JP6764577B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本技術は、情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムに関し、特に、より広い範囲で、測定対象領域に入射する光に関する指標を求めることができるようにした情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
植物の光合成は、光のエネルギーではなく、光の粒子である光量子の数に影響を受けることが知られている。また、特許文献1には、植物の光合成に有効な光量子束密度を測定するための光量子計に関する技術が開示されている。
特開2012−163482号公報
ところで、特許文献1に開示されている光量子計は、植物の光合成に有効な光量子束密度をピンポイントの狭い領域に対して測定するものであるため、より広い範囲で、測定対象領域に入射する光に関する指標を求めることが望まれている。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より広い範囲で、測定対象領域に入射する光に関する指標を求めることができるようにするものである。
本技術の一側面の情報処理装置は、基準反射領域に対するセンシングで得られる前記基準反射領域の測定値に基づいて、前記基準反射領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向基準指標と、前記基準反射領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰基準指標とからなる基準指標を算出し、測定対象領域に対するセンシングで得られる前記測定対象領域の測定値、及び前記基準指標に基づいて、前記測定対象領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向測定対象領域指標と、前記測定対象領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰測定対象領域指標とからなる測定対象領域指標を算出する算出部を備える情報処理装置である。
本技術の一側面の情報処理装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。また、本技術の一側面の情報処理方法又はプログラムは、上述した本技術の一側面の情報処理装置に対応する情報処理方法又はプログラムである。
本技術の一側面の情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムにおいては、基準反射領域に対するセンシングで得られる前記基準反射領域の測定値に基づいて、前記基準反射領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向基準指標と、前記基準反射領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰基準指標とからなる基準指標が算出され、測定対象領域に対するセンシングで得られる前記測定対象領域の測定値、及び前記基準指標に基づいて、前記測定対象領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向測定対象領域指標と、前記測定対象領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰測定対象領域指標とからなる測定対象領域指標が算出される。
本技術の一側面によれば、より広い範囲で、測定対象領域に入射する光に関する指標を求めることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
光に関連する単位を説明する図である。 スタジアムにおける植生エリアの例を示している。 第1の実施の形態の指標演算装置の構成例を示す図である。 第1の実施の形態のPPFD値算出処理の流れを説明するフローチャートである。 光学フィルタと基準反射領域との関係を示す図である。 スタジアムにおける植生エリアのPPFD値の算出例を示す図である。 植生エリアの日照状況の変化を時系列で示した図である。 植生エリアの分割領域ごとの各時間帯のPPFD値の提示の例を示した図である。 植生エリアの分割領域ごとのPPFD値の1日の平均値の提示の例を示した図である。 第2の実施の形態の指標演算装置の構成例を示す図である。 図10の信号処理部の詳細な構成例を示す図である。 PPFD値と、RGBの色成分の値との関係を示す図である。 第2の実施の形態のPPFD値算出処理の流れを説明するフローチャートである。 リファレンスエリアPPFD値算出処理の流れを説明するフローチャートである。 グレー反射板を用いた場合の太陽光の分光特性の例を示す図である。 グレー反射板を用いた場合のルックアップテーブル(LUT)の例を示す図である。 グレー反射板を用いた場合の太陽光ごとのPPFD値の例を示す図である。 アンツーカを用いた場合の太陽光の分光特性の例を示す図である。 アンツーカを用いた場合のルックアップテーブル(LUT)の例を示す図である。 アンツーカを用いた場合の太陽光ごとのPPFD値の例を示す図である。 指標演算システムの構成例を示す図である。 測定装置の具体例を示す図である。 基準反射板の配置例を示す図である。 コンピュータの構成例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本技術の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本技術の概要
2.第1の実施の形態:PPFDフィルタを用いた場合に、基準反射領域を利用してPPFD値を算出
3.第2の実施の形態:RGBフィルタを用いた場合に、基準反射領域とルックアップテーブル(LUT)を利用してPPFD値を算出
4.変形例
5.コンピュータの構成
<1.本技術の概要>
図1は、光に関連する単位を説明する図である。
図1のAは、放射束密度の各波長における単位エネルギー当たりの相対値を示す図である。放射束密度は、波長ごとのエネルギー強度を足し合わせたものである。したがって、どの波長でも同じ値となり、全体としての特性はフラットとなる。なお、光合成に有効な400nm〜700nmの波長範囲だけを通すフィルタを用いて測定した放射束密度のことを、光合成放射束密度という。
図1のBは、光合成有効光量子束密度の各波長における単位エネルギー当たりの相対値を示す図である。ここで、植物の光合成は、光のエネルギーではなく、光の粒子である光量子(光子)の数によって左右される。葉緑素(クロロフィル)の吸収波長に対応した400nm〜700nmの波長での光量子が、単位時間で、単位面積当たりに入射する個数で示したのが、光合成有効光量子束密度(PPFD:Photosynthetic Photon Flux Density)である。つまり、光合成有効光量子束密度(PPFD)は、光のエネルギーではなく、光の粒子である光量子(光子)の個数で表現した単位である。
図1のCは、照度の各波長における単位エネルギー当たりの相対値を示す図である。照度は、人間の目の感度に合わせた特性を有している。したがって、図1のAに示すようなエネルギーが一定の光が照射された場合には、図1のCに示すように、400nm以下と、700nm以上の波長では、エネルギーがゼロとなる特性を有している。つまり、照度は、植物の光合成とは何ら関係のない単位であり、この単位を用いて植物の光環境を評価することはできない。
植物では、生育を左右する環境条件として光が大変重要な要素となるが、ここでは、光を粒子として考えることが重要であり、そのために、植物に入射する光が、光合成にどれだけ作用するかを示す指標として、図1のBに示した光合成有効光量子束密度(PPFD)が規定されている。
また、近年、スタジアムにおける芝の管理や、精密農業における植物の管理など、植生の厳密な管理が必要となる場面が増加している。特に、サッカー場などのスタジアムの芝の管理では、植生の厳密な管理に関するニーズが高い。
図2には、スタジアムにおける植生エリアの例を示している。図2において、スタジアムの芝(植生)の領域である植生エリア1に対し、スタジアムの建造物による陰の領域である陰エリア2が重なっている。図2においては、植生エリア1の約2/3が陰になっている。ここで、植生エリア1にかかる陰エリア2は、その領域が時間とともに変化し、さらに季節や天候などによっても、その状態が大きく変化するものである。
ところで、上述した特許文献1に開示されている光量子計は、光合成に有効な光量子束密度をピンポイントの狭い領域で測定するものであり、スタジアムの植生エリア1のような広い範囲における植物の状態を把握することはできない。特に、スタジアムの植生エリア1にかかる陰エリア2は、その状態が時間や季節、天候などに応じて大きく変化してしまうため、その状態を把握することがさらに困難となる。
そのため、スタジアムの植生エリア1のような広い範囲における植物の光合成有効光量子束密度(PPFD)を求めるための技術が望まれている。本技術は、スタジアムの植生エリア1のような広い範囲で、光合成有効光量子束密度(PPFD)を求めることができるようにするものである。
以下、本技術による光合成有効光量子束密度(PPFD)の算出方法について説明する。ここでは、まず、第1の実施の形態として、PPFDに対応したフィルタ(PPFDフィルタ)を用いた場合に、反射率が既知の基準反射領域を利用して植生エリアの光合成有効光量子束密度(PPFD)を求める場合の構成を説明する。また、その後に、第2の実施の形態として、RGBに対応したフィルタ(RGBフィルタ)を用いた場合に、基準反射領域とともに、あらかじめ作成したルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)を利用して植生エリアの光合成有効光量子束密度(PPFD)を求める場合の構成を説明する。なお、以下の説明では、光合成有効光量子束密度(PPFD)は、PPFD値とも称する。
<2.第1の実施の形態:PPFDフィルタを用いた場合に、基準反射領域を利用してPPFD値を算出>
(指標演算装置の構成)
図3は、本技術を適用した指標演算装置の一実施の形態(第1の実施の形態)の構成を示す図である。
指標演算装置10は、測定対象領域をセンシングして、その測定対象領域に入射する光に関する指標の演算を行うための装置である。ここで、センシングとは、測定対象領域を測定することを意味する。また、センシングには、測定対象領域を撮像することが含まれる。また、測定対象領域を撮像して得られる画像には、可視光から得られる可視画像のほか、赤外光(赤外線)等の可視光以外の光から得られる画像も含まれる。このように、センシングで得られる測定信号(測定値)には、画像が含まれるが、画像以外の情報であってもよい。
また、以下の説明では、測定対象領域として植生に関する領域が対象とされ、その指標(測定対象領域指標)としてPPFD値(光合成有効光量子束密度(PPFD))が演算される場合を説明する。
図3において、指標演算装置10は、光学フィルタ101、センサ102、及び増幅器103を有する測定部11と、信号処理部104及び出力部105を有する処理部12とから構成される。
光学フィルタ101は、PPFD値に対応した光学フィルタである。すなわち、光学フィルタ101は、後段のセンサ102がPPFD値に応じた光を検出できるようにするためのフィルタである。したがって、光学フィルタ101を通過した光は、図1のBに示した光合成有効光量子束密度(PPFD)と同様の特性を有することになる。
センサ102は、そのセンサ面に、複数の画素が2次元配列された画素アレイ部を有するセンサである。センサ102は、光学フィルタ101を通過した光を、画素アレイ部に2次元配列された複数の画素によりセンシングすることで、光の光量に応じた測定信号(測定値)を、増幅器103に出力する。
