JP6761140B1 - 振動型角速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】運動中の振動型角速度センサにおいて角速度を継続的に検出しながら、バイアス成分をキャンセルすることが可能な振動型角速度センサを提供する。【解決手段】この振動型角速度センサ100は、第1角速度センサ部101と第2角速度センサ部102とを備える。第2角速度センサ部102により、所定期間において、2次側制御回路17により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、機能を入れ替えて1次側制御回路16により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、を行う。第1角速度センサ部101により、所定期間において、角速度を検出する。所定期間において第1角速度センサ部101により検出した第1検出結果と、所定期間において第2角速度センサ部102により検出した第2検出結果とに基づいて、第1角速度センサ部101のバイアス成分を算出する。【選択図】図1

Description

この発明は、振動型角速度センサに関する。
従来、振動型角速度センサが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、角速度センサ(振動型角速度センサ)が開示されている。この角速度センサは、リング状のエレメント部と、リング状のエレメント部の径方向外側でかつ周状に複数の電極とが配置されている。複数の電極は、一次電極と二次電極とを含む。一次電極と二次電極とのうちの一方には、一次電極と二次電極とのうちの一方に交流電圧を印加することにより、リング状のエレメント部に一次振動を発生させる交流電源が接続されている。また、一次電極と二次電極とのうちの他方には、一次電極と二次電極とのうちの他方に発生する電気信号の大きさを検出する検出手段が接続されている。そして、リング状のエレメント部に一次振動が発生している状態で、エレメント部の法線方向回りに回転運動が発生すると、回転運動の角速度に応じた二次振動がエレメント部に発生する。そして、一次電極と二次電極とのうちの他方に接続されている検出手段によって、二次振動に起因して一次電極と二次電極とのうちの他方に発生する電気信号の大きさが検出される。また、検出された電気信号の大きさに基づいて、二次振動を打ち消すための交流電圧が一次電極と二次電極とのうちの一方に印加される。そして、二次振動を打ち消すための交流電圧の大きさに基づいて角速度の大きさが演算される。
また、上記特許文献1に記載のような従来の振動型角速度センサでは、振動型角速度センサが検出する角速度にはバイアス成分(角速度が加わっていない状態でもセンサから出力されるゼロ点からの誤差)が含まれている。バイアス成分は、振動型角速度センサに含まれるジャイロ素子の非対称性などに起因して生じる。そこで、上記特許文献1のような従来の振動型角速度センサは、角速度を一定とさせた状態(振動型角速度センサを静止させた状態)において、交流電源が接続されている電極(一次電極と二次電極とのうちの一方)と、検出手段が接続されている電極(一次電極と二次電極とのうちの他方)とを切り替え、切り替えられた前後の振動型角速度センサの出力を差分することにより、バイアス成分をキャンセルするように構成されている。
特開2009−115559号公報
上記特許文献1に記載のような従来の振動型角速度センサでは、角速度を一定とさせた状態(振動型角速度センサを静止させた状態)において、バイアス成分をキャンセルするための角速度を検出する必要があるので、運動させた状態でバイアス成分をキャンセルするための角速度を検出することが困難である。そこで、運動中の振動型角速度センサにおいて角速度を継続的に検出しながら、バイアス成分をキャンセルすることが可能な振動型角速度センサが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、運動中の振動型角速度センサにおいて角速度を継続的に検出しながら、バイアス成分をキャンセルすることが可能な振動型角速度センサを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による振動型角速度センサは、第1角速度センサ部と、第2角速度センサ部と、を備え、第2角速度センサ部は、振動子と、閉じた制御ループを有し、閉じた制御ループの出力が振動子に1次振動を誘起させる1次側制御回路と、振動子に印加される角速度に起因して振動子に発生する2次振動を検出する閉じた制御ループを有する2次側制御回路と、を含み、1次側制御回路と2次側制御回路とは、1次側制御回路としての機能と、2次側制御回路としての機能とを入れ替え可能に構成されており、第2角速度センサ部により、所定期間において、2次側制御回路により振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、1次側制御回路と2次側制御回路との機能を入れ替えて、1次側制御回路により振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、を行うとともに、第1角速度センサ部により、所定期間において、角速度を検出し、所定期間において第1角速度センサ部により検出した第1検出結果と、所定期間において第2角速度センサ部により検出した第2検出結果とに基づいて、第1角速度センサ部のバイアス成分を算出するように構成されている。
