JP6763298B2 - プリンター - Google Patents

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Description

本発明は、印字部を駆動させて印字を行うプリンターに関する。
電圧を電気機械変換して印字部を駆動する駆動素子を備え、当該駆動素子に駆動用の電力(電圧)を供給して印字部を駆動し、印刷媒体に文字等を印刷するプリンター(例えばドットインパクトプリンター)が知られている。この種のプリンターにおいては、従来、駆動素子への駆動用電力の供給が遮断されたのちに駆動素子において電気機械変換により生ずる逆起電圧を回生する逆起電圧回生回路が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−171024号公報
しかしながら、従来のプリンターでは、複数の駆動素子のそれぞれにおいて生ずる逆起電圧を1つの逆起電圧回生回路によって回生する構成とされている。このため、例えば高精細な印刷を行うなど、プリンターにおいて多数の駆動素子によって印字部が駆動される場合は、同時に多くの逆起電圧が発生する確率が高く、この多くの逆起電圧が1つの逆起電圧回生回路に供給されることがある。
このように、多くの逆起電圧が逆起電圧回生回路に供給される場合は、例えば電圧の重畳によって逆起電圧の電圧値が上昇したり、同時に大きな電流、すなわち多くの電荷が逆起電圧回生回路に流れ込んだりする確率が高くなる。このため、逆起電圧回生回路を構成する電気素子について、耐電圧を大きくしたり静電容量を大きくしたりする必要がある。
その結果、逆起電圧回生回路を構成する電気素子の外形サイズが大きくなり、その逆起電圧回生回路が実装された回路基板のサイズも大型化するため、プリンターを小型化することが難しくなるという課題がある。また、1つの逆起電圧回生回路において電圧の回生が行われる場合、供給される多くの逆起電圧に起因して逆起電圧回生回路自体の動作電圧に揺らぎが生じるために、回生される電圧の変動が大きくなってしまうという課題がある。
なお、印字部を駆動する駆動素子が少数(例えば1つ)の場合であっても、発生する逆起電圧において電荷量が多い(電流が大きい)場合は、逆起電圧回生回路を構成する電気素子について、耐電圧を大きくしたり静電容量を大きくしたりする必要があるため、プリンターを小型化することが難しくなるという課題が起こり得る。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型化を抑制するとともに、回生される電圧の変動が抑制される逆起電圧回生回路を備えたプリンターを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するプリンターは、印字部を駆動させて印字を行うプリンターであって、駆動用電力を電気機械変換して前記印字部を駆動する印字部駆動素子と、前記印字部駆動素子に前記駆動用電力を供給するか否かを切り換えるスイッチと、前記スイッチによる前記印字部駆動素子への前記駆動用電力の供給が遮断されたのちに前記印字部駆動素子において電気機械変換により生ずる逆起電圧を回生する逆起電圧回生回路と、前記逆起電圧回生回路と前記スイッチとが実装された回路基板と、を備え、前記逆起電圧回生回路は、第1逆起電圧回生回路と第2逆起電圧回生回路とを有し、前記第1逆起電圧回生回路は前記印字部駆動素子の前記逆起電圧を平滑化する第1平滑化コイルを有し、前記第2逆起電圧回生回路は前記印字部駆動素子の前記逆起電圧を平滑化する第2平滑化コイルを有し、前記回路基板の基板面上において、前記第1平滑化コイルと前記第2平滑化コイルとの間に前記スイッチが配置されて実装されている。
この構成によれば、2つ(複数)の逆起電圧回生回路によって、該逆起電圧回生回路を構成する電気素子の大型化を抑制するとともに、2つの平滑化コイルがスイッチを挟んで配置されることにより、2つの平滑化コイル間の干渉(磁気干渉)が抑制されるので、回生される電圧の変動が抑制される。
上記プリンターにおいて、前記スイッチは、複数の外面を有する形状を成し、前記回路基板の基板面に対して前記複数の外面のうち最も広い面積の主面が交差する姿勢で前記回路基板に実装されることが好ましい。
この構成によれば、主面が2つの平滑化コイルの壁となって配置されたスイッチによって、回路基板の基板面上における平滑化コイル間の干渉(磁気干渉)を効果的に抑制できる。
上記プリンターにおいて、前記スイッチは、前記主面に大気よりも透磁率の高い金属板が取り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、平滑化コイルが発生する磁束が高い透磁率を有する金属板に流れるので、2つの平滑化コイル間の干渉(磁気干渉)を抑制できる。
上記プリンターにおいて、前記回路基板は対向する一対の辺を2組有する矩形状を成し、前記回路基板には、2組の前記一対の辺のうちの一方の組において、前記第1平滑化コイルが一方の辺側に配置され、前記第2平滑化コイルが他方の辺側に配置されて、それぞれ実装されていることが好ましい。
この構成によれば、回路基板上において2つの平滑化コイルが離れた位置に配置されるので、コイル間の干渉(磁気干渉)を抑制できる。
上記プリンターにおいて、前記回路基板には、前記第1平滑化コイルおよび前記第2平滑化コイルが配置された辺が属する前記一方の組とは異なる他方の組の一対の辺において、前記スイッチを切り換える切換信号を生成する印字制御信号が入力される入力端子が一方の辺側に配置され、前記第1平滑化コイルおよび前記第2平滑化コイルが他方の辺側に配置されて、それぞれ実装されていることが好ましい。
この構成によれば、回路基板において、印字制御信号が入力される入力端子とは離れた位置に2つの平滑化コイルを配置するので、印字制御信号に対する平滑化コイルの干渉(磁気干渉)を抑制できる。
