JP6758210B2 - ダクト装置および船舶 - Google Patents

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Description

本発明は、ダクト装置およびダクト装置を備える船舶に関する。
一般に、プロペラの前方に配置され、プロペラに向けた水流を形成するダクト装置を備えた船舶が知られている(特許文献1参照)。この種のダクト装置は、円筒型、もしくは半円筒型のダクトを備え、このダクトがプロペラの前方側の船体(例えばプロペラ軸を覆うボス部)から延びる支持部材に固定設置されている。ダクト装置は、省エネデバイスの一つであり、船体に沿う流れを転向させることで推力を得たり、プロペラに向かう水流の流速を均一化させることで騒音・振動リスクを低減させるなどの効果を奏する。
特開2014−125200号公報
ところで、ダクト装置は、上記したダクトの向き(設置角)によって、性能が大きく変化する。例えば、ダクトの設置角と水流の流入角との差が大きい場合には、所望の推力が得られないため十分な燃費低減効果が発揮できない上、ダクトの負圧面にキャビテーションが発生するおそれがある。
ダクト装置の設計にあたっては、模型船を用いた水槽試験などで最適なダクトの設置角を検討するが、模型船と実船ではスケールが大きく異なるため、実船における厳密な流場推定は困難である。また、ダクトは、支持部材を介して船体に溶接にて固定されるため、ダクトの向きの調整を行う場合は船体の一部とともに換装する必要があり、調整作業が煩雑でコストも高くなる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ダクトの向きを簡単に調整することができるダクト装置およびダクト装置を備える船舶を提供することを目的とする。
本発明に係るダクト装置は、船体の船尾に設けられたプロペラの前方においてプロペラのシャフトを支持するボス部の周囲に配置され、少なくとも筒状体の一部を有するダクトと、ボス部から延びてダクトを支持するステーと、ステーとダクトとの間、ステーとボス部との間、もしくは、ボス部内に設けられ、シャフトの回転軸心と筒状体の軸心とがなす角度を調整可能な角度調整機構と、を備えることを特徴とする。
この構成において、角度調整機構は、ダクトとボス部とを相対的に回転可能な状態で支持し、かつ、ダクトとボス部との相対的な回転の回転軸となる支持部と、ダクトを相対的に回転した状態で固定する固定部と、を備えてもよい。
また、支持部は、ボス部から鉛直方向に延びるステーの外端部を水平方向に貫通してダクトを回転可能に支持する主軸であり、固定部は、ステーの外端部に主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つとダクトの固定孔部とを水平方向に貫通して該ダクトを固定する補助軸と、を備えてもよい。
また、支持部は、ダクトからボス部に向けて水平方向に延びる一対のステーの内端部からそれぞれ水平方向に突出し、ボス部に設けられた支持穴に挿入されてステーを回転可能に支持する主軸であり、固定部は、ボス部に主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つとステーの固定孔部とを水平方向に貫通して該ステーを固定する補助軸と、を備えてもよい。
また、支持部は、ダクトからボス部に向けて水平方向に延びる一対のステーの内端部同士を連結し、ボス部を水平方向に貫通してステーを回転可能に支持する主軸であり、固定部は、ボス部内に配置されて主軸と共に回転する回転板に主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つとボス部の固定孔部とを水平方向に貫通して該ステーを固定する補助軸と、を備えてもよい。
また、支持部は、ダクトからボス部に向けて水平方向に延びる一対のステーの内端部からそれぞれ水平方向に突出し、ボス部に設けられた支持穴に挿入されてステーを回転可能に支持する主軸であり、固定部は、ボス部内に回転軸心を挟んで配置されて主軸と共に回転する回転板に主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つとボス部の固定孔部とを水平方向に貫通して該ステーを固定する補助軸と、を備えてもよい。
また、ボス部内に主軸を回転させる回転駆動部を備えてもよい。
また、支持部は、ダクトからボス部に向けて鉛直方向に延びるステーの内端部から鉛直方向に突出し、ボス部に設けられた支持穴に挿入されてステーを回転可能に支持する主軸であり、固定部は、ボス部に主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つとステーの固定孔部とを鉛直方向に貫通して該ステーを固定する補助軸と、を備えてもよい。
また、角度調整機構は、ダクトの内面及び外面を撮像する撮像部を備えてもよい。また、角度調整機構は、ダクトの内面及び外面に生じる圧力を検出する圧力検出部を備えてもよい。
本発明に係る船舶は、船体と、船体の船尾に配置されたプロペラと、船尾のプロペラの前方に配置された上記ダクト装置と、を備えてもよい。
本発明によれば、シャフトの回転軸心と筒状体の軸心とがなす角度を調整可能な角度調整機構を備えるため、ダクトの向きを簡単に調整することができる。
