JP6504513B1 - 掃除具 - Google Patents

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【課題】畳の上を含む多様な家庭の掃除が簡単かつ有効にできる掃除具を提供する。【解決手段】棒状の柄部11と、柄部11の先端に設けられた非可撓性の甲14と、 甲14の下面に設けられた可撓性の掃引部12aを備える。掃引部12aが甲14の下面に接続された板状の基体12baseと、基体12baseの下面の少なくとも一部に連続する突起部12p00を有する。【選択図】図2

Description

本発明は家庭の掃除等に好適な掃除具に関する。
自在箒は、長尺の直方体状をなすヘッド部と、ヘッド部の中央にT字をなすように結合した棒状の柄を有しているので、「T字箒」とも呼ばれる。ここで、ヘッド部の長辺方向とヘッド部の上面の法線方向とで回転面を定義する。自在箒は、柄の下方の先端を支点として、回転面上で180°回転移動可能なように、柄の下方の先端が、ヘッド部の長辺方向の中央の上部で結合されている。ヘッド部の長手方向に整列するようにブラシがヘッド部の下に設けられている。このため、ブラシで掃除する際に、回転面上でヘッド部に対する柄の角度が自在に変えられる。
自在箒のブラシの毛の長さは4cm程度のものが一般的であり、フローリングやタイルなど凹凸の少ない床面上のゴミや埃を掃き集めるのに適するが、使用しているうちにブラシにゴミや埃が絡まってくる。ブラシに絡まったゴミや埃を手作業で除去するのは煩わしく、又、自在箒はヘッド部のみを交換できるものが多いが、ヘッド部を頻繁に交換するのは経済的でない。
一方、床面の清掃具(清掃用具)として、床面に接触してゴミや埃が付着するヘッド部の洗浄が簡単なモップ、ヘッド部に装着する吸着シート(掃除シート)が安価であるため交換が容易であるフローリングワイパーが挙げられる。しかし、これらの清掃具はヘッド部を衛生的に保つことはできるものの、畳の目に残るような細かい埃が取りづらいという問題点がある。
自在箒のブラシによる埃の飛散をなくし、モップ等による拭き掃除と同様の清掃を同時に行うことを目的として、自在箒のヘッド部をU字型に囲んで用いる払掃具が提案されている(特許文献1参照。)。しかし、特許文献1に記載された発明は、自在箒のブラシをそのまま払掃具がU字型に囲んだ構造であり、ブラシと払掃具との間には遊び空間が存在し、畳の目に残るような細かい埃を取るのは困難であった。
更に特許文献1に記載された発明では払掃具の面積が自在箒のブラシを覆うだけの面積に限定して裁断され、U字型に折り曲げた払掃具の上端を面ファスナー等で固定している。このため、特許文献1に記載された発明では掃除により払掃具が汚れた場合は、使い捨てにするか再生工程のプロセスを実施する必要があり、不便であった。
特許第3071400号
上記問題点を鑑み、本発明は畳の上を含む多様な家庭の掃除が簡単かつ有効にできる掃除具を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、棒状の柄部と、この柄部の先端に設けられた非可撓性の甲と、この甲の下面に設けられた可撓性の掃引部を備える掃除具であることを要旨とする。本発明の一態様に係る掃除具の掃引部は、甲の下面に接続された板状の基体と、この基体の下面の少なくとも一部に連続する突起部を有する。
本発明によれば、畳の上を含む多様な家庭の掃除が簡単かつ有効にできる掃除具が提供できる。
本発明の第1実施形態に係る掃除具の一例を示す模式的な正面図である。 第1実施形態に係る掃除具の裸の状態の構造の概略を説明する模式的な左側面図である。 第1実施形態に係る掃除具の構成の要部の一部を説明するための模式的な左側面図である。 図4(a)は図1のVI−VI方向に沿った第1実施形態に係る掃除具の部分断面図で、図4(b)は使用の状態に応じた面状カバーの変化を説明する図である。 第1実施形態に係る掃除具の一例を示す模式的な背面図である。 図6(a)は第1実施形態に係る掃除具の保持具の一例を示す模式的な正面図であり、図6(b)は第1実施形態に係る掃除具の保持具の一例を示す模式的な側面図である。 図7(a)は第1実施形態に係る掃除具の面状カバーの準備領域を折り込んで自在箒のヘッド部に装着した状態の一例を示す模式的な左側面図であり、図7(b)は第1実施形態に係る掃除具の面状カバーの使用済領域の汚れが付着した面を巻き込んで自在箒のヘッド部に装着した状態の一例を示す模式的な左側面図である。 本発明の第2実施形態に係る掃除具の裸の状態の構造の概略を説明する模式的な左側面図である。 第2実施形態に係る掃除具に面状カバーを取り付けた状態を示す模式的な左側面図である。 第2実施形態に係る掃除具の構成の要部の一部を説明するための模式的な左側面図である。 本発明の第3実施形態に係る掃除具の裸の状態の構造の概略を説明する模式的な正面図である。 第3実施形態に係る掃除具の裸の状態の構造の概略を説明する模式的な左側面である。 第3実施形態に係る掃除具の掃引部の構造を説明するための模式的な鳥瞰図である。 第3実施形態に係る掃除具を用いて掃除をする場合において、柄部の長手方向が畳面(床面)となす角度の変化を説明する模式図である。 第3実施形態に係る掃除具に面状カバーを取り付けた状態の要部の一部を説明するための模式的な左側面である。 本発明の第4実施形態に係る掃除具の裸の状態の構造の概略を説明する模式的な左側面である。 第4実施形態に係る掃除具の裸の状態の掃引部の構造の概略を説明する模式的な鳥瞰図である。 第4実施形態に係る掃除具に面状カバーを取り付けた状態の要部の一部を説明するための模式的な左側面である。 本発明の第5実施形態に係る掃除具の裸の状態の構造の概略を説明する模式的な正面図である。 第5実施形態に係る掃除具に面状カバーを取り付けた状態の概略を説明する模式的な正面図である。
図面を参照して、本発明の第1〜第5実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
又、以下に示す第1〜第5実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る掃除具は、図1に示すように、棒状の柄部11と、柄部11の先端に設けられた非可撓性の甲(台座部)14と、 甲14の下面に設けられた可撓性の掃引部12aを備える。掃引部12aが甲14の下面に接続された板状の基体12baseと、基体12baseと一体となるように、基体12baseの下面の少なくとも一部に連続する突起部12p00を有する。甲14と、 甲14の下面に設けられた可撓性の掃引部12aとで、第1実施形態に係る掃除具のヘッド部(12a,14)を構成している。
図1に示すように棒状の柄部11が、この柄部11の下方の先端が、ヘッド部(12a,14)の長辺方向の中央に当たるように取り付けられて逆T字型のトポロジを構成している。図1に示す逆T字型のトポロジは、概略としては従来の自在箒やフロアブラシ又はデッキブラシと類似の構造に対応するものであるが、この逆T字型のトポロジをベース(骨格部)として、第1実施形態に係る掃除具が構成されている。
