JP2019068222A - スピーカ監視装置およびスピーカ監視方法 - Google Patents

スピーカ監視装置およびスピーカ監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】音声信号を出力する複数の装置に接続可能なスピーカに対し、適切なタイミングでスピーカの異常状態を診断する異常診断処理を行うことができるスピーカ監視装置およびスピーカ監視方法を提供する。【解決手段】実施形態の一態様に係るスピーカ監視装置においては、出力信号検出部と、入力信号検出部と、監視部とを備える。出力信号検出部は、音声信号を出力する音声信号出力部から出力された音声出力信号を検出する。入力信号検出部は、音声信号出力部と監視信号を出力する監視信号出力部とに接続可能なスピーカであって音声信号出力部に接続されたスピーカから出力される音声が入力され、入力された音声を音声入力信号として検出する。監視部は、出力信号検出部によって検出された音声出力信号のレベルと入力信号検出部によって検出された音声入力信号のレベルとに基づいて、スピーカの異常状態を診断する異常診断処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ監視装置およびスピーカ監視方法に関する。
従来、車両には、例えばオーディオなどの音響装置が搭載され、音響装置で再生されたCD(Compact Disc)の音楽などの音をスピーカを介して出力している。また、近年、車両が事故等によって緊急状態に陥った場合に、例えば車両の緊急状態に関する緊急情報を車両の車載装置から無線通信網を介して緊急通報センタへ送信する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。なお、緊急通報センタでは、かかる緊急情報を受信すると、例えば車両のスピーカを利用して乗員と通話を行う場合がある。
特開2015−176566号公報
ところで、上記したスピーカにあっては、車両の緊急時に備え、正常に動作するかスピーカの状態を監視する監視処理を行う必要がある。かかる監視処理には、例えば、音声信号などの監視信号が緊急通報装置からスピーカに対して出力され、そのときの電圧や電流に基づいてスピーカの異常状態を診断する異常診断処理などが含まれる。
しかしながら、上記のスピーカは、音響装置にも接続されて共用される。そのため、例えば、音響装置による音声を出力しているスピーカに対して異常診断処理を行う場合、スピーカの接続を音響装置から緊急通報装置へ切り替えると、スピーカの音声が中断されてしまうことから、スピーカの異常診断処理を実行できないことがあった。
このように、従来技術にあっては、例えば音響装置や緊急通報装置など、音声信号を出力する複数の装置にスピーカが接続されている場合に、スピーカの異常診断処理を適切なタイミングで行うという点で改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、音声信号を出力する複数の装置に接続可能なスピーカに対し、適切なタイミングでスピーカの異常状態を診断する異常診断処理を行うことができるスピーカ監視装置およびスピーカ監視方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、スピーカ監視装置において、出力信号検出部と、入力信号検出部と、監視部とを備える。出力信号検出部は、音声信号を出力する音声信号出力部から出力された音声出力信号を検出する。入力信号検出部は、前記音声信号出力部と監視信号を出力する監視信号出力部とに接続可能なスピーカであって前記音声信号出力部に接続された前記スピーカから出力される音声が入力され、入力された音声を音声入力信号として検出する。監視部は、前記出力信号検出部によって検出された前記音声出力信号のレベルと前記入力信号検出部によって検出された前記音声入力信号のレベルとに基づいて、前記スピーカの異常状態を診断する異常診断処理を実行する。
本発明によれば、音声信号を出力する複数の装置に接続可能なスピーカに対し、適切なタイミングでスピーカの異常状態を診断する異常診断処理を行うことができる。
