現在、大量高速輸送システムが、ある場所から他の場所への人々の大規模な移動の増加と、車道領域の大きな必要性とのため、世界における大都市が交通渋滞の問題を解決するための解決策の選択となっている。車道領域を増大することなく交通渋滞を解決するために一般的に使用される大量高速輸送システムは、他の地上車両のための車道領域と同じ用地にない高所軌道を用いるモノレール車両または軽量列車である。
モノレール列車または軽量列車の優れた大量高速輸送システムは、乗客積載能力が十分に大きく、他の地上輸送と比較してより小さい車道領域を必要とするだけである。モノレール列車および軽量列車の構築のための高所軌道を伴う大量高速輸送システムを建設することにおける1つの障害は、大きな投資コストである。大量高速輸送システムを建設するときの支配的なコスト要素のうちの1つは、高所軌道の構築の投資コストである。モノレールでは、その投資コストは、全体の投資の38%に達する可能性があり、軽量列車では53%に達する可能性がある。高所軌道を建設するときの1つの重要なコスト要素は、進行する列車の進路としての軌道桁と、軌道桁、列車、および乗客を支持するための支持柱との構築である。
実際のところ、近年の実施におけるモノレール輸送システムおよび軽量列車の構築は、通常、多数の乗客を輸送することが望まれる場合、連結される列車の複数の縦列を必要とする。連結する列車の数に加えて多くの乗客が、列車の全体の重量となる。列車の多くの縦列の重量は、軌道桁に大きな寸法と重量とを必要とする。同様に、軌道の桁の寸法および重量が数の上でも大きい場合、軌道桁(支柱)の柱、支柱、または支えも大きな寸法および重量を有していなければならず、そのため、その強度は、列車の縦列、その乗客、および軌道桁からの荷重を支えることができる。打設建造から作られる軌道桁およびその支持支柱は、より大きな寸法および重量となり、建設するのがより高額となる。
高所軌道の構築において効率の良さに至ることが望まれる場合、典型的に用いられる1つの解決策は、軌道を通過する列車の縦列ができるだけ少なく設定され、それによって軌道桁への荷重が大幅に低減され、それによって軌道桁がより小さい寸法および重量で作られ得ることである。しかしながら、この解決策の結果として、乗客積載能力が小さくなり過ぎてしまう。一方、乗客積載能力を増加するための既存の解決策では、列車は、列車の長い縦列で作られ、列車の縦列の全体および乗客の重量を支持することになる2つの柱によって支持される単一の軌道桁を通ることになる。列車の縦列の荷重を受けることができる軌道桁の列を有するようにするためには、軌道桁および支持柱の寸法および重量を増大させなければならない。軌道桁および柱の寸法および重量を増大させることで、高所軌道構築のコストは高額になる。2つの代替の解決策は、それら自体の欠点を有している。
地表面の上方に持ち上がっているモノレール列車の高所軌道を設計する近年の実施にあるような方法は、特定の積載能力で設計された列車の全体の縦列の重量と、列車の縦列およびその乗客の全体重量を支持することができる高所軌道とを、駅プラットフォームへの全体の列車軌跡の各々の軌道桁について、計算することである。
レール列車交通を設定するときに一般的に用いられている先行技術は、制御センターと、列車の外部において軌道に配置された列車位置検出器とを用いることである。この技術は、1つの列車または1つの列車の縦列だけの存在を受け入れるために、長い区間または軌道ブロックを必要とする。軌道ブロックは、衝突を回避するために、ブロックにおける別の列車の存在を防止するために使用される。この技術では、軌道ブロックの長さは、列車の位置を知るために、および、列車外部の制御センターから命令するために、レールにおける位置検出器からの情報に依存するだけであるため、数百メートルから5マイルまでの間に達する可能性がある。
鉄道車両のための台車は、鉄道車両の車台における車輪のセットに備え付けられる骨格である。台車は、車両がそのレールにおいて走行または進行できるように、車両重量をかけるために使用される。鉄道車両のために使用されるいくつかの種類の台車があり、つまり、電気または従来のディーゼルの列車など、2本の平行なレール桁において走行する車両のために使用される台車、案内レールのない単一のレールまたはモノレールにおいて走行する車両のために使用される台車、および、案内レール支持のある単一のレールにおいて走行する車両のために使用される台車がある。例えば台車の傍らでレール桁とは別に配置される、レール桁または軌道とは別にされた案内レールがあり、案内レールは、レール桁または軌道レールに取り付けられる。モノレール車両は、通常、軽量で、限られた範囲の客室を有する。
単一のレール桁において進行する台車式のモノレール車両では、典型的には、1つの車両本体(客室)をもたらすために、2つの台車、つまり、前と後の台車を有する。このような台車は、2対の荷重輪、つまり、荷重台車、車両本体、乗客、および貨物の重荷を受ける荷重輪を有する。荷重輪は、レール桁を垂直に横切る水平な回転軸で、レール桁の上方の表面において走行する。また、この種類の台車は、レール桁の列に垂直に交わる鉛直な回転軸で、レール桁の左側および右側において走行する2つの案内輪も有しており、案内輪は、レール桁の左側および右側の表面において走行する。案内輪は、レール桁においてぴったりと進行するために、台車の移動を案内するように機能する。加えて、この種類の台車を有するモノレール列車では、台車および車両本体のための吸収装置として機能する横揺れ防止輪が、横揺れしないようにカーブで進行するように、通常搭載される。横揺れ防止輪は、案内輪と同じ組み立ての配向を有するが、通常、案内輪の真下に配置される。荷重輪、案内輪、および横揺れ防止輪は、ゴムチューブタイヤ(空気圧タイヤ)を備えた車輪である。
このような台車式の列車では、それらが市場で入手可能であるが、急な旋回の軌道において高速で走行するとき、問題がある。また、このような種類の台車は、車両本体への台車のしっかりとした結び付けのため、より小さい回転自在性を有する。台車が高速で急に旋回するとき、案内輪は、荷重輪がレール桁からずれ落ちるのを回避するために荷重輪に抵抗し、それによって、ずれ落ちようとする荷重輪はレール桁表面の中央に再びずれることになる。これは、タイヤの表面をより早く磨耗させてしまう。
また、台車が急に旋回するとき、台車と、車両に取り付けられた車両の本体とを、横方向においてカーブの半径の中心から押し出させる、または、レールに横方向で交差する衝撃を被らせる遠心力がある。加えて、車両は、制動または加速される場合、レールの前方向において衝撃を被ることになる。これらのことは、タイヤ、台車構築、レール、および車両本体の耐久性を短くし、運転の快適性および安全性を低減する。
台車の旋回操縦の限界を回避するために、通常、軌道レールは大きなカーブ角度で構築される。このような大きい角度を伴うレール軌道構築は、レールのより長いレール路線をもたらす。一方、モノレール列車での大量で高速の輸送システムの開発では、レール路線構築の投資コストが非常に支配的である。これは、より高額なモノレール輸送システム投資コストをもたらしてきた。