この発明の一の局面による振動型角速度センサは、上記のように、第2角速度センサ部により、所定期間において、2次側制御回路により振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、1次側制御回路と2次側制御回路との機能を入れ替えて、1次側制御回路により振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、を行う。また、振動型角速度センサは、第1角速度センサ部により、所定期間において、角速度を検出し、所定期間において第1角速度センサ部により検出した第1検出結果と、所定期間において第2角速度センサ部により検出した第2検出結果とに基づいて、第1角速度センサ部のバイアス成分を算出するように構成されている。これにより、第1角速度センサ部により角速度を検出しながら、第2角速度センサ部により1次側制御回路と2次側制御回路との機能を入れ替えながら算出した第2検出結果を用いて、第1角速度センサ部のバイアス成分を継続的にキャンセルすることができる。その結果、運動中の振動型角速度センサにおいて角速度を継続的に検出しながら、バイアス成分をキャンセルすることができる。また、周囲の環境の温度変化があった場合でも、温度変化に起因したバイアス成分を継続的にキャンセルすることができるので、周囲の環境の温度によって変動するバイアス成分を精度よくキャンセルすることができる。
上記一の局面による振動型角速度センサにおいて、好ましくは、所定期間において第1角速度センサ部により検出した第1検出結果の値から、所定期間において第2角速度センサ部により検出した第2検出結果の値を減じることにより、第1角速度センサ部のバイアス成分を算出するように構成されている。このように構成すれば、第1角速度センサ部により検知した実際の運動に基づく角速度と、第2角速度センサ部により検知した実際の運動に基づく角速度とを、相殺することができるので、角速度を一定としなくても、バイアス成分のみを抽出することができる。その結果、振動型角速度センサの運動中においても(角速度が一定でなくても)第1角速度センサ部のバイアス成分を容易に算出することができる。
上記一の局面による振動型角速度センサにおいて、好ましくは、所定期間は、2次側制御回路により振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理を行う第1期間と、1次側制御回路により振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理を行う第2期間とを含み、第1期間および第2期間は、同じ長さの時間である。このように構成すれば、第2角速度センサ部の2次側制御回路により検出する期間と、第2角速度センサ部の1次側制御回路により検出する期間とを等しくすることができる。これにより、第2角速度センサ部の2次側制御回路により検出した検出結果と、機能を入れ替えて第2角速度センサ部の1次側制御回路により検出した検出結果とを、検出期間の相違を考慮した補正を行うことなくバイアス成分の算出に用いることができる。
上記一の局面による振動型角速度センサにおいて、好ましくは、所定期間は、第2角速度センサ部のバイアス成分が略一定である期間である。このように構成すれば、第2角速度センサ部の2次側制御回路により検出するバイアス成分と、第2角速度センサ部の1次側制御回路により検出するバイアス成分とが略同じであるとすることができるので、第2角速度センサ部の2次側制御回路による検出結果から第2角速度センサ部の1次側制御回路による検出結果を減じることにより、第2角速度センサ部により検出した第2検出結果からバイアス成分を容易にキャンセルすることができる。
上記一の局面による振動型角速度センサにおいて、好ましくは、第1の所定期間において第1角速度センサ部により検出した第1検出結果と、第1の所定期間において第2角速度センサ部により検出した第2検出結果とに基づいて、第1角速度センサ部のバイアス成分を算出するとともに、第2の所定期間において第2角速度センサ部により検出した角速度と、第1角速度センサ部のバイアス成分とを用いて、第2角速度センサ部のバイアス成分を算出するように構成されている。このように構成すれば、第1角速度センサ部のバイアス成分と、第2角速度センサ部のバイアス成分とを、それぞれ、第1の所定期間および第2の所定期間において、補正することができるので、バイアス成分をキャンセルする精度をより向上させることができる。
