JP6759904B2 - 情報収集装置 - Google Patents

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本発明は、ボタンの押圧情報を記憶して、記憶された情報を外部に伝送するインタフェース機能を備えた情報収集装置に関する。
紙などの折り畳み可能なシート基材に電池および通信機能を内蔵させて、ある限られた期間だけ外部との無線通信を行い、その期間が終了すると、廃棄することを前提した装置が提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された使い捨て式自己充足型測定装置は、センサを含むデータ入力・試料採取部分とデータ取得部分とを、印字可能で折り畳み可能なシート基材で密封したものである。この装置では、シート基材として、紙などの安価で廃棄が容易な材料を用いることを想定している。
また、特許文献1には、シート基材に、音声要素と視覚表示器等の付加的手段を設けてもよいことが記載されている。
さらに、特許文献2には、使用者が自分自身の健康状態を記録して表示可能な携帯装置が開示されている。
特許5074193号公報 特許3250810号公報
特許文献1では、紙等のシート基材に、使用者に選択押下させるための複数のボタンを配置しているが、これら選択ボタンを順に選択押下する必要がある場合、使用者は、どの選択ボタンまで選択押下を行ったのかがわからなくなることもある。
このような場合、選択押下を行った選択ボタンをLED等の表示手段を用いて表示することも考えられるが、表示手段を用いることにより電池の使用量が増加してしまう。
また、特許文献2には、入力された値を表示可能にする例が開示されているが、特許文献2は物理的なボタンを備えた携帯装置を念頭に置いており、シート基材にボタンを設けた場合の上述した問題とその解決策については何ら開示も示唆もない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、シート基材に形成された選択ボタンを間違いなく選択押下できるようにし、かつ、簡単な構造をもって電池の使用量を抑えることができる情報収集装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート基材と、このシート基材に設けられ、使用者が押圧可能な複数の選択ボタンと、前記シート基材に設けられ、使用者が押圧した前記選択ボタンの押圧情報とを記憶する記憶部と、前記シート基材に設けられ、前記記憶部に記憶された情報を外部に出力する出力インタフェース部と、を備え、前記複数の選択ボタンは、使用者が順次に押圧する複数の選択ボタン群に分かれており、各選択ボタンは視覚識別手段を含む押圧部を有することを特徴とするシート状の情報収集装置である。
本発明は、前記視覚識別手段は温度又は水分によって色が変化するインキを用いたインキ層、またはこのインキ層が塗布されたインキ層シートを含むことを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記視覚識別手段はインキ層シートを含み、このインキ層シートは前記シート基材に剥離可能となることを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記視覚識別手段は感圧変色シートを含むことを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記感圧変色シートは前記シート基材に剥離可能に設けられていることを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記視覚識別手段は、溶剤と、顔料と、樹脂と、剥離材を含むインキにより消去可能に着色されるブランク領域を含むことを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記ブランク領域は剥離OP層を含むことを特徴とする情報収集装置である。
本発明は、前記剥離識別手段は水分により色が変化する感水紙を含むことを特徴とする情報収集装置である。
本発明によれば、電池の使用量を抑え、かつシート基材に形成された選択ボタンを間違いなく選択押下することができる。
