JP6720511B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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本発明は、被処理物を赤外発光ランプによって熱処理する熱処理装置に関する。
従来より、半導体製造工程における、成膜、酸化拡散、不純物拡散、窒化、膜安定化、シリサイド化、結晶化、イオン注入活性化といった様々なプロセスにおいては、赤外発光ランプによる光照射を用いた熱処理装置が広く用いられている。例えば、特許文献1には、赤外ランプからの光を半導体基板に照射することによって半導体基板を加熱する熱処理装置が開示されている。この熱処理装置においては、赤外発光ランプの表面に冷却風を吹き付けることによって赤外発光ランプを冷却する冷却機構が設けられている。具体的には、赤外発光ランプの上方側に位置される反射板に孔を設け、この孔を介して、赤外発光ランプの中心軸が位置される水平面の法線方向に冷却風を流す構成とされている。
近年では、金属加工分野においても、赤外光を利用した熱処理方法が注目されている。例えば特許文献2には、車体部材に用いられる金属板を赤外線ランプからの光によって加熱する熱処理装置(赤外炉)が開示されている。
特開平10−233370号公報 特開2014−149133号公報
而して、例えば金属板などの被処理物の熱処理においては、被処理物を比較的高い温度に加熱することが必要とされる。例えば、従前の半導体基板の熱処理に必要とされる加熱温度は400℃程度であるのに対して、金属板の熱処理においては、被処理物を1000℃以上の加熱温度とすることが求められている。このため、金属板などの熱処理において用いられる赤外発光ランプは、高出力なものであることが必要となる。また、半導体基板の熱処理においても、高温の熱処理の要請がある。
赤外発光ランプの高出力化によって、ランプ点灯時における発光管の温度も上昇することとなる。発光管が高温に晒されると、発光管を構成する例えばガラス材料から不純ガス(O2 )が発光管内に放出され、この不純ガスによって、例えばタングステンよりなるフィラメントが酸化され、場合によっては断線してしまう、という問題がある。
このような問題を解消するためには、ランプ点灯時における発光管の温度を不純ガスが発生しない程度の温度まで冷却させる必要がある。
しかしながら、例えば特許文献1に記載されるような冷却機構では、赤外ランプにおける冷却風が直接的に吹きつけられる部分は冷却することができるものの、赤外ランプ全体を効率的に冷却することが困難である。また、冷却効率を向上させるためには、大量の冷却風を導入することが考えられるが、単に、冷却風の風量を多くしても、十分な冷却効果が得られないことが明らかになった。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、赤外発光ランプを効率よく冷却することができて、発光管の温度が高くなりすぎることによる不具合が生ずることを回避することのできる熱処理装置を提供することを目的とする。
本発明の熱処理装置は、両端が封止されたガラス材料よりなる発光管内に当該発光管の軸線に沿ってフィラメントが配置されてなる棒状の赤外発光ランプを備えた光放射部を有する熱処理装置において、
前記光放射部は、前記赤外発光ランプの外周面に沿ってランプ長さ方向に延びる冷却風路を形成する外管をさらに備えてなる熱源エレメントを複数備えており、前記複数の熱源エレメントの外管の各々には、前記赤外発光ランプの長さ方向における両端に冷却風入口が形成されていると共に、前記冷却風入口の各々から導入される冷却風が前記赤外発光ランプの長さ方向における中央部から排出されるよう、前記赤外発光ランプの長さ方向における中央部のみに冷却風出口が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の熱処理装置は、両端が封止されたガラス材料よりなる発光管内に当該発光管の軸線に沿ってフィラメントが配置されてなる棒状の赤外発光ランプを備えた光放射部を有する熱処理装置において、
前記光放射部は、前記赤外発光ランプの外周面に沿ってランプ長さ方向に延びる冷却風路を形成する外管をさらに備えており、当該外管には、前記赤外発光ランプの長さ方向における一端に冷却風入口が形成されていると共に、他端部側の外周面に冷却風出口が形成されており、
