JP6757439B2 - ビールテイスト発酵飲料及びその製造方法 - Google Patents
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Description
具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
〔1〕煮沸釜から、煮沸後の穀物溶液をワールプールに移送する工程と、
前記移送する工程の完了後、前記穀物溶液にホップを投入する工程と、
前記投入する工程の後に、前記穀物溶液を、70分以上、静置する工程と、
前記静置する工程の後に、前記穀物溶液を冷却する工程と、
前記冷却する工程の後に、前記穀物溶液を発酵させる工程と、
を備える
ビールテイスト発酵飲料の製造方法。
〔2〕煮沸釜から、煮沸後の穀物溶液をワールプールに移送する工程と、
前記穀物溶液とは別に用意された液中に、ホップを投入する工程と、
前記投入する工程の後に、前記ホップが投入された液を、70分以上、静置する工程と、
前記静置する工程により得られた液を、前記ワールプール中の穀物溶液に混合する工程と、
前記混合する工程の後に、前記穀物溶液を冷却する工程と、
前記冷却する工程の後に、前記穀物溶液を発酵させる工程と、
を備える
ビールテイスト発酵飲料の製造方法。
〔3〕前記〔1〕または〔2〕に記載された製造方法であって、
前記静置する工程は、80℃以上、100℃以下の温度で静置する工程を含む、
製造方法。
〔4〕前記〔1〕乃至〔3〕のいずれかに記載された製造方法であって、
前記静置する工程は、180分以下の時間で実施される
製造方法。
〔5〕前記〔1〕乃至〔4〕のいずれかに記載された製造方法であって、
前記穀物溶液は、麦芽を含んでいる
製造方法。
〔6〕前記〔1〕乃至〔5〕のいずれかに記載された製造方法であって、
前記ホップを投入する工程は、前記ビールテイスト発酵飲料の苦味価が30B.U以上になるような量で、ホップを投入する工程を含んでいる
製造方法。
〔7〕前記〔6〕に記載された製造方法であって、
前記ホップを投入する工程は、前記ビールテイスト発酵飲料のリナロール濃度が58ppb以上になるような量で、ホップを投入する工程を含んでいる
製造方法。
〔8〕前記〔6〕又は〔7〕に記載された製造方法であって、
前記ホップを投入する工程は、前記ビールテイスト発酵飲料のミルセン濃度が10ppb以上になるような量で、ホップを投入する工程を含んでいる
製造方法。
〔9〕苦味価が30B.U以上であり、
リナロール濃度が58ppb以上であり、
ミルセン濃度が10ppb以上である
ビールテイスト発酵飲料。
本発明によれば、ホップの投入後、静置用液を70分以上静置することにより、ホップ香全体の強度を増強することができる。特に、ホップ由来の「スパイシー」香を増大させることができる。
以下に、本発明の実施態様について説明する。
図1は、本実施態様に係るビールテイスト発酵飲料の製造方法を示すフローチャートである。図1に示されるように、本実施態様に係るビールテイスト発酵飲料の製造方法は、初期穀物溶液を調製し、煮沸する工程(工程S1)、煮沸後の穀物溶液にホップを投入する工程(工程S2)、ホップの投入後、70分以上、穀物溶液を静置する工程(工程S3)、静置後の穀物溶液を冷却する工程(工程S4)及び、冷却後の穀物溶液を発酵させる工程(工程S5)を含んでいる。各工程について以下に詳述する。
1−1:初期穀物溶液の調製
まず、初期穀物溶液を調製する。初期穀物溶液は、単糖、二糖、及び三糖以上の糖類を含む水溶液である。初期穀物溶液は、例えば、デンプン質を含む穀物を加水分解することにより、得ることができる。ただし、植物性タンパク質分解物(大豆タンパク質分解物、エンドウタンパク質分解物など)を糖類と共に水に添加することにより、初期穀物溶液を調製することも可能である。
デンプン質を含む穀物としては、麦芽及びその抽出物が好ましく用いられる。但し、麦芽以外にも米、コーンスターチ等の他の材料を用いることも可能である。
水以外の原料の総量に占める麦芽の使用量は、最終製品に求められる性能や品質に応じて、適宜調整される。
初期穀物溶液中の単糖の含有量を、マルトース、グルコース、フルクトース等の糖類を添加することにより調整してもよい。初期穀物溶液中の単糖の含有率は、30質量%以上95質量%以下であることが好ましく、35質量%以上95質量%以下であることがより好ましく、50質量%以上95質量%以下であることが更に好ましく、60質量%以上90質量%以下であることが特に好ましい。初期穀物溶液中の単糖含有量を調整することにより、穀物香に寄与する香気成分の生成量がより増大し、穀物香がより向上した飲料を製造することができる。