本発明の第1の実施形態に係る情報収集装置の外観図。 選択ボタンを示す拡大図。 薄型モジュール部品の内部構成の一例を示すブロック図。 ASICの内部構成の一例を示すブロック図。 シート基材を展開した状態を示す図。 シート基材に設けられた導電パターンを示す図。 情報収集装置の他の実施の形態を示す図。 情報収集装置の他の実施の形態を示す図。 情報収集装置の他の実施の形態を示す図。 情報収集装置の他の実施の形態を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
<本発明の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係る情報収集装置1の外観図である。図1の情報収集装置1は、紙や樹脂からなるシート状のアンケートカード1であり、情報入力面2を含む。この情報入力面2は、使用者が自らの指で選択ボタンを選択押下する面である。
図1のアンケートカード1は、使用者のボタン操作により逐次記録する機能と、記録した情報を外部に出力するインタフェース機能とを備えている。付加的に、情報を収集する部署や医療機関等のホストコンピュータに無線で伝送する機能を設けてもよい。また、このアンケートカード1は、所定期間が経過すると、廃棄することを前提としており、部材コストをできるだけ抑えるために、紙や樹脂等のシート基材を用いて作製されている。
情報入力面2の上部には、例えば後述のように選択ボタンの一種であるスタートボタン3と取り消しボタン4が設けられている。情報入力面2の他の部分には、例えば特定の病気の治療効果を判断するための基本項目に関連する項目1〜10用の選択ボタン5,5,・・・が設けられている。
また項目1用の選択ボタン5は、例えば3種類の状態のうち1つを選択押下するための3つのボタン5で構成されている。この場合、項目1の3つの選択ボタン5によって、1つの選択ボタン群5aを構成している。
項目1には、「具体的な質問」5Aが記載されており、使用者はこの「具体的な質問」5Aをみて、例えば「○」「×」「△」等の3種類の状態の「回答A」「回答B」「回答C」から1つの状態を選択して該当する選択ボタン5を選択押下する。
同様に項目2〜項目10の各項目の選択ボタン5も同様に、3種類の状態のうち1つを選択押下するための3つのボタン5で構成され、項目2〜10の各項目の3つの選択ボタン5によって各々の選択ボタン群5aを構成している。
また同様に項目2〜10には、「具体的な質問」5Aが記載されており、使用者はこの「具体的な質問」5Aをみて、例えば「○」「×」「△」等の3種類の状態の「回答5A」「回答5B」「回答5C」から1つの状態を選択して該当する選択ボタン5を選択押下する。
なお、ボタン操作面2に設けられる選択ボタン5の種類、数および配置は任意である。なお、スタートボタン3および取り消しボタン4も各々選択ボタンの一種であり、選択ボタン群を構成している。
使用者は、アンケートカード1を初めて使用するときに、スタートボタン3を押圧する。その後、使用者は、予めアンケート依頼者や医療機関等から指示されたタイミングで、該当する選択ボタン5を押下する。使用者が操作を誤って、異なる選択ボタンを押下してしまった場合は、その直後に取り消しボタン4を押下することで、その直前の選択ボタンの操作を取り消すことができる。
使用者が押圧したすべてのボタンの情報は、アンケートカード1内に内蔵された記憶部に自動的に記憶される仕組みになっている。
このように、本実施形態では、スタートボタン3、取り消しボタン4および選択ボタン5を含むすべての選択ボタンを機能別に複数の選択ボタン群5aに分類しておく。これにより、使用者は、次にどの選択ボタン群5aの選択押下を行えばよいのかを的確に判断できるようになり、使用者が誤った選択ボタンを押下するおそれを防止できる。
図1のアンケートカード1は、後述のように、紙や樹脂等からなるシート基材30を折り畳んで作製される。シート基材30を折り畳むことで、上述した情報入力面2が表面に現れるとともに、シート基材30には各選択ボタン3、4、5に対応する導電部36に接続される導電パターン35が形成されており、また、モジュール部品が実装されている。