前記赤外発光ランプの長さ方向における当該外管の冷却風出口と前記赤外発光ランプの他端側封止部との間の位置に、遮風部が形成されていることを特徴とする。
本発明の熱処理装置によれば、冷却風を赤外発光ランプの外周面における周方向の全周にわたって接触させることができると共に外管による整風作用によって冷却風を赤外発光ランプの外周面に沿って流通させることができるため、赤外発光ランプを効率よく冷却することができる。これにより、発光管内に不純ガス(O2 )が発生することを回避することができ、フィラメントが酸化することを防止することができる。しかも、赤外発光ランプの冷却に寄与して高温となった冷却風がその流通方向の下流側に位置される封止部に吹き付けられることが回避されるため、ランプ点灯時において封止部の温度が高くなりすぎることを確実に防止することができる。
本発明の熱処理装置の一例における構成を概略的に示す、赤外発光ランプの中心軸に沿った断面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1に示す熱処理装置における光放射部を構成する熱源エレメントの構成の一部を示す斜視図である。 図3に示す熱源エレメントにおける、赤外発光ランプおよび外管の支持構造を説明するための斜視図である。 本発明の熱処理装置の光放射部を構成する熱源エレメントの他の例における構成を概略的に示す、赤外発光ランプの中心軸に沿った断面図である。 本発明の熱処理装置の光放射部を構成する熱源エレメントの更に他の例における構成を概略的に示す、赤外発光ランプの中心軸に沿った断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の熱処理装置の一例における構成を概略的に示す、赤外発光ランプの中心軸に沿った断面図である。図2は、図1におけるA−A線断面図である。図3は、図1に示す熱処理装置における熱源エレメントの構成の一部を示す斜視図である。
この熱処理装置は、例えば金属板などの被処理物Wに対して赤外光を照射する光放射部10を備えている。
光放射部10は、下方に開口部を有する略直方体の箱型形状の筐体11を備えている。筐体11の開口部には、赤外線透過性を有する平板状の窓部材12が当該開口部を塞ぐよう設けられている。窓部材12を構成する材料としては、例えば石英ガラスを用いることができる。
筐体11の内部には、各々棒状の赤外発光ランプ21および赤外発光ランプ21の外周面に沿ってランプ長さ方向に延びる冷却風路Fを形成する外管30により構成された複数の熱源エレメント20が配置されている。各々の熱源エレメント20は、赤外発光ランプ21の中心軸が同一水平面内において互いに平行に延びるよう、例えば等間隔毎に並列に配置されている。
赤外発光ランプ21は、両端が封止された発光管22の内部にフィラメント25が発光管22の軸線に沿って配置されてなるフィラメントランプにより構成されている。
この例における熱源エレメント20は、赤外発光ランプ21が円筒状の長尺な外管30の内部に挿入状態で配置されて構成されており、赤外発光ランプ21の外周面と外管30の内周面との間に冷却風路Fが形成されている。そして、外管30の一端側開口および他端側開口がそれぞれ冷却風入口31,31とされている。また、外管30の長さ方向における途中位置、例えば長さ方向における中央部には、開口32が形成されており、当該開口32が冷却風出口33とされている。
冷却風路Fは、所定の風量の冷却風を流通させることができる大きさとされていればよい。また、外管30における冷却風出口33は、その開口面積が冷却風路Fの断面積より大きく形成されていればよい。
具体例を示すと、冷却風路Fの厚み(発光管22の外周面と外管20の内周面との間の距離)は、例えば0.5〜5mmであることが好ましく、より好ましくは1〜3mmである。
冷却風出口33の軸方向における寸法は、例えば10〜150mmであることが好ましく、より好ましくは30〜100mmである。
赤外発光ランプ21は、例えば石英ガラスなどの透光性材料よりなり、両端に封止部23a,23bが形成された直管状の発光管22を備えている。発光管22の内部には、例えばタングステンからなるフィラメント25がその中心軸が発光管22の管軸上に位置されて配設されている。フィラメント25の両端部は、封止部23a,23bに気密に埋設された例えばモリブデンからなる金属箔26を介して、封止部23a,23bから軸方向外方に突出して延びる外部リード27に電気的に接続されている。また、発光管22の内部には、例えば不活性ガスが封入されている。