上記一の局面による振動型角速度センサにおいて、好ましくは、第1角速度センサ部は、振動子と、閉じた制御ループを有し、閉じた制御ループの出力が振動子に1次振動を誘起させる1次側制御回路と、振動子に印加される角速度に起因して振動子に発生する2次振動を検出する閉じた制御ループを有する2次側制御回路と、を含み、第1角速度センサ部の1次側制御回路と2次側制御回路とは、それぞれ、1次側制御回路としての機能と、2次側制御回路としての機能とが固定されている。このように構成すれば、1次側制御回路としての機能と2次側制御回路としての機能とが入れ替え可能な第2角速度センサ部を用いて、1次側制御回路としての機能と2次側制御回路としての機能とが固定されている第1角速度センサ部のバイアス成分を精度よくキャンセルすることができる。
上記一の局面による振動型角速度センサにおいて、好ましくは、第1検出結果は、所定期間において第1角速度センサ部により検出した角速度の積分値であり、第2検出結果は、所定期間において第2角速度センサ部により検出した角速度の積分値である。このように構成すれば、あるタイミングにおける検出結果を用いてバイアス成分を算出する場合と異なり、所定期間における検出結果を積算した積分値を用いてバイアス成分を算出することができるので、バイアス成分以外のノイズを平準化させてキャンセルすることができる。その結果、バイアス成分をより精度よく算出することができる。
上記一の局面による振動型角速度センサにおいて、好ましくは、振動子は、リング型の振動子を含む。ここで、リング型の振動子は、対称的な形状を有するので、1次側制御回路による振動モードと、2次側制御回路による振動モードとが類似する。このため、本発明をリング型の振動子を含む振動型角速度センサに適用すれば、振動モードの差異の影響を考慮する必要がない。
本発明によれば、上記のように、運動中の振動型角速度センサにおいて角速度を継続的に検出しながら、バイアス成分をキャンセルすることができる。
一実施形態による振動型角速度センサの構成を示したブロック図である。 一実施形態による振動型角速度センサの第1角速度センサ部を示したブロック図である。 一実施形態による振動型角速度センサの第2角速度センサ部を示したブロック図である。 一実施形態による振動型角速度センサのバイアスの算出を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4を参照して、本実施形態による振動型角速度センサ100の構成について説明する。
図1に示すように、振動型角速度センサ100は、第1角速度センサ部101と、第2角速度センサ部102と、制御回路103とを備えている。第1角速度センサ部101と、第2角速度センサ部102とは、互いに平行または同軸の軸線回りの角速度を検出するように構成されている。
第1角速度センサ部101は、図2に示すように、振動子11と、閉じた制御ループを有し、閉じた制御ループの出力が振動子11に1次振動を誘起させる1次側制御回路12と、振動子11に印加される角速度に起因して振動子11に発生する2次振動を検出する閉じた制御ループを有する2次側制御回路13とを備えている。振動子11は、リング型の振動子を含んでいる。
第1角速度センサ部101の1次側制御回路12は、増幅回路21と、同期検波回路22と、ループフィルタ23と、変調回路24と、駆動回路25と、PLL(Phase Locked Loop)回路(位相同期回路)26と、基準信号生成回路27とを含んでいる。そして、振動子11、増幅回路21、同期検波回路22、ループフィルタ23、変調回路24および駆動回路25が、この順で接続されており、閉じた制御ループを構成している。ループフィルタ23は、たとえば積分フィルタを含んでいる。
第1角速度センサ部101の2次側制御回路13は、増幅回路31と、同期検波回路32と、加算回路33と、ループフィルタ34と、変調回路35と、駆動回路36と、増幅回路37とを含んでいる。そして、振動子11、増幅回路31、同期検波回路32、加算回路33、ループフィルタ34、変調回路35および駆動回路36が、この順で接続されており、閉じた制御ループを構成している。加算回路33は、オペアンプを用いた一般的な加減算回路により構成されている。また、ループフィルタ34は、たとえば積分フィルタを含んでいる。また、ループフィルタ34の出力が、増幅回路37に入力される。そして、増幅回路37から出力された信号が、振動型角速度センサ100のセンサ出力として、外部に出力される。
ここで、本実施形態では、第1角速度センサ部101の1次側制御回路12と2次側制御回路13とは、それぞれ、1次側制御回路12としての機能と、2次側制御回路13としての機能とが固定されている。つまり、第1角速度センサ部101の1次側制御回路12と2次側制御回路13とは、1次側制御回路12としての機能と、2次側制御回路13としての機能とを入れ替えることができないように構成されている。
また、第1角速度センサ部101には、1次側制御回路12からの出力(ループフィルタ23からの出力)が入力される加減算量調整回路14が設けられている。加減算量調整回路14は、温度に依存する1次側制御回路12のループフィルタ23の出力の大きさを調整して、調整した出力(第1オフセット値)を、2次側制御回路13の加算回路33に入力するように構成されている。たとえば、加減算量調整回路14において、ポテンショメータ(ボリューム抵抗)などを用いて分圧することにより、第1オフセット値の加算量の調整が行われる。
