JP6756600B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、基板を処理する技術に関し、特に、基板を位置決めする技術に関する。
基板においては、その端面ぎりぎりまでデバイスパターン(回路パターン)が形成されることはあまりなく、デバイスパターンは、基板の端面から一定幅だけ内側の表面領域に形成されることが多い。
ところが、デバイスパターンを形成するための成膜工程においては、基板の裏面や、基板の表面におけるデバイスパターンが形成される領域(以下単に「デバイス領域」という)の外側の周縁部にまで、膜が形成されることがある。裏面や表面周縁部に形成された膜は、不要であるばかりでなく、各種のトラブルの原因にもなり得る。例えば、裏面や表面周縁部に形成されている膜が、処理工程の途中で剥がれ落ちて、歩留まりの低下、基板処理装置のトラブルなどを引き起こす虞等がある。
ベベル処理は、基板を保持する基板保持部を回転させることによって基板を回転させ、基板周端部から内側の一定の範囲を処理する。このため、基板の中心が、基板保持部の回転中心からずれていた場合、所望の位置に対してベベル処理が行われず、その結果、歩留まりの低下を招くおそれがあった。そこで、ベベル処理においては、基板の中心位置を適切に位置決めすることが要求される。
また、ベベル処理以外の他の処理においても、基板を回転させながら、その基板の中心から周端に向けて、あるいは、その基板の周端から中心に向けて処理する場合がある。これらの場合においても、基板の中心位置を適切に位置決めすることが要求される。
例えば、特許文献1および特許文献2には、基板を位置決めする技術が開示されている。具体的には、浮上させた基板をその両側から、先端がV字状に形成された第1の基準部と、先端に円筒状の接触部を有する第2の基準部とで挟み込み、その基板の半径が計測される。そして、特定された基板の半径に基づいて、基板の中心位置が回転部の中心に合わせられる。
特開2011−258924号公報 特開2011−258925号公報
しかしながら、上記従来技術の場合、最初に基板が所望の位置から大きく外れて配置されてしまった場合、一方側から第1の基準部を当接させたときに、浮上している基板が、V字状の先端部の2点に接触せず、想定とは異なる方向へ移動し得る。このような場合、基板を適正に位置決めできなかったり、あるいは、基板の半径を正確に計測できないことによって、正常な基板が計測不可基板と判定されるおそれがあった。
そこで、本発明は、基板を適正に位置決めする技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1態様は、基板処理装置であって、基板を略水平姿勢にて保持する基板保持部と、前記基板保持部を鉛直方向に平行な回転軸周りに回転させる回転部と、前記基板の周端部を検出する周端検出部と、前記周端検出部を前記基板の径方向外方の位置から前記基板の前記周端部に向けて移動させる移動機構部と、前記周端検出部が前記周端部における複数点の各々について、前記周端検出部を前記基板の径方向外方の位置から前記基板の前記周端部に向けて移動させて、前記基板の前記周端部を検出したときの前記周端検出部の位置に基づき、前記基板の水平方向の位置である基板位置を特定する基板位置特定部と、前記基板位置特定部によって特定された前記基板位置に基づき、前記基板を、前記基板保持部に基板が略水平姿勢にて適正に保持されたときの前記基板の水平方向の位置である標準基板位置に移動させる基板位置補正部とを備える。
第2態様は、第1態様の基板処理装置であって、前記標準基板位置を記憶する記憶部と、前記基板の径方向外方において移動可能に設けられている可動アーム部と、をさらに備え、前記周端検出部は、前記可動アーム部に設けられ、前記基板位置補正部は、前記基板位置特定部によって特定された前記基板位置と前記標準基板位置とに基づき、前記基板の前記周端部を押圧することによって、前記基板を前記標準基板位置に移動させる。
態様は、第1態様または第2態様の基板処理装置であって、前記基板位置特定部は、前記周端検出部によって前記基板の前記周端部のうち3点以上の各々が検出されたときの、前記周端検出部の位置に基づいて、前記基板位置を特定する。
態様は、第2態様の基板処理装置であって、前記移動機構部は、前記可動アーム部を所定の旋回軸周りに旋回させることによって、前記周端検出部を移動させる。
態様は、第2態様または第4態様の基板処理装置であって、前記可動アーム部が、前記移動機構部によって直線移動する。
態様は、第1態様から第態様のいずれか1つの基板処理装置であって、前記基板位置補正部は、前記基板を前記標準基板位置に移動させるために、押圧すべき前記基板の周縁位置を特定し、その周縁位置が前記周端検出部に対向するように前記基板を前記回転部により回転させてから、前記周端検出部によって、前記基板の前記周端部を押圧する。
態様は、第1態様から第態様のいずれか1つの基板処理装置であって、前記周端検出部は、前記基板の前記周端部を非接触で検出する。
態様は、第態様の基板処理装置であって、前記周端検出部は、互いに向かい合う一対の対向部と、前記一対の対向部各々の一端部同士を連結する連結部とを備え、前記一対の対向部の間に前記基板の前記周端部を挿入可能な略U字状の支持体と、前記一対の対向部の間に進入した前記基板の前記周端部を検出するセンサー部とを備え、前記基板位置補正部は、前記連結部を前記基板の前記周端部に当接させることによって、前記基板位置を補正する。
第9態様は、第2態様、第4および態様のいずれか1つの基板処理装置であって、前記周端検出部は、前記可動アーム部に設けられ、前記基板の前記周端部に接触可能な接触片と、前記接触片が前記基板の前記周端部に接触したことを検出する接触検出部とを備える。

10態様は、第態様に係る基板処理装置であって、前記基板保持部は、前記基板を吸着保持可能に構成されている。
11態様は、第態様または第10態様の基板処理装置であって、前記可動アーム部に対して、前記接触片を移動させる接触片駆動部、を備え、前記基板位置補正部は、接触片駆動部を制御して前記接触片を移動させることによって、前記基板の前記基板位置を補正する。
12態様は、第9態様から第11態様のいずれか1つの基板処理装置であって、前記周端検出部は、前記接触片を支持する回転軸部と、前記回転軸部を、自由回転不能な状態、および、自由回転可能な状態に回転を制御する回転制御機構とをさらに備え、前記接触検出部は、前記回転制御機構が前記回転軸部を自由回転可能にした状態で、前記回転軸部の回転を検出することによって、前記接触片が前記基板の前記周端部に接触したことを検出する。
13態様は、第9態様から第12態様のいずれか1つの基板処理装置であって、前記可動アーム部を移動させることによって、前記接触片を前記基板保持部に向けて移動させるとともに、前記接触片が前記基板保持部に接触したことを前記接触検出部が検出したときの前記接触片の位置を特定する保持部接触位置特定部、をさらに備える。
14態様は、第9態様から第13態様のいずれか1つの基板処理装置であって、前記移動機構部は、前記接触片が前記周端部に接触する手前の位置で、前記可動アーム部の移動速度を高速度から低速度に切り替える。
15態様は、第2態様から第14態様のいずれか1つの基板処理装置であって、前記基板位置補正部は、前記基板の前記周端部のうち複数の点を押圧することによって、前記基板を前記標準基板位置に移動させる。
16態様は、第2態様から第15態様のいずれか1つの基板処理装置であって、前記基板位置特定部は、前記基板位置補正部によって位置が補正された前記基板についての前記基板位置を再特定し、前記基板位置補正部は、前記基板位置特定部によって再特定された前記基板位置と、前記標準基板位置との差異に基づき、前記基板の前記周端部を押圧することによって、前記基板を前記標準基板位置に移動させる。