又、畳の上を掃除するような状況に対応して、第1実施形態に係る掃除具はヘッド部(12a,14)の表面を、掃引部12aをガイドとして移動可能に取り付けることが可能な長方形の面状カバー2をオプション又は標準的消耗品として備えることができる。面状カバー2の端部側をヘッド部(12a,14)に保持するためには、保持具(3a,3b)も用意されている。保持具(3a,3b)は、長方形の面状カバー2の少なくとも一方の端部側を折り曲げ、一方の端部に対向する他方の端部側と共に、面状カバー2の両端部を甲14に押圧して固定することができる。これにより、面状カバー2が図1に示すように、突起部を含むように掃引部12aを覆い、突起部の先端部の長手方向に垂直となる方向に、面状カバー2が掃引部12aの表面を移動可能になる。
図2に示すように、ヘッド部(12a,14)は、天然木のような非可撓性の硬い材料からなるほぼ直方体状の甲14と、甲14に連続して固定された掃引部12aで構成される。「ほぼ直方体状」とは、図1に示すように直方体の下面が中央部及び上面に比して広がった台形に近い形状になっている形状を意図する表現である。掃引部12aは、可撓性の領域からなり、掃引部12aの立体の表面が、吸着シートとしての使用の対応に応じた面状カバー2の移動を導く(ガイドする)。甲14はほぼ直方体の形状であるが、図1の正面図で上部の端部が丸みを有しているので、正面図の形状としては細長い蒲鉾型に近い形状である。図1の正面図で上方から見た甲14の上面図は幅の狭い長方形になり、ヘッド部(12a,14)及び甲14の長手方向(長辺方向)が定義される。
掃引部12aは従来の自在箒の穂(ブラシ部)に対応する可撓性の部材であり、穂先側の辺が台形状に広がるが、穂先の形状が従来の自在箒の穂とは異なる。即ち、図1から90°回転した方向の左側面図を図2に示すように第1実施形態に係る掃除具の掃引部12aの先端(図2において下端)の穂先は、稜線方向がヘッド部(12a,14)の長辺方向と平行となるように山型に切り揃えられている。即ち掃引部12aは平坦な板状の基体12baseと、基体12baseに連続する三角柱状の突起部12p00から合成されている。図2の断面図上では、穂先を構成する二等辺三角形の突起部12p00の底辺が長方形の基体12baseの短辺に一体となるように接続された形状として掃引部12aが表現されている。掃引部12aに用いる可撓性の部材の材料としては、ポリプロピレン(PP)やシリコーン樹脂等の高分子樹脂のフィラメント状素材、パーム、シダ等の植物性のフィラメント状素材、馬の毛等の動物性のフィラメント状素材が採用可能である。シリコーン樹脂には一般的なシリコーンゴムとして知られているビニルメチルシリコーンゴム(VMQ )の他、メチルフェニルシリコーン樹脂やアクリル変成シリコーン樹脂等の有機樹脂変性シリコーン樹脂等が含まれてもよい。これらの植物性のフィラメント状素材(植物繊維)、高分子樹脂のフィラメント状素材(化学繊維)や動物性のフィラメント状素材(動物繊維)を互いに隣接させ結束集合構造をなすことにより、単体の素材の可撓性に比し、より自由度の大きな可撓性を得ることができる。
又、これらの植物性のフィラメント状素材、高分子樹脂のフィラメント状素材、動物性のフィラメント状素材を混合して結束集合構造を達成し、可撓性及び弾力性のある掃引部12aを構成してもよい。例えば、シリコーン樹脂からなるフィラメント状結束集合構造を中心側の板状構造として形成し、この中心側の板状構造の両側をポリプロピレンからなるフィラメント状結束集合構造を板状に挟んだ3層構造にしてもよい。或いは植物性のフィラメント状結束集合構造の層、高分子樹脂のフィラメント状結束集合構造の層、動物性のフィラメント状結束集合構造の層のうちの少なくとも2層を任意選択して組み合わせた複合構造でも構わない。又、市販されている自在箒の穂の結束集合構造の先端を山型に切り取り突起部12p00を構成して、第1実施形態に係る掃除具の掃引部12aの可撓性を実現してもよい。掃引部12aは可撓性や弾力性に加え、自在箒の穂と同様な柔軟性を有していてもよい。いずれにせよ、第1実施形態に係る掃除具のヘッド部(12a,14)は、穂先の稜線を含む突起部12p00が可撓性を有し、稜線に垂直方向の穂の断面が稜線の位置を三角形の頂点する山型の形状に定義された穂と同様な構造の、掃引部12aを含む。
図1及び図3に示すように、第1実施形態に係る掃除具の面状カバー2は、少なくとも可撓性の領域から構成された掃引部12aの全体を下側から覆い、掃引部12aの稜線に垂直方向に、ヘッド部(12a,14)の表面を移動可能に取り付けられた吸着シートである。面状カバー2は、少なくとも掃引部12aの全体を弛み部2p1を介して下側から覆い、掃引部12aの表面に沿って摺動移動可能に取り付けられる。弛み部2p1の内部には空洞部2vが設けられている。面状カバー2の掃除による汚れの状況や履歴を反映して、図4(a)に示すように、掃引部12aの周りを弛み部2p1を介して覆うような態様で移動する。図1に示すように面状カバー2は、掃引部12aの穂幅よりも左側に左側余裕長LL分、右側に右側余裕長LR(=LL)分だけ長い。
面状カバー2には、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、ビニロン、アクリル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリオレフィン等の材料からなる不織布等の布状素材が好適に採用可能である。或いは、綿花、絹、羊毛、麻、パルプ、鉱物繊維等の材料からなる不織布等の多孔質構造の布状素材が採用可能である。更に、アクリル(30%)、ポリエステル(60%)、ポリプロピレン(10%)等のように、複数の素材を任意に組み合わせて面状カバー2を構成してもよい。不織布としては、メルトブロー不織布、ヒートボンド不織布、サクション不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布等が採用可能である。又、不織布に、アルキルアミンオキシド等の界面活性剤やエチルアルコール等を含侵させてウェットタイプにしても、液成分を含侵させないでドライタイプにしてよい。ウェットタイプの場合、除菌剤や香料等を面状カバー2に含ませても構わない。
図4(a)に示すように床面側の面状カバー2lowerを畳面Eに沿って、可撓性及び弾力性を伴いながら動かしてゴミや埃を掃くと、吸着シートとして畳面Eに接触している面状カバー2lowerにゴミや埃が付着する。弛み部2p1の内部には弛み長dvの長さの扁平な空洞部2vが存在するが、図4(a)に示すように空洞部2vの上側に位置する弛み部2p1の上面にもゴミや埃が付着する。現在使用中の面状カバー2lowerや弛み部2p1の上側の面にゴミや埃が付着した際は、ヘッド部(12a,14)の上面側に寄せた面状カバー2の準備領域2befを解き、折り込まれた部分の面積を上面側の面状カバー2upperの方向に、掃引部12aの周りを摺動して、逐次移動させる。即ち、第1実施形態に係る掃除具では、図4(a)に示すように上面側の面状カバー2upperから床面側の面状カバー2lowerの方向に、面状カバー2の稼働領域を弛み部2p1を設けながら逐次動かして、可撓性や弾力性を伴うように、面状カバー2lowerを畳面Eに接触させ、ゴミや埃を掃く。このとき、図4(b)に示すように弛み部2p1の先端の帯状の遷移領域2topにはゴミや埃が付着しないのが、特徴である。