図3はモジュール部品10の内部構成の一例を示すブロック図である。図3のモジュール部品10は、基板11と、その上に実装されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)12と、水晶振動子13と、ボタン電池14と、スピーカ15と、基板11の長辺に沿って形成される複数の端子16と、基板11の外縁部に沿って形成されるアンテナパターン17とを有する。
図3は薄型モジュール部品10の内部構成を機能化したブロック構成を示しており、実際の各回路部品やパターンの配置やサイズ、形状、個数は任意に変更可能である。
図4はASIC12の内部構成の一例を示すブロック図である。図4のASIC12は、使用者が押圧したスタートボタン3、取り消しボタン4、および各選択ボタンの情報を時刻情報とともに時系列で記憶する記憶部21と、記憶部21に押圧情報を記憶する制御を行う制御部22と、記憶部21に記憶された情報の少なくとも一部を外部に取り出すためのインタフェース部23とを有する。
記憶部21は、制御部22の制御に基づいて、使用者が押圧したボタンを特定する情報と、そのボタンが押圧された時刻情報とを組にして記憶する。
制御部22の機能が低い場合は、記憶部21にいったん記憶した情報を消去したり、上書きしたりすることができない可能性が高い。そこで、取り消しボタン4が押されると、制御部22はその直前に記憶部21に記憶した情報を消去するのではなく、その情報が誤りである旨の情報を追加で記憶する。これにより、アンケートカード1の情報を医療機関等のホストコンピュータで読み出したときには、記憶された各情報ごとに、その情報が正しいかどうかを簡易かつ正確に判別できる。
一方、制御部22の機能が高い場合は、記憶部21にいったん記憶した情報を消去したり、上書きすることもできる可能性が高い。そこで、取り消しボタン4が押されると、制御部22はその直前に記憶部21に記憶した情報を直接消去する。よって、記憶部21内に誤った情報を記憶し続けなくて済み、記憶部21内の記憶容量を有効活用できるとともに、ホストコンピュータ側で、読み出した情報が正しいかどうかを判断しなくて済み、読み出し処理を高速化できる。
このような取り消しボタン4を設けることで、その直前に押圧した選択ボタンの情報を取り消すことができ、使用者は、何度でも、ボタン操作をやり直すことができ、間違いが許されないという精神的な負担から解放される。
本実施形態に係るアンケートカード1に通信機能を内蔵して、例えば非接触で、記憶部21に記憶された情報を外部機器に伝送できるようにしてもよい。この場合、ASIC12の内部に不図示の無線通信部を設ければよい。無線通信部は、ホストコンピュータとの間で、いわゆるNFC(Near Field Communication、近接無線通信)やBluetooth(登録商標)等の非接触通信を行って、インタフェース部23を介して情報の送受を行う。無線通信部23が無線通信に用いる方式や周波数帯域は特に制限されるものではなく、例えばNFCの場合は13.56MHzの帯域でISO14443に準拠した無線方式で無線通信を行い、Bluetoothの場合は規格で定めた周波数(例えば2.4GHz)で無線通信を行う。上述した記憶部21に記憶された各種情報は、無線通信部23を介してホストコンピュータに送信される。これにより、所定の期間にわたって、使用者の状態がどのように変化したかを時系列的にきめ細かくホストコンピュータ側で一元的に管理できる。
無線通信の方式としてNFCを採用する場合、規格上電力の送受もできるため、電池なしで薄型モジュール部品10を駆動することも原理的には可能である。ただし、薄型モジュール部品10にスピーカ15も設ける場合には、電力の消費量が比較的大きいため、ボタン電池14を搭載するのが望ましい。
ボタン電池14を搭載する以上、長期間使用すると、バッテリ切れを起こすが、本実施形態に係るアンケートカード1は、シート基材を採用してある程度の耐久性と防水性は持たせているものの、電池を交換可能な構造は採用していないため、バッテリ切れを起こしたら、アンケートカード1自体を交換することを前提として、構造を簡略化している。
次に図5によりアンケートカード1の材料であるシート基材30について説明する。
