JP2000182981A - 加熱処理装置 - Google Patents

加熱処理装置

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JP2000182981A
JP2000182981A JP10356085A JP35608598A JP2000182981A JP 2000182981 A JP2000182981 A JP 2000182981A JP 10356085 A JP10356085 A JP 10356085A JP 35608598 A JP35608598 A JP 35608598A JP 2000182981 A JP2000182981 A JP 2000182981A
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Japan
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gas
chamber
semiconductor wafer
heat treatment
treatment apparatus
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JP10356085A
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English (en)
Inventor
Keiji Sawada
敬二 澤田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体ウェーハの急速加熱処理を行なうにあた
って、半導体ウェーハを収容するチャンバ内に導かれる
ガスの影響を受けることなく、半導体ウェーハを均一
に、又、再現性良く加熱できるようにする。 【解決手段】半導体ウェーハWを収容するチャンバ11
と、チャンバ内にガスを噴出するガス噴出口14a及び
チャンバ内のガスを排出するガス排出口11bと、チャ
ンバ内に配置された半導体ウェーハを加熱するハロゲン
ランプ12とを備えて、半導体ウェーハを急速に加熱し
て処理する加熱処理装置において、ガス噴出口14a
を、チャンバ内に配置された半導体ウェーハWから逸れ
る方向に、例えば半導体ウェーハWの主面Waに対して
略45°の角度をなす方向にガスを噴出するように方向
付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハを
所望のガス雰囲気下で加熱処理する加熱処理装置に関
し、特に、半導体ウェーハを収容するチャンバ内に向け
て所望のガスを噴出するガス噴出口を備えた加熱処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、半導体素子の形成にあ
たって、低速加熱処理装置(拡散炉)により、中温(例
えば800〜900°C)にて長時間(例えば30〜6
0分間)加熱処理して、イオン注入装置により注入した
不純物を拡散させる手法を採用していた。しかしなが
ら、今日の半導体装置の微細化及び高集積化に伴う半導
体素子の高速化、さらには、電極の低誘電率化、配線層
の微細化及び積層化等の要求を満足させるために、イオ
ン注入装置にて注入した不純物を拡散させることなく活
性化させるべく、加熱処理装置(ランプアニーラ)によ
り、高温(例えば1000〜1100°C)にて短時間
(例えば10〜60秒間)加熱処理して、半導体素子を
形成する手法が採用されている。
【0003】この加熱処理装置は、図8及び図9に示す
ように、半導体ウェーハWを収容するためのチャンバ
1、このチャンバ1の外側に配置された複数のハロゲン
ランプ2、これらのチャンバ1及びハロゲンランプ2を
取り囲むように形成された外側チャンバ3等を備えてい
る。
【0004】このチャンバ1は、石英により薄い箱型形
状に形成されており、ハロゲンランプ2から放射される
0.3〜7.0μm程度の波長の光を透過させるような
約90%以上の透過率を有し、約200°C以上には昇
温しないようになっている。また、その一端側におい
て、N2 ,O2 ,NH3 ,N2 O , HCl等のガスを
内部に噴出するガス噴出口1aが一体的に設けられ、そ
の他端側において、半導体ウェーハWを出し入れする開
口部1b及び内部に導かれたガスを排出するガス排出口
1cが一体的に設けられている。そして、上記開口部1
bは、半導体ウェーハWを内部に収容した状態で、外側
チャンバ3に回動自在に取り付けられた開閉蓋4により
閉塞されるようになっている。
【0005】 また、外側チャンバ3は、全体がアルミニ