アミノ酸の添加量は、通常、2mg/100mL以上300mg/100mL以下であることが好ましく、2mg/100mL以上50mg/100mL以下であることが更に好ましい。アミノ酸の添加量を上記の範囲内とすることにより、飲料中の穀物香に寄与する香味成分の含有量を効果的に高めることができる。更に、アミノ酸として、システィン、メチオニン、プロリン、及びトリプトファンからなる群から選ばれる少なくとも一種を用いる場合、その添加量は、それぞれ、2mg/100mL以上20mg/100mL以下、2mg/100mL以上10mg/100mL以下、10mg/100mL以上300mg/100mL以下、及び10mg/100mL以上50mg/100mL以下であることが好ましい。上記各アミノ酸を、上記の含有量で添加することにより、穀物香に寄与する香気成分の含有量を効果的に高めることができるとともに、飲料に、より良好な穀物香を付与することができる。
次いで、調製された初期穀物溶液を煮沸釜と呼ばれる容器中で煮沸し、煮沸後穀物溶液を得る。本工程を煮沸工程とよぶ。煮沸中に、ホップを添加してもよい。ホップは、煮沸開始時から煮沸終了時の任意の段階で加えることができる。また、煮沸時間は、特に限定されるものではなく、発泡性飲料の通常の煮沸時間を採用すればよい。
続いて、得られた煮沸後穀物溶液を、ワールプールと呼ばれる沈殿槽に移し静置させる。ワールプール中で穀物溶液を静置する工程を、ワールプール静置工程と呼ぶ。移送完了後、ホップを穀物溶液に投入する。
煮沸時にホップを投入した場合、そのホップからは、ミルセン(Myrcene)及びリナロール(Linalool)等の香気成分が抽出される。しかしながら、これら香気成分の多くは、煮沸によって蒸散してしまい、液中に残らない。これに対し、ワールプール静置工程中でホップを投入することで、蒸散させること無く、ホップから香気成分を抽出することができる。
最終的に得られるビールテイスト発酵飲料の苦味価が30B.U以上となるよう、ホップ由来のα酸の添加量とホップの添加量を調整することが好ましい。また、本工程におけるホップの投入量は、0.1g/L〜10g/Lであることが好ましく、0.5g/L〜5g/Lであることがより好ましい。
また、煮沸時にもホップが投入される場合、煮沸時に投入されるホップ由来のα酸量(A)とワールプール静置工程で投入されるホップ由来のα酸量(B)との比(A:B)を、20:1〜1:15になるよう、ホップ投入量を調整することが好ましく、2:1〜1:8になるようホップ投入量を調整することがより好ましい。
ホップの投入後、穀物溶液を、70分以上、ワールプール中で静置させ、熱凝固物を沈殿除去する。本来、ワールプール静置工程は、煮沸時に生じた熱凝固物を沈殿させ、除去するために行われる。熱凝固物を除去する観点からは、静置時間は20〜40分程度であればよい。しかしながら、ホップ投入後、70分以上静置することにより、ホップの香気成分の抽出量を顕著に高めることができる。
尚、ホップ投入後の静置時間は、180分以下であることが好ましい。また、より好ましくは、ホップ投入後の静置時間は、70分以上、180分以下である。ホップ投入後の静置時間が短すぎる場合、ホップの香気成分の抽出量が不十分になる。一方、ホップ投入後の静置時間が長すぎる場合、原料中のアミノ酸や脂肪酸由来のアルデヒドが発生しやすくなり、ビールテイスト発酵飲料の品質が劣化しやすくなる。
また、静置時における穀物溶液の液温は、70℃以上100℃以下であることが好ましく、80℃以上100℃以下であることがより好ましい。液温が低すぎる場合、ホップから香気成分が十分に抽出されにくくなる。一方、液温が高すぎる場合、抽出された香気成分が蒸散してしまいやすくなる。
次いで、静置後の穀物溶液を、熱交換器(プレートクーラーなど)により適切な温度に冷却する。冷却は、例えば、50〜110分をかけて実施される。冷却した発酵用穀物溶液に酵母を接種し、発酵させる。次いで、必要に応じて発酵後の液を熟成させ、ろ過により酵母の菌体やタンパク質を除去する。これにより、ビールテイスト発酵飲料が得られる。
酵母を用いて発酵用穀物溶液を発酵させる際の発酵条件は、発泡性飲料等の製造にあたって通常用いられる発酵条件を採用すればよい。例えば、2℃以上20℃以下の温度で、1日以上10日以下発酵させることができる。
続いて、第2の実施態様について説明する。図2は、第2の実施態様に係るビールテイスト発酵飲料の製造方法を概略的に示すフローチャートである。
図2に示されるように、第1の実施態様と同様に、初期穀物溶液を調製し、煮沸する。本工程を煮沸工程とよぶ。これにより、煮沸後穀物溶液が得られる(工程S11)。
