JP6762237B2 - 架橋型固体ポリマー材料からなる電解質を含む全固体電池 - Google Patents

架橋型固体ポリマー材料からなる電解質を含む全固体電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6762237B2
JP6762237B2 JP2016575526A JP2016575526A JP6762237B2 JP 6762237 B2 JP6762237 B2 JP 6762237B2 JP 2016575526 A JP2016575526 A JP 2016575526A JP 2016575526 A JP2016575526 A JP 2016575526A JP 6762237 B2 JP6762237 B2 JP 6762237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
material layer
layer
cathode
anode
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016575526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017525096A (ja
Inventor
ファビアン ギャバン
ファビアン ギャバン
Original Assignee
アイ テン
アイ テン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アイ テン, アイ テン filed Critical アイ テン
Publication of JP2017525096A publication Critical patent/JP2017525096A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6762237B2 publication Critical patent/JP6762237B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/058Construction or manufacture
    • H01M10/0585Construction or manufacture of accumulators having only flat construction elements, i.e. flat positive electrodes, flat negative electrodes and flat separators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • H01M10/0525Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/056Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
    • H01M10/0564Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
    • H01M10/0565Polymeric materials, e.g. gel-type or solid-type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0065Solid electrolytes
    • H01M2300/0082Organic polymers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、電池、特にリチウムイオン電池の分野に関する。より具体的には、全固体リチウムイオン電池(「Li−イオン電池」)及びそのような電池を製造するための新規な方法に関する。
乾燥ポリマーに溶解した塩、又は非プロトン性極性有機溶媒の混合物中の塩の溶液によって膨潤された若しくはゲル化されたポリマー、のいずれかによって形成された電解質を含む電池が知られている。典型的には、電解質の製造は、以下の工程よりなる。前記ポリマー電解質を形成する、ポリマーと塩と溶媒混合物とを混合する。次いで、その混合物をフィルムの形態で堆積させた後、大気圧下又は減圧下でポリマー電解質を形成する成分は除去しないように溶媒を除去する。文献WO 98 / 35397 A1には、アモルファスであり有機溶媒に可溶な熱可塑性ポリイミドとリチウム塩とを含む乾燥電解液によって形成された電解質を含む電池が記載されている。しかし、有機溶媒を使用することによっては、短絡と溶媒の発火の危険から電池を保護して、電池の安全性と寿命を保証することはできない。
ポリエチレンオキシド(PEO)又はポリプロピレンオキシド(PPO)をベースとするポリマー材料から製造された固体電解質を含む全固体電池もまた知られている。しかしながら、これらのタイプの電解質は、周辺温度で比較的低いイオン伝導率を有する(約10-7S/cm)。文献US 5407593は、ポリマー電解質中のイオンの輸送はポリマーマトリックスのアモルファス領域を通して行われることを示す。したがって、ポリマー電解質のイオン伝導率は、ポリマーの結晶領域を減少させることによって、及びアモルファス領域を増加させることによって増加させることができる。更に、ポリマーのガラス転移温度を変えることによって、結晶領域を除去することによって、及びより低い分子量のものを使用することによって、イオン伝導率を高めることが可能である。しかしながら、ポリマー材料に対するこれらの変更は、しばしば、電解質の機械的特性の著しい低下を引き起こす。
更に、導電性ポリマーの架橋は、フィルムの硬度を増加させることがあるが、導電率の低下をもたらすことが実証されている。例えば、P.M. Blonsky及びD.F. Shriverの論文、J.Am.Chem.Soc.1984,106,6854−6855ページには、25℃でのイオン伝導率が10-5S/cmを超える短鎖ポリエチレンオキシドを含むポリ(ビス(メトキシエトキシ)ホスファゼン)のタイプのポリマーが記載されている。しかし、架橋型固体ポリマー材料の電気化学的安定性及びその機械的特性は限定されている。
本発明は、架橋型のポリマー材料からなり、機械的耐性が良好で、従来技術として知られた架橋型のポリマー材料からなる固体電解質よりも優れたイオン伝導率を有する固体電解質を含む全固体電池を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、比較的簡単な方法により工業的レベルで実施することができる薄層電池製造方法を提供することである。
本発明の第1の目的は以下の一連の工程を含む、全固体薄層電池を製造する方法に関する。
a)少なくとも1つのアノード材料を含む層(ここでは「アノード材料層」とよぶ)を、好ましくは、金属シート、金属片(a metal strip)、金属化絶縁シート(a metallized insulating sheet)、金属化絶縁片(a metallized insulating strip)、金属化絶縁フィルム(a metallized insulating film)、によって形成される群から選択される導電性基板の上に堆積させることにより、前記導電性基板又はその導電性の構成要素を、アノード集電体として機能させる工程。
b)工程a)と工程b)とは順序を逆にすることができるという理解の下、少なくとも1つのカソード材料を含む層(ここでは「カソード材料層」と呼ばれる)を、好ましくは、金属シート、金属片、金属化絶縁シート、金属化絶縁片、金属化絶縁フィルムによって形成される群から選択される導電性基板の上に堆積させることにより、前記導電性基板又はその導電性の構成要素を、カソード集電体として機能させる工程。
c)工程a)及び/又は工程b)で得られた少なくとも1つの層に、厚さが10μm未満、好ましくは5μm未満、更により好ましくは2μm未満の、少なくとも1つの固体電解質材料であって、イオン性原子団を有する架橋型の固体ポリマー材料を含む固体電解質材料を含む層(ここでは電解質材料層と呼ばれる)を堆積させる工程。
d)層の表面同士を合わせて積層させる以下の工程:
− 工程c)で得た固体電解質材料層被覆したアノード材料層と、工程c)で得た固体電解質材料層によって被覆した又は被覆していないカソード材料層;
− 又は、工程c)で得た固体電解質層で被覆したカソード材料層と、工程c)で得た固体電解質層で被覆した又は被覆していないアノード材料層。
e)全固体薄層電池を得るための、工程d)で得たスタック(積層体)の熱処理及び/又は機械的圧縮工程。
好ましくは、架橋型の固体ポリマー材料はポリメチルメタクリレート、ポリアミン、ポリイミド、又はポリシロキサンから選択する。
好ましくは、ポリマー材料のイオン性原子団は、以下より選択するカチオン:イミダゾリウム、ピラゾリウム、テトラゾリウム、ピリジニウム、n−プロピル−n−メチルピロリジニウム(PYR13とも呼ばれる)若しくはn−ブチル−n−メチルピロリジニウム(PYR14とも呼ばれる)などのピロリジニウム、アンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウム;及び/又は以下より選択するアニオンである:ビス(トリフルオロメタン)スルホンイミド、ビス(フルオロスルホニル)イミド、若しくはn−(ノナフルオロブタンスルホニル)−n−(トリフルオロメタンスルホニル)イミド。
本発明による方法の特定の実施形態においては、架橋型の固体ポリマー材料は、1つ以上の熱的又は光化学的に重合可能な原子団を有するモノマー及び/又はオリゴマー及び/又はプレポリマー(pre-polymers)の混合物の重合工程によって得る。上記モノマー及び/又はオリゴマー及び/又はプレポリマーの混合物は、前記イオン性基がグラフトされることを可能にする、1つ以上の反応性原子団を含む。次いで得られた架橋ポリマー材料を乾燥させる。
上記の熱的及び/又は光化学的重合反応は、アノード及び/又はカソード層上に直接実施するのが好ましい。
工程c)で得られたイオン性原子団を有する架橋型のポリマー材料には、以下の技術のうちの少なくとも1つを実施する:ディップコーティング、スピンコーティング、ロールコーティング、ドクターブレード、エレクトロスプレー又は電気泳動法。
電解質層c)の厚さは10μm未満、好ましくは5μm未満、更により好ましくは2μm未満である。ポリマー材料層の厚さは0.5μm〜1μmであるのが好ましい。
固体アノード、カソード、及び電解質層は以下の技術の少なくとも1つによって堆積させる:
