JP4616450B2 - 清掃具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、じゅうたん、カーペット等の敷物等を清掃するための清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、じゅうたんやカーペット等の敷物を清掃する方法として、電気掃除機や粘着テープを利用したものが一般的に知られている。
電気掃除機は、じゅうたんやカーペット等の表面の塵を吸引し除去するが、敷物内部、すなわち、じゅうたんやカーペットの繊維間に入り込んだ、繊維に絡まった糸屑、毛髪、埃等を取り除くことはできなかった。また、じゅうたん等の清掃用に市販された回転ブラシを用いても、じゅうたん内部の塵を取り除くことは困難であった。
そのため、粘着性を有するテープをロール状に巻いた清掃具等が種々開発されている。例えば、
a.実開平7−39756号公報(以下、イ号公報という。)には、「取っ手部を有する支持部材の先端部に、外周面に粘着性を有する粘着ロールを、ロール軸回りに回転可能に支持して構成される粘着ロール清掃具」が開示されている。
b.特公昭53−43534号公報(以下、ロ号公報という。)には、「粘着表面に付着された塵などの固形物を水洗いして除去し、再生使用できる粘着性物質で表面層が構成されたローラ式の掃除具」が開示されている。
c.特開平8−256959号公報(以下、ハ号公報という。)には、「柄部と柔軟性と弾性をもった毛部から構成されるブラシ様の形状の治具と、不織布からなる掃除具」が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の清掃具は、以下の課題を有していた。
(1)イ号公報の清掃具は、じゅうたん上を転がすことにより、細かい塵を取り除くことができるが、いったんテープ上に塵が付着すると粘着力が著しく低下し、何度もロール状のテープを交換しなければならず、清掃作業上極めて煩雑であり、不経済であるという問題点を有していた。
(2)清掃具が粘着性を有するロール状で形成されているため、じゅうたんやカーペットの毛がむしり取られる可能性があり、じゅうたん等の損傷が大きいという問題点を有していた。
(3)ロール状のテープを交換するという手間がかかるため清掃作業性が低く、しかも清掃できる範囲が狭い範囲に限られ、清掃効率が極めて悪いという問題点を有していた。
(4)清掃具がロール状で形成されているため、粘着ロールの押し付けにより、じゅうたんやカーペットの敷物に対し垂直方向のみに力が働き、じゅうたんやカーペットの内部に付着した糸屑、毛髪、埃等を掻き集めることが困難であり、作業性が悪いという問題点を有していた。
(5)ロ号公報の清掃具は、粘着性物質で表面が形成されているため、粘着層表面に糸屑や毛髪等の塵を付着させることにより清掃作業を行うため、凹凸面のない平らな床面を清掃するには便利であり衛生的であるが、その反面、ローラ表面は平らな周面に形成されているので、じゅうたんやカーペット等のような凹凸面を有する敷物内部に入り込んだ塵を除去するには適さないという問題点を有していた。
(6)ローラ表面の粘着性が弱いため、じゅうたんやカーペットの表面に付着した塵は収集できるが、内部に入り込んだ塵はなかなか除去できないため、凹凸面を有するじゅうたんやカーペットの清掃作業能率に欠けるという問題点を有していた。
(7)ハ号公報の清掃具は、カーペット上を移動するとき、突起体の先端がカーペットの生地面に直接押し付けられて一方的に屈曲したまま移動するため、清掃具とカーペットとの摩擦が大きくなりすぎ、カーペットの内部の細かい塵を掻き集めるのが困難であり、清掃し難いという問題点を有していた。
(8)突起体でじゅうたんやカーペットの毛を直接押し付け、突起体の先端がじゅうたん等の奥深く生地面付近まで入り込むため、じゅうたん等の毛が抜けたり、じゅうたん等を痛めるという問題点を有していた。
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、じゅうたん、カーペット等の凹凸面のある敷物内に着いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等を極めて簡単かつ確実に掻き集めることができ、じゅうたん等の毛を痛めることなく均一に清掃することのできる、衛生的で、耐久性および経済性に優れた清掃具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために本発明の清掃具は、以下のような構成を有している。
【0006】
本発明の請求項1に記載の清掃具は、平面状又は膨出面状の清掃具本体と、前記清掃具本体の少なくとも片面に複数配設された直径が1〜10mmである略半球状の突起体と、前記清掃具本体に手に持ってまたは装着して清掃を行う保持部と、を備え、前記突起体の高さが前記突起体の半径より小さい構成を有している。