ウム製であり、その内壁面にはハロゲンランプ2の光を
効率良く反射するように金コーティングが施されてい
る。また、外側チャンバ3の上下及び左右の壁部には、
ハロゲンランプ2が配置された空間に通じるように、複
数の冷却ガス導入口3aが形成されている。さらに、外
側チャンバ3の下壁部の一部には、貫通孔3bが設けら
れており、この貫通孔3bを通して内部に配置された半
導体ウェーハWと対向する位置に、放射温度計5が配置
されている。
【0006】上記のような加熱処理装置を用いて、半導
体ウェーハWを加熱処理する場合は、所望の反応を行な
わせるのに必要なガスを、ガス噴出口1aから噴出させ
かつガス排出口1cから排出させた状態で、ハロゲンラ
ンプ2を点灯させて半導体ウェーハWを急速に加熱す
る。この際、加熱された半導体ウェーハWの表面から放
射される特定波長の光の強度を放射温度計5により測定
して、この加熱処理を制御する。また、冷却する場合
は、冷却ガス導入口3aから窒素ガス等を導入して急速
に冷却する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成の加熱処理装置を用いて半導体ウェーハWの加熱
処理を行なう場合、加熱された半導体ウェーハWの温度
が、図10に示すように、ガス噴出口1a及びガス排出
口1c近傍領域で20°C程度低下し、半導体ウェーハ
W全体として温度が不均一になるという問題があった。
【0008】この温度低下の原因は、ガス噴出口1a側
においては、噴出するガスが半導体ウェーハWに直接当
たることによって冷却されるからであり、一方、ガス排
出口1c側においては、半導体ウェーハWの表面に沿っ
て排出されるガスにより熱が奪われて冷却されるからで
あると考えられる。
【0009】このような問題に対処すべく、複数のハロ
ゲンランプ2の放射パワーをそれぞれに調整して、ガス
噴出口1a近傍あるいはガス排出口1c近傍に位置する
ハロゲンランプ2の放射パワーを上げていくと、半導体
ウェーハWの中央領域の温度も所望の温度を超えて上昇
するため、温度を均一にするには限界がある。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、半導体
ウェーハWを収容するチャンバ内に導かれるガスの影響
を受けることなく、半導体ウェーハWを均一に加熱で
き、又、再現性も良好な加熱処理装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、以下の如き構成
をなす発明を見出すに至った。すなわち、本発明の加熱
処理装置は、半導体ウェーハを収容するチャンバと、こ
のチャンバ内にガスを噴出するガス噴出口及びチャンバ
内のガスを排出するガス排出口と、チャンバ内に配置さ
れた半導体ウェーハを加熱する加熱手段とを備えて、半
導体ウェーハを急速に加熱して処理する加熱処理装置で
あって、上記ガス噴出口は、上記チャンバ内に配置され
た半導体ウェーハから逸れる方向にガスを噴出するよう
に方向付けられている、ことを特徴としている。
【0012】上記構成の加熱処理装置においては、上記
チャンバの内部に突出するように設けられてガスを導き
入れるガス導入管を有し、上記ガス噴出口は、ガス導入
管の先端部近傍に形成されている、構成を採用すること
ができる。
【0013】また、上記構成の加熱処理装置において
は、上記ガス導入管は、チャンバ内に配置された半導体
ウェーハの主面と略平行に伸長するように配置されてい
る、構成を採用することができる。
【0014】本発明の加熱処理装置は、半導体ウェーハ
を収容するチャンバと、このチャンバ内にガスを噴出す
るガス噴出口及びチャンバ内のガスを排出するガス排出
口と、チャンバ内に配置された半導体ウェーハを加熱す
る加熱手段とを備えて、半導体ウェーハを急速に加熱し
て処理する加熱処理装置であって、上記チャンバの内部
に突出するようにかつチャンバに対して回動自在に設け
られてガスを導き入れるガス導入管を有し、上記ガス噴
出口は、上記チャンバ内に配置された半導体ウェーハか
ら逸れる方向にガスを噴出するように方向付けられて上
記ガス導入管に形成されている、ことを特徴としてい
る。
【0015】上記構成の加熱処理装置においては、上記
ガス導入管をその軸線回りに回転させる回転駆動手段を
有する、構成を採用することができる。
【0016】また、上記構成の加熱処理装置において
は、上記ガス導入管は、上記チャンバ内に配置された半
導体ウェーハの主面と略平行に伸長するように配置され
ている、構成を採用することができる。
【0017】本発明の加熱処理装置においては、半導体
ウェーハをチャンバ内に配置して加熱処理する場合、ガ