なお、光学フィルタ101は、センサ102の画素アレイ部に2次元配列される複数の画素の上部に、オンチップフィルタとして構成されるようにすることができる。
増幅器103は、センサ102から出力される測定信号を増幅して、信号処理部104に出力する。
信号処理部104は、CPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路などにより構成され、増幅器103から出力される測定信号(測定値)に対し、所定の信号処理を行うことで、測定対象領域のPPFD値(測定対象領域指標)を算出し、出力部105に出力する。
この信号処理の詳細な内容は後述するが、ここでは、例えば、測定対象領域となる植生エリアのほかに、反射率が既知となる基準反射領域(日向と日陰のリファレンスエリア)をセンシングして得られる測定値から、リファレンスエリアにおける日向のPPFD値(日向基準指標)と日陰のPPFD値(日陰基準指標)を算出する。そして、この信号処理では、当該リファレンスエリアの日向と日陰のPPFD値(基準指標)を利用して、植生エリアにおける日向のPPFD値(日向測定対象領域指標)と日陰のPPFD値(日陰測定対象領域指標)とからなるPPFD値(測定対象領域指標)を算出することができる。
なお、基準反射領域には、分光反射率の特性がフラットになるもの(後述の図5のAに示すような、横軸を波長(nm)として縦軸を分光特性としたときに、その分光反射率の特性の値が一定になるもの)と、フラットにならないもの(後述の図5のBに示すような、横軸を波長(nm)として縦軸を分光特性としたときに、その分光反射率の特性の値が一定にならないもの)があるが、その詳細な内容についても後述する。
出力部105は、外部出力インターフェース回路などにより構成され、信号処理部104から出力される測定対象領域のPPFD値を処理して、ディスプレイ等の表示装置や半導体メモリ等の記憶装置などの外部の装置に、数値データや画像データ(例えば、後述する図8のBの2次元のグラフや、図9の3次元のグラフのデータ)として出力する。これにより、例えば、表示装置に、植生エリアのPPFD値に対応した画像を表示させたり、あるいは記憶装置にPPFD値の数値データや画像データを記憶させたりすることができる。
指標演算装置10は、以上のように構成される。
(PPFD値算出処理)
次に、図4のフローチャートを参照して、図3の指標演算装置10により実行される、第1の実施の形態のPPFD値算出処理の流れについて説明する。
ステップS101において、測定部11は、被写体のセンシングを行う。ここでは、例えば、測定対象領域が、スタジアムの芝(植生)の領域である植生エリア1(図2)となる場合、この植生エリア1とともに、反射率が既知の基準反射領域としてのリファレンスエリア(例えば、グレー反射板又はアンツーカ)についてもセンシングされる。ここで、アンツーカは、サッカー場などのスタジアムで、植生エリア1となる芝の領域の周囲の領域に形成され、反射特性がほぼ一定であり、あらかじめ測定しておくことが可能であるので、リファレンスエリアとして利用することができる。
なお、ステップS101の処理で得られる測定値に応じた画像は、センサ102の前段に設けられた、PPFD値に対応した光学フィルタ101を通過した光から得られる、PPFD値に応じた画像(以下、PPFD対応画像ともいう)となる。
また、光学フィルタ101の分光透過率の特性であるが、リファレンスエリアの分光反射率の特性がフラットであるかどうかにより決定される。例えば、図5には、横軸を波長(nm)とし、縦軸を分光特性(反射率又は透過率を0.00〜1.00の範囲に正規化して表したときの分光特性)としたときの、光学フィルタ101の分光透過特性と、リファレンスエリアの分光反射特性との関係を表している。
例えば、リファレンスエリアとしてグレー反射板を用いた場合、図5のAに示すように、その分光反射特性の値は、約0.18で一定となり、分光反射率の特性がフラットとなる。この場合、光学フィルタ101の分光透過特性は、図5のAに示すように、反射率が既知のグレー反射板の分光反射特性に応じて、波長が大きくなるにつれて、分光透過率の値が大きくなる右上がり傾きの略直線になるようにする。
一方で、例えば、リファレンスエリアとしてアンツーカを用いた場合、図5のBに示すように、その分光反射特性の値は、約0.04から0.15程度に変動するため、分光反射率の特性がフラットにはならない。この場合、光学フィルタ101は、図5のBに示すように、反射率が既知のアンツーカの分光反射特性に応じた曲線を持つものを用いる。
ステップS102において、信号処理部104は、ステップS101の処理で得られるPPFD対応画像を処理して、リファレンスエリアの日向の領域と日陰の領域とを分離する。ここでは、スタジアムの植生エリア1やリファレンスエリアに対しては、スタジアムの建造物による陰エリア2が重なることがあるので、所定の信号処理を行うことで、リファレンスエリアにおける日向の領域と日陰の領域が分離されることになる。
この日向の領域と日陰の領域を分離するための所定の信号処理としては、例えば、ステップS101の処理で得られるPPFD対応画像から得られる輝度レベルを用いた処理を行うことで、PPFD対応画像に含まれるリファレンスエリアを、日向の領域と日陰の領域のいずれかの領域に分離することができる。
なお、PPFD対応画像から輝度レベルを得ることができない場合には、例えば、センサ102の複数の画素から得られる測定信号に基づき、輝度レベル(に相当する情報)を作り出すようにしてもよい。また、ここでは、輝度レベルを用いた信号処理を一例に説明したが、PPFD対応画像に含まれるリファレンスエリアを、日向の領域と日陰の領域に分離可能な技術であれば、各種の公知の技術を用いることができる。
ステップS103において、信号処理部104は、ステップS102の処理結果に基づいて、リファレンスエリアの日向の領域と日陰の領域のPPFD値を算出する。ここでは、増幅器103からは、測定値(PPFD対応画像)として、PPFD値に比例した値が出力されるため、信号処理部104は、この測定値に対し、ある定数を乗算するだけで、リファレンスエリアにおける日向の領域のPPFD値と、日陰の領域のPPFD値を算出することができる。
ステップS104において、信号処理部104は、ステップS101の処理で得られるPPFD対応画像を処理して、植生エリアの所定の領域ごとの日向度と日陰度(日向と日陰の度合い)を算出する。ここでは、スタジアムの植生エリア1を、複数の領域に分割し、その分割領域ごとに日向度と日陰度が算出される。例えば、植生エリア1のうち、陰エリア2と全く重なっていない分割領域は、日向度100%となる。一方で、植生エリア1のうち、陰エリア2と完全に重なっている分割領域は、日陰度100%となる。
ステップS105において、信号処理部104は、ステップS103の処理で算出されるリファレンスエリアの日向の領域と日陰の領域のPPFD値と、ステップS104の処理で算出される植生エリアの分割領域ごとの日向度と日陰度に基づいて、植生エリアの日向と日陰のPPFD値を算出する。
すなわち、ここでは、反射率が既知となる基準反射領域としてのリファレンスエリアを、日向と日陰の両方に配置して、リファレンスエリアの日向の領域と日陰の領域のPPFD値をそれぞれ算出し、このようにして算出されたPPFD値を利用することで、測定対象領域としての植生エリア1の日向の領域と日陰の領域のPPFD値が算出されるようにしている。
ステップS106において、信号処理部104又は出力部105は、ステップS105の処理で算出された植生エリアのPPFD値を蓄積する。なお、植生エリアのPPFD値は、信号処理部104又は出力部105のほか、処理部12内の他のブロック(不図示)により蓄積されるようにしてもよい。また、本明細書において、蓄積とは、一時的又は永続的にデータを記録することを意味する。
ステップS107においては、ステップS106の処理で蓄積されたPPFD値を出力するかどうかが判定される。なお、ここでは、例えば、ユーザの指示に応じて出力の有無を判定することができる。
ステップS107において、PPFD値を出力しないと判定された場合、処理は、ステップS101に戻り、ステップS101乃至S107の処理が繰り返される。これにより、指標演算装置10では、その状態が時間や季節、天候などに応じて大きく変化する陰エリア2の影響で、日照状況が大きく変化する植生エリア1のPPFD値が、時系列で蓄積されることになる。
そして、ステップS107において、PPFD値を出力すると判定された場合、処理は、ステップS108に進められる。ステップS108において、出力部105は、ステップS106の処理で蓄積された植生エリアのPPFD値を処理(集計)して、ディスプレイ等の表示装置や半導体メモリ等の記憶装置などの外部の装置に、数値データや画像データ(例えば、後述する図8のBの2次元のグラフや、図9の3次元のグラフのデータ)として出力する。これにより、例えば、表示装置に、植生エリアのPPFD値に対応した画像を表示させたり、あるいは記憶装置にPPFD値の数値データや画像データを記憶させたりすることができる。
以上、第1の実施の形態のPPFD値算出処理の流れについて説明した。ここで、図6と、図7乃至図9を参照して、第1の実施の形態のPPFD値算出処理(図4)をより具体的に説明する。
(PPFD値の算出の例)
図6には、スタジアムの芝(植生)の領域である植生エリア1が模式的に示されている。また、このスタジアムの植生エリア1に対し、スタジアムの建造物による陰の領域である陰エリア2が重なっている。上述したように、この植生エリア1にかかる陰エリア2は、その領域が時間とともに変化し、さらには、季節や天候などよってもその状態が変化する。
また、測定対象領域となる植生エリア1の周囲の領域は、反射率が既知の基準反射領域としてのリファレンスエリア3となる。このリファレンスエリア3としては、例えば、反射率が既知となるグレー反射板やアンツーカ等を利用することができる。ただし、光学フィルタ101は、このリファレンスエリア3の分光反射特性に応じた分光透過特性を有している。また、リファレンスエリア3は、日向の領域に位置する日向のリファレンスエリア3−1と、日陰の領域に位置する日陰のリファレンスエリア3−2とに分けられる。
ここでは、図6に示すように、2台の指標演算装置10、すなわち、指標演算装置10−1及び指標演算装置10−2を、スタジアムの植生エリア1の一部であるが広範囲に見渡せる位置に設置することで、測定対象領域である植生エリア1の全体が、指標演算装置10−1の測定部11−1と、指標演算装置10−2の測定部11−2によりセンシングされる(図4のS101)。ただし、ここでは、植生エリア1と同時又は異時に、その周囲のリファレンスエリア3についてもセンシングされているものとする(図4のS101)。
なお、図6の例では、指標演算装置10−1と指標演算装置10−2の2台の指標演算装置10により、植生エリア1の全体をセンシングする場合を例示したが、指標演算装置10は2台に限らず、その設置位置に応じて、1台又は複数台の指標演算装置10により植生エリア1の全体をセンシングすることができる。また、複数台の指標演算装置10を設置する場合には、複数の測定部11が植生エリア1を広範囲に見渡せる位置に設置されていればよく、測定部11からの測定値を処理する処理部12は、他の指標演算装置10の処理部12と共通化されるようにしてもよい。
すなわち、指標演算装置10の構成要素のうち、センサ102を含む測定部11だけを植生エリア1を見渡せる位置に設置さえすれば、処理部12は、どのような場所に設置されるようにしてもよい。また、1台の指標演算装置10の測定部11(センサ102)を移動させて、植生エリア1の全体をセンシングするようにしてもよい。