これにより、以下のような作用を有する。
(1)突起体が形成されているので、じゅうたんやカーペットの表面や内部に付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等をじゅうたん等から掻き出し、確実かつ容易に掻き集めることができるという作用を有する。
(2)じゅうたんやカーペット等の内部に入り込んだ、あるいは絡まった塵を突起体で掻き集めることにより、塵が一つに集まった状態となり、極めて簡単にじゅうたんやカーペットの塵を排除することができるという作用を有する。
(3)清掃具本体が平面状又は膨出面状に形成されているので、前後方向のみならず左右方向にも清掃具を動かすことができ、清掃具を持ち替えることなくじゅうたんやカーペットに付着した塵を完全に掻き集めることが可能となるという作用を有する。
(4)清掃具本体の表面が粘着性を有しないため、じゅうたんやカーペットの毛をむしり取りじゅうたんやカーペットの毛に損傷を及ぼすことがないという作用を有する。
(5)粘着性を有するロールに見られるようなロールの押し付けがないため、清掃具本体に対し垂直方向に塵を捕集する空間を保有し、その結果、塵の捕集量が多いという作用を有する。
(6)凹凸面を有するじゅうたんやカーペット等の敷物の凹凸の谷の部分の塵を確実に収集し、凹凸の谷部まで均一に清掃することができるという作用を有する。
(7)突起体の先端部が曲面状に形成されているので、じゅうたんやカーペットに付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等をじゅうたん等の毛を痛めることなく、確実かつ容易に掻き集めることができるという作用を有する。
(8)突起体が略半球状に形成されているため、じゅうたんやカーペットに付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等が突起体に絡み付き難く、また、絡み付いても容易に脱落し、清掃作業能率が向上するという作用を有する。
(9)突起体の高さが突起体の半径以下であるため、突起体に力が加わっても突起体が湾曲することがなく、清掃作業性に優れるという作用を有する。
(10)じゅうたんやカーペットの毛を痛めることがなく、安心して清掃作業を行うことができるという作用を有する。
(11)じゅうたんやカーペットの内部に入り込んだ糸屑、毛髪、埃等を極めて容易に掻き集め、除去することができるという作用を有する。
(12)じゅうたんやカーペット等の敷物内部に付着した糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等、電気掃除機では除去し難い細かい塵を確実にしかも容易に掻き集めることができ、清掃作業の能率を向上させるという作用を有する。
(13)じゅうたんやカーペット等の内部に入り込んだ、あるいは絡まった塵を清掃具で掻き集めることにより、塵が一つに集まった状態となり、極めて簡単にじゅうたんやカーペットの塵を排除することができるという作用を有する。
(14)清掃具本体及び突起体に力を加え易く、じゅうたん等の内部に入り込んだ糸屑等も掻き出すことができ作業性に優れる。
(15)糸屑や埃等で手を汚すことが少なく、清潔を保つことができ衛生面に優れる。
【0007】
ここで、清掃具本体は、平面状又は膨出面状の面を有していればよく、外形の形状は長方形、正方形、菱形、円形、楕円形等、いずれであってもよい。
突起体が配設される面は、清掃具本体の片面あるいは両面のどちらでも構わない。
突起体の形状は、角柱状、角錐状、円筒状、円錐状、円錐台状、半球状、球状、等、いずれでもよいが、先端部から基部にかけて拡開した形状であると、じゅうたん等の毛を掻き分けることができ、先端部が毛の奥深くにまで到達できるので好ましい。先端部に曲面状を有する突起体が形成されるとじゅうたんやカーペット内部に存在する塵を掻き集めるのに有効であり、じゅうたんやカーペットの毛を痛めることもなく好ましい。更に、曲面状を有する先端部に対し基部側に脚部を有するものを用いることもできる。
【0008】
尚、突起体の突起高さは1〜10mm、好ましくは2〜5mmとされる。突起高さが2mmよりも低くなるにつれじゅうたん等の毛の奥深くに入り込んだ糸屑等を掻き出し難くなる傾向がみられ、5mmよりも高くなるにつれ突起体が屈曲したまま移動しじゅうたん等の内部の糸屑等を掻き集め難くなる傾向がみられるため、いずれも好ましくない。特に、突起高さが1mmよりも低くなるか、10mmよりも高くなるとこの傾向が著しいため、いずれも好ましくない。
突起体の本数は、清掃対象となるじゅうたんやカーペットに合わせて適宜選択することができる。
【0009】