上記プリンターにおいて、前記回路基板には、前記入力端子から入力された前記印字制御信号を用いて前記切換信号を生成して前記スイッチに供給する制御素子が実装され、前記回路基板の基板面において、前記制御素子から前記第1平滑化コイルまでの前記基板面に沿う距離、および前記制御素子から前記第2平滑化コイルまでの前記基板面に沿う距離は、いずれも前記制御素子から前記スイッチまでの前記基板面に沿う距離よりも長いことが好ましい。
この構成によれば、制御素子からスイッチに流れる切換信号に対する平滑化コイルの干渉(磁気干渉)を抑制できる。
上記プリンターにおいて、前記印字に際して前記印字部を駆動する数のそれぞれ半数以下の前記印字部駆動素子からなる第1駆動素子群と第2駆動素子群とが備えられ、前記第1逆起電圧回生回路は前記第1駆動素子群に含まれる前記印字部駆動素子が生ずる前記逆起電圧を回生し、前記第2逆起電圧回生回路は前記第2駆動素子群に含まれる前記印字部駆動素子が生ずる前記逆起電圧を回生することが好ましい。
この構成によれば、印字部駆動素子が多数備えられたプリンターにおいて、1つの逆起電圧回生回路に供給される印字部駆動素子の逆起電圧の数を抑制するので、逆起電圧回生回路の大型化を抑制できる。
一実施形態のプリンターの概略構成を示す模式図。 プリンターが備える印字部の駆動動作を説明する模式図。 印字部駆動素子において逆起電圧が発生する動作を説明する模式図。 印字部の駆動回路の構成を示すブロック図。 逆起電圧回生回路の構成を示すブロック図。 逆起電圧回生回路の具体的な回路構成を示す回路図。 印字部の駆動回路が実装された回路基板の平面図。 印字部の駆動回路が実装された回路基板の側面図。 1つの印字部駆動素子が発生する逆起電圧を2つの逆起電圧回生回路で回生する構成を示すブロック図。
以下、プリンターの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、プリンター11は、図1において左右方向が長手方向となる矩形状の筐体12を備えている。この筐体12内において、長手方向における両端には、互いに対向するフレーム部材13がそれぞれ配置されている。2つのフレーム部材13には、回転軸14及びガイド軸15が、長手方向に沿うように互いに平行に架設されている。回転軸14は、フレーム部材13に対して回転可能に設けられ、その外周面には、長手方向において長尺である円筒状のローラー16が取り付けられている。ローラー16は、回転軸14とともに回転可能とされ、回転することにより例えば用紙などの媒体Pを搬送する。すなわち、媒体Pは、ローラー16に巻き掛けられるようにして、筐体12の長手方向と交差する方向に沿って搬送される。
ガイド軸15には、ガイド軸15に沿って移動可能なキャリッジ17が取り付けられている。キャリッジ17には、媒体Pに対して印刷を行うヘッド21が搭載されている。ヘッド21は、ローラー16と対向するように位置している。また、ヘッド21は、ローラー16に向かって突出するノーズ部22を備えている。そして、ヘッド21は、ローラー16と対向するノーズ部22の先端から印字部20を構成するヘッドピン207(図2参照)を突出させ、インクリボンなどを介してヘッドピン207が媒体Pに圧力を加えることで、媒体Pにドットを複写して文字や符号などを印字する。
すなわち、プリンター11は、ヘッドピン207がインクリボンを媒体Pに叩き付けることにより媒体Pに印刷を行うドットインパクト式のプリンターである。そして、キャリッジ17の移動により、ヘッド21はローラー16に支持される媒体Pに対して主走査方向に移動しながら印刷を行う。本実施形態において、キャリッジ17によって移動するヘッド21の移動方向である主走査方向は、筐体12の長手方向と一致している。また、ローラー16により媒体Pが搬送される方向は、この主走査方向と交差する副走査方向となる。
なお、本実施形態におけるプリンター11は、媒体Pとして例えばノーカーボンペーパーなどの感圧紙を採用することにより、インクリボンを用いることなく、この媒体P単体で印刷を行うことが可能とされている。もちろん、ノーカーボンペーパーなどの感圧紙を採用した場合において、ローラー16とノーズ部22との間に別途インクリボンを設ける構成としてもよい。
図2および図3に示すように、印字部20は、軸203を中心に回転可能な金属製のレバー204と、レバー204に接続されているワイヤー状のヘッドピン207と、戻しバネ205とを含んで構成されている。また、コイル200が鉄心206に巻かれ、そのコイル200に流れる電流によって鉄心206に磁力が発生する電磁石として機能する駆動コイル25が備えられている。
この駆動コイル25において、印字を制御する印字制御信号によってコイル200に電圧が印加されるとコイル200に電流が流れ、流れる電流によって発生した電磁石の磁力によって、図2において二点鎖線と実線とで示すように、印字部20金属製のレバー204が軸203を中心に回転して鉄心206に引き寄せられる。そして、レバー204に接続されているヘッドピン207が、インクリボン208を紙等の媒体Pに打ち付けることにより、媒体Pにドットの画像を形成する。したがって、駆動コイル25は、印加される電圧と流れる電流によって供給される駆動用電力を電気機械変換して、印字部20(レバー204)を駆動する(回転させる)印字部駆動素子として機能する。
また、戻しバネ205はレバー204を押し、レバー204を鉄心206から離れる方向に付勢する。したがって、印字を制御する印字制御信号によってコイル200に流れていた電流が遮断されると、コイル200に発生した磁力が無くなっていく。そのため、レバー204は、図3において二点鎖線と実線とで示すように、戻しバネ205の付勢力によって軸203を中心に回転して、引き寄せられる前の元の位置に戻る。これにより、ヘッドピン207もインクリボン208から離れて元の位置に戻る。