(i)物理蒸着(PVD)、より具体的には真空蒸着、レーザーアブレーション、イオンビーム、カソードスパッタリング;
(ii)化学蒸着(CVD)、より具体的にはプラズマCVD(PECVD)、レーザーアシストCVD(LACVD)又はエアロゾルアシストCVD(AA−CVD)、
(iii)エレクトロスプレー;
(iv)電気泳動法;
(v)エアロゾル沈着;
(vi)ゾルゲル法;
(vii)ディッピング、より具体的にはディップコーティング、スピンコーティング、又はラングミュア−ブロジェット法。
好ましくは、アノード、カソード、及び電解質層はエレクトロスプレー、電気泳動法、エアロゾルの利用、又はディッピングによって、そして好ましくはすべて電気泳動法によって、堆積させる。
アノード及び/又はカソード材料の層はまた、導電性材料、及び、特に電解質フィルムを製造するのに使用されるタイプのグラファイト、及び/又はリチウムイオン伝導性材料を含むのが好ましい。
好ましい実施形態においては、アノード及び/又はカソード及び/又は電解質層は、エレクトロスプレー、電気泳動法、エアロゾル沈着及びディッピングのうち少なくとも1つの技術を使用して、それぞれ、アノード、カソード又は電解質材料のナノ粒子の堆積によって製造する。
好ましくは、アノード、カソード及び電解質材料の層はすべて、電気泳動法によって堆積させる。
熱処理は、50℃〜100℃、好ましくは100℃〜200℃の温度で実施するのが好ましく、及び/又は組み立てられる層の機械的圧縮は、10MPa〜100MPa、好ましくは20MPa〜50MPaの圧力で実施する。
アノード材料層a)は以下より選択する材料から製造する:
(i)酸窒化スズ(典型的な化学式はSnO)、
(ii)リン酸鉄リチウム(典型的な化学式はLiFePO)、
(iii)ケイ素とスズとの混合の酸窒化物(典型的な化学式はSiSn、ここでa>0、b>0、a+b≦2、0<y≦4、及び0<z≦3)(SiTONとも呼ばれる)、及び、特にSiSn0.871.21.72;及び、典型的な化学式がSiSnである酸窒化物−炭化物、ここでa>0、b>0、a+b≦2、0<c<10、0<y<24、0<z<17;SiSn、ここでXはF,Cl,Br,I,S,Se,Te,P,As,Sb,Bi,Ge,Pbの元素のうち少なくとも1つ、及びa>0、b>0、a+b>0、a+b≦2、0<c<10、0<y<24及び0<z<17;及びSiSn、ここでXはF,Cl,Br,I,S,Se,Te,P,As,Sb,Bi,Ge,Pbの元素のうち少なくとも1つ、及びa>0、b>0、a+b≦2、0<y≦4及び0<z≦3、
(iv)Si(特にx=3及びy=4のもの),Sn(特にx=3及びy=4のもの),Zn(特にx=3及びy=4のもの),Li3−xN(M=Co,Ni,Cuのもの)、のタイプの窒化物、
(v)酸化物SnO,LiTi12,SnB0.60.42.9及びTiO
カソード材料層b)は以下から選択するカソード材料から製造する:
(i)酸化物LiMn,LiCoO,LiNiO,LiMn1.5Ni0.5,LiMn1.5Ni0.5−x(ここでXはAl,Fe,Cr,Co,Rh,Nd、及び他の希土類元素から選択し、及び0<x<0.1),LiFeO,LiMn1/3Ni1/3Co1/3
(ii)リン酸塩LiFePO,LiMnPO,LiCoPO,LiNiPO,Li(PO;LiMM’POの化学式のリン酸塩であってM及びM’(M≠M’)はFe,Mn,Ni,Co,Vから選択する;
(iii)以下のカルコゲン化物を全リチウム化したもの:V,V,TiS、酸硫化チタン(TiO)、酸硫化タングステン(WO)、CuS,CuS
好ましい実施形態においては、本方法はまた、セラミック、ガラス、又はガラスセラミック材封入層の堆積による、工程e)で得られた電池の封入工程f)を含む。
アノード及びカソード端子は、ニッケルの副層上及び/又は金属粒子で満たされたエポキシ樹脂の副層上に任意で堆積させた、好ましくはスズ層の堆積によって、切断された部分の金属化により製造するのが好ましい。
好ましくは、前記導電性基板は、アルミニウム、銅、ステンレス鋼、チタン又はニッケル、好ましくはニッケルでできており、任意で以下の金属から選択する貴金属で被覆される:金、白金、パラジウム、バナジウム、コバルト、ニッケル、マンガン、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、チタン、パラジウム、ジルコニウム、タングステン又はこれらの金属の少なくとも1つを含むあらゆる合金。
本発明の他の目的は、本発明の方法によって得ることができる電池に関する。
カソードの表面容量はアノードの表面容量以上であるのが好ましい。
好ましい実施形態においては、カソード層及びアノード層のスタックは、横方向にオフセット(補正)(offset)されている。
電池は、少なくとも1つの封入層、好ましくはセラミック、ガラス又はガラスセラミック層を含むことが好ましい。更に好ましくは、電池は、上記の第1封入層上に堆積させた第2封入層を含み、前記第2封入層は好ましくはシリコーンである。
好ましくは、前記少なくとも1つの封入層は、前記電池の6つの面のうちの4つの面を完全に覆い、電池の接続部を意図して金属化した部分の下に位置する残りの2つの面を部分的に覆う。
好ましい実施形態においては、電池はカソード及びアノード集電体がそれぞれ露出した端子を含む。
好ましくは、上記のアノード接続部及びカソード接続部は、スタックにおいて反対側に配置させる。
本発明の特定の側面によれば、電池は全体的に無機物である。
図1は、本発明の実施例の電池を循環させたときの充電放電曲線を示す。 図2は、本発明の実施例の電池のサイクル間の容量変化を示す。
(発明の詳細な説明)
(定義)
本発明においては、「電気泳動堆積」又は「電気泳動法による堆積」は、液体媒体中に予め懸濁した粒子を、好ましくは導電性基板の上に堆積させる方法によって、堆積させた層を意味する。その懸濁液中にある2つの電極間に電場を作用させることによって、その粒子を基板表面へ移動させる。ここで、一方の電極は堆積が実施される導電性基板をなし、他方の電極(対向電極)は液相中に配置する。粒子懸濁液のゼータ電位が適切な値であるとき、並びに/又は、特定の熱的及び/若しくは機械的高密度化処理の後、基板上に粒子のいわゆる「高密度」堆積物が形成される。この堆積物は当業者であれば認識可能な特定の構造を有しており、当業者であれば他の技術によって得られた堆積と区別することができる。
本明細書においては、粒子のサイズは、その最大寸法を意味する。従って、「ナノ粒子」は、寸法の少なくとも1つが100nmより小さい粒子である。粉末又は粒子群の「粒子サイズ」又は「平均粒子サイズ」はD50として与えられる。
「全固体」電池は、液相材料を含まない電池である。
電極の「表面容量」は、電極にインサーション可能なリチウムイオンの量(mA.h/cmとして表される)を意味する。
本発明においては、ガーネット型化合物を、特に電解質として使用することができる。ここで、そのイオン伝導率はリチウムイオンによって保証される。ガーネットの化学組成は、その基本的な組成式Li (TOを構成する異なる原子の同形置換(the isomorphic substitution)に応じて変わり得る。この組成式において、Liはリチウムカチオンを表す。dは、2〜10、好ましくは3〜9、更により好ましくは4〜8である。Aは、擬立方晶配位部位(the pseudocubic coordination site)8における酸化数+IIのカチオンを表す。xは典型的には3であるが、化学量論的な偏差を有していてもよい。Aは、例えば、Ca,Mg,Sr,Ba,Fe,Mn,Zn,Y,Gdであってもよい。Aは、八面体配位部位(the octahedral coordination site)6における酸化数+IIIのカチオンを表す。yは、典型的には2であるが、化学量論的な偏差が存在し得る。Aは、例えば、Al,Fe,Cr,Ga,Ti,Laであってもよい。A及びAは同じカチオンを表すことができる。TOは、4つの酸素原子が四面体を形成し、カチオンTがその四面体の中心にあるアニオンを表す;Tは主として酸化数+IVのカチオン、主にケイ素を表し、TOはケイ酸アニオン(SiO4−を表す。これらのガーネットはネソケイ酸塩であると考えられ、その構造はSiO四面体が、その頂点によって八面体Aに結びつくようにして形成された三次元的ネットワーク構造によって説明できる。形成された空洞は、歪んだ立方体形状A(十二面体)を有する。各々の四面体は4つの異なる八面体とその頂点を共有する。各々の八面体は頂点で6つの異なる四面体に、辺で6つの十二面体につながっている。各々の12面体は、4つの他の12面体、4つの八面体、及び2つの4面体とその辺を共有する。その辺のうち2つだけは共有されない。Tはまた、カチオンZr4+であってもよい。酸化数+IVの元素Tの全部又は一部は、酸化数+III又は+VのAl,Fe,As,V,Nb,In,Ta,Zrなどの原子で置換されてもよい;これは、組成式Li (TO中の酸素のモル量の変化を引き起こす可能性がある。この組成式において、原子A,A,T及びOは、同形置換されてもよい。この同形置換は、異なるタイプであってもよく、主に2つのタイプであってもよい:いくつかの原子がそれと同じ個数だけ、同じ価数で異なる原子(いわゆる第1種同形(first−species isomorphisms))で置換されてもよく、1個の原子が、同等のイオン半径であり価数が1異なる原子1個で置換されてもよい(いわゆる異原子価置換による、いわゆる第2種同形(second−species isomorphisms));この第2の場合、電気的中性は、結晶ネットワークにおける対応する置換によって、又は空孔によって、又は移動性格子間イオン(アニオン又はカチオン)によって保証される。この移動性格子間イオンはリチウムであってもよい。上記の組成式において、zは、通常、3に等しいか又は3に近い。酸素原子のごく一部は、任意に、水素原子(OではなくOH基)に結びついていてもよい。原子団(TO)のごく一部もOH基で置換することができる。この場合は(TOではなく(TO3−p(OH)4pと表すべきである。酸素は、少なくとも部分的には2価又は3価のアニオン(例えば、N3−)によって置換されていてもよい。
移動性リチウムイオンを有するガーネットベースのイオン伝導体は、例えばWO 2005/085138、WO 2009/003695及びWO 2010/090301に記載されている。そのリチウムイオンは、結晶部位を占め、また、格子間位置にも存在し得る。
本発明においては、前記ガーネットタイプの化合物は好ましくは以下より選択する:
