JP6767094B2 - 洗浄・清掃具 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭やビル等での各種洗浄や清掃に用いられる洗浄・清掃用布帛で、詳しくは、地組織部の一側面に、合成繊維フィラメント糸からなる柔軟な立毛繊維群を起立状態で形成してある洗浄・清掃具に関する。
この種の洗浄・清掃用布帛としては、立毛繊維群を構成する合成繊維フィラメント糸として、ポリエステルマルチフィラメント糸(330デシテックス/15フィラメント)等の柔軟な細繊維フィラメント糸又は極細繊維フィラメント糸を用いたものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許第5154362号公報
従来の洗浄・清掃用布帛では、立毛繊維群を構成する柔軟な細繊維フィラメント糸又は極細繊維フィラメント糸が洗浄・清掃対象面に存在する無数の微小な凹部内に入り込んで当該凹部内の微細な汚れをスムーズに除去することができるとともに、洗浄・清掃対象面の傷付きを抑制することができる。反面、柔軟な細繊維フィラメント糸又は極細繊維フィラメント糸の腰・反発性が小さいため、洗浄・清掃対象面にこびり付いた汚れに対する汚れ除去性が低くなる不都合がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、洗浄・清掃対象面の傷付きを抑制しながら、洗浄・清掃対象面の微小な凹部内に入り込んだ微細な汚れや表面にこびり付いた汚れに対する汚れ除去性を高めることができ、しかも、製作の容易化及び製作コストの低廉化を図ることのできる洗浄・清掃具を提供する点にある。
地組織部の一側面に、合成繊維フィラメント糸からなる柔軟な立毛繊維群を起立状態で形成してある洗浄・清掃用布帛であって、
前記立毛繊維群は、フィラメント繊度の異なる二種の合成繊維フィラメント糸を使用して、細繊度の立毛繊維群と太繊度の立毛繊維群とから構成されているとともに、前記細繊度の立毛繊維群の厚みと前記太繊度の立毛繊維群の厚みとが同一又は略同一に構成されている。
上記構成によれば、洗浄・清掃時に、細繊度の立毛繊維群を構成する柔軟な合成繊維フィラメント糸が洗浄・清掃対象面に存在する無数の微小な凹部内に入り込んで当該凹部内の微細な汚れを除去することができるとともに、洗浄・清掃対象面の傷付きを抑制することができる。
他方、太繊度の立毛繊維群を構成する合成繊維フィラメント糸は、繊度の増加によって腰・反発性が高まるため、この腰・反発性が増した太繊度の立毛繊維群によって、洗浄・清掃対象面にこびり付いている汚れを効果的に掻き落とすことができる。
しかも、細繊度の立毛繊維群の厚みと太繊度の立毛繊維群の厚みとが同一又は略同一に構成されているので、例えば、一方の太繊度の立毛繊維群又は細繊度の立毛繊維群の厚みを他方の細繊度の立毛繊維群又は太繊度の立毛繊維群の厚みよりも小さく構成する場合に比して、カットパイル等の簡易な製作方法を採用して能率良く安価に製作することができる。
したがって、同一又は略同一厚みの細繊度の立毛繊維群と太繊度の立毛繊維群とにより、洗浄・清掃対象面の傷付きを抑制しながら、洗浄・清掃対象面の微小な凹部内に入り込んだ微細な汚れや表面にこびり付いた汚れに対する汚れ除去性を高めることができ、しかも、製作の容易化及び製作コストの低廉化を図ることができる。
洗浄・清掃用布帛は、前記地組織部の一側面に対する前記細繊度の立毛繊維群の形成面積が前記太繊度の立毛繊維群の形成面積よりも大に構成されている。
上記構成によれば、前記細繊度の立毛繊維群よりも腰・反発性が高い太繊度の立毛繊維群の形成面積が小さいため、洗浄・清掃対象面にこびり付いた汚れに対する汚れ除去性を維持しつつ洗浄・清掃対象面の傷付きをより効果的に抑制することができる。
洗浄・清掃用布帛は、前記細繊度の立毛繊維群同士及び前記太繊度の立毛繊維群同士が、前記地組織部の一側面における直交する二方向視において重合又は近接する配置関係に構成されている。