図1は、実施形態に係るスピーカ監視方法の概要を示す図である。 図2は、緊急通報システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、車載装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、処理情報の一例を示す図である。 図5は、制御装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するスピーカ監視装置およびスピーカ監視方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.スピーカ監視装置によるスピーカ監視方法の概要>
以下では先ず、実施形態に係るスピーカ監視方法の概要について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係るスピーカ監視方法の概要を示す図である。
実施形態に係るスピーカ監視方法は、例えば緊急通報装置30の制御装置40によって実行される。具体的に説明すると、図1に示すように、自動車などの車両1には、車載装置10が搭載される。車載装置10は、音響装置20と、緊急通報装置30と、スピーカ51と、マイク52とを含む。
音響装置20は、例えばオーディオであり、再生されたCDの音楽などの音やラジオ放送などの音声放送の音を示す音声信号をスピーカ51へ出力する。なお、音響装置20は、音声信号を出力する音声信号出力部の一例である。
緊急通報装置30は、車両1が事故等によって緊急状態に陥った場合に、例えば車両1の緊急状態に関する緊急情報を緊急通報センタへ送信(通報)する。なお、かかる緊急情報の送信については後述する。
緊急通報装置30は、制御装置40と、切替回路43とを備える。また、制御装置40は、通話部41cや監視部41fなどを備え、緊急通報装置30全体を制御する。なお、上記した制御装置40は、スピーカ監視装置の一例である。
通話部41cは、後述するように、例えば緊急通報センサと車両1との通話処理を行い、緊急通報センサから送信された音(音声)を示す音声出力信号をスピーカ51へ出力する。また、通話部41cは、例えばスピーカ51の異常状態を診断する異常診断処理に用いられる監視信号(例えば音声信号)をスピーカ51へ出力することができる。なお、通話部41cは、監視信号出力部の一例である。監視部41fは、スピーカ51の異常診断処理などを行うが、これについては後述する。
上記した音響装置20および通話部41cと、スピーカ51とは、切替回路43を介して接続される。切替回路43は、スピーカ51との接続を、音響装置20と通話部41cとの間で切り替え自在に構成される。言い換えると、スピーカ51は、音声信号出力部たる音響装置20と監視信号出力部たる通話部41cとに接続可能とされ、切替回路43の動作によって音響装置20および通話部41cのいずれか一方に接続される。なお、図1に示す例では、スピーカ51は、音響装置20に接続されている。
スピーカ51は、車室2の適宜位置に配置される。そして、スピーカ51は、音響装置20や通話部41cから出力された音声出力信号や監視信号に応じた音声を出力する。このように、スピーカ51は、音響装置20および通話部41cに接続されて共用される。
マイク52は、車室2の適宜位置に配置される。マイク52は、例えばスピーカ51から出力された音声や環境音(エンジン音や図示しないユーザの発話音)が入力される。
上記したようにスピーカ51が共用される場合、正常に動作するかスピーカ51の状態を監視する監視処理を実行できないことがある。例えば、監視処理には、監視信号(例えば音声信号)が緊急通報装置30の通話部41cからスピーカ51に対して出力され、そのときの電圧や電流に基づいてスピーカ51の異常状態を診断する異常診断処理が含まれる。
そのため、例えば、音響装置20による音声を出力しているスピーカ51に対して異常診断処理を行う場合に、スピーカの接続を音響装置20から緊急通報装置30の通話部41cへ切り替えると、スピーカ51の音声が中断されてしまうことから、スピーカ51の異常診断処理を実行できないことがあった。
そこで、本実施形態に係る制御装置40にあっては、共用されたスピーカ51に対し、適切なタイミングでスピーカ51の異常状態を診断する異常診断処理を行うことができるようにした。
詳しくは、本実施形態に係る制御装置40は、スピーカ51に対し、音声信号出力部たる音響装置20から出力された音声出力信号を検出する(ステップS1)。なお、スピーカ51は、音響装置20から音声出力信号が出力されることから、音声出力信号に応じた音声を出力することとなる。
また、制御装置40は、音響装置20に接続されたスピーカ51から出力される音声がマイク52を介して入力され、入力された音声を音声入力信号として検出する(ステップS2)。
