JP4482209B2 - 黒板拭き - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は黒板拭きに関する。より詳細には、本発明は、黒板にチョークで書いた文字などを、チョークの粉の散逸や脱落などを生ずることなく、きれいに効率良く除去できる黒板拭きに関するものであり、本発明の黒板拭きは、学校、幼稚園、保育園、公民館などをはじめとして種々の場所で有効に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
黒板の表面は焼き付けやホーロー仕上げなどによって形成されていることが多く、いずれの場合も、黒板の表面は10〜30μm程度の微細な窪みを有する梨地状に仕上げられている。黒板にチョークで文字などを書いたときに、チョークが硬い梨地状の表面で削り取られて、チョークの粉がその微細な梨地状の窪みに溜まり、それによって黒板の表面に文字などとして残される。
【0003】
従来の黒板拭きは、一般に、木綿の紡績糸からなるコールテン生地でスポンジなどの弾性材料を包み込み、それをプラスチックや木などからなる硬質の台座に取り付けた構造となっている。木綿製のコールテン生地は、生地表面に繊維が立毛しているため、黒板を拭いたときに、該立毛の先端部分が黒板表面の梨地状の窪みに一部入り込んで、窪みからチョークの粉を掻き出し、それによって黒板に書いた文字などを消す働きをする。
しかしながら、木綿製のコールテン生地よりなる黒板拭きでは、木綿の単繊維の太さが黒板表面に形成した梨地状の微細な窪みの直径よりも大きいために、生地表面の立毛した木綿繊維が該微細な窪みに十分に入り込めない。その結果、それで黒板を拭いても、黒板表面の梨地状の微細な窪みに溜まっているチョークの粉を十分に掻き出すことができず、チョークの粉が黒板表面に残り易い。特に、何回も使用した黒板拭きでは、黒板拭きの表面にチョークの粉が溜まっているため、拭き残しが起こり易い。黒板の表面が十分に拭き切れていない場合には、表面全体がチョークの色で薄く覆われた状態になり、次に文字などを書いたときに、鮮明に書けず、見ずらい状態になる。
そのことは、日常よく経験されていることであり、例えば、学校では、1時限目には黒板はきれいな状態になっているが、2時限、3時限と授業が進むにつれて、黒板の表面は白っぽくなっている。
しかも、木綿製のコールテン生地を用いた従来の黒板拭きは、チョークの粉の保持作用が低く、繰り返して使用しているうちに、チョークの粉が黒板拭きから分離して舞い上がり、黒板の近辺や室内の空気を汚すという欠点を有する。
【0004】
上記した従来の黒板拭きの欠点の解消を目的として、黒板拭きを極細繊維よりなる不織布を用いて作製することが提案されている(特開平10−295610号公報など)。しかしながら、極細繊維よりなる不織布製の黒板拭きにおいても、黒板に書いた文字などの拭き取り作用および拭き取ったチョークの粉の保持機能は未だ十分ではなく、反復して使用しているうちに、その拭き取り機能が大幅に低下したり、黒板拭きからチョークの粉が脱落し易い。
【0005】
また、従来の黒板拭きでは、黒板拭きの表面にチョークの粉が溜まったときに、チョークの粉を叩き落としてきれいにして再使用することが一般に行われているが、チョークの粉を周囲に撒き散らすために衛生上問題がある。しかも、叩き方によってはチョークの粉を黒板拭きから十分に落とせないことも多い。そのため、黒板拭きには、黒板に書いた文字などをきれいに拭き取れる作用だけではなく、洗濯および乾燥が簡単に行えて、常にきれいな状態で使用できることが望まれているが、従来の黒板拭きは、そのような要望を十分には満たすことができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、黒板表面の梨地状の微細な窪みの中に溜まっているチョークの粉を十分に掻き出すことができて、黒板の表面をチョークの粉の残留のないきれいな状態にすることができ、拭き取り機能に優れる黒板拭きを提供することである。