本実施形態では、このレバー204が元の位置へ戻る過程において鉄心206に発生した磁束(磁力線の数)が変化(減少)する。そして、この磁束の変化に伴って鉄心206に巻かれたコイル200には、電磁誘導による電流が流れ、電圧すなわち逆起電圧が発生する。
次に、印字部20の駆動回路の構成について説明する。
図4に示すように、本実施形態の印字部20の駆動回路は、制御素子50、3つのスイッチ素子40A,40B,40C、および第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bの2つの逆起電圧回生回路を有している。
制御素子50は、集積回路を有する素子であって、例えばホストコンピューターから印字を制御する印字制御信号Scが入力され、この入力された印字制御信号Scを用いて、各スイッチ素子40A,40B,40Cにそれぞれ設けられたスイッチ201のオンオフを切り換える切換信号Swを生成する。
各スイッチ素子40A,40B,40Cは、例えばトランジスターなどによる電気的なスイッチ201が設けられ、スイッチ201がオフからオンになることによって、印字部20を駆動する駆動コイル25のコイル200に電源VHが接続され、電源VHから駆動用電力が供給される。したがって、各スイッチ素子40A,40B,40Cは、駆動コイル25(印字部駆動素子)に駆動用電力を供給するか否かを切り換えるスイッチとして機能する。
本実施形態では、各スイッチ素子40A,40B,40Cには、それぞれ6つのスイッチ201が設けられ、合計18個のコイル200のそれぞれに駆動用電力を供給するか否かを切り換える。すなわち、本実施形態のプリンター11では、一方が電源VHに接続され他方がスイッチ201に接続されたコイル200において、切換信号Swに応じてスイッチ201がオンすることによって電流が流れ、合計18個のヘッドピン207がインクリボン208を媒体Pに打ち付けることにより印字が行われる。換言すれば、18(個)が、印字に際してヘッドピン207(印字部20)を駆動する駆動コイル25(印字部駆動素子)の数となる。
第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bは、本実施形態では同じ回路構成を有し、駆動コイル25のコイル200に発生する逆起電圧を回収して電源VHに電力として戻す回生回路となっている。
すなわち、図4に示すように、第1逆起電圧回生回路30Aおよび第2逆起電圧回生回路30Bに対して、それぞれダイオード202を介して、コイル200のスイッチ201との接続側が接続され、コイル200に発生した逆起電圧(電流)がダイオード202によって逆流することなく供給される。なお、このダイオード202を介して第1逆起電圧回生回路30Aおよび第2逆起電圧回生回路30Bに供給(印加)される逆起電圧を電圧Vecoと呼ぶ。
本実施形態では、18個のコイル200に発生する逆起電圧が等分(2等分)されて供給されるように、第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bのそれぞれに対して、18個のコイル200(駆動コイル25)の半数である9個のコイル200が接続される。
すなわち、第1逆起電圧回生回路30Aには、スイッチ素子40Aの6つのスイッチ201によって電源VHに接続される6つのコイル200と、スイッチ素子40Bの6つのスイッチ201によって電源VHに接続される6つのコイル200のうちの3つのコイル200が、第1駆動素子群として接続される。一方、第2逆起電圧回生回路30Bには、スイッチ素子40Cの6つのスイッチ201によって電源VHに接続される6つのコイル200と、スイッチ素子40Bの6つのスイッチ201によって電源VHに接続される6つのコイル200のうちの3つのコイル200が、第2駆動素子群として接続される。換言すれば、プリンター11には、印字に際して印字部20を駆動する18個のそれぞれ半数となる9個のコイル200からなる第1駆動素子群と第2駆動素子群とが備えられる。
そして、第1逆起電圧回生回路30Aは第1駆動素子群に含まれるコイル200が生ずる逆起電圧(電圧Veco)を回生し、第2逆起電圧回生回路30Bは第2駆動素子群に含まれるコイル200が生ずる逆起電圧(電圧Veco)を回生する。すなわち、第1逆起電圧回生回路30Aおよび第2逆起電圧回生回路30Bは、それぞれダイオード105を介して電源VHに接続され、第1逆起電圧回生回路30Aおよび第2逆起電圧回生回路30Bのそれぞれにおいて、逆起電圧(電圧Veco)は、ダイオード105を介して電流(電力)となって電源VHに還流される。
次に、第1逆起電圧回生回路30Aおよび第2逆起電圧回生回路30Bの回路構成について説明する。なお、本実施形態では第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bは同じ回路構成であり、ここでは代表して第1逆起電圧回生回路30Aについて説明する。
図5および図6に示すように、第1逆起電圧回生回路30Aは、第1検出回路31、制御信号生成回路32、第1スイッチ回路33、平滑回路34、第2検出回路35、および、第2スイッチ回路36を備える。各回路は、それぞれトランジスターや抵抗などの電気素子によって構成され、回路基板60(図7参照)に実装されている。
第1検出回路31および第2検出回路35は、電圧Vecoの値を検出する電圧検出回路である。第1検出回路31は、電圧Vecoの大きさに応じて、制御信号生成回路32へ信号(電圧)を出力する。制御信号生成回路32は、第1検出回路31から出力される信号に基づいて、オン信号またはオフ信号を第1スイッチ回路33へ出力する。第1スイッチ回路33は、制御信号生成回路32からオン信号が出力された場合に、平滑回路34を電圧Veco(コイル200)と導通させ、制御信号生成回路32からオフ信号が入力された場合に、電圧Veco(コイル200)と平滑回路34との導通を遮断する。