先行技術の台車の一例は、レール・ロッド(桁)の上方の表面において走行する荷重輪と、レール桁の左側および右側の表面において走行する案内輪とを備えている。この例の台車は、車両の本体(客室)の最終的な部分、または、2つの隣接する車両の本体の連結端を支持する。例の台車は、2対の荷重輪と、対照的に右側に2対および左側に2対の状態で4対の案内輪とを使用する。使用される車輪は、空気圧タイヤの車輪である。台車には、前荷重輪と後荷重輪との結合の間で、台車の中央で横に組み立てられた2つの平行なロッドの懸架装置が備え付けられる。各々の平行なロッドの端部分には、ピボット機構が中間にある状態でばねが置かれる。この懸架装置は、各々の支持された車両の本体が鉛直軸に向かう少しの操縦自在旋回しかせず、台車に対する鉛直方向の運動を少ししかしないが、台車は、横方向における車両の本体の過剰な傾きと、タイヤにおける摩滅とを防止でき、乗客の乗車の快適性を向上できる。
別の例の台車は、4対の案内輪がレールの左側と右側との間で対称的にもたらされる状態で、少なくとも対の荷重輪を備える。レールの各々の側の表面は、上側の対と下側の対とに分けられる2対の案内輪を有する。台車は、連結構成要素で第2の列車の車両の本体を支持するために、互いに連結され得る。これらの2つの例の台車は、列車の車両の本体の連結部に置かれる。各々の台車の間の相互連結は、基本的には、タイロッドを留め付けるための留め釘を有する連結するための前の台車の後側と後の台車の前側とにおいて、既存の搭載部に端が取り付けられる留め付けロッドの連結部である。ロッドは留め釘に対して回転でき、そのため、機構によって、台車は、回転操縦を有すると考えられ、したがって、支持される車両の本体も同様の操縦性を有する。
両方の台車について、台車の回転を許容する連結機構は、車両の本体の間の連結における配置を開示している。これは、台車の旋回操縦性を低減する。また、2つの例の台車は、車両の本体において、長手方向の平行なレール軌道に対する衝撃吸収の機構を開示しておらず、いずれも、車両の本体における台車の横方向および鉛直方向の運動に対する衝撃吸収の機構を開示していない。
鉄道車両のための台車は、鉄道車両の車台における車輪のセットに備え付けられた骨格である。台車は、車両が軌道において走行または進行できるように、車両重量をかけるために使用される。鉄道車両のために使用されるいくつかの種類の台車があり、つまり、電気列車または従来のディーゼル列車など、2本の平行なレール軌道において走行する車両のために使用される台車、1本だけのレール軌道もしくはレール桁において走行する車両のために使用される台車、または、いわゆるモノレール台車があり、単一のレール軌道またはレール桁において走行する車両のために使用される、案内レールの支持のある台車がある。使用される案内レールは、Urbanaut(登録商標)モノレールなど、レールの上方の表面に備え付けられ得る、または、台車の左側および右側の隣に配置され得る。モノレール車両は、通常、限られた範囲の客車を有し、重量が軽い。
台車の左側および右側における案内レールの助けで、単一のレール軌道において走行するモノレール車両のための台車の種類は、通常、レール軌道に対して垂直に横切る横方向回転軸を伴うレール軌道の上方の表面において走行する2対の荷重輪と、鉛直方向の回転軸を伴う台車の左側および右側に配置された案内レールにおいて走行する案内輪とを有する。この種類のモノレール列車のための台車は、急に旋回されるレール軌道において高速で運転するとき、問題を起こす。車両が高速で急に旋回するとき、遠心力が生じ、台車と、車両に取り付けられた車両の本体とを、横方向においてカーブの半径の中心から押し出させる、または、レールを横切る横方向の打ちつけを被らせる。加えて、車両が制動または加速する場合、車両の本体は、反動によってレールの前方向において衝撃を受けることになる。
そのため、台車をレール軌道において維持するために、車両の側方の案内輪は、その旋回半径の外側の軌道における案内レールを強く押し潰し、案内レールは、旋回の中心に向かって、圧力の力を反作用として案内輪に与える。台車のフレームの構築が、高速で急に旋回するときに回転運動の自在性を有しておらず、車両の本体が台車にしっかりと結び付けられている場合、案内輪は、圧力の力を案内レールから台車のフレームへと非常に強力に伝達し、レールの上面の中間で持続する荷重輪の位置を維持するために、荷重輪をレールの表面からずらし、レールの表面で浸食させてしまう。これは、タイヤに大きな摩滅をもたらす。加えて、本体または車両の本体が台車にしっかりと結び付けられる場合、車両の本体は、台車が急に旋回するのに続いて急に旋回するように続き、横方向の衝撃(車両の移動の前方向と交差する)を被ることになる。これらのことは、タイヤ、台車構築、レール、および車両本体の耐久性を短くし、快適な乗車および安全な運転を低減する。
先行技術による更なる例の車両は、軌跡レールバーにおいて走行する荷重輪と、台車の左側および右側において案内レールにおいて走行する案内輪とを有する。案内輪は、運動学的なハブ棒を用いて荷重輪に連結される。案内輪が、カーブした軌道において進行するため、一方の側において案内レールからの圧力の下にあるとき、ハブ棒を通じて、圧力が別のハブ棒を押すように分配され、ハブ棒構成および運動変換機構(切替機構)を通じて、案内輪の留め付け棒に取り付けられるハブ棒の移動は、荷重輪を回転できるピボット・ヒンジへと送られることになる。ハブ棒がピボットを回転させる場合、ピボットは、鉛直方向の回転の軸において荷重輪を回すことになる。このような運動学的なハブ棒構成の開示で、荷重輪は、案内輪の案内レールの圧力方向に向かって回ることができる。特許は、台車が旋回する場合に車両の本体の横方向での打ちつけを緩衝し、台車が制動または加速するときに前方向での打ちつけを緩衝するための機構を開示していない。この特許におけるハブ棒構成の構築は、非常に複雑で、案内輪の回る運動に対して反応が悪く、案内輪の回る動作のため、荷重輪によって受ける前にハブ棒の構成による吸収を受けることになる。
なおもさらなる例の車両については、急な角度で旋回でき、安定した運転性能を有するようにするために、台車は、台車フレームに取り付けられた自在旋回軸受を備えた台車フレームを回転するための機構を有する必要があり、その機構は、案内輪が回るとき、案内レールにおける圧力のため回転できる。2つの荷重輪においてピボット・ヒンジがある一方、ピボット・ヒンジは、鉛直方向の軸において荷重輪を回転できる。台車フレームが、荷重輪のピボット・ヒンジに連結された運動学的なハブ棒構成に連結され、そのため、フレームが回転するとき、カーブした軌道における進行のため、フレームがピボット・ヒンジを通じたフレームの自在旋回方向に従って荷重輪を回転することになるように、フレームが回転するときにピボット・ヒンジは回転することになる。例の車両にハブ棒構成の構築は、非常に複雑であり、案内輪へと回転するとき、台車フレームの回転運動を分配するための大きな自在旋回軸受を必要とする。例の車両は、台車が旋回するとき、および、制動または加速するとき、レールの横方向の衝撃と車両の本体への前方への打ちつけとを緩衝するための機構を有していない。