さらに、本発明の目的は、拭き取ったチョークの粉を十分に保持できて、チョークの粉が散逸、脱落して、黒板の近辺や室内の空気を汚染することのない黒板拭きを提供することである。
そして、本発明の目的は、洗浄や乾燥が簡単に行えて、常に、清潔な状態にしておくことのできる黒板拭きを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明者らは鋭意検討を重ねてきた。その結果、黒板拭きを木綿製のコールテン生地や極細繊維製の不織布から形成する代わりに、表面に特定繊度の極細繊維よりなる立毛を特定の立毛密度で有する織編物を用いて形成すると、該極細繊維よりなる立毛が、黒板表面の梨地状の微細な窪みに入り込んで、窪みに溜まっているチョークの粉を十分に掻き出して、黒板をきれいに拭き取れること、しかも窪みより掻き出したチョークの粉を立毛部分や織編物中に十分に保持するためにチョークの粉が黒板拭きから脱落したり、散逸せず、チョークの粉を周囲に舞い上がらせたり、拭き取ったチョークの粉を黒板表面に再付着させないことを見出した。
さらに、本発明者らは、その際に、立毛部を構成する極細繊維の形状を偏平な横断面形状を有し、且つその厚みと幅の両方を2〜30μmの範囲内にすると、黒板表面の梨地状の微細な窪みに溜まったチョークの粉の掻き出し作用がより良好になることを見出した。
また、本発明者らは、黒板拭きを、従来の黒板拭きと同様にカマボコ形にする以外に、手袋形状、動植物やその他のキャラクターの形状或いはタオル形状にすると、洗濯および乾燥が簡単に行えて、黒板拭きを常にきれいな状態に保てることを見出し、それらの知見に基づいて、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、
(1) 溶解パラメーターが2MJ/m3以上異なる互いに非相溶性の2種類以上の重合体からなる多層積層型の複合繊維を織編物製造用の繊維材料の一部または全部として用いて製造した前記多層積層型の複合繊維よりなる立毛部を有する織編物であって、該織編物の表面に、立毛部を形成している前記多層積層型の複合繊維の分割により生成した単繊維繊度が0.6dtex未満の極細繊維よりなる立毛長1〜10mmの立毛を40,000本/cm2以上の立毛密度で有する織編物からなる拭き取り部を有することを特徴とする黒板拭きである。
【0009】
そして、本発明は、
(2) 前記複合繊維が、円形または楕円形の横断面形状を有し、2種以上の非相溶性の重合体が複合繊維の横断面において互いに多層積層型で並列した複合構造を有する前記(1)の黒板拭き;
(3) 多層積層型の複合繊維の分割により生成した極細繊維よりなる立毛が、偏平な横断面形状を有し、且つその厚みと幅がいずれも2〜30μmの範囲内にある前記(1)または(2)の黒板拭き;
(4) 多層積層型の複合繊維が、ポリエステル、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール共重合体およびポリオレフィンから選ばれた、溶解パラメーターが2MJ/m3以上異なる複数の重合体の組み合わせからなる多層積層型の複合繊維である前記(1)〜(3)のいずれかの黒板拭き;および、
(5) 手袋形状、動植物またはその他のキャラクターの形状、タオル形状またはカマボコ形状を有する前記(1)〜(4)のいずれかの黒板拭き;
を好ましい態様として包含する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の黒板拭きでは、黒板に書かれた文字などを消すための拭き取り部は、溶解パラメーターが2MJ/m3以上異なる互いに非相溶性の2種類以上の重合体からなる多層積層型の複合繊維を織編物製造用の繊維材料の一部または全部として用いて製造した前記多層積層型の複合繊維よりなる立毛部を有する織編物であって、該織編物の表面に、立毛部を形成している前記多層積層型の複合繊維の分割により生成した極細繊維よりなる立毛を有する織編物から少なくとも形成されていることが必要である。