突起体の配列は、特に限定されないが、縦方向および横方向に直線的に整列配置しても、斜め方向に整列配置しても、ランダムに配列してもよい。斜め方向に整列配置すると、清掃具を前後左右方向に動かしながら操作するので、操作方向全体にわたって突起体が通過し、じゅうたんやカーペットの塵をまんべんなく除去することができ、清掃効果を高めることができ好ましい。
清掃具本体に突起体を突設させる方法は、射出成形による一体成形の方法がよい。 突起体の高さが突起体の半径より大きいと、清掃具を前後左右に動かしながら清掃作業を行う際、突起体に力が加わり湾曲し、清掃作業がし難く清掃の効果が低下するばかりか、じゅうたんやカーペットの毛を痛めることになり、好ましくない。また、突起体と清掃具本体の強度が強くなり剪断応力に欠け、突起体の基部が切断されたり剥離したりするので好ましくない。
【0010】
突起体が、合成樹脂、天然ゴムおよび合成ゴムの中から選択された場合は、以下のような作用を有する。
(1)突起体が合成樹脂、天然ゴムあるいは合成ゴムで形成されているので、機械的強度が強く、軽量な清掃具を得ることができ、清掃し易く清掃作業効率を向上させるという作用を有する。
(2)糸屑等との摩擦を大きくすることができるので、糸屑等を突起体の表面に保持したり、じゅうたん等の内部から掻き出したりすることができ、糸屑等の捕捉性に優れる。
(3)静電気が発生するため糸屑等が付着し易くなり、糸屑等の捕捉性に優れる。
【0011】
突起体は、清掃具本体と同一の材質もしくは清掃具本体より硬質の材料を用いることができるが、じゅうたんやカーペットのように表面が柔らかい敷物においては、突起体を清掃具本体より硬質にした方が清掃作業上好ましい。
【0012】
合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、硬質ポリウレタン、ポリアミド、シリコン樹脂、塩化ビニリデン樹脂等が用いられる。
【0013】
合成ゴムとしては、ブタジエンゴム(BR)、スチレンーブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、エチレンープロピレンゴム(EPM)、ブチルゴム(IIR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、アクリルゴム(ACM 、ANM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FPM)、加硫ゴム、ポリエーテルゴム(POR 、CHR 、CHC)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、ポリエピクロロヒドリンのいずれか1種以上、もしくはこれらとフィラーとの複合物が用いられる。
ここで、フィラーとしては、木粉、レーヨン等の有機繊維、マイカ、シリカ、炭酸カルシウム、クレー、グラファイト、カーボンブラック、カーボンファイバー、グラスファイバー、ポリスチレンやポリメチルメタアクリレート等の樹脂微粉末等を用いることができる。これらを添加することにより機械的強度の向上や増量効果、成形収縮率の低下等を図ることができる。
【0014】
本発明の清掃具は、本発明の目的を損なわない範囲において、安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、ブルーイング剤、顔料、着色剤、酸化防止剤、帯電防止剤等の添加剤等をブレンドしてもよい。
【0017】
ここで、突起体の直径が1〜10mmであると、じゅうたんやカーペットの凹凸面の谷部の塵を確実に掻き集めることができ、清掃作業上好ましい。突起体の直径が1mmより小さく、また、10mmより大きいと、じゅうたんやカーペットの内部に入り込んだ細かい塵を掻き集めるのが困難となり、清掃作業が効率よくできなくなるので、いずれも好ましくない。
【0018】
ここで、保持部の形状は、上部に取っ手部を有するもの、ベルト状のもの、清掃具本体が固着された手袋状のもの等、いずれであっても構わない。
保持部の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、シリコン樹脂、塩化ビニリデン樹脂等の合成樹脂、天然ゴム、合成ゴム、アルミ、ステンレス、合金、鉄等の金属、木製、布製等が用いられる。
【0019】
保持部と清掃具本体は、脱着自在に装着する方法、一体的に成形する方法、接着剤等で固着させる方法等、いずれであってもよい。
尚、清掃具本体と保持部を脱着自在に固着しておくと、清掃具本体のみを洗浄することができ、常に清潔に保つことができ好ましい。また、突起体が磨耗や破損した場合にも、清掃具本体のみを交換すればよいので、経済性、リサイクル性に優れ好ましい。
【0020】
前記突起体上に前記突起体より径小の略半球状の凸部が形成された場合は、これにより、以下のような作用を有する。
(1)じゅうたんやカーペットのような柔らかい敷物においては、細部にまで凸部が到達するので、じゅうたんやカーペットの表面のみならず、内部まで確実にかつ均一に清掃することができるという作用を有する。