この発明は、モノレール列車または軽量列車(ライト・レール)のための軌道桁(軌道桁/桁)と軌道桁の柱(支柱)との両方の高所軌道の構成の効率を向上する方法に関する。より具体的には、本発明は、駅のプラットフォームから離れる位置、または、プラットフォームに近い位置で、軌道桁において進行する現在のモノレール列車間の距離を設定することで、各々の軌道桁における荷重を低減するための方法を用いる。
高所軌道を用いるモノレールまたは軽量列車では、輸送能力を増加するために連結される列車の縦列の使用は、レール軌道に沿っての軌道桁と柱(支柱)との両方を含め、高所軌道に沿って通過する列車の縦列の荷重を支持するための能力を有する必要とされる高所軌道の重量および寸法を、増加してしまう。本発明による距離を設定する方法では、結合する列車の縦列の重量は、列車同士を、例えば、各々の軌道桁において走行する1つだけの列車となるように、より小さいものへと分割することで、低減され得る。この距離を設定する方法によって、列車は駅から1つずつ出発させられる。
列車が駅領域の範囲の外側に位置するとき、列車同士の距離(D)は、軌道桁の長さに等しく維持されることになる。各々1つの軌道桁は2つの支持柱によって支持される。そのため、軌道桁では、1つだけの列車の荷重を常に受けることが設定される。したがって、高所軌道の軌道桁と柱との両方の寸法は、軌道桁および柱がより長い縦列を伴う列車を支持する必要がある条件と比較して、縮小され得る。列車が駅領域に入ってくるときの間、列車間の距離(D)は、前の列車が駅のプラットフォームにおいて停止するまで徐々に短くされ、そのため、後の列車は、接触するまでの非常に近い距離で停止する。図1aに示しているように、軌道桁における荷重設計であり、つまり、モノレールまたは軽量列車が縦列で一体に結合する3つの列車(1、2、3)から成る場合、単一のレール桁において列車および乗客の重量3Wを担うことになる。したがって、軌道桁を支持することは2つの柱(支柱)を要し、各々の柱は1.5Wの荷重を支持することになる。列車が1つの軌道桁から別の軌道へと通過している場合、他の軌道桁を支持しているあらゆる支持柱は、1.5Wの列車および乗客の重量も支持することになる。
一方、図1bでは、本発明による列車間の距離設定を通じて各々の軌道桁における荷重を低減するための方法を用いることで、3つの列車(1、2、3)は、駅から出発するとき、図1aに示したように1つの縦列へと結合しており、出発は、各々の出発時において、出発される2つの列車の間に時間の間隔の配列(運転間隔)を伴って、1つの列車へと分割または分裂される。列車間の距離(D)は、各々の軌道桁について、各々の列車およびその乗客の重量を伴う1つだけの列車によって使用されるだけとでき、1Wとなるように配置される。そのため、3つの列車を別々に担うことは、同様の軌道桁の長さで3つの軌道桁を必要とし、必要とされる柱の数は4つである。したがって、高所軌道と、軌道桁および柱(支柱)の両方との寸法は、各々の軌道桁によって支持される荷重が1Wだけであるため、縮小される。各々の柱は、3つの列車の重量が1つの縦列へと結合される場合と比較して、1Wまたは33.3%未満の総計とされる列車およびその乗客の重量を支持することになる。軌道桁および支持柱の縮小された寸法のため、必要とされるコンクリートの体積が大幅に減少させられ、そのため、高所軌道構築の投資コストが最小限とされ得る。一方、列車が停止した駅領域では、軌道桁および柱の寸法および強度は、列車が結合されて単一のユニットまたは縦列を有するとき、列車の全体の荷重を支持できる。
図2に示しているように、本発明によるモノレールおよび軽量列車の間の距離を設定する方法は、次の段階、すなわち、運転の前に各々の列車で車載のコンピュータで進行する軌跡またはルートのデータを保存する段階(4)と、使用される桁レールの長さと等しい同様の時間の間隔(運転間隔)で列車を1つずつ出発させる段階(5)と、列車が軌道桁を通過するときに軌道レールに設置された位置センサを読み取る段階(6)と、列車が、保存されている軌跡データを、列車が軌道桁を通過するときのセンサ位置読取の結果と比較することで、駅から離れている列車、または、駅に近い列車に加えて、駅領域の範囲の外側または駅領域の範囲内にある列車の位置を自律的に決定できる段階(7)と、列車位置が駅プラットフォームの領域の外側であるとき、列車が、使用される軌道桁の長さに従って、前にいる列車から長い距離を取る段階(9)と、列車位置が駅プラットフォームの領域内であるとき、列車速度調節装置が、駅において停止するときに前にいる列車と接触するまで、列車のペースを、前にいる列車と1つの軌道桁未満まで距離を徐々に最小限にするように設定する段階(8)とを有する。列車には、列車旅程制御装置としてコンピュータがある。コンピュータは、列車が運転される前、列車によって通過される軌跡データまたはルートに関する情報がインストールされている。列車は、運転中の間、軌道桁に沿って設置された位置センサを読み取る。軌道桁におけるセンサ位置読取の結果で、列車は、保存されている軌跡データと、軌道桁におけるセンサ位置読取の結果とを比較することで、列車の位置を自律的に決定できる。さらに、位置センサ読み取りの結果は、軌跡データを更新するためにも使用される。
列車位置読取の結果から、列車が領域停止駅の外側である場合、列車は、前にいる列車と特定の距離(D)を取る。列車間の距離(D)は、2つの支持柱によって支持される1つの軌道桁の距離と等しい。モノレールまたは軽量列車で通常使用される1つの軌道桁の長さは、20〜50メートルの間である。列車間の距離は、列車がまだ駅領域の外側にいる限り、常に維持されることになり、そのため、1つの軌道桁内に1つの列車だけがいることになる。列車間の距離を設定することは、実際の時間(リアルタイム)で前にいる列車からの距離を常に報告する距離センサのため、行われ得る。距離センサは、レーダー、レーザー、および超音波の組み合わせを使用してもよい。
列車の位置が駅領域の範囲にある場合、列車の間の距離は、駅で停止するときに前の列車と接触するまで、1つの軌道桁の長さ未満となるように、短くされる、または、前にいる列車と徐々に近付けられる。列車の距離を設定することは、距離センサおよび位置センサから情報を受信した後、電気モータの回転の設定を通じて、列車の速度を制御することで、列車ペース制御装置によって実施される。列車が駅から遠く離れているとき、電気モータ回転は特定の速度となるように設定され、距離は前の列車と常に一致しているが、列車が駅または駅における軌道桁に近付いているとき、列車は、停止するときに前の列車とドッキングすることで接触する。