図1は、第1実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す側面図である。 図2は、第1実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。 図3は、第1実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す斜視図である。 図4は、第1実施形態に係るダクト装置の動作の一例を示す図である。 図5は、第2実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。 図6は、第2実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す側面図である。 図7は、第2実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す上面図である。 図8は、第2実施形態に係るダクト装置の動作の一例を示す図である。 図9は、第3実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。 図10は、第3実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す断面図である。 図11は、第3実施形態に係るダクト装置の動作の一例を示す図である。 図12は、第4実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。 図13は、第4実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す断面図である。 図14は、第4実施形態に係るダクト装置の動作の一例を示す図である。 図15は、第5実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。 図16は、第5実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す側断面図である。 図17は、第6実施形態に係るダクト装置の構成を模式的に示した図である。 図18は、第7実施形態に係るダクト装置の構成を模式的に示した図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す側面図である。図2は、第1実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図であって、図1のA−A線矢視図に相当する。
図1に示すように、船舶50は、船体100の船尾100Bに設けられたプロペラ101と、プロペラ101の前方に配置されたダクト装置1と、プロペラ101の後方に配置された舵102とを備えている。ダクト装置1は、船体100の船尾100Bに配置される。プロペラ101は、シャフト103を介して、船体100に搭載された動力源(不図示)と接続される。動力源は、ディーゼルエンジンのようなエンジン及びモータの少なくとも一方を含む。船体100は、シャフト103を回転可能に支持する船尾管(ボス部)104を備える。動力源は、シャフト103を介してプロペラ101を回転させる。プロペラ101は、シャフト103の回転軸心AXを中心に回転する。プロペラ101が回転することにより、船舶50が航走する。
プロペラ101の回転により、船舶50は、船首側に前進する。前進する船舶50の進行方向に関して前方に船首が配置され、後方に船尾100Bが配置される。以下の説明において、前進する船舶50の進行方向に関して前方を単に前方と適宜称し、前進する船舶の進行方向に関して後方を単に後方と適宜称する。また、シャフト103の回転軸心AXと平行な方向を適宜、軸方向と称する。
ダクト装置1は、図1及び図2に示すように、プロペラ101の前方に配置されるダクト2と、このダクト2と船体100の少なくとも一部とを接続するステー3とを備えている。ダクト2は、プロペラ101の前方において、プロペラ101の回転軸心AXの周囲を囲むように配置される。本実施形態では、ダクト2は、円筒形状に形成されて船尾管104の一部を囲んで配置され、ステー3は、ダクト2と船尾管104とを連結する。
ダクト2は、前端部21と、この前端部21よりも後方に配置されてプロペラ101と対向する後端部22とを備える。前端部21は、流体(海水など)が流入する流入口4を規定し、後端部22は、流体が流出する流出口5を規定する。本実施形態では、ダクト2は、前端部21から後端部22に向けて、内径が漸次短くなるように傾斜する略円錐台の円筒形状を呈した筒状体として構成されており、流出口5は、流入口4よりも小さく形成されている。
また、ダクト2の断面は、翼型である。ダクト2の翼型は、流体との相互作用によって効率良く揚力を得られる外形を有する。ダクト2の翼型(断面形状)は、前端部21の輪郭を形成する前縁から後端部22の輪郭を形成する後縁に向かって徐々に細くなる形状である。本実施形態では、ダクト2の翼型の外面は、直線状、あるいは内面の凸度合いよりも小さい凸、あるいは凹である。ダクト2の翼型の内面は、内側(船尾管104側)に凸な曲面状である。
水上(海上)を船舶50が前進すると、水(海水)の少なくとも一部は、ダクト2の流入口4を通じてダクト2内に流入し、ダクト2の内周面(内面)に沿って流れる。ベルヌーイの定理により、前端部21におけるダクト2の内周面が負圧になり、揚力が発生する。揚力の軸方向の成分(ダクト2が発生する推力)によって、推力が発生する。また、ダクト2が発生する推力により、プロペラ101を動かす動力源の出力が抑制されるため、エネルギーの利用効率(燃料の利用効率)を高くすることができる。
本実施形態では、ダクト2は船尾管104の周囲を囲む円筒状に形成されているが、これに限るものではなく、筒状体の一部として、船尾管104(回転軸心AX)の周囲の少なくとも一部に配置されているのであれば、例えば、半円筒状に形成されて、船尾管104の上方に配置される構成としてもよい。また、本実施形態では、ダクト2の流入口4及び流出口5は、円形に形成されているが、所望の推力を発生するのであれば、楕円状の流入口4及び流出口5を有する楕円の筒状体とすることもできる。