上記構成によれば、洗浄・清掃対象面に対して地組織部の移動幅内で細繊度の立毛繊維群と太繊度の立毛繊維群とが共に作用する範囲が広くなり、洗浄・清掃用布帛の移動操作方向の自由度を高めながら汚れ除去性を一層高めることができる。
洗浄・清掃用布帛は、前記細繊度の立毛繊維群と前記太繊度の立毛繊維群とが、前記地組織部の一側面における一方向に交互に位置する状態でジグザグの帯状に配置されているとともに、前記細繊度の立毛繊維群の帯幅が前記太繊度の立毛繊維群の帯幅よりも大に構成されている。
上記構成によれば、地組織部を何れの方向に移動操作させても、洗浄・清掃対象面に対して、地組織部の移動幅内でジグザグ帯状の細繊度の立毛繊維群と太繊度の立毛繊維群とが共に交互に作用する範囲が広くなり、洗浄・清掃用布帛の移動操作方向の自由度を高めながら汚れ除去性を一層高めることができる。
しかも、細繊度の立毛繊維群の帯幅が腰・反発性が増した太繊度の立毛繊維群の帯幅よりも広いため、洗浄・清掃対象面の傷付きをより効果的に抑制することができる。
洗浄・清掃用布帛は、前記細繊度の立毛繊維群を構成する合成繊維フィラメント糸がポリエステルフィラメント糸から構成され、前記太繊度の立毛繊維群を構成する合成繊維フィラメント糸がナイロンフィラメント糸から構成されている。
上記構成によれば、細繊度の立毛繊維群を構成するヤング率の高いポリエステルフィラメント糸を細繊度とすることにより、洗浄・清掃対象面に存在する無数の微小な凹部内に入り込んだ微細な汚れを除去するのに適した腰・反発性を得ることができる。
また、太繊度の立毛繊維群を構成するヤング率の低いナイロンフィラメント糸を太繊度とすることにより、表面にこびりついた汚れの掻き落としに適した腰・反発性を得ることができる。
洗浄・清掃具は、前記洗浄・清掃用布帛の前記地組織部の他側面に連続気泡の弾性発泡体が付設されている。
上記構成によれば、前記各構成で述べた効果を奏するとともに、連続気泡の弾性発泡体に含浸された水や洗剤等の洗浄・清掃液を、地組織部を通過して細繊度の立毛繊維群と太繊度の立毛繊維群にスムースに供給することができ、洗浄・清掃対象面の汚れを湿潤状態で効率良く除去することができる。
そして、本発明による第1特徴構成は、一対の短辺と一対の長辺を備えた地組織部の一側面の全域に、合成繊維フィラメント糸からなる柔軟な立毛繊維群を起立状態で形成し、前記地組織部の他側面には、直方体状の連続気泡の弾性発泡体を付設してある洗浄・清掃具であって、
前記立毛繊維群は、フィラメント繊度の異なる二種の合成繊維フィラメント糸を使用して、細繊度の立毛繊維群と太繊度の立毛繊維群とから構成されているとともに、前記細繊度の立毛繊維群の厚みと前記太繊度の立毛繊維群の厚みとが同一又は略同一に構成され、更に、前記細繊度の立毛繊維群は、前記地組織部の短辺方向視及び長辺方向視において長辺方向の全長及び短辺方向の全長に配置され、前記太繊度の立毛繊維群も、前記地組織部の短辺方向視及び長辺方向視において長辺方向の全長及び短辺方向の全長に配置され、且つ、前記細繊度の立毛繊維群同士及び前記太繊度の立毛繊維群同士は、前記地組織部の短辺方向視と長辺方向視及び対角方向視において重合する配置関係に構成されている点にある。
本発明による洗浄・清掃具の第2特徴構成は、前記細繊度の立毛繊維群と前記太繊度の立毛繊維群は、前記地組織部の一側面における短辺方向視と長辺方向視を含む全方向視において重合する配置関係に構成されている点にある。
第1実施形態の洗浄・清掃用布帛を用いた洗浄・清掃具の斜視図 第1実施形態の洗浄・清掃用布帛を用いた洗浄・清掃具の平面図 第1実施形態の洗浄・清掃用布帛を用いた洗浄・清掃具の正面図 第2実施形態の洗浄・清掃用布帛の平面図 第3実施形態の洗浄・清掃用布帛の平面図 第4実施形態の洗浄・清掃用布帛の平面図 第4実施形態の洗浄・清掃用布帛を用いた洗浄・清掃具の正面図 第5実施形態の洗浄・清掃用布帛の平面図
〔第1実施形態〕