面状カバー2の端部側をヘッド部(12a,14)に保持する保持具(3a,3b)は、第1の保持具3aと第2の保持具3bを含む。即ち、掃引部12aの周りを摺動移動できるように、甲14の左側には、面状カバー2を上側から挟み込んで固定する第1の保持具3a設けられている。同様に、甲14の右側には、面状カバー2を上側から挟み込んで固定する第2の保持具3bが設けられ、掃引部12aの周りの面状カバー2の摺動移動を可能にしている。柄部11の上部には、立てかけ部13が巻きつけられていてもよい。
第1の保持具3aに着目して説明すると、第1の保持具3aは、例えば、第1アーム部31a1と第2アーム部31a2が、図6(b)に示すように要ネジ33aで梃子動作するように結合されたクリップを基礎としている。第1アーム部31a1は、図6(a)に示すように、逆U字型のクランプ部とこのクランプ部に連続するノブ(ハンドル)部で逆Y字型の構造になっている。第2アーム部31a2も、図6(a)に示したのと同様な逆Y字型をなしている。図示を省略しているが、要ネジ33aの周りにはねじりコイルバネのような弾性体が組み込まれている。第1アーム部31a1と第2アーム部31a2は、ヘッド部(12a,14)に面状カバー2を固定できるサイズであればよい。
更に、図6(a)に示すように、第1アーム部31a1の逆U字型に分岐しているクランプ部の先端(下端側)の留め部のそれぞれは、第1キャップ32aL1及び第1キャップ32aL1で覆われている。第2アーム部31a2のクランプ部の先端の留め部も同様であるので、図6(b)では第2アーム部31a2の留め部を覆う第2キャップ32aL2と第1アーム部31a1の留め部を覆う第1キャップ32aL1が示されている。第1キャップ32aL1、32aL1及び第2キャップ32aL2等は、第1アーム部31a1の留め部に装着した際に、先端が掃引部12aの最も外側の毛先より少し上方に位置するサイズであればよい。
図6(a)に示すように、第1アーム部31a1の留め部の先端外側を覆う第1キャップ32aL1、32aL1の表面、更には図6(b)に示すように、第2アーム部31a2の留め部の先端外側を覆う第2キャップ2aL2の表面も内側に向かって丸く切除されている。第2の保持具3bも第1の保持具3aと同様な構造であり、重複した説明を省略するが、図4(a)(a)に示すように第1実施形態に係る掃除具を前傾して使用したときに、第1の保持具3aと第2の保持具3bが床面に接触するのを防ぐことができる。第1キャップ32aL1、32aL1及び第2キャップ32aL2等の材質は、シリコーン樹脂やその他の合成樹脂が使用可能であるが、これらに限定されない。
本発明の第1実施形態に係る掃除具の掃引部12aの周りに新品の面状カバー2を、最初に取り付ける際は、ヘッド部(12a,14)の正面側の甲14と掃引部12aの境目付近に面状カバー2の片端が当たるようにする。そして、ヘッド部(12a,14)を弛み部2p1を介して下側から覆うように、最初に使用予定している箇所となる領域の面状カバー2を広がて被せる。この際、図5に示すように、ヘッド部(12a,14)の裏面において、次回以降使用する箇所となる面状カバー2の準備領域2befを蛇腹状に折り込み、第1の保持具3aと第2の保持具3bで掃引部12aの周りを囲むように、ヘッド部(12a,14)に固定する。
例えば、面状カバー2が掃除による汚れを反映して、掃引部12aの周りをn回移動して、新しい面状カバー2の領域を露出する場合は、蛇腹状に折り込まれる面状カバー2の準備領域2befの面積は、最初に使用予定している箇所となる領域の面積のn倍に設定される。実際には市販されている掃除用シート等を面状カバー2として用いるのが好適であるので、その場合は、市販されている掃除用シート等の面積(例えば540×205mm等)を前提として、nの値を決めてもよい。幅300mm×長さ20m等のロールタイプの掃除用シートもあるので、任意の長さに切り出して使用してもよい。図7(a)は、面状カバー2を装着したヘッド部(12a,14)の左側面図であるが、面状カバー2の準備領域2befは甲14の位置で折り込まれる。折り込み方法は蛇腹状意外にも、ギャザー状や巻き物状が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、第1の保持具3aと第2の保持具3bで掃引部12aに、逐次移動可能に固定できればよい。
既に説明したとおり、第1実施形態に係る掃除具は、面状カバー2を取り付けた状態でヘッド部(12a,14)を、可撓性及び弾力性を伴いながら畳面Eに当て、図4(a)に示すように床面側の面状カバー2lowerを畳面Eに沿って動かしてゴミや埃を掃く。使用していくと面状カバー2の畳面Eに接触している面状カバー2lowerにゴミや埃が付着する。現在使用中の面状カバー2lowerにゴミや埃が付着した際は、第1の保持具3aと第2の保持具3bを緩める。第1の保持具3aと第2の保持具3bを開放して、ヘッド部(12a,14)の上面側に寄せた面状カバー2の準備領域2befを解き、折り込まれた部分の面積を上面側の面状カバー2upperの方向に、逐次ずらせばよい。移動した後、再度第1の保持具3aと第2の保持具3bで面状カバー2を固定する。即ち、第1の保持具3aと第2の保持具3bを逐次開放して、図7(a)に示された状態の上面側の面状カバー2upperから床面側の面状カバー2lowerの方向に、面状カバー2の稼働領域を変化させる。
面状カバー2の未使用の部分が、新たな床面側の面状カバー2lowerとなり、床面に接触するため、再び、ゴミや埃が付着するようになる。図7(b)に示すように、床面側にずらした面状カバー2の使用済領域2aftは、床面側の甲14の位置で汚れた面が内側となるように端から巻き込み、第1の保持具3a、第2の保持具3bでヘッド部(12a,14)に固定する。このように使うことで、1枚の面状カバー2をn=4〜5回使用可能となる。
埃が沢山溜まっている場所をいきなり濡れ雑布で拭くと、かえって汚れをすり込んで真っ黒に汚してしまうことがある。第1実施形態に係る掃除具によれば、面状カバー2を用いて、まず「乾拭き雑布」で埃を取る。乾いた面状カバー2の箇所を「乾拭き雑布」としてこするだけで、かなりの掃除ができる。その後、面状カバー2の稼働領域を移動し、次の使用予定の領域を濡らして「湿り雑布」とする。即ち、面状カバー2の新たな箇所を「湿り雑布」として用い完璧な掃除をすることができる。面状カバー乾いた部分が「湿り雑布」として利用している領域の水気を吸って、埃を取るのに丁度よい湿り具合になる。このように、第1実施形態に係る掃除具によれば、「乾拭き雑布」と「湿り雑布」の機能を一枚の面状カバー2で実現できるので、使い勝手がよく便利である。
「乾拭き雑布」と「湿り雑布」のような機能分割の他、ガラス破片を含んだゴミと紙質のゴミ等、種類や性質の異なるゴミの掃除を、吸着シートとしての一枚の面状カバー2で実現できるので、第1実施形態に係る掃除具は使い勝手がよく、効率的である。
以上のとおり、第1実施形態に係る掃除具によれば、簡単な手順で一枚の面状カバー2をヘッド部(12a,14)に取り付けることが可能で、この一枚の面状カバー2を吸着シートとして順次ヘッド部(12a,14)の掃引部12aに沿って移動させ、埃を取る等の掃除を他数回実施可能である。第1実施形態に係る掃除具によれば、従来の自在箒の場合のように、ブラシの中にゴミや埃が入る問題もなく、面状カバー2で掃いた際に埃も舞い上がらないため衛生的である。