植生エリア1とその周囲のリファレンスエリア3がセンシングされると、処理部12(の信号処理部104)は、その測定値に応じたPPFD対応画像を処理して、日向のリファレンスエリア3−1と、日陰のリファレンスエリア3−2とを分離する(図4のS102)。この分離処理として、例えば、輝度レベルを用いた信号処理が行われるのは、先に述べた通りである。そして、処理部12(の信号処理部104)は、日向のリファレンスエリア3−1のPPFD値と、日陰のリファレンスエリア3−2のPPFD値を算出する(図4のS103)。
ここで、指標演算装置10−1の測定部11−1と、指標演算装置10−2の測定部11−2においては、PPFD値に対応した光学フィルタ101を通過した光が、センサ102によりセンシングされているため、増幅器103からは、測定値として、PPFD値に比例した値が出力される。そのため、処理部12(の信号処理部104)では、増幅器103から出力される測定値(PPFD値に比例した値)に対し、あらかじめ定められた定数を乗算するだけで、PPFD値を算出することができる。また、ここでは、例えば、各リファレンスエリア3の全体の領域の平均値、又は一部の領域の平均値から、PPFD値を算出することができる。
次に、処理部12(の信号処理部104)は、PPFD対応画像を処理して、測定対象領域である植生エリア1を、複数の領域に分割し、その分割領域ごとに日向度と日陰度を算出する(図4のS104)。
ここで、図6の例では、植生エリア1上の縦横の実線で表すように、植生エリア1は、横方向に12分割され、かつ縦方向に8分割されている。このように12×8分割された各分割領域における、日向の面積と日陰の面積との割合に応じて、日向度と日陰度が算出される。例えば、植生エリア1の12×8分割された分割領域のうち、陰エリア2と全く重なっていない分割領域は、日向度100%(日陰度0%)となる一方で、陰エリア2と完全に重なっている分割領域は、日陰度100%(日向度0%)となる。
また、植生エリア1の12×8分割された分割領域のうち、その領域の一部が陰エリア2と重なっている分割領域は、その領域における日向の面積と日陰の面積の割合に応じて、日向度と日陰度を算出することができる。ただし、この日向と日陰の中間の分割領域では、日向度と日陰度とを加算すると、その値は、100%となる。
次に、処理部12(の信号処理部104)は、測定対象領域である植生エリア1の日向と日陰のPPFD値を算出する(図4のS105)。ここで、植生エリア1における各分割領域のPPFD値は、次の式(1)により算出される。
PPFD値 = (日向度×日向のリファレンスエリアのPPFD値)+(日陰度×日陰のリファレンスエリアのPPFD値) ・・・(1)
すなわち、植生エリア1における各分割領域のPPFD値は、日向のPPFD値と日陰のPPFD値をそれぞれ算出した後に、それらのPPFD値を加算することで求められる。このようにして、植生エリア1における各分割領域のPPFD値が求められることで、結果として、植生エリア1の全体のPPFD値が求められ、時系列で蓄積することができる(図4のS106)。
ここでは、植生エリア1のPPFD値を出力すると判定される(図4のS107の「YES」)まで、植生エリア1のPPFD値の蓄積が継続される(図4のS107の「NO」)。そして、処理部12(の出力部105)は、植生エリア1のPPFD値を出力すると判定されたときに、蓄積されていたPPFD値を処理(集計)して出力することになる(図4のS108)。
なお、図4のステップS106の処理では、植生エリア1(の各分割領域)のPPFD値が蓄積されるが、ここでは、植生エリア1における各分割領域の日向のPPFD値と日陰のPPFD値とが別々に蓄積されるようにして、後段のステップS108の処理で、処理(集計)されるようにしてもよい。
また、ここでは、ステップS107の処理と、ステップS108の処理とを入れ替えて、蓄積されていたPPFD値の処理(集計)を継続して行い(図4のS108)、出力すると判定された場合(図4のS107の「YES」)に、処理(集計)済みのPPFD値を出力するようにしてもよい。
(PPFD値の集計の例)
次に、PPFD値の集計の例について説明する。図7には、スタジアムの芝(植生)の領域(フィールド)である植生エリア1の日照状況の変化が時系列に示されている。なお、図7では、植生エリア1の領域の日照状況を濃淡で表現しており、その濃度が薄いほど明るく、その濃度が濃いほど暗いことを表している。
図7においては、6:00から18:00までの間に、2時間おきに、植生エリア1をセンシングした場合の例を示している。6:00は、まだ日の出前であるため、光がなく、植生エリア1は、全体が暗い状態となる。8:00になると、太陽が姿を現して、植生エリア1の下側の領域に光が当たるようになる。また、日陰の部分も、6:00の場合と比べると、全体的に明るくなっている。
10:00になると、太陽が徐々に昇ってきて、植生エリア1の光が当たっている領域が拡大される一方で、日陰の部分の領域が縮小している。そして、12:00になると、太陽が最も高く、最も明るい状態となり、10:00の場合と比べても、植生エリア1の光が当たっている領域も拡大されているが、右側の領域に、スタジアムの建造物による日陰の部分(陰エリア2)が残っている。
その後、14:00には、12:00の場合と比べて、図7中の植生エリア1の下側の領域に、日陰の部分が、徐々にできはじめている。そして、16:00になると、植生エリア1の全面が日陰状態となる。また、18:00には、日没後となるので、植生エリア1は、全体が暗い状態となる。
ここで、処理部12(の信号処理部104)においては、図7の植生エリア1上の縦横の実線で表すように、植生エリア1を、横方向に12分割し、かつ縦方向に8分割して、12×8分割された各分割領域のPPFD値を算出して集計することができる。すなわち、処理部12では、PPFD値算出処理(図4)によって、植生エリア1のPPFD値が算出され、蓄積され続けているため(S101乃至S106)、このようにして時系列で蓄積されたPPFD値を、植生エリア1における分割領域ごとに集計することができる(S108)。
具体的には、図8のAに示すように、植生エリア1の12×8分割された分割領域のうち、分割領域A1乃至分割領域A5の5つの分割領域(四隅と略中心の領域)が、注目している分割領域(注目領域)として選択された場合を想定する。そして、選択された5つの注目領域におけるPPFD値を、所定の時間帯ごとに集計すると、図8のBに示すようになる。図8のBにおいては、各時間帯(図7に対応した6:00から18:00の間の2時間単位)における、注目領域A1乃至注目領域A5ごとのPPFD値が提示されている。これにより、スタジアムの植生エリア1のような広い領域であっても、時間帯ごとに、注目領域のうち、PPFD値の高い領域と、PPFD値の低い領域とを直感的に認識することができる。
また、植生エリア1等の植生にとっては、光合成に有効な光を観測するためには、PPFD値の1日の平均値が重要であり、植生エリア1の12×8分割された分割領域ごとのPPFD値の1日の平均値を集計すると、図9に示すようになる。図9の3次元のグラフにおいては、植生エリア1の12×8分割された分割領域ごと、PPFD値の1日の平均値が提示されている。
なお、この3次元のグラフで表した分割領域ごとのPPFD値の1日の平均値は、時系列で蓄積されたPPFD値(植生エリア1のPPFD値)を処理することで得られる統計値の一例であって、植生の管理を行う場合には、このような所定の時間範囲(例えば1日単位)の平均値であることが好ましいが、平均値以外に中央値などの統計値を用いることもできる。また、図9に示した3次元のグラフは、植生エリア1の分割領域ごとのPPFD値の統計値を提示するための表示形態の一例であって、他の表示形態で、PPFD値の統計値を表示するようにしてもよい。
これにより、スタジアムの植生エリア1のような広い領域であっても、所定の分割領域ごとに、光合成に有効な光を観測することができる。また、このような情報を、1日単位や1週間単位、1ヶ月単位などの所定の時間範囲で集計することで、植生の成長に重要な日照に関するデータを蓄積することが可能となる。すなわち、指標演算装置10では、植生エリア1の分割領域ごとに、例えば1日単位や1週間単位などの共通の時間の単位で、各分割領域内の植生のPPFD値に関する情報を集計することができる。
以上、第1の実施の形態について説明した。第1の実施の形態では、測定対象領域(例えば、図6の植生エリア1)と、基準反射領域(例えば、図6のリファレンスエリア3)を、センサ102によりセンシングして得られる測定値に基づいて、基準反射領域の基準指標(PPFD値)を算出し、当該基準反射領域の基準指標(PPFD値)を用いて、測定対象領域の測定対象領域指標(PPFD値)を算出することができる。
すなわち、センサ102は、複数の画素を有するため、測定対象領域と基準反射領域を、画像(PPFD対応画像)として撮像することができ、そのような画像の解析結果から、測定対象領域の測定対象領域指標を算出することができる。そのため、例えば、スタジアムの植生エリア1のような広い範囲であっても、スタジアムの植生エリア1の全体を俯瞰するような画像を撮像して解析することで、植生エリア1のPPFD値を算出することが可能となる。これにより、スタジアムにおける芝の管理や、精密農業における植物の管理など、植生の厳密な管理が必要となる場面にも十分に対応することができる。
また、スタジアムの植生エリア1にかかる陰エリア2は、その状態が時間や季節、天候などに応じて大きく変化するものであるが、第1の実施の形態では、基準反射領域(リファレンスエリア)として、日向のリファレンスエリア3−1と、日陰のリファレンスエリア3−2を用い、植生エリア1において、日向と日陰に応じたPPFD値(日向基準指標と日陰基準指標)を算出することができる。そのため、陰エリア2の状態にかかわらず、スタジアムの植生エリア1のような広い領域の日照状況を、正確に把握することが可能となる。
<3.第2の実施の形態:RGBフィルタを用いた場合に、基準反射領域とルックアップテーブル(LUT)を利用してPPFD値を算出>
(指標演算装置の構成)
図10は、本技術を適用した指標演算装置の一実施の形態(第2の実施の形態)の構成を示す図である。
指標演算装置20は、上述した指標演算装置10(図3)と同様に、測定対象領域をセンシングして、その測定対象領域に入射する光に関する指標の演算を行うための装置である。なお、第2の実施の形態においても、測定対象領域としては、植生に関する領域が対象とされ、その指標(測定対象領域指標)としてPPFD値(光合成有効光量子束密度(PPFD))が演算される場合を説明する。
図10において、指標演算装置20は、光学フィルタ201、センサ202、及び増幅器203を有する測定部21と、信号処理部204、出力部205、及び記憶部206を有する処理部22とから構成される。
光学フィルタ201は、例えば、RGBカラーフィルタ等のフィルタを含んで構成される。
センサ202は、そのセンサ面に、複数の画素が2次元配列された画素アレイ部を有するセンサである。センサ202は、光学フィルタ201を通過した光を、画素アレイ部に2次元配列された複数の画素によりセンシングすることで、光の光量に応じた測定信号(測定値)を、増幅器203に出力する。
なお、光学フィルタ201は、センサ202の画素アレイ部に2次元配列される複数の画素の上部に、オンチップフィルタとして構成されるようにすることができる。
例えば、光学フィルタ201として、IRカットフィルタとRGBカラーフィルタを設けることで、センサ202の画素アレイ部では、例えば、図10のRGBカラーフィルタとして配列パターン201Aに示すように、ベイヤー配列により、複数の画素を2次元配列することができる。ここで、ベイヤー配列とは、緑(G)のG画素が市松状に配され、残った部分に、赤(R)のR画素と、青(B)のB画素とが一列ごとに交互に配される配列パターンである。また、カラーフィルタの配列パターンとしては、配列パターン201Aとして示したベイヤー配列に限らず、他の配列パターンが採用されるようにしてもよい。