図5に示すように、シート基材30には、縦方向に延びる2本の折り目31、31が設けられ、この2本の折り目31、31を介してシート基材30が折畳まれて、シート基材30は最上層の第1基材30aと、最下層の第2基材30bと、第1基材30aと第2基材30bとの間に介在される中間基材30cとを有する3層構造をもつ。
このうち第1基材30aの表面側に、上述した情報入力面2が形成され、この情報入力面2に複数の選択ボタン3,4,5が設けられる。
また第1基材30aの情報入力面2の裏側の面30Aに、各選択ボタン3、4,5に対応する導電部36が設けられている。
さらに第2基材30bの回路パターン面30Bには、第1基材30aの導電部36に接続される回路パターン35が設けられている。
第2基材30bの回路パターン面30Bに設けられた回路パターン35は、図6に示すように、第1基材30aに設けられた導電部36に接続可能な接点34を有する。さらにこの第2基材30bの回路パターン面30Bには、上述したモジュール部品10が設けられ、このモジュール部品10は回路パターン35に接続されている。
また中間基材30cは、第1基材30aと第2基材30bとを離間させる離間シートとして機能し、この中間基材30cには、第2基材30bのモジュール部品10を露出させるための開口37aと、第2基材30bの接点34を露出させるための開口37bとが設けられている。
また第2基材30bに設けられたモジュール部品10には、スタートボタン用の一対の端子10a、10bが設けられている。
次に各選択ボタン5について更に述べる。各選択ボタン5は図2に示すように、枠体50aと、枠体50a内に設けられた視覚識別手段51を含む押圧部50を有する。
この場合、視覚識別手段51としては、温度又は水分によって色が変化するインキをシート印刷により塗布することによりインキ層をもつインキ層シート51aを作製し、このように作製されたインキ層シートを用いることができる。このインキ層シート51aは、シート基材30の情報入力面2に対して剥離可能に貼り付けられている。
次に本発明の変形例について説明する。
上記実施の形態において、温度又は水分によって色が変化するインキをシートに印刷することによりインキ層をもつインキ層シート51aを作製し、このインキ層シート51aを情報入力面2に剥離可能に貼り付けて視覚識別手段51を構成する例を示したが、情報入力面2に温度又は水分によって色が変化するインキを直接印刷して塗布することにより、視覚識別手段51を構成してもよい。
この場合、選択ボタン5は枠体50aと、枠体50a内に設けられた視覚識別手段51とを含む押圧部50を有する。
このようなインキ層を形成するインキとしては温度によって色が変化する示温インキを使用することができる。インキ層は別シートに印刷されたものを粘着剤などで貼り付けて使用することもできるし(図2参照)、シート基材30に直接印刷することもできる。また、PETフィルムなどの透明シートに印刷し、シート基材30と重ねて使用することもできる。
インキの印刷方式は、グラビア印刷やスクリーン印刷などが使用できる。
このようなインキ層は例えば、指で触れたときに、体温で色が変化することで視認性を得ることができる。このようなインキ層を押圧部50に設けることにより、選択ボタン5の押圧時に色が変化し、どこの選択ボタン5を押したかを認識することができる。また、インキは可逆性で指から離してしばらくすると色が元に戻り、再度使用することができる。
変化する温度帯は適時調整することができるが、体温による変色を利用する場合には、25℃〜32℃が好ましい。
また、季節によって部屋の温度も変化するため、季節ごとに変化する温度枠を調整することも有効である。
次にこのような構成からなる本発明の形態の作用について説明する。
まず使用者はスタートボタン3を押圧し、次に項目1の「具体的質問」5Aに対し、「回答A」「回答B」「回答C」の中から適切な回答を選択し、該当する選択ボタン5を押下する。この作用を項目1から項目10まで順次繰り返す。