図1〜図3は、洗浄・清掃具の一例である家庭向けの樹脂タワシ1を示す。この樹脂タワシ1は、ウレタンフォーム製のスポンジ(連続気泡を備えた弾性発泡体の一例)からなる直方体状の清掃・洗浄本体(タワシ本体)2の一側面の全域に、合成繊維フィラメント糸3a,3bからなる洗浄・洗浄用の柔軟な立毛繊維群3が地組織部4の表裏面の一側面に起立状態で備えられている洗浄・清掃用布帛5が、接着剤や熱融着等により貼着されている。
洗浄・清掃用布帛5の地組織部4は、合成繊維フィラメント糸からなる地糸4aを格子模様に編成した網状(換言すれば、メッシュ状)に構成され、洗浄・清掃時において、清掃・洗浄本体2で泡立った洗剤の泡や液体が地組織部4の網目4bを通して立毛繊維群3に直接的に流出可能に構成されている。
洗浄・清掃用布帛5の立毛繊維群3を構成する合成繊維フィラメント糸としては、フィラメント繊度(単繊維繊度)の異なる二種の合成繊維フィラメント糸3a,3bが用いられる。
相対的に細繊度の合成繊維フィラメント糸3aとしては、白色のポリエステルマルチフィラメント糸(330デシテックス/15フィラメント、標準直径0.045mm)を使用し、相対的に太繊度の合成繊維フィラメント糸3bとしては、透明なナイロンモノフィラメント糸(1号、245デシテックス、標準直径0.165mm)を使用する。
そして、洗浄・清掃用布帛5の立毛繊維群3は、ポリエステルマルチフィラメント糸3aで編成される細繊度の立毛繊維群3Aと、ナイロンモノフィラメント糸3bで編成される太繊度の立毛繊維群3Bとから構成されている。
洗浄・清掃時には、細繊度の立毛繊維群3Aを構成する柔軟なポリエステルマルチフィラメント糸3aが洗浄・清掃対象面に存在する無数の微小な凹部内に入り込んで当該凹部内の微細な汚れを除去することができるとともに、洗浄・清掃対象面の傷付きを抑制することができる。
他方、太繊度の立毛繊維群3Bを構成するナイロンモノフィラメント糸3bは、繊度の増加によって腰・反発性が高まるため、この腰・反発性が増した太繊度の立毛繊維群3Bによって、洗浄・清掃対象面にこびり付いている汚れを効果的に掻き落とすことができる。
当該実施形態においては,フィラメント繊度の異なる二種の合成繊維フィラメント糸3a,3bの素材混率(%)は、ポリエステルマルチフィラメント糸3a:ナイロンモノフィラメント糸3b=88:12に構成されている。
細繊度の立毛繊維群3Aの厚さと太繊度の立毛繊維群3Bの厚さとが同一又は略同一に構成されている。そのため、例えば、一方の太繊度の立毛繊維群3B又は細繊度の立毛繊維群3Aの厚みを他方の細繊度の立毛繊維群3A又は太繊度の立毛繊維群3Bの厚みよりも小さく構成する場合に比して、後述するカットパイル等の簡易な製作方法を採用して能率良く安価に製作することができる。
細繊度の立毛繊維群3A及び太繊度の立毛繊維群3Bの各厚み寸法は、0.5mm〜10.0mm(より好適には、2.0mm〜5.0mm)であることが好ましい。
当該実施形態においては、細繊度の立毛繊維群3A及び太繊度の立毛繊維群3Bの各厚み寸法Hが夫々2.7mmに設定されている。
さらに、細繊度の立毛繊維群3A同士及び太繊度の立毛繊維群3B同士が、地組織部4の一側面における直交する二方向視(図2における短辺方向(X)視と長辺方向(Y)視)において重合又は近接する配置関係に構成されている。
細繊度の立毛繊維群3Aと太繊度の立毛繊維群3Bとは、地組織部4の一側面における直交する二方向の一方(短辺方向(X))において交互に帯状に配置され、且つ、一方向(短辺方向(X))で隣接する帯状の山部同士が重合又は近接するジグザグの帯状に形成されたジグザグ模様に構成されている。
具体的には、細繊度の複数の帯状の立毛繊維群3A同士においては、地組織部4の短辺方向(X)視及び長辺方向(Y)視において共に重合配置されている。
太繊度の複数の帯状の立毛繊維群3B同士は、地組織部4の短辺方向(X)視においては重合配置され、地組織部4の長辺方向(Y)視においては近接配置されている。
そして、地組織部4の一側面における直交する二方向視での細繊度の立毛繊維群3Aと太繊度の立毛繊維群3Bとの重合又は近接配置により、洗浄・清掃対象面に対して地組織部4の移動幅内で細繊度の立毛繊維群3Aと太繊度の立毛繊維群3Bとが共に作用する範囲が広くなり、洗浄・清掃用布帛5を備えた樹脂タワシ1の移動操作方向の自由度を高めながら汚れ除去性を一層高めることができる。
