JP5169106B2 - 光照射式加熱処理装置 - Google Patents

光照射式加熱処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5169106B2
JP5169106B2 JP2007248747A JP2007248747A JP5169106B2 JP 5169106 B2 JP5169106 B2 JP 5169106B2 JP 2007248747 A JP2007248747 A JP 2007248747A JP 2007248747 A JP2007248747 A JP 2007248747A JP 5169106 B2 JP5169106 B2 JP 5169106B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
heat treatment
light
type heat
light irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007248747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009081239A (ja
Inventor
信二 鈴木
明信 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Original Assignee
Ushio Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP2007248747A priority Critical patent/JP5169106B2/ja
Priority to TW097125564A priority patent/TW200915397A/zh
Priority to KR1020080065833A priority patent/KR20090031975A/ko
Priority to EP08015540A priority patent/EP2043405A2/en
Priority to US12/205,014 priority patent/US8110780B2/en
Publication of JP2009081239A publication Critical patent/JP2009081239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5169106B2 publication Critical patent/JP5169106B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/324Thermal treatment for modifying the properties of semiconductor bodies, e.g. annealing, sintering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67109Apparatus for thermal treatment mainly by convection
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67115Apparatus for thermal treatment mainly by radiation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Description

本発明は光照射式加熱処理装置に関し、特に、フィラメントランプを被処理体を加熱するための光源として備えた光照射式加熱処理装置に関する。
現在、半導体製造工程における、例えば、成膜、酸化、窒化、膜安定化、シリサイド化、結晶化、注入イオン活性化などの様々なプロセスを行うに際しては、光源からの光照射による加熱処理が利用されており、特に、例えば半導体ウエハなどの被処理体の温度を急速に上昇させたり下降させたりする急速熱処理(以下、「RTP(Rapid Thermal Processing)」という。)は、歩留まりや品質を向上させることができることから、好ましく利用されている。
このような光照射式加熱処理装置においては、光源として例えば白熱ランプが用いられている。
白熱ランプは、光透過性材料からなる発光管の内部にフィラメントが配設されてなり、投入電力の90%以上が全放射され、被処理体に接触することなく加熱することが可能であることから、ガラス基板や半導体ウエハの加熱用熱源として使用した場合には、抵抗加熱法に比して被処理体の温度を急速に昇降温させること、具体的には、例えば被処理体を1000℃以上の温度にまで、数秒から数十秒間で昇温させることが可能であると共に光照射停止後、被処理体を急速に冷却することができる。