この場合、押下された選択ボタン5の押圧部50を構成する視覚識別手段51は温度又は水分により色が変化するインキからなるインキ層を含むため、選択ボタン5を押下した際、選択ボタン5の視覚識別手段51は使用者の指先の体温又は水分により変化する。このため、使用者としては、項目1〜10のうち、どこの項目まで回答したか視覚により識別することができ、回答もれをすることなく、すべての項目1〜10について、確実に回答することができる。
なお、使用者が識別ボタンから指を離した後しばらくすると、温度又は水分が元の値まで戻り、このことにより視覚識別手段51のインキの色も元の色に戻る。このように視覚識別手段51のインキの色は元の色に戻るため、情報収集装置1の再使用が可能となる。
さらにLED等の電子部品を用いることなく視覚認識できるので、電池の消費量を抑えることができる。
<他の実施の形態>
次に図7および図8により本発明の他の実施の形態について説明する。
図1乃至図6に示す実施の形態において、押圧部50の視覚識別手段51のインキとして、温度又は水分によりその色が変化するものを用い、使用者の指先の体温又は水分により視覚識別手段51の色が変化する例を示したが、これに限らず高温にさらすことで変色するインキを用い情報入力面2に印刷することによりインキ層を形成して、選択ボタン5の視覚識別手段52を設けてもよい(図7参照)。
この場合、選択ボタン5の視覚識別手段52を図8に示すような5×5×50mmのゴム棒52Aを用いて擦る。このことによりゴム棒52Aによる摩擦力によって視覚識別手段52の色が変化する。
使用者はすべての項目1〜10についての回答を終了した後、選択ボタン5の視覚識別手段51を、液体窒素を含む瞬間冷却スプレーにより−20℃以下まで冷却する。このことにより視覚識別手段52の色を元の色に戻して、情報収集装置1を再利用することができる。
次に図9および図10により本発明の他の実施の形態について説明する。
図9および図10に示す実施の形態は、シート基材30の情報入力面2に直接通常のインキを印刷して塗布することにより選択ボタン5の押圧部50にインキ層53aを形成する。このインキは青色等、比較的濃厚な色であることが好ましい。
このように情報入力面2にインキ層53aを形成した後、インキ層53a上に樹脂製のマスキングシート(感圧変色シート)55を被せる。
このことによりインキ層53aとマスキングシート55とによって、押圧部50の視覚識別手段53を構成してもよい。
使用者はマスキングシート55上から選択ボタン5に対応するインキ層53aを押圧する。
このとき、マスキングシート55のうち押圧された部分がインキ層53aに密着し、光の屈折を利用して当該インキ層53aが押圧されたことを視覚的に識別することができる。
あるいは、情報入力面2に形成されたインキ層53aとマスキングシート55とから視覚識別手段53を構成する代わりに、圧力をかけるとカプセルが潰れて中に入っていた色材が流出して色の変化を認識する感圧変色シートを用いてもよい。
あるいはまた、選択ボタン5の押圧部50を構成する視覚識別手段として、水分が付くと変色する感水紙を情報入力面2に貼り付けてみてもよい。
使用に際し、指先を水で濡らして選択ボタンを選択押下することにより、感水紙が水と反応して変色し、視覚的な識別が可能となる。
あるいはまた、選択ボタン5の押圧部50を構成する視覚識別手段は、溶剤と顔料と樹脂と剥離剤を含むインキを有するホワイトボードマーカーを用い、このインキのより消去可能に着色されるブランクを有していてもよい。
この場合、ブランクはシート基材30の情報入力面2のうち、押圧部50に対応する領域に設けられ、押圧部50の表面にはPE等のOP層(オーバープリント層)が形成されて、ホワイトボードマーカーのインキがシート基材30内に染み込むことはない。
次に本発明の具体的な実施例について説明する。
<実施例1>
図1乃至図6に示すアンケートカード1を作製した。
アンケートカード1にはスタートボタン3と、取り消しボタン4と質問事項10項目と、それら質問に対する選択ボタン5が設けられている。回答は3つのうちから1つ選んで押圧した(図1参照)。
アンケートカード1の情報入力面2に質問内容、回答内容を印刷した。選択ボタン5の押圧部50は白抜きとした(図1)。
次に第2基材30c上にモジュール部品10を設け、第2基材30c上に中間基材30cと第1基材30aを順次重ね、第1基材30aと、第2基材30bと、中間基材30cをヒートシールした。