外管30は、例えば石英ガラスなどの透光性材料により構成されている。
各々の熱源エレメント20において、赤外発光ランプ21は、その両端部がランプ支持部材40によって支持されて、外管30の内部に配置されている。
この例においては、図4にも示すように、ランプ支持部材40として、例えば、赤外発光ランプ21における発光管22の外周面に接して当該赤外発光ランプ21を支持するランプ受容支持部41を有する板状(ブロック状)のものが用いられている。ランプ支持部材40が、外管30の両端部の各々に形成された外周面に開口するランプ支持部材装着用開口部35に装着されることによって、ランプ受容支持部41が外管の内部に露出された状態とされる。これにより、赤外発光ランプ21が外管30に対して位置決めされた状態でランプ支持部材40によって支持される。赤外発光ランプ21は、その中心軸が外管30の管軸上に位置された状態とされている。
各々の熱源エレメント20は、外管30の両端部が外管支持部材45によって支持されて配置されている。この例においては、外管支持部材45として、例えばV字ブロックが用いられており、外管30をその管軸が水平に延びる姿勢で支持する。
この熱処理装置においては、光放射部10を構成する筐体11の側壁に、熱源エレメント20における冷却風路Fに冷却風を導入する給気ダクト15が設けられている。具体的には、熱源エレメント20の長さ方向に位置される互いに対向する一対の側壁の各々に、複数の熱源エレメント20の各々に対応する複数の給気ダクト15が設けられている。各々の給気ダクト15の先端部は、対応する熱源エレメント20における外管30の冷却風入口31(一端側開口および他端側開口)を介して外管30内に挿入されている。なお、給気ダクト15は図示しない冷却風供給源に接続されている。
また、光放射部10を構成する筐体11の上壁には、各々の熱源エレメント20から排出された冷却風を光放射部10の外部に排出するための排気ダクト16が設けられている。
上記の熱処理装置においては、赤外発光ランプ21の点灯時において、給気ダクト15を介して供給される冷却風(図1および図2において白抜きの矢印で示す。)が、各々の熱源エレメント20における冷却風入口31より冷却風路F内に導入される。これにより、冷却風が赤外発光ランプ21の外周面に沿って軸方向に流通されることで赤外発光ランプ21が冷却される。冷却風は冷却風出口33を介して排出され、排気ダクト16から光放射部10の外部に排気される。
例えば、赤外発光ランプ21として出力が7kWであるもの用いたときの冷却条件を示すと、冷却風の風量は、例えば250〜1000リットル/分である。また、一端側の冷却風入口31および他端側の冷却風入口31から導入される冷却風の風量は、例えば同じ量である。
而して、上記の熱処理装置においては、赤外発光ランプ21の外周面に沿ってランプ長さ方向に延びる冷却風路Fを形成する外管30を備えており、外管30の両端に形成された冷却風入口31から導入された冷却風が赤外発光ランプ21の長さ方向における途中位置に形成された冷却風出口33より排出される構成とされている。これにより、冷却風を赤外発光ランプ21の外周面における周方向の全周にわたって接触させることができると共に外管30による整風作用によって冷却風を赤外発光ランプ21の外周面に沿って流通させることができる。このため、赤外発光ランプ21を効率よく冷却することができる。従って、例えば金属板の熱処理やその他の比較的高い加熱温度が必要とされる被処理物の熱処理において、赤外発光ランプとして高出力のもの、例えば電力密度が10W/mm以上であるものが用いられる場合であっても、発光管22の温度が高くなりすぎることによって発光管22内に不純ガス(O2 )が発生することを回避することができ、フィラメント25が酸化することを防止することができる。しかも、赤外発光ランプ21の冷却に寄与して高温となった冷却風がその流通方向の下流側に位置される封止部に吹き付けられることが回避される。このため、ランプ点灯時において封止部23a,23bの温度が高くなりすぎることを確実に防止することができ、金属箔16の酸化などに起因して封止部23a,23bが破損することを回避することができる。