従来の光照射式加熱処理装置としては、図11に示すように、内部空間が板状の光取り出し窓42によって上下に分割されてランプユニット収容空間S1と加熱処理空間S2とが形成されたチャンバ41を備えており、ランプユニット収容空間S1には、面状光源を構成するよう配置された複数本のフィラメントランプ51と、これらのフィラメントランプ51の上方に配置された、当該フィラメントランプ51から上方に向けて放射された光を被処理体W側へ反射する反射鏡52とにより構成されたランプユニット50が配置されており、これにより、各フィラメントランプ51から放射される光は、直接的にあるいは反射鏡52により反射されて、加熱処理空間S2に設置される被処理体Wに対して光取り出し窓42を介して照射され、被処理体Wが所定の温度状態になるよう加熱される。
近年においては、半導体素子の微細化・高性能化に伴って、被処理体における温度分布の均一性が、以前にも増して厳しく要求されるようになってきている。
一例を挙げると、被処理体を1100℃で加熱する際には、温度誤差が±1℃の範囲になるように加熱することが要求されており、このような要求に対して、被処理体の表面における放射照度分布が均一となるよう、フィラメントランプと被処理体との離間距離を短くすることが考えられる。
ところが、フィラメントランプと被処理体との離間距離が短くなるように光照射式加熱処理装置を構成した場合であっても、被処理体の表面における温度誤差を可及的に小さくすることは、実際上は困難であることが判明した。その理由は、以下のように考えられる。
すなわち、光照射式加熱処理装置においては、フィラメントランプの表面が高温状態になることを避けるため、フィラメントランプの表面に大流量の冷却風を吹き付けることによってフィラメントランプを冷却しているので、フィラメントランプの光出射側に位置される光取り出し窓もフィラメントランプと同時に冷却されている。特に、図11に示す従来の光照射式加熱処理装置においては、フィラメントランプ51の配列方向における一方に位置された冷却風供給用風路45からランプユニット収容空間S1内に導入される冷却風(図11において白抜きの矢印で示す)が光取り出し窓42に沿ってこれと平行に流通されて冷却風供給用風路45の反対側に位置される排気用風路46から排気される構成とされていることから、風下側ほど冷却風の温度が高く、風上側ほど冷却風の温度が低くなり、その結果、光取り出し窓42は、冷却風の流通する方向に依存した温度分布を有することになり、風上側に位置する部分ほど温度が低く、風下側に位置する部分ほど温度が高い、という温度分布を有することになる。
また、光取り出し窓は、一般的に、ランプの有効照射領域よりも大きく設定されており、光取り出し窓の周縁部ほどランプから照射される光の量が少なくなるので、中央部ほど温度が高く周縁部ほど温度が低いという温度分布になりやすい。
その結果、光取り出し窓の温度分布は、冷却風の流通方向に依存する分布と、ランプからの光照射量に依存する温度分布とが合成されることによって歪んだ形になり、しかも、冷却風の流量やランプの照度の変動に影響を受けて様々に変化する。
以上のように、従来の光照射式加熱処理装置においては、光取り出し窓と被処理体とを近接した状態とすると、光取り出し窓の温度制御が困難であるため、光取り出し窓の温度分布による悪影響を受けて被処理体の温度分布が均一にならないものと考えられる。
一方、フィラメントランプの上方側に位置される反射鏡に開口を設け、この開口を介して、複数のフィラメントランプによって形成される仮想平面の法線方向に、冷却風を流す構成の光照射式加熱処理装置が開示されている(特許文献1参照)。
このような構成であることにより、光取り出し窓と被処理体とを近接した状態とした場合であっても、光取り出し窓の温度分布による影響を受けて被処理体の温度分布が均一にならないという、問題が解決することができる、とされている。
しかしながら、特許文献1に記載されているように、単純に反射鏡に開口を設けるのみでは、反射鏡が有する有効反射面の面積が減少することによって反射鏡本来の機能が損なわれ、被処理体への光照射量が減少する、という問題がある。
特開2000−306857号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、フィラメントランプから放射される光が光取り出し窓を介して被処理体に照射されると共に、反射鏡に形成された開口を介して冷却風がフィラメントランプに供給または排気される冷却機構を備えた構成のものにおいて、反射鏡本来の機能を損なうことがなく、しかも、光取り出し窓の温度分布による被処理体の温度分布に対する悪影響が排除され、従って、被処理体を所望の温度分布で加熱処理することのできる光照射式加熱処理装置を提供することを目的とする。