そして、制御装置40の監視部41fは、検出された音声出力信号のレベルと音声入力信号のレベルとに基づいて、スピーカ51の異常状態を診断する異常診断処理を実行する(ステップS3)。
これにより、実施形態に係る制御装置40にあっては、共用されたスピーカ51に対し、適切なタイミングでスピーカ51の異常診断処理を行うことができる。
すなわち、マイク52には、スピーカ51から出力された音声が入力されることから、スピーカ51の状態が正常であれば、マイク52に入力された音声の音声入力信号のレベルは、スピーカ51へ出力された音声出力信号のレベルに対応する値となる可能性が高い。一方、スピーカ51の状態が異常であれば、マイク52に入力された音声の音声入力信号のレベルは、スピーカ51へ出力された音声出力信号のレベルに対応する値とはならない可能性が高い。
したがって、制御装置40は、検出された音声出力信号のレベルと音声入力信号のレベルとに基づき、スピーカ51の状態が異常である可能性が高い場合にスピーカ51の異常診断処理を行うことができる。また、制御装置40は、音声出力信号のレベルと音声入力信号のレベルとに基づき、スピーカ51の状態が正常である可能性が高い場合には、スピーカ51の接続を音響装置20から通話部41cへ切り替えないことが可能となるため、スピーカ51の音声が中断されることはなく、適切なタイミングでスピーカ51の異常診断処理を行うことができる。
<2.緊急通報システムの構成>
次に、実施形態に係る車載装置10を含む緊急通報システムの構成について、図2を用いて説明する。図2は、緊急通報システムの構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、緊急通報システム200は、車載装置10と、緊急通報センタ300とを含み、これらは携帯電話通信網やインターネット網などの通信ネットワークNを介して通信可能に接続される。
車載装置10は、例えば複数の車両1(図1参照)にそれぞれ搭載される。なお、図2では、車載装置10を複数示したが、これは例示であって限定されるものではなく、1つであってもよい。
緊急通報センタ300では、車載装置10から送信された緊急情報を受信すると、例えばオペレータ(図示せず)が緊急情報に応じて警察車両や救急車両の出動要請等を関係機関に対して行う。また、緊急通報センタ300では、緊急情報を受信すると、例えば車両1のスピーカ51やマイク52(図1参照)を利用して乗員と通話を行ってもよい。
<3.車載装置の構成>
次に、車載装置10の構成について、図3を用いて詳しく説明する。図3は、車載装置10の構成例を示すブロック図である。なお、図3のブロック図では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図3のブロック図に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
車載装置10は、上記した音響装置20と、緊急通報装置30と、スピーカ51と、マイク52と、警告ランプ53と、衝突検出部61と、エアバッグ制御装置62と、エアバッグ装置63とを備える。
音響装置20は、再生されたCDの音楽などの音を示す音声出力信号を緊急通報装置30の制御装置40へ出力する。
スピーカ51は、音響装置20から制御装置40を介して出力された音声出力信号に応じた音声を出力する。また、スピーカ51は、緊急通報センタ300から制御装置40の通話部41cを介して出力された音声出力信号(監視信号を含む)に応じた音声(音)を出力する。
マイク52には、例えばスピーカ51から出力された音声や、乗員の緊急通報センタ300に対する通話音が入力される。
警告ランプ53は、車室2(図1参照)内においてユーザの視認可能な位置に設けられる。警告ランプ53は、スピーカ51等に異常がある場合に点灯し、スピーカ51等に異常があることをユーザに対して報知する。
衝突検出部61は、例えば車両1の前後方、側方等に設けられた加速度センサを備える。衝突検出部61は、かかる加速度センサの出力値がしきい値を超えた場合、車両1の衝突を検出するとともに、衝突を検出したことを示す衝突信号をエアバッグ制御装置62および制御装置40へ出力する。
エアバッグ制御装置62は、エアバッグ制御部62aを備え、エアバッグ装置63の動作を制御する。エアバッグ制御部62aは、CPU(Central Processing Unit)などを有するマイクロコンピュータである。