本実施形態では、上述のように、ダクト2は、ステー3を介して、船尾管104に連結固定されている。ステー3は、図2に示すように、内端部3Aが船尾管104の上面に固定され、この上面から鉛直上方に延びている。ステー3の外端部3Bは、後述する角度調整機構10を介して、ダクト2の内周面に連結されている。
ステー3の断面は翼型を呈しており、ダクト2内の水(海水)の流れを阻害しないように形成されている。ステー3の断面形状は、翼型だけでなく、楕円型や半楕円型としてもよい。
このように、ステー3を介して船体100の船尾管104に連結されたダクト2は、少なくともダクト2(筒状体)の軸心SXとシャフト103の回転軸心AXとが平行となるように配置されている。本実施形態では、ダクト2は、プロペラ101のシャフト103と同心上、すなわち、ダクト2の軸心SXとシャフト103の回転軸心AXとが一致するように配置されている。本実施形態では、ダクト2の軸心SXとシャフト103の回転軸心AXとが平行、すなわち、軸心SXと回転軸心AXとのなす角が0(度)となる位置関係をダクト2の基準位置と称する。また、軸心SXと回転軸心AXとのなす角をダクト2の設置角と称する。
ところで、プロペラ101の前方にダクト装置1を配置しているため、ダクト2の内面に沿って流れる水流により、前方に向かう推力を発生させることができる。しかしながら、水中(海中)における水の流れ(潮の流れ)は複雑であり、海面からの深さによって流れの向きが変わることが知られている。更に、例えば、船舶50への積荷量などによって、船体100の沈み具合が変動するため、プロペラ101及びダクト装置1の位置も船体100と共に変動する。このため、水の流れの向きとダクト2の向き(設置角)との偏差が大きい場合には、所望の推力が得られないため十分な燃費低減効果が発揮できない上、ダクト2の負圧面にキャビテーションが発生するおそれがある。
このため、本構成では、ダクト装置1は、ダクト2の向き(設置角)を調整するための角度調整機構10を備えている。本実施形態では、図2に示すように、ダクト2とステー3との間に、ダクト2の向きを鉛直方向に沿った上下に調整する角度調整機構10を備えている。なお、ダクト2を流出口5側から見て、ダクト2の軸心SXが回転軸心AXよりも上方に延びるように設置角を調整することを上向きと称し、該軸心SXが回転軸心AXよりも下方に延びるように設置角を調整することを下向きと称する。
次に、角度調整機構10について説明する。図3は、第1実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す斜視図である。図2及び図3に示すように、ダクト2の上部には開口23が形成され、この開口23内にステー3の外端部3Bが貫通する。角度調整機構10は、ダクト2の上記した開口23内を水平方向(船体100の幅方向)に延在する主軸(支持部)24を備え、この主軸24は、ステー3の外端部3Bに設けられた貫通孔31を水平方向に貫通し、ダクト2を回転可能に支持する。
また、角度調整機構10は、ステー3の外端部3Bに、貫通孔31(主軸24)を中心とした同心円状に形成された複数の調整用孔(孔部)32と、これら調整用孔32の1つとダクト2に設けられた固定孔(固定孔部)25とを水平方向に貫通して該ダクト2を固定するボルト(補助軸)26とを備える。本実施形態では、複数の調整用孔(孔部)32とボルト(補助軸)26とを備えて固定部が構成される。調整用孔32は、所定間隔で複数(例えば5つ)形成されており、中央の調整用孔32を基準として、例えば、ダクト2の向き(設置角)を上下に±10度の範囲で調整可能となっている。なお、調整用孔32の数やピッチは適宜変更することが可能である。固定孔25は、主軸24の下方で該主軸24と平行に設けられ、主軸24を中心にダクト2を回転させた際に、調整用孔32のいずれかと連通可能な位置に形成されている。また、固定孔25の一端は、該ダクト2の外周面に形成された作業用開口部27内に露出し、作業用開口部27側からボルト26を挿入できる。固定孔25の他端に対向する開口23の壁面には、固定孔25を貫通したボルト26と係合するナット28が埋設されている。これにより、ボルト26はナット28と連結されることでナット28に固着され、該ダクト2を所望の位置で固定できる。
次に、ダクト装置1の動作について説明する。図4は、第1実施形態に係るダクト装置の動作の一例を示す図である。この図4において、破線で示すダクト2´は、主軸24を中心にダクトの向きを上向きに調整した状態を示し、この状態における軸心SX´を破線で示している。
船舶50の航行中に、例えば、ダクト2の上部の外周面が負圧となり、上部の外周面にキャビテーションが発生した場合、図4に示すように、ダクト2の流出口5が上向きとなるように、設置角θを所定角度(例えば5度)上げるように調整する。また、ダクト2の下部の外周面が負圧となり、下部の外周面にキャビテーションが発生した場合、ダクト2の流出口5が下向きとなるように、設置角θを所定角度(例えば5度)下げるように調整する。この調整角度は、キャビテーションの発生状況に応じて最適角度に調整する。
キャビテーションの発生の有無は、プロペラ騒音や振動などによって判断しても良いし、停泊した際に実際にダクト2の外周面を観察して、外周面にエロージョンが発生しているか否かで判断してもよい。さらに、後述するキャビテーションの発生の有無を判別する判別装置の判別結果に基づいて判断してもよい。