また、第2検出回路35は、電圧Vecoの大きさに応じて、第2スイッチ回路36へ信号(電圧)を出力する。第2スイッチ回路36は、第2検出回路35から出力される信号に基づいて、第1スイッチ回路33を動作させ電圧Veco(コイル200)と平滑回路34との導通を遮断する。
平滑回路34は、出力端子がダイオード105を介して電源VHに接続され、コイル200から第1スイッチ回路33を経由して供給される電圧Vecoにより発生する電流を平滑化して電源VHに還流する。
次に、図6を参照しながら、各回路の具体的な構成について説明する。
第1検出回路31は、抵抗110およびツェナーダイオード111を有している。ツェナーダイオード111は、ダイオード202を介して供給された、コイル200に発生した逆起電圧に基づく電圧Vecoが、ツェナーダイオード111のツェナー電圧を超えた大きい電圧の状態である場合に、抵抗110に電流を流す。これにより、抵抗110には、流れる電流に応じて、電圧Vecoからの電圧降下が生じる。第1検出回路31は、この抵抗110によって電圧Vecoから降下する電圧を信号として制御信号生成回路32に出力する。
制御信号生成回路32は、pチャネル型のFET120、抵抗121、抵抗122、抵抗123、抵抗124、およびnチャネル型のFET125を有している。そして、第1検出回路31から出力される信号である抵抗110による降下電圧によって、FET120のゲートに印加されるゲート電圧が所定の閾値電圧値を超えた時点で、FET120がオンして抵抗121および抵抗122に電流が流れ、抵抗122に電圧降下が生じる。抵抗122の電圧降下が所定の値を超えると、FET125がオンして、抵抗123および抵抗124に電流が流れ、抵抗123に電圧降下が生じる。
一方、電圧Vecoが大きい電圧の状態から下降を始め、第1検出回路31内の抵抗110の電圧降下がFET120の閾値電圧値未満になると、FET120がオフし、抵抗121および抵抗122の電流が遮断される。これにより、抵抗122に電圧降下が生じなくなり、FET125がオフする。そして、抵抗123および抵抗124の電流が遮断され、抵抗123の電圧降下がゼロになるように低下する。
第1スイッチ回路33は、pチャネル型のFET130を有している。そして電圧Vecoが大きい電圧の状態でFET125がオンになり抵抗123に発生した電圧降下がFET130をオンさせる所定の閾値以上になると、FET130は、この抵抗123の電圧降下を示す電圧をオン信号として受け取り、オンしてコイル200と平滑回路34とを導通させる。一方、電圧Vecoが大きい電圧の状態から下がってFET125がオフになり抵抗123の電流が遮断されると、抵抗123の電圧降下が低下する。そして抵抗123の電圧降下がFET130をオンさせる所定の閾値を下回った場合、FET130は、この電圧降下を示す電圧をオフ信号として受け取り、オフしてコイル200と平滑回路34との導通を遮断する。
第2検出回路35は、ツェナーダイオード150、抵抗151、抵抗152、pnp型のトランジスター153、抵抗154、および抵抗155を有している。また、第2スイッチ回路36は、pnp型のトランジスター160を有している。そして、第2検出回路35は、トランジスター160のベース電圧を信号として第2スイッチ回路36に出力する。
すなわち、第2検出回路35において、電圧Vecoが所定電圧以下の状態では、ツェナーダイオード150によって抵抗151および抵抗152に電流が流れないため、トランジスター153はベースエミッター間に電流が流れないのでオフになる。このため、トランジスター160のベースエミッター間電圧は抵抗154の電圧降下によって閾値を超え、トランジスター160がオンになる。
一方、電圧Vecoが大きくなって所定電圧を超えると、ツェナーダイオード150が抵抗151および抵抗152に電流を流すため、抵抗152に電圧降下が生じ、この電圧降下により、トランジスター153はベースエミッター間に電流が流れてオンになる。トランジスター153がオンすると、トランジスター160のベースエミッター間電圧が低下するため、トランジスター160がオフする。
従って、電圧Vecoが所定電圧を超える電圧値である間は、トランジスター160はオフ状態となっており、この状態で、さらに電圧Vecoが上昇すると、上述するように第1検出回路31が出力する信号により制御信号生成回路32がFET130をオンさせて、電圧Vecoが平滑回路34に接続される。これにより、コイル200に生じた逆起電圧に基づく電流が平滑回路34に流れ、電源VHに電力として回生される。
一方、電圧Vecoが低下して所定電圧以下になると、トランジスター153がオフしてトランジスター160がオンになり、FET130のソース端子とゲート端子とを導通させ、FET130のゲートソース間の寄生容量に蓄積された電荷をディスチャージさせる。これによりFET130がオフし、ダイオード202を介して平滑回路34に流れる電流が遮断される。
以上説明するように、本実施形態では、図5および図6に示す回路構成の逆起電圧回生回路により、コイル200の逆起電圧である電圧Vecoが、所定電圧を超える大きな電圧になると第1スイッチ回路33がオンになり、所定電圧以下になると第2スイッチ回路36の作用により第1スイッチ回路33がオフにされる。このため、第1スイッチ回路33をオンさせる作用とオフさせる作用とが、それぞれ電圧Vecoの電圧値に基づいて制御される。すなわち、本実施形態では、電源VHの電圧値以上の大きさの電圧値を有し、第1スイッチ回路33のオンオフによって電圧変動が抑制された電圧Vecoが平滑回路34に印加されるように構成されている。
電圧Vecoが印加される平滑回路34は、ダイオード140、コイル141、およびコンデンサー142を有している。ダイオード140のアノードは接地され、カソードはFET130のドレイン端子およびコイル141の一端に接続されている。コイル141の他端はコンデンサー142の一端に接続され、コンデンサー142の他端は接地される。また、コイル141の他端およびコンデンサー142の一端は、電源VHに接続される。