次いで、煮沸後穀物溶液をワールプールと呼ばれる沈殿槽に移し静置させる。本工程をワールプール静置工程とよぶ。(工程S12)。但し、第1の実施態様における工程S2及びS3とは異なり、必ずしもワールプール静置工程中でホップが穀物溶液に投入される必要は無い。また、静置条件(時間及び温度など)は、煮沸時に生じた熱凝固物を沈殿除去できるような条件であればよく、必ずしも70分以上、静置する必要は無い。
一方で、煮沸後穀物溶液とは別に、液(例えば水)を用意し、液にホップを投入する(工程S13)。この際、第1の実施態様と同様、最終的に得られるビールテイスト発酵飲料の苦味価が30B.U以上となるよう、ホップ由来のα酸の添加量とホップの添加量を調整することが好ましい。ホップの投入後、液を、70分以上、静置させる。これにより、静置後液が得られる(工程S14)。工程S14における静置条件(温度、時間など)としては、第1の実施態様における工程S3と同様の条件を用いることができる。
その後、ワールプール中の穀物溶液に、工程S14で得られた静置後液を混合する(工程S15)。混合後の穀物溶液は、第1の実施態様と同様に冷却(工程S16)及び発酵(工程S17)させられ、ビールテイスト発酵飲料が得られる。
以下、本発明をより詳細に説明するため、本発明者らにより行われた実施例について説明する。
[実施例1]
約50℃の温水3000Lに、粉砕麦芽556kgを投入し、混合・攪拌した。そして、50〜70℃に段階的に昇温させることにより、麦芽中のデンプンを糖化させ、濾過し、初期穀物溶液を調製した。得られた初期穀物溶液を煮沸釜に移し、70分間、煮沸した。なお、煮沸開始時に、ホップ由来のα酸が88g添加されるよう、ホップとしてハラタウトラディション種を約1300g投入した。
次いで、煮沸後の穀物溶液をワールプールに移し、ワールプール静置工程の開始時に、ホップ由来のα酸が433g添加されるよう、ホップとしてチェコザーツ種を約9000g投入した。ホップ投入後、ワールプールにおいて、120分間、静置した。なお、ホップ投入開始時における液温は、約96℃であった。また、120分間静置した後の液温は、86.9℃であった。静置後の液を約5℃〜10℃に冷却した。その後、所定量の酵母を添加し、12℃で7日間、発酵させた(主発酵)。主発酵後、約10℃で、10日間熟成させた。熟成後、−0.5℃に冷却し、発酵後の液を安定化させた。安定化後、珪藻土ろ過により、酵母を取り除き、実施例1に係るビールテイスト発酵飲料を得た。
[実施例2]
実施例1と同様の条件を用いて、実施例2に係るビールテイスト発酵飲料を得た。但し、ワールプールにおけるホップ投入後の静置時間を、180分に変更した。
[比較例1]
実施例1と同様の条件を用いて、比較例1に係るビールテイスト発酵飲料を得た。但し、ワールプールにおけるホップ投入後の静置時間を、20分に変更した。
[比較例2]
実施例1と同様の条件を用いて、比較例2に係るビールテイスト発酵飲料を得た。但し、ワールプールにおけるホップ投入後の静置時間を、60分に変更した。
各実施例及び各比較例のビールテイスト発酵飲料について、複数名のパネリストの官能評価により、フローラルな香気、生ホップ的香気、グリーンな香気、マスカット様香気、柑橘様香気、及びスパイシーさを評価した。各項目について、0、1、2、3の4段階で評価を行い、平均値を結果とした。なお、値が大きいほど、香気の強度が強いことを示す。また、フローラルな香気、生ホップ的香気、グリーンな香気、マスカット様香気、柑橘様香気、及びスパイシーさの平均値を、全体強度として求めた。
官能評価の結果を、図3に示す。
図3に示されるように、比較例1、2と比較して、実施例2及び3においては、香気が顕著に増加した。特に、スパイシーな香りが増加していることが確認された。すなわち、ホップ投入後、70分以上、液を静置することにより、ビールテイスト発酵飲料の香気を著しく高めることができることが、判った。
また、各実施例及び各比較例について、ワールプール静置後の液の苦味価(B.U)、色度(°EBC)を測定した。また、主発酵後の液について、苦味価(B.U)を測定した。更に、ビールテイスト発酵飲料(製品)について、オリジナルエキス、pH、苦味価(B.U)、泡持ちNIBEM値、及びホップ香気成分濃度を測定した。ホップ香気成分については、ミルセン(Myrcene)、リナロール(Linalool)、シトロネロール(Citronellol)及びゲラニオール(Geraniol)の濃度を測定した。各パラメータの測定方法は、以下の通りである。
各試料10gに、1mlの3N塩酸を加えた後、20mlのイソオクタンを加え、振とうし、静置した。この溶液を、試料からなる水溶層とイソクタンから成る有機溶媒層の2層に分離し、イソオクタン有機溶媒層から10mlを採取した。採取したイソオクタン有機溶媒について、波長275nmの吸光度を測定し、その値に50を乗じて、苦味価(B.U)を求めた。