設置角θの調整は、航行中ではなく寄港した際に行われる。船舶50が停泊した状態(プロペラ101が停止した状態)で、作業員が海中に潜り、角度調整機構10のボルト26を一度、調整用孔32及び固定孔25から取り外す。そして、ダクト2を、主軸24を中心に所定角度回転させ、最適角度の調整用孔32及び固定孔25にボルト26を挿し込み、このボルト26をナット28に固定する。本構成では、水流に対するダクト2の向き(設置角θ)の最適化が図れることにより、プロペラ101に流入する水流の流入流速を均一化させることでき、プロペラ101の騒音や振動リスクを低減することができる。さらに、ダクト装置1の効果を最大限に発揮させることで、燃費低減効果の向上を図ることができる。また、本実施形態では、角度調整機構10は、ステー3の外端部3Bに、貫通孔31(主軸24)を中心とした同心円状に形成された複数の調整用孔(孔部)32と、これら調整用孔32の1つとダクト2に設けられた固定孔(固定孔部)25とを水平方向に貫通して該ダクト2を固定するボルト(補助軸)26とを備えるため、可動部分を1箇所とすることで構造を単純化することができ、ダクト装置1の構造の簡素化及び工作性の向上を図ることができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。図6は、第2実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す側面図である。図7は、第2実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す上面図である。第2実施形態に係るダクト装置1Aは、図5に示すように、ダクト2を支持する一対のステー3,3がそれぞれ水平方向(幅方向)に設けられている点、角度調整機構10Aが各ステー3の内端部3Aと船尾管104との間に配置されている点で第1実施形態と構成を異にする。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
一対のステー3,3は、それぞれ外端部3B,3Bがダクト2の内周面に固着され、船尾管104に向けて水平方向に延びている。本実施形態では、これらステー3,3は、図5に示すように、回転軸心AXと同じ高さ位置に、該回転軸心AXを挟んで設けられている。船尾管104は、ステー3,3の内端部3A,3Aと対向する位置にそれぞれ基台104A,104Aを備え、この基台104A,104Aにステー3,3の内端部3A,3Aが連結される。
角度調整機構10Aは、図6に示すように、ステー3の内端部3Aから基台104Aに向けて水平方向(船体100の幅方向)に突出する主軸131を備え、この主軸131は、基台104Aに設けられた支持穴104Bに挿入されて、ダクト2を回転可能に支持する。
また、角度調整機構10Aは、図7に示すように、基台104Aに、支持穴104B(主軸131)を中心とした同心円状に形成された複数の調整用孔(孔部)104Cと、これら調整用孔104Cの1つとステー3の内端部3Aに設けられた固定孔(固定孔部)132とを水平方向に貫通して該ダクト2を固定するボルト(補助軸)133とを備える。本実施形態では、複数の調整用孔(孔部)104Cとボルト(補助軸)133とを備えて固定部が構成される。調整用孔104Cは、所定間隔で複数(例えば7つ)形成されており、中央の調整用孔104Cを基準として、例えば、ダクト2の向き(設置角)を上下に±10度の範囲で調整可能となっている。なお、調整用孔104Cの数やピッチは適宜変更することが可能である。固定孔132は、主軸24と平行に設けられ、主軸24を中心にダクト2を回転させた際に、調整用孔104Cのいずれかと連通可能な位置に形成されている。また、固定孔132の一端は、該ステー3に形成された作業用開口部134内に露出し、作業用開口部134側からボルト133を挿入できる。調整用孔104Cを貫通したボルト133の先端にはナット135が連結されることにより、該ダクト2を所望の位置で固定できる。
図8は、第2実施形態に係るダクト装置の動作の一例を示す図である。この図8においても、破線で示すダクト2´は、主軸131を中心にダクトの向きを上向きに調整した状態を示し、この状態における軸心SX´を破線で示している。
船舶50の航行中に、例えば、ダクト2の上部の外周面が負圧となり、上部の外周面にキャビテーションが発生した場合、図8に示すように、ダクト2の流出口5が上向きとなるように、設置角θを所定角度(例えば5度)上げるように調整する。また、ダクト2の下部の外周面が負圧となり、下部の外周面にキャビテーションが発生した場合、ダクト2の流出口5が下向きとなるように、設置角θを所定角度(例えば5度)下げるように調整する。この調整角度は、キャビテーションの発生状況に応じて最適角度に調整する。
設置角θの調整は、航行中ではなく寄港した際に行われる。船舶50が停泊した状態(プロペラが停止した状態)で、作業員が海中に潜り、角度調整機構10Aのボルト133を一度、調整用孔104C及び固定孔132から取り外す。そして、ダクト2を、主軸131を中心に所定角度回転させ、最適角度の調整用孔104C及び固定孔132にボルト133を挿し込み、このボルト133をナット135に固定する。本実施形態では、角度調整機構10Aは、ダクト2から船尾管104に向けて水平方向に延びる一対のステー3の各内端部3Aと船尾管104との間に配置されているため、一対のステー3によりダクト2を支持することができ、支持強度の向上を図ることができる。本実施形態では、支持穴104B及び調整用孔104Cを基台104Aに設ける構成としているが、これら支持穴104B及び調整用孔104Cを船尾管104の外面に直接設けてもよい。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。図10は、第3実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す断面図である。この図10において、船尾管104内には角度調整機構10Bの各部が動作するための空隙の記載を省略している。第3実施形態に係るダクト装置1Bは、図9に示すように、ダクト2を支持する一対のステー3,3がそれぞれ水平方向(幅方向)に設けられている点、角度調整機構10Bが船尾管104の内部に配置されている点で第1実施形態と構成を異にする。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