本発明のこの態様において、単一のレール(モノレール)において走行する車両のための台車は、単一の軌道の左側および右側の表面において走行する案内輪を有する。より具体的には、本発明による台車は、そのフレームへの3つの旋回可能な連結部、すなわち、前旋回部、中央旋回部、後旋回部を有し、そのため、台車は、急な角度でカーブするレール桁において進行するとき回転自在性を有し、荷重輪において摩擦および圧力が低減し、案内レールとの車輪の摩擦を最小限にし、旋回部があり、上フレームと下フレームとの間に空気サスペンションがあるため、台車における急な自在旋回運動が、車両の本体に直接的に送られず、これは、旋回するとき、台車に取り付けられた車両の本体への横方向の衝撃を低減でき、制動または加速するとき、レールへの前方への衝撃を低減でき、これによって、台車、車輪、および車両の本体の構築が耐久性および運転の快適性を向上させている。図3〜図8に示しているように、本発明による対の台車または2つの部品の台車、つまり、前台車(11)および後台車(12)が、1つの客室またはモノレール車両本体を結合するために提供され、前側から後側へと順序正しく配置される。両方の台車の上側は上方フレーム(13)に留め付けられ、上方フレーム(13)には、車両の本体が取り付けられる。本発明による各々の台車には、前輪フレーム(11a)および後台車(11b)内に2対の荷重輪(20a、20b、21a、21b)が備え付けられる。前台車(11)から見られるように、対の前荷重輪(20a、20b)が前輪フレーム(11a)内に備え付けられ、別の1対(21a、21b)が後輪フレーム(11b)内に備え付けられる。前荷重輪(20a、20b)および後荷重輪(21a、21b)の各々の対では、一方の車輪(20a、21a)が中間フレームの中心軸の右側に備え付けられ、一方の車輪(20b、21b)が、その中心軸の左側に備え付けられる。
荷重輪(20a、20b、21a、21b)は、水平またはレール桁に垂直に交わる回転軸で、単一の軌道レール桁の上面(R)において走行する。本発明による各々の台車には、上部においてレールの側面(RS)に取り付けられて走行する、台車の右側および左側における4対の案内輪(22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d)と、下部においてレールの側面(RS)に取り付けられて走行する2つに横揺れ防止輪(22e、22f、23e、23f)とが設置されてもいる。図6〜図8において示しているように、前台車(11)には、2対の案内輪(22a、22c、23a、23c)が台車の右側に備え付けられており、別の2対(22b、22d、23b、23d)が台車の左側に備え付けられており、台車の案内輪(22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d)は、鉛直な回転軸でレールの側面(RS)において転がることで走行する。
図5〜図8および図11〜図13で指し示しているように、本発明による各々の台車は、前台車(11)におけるように、2つの車輪のフレーム、つまり、前輪フレーム(11a)および後輪フレーム(11b)と、車輪フレームの順序留め付けフレーム(11c)とから成る。前輪フレーム(11a)には、1対の前荷重輪(20a、20b)と、2対の案内輪(22a、22b、22c、22d)と、1対の横揺れ防止輪(22e、22f)が備え付けられている。一方、後輪フレーム(11b)では、後荷重輪(21a、21b)と、2対の案内輪(23a、23b、23c、23d)と、1対の横揺れ防止輪(23e、23f)が備え付けられている。前輪フレーム(11a)における案内輪(22a、22b、22c、22d)と、後輪フレーム(11b)における案内輪(23a、23b、23c、23d)と、横揺れ防止輪(22e、22f、23e、23f)とは、レール桁に追従し、レール(R)からずれ落ちないようにするために、前荷重輪(20a、20b)および後荷重輪(21a、21b)を駆動し、前輪フレーム(11a)および後輪フレーム(11b)を操向するように機能する。
前輪フレーム(11a)では、対の前荷重輪(20a、20b)は、前フレーム(25a)と、後フレーム(25b)と、右側フレーム(25c)と、左側フレーム(25d)と、中間フレーム(29)とを有する、矩形で棒鋼から作られた前(11a)に配置される。右前荷重輪(20a)および左前荷重輪(20b)は、中間フレーム(29)の左側と右側とに対称に配置され、各々の荷重輪は、中間フレーム(29)に取り付けられた前荷重輪軸(29a)に連結される。
後輪フレーム(11b)では、対の後荷重輪(21a、21b)が、前および後のフレーム(27a、27b)と、側方フレーム(27c、27d)と、中間フレーム(30)とを有する、矩形で棒鋼から作られた後フレーム(11b)に配置される。右後荷重輪(21a)および左後荷重輪(21b)は、中間フレーム(30)の右側と左側とに対称に配置され、各々の荷重輪は、中間フレーム(30)に取り付けられた前荷重輪軸(30a)と連結される。
前輪フレーム(11a)において、右側フレーム(25c)には右横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26a)が取り付けられ、フレームの左側(25d)には左横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26b)が取り付けられる。右留め付けフレーム(26a)の横揺れ防止輪は、上方右部分においてレールの側面(RS)において鉛直方向に並べられた上方棒(26ax)と、下右部分においてレールの側面(RS)の方向へと曲がる下方棒(26ay)とから成り、そのため、下方棒(26ay)の端に取り付けられた横揺れ防止輪は、下右部においてレール側部の表面(RS)に取り付けられ得る。一方、左横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26b)は、上方左においてレール側部の表面(RS)において鉛直方向に並べられた下方棒(26bx)と、下方左部分においてレール側部の表面(RS)の方向へと曲げられる下方棒(26by)とから成り、そのため、下方棒(26by)の端に取り付けられた横揺れ防止輪は、下左部においてレール側部の表面(RS)に取り付けられ得る。
右横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26a)において、その上方棒(26ax)には、レールに対称的に水平方向で並べられ、上方棒(26ax)に対称的に留め付けられた右案内輪(19a)および左案内輪(19c)の留め付け腕部が、留め付けられている。右案内輪(19a)および左案内輪(19c)の留め付け腕部の端には、右案内輪が、その表面がレールの上方部の側面において転がることができるように、水平方向で取り付けられている。左横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26b)において、その上方棒(26bx)には、レールと水平方向において平行であって、上方棒(26bx)に対称的に留め付けられた右案内輪(19d)および左案内輪(19b)の留め付け腕部が、結び付けられている。右案内輪(19d)および左案内輪(19b)の右留め付け腕部の端には、右案内輪が、その表面がレール側部の上方部において転がることができるように、水平方向で取り付けられている。