[色度とオリジナルエキスの測定]
Anton Parr社製の密度・比重測定モジュールDMA4500Mを用いて、色度及びオリジナルエキスを測定した。
[香気成分の測定]
攪拌枝吸着抽出法(SBSE法:Stir Bar Sorptive Extraction)を用いて、各ホップ香気成分の濃度を測定した。詳細には、最終製品であるビールテイスト発酵飲料に、内部標準としてβダマスコンを0.1ppbになるように添加した。試料を5倍希釈し、希釈サンプル20mlを30ml容バイアルに採取した。47μlのPDMS(ポリジメチルシロキサン)でコーティングした攪拌枝(長さ=20mm;Twister(商品名);Gerstel社製,Germany)をバイアルに入れ、蓋を締め、40℃で2時間攪拌し、攪拌枝にホップ香気成分を吸着させた。攪拌枝をバイアルから取り出し、水滴を完全に除去後、加熱脱着ユニット(Thermal desorption unit(TDU);Gerstel社製)とプログラマブル温度−蒸発インレット(Programmable temperature−vaporization inlet;CIS4;Gerstel社製)を装備したGC−MSに挿入した。
GC−MS条件は、以下の通りである。
ガスクロマトグラフ:アジレント・テクノロジー社製6890
検出器:MSD5973N四重極マススペクトル(Agilent Technologies社製)
カラム:DB−WAX capillary column(長さ:60m、内径:0.25mm、膜厚:0.25μm、Agilent Technologies社製)
注入口:250℃ パルス化スプリットレスインジェクションモード(pulsed splitless injection mode)
注入量:1μL
キャリアガス:ヘリウム(1ml/min).
カラム温度設定:40℃(5分保持)−(3℃/min)−240℃(20分)
質量−電荷比(mass−to−charge ratio):30〜350(m/z),
イオン化条件:70eV、シングルイオン−モニタリングモード(single ion−monitoring(SIM) mode)
定量:それぞれの香気成分のピークエリア面積と内部標準品のピークエリア面積との比較によって行った。
[泡持ちNIBEM]
haffmans社の測定機を用いて、泡持ちNIBEMを測定した。ビールテイスト発酵飲料をビール瓶に充填し、20℃に保温し、炭酸ガスを吹き込み、瓶中の飲料を炭酸ガス圧力で押し出し、専用グラスに泡で満たした状態で、グラスの上縁まで注入した。泡の崩壊によって、泡表面が、グラスの上縁から10mmの面を起点として30mm降下する時間を、電極棒式のセンサーにより自動測定した。
また、実施例1及び2の色度は、比較例1及び2と同程度であった。すなわち、ホップ添加後の静置時間を70分以上とすることにより、色度をさほど高めることなく、ビールテイスト発酵飲料の苦味及び香気を著しく増強できることが判った。
加えて、実施例1及び2のオリジナルエキス、pH及び泡持ちNIBEMも、比較例1及び2と同程度であった。しかしながら、本発明によれば、ホップ添加後の静置時間を70分以上とすることにより、オリジナルエキス、pH及び泡持ちNIBEMの値をほとんど変化させること無く、苦味及び香気を増強できることが判った。苦味が高くなることにより、ビール本来の飲み応えが増す。
続いて、より詳細に静置時間と香気成分濃度との関係を調べるため、以下の実験を行った。
実施例1と同様の条件を用いて、煮沸後の穀物溶液を得た。但し、ホップ投入後、ワールプールにおいて120分間静置させる間、静置10分時、静置30分時、静置50分時、静置70分時、静置90分時、静置120分時に、静置中の溶液をそれぞれ1Lずつ採取した。採取したそれぞれの溶液を実施例1と同様の条件で発酵させた。発酵後、遠心分離により、酵母を取り除き、香気成分分析に供した。香気成分分析の結果を下記表2に示す。
Claims (1)
- 穀物溶液を煮沸する工程と、
前記煮沸後の穀物溶液を、ワールプールにおいて静置する工程と、
前記静置中に、前記穀物溶液にホップを投入する工程と、
前記投入する工程の後に、前記穀物溶液を、70分以上、静置する工程と、
を有し、
前記煮沸する工程においてホップが前記穀物溶液に投入され、
前記煮沸工程で投入されるホップ由来のα酸量(A)と、前記静置中に投入されるホップ由来のα酸量(B)との比(A:B)が、20:1〜1:15である、ビールテイスト発酵飲料の製造方法。
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