− LiLaZr12
− LiLaBaTa12
− Li5.5LaNb1.75In0.2512
− LiLa12、ここでM=Nb又はTa又はそれら2つの化合物の混合物;
− Li7−xBaLa3−x12、ここで0≦x≦1及びM=Nb又はTa又はこれら2つの化合物の混合物;
− 及び、Li7−xLa3xZr2−x12、ここで0≦x≦2及びM=Al,Ga又はTa又はその2つ若しくは3つの化合物の混合物。
(詳細な説明)
本発明の発明者は、前述の欠点に対処するために、燃焼の危険性無しに加熱できるように有機溶媒を含まない全固体電池を製造する新しい方法を開発した。その目的は、イオン性原子団を有する架橋型のポリマー材料の少なくとも1つの層を含む薄層電池を製造する方法の実施によって達成される。本発明による方法によって得られる電池は、良好なエネルギー及び電力密度を有する電池を得るために、従来の薄層電池の平面構造とは対照的に、多層構造を有する。更に、これらの電池を得るための方法により、結果として得られる電池を構成する電極の表面容量を低下させることなく、比較的低温、すなわち300℃未満の温度で電池層の集合体(an assembly)を製造することができるようになる。「全固体」電池を製造するには、特に封入部又は電極の変形の制限に関して、電池の挙動を信頼できるものにするために、寸法的に安定した材料の使用が必要である。
固体アノード、カソード及び電解質層は、以下の技術の1つを利用して堆積させる。
i)物理蒸着(PVD)、より具体的には真空蒸着、レーザーアブレーション、イオンビーム、カソードスパッタリング、
ii)化学蒸着(CVD)、より具体的にはプラズマCVD(PECVD)、レーザーアシストCVD(LACVD)又はエアロゾルアシストCVD(AA−CVD)、
iii)エレクトロスプレー、
iv)電気泳動法、
v)エアロゾル沈着、
vi)ゾルゲル法、
vii)ディッピング、より具体的にはディップコーティング、スピンコーティング、又はラングミュア−ブロジェット法。
本発明によると、アノード層、及びカソード層は、電気泳動法によって堆積させるのが好ましい。粒子の電気泳動堆積は、堆積物が生成する基板と対向電極との間に電場を作用させることによって行われる。これによりコロイド懸濁液の荷電粒子を基板上に移動させ堆積させることができる。上記の粒子とともに表面に堆積するバインダ及び他の溶媒が存在していないため、非常にコンパクトな堆積物を得ることが可能になる。電気泳動堆積により得られるコンパクトさは、乾燥工程中の堆積物における亀裂又は他の欠陥の出現の危険性を抑制又は防止する。更に、堆積の速度は、作用する電場及び懸濁液の粒子の電気泳動の移動度によって非常に速くすることができる。
本発明によると、全固体電池を製造する方法はアノード材料層の堆積の工程a)を含む。アノード材料層の材料は好ましくは以下の材料から選択する:
i)酸窒化スズ(典型的な化学式はSnO);
ii)リン酸鉄リチウム(典型的な化学式はLiFePO);
iii)ケイ素とスズとの混合の酸窒化物(典型的な化学式はSiSn、ここでa>0、b>0、a+b≦2、0<y≦4、0<z≦3)(SiTONとも呼ばれる)、及び、特にSiSn0.871.21.72;及び、SiSnの酸窒化物、ここで、a>0、b>0、a+b≦2、0<c−10、0<y<24、0<z<17;SiSn、ここでXはF,Cl,Br,I,S,Se,Te,P,As,Sb,Bi,Ge,Pbの元素のうち少なくとも1つ、及び、a>0、b>0、a+b>0、a+b≦2、0<c<10、0<y<24及び0<z<17;及びSiSn、ここでXはF,Cl,Br,I,S,Se,Te,P,As,Sb,Bi,Ge,Pbの元素のうち少なくとも1つ、及びa>0、b>0、a+b≦2、0<y≦4及び0<z≦3;
iv)Si(特にx=3及びy=4)、Sn(特にx=3及びy=4)、Zn(特にx=3及びy=4)、Li3−xN(ここでM=Co,Ni,Cu)のタイプの窒化物;
v)酸化物SnO,LiTi12,SnB0.60.42.9及びTiO
アノード層を製造するためのLi12は特に好ましい。更に、Li12は、ホスト材料を変形させることなくリチウムイオンを可逆的にインサーションするリチウムインサーション材料である。
本発明によれば、全固体電池の製造方法は、カソード材料層を堆積させる工程b)を含む。カソード材料層は、好ましくは電気泳動法により製造する。カソード材料層のために選択する材料は、好ましくは以下の材料から選択する。
i)酸化物LiMn,LiCoO,LiNiO,LiMn1.5Ni0.5,LiMn1.5Ni0.5−x(ここでXはAl,Fe,Cr,Co,Rh,Nd、及び他の希土類元素から選択し、0<x<0.1),LiFeO,LiMn1/3Ni1/3Co1/3
ii)リン酸化物LiFePO,LiMnPO,LiCoPO,LiNiPO,Li(PO
iii)以下のカルコゲン化物を全リチウム化したもの:V,V,TiS,酸硫化チタン(TiO)、酸硫化タングステン(WO)、CuS,CuS
アノード及びカソード材料層の堆積はそれぞれアノード及びカソード材料ナノ粒子の電気泳動堆積によって実施するのが好ましい。
金属基板、好ましくはニッケル上に堆積させたLiMnの薄いフィルムからなるカソード電極は、真空技術又はドライルーム(実装するのに非常に高価な装置である)を使用せずに製造するのが好ましい。実際、LiMn1.5Ni0.5と同様、LiMnは、空気に対して自然発生的な影響を受けにくい。しかしながら、長期間空気に曝すことは避けるべきである。電極の製造中にカソード材料を空気へ曝す場合、その影響は比較的短い時間に関しては無視できる。
アノード又はカソードを製造するために、上述の導電性材料のナノ粒子、及び特にグラファイト、及び/又はイオン伝導性材料のナノ粒子、電解質フィルムを製造するために用いるタイプのナノ粒子(下記)を添加することができる。
アノード及びカソード材料であるナノ粒子の層の堆積は、金属基板上で直接行うのが好ましい。小さなナノ粒子サイズ、すなわち100nm未満のものについては、アノード、カソード及び電解質層の堆積は、エレクトロスプレー、電気泳動法、エアロゾル沈着又はディッピングによって行う。好ましくは、アノード、カソード及び電解質層はすべて電気泳動法によって堆積させる。本発明による方法のこの特定の実施形態は、特に、電気泳動堆積工程、乾燥工程及び/又は低温での熱処理工程中のナノ粒子層の自己焼結によって、高密度でコンパクトなナノ粒子層を得ることを可能にする。更に、アノード又はカソード材料であるナノ粒子の層の電気泳動堆積物がコンパクトであるため、インク又は液体から製造されたナノ粒子層とは異なり、乾燥後の層のひび割れの危険性が低減する。インク又は液体から製造されたナノ粒子層は、乾燥抽出物含量が少なくその堆積物が大量の溶媒を含み、乾燥後に堆積物に亀裂が生じるので、電池の動作に障害が生じる。
本発明によれば、アノード又はカソード材料であるナノ粒子の層の堆積は、その導電性基板の上に直接行う。その導電性基板は、好ましくはニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン又は銅から選択する金属導電性基板である。好ましい実施形態では、アノード又はカソード材料のナノ粒子層の堆積はニッケル基板上で行う。その基板の厚さは10μm未満、好ましくは5μm未満である。
導電性基板は、シートの形態で使用することができ、任意で、プレカット電極パターン(pre−cut electrode patterns)を含むシート、又は細長い片(strips)の形態で使用することができる。電極との電気的接触の質を改善するために、基板は、好ましくは金、クロム、ステンレス鋼、パラジウム、モリブデン、チタン、タンタル又は銀から選択する金属又は金属合金で被覆してもよい。
本発明によれば、アノード又はカソード材料であるナノ粒子層をその導電性基板の上に直接、例えば電気泳動法によって堆積させることにより、高密度なナノ結晶構造の層を得ることが可能になる。しかしながら、粒子境界(grain boundaries)が形成される可能性があり、これは特定の場合に電極の厚みにおいてリチウムイオンの拡散の運動(kinetics)を制限し得る、アモルファスと結晶材料との間の特定の構造を有する層の形成につながる。従って、電池電極の電力及びそのライフサイクル(寿命)(the life cycle)が影響を受ける可能性がある。好ましくは、電池の性能を向上させるために、結晶性改善のための再結晶化熱処理を行い、電極(アノード及び/又はカソード)の電力を強化するために任意で電極を圧密化する(consolidated)。
アノード及び/又はカソード層の再結晶化熱処理は、300℃〜1000℃、好ましくは400℃〜800℃、更により好ましくは500℃〜700℃の温度で行う。熱処理は、アノード及び/又はカソード層の堆積の工程a)及び/又は工程b)の後であって、電解質層の堆積の工程c)の前に行わなければならない。
本発明によれば、電池の製造方法は、電解質材料層の堆積の工程c)を含む。電解質材料層の堆積は、アノード材料層及び/又はカソード材料層上で行う。
好ましくは、架橋型のポリマー材料は下記のカチオン性原子団を有するポリマーのあらゆる種類から選択する。より具体的には、架橋型のポリマー材料は、下記のカチオン性原子団を有する、ポリメチルメタクリレート、ポリイミド、ポリシロキサン又はポリアミンから選択する。
好ましくは、上記のポリマー材料のイオン性原子団は、以下のカチオンから選択する:イミダゾリウム、ピラゾリウム、テトラゾリウム、ピリジニウム、n−プロピル−n−メチルピロリジニウム(PYR13とも呼ばれる)若しくはn−ブチル−n−メチルピロリジニウム(PYR14とも呼ばれる)などのピロリジニウム、アンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウム;及び/又は以下のアニオンから選択する:ビス(トリフルオロメタン)スルホンイミド、ビス(フルオロスルホニル)イミド、若しくはn−(ノナフルオロブタンスルホニル)−n−(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(化学式はC12NO、IM14 とも呼ばれる)。ポリマー材料のアニオン性原子団を使用することにより、空気及び水分への暴露に対する耐性の良好な特性を維持することが可能になり、それによって工業的実施が単純化され、電池の寿命が改善される。
更に、イオン性原子団を有する架橋型の固体ポリマー材料の層は、短絡及び溶媒の発火の危険から電池を保護することによって、電池の安全性及び寿命を保証することを可能にする。実際、これらのポリマー材料は全固体であり、液体電解質又は溶媒に溶解した電解質を含まない。更に、これらの架橋型のポリマー材料は、有機溶媒の蒸発又は発火の危険が無く、高温に耐性がある。
