JP2004057302A - 汚れ取り具 - Google Patents
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Abstract
【課題】油汚れを含んで水分の除去まで全ての清掃を行うことができる用具を開示する。
【解決手段】編地に対して植毛されたアクリル繊維のパイル糸を解繊して得られた起毛地を表面とし、吸水性の高い吸水生地を裏面として袋を形成し、この袋の内部には非透水性の板状体を収容した。表面の起毛地は、植毛部と非植毛部が交互に表れる畝状である。吸水生地は、袋の端部からさらに延長し、折り返し可能とする。従って、表面側の起毛地によって清掃物の表面に付着した汚れを掻き取り、あるいは擦り取り、裏面側の生地によって清掃時に利用した水分を汚れとともに除去することができ、簡単な作業で台所などの清掃を行うことができる。
【選択図】 図4
【解決手段】編地に対して植毛されたアクリル繊維のパイル糸を解繊して得られた起毛地を表面とし、吸水性の高い吸水生地を裏面として袋を形成し、この袋の内部には非透水性の板状体を収容した。表面の起毛地は、植毛部と非植毛部が交互に表れる畝状である。吸水生地は、袋の端部からさらに延長し、折り返し可能とする。従って、表面側の起毛地によって清掃物の表面に付着した汚れを掻き取り、あるいは擦り取り、裏面側の生地によって清掃時に利用した水分を汚れとともに除去することができ、簡単な作業で台所などの清掃を行うことができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所などの主に家庭用の汚れ取り具であって、特にがんこにこびりついた油性の汚れなどを比較的容易に清掃除去することができる構成に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来から台所などの油汚れを清掃する器具として発泡合成樹脂のスポンジなどが一般的に利用されている。そして、その構成として一方表面に硬質のスポンジ層を張り合わせ、こびりついた汚れを硬質層で掻き取り、軟質層側で汚れを除去するものが公知である。
【0003】
ところで、発明者はこの種の汚れ取りを目的とした編地を開発している(特願2001−334909号発明)。この構成は、合成繊維で天竺パイルの編地を製造し、ナイロンパイルを解繊して極細の繊維束として、この繊維に汚れ粒子を絡めるものであった。この編物地はその後の使用経験から、ある程度の水分を含ませて使用した場合には、水が清掃物表面に強固に付着した汚れを浮き出させることを確認した。したがって清掃にあたっては水分の付与が好ましいということができる。
【0004】
しかしながら、上記編物地は、編地自体が水分を吸収しにくい素材で構成されているため、編地に保持された水分は清掃物の表面に移行したままで拭き取れないという問題がある。また、清掃物の表面に水分が滞留するということは、一度掻き取った汚れの粒子が水分に混ざったままで清掃物表面に残留するので、これを拭き取らずに乾燥させた場合には再度汚れが清掃物に付着してしまい、清掃の意味がなくなってしまう。これを避けるためには、別途水分を吸収しやすい布を用意し、汚れをこすりとるごとに清掃物表面の水分を除去するという面倒な手順が要求されることになる。
【0005】
本発明では、上述した課題を解決することを一つの目的とするもので、1個の用具のみで水分の除去まで全ての清掃を行うことができる構成を開示するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、 編地に対して植毛されたアクリル繊維のパイル糸を解繊して得られた起毛地を表面とし、吸水性の高い吸水生地を裏面として袋を形成した。そして、この袋の内部には非透水性の板状体を収容するという手段を用いることとした。ここで、表面の起毛地はアクリル繊維をパイル糸としてパイル編地を製造し、パイル糸を解繊して非常に細いウエブが密に植毛された状態の生地としているものである。この植毛は油成分の汚れをウエブ間に保持するので、油汚れまでも的確に清掃できることを確認している。裏面の吸水性の高い生地は、清掃物表面の水分を除去する機能を行う。また、袋の内部に収容された板状体は表裏の生地の全面に均等に力を加えるためのものであり、かつ表裏生地間を不透水として分離する機能を行う。
【0007】
