JP6759983B2 - 加熱用光源ユニット - Google Patents
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Description
而して、赤外線ランプによって鋼板などの金属板状体を加熱する場合には、金属板状体が大面積のものであるため、多数の赤外線ランプが用いられる。
しかしながら、多数の赤外線ランプを備えた熱処理装置において、赤外線ランプを冷却する冷却機構を設ける場合には、装置全体の構造が複雑となるため、赤外線ランプの交換が煩雑となる、という問題がある。
前記冷却風流通管内に挿通されて、両端が当該冷却風流通管から外部に突出するよう配置され、一端側封止部が前記冷却風給気部に位置すると共に、他端側封止部が前記冷却風排気部を超えて位置するよう設けられた両端封止型の棒状ランプと、
前記棒状ランプの他端側封止部を冷却する第二の冷却風流通システムと
を有することを特徴とする。
また、前記棒状ランプの他端側封止部から伸びるリード線が、前記第二の冷却風流通システムにおける流路内に配置されていることが好ましい。
また、熱処理装置に搭載された場合において、ランプ交換の際には加熱用光源ユニットごと交換すればよいため、ランプの交換作業が容易な熱処理装置を構成することができる。
また、棒状ランプの他端側封止部から伸びるリード線が、第二の冷却風流通システムにおける流路に配置されているため、第二の冷却風流通システムによる冷却風によって、リード線を冷却することができる。
図1は、本発明の加熱用光源ユニットの一例を示す斜視図である。図2は、第一の冷却風流通システムを棒状ランプの長手方向に沿って切断した状態を示す説明用断面図である。図3は、第一の冷却風流通システムにおける冷却風給気口と棒状ランプの一端側封止部との位置関係を示す説明図である。図4は、第二の冷却風流通システムを棒状ランプの長手方向に沿って切断した状態を示す説明用断面図である。
棒状ランプ10として用いられるハロゲンランプの仕様の一例を示すと、ランプ定格電圧が360V、ランプ電力が8kW、発光長が620mm、全長が約880mm、バルブの直径が13mmである。また、加熱用光源ユニットにおける棒状ランプ10の総数は例えば6本である。
冷却風流通管21を構成する材料としては、棒状ランプ10からの赤外線を透過し得るものが用いられ、その具体例としては、石英ガラスなどが挙げられる。
冷却風流通管21の寸法の一例を示すと、全長が約730mm、内径が17mm、外径が19mmである。
冷却風給気口23は、平面視したときに、棒状ランプ10の一端側封止部12の各々をカバーするよう形成されている。これにより、冷却風給気口23から供給される冷却風が棒状ランプ10の一端側封止部12に直接当たるため、当該一端側封止部12高い効率で冷却することができる。
また、冷却風排気部25には、冷却風流通管21の各々の他端開口21bに連通する複数の排出孔27が形成されている。この排出孔27は、冷却風排気口26の内部に開口する、冷却風流通管21の内径と同等の径を有する小径部分27aと、冷却風排気口26の外部に開口する、冷却風流通管21の外径に適合する径を有する大径部分27bとにより形成されている。排出孔27の大径部分27bには、冷却風流通管21の各々の他端部が挿入されて固定されている。
冷却風給気口31は、第一の冷却風流通システム20の冷却風給気口23と同様に、平面視したときに、棒状ランプ10の他端側封止部13の各々をカバーするよう形成されている。これにより、冷却風給気口31から供給される冷却風R2が棒状ランプ10の他端側封止部13に直接当たるため、当該他端側封止部13を高い効率で冷却することができる。
この例では、棒状ランプ10の他端側封止部13から伸びるリード線15が、第二の冷却風流通システム30における流路に沿って配置されている。このリード線15は、電装部40に電気的に接続されている。
第一の冷却風流通システム20においては、冷却風供給機構(図示省略)から冷却風給気口23を介して冷却風給気部22の内部に冷却風R1が供給される。この冷却風R1は、棒状ランプ10の一端側封止部12に当たり、これにより、棒状ランプ10の一端側封止部12が冷却される。その後、冷却風R1は、一端開口21aから他端開口21bに向かって冷却風流通管21内を流通し、これにより、棒状ランプ10の発光部が冷却される。そして、冷却風R1は、冷却風流通管21の他端開口21bから冷却風排気部25の内部に排出され、冷却風排気口26から外部に排気される。
第一の冷却風流通システム20による冷却風R1の流量は、例えば1〜3m3 /minである。
また、第二の冷却風流通システム30の内部に冷却風R2が供給されることによって、第一の冷却風流通システム20による冷却風R1が加熱されることによって生ずる熱風が、第二の冷却風流通システム30内のランプの他端側封止部13を異常に加熱することを確実に防止することができる。
第二の冷却風流通システム30による冷却風R2の流量は、例えば10〜40L/minである。
また、熱処理装置に搭載された場合において、ランプ交換の際には加熱用光源ユニットごと交換すればよいため、ランプの交換作業が容易な熱処理装置を構成することができる。
また、棒状ランプ10の他端側封止部13から伸びるリード線15が、第二の冷却風流通システム30における流路に配置されているため、第二の冷却風流通システム30による冷却風によって、リード線15を冷却することができる。
11 発光部
12 一端側封止部
13 他端側封止部
15 リード線
20 第一の冷却風流通システム
21 冷却風流通管
21a 一端開口
21b 他端開口
22 冷却風給気部
23 冷却風給気口
24 供給孔
24a 小径部分
24b 大径部分
25 冷却風排気部
26 冷却風排気口
27 排出孔
27a 小径部分
27b 大径部分
28 遮風板
29 孔
30 第二の冷却風流通システム
31 冷却風給気口
32 冷却風排気口
35 冷却風流路部材
40 電装部
R1,R2 冷却風
Claims (3)
- 並設された複数の冷却風流通管、前記複数の冷却風流通管の各々の一端開口に共通に連通するよう形成された冷却風給気部、および前記複数の冷却風流通管の各々の他端開口に共通に連通するよう形成された冷却風排気部を有する第一の冷却風流通システムと、
前記冷却風流通管内に挿通して、両端が当該冷却風流通管から外部に突出するよう配置され、一端側封止部が前記冷却風給気部に位置すると共に、他端側封止部が前記冷却風排気部を超えて位置するよう設けられた両端封止型の棒状ランプと、
前記棒状ランプの他端側封止部を冷却する第二の冷却風流通システムと
を有することを特徴とする加熱用光源ユニット。 - 前記冷却風流通管の他端開口から離間した位置に、前記棒状ランプの外周面に接近する内周を有する孔が形成された遮風板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の加熱用光源ユニット。
- 前記棒状ランプの他端側封止部から伸びるリード線が、前記第二の冷却風流通システムにおける流路に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱用光源ユニット。
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