特に、第1実施形態に係る掃除具によれば、掃引部12aの可撓性及び弾力性を活用できるので、畳の目に残るような細かい埃がよく取れるという有利な効果を奏することができる。又、第1実施形態に係る掃除具によれば、掃除具を前傾して使用する際に面状カバー2を固定する保持具(3a,3b)が畳面Eに接触しないため、使い勝手もよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る掃除具は、図8に示すように棒状の柄部11がヘッド部(12b,14)に取り付けられている点では第1実施形態に係る掃除具の骨格構造と同様である。しかし、ヘッド部(12b,14)を構成している掃引部12bの突起部(第1の突起部)12p00の先端に扁平な篦部(へらぶ)12p11が第2の突起部として突出し、2段の突起部を構成している点で第1実施形態に係る掃除具とは異なる。第2実施形態に係る掃除具の掃引部12bは、板状(直方体状)の基体12baseと、基体12baseに連続する三角柱状の第1の突起部12p00と、扁平な篦部(第2の突起部)12p11とで合成されている。図8の断面図上では、二等辺三角形の第1の突起部12p00の頂点に長方形の篦部(第2の突起部)12p11が一体となるよう接続され、第1の突起部12p00の底辺が長方形の基体12baseの短辺に一体となるように接続された形状として掃引部12bが表現されている。正面図の図示を省略しているが、図1に示した第1実施形態に係る掃除具の骨格構造と同様に、棒状の柄部11がヘッド部(12b,14)の長辺方向の中央に当たるように取り付けられて逆T字型のトポロジを構成している。そして、本発明の第2実施形態に係る掃除具は、図9に示すように、ヘッド部(12b,14)の表面を移動可能な態様で取り付けられた長方形の面状カバー2を吸着シート(掃除用シート)として備え、図示を省略しているが、第1実施形態に係る掃除具と同様に、面状カバー2の端部側をヘッド部(12b,14)に移動可能に保持する保持具を備える(図1の保持具(3a,3b)参照。)。
図8に示すように第2実施形態に係る掃除具の掃引部12bの先端(図8において下端)の穂先をなす第1の突起部12p00には、長手方向をヘッド部(12b,14)の長辺方向と平行とした板状の篦部(第2の突起部)12p11が突出するように設けられている。第2の突起部12p11は、第1の突起部12p00及び基体12baseと一体の構造の掃引部12bとすることが好ましく、第2の突起部12p11に用いる可撓性の部材の材料としては、第1の突起部12p00及び基体12baseと同様な高分子樹脂のフィラメント状素材、植物性のフィラメント状素材、動物性のフィラメント状素材を篦状に加工して用いることが可能である。例えば、市販されている自在箒の穂の結束集合構造の先端側を第1の突起部12p00をなすように二等辺三角形に搾り、更に二等辺三角形の頂点側を第2の突起部12p11の形状を構成するように扁平な直方体状に切り取り、第2実施形態に係る掃除具の掃引部12bの先端構造とすれば可撓性を有した板状の第2の突起部12p11が実現できる。
図9に示すように、第2実施形態に係る掃除具の面状カバー2は、少なくとも可撓性の領域から構成された掃引部12bの全体を下側から覆い、第2の突起部12p11の長手方向に垂直方向に、ヘッド部(12b,14)の表面を移動可能に取り付けられる。面状カバー2は、第2の突起部12p11の先端に空洞部2vを設けた弛み部2p11を介して掃引部12bの下側から覆い、掃引部12bの表面に沿って摺動移動可能に取り付けられる。面状カバー2の掃除による汚れの状況や履歴を反映して、図10に示すように、掃引部12bの周りを弛み部2p11を介して覆うような態様で移動する。図示を省略しているが、図1に示した構造と同様に、面状カバー2は、掃引部12bの穂幅よりも左側に左側余裕長LL分、右側に右側余裕長LR(=LL)分だけ長い。
第1実施形態に係る掃除具と同様に、吸着シート(掃除用シート)として機能する面状カバー2には、ポリエステル等の材料からなる不織布等の布状素材や多孔質構造の布状素材が採用可能である。又、不織布に、アルキルアミンオキシド等の界面活性剤やエチルアルコール等を含侵させてウェットタイプにしても、液成分を含侵させないでドライタイプにしてよいことも第1実施形態に係る掃除具と同様であるので重複した記載を省略する。
図10に示すように弛み部2p11の内部となる第2の突起部12p11の左側に、弛み長dvの長さの扁平な空洞部2vが存在する。図10に示すように空洞部2vの上側に位置する弛み部2p11の上面にもゴミや埃が付着する。現在使用中の面状カバー2lowerや弛み部2p11の上側の面にゴミや埃が付着した際は、ヘッド部(12b,14)の上面側に寄せた面状カバー2の準備領域2befを解き、折り込まれた部分の面積を上面側の面状カバー2upperの方向に、掃引部12bの周りを摺動して、逐次移動させる。即ち、第2実施形態に係る掃除具では、図10に示すように上面側の面状カバー2upperから床面側の面状カバー2lowerの方向に、面状カバー2の稼働領域を弛み部2p11を設けながら逐次動かして、可撓性や弾力性を伴うように、面状カバー2lowerを畳面Eに接触させ、ゴミや埃を掃く。このとき、図4(b)に示したのと同様に、弛み部2p11の先端の帯状の遷移領域2topにはゴミや埃が付着しないのが、特徴である。
図示を省略しているが、面状カバー2の端部側をヘッド部(12b,14)に保持する保持具(3a,3b)が設けられるが、保持具(3a,3b)の構造や機能・動作等の説明は、第1実施形態に係る掃除具と同様であるので重複した記載を省略する。
第1実施形態に係る掃除具と同様に、第2実施形態に係る掃除具は、面状カバー2を取り付けた状態でヘッド部(12b,14)を、可撓性及び弾力性を伴いながら畳面Eに当て、図10に示すように床面側の面状カバー2lowerを畳面Eに沿って動かしてゴミや埃を掃く。使用していくと面状カバー2の畳面Eに接触している面状カバー2lowerにゴミや埃が付着する。現在使用中の面状カバー2lowerにゴミや埃が付着した際は、第1及び第2の保持具を緩める。第1及び第2の保持具を開放して、ヘッド部(12b,14)の上面側に寄せた面状カバー2の準備領域2befを解き、折り込まれた部分の面積を上面側の面状カバー2upperの方向に、逐次ずらせばよい。移動した後、再度第1及び第2の保持具で面状カバー2を固定する。即ち、第1及び第2の保持具を逐次開放して、図10に示された状態の上面側の面状カバー2upperから床面側の面状カバー2lowerの方向に、面状カバー2の稼働領域を変化させる。
