JP6761672B2 - 通話システムおよびその診断方法、通話制御装置、および半導体装置 - Google Patents
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Description
(通話システムの概略例)
実施の形態に係る通話システム(例えば、ハンズフリーフォンシステムなど)に適用可能な、乗用車などの室内に配置されたマイク50およびスピーカ61,62,63,64の例は、図1に示すように模式的に表される。マイク50およびスピーカ63,64,65,66は、送受話器を手に持たずに通話を可能にするために、通話制御装置200本体から離れた、図1に示すような位置に設置される。マイク50およびスピーカ61,62,63,64は、通話制御装置200本体と、多重通信システム等により、有線(例えばケーブル)若しくは無線にて電気的に接続される。
典型例に係る通話制御装置200Aのブロック構成例は、図2に示すように模式的に表される。通話制御装置200Aの本体には、図2に示すように、マイクアンプ/プロセッサ部100A(半導体装置として構成可能)が実装されており、自動車などの車室内(例えば、図1の通話制御装置200の位置など)に設置される。尚、図2に例示する通話制御装置200Aには、1つのマイク(MIC)50と2つのスピーカ(SP−R,SP−L)61,62とが接続されており、2つのスピーカ(SP−R,SP−L)61,62は、例えば、図1の前部のスピーカ64,63の位置若しくは後部のスピーカ66,65の位置などに配置され得る。
実施の形態に係る通話システムに適用できる通話制御装置200、および該通話制御装置200に適用できるマイクアンプ/プロセッサ部100(半導体装置として構成可能)の基本的なブロック構成例は、図4に示すように模式的に表される。尚、図3に例示する実施の形態に係る通話システムの診断方法の詳細な説明は、後述する。
(1)通話制御装置200に接続されているスピーカ(SP−R,SP−L)61,62のうちの1つから所定のテスト信号を出力し、そのテスト信号をマイク(MIC)50が正常に受けることができるか否かを判定することで、マイク(MIC)50に故障があるか否かを自己診断する。
(2)上記(1)の結果、マイク(MIC)50が正常に動作している場合は、車室内の者(例えば、運転者、助手席や後部席の同乗者など)が発声した音声は、マイク(MIC)50で電気信号に変換され、マイクアンプ(MIC−AMP)110で増幅され、マイクセレクタ(MIC−SELECT)140により選択されたマイクアンプ(MIC−AMP)110の出力がアナログ/デジタルコンバータ(ADC)150に供給される。供給された音声信号は、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)150でデジタル信号に変換された後、オーディオコーデック/プロセッサ160に入力され、送話用の信号として外部の接続先(図示せず)に送信される。また、外部の接続先(図示せず)から受信した受話用の信号は、オーディオコーデック/プロセッサ160から、2つのスピーカアンプ(SP−AMP−R,SP−AMP−L)121,122に出力されて増幅され、最終的に、左右2つのスピーカ(SP−R,SP−L)61,62で音声に変換されて発音される。
(3)上記(1)の結果、マイク(MIC)50に故障があると判断された場合、複数あるスピーカ(SP−R,SP−L)61,62のうちの1つ(例えば、スピーカ61)をマイクモードとして(すなわち、マイクロフォンとして用いて)、スピーカ61がテスト信号を正常に受けることができるか否か(すなわち、マイクロフォンとして用いることができるか否か)を判定する。
(4)上記(3)の結果、マイクロフォンとして用いることができるスピーカが見つかるまで、スピーカとマイクの組み合わせを変えながら上記(3)の動作を繰り返す。