本発明の光照射式加熱処理装置は、面状光源を構成する複数本のフィラメントランプと、当該フィラメントランプから放射された光を被処理体側へ反射する反射鏡とにより構成されたランプユニットと、フィラメントランプを冷却する冷却風を供給する冷却風供給機構とを備えてなり、当該フィラメントランプからの光を光取り出し窓を介して被処理体に照射することにより被処理体の加熱処理を行う光照射式加熱処理装置において、
前記反射鏡には、その中央領域に冷却風を通過させるための開口が形成されており、当該開口を覆うよう通気性を有する反射体が設けられており、当該反射体は、セラミック粒子の焼成体または金属粒子の焼結体により構成されていることを特徴とする。
本発明の光照射式加熱処理装置によれば、反射鏡に設けた開口から通気性を有する反射体を介して導入または排気される冷却風によって光取り出し窓がその表面において例えば同心円状の温度分布を有する状態となるよう冷却されるので、被処理体の表面における温度分布状態に応じた同心円状の温度分布を有する状態となるようゾーン制御を行うことができ、被処理体の表面における、ランプユニットからの光照射による温度分布に対する、光取り出し窓の温度分布による影響が排除され、しかも、反射体に向かって放射された光のうちの大部分が光取り出し窓の方向へ反射させることができるので、分光反射率を高い水準に維持することができ、従って、被処理体を所望の温度分布で加熱処理することができる。
図1は、本発明の光照射式加熱処理装置の一例における構成の概略を示す正面断面図、図2は、図1に示す光照射式加熱処理装置の側面断面図である。
この光照射式加熱処理装置10は、内部空間が例えば円板状の光取り出し窓12によって上下に分割されて上部にランプユニット収容空間S1が形成されると共に下部に加熱処理空間S2が形成された、例えばステンレス鋼などの金属材料からなるチャンバ11を備えており、ランプユニット収容空間S1には、複数本のフィラメントランプ21と、このフィラメントランプ21群の上方側に配置された、フィラメントランプ21から上方に向けて放射された光を被処理体W側へ反射する反射鏡25とにより構成されたランプユニット20が配置されており、これにより、各フィラメントランプ21から放射される光は、直接的にあるいは反射鏡25によって反射され、加熱処理空間S2に配置される、例えば半導体ウエハなどの被処理体Wに対して、光取り出し窓12を介して照射される。
ランプユニット20は、図3に示すように、各々、例えば棒状のフィラメントランプ21の複数本が、各々、ランプ中心軸が互いに同一平面レベルに位置された状態で、例えば所定の間隔で離間して並設されて構成された2つのランプ群21A,21Bが、互いに上下方向に並んで対向し、かつ、一方のランプ群21Aのランプ21に係るランプ中心軸と他方のランプ群21Bのランプ21に係るランプ中心軸とが互いに交差する状態で、反射鏡25に設けられた支持部材28によって支持されており、これにより、面状光源が構成されている。なお、図3においては、一方のランプ群21Aのみを示してある。
ランプユニット20を構成する反射鏡25は、例えばアルミニウムからなり、必要に応じて適宜に表面に金メッキが施されてなる平板形状のものであって、その中央領域に、冷却風を通過するための断面形状が円形状の開口26が形成されており、この開口26を例えば背面側から覆うよう通気性を有する板状の反射体30が設けられている。
開口26の大きさは、例えば被処理体の大きさ(ウエハ径)と同等またはそれ以上であることが好ましい。
反射体30は、例えばアルミニウム粒子など金属粒子の焼結体、アルミナ、酸化ケイ素またはそれらの混合体で構成されるセラミック粒子の焼成体、発泡処理された銅などにより構成されており、図4に示すように、金属またはセラミックなどの粒子Pの間に形成された間隙31を冷却風が通過できるように構成されている。
また、反射体30の表面には、必要に応じて金メッキが施されていてもよい。
反射体30の気孔率(1個の孔に換算した場合の孔が占める面積比率)は、例えば30〜70%であることが好ましい。
反射体30の、400〜1700nmの波長範囲の光の分光反射率は、例えば70%以上であることが好ましい。
ランプユニット20は、反射鏡25の周縁部が、チャンバ11に形成された、反射鏡を支持するための矩形枠状の反射鏡支持部15の内周面に当接されることにより固定されており、一方のランプ群21Aの配列方向の両側において、反射鏡25と反射鏡支持部15との間にスリット状の冷却風路16Aが形成されると共に、一方のランプ群21Aに係るランプ21の軸方向の両側において、支持部材28に形成された凹所28Aと反射鏡支持部15との間にスリット状の冷却風路16Bが形成される。
ここに、ランプユニット20、具体的には、他方のランプ群21Bと光取り出し窓12との離間距離は、例えば3〜20mmである。
光取り出し窓12は、例えば石英ガラスなどの、フィラメントランプ21から放射される光に対して透過性を有する材料からなり、円板形状を有する。