また、第1角速度センサ部101には、温度に依存しない一定の信号S1が入力される加減算量調整回路15が設けられている。加減算量調整回路15は、一定の信号S1の大きさを調整して、調整した一定の信号S1(第2オフセット値)を、2次側制御回路13の加算回路33に入力するように構成されている。たとえば、加減算量調整回路15において、ポテンショメータ(ボリューム抵抗)などを用いて分圧することにより、一定の信号S1の加算量の調整が行われる。
第2角速度センサ部102は、図3に示すように、振動子11と、閉じた制御ループを有し、閉じた制御ループの出力が振動子11に1次振動を誘起させる1次側制御回路16と、振動子11に印加される角速度に起因して振動子11に発生する2次振動を検出する閉じた制御ループを有する2次側制御回路17とを備えている。振動子11は、リング型の振動子を含んでいる。第2角速度センサ部102は、温度の変化率が小さい位置に配置されている。
第2角速度センサ部102の1次側制御回路16は、増幅回路21と、同期検波回路22と、ループフィルタ23と、変調回路24と、駆動回路25と、PLL(Phase Locked Loop)回路(位相同期回路)26と、基準信号生成回路27とを含んでいる。そして、振動子11、増幅回路21、同期検波回路22、ループフィルタ23、変調回路24および駆動回路25が、この順で接続されており、閉じた制御ループを構成している。ループフィルタ23は、たとえば積分フィルタを含んでいる。
第2角速度センサ部102の2次側制御回路17は、増幅回路31と、同期検波回路32と、加算回路33と、ループフィルタ34と、変調回路35と、駆動回路36と、増幅回路37とを含んでいる。そして、振動子11、増幅回路31、同期検波回路32、加算回路33、ループフィルタ34、変調回路35および駆動回路36が、この順で接続されており、閉じた制御ループを構成している。加算回路33は、オペアンプを用いた一般的な加減算回路により構成されている。また、ループフィルタ34は、たとえば積分フィルタを含んでいる。また、ループフィルタ34の出力が、増幅回路37に入力される。そして、増幅回路37から出力された信号が、振動型角速度センサ100のセンサ出力として、外部に出力される。
ここで、本実施形態では、第2角速度センサ部102の1次側制御回路16と2次側制御回路17とは、1次側制御回路16としての機能と、2次側制御回路17としての機能を入れ替え可能に構成されている。具体的には、1次側制御回路16において、振動子11に対する信号の入力側にスイッチ41、および、振動子11に対する信号の出力側(増幅回路21の出力側)にスイッチ42が設けられている。また、2次側制御回路17において、振動子11に対する信号の入力側にスイッチ43、および、振動子11に対する信号の出力側(増幅回路31の出力側)にスイッチ44が設けられている。スイッチ41、スイッチ42、スイッチ43、および、スイッチ44は、各々、1次側制御回路16に接続される状態と、2次側制御回路17に接続される状態とを切り替え可能に構成されている。
図3では、スイッチ41およびスイッチ42は、1次側制御回路16に接続された状態を示しており、スイッチ43およびスイッチ44は、2次側制御回路17に接続された状態を示している。また、スイッチ41およびスイッチ42が、2次側制御回路17に接続されるように切り替えられ、スイッチ43およびスイッチ44が、1次側制御回路16に接続されるように切り替えられることにより、1次側制御回路16としての機能と、2次側制御回路17としての機能とが互いに入れ替えられる。
また、第2角速度センサ部102には、1次側制御回路16からの出力(ループフィルタ23からの出力)が入力される加減算量調整回路14が設けられている。加減算量調整回路14は、温度に依存する1次側制御回路16のループフィルタ23の出力の大きさを調整して、調整した出力(第1オフセット値)を、2次側制御回路17の加算回路33に入力するように構成されている。たとえば、加減算量調整回路14において、ポテンショメータ(ボリューム抵抗)などを用いて分圧することにより、第1オフセット値の加算量の調整が行われる。
また、第2角速度センサ部102には、温度に依存しない一定の信号S1が入力される加減算量調整回路15が設けられている。加減算量調整回路15は、一定の信号S1の大きさを調整して、調整した一定の信号S1(第2オフセット値)を、2次側制御回路17の加算回路33に入力するように構成されている。たとえば、加減算量調整回路15において、ポテンショメータ(ボリューム抵抗)などを用いて分圧することにより、一定の信号S1の加算量の調整が行われる。
ここで、本実施形態では、制御回路103は、第2角速度センサ部102により、所定期間において、2次側制御回路17により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、1次側制御回路16と2次側制御回路17との機能を入れ替えて、1次側制御回路16により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、を行う制御をするように構成されている。具体的には、図4(C)に示すように、時間t1から時間t2まで、および、時間t4から時間t5までの所定期間において、第2角速度センサ部102の2次側制御回路17により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、第2角速度センサ部102の1次側制御回路16により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、が行われる。