(2)凸部が半球状に形成されているので、じゅうたんやカーペットに付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等をじゅうたん等の毛を痛めることなく、確実かつ容易に掻き集めることができるという作用を有する。
(3)凸部が半球状に形成されているため、じゅうたんやカーペットに付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等が突起体に絡み付き難く、清掃作業能率が向上するという作用を有する。
【0021】
ここで、凸部の材質は、合成樹脂、天然ゴム、合成ゴム等が用いられ、突起体と同一の材質であっても、異なっていても構わない。
突起体上に凸部を形成する方法は、射出成形による一体成形の方法、接着による方法、嵌合による方法等、いずれの方法であってもよい。
【0022】
本発明の請求項2に記載の清掃具は、請求項1において、前記清掃具本体の両側面部溝状に形成された係合溝と、前記保持部に形成され前記清掃具本体の前記係合溝に摺動自在に係合される係合レールと、を備えた構成を有している。
これにより、請求項1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)清掃後は、清掃具本体と握持部を取り外して分離し、清掃具本体を水洗い等の洗浄作業を施すことによって、清掃具本体の突起体部分に付着した塵や、汚れを完全に除去することができ、再生使用が可能で、常に衛生的な清掃具を保持することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における清掃具の斜視図であり、図2は本発明の実施の形態1における突起体が配設された清掃具本体の斜視図である。
図1及び図2において、1は本発明の実施の形態1における清掃具、2は長方形の平面状に形成された清掃具本体、3は清掃具本体2においてじゅうたんやカーペット等の敷物である清掃対象面に接する面に多数個配設された直径約5
mm、高さ約2.5mmの半球状の形状をなす合成樹脂製の突起体、4は清掃具本体2の上部に脱着自在に装着された保持部、4aは保持部4の中央部に配設された取手部、5は清掃具本体2の両側面部に溝状に形成された係合溝、6は保持部4に形成され清掃具本体2の係合溝5に摺動自在に係合される係合レールである。
本実施の形態においては、清掃具本体2の表面に形成される半球状の突起体3の配列は、長方形の平面状の清掃具本体2に対し、5個および4個が交互に直線的に整列配置されている。
清掃具本体2と保持部4とは、図1に示すように、係合溝5と係合レール6によって摺動自在に係合されており、保持部4と清掃具本体2は取り外し分離可能である。
【0027】
ここで、突起体3としては、直径1〜10mm、高さは突起体の半径以下であれば好ましく、清掃対象面の形状、材質等に応じて種々の組み合わせが可能であり、汎用性に優れる。
また、清掃具本体2、突起体3の材質は、合成樹脂、天然ゴムもしくは合成ゴムで形成してもよい。
尚、突起体3の材質は、清掃具本体2と同一の材質であっても清掃具本体2より硬質な材質もしくは軟質な材質であっても構わない。
清掃具本体2に突起体3を突設させる方法は、接着による方法、射出成形による一体成形の方法、融着による方法等、いずれであってもよい。
【0028】
以上のように構成された清掃具1について、以下その動作及びその使用方法を説明する。
(1)保持部4や取手部4aを持ち清掃具本体2の突起体3をじゅうたんやカーペット等の凹凸面を有する清掃対象面に接するように水平に押し当て、じゅうたんやカーペット上を前後、左右、斜め方向に移動させると、突起体3はじゅうたん等の毛を掻き分けて移動する。
(2)突起体3は半球状に形成されているので、突起体3はじゅうたん等の毛に引っ掛かることなく毛を押し広げ、突起体3の先端部は容易に毛の奥深くにまで侵入することができ、じゅうたん等の表面及び内部の糸屑等を掻き出し集める。
(3)集められた糸屑等は突起体3と突起体3の間に捕捉される。
(4)更に、突起体3によりじゅうたん等の内部の塵が押し出され、塵は集められた糸屑等の中に捕捉される。捕捉された糸屑、塵等は突起体3が半球状に形成されているので、突起体3に絡み付くことなく容易に脱落される。
(5)このようにして掻き集められた塵を手ですくい取り、あるいは電気掃除機によって吸引させ除去する。
(6)清掃後は、保持部4や取手部4aを持ち清掃具本体2の長手方向に水平に摺動させることにより清掃具本体2と保持部4とを取り外して分離し、清掃具本体2を水洗い等して、突起体3の間に付着した塵、汚れを完全に除去する。
(7)清掃具本体2を乾燥させた後、清掃具本体2を保持部4に取り付け再度清掃時に上記方法にて使用する。
【0029】