エアバッグ制御部62aは、衝突検出部61から衝突信号が入力されると、エアバッグ装置63を起動させる起動信号をエアバッグ装置63へ出力する。エアバッグ装置63は、起動信号が入力されると、例えば、ハンドルなどに収納されているエアバッグを瞬時に膨張(展開)させることにより車両1内の乗員の保護を行う。
緊急通報装置30は、通信部31と、測位部32と、制御装置40と、切替回路43とを備える。通信部31は、通信ネットワークNに通信自在に接続され、例えば緊急通報センタ300(図2参照)などとの間で情報の送受信を行う。
測位部32は、GPS(Global Positioning System)衛星から送出される電波を受信し、受信した電波に基づいて得られる車載装置10の位置、言い換えれば、車両1の位置を示す位置情報(例えば、緯度および経度)を制御装置40へ出力する。切替回路43は、上記したように、スピーカ51との接続を、音響装置20と通話部41cとの間で切り替えることができる。
制御装置40は、制御部41と、記憶部42とを備える。制御部41は、音響制御部41aと、通信制御部41bと、通話部41cと、出力信号検出部41dと、入力信号検出部41eと、監視部41fとを備え、CPUなどを有するマイクロコンピュータである。また、記憶部42は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部であり、処理情報42aを記憶する。
音響制御部41aは、音響装置20から出力された音声出力信号を取得すると、切替回路43を制御して音響装置20とスピーカ51とを接続し、取得された音声出力信号をスピーカ51へ出力する。また、音響制御部41aは、取得された音声出力信号を出力信号検出部41dにも出力する。
通信制御部41bは、測位部32から出力された車両1の位置情報を取得する。また、通信制御部41bは、衝突検出部61から衝突信号が入力された場合、車両1が緊急状態であると判定し、車両1の位置情報を含んだ緊急情報を通信部31を介して緊急通報センタ300へ送信する。なお、通信制御部41bは、エアバッグ制御部62aから起動信号が入力された場合に車両1が緊急状態であると判定してもよい。
通話部41cは、上記したように、緊急通報センタ300から送信される音声の音声出力信号を通信部31を介して取得すると、切替回路43を制御して通話部41cとスピーカ51とを接続し、取得された音声出力信号をスピーカ51へ出力する。
また、通話部41cは、乗員の緊急通報センタ300に対する通話音がマイク52を介して入力されると、かかる通話音を示す音声出力信号を通信部31を介して緊急通報センタ300へ送信する。これにより、緊急通報センタ300のオペレータと乗員との間で通話を行うことが可能となる。
出力信号検出部41dは、音声信号出力部たる音響装置20から出力された音声出力信号を検出する。例えば、出力信号検出部41dは、音響装置20の音声出力信号を音響制御部41aを介して検出することができる。
入力信号検出部41eは、例えばスピーカ51から出力される音声がマイク52を介して入力された場合、入力された音声を音声入力信号として検出する。
監視部41fは、出力信号検出部41dによって検出された音声出力信号のレベルと入力信号検出部41eによって検出された音声入力信号のレベルとに基づいて、スピーカ51の状態を監視する、詳しくはスピーカ5の異常状態を診断する異常診断処理を実行する。例えば、監視部41fは、音声出力信号の波形と音声入力信号の波形とを比較し、比較結果に基づいて処理情報42aを読み出し、スピーカ51の状態を監視する処理を行う。
図4は、処理情報42aの一例を示す図である。図4に示すように、処理情報42aには、例えば、処理ID(identification)と、処理条件と、処理内容とに関する情報が含まれる。処理IDは、処理条件等を識別する識別子を示す。処理条件は、後述する処理内容が実行される条件を示す。処理内容は、スピーカ51に対して行う監視処理の内容を示す。
例えば、処理ID「001」には、音声出力信号のレベルが第1所定レベル以上で比較的大きく、かつ、音声入力信号のレベルが第2所定レベル未満で比較的小さい処理条件が設定されている。
なお、音声出力信号や音声入力信号のレベルは、例えば各信号の波形の振幅であり、音量に概ね対応している。また、第1所定レベルおよび第2所定レベルは、任意の値に設定可能であり、同一の値であっても、互いに異なる値であってもよい。