17態様は、基板を処理する基板処理方法であって、(b)基板を基板保持部に略水平姿勢にて保持させる基板保持工程と、(c)周端検出部が設けられた可動アーム部を移動させることによって、前記基板保持部に保持された前記基板の周端部のうち複数点を、前記周端検出部によって検出する工程と、(d)前記(c)工程において、前記周端検出部が前記周端部のうち前記複数点の各々について、前記周端検出部を前記基板の径方向外方の位置から前記基板の前記周端部に向けて移動させて、前記基板の前記周端部を検出したときの、前記周端検出部の位置に基づいて、前記基板保持部に保持された前記基板の水平方向の位置である基板位置を特定する基板位置特定工程と、(e)前記(d)工程の後、前記基板保持部による前記基板の保持を解除する保持解除工程と、(f)前記(e)工程の後、前記(d)工程にて特定された前記基板位置に基づき、前記基板を、前記基板保持部に基板が略水平姿勢にて適正に保持されたときの前記基板の水平方向の位置である標準基板位置に移動させる基板位置補正工程とを含む。
第18態様は、第17態様の基板処理方法であって、(a)前記(b)工程より前に、前記標準基板位置を記憶する標準基板位置記憶工程、をさらに含み、前記工程(f)は、前記(d)工程にて特定された前記基板位置と前記標準基板位置との差異に基づき、前記基板を押圧することによって、前記基板を前記標準基板位置に移動させる工程を含む。
19態様は、第17態様または第18態様の基板処理方法であって、前記周端検出部は、前記可動アーム部に設けられ、前記基板の前記周端部に接触可能な接触片と、前記接触片が前記基板の前記周端部に接触したことを検出する接触検出部とを備え、前記(c)工程は、前記接触片が前記基板の前記周端部に接触する手前の位置で、前記可動アーム部の移動速度を高速度から低速度に切り替える。
20態様は、第17態様から第19態様のいずれか1つの基板処理方法であって、前記(c)工程から前記(f)工程が、複数回繰り返される。
第1態様および第2態様の基板処理装置によると、基板保持部に保持された基板における周端部の複数点を検出することによって、基板を移動させずに、基板位置を特定できる。そして、特定された基板位置と、標準基板位置との差異に基づいて、基板の位置を補正することによって、基板を適正に位置決めできる。これによって、基板処理を好適に行うことができる。
態様の基板処理装置によると、基板の周端部の3点以上を検出することによって、基板の水平方向の位置を特定できる。
態様の基板処理装置によると、可動アーム部を旋回させることによって周端検出部を基板の周端部に接近させるため、可動アーム部を直線方向に移動させる場合よりも、装置の横幅を小さくできる。
態様の基板処理装置によると、可動アーム部を直線移動させるため、周端検出部が基板の周端部を検出したときのその周端検出部の位置を容易に特定できる。
態様の基板処理装置によると、押圧すべき基板の周縁位置を周端検出部に対向させてから周端検出部によって基板を押圧することによって、基板位置を適正に補正できる。
態様の基板処理装置によると、基板に接触させずに周端部を検出できるため、周端検出部のメンテナンスが容易となる。
態様の基板処理装置によると、1つの支持体によって、基板の周端部を検出するとともに、基板の周端部を押圧できる。
態様の基板処理装置によると、接触片を基板の周端部に当接させることによって、基板の周端部を物理的に検出するため、周端部の検出精度を高めることができる。
10態様の基板処理装置によると、基板を吸着保持することができるため、基板の周端部に接触片を接触させた際に、基板が移動することを抑制できる。
11態様の基板処理装置によると、接触片を移動させることによって、基板の位置を補正できる。
12態様の基板処理装置によると、回転軸部を自由回転可能な状態にすることによって、基板の周端部に接触片を接触させた際に、基板に損傷等を与えることを抑制できる。
13態様の基板処理装置によると、標準の接触片が基板保持部に接触する標準接触位置と、検査対象の接触片が基板保持部に接触する接触位置とを比較することによって、接触片の位置ずれまたは接触部分の削れ等の、接触片の異常を検出できる。
14態様の基板処理装置によると、接触片を低速度で基板に接触させることができるため、接触片を基板に対して柔らかに接触させることができる。
15態様の基板処理装置によると、基板の周端部の複数の点を押圧することによって、基板を複数の方向から押圧して移動させることができる。したがって、基板を適正な位置に位置決めできる。
16態様の基板処理装置によると、基板位置を再度補正することができるため、基板の位置決め精度を高めることができる。
17態様および第18態様の基板処理方法によると、基板保持部に保持された基板における周端部の複数点を検出することによって、基板を移動させずに、基板位置を特定できる。そして、特定された基板位置と、標準基板位置との差異に基づいて、基板の位置を補正することによって、基板を適正に位置決めできる。これによって、基板処理を好適に行うことができる。
19態様の基板処理方法によると、接触片を低速度で基板に接触させることができるため、接触片を基板に対して柔らかに接触させることができる。
20態様の基板処理方法によると、基板位置を複数回補正できるため、基板の位置決め精度を高めることができる。
第1実施形態の基板処理システム10を概略的に示す平面図である。 第1実施形態の基板処理装置20を概略的に示す側面図である。 第1実施形態の基板処理装置20を概略的に示す側面図である。 基板Wの周端部WEを検出する基板位置決め機構30を概略的に示す平面図である。 基板Wの周端部WEを検出する周端検出部31を概略的に示す正面図である。 第1実施形態の基板処理装置20の動作を示す流れ図である。 第2実施形態の基板処理装置20aを概略的に示す側面図である。 第2実施形態の基板位置決め機構30aを概略的に示す側面図である。 第3実施形態に係る周端検出部31aを概略的に示す側面図である。 基板Wの周端部WEを押圧する支持体314の連結部3142を概略的に示す側面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態の基板処理システム10を概略的に示す平面図である。基板処理システム10は、半導体ウェハ等の複数枚の基板Wを処理するシステムである。基板Wの表面形状は略円形である。基板処理システム10は、複数の基板処理装置20を備えている。基板処理システム10は、基板処理装置20各々において、基板Wを、一枚ずつ、連続して処理するとともに、複数の基板処理装置20によって、複数の基板Wを並行して処理する。
基板処理システム10は、並設された複数のセル(具体的には、インデクサセル110および処理セル120)と、当該複数のセル110,120が備える各動作機構等を制御する制御部130と、を備える。
インデクサセル110は、装置外から受け取った未処理の基板Wを処理セル120に渡すとともに、処理セル120から受け取った処理済みの基板Wを装置外に搬出するためのセルである。インデクサセル110は、複数のキャリアCを載置するキャリアステージ111と、各キャリアCに対する基板Wの搬出入を行う基板搬送装置(移載ロボット)IRと、を備える。