第2実施形態に係る掃除具によれば、第2の突起部12p11を覆うようにヘッド部(12b,14)に一枚の面状カバー2を簡単な手順で取り付けることが可能で、この一枚の面状カバー2を順次ヘッド部(12b,14)の掃引部12bに沿って移動させ、埃を取る等の掃除を他数回実施可能である。例えば、「乾拭き雑布」と「湿り雑布」の機能を一枚の面状カバー2で実現できるので、第1実施形態に係る掃除具と同様に、使い勝手がよく便利である。又、ガラス破片を含んだゴミと紙質のゴミ等、種類や性質の異なるゴミの掃除を、一枚の面状カバー2で実現できるので、第2実施形態に係る掃除具は使い勝手がよく、効率的である。第2実施形態に係る掃除具によれば、従来の自在箒の場合のように、ブラシの中にゴミや埃が入る問題もなく、面状カバー2で掃いた際に埃も舞い上がらないため衛生的である。特に、第2実施形態に係る掃除具によれば、第2の突起部12p11が先端側に突出した構造の掃引部12bの可撓性及び弾力性を活用できるので、畳の目に残るような細かい埃がよく取れるという有利な効果を奏することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る掃除具は、図11及び図12に示すように棒状の柄部11が、ヘッド部(12c,14)に取り付けられ、ヘッド部(12c,14)の掃引部12cの穂先の先端に扁平な篦部(へらぶ)12p11が第2の突起部として突出し、2段の突起部を構成している点では、第2実施形態に係る掃除具とほぼ同様である。しかし、第2の突起部12p11が設けられている第1の突起部12p01の構造が第2実施形態に係る掃除具とは異なる。即ち、第2実施形態に係る掃除具においては第1の突起部12p00は断面が二等辺三角形となる三角柱状であったが、第3実施形態に係る掃除具の第1の突起部12p01は、基体12baseよりも薄く、第2の突起部12p11よりも厚い板状である。
第3実施形態に係る掃除具の掃引部12cは、板状(直方体状)の基体12baseと、基体12baseに連続し基体12baseよりも薄い板状(直方体状)の第1の突起部12p01と、第1の突起部12p01よりも薄い板状の第2の突起部12p11とで合成されている。図12の断面図上では、長方形の第1の突起部12p01の下辺に、この下辺よりも短い上辺を有する長方形の第2の突起部12p11が一体となるよう接続され、第1の突起部12p01の上辺が、この上辺よりも長い下辺を有する長方形をなす基体12baseに一体となるように接続された形状として掃引部12cが表現されている。図11に示すように、棒状の柄部11がヘッド部(12c,14)の長辺方向の中央に当たるように取り付けられて逆T字型のトポロジを構成している。
柄部11の長手方向に測った、第3実施形態に係る掃除具の掃引部12cの寸法(高さ)は種々の値が選定できる。例えば、基体12baseの高さh1=10〜20mm、第1の突起部12p01の高さh2=8〜15mm、第2の突起部12p11の高さh3=10〜18mm程度に選定できる。より具体的にはh1=13〜17mm、h2=8〜12mm、h3=13〜17mm程度に選定できるが、これらの値に限定されるものではない。
第2の突起部12p11は、第1の突起部12p01及び基体12baseと一体の構造の掃引部12cとすることが好ましく、第2の突起部12p11に用いる可撓性の部材の材料としては、第1の突起部12p01及び基体12baseと同様な高分子樹脂のフィラメント状素材、植物性のフィラメント状素材、動物性のフィラメント状素材を篦状に加工して用いることが可能である。或いは、シリコーン樹脂からなるフィラメント状結束集合構造を中心側の板状構造として形成し、この中心の板状構造の両側をポリプロピレンからなるフィラメント状結束集合構造を板状にして挟んだ3層構造によって、第1の突起部12p01及び第2の突起部12p11をなす段差構造(階段状構造)を実現してもよい。
例えば、図13に示すように、市販されている自在箒の穂の結束集合構造の下側を第1の突起部12p01をなすように上側に位置する基体12baseよりも薄い直方体となるように削り、更に長方形の先端側を第2の突起部12p11の形状を構成するように扁平な直方体状に切り取れば可撓性を有した2段構造の第1の突起部12p01及び第2の突起部12p11が実現できる。図13に示した段差構造において、基体12baseの部分の両側をポリプロピレンからなるフィラメント状結束集合構造で構成し、第1の突起部12p01及び第1の突起部12p01に連続する基体12baseの部分をシリコーン樹脂からなるフィラメント状結束集合構造で一体として構成し、基体12baseの両側部分のポリプロピレンからな構造とは別体としてもよい。この場合は、第2の突起部12p11及び第2の突起部12p11に連続する第1の突起部12p01、第1の突起部12p01に連続する基体12baseの部分もシリコーン樹脂からなるフィラメント状結束集合構造で一体として構成されるので、基体12baseの両側部分のポリプロピレンからな構造の箇所のみ別体となる。
自在箒(自由箒)等の場合も同様であるが、本発明の第3実施形態に係る掃除具で畳面又は絨毯等の床面Eを掃除する場合、柄部11の長手方向が床面Eとなす角度は図14に示すように時間とともに変化する。図14(a)は第2の突起部12p11のみが床面Eに接している場合で代表的な傾斜角度θ0として、仮に定義する。 図14(b)は第2の突起部12p11の角部と第1の突起部12p01の角部が共に床面Eに接している場合で、このときの傾斜角度をθ1すると:

θ0 > θ1 ……(1)

となる。 図14(c)は基体12baseの角部が床面Eに接している場合でこのときの傾斜角度をθ2すると:

θ2 > θ1 ……(2)

図14(d)は可撓性及び弾力性のある基体12baseが、基体12baseの角部を床面Eに接した状態で、更に彎曲した場合でこのときの傾斜角度をθ3すると:

θ0 > θ3 > θ2 ……(3)

となる。
本発明者の実験によれば、床面E上のゴミや埃は、第3実施形態に係る掃除具の第2の突起部12p11の角部、第1の突起部12p01の角部、基体12baseの角部の近傍に付着する。即ち、本発明の第3実施形態に係る掃除具によれば、柄部11の長手方向と床面Eとなす角度をθ0 > θ3 > θ2 > θ1と順に変化させ、次に逆にθ1 < θ2 < θ3 < θ0と順に変化させるように掃引部12cを動かすことで、実質3回掃引部12cを掃引したことと等価な効果が得られる。このことは掃引部12cの1回の掃引が3回分の掃引に等価であることを意味するので、掃除が非常に楽になる。
既に述べたような、基体12baseの部分の両側をポリプロピレンで構成し、それ以外の第1の突起部12p01及び第2の突起部12p11に連続する内側の基体12baseの部分をシリコーン樹脂からなる構造とした2種の材料の複合構造とした場合は、1回の絨毯面の掃引が3回分の絨毯面の掃引に等価となる。よって、本発明の第3実施形態に係る掃除具を用いた絨毯面の掃除が非常にし易くなるという有利な効果を奏することができる。
そして、本発明の第3実施形態に係る掃除具は、図15に示すように、ヘッド部(12c,14)の表面を移動可能な態様で取り付けられた長方形の面状カバー2を吸着シート(掃除用シート)として備える。図示を省略しているが、第1実施形態に係る掃除具と同様に、面状カバー2の端部側をヘッド部(12c,14)に移動可能に保持する保持具を更に備える(図1の保持具(3a,3b)参照。)。図15に示すように、第3実施形態に係る掃除具の面状カバー2は、少なくとも可撓性の領域から構成された掃引部12cの全体を下側から覆い、第2の突起部12p11の長手方向に垂直方向に、ヘッド部(12c,14)の表面を移動可能に取り付けられる。面状カバー2は、第2の突起部12p11の先端に空洞部2vを設けた弛み部2p11を介して掃引部12cの下側から覆い、掃引部12cの表面に沿って摺動移動可能に取り付けられる。面状カバー2の掃除による汚れの状況や履歴を反映して、図15に示すように、掃引部12cの周りを弛み部2p11を介して覆うような態様で移動する。図示を省略しているが、図1に示した構造と同様に、面状カバー2は、掃引部12cの穂幅よりも左側に左側余裕長LL分、右側に右側余裕長LR(=LL)分だけ長い。