後輪フレーム(11b)において、右側フレーム(27c)には横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26c)が取り付けられ、左側フレーム(27d)には左横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26d)が取り付けられる。右横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26c)は、上方右部分においてレール側部の表面(RS)で鉛直方向に並べられた上方棒(26cx)と、右部分においてレール側部の表面(RS)の方向へと曲げられる下方棒(26cy)とから成り、そのため、上方棒(26cy)の端に取り付けられた横揺れ防止輪は、下方右部においてレール側部の表面(RS)に接触できる。一方、横揺れ防止輪の留め付けフレームは、上方左においてレール側部の表面(RS)に鉛直方向に並べられた上方棒(26dx)と、下方左部分においてレール側部の表面(RS)の方向へと曲がる下方桁(26dy)とから成り、そのため、下方棒(26dy)の端に取り付けられた横揺れ防止輪は、下左部においてレール側部の表面(RS)に接触できる。
後輪フレーム(11b)において、右輪の留め付けフレーム(26c)は、その上方棒(26cx)で、レールと水平方向において平行であって、上方棒(26cx)に対称的に留め付けられた右案内輪(19e)および左案内輪(19g)の留め付け腕部に、留め付けられている。右案内輪(19e)および左案内輪(19g)の留め付け腕部の端には、右案内輪が、その表面がレールの上方部の側面において転がることができるように、水平方向で取り付けられている。左横揺れ防止輪の留め付けフレーム(26d)において、その上方棒(26dx)には、右案内輪(19h)および左案内輪(19f)の留め付け腕部が、レールに水平方向で取り付けられ、上方棒(26dx)に対称的に留め付けられている。一方、案内輪のうちの右側(19g)および左側(19h)の留め付け腕部の端には、右案内輪が、その表面が上方レールの側面において転がることができるように、水平方向で取り付けられている。
図3、図4、図6、図8、および図9で示しているように、上方フレーム(13)は、側方棒(14)と、前棒および後棒(16、17)と、支持棒(15)とを有する矩形の鋼棒である。上方フレーム(13)の前部および後部には、前棒(16)および後棒(17)がある。前棒(16)には、右側(16a)と左側(16b)とに延びるブラケットがある。一方、後棒(17)には、右側(17a)と左側(17b)とに延びるブラケットがある。上方フレームの右部(16a)および左部(16b)の前ブラケットは、前台車(11)の対の左および右の空気サスペンション(18a、18b)の上部に留め付くために使用され、後ブラケットの右部(17a)および左部(17b)は、後台車の対の空気サスペンションの上部に結び付くために使用される。棒の前部(16)および後部(17)は、留め付け棒(44、47)を用いて、上方フレーム(13)を前台車(11)と後台車(12)とに留め付けるためにも使用され、棒の一端は台車に取り付けられ、他端は、留め付け棒(16c、16d、17c、17d)の側部において留め付けブラケットの前棒および後棒(16、17)に取り付けられる。加えて、前の棒(116)および後の棒(17)では、支持棒(15)の中間留め付け棒(15a、15b)の留め付けブラケットがある。
図9〜図13によれば、本発明による各々の台車では、前輪フレーム(11a)および後輪フレーム(11b)は、平面図において、同一の縦列した矩形の箱状の形を有している。第2の車輪フレーム、つまり、前(11a)および後(11b)は、十字の形または「+」のような平面図を有する留め付け車輪フレーム(11c)によって、一体にされる。車輪フレームの留め付けフレーム(11c)は、レールおよび中間フレーム(29、30)と平行に並べられる長手方向棒(33)と、横方向位置を伴うまたはレールに交差する横方向棒(34)とを有する。長手方向棒(33)は、中間フレーム(29、30)の真上に配置される。前および後の長手方向棒(33)の端部分において、前輪フレーム(11a)および後輪フレーム(11b)を車輪フレームの留め付けフレーム(11c)と留め付ける、前旋回部(35)および後旋回部(36)の結合部がある。前旋回部(35)は、前輪フレーム(11a)に結合し、車輪フレーム(11c)のフレームに留め付く。一方、後旋回部(36)は、後輪フレーム(11b)を、車輪フレーム(11c)の留め付けフレームと結び付ける。旋回機構は、台車が急なカーブの軌跡を通過するとき、前輪フレーム(11a)および後輪フレーム(11b)を容易に回転させることができる。
図12〜図14に示しているように、前および後の旋回機構(35、36)は、詳細には、車輪フレーム(11c)の留め付けフレームの長手方向棒(33)の前および後の端として形成されており、内部が中空である前および後の回転シャフト袖体(50、52)があり、そこには回転シャフト(51)が配置される。図14に示しているように、後旋回機構(36)では、回転シャフト(51)は、シャフト袖体(52)の長さを鉛直方向で越える細長い円筒形である。回転シャフト(51)の下方端は、搭載部(30a)で中間フレーム(30)に取り付けられる。回転シャフト袖体(52)の内部の中空と回転シャフト(51)との間には、その下方端と上方端とにおいて、2つの軸受(38a、38b)が配置され、そのため、回転シャフト(51)は、空転する回転シャフト袖体(52)に対し回転可能である。後旋回機構(36)および前旋回機構(35)は同様である。
本発明による旋回機構によって、台車はカーブする軌跡において通過するとき、一方の側における案内輪が、案内輪によって押されるレールから圧力の反作用を受けることになる。さらに、圧力は、回転シャフト(51)が回転し、それがさらに全体の車輪フレームを回転させることができるように、車輪フレームワークを通じて回転シャフト(51)に分配される。この旋回機構は、回るときに荷重輪および案内輪における摩擦を最小限とし、そのため、台車は、カーブした軌跡を滑らかに通過できる。図14では、前台車(11)および後台車(12)が旋回するレールを通過するときの状態を示している。
図4、図5、図9、図10、図11、図12、および図13にあるように、車輪フレーム(11c)の留め付けフレームの横方向棒(34)は、その右端および左端において、右空気サスペンション(18a)および左空気サスペンション(18b)を配置および留め付けするために使用される右ブラケット(39a)および左ブラケット(39b)がある。そのため、前台車(11)における空気サスペンション(18a、18b)は、それらの下部において横方向ブラケット棒(39a、39b)に留め付けられ、上方フレーム(16a、16b)の空気サスペンションの留め付けブラケットが空気サスペンション(18a、18b)の上部に結合する。後台車(12)では、空気サスペンションの下部は同じく横方向棒ブラケットに結び付けられ、空気サスペンションの上部は上方フレーム空気サスペンション(17a、17b)の留め付けブラケットに結び付けられる。