キャリアステージ111に対しては、複数の未処理の基板Wを収納したキャリアCが、装置外部から、OHT(Overhead Hoist Transfer)等によって搬入されて載置される。未処理の基板Wは、キャリアCから1枚ずつ取り出されて装置内で処理され、装置内での処理が終了した処理済みの基板Wは、再びキャリアCに収納される。処理済みの基板Wを収納したキャリアCは、OHT等によって装置外部に搬出される。このように、キャリアステージ111は、未処理の基板Wおよび処理済みの基板Wを集積する基板集積部として機能する。なお、キャリアCの形態としては、基板Wを密閉空間に収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)であってもよいし、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや、収納された基板Wを外気に曝すOC(Open Cassette)であってもよい。
移載ロボットIRは、基板Wを下方から支持することによって、基板Wを水平姿勢(基板Wの主面が水平な姿勢)で保持するハンドと、ハンドを移動するアーム等を備える。移載ロボットIRは、キャリアステージ111に載置されたキャリアCから未処理の基板Wを取り出して、当該取り出した基板Wを、基板受渡位置Pにおいて搬送ロボットCR(後述する)に渡す。また、移載ロボットIRは、基板受渡位置Pにおいて搬送ロボットCRから処理済みの基板Wを受け取って、当該受け取った基板Wを、キャリアステージ111上に載置されたキャリアCに収納する。
<処理セル120>
処理セル120は、基板Wに処理を行うためのセルである。処理セル120は、複数の基板処理装置20と、当該複数の基板処理装置20に対する基板Wの搬出入を行う搬送ロボットCRと、を備える。ここでは、複数個(例えば、3個)の基板処理装置20が鉛直方向に積層されて、1個の基板処理装置群を構成している。そして、複数個(図示の例では、4個)の基板処理装置群が、搬送ロボットCRを取り囲むようにクラスタ状(房状)に設置される。従って、複数の基板処理装置20は、搬送ロボットCRの周囲にそれぞれ配置される。
搬送ロボットCRは、基板Wを片持ち支持しながら搬送するロボットである。搬送ロボットCRは、指定された基板処理装置20から処理済みの基板Wを取り出して、当該取り出した基板Wを、基板受渡位置Pにおいて移載ロボットIRに渡す。また、搬送ロボットCRは、基板受渡位置Pにおいて移載ロボットIRから未処理の基板Wを受け取って、当該受け取った基板Wを、指定された基板処理装置20に搬送する。搬送ロボットCRの各駆動機構の動作は、制御部130によって制御される。
<制御部130>
制御部130は、移載ロボットIR、搬送ロボットCR、および、一群の基板処理装置20各々の動作を制御する。制御部130のハードウエアとしての構成は、一般的なコンピュータと同様のものを採用できる。すなわち、制御部130は、例えば、各種演算処理を行うCPU11、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM12、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM13およびプログラムPGやデータなどを記憶しておく記憶部14をバスライン19に接続して構成されている。記憶部14には、基板Wの処理内容および処理手順を規定するレシピ、および各基板処理装置20の構成に関する装置情報などが記憶されている。記憶部14には、キャリアCに収容された各基板Wについて、処理を行う各基板処理装置への搬送手順を既述した搬送スケジュールと各基板処理装置における処理手順を既述した処理スケジュールも記憶される。
バスライン19には、表示部141および入力部142が電気的に接続されている。表示部141は、例えば液晶ディスプレイ等を用いて構成されており、処理結果やレシピ、および装置情報の内容等の種々の情報を表示する。入力部142は、例えばキーボードやマウス等を用いて構成されており、コマンドやパラメータ等の入力を受け付ける。装置のオペレータは、表示部141に表示された内容を確認しつつ入力部142からコマンドやパラメータ、レシピ、および装置情報等の入力および変更を行うことができる。なお、表示部141と入力部142とを一体化してタッチパネルとして構成するようにしてもよい。
制御部130において、プログラムPGに記述された手順に従って主制御部としてのCPU11が演算処理を行うことにより、基板処理システム10の各部を制御する各種の機能部が実現される。もっとも、制御部130において実現される一部あるいは全部の機能部は、専用の論理回路などでハードウエア的に実現されてもよい。
<基板処理装置>
基板処理装置20の構成について、図2および図3を参照しながら説明する。図2および図3は、第1実施形態の基板処理装置20を概略的に示す側面図である。図2および図3においては、ドレインカップ21およびトッププレート22を断面図で示している。
図2および図3に示す基板処理装置20は、基板Wのベベル処理を行う装置である。基板処理装置20は、基板Wを回転させつつ、基板Wの周端から数mm(例えば、0.5〜3mm程度)内側の周縁部に形成された薄膜を、所定の処理液で処理することによって除去する装置である。除去される薄膜は、例えば、SiO膜、SiN膜、ポリシリコン膜などである。また、処理液としては、フッ酸(HF)、アンモニア(NH)と過酸化水素(H)との混合溶液、フッ硝酸(フッ酸と硝酸(HNO)の混合液)などを含む。
基板処理装置20は、ドレインカップ21、トッププレート22、スピンチャック部23、回転部24、ノズル25,26、ブラシユニット27、および、基板位置決め機構30を備える。
図2は、ドレインカップ21とトッププレート22とが開いて基板Wの搬入または搬出が可能な状態を示す。また、図3は、ドレインカップ21とトッププレート22とが閉じた状態を示す。ベベル処理は、図3に示すようにドレインカップ21とトッププレート22とが閉じた状態で行われる。
ドレインカップ21は、基板Wのベベル処理において、回転する基板Wから飛散する処理液を受け止める、ベベル処理装置の外部に排出するために設けられている。ドレインカップ21は、スピンチャック部23に保持された基板Wを囲繞するように設けられている。ドレインカップ21は、昇降駆動部211に接続されており、その昇降駆動部211によって鉛直方向に昇降可能に配設されている。昇降駆動部211の動作は、制御部130によって制御される。
トッププレート22は、スピンチャック部23に保持された基板Wの上方を覆うために設けられている。トッププレート22は、昇降駆動部221に接続されており、その昇降駆動部221によって鉛直方向に昇降駆動可能に配設されている。昇降駆動部221の動作は、制御部130によって制御される。
スピンチャック部23は、基板Wを略水平姿勢(基板Wが水平面に対して略平行となる姿勢)にて保持する。スピンチャック部23は、基板保持部の一例である。スピンチャック部23は、基板Wより小さい円板状の部材である。基板Wがスピンチャック部23に理想的に保持される状態は、基板Wの中心がスピンチャック部23の中心(回転中心C1)に一致する状態である。
スピンチャック部23は、基板Wを真空吸着することによって、基板Wをその上面に保持する。スピンチャック部23の上面の中央には、開口部231が形成されている。この開口部231には、真空ポンプ232およびガス供給部233が接続されている。
真空ポンプ232が開口部231から気体を吸引することによって、基板Wがスピンチャック部23に吸着される。ガス供給部233がガス(ドライエアまたは不活性ガス(N、Ar、He、Kr、またはXeガス、もしくはこれらの混合ガス)など)を開口部231に向けて供給することによって、スピンチャック部23に載置されている基板Wの吸着が解除される。
開口部231と真空ポンプ232とを接続する配管部には、バルブ234が介挿されている。バルブ234の動作は制御部130によって制御される。バルブ234を制御することによって、基板Wの吸着保持のオン・オフが制御される。