第1及び第2実施形態に係る掃除具と同様に、吸着シート(掃除用シート)として機能する面状カバー2には、ポリエステル等の材料からなる不織布等の布状素材や多孔質構造の布状素材が採用可能である。又、不織布に、アルキルアミンオキシド等の界面活性剤やエチルアルコール等を含侵させてウェットタイプにしても、液成分を含侵させないでドライタイプにしてよいことも第1及び第2実施形態に係る掃除具と同様であるので重複した記載を省略する。
図15に示すように弛み部2p11の内部となる第2の突起部12p11の左側に、弛み長dvの長さの扁平な空洞部2vが存在する。図15に示すように空洞部2vの上側に位置する弛み部2p11の上面にもゴミや埃が付着する。現在使用中の面状カバー2lowerや弛み部2p11の上側の面にゴミや埃が付着した際は、ヘッド部(12c,14)の上面側に寄せた面状カバー2の準備領域2befを解き、折り込まれた部分の面積を上面側の面状カバー2upperの方向に、掃引部12cの周りを摺動して、逐次移動させる。即ち、第3実施形態に係る掃除具では、図15に示すように上面側の面状カバー2upperから床面側の面状カバー2lowerの方向に、面状カバー2の稼働領域を弛み部2p11を設けながら逐次動かして、可撓性や弾力性を伴うように、面状カバー2lowerを床面Eに接触させ、ゴミや埃を掃く。このとき、図4(b)に示したのと同様に、弛み部2p11の先端の帯状の遷移領域2topにはゴミや埃が付着しないのが、特徴である。図示を省略しているが、面状カバー2の端部側をヘッド部(12c,14)に保持する保持具が設けられるが、保持具の構造や機能・動作等の説明は、第1実施形態に係る掃除具と同様であるので重複した記載を省略する。
第1及び第2実施形態に係る掃除具と同様に、第3実施形態に係る掃除具は、面状カバー2を取り付けた状態でヘッド部(12c,14)を、可撓性及び弾力性を伴いながら床面Eに当て、図15に示すように床面側の面状カバー2lowerを床面Eに沿って動かしてゴミや埃を掃く。使用していくと面状カバー2の床面Eに接触している面状カバー2lowerにゴミや埃が付着する。現在使用中の面状カバー2lowerにゴミや埃が付着した際は、第1及び第2の保持具を緩める。第1及び第2の保持具を開放して、ヘッド部(12c,14)の上面側に寄せた面状カバー2の準備領域2befを解き、折り込まれた部分の面積を上面側の面状カバー2upperの方向に、逐次ずらせばよい。移動した後、再度第1及び第2の保持具で面状カバー2を固定する。即ち、第1及び第2の保持具を逐次開放して、図15に示された状態の上面側の面状カバー2upperから床面側の面状カバー2lowerの方向に、面状カバー2の稼働領域を変化させる。
ヘッド部(12c,14)の掃引部12cの表面を移動可能な態様で面状カバー2を取り付けた場合も、柄部11の長手方向が床面Eとなす角度を図14に示すように変化させれば、極めて効率的な掃除が可能となる。即ち、柄部11の長手方向と床面Eとなす角度を図14に示すように、θ0 > θ3 > θ2 > θ1と順に変化させ、次に逆にθ1 < θ2 < θ3 < θ0と順に変化させるように掃引部12cを動かすことで、実質3回掃引部12cを掃引したことと等価な効果が得られる。掃引部12cの表面に面状カバー2を取り付けた状態の掃除は畳面の上等が好適である。一方、図14に示すような面状カバー2を取り付けない裸の掃引部12cによる掃除は、玄関のたたき(三和土)の上のゴムマット等の掃除に好適である。
第3実施形態に係る掃除具によれば、第2の突起部12p11を覆うようにヘッド部(12c,14)に一枚の面状カバー2を簡単な手順で取り付けることが可能で、この一枚の面状カバー2を順次ヘッド部(12c,14)の掃引部12cに沿って移動させ、埃を取る等の掃除を他数回実施可能である。例えば、「乾拭き雑布」と「湿り雑布」の機能を一枚の面状カバー2で実現できるので、第1及び第2実施形態に係る掃除具と同様に、使い勝手がよく便利である。又、ガラス破片を含んだゴミと紙質のゴミ等、種類や性質の異なるゴミの掃除を、一枚の面状カバー2で実現できるので、第3実施形態に係る掃除具は使い勝手がよく、効率的である。第3実施形態に係る掃除具によれば、従来の自在箒の場合のように、ブラシの中にゴミや埃が入る問題もなく、面状カバー2で掃いた際に埃も舞い上がらないため衛生的である。特に、第3実施形態に係る掃除具によれば、第2の突起部12p11が先端側に突出した構造の掃引部12cの可撓性及び弾力性を活用できるので、畳の目に残るような細かい埃がよく取れるという有利な効果を奏することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る掃除具は、図16〜図18に示すように棒状の柄部11がヘッド部(12d,14)に取り付けられ、ヘッド部(12d,14)が2段の突起部を構成した掃引部12dを有している点では、第3実施形態に係る掃除具とほぼ同様である。しかし、第2の突起部12p12の断面が二等辺三角形である点で第3実施形態に係る掃除具とは異なる。即ち、第3実施形態に係る掃除具においては第1の突起部12p01は、基体12baseよりも薄い板状(直方体状)であり、断面が二等辺三角形となる三角柱状の第2の突起部12p12が第1の突起部12p01に設けられている。
第4実施形態に係る掃除具の掃引部12dは、板状(直方体状)の基体12baseと、基体12baseに連続し基体12baseよりも薄い板状(直方体状)の第1の突起部12p01と、断面が二等辺三角形の第2の突起部12p12とで合成されている。図16の断面図上では、長方形の第1の突起部12p01の下辺に、この下辺よりも短い底辺を有する二等辺三角形の第2の突起部12p12が一体となるよう接続され、第1の突起部12p01の上辺が、この上辺よりも長い下辺を有する長方形をなす基体12baseに一体となるように接続された形状として掃引部12dが表現されている。正面図の図示を省略しているが、図11に示したのと同様に、棒状の柄部11がヘッド部(12d,14)の長辺方向の中央に当たるように取り付けられて逆T字型のトポロジを構成している。
第2の突起部12p12は、第1の突起部12p01及び基体12baseと一体の構造の掃引部12dとすることが好ましく、第2の突起部12p12に用いる可撓性の部材の材料としては、第1の突起部12p01及び基体12baseと同様な高分子樹脂のフィラメント状素材、植物性のフィラメント状素材、動物性のフィラメント状素材を篦状に加工して用いることが可能である。例えば、図17に示すように、市販されている自在箒の穂の結束集合構造の下側を第1の突起部12p01をなすように上側に位置する基体12baseよりも薄い直方体となるように削り、更に長方形の先端側を断面が二等辺三角形となる第2の突起部12p12の形状を構成するように絞るように切り取れば可撓性を有した2段構造の第1の突起部12p01及び第2の突起部12p12が実現できる。
図14に示したのと同様に、本発明の第4実施形態に係る掃除具で床面Eを掃除する場合柄部11の長手方向が床面Eとなす角度が変化する。このため、掃引部12dの1回の掃引が3回分の掃引に等価となるように、床面E上のゴミや埃が第4実施形態に係る掃除具の第2の突起部12p12の先端部、第1の突起部12p01の角部、基体12baseの角部の近傍に付着するので、掃除が非常に楽になる。