また、制御回路103は、第1角速度センサ部101により、所定期間において、角速度を検出する処理を行う制御をするように構成されている。具体的には、図4(B)に示すように、時間t1から時間t2まで、および、時間t4から時間t5までの所定期間において、第1角速度センサ部101の2次側制御回路13により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理が行われる。
また、制御回路103は、所定期間において第1角速度センサ部101により検出した第1検出結果と、所定期間において第2角速度センサ部102により検出した第2検出結果とに基づいて、第1角速度センサ部101のバイアス成分(B1(t))を算出するように構成されている。
また、制御回路103は、所定期間において第1角速度センサ部101により検出した第1検出結果の値から、所定期間において第2角速度センサ部102により検出した第2検出結果の値を減じることにより、第1角速度センサ部101のバイアス成分を算出するように構成されている。
なお、所定期間は、2次側制御回路17により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理を行う第1期間(時間t1から時間t2までの期間)と、1次側制御回路16により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理を行う第2期間(時間t4から時間t5までの期間)とを含んでいる。また、第1期間および第2期間は、同じ長さの時間である。図4に示すように、第1期間および第2期間は、各々時間Tの長さを有している。
また、第1検出結果は、所定期間において第1角速度センサ部101により検出した角速度の積分値である。また、第2検出結果は、所定期間において第2角速度センサ部102により検出した角速度の積分値である。
また、所定期間は、第2角速度センサ部102のバイアス成分が略一定である期間である。たとえば、所定期間は、数秒から数十秒程度の長さを有している。また、所定期間は、温度変化の影響が無視でき、第2角速度センサ部102のバイアス成分が略変わらないと仮定できる期間である。
図4(B)に示す、所定期間(時間t1から時間t2までの第1期間、および、時間t4から時間t5までの第2期間)における第1検出結果の積分値I1は、式(1)のように表される。
Figure 0006761140
ただし、第1角速度センサ部101の2次側制御回路13により検出した角速度ω1(t)は、図4(A)に示す運動(移動)により生じる角速度(真の角速度)ω0(t)および第1角速度センサ部101のバイアスB1(t)を用いて、式(2)のように表される。
Figure 0006761140
したがって、式(1)は、式(3)のように導出される。
Figure 0006761140
また、図4(C)に示す、所定期間(時間t1から時間t2までの第1期間、および、時間t4から時間t5までの第2期間)における第2検出結果の積分値I2は、式(4)のように表される。
Figure 0006761140
なお、時間t4から時間t5までの第2期間は、ω2(t)がバイアス成分に対して反転されることを考慮して、積分値を減算している。
第2角速度センサ部102の2次側制御回路17により検出した角速度ω2(t)および1次側制御回路16により検出した角速度ω2(t)は、図4(A)に示す運動(移動)により生じる角速度(真の角速度)ω0(t)および第2角速度センサ部102のバイアスB2(t)を用いて、それぞれ、式(5)および式(6)のように表される。
Figure 0006761140
なお、時間t4から時間t5までの第2期間の式(6)では、ω0(t)がバイアス成分に対して反転されるため、マイナスがかけられる。
したがって、式(4)は、式(7)のように導出される。
Figure 0006761140
第1検出結果の積分値I1から第2検出結果の積分値I2を減じると、式(8)のように導出される。
Figure 0006761140
ここで、時間t1から時間t2までの第1期間、および、時間t4から時間t5までの第2期間において、第1角速度センサ部101のバイアスB1(t)と、第2角速度センサ部102のバイアスB2(t)とは、各々、時間的な変化量が無視できるので(一定であるので)、式(9)および式(10)が成り立つと仮定できる。
Figure 0006761140
ただし、B1は、第1期間および第2期間における第1角速度センサ部101のバイアス値であり、B2は、第1期間および第2期間における第2角速度センサ部102のバイアス値である。
したがって、式(8)から、式(11)が導出される。