電解質材料層c)はイオン性原子団を有する架橋型固体電解質材料を含む固体電解質材料から製造する;その固体電解質材料は以下より選択してもよい:
− Li (TOの組成式のガーネット、ここで、
− Aは、酸化数+IIのカチオン、好ましくはCa,Mg,Sr,Ba,Fe,Mn,Zn,Y,Gdを表し、
− Aは、酸化数+IIIのカチオン、好ましくはAl,Fe,Cr,Ga,Ti,Laを表し、
− (TO)は、Tが酸化数+IVで、酸素原子によって形成される四面体の中心に位置する原子であるアニオンを表し、またTOはケイ酸アニオン又はジルコン酸アニオンであるのが好ましい。ここで酸化数+IVの元素Tのすべて又はいくつかは、Al,Fe,As,V,Nb,In,Taなどの酸化数+III又は+Vの原子で置換することができることが理解されているものとする。
− 以下のことが理解されているものとする。dは2〜10であり、好ましくは3〜9、更により好ましくは4〜8;xは3であるが2.6〜3.4(好ましくは2.8〜3.2)であってもよい;yは2であるが1.7〜2.3(好ましくは1.9〜2.1)であってもよい;
− 好ましくは以下より選択するガーネット:LiLaZr12;LiLaBaTa12;Li5.5LaNb1.75In0.2512;LiLa12、ここでM=Nb又はTa又はその2つの化合物の混合物;Li7−xBaLa3−x12、ここで0≦x≦1及びM=Nb又はTa又はその2つの化合物の混合物;Li7−xLaZr2−x12、ここで0≦x≦2及びM=Al,Ga又はTa又はその2つ若しくは3つの化合物の混合物;
− 好ましくは以下より選択するリン酸リチウム:LiPO;Li(Sc2−x)(PO、ここでM=Al又はY及び0≦x≦1;Li1+x(Sc)2−x(PO、ここでM=Al,Y,Ga又はその3つの化合物の混合物、及び0≦x≦0.8;Li1+x(Ga1−ySc2−x(PO、ここで0≦x≦0.8;0≦y≦1及びM=Al又はY又はその2つの化合物の混合物;Li1+x(Ga)2−x(PO、ここでM=Al,Y又はその2つの化合物の混合物及び0≦x≦0.8;Li1+xAlTi2−x(PO、ここで0≦x≦1、又はLi1+xAlGe2−x(PO、ここで0≦x≦1;又はLi1+x+z(Ge1−yTi2−xSi3−z12、ここで0≦x≦0.8及び0≦y≦1.0及び0≦z≦0.6及びM=Al,Ga又はY又はその2つ若しくは3つの化合物の混合物;Li3+y(Sc2−x)Q3−y12、ここでM=Al及び/又はY並びにQ=Si及び/又はSe,0≦x≦0.8及び0≦y≦1;又はLi1+x+ySc2−x3−y12、ここでM=Al,Y,Ga又はその3つの化合物の混合物並びにQ=Si及び/又はSe,0≦x≦0.8及び0≦y≦1;又はLi1+x+y+z(Ga1−ySc2−x3−z12、ここで0≦x≦0.8;0≦y≦1;0≦z≦0.6、ここでM=Al又はY又はその2つの化合物の混合物並びにQ=Si及び/又はSe;又はLi1+x2−x12、ここで0≦x≦1並びにN=Cr及び/又はV、M=Se,Sn,Zr,Hf,Se又はSi又はこれらの化合物の混合物;
− 好ましくは以下より選択するホウ酸リチウム:Li(Sc2−x)(BO、ここでM=Al又はY及び0≦x≦1;Li1+x(Sc)2−x(BO、ここでM=Al,Y,Ga又はその3つの化合物の混合物及び0≦x≦0.8;0≦y≦1;Li1+x(Ga1−ySc2−X(BO、ここで0≦x≦0.8;0≦y≦1及びM=Al又はY;Li1+x(Ga)2−x(BO、ここでM=Al,Y又はその2つの化合物の混合物及び0≦x≦0.8;0≦y≦1;LiBO,LiBO−LiSO,LiBO−LiSiO,LiBO−LiSiO−LiSO
− 好ましくは以下より選択する酸窒化物:LiPO4−x2x/3,LiSiO4−x2x/3,LiGeO4−x2x/3、ここで0<x<4又はLiBO3−x2x/3、ここで0<x<3;リチウム、リン若又は酸窒化ホウ素をベースにした材料(LiPON及びLIBONと呼ばれる)はまたリン酸リチウムにケイ素、硫黄、ジルコニウム、アルミニウム、又はアルミニウム、ホウ素、硫黄、及び/若しくはケイ素の組み合わせ、並びにホウ素を含むことができる;
− 好ましくは以下より選択する酸化リチウム:LiLaZr12又はLi5+xLa(ZrX,2−x)O12、ここでA=Sc,Y,Al,Ga及び1.4≦x≦2又はLi0.35La0.55TiO
− 好ましくは以下より選択するケイ酸塩:LiSi,LiSiO,LiSi,LiAlSiO,LiSiO,LiAlSi
還元電位で作動するアノードとの接触において安定な電解質層c)は以下より選択する電解質材料から製造する:
− Li (TOの組成式のガーネット、ここで、
− Aは、酸化数+IIのカチオン、好ましくはCa,Mg,Sr,Ba,Fe,Mn,Zn,Y,Gdを表し、
− Aは、酸化数+IIIのカチオン、好ましくはAl,Fe,Cr,Ga,Ti,Laを表し、
− (TO)は、Tが酸化数+IVで、酸素原子によって形成される四面体の中心に位置する原子であるアニオンを表し、またTOはケイ酸アニオン又はジルコン酸アニオンであるのが好ましい。ここで酸化数+IVの元素Tのすべて又はいくつかは、Al,Fe,As,V,Nb,In,Taなどの酸化数+III又は+Vの原子で置換することができることが理解されているものとする。
− 以下のことが理解されているものとする。dは2〜10であり、好ましくは3〜9、更により好ましくは4〜8;xは3であるが2.6〜3.4(好ましくは2.8〜3.2)であってもよい;yは2であるが1.7〜2.3(好ましくは1.9〜2.1)であってもよい;
− 好ましくは以下より選択するガーネット:LiLaZr12;LiLaBaTa12;Li5.5LaNb1.75In0.2512;LiLa12、ここでM=Nb又はTa又はその2つの化合物の混合物;Li7−xBaLa3−x12、ここで0≦x≦1及びM=Nb又はTa又はその2つの化合物の混合物;Li7−xLaZr2−x12、ここで0≦x≦2及びM=Al,Ga又はTa又はその2つ若しくは3つの化合物の混合物;
− 好ましくは以下より選択するリン酸リチウム:LiPO;Li(Sc2−x)(PO、ここでM=Al又はY及び0≦x≦1;Li1+x(Sc)2−x(PO、ここでM=Al,Y,Ga又はその3つの化合物の混合物、及び0≦x≦0.8;Li1+x(Ga1−ySc2−x(PO、ここで0≦x≦0.8;0≦y≦1及びM=Al又はY又はその2つの化合物の混合物;Li1+x(Ga)2−x(PO、ここでM=Al,Y又はその2つの化合物の混合物及び0≦x≦0.8;Li1+xAlGe2−x(PO、ここで0≦x≦1;Li3+y(Sc2−x)Q3−y12、ここでM=Al及び/又はY並びにQ=Si及び/又はSe,0≦x≦0.8及び0≦y≦1;又はLi1+x+ySc2−x3−y12、ここでM=Al,Y,Ga又はその3つの化合物の混合物並びにQ=Si及び/又はSe,0≦x≦0.8及び0≦y≦1;又はLi1+x+y+z(Ga1−ySc2−x3−z12、ここで0≦x≦0.8;0≦y≦1;0≦z≦0.6、ここでM=Al又はY又はその2つの化合物の混合物並びにQ=Si及び/又はSe;又はLi1+x2−x12、ここで0≦x≦1並びにN=Cr及び/又はV、M=Se,Sn,Zr,Hf,Se又はSi又はこれらの化合物の混合物;
− 好ましくは以下より選択するホウ酸リチウム:Li(Sc2−x)(BO、ここでM=Al又はY及び0≦x≦1;Li1+x(Sc)2−x(BO、ここでM=Al,Y,Ga又はその3つの化合物の混合物及び0≦x≦0.8;0≦y≦1;Li1+x(Ga1−ySc2−X(BO、ここで0≦x≦0.8;0≦y≦1及びM=Al又はY;Li1+x(Ga)2−x(BO、ここでM=Al,Y又はその2つの化合物の混合物及び0≦x≦0.8;0≦y≦1;LiBO,LiBO−LiSO,LiBO−LiSiO,LiBO−LiSiO−LiSO
− 好ましくは以下より選択する酸窒化物:LiPO4−x2x/3,LiSiO4−x2x/3,LiGeO4−x2x/3、ここで0<x<4又はLiBO3−x2x/3、ここで0<x<3;リチウム、リン又は酸窒化ホウ素をベースにした材料(LiPON及びLIBONと呼ばれる)はまたリン酸リチウムにケイ素、硫黄、ジルコニウム、アルミニウム、又はアルミニウム、ホウ素、硫黄、及び/若しくはケイ素の組み合わせ、並びにホウ素を含むことができる;
− 好ましくは以下より選択する酸化リチウム:LiLaZr12又はLi5+xLa(ZrX,2−x)O12、ここでA=Sc,Y,Al,Ga及び1.4≦x≦2又はLi0.35La0.55TiO
− 好ましくは以下より選択するケイ酸塩:LiSi,LiSiO,LiSi,LiAlSiO,LiSiO,LiAlSi
これらの電解質はすべてのアノード化学組成物とともに用いることができる。
アノードと接触して安定な前記電解質材料層c)は、イオン性原子団を有する架橋型のポリマー材料の電解質が存在することによって、カソードと専ら接触していたであろう他の固体電解質配合物と結びつけることができる。カソードと接触するときのみにおいて安定なこれらの電解質は、Li3xLa2/3−x1/3−xTiO,La2/3−xSr1/3−xLiTiO及びLa2/3Li1/3−xTi1−xAlの組成式のペロブスカイトであり、ここで□はその構造中に存在する空孔を表す。従って、Li3xLa2/3−x1/3−xTiOの場合、その組成物は、1/3−x〜2/3−x、0<x<0.20、好ましくは0<x<0.16で変化することができるランタン空孔を含む;La2/3−xSr1/3−xLiTiOの場合、その組成物はストロンチウム空孔を含み、該組成物中のストロンチウムの割合はx〜1/3−xで変化することができ、0<x<0.20、好ましくは0<x<0.16である;La2/3Li1/3−xTi1−xAlの場合、その組成物はリチウム空孔を含み、その組成物中のリチウムの割合はx〜1/3−xの間で変化することができ、0<x<0.20、好ましくは0<x<0.16である。
更に、これらの固体電解質はリチウム塩を含む非プロトン性溶媒系の液体電解質よりも抵抗が大きいので、十分な電力の電池を得るためには薄いフィルムを作製する必要がある。従って、電解質層c)の厚さは10μm未満であり、好ましくは5μm未満、更により好ましくは2μm未満である。