ス噴出口からチャンバ内にガスを噴出させ、このガスを
ガス排出口から排出する。この際、ガス噴出口から噴出
するガスは、チャンバ内に配置された半導体ウェーハか
ら逸れる方向に方向付けられて噴出する。従って、ガス
は半導体ウェーハに直接衝突するのではなく、先ずチャ
ンバの内壁面に衝突し、乱流状態となって半導体ウェー
ハの周りを流れる。これにより、導入ガスによる半導体
ウェーハの局部的な冷却が防止される。
【0018】また、本発明の加熱処理装置においては、
半導体ウェーハをチャンバ内に配置して加熱処理する場
合、チャンバの内部に突出するようにかつチャンバに対
して回動自在に設けられてガスを導き入れるガス導入管
に形成されたガス噴出口からチャンバ内にガスを噴出さ
せ、このガスをガス排出口から排出する。この際、ガス
噴出口から噴出するガスは、チャンバ内に配置された半
導体ウェーハから逸れる方向に方向付けられて噴出する
と共に、この噴出方向は、ガス導入管をチャンバに対し
て回転させることで、必要に応じて変化させられる。従
って、ガスは半導体ウェーハに直接衝突するのではな
く、先ずチャンバの内壁面に衝突し、乱流状態となって
半導体ウェーハの周りを流れる。また、ガス噴出口を有
するガス導入管を回転させることで、上記乱流状態がよ
り強くされる。これにより、導入ガスによる半導体ウェ
ーハの局部的な冷却がより確実に防止される。
【0019】また、上記ガス導入管をその軸線回りに回
転させる回転駆動手段を有する場合は、この回転駆動手
段を用いて、ガス導入管を自動的に所定の速度で回転さ
せることにより、チャンバ内に導かれるガスの乱流状態
を、再現性良く生じさせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて説明する。図1、図2及び図3は、本
発明に係る加熱処理装置の一実施形態を示すものであ
り、図1はその長手方向に沿う縦断面図、図2はその横
断面図、図3はその長手方向を横切る方向に沿う縦断面
図をそれぞれ表している。
【0021】この実施形態に係る加熱処理装置10は、
図1及び図2に示すように、半導体ウェーハWを収容す
るチャンバ11と、このチャンバ11の外側に配置され
た加熱手段としての複数のハロゲンランプ12と、これ
らのチャンバ11及び複数のハロゲンランプ12を取り
囲むように形成された外側チャンバ13等を、その基本
構成として備えている。
【0022】このチャンバ11は、石英により薄い箱型
形状に形成されており、複数のハロゲンランプ12から
放射される0.3〜7.0μm程度の波長の光を透過さ
せるような約90%以上の透過率を有し、約200°C
以上には昇温しないようになっている。
【0023】このチャンバ11の一端側には、N2 ,O
2 ,NH3 ,N2 O , HCl等のガスを導き入れて、
ガス噴出口14aからチャンバ11の内部に噴出するよ
うに形成されたガス導入管14が、チャンバ11の内部
に突出するように配置されている。一方、チャンバ11
の他端側には、半導体ウェーハWを出し入れする略矩形
形状の開口部11aが形成されており、又、この開口部
11aよりも僅かに上流の位置に、チャンバ11の内部
に導かれたガスを排出するガス排出口11bが一体的に
形成されている。
【0024】そして、上記開口部11aは、半導体ウェ
ーハWを内部に収容した状態で、外側チャンバ13に回
動自在に取り付けられた開閉蓋15により閉塞されるよ
うになっている。尚、チャンバ11内には、収容された
半導体ウェーハWを3点にて支持する支持ピン(不図
示)が配置されている。
【0025】上記ガス導入管14は、図1ないし図3に
示すように、円筒状に形成されて、チャンバ11内に配
置される半導体ウェーハWの主面Waと略平行に伸長す
るように固定されており、又、その上流側が供給ポンプ
(不図示)に接続されており、さらに、チャンバ11内
に突出した下流側すなわち先端部近傍において、上記ガ
スを噴出するガス噴出口14aが形成されている。この
ガス噴出口14aは、チャンバ11内に配置された半導
体ウェーハWから逸れる方向にガスを噴出するように、
すなわち、半導体ウェーハWの主面Waに対して略45
度(θ1 =45°、θ2 =45°: (111)の方向)
の角度をなす方向にガスを噴出するように方向付けられ
ている。
【0026】このように、ガス導入管14が半導体ウェ
ーハWの主面Waと略平行に伸長するように配置される
ことで、半導体ウェーハWに対するガス噴出口14aの
方向付けが容易に行なえると共に、装置の上下方向にお
る幅厚を抑えて、全体としての装置のコンパクト化を行
なうことができる。