次に各ボタン3,4,5の押圧部50に示温インキが印刷されたインキ層シール51aをそれぞれ添付した(図2)。
示温インキは、パイロットインキ製で30℃で温度が変化するものを使用した。
色の変化は、常温で青色、指で触るとピンク色へと変色する。また、手を離すと元の青色に戻った。
インキ層シール51aの大きさは13×12mm、そのうち示温インキ部分は11×6mmであった。
回答は、選択ボタン5を指で押圧することにより回答した。
押圧した時、指の体温により示温インキが変色した。
指を離してしばらくすると色は元に戻るので、繰り返し使用することができた。
<実施例2>
図7および図8に示すアンケートカード1を作製した。
アンケートカード1にはスタートボタン3と、取り消しボタン4と質問事項10項目と、それら質問に対する選択ボタン5が設けられている。回答は3つのうちから1つ選んで押圧する(図1参照)。
アンケートカード1の情報入力面2に質問内容、回答内容を印刷した。選択ボタン5の押圧部50は白抜きとした(図1)。 次に第2基材30c上にモジュール部品10を設け、第2基材30c上に中間基材30cと第1基材30aを順次重ね、第1基材30aと、第2基材30bと、中間基材30cをヒートシールした。
また各ボタン3,4,5の押圧部50にパイロットインキ製フリクションボールペン(ブルー)で色をつけて視覚識別手段52を形成した(図7)。
回答は、選択ボタン5を5×5×50mmのゴム棒52Aで擦って回答した。(図8)
摩擦熱によりフリクションインキの色が失われ、無色となった。
使用後は、瞬間冷却スプレーを吹きかけた。メタモインキが再度現れ、繰り返し使用することができた。
<実施例3>
図9および図10に示すアンケートカード1を作製した。
アンケートカード1にはスタートボタン3と、取り消しボタン4と質問事項10項目と、それら質問に対する選択ボタン5が設けられている。回答は3つのうちから1つ選んで押圧した(図1参照)。
アンケートカード1の情報入力面2に質問内容、回答内容を印刷した。この際、情報入力面2の選択ボタン5に、質問内容、回答内容をオフセット印刷により表記した。押圧部分は青色に着色し、表面保護のため絵柄全面に剥離OPを塗布した。 次に第2基材30c上にモジュール部品10を設け、第2基材30c上に中間基材30cと第1基材30aを順次重ね、第1基材30aと、第2基材30bと、中間基材30cをヒートシールした。
また選択ボタン5の押圧部50を覆うように、マスキングシート(3Mジャパン製Scotch 張って剥がせるシート)55を軽くのせた(図9および図10)。
回答は、回答ボタンを指で押圧することにより回答した。
押圧した時、マスキングシート55の糊が台紙と密着し、カードの青色部が周囲よりも濃く変化することで視認性を得た。
使用後は、マスキングシート55を剥がし、軽くのせることで、繰り返し使用することができた。
<実施例4>
次のアンケートカード1を作製した。
図1乃至図6に示すアンケートカード1を作製した。アンケートカード1にはスタートボタン3と、取り消しボタン4と質問事項10項目と、それら質問に対する選択ボタン5が設けられている。回答は3つのうちから1つ選んで押圧する(図1参照)。
アンケートカード1の情報入力面2に質問内容、回答内容を印刷した。選択ボタン5の押圧部50は白抜きとした。(図1)
この際、情報入力面2に質問内容、回答内容をオフセット印刷により表記した。押圧部分がわかるようデザインした。
表面保護のため絵柄全面に剥離OPを塗布した。 次に第2基材30c上にモジュール部品10を設け、第2基材30c上に中間基材30cと第1基材30aを順次重ね、第1基材30aと、第2基材30bと、中間基材30cをヒートシールした。
回答は、回答ボタンをホワイトボード用マーカー(コクヨ製 ホワイトボード用マーカー 細字)で押圧することにより回答する。このとき、マーカーインキが回答ボタン部分に付着し、回答部分がマーキングされる。
使用後は、ホワイトボードマーカー用イレーザーでふき取ることで、インキは剥離され、繰り返し使うことができる。
<比較例1>