図12、図13、および図15で指し示しているように、長手方向棒(33)と横方向棒(34)との間の連結位置である車輪フレーム(11c)の留め付けにおいて、上方フレーム(13)に取り付けられた車両本体を台車に対して若干回すことができる中間旋回機構(37)がある。この機構は、車両および台車がカーブした軌道を通過させられるとき、遠心力が生じ、台車と、台車の上方部に結び付けられた車両の本体とに対して、横方向またはレールに交差する方向へ強く当たる。そのため、車両の本体が台車のフレームにしっかりと留め付けられている場合、台車における大きな横方向の衝撃が、車両の本体へと直接的に伝達されることになる。車両の本体における横方向の打ちつけを低減するために、車両の本体における横方向の打ちつけ吸収機構があり、つまり、車両の本体は、旋回機構を通じて、および、車両歩本体と台車との間に配置されている空気サスペンション(8a、8b)の使用を通じて、台車に対して若干回るようにされている。そのため、旋回するときの台車における横方向の打ちつけは、車両の本体の上部に直接的に送られず、旋回機構によって阻止され、空気サスペンション(18a、18b)によって吸収される。空気サスペンション(18a、18b)は、空気の充填されているゴム・チューブであり、ゴム・チューブは、弾性構成要素、または、振動および力を緩衝するための弾性もしくは弾性力を有する成分である。その弾性強度を越えない限りにおいて生じる力は、そのため、図15に示しているように、捩じれまたは伸長などの弾性変形で、空気サスペンションによって阻止されることになる。
図4、図12、図13、および図15にあるように、台車の中心旋回機構(37)では、長手方向棒(33)と横方向棒(34)との間の交差領域に車輪フレーム(11c)の留め付けフレームがある。中心旋回(37)では、回転シャフト(40)があり、その下方端は横方向棒(34)に取り付けられ、その中心は長手方向棒(33)と交差している。回転シャフトは、回転シャフト袖体(41)の中空の内側に配置され、回転シャフト袖体(41)との回転シャフト(40)との間には、対の軸受(42a、42b)が配置されている。この構成では、シャフトの袖体(41)は、回転シャフト(40)を空転で回転できる。シャフト袖体には、中心旋回ブラケット(43)が結び付けられ、そのため、中心旋回ブラケット(43)も回転できる。ブラケット(43)には、3つのピン(37a、37b、37c)が、上方フレームの3つの留め付け棒(44、45、および46)の端を結び付けるために結び付けられている。中間のピン(37a)は、留め付け棒(44)の上方フレームの側部の一端を結び付けるために使用され、一方、留め付け棒(44)の上方フレームの側部の他端は、側部(16c、16d)において上方フレームバー(16)の前部に取り付けられる。一方、右のピン(37b)および左のピン(37c)は、留め付けフレーム棒(45)の中間右部の端および留め付けフレーム棒(46)の左部の端に結合するために使用される。中間部留め付け棒(45、46)の他端は、上方フレーム支持棒(15)において中間ブラケット(15a、15b)に取り付けられる。上方フレームの中間における2つの留め付け棒(45、46)は、上方フレーム(13)および車両の本体が上方フレームに取り付けられるように、台車(11a)の上方フレーム(13)に結合するように機能し、台車が制動または加速するときに上方フレーム(11a)を支持するように機能し、前方に投げ出されない。加えて、上方フレームおよび車両の本体における前方への打ちつけは、空気サスペンション(18a、18b)によって緩衝もされる。空気サスペンション(18a、18b)は中空の円筒形のゴムである。上方フレーム留め付け棒の留め付けピン(47a、47b、47c)と上方フレーム留め付け棒(44、45、46)の端との間の結合は玉継ぎ手であり、そのため、上方フレーム留め付け棒は、左右上下に自由な移動を有する。
空気サスペンションは、例えば、エンジン搭載において、または、車輪留め付け脚部において、振動を緩衝するために自動車において広く使用されている。空気サスペンションは、受けるエネルギーまたは力を弾性変形へと変換することで、そのエネルギーまたは力を吸収する特性を有する弾性構成要素である。図17に示しているように、台車がカーブした軌跡を通過するとき、台車の荷重輪および案内輪によって受ける振動または圧力の力がある。車輪への振動および圧縮力は、台車のフレームへと送られ、上方フレーム(13)を通じて車両の本体へと伝えられる。振動および圧縮力は、上方のフレームワークで受けられる前に、空気サスペンションによって前もって受けられて吸収されることになる。空気サスペンションで受けた力は、吸収され、捩じれ、傾きとして、空気サスペンションの弾性変形を引き起こす、または、クリープを受ける。空気サスペンションへの力がなくなる場合、空気サスペンションは、その元の形へと回復することになる。
中心旋回ブラケット(43)は、静止している回転シャフト(40)に対して回転シャフト袖体(41)と共に回転できる。したがって、中心旋回ブラケット(43)に取り付けられた上方フレーム(44)の側部の留め付け棒の端が回転できる。上方フレーム(44)の側部の留め付け棒は、横方向の打ちつけまたはレールと交差する打ちつけを受ける上方フレーム(13)に取り付けられた車両の本体を保持するように機能する。上方フレーム(13)に取り付けられた車両の本体と、上方フレーム(44)の側部の留め付け棒に結び付けられた上方フレーム(13)とは、中心旋回部(37)のため、回転することができることになる。この場合、車両の本体は台車にしっかりと取り付けられておらず、台車の回転運動において自在性があり、そのため、台車が急にカーブした軌道において高速で走行するとき、車両の本体は、台車の回転に直接的に追従しないが、回転は、中心旋回部(37)によって低減され、車両本体への横方向の打ちつけは最小限とされ得る。
本発明は、単一のレール(モノレール)および側方案内レールにおいて走行する車両のための台車に関する。より具体的には、本発明による台車は、そのシャーシへの3つの旋回連結部、すなわち、前旋回部と、中心旋回部と、後旋回部とを有し、そのため、台車は、荷重輪における摩擦および圧力を低減し、案内輪の案内レールとの摩擦を最小限にするために、急な角度の旋回で軌跡レールにおいて走行するときに自在旋回の自在性を有し、旋回に付随される車両の本体における横方向の打ちつけと、台車が制動または加速するときにレールの前方向における打ちつけとを緩衝するために、上方フレームと下フレームとの間に空気サスペンションを有し、これは、台車構築、レール、および車両の本体をより耐久性のあるものとし、運転の快適性を向上する。
図18〜図23に示しているように、本発明による対の台車または2つの部品の台車、つまり、前台車(101)および後台車(102)が、1つの実体またはモノレール車両の本体を結合するために必要とされる。両方の台車の上には、上方フレームワーク(103)が留め付けられ、上方フレーム(103)には、車両の本体が取り付けられる。本発明による各々の台車には、前台車(11)から見たときに台車の右側および左側に2対の荷重輪(110a、110b、111a、111b)が備え付けられる。対の荷重輪(110a、111a)が台車の右側に備え付けられ、他方の対の荷重輪(110b、111b)が台車の左側に配置されている。荷重輪(110a、110b、111a、111b)は、単一の軌道ロッド(R)の表面において走行する。本発明による各々の台車には、台車の右および左において4対の案内輪も設置されている。図111および図112にあるように、前台車(101)、2対の案内輪は台車の右側に備え付けられ(112a、112c、113a、113c)、他の2対(112b、112d、113b、113d)が台車の左側に備え付けられる。台車の案内輪(112a、112b、112c、112d、113a、113b、113c、113d)は、鉛直な回転軸で台車の右側と左側とに配置される案内レール(RP)において転がることで走行する。