光取り出し窓12はその厚みが例えば3〜25mm程度であり、直径がφ400〜600mmであるものである。
チャンバ11の上方には、フィラメントランプ21を冷却するための冷却風を供給する冷却風供給機構が設けられている。図1および図2おける符号18A、18Bは冷却風路を形成するダクトである。
冷却風供給機構は、冷却風が反射鏡25の開口26を介してランプユニット収容空間S1に流入または排気されるよう構成されていれば、その冷却風供給源(例えばファンなど)は、エアーを吹き出すものであっても、エアーを吸引するものであってもどちらでもよい。
上記光照射式加熱処理装置10においては、ランプユニット20の各フィラメントランプ21の各々に対して適正な大きさに制御された電力が供給されて点灯状態とされることにより、各フィラメントランプ21から放射される光が直接的に、あるいは反射鏡25によって反射されて、光取り出し窓12を介して加熱処理空間S2に配置された被処理体Wに照射され、被処理体Wの加熱処理が行われる。
被処理体Wを加熱処理するに際しては、例えば、被処理体Wを複数のゾーンに分割し、各ゾーン毎に、被処理体Wの物理特性等に応じた温度分布が得られるよう、各フィラメントランプ21の点灯制御が行われる。
一方、各フィラメントランプ21が点灯されると、それと同時に冷却風供給機構から冷却風がランプユニット収容空間S1内に供給される。ここに、冷却風の供給量は、例えば3〜10m3 /分である。
冷却風の主たる流れについて具体的に説明すると、例えば、ダクト18Aから供給される冷却風が、反射体30および反射鏡25の開口26を通過してランプユニット収容空間S1内に導入されて各フィラメントランプ21に対して吹き付けられることにより、各フィラメントランプ21における発光管が冷却されると共に、各フィラメントランプ21の間を通過するように吹き出されて光取り出し窓12に対して吹き付けられ、その後、熱交換により高温になった冷却風は、光取り出し窓12に沿ってこれと平行に、光取り出し窓12の中央部から周縁部に向かって放射状に流れ、反射鏡25の周縁部(4辺)に形成された4箇所のスリット状の冷却風路16A,16Bからダクト18Bを介して外部に排出される。
なお、冷却風の流れ方向は、特に限定されるものではなく、ダクト18Bから供給される冷却風が反射鏡25の周縁部(4辺)に形成された4箇所のスリット状の冷却風路16A,16Bから供給されて、反射体30および反射鏡25の開口26を通過してダクト18Aから外部に排気されるよう構成されていてもよく、この場合には、冷却風は、光取り出し窓12の周縁部から中央部に向かった流れとなる。
而して、上記光照射式加熱処理装置10によれば、反射鏡25の中央領域に開口26が形成されると共にこの開口26を覆うよう通気性を有する反射体30が設けられており、当該開口26を介して冷却風がフィラメントランプ21に供給される構成とされていることにより、フィラメントランプ21と共に冷却されることとなる光取り出し窓12がその表面において例えば同心円状の温度分布を有する状態となるよう冷却されるので、被処理体Wの表面における温度分布状態に応じた同心円状の温度分布を有する状態となるようゾーン制御を行うことができ、被処理体Wの表面における、ランプユニット20からの光照射による温度分布に対する、光取り出し窓12の温度分布による偏った影響が排除され、しかも、反射体30がセラミック粒子の焼成体または金属粒子の焼結体により構成されていることにより、反射体30に導入された光が金属粒子またはセラミック粒子の間で拡散、多重反射することによって、反射鏡25の裏面側(ランプユニットの逆側)に漏れ出す光の割合を少なくすることができ、反射体30に向かって放射された光のうちの大部分が光取り出し窓12の方向へ反射させることができるので、反射鏡25が、気孔率が例えば50%となる状態が確保されるよう開口が形成されたものと同等の構造であるにも関わらず、反射鏡25本来の機能を確実に得ること、すなわち分光反射率を高い水準例えば90%程度に維持することができる。例えば特許文献1に記載されている、単に開口を形成した構造では、開口に入射した光はそのまま反射鏡の裏面に抜けて損失となるため、反射率が開口の占有面積の比率(すなわち気孔率)と同等になるので、反射率は50%程度まで悪化する。
従って、被処理体Wを所望の温度分布で加熱処理することができる。
以下、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
<実験例1>
図1に示す構成に従って作製した、以下に示す構成を有する本発明に係る光照射式加熱処理装置を用い、口径がφ200mmのシリコンウエハの表面に、以下に示す成膜条件で、Si酸化膜を形成する加熱処理を行い、シリコンウエハ上に形成されたSi酸化膜の膜厚分布を調べた。結果を図5に示す。図5中の数値は膜厚(nm)を示す。