(5)上記(3)の結果、例えばスピーカ61がマイクロフォンとして用いることができると判定した場合、マイク(MIC)50の代わりにマイクロフォンとして用い、残りのスピーカ62をスピーカとして使用する。すなわち、マイクセレクタ(MIC−SELECT)140は、マイクロフォンからの音声信号として、マイク(MIC)50からの音声信号を選択する代わりに、スピーカ61→マイクアンプ(MIC−AMP−R)131からの音声信号を選択して、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)150に供給する。供給された音声信号は、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)150でデジタル信号に変換された後、オーディオコーデック/プロセッサ160に入力され、送話用の信号として外部の接続先(図示せず)に送信される。また、外部の接続先(図示せず)から受信した受話用の信号は、オーディオコーデック/プロセッサ160から、スピーカとして使用するスピーカ(この場合、スピーカ62)に対応するスピーカアンプ(この場合、スピーカアンプ122)に出力されて増幅され、スピーカ(SP−R)62で音声に変換されて発音される。
尚、図4に例示した通話システムの構成例は、実施の形態における最小構成例である、接続されるスピーカ(SP−R,SP−L)61,62の数が2つの場合であるが、通話システムの構成によっては接続されるスピーカの数が3以上の場合もあり、その例については後述する。
実施の形態に係る通話システムの診断方法の一例を示す概略フローは、図3に示すように表される。
実施の形態に係る通話システムおよび該通話システムに適用できる通話制御装置200(変形例1)の模式的ブロック構成例は、図5に示すように表される。
実施の形態に係る通話システムおよび該通話システムに適用できる通話制御装置200(変形例2)の模式的ブロック構成例は、図6に示すように表される。
実施の形態に係る通話システムおよび該通話システムに適用できる通話制御装置200(変形例3)の模式的ブロック構成例は、図7に示すように表される。
実施の形態に係る通話システムおよび該通話システムに適用できる通話制御装置200(変形例4)の模式的ブロック構成例は、図8に示すように表される。
実施の形態に係る通話システムおよび該通話システムに適用できる通話制御装置200(変形例5)の模式的ブロック構成例は、図9に示すように表される。
以上説明した実施の形態に係る通話システムでは、接続されるスピーカ(SP−R,SP−L)61,62の数が2台の場合(最小構成例)を示したが、実施の形態に係る通話システムには、3台以上のスピーカを接続することが可能である。
実施の形態に係る通話システムにおいて接続検出回路300を付加した模式的ブロック構成例は、図12に示すように表される。
図18は、実施の形態に係る通話システム500と外部通話システム400との接続例を示す模式図であって、図18(a)は、全二重通信方式での接続例、図18(b)は、半二重通信方式での接続例である。
上記のように、実施の形態について記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
60,61,62,63,64,65,66…スピーカ(SP,SP−R,SP−L,SP−FR,SP−FL,SP−RR,SPR−L)
70…スイッチ
80…カーナビゲーションシステム
81,82…電圧計
90…携帯電話
100A,100…マイクアンプ/プロセッサ部
110,131,132,133,134,135,136…マイクアンプ(MIC−AMP,MIC−AMP−R,MIC−AMP−L,MIC−AMP−FR,MIC−AMP−FL,MIC−AMP−RR,MIC−AMP−RL)
121,122,123,124,125,126…スピーカアンプ(SP−AMP−R,SP−AMP−L,SP−AMP−FR,SP−AMP−FL,SP−AMP−RR,SP−AMP−RL)
140…マイクセレクタ(MIC−SELECT)
150…アナログ/デジタルコンバータ(ADC)
160…オーディオコーデック/プロセッサ
165…レジスタ
180…記憶部(STORE)
190…マイコン
200A,200…通話制御装置
300…接続検出回路
310…接続状態(OPEN/SHORT)検出部
400…外部通話システム
COMP…コンパレータ
LPF1,LPF2,LPF3…低域通過フィルタ
Claims (25)
- マイクに接続された第1のマイクアンプと、
複数のスピーカにそれぞれ接続されるとともに前記スピーカが受けた音声信号を増幅する複数の第2のマイクアンプと、
前記第1のマイクアンプおよび前記第2のマイクアンプのそれぞれから出力される音声信号を選択的に切り替えるマイクセレクタと、