そして、本発明の第4実施形態に係る掃除具は、図18に示すように、ヘッド部(12d,14)の表面を移動可能な態様で取り付けられた長方形の面状カバー2を吸着シート(掃除用シート)として備える。図示を省略しているが、第1実施形態に係る掃除具と同様に、面状カバー2の端部側をヘッド部(12d,14)に移動可能に保持する保持具を更に備える(図1の保持具(3a,3b)参照。)。図18に示すように、第4実施形態に係る掃除具の面状カバー2は、少なくとも可撓性の領域から構成された掃引部12dの全体を下側から覆い、第2の突起部12p12の長手方向に垂直方向に、ヘッド部(12d,14)の表面を移動可能に取り付けられる。面状カバー2は、第2の突起部12p12の先端に空洞部2vを設けた弛み部2p12を介して掃引部12dの下側から覆い、掃引部12dの表面に沿って摺動移動可能に取り付けられる。面状カバー2の掃除による汚れの状況や履歴を反映して、図18に示すように、掃引部12dの周りを弛み部2p12を介して覆うような態様で移動する。図示を省略しているが、図1に示した構造と同様に、面状カバー2は、掃引部12dの穂幅よりも左側に左側余裕長LL分、右側に右側余裕長LR(=LL)分だけ長い。
第1〜第3実施形態に係る掃除具と同様に、吸着シート(掃除用シート)として機能する面状カバー2には、ポリエステル等の材料からなる不織布等の布状素材や多孔質構造の布状素材が採用可能である。又、不織布に、アルキルアミンオキシド等の界面活性剤やエチルアルコール等を含侵させてウェットタイプにしても、液成分を含侵させないでドライタイプにしてよいことも第1〜第3実施形態に係る掃除具と同様であるので重複した記載を省略する。
図18に示すように弛み部2p12の内部となる第2の突起部12p12の左側に、弛み長dvの長さの扁平な空洞部2vが存在する。図18に示すように空洞部2vの上側に位置する弛み部2p12の上面にもゴミや埃が付着する。現在使用中の面状カバー2lowerや弛み部2p12の上側の面にゴミや埃が付着した際は、ヘッド部(12d,14)の上面側に寄せた面状カバー2の準備領域2befを解き、折り込まれた部分の面積を上面側の面状カバー2upperの方向に、掃引部12dの周りを摺動して、逐次移動させる。即ち、第4実施形態に係る掃除具では、図18に示すように上面側の面状カバー2upperから床面側の面状カバー2lowerの方向に、面状カバー2の稼働領域を弛み部2p12を設けながら逐次動かして、可撓性や弾力性を伴うように、面状カバー2lowerを床面Eに接触させ、ゴミや埃を掃く。このとき、図4(b)に示したのと同様に、弛み部2p12の先端の帯状の遷移領域2topにはゴミや埃が付着しないのが、特徴である。図示を省略しているが、面状カバー2の端部側をヘッド部(12d,14)に保持する保持具が設けられるが、保持具の構造や機能・動作等の説明は、第1実施形態に係る掃除具と同様であるので重複した記載を省略する。
第1〜第3実施形態に係る掃除具と同様に、第4実施形態に係る掃除具は、面状カバー2を取り付けた状態でヘッド部(12d,14)を、可撓性及び弾力性を伴いながら床面Eに当て、図18に示すように床面側の面状カバー2lowerを床面Eに沿って動かしてゴミや埃を掃く。使用していくと面状カバー2の床面Eに接触している面状カバー2lowerにゴミや埃が付着する。現在使用中の面状カバー2lowerにゴミや埃が付着した際は、第1及び第2の保持具を緩める。第1及び第2の保持具を開放して、ヘッド部(12d,14)の上面側に寄せた面状カバー2の準備領域2befを解き、折り込まれた部分の面積を上面側の面状カバー2upperの方向に、逐次ずらせばよい。移動した後、再度第1及び第2の保持具で面状カバー2を固定する。即ち、第1及び第2の保持具を逐次開放して、図18に示された状態の上面側の面状カバー2upperから床面側の面状カバー2lowerの方向に、面状カバー2の稼働領域を変化させる。
ヘッド部(12d,14)の掃引部12dの表面を移動可能な態様で面状カバー2を取り付けた場合も、柄部11の長手方向が床面Eとなす角度を図14に示すように変化させれば、極めて効率的な掃除が可能となる。即ち、柄部11の長手方向と床面Eとなす角度を図14に示すように、θ0 > θ3 > θ2 > θ1と順に変化させ、次に逆にθ1 < θ2 < θ3 < θ0と順に変化させるように掃引部12dを動かすことで、実質3回掃引部12dを掃引したことと等価な効果が得られる。既に述べたとおり、図14に示すような面状カバー2を取り付けない裸の掃引部12dによる掃除は、玄関のたたき(三和土)の上のゴムマット等の掃除に好適である。一方、掃引部12dの表面に面状カバー2を取り付けた場合は、畳の上の掃除に好適である。
第4実施形態に係る掃除具によれば、第2の突起部12p12を覆うようにヘッド部(12d,14)に一枚の面状カバー2を簡単な手順で取り付けることが可能で、この一枚の面状カバー2を順次ヘッド部(12d,14)の掃引部12dに沿って移動させ、埃を取る等の掃除を他数回実施可能である。第4実施形態に係る掃除具によれば、従来の自在箒の場合のように、ブラシの中にゴミや埃が入る問題もなく、面状カバー2で掃いた際に埃も舞い上がらないため衛生的である。特に、第4実施形態に係る掃除具によれば、第2の突起部12p12が先端側に突出した構造の掃引部12dの可撓性及び弾力性を活用できるので、畳の目に残るような細かい埃がよく取れるという有利な効果を奏することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る掃除具は、図19に示すように棒状の柄部11がヘッド部(12e,14)に取り付けられ、ヘッド部(12e,14)を構成している掃引部12eが、板状(直方体状)の基体12baseと、基体12baseに連続し基体12baseよりも薄い板状(直方体状)の第1の突起部12p01と、第1の突起部12p01よりも薄い板状の第2の突起部12p11とで合成されている点では、第3実施形態に係る掃除具とほぼ同様である。しかし、第2の突起部12p11の一方の端部に第3の突起部12p2が更に設けられている構造が第3実施形態に係る掃除具とは異なる。
更に、第3の突起部12p2が設けられている端部側の位置を示すために、ヘッド部(12e,14)の甲14の片側(図19において左側)のみに、第3の突起位置表示部18が設けられている。第3の突起位置表示部18はペイント(塗料)による色塗りやシール等により、甲14とは異なる色度で表示されるものであれば、どのような態様の表示手段でも構わない。例えば、第3の突起位置表示部18に発光ダイオード(LED)を配置しても構わない。
なお、色分けだけでなく、「突起有り」「突起側端部」等の文字表示や矢印等の図形表示を、第3の突起位置表示部18に加えてもよい。第3の突起位置表示部18が設けられる位置や大きさは、図19に示した位置に限定されないが、面状カバー2で第3の突起部12p2を覆った状態で、第3の突起部12p2の位置が判断できる位置や大きさである必要がある。