開口部231とガス供給部233とを接続する配管部には、バルブ235が介挿されている。バルブ235の動作は制御部130によって制御される。バルブ235を制御することによって、スピンチャック部23上における基板Wの浮上のオン・オフが制御される。
回転部24は、スピンチャック部23を、その中心(回転中心C1)を通る鉛直方向の回転軸Q1周りに回転させる。回転部24は、回転軸部241、および、回転駆動部242を備える。回転軸部241は、スピンチャック部23の下面に連結されており、その軸線が回転軸Q1に一致するように配置されている。回転軸部241には、回転駆動部242が接続されている。回転駆動部242は、回転軸部241を回転軸Q1周りに回転駆動する。したがって、スピンチャック部23は、回転軸部241とともに回転軸Q1周りに回転する。
ノズル25は、トッププレート22側に設けられており、基板Wの周縁部の表面に処理液を供給する。ノズル26は、ドレインカップ21側に設けられており、基板Wの周縁部の裏面に処理液を供給する。ノズル25,26各々は、モータ251,261各々に接続されており、半径方向に移動可能に配設されている。モータ251,261各々の動作は、制御部130によって制御される。ベベル処理においては、ノズル25,26各々が基板Wの周縁部を挟む位置に配置され、ノズル25,26各々から処理液が基板Wの周縁部に向けて吐出される。
なお、ノズル25がトッププレート22に設けられていることは必須ではない。ノズル25をトッププレート22外に設けてもよい。また、ノズル26がドレインカップ21に設けられていることは必須ではない。ノズル26をドレインカップ21外に設けてもよい。
ブラシユニット27は、ブラシ部271、回転モータ272、アーム部273、直動モータ274,275を備える。ブラシ部271は、円柱状に形成された部材であって、側面が基板Wの周端部WEに接触することによって、基板Wを処理する。回転モータ272は、ブラシ部271を回転させる。アーム部273は、水平方向に延びる部材であって、先端部が回転モータ272に連結されている。直動モータ274は、アーム部273の基端部に連結されており、アーム部273、回転モータ272およびブラシ部271を一体的に水平方向に移動させる。直動モータ275は、直動モータ274に連結されており、直動モータ274、アーム部273、回転モータ272およびブラシ部271を一体的に鉛直方向に移動させる。
ブラシユニット27は、ドレインカップ21とトッププレート22とが閉じた状態で、基板Wを処理する。直動モータ274は、ブラシ部271の基板Wに対する水平方向の位置を調整する。すなわち、直動モータ274によって、基板Wのうち処理される領域を定めることができる。直動モータ275は、ブラシ部271の基板Wに対する鉛直方向の位置を調整する。直動モータ274,275の動作は、制御部130によって制御される。
<基板位置決め機構30>
基板位置決め機構30は、基板Wを位置決めする装置である。基板位置決め機構30は、ドレインカップ21の外側に配設されている。基板位置決め機構30は、周端検出部31、可動アーム部32、可動アーム部移動機構33、基板位置特定部34、基板位置補正部35および保持部接触位置特定部36を備える。
周端検出部31は、基板Wの周端部WEを検出する部材である。周端検出部31は、水平方向に延びる可動アーム部32の先端部に設けられている。周端検出部31は、接触片311、回転軸部312、接触片駆動部313を備える。
接触片311は、ここでは、鉛直方向に延びる板状に形成された部材であって、周端部WEに当接可能に配設されている。なお、接触片311は、円柱状などの棒状に形成されていてもよい。接触片311の鉛直方向の長さは、可動アーム部32の水平方向の長さよりも短い。接触片311は、回転軸部312に連結されている。回転軸部312は、可動アーム部32の先端部に突設されており、かつ、可動アーム部32の移動方向(回転軸Q2周りの回転方向)に対して直交する方向に延びている。
接触片311の材料は、特に限定されないが、例えば耐薬液性に優れた材料(例えば、フッ素系の合成樹脂)で形成するとよい。また、接触片311を硬質性の樹脂材料(例えば、セラミックスまたはポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂(PEEK)など)により形成してもよい。この場合、接触片311に削れ耐性を持たせることができる。
回転軸部312は、水平方向を軸方向とする部材であって、可動アーム部32の先端部に設けられた接触片駆動部313に連結されている。回転軸部312は、接触片駆動部313からの回転駆動力を接触片311に伝達する部材である。
接触片駆動部313は、回転軸部312を回転させることによって、接触片311を回転軸部312周りに回転移動させる。接触片駆動部313の動作は、制御部130によって制御される。
接触片駆動部313は、回転軸部312を回転不能な状態、および、自由回転可能な状態に切替える回転制御機構を備えている。ここで、回転軸部312が回転不能な状態とは、接触片311に所定のトルク以下の外力が加わったとしても、回転軸部312が受動的に回転しない状態をいう。回転軸部312が自由回転可能な状態とは、回転軸部312に外力が加わった際に、回転軸部312がその外力によって受動的に回転する状態をいう。
回転軸部312が自由回転可能な状態とされているときに、接触片311に外力が加わることによって、接触片311とともに回転軸部312が回転する。接触片駆動部313は、この回転軸部312の回転を検出する回転検出機構を備える。この回転検出機構は、接触片311が他の部材に接触したことを検出する接触検出部の一例である。
接触片駆動部313は、例えば、磁性を有するローターと、そのローターの周囲に配置されており、各々にコイルが巻付けられた複数のステーターとを備えるステッピングモータにより構成するとよい。この場合、全てのステーターのコイルに流れる電流をオフにすることによって、回転軸部312(ローター)を自由回転可能とすることができる。また、自由回転可能な状態の回転軸部312が回転した際に、各ステーターのコイルに流れる電流を検出することによって、回転軸部312の回転を検出することができる。さらに、各ステーターの磁性を固定することによって、回転軸部312を回転不能に保持することができる。なお、接触片駆動部313が、ローターを回転不能に保持する摩擦ブレーキ機構を備えることによって、回転軸部312を回転不能な状態に保持してもよい。ステッピングモータにはエンコーダが接続されていてもよく、モータはサーボモータを用いてもよい。
本実施形態のように、周端検出部31が接触式センサーを備えるように構成することによって、周端部WEを物理的に検出できる。このため、周端部WEの検出精度を高めることができる。
可動アーム部32は、水平方向に延びるように配設される部材であって、その先端部において周端検出部31を支持する。可動アーム部32の基端部は、可動アーム部移動機構33に連結されている。
可動アーム部移動機構33は、支持部331と、回転モータ332とを備える。支持部331は、鉛直方向に沿って配設された部材であり、その先端部に可動アーム部32の基端部が連結されている。支持部331の基端部は、回転モータ332に接続されている。
図4は、基板Wの周端部WEを検出する基板位置決め機構30を概略的に示す平面図である。図4に示すように、回転モータ332は、支持部331を鉛直方向に沿う回転軸Q2周りに回転させる。これによって、可動アーム部32および周端検出部31が、回転軸Q2周りに旋回移動する。回転モータ332の動作は、制御部130によって制御される。回転モータ332は、例えば、ステッピングモータによって構成されているとよい。ステッピングモータにはエンコーダが接続されていてもよく、モータはサーボモータを用いてもよい。