<光照射式加熱処理装置>
ランプユニット40は、ランプ数が27本、ランプの配設ピッチが15mmであり、各ランプは、電力密度80W/cm、発光長40cm、定格電圧200V、定格電力3200Wであるものである。
反射鏡は、縦方向寸法425mm×横方向寸法425mmであり、冷却風通過用の開口の大きさがφ200mmであり、反射体は、縦方向寸法230mm×横方向寸法230mmである、三菱鉱山マテリアル製のアルミナセラミックを主成分とした多孔質体よりなり、気孔率が50%であると共に、図6に示すように、400〜700nmの波長範囲において高い分光反射率を有するものである。
光取り出し窓の厚みは5mm、直径がφ420mmである。
ランプユニットと被処理体との離間距離が100mm、ランプユニットと光取り出し窓との離間距離は、例えば35mmであり、被処理体と光取り出し窓との距離は、例えば60mmである。
すべてのフィラメントランプを同一の点灯条件で作動させると共に、冷却風の風量を5m3 /分とした。
<成膜条件>
処理ガスとして純酸素を用い、処理ガスの流量を5リットル/minとし、大気圧雰囲気下において、シリコンウエハの加熱温度を1100℃に設定した。
図5に示す結果から、本発明に係る光照射式加熱処理装置によれば、Si酸化膜の膜厚分布が被処理体の中心側のゾーンほど被処理体の外周縁側のゾーンよりもSi酸化膜の厚さが大きくなる略同心円状のものとなっており、被処理体の表面における温度分布が、被処理体の中心側のゾーンほど被処理体の外周縁側のゾーンよりも高温状態となる略同心円状となることが確認された。この理由は、反射鏡に設けた開口から反射体を介して導入された冷却風によって光取り出し窓が冷却されることにより、光取り出し窓が同心円状の温度分布を有する状態となっており、その結果として、被処理体の温度分布が同心円状になったためであるものと考えられる。
従って、被処理体の中央側のゾーンに対応して配置されたフィラメントランプに投入する電力を、被処理体の外周縁側のゾーンに対応して配置されたフィラメントランプに投入する電力より小さくすることにより、被処理体の表面における温度分布が均一な状態となるよう調整することができる。
<比較実験例1>
図11に示す構成に従って作製した光照射式加熱処理装置を用い、実験例1と同様の成膜条件で、Si酸化膜を形成する加熱処理を行い、シリコンウエハ上に形成されたSi酸化膜の膜厚分布を調べた。結果を図7に示す。なお、この光照射式加熱処理装置は、反射鏡が開口を有さないものであって、冷却風が光取り出し窓と平行に冷却風が供給される構成とされていることの他は、ランプユニットおよびその他の構成は、上記実験例1に係るものと同一である。図7中における数値はSi酸化膜の厚さ(nm)を示し、矢印は冷却風の流れ方向を示す。
図7に示す結果から、従来の光照射式加熱処理装置においては、被処理体の表面における温度分布が略同心円状となる状態とすることができないことが明らかである。この理由は、光取り出し窓の温度分布が同心円状のものとならないため、被処理体に近接している光取り出し窓の温度分布の影響を受けて、被処理体の温度分布が同心円状にならなかったと考えられる。
従って、従来においては、フィラメントランプに投入する電力をいかに調整しても、被処理体の表面における温度分布が均一な状態となるよう調整することができないことが確認された。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、反射鏡25は、上記実施例に係る構成のものに限定されず、例えば図8に示すように、中央領域に形成された開口26を下面側から覆うよう反射体30が設けられた構成のもの、または、図9に示すように、中央領域に形成された開口26における下面側の開口縁部に反射体30が嵌合された構成のもの、あるいは、図10に示すように、反射鏡25の反射面の全面に、中央領域に形成された開口26を下面側から覆う状態で、反射体30が設けられた構成のものであってもよく、いずれの反射鏡によっても、上記実施例に係るものと同様の効果を得ることができる。
また、本発明の光照射式加熱処理装置においては、ランプユニットを構成するフィラメントランプの個数および配列方法は、上記実施例のものに限定されず、目的に応じて適宜に設計変更することができる。