この平滑回路34は、コイル200からFET130を経由して供給される電圧Vecoにより発生する電流を、ダイオード140のカソード端子で受け取る。そして、平滑回路34は、ダイオード140のカソード端子で受け取った電流を平滑化して、コイル141とコンデンサー142の間のノードから出力する。こうして、平滑回路34によって平滑化された電流は、ダイオード105を介して電源VHに還流される。したがって、平滑回路34を構成する電気素子は、電圧Vecoにより発生する電流に適応する耐電圧や静電容量を有するものが用いられる。
さて、図7に示すように、本実施形態では、図4に示す印字部20の駆動回路が1つ(1枚)の回路基板60に実装されている。すなわち、回路基板60には、第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bとが実装されている。また、回路基板60には、第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bに加えて、3つのスイッチ素子40A,40B,40C、および印字制御信号Scが入力されるコネクターなどの入力端子65と、この入力端子65から入力された印字制御信号Scを用いて切換信号Swを生成する制御素子50が実装されている。
本実施形態では、回路基板60は、対向する一対の辺を2組有する矩形状を成している。すなわち、この回路基板60は、対向する一方の辺61aと他方の辺61bの1組と、対向する一方の辺62aと他方の辺62bの1組と、の2組の一対の辺を有している。なお、辺61a(辺61b)の方が辺62a(辺62b)よりも短い寸法となっている。
そして、本実施形態では、2組の一対の辺のうちの辺62aと辺62bの組において、第1逆起電圧回生回路30Aの平滑回路34を構成するコイル141となる第1平滑化コイル141Aが辺62a側に配置されて実装されている。一方、第2逆起電圧回生回路30Bの平滑回路34を構成するコイル141となる第2平滑化コイル141Bが辺62b側に配置されて実装されている。なお、本実施形態では、第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bはアキシャル型のコイルが採用され、大きな電流が流れることを許容可能としている。
さらに、本実施形態では、回路基板60の基板面63上において、対向する一対のそれぞれの辺側に実装された第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bとの間に3つのスイッチ素子40A,40B,40Cが配置されて実装されている。
図7および図8に示すように、各スイッチ素子40A,40B,40Cは、それぞれ略直方体の形状を成し、それぞれが有する複数(この場合は6つ)の外面のうち最も広い面積の主面41を有している。そして、各スイッチ素子40A,40B,40Cは、それぞれの主面41が、基板面63の法線方向視で第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bとを結ぶ線(任意の線)に対して交差するとともに、回路基板60の基板面63に対して交差する姿勢で、回路基板60に実装されている。また、各スイッチ素子40A,40B,40Cは、それぞれの主面41に、大気(空気)よりも透磁率の高い金属板42が、接着等によって取り付けられている。
また、回路基板60には、第1平滑化コイル141Aが配置された辺62aと第2平滑化コイル141Bが配置された辺62bが属する一方の組とは異なる他方の組の一対の辺61aと辺61bとにおいて、入力端子65が一方の辺61a側に配置されて実装されている。そして、本実施形態では、第1平滑化コイル141Aおよび第2平滑化コイル141Bが、それぞれ入力端子65とは逆側の他方の辺61b側に配置されて実装されている。すなわち、本実施形態では、第1平滑化コイル141Aは、回路基板60の部品面側の基板面63において、辺61bと辺62aによって形成される角部に配置されて実装され、第2平滑化コイル141Bは、回路基板60の部品面側の基板面63において、辺61bと辺62bによって形成される角部に配置されて実装されている。
また、本実施形態では、回路基板60に実装された制御素子50から、第1平滑化コイル141Aまでの基板面63に沿う距離LA、および第2平滑化コイル141Bまでの基板面63に沿う距離LBは、いずれも、制御素子50から各スイッチ素子40A,40B,40Cまでの基板面63に沿うそれぞれの距離LCよりも長くなっている。
図7および図8において二点鎖線で示すように、本実施形態では、さらにもう1つのスイッチ素子40Dが回路基板60上におけるスイッチ素子40Cと第2平滑化コイル141Bとの間に実装可能である。この場合、スイッチ素子40Dが有する6つのスイッチ201が追加されることによって、合計24個のヘッドピン207による印字を行うことが可能とされる。また、回路基板60において、第1平滑化コイル141Aおよび第2平滑化コイル141Bの付近には、FET130やダイオード105などが基板面63に配置され、基板面63とは反対のパターン面側には、平滑回路34を構成するコンデンサー142などが配置されて、それぞれ実装されている。なお、本実施形態では、コンデンサー142はチップ型が採用されている。もとより、コンデンサー142はアキシャル型を採用可能である。
次に、本実施形態の作用、すなわち、印字部20の駆動回路を構成する図4および図6に示す各電気素子が実装された回路基板60の作用について説明する。