図5は、基板Wの周端部WEを検出する周端検出部31を概略的に示す正面図である。図4において説明したように、可動アーム部32が回転軸Q2周りに回転すると、図5上段に示すように、周端検出部31の接触片311が、基板Wの径方向外方から周端部WEに向けて移動する。このとき、接触片311が周端部WEに接触する手前の位置(装置的には、予測により決定される接触位置よりも手前の位置)で、可動アーム部32の旋回速度を高速度から低速度に切り替えるとよい。これによって、接触片311を基板Wに対して柔らかに接触させることができる。
図5中段に示すように、接触片311の側面部が、周端部WEに接触すると、回転軸部312は自由回転可能な状態とされているため、図5下段に示すように、接触片311が回転軸部312とともに受動回転する。接触片駆動部313がこの回転軸部312の受動回転を検出することによって、周端検出部31は、接触片311が周端部WEに接触したことを検出する。周端検出部31は、接触片311によって周端部WEを検出したことを示す信号(周端部検出信号)を、制御部130に送信する。
基板位置特定部34は、制御部130のCPU11が、プログラムPGに従って動作することによって実現される機能である。基板位置特定部34は、周端検出部31が周端部WEを検出したときの、周端検出部31の位置(検出時位置)を特定する。周端検出部31の検出時位置は、回転軸Q2の水平位置、周端検出部31が周端部WEを検出した時の可動アーム部32の回転軸Q2周りの角度、および、回転軸Q2から接触片311までの水平距離などから特定される。なお、可動アーム部32の回転軸Q2周りの角度は、可動アーム部32の所定の基準位置からの回転角度量である。基板位置特定部34は、周端検出部31の上記検出時位置に基づいて、基板Wの水平方向の位置である基板位置L1(ここでは、基板Wの中心位置)を特定する。
基板位置L1を特定する場合、周端部WEのうち、3点以上の位置が分かればよい。具体的には、基板位置特定部34が、回転部24を駆動して基板Wを120度ずつ回転させ、各角度にて周端検出部31に周端部WEを検出させるとよい。これによって、周端部WEの3点の水平方向の位置を特定できるため、基板位置L1を特定できる。もちろん、基板Wを120度とは異なる角度毎に回転させて、周端検出部31に周端部WEを検出させてもよい。
なお、基板Wの半径が既知である場合、その半径情報、および、周端部WEのうち少なくとも2点の位置情報が分かれば、基板位置L1を特定することが可能である。基板Wの半径は、例えば、移載ロボットIRまたは搬送ロボットCRに適当な計測手段を設けることによって、搬送中に半径を計測するとよい。
基板位置補正部35は、制御部130のCPU11が、プログラムPGに従って動作することによって実現される機能である。基板位置補正部35は、基板位置特定部34によって特定された基板位置L1と、予め記憶部14に保存された標準基板位置LSとの差異(水平方向のずれ)に基づいて、周端部WEを水平方向に押圧することによって、基板Wの水平方向の位置を補正する。標準基板位置LSは、スピンチャック部23(基板保持部)に対して適正に保持されたときの基板Wの水平方向の位置である。ここでは、基板位置L1を基板Wの中心位置としている。このため、標準基板位置LSは、スピンチャック部23において適正な位置に保持された基板Wの中心位置、すなわち、スピンチャック部23の回転中心C1(回転軸Q1)の位置とされる。なお、スピンチャック部23の回転中心C1の位置は、事前に治具等を利用して特定するとよい。
なお、基板位置L1,標準基板位置LSは、必ずしも基板Wの中心位置であることは必須ではない。例えば、標準基板位置LSを、スピンチャック部23に適正に保持された基板Wの周端部WEの複数点の各位置としてもよい。この場合、基板位置補正部35は、周端検出部31によって検出された周端部WEの複数点の各位置と、標準基板位置LSとして記憶された周端部WEの複数点の各位置とを比較することによって、基板Wの位置ずれを特定するとよい。
基板位置補正部35は、基板位置特定部34によって特定された基板位置L1と標準基板位置LSとに基づいて、基板位置L1の標準基板位置LSからの水平方向のずれ量と、そのずれ方向を特定する。そして、基板位置補正部35は、そのずれ量およびずれ方向を、補正量および補正方向として、基板Wの位置を補正する。
本実施形態では、基板位置補正部35は、基板Wの吸着を解除した状態で、接触片311で周端部WEを押圧することにより、基板Wの基板位置L1を標準基板位置LSに補正する。このため、基板位置補正部35は、基板Wのずれ方向(補正方向)と、接触片311が周端部WEを押圧する方向とが一致するように、回転部24が基板Wを回転させる。さらに、基板位置補正部35は、可動アーム部移動機構33の回転モータ332を駆動して、接触片311を回転軸Q2周りに回転移動させることによって、周端部WEを接触片311で押圧する。これによって、基板Wの基板位置L1が、標準基板位置LSに補正される。以上の基板位置決め機構30の動作によって、基板Wが適正な標準基板位置LSに位置決めされる。
なお、基板位置補正部35は、接触片駆動部313を駆動して、接触片311を回転軸部312周りに回転させることによって、周端部WEを接触片311で押圧するようにしてもよい。接触片311は、可動アーム部32よりも十分に短いため、可動アーム部32の移動のみで基板Wの基板位置L1を補正する場合よりも、基板Wを微小量だけ移動させることができる。したがって、基板Wの位置決め精度を向上できる。
また、接触片311によって基板Wを押圧して基板Wの位置を補正することは必須ではない。例えば、基板Wの周端部WEを押圧する押圧機構を別途設けて、その押圧機構によって、基板Wの位置を補正してもよい。
保持部接触位置特定部36は、接触片311の削れ、または、可動アーム部32に対する接触片311の位置ずれなどを検出するために設けられている。保持部接触位置特定部36は、検査対象の接触片311がスピンチャック部23に接触するときの接触位置LT1を特定する。具体的には、保持部接触位置特定部36は、可動アーム部32を移動させることによって、検査対象の接触片311を、基板Wを保持していないスピンチャック部23の側部に接触させる(図4参照)。そして、保持部接触位置特定部36は、検査対象の接触片311がスピンチャック部23に接触したときの接触位置LT1を特定する。
さらに、保持部接触位置特定部36は、接触位置LT1と、標準接触位置LTSとを比較する。この標準接触位置LTSは、正常な接触片311(例えば、新品の接触片311)がスピンチャック部23に接触するときの、その接触片311の位置であり、予め、記憶部14に保存されているとよい。なお、接触位置LT1と標準接触位置LTSとのずれが、所定の閾値を超えている場合には、保持部接触位置特定部36が接触片311の異常を示す警告画面を表示部141に出力するとよい。また、ランプを点灯させるなどによって異常を通知してもよい。
<動作>
図6は、第1実施形態の基板処理装置20の動作を示す流れ図である。ここでは、基板処理装置20に対してベベル処理を行う場合について説明するが、ベベル処理とは異なる基板処理であってもよい。また、図6に示すステップS100〜ステップS111における基板処理装置20の動作は、特に断らない限り、制御部130の制御下で行われるものとする。