本発明の光照射式加熱処理装置の一例における構成の概略を示す正面断面図である。 図1に示す光照射式加熱処理装置の側面断面図である。 ランプユニットの構成を示す説明図であって、(A)分解斜視図、(B)反射体が装着された状態を示す斜視図、(C)フィラメントランプの中心軸に沿った断面を示す断面図である。 反射体の構造を概略的に示す断面図である。 本発明に係る光照射式加熱処理装置を用い、被処理体の表面にSi酸化膜を形成したときの、被処理体上に形成されたSi酸化膜の膜厚分布を示す図である。 実験例で用いた反射体の分光全反射率を測定した結果を示すグラフである。 従来の光照射式加熱処理装置を用い、被処理体の表面にSi酸化膜を形成したときの、被処理体上に形成されたSi酸化膜の膜厚分布を示す図である。 本発明の光照射式加熱処理装置に係る反射鏡における他の構成例を示す断面図である。 本発明の光照射式加熱処理装置に係る反射鏡における更に他の構成例を示す断面図である。 本発明の光照射式加熱処理装置に係る反射鏡における更に他の構成例を示す断面図である。 従来の光照射式加熱処理装置における一例における構成の概略を示す正面断面図である。
符号の説明
10 光照射式加熱処理装置
11 チャンバ
12 光取り出し窓
15 反射鏡支持部
16A,16B 冷却風路
18A,18B ダクト
20 ランプユニット
21 フィラメントランプ
21A 一方のランプ群
21B 他方のランプ群
25 反射鏡
26 開口
28 支持部材
28A 凹所
30 反射体
31 間隙
41 チャンバ
42 光取り出し窓
45 冷却風供給用風路
46 排気用風路
50 ランプユニット
51 フィラメントランプ
52 反射鏡
S1 ランプユニット収容空間
S2 加熱処理空間
W 被処理体
P 粒子

Claims (1)

  1. 面状光源を構成する複数本のフィラメントランプと、当該フィラメントランプから放射された光を被処理体側へ反射する反射鏡とにより構成されたランプユニットと、フィラメントランプを冷却する冷却風を供給する冷却風供給機構とを備えてなり、当該フィラメントランプからの光を光取り出し窓を介して被処理体に照射することにより被処理体の加熱処理を行う光照射式加熱処理装置において、
    前記反射鏡には、その中央領域に冷却風を通過させるための開口が形成されており、当該開口を覆うよう通気性を有する反射体が設けられており、当該反射体は、セラミック粒子の焼成体または金属粒子の焼結体により構成されていることを特徴とする光照射式加熱処理装置。
JP2007248747A 2007-09-26 2007-09-26 光照射式加熱処理装置 Expired - Fee Related JP5169106B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007248747A JP5169106B2 (ja) 2007-09-26 2007-09-26 光照射式加熱処理装置
TW097125564A TW200915397A (en) 2007-09-26 2008-07-07 Photoirradiation type heat treatment apparatus
KR1020080065833A KR20090031975A (ko) 2007-09-26 2008-07-08 광 조사식 가열 처리 장치
EP08015540A EP2043405A2 (en) 2007-09-26 2008-09-03 Photoirradiation type heat treatment apparatus
US12/205,014 US8110780B2 (en) 2007-09-26 2008-09-05 Photoirradiation type heat treatment apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007248747A JP5169106B2 (ja) 2007-09-26 2007-09-26 光照射式加熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009081239A JP2009081239A (ja) 2009-04-16
JP5169106B2 true JP5169106B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=40087609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007248747A Expired - Fee Related JP5169106B2 (ja) 2007-09-26 2007-09-26 光照射式加熱処理装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8110780B2 (ja)
EP (1) EP2043405A2 (ja)
JP (1) JP5169106B2 (ja)
KR (1) KR20090031975A (ja)
TW (1) TW200915397A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5998461B2 (ja) * 2011-11-22 2016-09-28 ウシオ電機株式会社 加熱装置
JP5920188B2 (ja) * 2012-11-26 2016-05-18 信越半導体株式会社 加熱装置