Figure 0006761140
Tは、既知であるため、(I1―I2)を2Tで除算することにより、第1角速度センサ部101のバイアス値B1が算出される。算出したバイアス値B1を、第1角速度センサ部101による角速度検出に用いる。たとえば、カルマンフィルタの観測更新として利用する。
なお、第2角速度センサ部102の1次側制御回路16としての機能と、2次側制御回路17としての機能とを入れ替える制御を行い、バイアス値B1を算出するための角速度の測定を行う期間中に式(9)および式(10)の関係が成立していればよい。このため、たとえば、次の処理の開始点となる時間t6までの時間間隔(t6−t5)が大きく、B1が変化した場合でも、同様に、次の時間t6からの処理により補正可能である。ただし、常に、B1の変化が小さくするために、時間間隔(t6−t5)を十分に小さくすることが好ましい。
ここで、第2角速度センサ部102の1次側制御回路16としての機能と、2次側制御回路17としての機能とを入れ替える制御を行い、バイアス値B1を算出するための角速度の測定を行う期間中に式(10)の関係が成立しない場合がある。つまり、式(12)となる場合がある。
Figure 0006761140
この場合でも、動作開始時(移動開始時)に、αを加味しておき、2つの第1角速度センサ部101および第2角速度センサ部102を使用して、相互にバイアス成分を補正することにより、バイアス成分(B2(t))の時間変化にも対応することが可能である。
つまり、制御回路103は、第1の所定期間において第1角速度センサ部101により検出した第1検出結果と、第1の所定期間において第2角速度センサ部102により検出した第2検出結果とに基づいて、第1角速度センサ部101のバイアス成分を算出する。また、制御回路103は、第2の所定期間において第2角速度センサ部102により検出した角速度と、第1角速度センサ部101のバイアス成分とを用いて、第2角速度センサ部102のバイアス成分を算出する。そして、制御回路103は、これらの制御を交互に繰り返す。つまり、最初のバイアス成分の算出により、第1角速度センサ部101のバイアス成分であるB1を補正する。次のサイクルにおいて、補正したB1を用いて、第2角速度センサ部102のバイアス成分であるB2のαを算出する。そして、さらに次のサイクルにおいて、補正したαを用いて、第1角速度センサ部101のバイアス成分であるB1を補正する。以降は、これらの処理を交互に繰り返す。
なお、動作開始時の移動開始前において、静止させた状態(角速度ω0(t)が一定の状態)において、αを求めて、以降、上記のようにして順次α(t)を補正してもよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、第2角速度センサ部102により、所定期間において、2次側制御回路17により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、1次側制御回路16と2次側制御回路17との機能を入れ替えて、1次側制御回路16により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、を行う。また、振動型角速度センサ100を、第1角速度センサ部101により、所定期間において、角速度を検出し、所定期間において第1角速度センサ部101により検出した第1検出結果と、所定期間において第2角速度センサ部102により検出した第2検出結果とに基づいて、第1角速度センサ部101のバイアス成分を算出するように構成する。これにより、第1角速度センサ部101により角速度を検出しながら、第2角速度センサ部102により1次側制御回路16と2次側制御回路17との機能を入れ替えながら算出した第2検出結果を用いて、第1角速度センサ部101のバイアス成分を継続的にキャンセルすることができる。その結果、運動中の振動型角速度センサ100において角速度を継続的に検出しながら、バイアス成分をキャンセルすることができる。また、周囲の環境の温度変化があった場合でも、温度変化に起因したバイアス成分を継続的にキャンセルすることができるので、周囲の環境の温度によって変動するバイアス成分を精度よくキャンセルすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、所定期間において第1角速度センサ部101により検出した第1検出結果の値から、所定期間において第2角速度センサ部102により検出した第2検出結果の値を減じることにより、第1角速度センサ部101のバイアス成分を算出するように構成する。これにより、第1角速度センサ部101により検知した実際の運動に基づく角速度と、第2角速度センサ部102により検知した実際の運動に基づく角速度とを、相殺することができるので、角速度を一定としなくても、バイアス成分のみを抽出することができる。