前記マイクセレクタの出力に接続されるとともに前記マイクセレクタが選択した前記音声信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタルコンバータと、
前記アナログ/デジタルコンバータから出力される前記音声信号を送話用の信号として外部に送信するオーディオコーデック/プロセッサと
を備え、
前記マイクの故障の有無を診断し、故障と判定された場合は、前記複数のスピーカを前記マイクの代用として使用するために前記複数のスピーカの動作確認を順次行い、前記マイクの代用として使用できることが確認できた少なくとも1つの前記スピーカを、前記故障したマイクの代替として使用する
ことを特徴とする通話制御装置。 - 前記オーディオコーデック/プロセッサから出力される受話音声信号を増幅する複数のスピーカアンプをさらに備え、
前記スピーカアンプの出力は、前記複数のスピーカにそれぞれ供給されることを特徴とする請求項1に記載の通話制御装置。 - 前記マイクの故障の有無の診断および前記複数のスピーカの動作確認は、前記スピーカから出力するテスト信号を受音できるか否かを判定することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の通話制御装置。
- 前記マイクセレクタは、前記マイクが受音した前記テスト信号と、前記スピーカが受音した前記テスト信号とを、前記テスト信号の出力期間内に切り換えて、時分割多重で前記アナログ/デジタルコンバータを介して前記オーディオコーデック/プロセッサに供給し、
前記オーディオコーデック/プロセッサが前記テスト信号を認識するか否かを判定することで、前記スピーカから出力するテスト信号を受音できるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の通話制御装置。 - 前記テスト信号を受音できない場合は、前記テスト信号を出力する前記スピーカを別のスピーカに替えて、前記マイクの故障の有無の診断および前記複数のスピーカの動作確認を行うことを特徴とする請求項3に記載の通話制御装置。
- 前記テスト信号は、トーン信号であることを特徴とする請求項3に記載の通話制御装置。
- 前記テスト信号を受音するタイミングは、前記スピーカから前記トーン信号を発音するタイミングに合わせることを特徴とする請求項6に記載の通話制御装置。
- 前記マイクと前記通話制御装置との間の電気的接続が正常であるか否かを検出する接続検出回路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通話制御装置。
- 前記接続検出回路は、前記スピーカと前記通話制御装置との間の電気的接続が正常であるか否かを検出することを特徴とする請求項8に記載の通話制御装置。
- センサとして機能するマイコンと、
前記マイコンによって検知されたセンサ情報を記憶する記憶手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通話制御装置。 - 請求項1に記載の通話制御装置に内蔵される半導体装置であって、
前記第1のマイクアンプと、前記第2のマイクアンプと、前記マイクセレクタと、前記アナログ/デジタルコンバータと、前記オーディオコーデック/プロセッサとが前記半導体装置に集積化されることを特徴とする半導体装置。 - 請求項2に記載の通話制御装置に内蔵される半導体装置であって、
前記第1のマイクアンプと、前記第2のマイクアンプと、前記マイクセレクタと、前記アナログ/デジタルコンバータと、前記オーディオコーデック/プロセッサと、前記複数のスピーカアンプとが前記半導体装置に集積化されることを特徴とする半導体装置。 - 請求項8に記載の通話制御装置に内蔵される半導体装置であって、
前記第1のマイクアンプと、前記第2のマイクアンプと、前記マイクセレクタと、前記アナログ/デジタルコンバータと、前記オーディオコーデック/プロセッサと前記接続検出回路とが前記半導体装置に集積化されることを特徴とする半導体装置。 - 請求項10に記載の通話制御装置に内蔵される半導体装置であって、
前記第1のマイクアンプと、前記第2のマイクアンプと、前記マイクセレクタと、前記アナログ/デジタルコンバータと、前記オーディオコーデック/プロセッサと前記マイコンとが前記半導体装置に集積化されることを特徴とする半導体装置。 - マイクおよびスピーカが通話制御装置の本体から離れた位置に設置されている通話システムにおいて、