一対のステー3,3は、それぞれ外端部3B,3Bがダクト2の内周面に固着され、船尾管104に向けて水平方向に延びている。本実施形態では、これらステー3,3は、図9に示すように、シャフト103よりも上方に設けられ、船尾管104に連結される。
角度調整機構10Bは、図10に示すように、一対のステー3の内端部3A,3A同士を連結する主軸(支持部)231を備える。この主軸231は、船尾管104内を水平方向(船体100の幅方向)に設けられた支持孔204Aを貫通し、ダクト2(図9)を回転可能に支持する。
この主軸231には、一対の回転板232が連結され、これら回転板232には、主軸231を中心とした同心円上に複数の調整用孔(孔部)233が形成される。回転板232は、船尾管104内に配置され、主軸231と共に回転する。また、角度調整機構10Bは、各調整用孔233の1つと船尾管104に設けられた固定孔(固定孔部)204Bとを水平方向に貫通して該ダクト2を固定するボルト(補助軸)234とを備える。本実施形態では、複数の調整用孔233とボルト234とを備えて固定部が構成される。調整用孔233は、所定間隔で複数形成されており、所定位置の調整用孔233を基準として、例えば、ダクト2の向き(設置角)を上下に±10度以上の範囲で調整可能となっている。なお、調整用孔233の数やピッチは適宜変更することが可能である。固定孔204Bは、支持孔204A(主軸231)の上方で該支持孔204Aと平行に設けられ、主軸231を中心にダクト2を回転させた際に、調整用孔233のいずれかと連通可能な位置に形成されている。また、固定孔204Bの両端は、それぞれ船尾管104の外面に形成された作業用開口部204C,204C内に露出する。一方の作業用開口部204C側からボルト234を挿入し、他方の作業用開口部204C側に突き出たボルト234の先端にナット235が連結されることにより、該ダクト2を所望の位置で固定できる。
また、本実施形態では、角度調整機構10Bは、一対の回転板232,232の間の主軸231に固定されるギア236と、このギア236に噛み合い主軸231を回転させるモータ(駆動部)237とを有する回転駆動部238を備える。この回転駆動部238は、制御部(不図示)に接続され、ボルト234を外した状態で、制御部の指示に基づき、ダクト2を回転させることができる。
図11は、第3実施形態に係るダクト装置の動作の一例を示す図である。この図11においても、破線で示すダクト2´は、主軸231を中心にダクトの向きを上向きに調整した状態を示し、この状態における軸心SX´を破線で示している。
船舶50の航行中に、例えば、ダクト2の上部の外周面が負圧となり、上部の外周面にキャビテーションが発生した場合、図11に示すように、ダクト2の流出口5が上向きとなるように、設置角θを所定角度(例えば5度)上げるように調整する。また、ダクト2の下部の外周面が負圧となり、下部の外周面にキャビテーションが発生した場合、ダクト2の流出口5が下向きとなるように、設置角θを所定角度(例えば5度)下げるように調整する。この調整角度は、キャビテーションの発生状況に応じて最適角度に調整する。
設置角θの調整は、航行中ではなく寄港した際に行われる。船舶50が停泊した状態(プロペラが停止した状態)で、作業員が海中に潜り、角度調整機構10Bのボルト234を一度、調整用孔233及び固定孔204Bから取り外す。そして、ダクト2を、主軸231を中心に所定角度回転させ、最適角度の調整用孔233及び固定孔204Bにボルト234を挿し込み、このボルト234をナット235に固定する。本実施形態では、角度調整機構10Bは、船尾管104内に配置されるため、角度調整機構10Bの各部が水(海水)に晒されることを防止でき、メンテナンス性の向上を図ることができる。
<第4実施形態>
図12は、第4実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。図13は、第4実施形態に係るダクト装置の角度調整機構の一例を模式的に示す断面図である。この図13において、船尾管104内には角度調整機構10Cの各部が動作するための空隙の記載を省略している。第4実施形態に係るダクト装置1Cは、図12に示すように、ダクト2を支持する一対のステー3,3がそれぞれ水平方向(幅方向)に設けられている点、角度調整機構10Cが船尾管104の内部に配置されている点で第1実施形態と構成を異にする。第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
一対のステー3,3は、それぞれ外端部3B,3Bがダクト2の内周面に固着され、船尾管104に向けて水平方向に延びている。本実施形態では、これらステー3,3は、図12に示すように、回転軸心AXと同じ高さ位置に、該回転軸心AXを挟んで設けられ、船尾管104に連結される。
角度調整機構10Cは、図13に示すように、一対のステー3の内端部3Aからそれぞれ船尾管104に向けて水平方向に突出する主軸331を備え、この主軸331は船尾管104の外面に設けられた支持穴304Aに挿入されて、ダクト2(図12)を回転可能に支持する。