US11994284B2 (en) * 2021-01-28 2024-05-28 Niterra Co., Ltd. Wavelength conversion member and light source device provided therewith
KR20220112147A (ko) 2021-02-03 2022-08-10 함영섭 인공지능 mcu 뇌 시스템(ai mbs)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6126275A (ja) * 1984-07-16 1986-02-05 Shibuya Kogyo Co Ltd レ−ザ光学部品の冷却装置
JPH0860371A (ja) * 1994-08-22 1996-03-05 Touyoko Kagaku Kk 熱処理装置用ランプの冷却装置
JPH10233370A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Kokusai Electric Co Ltd 半導体基板の熱処理装置
JP2000182981A (ja) * 1998-12-15 2000-06-30 Sony Corp 加熱処理装置
JP3733811B2 (ja) 1999-02-16 2006-01-11 ウシオ電機株式会社 光照射式加熱処理装置
JP3438658B2 (ja) * 1999-07-22 2003-08-18 ウシオ電機株式会社 ランプユニット及び光照射式加熱装置
JP3528734B2 (ja) * 2000-01-06 2004-05-24 ウシオ電機株式会社 光照射式加熱処理装置のランプユニット
US7045746B2 (en) * 2003-11-12 2006-05-16 Mattson Technology, Inc. Shadow-free shutter arrangement and method

Also Published As

Publication number Publication date
KR20090031975A (ko) 2009-03-31
US8110780B2 (en) 2012-02-07
US20090078693A1 (en) 2009-03-26
JP2009081239A (ja) 2009-04-16
EP2043405A2 (en) 2009-04-01
TW200915397A (en) 2009-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1699071B1 (en) Heater and heating device with heaters
US7912359B2 (en) Heating device of the light irradiation type
JP4935417B2 (ja) 光照射式加熱処理装置
US20120145697A1 (en) Heat treatment apparatus
US7471885B2 (en) Filament lamp
TWI712088B (zh) 熱處理裝置
JP4821819B2 (ja) フィラメントランプおよび光照射式加熱処理装置
JP5169106B2 (ja) 光照射式加熱処理装置
US7700899B2 (en) Heating device of the light irradiation type
KR20010049835A (ko) 램프 유닛 및 광조사식 가열장치
KR20120005977A (ko) 기판 처리 장치 및 가열 장치
JP2007149614A (ja) フィラメントランプ及びフィラメントランプを備えた光照射式加熱処理装置
JP6438330B2 (ja) 熱処理装置
JP2008309354A (ja) 熱処理装置
JP2007012846A (ja) 光照射式加熱装置および光照射式加熱方法
US6472641B2 (en) Lamp unit for light radiation type heating and processing device
JP2011204957A (ja) 光照射装置
JP2000114196A (ja) 光照射式加熱装置の冷却構造
JP3609380B2 (ja) 熱処理装置
JP2002198321A (ja) 光照射式加熱装置の光照射部の構造及び光照射式加熱装置
JP2006332338A (ja) 熱処理装置
JP2017098167A (ja) 熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5169106

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees