり、正常対照群と比較すると高い顕著性の差異(P<0.01)があり、実験の第7日から第56日まで、実験前と比べると、顕著な差異(P <0.05またはP<0.01)があり、各薬物組は高血圧自然発症ラットの血圧上昇の病理的な発展を顕著に抑制でき、連続して投薬した後、異なった時間帯で収縮圧および最低血圧はいずれも下げて、各薬物低投与量組は降圧の過程において一定の波動があるが、高投与量組は安定する降圧効果を現れ、モデル組と投薬前と比べると皆顕著な差異(P<0.05またはP<0.01)がる。結果について、表5を参照してください。
Figure 0006767498
Figure 0006767498
前記実験データはギンコライドB誘導物とギンコライドBの高投与量組と低投与量組の一回投薬および連続投薬した後も自然発症ラットの血圧を下げることができ、顕著な降圧作用があることを表明する。
以上のようにして、本発明の提供するギンコライドB誘導物およびその塩はギンコライドBと比べると、水溶性が顕著に改善され、後者の水溶性が悪い欠陥、生物学的利用能が低い欠陥と薬効が充分に発揮できない欠陥をよく解決する。薬効実験の表明されるように、本発明の提供する化合物は脳心血管病に対して顕著な治療効果があり、高血圧、脳卒中、冠状動脈性心臓病、不整脈、心不全、脂質異常症、肺血管疾患、慢性腎臓病、末梢血管疾患など、例えば、心筋梗塞、冠状動脈疾患、粥状動脈硬化症、左冠動脈主幹部病変、冠状動脈分枝病変、狭心症、血栓、肺性心、内分泌病性心臓病、虚血性心臓病、心臓神経症、栄養代謝性心臓疾患、大動脈瘤、下肢動脈硬化症、末梢動脈疾患、頭蓋内動脈瘤、動脈硬化性動脈瘤、虚血性脳卒中、出血性脳卒中、高脂血症、動脈硬化、運動中の突然死、心臓突然死、中風、低血圧、血管閉塞疾患、肺栓塞、心房細動、高血圧性脳症、高血圧合併脳卒中、脳出血、脳血栓、脳塞栓、脳梗塞、脳動脈炎、脳動脈硬化、ラクナ梗塞、血管性痴呆、慢性腎不全、慢性心不全、痛風性腎症、糖尿病性腎症と/または腎障害など脳心血管病の予防と/または治療には良好な薬効があり、臨床において脳心血管病の予防と/または治療に新しい選択を提供する。

Claims (13)

  1. 式Iまたは式BZまたは式IIbまたは式BLに示す化合物またはその薬学的に許容される塩
    Figure 0006767498
    式I中、R1はピラジン基または置換されたピラジン基から選ばれるものであり、
    Figure 0006767498
    Figure 0006767498
    式中、R32、R33、R34とR35は同時にHであり、R31はC2〜C6エステル基または式Aで示すアルキル基であり、
    Figure 0006767498
    式A中、R311、R312 はC 2〜C6エステル基またはC1〜C6アルキル基から選ばれ、R311、R312は同時にC1〜C6アルキル基であることができないため、R 31 は式A中の少なくともR 311 とR 312 のいずれか一方にエステル置換基を有し、式A中のCが式IIb中のベンゼン環と結合する
    Figure 0006767498
  2. 前記化合物は式Iaに示すものであり
    Figure 0006767498
    式中、R11、R12とR13はそれぞれまたは同時にH、アルキル基、置換されたアルキル基、エステル基、アルコキシ基、ハロゲン族元素、ヒドロキシ基、シアノ基、フェニル基または置換されたフェニル基から選ばれるものである、ことを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. 式Iaに示す化合物は
    Figure 0006767498
    であることを特徴とする請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. 式IIbに示す化合物は下記の化合物である
    Figure 0006767498
    Figure 0006767498
    ことを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. 前記薬学的に許容される塩は有機酸塩または無機酸塩から選ばれるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物の薬学的に許容される塩。
  6. a、ギンコライドBを有機溶剤に溶解し、下記の化合物と
    Figure 0006767498
    、無機塩基と触媒を加え、50℃〜60℃で反応させ、反応液を取得し、その中、Xはハロゲン族元素であり;
    b、ステップaから取得した反応液に対して分離と純化した後、式Iaで示す化合物を得るというステップa及びbを含むことを特徴とする請求項2の式Iaに記載の化合物の調製方法。
  7. ステップaにおいて、前記ギンコライドBと
    Figure 0006767498
    のモル比は1:1〜1:5であり、前記ギンコライドBと無機塩基のモル比は1:5〜1:20であることを特徴とする請求項6に記載の調製方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を活性物として、薬学的に許容される賦形剤または補助成分を加えて調製した製剤であることを特徴とする薬物組成物。
  9. 脳心血管病の治療と/または予防の薬物の調に請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を使用する方法。
  10. 前記薬物は高血圧の治療と/または予防のための薬物であることを特徴とする請求項9に記載の使用する方法。
  11. R11、R12とR13はそれぞれまたは同時にC 1 〜C 6 アルキル基またはハロゲン族元素の置換されたC 1 〜C 6 アルキル基から選ばれるものであることを特徴とする請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  12. 前記有機溶剤は、アセトニトリルまたはN,N−ジメチルホルムアミドから選ばれ、前記無機塩基は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸セシウムから選ばれ、前記触媒は、ヨウ化カリウムであることを特徴とする請求項6に記載の調製方法。
  13. 前記ギンコライドBと
    Figure 0006767498
    のモル比は1:2〜1:3であり、前記ギンコライドBと無機塩基のモル比は1:10〜1:20であることを特徴とする請求項7に記載の調製方法。
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