【0011】
多層積層型の複合繊維を形成する重合体としては、溶解パラメーターが2MJ/m3以上異なる、互いに非相溶性の2種類以上の繊維形成性重合体であればいずれでもよい。
ここで、本明細書でいう複合繊維を構成する重合体の溶解パラメーターとは、工業調査会発行の「プラスチックデータブック」(1999年12月1日発行)の第90頁に記載されている重合体の溶解パラメーター表(SP値表)に示されている値を意味する。該SP値表に示されていない重合体については、凝集エネルギーの密度の計算値によりその溶解パラメーターを求めることができる。
【0012】
そのうちでも、多層積層型の複合繊維は、溶解パラメーターが互いに2MJ/m3以上異なる、ポリエステル、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール系共重合体およびポリオレフィンのうちの2種類または3種類以上を組み合わせて形成されていることが好ましい。複合繊維を形成する重合体の組み合わせの好ましい具体例としては、ポリアミド/ポリエステル、ポリエステル/エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエステル/ポリオレフィン、ポリアミド/ポリオレフィン、ポリエステル/エチレン−ビニルアルコール共重合体などを挙げることができる。
【0013】
多層積層型の複合繊維の横断面形状は特に制限されず、円形、楕円形、方形、多角形などのいずれでもよいが、重合体層間に分割・剥離が良好に行われることから、円形または楕円形であることが好ましい。
また、複合繊維における2種類以上の重合体の多層積層型の複合形態としては、2種類以上の重合体層間の分割・剥離が行われ得る複合形態であればいずれでもよく、代表例としては、2種類以上の重合体が横方向に交互に並列した形態[例えば図1の(a)および(b)に示す複合形態]、2種類以上の重合体が放射状に多層積層型で複合した形態[例えば図1の(c)に示す複合形態]を挙げることができる。そのうちでも、図1の(a)および(b)に示すような、2種類以上の重合体が横方向に層状に交互に並列した複合繊維であることが好ましく、その場合には、複合繊維の分割によって生成する偏平で且つ角部のある極細繊維が、黒板表面の微細な梨地状の窪みに溜まったチョークの粉を窪みから良好に掻き出すことができる。
なお、図1において、AおよびBは溶解パラメーターが互いに2MJ/m3以上異なる2種類の重合体のそれぞれを示す。
多層積層型の複合繊維における2種類以上の重合体から形成される層の数は特に制限されないが、該複合繊維を分割・剥離して得られる極細繊維の単繊維繊度が0.6dtex未満になるような層数とするのがよい。
【0014】
本発明の黒板拭きにおいて、黒板に書かれた文字などを消すための拭き取り部を構成する織編物は、多層積層型の複合繊維のみから形成されていても、または多層積層型の複合繊維と他の繊維を用いて形成されていてもよいが、織編物表面における立毛部が、少なくとも、該多層積層型の複合繊維の分割・剥離によって生成した極細繊維からなっている必要がある。そのため、織編物における立毛部は、少なくとも多層積層型の複合繊維を用いて形成されていることが必要である。本発明の黒板拭きを構成する編織物の具体例としては、立毛部および地組織の両方が多層積層型の複合繊維のみを用いて形成されているもの、立毛部が多層積層型の複合繊維から形成され地組織が他の繊維を用いて形成されているもの、立毛部が多層積層型の複合繊維から形成され地組織が多層積層型の複合繊維と他の繊維を用いて形成されているものなどを挙げることができる。
【0015】
本発明の黒板拭きにおける拭き取り部を構成する織編物は、その表面に、立毛部を形成している前記した多層積層型の複合繊維の分割・剥離により生成した、単繊維繊度が0.6dtex未満の極細繊維よりなる、立毛長1〜10mmの立毛を、40,000本/cm2以上の立毛密度で有していることが必要である。
織編物において、立毛の単繊維繊度が0.6dtexよりも大きいと、立毛の先端が黒板表面の梨地状の微細な窪みに入り込みにくくなって、窪みに溜まっているチョークの粉を掻き出すことが困難になる。黒板表面の梨地状の窪みからのチョークの粉の掻き出し作用により優れることから、立毛の単繊維繊度は0.1〜0.4dtexであることが好ましい。
【0016】
また、織編物表面における立毛の立毛長が1mm未満であると、拭き取ったチョークの粉を黒板拭きに取り込んで保持する機能が低下して、黒板拭きを連続使用するうちに短期間でチョークの粉によって黒板拭きの表面が飽和してしまい、黒板を拭いたときにチョークの粉が周囲に散乱したり、拭き取ったチョークの粉が黒板に再付着し易くなる。一方、立毛の立毛長が10mmを超えると、黒板を拭くときに、黒板拭きの移動方向と反対側に立毛の先端部が流れてしまって(寝てしまって)、立毛の先端が梨地状の窪みに入らなくなって、チョークの粉を窪みから掻き出すことが困難になり、チョークで書いた文字などを効率的に拭き取ることができなくなる。しかも、拭き取ったチョークの粉が黒板拭きから脱落し易くなる。黒板に書いた文字などの拭き取りがより良好に行われ、しかも拭き取ったチョークの粉を黒板拭きに十分に保持して脱落や散逸を生じさせないことから、立毛の立毛長は2〜7mmであることが好ましく、2〜5mmであることがより好ましい。
なお、本明細書でいう立毛の立毛長とは、織編物の地組織から起立している立毛の基部と先端との間の長さを言う。
【0017】
また、黒板拭きの拭き取り部を構成する織編物では、立毛密度が40,000本/cm2以上であることが必要である。立毛密度が40,000本/cm2未満であると、黒板に書いた文字などの拭き取り機能が低下し黒板をきれいに拭き取ることが困難になる。しかも、拭き取ったチョークの粉の保持機能が低下して、拭き取ったチョークの粉の黒板拭きからの脱落や散逸、黒板への再付着が生じ易くなる。拭き取り部を構成する織編物における立毛の立毛密度は、60,000本/cm2以上であることが好ましい。
【0018】
また、極細繊維よりなる前記した立毛は、例えば、図2に示すように、偏平な横断面形状を有し、且つその厚み(d)と幅(w)がいずれも2〜30μm、特に3〜20μmの範囲内にあることが好ましい。
なお、図2は、図1の(a)の多層積層型の複合繊維を、重合体Aと重合体Bの境界(貼り合わせ面)で分割(剥離または割裂)して形成された偏平な横断面形状を有する極細繊維の横断面形状を示す図である。
立毛が、前記した寸法を有する偏平な極細繊維からなっていると、立毛に適度な腰が付与され、しかも立毛を形成している極細繊維(単繊維)が偏平でナイフのような形状をしているために、黒板表面の梨地状の微細な窪みに溜まったチョークの粉を窪みから良好に掻き出すことができる。立毛の厚みと幅が2μmよりも小さいと、立毛に腰がなくなり、黒板に書いた文字などの拭き取り時に立毛が曲がり易くなって、チョークの粉の溜まった黒板表面の微細な窪みに入り込みにくくなって、拭き取りが円滑に行われにくくなる。一方、立毛の厚みと幅が30μmを超えると、立毛の太さが黒板表面の微細な窪みの直径よりも大きくなって、該窪みに入り込みにくくなり、やはり窪みに溜まったチョークの粉を掻き出しにくくなる。多層積層型の複合繊維の単繊維繊度、該複合繊維における分割数(複数の重合体から形成される多層積層型に貼り合わされた重合体層の数)などを調節することによって、立毛を構成する極細繊維の厚みおよび幅を前記した範囲内にすることができる。
【0019】
黒板拭きの拭き取り部を構成する織編物における立毛は、先端がカットされた立毛(以下「カットパイル」ということがある)のみからなっていてもよいし、先端がループ状になった立毛(以下「ループパイル」ということがある)のみからなっていてもよいし、またはカットパイルとループパイルの両方が存在していてもよい。そのうちでも、織編物における立毛は、カットパイルのみからなるか、またはカットパイルとループパイルの両方からなることが好ましい。立毛がカットパイルとループパイルの両方からなる場合は、立毛(パイル)の合計本数に対して、ループパイルの本数が50%以下、特に30%以下であることが、黒板に書かれた文字などの拭き消し作用が良好になり且つ拭き取ったチョークの粉を黒板拭きに安定状態に保持できる点から好ましい。また、立毛がカットパイルとループパイルの両方からなる場合は、両方のパイルは互いに混ざった状態で存在していてもよいし、または互いに筋状や升状などに区分された状態で存在していてもよい。
【0020】
本発明の黒板拭きの拭き取り部を構成する織編物は、上記した要件を満たす立毛を有するものであれば、織編物の種類や組織の形態などは特に制限されないが、立毛部が畝状に存在するコールテンなどの生地、または立毛が生地全体に均一に存在するベルベットなどの生地であることが好ましい。特に、拭き取り部を構成する織編物が、立毛部が畝状に存在するコールテンなどの生地である場合は、生地における立毛の存在しない溝部が拭き取ったチョークの粉の保留場所となるために、長期間良好な拭き取り性を維持できる。その際に、畝状の立毛部(立毛してある畝状の凸部)は、直線状であっても、曲線状であっても、またはその他の模様状をなしていてもよい。
【0021】
本発明の黒板拭きの拭き取り部を構成する織編物の製法は特に制限されず、織編物の種類などに応じて、従来から採用されている方法に準じて製造することができる。その際に、立毛の極細繊維化、すなわち多層積層型の複合繊維よりなる立毛部の極細繊維への分割は、多層積層型の複合繊維を繊維材料の一部または全部として用いて少なくとも立毛部(パイル部)が該複合繊維よりなる織編物を製造した後に行うのが、製造工程などの点から好ましい。多層積層型の複合繊維の極細繊維への分割は、例えば、揉み処理、水流ジェット処理、空気ジェット処理、ニードル処理、シャーリング処理、アルカリ減量処理、安息香酸やベンジルアルコールなどの溶剤による処理などにより行うことができる。
【0022】
黒板拭きの拭き取り部を構成する生地が、極細繊維からなる立毛を有する編織物ではなく、不織布である場合は、該不織布が極細繊維より形成されていても、黒板表面の微細な梨地状の窪みに溜まったチョークの粉を窪みから十分に掻き出すことができないために黒板に書いた文字などの拭き取り作用が十分ではなく、しかも拭き取ったチョークの粉の保持性が十分ではなく、本発明の黒板拭きのような優れた機能を示さない。
【0023】
本発明の黒板拭きの構造および形状は特に制限されず、溶解パラメーターが2MJ/m3以上異なる互いに非相溶性の2種類以上の重合体からなる多層積層型の複合繊維の分割により生成した極細繊維を構成繊維の一部または全部とする織編物であって且つ上記した特定の立毛を有する編織物からなる拭き取り部を有する黒板拭きであればいずれでもよい。
本発明の黒板拭きは、例えば、図3に示すような手袋形状(ミトン形状)、図4に示すような動植物、人気アニメーションのキャラクターなどの特定の形状、図5に示すような方形のタオル形状、図6に示すような通常の黒板拭きにおけるようなカマボコ形状などにすることができる。
【0024】
本発明の黒板拭きを図3に例示するような手袋形状にする場合は、該手袋を極細繊維の立毛を有する上記した織編物のみから作製してもよいし、または該立毛を有する織編物1を表地として用い別の生地を裏地(図示せず)として用いて作製してもよい。後者において、裏地を抗菌性の生地から作製すると、黒板に書いた文字などの拭き取り作用に優れるだけでなく、抗菌性に優れる黒板拭きを得ることができる。手袋形状の黒板拭きでは、手袋形状の黒板拭きに手を挿入して、黒板に書かれた文字などを簡単に拭き取ることができる。
【0025】
また、本発明の黒板拭きを図4に例示するような動植物や人気アニメーションのキャラクターなどの特定の形状にすると、小学校の児童や幼稚園または保育園の園児の好むものとなる。その場合に、黒板拭きを拭き消し時の取り扱い性に優れたものとするために、極細繊維よりなる立毛を有する上記した織編物を拭き取り面とし、その裏側(拭き取り面と反対の面)に別の生地を積層してある程度の厚み及び硬さを付与して変形しにくくし、裏側に手を挿入するための帯2などを取り付けてもよい(図4の黒板拭きでは裏側に模様や刺繍などを付すと共に手を挿入するための帯2を取り付けてある)。
【0026】
また、本発明の黒板拭きを図5に示すような方形のタオル形状にする場合は、長方形[図5の(a)]または正方形[図5の(b)]のいずれの形状であってもよい。また、そのサイズは特に制限されず、通常の浴用タオル、お手拭きタオル、フキンなどのサイズまたはそれよりも小さ目のサイズなどにすることができる。この場合に、タオル形状の黒板拭きを、極細繊維よりなる立毛を有する上記した織編物1の1枚仕立てにしてもよいし、或いは黒板を拭く際の操作性を向上させるために、該立毛を有する織編物の立毛面を外側に向けて2枚重ね、必要に応じてそれらの間に芯地を介在させ、縫製などによって周囲を固定して、ある程度の厚みおよび硬さを持たせて変形しにくくしてもよいし、または該立毛を有する織編物の裏側に別の生地を積層して周囲を縫製などによって固定してもよい。
【0027】
また、本発明の黒板拭きを図6に例示するような通常の黒板拭きのようにカマボコ形状にする場合は、極細繊維よりなる立毛を有する上記した織編物1でスポンジなどの芯材(図示せず)を包み、それをプラスチックや板などの台座3に取り付けることによって作製することができる。
【0028】
上記した本発明の黒板拭きは、いずれも、従来の黒板拭きと同様に、表面に溜まったチョークの粉を叩き落としたり、クリーナーで吸引してきれいにして再使用することができるが、上記した手袋形状、動植物やキャラクター形状およびタオル形状の黒板拭きは、洗濯・乾燥が容易に行えるので、洗濯・乾燥して用いることが好ましい。
【0029】
【実施例】
以下に実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例のものに何ら限定されない。
【0030】
《実施例1》
(1) ポリエステル(溶解パラメーター=22MJ/m3)とナイロン(溶解パラメーター=27MJ/m3)を、2:1の重量比で用いて複合紡糸を行って、図1の(a)に示すような、ポリエステルとナイロンが交互に横方向に11層で多層積層型で貼り合わさった複合繊維よりなるマルチフィラメント糸(83dtex/24フィラメント)を製造し、このマルチフィラメント糸を2本合わせて166dtexの糸とし、この糸を用いてコールテン生地を織った。
(2) 上記(1)で製造したコールテン生地におけるループパイルの一部(約50%)の先端部分をカットして、カットパイルとループパイルが全体に均一に混在した状態とした後、生地を青色に染色すると共に、染色時に染色浴中で生地を十分に揉んで、生地を形成している複合繊維をポリエステルとナイロンとの境界部分で11分割して極細繊維化を行った。その結果、生地を構成する複合繊維が溶解パラメーターの差が5MJ/m3であるポリエステルとナイロンから形成されていたことにより、複合繊維の分割・極細繊維化が良好に行われて、偏平な形状を有し、その厚みと幅が3〜20μmの範囲にある、繊度0.2〜0.35dtexの極細繊維からなる平均立毛長2.2mmの立毛(カットパイルとループパイルが混在)を56,000本/cm2の立毛密度で有するコールテン生地が得られた。
【0031】
(3) 上記(2)で得られたコールテン生地でスポンジよりなる芯材を包み込んでプラスチックの台座に取り付けて、図6に示すようなカマボコ形状の黒板拭きを作製した。
さらに、上記(2)で得られたコールテン生地を用いて、図3に示すような手袋形状の黒板拭きと、図5に示すようなタオル形状の黒板拭きを、縫製により作製した。
(4) 上記(3)で作製した黒板拭きを用いて、黒板に書かれた文字を拭き取ったところ、いずれの黒板拭きによる場合も、木綿のコールテン生地を用いてなる従来の黒板拭きに比べて、黒板に書かれたチョークの文字をはるかにきれいに消すことができ、しかも黒板拭きからのチョークの粉の脱落が極めて少なかった。そして、上記(3)で作製した黒板拭きのうち、手袋形状の黒板拭きおよびタオル形状の黒板拭きは、洗濯・乾燥が容易に行えるために、汚れが大きくなった時点で洗濯・乾燥を行うことによって、黒板に書かれた文字などを高い拭き取り性能を維持しながら、長期にわたって繰り返し使用することができた。
【0032】
《実施例2》
(1) ポリエステル(溶解パラメーター=22MJ/m3)とエチレン−ビニルアルコール共重合体(溶解パラメーター=35MJ/m3)を、2:1の重量比で用いて複合紡糸を行って、図1の(a)に示すような、ポリエステルとエチレン−ビニルアルコール共重合体が交互に横方向に11層で多層積層型で貼り合わさった複合繊維よりなるマルチフィラメント糸(111dtex/24フィラメント)を製造し、このマルチフィラメント糸を2本合わせて222dtexの糸とした。
(2) 上記(1)で得られた糸をパイル糸として用い、またポリエステル加工糸(167dtex)を地糸(地組織用糸)として用いて、ジャガードベロア生地を織った。
(3) 上記(2)で製造した生地をシャーリング処理して、そのループパイルのほぼ全体の先端を切断してカットパイル状にすると共にパイル(立毛)を形成している複合繊維の重合体同士の界面で分割させて極細繊維化した後、生地を青色に染色した。その結果、その結果、生地のパイル(立毛部)を形成している複合繊維が溶解パラメーターの差が12MJ/m3であるポリエステルとエチレン−ビニルアルコール共重合体から形成されていたことにより、複合繊維が11分割された極細繊維化され、偏平な形状を有し、その厚みと幅が3〜20μmの範囲にある、繊度0.2〜0.4dtexの極細繊維からなる立毛長が2〜5mmの立毛を73,000本/cm2の立毛密度で有する立毛生地が得られた。
【0033】
(4) 上記(3)で得られた立毛生地でスポンジよりなる芯材を包み込んでプラスチックの台座に取り付けて、図6に示すようなカマボコ形状の黒板拭きを作製した。
さらに、上記(3)で得られたコールテン生地を用いて、図3に示すような手袋形状の黒板拭きと、図5に示すようなタオル形状の黒板拭きを、縫製により作製した。
(5) 上記(4)で作製した黒板拭きを用いて、黒板に書かれた文字を拭き取ったところ、いずれの黒板拭きによる場合も、木綿のコールテン生地を用いてなる従来の黒板拭きに比べて、黒板に書かれたチョークの文字をはるかにきれいに消すことができ、しかも黒板拭きからのチョークの粉の脱落が極めて少なかった。そして、上記(4)で作製した黒板拭きのうち、手袋形状の黒板拭きおよびタオル形状の黒板拭きは、洗濯・乾燥が容易に行えるため、汚れが大きくなった時点で洗濯・乾燥することにより、黒板に書かれた文字などを高い拭き取り性能を維持しながら、長期にわたって繰り返して使用することができた。
【0034】
《比較例1》
(1) 実施例1の(1)で得られた、ポリエステルとナイロンが交互に横方向に11層で多層積層型で貼り合わさった複合繊維よりなるマルチフィラメント糸(83dtex/24フィラメント)を、繊維長51mmに切断し、それを用いて、ニードルパンチ法によって、目付が150g/m2の不織布を製造した。
(2) 上記(1)で得られた不織布でスポンジよりなる芯材を包み込んでプラスチックの台座に取り付けて、図6に示すようなカマボコ形状の黒板拭きを作製した。
(3) 上記(2)で作製した黒板拭きを用いて、黒板に書かれた文字を拭き取ったところ、木綿のコールテン生地を用いてなる従来の黒板拭きに比べて、黒板に書かれたチョークの文字をきれいに消すことができたものの、実施例1および2で得られた黒板拭きに比べて、文字の拭き消し機能が劣っており、また拭き取ったチョークの粉の保持能においても劣っていた。
【0035】
【発明の効果】
本発明の黒板拭きは、黒板拭きの拭き取り部が、上記した特定繊度の極細繊維よりなる特定の立毛長および立毛密度を有する立毛を表面に有する織編物から形成されているために、該極細繊維よりなる立毛が、黒板表面の梨地状の微細な窪みに入り込んで、窪みに溜まっているチョークの粉を十分に掻き出すために、黒板に書かれた文字などをきれいに拭き消すことができる。
本発明の黒板拭きは、黒板表面の微細な窪みから掻き出したチョークの粉を、立毛部分や織編物中に十分に保持して、チョークの粉が黒板拭きから脱落したり、散逸しないので、チョークの粉による周囲環境の汚染や、拭き取ったチョークの粉が黒板表面に再付着するのを防止または低減することができる。
本発明の黒板拭きのうち、手袋形状、動植物またはその他のキャラクターの形状或いはタオル形状した黒板拭きは、洗濯および乾燥が簡単に行えるため、汚れた時点で洗濯・乾燥を行うことによって黒板拭きを常にきれいな状態に保つことができ、そのため黒板に書かれた文字などを高い拭き取り性能を維持しながら、長期にわたって繰り返して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の黒板拭きの拭き取り部を構成する織編物の製造に用いる多層積層型の複合繊維の横断面形状の例を示す図である。
【図2】図1の(a)の複合繊維を繊維を構成する2種類の重合体AとBの界面で分離(層剥離)して得られる極細繊維の横断面形状を示す図である。
【図3】手袋形状の黒板拭きの一例を示す図である。
【図4】動植物やアニメーションのキャラクターなどの形状の黒板拭きの例を示す図である。
【図5】タオル形状の黒板拭きの例を示す図である。
【図6】カマボコ形状の黒板拭きの例を示す図である。
【符号の説明】
A 重合体
B 重合体Aと非相溶性の重合体
1 黒板拭きの拭き取り部を構成する極細繊維の立毛を有する織編物
2 帯
3 台座

Claims (5)

  1. 溶解パラメーターが2MJ/m3以上異なる互いに非相溶性の2種類以上の重合体からなる多層積層型の複合繊維を織編物製造用の繊維材料の一部または全部として用いて製造した前記多層積層型の複合繊維よりなる立毛部を有する織編物であって、該織編物の表面に、立毛部を形成している前記多層積層型の複合繊維の分割により生成した単繊維繊度が0.6dtex未満の極細繊維よりなる立毛長1〜10mmの立毛を40,000本/cm2以上の立毛密度で有する織編物からなる拭き取り部を有することを特徴とする黒板拭き。
  2. 前記複合繊維が、円形または楕円形の横断面形状を有し、2種以上の非相溶性の重合体が複合繊維の横断面において互いに多層積層型で並列した複合構造を有する請求項1に記載の黒板拭き。
  3. 多層積層型の複合繊維の分割により生成した極細繊維よりなる立毛が、偏平な横断面形状を有し、且つその厚みと幅がいずれも2〜30μmの範囲内にある請求項1または2に記載の黒板拭き。
  4. 多層積層型の複合繊維が、ポリエステル、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール共重合体およびポリオレフィンから選ばれた、溶解パラメーターが2MJ/m3以上異なる複数の重合体の組み合わせからなる多層積層型の複合繊維である請求項1〜3のいずれか1項に記載の黒板拭き。
  5. 手袋形状、動植物やその他のキャラクターの形状、タオル形状またはカマボコ形状を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の黒板拭き。
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