また、例えば、光学フィルタ201として、IRカットフィルタを設けずに、カラーフィルタのみを設けることで、センサ202の画素アレイ部では、例えば、図10の配列パターン201Bに示すような配列パターンとすることができる。この配列パターン201Bにおいては、赤(R)、緑(G)、及び青(B)の可視光の波長を透過するRGBカラーフィルタに対応したR,G,B画素のほかに、赤外光(IR)に対応したIR画素が配される。なお、本明細書においては、赤外光もカラーの1つであって、カラーフィルタには、赤外光の波長を透過するフィルタも含まれるものとする。
図10の配列パターン201Bでは、例えば、横方向に4個の画素が配され、縦方向に2個の画素が配された4×2画素(2個のR画素(R1,R2)、2個のG画素(G1,G2)、2個のB画素(B1,B2)、2個のIR画素(IR1,IR2))が、1セットとされる。そして、このような8画素を1セットとして、n(nは1以上の整数)セットを構成する複数の画素が、画素アレイ部に繰り返し配置されることになる。なお、1セット当たりの画素数は、8画素に限定されることなく、例えば、R,G,B,IR画素を1つずつ含んだ4画素を、1セットとした構成などの他の形態を採用することができる。
増幅器203は、センサ202から出力される測定信号を増幅して、信号処理部204に出力する。
信号処理部204は、CPUやFPGA等の回路から構成され、増幅器203から出力される測定信号(測定値)に対し、所定の信号処理を行うことで、測定対象領域のPPFD値(測定対象領域指標)を算出し、出力部205に供給する。
この信号処理の詳細な内容は後述するが、ここでは、例えば、測定対象領域となる植生エリアのほかに、反射率が既知となる基準反射領域(日向と日陰のリファレンスエリア)をセンシングして得られる測定値(RGB信号)に対し、記憶部206にあらかじめ記憶されたルックアップテーブル(LUT)から取得される係数を乗じることで、太陽光の分光特性に応じた、リファレンスエリアにおける日向のPPFD値(日向基準指標)と日陰のPPFD値(日陰基準指標)を算出する。
そして、この信号処理では、当該リファレンスエリアの日向と日陰のPPFD値(基準指標)を利用して、植生エリアにおける日向のPPFD値(日向測定対象領域指標)と日陰のPPFD値(日陰測定対象領域指標)とからなるPPFD値(測定対象領域指標)を算出することができる。なお、基準反射領域には、上述した第1の実施の形態と同様に、分光反射率の特性がフラットになるものと、フラットにならないものがあるが、その詳細な内容についても後述する。
出力部205は、外部出力インターフェース回路などにより構成され、信号処理部204から出力される測定対象領域のPPFD値を処理して、ディスプレイ等の表示装置や半導体メモリ等の記憶装置などの外部の装置に、数値データや画像データ(例えば、上述した図8のBの2次元のグラフや、図9の3次元のグラフのデータ)として出力する。これにより、例えば、表示装置に、植生エリアのPPFD値に対応した画像を表示させたり、あるいは記憶装置にPPFD値の数値データや画像データを記憶させたりすることができる。
指標演算装置20は、以上のように構成される。
(信号処理部の構成)
図11は、図10の信号処理部204の詳細な構成例を示す図である。ただし、以下の説明では、光学フィルタ201として、IRカットフィルタとRGBカラーフィルタが設けられ、センサ202の画素アレイ部に2次元配列される複数の画素が、図10に示した配列パターン201Aの配列パターンになっている場合を一例に説明する。
図11において、信号処理部204は、B/R値算出部221−1、B/G値算出部221−2、G/R値算出部221−3、W1決定部222−1、W2決定部222−2、W3決定部222−3、乗算器223−1、乗算器223−2、及び乗算器223−3から構成される。
信号処理部204においては、測定部21から、測定値として入力されるB信号、G信号、R信号のうち、B信号は、B/R値算出部221−1とB/G値算出部221−2と乗算器223−1に入力される。また、G信号は、B/G値算出部221−2とG/R値算出部221−3と乗算器223−2に入力され、R信号は、B/R値算出部221−1とG/R値算出部221−3と乗算器223−3に入力される。
B/R値算出部221−1は、そこに入力されるB信号を、R信号で除算し、それにより得られるB/R値を、W1決定部222−1乃至W3決定部222−3のそれぞれに出力する。
B/G値算出部221−2は、そこに入力されるB信号を、G信号で除算し、それにより得られるB/G値を、W1決定部222−1乃至W3決定部222−3のそれぞれに出力する。
G/R値算出部221−3は、そこに入力されるG信号を、R信号で除算し、それにより得られるG/R値を、W1決定部222−1乃至W3決定部222−3のそれぞれに出力する。
W1決定部222−1は、そこに入力されるB/R値、B/G値、又はG/R値に応じた係数W1を決定し、乗算器223−1に出力する。乗算器223−1は、そこに入力されるB信号に、W1決定部222−1からの係数W1を乗じる。
W2決定部222−2は、そこに入力されるB/R値、B/G値、又はG/R値に応じた係数W2を決定し、乗算器223−2に出力する。乗算器223−2は、そこに入力されるG信号に、W2決定部222−2からの係数W2を乗じる。
W3決定部222−3は、そこに入力されるB/R値、B/G値、又はG/R値に応じた係数W3を決定し、乗算器223−3に出力する。乗算器223−3は、そこに入力されるR信号に、W3決定部222−3からの係数W3を乗じる。
ここで、B信号、G信号、R信号の各値のそれぞれに対し、係数W1,係数W2,係数W3をそれぞれ乗じる理由について説明する。図12には、PPFD値と、RGBの色成分の値との関係を示している。図12のAは、縦軸を分光放射輝度(W/sr・m2/nm)とし、横軸を波長(nm)としたときの屋外における太陽光の分光特性を示している。また、図12のBは、縦軸をRGB信号の信号レベルとし、横軸を波長(nm)としたときの図10の配列パターン201Aのカラーフィルタを備えたセンサから出力されるRGB信号を示している。
図12のAにおいては、時間や季節、天候などの条件に応じた太陽光の分光特性として、夏の太陽光、夕方の太陽光、日陰の太陽光、及びくもりの太陽光の分光特性を示している。このとき、PPFD値は、太陽光の各波長のレベルに、各波長を乗じた値の積分値として得ることができる。すなわち、PPFD値は、次の式(2)により算出される。
Figure 0006764577
・・・(2)
なお、この式(2)において、Aは、分光放射輝度(W/sr・m2/nm)を表し、λ(nm)は、波長を表している。また、λ=400nm〜700nmは、光合成有効光量子束密度(PPFD)の葉緑素の吸収波長に対応している。さらに、C1は、係数である。
図12のAにおいては、夏の太陽光のPPFD値として1500umol、夕方の太陽光のPPFD値として660umol、日陰の太陽光PPFD値として500umol、くもりの太陽光のPPFD値として100umolがそれぞれ算出されている。このように、太陽光の分光特性、具体的には、波長を横軸、分光放射輝度を縦軸とし、分光放射輝度を0〜1の範囲に正規化した場合のグラフの傾きによって、PPFD値は大きく異なっている。
ここで、図12のBに示すように、図10の配列パターン201Aでは、入射光が、B,G,Rの画素ごとに対応する波長帯域の信号が積分された値が、センサから出力される。そして、RGBの信号から、PPFD値を求めるためには、B信号、G信号、R信号の各値に対し、それぞれの係数W1,係数W2,係数W3を乗じて、PPFD値として求められるべき値と同等の結果が得られるように、係数W1,係数W2,係数W3を制御すればよい。
また、指標演算装置20では、光学フィルタ201が、IRカットフィルタとRGBカラーフィルタから構成されるため、センサ202からの出力がRGBの信号となる。そのため、指標演算装置20においても、B信号、G信号、R信号の各値に対し、それぞれの係数W1,係数W2,係数W3を乗じて、PPFD値として求められるべき値と同等の結果が得られるように、係数W1,係数W2,係数W3を制御すればよいことになる。すなわち、指標演算装置20においては、次の式(3)の関係を満たすように、係数W1,係数W2,係数W3を制御すればよいと言える。
Figure 0006764577
・・・(3)
なお、この式(3)において、B,G,Rは、B信号,G信号,R信号の各値をそれぞれ表し、W1,W2,W3は、係数W1,係数W2,係数W3をそれぞれ表している。また、C2は、係数である。
ここで、図11の信号処理部204において、W1決定部222−1は、B/R値、B/G値、又はG/R値に応じた係数W1を決定している。同様に、W2決定部222−2は、B/R値、B/G値、又はG/R値に応じた係数W2を決定し、W3決定部222−3は、B/R値、B/G値、又はG/R値に応じた係数W3を決定している。
すなわち、W1決定部222−1乃至W3決定部222−3では、センサ202から得られるB信号、G信号、R信号の各値から、B信号とR信号との比、B信号とG信号との比、又はG信号とR信号との比を算出することで、その比の値(B/R値、B/G値、又はG/R値)から、太陽光の分光特性の傾き(に相当する値)を得ることができる。
そして、指標演算装置20の処理部22においては、記憶部206に、太陽光の分光特性の傾き(B/R値、B/G値、又はG/R値から得られる分光特性の傾き)と、係数W1,係数W2,係数W3とを対応付けたルックアップテーブル(LUT)を記憶しておくようにする。これにより、W1決定部222−1乃至W3決定部222−3では、このルックアップテーブルから、B/R値、B/G値、又はG/R値から得られる分光特性の傾きに応じた係数W1乃至係数W3を決定することができる。
すなわち、W1決定部222−1では、ルックアップテーブルを参照することで、B/R値等から得られた分光特性の傾きに応じた係数W1が決定される。その結果、乗算器223−1では、B信号に、W1決定部222−1により決定された係数W1が乗じられ、B信号のPPFD値(W1×B)が求められる。
また、W2決定部222−2では、ルックアップテーブルを参照することで、B/R値等から得られた分光特性の傾きに応じた係数W2が決定される。その結果、乗算器223−2では、G信号に、W2決定部222−2により決定された係数W2が乗じられ、G信号のPPFD値(W2×G)が求められる。
また、W3決定部222−3では、ルックアップテーブルを参照することで、B/R値等から得られた分光特性の傾きに応じた係数W3が決定される。その結果、乗算器223−3では、R信号に、W3決定部222−3により決定された係数W3が乗じられ、R信号のPPFD値(W3×R)が求められる。
そして、信号処理部204では、上述の式(3)に従い、乗算器223−1からの出力(W1×B)と、乗算器223−2からの出力(W2×G)と、乗算器223−3からの出力(W3×R)が加算されることで、PPFD値(W1×B + W2×G + W3×R)が算出される。
(PPFD値算出処理)
次に、図13のフローチャートを参照して、図10の指標演算装置20により実行される、第2の実施の形態のPPFD値算出処理の流れについて説明する。