【0027】 外側チャンバ13は、全体がアルミニウム
製であり、その壁部には冷却水を通す冷却通路(不図
示)が形成されて水冷式となっており、その内壁面には
ハロゲンランプ12の光を効率良く反射するように金コ
ーティングが施されている。また、外側チャンバ13の
上下及び左右の壁部には、ハロゲンランプ12が配置さ
れた空間に通じるように、複数の冷却ガス導入口13a
が形成されており、この冷却ガス導入口13aは冷却ガ
ス供給ポンプ(不図示)に接続されている。さらに、外
側チャンバ13の下壁部の一部には、貫通孔13bが形
成されており、この貫通孔3bを通して内部に配置され
た半導体ウェーハWと対向する位置に、放射温度計16
が配置されている。
【0028】上記放射温度計16は、ハロゲンランプ1
2を点灯させて半導体ウェーハWを急速に加熱した際
に、加熱された半導体ウェーハWの表面から放射される
特定波長(例えば、2.7μm)の光の強度を温度とし
て測定して、この加熱処理の制御を行なうのに用いるも
のである。
【0029】上記加熱手段としてのハロゲンランプ12
は、波長が0.3〜7.0μmの光を放射する赤外線ハ
ロゲンランプであり、その定格容量が170V、1.7
kWのものである。このハロゲンランプ12が、チャン
バ11の外側上下面に対向する領域にそれぞれ14本ず
つ配列されており、又、チャンバ11の外側左右側面に
対向する領域にそれぞれ2本ずつ配列されている。尚、
上記加熱手段としては、ハロゲンランプに限るものでは
なく、0.3〜7.0μmの領域の波長の光を放射する
ものであれば、その他の赤外線ランプを使用することも
可能である。
【0030】次に、本実施形態の加熱処理装置を用いて
半導体ウェーハWを加熱処理する手順について説明す
る。先ず、開閉蓋15を開けて半導体ウェーハWをチャ
ンバ11内に挿入し、支持ピンに載せて支持し、開閉蓋
15を閉じる。続いて、供給ポンプを駆動させて例えば
窒素ガスを約3リットル/minの流量でガス噴出口1
4aから噴き出させる。これと同時に、ハロゲンランプ
12を点灯させて、図4に示すように、非加熱処理時温
度約200°Cの状態から、昇温速度約50〜100°
C/sec(ここでは、50°C/sec)にて急速に
加熱して、加熱処理時温度約500〜1200°C(こ
こでは、約1000°C)及び加熱処理時間数十秒(こ
こでは、約10秒)の加熱処理を施す。
【0031】一方、加熱処理が終了すると、冷却ガス供
給ポンプを作動させて、冷却ガス導入口13aから約2
5リットル/minの流量で窒素ガスを導入して、降温
速度約50〜100°C/secにて温度を下げ、雰囲
気温度が約200°Cになるまで冷却する。
【0032】上記急速加熱処理においては、ガス噴出口
14aから噴き出たガスは、図3に示すように、先ず半
導体ウェーハWから逸れた斜め上方に向かい、チャンバ
11の内壁面に衝突してその方向が変えられ、逐次この
方向の変化を伴って螺旋状に流れ、ガス排出口11bか
ら排出される。
【0033】これにより、ガスは半導体ウェーハWに直
接衝突することなく、乱流状態となって下流側に流れる
ため、従来のような半導体ウェーハWの面内温度に大幅
なバラツキを生じることがなく、加熱処理を均一に安定
して行なうことができる。この実施形態において、半導
体ウェーハWを加熱処理した結果、半導体ウェーハWの
面内温度は、中央値に対して+3°C〜−3°Cの範囲
に収まっており、温度のバラツキが抑えられて安定した
温度で加熱処理を行なうことができた。
【0034】図5、図6及び図7は、本発明に係る加熱
処理装置の他の実施形態を示すものであり、図5はその
長手方向に沿う縦断面図、図6はその横断面図、図7は
その長手方向を横切る方向に沿う縦断面図をそれぞれ表
している。
【0035】この実施形態に係る加熱処理装置20は、
図5及び図6に示すように、半導体ウェーハWを収容す
るチャンバ21と、このチャンバ21の外側に配置され
た加熱手段としての複数のハロゲンランプ22と、これ
らのチャンバ21及び複数のハロゲンランプ22を取り
囲むように形成された外側チャンバ23等を、その基本
構成として備えている。
【0036】このチャンバ21は、前述の実施形態と同
様に、石英により薄い箱型形状に形成されており、複数
のハロゲンランプ22から放射される0.3〜7.0μ
m程度の波長の光を透過させるような約90%以上の透
過率を有し、約200°C以上には昇温しないようにな
っている。
【0037】このチャンバ21の一端側には、N2 ,O
2 ,NH3 ,N2 O , HCl等のガスを導き入れて、
ガス噴出口24aからチャンバ21の内部に噴出するよ
うに形成されたガス導入管24が、チャンバ21の内部