本発明による方法の一実施形態では、イオン性原子団を有する架橋型の固体ポリマー材料は、ディップコーティング、スピンコーティング、ロールコーティング、ドクターブレード、エレクトロスプレー又は電気泳動法によって直接堆積させる。このために、ポリマー材料を最初に適切な溶媒に溶解し、次いでアノード、カソード及び/又は電解質層上に溶解したポリマー材料を堆積させ、そして溶媒を除去する前にポリマー材料層を乾燥させる。
架橋型の固体ポリマー材料の堆積は、最終的な電池の短絡を引き起こす可能性がある層の欠陥を少なくするために、電気泳動法によって行うのが好ましい。更に、電気泳動堆積は、インク又は流体によって製造される層とは異なり、乾燥後の層のひび割れの危険性の抑制を可能にする。インク又は流体によって製造される層は、乾燥抽出物が少なく堆積物が大量の溶媒を含み、電池の動作の障害となる層のひび割れを引き起こす。
本発明による方法の他の実施形態においては、1つ以上の重合可能な原子団を有するモノマー及び/又はオリゴマー及び/又はプレポリマーを堆積させる。好ましくは、1つ以上の反応性原子団を含むプレポリマーを堆積させ、イオン性原子団のグラフトを可能にする。重合は、アノード、カソード又は電解質層上に直接、熱的及び/又は光化学的に行う。典型的には、重合は、例えばベンゾイルペルオキシド、アセチルペルオキシド若しくはアゾイソブチロニトリルから選択する熱反応開始剤(a thermal initiator)、及び/又は、例えばベンゾイン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン若しくは2,2−ジエトキシアセトフェノンなどのアセトフェノンから選択する光化学反応開始剤(a photochemical initiator)の存在化で行う。
イオン性原子団を有する架橋型の固体ポリマー材料の堆積は、電解質のイオン伝導度を大きく増加させることを可能にする。更に、これらの材料は、比較的不燃性であり、高温に耐性があり、蒸気圧が無視できるほど小さい。従って、イオン性原子団を有する架橋型のポリマー層は、前記電池の組み立て工程の間に熱処理及び/又は極端な機械的圧縮をすることなく、薄層三次元電池を製造することを可能にする。
実際、イオン性原子団を有する架橋型のポリマー材料の少なくとも1つの層の製造は、低温、すなわち300℃を超えない温度、好ましくは200℃、更により好ましくは150℃の温度で電極を組み立てることを可能にする。
好ましくは、イオン性液体、PYR 13、PYR 14及び/又はリチウム塩を、イオン性原子団を有する前記架橋型のポリマーに溶解してもよい。イオン性液体、PYR 13、PYR 14及び/又はリチウム塩の添加は、電気化学的性能のために有益であり、この添加によって、伝導性が改善されることが可能となるだけでなく、ポリマーフィルムの剛性を低下させることも可能にする。この添加がなければ、ポリマーフィルムは非常に壊れやすいままとなる。
本発明の方法の特定の実施形態によれば、電極(アノード及びカソード)は、製造する電池の寸法の切れ目を生成するために、切断パターンに従って「打ち抜く」。
特定の実施形態においては、電極の打ち抜きはイオン性原子団を有する架橋型の固体ポリマー材料よりなる電解質層の堆積工程c)の後に行うことができる。これらのパターンは、隣接する(例えばU字形の)3つの切れ目を含み、これによって電池の寸法が決まる。構成物の封入に必要な物質が通過できることを確実にするために、非切断部に第2の切れ目(スロット)(slot)を形成してもよい。次に、複数の基本セルのスタックを形成するために、アノード電極とカソード電極とは交互に積み重ねられる。アノード及びカソードの切断パターンは、「ヘッドトゥテール(head−to−tail)」構成で配置される。
本発明による方法の他の特定の実施形態では、電解質層の堆積工程c)の前に電極を切断し、電極の縁を電解質フィルムによって覆い、それ故電極が大気との接触から保護され、電池の寿命を向上させることができる。他の代替の実施形態では、アノード及びカソード層の堆積工程a)及び工程b)の前に基板に切れ目を生成し、電極の縁を電解質フィルムによって覆うことが可能になる。この特定の実施形態は、電解質材料のナノ粒子の層を堆積させる前に電極の縁を覆い、それにより、特に電解質層が水分に対して安定な材料からなる場合に、封入フィルムを電極の周りに容易に生成させることができる、という利点を有する。電極の側端の縁を覆うことによってまた、セルの短絡の危険性を低減することも可能になる。
最後に、本発明による方法の本質的な工程は、全固体薄層電池を得るために、上記で得たスタックの熱処理及び/又は機械的圧縮を含む。熱処理は、50℃〜300℃、好ましくは100℃〜200℃の温度で行う。熱処理の温度は200℃を超えないのが好ましい。好ましくは、組み立てられる層の機械的圧縮は、10MPa〜100MPa、好ましくは20MPa〜50MPaの圧力で行う。
特定の実施形態では、電池セルを大気から確実に保護するために、上記のスタック工程の後、そして端子を追加する前、薄い封入層を堆積させることによって、前記スタックを封入することが好ましい。封入層は、バリア層としての機能を果たすために、化学的に安定で、高温に耐性があり、大気に対して不透過でなければならない。好ましくは、前記薄い封入層は、例えば、酸化物、窒化物、リン酸塩、酸窒化物又はシロキサン形態であり得るもので、ポリマー、セラミック、ガラス又はガラスセラミックからなる。更に好ましくは、この封入層は、エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂で被覆する。
封入層は、化学蒸着(CVD)によって堆積させるのが好ましく、これにより到達可能な全てのスタック表面の被覆が可能となる。このように、封入は、スタック上に直接的に実施することができ、浸透可能な空洞(空孔)(the available cavities)のすべてを被覆することができる。電池セルの外部環境からの保護を高めるために、第2封入層を上記の第1封入層上に堆積させるのが好ましい。典型的には、前記第2層の堆積は、シリコーン含浸によって行うことができる。そのような材料は、それが高温に耐えるという事実に基づいて選択し、それ故、ガラス転移を起こすこと無く電子カード(基盤)(electronic cards)上で溶接して電池を容易に組み立てることができる。
好ましくは、電池の封入は、前記スタックの6面のうちの4面に対して行う。封入層はスタックの外面を取り囲む。それによる外気からの保護がされていない残りの部分は、端子によって得られる層により確実に保護される。
好ましくは、カソード及びアノード接続は横方向に補正(オフセット)する。これによって、これらの端部での短絡の発生を防止するために、封入層を誘電性の層として作用させることが可能となる。
スタックを作製したら、スタックを封入する場合にはその封入工程後に、カソード又はアノード集電体のそれぞれ露出した(封入層で被覆されていない)部分に端子(電気的接点)を追加する。これらの接触領域は、電流を集めるためにスタックにおいて反対側に位置させてもよいが、隣接する側面にも位置させてもよい。
端子を製造するために、前記スタックは、任意で被覆し、電池の接続部(+)及び(−)の切断面各々を露出させ、単一の電池部品を得ることが可能となるような切断面で切断する。次に、接続部は、当業者に知られているプラズマ堆積技術によって、並びに/又は(銀で満たされた)導電性エポキシ樹脂及び/若しくは溶融スズ浴に浸漬することによって、金属化させることができる。端子は、各端部に交互に正及び負の電気接続を確立することを可能にする。これらの端子は、異なる電池要素の間で並列に電気的接続を生成することを可能にする。このため、一端には(+)接続のみが出現し、他端では(−)接続が可能になる。
この電池は全固体であり、アノード材料としてリチウムインサーション材料を使用するので、再充電工程中の金属リチウムデンドライトが形成する危険性は無く、リチウムアノードのインサーション容量は制限される。
更に、本発明による電池の良好なサイクル性能を保証するために、カソードの表面容量がアノードの表面容量以上である電池設計が好ましい。
電池を形成する層が全固体であるので、アノードが完全に充電されているとき、リチウムデンドライトの形成の危険性はもはや無い。従って、そのような電池設計によって、過剰な電池セルの作製を回避できる。
更に、アノードの表面容量以上のカソード表面容量を有するそのような電池の製造は、サイクル数として表される寿命の観点で、性能を向上させることを可能にする。実際、電極が高密度で全固体であるため、粒子間の電気的接触が失われる危険性は無い。
アノード材料の懸濁液は、LiTi12を粉砕し、そして数ppmのクエン酸を含む10g/lの無水エタノール中に分散させることにより得た。
カソード材料の懸濁液は、LiMnを粉砕し、そして25g/lの無水エタノール中に分散させることにより得た。次いで、カソード懸濁液はアセトン中で5g/lの濃度に希釈した。
セラミック電解質材料の懸濁液は、LiAl0.4Sc1.6(POの粉末を粉砕し、5g/lの無水エタノール中に分散させ、そしてポリマー配合物を添加して得た。添加したポリマー配合物は、イオン液体1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート[BMIm][BF4](質量比約3:7)とリチウム塩(リチウムビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド又はLiTFSI)とを含んだポリエチレングリコールモノメチルアクリレートを成分に含んでいた。化学反応開始剤(約1重量%)、この場合は2,2'−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(IrgacureTM 651、Ciba−Geigy)、を前記ポリマー配合物に添加した。
これらの懸濁液の全てについて、上記の粉砕は、100nm未満の粒子サイズを有する安定な懸濁液を得るために行われた。
アノードは、上記の予め調製された懸濁液中に含まれるLiTi12ナノ粒子の電気泳動堆積によって調製された。LiTi12の薄いフィルム(約1μm)を基板の2つの面上に堆積させた。そして、これらの負極を600℃で熱処理した。
カソードは、LiMn懸濁液からの電気泳動堆積によって同じ方法で調製した。LiMnの薄いフィルム(約1μm)を基板の2つの面上に堆積させた。そして、それらのカソードを600℃で処理した。
熱処理後、アノードとカソードとをLiAl0.4Sc1.6(PO及び前述のポリマー配合物よりなる電解質層のディップコーティング(ディッピング後、乾燥)により被覆した。
架橋構造は、アルゴン雰囲気中、周辺温度で366nmの紫外光を10分間照射することにより得た。