基本的には実施例1と同様にして押圧部分には、示温インキシールを貼らず、かつメタモインキでマーキングしないものをアンケートカード作製した。
<比較例2>
基本的には実施例3と同様にして、マスキングテープ添付しない状態でアンケートカード1を作製した。
<比較例3>
基本的には実施例4と同様にしてアンケートカード1を作製した。またホワイトボード用マーカーの代わりに、油性マジックを使用した。
<評価>
次に実施例1〜4および比較例1〜3のアンケートカードを用い、アンケートを行ない各質問に答えた。
アンケート終了後、アンケートに答えていた最中に、アンケート漏れについて不安を感じたかどうかの意見を回収し、パソコンで結果を読み込み、質問に対して全て回答されていたかをチェックした。
実施人数 10人(50歳以上)
その評価結果を下記に示す。
評価結果
Figure 0006759904
以上の評価結果から実施例1〜4では回答漏れについて不安を感じた人はおらず、また回答漏れもなかった。いずれのアンケートカードも繰り返し使うことが可能であった。
比較例1では回答漏れについて不安を感じた人がいた。また回答漏れもあった。
比較例2では回答漏れについて不安を感じた人がいた。
比較例3では回答漏れについて不安を感じた人はいなかった。回答漏れはなかったが、繰り返し使うことはできなかった。
1 アンケートカード
2 情報入力面
3 スタートボタン
4 取り消しボタン
5 選択ボタン
10 モジュール部品
11 フィルム基板
12 ASIC
13 水晶振動子
14 ボタン電池
15 スピーカ
16 端子
17 アンテナパターン
21 記憶部
22 制御部
23 無線通信部
30 シート基材
30a 第1基材
30b 第2基材
30c 中間基材
34 接点
35 回路パターン
36 導電部
50 押圧部
51 視覚識別手段
52 視覚識別手段
53 視覚識別手段
55 マスキングシート

Claims (4)

  1. シート基材と、
    このシート基材に設けられ、使用者が押圧可能な複数の選択ボタンと、
    前記シート基材に設けられ、使用者が押圧した前記選択ボタンの押圧情報を記憶する記憶部と、
    前記シート基材に設けられ、前記記憶部に記憶された情報を外部に出力する出力インタフェース部と、を備え、
    前記複数の選択ボタンは、使用者が順次、押圧する複数の選択ボタン群に分かれており、
    各選択ボタンは視覚識別手段を含む押圧部を有し、
    前記視覚識別手段は温度又は水分によって色が変化するインキを用いたインキ層、またはこのインキ層が塗布されたインキ層シートを含むことを特徴とする報収集装置。
  2. 前記視覚識別手段はインキ層シートを含み、このインキ層シートは前記シート基材に剥離可能となることを特徴とする請求項に記載の情報収集装置。
  3. シート基材と、
    このシート基材に設けられ、使用者が押圧可能な複数の選択ボタンと、
    前記シート基材に設けられ、使用者が押圧した前記選択ボタンの押圧情報を記憶する記憶部と、
    前記シート基材に設けられ、前記記憶部に記憶された情報を外部に出力する出力インタフェース部と、を備え、
    前記複数の選択ボタンは、使用者が順次、押圧する複数の選択ボタン群に分かれており、
    各選択ボタンは視覚識別手段を含む押圧部を有し、
    前記視覚識別手段は、溶剤と、顔料と、樹脂と、剥離材を含むインキにより消去可能に着色されるブランク領域を含み、
    前記ブランク領域は剥離OP層を含むことを特徴とする報収集装置。
  4. シート基材と、
    このシート基材に設けられ、使用者が押圧可能な複数の選択ボタンと、
    前記シート基材に設けられ、使用者が押圧した前記選択ボタンの押圧情報を記憶する記憶部と、
    前記シート基材に設けられ、前記記憶部に記憶された情報を外部に出力する出力インタフェース部と、を備え、
    前記複数の選択ボタンは、使用者が順次、押圧する複数の選択ボタン群に分かれており、
    各選択ボタンは視覚識別手段を含む押圧部を有し、
    前記視覚識別手段は水分により色が変化する感水紙を含むことを特徴とする報収集装置。
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