その結果、振動型角速度センサ100の運動中においても(角速度が一定でなくても)第1角速度センサ部101のバイアス成分を容易に算出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、所定期間は、2次側制御回路17により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理を行う第1期間と、1次側制御回路16により振動子11の2次振動に基づく角速度を検出する処理を行う第2期間とを含み、第1期間および第2期間は、同じ長さの時間である。これにより、第2角速度センサ部102の2次側制御回路17により検出する期間と、第2角速度センサ部102の1次側制御回路16により検出する期間とを等しくすることができる。その結果、第2角速度センサ部102の2次側制御回路17により検出した検出結果と、機能を入れ替えて第2角速度センサ部102の1次側制御回路16により検出した検出結果とを、検出期間の相違を考慮した補正を行うことなくバイアス成分の算出に用いることができる。
また、本実施形態では、上記のように、所定期間は、第2角速度センサ部102のバイアス成分が略一定である期間である。これにより、第2角速度センサ部102の2次側制御回路17により検出するバイアス成分と、第2角速度センサ部102の1次側制御回路16により検出するバイアス成分とが略同じであるとすることができるので、第2角速度センサ部102の2次側制御回路17による検出結果から第2角速度センサ部102の1次側制御回路16による検出結果を減じることにより、第2角速度センサ部102により検出した第2検出結果からバイアス成分を容易にキャンセルすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1の所定期間において第1角速度センサ部101により検出した第1検出結果と、第1の所定期間において第2角速度センサ部102により検出した第2検出結果とに基づいて、第1角速度センサ部101のバイアス成分を算出する。また、第2の所定期間において第2角速度センサ部102により検出した角速度と、第1角速度センサ部101のバイアス成分とを用いて、第2角速度センサ部102のバイアス成分を算出する。これにより、第1角速度センサ部101のバイアス成分と、第2角速度センサ部102のバイアス成分とを、それぞれ、第1の所定期間および第2の所定期間において、補正することができるので、バイアス成分をキャンセルする精度をより向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1角速度センサ部101の1次側制御回路12と2次側制御回路13とは、それぞれ、1次側制御回路12としての機能と、2次側制御回路13としての機能とが固定されている。これにより、1次側制御回路16としての機能と2次側制御回路17としての機能とが入れ替え可能な第2角速度センサ部102を用いて、1次側制御回路12としての機能と2次側制御回路13としての機能とが固定されている第1角速度センサ部101のバイアス成分を精度よくキャンセルすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1検出結果は、所定期間において第1角速度センサ部101により検出した角速度の積分値であり、第2検出結果は、所定期間において第2角速度センサ部102により検出した角速度の積分値である。これにより、あるタイミングにおける検出結果を用いてバイアス成分を算出する場合と異なり、所定期間における検出結果を積算した積分値を用いてバイアス成分を算出することができるので、バイアス成分以外のノイズを平準化させてキャンセルすることができる。その結果、バイアス成分をより精度よく算出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、振動子11は、リング型の振動子を含む。ここで、リング型の振動子は、対称的な形状を有するので、1次側制御回路16による振動モードと、2次側制御回路17による振動モードとが類似する。これにより、リング型の振動子11を含む振動型角速度センサ100の振動モードの差異の影響を考慮する必要がない。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、リング型の振動子が用いられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、振動子が対称的な形状を有していればよく、円盤型、カップ型(ワイングラス型)、八角形型、などの振動子を用いてもよい。
また、上記実施形態では、振動子、増幅回路、同期検波回路、ループフィルタ、変調回路および駆動回路により閉じた制御ループが構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、増幅回路、同期検波回路、ループフィルタ、変調回路および駆動回路からなる構成以外の構成により制御ループが構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ループフィルタとして積分フィルタが用いられる例を示したが、たとえば、積分フィルタ以外のループフィルタを用いてもよい。
また、上記実施形態では、第1角速度センサ部の1次側制御回路の機能と、2次側制御回路の機能とが固定されている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1角速度センサ部も、第2角速度センサ部と同様に、1次側制御回路の機能と、2次側制御回路の機能とが入れ替え可能であってもよい。