図20〜図23および図26〜図28のように、本発明による各々の台車は、前台車(101)など、2つの車輪のフレーム、つまり、前輪フレーム(101a)および後輪フレーム(101b)と、車輪フレームの留め付けフレーム(101c)とから成る。前輪フレーム(101a)では、対の前荷重輪(110a、110b)と2対の案内輪(112a、112b、112c、112d)とが備え付けられている。一方、後輪フレームでは、後荷重輪(111a、111b)と2対の案内輪(113a、113b、113c、113d)とが備え付けられている。前輪フレーム(101a)では、対の前荷重輪(110a、110b)は、2対の案内輪の間、つまり、対の前案内輪(112a、112b)と対の後案内輪(112c、112d)との間に配置され、一方、後輪フレーム(101b)では、対の後荷重輪(111a、111b)は、2対の案内輪の間、つまり、対の前案内輪(113a、113b)と対の後案内輪(113c、113d)との間に配置される。
図18、図19、図21、図23、および図24にあるように、上方フレーム(3)は、側方部(104)と、前および後の側(106、107)と、支持棒(105)とを有する矩形の鋼棒である。上方フレーム(103)の前側および後側には、前棒(106)および後棒(107)がある。前棒(106)には、右側(106a)と左側(106b)とに延びるブラケットがある。一方、棒の後側(107)には、右側(107a)と左側(107b)とに延びるブラケットがある。上方フレームの右側(106a)および左部(106b)の前ブラケットは、前台車(101)において対の左および右の空気サスペンション(108a、108b)の上部に留め付くために使用され、後ブラケットの右部(107a)および左部(107b)は、後台車において対の空気サスペンションの上部に結び付くために使用される。棒の前側(106)および後側(107)は、留め付け棒(134、137)を用いて、上方フレーム(103)を前台車(101)と後台車(102)とに結合するためにも使用され、棒の一端は台車に取り付けられ、他端は、留め付け棒(106c、106d、107c、107d)の側部において留め付けブラケットの前棒および後棒(106、107)に結び付けられる。加えて、前の棒(106)および後の棒(107)では、支持バット(105)において中間留め付け棒(105a、105b)の留め付けブラケットもある。
図24〜図28によれば、本発明による各々の台車には、前輪フレーム(101a)および後輪フレーム(101b)は、「I」の縦列する形状のように見える形をそれぞれ有している。車輪フレームの両方、つまり、前(101a)および後(101b)は、十字の形または「+」のような形を有する車輪フレームの留め付けフレーム(101c)によって、一体にされる。
各々の車輪フレーム(101a、101b)では、それらの前端において、横方向に姿勢を取る、または、レール(R)に向かって横切る前案内輪留め付け棒(115、117)があり、左および右の前案内輪(112a、112b、113a、113b)の端において取り付けられている。各々の車輪フレーム(101a、101b)では、それらの後端において、後案内輪(116、118)の留め付け棒があり、それらの位置も、横方向のもの、または、レール(R)に向かって切るものであり、それらの左端および右端において、後輪案内部(112c、112d、113c、113d)が留め付けられている。案内輪の留め付け棒のうちの前のもの(115、117)に留め付けられた前案内輪(112a、112b、113a、113b)と、後案内輪留め付け棒(116、118)に留め付けられた後案内輪(112c、112d、113c、113d)とは、留め付け棒に垂直な鉛直な自在旋回軸を有する。
図27および図28にあるように、各々の車輪フレーム(101a、101b)では、案内輪の留め付けフレームの中心において前案内輪(115、117)および後案内輪(116、118)の留め付け棒を結合する中間フレーム(119、120)がある。中間フレーム(119、120)は、長手方向において、または、レールと平行に、2つの平行な鋼棒の形態になっている。2つの平行な棒は、その2つの間に隙間があるように特定の距離を有する。中間前フレーム(119)の中間では、前荷重輪の留め付け棒(121a、121b)が、その軸を通じて荷重輪(110a、110b)のうちの前のものに結び付けられている。一方、後輪フレーム(101b)において中間フレーム(120)の中間では、後荷重輪の留め付け棒(122a、122b)は、その軸を通じて後荷重輪(110a、110b)に固定されている。車輪フレーム(101c)の留め付けフレームは、レールと平行な棒(123)、または、中間フレームと平行な棒(119、120)と、横方向位置の、または、レールを横断する横方向棒とを有する。レールと平行な棒(123)は、前および後の中間フレームと平行な2つの棒(119、120)の間の隙間の真上に配置されている。レールに平行な棒(123)の前端および後端には、車輪フレームの留め付けフレームで前輪フレーム(101a)および後輪フレーム(101b)を留め付ける前旋回連結部(125)および後旋回連結部(126)がある。旋回機構は、台車が急に旋回される軌跡を通過するとき、前輪フレーム(101a)および後輪フレーム(101b)を容易に回転させることができる。
図27〜図29に示しているように、詳細には、前および後の旋回機構(125、126)は、レールと平行な棒(123)の前端および後端にあるとして形成されており、内部が中空である回転シャフト袖体の前および後(140、142)があり、そこには回転シャフト(141)が配置される。図29に示しているように、後旋回機構(126)では、回転シャフト(141)は、後フレーム(120)の中心において、2つの平行な棒間の隙間を突き抜けるために、袖体(142)の長さを越える長さを伴って鉛直方向で円筒形に細長くされている。回転シャフト(141)の下方端は、中間フレーム(120)に取り付けられる。回転シャフト袖体(142)の内部の中空と回転シャフト(141)との間には、中空の下方部および上方部の端において、2つの軸受(128a、128b)が配置され、そのため、回転シャフト(141)は、空転する回転シャフト袖体(142)に対し回転できる。前旋回機構および後旋回機構は同様である。
本発明による旋回機構によって、台車はカーブする軌跡を通過するとき、一方の側における案内輪が、案内輪によって押されるレールから反作用の圧力を受けることになる。さらに、圧力は、回転シャフト(141)が回転し、それがさらに全体の車輪フレームを回転させることができるように、回転シャフト(141)に分配される。旋回機構は、回るときに荷重輪および案内輪における摩擦を最小限とし、そのため、台車は、急なカーブした軌跡を滑らかに通過できる。図31では、レールを渡る前台車(101)と後台車(102)とが旋回しており、前輪フレームは、空転車輪フレームの留め付けフレーム対して角度(θ)で回転している。