に突出するように、かつ、シール部材25を介してチャ
ンバ21の壁部に対して回動自在に支持されている。
【0038】また、このガス導入管24は、外側チャン
バ23の壁部に対してシール部材26及び軸受け27を
介して回動自在に支持されており、外側チャンバ23の
外側に位置するガス導入管24の部分には、回転駆動手
段の一部をなす被駆動歯車28が固着されており、駆動
モータ(不図示)により歯車列29を介して回転駆動さ
れるようになっている。
【0039】さらに、ガス導入管24の上流端部24b
は、シール部材30を介して供給パイプ31に対して回
動自在に連結されており、この供給パイプ31の上流に
接続された供給ポンプにより窒素等のガスが供給されて
ガス噴出口14aから噴き出るようになっている。
【0040】上記被駆動歯車28、歯車列29、駆動モ
ータ等により、ガス導入管24を回転させる回転駆動手
段が構成されている。尚、この回転駆動手段は、本実施
形態に限定されるものではなく、ベルト駆動あるいは電
磁駆動等その他の駆動手段を採用することができる。
【0041】上記ガス導入管24は、図5ないし図7に
示すように、円筒状に形成されて、チャンバ21内に配
置される半導体ウェーハWの主面Waと略平行に伸長す
るように固定されており、チャンバ21内に突出した下
流側すなわち先端部近傍において、ガスを噴出する上記
ガス噴出口24aが形成されている。このガス噴出口2
4aは、チャンバ21内に配置された半導体ウェーハW
から逸れる方向にガスを噴出するように、すなわち、半
導体ウェーハWの主面Waに対して略45度(θ1 =4
5°、θ2 =45°: (111)の方向)の角度をなす
方向にガスを噴出するように方向付けられている。
【0042】このように、ガス導入管24が半導体ウェ
ーハWの主面Waと略平行に伸長するように配置される
ことで、半導体ウェーハWに対するガス噴出口24aの
方向付けが容易に行なえると共に、装置の上下方向にお
ける幅厚を抑えて、全体としての装置のコンパクト化を
行なうことができる。
【0043】一方、チャンバ21の他端側には、半導体
ウェーハWを出し入れする略矩形形状の開口部21aが
形成されており、又、この開口部21aよりも僅かに上
流の位置に、チャンバ21の内部に導かれたガスを排出
するガス排出口21bが一体的に形成されている。
【0044】そして、上記開口部21aは、半導体ウェ
ーハWを内部に収容した状態で、外側チャンバ23に回
動自在に取り付けられた開閉蓋32により閉塞されるよ
うになっている。尚、チャンバ21内には、収容された
半導体ウェーハWを3点にて支持する支持ピン(不図
示)が配置されている。
【0045】 外側チャンバ23は、全体がアルミニウム
製であり、その壁部には冷却水を通す冷却通路(不図
示)が形成されて水冷式となっており、その内壁面には
ハロゲンランプ22の光を効率良く反射するように金コ
ーティングが施されている。また、外側チャンバ23の
上下及び左右の壁部には、ハロゲンランプ22が配置さ
れた空間に通じるように、複数の冷却ガス導入口23a
が形成されており、この冷却ガス導入口23aは冷却ガ
ス供給ポンプ(不図示)に接続されている。さらに、外
側チャンバ23の下壁部の一部には、貫通孔23bが形
成されており、この貫通孔23bを通して内部に配置さ
れた半導体ウェーハWと対向する位置に、放射温度計3
3が配置されている。
【0046】上記放射温度計33は、ハロゲンランプ2
2を点灯させて半導体ウェーハWを急速に加熱した際
に、加熱された半導体ウェーハWの表面から放射される
特定波長(例えば、2.7μm)の光の強度を温度とし
て測定して、この加熱処理の制御を行なうのに用いるも
のである。
【0047】上記加熱手段としてのハロゲンランプ22
は、波長が0.3〜7.0μmの光を放射する赤外線ハ
ロゲンランプであり、その定格容量が170V、1.7
kWのものである。このハロゲンランプ22が、チャン
バ21の外側上下面に対向する領域にそれぞれ14本ず
つ配列されており、又、チャンバ21の外側左右側面に
対向する領域にそれぞれ2本ずつ配列されている。尚、
上記加熱手段としては、ハロゲンランプに限るものでは
なく、0.3〜7.0μmの領域の波長の光を放射する
ものであれば、その他の赤外線ランプを使用することも
可能である。
【0048】次に、本実施形態の加熱処理装置を用いて
半導体ウェーハWを加熱処理する手順について説明す
る。先ず、開閉蓋32を開けて半導体ウェーハWをチャ
ンバ21内に挿入し、支持ピンに載せて支持し、開閉蓋
32を閉じる。続いて、供給ポンプを駆動させて例えば