なお、第2の実施の形態のPPFD値算出処理(図13)は、上述した第1の実施の形態のPPFD値算出処理(図4)と比べて、リファレンスエリアの日向と日陰のPPFD値を算出する処理が異なるが、それ以外の処理は基本的に同様の処理が行われる。すなわち、図13のフローチャートの処理と、図4のフローチャートの処理を比べれば、図13のステップS203の処理と、図4のステップS103の処理とでは、処理の内容が異なるが、図13のステップS201,S202,S204乃至S208と、図4のステップS101,S102,S104乃至S108では、同様の処理が行われる。
したがって、以下の説明では、リファレンスエリアの日向と日陰のPPFD値を算出するためのステップS203の処理を中心に説明する。ここで、図14は、図13のステップS203に対応する、リファレンスエリアPPFD値算出処理の詳細を説明するフローチャートである。
ステップS211において、信号処理部204は、センサ202からの測定値に応じたRGB対応画像のB信号、G信号、R信号の各値を取得する。
なお、ステップS211で処理されるRGB対応画像は、センサ202の前段に設けられた、IRカットフィルタとRGBカラーフィルタの順で入射光を透過させる光学フィルタ201を通過した光から得られる、RGB信号に応じた画像である。
ステップS212において、信号処理部204は、ステップS211の処理で取得されたB信号、G信号、R信号の各値に基づいて、B/R値、B/G値、又はG/R値を算出する。
より具体的には、B/R値算出部221−1では、B信号とR信号から、B/R値が算出される。また、B/G値算出部221−2では、B信号とG信号から、B/G値が算出される。さらに、G/R値算出部221−3では、G信号とR信号から、G/R値が算出される。
ステップS213において、信号処理部204は、記憶部206に記憶されたルックアップテーブルを参照して、ステップS212の処理で算出されたB/R値、B/G値、又はG/R値に応じた係数W1,係数W2,係数W3を決定する。
より具体的には、W1決定部222−1では、B/R値、B/G値、又はG/R値に応じた太陽光の分光特性の傾きが得られ、ルックアップテーブルから、その分光特性の傾きに応じた係数W1が決定される。同様に、W2決定部222−2とW3決定部222−3では、B/R値等に応じた太陽光の分光特性の傾きが得られ、ルックアップテーブルから、それらの分光特性の傾きに応じた係数W2と係数W3が決定される。
ステップS214において、信号処理部204は、ステップS211の処理で取得されたB信号、G信号、R信号の各値に対し、ステップS213の処理で決定されたそれぞれの係数W1,係数W2,係数W3を乗じて、リファレンスエリアのPPFD値を算出する。
より具体的には、乗算器223−1では、B信号に、係数W1が乗じられる。また、乗算器223−2では、G信号に、係数W2が乗じられる。さらに、乗算器223−3では、R信号に、係数W3が乗じられる。そして、信号処理部204では、乗算器223−1からの出力(W1×B)と、乗算器223−2からの出力(W2×G)と、乗算器223−3からの出力(W3×R)とが加算され、リファレンスエリアのPPFD値(W1×B + W2×G + W3×R)が求められる。
ただし、ここでは、図13のステップS202の処理で、リファレンスエリアにおける日向の領域と日陰の領域が分離されているので、日向の領域と日陰の領域のそれぞれについて、ステップS211乃至S214の処理が行われる。その結果、リファレンスエリアの日向の領域のPPFD値と、リファレンスエリアの日陰の領域のPPFD値がそれぞれ算出されることになる。
ステップS214の処理が終了すると、処理は、図13のステップS203に戻り、それ以降の処理が実行される。
すなわち、ステップS204においては、植生エリアの日向度と日陰度が算出される。そして、ステップS205においては、ステップS203の処理で算出されたリファレンスエリアの日向の領域と日陰の領域のPPFD値と、ステップS204の処理で算出された植生エリアの日向度と日陰度に対して、上述した式(1)を適用することで、植生エリアの日向と日陰のPPFD値が算出されることになる。
ステップS206において、信号処理部204又は出力部205は、ステップS205の処理で算出された植生エリアのPPFD値を蓄積する。
ステップS207においては、ステップS206の処理で蓄積されたPPFD値を出力するかどうかが判定される。
ステップS207において、PPFD値を出力しないと判定された場合、処理は、ステップS201に戻り、ステップS201乃至S207の処理が繰り返される。これにより、指標演算装置20では、その状態が時間や季節、天候などに応じて大きく変化する陰エリア2の影響で、日照状況が大きく変化する植生エリア1のPPFD値が、時系列で蓄積されることになる。
そして、ステップS207において、PPFD値を出力すると判定された場合、処理は、ステップS208に進められる。ステップS208において、出力部205は、ステップS206の処理で蓄積された植生エリアのPPFD値を処理(集計)して、出力する。
以上、第2の実施の形態のPPFD値算出処理の流れについて説明した。ここで、図15乃至図20を参照して、第2の実施の形態のPPFD値算出処理(図13)をより具体的に説明する。ただし、第2の実施の形態で用いられるルックアップテーブルは、リファレンスエリアとして、グレー反射板などの分光反射特性がフラットとなるリファレンスエリアを用いた場合と、アンツーカなどの分光反射率特性がフラットではないリファレンスエリアを用いた場合とでは、その内容が異なる。
そこで、以下の説明では、まず、図15乃至図17を参照して、分光反射特性がフラットなリファレンスエリアであるグレー反射板を用いた場合のPPFD値の算出の例を説明してから、その後、図18乃至図20を参照して、分光反射特性がフラットではないリファレンスエリアであるアンツーカを用いた場合のPPFD値の算出の例を説明するものとする。なお、ここで説明するPPFD値は、図13のステップS203の処理で算出されるリファレンスエリアのPPFD値に相当するものである。
(グレー反射板を用いた場合のPPFD値の算出の例)
まず、図15乃至図17を参照して、リファレンスエリアとして、グレー反射板を用いた場合のPPFD値の算出の例について説明する。図15は、縦軸を分光放射輝度(W/sr・m2/nm)とし、横軸を波長(nm)とした場合に、グレー反射板を用いたときの太陽光の分光特性の例を示している。図15のAの分光特性は、右上がりの直線からなり、夕方の日向において現れる傾向がある。また、図15のBの分光特性は、ほぼ一定の値からなり、日没後の分光特性で現れる傾向がある。さらに、図15のCの分光特性は、右下がりの直線からなり、日陰の分光特性で現れる傾向がある。このように、グレー反射板を用いた場合には、上述した図5のAに示したようにその分光反射特性がフラットになるため、太陽光の分光特性は直線で表される。
図16は、グレー反射板を用いた場合のルックアップテーブルの例を示している。図16において、横軸は、B/R値から得られる太陽光の分光特性の傾きを表し、縦軸は、係数W1,係数W2,係数W3の値を表している。すなわち、このルックアップテーブルでは、太陽光の分光特性の傾きとして得られる値(B/R値)と、係数W1,係数W2,係数W3とが対応付けられている。
ここで、例えば、図15のAの夕方の日向の分光特性の太陽光のとき、指標演算装置20では、測定部21によりセンシングが行われ、信号処理部204によって、約0.3であるB/R値が算出されるものとする。このとき、信号処理部204(のW1決定部222−1乃至W3決定部222−3)は、図16のルックアップテーブルを参照することで、約0.3であるB/R値に対応した係数として、458である係数W1,553である係数W2,653である係数W3を決定する(図中の点線D1)。
信号処理部204(の乗算器223−1乃至乗算器223−3)では、B信号に458である係数W1、G信号に553である係数W2、R信号に653である係数W3がそれぞれ乗じられる。その結果、図17のAに示すように、B信号のPPFD値(W1×B)として、80umolが算出され、G信号のPPFD値(W2×G)として、207umolが算出され、R信号のPPFD値(W3×R)として、373umolが算出される。そして、それらのPPFD値(W1×B,W2×G,W3×R)を加算することで、夕方の日向のPPFD値として、約660umolが算出される。
また、図15のBの日没後の分光特性の太陽光のとき、指標演算装置20では、測定部21によりセンシングが行われ、信号処理部204によって、約1.0であるB/R値が算出されるものとする。このとき、信号処理部204は、図16のルックアップテーブルを参照することで、約1.0であるB/R値に対応した係数として、455である係数W1,552である係数W2,650である係数W3を決定する(図中の点線D2)。
指標演算装置20では、B信号に455である係数W1、G信号に552である係数W2、R信号に650である係数W3がそれぞれ乗じられる。その結果、図17のBに示すように、B信号のPPFD値(W1×B)として、27umolが算出され、G信号のPPFD値(W2×G)として、33umolが算出され、R信号のPPFD値(W3×R)として、40umolが算出される。そして、それらのPPFD値(W1×B,W2×G,W3×R)を加算することで、日没後のPPFD値として、約100umolが算出される。
さらに、図15のCの日陰の分光特性の太陽光のとき、指標演算装置20では、測定部21によりセンシングが行われ、信号処理部204によって、約3.3であるB/R値が算出されるものとする。このとき、信号処理部204は、図16のルックアップテーブルを参照することで、約3.3であるB/R値に対応した係数として、445である係数W1,550である係数W2,639である係数W3を決定する(図中の点線D3)。
指標演算装置20では、B信号に445である係数W1、G信号に550である係数W2、R信号に639である係数W3がそれぞれ乗じられる。その結果、図17のCに示すように、B信号のPPFD値(W1×B)として、224umolが算出され、G信号のPPFD値(W2×G)として、178umolが算出され、R信号のPPFD値(W3×R)として、98umolが算出される。そして、それらのPPFD値(W1×B,W2×G,W3×R)を加算することで、日没後のPPFD値として、約500umolが算出される。
このように、リファレンスエリアとしてグレー反射板を用いた場合に、図15に示した分光特性を有する太陽光となるとき、指標演算装置20の信号処理部204では、図16のルックアップテーブルを参照することで、測定部21の測定値から得られるB/R値(B/R値から得られる太陽光の分光特性の傾き)に応じた係数W1,係数W2,係数W3が決定される(図14のS212,S213)。
そして、信号処理部204では、この係数を、B信号、G信号、R信号の各値に乗じることで、図17に示したリファレンスエリア(グレー反射板)のPPFD値を算出することができる(図14のS214)。この場合において、測定部21内では、測定信号(測定値)が、B,G,Rの画素ごとの波長帯域の信号が積分された形で取得される一方で、処理部22内で算出されるPPFD値も、それぞれの波長帯域で積分されたPPFD値となっている。
また、リファレンスエリアとしてグレー反射板を用いた場合における、図15に示した太陽光ごとの分光特性の傾きと、図17に示した太陽光ごとのB信号、G信号、R信号のPPFD値とは、あらかじめ求めておくことが可能な値(既知の値)となる。そのため、それらの既知の値に基づいて、係数W1,係数W2,係数W3を求めることで、図16のグレー反射板を用いた場合のルックアップテーブルを作成して、指標演算装置20の記憶部206にあらかじめ記憶しておくことが可能となる。