まず、標準基板位置LSおよび標準接触位置LTSが記憶部14に記憶される(ステップS100)。標準基板位置LSおよび標準接触位置LTSは、実際に、標準の基板Wを用いて、基板位置決め機構30を動作させることによって取得されたデータを使用してもよいが、基板処理装置20の設計データ(各要素の寸法データ、位置データ)、および、基板Wの寸法データなどから演算により取得されたデータを使用してもよい。
続いて、接触片311の検査が必要か否かが判定される(ステップS101)。この判定は、例えば、接触片311の使用頻度または使用期間などの各パラメータの閾値を予め設定しておき、保持部接触位置特定部36が、各パラメータが閾値を超えているかどうかを判定するとよい。
接触片311の検査が必要と判定された場合(ステップS101においてYesの場合)、接触片311の検査処理が行われる(ステップS102)。具体的には、保持部接触位置特定部36が、接触片311をスピンチャック部23に当接させることによって、接触位置LT1が特定される。そして、保持部接触位置特定部36が接触位置LT1と標準接触位置LTSとを比較することによって、接触片311の異常を検出する。異常が検出された場合には、警告画面が表示部141に表示される。異常が検出されない場合は、次のステップS103が実行される。
接触片311の検査が不要と判定された場合(ステップS101においてNo)、基板処理装置20に基板Wが搬入される(ステップS103)。具体的には、搬送ロボットCRが、基板処理装置20に基板Wを搬入して、スピンチャック部23の上面に載置される。
ステップS103において、基板Wがスピンチャック部23に載置されると、スピンチャック部23に吸着保持される(ステップS104)。具体的には、制御部130がバルブ235を閉じて、バルブ234を開放することによって、真空ポンプ232がスピンチャック部23の開口部231から雰囲気を吸引する。これによって、基板Wがスピンチャック部23に吸着される。
続いて、基板Wの周端部WEのうち、2点または3点以上が周端検出部31によって検出される(ステップS105)。具体的には、基板位置特定部34が、可動アーム部移動機構33を動作させることによって、可動アーム部32の先端に設けた周端検出部31を基板Wの径方向外方から基板Wに向けて回転移動させて、周端検出部31に周端部WEを検出させる。周端検出部31が周端部WEの1点を検出すると、基板位置特定部34は、その周端検出部31を外方へ待避させるとともに、回転部24を動作させて、基板Wを所要の角度だけ回転させる。そして、基板位置特定部34は、再び周端検出部31を回転移動させて、周端検出部31に周端部WEの別の1点を検出させる。以上の動作が繰り返されることによって、周端部WEにおける2点または3点以上が周端検出部31によって検出される。
なお、上述したように、基板Wの半径が既知の場合には、周端部WEのうち2点を周端検出部31に検出させるとよい。基板Wの半径が未知の場合には3点以上を周端検出部31に検出させるとよい。
続いて、基板位置特定部34が基板位置L1を特定する。詳細には、周端検出部31が周端部WEを検出したときの周端検出部31の位置に基づき、基板位置L1が特定される(ステップS106)。
続いて、基板位置補正部35が、基板Wの位置を補正するための補正方向および補正量が算出される(ステップS107)。具体的には、基板位置補正部35が、ステップS106にて特定された基板位置L1と、ステップS100において記憶された標準基板位置LSとの差異(ずれの方向、および、ずれ量)が求められる。
続いて、スピンチャック部23による基板Wの吸着保持が解除される(ステップS108)。具体的には、制御部130がバルブ234を閉じることによって、吸着保持を解除する。このとき、制御部130がバルブ235を開放して、ガス供給部233からのガス(窒素ガス)を開口部231から放出するようにしてもよい。これによって、基板Wの吸着が解除される。なお、ステップS108の吸着保持解除は、ステップS105の周端部WEの検出後であれば、どのタイミングで行われてもよい。
続いて、基板位置補正部35が基板Wの位置を補正することによって、基板Wを位置決めする(ステップS109)。具体的には、基板位置補正部35がステップS108で特定された補正方向および補正量に応じて、基板Wの位置を補正する。詳細には、基板位置補正部35は、接触片311が基板Wを押圧する方向が補正方向に一致するように、回転部24を動作させて基板Wを所要の角度だけ回転させる。そして、基板位置補正部35は、可動アーム部移動機構33を動作させて、接触片311を補正量に対応する大きさだけ移動させるとよい。なお、基板位置補正部35は、基板Wの周端部WEのうち1点だけの押圧では基板Wの位置を補正できない場合、周端部WEの異なる2点以上を基板Wで押圧することによって、基板Wの位置を補正してもよい。これによって、基板Wを複数の方向から押圧して移動させることができる。したがって、基板Wを適正な位置に位置決めできる。
なお、ステップS105からステップS109までを2回以上繰り返すことによって、基板Wの位置決め精度を高めてもよい。
続いて、基板Wのベベル処理が行われる(ステップS110)。具体的には、基板Wがスピンチャック部23に吸着保持されるとともに、ドレインカップ21およびスピンチャック部23が閉じられた状態とされる。そして、基板Wが所要の回転速度で回転される。そして、ノズル25,26から処理液が吐出されるとともに、ブラシユニット27のブラシ部271が基板Wの周端部WEに当てられる。これによって、ベベル処理が行われる。ベベル処理が完了すると、基板Wの吸着保持が解除されるとともに、ドレインカップ21およびトッププレート22が開けられた状態とされる。
ベベル処理が完了すると、基板Wが基板処理装置20から搬出される。具体的には、搬送ロボットCRが、基板処理装置20に進入して、スピンチャック部23の上面の基板Wを基板処理装置20外に搬出する。
<効果>
本実施形態の基板位置決め機構30は、スピンチャック部23に保持された基板Wに対して接触片311を当接させて、基板Wの周端部WEの複数点を検出することによって、基板位置L1を特定する。これによって、基板Wが標準基板位置LSから比較的大きくずれて配置されていたとしても、そのずれ量、および、ずれ方向を特定できる。したがって、そのずれを補正することによって、基板Wを標準基板位置LSに配置する位置決めを適切に行うことができる。
<変形>
第1実施形態では、回転部24によって基板Wを回転させることによって、その基板Wの周端部WEにおける複数点を周端検出部31で検出しているが、基板Wを回転させることは必須ではない。例えば、基板位置決め機構30をスピンチャック部23の周囲に複数台設けて、各々が基板Wの周端部WEの検出、または、基板Wの位置の補正を行うようにしてもよい。また、1つの基板位置決め機構30全体を基板Wの周りに移動させることによって、周端部WEの複数点を検出するようにしてもよい。
また、第1実施形態では、接触片311を使って基板Wを押圧して、基板Wの位置の補正を行っているが、これは必須ではない。例えば、基板Wの位置の補正を、接触片311とは異なる接触部材を用いて行ってもよい。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号またはアルファベット文字を追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図7は、第2実施形態の基板処理装置20aを概略的に示す側面図である。なお、図7においては、ドレインカップ21およびトッププレート22を断面図で示している。また、図8は、第2実施形態の基板位置決め機構30aを概略的に示す側面図である。