電解質層の厚さを測定し、それは各電極上で約500nmであった。そしてこれらの電解質フィルムを乾燥させ、熱処理して圧密化した。
次いで、多層スタックを得るために、アノード及びカソードのスタックを製造した。その集合体は、製造のために、100℃で15分間加圧状態を保たれた。
このようにして得られた電池を、2V〜2.7Vで循環させた。図1はこの電池で得られた充放電曲線を示す。図2は、製造された電池のサイクル間の容量変化を示す。

Claims (25)

  1. a)少なくとも1つのアノードの材料を含む層(ここでは「アノード材料層」と呼ばれる)を、好ましくは、金属シート、金属片、金属化絶縁シート、金属化絶縁片、金属化絶縁フィルムから選択する導電性基板の上に堆積させことにより、前記導電性基板又はその導電性の構成要素をアノードの集電体として機能させる工程と、
    b)工程a)と工程b)とは順序を逆にできるという理解の下、少なくとも1つのカソードの材料を含む層(ここでは「カソード材料層」と呼ばれる)を、好ましくは、金属シート、金属片、金属化絶縁シート、金属化絶縁片、金属化絶縁フィルムから選択する導電性基板の上に堆積させることにより、前記導電性基板又はその導電性の構成要素をカソードの集電体として機能させる工程と、
    c)工程a)及び/又は工程b)で得られた少なくとも1つの層において、厚さが10μm未満、好ましくは5μm未満、更により好ましくは2μm未満の、少なくとも1つの固体電解質材料であって、イオン性原子団を有する架橋型で固体のポリマー材料を含む前記固体電解質材料を含む層(ここでは「電解質材料層」と呼ばれる)を堆積させる工程と、
    d)以下の層の表面同士を合わせて積層させる工程と、:
    − 工程c)で得られた固体電解質材料層で被覆されたアノード材料層と、工程c)で得られた固体電解質材料層によって被覆されている又は被覆されていないカソード材料層;
    − 又は、工程c)で得られた固体電解質材料層で被覆されたカソード材料層と、工程c)で得られた固体電解質材料層によって被覆された又は被覆されていないアノード材料層;
    e)全固体薄層の電池を得るために、工程d)で得られたスタックの熱処理及び/又は機械的圧縮工程と、
    を含む一連の工程を含む全固体薄層の電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、架橋型の前記ポリマー材料はポリメチルメタクリレート、ポリアミン、ポリイミド、又はポリシロキサンから選択することを特徴とする方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法において、前記ポリマー材料のイオン性原子団は、以下より選択するカチオン:イミダゾリウム、ピラゾリウム、テトラゾリウム、ピリジニウム、n−プロピル−n−メチルピロリジニウム(PYR13とも呼ばれる)若しくはn−ブチル−n−メチルピロリジニウム(PYR14とも呼ばれる)などのピロリジニウム、アンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウム;
    及び/又は以下より選択するアニオン:ビス(トリフルオロメタン)スルホンイミド、ビス(フルオロスルホニル)イミド、若しくはn−(ノナフルオロブタン−スルホニル)−n−(トリフルオロメタンスルホニル)−イミド、
    であることを特徴とする方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法おいて、架橋型で固体の前記ポリマー材料は、1つ以上の熱的または光化学的に重合可能な原子団を有するモノマー及び/又はオリゴマー及び/又はプレポリマーの混合物の重合工程によって得られ、前記モノマー及び/又はオリゴマー及び/又はプレポリマーの混合物は、前記イオン性原子団をグラフト可能な1つ以上の反応性原子団を有し、得られた架橋型で固体のポリマー材料を乾燥させることを特徴とする方法。
  5. 請求項4に記載の方法において、前記熱的及び/又は光化学的重合は前記アノード材料層及び/又はカソード材料層上で直接行われることを特徴とする方法。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の方法おいて、工程c)における、イオン性原子団を有する架橋型のポリマー材料の堆積は、ディップコーティング、スピンコーティング、ロールコーティング、ドクターブレード、エレクトロスプレー又は電気泳動法の少なくとも1つの技術を用いて行うことを特徴とする方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の方法おいて、固体の前記アノード材料層、カソード材料層及び電解質材料層は、
    (i)物理蒸着(PVD)、より具体的には、真空蒸着、レーザーアブレーション、イオンビーム、又はカソードスパッタリング;
    (ii)化学蒸着(CVD)、より具体的には、プラズマCVD(PECVD)、レーザーアシストCVD(LACVD)又はエアロゾルアシストCVD(AA−CVD);
    (iii)エレクトロスプレー;
    (iv)電気泳動法;
    (v)エアロゾル沈着;
    (vi)ゾルゲル法;
    (vii)ディッピング、より具体的にはディップコーティング、スピンコーティング、又はラングミュア−ブロジェット法;
    のうち少なくとも1つの技術を使用して堆積させることを特徴とする方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の方法おいて、前記アノード材料層、カソード材料層及び電解質材料層は、エレクトロスプレー、電気泳動法、エアロゾルの使用、又はディッピングによって堆積させ、好ましくはすべて電気泳動法によって堆積させることを特徴とする方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の方法おいて、前記アノード材料層及び/又はカソード材料層はまた、導電性材料、及び特に電解質フィルムを製造するのに使用するタイプのグラファイト、及び/又はリチウムイオン伝導性材料を含むことを特徴とする方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の方法おいて、エレクトロスプレー、電気泳動法、エアロゾル沈着及びディッピングのうちの少なくとも1つを利用して、前記アノード材料層及び/又はカソード材料層を、それぞれアノード又はカソードの材料のナノ粒子の堆積によって製造することを特徴とする方法。
  11. 請求項10に記載の方法おいて、前記アノード、カソード、及び電解質の材料の層はすべて電気泳動法によって堆積させることを特徴とする方法。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の方法おいて、前記熱処理は、50℃〜300℃、好ましくは100℃〜200℃の温度で実施し、及び/又は組み立てられる層の機械的圧縮は、10MPa〜100MPa、好ましくは20MPa〜50MPaで実施することを特徴とする方法。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の方法おいて、前記アノード材料層a)は、
    (i)酸窒化スズ;
    (ii)リン酸鉄リチウム(典型的な化学式はLiFePO);
    (iii)ケイ素とスズとの混合の酸窒化物(典型的な化学式はSiSn、ここでa>0、b>0、a+b≦2、0<y≦4、及び0<z≦3)(SiTONとも呼ばれる)、及び、特にSiSn0.871.21.72;及び、典型的な化学式がS
    Snである酸窒化物、ここでa>0、b>0、a+b≦2、0<c<10,0<y<24,0<z<17;SiSn、ここでXはF,Cl,Br,I,S,Se,Te,P,As,Sb,Bi,Ge,Pbの元素のうち少なくとも1つ、及びa>0,b>0,a+b>0,a+b≦2,0<c<10,0<y<24及び0<z<17;及びSiSn、ここでXはF,Cl,Br,I,S,Se,Te,P,As,Sb,Bi,Ge,Pbの元素のうち少なくとも1つ、及びa>0,b>0,a+b≦2,0<y≦4及び0<z≦3;
    (iv)Si(x=3及びy=4のもの)、Sn(x=3及びy=4のもの)、Zn(x=3及びy=4のもの)、のタイプの窒化物;
    (v)酸化物SnO,LiTi12,SnB0.60.42.9及びTiO

    より選択する材料から製造することを特徴とする方法。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の方法おいて、前記カソード材料層b)は、
    (i)酸化物LiMn,LiCoO,LiNiO,LiMn1.5Ni0.5,LiMn1.5Ni0.5−x(ここでXはAl,Fe,Cr,Co,Rh,Nd、他の希土類元素から選択し、及び0<x<0.1),LiFeO,LiMn
    /3Ni1/3Co1/3
    (ii)リン酸塩LiFePO,LiMnPO,LiCoPO,LiNiPO,Li(PO;LiMM’POの化学式のリン酸塩であってM及びM’(M≠M’)はFe,Mn,Ni,Co,Vから選択する;
    (iii)以下のカルコゲン化物を全リチウム化したもの:V,V,TiS,酸硫化チタン、酸硫化タングステン、CuS,CuS
    より選択するカソードの材料から製造することを特徴とする方法。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の方法おいて、セラミック、ガラス、又はガラスセラミック材料の少なくとも1つの封入層の堆積によって、工程e)で得られる前記電池を封入する工程f)を含むことを特徴とする方法。
  16. 請求項15に記載の方法おいて、アノード及びカソードの端子は、ニッケルの副層上及び/又は金属粒子で満たされたエポキシ樹脂の副層上に任意で堆積させた、好ましくはスズ層の堆積によって、切断された部分の金属化により製造することを特徴とする方法。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の方法おいて、前記導電性基板は、アルミニウム、銅、ステンレス鋼、チタン又はニッケル、好ましくはニッケルでできており、任意で、
    金、白金、パラジウム、バナジウム、コバルト、ニッケル、マンガン、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、チタン、パラジウム、ジルコニウム、タングステン又はこれらの金属の少なくとも1つを含むあらゆる合金、