なお、図15乃至図17の例では、太陽光の分光特性の傾きを得るために、B/R値を用いたが、B/G値又はG/R値を用いてもよく、B/R値、B/G値、及びG/R値の少なくとも1つの値が用いられる。また、図17のA乃至図17のCのPPFD値は、それぞれのPPFD値を比較し易いように正規化しており、図17のAでは、正規化により約1/40に調整され、図17のBでは、正規化により約1/4に調整され、図17のCでは、正規化により約1/20に調整されている。
(アンツーカを用いた場合のPPFD値の算出の例)
次に、図18乃至図20を参照して、リファレンスエリアとして、アンツーカを用いた場合のPPFD値の算出の例について説明する。上述した図5のBに示したように、アンツーカの分光反射特性は、フラットにはならないため、指標演算装置20の測定部21の出力は、アンツーカによる反射率の影響を受けたものとなる。
そのため、上述した図15のA乃至図15のCでは、分光反射特性がフラットとなるグレー反射板を用いた場合の太陽光の分光特性を示したが、この線形な分光特性が、アンツーカを用いた場合には、反射光の影響を受けて、図18のA乃至図18のCに示すような非線形な分光特性に変化する。すなわち、図18のAは、夕方の日向において現れる傾向がある分光特性を示している。また、図18のBは、日没後に現れる傾向がある分光特性を示し、図18のCは、日陰に現れる傾向がある分光特性を示している。なお、図18においても、図15と同様に、縦軸を分光放射輝度(W/sr・m2/nm)とし、横軸を波長(nm)としている。
図19は、アンツーカを用いた場合のルックアップテーブルの例を示している。図19のルックアップテーブルでは、図16と同様に、太陽光の分光特性の傾きとして得られる値(B/R値)と、係数W1,係数W2,係数W3とが対応付けられている。
ここで、例えば、図18のAの夕方の日向の分光特性の太陽光のとき、信号処理部204では、約0.1であるB/R値が算出されるものとする。このとき、信号処理部204は、図19のルックアップテーブルを参照することで、約0.1であるB/R値に対応した係数として、457である係数W1,325である係数W2,189である係数W3を決定する(図中の点線D1)。
信号処理部204では、B信号に457である係数W1、G信号に325である係数W2、R信号に189である係数W3がそれぞれ乗じられる。その結果、図20のAに示すように、B信号のPPFD値として80umol,G信号のPPFD値として207umol,R信号のPPFD値として373umolがそれぞれ算出され、それらを加算することで、夕方の日向のPPFD値として、約660umolが算出される。
また、図18のBの日没後の分光特性の太陽光のとき、信号処理部204では、約0.2であるB/R値が算出されるものとする。このとき、信号処理部204は、図19のルックアップテーブルを参照することで、約0.2であるB/R値に対応した係数として、546である係数W1,333である係数W2,160である係数W3を決定する(図中の点線D2)。
信号処理部204では、B信号に546である係数W1、G信号に333である係数W2、R信号に160である係数W3がそれぞれ乗じられる。その結果、図20のBに示すように、B信号のPPFD値として27umol,G信号のPPFD値として33umol,R信号のPPFD値として40umolがそれぞれ算出され、それらを加算することで、日没後のPPFD値として、約100umolが算出される。
さらに、図18のCの日陰の分光特性の太陽光のとき、信号処理部204では、約1.0であるB/R値が算出されるものとする。このとき、信号処理部204は、図19のルックアップテーブルを参照することで、約1.0であるB/R値に対応した係数として、444である係数W1,358である係数W2,190である係数W3を決定する(図中の点線D3)。
信号処理部204では、B信号に444である係数W1、G信号に358である係数W2、R信号に190である係数W3がそれぞれ乗じられる。その結果、図20のCに示すように、B信号のPPFD値として224umol,G信号のPPFD値として178umol,R信号のPPFD値として98umolがそれぞれ算出され、それらを加算することで、日没後のPPFD値として、約500umolが算出される。
このように、リファレンスエリアとしてアンツーカを用いた場合に、図18に示した分光特性を有する太陽光となるとき、指標演算装置20の信号処理部204では、図19のルックアップテーブルを参照することで、測定部21の測定値から得られるB/R値に応じた係数W1,係数W2,係数W3が決定される(図14のS212,S213)。そして、信号処理部204では、この係数を、B信号、G信号、R信号の各値に乗じることで、図20に示したリファレンスエリア(アンツーカ)のPPFD値を算出することができる(図14のS214)。
ここで、図20に示したPPFD値は、上述した図17に示したPPFD値と同一の値となっている。すなわち、リファレンスエリアとして、アンツーカを用いた場合には、反射光の影響を受けて、測定部21の出力が、グレー反射板を用いた場合とは異なるが、アンツーカを用いた場合に対応したルックアップテーブル(図19)を用いることで、最終的に得られるPPFD値(図20)は、グレー反射板を用いた場合のPPFD値(図17)と同じ結果が得られることになる。
なお、図20においても、図17と同様に、図20のA乃至図20のCのPPFD値を比較し易いように正規化しており、図20のAでは、正規化により約1/40に調整され、図20のBでは、正規化により約1/4に調整され、図20のCでは、正規化により約1/20に調整されている。
また、リファレンスエリアとしてアンツーカを用いた場合における、図18に示した太陽光ごとの分光特性の傾きと、図20に示した太陽光ごとのB信号、G信号、R信号のPPFD値とは、あらかじめ求めておくことが可能な値(既知の値)となる。そのため、それらの既知の値に基づいて、係数W1,係数W2,係数W3を求めることで、図19のアンツーカを用いた場合のルックアップテーブルを作成して、指標演算装置20の記憶部206にあらかじめ記憶しておくことが可能となる。
(PPFD値の集計の例)
また、第2の実施の形態においても、上述した第1の実施の形態と同様に、PPFD値算出処理(図13)によって、リファレンスエリアのPPFD値から、植生エリア1のPPFD値が算出され、蓄積され続けているため(S201乃至S206)、このようにして時系列で蓄積されたPPFD値を、植生エリア1における所定の領域ごとに集計することができる(S208)。そして、各時間帯における、注目領域(例えば図8の注目領域A1乃至注目領域A5)ごとのPPFD値を提示したり、あるいは、植生エリア1の分割された分割領域ごとに、PPFD値の1日の平均値を提示したりすることができる(図9の3次元のグラフ)。
以上、第2の実施の形態について説明した。第2の実施の形態では、測定対象領域(例えば、図6の植生エリア1)と、基準反射領域(例えば、図6のリファレンスエリア3)を、センサ202によりセンシングして得られる測定値(B信号、G信号、R信号の各値)に、あらかじめ作成されたテーブル(図16又は図19のルックアップテーブル)から得られる係数(係数W1,係数W2,係数W3)を乗じることで、基準反射領域の基準指標(PPFD値)を算出し、当該基準反射領域の基準指標(PPFD値)を用いて、測定対象領域の測定対象領域指標(PPFD値)を算出することができる。
すなわち、センサ202は、複数の画素を有するため、測定対象領域と基準反射領域を、画像(RGB対応画像)として撮像することができ、そのような画像の解析結果から、測定対象領域の測定対象領域指標を算出することができる。そのため、例えば、スタジアムの植生エリア1のような広い範囲であっても、スタジアムの植生エリア1の全体を俯瞰するような画像を撮像して解析することで、植生エリア1のPPFD値を算出することが可能となる。これにより、スタジアムにおける芝の管理や、精密農業における植物の管理など、植生の厳密な管理が必要となる場面にも十分に対応することができる。
また、スタジアムの植生エリア1(図6)にかかる陰エリア2(図6)は、その状態が時間や季節、天候などに応じて大きく変化するものであるが、第2の実施の形態においては、基準反射領域(リファレンスエリア)として、日向のリファレンスエリア3−1(図6)と、日陰のリファレンスエリア3−2(図6)を用い、植生エリア1において、日向と日陰に応じたPPFD値(日向基準指標と日陰基準指標)を算出することができる。そのため、陰エリア2の状態にかかわらず、スタジアムの植生エリア1のような広い領域の日照状況を、正確に把握することが可能となる。
また、光学フィルタ201は、IRカットフィルタとRGBカラーフィルタからなり、PPFD値に対応した特殊な光学フィルタを用いる必要はない。
すなわち、指標演算装置20は、例えば、特殊な光学フィルタを持たない一般的なデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、撮像機能を有する情報端末装置等の撮像装置として構成されるようにすることができる。換言すれば、この種の撮像装置が、信号処理部204の機能と、記憶部206に記憶されたルックアップテーブル(図16又は図19)を有していれば、図13のPPFD値算出処理を実行することが可能となる。そのため、特別な機器を用いずに、低コストで、植生エリア1のPPFD値を算出することが可能となる。
なお、指標演算装置20が通信機能を有している場合には、当該指標演算装置20に対し、インターネット等の通信網を介して、外部のサーバから、ルックアップテーブルが提供されるようにしてもよい。
<4.変形例>
(指標演算システムの構成)
上述した説明では、図3や図10に示したように、指標演算装置10や指標演算装置20が、すべての機能を有する場合の構成について説明したが、指標演算装置10や指標演算装置20の一部の機能を、他の装置が有するようにしてもよい。
例えば、図21には、測定装置40と処理装置50から構成される指標演算システム30の構成が示されている。図21の指標演算システム30において、測定装置40は、測定部11(図3)又は測定部21(図10)に対応し、処理装置50は、処理部12(図3)又は処理部22(図10)に対応している。
測定装置40は、光学フィルタ401、センサ402、増幅器403、及び送信部404から構成される。光学フィルタ401乃至増幅器403は、光学フィルタ101乃至増幅器103(図3)又は光学フィルタ201乃至増幅器203(図10)に対応している。送信部404は、増幅器403から出力される測定信号(測定値)を、伝送路60を介して、処理装置50に送信する。
処理装置50は、受信部501、信号処理部502、及び出力部503から構成される。受信部501は、測定装置40から、伝送路60を介して送信されてくる、測定信号(測定値)を受信し、信号処理部502に供給する。
信号処理部502乃至出力部503は、信号処理部104乃至出力部105(図3)又は信号処理部204乃至出力部205(図10)に対応している。すなわち、信号処理部502は、PPFD値算出処理(図4)又はPPFD値算出処理(図13)を実行して、植生エリア等の測定対象領域のPPFD値を算出する。
なお、伝送路60は、例えば、インターネットや電話回線等の通信網とされ、測定装置40と処理装置50が、共に通信機能を有することで、所定の規格に準拠した無線通信又は有線通信を利用して、データをやりとりすることができる。例えば、処理装置50がインターネット上に設けられたサーバである場合、測定装置40は、インターネットを介して処理装置50にアクセスし、データを送信することになる。さらに、データは、光ディスクや半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体を介してやりとりされるようにしてもよい。