まず、図4に示すように、印字に際して使用される18個の半数である9個のコイル200において発生する逆起電圧が第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bのそれぞれに、等分(2等分)されて供給される。したがって、複数の逆起電圧が重畳して電圧Vecoの電圧値が大きくなることが抑制されるので、逆起電圧回生回路を構成する電気素子の形状が大きくなることを抑制する。
例えば、平滑回路34のコイル141となる第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bの大型化が抑制されることによって、それぞれが発生する磁束の相互干渉(磁気干渉)による回生電圧の変動が抑制される。あるいは、平滑回路34のコンデンサー142の大型化が抑制されることによって、回路基板60に形成される平滑回路34の配線パターンの占有面積が大きくなることが抑制される。
また、図7および図8に示すように、第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bとを、回路基板60において対向する一対の辺のそれぞれの側に配置するので、第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bとの間が離れ、コイル間の干渉(磁気干渉)が抑制される。
また、各スイッチ素子40A,40B,40Cを第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bとの間に介在させているので、コイル間の干渉(磁気干渉)が、各スイッチ素子40A,40B,40C(の主面41)によって抑制される。さらに、主面41に取り付けられた金属板42に磁束が多く流れるので、例えば、第1平滑化コイル141Aが発生した磁束のうち第2平滑化コイル141Bに到達する磁束数が抑制される。
また、回路基板60において、制御素子50から第1平滑化コイル141Aおよび第2平滑化コイル141Bまでの距離が、制御素子50から各スイッチ素子40A,40B,40Cまでの距離よりも長くなっているので、切換信号Swあるいは印字制御信号Scに対する磁束の影響が抑制される。
上記実施形態のプリンター11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)2つ(複数)の第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bによって、該逆起電圧回生回路を構成する電気素子の大型化を抑制する。また、2つの第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bが各スイッチ素子40A,40B,40Cを挟んで配置されることにより、2つのコイル間の干渉(磁気干渉)が抑制されるので、回生される電圧の変動が抑制される。
(2)主面41が2つの第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bの壁となって配置されたスイッチ素子40A,40B,40Cによって、回路基板60の基板面63上におけるコイル間の干渉(磁気干渉)を効果的に抑制できる。
(3)第1平滑化コイル141Aあるいは第2平滑化コイル141Bが発生する磁束が高い透磁率を有する金属板42に流れるので、2つのコイル間の干渉(磁気干渉)を抑制できる。
(4)回路基板60上において2つの第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bがそれぞれ離れた位置に配置されるので、コイル間の干渉(磁気干渉)を抑制できる。
(5)回路基板60において、印字制御信号Scが入力される入力端子65とは離れた位置に2つの第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bを配置するので、印字制御信号Scに対するコイルの干渉(磁気干渉)を抑制できる。
(6)回路基板の基板面において、制御素子50は、スイッチ素子40A,40B,40Cまでの距離が、第1平滑化コイル141Aおよび第2平滑化コイル141Bまでの距離よりも長いので、制御素子50からスイッチ素子40A,40B,40Cに流れる切換信号Swに対するコイルの干渉(磁気干渉)を抑制できる。
(7)コイル200が多数備えられたプリンター11において、2つ(複数)の第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bによって、1つの逆起電圧回生回路に供給されるコイル200の逆起電圧の数を抑制するので、逆起電圧回生回路の大型化を抑制できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態のプリンター11は、備えられるコイル200(駆動コイル25)が18個よりも少ない構成であってもよい。例えば、1個のヘッドピン207がインクリボン208を媒体Pに打ち付けることにより印字が行われる構成のプリンター11であってもよい。そして、このようなプリンター11において、1つのコイル200に対して2つ(複数)の第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bの双方を接続して電圧の回生を行うようにしてもよい。
図9に示すように、本変形例では、一方が電源VHに接続された1つのコイル200に対して、スイッチ素子40のスイッチ201に接続されたその他方において、それぞれダイオード202を介して、2つ(複数)の第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bの双方が接続される。
例えば、コイル200が大きなリアクタンスを有する場合、コイル200に発生する逆起電圧の電圧値は大きくなる。そのため、発生した大きな電圧値に応じて、大きな電流(多くの電荷)がダイオード202を介して逆起電圧回生回路に供給(印加)されることになる。そこのような場合、図9に示す回路構成によれば、供給される多くの電荷を、2つの第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bの双方に分散して流入させることができる。これにより、第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bのそれぞれの電気素子(例えばコンデンサー142)に必要な耐電圧の上昇を抑制できる。