上記した処理ID「001」の処理条件は、比較的大きい音量の音声出力信号がスピーカ51へ出力されたにも関わらず、マイク52では比較的小さい音量の音声入力信号が入力されたことを示している。従って、例えばスピーカ51での音楽視聴ができておらず、スピーカ51の状態が異常と推定されることから、処理内容は、異常診断処理を行うことが設定されている。
ここで、異常診断処理とは、例えば、監視部41fにより、スピーカ51の接続を音声出力信号を出力していた音響装置20から、監視信号出力部たる通話部41cに切り替えて実行される処理である。例えば、スピーカ51の接続が通話部41cに切り替えられた後、通話部41cは、高周波の音声信号を監視信号としてスピーカ51へ出力する。そして、監視部41fは、そのときの電圧や電流を計測することで、スピーカ51に接続される回路の短絡や断線などの異常状態を診断する。
次に、処理ID「002」には、音声出力信号のレベルが第1所定レベル以上で比較的大きく、かつ、音声入力信号のレベルも第2所定レベル以上で比較的大きい処理条件が設定されている。
かかる処理条件は、比較的大きい音量の音声出力信号がスピーカ51へ出力され、マイク52でも比較的大きい音量の音声入力信号が入力されたことを示している。従って、例えばスピーカ51での音楽視聴ができている可能性が高く、スピーカ51の状態は正常と推定される。
但し、マイク52においては、エンジン音やユーザの発話音などを拾ってしまって、大きい音量の音声入力信号が入力される場合もある。そこで、本実施形態に係る監視部41fは、音声入力信号と音声出力信号との間に所定の相関関係があるか否かを判定する相関関係判定処理を行うようにした。
相関関係判定処理は、例えば、音声入力信号の波形と音声出力信号の波形との相関値を算出し、算出された相関値が所定の相関値以上の場合に、所定の相関関係がある(言い換えると、類似している)と判定する。上記した相関値とは、音声入力信号の波形と音声出力信号の波形との類似性を示す値である。なお、上記した相関関係判定処理は、例示であって限定されるものではない。
監視部41fは、所定の相関関係があると判定された場合、スピーカ51の状態は正常であると推定し、上記した異常診断処理を行わない、言い換えると、スピーカ51の接続を音響装置20から通話部41cに切り替えない。
一方、監視部41fは、所定の相関関係がないと判定された場合、スピーカ51に異常が生じている可能性があると推定し、スピーカ51の接続を音響装置20から通話部41cに切り替え、異常診断処理を行う。このように、相関関係の有無に基づいて異常診断処理を行うことで、スピーカ51の状態をより正確に監視し、適切なタイミングでスピーカ51の異常診断処理を行うことができる。
次に、処理ID「003」には、音声出力信号のレベルが第1所定レベル未満で比較的小さく、かつ、音声入力信号のレベルが第2所定レベル以上で比較的大きい処理条件が設定されている。
かかる処理条件は、比較的小さい音量の音声出力信号がスピーカ51へ出力されたにも関わらず、マイク52では比較的大きい音量の音声入力信号が入力されたことを示している。従って、例えばユーザはスピーカ51での音楽視聴を所望しておらず、また、スピーカ51の状態が異常と推定されることから、処理内容は、監視部41fによって異常診断処理を行うことが設定されている。これにより、スピーカ51の状態をより正確に監視することができる。
次に、処理ID「004」には、音声出力信号のレベルが第1所定レベル未満で比較的小さく、かつ、音声入力信号の波形のレベルも第2所定レベル未満で比較的小さい処理条件が設定されている。
かかる処理条件は、比較的小さい音量の音声出力信号がスピーカ51へ出力され、マイク52でも比較的小さい音量の音声入力信号が入力されたことを示している。従って、スピーカ51の状態は正常と推定される。
但し、本実施形態に係る監視部41fは、処理ID「002」と同様、音声入力信号と音声出力信号との間に所定の相関関係があるか否かを判定する相関関係判定処理を行う。そして、監視部41fは、所定の相関関係があると判定された場合、スピーカ51の状態は正常であると推定し、上記した異常診断処理を行わない、言い換えると、スピーカ51の接続を音響装置20から通話部41cに切り替えない。
一方、監視部41fは、所定の相関関係がないと判定された場合、スピーカ51に異常が生じている可能性があると推定し、スピーカ51の接続を音響装置20から通話部41cに切り替え、異常診断処理を行う。このように、相関関係の有無に基づいて異常診断処理を行うことで、スピーカ51の状態をより正確に監視し、適切なタイミングでスピーカ51の異常診断処理を行うことができる。