窒素ガスを約3リットル/minの流量でガス噴出口2
4aから噴き出させると共に、回転駆動手段を作動させ
てガス導入管24を所定の速度で回転させる。これと同
時に、ハロゲンランプ22を点灯させて、図4に示すよ
うに、非加熱処理時温度約200°Cの状態から、昇温
速度約50〜100°C/sec(ここでは、50°C
/sec)にて急速に加熱して、加熱処理時温度約50
0〜1200°C(ここでは、約1000°C)及び加
熱処理時間数十秒(ここでは、約10秒)の加熱処理を
施す。
【0049】一方、加熱処理が終了すると、回転駆動手
段を停止させ、一方、冷却ガス供給ポンプを作動させ
て、冷却ガス導入口23aから約25リットル/min
の流量で窒素ガスを導入して、降温速度約50〜100
°C/secにて温度を下げ、雰囲気温度が約200°
Cになるまで冷却する。
【0050】上記急速加熱処理においては、ガス噴出口
24aから噴き出たガスは、図7に示すような角度位置
を起動位置とすると、先ず半導体ウェーハWから逸れた
斜め上方に向かい、チャンバ21の内壁面に衝突してそ
の方向が変えられ、又、ガス噴出口24aの向きが、半
導体ウェーハWから逸れた状態を維持しつつ連続的に変
化させられて螺旋状に流れ、ガス排出口21bから排出
される。
【0051】これにより、ガスは半導体ウェーハWに直
接衝突することなく、乱流状態となって下流側に流れる
ため、従来のような半導体ウェーハWの面内温度にバラ
ツキを生じることがなく、加熱処理を均一により一層安
定して再現性良く行なうことができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の加熱処理装
置によれば、半導体ウェーハを収容するチャンバ内にガ
スを噴出するガス噴出口を、チャンバ内に配置された半
導体ウェーハから逸れる方向にガスを噴出するように方
向付けたことにより、ガスが半導体ウェーハに直接衝突
するのを防ぐことで、半導体ウェーハの局部的な冷却を
防止でき、半導体ウェーハの面内温度の均一性を向上さ
せることができる。これにより、半導体素子の高速化、
半導体装置の微細化及び高集積化、さらには、電極の低
誘電率化、配線層の微細化及び積層化等を達成すること
ができる。
【0053】また、チャンバの内部に突出するようにガ
ス導入管を設け、このガス導入管のの先端部近傍にガス
噴出口を形成することにより、半導体ウェーハに対する
ガス噴出口の方向付けを容易に行なうことができる。
【0054】さらに、上記ガス導入管を、チャンバ内に
配置された半導体ウェーハの主面と略平行に伸長するよ
うに配置することにより、装置の上下方向における幅厚
を増加させることなく上記温度の均一化を行なう構成を
講じることができ、装置全体としてのコンパクト化を行
なうことができる。
【0055】また、本発明の加熱処理装置によれば、半
導体ウェーハを収容するチャンバ内にガスを噴出するガ
ス噴出口を有するガス導入管を、チャンバの内部に突出
するようにかつチャンバに対して回動自在に設け、ガス
噴出口を、チャンバ内に配置された半導体ウェーハから
逸れる方向にガスを噴出するように方向付けたことによ
り、このガス導入管を手動等にて定期的にあるいは連続
的に回転させることで、ガス噴出口から噴き出るガスの
方向を逐次変化させることができる。
【0056】したがって、チャンバ内を流れるガスをよ
り乱流の状態にすることができ、ガスが半導体ウェーハ
に直接衝突するのを防ぐことで半導体ウェーハの局部的
な冷却を防止でき、半導体ウェーハの面内温度の均一性
をより一層向上させることができる。これにより、半導
体素子の高速化、半導体装置の微細化及び高集積化、さ
らには、電極の低誘電率化、配線層の微細化及び積層化
等を達成することができる。
【0057】また。ガス導入管をその軸線回りに回転さ
せる回転駆動手段を設けることにより、自動的に所定の
速度で、ガス導入管を回転させることができる。さら
に、ガス導入管を、チャンバ内に配置された半導体ウェ
ーハの主面と略平行に伸長するように配置することによ
り、装置の上下方向における幅厚を増加させることなく
上記温度の均一化を行なう構成を講じることができ、装
置全体としてのコンパクト化を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱処理装置の一実施形態を示す
ものであり、その長手方向における縦断面図である。
【図2】本発明に係る加熱処理装置の一実施形態を示す
横断面図である。
【図3】本発明に係る加熱処理装置の一実施形態を示す
ものであり、その長手方向を横切る方向における縦断面
図である。
【図4】本発明に係る加熱処理装置での加熱処理のシー