さらに選択的な手段として、表面の起毛地は植毛部と非植毛部が交互に表れる畝状を採用することとした。この手段では、起毛が畝によって縞状に存在することになるが、清掃物表面を畝の側面でこすることができ、さらに隣合う畝間に必然的に形成される畦に汚れを保持する機能を発揮する。また、吸水生地として袋の端部からさらに延長し、折り返し可能とした手段では吸水量を多くすることができる。なお、レーヨン素材が繊維として吸水性に富むので、吸水生地としてはレーヨン生地を予定する。また、全体の表面積を大きくするために、レーヨンパイルを採用する。パイルは長くするほど表面積が大きくなるので、必要に応じてパイルを長くする。さらにまた、板状体を発泡樹脂板で構成する手段では、全体の重量を軽量化することになり、取り扱い性を向上させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付した図面に従って説明する。図1は本発明具の一部を破断した第1の例を示した斜視図であって、1は表面側、2は裏面側で、これらはほぼ同じ形状の矩形生地であり、周囲を縫合したものである。3は表裏面の内部に収容される板状体たる発泡樹脂板であり、容易に分断せず、力を加えた場合には全面に均等に力が分散され、表面側1または裏面側2の生地の全面を有効に使用できる構成である。なお、本実施例では発泡樹脂板は厚みのある板状体として示しているが、厚さは特に限定するものではなく、用具を扱いやすく、かつ容易に屈曲などをすることがないものであれば、薄いシート状であっても、反対にさらに厚いものであっても差し支えない。
【0009】
次に、表面側の生地の構成を図2に説明する。図中、4は丸編機などで編んだ編地であって、メリヤス編み、あるいは天竺編のパターンを一般的な構成としている。5は編地4に編みこまれたパイルである。このパイル糸5はアクリルの極細繊維を紡績したパイル糸であり、公知のパイル編みによって編地4に植毛されたものである。そして、パイル糸を見込んでパイル地を製造した後に、任意の手段によって開毛する。このようにすると、パイル糸を構成しているアクリルの極細繊維が解繊してウエブ単位で細かい起毛地を構成することになる。ウエブは細いほど好ましく、1デニール程度を予定するが、この数値は絶対的なものではなく、より太いウエブであってもよい。また、パイルの長さ即ち単位あたりのウエブの起毛高さは特に限定しないが、あまり長すぎるとウエブ同士が絡み合うので好ましくない。本実施形態では単位あたりのウエブは32mm程度の長さとしたのでこれがV字状に編みこまれた場合には16mm程度の起毛となり、これらが複雑に絡み合うことから約7mm程度の起毛高さとなる。なお、起毛表面をより平滑にするために、解繊後に一定高さになる程度まで刈り込むこともある。
【0010】
さらに本実施形態の特徴的な構成としては、図3に示すようにパイル5によって構成された起毛を縞状の畝6として、編地4が露出した状態の畦7と交互に配設したことである。このように構成すると、清掃にあたっては畝6の表面側のみならず側面も有効に活用することができる。また、清掃によって擦り取った汚れは畦7に取り込まれて保持されることになるので、清掃効率を向上させることができる。
【0011】
続いて、裏面の構成を説明する。裏面の生地の用途は、表面側によって汚れを擦り取る場合には、本発明で予定している繊維を有効に活用する場合にはある程度の水分を与えてやるのが好ましいことが実験によって確認された。そうすると、表面側1に水分を付与して清掃した場合には、清掃物表面に水分が残留することになる。そして、この清掃後の水分には汚れ粒子が多量に含まれているので、これを拭き取らずに放置しておけば乾燥して汚れ粒子が再付着する。したがって、これを回避するために、表面側1を使用した後早い目に水分を除去することが好ましい。そこで裏面側2は水分の吸収性が高い生地を配設したものである。一例として、レーヨンは素材自体が吸水性に富むので、これを使用することを予定している。また、吸水性を目的とするので、全体の表面積が大きいほど好ましく、この意味において裏面側もレーヨンパイルを用いることがある。特にレーヨンは油性インキなどを吸収した場合でもインキそのものはレーヨンに付着しているだけなので、洗浄によって簡単に落とすことができ、好ましい素材である。ただし素材については表面のように特に限定するものではなく、吸水性に富み、かつ速乾性の生地であればレーヨンに限るものではない。なお、内部に収容された板状体3を非透水性としたのは、表面側1に水分を含ませた場合に裏面側2に浸透しないようにし、反対に裏面側2で残留水分を拭き取った場合にも表面側1に汚れ粒子が浸透しないようにするためである。
【0012】
図4は本発明の別の実施形態を示したもので、裏面側2に配設した吸水性の生地をさらに延長して全体の表面積を広くしたものである。このようにすると、吸水量が増加するので、拭き取り作業も容易になる。なお、裏面側2の生地をどの程度延長して表面積を広げるかという点については、任意な選択事項であり、表面側1の2倍であれば1回折り畳んで使用し、3倍であれば2回折り畳んで使用すればよい。裏面側2の生地をさらに長くして蛇腹状に折りた畳む構成であっても、本発明の予定するところである。
【0013】
【発明の効果】