この主軸331には、それぞれ回転板332が連結され、これら回転板332には、主軸331を中心とした同心円上に複数の調整用孔(孔部)333が形成される。回転板332は、船尾管104内に配置され、主軸331と共に回転する。また、角度調整機構10Cは、各調整用孔333の1つと船尾管104に設けられた固定孔(固定孔部)304Bとを水平方向に貫通して該ダクト2を固定する1本のボルト(補助軸)334とを備える。本実施形態では、複数の調整用孔333とボルト334とを備えて固定部が構成される。調整用孔333は、所定間隔で複数形成されており、所定位置の調整用孔333を基準として、例えば、ダクト2の向き(設置角)を上下に±10度以上の範囲で調整可能となっている。本実施形態では、一対の回転板332の調整用孔333を1本のボルト334で貫通する構成としているが、回転板332の調整用孔333をそれぞれ別個のボルト334で貫通して固定してもよい。なお、調整用孔333の数やピッチは適宜変更することが可能である。固定孔304Bは、支持穴304A(主軸331)の上方で該支持穴304Aと平行に設けられ、主軸331を中心にダクト2を回転させた際に、調整用孔333のいずれかと連通可能な位置に形成されている。また、固定孔304Bの両端は、それぞれ船尾管104の外面に形成された作業用開口部304C,304C内に露出する。一方の作業用開口部304C側からボルト334を挿入し、他方の作業用開口部204C側に突き出たボルト334の先端にナット335を連結されることにより、該ダクト2を所望の位置で固定できる。
また、本実施形態では、角度調整機構10Cは、シャフト103を挟んで、主軸331に固定されるギア336と、このギア336に噛み合い主軸331を回転させるモータ(駆動部)337とを有する回転駆動部338を備える。この回転駆動部338は、制御部(不図示)に接続され、ボルト334を外した状態で、制御部の指示に基づき、ダクト2を回転させることができる。
図14は、第4実施形態に係るダクト装置の動作の一例を示す図である。この図14においても、破線で示すダクト2´は、主軸331を中心にダクトの向きを上向きに調整した状態を示し、この状態における軸心SX´を破線で示している。
船舶50の航行中に、例えば、ダクト2の上部の外周面が負圧となり、上部の外周面にキャビテーションが発生した場合、図14に示すように、ダクト2の流出口5が上向きとなるように、設置角θを所定角度(例えば5度)上げるように調整する。また、ダクト2の下部の外周面が負圧となり、下部の外周面にキャビテーションが発生した場合、ダクト2の流出口5が下向きとなるように、設置角θを所定角度(例えば5度)下げるように調整する。この調整角度は、キャビテーションの発生状況に応じて最適角度に調整する。
設置角θの調整は、航行中ではなく寄港した際に行われる。船舶50が停泊した状態(プロペラが停止した状態)で、作業員が海中に潜り、角度調整機構10Cのボルト334を一度、調整用孔333及び固定孔304Bから取り外す。そして、ダクト2を、主軸331を中心に所定角度回転させ、最適角度の調整用孔333及び固定孔304Bにボルト334を挿し込み、このボルト334をナット335に固定する。本実施形態では、角度調整機構10Cは、船尾管104内に配置されるため、角度調整機構10Cの各部が水(海水)に晒されること防止でき、メンテナンス性の向上を図ることができる。また、本実施形態では、角度調整機構10Cは、シャフト103を挟んで配置しているため、第3実施形態に比べて、角度調整機構10Cを配置する際の制約が緩和され、角度調整機構10Cの癖の自由度が向上する。
<第5実施形態>
図15は、第5実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す正面図である。図16は、第5実施形態に係るダクト装置の一例を模式的に示す側断面図である。第5実施形態に係るダクト装置1Dは、ダクト2の向き(設置角)を水平方向(船体の幅方向)に沿った左右に調整するものであり、例えば、2つのプロペラが並設される2軸船に用いられる。この場合、ダクト2を流出口5側から見て、ダクト2の軸心SXが回転軸心AXよりも右方に延びるように設置角を調整することを右向きと称し、該軸心SXが回転軸心AXよりも左方に延びるように設置角を調整することを左向きと称する。本実施形態では、第2実施形態で説明した角度調整機構10Aを水平方向ではなく、鉛直方向に設けることによりダクト2の向きを左右に調整することを実現している。第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
ダクト装置1Dでは、図15に示すように、ステー3の外端部3Bがダクト2の内周面に固着され、船尾管104に向けて鉛直方向に延びている。本実施形態では、ステー3は、回転軸心AXの上方に、鉛直上方に延在する。船尾管104は、ステー3の内端部3Aと対向する位置に基台104Aを備え、この基台104Aにステー3の内端部3Aが連結されている。そして、基台104Aとステー3の内端部3Aとの間に上記した角度調整機構10Aが設けられている。
船舶50の航行中に、例えば、ダクト2の右部の外周面が負圧となり、右部の外周面にキャビテーションが発生した場合、ダクト2の流出口5が右向きとなるように、設置角を所定角度(例えば5度)に調整する。また、ダクト2の左部の外周面が負圧となり、左部の外周面にキャビテーションが発生した場合、ダクト2の流出口5が左向きとなるように、設置角を所定角度(例えば5度)に調整する。この調整角度は、キャビテーションの発生状況に応じて最適角度に調整する。