<第2の実施形態>
図5は、本発明の熱処理装置の光放射部を構成する熱源エレメントの他の例における構成を概略的に示す、赤外発光ランプの中心軸に沿った断面図である。
この熱源エレメント20aにおいては、赤外発光ランプ21が円筒状の長尺な外管30の内部に挿入状態で配置されて構成されており、赤外発光ランプ21の外周面と外管30の内周面との間に冷却風路Fが形成されている。外管30の一端側開口が冷却風入口31とされている。また、外管30の他端部の周面に開口32aが形成されており、当該開口32aが冷却風出口33とされている。赤外発光ランプ21および外管30の支持構造は、上記第1の実施形態に係る熱源エレメント20と同様である。
この熱源エレメント20aにおいては、赤外発光ランプ21の長さ方向における、冷却風出口33と赤外発光ランプ21における他方の封止部23bとの間の位置に、遮風部50が形成されている。この例においては、赤外発光ランプ21の長さ方向における、冷却風出口33と赤外発光ランプ21における他方の封止部23bとの間の位置に、冷却風路Fを閉塞する閉塞部材51が設けられることによって、遮風部50が形成されている。
而して、このような熱源エレメント20aを備えた熱処理装置においては、赤外発光ランプ21の点灯時において、給気ダクト15を介して供給される冷却風が、熱源エレメント20aにおける冷却風入口31より冷却風路F内に導入される。これにより、冷却風が赤外発光ランプ21の外周面に沿って軸方向に流通されることで赤外発光ランプ21が冷却される。赤外発光ランプ21の冷却によって高温となった冷却風は、遮風部50を構成する閉塞部材51によって外管30の他端側開口に向かって流れることが阻害されて周面に開口する冷却風出口33を介して排出される。
上記構成の熱源エレメント20aを備えた熱処理装置によれば、第1の実施形態に係るものと同様の効果を得ることができる。すなわち、冷却風を赤外発光ランプ21の外周面における周方向の全周にわたって接触させることができると共に外管30による整風作用によって冷却風を赤外発光ランプ21の外周面に沿って流通させることができるため、赤外発光ランプ21を効率よく冷却することができる。しかも、赤外発光ランプ21の冷却に寄与して高温となった冷却風がその流通方向の下流側に位置される他方の封止部23bに吹き付けられることが遮風部50によって回避されるため、ランプ点灯時において封止部23a,23bの温度が高くなりすぎることを確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、熱源エレメントは、図6に示すように、2つの外管30a,30bが、赤外発光ランプ21の長さ方向における途中位置が外部に露出されるよう、離間して配置された構成とされていてもよい。この熱源エレメント20においては、一方の外管30aの一端側開口および他方の外管30bの他端側開口が冷却風入口31とされる。また、一方の外管30aの他端側開口および他方の外管30bの一端側開口が冷却風出口33とされる。
以下、本発明の効果を確認するための実験例について説明する。
<実験例1>
図1および図2に示す構成に従って、本発明に係る熱処理装置を作製した。この熱処理装置における赤外発光ランプの仕様は、ランプ定格電圧が360V、ランプ電力が7kW(電力密度が13W/mm)、発光長が540mm、全長が約800mmである。
発光管の材質は石英ガラスであり、発光管の外径はφ13mm、内径はφ10.5mmである。封止部はピンチシール法によって形成し、金属箔としてはモリブデン箔を用いた。
外管は、全長が950mm、外径がφ23mm、内径がφ20mmである。冷却風出口を構成する開口は、外管の長さ方向における中央位置に形成した。当該開口のランプ長さ方向の寸法は100mm、開口面積は約2000mm2 である。冷却風路の厚みは3.5mmである。熱源エレメントの数は30本である。
この熱処理装置について、各々の熱源エレメントに対して冷却風を280リットル/分の風量(一方の冷却風入口および他方の冷却風入口より供給される冷却風の風量は140リットル/分)で冷却風路に供給しながら、赤外発光ランプを所定電圧値の入力電圧で連続点灯させたときの、冷却風による赤外発光ランプの冷却機能についての評価を行った。