次に、処理ID「005」には、衝突検出部61によって衝突が検出されたことが処理条件として設定されている。例えば、衝突検出部61から衝突信号が入力されて衝突が検出されると、上記したように、緊急通報センタ300との通話を行う可能性があることから、監視部41fは、上記した異常診断処理を行う。これにより、緊急通報センタ300との通話の前に、スピーカ51の状態をより正確に監視し、適切なタイミングでスピーカ51の異常診断処理を行うことができる。
そして、たとえば異常診断処理が完了する前に、通話処理が開始された場合、異常診断処理は中止され、通話処理が実行されるようにする。これにより、異常診断処理が通話処理を妨げることを抑制することができる。
<4.実施形態に係る制御装置40の制御処理>
次に、制御装置40における具体的な処理手順について図5を用いて説明する。図5は、制御装置40が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、制御装置40の制御部41は、車両1において衝突が検出されたか否かを判定する(ステップS10)。制御部41は、衝突が検出されていないと判定された場合(ステップS10,No)、音響装置20からの音声出力信号のレベルが第1所定レベル以上か否かを判定する(ステップS11)。
制御部41は、音声出力信号のレベルが第1所定レベル以上であると判定された場合(ステップS11,Yes)、マイク52からの音声入力信号のレベルが第2所定レベル以上か否かを判定する(ステップS12)。
制御部41は、音声入力信号のレベルが第2所定レベル以上ではないと判定された場合(ステップS12,No)、スピーカ51の接続を音声出力信号を出力していた音響装置20から、監視信号出力部たる通話部41cに切り替え(ステップS13)、続いて異常診断処理を実行する(ステップS14)。
他方、制御部41は、音声入力信号のレベルが第2所定レベル以上であると判定された場合(ステップS12,Yes)、音声出力信号と音声入力信号との間に所定の相関関係があるか否かを判定する(ステップS15)。
制御部41は、所定の相関関係があると判定された場合(ステップS15,Yes)、スピーカ51の接続の切り替え処理や異常診断処理を実行せずにそのまま処理を終了する。一方、制御部41は、所定の相関関係がないと判定された場合(ステップS15,No)、ステップS13,S14に進んで、スピーカ51の接続を通話部41cに切り替えた後、異常診断処理を実行する。
制御部41は、音声出力信号のレベルが第1所定レベル以上ではないと判定された場合(ステップS11,No)、音声入力信号のレベルが第2所定レベル以上か否かを判定する(ステップS16)。制御部41は、音声入力信号のレベルが第2所定レベル以上であると判定された場合(ステップS16,Yes)、ステップS13,S14に進んで、スピーカ51の接続を通話部41cに切り替えた後、異常診断処理を実行する。
他方、制御部41は、音声入力信号のレベルが第2所定レベル以上ではないと判定された場合(ステップS16,No)、音声出力信号と音声入力信号との間に所定の相関関係があるか否かを判定する(ステップS17)。
制御部41は、所定の相関関係があると判定された場合(ステップS17,Yes)、スピーカ51の接続の切り替え処理や異常診断処理を実行せずにそのまま処理を終了する。一方、制御部41は、所定の相関関係がないと判定された場合(ステップS17,No)、ステップS13,S14に進んで、スピーカ51の接続を通話部41cに切り替えた後、異常診断処理を実行する。
他方、制御部41は、車両1において衝突が検出されたと判定された場合(ステップS10,Yes)、スピーカ51の接続を音声出力信号を出力していた音響装置20から、監視信号出力部たる通話部41cに切り替え(ステップS18)、続いて異常診断処理を実行する(ステップS19)。次に、制御部41は、異常診断処理が完了したか否かを判定する(ステップS20)。
制御部41は、異常診断処理が完了していないと判定された場合(ステップS20,No)、通話処理が開始されたか否かを判定する(ステップS21)。制御部41は、通話処理が開始されていないと判定された場合(ステップS21,No)、ステップS19の処理に戻る一方、通話処理が開始されたと判定された場合(ステップS21,Yes)、異常診断処理を中止する(ステップS22)。
そして、制御部41は、通話処理を行う(ステップS23)。また、制御部41は、異常診断処理が完了したと判定された場合(ステップS20,Yes)、ステップS23に進んで通話処理を行う。