設置角θの調整は、航行中ではなく寄港した際に行われる。船舶50が停泊した状態(プロペラが停止した状態)で、作業員が海中に潜り、角度調整機構10Aのボルト133を一度、調整用孔104C及び固定孔132から取り外す。そして、ダクト2を、主軸131を中心に所定角度回転させ、最適角度の調整用孔104C及び固定孔132にボルト133を挿し込み、このボルト133をナット135に固定する。本実施形態では、角度調整機構10Aは、ダクト2から船尾管104に向けて鉛直方向に延びるステー3の内端部3Aと船尾管104との間に配置されているため、ダクト2の向きを簡単に左右に調整することができる。本実施形態では、支持穴104B及び調整用孔104Cを基台104Aに設ける構成としているが、これら支持穴104B及び調整用孔104Cを船尾管104の外面に直接設けてもよい。また、例えば、本実施形態の角度調整機構10Aと第1実施形態の角度調整機構10とを組み合わせることにより、ダクト2の向きを上下及び左右に調整可能な構成としてもよい。
<第6実施形態>
上記した第1実施形態から第5実施形態では、ダクト2にキャビテーションが発生したか否かは、停泊した際に実際にダクト2を観察して行うため、キャビテーションがどの部分にどの程度発生しているかをリアルタイムで判断することは難しかった。このため、第6実施形態では、キャビテーションの発生を容易に判別できるダクト装置について説明する。図17は、第6実施形態に係るダクト装置の構成を模式的に示した図である。このダクト装置では、上記した第1実施形態から第5実施形態で説明した角度調整機構のいずれを備えた構成としてもよい。
ダクト装置1Eは、船体100の船尾100Bに、ダクト2の上部及び下部を撮像するための防水カメラ(撮像部)60と、この防水カメラ60の画像情報を取得する制御部61とを備える。制御部61は、防水カメラ60が撮像した画像情報を画像処理して、所定時間内に発生しているキャビテーション(泡)の量を数値化する。そして、この数値が所定の基準値を超えた場合に、キャビテーションが発生している旨を発報する。この制御部61は、例えば、撮像画像を表示するモニタ装置と一緒に操舵室に配置される。キャビテーションの発報により、作業員がモニタ装置の画像からダクト2の向きをどのように調整するかを容易に判断することができる。
<第7実施形態>
図18は、第7実施形態に係るダクト装置の構成を模式的に示した図である。このダクト装置においても、上記した第1実施形態から第5実施形態で説明した角度調整機構のいずれを備えた構成としてもよい。ダクト装置1Fは、ダクト2に内面及び外面に配置された複数の圧力センサ(圧力検知部)70と、この圧力センサ70の検知結果を取得する制御部71とを備える。制御部71は、圧力センサ70が配置されている位置を記憶しており、取得した圧力情報と位置情報とを紐づけて記憶する。そして、所定基準値よりも低い圧力が所定時間連続で検知された場合には、その部分でキャビテーションが発生しているものとしてその旨を発報する。この制御部71は、例えば、撮像画像を表示するモニタ装置と一緒に操舵室に配置される。キャビテーションの発報により、作業員がモニタ装置の画像からダクト2の向きをどのように調整するかを容易に判断することができる。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F ダクト装置
2、2´ ダクト
3 ステー
3A 内端部
3B 外端部
4 流入口
5 流出口
10、10A、10B、10C 角度調整機構
24、131、231、331 主軸(支持部)
25、132、204B、304B 固定孔(固定孔部)
26、133、234,334 ボルト(補助軸、固定部)
27、134、204C、304C 作業用開口部
28、135、235、335 ナット
31 貫通孔
32、104C、233、333 調整用孔(孔部、固定部)
50 船舶
60 防水カメラ(撮像部)
61、71 制御部
70 圧力センサ(圧力検知部)
100 船体
100B 船尾
101 プロペラ
103 シャフト
104 船尾管(ボス部)
104A 基台
232、332 回転板
236、336 ギア
238、338 回転駆動部
AX 回転軸心
SX、SX´ 軸心

Claims (9)

  1. 船体の船尾に設けられたプロペラの前方において前記プロペラのシャフトを支持するボス部の周囲に配置され、少なくとも筒状体の一部を有するダクトと、
    前記ボス部から延びて前記ダクトを支持するステーと、
    前記ステーと前記ダクトとの間、前記ステーと前記ボス部との間、もしくは、前記ボス部内に設けられ、前記シャフトの回転軸心と前記筒状体の軸心とがなす角度を調整可能な角度調整機構と、を備え
    前記角度調整機構は、前記ダクトと前記ボス部とを相対的に回転可能な状態で支持し、かつ、前記ダクトと前記ボス部との相対的な回転の回転軸となる支持部と、前記ダクトを相対的に回転した状態で固定する固定部と、を備え、
    前記支持部は、前記ボス部から鉛直方向に延びる前記ステーの外端部を水平方向に貫通して前記ダクトを回転可能に支持する主軸であり、前記固定部は、前記ステーの外端部に前記主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つと前記ダクトの固定孔部とを前記水平方向に貫通して該ダクトを固定する補助軸と、を備えることを特徴するダクト装置。
  2. 船体の船尾に設けられたプロペラの前方において前記プロペラのシャフトを支持するボス部の周囲に配置され、少なくとも筒状体の一部を有するダクトと、
    前記ボス部から延びて前記ダクトを支持するステーと、