また、処理装置50は、PPFD値を処理して得られる数値データや画像データを、ディスプレイ等の表示装置や半導体メモリ等の記憶装置などの外部の装置に出力するほか、処理装置50に、ディスプレイ等の表示部が設けられている場合には、当該表示部に、PPFD値に対応した画像を表示させることができる。また、処理装置50に、半導体メモリ等の記憶部が設けられている場合には、当該記憶部に、PPFD値の数値データや画像データを記憶させることができる。
指標演算システム30は、以上のように構成される。
(測定装置の具体例)
図22には、図21の測定装置40の具体例として、定点観測を行う定点測定装置70と、移動観測を行う移動測定装置80を例示している。
図22のAに示した定点測定装置70は、固定脚71によって、測定対象領域(例えば植生エリア)をセンシングすることが可能な位置に固定され、そこで測定された測定信号(測定値)を、伝送路60を介して処理装置50(図21)に送信する。処理装置50は、定点測定装置70から送信されてくる測定信号を処理することで、定点測定装置70により定点測定された測定対象領域の測定対象領域指標(PPFD値)を求めることができる。
図22のBに示した移動測定装置80は、例えば無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)であって、プロペラ状の回転翼81が回転することで飛行し、上空から、測定対象領域(例えば植生エリア)をセンシング(空撮)する。移動測定装置80は、そこで測定された測定信号(測定値)を、伝送路60を介して処理装置50(図21)に送信する。処理装置50は、移動測定装置80から送信されてくる測定信号を処理することで、移動測定装置80により移動測定された測定対象領域の測定対象領域指標(PPFD値)を求めることができる。
なお、移動測定装置80は、無線操縦のほか、例えば、飛行ルートを座標データとしてあらかじめ記憶しておくことで、GPS(Global Positioning System)などの位置情報を用いて自律飛行するようにしてもよい。また、図22のBでは、移動測定装置80が、回転翼81を有する回転翼機であるとして説明したが、移動測定装置80は、固定翼機であってもよい。
また、測定装置40は、人工衛星に搭載されるようにしてもよい。この人工衛星において、測定装置40によるセンシング(人工衛星からの撮像)で得られる測定信号(例えば衛星画像に応じた測定値)は、所定の通信経路を介して処理装置50(図21)に送信される。処理装置50は、人工衛星に搭載された測定装置40から送信されてくる測定信号を処理することで、人工衛星から測定された測定対象領域(例えば植生エリア)の測定対象領域指標(PPFD値)を求めることができる。
(基準反射板の配置例)
上述した説明では、反射率が既知の基準反射領域(リファレンスエリア)として、グレー反射板やアンツーカ等のリファレンスエリア3(図6)を利用する場合を説明したが、基準反射領域は、据え置きの領域に限らず、移動可能な領域であってもよい。ここでは、基準反射領域を有する移動可能な板を、基準反射板(基準反射物)と称する。
図23には、撮像装置90の前方に、基準反射板91を取り付けた場合の例を示している。なお、撮像装置90は、指標演算装置10(図3)、指標演算装置20(図10)、又は測定装置40(図21)に対応する構成を有している。
図23のAにおいて、撮像装置90に設けられた棒状の部材の先端(測定対象領域側の先端)には、円形の形状からなる基準反射板91が取り付けられている。また、図23のBには、撮像装置90によりセンシングされる対象物(被写体)として、測定対象領域としてのスタジアムの植生エリア(芝生)と、円形の形状からなる基準反射板91とが、同一の画角内に存在していることを示している。これにより、基準反射領域として、据え置きの領域ではなく、基準反射板91を用いる場合でも、測定対象領域と基準反射板91とを同時にセンシングして、測定対象領域(植生エリア)の測定対象領域指標(PPFD値)を求めることができる。
なお、基準反射板91としては、所定の反射率を有する基準反射板を作成し、それを利用するようにしてもよい。この場合においても、基準反射板は、任意の位置に設置することが可能であるが、例えば、図23に示したように、測定対象領域と同時にセンシング可能な位置に設置することができる。また、基準反射領域(基準反射板)は、測定対象領域とは時間的に別のタイミングでセンシングしてもよい。
(センサの具体例)
上述した説明では、センサ102(図3)又はセンサ202(図10)が、複数の画素が2次元配列された画素アレイ部を有するセンサであるとして説明したが、このセンサとしては、例えば1次元のラインセンサやイメージセンサ等の各種のセンサを含めることができる。
(ルックアップテーブルの以外の例)
上述した説明では、第2の実施の形態において、係数Wは、ルックアップテーブルで対応付けられた値から決定されるとして説明したが、係数Wの決定方法は、他の方法であってもよく、例えば、係数Wは、線形又は非線形の方程式を解くことにより求めるようにしてもよい。また、このとき、当該方程式の係数が、ルックアップテーブルから得られるようにしてもよい。
<5.コンピュータの構成>
上述した一連の処理(PPFD値算出処理)は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。図24は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
コンピュータ1000において、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003は、バス1004により相互に接続されている。バス1004には、さらに、入出力インターフェース1005が接続されている。入出力インターフェース1005には、入力部1006、出力部1007、記録部1008、通信部1009、及び、ドライブ1010が接続されている。
入力部1006は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部1007は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部1008は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部1009は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ1010は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記憶媒体1011を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータ1000では、CPU1001が、ROM1002や記録部1008に記録されているプログラムを、入出力インターフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ1000(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記憶媒体1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータ1000では、プログラムは、リムーバブル記憶媒体1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インターフェース1005を介して、記録部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記録部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記録部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上述した複数の実施の形態の全て又は一部を組み合わせた形態を採用することができる。
なお、本技術は、以下のような構成をとることができる。
(1)
基準反射領域に対するセンシングで得られる前記基準反射領域の測定値に基づいて、前記基準反射領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向基準指標と、前記基準反射領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰基準指標とからなる基準指標を算出し、
測定対象領域に対するセンシングで得られる前記測定対象領域の測定値、及び前記基準指標に基づいて、前記測定対象領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向測定対象領域指標と、前記測定対象領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰測定対象領域指標とからなる測定対象領域指標を算出する
算出部を備える
情報処理装置。
(2)
前記算出部は、
前記測定対象領域の測定値に基づいて、前記測定対象領域を複数の領域に分割した分割領域ごとに、日向と日陰の度合いを算出し、
前記分割領域ごとの日向と日陰の度合い、及び前記基準指標に基づいて、前記日向測定対象領域指標と前記日陰測定対象領域指標を算出する
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記基準反射領域の測定値と、前記測定対象領域の測定値は、IRカットフィルタとRGBカラーフィルタとを含む光学フィルタを通過した光をセンシングすることで得られる
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記算出部は、前記基準反射領域の測定値から得られる値と、前記基準指標を算出するための係数とを対応付けたテーブルに基づいて、前記日向基準指標と前記日陰基準指標とを算出する
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記係数は、前記基準反射領域の測定値から得られる光の分光特性の傾きに応じた値であり、
前記算出部は、前記基準反射領域の測定値に、前記係数を乗じることで、前記日向基準指標と前記日陰基準指標とを算出する
前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記測定値は、B成分、G成分、及びR成分からなり、
前記算出部は、
前記B成分、前記G成分、及び前記R成分から、前記B成分と前記R成分の比、前記B成分と前記G成分の比、及び前記G成分と前記R成分の比を算出し、
前記B成分と前記R成分の比、前記B成分と前記G成分の比、及び前記G成分と前記R成分の比に基づいて、前記テーブルから、B成分、G成分、及びR成分の係数を決定し、
前記B成分の測定値に前記B成分の係数、前記G成分の測定値に前記G成分の係数、及び前記R成分の測定値に前記R成分の係数をそれぞれ乗じることで、前記日向基準指標と前記日陰基準指標とを、色成分ごとに算出する
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記基準反射領域の測定値と、前記測定対象領域の測定値は、各領域に入射する光に関する指標に対応した光学フィルタを通過した光をセンシングすることで得られる
前記(2)に記載の情報処理装置。
(8)
前記基準反射領域の測定値と、前記測定対象領域の測定値は、前記基準反射領域と前記測定対象領域とを同時にセンシングすることで得られる
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記測定対象領域は、植生に関する領域であり、
前記測定対象領域指標は、植物に入射する光が光合成にどれだけ作用するかを示す指標である