基板処理装置20aは、基板位置決め機構30の代わりに、基板位置決め機構30aを備える点で基板処理装置20とは相違する。基板位置決め機構30aは、基板Wを位置決めする装置であって、周端検出部31と可動アーム部32aと可動アーム部移動機構33aとを備える。
可動アーム部移動機構33aは、可動アーム部32aを水平方向に直線移動させる。これにより、可動アーム部32aの先端部に設けられた周端検出部31も、基板Wの径方向外方から、周端部WEに向けて直線移動する。この移動方向は、スピンチャック部23の回転中心C1に向かう方向であることが好ましいが、これは必須ではない。回転軸部312は、可動アーム部32aの移動方向(直線方向)に対して直交する方向に延びている。
なお、可動アーム部32aは、水平方向に伸縮する構造としてもよい。この場合、可動アーム部32aの先端部の動きに着目すると、水平方向に直線移動する。すなわち、「可動アーム部が基板の径方向外方において移動可能である」とは、「可動アーム部の少なくとも一部(例えば先端部)が基板の径方向外方において移動可能である」場合を含む。
図8は、基板Wの周端部WEを検出する周端検出部31aを概略的に示す側面図である。可動アーム部移動機構33aが可動アーム部32aを直線移動させると、図8上段に示すように、自由回転可能な状態に保持された接触片311がスピンチャック部23に保持された基板Wの周端部WEの周端部に向けて移動する(図8上段)。そして、接触片311が周端部WEに接触すると、図8中段および下段に示すように、接触片311が回転軸部312とともに受動回転する。接触片駆動部313がこの回転軸部312の受動回転を検出することによって、周端検出部31aは、接触片311が周端部WEに接触したことを検出する。また、周端検出部31aは、周端部WEを検出したことを示す周端部検出信号を制御部130に送信する。
基板位置決め機構30aの場合、接触片311を直線移動させる。このため、接触片311が周端部WEに接触した位置を導出する演算処理は、基板位置決め機構30のように接触片311を回転移動させる場合よりも容易である。
また、基板Wの位置決めを行う際には、接触片311が基板Wを押圧する方向が直線方向となる。このため、基板位置決め機構30のように接触片311を回転移動させる場合よりも、押圧方向をずれ方向に合わせることが容易である。このため、基板Wの位置決めを容易に行うことができる。
基板処理装置20aにおいて、ベベル処理が行われる際には、可動アーム部移動機構33aは、周端検出部31および可動アーム部32aをドレインカップ21の外側の待避位置に移動させる。その際、可動アーム部32aを直線移動させるため、基板位置決め機構30のように可動アーム部32aを回転移動させる場合よりも、幅方向の距離が大きくなる。すなわち、可動アーム部32aを回転移動させる方が、装置幅を小さくできる点で有利である。
なお、可動アーム部移動機構と可動アーム部移動機構33aとを組み合わせることによって、可動アーム部を旋回移動および直線移動の双方を行うようにしてもよい。
<3. 第3実施形態>
図9は、第3実施形態に係る周端検出部31aを概略的に示す側面図である。周端検出部31aは、基板Wの周端部WEを非接触で検出する構成を備えている。具体的には、周端検出部31aは、可動アーム部32の先端部に設けられている。周端検出部31aは、支持体314と、センサー部315とを備える。
支持体314は、略U字状に形成された部材であって、ここでは、互いに向かい合う一対の対向部3140,3141と、一対の対向部3140,3141各々の基端部同士を連結する連結部3142を備える。支持体314は、対向部3140,3141が水平方向に沿い、かつ、連結部3142が鉛直方向に沿う姿勢となるように、可動アーム部32に支持されている。
センサー部315は、所定波長の光LB(可視光または赤外線など)を放射する投光部315aと、光LBを受光する受光部315bとを含む。投光部315aは、対向部3140の内側面(対向部3141を向く面)の先端部寄りの位置に設けられている。また、受光部315bは対向部3141の内側面(対向部3140を向く面)の先端部寄りの位置に設けられている。
図示を省略するが、周端検出部31aが設けられた可動アーム部32の基端部は、可動アーム部移動機構33に接続されている。可動アーム部移動機構33によって、可動アーム部32が回転移動することによって、周端検出部31aが基板Wの径方向外方から基板Wの周端部WEに向けて水平方向に移動する。なお、可動アーム部移動機構33の代わりに、第2実施形態の可動アーム部移動機構33aを採用してもよい。
基板Wの周端部WEを検出する場合、基板位置特定部34は、投光部315aから光LBを受光部315bに向けて出射させた状態で、支持体314および可動アーム部32を基板Wの径方向外方から周端部WEに向けて移動させる。そして、一対の対向部3140,3141の間に基板Wの周端部WEが挿入されると、その周端部WEが光LBを遮ることによって、受光部315bに光LBが届かなくなる。これによって、基板Wの周端部WEが検出される。周端検出部31aは、周端部WEを検出した際に、端部検出信号を制御部130に送信する。この端部検出信号が送信されたときの、周端検出部31aの位置(詳細には、センサー部315の位置)に基づいて、検出された周端部WEの水平方向の位置が特定される。
なお、本実施形態のセンサー部315は、光LBによって周端部WEを検出する光学センサーであるが、その他の非接触式センサーであってもよい。例えば、センサー部315を、イメージセンサー、超音波センサーなどで構成してもよい。
本実施形態のように、周端検出部31aが非接触式センサーを備えるように構成することによって、基板Wの周端部WEを検出する際に、基板Wに接触する部分が無いため、メンテナンスが容易となる。
図10は、基板Wの周端部WEを押圧する支持体314の連結部3142を概略的に示す側面図である。基板Wの基板位置L1が特定された後、基板Wを適正な位置に移動させる場合、基板位置補正部35は、支持体314で基板Wの周端部WEを押圧する。具体的には、図10に示すように、基板位置補正部35は、支持体314の奥側まで基板Wの周端部WEを挿入し、最奥の連結部3142に周端部WEを当接させる。そして、支持体314を水平方向に移動させることによって、基板Wを押圧する。これによって、基板Wが適正な標準基板位置LSに位置決めされる。
なお、接触片311と同様に、支持体314のうち連結部3142のみ、または、支持体314全体は、薬液耐性を有する樹脂材料(フッ素系の合成樹脂など)、あるいは、硬質性を有する樹脂材料(セラミックスまたはPEEKなど)によって形成するとよい。
<4. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、円形の基板Wを処理する場合について説明したが、基板Wの形状が円形であることは必須ではない。基板の形状に応じて、周端検出部31によって検出する、基板の周端部の点数を増やすことによって、円形以外の基板の位置を特定することも可能である。
上記第1実施形態では、基板位置決め機構30をドレインカップ21の外側に配設しているが、ドレインカップ21の内側に配設してもよい。具体的には、基板位置決め機構30を、基板Wの鉛直方向下側に配設することが考えられる。この場合、周端検出部31を、基板Wの鉛直方向下側において、周端検出部31を周端部WE付近に移動させ、そして、接触片311を下側から上側へ回転させることによって、接触片311を基板Wの周端部WEに接触させるとよい。これによって、周端検出部31が基板Wの周端部WEを検出することができる。