図19、図20、図24〜図28に示しているように、車輪フレーム(101c)の留め付けフレームの横方向棒(124)は、右および左の端において、右空気サスペンション(108a)および左空気サスペンション(108b)を配置および結合するために使用される右ブラケット(129a)および左ブラケット(129b)がある。そのため、前台車(101)における空気サスペンション(108a、108b)は、それらの下方部において横方向棒ブラケット(129a、129b)に留め付けられ、上方フレームの空気サスペンションの留め付けブラケット(106a、106b)がその上方部に結合する。後台車(102)では、空気サスペンションは、その下方部において同じく横方向棒ブラケットに結び付けられ、その上部において上方フレーム空気サスペンション留め付け棒(107a、107b)に結び付けられる。
図27、図28、および図30にあるように、車輪フレーム留め付け棒(101c)では、レールと平行な棒(123)と横方向棒(124)との間の合致位置には、上方フレーム(103)に取り付けられた車両の本体を台車に対して若干回すことができる中間旋回機構(127)がある。この機構は、車両および台車がカーブした軌道を通過するとき、遠心力があり、台車と、台車の上方部に結び付けられた車両の本体とに対して、レールに交差する横前方向へ強く当たるように構成されている。車両の本体が台車のフレームにしっかりと留め付けられている場合、台車における大きな横方向の打ちつけが、車両の本体へと直接的に伝達されることになる。車両の本体における横方向の打ちつけを低減するために、車両の本体における横方向の打ちつけの吸収の機構が作られ、つまり、車両の本体は、旋回機構を通じて、および、車両の本体と台車との間に配置されている空気サスペンション(108a、108b)の使用を通じて、台車に対して若干回ることができるように変更されている。したがって、旋回移動における台車への横方向の打ちつけは、その上部において車両の本体へとすぐには送られないが、旋回機構によって保留され、空気サスペンション(108a、108b)によって和らげられる。空気サスペンション(108a、108b)は、空気の充填されているゴム・チューブ、弾性構成要素、または、振動および力を緩衝するための弾性もしくは弾性力を有する任意の成分から作られる。弾性力を越えない限りにおいて生じる力は、図32に示しているように、捩じれまたは伸長などの弾性変形で、空気サスペンションによって保留されることになる。
図19、図27、図28、および図30にあるように、台車における中間旋回機構(127)は、レールと平行な棒(123)と横方向棒(124)との間の交差の領域で、車輪フレーム(101c)の留め付けフレームにもたらされている。中間旋回(27)には、横方向棒(124)に取り付けられた下方端を有する回転シャフト(130)がある。回転シャフトは、回転シャフト袖体(131)の空洞に配置され、回転シャフト袖体(131)との回転シャフト(130)との間には、対のパッド(132a、132b)が配置されている。この構成によって、シャフト袖体(131)は、空転する回転シャフト(130)に対して回転することができる。シャフト袖体には、中間旋回ブラケット(133)が結び付けられ、そのため、中間旋回ブラケット(133)も回転できる。ブラケット(133)には、3つのピン(127a、127b、127c)が、3つの上方フレーム留め付け棒(134、135、および136)の端を留め付けるために固定されている。中間のピン(127a)は、上方フレーム留め付け棒の側部の一端を結び付けるために使用され、一方、他端は、上方フレーム(106)の前部にその側部(106c、106d)において取り付けられる。一方、右のピン(127b)および左のピン(127c)は、その中間の右側(135)と左側(136)において留め付ける、上方フレームのステム端を結合するために使用される。上方フレーム留め付け棒(35、36)の中間部の他端は、上方フレーム支持棒(105)において中間ブラケット(105a、105b)に取り付けられる。上方フレーム(135、136)の中間部の2つの留め付け棒は、上方フレーム(103)および車両の本体がフレームの上部に固定されるように、台車(101a)の上方フレーム(103)に結合するように機能し、台車が制動または加速する場合に上方フレーム(101a)を支持するように機能し、前方に投げ出されない。加えて、上方フレームおよび車両の本体における前方への打ちつけは、空気サスペンション(108a、108b)によって緩衝もされる。空気サスペンション(108a、108b)は、空気が含まれた中空の円筒形のゴムとして形成される。上方フレーム留め付け棒の留め付けピン(127a、127b、127c)と上方フレーム留め付け棒(134、135、136)の端との間の結合は玉継ぎ手であり、そのため、上方フレーム留め付け棒は、左右上下に自由な移動の自在旋回を有する。空気サスペンションは、例えば、エンジン搭載において、または、車輪留め付け脚部において、振動を緩衝するために自動車の世界において広く使用されている。空気サスペンションは、受けるエネルギーまたは力を弾性変形へと変換することで、そのエネルギーまたは力を吸収する特性を有する弾性の構成要素である。図32に示しているように、台車が旋回される軌跡を通過するとき、台車の荷重輪および案内輪によって受ける振動または圧力の力がある。車輪への振動および圧力の力は、台車フレームへと送られ、上方フレーム(103)を通じて車両の本体へと伝えられる。振動および圧縮力は、上方フレームで受けられる前に、空気サスペンションによって前もって受けられて吸収されることになる。空気サスペンションで受けた力は、吸収され、捩じれもしくは傾きとして、空気サスペンションにおける弾性変形を引き起こす、または、クリープを受ける。空気サスペンションに受けさせられる力が消える場合、空気サスペンションは、その元の形へと回復することになる。
中心旋回ブラケット(133)は、空転する回転シャフト(130)に対して、回転シャフト袖体(131)と共に回転できる。したがって、中間旋回ブラケット(133)に取り付けられた上方フレーム留め付け棒(134)の端の側部が回転できる。上方フレーム留め付け棒(134)の端の側部は、横方向の打ちつけまたはレールと交差する打ちつけを受ける上方フレーム(103)に取り付けられた車両の本体を保持するように機能する。上方フレーム(103)に取り付けられた車両の本体と、上方フレーム留め付け棒(134)の端の側部に結び付けられた上方フレーム(103)とは、中心旋回部(127)のため、回転することができることになる。この場合、車両の本体は台車にしっかりと留め付けられておらず、台車への回転運動の自在性があり、そのため、台車が急に旋回される軌跡において高速で走行するとき、車両本体は、台車の回転に直接的に追従せず、車両本体への横方向の打ちつけは最小限とされ得る。