なお、図9に示す本変形例の回路構成において、プリンター11に備えられるコイル200(駆動コイル25)が複数(例えば上記実施形態と同様の18個)であってもよい。この場合、備えられるコイル200のそれぞれに対して、第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bの双方が接続される。
・上記実施形態において、印字に際して印字部20を駆動する数のそれぞれ半数よりも少ない数のコイル200(駆動コイル25)からなる第1駆動素子群と第2駆動素子群とが備えられてもよい。この場合、第1逆起電圧回生回路30Aは第1駆動素子群に含まれるコイル200が生ずる逆起電圧を回生し、第2逆起電圧回生回路30Bは第2駆動素子群に含まれるコイル200が生ずる逆起電圧を回生するようにしてもよい。
例えば、図4に示す回路構成において、第1逆起電圧回生回路30Aに対して、スイッチ素子40Aの6つのスイッチ201によって電源VHに接続される6つのコイル200が第1駆動素子群として接続されるようにしてもよい。また第2逆起電圧回生回路30Bに対して、スイッチ素子40Cの6つのスイッチ201によって電源VHに接続される6つのコイル200が、第2駆動素子群として接続されるようにしてもよい。
なお、この場合、スイッチ素子40Bの6つのスイッチ201によって電源VHに接続される6つのコイル200は、第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bの2つの逆起電圧回生回路とは別に設けられた逆起電圧回生回路に接続されるようにしてもよい。すなわち、印字に際して印字部20を駆動する数のそれぞれ半数よりも少ない数(ここでは3等分となる6個)のコイル200(駆動コイル25)からなる駆動素子群が3つ備えられ、各駆動素子群のコイル200に接続される逆起電圧回生回路も3つ備えられる構成であってもよい。
もとより、このような構成の場合は、3つの逆起電圧回生回路の平滑回路34をそれぞれ構成する3つのコイル141は、回路基板60の基板面63上において、隣り合う2つのコイル141の間に、3つのスイッチ素子40A,40B,40Cのうちの少なくとも1つが配置された状態で実装される。
あるいは、スイッチ素子40Bの6つのスイッチ201によって電源VHに接続される6つのコイル200は、上記の図9に示す変形例のように、第1逆起電圧回生回路30Aと第2逆起電圧回生回路30Bの両方に接続されるようにしてもよい。
・上記実施形態においては、回路基板60において、制御素子50から第1平滑化コイル141Aまでの基板面63に沿う距離LA、および制御素子50から第2平滑化コイル141Bまでの基板面63に沿う距離LBは、必ずしも制御素子50から各スイッチ素子40A,40B,40Cまでの基板面63に沿う距離LCよりも長くなくてもよい。例えば、制御素子50からスイッチ素子40A,40B,40Cに流れる切換信号Swに対する磁束の影響が少ない場合は、距離LCは距離LAあるいは距離LBよりも長くなっていてもよい。
・上記実施形態において、回路基板60には、必ずしも、入力端子65が一方の辺61a側に配置され、第1平滑化コイル141Aおよび第2平滑化コイル141Bが他方の辺61b側に配置されて、それぞれ実装されなくてもよい。例えば、印字制御信号Scに対する磁束の影響が少ない場合は、図7に示す回路基板60において、入力端子65は辺62a側や辺62b側に配置されて実装されてもよい。あるいは、入力端子65は第1平滑化コイル141Aおよび第2平滑化コイル141Bが配置されている辺61b側に配置されて実装されてもよい。
・上記実施形態においては、回路基板60において、必ずしも、第1平滑化コイル141Aが一方の辺62a側に配置され、第2平滑化コイル141Bが他方の辺62b側に配置されて、それぞれ実装されなくてもよい。例えば、第1平滑化コイル141Aが一方の辺61a側に配置され、第2平滑化コイル141Bが他方の辺61b側に配置されてもよい。あるいは、第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141Bは、回路基板60において、2組の一対の辺のうちの一方の組のそれぞれの辺側に分かれて配置されなくてもよい。すなわち、第1平滑化コイル141Aおよび第2平滑化コイル141Bは、それぞれの間にスイッチ素子40A,40B,40Cの少なくとも1つが配置されていれば、回路基板60の基板面63において任意の位置に配置されてもよい。
・上記実施形態において、スイッチ素子40A,40B,40C(スイッチ)は、必ずしも、主面41に大気(空気)よりも透磁率の高い金属板42が取り付けられなくてもよい。例えば、内部に透磁性を有する材料を有するなど、スイッチ素子40A,40B,40C自体が透磁性を有する場合は、透磁率の高い金属板42を取り付ける必要はない。
・上記実施形態において、スイッチ素子40A,40B,40C(スイッチ)は、必ずしも、主面41が回路基板60の基板面63に対して交差する姿勢で回路基板60に実装されなくてもよい。例えば、主面41が基板面63に沿う姿勢で回路基板60に実装されてもよい。要は、スイッチ素子40A,40B,40C(スイッチ)は、2つのコイル141間(第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141B間)における磁束干渉を抑制できる姿勢で、回路基板60に実装されればよい。