細繊度の立毛繊維群3Aの帯幅W1は太繊度の立毛繊維群3Bの帯幅W2よりも大に設定され、地組織部4の一側面に対する細繊度の立毛繊維群3Aの形成面積が太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積よりも大に構成されている。
これにより、細繊度の立毛繊維群3Aよりも腰・反発性が高い太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積が小さくなるため、洗浄・清掃対象面にこびり付いた汚れに対する汚れ除去性を維持しつつ洗浄・清掃対象面の傷付きをより効果的に抑制することができる。
当該実施形態では、図2に示すように、細繊度の立毛繊維群3Aの帯幅W1が地組織部4の角目状の網目4bの4ピッチ(4P)相当幅に構成され、太繊度の立毛繊維群3Bの帯幅W2が地組織部4の網目4bの2ピッチ(2P)相当幅に構成されている。つまり、素材的には4:2の繰り返しになる。
本実施例では、地組織部4を構成する地糸4aとしてポリエステルマルチフィラメント糸(280デシテックス/48フィラメント)を用い、且つ、細繊度の立毛繊維群3Aを構成するパイル糸としてポリエステルマルチフィラメント糸(330デシテックス/15フィラメント)3aと、太繊度の立毛繊維群3Bを構成するパイル糸としてナイロンモノフィラメント糸(1号、245デシテックス、標準直径0.165mm)3bを用い、市販の両面経編機により、14ゲージ・22コース/インチ、両面編針の設定で一対の地組織部4をパイル糸で連結した立体布帛を編成し、この立体布帛を半裁するカットパイル製法によって、立毛繊維群3の厚み寸法Hが2.7mmの洗浄・清掃用布帛5を構成した。
また、本実施例では、コース12本ピッチのジグザグ模様で、3インチ当たり、ポリエステルマルチフィラメント糸3aが28本、ナイロンモノフィラメント糸3bが14本に設定されている。
ポリエステルフィラメント糸の素材としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類がある。
また、ナイロンフィラメント糸の素材も、特に限定されないが、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン12、ナイロン610、ナイロン612或いはその共重合体などのポリアミド類がある。
当該実施形態では、細繊度の立毛繊維群3Aの帯幅W1を地組織部4の網目4bの4ピッチ(4P)相当幅に構成し、太繊度の立毛繊維群3Bの帯幅W2を地組織部4の網目4bの2ピッチ(2P)相当幅に構成したが、地組織部4の網目4bのピッチ(P)に対する帯幅W1と帯幅W2との比率を4:1又は4:3等に構成してもよい。
また、当該実施形態では、細繊度の立毛繊維群3A同士及び太繊度の立毛繊維群3B同士を、地組織部4の一側面における直交する二方向視の一例である樹脂タワシ1の短辺方向(X)視と長辺方向(Y)視において重合又は近接する配置関係に構成したが、地組織部4の一側面における直交する二方向視としては、樹脂タワシ1の対角方向等であってもよい。
〔第2実施形態〕
図4は、上述の第1実施形態と同じ家庭向けの樹脂タワシ1の洗浄・清掃用布帛5を示す。この洗浄・清掃用布帛5の立毛繊維群3を構成する相対的に細繊度の立毛繊維群3A同士、及び、相対的に太繊度の立毛繊維群3B同士は、地組織部4の一側面におけるにおける直交する二方向(短辺方向(X)と長辺方向(Y))に対して交差する傾斜方向に沿って交互に直線状の帯状に配置された斜め縞模様に構成されている。
細繊度の立毛繊維群3Aの帯幅W1は太繊度の立毛繊維群3Bの帯幅W2よりも大に設定され、地組織部4の一側面に対する細繊度の立毛繊維群3Aの形成面積が太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積よりも大に構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