以上のように本実施の形態の清掃具は構成されているので、以下の作用を有する。
(1)清掃具本体の表面に突起体3が多数整列配置しているので、清掃具1が縦、横、斜め等あらゆる方向に移動した場合、じゅうたんやカーペットの敷物は突起体3とその谷間とによる接触を受けるため、敷物の表面が柔軟であってもその変化により、深い部分および浅い部分がまんべんなく拭き取られ、塵の掻き集めが効果的に行われる。
(2)じゅうたんやカーペット等の凹凸面を有する清掃対象面が柔らかく不規則であっても、清掃具本体2が軟質な材料で形成され、突起体3が清掃具本体2より硬質な材料で形成されているので、該凹凸面が変化したときに清掃具本体2がその変化に応じて変形し、収塵効果を高めることができる。
(3)突起体3によりじゅうたんやカーペットの凹凸面の谷の部分に、じゅうたんやカーペットの内部の塵が押し出され掻き集めることができる。
(4)突起体が半球状に形成されているので、じゅうたんやカーペットに付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等が突起体に絡み付き難く、また、絡み付いても容易に脱落し、清掃作業能率を向上させることができる。
(5)掻き集めた塵を手ですくい取り、あるいは、電気掃除機によって吸引し除去することができ、確実で均一な清掃を実現することができる。
(6)清掃後は、清掃具本体と握持部を取り外して分離し、清掃具本体を水洗い等の洗浄作業を施すことによって、清掃具本体の突起体部分に付着した塵や、汚れを完全に除去することができ、再生使用が可能で、常に衛生的な清掃具を保持することができる。
(7)耐久性に極めて優れ、長期間にわたる使用を実現することができる。
【0030】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における清掃具本体の斜視図である。
図3において、1aは本実施の形態2における清掃具、2aは膨出面を有し外形が楕円形に形成された清掃具本体、3aはじゅうたんやカーペット等の敷物である清掃対象面に接する面に多数個配設された直径約5mm、高さ約2.5mmの半球状の形状をなす合成樹脂製の突起体、7は突起体3a上に形成された直径約3mmの半球状の形状をなす凸部、4aは清掃具本体2aの側面部に両端部が固着され一体形成された手のひらを装着するためのベルト状の保持部である。
【0031】
ここで、凸部7としては、直径約3mmに形成されたが、突起体3aの半径以下であれば好ましく、清掃対象面の形状、材質等に応じて種々の組み合わせが可能であり、汎用性に優れる。
凸部7を突起体3a上に形成する方法は、射出成形による一体的に形成する方法、接着による方法、嵌合させる方法等があるが、いずれであってもよい。
【0032】
これにより、実施の形態1による作用に加え、突起体3a上により小さい径の半球状の凸部7が形成されているので、小さい半球状の凸部7はじゅうたんやカーペットの深く狭い部分の塵を掻き集め、大きい半球状の突起体3aはその中間部分に接触され、塵の掻き集め効果を増大させることができるという作用を有する。
【0033】
以上、本発明の実施の形態を図面により説明したが、本発明は本実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の設計の変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば以下の有利な効果を奏することができる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)突起体が形成されているので、じゅうたんやカーペットの表面や内部に付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等をじゅうたん等から掻き出し、確実かつ容易に掻き集めることができ清掃作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(2)じゅうたんやカーペット等の内部に入り込んだ、あるいは絡まった塵を突起体で掻き集めることにより、塵が一つに集まった状態となり、極めて簡単にじゅうたんやカーペットの塵を排除することができる作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(3)清掃具本体が平面状又は膨出面状に形成されているので、前後方向のみならず左右方向にも清掃具を動かすことができ、清掃具を持ち替えることなくじゅうたんやカーペットに付着した塵を完全に掻き集めることが可能な捕捉性に優れる清掃具を提供することができる。
(4)清掃具本体の表面が粘着性を有しないため、じゅうたんやカーペットの毛をむしり取りじゅうたんやカーペットの毛に損傷を及ぼすことがないという清掃作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(5)粘着性を有するロールに見られるようなロールの押し付けがないため、清掃具本体に対し垂直方向に塵を捕集する空間を保有し、その結果、塵の捕集量が多く捕捉性に優れる清掃具を提供することができる。