第3実施形態に係る掃除具において例示的に示したのと同様に、柄部11の長手方向に測った、第5実施形態に係る掃除具の掃引部12cの基体12baseの高さh1=10〜20mm、第1の突起部12p01の高さh2=8〜15mm、第2の突起部12p11の高さh3=10〜18mm程度に選定できる。そして、柄部11の長手方向に測った、第5実施形態に係る掃除具の掃引部12cの第3の突起部12p2の高さを、h4=3〜8mm程度の寸法値に選定できる。より具体的にはh3=4〜6mm程度の値が選定できるが、例示に過ぎない。
そして、本発明の第5実施形態に係る掃除具は、図20に示すように、ヘッド部(12e,14)の表面を移動可能な態様で取り付けられた長方形の面状カバー2を吸着シート(掃除用シート)として備え、面状カバー2の端部側をヘッド部(12e,14)に移動可能に保持する保持具(3a,3b)を備える。図20に示すように、第5実施形態に係る掃除具の面状カバー2は、少なくとも可撓性の領域から構成された掃引部12eの全体を下側から覆い、第2の突起部12p11の長手方向に垂直方向に、ヘッド部(12e,14)の表面を移動可能に取り付けられる。
面状カバー2は、第2の突起部12p11の左側の端部に設けられた第3の突起部12p2を含み、先端の第3の突起部12p2以外の箇所に空洞部を設けた弛み部を介して掃引部12eの下側から覆い、掃引部12eの表面に沿って摺動移動可能に取り付けられる。面状カバー2の掃除による汚れの状況や履歴を反映して、第1〜第4実施形態に係る掃除具と同様に、掃引部12eの周りを弛み部を介して覆うような態様で移動する。図20に示すように、面状カバー2は、掃引部12eの穂幅よりも左側に左側余裕長LL分、右側に右側余裕長LR(=LL)分だけ長い。
第1〜第4実施形態に係る掃除具と同様に、吸着シート(掃除用シート)として機能する面状カバー2には、ポリエステル等の材料からなる不織布等の布状素材や多孔質構造の布状素材が採用可能である。又、不織布に、アルキルアミンオキシド等の界面活性剤やエチルアルコール等を含侵させてウェットタイプにしても、液成分を含侵させないでドライタイプにしてよいことも第1〜第4実施形態に係る掃除具と同様であるので重複した記載を省略する。
第5実施形態に係る掃除具によれば、第3の突起部12p2及び第2の突起部12p11を覆うようにヘッド部(12e,14)に一枚の面状カバー2を簡単な手順で取り付けることが可能で、この一枚の面状カバー2を順次ヘッド部(12e,14)の掃引部12eに沿って移動させ、埃を取る等の掃除を他数回実施可能である。特に、第5実施形態に係る掃除具によれば、鋭利な第3の突起部12p2が一方の端部に突出した構造であるので、レールの間等の狭い部分の細かい埃がよく取れるという有利な効果を奏することができる。この際、図19及び図20に示されるように、第3の突起部12p2が設けられている端部側の甲14には、第3の突起位置表示部18が設けられているので、面状カバー2によって第3の突起部12p2が隠された状態でも、第3の突起部12p2の位置が瞬時に判断できる。第3の突起位置表示部18が設けられていることにより、掃除が迅速且つ効率的に実施でき、使用者にとって便利である。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は第1〜第5実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。例えば、既に述べた第1〜第5実施形態の説明においては、自在箒に類似な構造を概略として基礎について例示したが、本発明の掃除具の面状カバーを取り付ける基礎となる部材は市販されている自在箒の構造に限定されるものではない。
本明細書の冒頭で述べたように、自在箒の場合は、棒状の柄が柄の下方の先端を支点として、ヘッド部の長辺方向に沿った面内で180°回転可能なように、柄の下方の先端が、ヘッド部の長辺方向の中央の上部で結合されている。本発明の掃除具においては、ヘッド部(12a,12b,12c,12d、12e;14)に対して棒状の柄部11が必ずしも自在箒と同様に回転自在に取り付けられている必要はない。しかし、逆に、自在箒と同様に、本発明の掃除具の柄部11がヘッド部(12a,12b,12c,12d、12e;14)に対して回転自在に取り付けられていてもよい。
図1〜図3、図5等では柄部11の長い「長箒」に類似な構造に着目して例示的に説明したが、図1〜図3、図5等に例示した柄部11の長さよりも短い、手箒、ハンド箒、小箒に類似な構造を基礎として、本発明の突起部を有する掃引部を含むヘッド部を構成してもよい。更に、小型にして机上専用の小さな掃除具を構成してもよい。本発明の掃除具を小さな構造にして、洋服ブラシとして用いてもよい。
一方、天井専用の掃除具とする場合は、図1〜図3、図5等に例示した柄部11の長さをより長くすればよい。又、図1〜図3、図5等に例示した柄部11の長さは、立ったまま床などを掃けるような長さにするか、それよりも短くして、腰をかがめて用いる長さにしても構わない。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
2…面状カバー
aft…使用済領域
bef…準備領域
lower…床面側に位置する面状カバー
top…遷移領域
upper…上面側に位置する面状カバー
2v…空洞部
3a…第1の保持具
3b…第2の保持具
11…柄部
12a,12b,12c,12d、12e…掃引部
12base…掃引部
12base…掃引部
12p00,2p01…第1の突起部
12p11,12p12…第2の突起部
12p2…第3の突起部
13…立てかけ部
14…甲
18…第3の突起位置表示部
31a1…第1アーム部
31a2…第2アーム部
32aR1,32aL1…第1キャップ
32aL2…第2キャップ
33a…要ネジ

Claims (4)

  1. 棒状の柄部と、
    前記柄部の先端に設けられた非可撓性の甲と、
    前記甲の下面に設けられた可撓性の掃引部と、
    長方形の面状カバーの少なくとも一方の端部側を折り曲げ、前記一方の端部を、前記一方の端部に対向する他方の端部側と共に前記甲の両側に押圧して固定する、前記面状カバーの保持具と
    を備え、前記面状カバーが前記掃引部を覆い、前記掃引部の下端部の長手方向に垂直となる方向に、前記面状カバーが前記掃引部の表面を移動可能であることを特徴とする掃除具。
  2. 前記掃引部が、前記甲の下面に接続された板状の基体と、前記基体の下面の少なくとも一部に連続する突起部を有し、
    前記面状カバーが前記突起部を含むように前記掃引部を覆い、前記突起部の先端部の長手方向に垂直となる方向に、前記面状カバーが前記掃引部の表面を移動可能にすることを特徴とする請求項1に記載の掃除具。
  3. 前記突起部は、
    前記基体の下面の少なくとも一部に連続する第1の突起部と、
    前記第1の突起部と一体となるように、前記第1の突起部の下面の少なくとも一部に連続し先端側の領域を構成する第2の突起部と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の掃除具。
  4. 前記突起部は、前記第2の突起部の先端側の端部の一部に、前記第2の突起部と一体となるように連続する第3の突起部を更に有することを特徴とする請求項に記載の掃除具。
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