図5は、上述の第1実施形態と同じ家庭向けの樹脂タワシ1の洗浄・清掃用布帛5を示す。この洗浄・清掃用布帛5の立毛繊維群3を構成する相対的に細繊度の立毛繊維群3A同士、及び、相対的に太繊度の立毛繊維群3B同士は、地組織部4の一側面における直交する二方向視(短辺方向(X)視と長辺方向(Y)視)において重合する配置関係に構成されている。
特に、本実施形態では、細繊度の立毛繊維群3A同士、及び、相対的に太繊度の立毛繊維群3B同士は、地組織部4の一側面における全方向において重合する配置関係に構成されている。
具体的には、円形の輪郭形状に形成されている多数の細繊度の立毛繊維群3Aは、地組織部4の一側面における直交する二方向(短辺方向(X)と長辺方向(Y))に沿って千鳥状で、且つ、相互に隣接間に入り込む状態で配置して千鳥玉模様に構成され、地組織部4の一側面において連続する残余部分が太繊度の立毛繊維群3Bに構成されている。
当該実施形態では、地組織部4の短辺方向(X)視での細繊度の立毛繊維群3Aの合計長さ及び太繊度の立毛繊維群3Bの合計長さが、地組織部4の長辺長さと同一に構成され、地組織部4の長辺方向(Y)視での細繊度の立毛繊維群3Aの合計長さ及び太繊度の立毛繊維群3Bの合計長さが、地組織部4の短辺長さと同一に構成されている。
また、当該実施形態においても、地組織部4の一側面に対する細繊度の立毛繊維群3Aの形成面積が太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積よりも大に構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第4実施形態〕
図6、図7は、ビル等の洗浄や床磨き、清掃等に使用される業務用の清掃・洗浄機に装着される洗浄・清掃具を示す。この洗浄・清掃具は、ウレタンフォーム製のスポンジ(連続気泡を備えた弾性発泡体の一例)からなる円板状の清掃・洗浄本体2の一側面の全域に、合成繊維フィラメント糸群からなる洗浄・洗浄用の柔軟な立毛繊維群3が地組織部4の表裏面の一側面に起立状態で備えられている洗浄・清掃用布帛5が接着剤や熱融着等により貼着されている。
また、清掃・洗浄本体2の中心部には、床面の汚水を吸引排出するための通路となる貫通孔6が形成されているとともに、清掃・洗浄本体2の他側面には、清掃・洗浄機の駆動回転部に脱着自在に装着するための面ファスナー7が接着剤や熱融着等により貼着されている。
洗浄・清掃用布帛5の立毛繊維群3を構成する合成繊維フィラメント糸としては、フィラメント繊度(単繊維繊度)の異なる二種の合成繊維フィラメント糸3a,3bが用いられる。
相対的に細繊度の合成繊維フィラメント糸3aとしては、白色のポリエステルマルチフィラメント糸(330デシテックス/15フィラメント、標準直径0.045mm)を使用し、相対的に太繊度の合成繊維フィラメント糸3bとしては、透明なナイロンモノフィラメント糸(1号、245デシテックス、標準直径0.165mm)を使用する。
そして、洗浄・清掃用布帛5の立毛繊維群3は、ポリエステルマルチフィラメント糸3aで編成される細繊度の立毛繊維群3Aと、ナイロンモノフィラメント糸3bで編成される太繊度の立毛繊維群3Bとから構成されている。
細繊度の立毛繊維群3A及び太繊度の立毛繊維群3Bは、第1実施形態と同様に、地組織部4の一側面における直径方向に沿って交互に帯状に配置され、且つ、隣接する帯状の山部同士が重合又は近接するジグザグの帯状に形成したジグザグ模様に構成されている。
細繊度の立毛繊維群3Aの帯幅W1は太繊度の立毛繊維群3Bの帯幅W2よりも大に設定され、地組織部4の一側面に対する細繊度の立毛繊維群3Aの形成面積が太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積よりも大に構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と基本的に同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第5実施形態〕