    の金属から選択する貴金属で被覆することを特徴とする方法。
  18. a)少なくとも1つのアノードの材料を含む層(ここでは「アノード材料層」と呼ばれる)が、好ましくは、金属シート、金属片、金属化絶縁シート、金属化絶縁片、金属化絶縁フィルムから選択する導電性基板の上に堆積され、前記導電性基板又はその導電性の構成要素をアノードの集電体として機能させることができ、
    b)少なくとも1つのカソードの材料を含む層(ここでは「カソード材料層」と呼ばれる)が、好ましくは、金属シート、金属片、金属化絶縁シート、金属化絶縁片、金属化絶縁フィルムから選択する導電性基板の上に堆積され、前記導電性基板又はその導電性の構成要素をカソードの集電体として機能させることができ、
    c)前記少なくとも1つのアノード材料層上および/または前記1つのカソード材料層上に堆積された少なくとも1つの層において、厚さが10μm未満、好ましくは5μm未満、更により好ましくは2μm未満の、少なくとも1つの固体電解質材料であって、イオン性原子団を有する架橋型で固体のポリマー材料を含む前記固体電解質材料を含む層(ここでは「電解質材料層」と呼ばれる)が堆積され、
    d)− c)の固体電解質材料層で被覆されたアノード材料層は、c)の固体電解質材料層によって被覆されている可能性のあるカソード材料層と表面同士を合わせて積層され;
    − 又は、c)の固体電解質材料層で被覆されたカソード材料層は、c)の固体電解質材料層によって被覆されている可能性のあるアノード材料層と表面同士を合わせて積層された、
    全固体薄層の電池。
  19. 請求項18に記載の電池であって、前記カソードの表面容量は前記アノードの表面容量以上であることを特徴とする電池。
  20. 請求項18又は19に記載の電池であって、前記カソード材料層及びアノード材料層のスタックは、横方向にオフセットされていることを特徴とする電池。
  21. 請求項18〜20のいずれかに記載の電池であって、少なくとも1つの封入層、好ましくはセラミック、ガラス又はガラスセラミック層を含むことを特徴とする電池。
  22. 請求項21に記載の電池であって、上記の封入層に堆積させた第2の封入層を含み、前記第2の封入層は好ましくはシリコーンであることを特徴とする電池。
  23. 請求項21又は22に記載の電池であって、前記電池は金属化した部分を含み、前記少なくとも1つの封入層は、前記電池の6つの面のうちの4つの面を完全に覆い、前記電池の接続を意図した上記の金属化した部分の下に位置する残りの2つの面を部分的に覆うことを特徴とする電池。
  24. 請求項18〜23のいずれかに記載の電池であって、前記カソード及びアノードの集電体がそれぞれ露出した、端子を含むことを特徴とする電池。
  25. 請求項24に記載の電池であって、前記アノード及びカソードの接続部は、前記カソード材料層及び前記アノード材料層のスタックにおいて反対側に位置することを特徴とする電池。
JP2016575526A 2014-07-01 2015-07-01 架橋型固体ポリマー材料からなる電解質を含む全固体電池 Active JP6762237B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1456273A FR3023418B1 (fr) 2014-07-01 2014-07-01 Batterie entierement solide comprenant un electrolyte en materiau polymere solide reticule
FR1456273 2014-07-01
PCT/FR2015/051814 WO2016001584A1 (fr) 2014-07-01 2015-07-01 Batterie entièrement solide comprenant un électrolyte en matériau polymère solide réticule

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017525096A JP2017525096A (ja) 2017-08-31
JP6762237B2 true JP6762237B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=52003914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016575526A Active JP6762237B2 (ja) 2014-07-01 2015-07-01 架橋型固体ポリマー材料からなる電解質を含む全固体電池

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10804569B2 (ja)
EP (1) EP3164903B1 (ja)
JP (1) JP6762237B2 (ja)
KR (1) KR102324427B1 (ja)
CN (1) CN106797047B (ja)
FR (1) FR3023418B1 (ja)
WO (1) WO2016001584A1 (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11888149B2 (en) 2013-03-21 2024-01-30 University Of Maryland Solid state battery system usable at high temperatures and methods of use and manufacture thereof
CN109476688B (zh) 2016-04-01 2022-03-11 诺姆斯技术公司 包含磷的改性离子液体
CN107331534A (zh) * 2016-04-28 2017-11-07 北京纳米能源与系统研究所 一种纤维状超级电容器及其制备方法和应用
US10707531B1 (en) 2016-09-27 2020-07-07 New Dominion Enterprises Inc. All-inorganic solvents for electrolytes
KR102638417B1 (ko) 2017-07-17 2024-02-19 놈스 테크놀로지스, 인크. 인 함유 전해질
US10707477B2 (en) * 2017-09-15 2020-07-07 Dyson Technology Limited High energy density multilayer battery cell with thermally processed components and method for making same
KR101953738B1 (ko) * 2017-10-11 2019-03-04 한국에너지기술연구원 이온성 액체를 포함한 전고체 전지용 복합 전극, 그의 제조방법 및 그를 포함하는 전고체 리튬 전지
US11939224B2 (en) 2018-02-15 2024-03-26 University Of Maryland, College Park Ordered porous solid electrolyte structures, electrochemical devices with same, methods of making same
US20210167395A1 (en) * 2018-04-12 2021-06-03 The Penn State Research Foundation Porous metal-ion affinity material
FR3080862B1 (fr) * 2018-05-07 2022-12-30 I Ten Procede de fabrication d'anodes pour batteries a ions de lithium
FR3080945A1 (fr) 2018-05-07 2019-11-08 I-Ten Electrolytes mesoporeux pour dispositifs electrochimiques en couches minces
FR3080957B1 (fr) 2018-05-07 2020-07-10 I-Ten Electrodes mesoporeuses pour dispositifs electrochimiques en couches minces
FR3080952B1 (fr) 2018-05-07 2020-07-17 I-Ten Electrolyte pour dispositifs electrochimiques en couches minces
CN109023484A (zh) * 2018-06-29 2018-12-18 洛阳师范学院 一种二硫化钛薄膜的制备方法
JP7206798B2 (ja) * 2018-10-23 2023-01-18 日産自動車株式会社 リチウムイオン伝導性固体電解質、およびこれを用いた電気化学デバイス
CN113196540A (zh) * 2018-12-21 2021-07-30 索尔维公司 固体复合电解质
FR3091036B1 (fr) * 2018-12-24 2024-04-19 I Ten Procede de fabrication de batteries, et batterie obtenue par ce procede
US11569527B2 (en) 2019-03-26 2023-01-31 University Of Maryland, College Park Lithium battery
US11267707B2 (en) 2019-04-16 2022-03-08 Honeywell International Inc Purification of bis(fluorosulfonyl) imide
FR3097370B1 (fr) 2019-06-13 2022-11-04 I Ten Batterie à ions de lithium et son procédé de fabrication
US20220306870A1 (en) * 2019-06-19 2022-09-29 Arkema Inc. Reticulated solid electrolyte separator
US11322787B2 (en) 2019-11-18 2022-05-03 International Business Machines Corporation Encapsulating in-situ energy storage device with cathode contact