・上記実施形態において、スイッチ素子40A,40B,40C(スイッチ)の形状は、複数の外面を有するのであれば必ずしも略直方体の形状でなくてもよく、また、例えば各外面の面積が等しくされる等して、主面41を有さなくてもよい。この場合、スイッチ素子40A,40B,40C(スイッチ)は、2つのコイル141間(第1平滑化コイル141Aと第2平滑化コイル141B間)における磁束干渉を抑制できる姿勢であれば、任意の姿勢で回路基板60に実装されてもよい。
・上記実施形態のプリンター11において、駆動用電力を電気機械変換して前記印字部を駆動する印字部駆動素子として、圧電素子を用いてもよい。すなわち、圧電素子は印加される電圧に応じて伸縮する電気機械変換素子であって、この伸縮を用いて印字部20(レバー204)を駆動する(回転させる)ようにしてもよい。
・上記実施形態のプリンター11は、例えば、媒体Pは長尺の用紙であり、その長尺の用紙に印刷を行うラージフォーマットのプリンターであってもよい。この場合、プリンター11は、用紙がロール状に巻かれた状態から巻き解かれてローラー16に巻き掛けられるように搬送されるようにしてもよい。
・上記実施形態のプリンター11において、媒体Pは、植物性の紙、樹脂製のフィルム、金属箔、金属フィルム、樹脂と金属の複合体フィルム(ラミネートフィルム)、織物、不織布、セラミックシート等の様々なものを採用可能である。
・上記実施形態のプリンター11は、圧電素子の伸縮を用いて金属板を撓ませることにより、印字部20の一例である液体噴射ヘッドから液体を噴射せて媒体に印字するインクジェット式の液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としてはインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
11…プリンター、20…印字部、25…駆動コイル(印字部駆動素子の一例)、30A…第1逆起電圧回生回路、30B…第2逆起電圧回生回路、40,40A,40B,40C,40D…スイッチ素子(スイッチの一例)、41…主面、42…金属板、50…制御素子、60…回路基板、61a,61b,62a,62b…辺、63…基板面、65…入力端子、105…ダイオード、130…FET、141A…第1平滑化コイル、141B…第2平滑化コイル、142…コンデンサー、201…スイッチ、LA,LB,LC…距離、Sc…印字制御信号、Sw…切換信号、VH…電源、Veco…電圧(逆起電圧の一例)。

Claims (7)

  1. 印字部を駆動させて印字を行うプリンターであって、
    駆動用電力を電気機械変換して前記印字部を駆動する印字部駆動素子と、
    前記印字部駆動素子に前記駆動用電力を供給するか否かを切り換えるスイッチと、
    前記スイッチによる前記印字部駆動素子への前記駆動用電力の供給が遮断されたのちに前記印字部駆動素子において電気機械変換により生ずる逆起電圧を回生する逆起電圧回生回路と、
    前記逆起電圧回生回路と前記スイッチとが実装された回路基板と、
    を備え、
    前記逆起電圧回生回路は、第1逆起電圧回生回路と第2逆起電圧回生回路とを有し、
    前記第1逆起電圧回生回路は前記印字部駆動素子の前記逆起電圧を平滑化する第1平滑化コイルを有し、前記第2逆起電圧回生回路は前記印字部駆動素子の前記逆起電圧を平滑化する第2平滑化コイルを有し、
    前記回路基板の基板面上において、前記第1平滑化コイルと前記第2平滑化コイルとの間に前記スイッチが配置されて実装されていることを特徴とするプリンター。
  2. 前記スイッチは、複数の外面を有する形状を成し、
    前記回路基板の基板面に対して前記複数の外面のうち最も広い面積の主面が交差する姿勢で前記回路基板に実装されることを特徴とする請求項1に記載のプリンター。
  3. 前記スイッチは、前記主面に大気よりも透磁率の高い金属板が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のプリンター。
  4. 前記回路基板は対向する一対の辺を2組有する矩形状を成し、
    前記回路基板には、2組の前記一対の辺のうちの一方の組において、前記第1平滑化コイルが一方の辺側に配置され、前記第2平滑化コイルが他方の辺側に配置されて、それぞれ実装されていることを特徴とする請求項3に記載のプリンター。
  5. 前記回路基板には、前記第1平滑化コイルおよび前記第2平滑化コイルが配置された辺が属する前記一方の組とは異なる他方の組の一対の辺において、前記スイッチを切り換える切換信号を生成する印字制御信号が入力される入力端子が一方の辺側に配置され、前記第1平滑化コイルおよび前記第2平滑化コイルが他方の辺側に配置されて、それぞれ実装されていることを特徴とする請求項4に記載のプリンター。
  6. 前記回路基板には、前記入力端子から入力された前記印字制御信号を用いて前記切換信号を生成して前記スイッチに供給する制御素子が実装され、
    前記回路基板の基板面において、前記制御素子から前記第1平滑化コイルまでの前記基板面に沿う距離、および前記制御素子から前記第2平滑化コイルまでの前記基板面に沿う距離は、いずれも前記制御素子から前記スイッチまでの前記基板面に沿う距離よりも長いことを特徴とする請求項5に記載のプリンター。
  7. 前記印字に際して前記印字部を駆動する数のそれぞれ半数以下の前記印字部駆動素子からなる第1駆動素子群と第2駆動素子群とが備えられ、
    前記第1逆起電圧回生回路は前記第1駆動素子群に含まれる前記印字部駆動素子が生ずる前記逆起電圧を回生し、
    前記第2逆起電圧回生回路は前記第2駆動素子群に含まれる前記印字部駆動素子が生ずる前記逆起電圧を回生する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のプリンター。
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