図8は、上述の第4実施形態と同様に、業務用の清掃・洗浄機に装着される洗浄・清掃具を示す。この洗浄・清掃具に装備される洗浄・清掃用布帛5の立毛繊維群3は、相対的に細繊度の立毛繊維群3Aと相対的に太繊度の立毛繊維群3Bとからなり、細繊度の立毛繊維群3A及び太繊度の立毛繊維群3Bは、地組織部4の一側面における直径方向に沿って交互に直線状の帯状に配置された縞模様に構成されている。
細繊度の立毛繊維群3Aの帯幅W1は太繊度の立毛繊維群3Bの帯幅W2よりも大に設定され、地組織部4の一側面に対する細繊度の立毛繊維群3Aの形成面積が太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積よりも大に構成されている。
尚、その他の構成は、第4実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第4実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、太繊度の立毛繊維群3Bを構成する合成繊維フィラメント糸3bとしてナイロンモノフィラメント糸を用いたが、ナイロンマルチフィラメント糸を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、立毛繊維群3を構成するフィラメント繊度の異なる二種の合成繊維フィラメント糸3a,3bとして、ポリエステルフィラメント糸とナイロンフィラメント糸とを用いたが、他の合成繊維フィラメント糸との組み合わせであってもよく、さらに、フィラメント繊度の異なる二種の同一樹脂系の合成繊維フィラメント糸を用いて実施してもよい。
(2)上述の実施形態では、地組織部4の一側面における細繊度の立毛繊維群3Aの形成面積が太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積よりも大に構成したが、地組織部4の一側面における細繊度の立毛繊維群3Aの形成面積と太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積とを同一に構成してもよく、さらに、太繊度の立毛繊維群3Bの形成面積を細繊度の立毛繊維群3Aの形成面積よりも大に構成してもよい。
3 立毛繊維群
3A 細繊度の立毛繊維群
3a 合成繊維フィラメント糸(ポリエステルマルチフィラメント糸)
3B 太繊度の立毛繊維群
3b 合成繊維フィラメント糸(ナイロンモノフィラメント糸)
4 地組織部

Claims (2)

  1. 一対の短辺と一対の長辺を備えた地組織部の一側面の全域に、合成繊維フィラメント糸からなる柔軟な立毛繊維群を起立状態で形成し、前記地組織部の他側面には、直方体状の連続気泡の弾性発泡体を付設してある洗浄・清掃具であって、
    前記立毛繊維群は、フィラメント繊度の異なる二種の合成繊維フィラメント糸を使用して、細繊度の立毛繊維群と太繊度の立毛繊維群とから構成されているとともに、前記細繊度の立毛繊維群の厚みと前記太繊度の立毛繊維群の厚みとが同一又は略同一に構成され、更に、前記細繊度の立毛繊維群は、前記地組織部の短辺方向視及び長辺方向視において長辺方向の全長及び短辺方向の全長に配置され、前記太繊度の立毛繊維群も、前記地組織部の短辺方向視及び長辺方向視において長辺方向の全長及び短辺方向の全長に配置され、且つ、前記細繊度の立毛繊維群同士及び前記太繊度の立毛繊維群同士は、前記地組織部の短辺方向視と長辺方向視及び対角方向視において重合する配置関係に構成されている洗浄・清掃具。
  2. 前記細繊度の立毛繊維群と前記太繊度の立毛繊維群は、前記地組織部の一側面における短辺方向視と長辺方向視を含む全方向視において重合する配置関係に構成されている請求項1記載の洗浄・清掃具。
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