赤外発光ランプの冷却機能についての評価は、すべての赤外発光ランプについて、発光管(直管状部分)の最大温度が800℃未満であり、封止部の温度が300℃未満である場合を「○」、いずれかの赤外発光ランプの発光管の最大温度が800℃以上である場合、あるいはいずれかの赤外発光ランプの封止部の温度が300℃以上である場合を「×」とした。発光管についての温度基準は、発光管を構成する石英ガラスから不純ガスが発生するときの温度に基づいて設定されたものである。また、封止部についての温度基準は、封止部の耐熱温度に基づいて設定されたものである。温度測定は、温度測定は各々の測定箇所に熱電対を取り付けて行った。結果を下記表1に示す。
<比較実験例1>
冷却風路を形成する外管を設けなかったことの他は実験例1と同一の構成を有する比較用の熱処理装置を作製した。
この熱処理装置について、赤外発光ランプの点灯時において、冷却風を1300リットル/分の風量で供給したことの他は実験例1と同様にして、冷却風による赤外発光ランプの冷却機能について評価を行った。結果を下記表1に示す。
<比較実験例2>
外管における赤外発光ランプの長さ方向の途中位置に冷却風出口を構成する開口を形成せずに、外管の一端側開口を冷却風入口とし、外管の他端側開口を冷却風出口としたことの他は実験例1と同一の構成を有する比較用の熱処理装置を作製した。
この熱処理装置について、実験例1と同様の方法により、冷却風による赤外発光ランプの冷却機能について評価を行った。結果を下記表1に示す。
Figure 0006720511
以上の結果から明らかなように、実験例1に係る熱処理装置においては、冷却風の供給量を増大させることなく、赤外発光ランプを効率よく冷却することができることが確認された。
一方、冷却風路を形成する外管を有さない比較実験例1に係る熱処理装置においては、大量の冷却風を供給しているにも拘わらず、十分な冷却効果を得ることができないことが確認された。また、外管の他端側開口を冷却風出口とした比較実験例2に係る熱処理装置においては、冷却風出口側に位置される封止部の温度が高くなりすぎ、十分な冷却効果を得ることができないことが確認された。
10 光放射部
11 筐体
12 窓部材
15 給気ダクト
16 排気ダクト
20 熱源エレメント
20a 熱源エレメント
21 赤外発光ランプ
22 発光管
23a 封止部
23b 封止部
25 フィラメント
26 金属箔
27 外部リード
30 外管
30a 一方の外管
30b 他方の外管
31 冷却風入口
32 開口
32a 開口
33 冷却風出口
35 ランプ支持部材装着用開口部
40 ランプ支持部材
41 ランプ受容支持部
45 外管支持部材
50 遮風部
51 閉塞部材
F 冷却風路
W 被処理物

Claims (2)

  1. 両端が封止されたガラス材料よりなる発光管内に当該発光管の軸線に沿ってフィラメントが配置されてなる棒状の赤外発光ランプを備えた光放射部を有する熱処理装置において、
    前記光放射部は、前記赤外発光ランプの外周面に沿ってランプ長さ方向に延びる冷却風路を形成する外管をさらに備えてなる熱源エレメントを複数備えており、前記複数の熱源エレメントの外管の各々には、前記赤外発光ランプの長さ方向における両端に冷却風入口が形成されていると共に、前記冷却風入口の各々から導入される冷却風が前記赤外発光ランプの長さ方向における中央部から排出されるよう、前記赤外発光ランプの長さ方向における中央部のみに冷却風出口が形成されていることを特徴とする熱処理装置。
  2. 両端が封止されたガラス材料よりなる発光管内に当該発光管の軸線に沿ってフィラメントが配置されてなる棒状の赤外発光ランプを備えた光放射部を有する熱処理装置において、
    前記光放射部は、前記赤外発光ランプの外周面に沿ってランプ長さ方向に延びる冷却風路を形成する外管をさらに備えており、当該外管には、前記赤外発光ランプの長さ方向における一端に冷却風入口が形成されていると共に、他端部側の外周面に冷却風出口が形成されており、
    前記赤外発光ランプの長さ方向における当該外管の冷却風出口と前記赤外発光ランプの他端側封止部との間の位置に、遮風部が形成されていることを特徴とする熱処理装置。
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