本発明では、編地に対して植毛されたアクリル繊維のパイル糸を解繊して得られた起毛地を表面とし、吸水性の高い吸水生地を裏面として袋を形成し、この袋の内部には非透水性の板状体を収容するようにしたので、表面側の起毛地によって清掃物の表面に付着した汚れを掻き取り、あるいは擦り取り、裏面側の生地によって清掃時に利用した水分を汚れとともに除去することができ、簡単な作業で台所などの清掃を行うことができる。また、アクリル繊維の極細繊維で清掃するので、油汚れなどであっても比較的簡単に清掃することができるようになった。しかも、本発明品は洗剤を必要とせずに清掃を行うことができるので、従来から問題とされている洗剤による環境汚染が生じることはない。
【0014】
また、表面の起毛地は植毛部と非植毛部が交互に表れる畝状としたので、畝の側面でも清掃ができると同時に、畦に汚れ粒子を保持することができるので、清掃効率を高めることができる。さらに吸水生地を編地とした場合には編地の伸縮性のために縫合が容易となる。
【0015】
さらに、吸水生地を袋の端部からさらに延長し、折り返し可能とした構成では、吸水量をより高めることができ、拭き取り作業が容易となる。そして、板状体を発泡樹脂板とした場合には全体の重量を軽量化することができ、作業性に富む用具とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用具の一例を示す一部破断斜視図
【図2】表面側を模式的に示した側面図
【図3】表面側の別実施例を示す斜視図
【図4】本発明の別の実施例を示す斜視図
【符号の説明】
1 表面側
2 裏面側
3 発泡樹脂板
4 編地
5 パイル糸
6 畝
7 畦
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所などの主に家庭用の汚れ取り具であって、特にがんこにこびりついた油性の汚れなどを比較的容易に清掃除去することができる構成に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来から台所などの油汚れを清掃する器具として発泡合成樹脂のスポンジなどが一般的に利用されている。そして、その構成として一方表面に硬質のスポンジ層を張り合わせ、こびりついた汚れを硬質層で掻き取り、軟質層側で汚れを除去するものが公知である。
【0003】
ところで、発明者はこの種の汚れ取りを目的とした編地を開発している(特願2001−334909号発明)。この構成は、合成繊維で天竺パイルの編地を製造し、ナイロンパイルを解繊して極細の繊維束として、この繊維に汚れ粒子を絡めるものであった。この編物地はその後の使用経験から、ある程度の水分を含ませて使用した場合には、水が清掃物表面に強固に付着した汚れを浮き出させることを確認した。したがって清掃にあたっては水分の付与が好ましいということができる。
【0004】
しかしながら、上記編物地は、編地自体が水分を吸収しにくい素材で構成されているため、編地に保持された水分は清掃物の表面に移行したままで拭き取れないという問題がある。また、清掃物の表面に水分が滞留するということは、一度掻き取った汚れの粒子が水分に混ざったままで清掃物表面に残留するので、これを拭き取らずに乾燥させた場合には再度汚れが清掃物に付着してしまい、清掃の意味がなくなってしまう。これを避けるためには、別途水分を吸収しやすい布を用意し、汚れをこすりとるごとに清掃物表面の水分を除去するという面倒な手順が要求されることになる。
【0005】
本発明では、上述した課題を解決することを一つの目的とするもので、1個の用具のみで水分の除去まで全ての清掃を行うことができる構成を開示するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、 編地に対して植毛されたアクリル繊維のパイル糸を解繊して得られた起毛地を表面とし、吸水性の高い吸水生地を裏面として袋を形成した。そして、この袋の内部には非透水性の板状体を収容するという手段を用いることとした。ここで、表面の起毛地はアクリル繊維をパイル糸としてパイル編地を製造し、パイル糸を解繊して非常に細いウエブが密に植毛された状態の生地としているものである。この植毛は油成分の汚れをウエブ間に保持するので、油汚れまでも的確に清掃できることを確認している。裏面の吸水性の高い生地は、清掃物表面の水分を除去する機能を行う。また、袋の内部に収容された板状体は表裏の生地の全面に均等に力を加えるためのものであり、かつ表裏生地間を不透水として分離する機能を行う。
【0007】