前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記測定対象領域指標は、光合成有効光量子束密度(PPFD:Photosynthetic Photon Flux Density)である
前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記光合成有効光量子束密度(PPFD)の値に応じた情報を出力する出力部をさらに備える
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記出力部は、前記植生に関する領域のうちの特定の領域内の植生の光合成有効光量子束密度(PPFD)に関する時間帯ごとの情報を出力する
前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記出力部は、前記植生に関する領域の各部分領域ごとの光合成有効光量子束密度(PPFD)に関する共通の時間の単位での情報を出力する
前記(11)に記載の情報処理装置。
(14)
前記基準反射領域及び前記測定対象領域に対するセンシングを行うセンサをさらに備える
前記(1)乃至(13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
前記センサは、2次元配列された複数の画素を有する
前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
基準反射領域に対するセンシングで得られる前記基準反射領域の測定値に基づいて、前記基準反射領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向基準指標と、前記基準反射領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰基準指標とからなる基準指標を算出し、
測定対象領域に対するセンシングで得られる前記測定対象領域の測定値、及び前記基準指標に基づいて、前記測定対象領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向測定対象領域指標と、前記測定対象領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰測定対象領域指標とからなる測定対象領域指標を算出する
ステップを含む
情報処理方法。
(17)
コンピュータを、
基準反射領域に対するセンシングで得られる前記基準反射領域の測定値に基づいて、前記基準反射領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向基準指標と、前記基準反射領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰基準指標とからなる基準指標を算出し、
測定対象領域に対するセンシングで得られる前記測定対象領域の測定値、及び前記基準指標に基づいて、前記測定対象領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向測定対象領域指標と、前記測定対象領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰測定対象領域指標とからなる測定対象領域指標を算出する
算出部を備える情報処理装置と
して機能させるためのプログラム。
10 指標演算装置, 11 測定部, 12 処理部, 20 指標演算装置, 21 測定部, 22 処理部, 30 測定システム, 40 測定装置, 50 処理装置, 70 定点測定装置, 80 移動測定装置, 90 撮像装置, 101 光学フィルタ, 102 センサ, 103 増幅部, 104 信号処理部, 105 出力部, 201 光学フィルタ, 201A,201B 配列パターン, 202 センサ, 203 増幅部, 204 信号処理部, 205 出力部, 206 記憶部, 221−1 B/R値算出部, 221−2 B/G値算出部, 221−3 G/R値算出部, 222−1 W1決定部, 222−2 W2決定部, 222−3 W3決定部, 223−1 乗算器, 223−2 乗算器, 223−3 乗算器, 401 光学フィルタ, 402 センサ, 403 増幅部, 404 送信部, 501 受信部, 502 信号処理部, 503 出力部, 1000 コンピュータ, 1001 CPU

Claims (17)

  1. 基準反射領域に対するセンシングで得られる前記基準反射領域の測定値に基づいて、前記基準反射領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向基準指標と、前記基準反射領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰基準指標とからなる基準指標を算出し、
    測定対象領域に対するセンシングで得られる前記測定対象領域の測定値、及び前記基準指標に基づいて、前記測定対象領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向測定対象領域指標と、前記測定対象領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰測定対象領域指標とからなる測定対象領域指標を算出する
    算出部を備える
    情報処理装置。
  2. 前記算出部は、
    前記測定対象領域の測定値に基づいて、前記測定対象領域を複数の領域に分割した分割領域ごとに、日向と日陰の度合いを算出し、
    前記分割領域ごとの日向と日陰の度合い、及び前記基準指標に基づいて、前記日向測定対象領域指標と前記日陰測定対象領域指標を算出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記基準反射領域の測定値と、前記測定対象領域の測定値は、IRカットフィルタとRGBカラーフィルタとを含む光学フィルタを通過した光をセンシングすることで得られる
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記算出部は、前記基準反射領域の測定値から得られる値と、前記基準指標を算出するための係数とを対応付けたテーブルに基づいて、前記日向基準指標と前記日陰基準指標とを算出する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記係数は、前記基準反射領域の測定値から得られる光の分光特性の傾きに応じた値であり、
    前記算出部は、前記基準反射領域の測定値に、前記係数を乗じることで、前記日向基準指標と前記日陰基準指標とを算出する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記測定値は、B成分、G成分、及びR成分を含み
    前記算出部は、
    前記B成分、前記G成分、及び前記R成分から、前記B成分と前記R成分の比、前記B成分と前記G成分の比、及び前記G成分と前記R成分の比を算出し、
    前記B成分と前記R成分の比、前記B成分と前記G成分の比、及び前記G成分と前記R成分の比に基づいて、前記テーブルから、B成分、G成分、及びR成分の係数を決定し、
    前記B成分の測定値に前記B成分の係数、前記G成分の測定値に前記G成分の係数、及び前記R成分の測定値に前記R成分の係数をそれぞれ乗じることで、前記日向基準指標と前記日陰基準指標とを、色成分ごとに算出する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記基準反射領域の測定値と、前記測定対象領域の測定値は、各領域に入射する光に関する指標に対応した光学フィルタを通過した光をセンシングすることで得られる
    請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記基準反射領域の測定値と、前記測定対象領域の測定値は、前記基準反射領域と前記測定対象領域とを同時にセンシングすることで得られる
    請求項1乃至7のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記測定対象領域は、植生に関する領域であり、
    前記測定対象領域指標は、植物に入射する光が光合成にどれだけ作用するかを示す指標である
    請求項1乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 前記測定対象領域指標は、光合成有効光量子束密度(PPFD:Photosynthetic Photon Flux Density)である
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記光合成有効光量子束密度(PPFD)の値に応じた情報を出力する出力部をさらに備える
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記出力部は、前記植生に関する領域のうちの特定の領域内の植生の光合成有効光量子束密度(PPFD)に関する時間帯ごとの情報を出力する
    請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記出力部は、前記植生に関する領域の各部分領域ごとの光合成有効光量子束密度(PPFD)に関する共通の時間の単位での情報を出力する
    請求項11に記載の情報処理装置。
  14. 前記基準反射領域及び前記測定対象領域に対するセンシングを行うセンサをさらに備える
    請求項1乃至13のいずれかに記載の情報処理装置。
  15. 前記センサは、2次元配列された複数の画素を有する
    請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 情報処理装置の情報処理方法において、
    前記情報処理装置が、
    基準反射領域に対するセンシングで得られる前記基準反射領域の測定値に基づいて、前記基準反射領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向基準指標と、前記基準反射領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰基準指標とからなる基準指標を算出し、
    測定対象領域に対するセンシングで得られる前記測定対象領域の測定値、及び前記基準指標に基づいて、前記測定対象領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向測定対象領域指標と、前記測定対象領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰測定対象領域指標とからなる測定対象領域指標を算出する
    ステップを含む
    情報処理方法。
  17. コンピュータを、
    基準反射領域に対するセンシングで得られる前記基準反射領域の測定値に基づいて、前記基準反射領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向基準指標と、前記基準反射領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰基準指標とからなる基準指標を算出し、
    測定対象領域に対するセンシングで得られる前記測定対象領域の測定値、及び前記基準指標に基づいて、前記測定対象領域における日向の領域に入射する光に関する指標である日向測定対象領域指標と、前記測定対象領域における日陰の領域に入射する光に関する指標である日陰測定対象領域指標とからなる測定対象領域指標を算出する
    算出部を備える情報処理装置と
    して機能させるためのプログラム。
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