前記通話制御装置は、
前記マイクに接続された第1のマイクアンプと、
複数の前記スピーカにそれぞれ接続されるとともに前記スピーカが受けた音声信号を増幅する複数の第2のマイクアンプと、
前記第1のマイクアンプおよび前記第2のマイクアンプのそれぞれから出力される音声信号を選択的に切り替えるマイクセレクタと、
前記マイクセレクタの出力に接続されるとともに前記マイクセレクタが選択した前記音声信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタルコンバータと、
前記アナログ/デジタルコンバータから出力される前記音声信号を送話用の信号として外部に送信するオーディオコーデック/プロセッサとを備え、
前記マイクの故障の有無を診断し、故障と判定された場合は、前記複数のスピーカを前記マイクの代用として使用するために前記複数のスピーカの動作確認を順次行い、前記マイクの代用として使用できることが確認できた少なくとも1つの前記スピーカを、前記故障したマイクの代替として使用する
ことを特徴とする通話システム。 - 前記通話制御装置は、前記オーディオコーデック/プロセッサから出力される受話音声信号を増幅する複数のスピーカアンプをさらに備え、
前記スピーカアンプの出力は、前記複数のスピーカにそれぞれ供給されることを特徴とする請求項15に記載の通話システム。 - 前記マイクの故障の有無の診断および前記複数のスピーカの動作確認は、前記スピーカから出力するテスト信号を受音できるか否かを判定することにより行われることを特徴と
する請求項15に記載の通話システム。 - 前記マイクセレクタは、前記マイクが受音した前記テスト信号と、前記スピーカが受音した前記テスト信号とを、前記テスト信号の出力期間内に切り換えて、時分割多重で前記アナログ/デジタルコンバータを介して前記オーディオコーデック/プロセッサに供給し、
前記オーディオコーデック/プロセッサが前記テスト信号を認識するか否かを判定することで、前記スピーカから出力するテスト信号を受音できるか否かを判定することを特徴とする請求項17に記載の通話システム。 - 前記テスト信号を受音できない場合は、前記テスト信号を出力する前記スピーカを別のスピーカに替えて、前記マイクの故障の有無の診断および前記複数のスピーカの動作確認を行うことを特徴とする請求項17に記載の通話システム。
- 前記テスト信号は、トーン信号であることを特徴とする請求項17に記載の通話システム。
- 前記テスト信号を受音するタイミングは、前記スピーカから前記トーン信号を発音するタイミングに合わせることを特徴とする請求項20に記載の通話システム。
- 前記通話制御装置は、前記マイクと前記通話制御装置との間の電気的接続が正常であるか否かを検出する接続検出回路をさらに備えることを特徴とする請求項15に記載の通話システム。
- 前記接続検出回路は、前記スピーカと前記通話制御装置との間の電気的接続が正常であるか否かを検出することを特徴とする請求項22に記載の通話システム。
- 前記通話制御装置は、
センサとして機能するマイコンと、
前記マイコンによって検知されたセンサ情報を記憶する記憶手段と
をさらに備える
ことを特徴とする請求項15に記載の通話システム。 - マイクおよびスピーカが通話制御装置の本体から離れた位置に設置されている通話システムの診断方法であって、
複数の前記スピーカのうちの1つから所定のテスト信号を出力し、前記テスト信号を前記マイクが正常に受音することができるか否かを判定するステップと、
前記マイクに故障があると判断された場合、複数ある前記スピーカのうちの1つをマイクとして用いて前記テスト信号を正常に受音することができるか否かを判定するステップと、
マイクとして用いることができると判定された前記スピーカを、前記マイクの代用とし、残りの前記スピーカをスピーカとして使用するステップと
を有することを特徴とする診断方法。
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JP2016102456A JP6761672B2 (ja) | 2016-05-23 | 2016-05-23 | 通話システムおよびその診断方法、通話制御装置、および半導体装置 |
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