さらに選択的な手段として、表面の起毛地は植毛部と非植毛部が交互に表れる畝状を採用することとした。この手段では、起毛が畝によって縞状に存在することになるが、清掃物表面を畝の側面でこすることができ、さらに隣合う畝間に必然的に形成される畦に汚れを保持する機能を発揮する。また、吸水生地として袋の端部からさらに延長し、折り返し可能とした手段では吸水量を多くすることができる。なお、レーヨン素材が繊維として吸水性に富むので、吸水生地としてはレーヨン生地を予定する。また、全体の表面積を大きくするために、レーヨンパイルを採用する。パイルは長くするほど表面積が大きくなるので、必要に応じてパイルを長くする。さらにまた、板状体を発泡樹脂板で構成する手段では、全体の重量を軽量化することになり、取り扱い性を向上させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付した図面に従って説明する。図1は本発明具の一部を破断した第1の例を示した斜視図であって、1は表面側、2は裏面側で、これらはほぼ同じ形状の矩形生地であり、周囲を縫合したものである。3は表裏面の内部に収容される板状体たる発泡樹脂板であり、容易に分断せず、力を加えた場合には全面に均等に力が分散され、表面側1または裏面側2の生地の全面を有効に使用できる構成である。なお、本実施例では発泡樹脂板は厚みのある板状体として示しているが、厚さは特に限定するものではなく、用具を扱いやすく、かつ容易に屈曲などをすることがないものであれば、薄いシート状であっても、反対にさらに厚いものであっても差し支えない。
【0009】
次に、表面側の生地の構成を図2に説明する。図中、4は丸編機などで編んだ編地であって、メリヤス編み、あるいは天竺編のパターンを一般的な構成としている。5は編地4に編みこまれたパイルである。このパイル糸5はアクリルの極細繊維を紡績したパイル糸であり、公知のパイル編みによって編地4に植毛されたものである。そして、パイル糸を見込んでパイル地を製造した後に、任意の手段によって開毛する。このようにすると、パイル糸を構成しているアクリルの極細繊維が解繊してウエブ単位で細かい起毛地を構成することになる。ウエブは細いほど好ましく、1デニール程度を予定するが、この数値は絶対的なものではなく、より太いウエブであってもよい。また、パイルの長さ即ち単位あたりのウエブの起毛高さは特に限定しないが、あまり長すぎるとウエブ同士が絡み合うので好ましくない。本実施形態では単位あたりのウエブは32mm程度の長さとしたのでこれがV字状に編みこまれた場合には16mm程度の起毛となり、これらが複雑に絡み合うことから約7mm程度の起毛高さとなる。なお、起毛表面をより平滑にするために、解繊後に一定高さになる程度まで刈り込むこともある。
【0010】
さらに本実施形態の特徴的な構成としては、図3に示すようにパイル5によって構成された起毛を縞状の畝6として、編地4が露出した状態の畦7と交互に配設したことである。このように構成すると、清掃にあたっては畝6の表面側のみならず側面も有効に活用することができる。また、清掃によって擦り取った汚れは畦7に取り込まれて保持されることになるので、清掃効率を向上させることができる。
【0011】
続いて、裏面の構成を説明する。裏面の生地の用途は、表面側によって汚れを擦り取る場合には、本発明で予定している繊維を有効に活用する場合にはある程度の水分を与えてやるのが好ましいことが実験によって確認された。そうすると、表面側1に水分を付与して清掃した場合には、清掃物表面に水分が残留することになる。そして、この清掃後の水分には汚れ粒子が多量に含まれているので、これを拭き取らずに放置しておけば乾燥して汚れ粒子が再付着する。したがって、これを回避するために、表面側1を使用した後早い目に水分を除去することが好ましい。そこで裏面側2は水分の吸収性が高い生地を配設したものである。一例として、レーヨンは素材自体が吸水性に富むので、これを使用することを予定している。また、吸水性を目的とするので、全体の表面積が大きいほど好ましく、この意味において裏面側もレーヨンパイルを用いることがある。特にレーヨンは油性インキなどを吸収した場合でもインキそのものはレーヨンに付着しているだけなので、洗浄によって簡単に落とすことができ、好ましい素材である。ただし素材については表面のように特に限定するものではなく、吸水性に富み、かつ速乾性の生地であればレーヨンに限るものではない。なお、内部に収容された板状体3を非透水性としたのは、表面側1に水分を含ませた場合に裏面側2に浸透しないようにし、反対に裏面側2で残留水分を拭き取った場合にも表面側1に汚れ粒子が浸透しないようにするためである。
【0012】
図4は本発明の別の実施形態を示したもので、裏面側2に配設した吸水性の生地をさらに延長して全体の表面積を広くしたものである。このようにすると、吸水量が増加するので、拭き取り作業も容易になる。なお、裏面側2の生地をどの程度延長して表面積を広げるかという点については、任意な選択事項であり、表面側1の2倍であれば1回折り畳んで使用し、3倍であれば2回折り畳んで使用すればよい。裏面側2の生地をさらに長くして蛇腹状に折りた畳む構成であっても、本発明の予定するところである。