上述してきたように、実施形態に係る制御装置40(スピーカ監視装置の一例)は、出力信号検出部41dと、入力信号検出部41eと、監視部41fとを備える。出力信号検出部41dは、音声信号を出力する音声信号出力部(音響装置20)から出力された音声出力信号を検出する。入力信号検出部41eは、音響装置20と監視信号を出力する監視信号出力部(通話部41c)とに接続可能なスピーカ51であって音声信号出力部に接続されたスピーカ51から出力される音声が入力され、入力された音声を音声入力信号として検出する。監視部41fは、出力信号検出部41dによって検出された音声出力信号のレベルと入力信号検出部41eによって検出された音声入力信号のレベルとに基づいて、スピーカ51の異常状態を診断する異常診断処理を実行する。これにより、音声信号を出力する複数の装置に接続可能なスピーカに対し、適切なタイミングでスピーカの異常状態を診断する異常診断処理を行うことができる。
なお、上記した実施形態では、異常診断処理を行う際、スピーカ51からの出力を、音響装置20からの音声信号から、監視信号出力部たる通話部41cからの監視信号(音声信号)に切り替えるように構成したが、これに限られない。すなわち、例えば、音響装置20からの音声信号を切り替えず、音響装置20の音声信号に、監視信号としての音声信号を混合してスピーカ51から出力させて、異常診断処理を行うようにしてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車両
10 車載装置
20 音響装置(音声信号出力部)
30 緊急通報装置
40 制御装置
41c 通話部(監視信号出力部)
41d 出力信号検出部
41e 入力信号検出部
41f 監視部
51 スピーカ
52 マイク

Claims (5)

  1. 音声信号を出力する音声信号出力部から出力された音声出力信号を検出する出力信号検出部と、
    前記音声信号出力部と監視信号を出力する監視信号出力部とに接続可能なスピーカであって前記音声信号出力部に接続された前記スピーカから出力される音声が入力され、入力された音声を音声入力信号として検出する入力信号検出部と、
    前記出力信号検出部によって検出された前記音声出力信号のレベルと前記入力信号検出部によって検出された前記音声入力信号のレベルとに基づいて、前記スピーカの異常状態を診断する異常診断処理を実行する監視部と
    を備えることを特徴とするスピーカ監視装置。
  2. 前記監視部は、
    前記音声入力信号のレベルが第1所定レベル以上であり、かつ前記音声出力信号のレベルが第2所定レベル以上でない場合、前記スピーカの接続を前記音声出力信号を出力していた前記音声信号出力部から前記監視信号出力部に切り替え、前記異常診断処理を実行すること
    を特徴とする請求項1に記載のスピーカ監視装置。
  3. 前記監視部は、
    前記音声入力信号のレベルが第1所定レベル以上であり、かつ前記音声出力信号のレベルが第2所定レベル以上である場合、前記音声入力信号と前記音声出力信号との間に所定の相関関係があるか否かを判定し、前記所定の相関関係がないと判定された場合、前記スピーカの接続を前記音声出力信号を出力していた前記音声信号出力部から前記監視信号出力部に切り替え、前記異常診断処理を実行すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のスピーカ監視装置。
  4. 前記監視信号出力部は、
    前記スピーカが搭載された車両が緊急状態にある場合に通話可能な通話部を含むこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のスピーカ監視装置。
  5. 音声信号を出力する音声信号出力部から出力される音声出力信号を検出する出力信号検出工程と、
    前記音声信号出力部と監視信号を出力する監視信号出力部とに接続可能なスピーカであって前記音声信号出力部に接続された前記スピーカから出力される音声が入力され、入力された音声を音声入力信号として検出する入力信号検出工程と、
    前記出力信号検出工程によって検出された前記音声出力信号のレベルと前記入力信号検出工程によって検出された前記音声入力信号のレベルとに基づいて、前記スピーカの異常状態を診断する異常診断処理を実行する監視工程と
    を含むことを特徴とするスピーカ監視方法。
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