ケンスマップである。
【図5】本発明に係る加熱処理装置の他の実施形態を示
すものであり、その長手方向における縦断面図である。
【図6】本発明に係る加熱処理装置の他の実施形態を示
す横断面図である。
【図7】本発明に係る加熱処理装置の他の実施形態を示
すものであり、その長手方向を横切る方向における縦断
面図である。
【図8】従来の加熱処理装置を示す縦断面図である。
【図9】従来の加熱処理装置を示す横断面図である。
【図10】従来の加熱処理装置を用いて半導体ウェーハ
を加熱処理した場合の面内温度分布を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10・・・加熱処理装置、11チャンバ、11a・・・
開口部、11b・・・ガス排出口、12・・・ハロゲン
ランプ(加熱手段)、13・・・外側チャンバ、13a
・・・冷却ガス導入口、13b・・・貫通孔、14・・
・ガス導入管、14a・・・ガス噴出口、15・・・開
閉蓋、16・・・放射温度計、20・・・加熱処理装
置、21チャンバ、21a・・・開口部、21b・・・
ガス排出口、22・・・ハロゲンランプ(加熱手段)、
23・・・外側チャンバ、23a・・・冷却ガス導入
口、23b・・・貫通孔、24・・・ガス導入管、24
a・・・ガス噴出口、32・・・開閉蓋、33・・・放
射温度計。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハを収容するチャンバと、
    前記チャンバ内にガスを噴出するガス噴出口及び前記チ
    ャンバ内のガスを排出するガス排出口と、前記チャンバ
    内に配置された半導体ウェーハを加熱する加熱手段とを
    備えて、半導体ウェーハを急速に加熱して処理する加熱
    処理装置であって、 前記ガス噴出口は、前記チャンバ内に配置された半導体
    ウェーハから逸れる方向にガスを噴出するように方向付
    けられている、ことを特徴とする加熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記チャンバの内部に突出するように設
    けられて前記ガスを導き入れるガス導入管を有し、 前記ガス噴出口は、前記ガス導入管の先端部近傍に形成
    されている、ことを特徴とする請求項1記載の加熱処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス導入管は、前記チャンバ内に配
    置された半導体ウェーハの主面と略平行に伸長するよう
    に配置されている、ことを特徴とする請求項2記載の加
    熱処理装置。
  4. 【請求項4】 半導体ウェーハを収容するチャンバと、
    前記チャンバ内にガスを噴出するガス噴出口及び前記チ
    ャンバ内のガスを排出するガス排出口と、前記チャンバ
    内に配置された半導体ウェーハを加熱する加熱手段とを
    備えて、半導体ウェーハを急速に加熱して処理する加熱
    処理装置であって、 前記チャンバの内部に突出するようにかつ前記チャンバ
    に対して回動自在に設けられて前記ガスを導き入れるガ
    ス導入管を有し、 前記ガス噴出口は、前記チャンバ内に配置された半導体
    ウェーハから逸れる方向にガスを噴出するように方向付
    けられて前記ガス導入管に形成されている、ことを特徴
    とする加熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス導入管をその軸線回りに回転さ
    せる回転駆動手段を有する、ことを特徴とする請求項4
    記載の加熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ガス導入管は、前記チャンバ内に配
    置された半導体ウェーハの主面と略平行に伸長するよう
    に配置されている、ことを特徴とする請求項5記載の加
    熱処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081239A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Ushio Inc 光照射式加熱処理装置
JP2018534769A (ja) * 2015-12-30 2018-11-22 マットソン テクノロジー インコーポレイテッドMattson Technology, Inc. ミリ秒アニールシステムのためのガスフロー制御

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