【0013】
【発明の効果】
本発明では、編地に対して植毛されたアクリル繊維のパイル糸を解繊して得られた起毛地を表面とし、吸水性の高い吸水生地を裏面として袋を形成し、この袋の内部には非透水性の板状体を収容するようにしたので、表面側の起毛地によって清掃物の表面に付着した汚れを掻き取り、あるいは擦り取り、裏面側の生地によって清掃時に利用した水分を汚れとともに除去することができ、簡単な作業で台所などの清掃を行うことができる。また、アクリル繊維の極細繊維で清掃するので、油汚れなどであっても比較的簡単に清掃することができるようになった。しかも、本発明品は洗剤を必要とせずに清掃を行うことができるので、従来から問題とされている洗剤による環境汚染が生じることはない。
【0014】
また、表面の起毛地は植毛部と非植毛部が交互に表れる畝状としたので、畝の側面でも清掃ができると同時に、畦に汚れ粒子を保持することができるので、清掃効率を高めることができる。さらに吸水生地を編地とした場合には編地の伸縮性のために縫合が容易となる。
【0015】
さらに、吸水生地を袋の端部からさらに延長し、折り返し可能とした構成では、吸水量をより高めることができ、拭き取り作業が容易となる。そして、板状体を発泡樹脂板とした場合には全体の重量を軽量化することができ、作業性に富む用具とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用具の一例を示す一部破断斜視図
【図2】表面側を模式的に示した側面図
【図3】表面側の別実施例を示す斜視図
【図4】本発明の別の実施例を示す斜視図
【符号の説明】
1 表面側
2 裏面側
3 発泡樹脂板
4 編地
5 パイル糸
6 畝
7 畦
Claims (5)
- 編地に対して植毛されたアクリル繊維のパイル糸を解繊して得られた起毛地を表面とし、吸水性の高い吸水生地を裏面として袋を形成し、この袋の内部には非透水性の板状体を収容したことを特徴とする汚れ取り具。
- 表面の起毛地は、植毛部と非植毛部が交互に表れる畝状である請求項1に記載の汚れ取り具。
- 吸水生地は、編地である請求項1または2に記載の汚れ取り具。
- 吸水生地は、袋の端部からさらに延長し、折り返し可能とした請求項3に記載の汚れ取り具。
- 板状体は、発泡樹脂板である請求項1〜3のいずれか記載の汚れ取り具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002216998A JP2004057302A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 汚れ取り具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002216998A JP2004057302A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 汚れ取り具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004057302A true JP2004057302A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31938601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002216998A Pending JP2004057302A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 汚れ取り具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004057302A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011137248A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Kao Corp | 起毛不織布及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-07-25 JP JP2002216998A patent/JP2004057302A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011137248A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Kao Corp | 起毛不織布及びその製造方法 |
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