FR3110774B1 (fr) 2020-05-20 2022-04-15 I Ten Procédé de fabrication d’une batterie à ions de lithium
FR3105593A1 (fr) 2019-12-24 2021-06-25 I-Ten Procede de fabrication de batteries a ions de lithium, notamment a forte puissance, et batterie obtenue par ce procede
US20230076672A1 (en) 2019-12-24 2023-03-09 I-Ten Method for producing lithium-ion batteries, in particular high-power batteries, and battery obtained by this method
EP3890077A1 (fr) 2020-03-30 2021-10-06 I-Ten Batterie á ions de lithium et son procédé de fabrication
JP2023523844A (ja) * 2020-05-04 2023-06-07 ソエレクト インク. 高度固体電解質膜およびそれから作製された電池
FR3111741B1 (fr) 2020-06-23 2022-12-30 Hfg Anode de forte densite d’energie et de puissance pour batteries
FR3111740B1 (fr) 2020-06-23 2022-12-30 I Ten Anode de forte densite d’energie et de puissance pour batteries
US11522243B2 (en) 2020-12-21 2022-12-06 International Business Machines Corporation Hermetic packaging of a micro-battery device
CN114171783B (zh) * 2021-11-05 2024-06-18 珠海冠宇电池股份有限公司 一种固态电解质和含有该固态电解质的固态电池

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8829118D0 (en) * 1988-12-14 1989-01-25 Atomic Energy Authority Uk Electrochemical cell manufacture
US5407593A (en) 1993-11-15 1995-04-18 National Science Council Polymeric electrolyte
KR100369858B1 (ko) 1997-02-12 2003-01-30 스카이랩 테크놀로지스 그룹, 인코퍼레이티드 폴리이미드 배터리
US6664006B1 (en) * 1999-09-02 2003-12-16 Lithium Power Technologies, Inc. All-solid-state electrochemical device and method of manufacturing
US6894143B2 (en) * 2001-06-29 2005-05-17 Zeon Corporation Polyether polymer, process for producing the same, composition for solid polymer electrolyte, and use thereof
JP4688406B2 (ja) * 2003-04-17 2011-05-25 セイコーインスツル株式会社 端子付き電気化学セル
EP1723080B1 (de) 2004-03-06 2014-06-18 Basf Se Chemisch stabiler fester lithiumionenleiter
US7776478B2 (en) * 2005-07-15 2010-08-17 Cymbet Corporation Thin-film batteries with polymer and LiPON electrolyte layers and method
FR2893623B1 (fr) * 2005-11-22 2008-02-01 Inst Nat Polytech Grenoble Preparation de films constitues par un polymere reticule ayant des groupes ioniques
JP5050858B2 (ja) * 2006-01-24 2012-10-17 株式会社村田製作所 チップ電池
DE102007030604A1 (de) 2007-07-02 2009-01-08 Weppner, Werner, Prof. Dr. Ionenleiter mit Granatstruktur
US20090202899A1 (en) * 2008-02-11 2009-08-13 Pyszczek Michael F Electrical apparatus with integral thin film solid state battery and methods of manufacture
US8986895B2 (en) 2009-02-04 2015-03-24 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Garnet-type lithium ion-conducting oxide and all-solid-state lithium ion secondary battery containing the same
JP2010186626A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Sumitomo Bakelite Co Ltd 二次電池
FR2965110B1 (fr) * 2010-09-20 2012-09-28 Commissariat Energie Atomique Procede de structuration d'une couche polymere et procede d'encapsulation d'une microbatterie
US20140227578A1 (en) * 2011-05-19 2014-08-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Lithium solid state battery
FR2982083B1 (fr) * 2011-11-02 2014-06-27 Fabien Gaben Procede de realisation de films minces d'electrolyte solide pour les batteries a ions de lithium
FR2982082B1 (fr) * 2011-11-02 2013-11-22 Fabien Gaben Procede de fabrication de batteries en couches minces entierement solides
JP6223725B2 (ja) * 2013-06-12 2017-11-01 新光電気工業株式会社 電池及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN106797047B (zh) 2020-07-21
CN106797047A (zh) 2017-05-31
EP3164903A1 (fr) 2017-05-10
FR3023418B1 (fr) 2016-07-15
US10804569B2 (en) 2020-10-13
KR102324427B1 (ko) 2021-11-11
WO2016001584A1 (fr) 2016-01-07
FR3023418A1 (fr) 2016-01-08
US20170162911A1 (en) 2017-06-08
JP2017525096A (ja) 2017-08-31
EP3164903B1 (fr) 2021-04-28
KR20170024099A (ko) 2017-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6762237B2 (ja) 架橋型固体ポリマー材料からなる電解質を含む全固体電池
JP6758199B2 (ja) 固体電解質及びポリマー材料の層を含む全固体電池
US10950888B2 (en) All-solid-state battery including a solid electrolyte and a layer of ion-conducting material
JP6758200B2 (ja) アノードとの接触時に安定なリン酸リチウム固体電解質を含む全固体電池
KR102185038B1 (ko) 모놀리식 전-고체-상태 배터리를 제조하는 방법
JP6644549B2 (ja) 積層構造の全固体電池の製造方法
US20210104777A1 (en) Solid electrolyte for electrochemical devices
US20210265613A1 (en) All-solid battery including a lithium phosphate solid electrolyte which is stable when in contact with the anode
JP7508745B2 (ja) 電気化学デバイス用の固体電解質
JP2023531237A (ja) 高エネルギー密度及び高出力密度電池用アノード並びにその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20170420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190919

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6762237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250