(6)凹凸面を有するじゅうたんやカーペット等の敷物の凹凸の谷の部分の塵を確実に収集し、凹凸の谷部まで均一に清掃することができ清掃作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(7)突起体の先端部が曲面状に形成されているので、じゅうたんやカーペットに付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等をじゅうたん等の毛を痛めることなく、確実かつ容易に掻き集めることができる清掃作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(8)突起体が略半球状に形成されているため、じゅうたんやカーペットに付いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等が突起体に絡み付き難く、また、絡み付いても容易に脱落し、清掃作業能率が向上する作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(9)突起体の高さが突起体の半径以下であるため、突起体に力が加わっても突起体が湾曲することがなく、清掃作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(10)じゅうたんやカーペットの毛を痛めることがなく、安心して清掃作業を行うことができる信頼性に優れる清掃具を提供することができる。
(11)じゅうたんやカーペットの内部に入り込んだ糸屑、毛髪、埃等を極めて容易に掻き集め、除去することができる捕捉性に優れる清掃具を提供することができる。
(12)じゅうたんやカーペット等の敷物内部に付着した糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等、電気掃除機では除去し難い細かい塵を確実にしかも容易に掻き集めることができ、清掃作業の能率を向上させる作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(13)じゅうたんやカーペット等の内部に入り込んだ、あるいは絡まった塵を清掃具で掻き集めることにより、塵が一つに集まった状態となり、極めて簡単にじゅうたんやカーペットの塵を排除することができる捕捉性に優れる清掃具を提供することができる。
(14)清掃具本体及び突起体に力を加え易く、じゅうたん等の内部に入り込んだ糸屑等も掻き出すことができ作業性に優れる清掃具を提供することができる。
(15)糸屑や埃等で手を汚すことが少なく、清潔を保つことができ衛生面に優れる清掃具を提供することができる。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、
(1)清掃後は、清掃具本体と握持部を取り外して分離し、清掃具本体を水洗い等の洗浄作業を施すことによって、清掃具本体の突起体部分に付着した塵や、汚れを完全に除去することができ、再生使用が可能で、常に衛生的な清掃具を保持することができる清掃具を提供できる。
【0041】
以上説明した通り、本発明はじゅうたん、カーペット等の凹凸面のある敷物内に着いた糸屑、毛髪、ペットの毛、埃等を極めて簡単かつ確実に掻き集めることができ、じゅうたん等の毛を痛めることなく均一に清掃することのできる、衛生的で、耐久性および経済性に優れた清掃具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における清掃具の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における清掃具本体の斜視図
【図3】本発明の実施の形態2における清掃具の斜視図
【符号の説明】
1,1a 清掃具
2,2a 清掃具本体
3,3a 突起体
4,4b 保持部
4a 取手部
5 係合溝
6 係合レール
7 凸部
Claims (2)
- 平面状又は膨出面状の清掃具本体と、前記清掃具本体の少なくとも片面に複数配設された直径が1〜10mmである略半球状の突起体と、前記清掃具本体に手に持ってまたは装着して清掃を行う保持部と、を備え、前記突起体の高さが前記突起体の半径より小さいことを特徴とする清掃具。
- 前記清掃具本体の両側面部溝状に形成された係合溝と、前記保持部に形成され前記清掃具本体の前記係合溝に摺動自在に係合される係合レールと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の清掃具。
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