    前記ステーと前記ダクトとの間、前記ステーと前記ボス部との間、もしくは、前記ボス部内に設けられ、前記シャフトの回転軸心と前記筒状体の軸心とがなす角度を調整可能な角度調整機構と、を備え、
    前記角度調整機構は、前記ダクトと前記ボス部とを相対的に回転可能な状態で支持し、かつ、前記ダクトと前記ボス部との相対的な回転の回転軸となる支持部と、前記ダクトを相対的に回転した状態で固定する固定部と、を備え、
    前記支持部は、前記ダクトから前記ボス部に向けて水平方向に延びる一対の前記ステーの内端部からそれぞれ前記水平方向に突出し、前記ボス部に設けられた支持穴に挿入されて前記ステーを回転可能に支持する主軸であり、前記固定部は、前記ボス部に前記主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つと前記ステーの固定孔部とを前記水平方向に貫通して該ステーを固定する補助軸と、を備えることを特徴するダクト装置。
  3. 船体の船尾に設けられたプロペラの前方において前記プロペラのシャフトを支持するボス部の周囲に配置され、少なくとも筒状体の一部を有するダクトと、
    前記ボス部から延びて前記ダクトを支持するステーと、
    前記ステーと前記ダクトとの間、前記ステーと前記ボス部との間、もしくは、前記ボス部内に設けられ、前記シャフトの回転軸心と前記筒状体の軸心とがなす角度を調整可能な角度調整機構と、を備え、
    前記角度調整機構は、前記ダクトと前記ボス部とを相対的に回転可能な状態で支持し、かつ、前記ダクトと前記ボス部との相対的な回転の回転軸となる支持部と、前記ダクトを相対的に回転した状態で固定する固定部と、を備え、
    前記支持部は、前記ダクトから前記ボス部に向けて水平方向に延びる一対の前記ステーの内端部同士を連結し、前記ボス部を前記水平方向に貫通して前記ステーを回転可能に支持する主軸であり、前記固定部は、前記ボス部内に配置されて前記主軸と共に回転する回転板に前記主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つと前記ボス部の固定孔部とを前記水平方向に貫通して該ステーを固定する補助軸と、を備えることを特徴するダクト装置。
  4. 船体の船尾に設けられたプロペラの前方において前記プロペラのシャフトを支持するボス部の周囲に配置され、少なくとも筒状体の一部を有するダクトと、
    前記ボス部から延びて前記ダクトを支持するステーと、
    前記ステーと前記ダクトとの間、前記ステーと前記ボス部との間、もしくは、前記ボス部内に設けられ、前記シャフトの回転軸心と前記筒状体の軸心とがなす角度を調整可能な角度調整機構と、を備え、
    前記角度調整機構は、前記ダクトと前記ボス部とを相対的に回転可能な状態で支持し、かつ、前記ダクトと前記ボス部との相対的な回転の回転軸となる支持部と、前記ダクトを相対的に回転した状態で固定する固定部と、を備え、
    前記支持部は、前記ダクトから前記ボス部に向けて水平方向に延びる一対の前記ステーの内端部からそれぞれ前記水平方向に突出し、前記ボス部に設けられた支持穴に挿入されて前記ステーを回転可能に支持する主軸であり、前記固定部は、前記ボス部内に回転軸心を挟んで配置されて前記主軸と共に回転する回転板に前記主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つと前記ボス部の固定孔部とを前記水平方向に貫通して該ステーを固定する補助軸と、を備えることを特徴するダクト装置。
  5. 前記ボス部内に前記主軸を回転させる回転駆動部を備えることを特徴とする請求項またはに記載のダクト装置。
  6. 船体の船尾に設けられたプロペラの前方において前記プロペラのシャフトを支持するボス部の周囲に配置され、少なくとも筒状体の一部を有するダクトと、
    前記ボス部から延びて前記ダクトを支持するステーと、
    前記ステーと前記ダクトとの間、前記ステーと前記ボス部との間、もしくは、前記ボス部内に設けられ、前記シャフトの回転軸心と前記筒状体の軸心とがなす角度を調整可能な角度調整機構と、を備え、
    前記角度調整機構は、前記ダクトと前記ボス部とを相対的に回転可能な状態で支持し、かつ、前記ダクトと前記ボス部との相対的な回転の回転軸となる支持部と、前記ダクトを相対的に回転した状態で固定する固定部と、を備え、
    前記支持部は、前記ダクトから前記ボス部に向けて鉛直方向に延びる前記ステーの内端部から前記鉛直方向に突出し、前記ボス部に設けられた支持穴に挿入されて前記ステーを回転可能に支持する主軸であり、前記固定部は、前記ボス部に前記主軸を中心とした同心円上に並設された複数の孔部と、これらの孔部の1つと前記ステーの固定孔部とを前記鉛直方向に貫通して該ステーを固定する補助軸と、を備えることを特徴するダクト装置。
  7. 前記角度調整機構は、前記ダクトの内面及び外面を撮像する撮像部を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のダクト装置。
  8. 前記角度調整機構は、前記ダクトの内面及び外面に生じる圧力を検出する圧力検出部を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のダクト装置。
  9. 船体と、
    前記船体の船尾に配置されたプロペラと、
    前記船尾のプロペラの前方に配置された請求項1からのいずれか一項に記載のダクト装置と、
    を備えることを特徴とする船舶。
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