また、上記実施形態では、振動型角速度センサに、第1角速度センサ部と、第2角速度センサ部との2つの角速度センサ部が設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、振動型角速度センサに、3つ以上の角速度センサ部が設けられていてもよい。
11 振動子
12、16 1次側制御回路
13、17 2次側制御回路
100 振動型角速度センサ
101 第1角速度センサ部
102 第2角速度センサ部

Claims (8)

  1. 第1角速度センサ部と、
    第2角速度センサ部と、を備え、
    前記第2角速度センサ部は、
    振動子と、
    閉じた制御ループを有し、前記閉じた制御ループの出力が前記振動子に1次振動を誘起させる1次側制御回路と、
    前記振動子に印加される角速度に起因して前記振動子に発生する2次振動を検出する閉じた制御ループを有する2次側制御回路と、を含み、
    前記1次側制御回路と前記2次側制御回路とは、前記1次側制御回路としての機能と、前記2次側制御回路としての機能とを入れ替え可能に構成されており、
    前記第2角速度センサ部により、所定期間において、前記2次側制御回路により前記振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、前記1次側制御回路と前記2次側制御回路との機能を入れ替えて、前記1次側制御回路により前記振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理と、を行うとともに、前記第1角速度センサ部により、前記所定期間において、角速度を検出し、前記所定期間において前記第1角速度センサ部により検出した第1検出結果と、前記所定期間において前記第2角速度センサ部により検出した第2検出結果とに基づいて、前記第1角速度センサ部のバイアス成分を算出するように構成されている、振動型角速度センサ。
  2. 前記所定期間において前記第1角速度センサ部により検出した前記第1検出結果の値から、前記所定期間において前記第2角速度センサ部により検出した前記第2検出結果の値を減じることにより、前記第1角速度センサ部のバイアス成分を算出するように構成されている、請求項1に記載の振動型角速度センサ。
  3. 前記所定期間は、前記2次側制御回路により前記振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理を行う第1期間と、前記1次側制御回路により前記振動子の2次振動に基づく角速度を検出する処理を行う第2期間とを含み、
    前記第1期間および前記第2期間は、同じ長さの時間である、請求項1または2に記載の振動型角速度センサ。
  4. 前記所定期間は、前記第2角速度センサ部のバイアス成分が略一定である期間である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動型角速度センサ。
  5. 第1の前記所定期間において前記第1角速度センサ部により検出した前記第1検出結果と、前記第1の所定期間において前記第2角速度センサ部により検出した前記第2検出結果とに基づいて、前記第1角速度センサ部のバイアス成分を算出するとともに、第2の前記所定期間において前記第2角速度センサ部により検出した角速度と、前記第1角速度センサ部のバイアス成分とを用いて、前記第2角速度センサ部のバイアス成分を算出するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動型角速度センサ。
  6. 前記第1角速度センサ部は、
    振動子と、
    閉じた制御ループを有し、前記閉じた制御ループの出力が前記振動子に1次振動を誘起させる1次側制御回路と、
    前記振動子に印加される角速度に起因して前記振動子に発生する2次振動を検出する閉じた制御ループを有する2次側制御回路と、を含み、
    前記第1角速度センサ部の前記1次側制御回路と前記2次側制御回路とは、それぞれ、前記1次側制御回路としての機能と、前記2次側制御回路としての機能とが固定されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動型角速度センサ。
  7. 前記第1検出結果は、前記所定期間において前記第1角速度センサ部により検出した角速度の積分値であり、
    前記第2検出結果は、前記所定期間において前記第2角速度センサ部により検出した角速度の積分値である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の振動型角速度センサ。
  8. 前記振動子は、リング型の振動子を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の振動型角速度センサ。
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