上記実施形態では、基板処理装置20,20aの処理対象が半導体ウェハである場合を説明した。しかしながら、処理対象となる基板は、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用のガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、磁気・光ディスク用のガラスまたはセラミック基板、有機EL用ガラス基板、太陽電池用ガラス基板またはシリコン基板、その他フレキシブル基板およびプリント基板などの電子機器向けの各種被処理基板であってもよい。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態および各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
10 基板処理システム
130 制御部
14 記憶部
20,20a 基板処理装置
23 スピンチャック部(基板保持部)
24 回転部
241 回転軸部
242 回転駆動部
30,30a 基板位置決め機構
31,31a 周端検出部
311 接触片
312 回転軸部
313 接触片駆動部
314 支持体
3140,3141 対向部
3142 連結部
315 センサー部
32,32a 可動アーム部
33,33a 可動アーム部移動機構
34 基板位置特定部
35 基板位置補正部
36 保持部接触位置特定部
C1 回転中心
L1 基板位置
LS 標準基板位置
LT1 接触位置
LTS 標準接触位置
W 基板
WE 周端部

Claims (20)

  1. 基板処理装置であって、
    基板を略水平姿勢にて保持する基板保持部と、
    前記基板保持部を鉛直方向に平行な回転軸周りに回転させる回転部と、
    前記基板の周端部を検出する周端検出部と、
    前記周端検出部を前記基板の径方向外方の位置から前記基板の前記周端部に向けて移動させる移動機構部と、
    前記周端検出部が前記周端部における複数点の各々について、前記周端検出部を前記基板の径方向外方の位置から前記基板の前記周端部に向けて移動させて、前記基板の前記周端部を検出したときの前記周端検出部の位置に基づき、前記基板の水平方向の位置である基板位置を特定する基板位置特定部と、
    前記基板位置特定部によって特定された前記基板位置に基づき、前記基板を、前記基板保持部に基板が略水平姿勢にて適正に保持されたときの前記基板の水平方向の位置である標準基板位置に移動させる基板位置補正部と、
    を備える、基板処理装置。
  2. 請求項1の基板処理装置であって、
    前記標準基板位置を記憶する記憶部と、
    前記基板の径方向外方において移動可能に設けられている可動アーム部と、
    をさらに備え、
    前記周端検出部は、前記可動アーム部に設けられ、
    前記基板位置補正部は、前記基板位置特定部によって特定された前記基板位置と前記標準基板位置とに基づき、前記基板の前記周端部を押圧することによって、前記基板を前記標準基板位置に移動させる、基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2の基板処理装置であって、
    前記基板位置特定部は、前記周端検出部によって前記基板の前記周端部のうち3点以上の各々が検出されたときの、前記周端検出部の位置に基づいて、前記基板位置を特定する、基板処理装置。
  4. 請求項2の基板処理装置であって、
    前記移動機構部は、前記可動アーム部を所定の旋回軸周りに旋回させることによって、前記周端検出部を移動させる、基板処理装置。
  5. 請求項2または請求項4の基板処理装置であって、
    前記可動アーム部が、前記移動機構部によって直線移動する、基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項の基板処理装置であって、
    前記基板位置補正部は、
    前記基板を前記標準基板位置に移動させるために、押圧すべき前記基板の周縁位置を特定し、その周縁位置が前記周端検出部に対向するように前記基板を前記回転部により回転させてから、前記周端検出部によって、前記基板の前記周端部を押圧する、基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項の基板処理装置であって、
    前記周端検出部は、前記基板の前記周端部を非接触で検出する、基板処理装置。
  8. 請求項7の基板処理装置であって、
    前記周端検出部は、
    互いに向かい合う一対の対向部と、前記一対の対向部各々の一端部同士を連結する連結部とを備え、前記一対の対向部の間に前記基板の前記周端部を挿入可能な略U字状の支持体と、
    前記一対の対向部の間に進入した前記基板の前記周端部を検出するセンサー部と、
    を備え、
    前記基板位置補正部は、前記連結部を前記基板の前記周端部に当接させることによって、前記基板位置を補正する、基板処理装置。
  9. 請求項2、請求項4および請求項のいずれか1項の基板処理装置であって、
    前記周端検出部は、
    前記可動アーム部に設けられ、前記基板の前記周端部に接触可能な接触片と、
    前記接触片が前記基板の前記周端部に接触したことを検出する接触検出部と、
    を備える、基板処理装置。
  10. 請求項9の基板処理装置であって、
    前記基板保持部は、前記基板を吸着保持可能に構成されている、基板処理装置。
  11. 請求項9または請求項10の基板処理装置であって、
    前記可動アーム部に対して、前記接触片を移動させる接触片駆動部、
    を備え、
    前記基板位置補正部は、接触片駆動部を制御して前記接触片を移動させることによって、前記基板の前記基板位置を補正する、基板処理装置。
  12. 請求項9から請求項11のいずれか1項の基板処理装置であって、
    前記周端検出部は、
    前記接触片を支持する回転軸部と、
    前記回転軸部を、自由回転不能な状態、および、自由回転可能な状態に回転を制御する回転制御機構と、
    をさらに備え、
    前記接触検出部は、前記回転制御機構が前記回転軸部を自由回転可能にした状態で、前記回転軸部の回転を検出することによって、前記接触片が前記基板の前記周端部に接触したことを検出する基板処理装置。
  13. 請求項9から請求項12のいずれか1項の基板処理装置であって、
    前記可動アーム部を移動させることによって、前記接触片を前記基板保持部に向けて移動させるとともに、前記接触片が前記基板保持部に接触したことを前記接触検出部が検出したときの前記接触片の位置を特定する保持部接触位置特定部、
    をさらに備える、基板処理装置。
  14. 請求項9から請求項13のいずれか1項の基板処理装置であって、
    前記移動機構部は、前記接触片が前記周端部に接触する手前の位置で、前記可動アーム部の移動速度を高速度から低速度に切り替える、基板処理装置。
  15. 請求項2から請求項14のいずれか1項の基板処理装置であって、
    前記基板位置補正部は、前記基板の前記周端部のうち複数の点を押圧することによって、前記基板を前記標準基板位置に移動させる、基板処理装置。
  16. 請求項2から請求項15のいずれか1項の基板処理装置であって、
    前記基板位置特定部は、前記基板位置補正部によって位置が補正された前記基板についての前記基板位置を再特定し、
    前記基板位置補正部は、前記基板位置特定部によって再特定された前記基板位置と、前記標準基板位置との差異に基づき、前記基板の前記周端部を押圧することによって、前記基板を前記標準基板位置に移動させる、基板処理装置。
  17. 基板を処理する基板処理方法であって、
    (b)基板を基板保持部に略水平姿勢にて保持させる基板保持工程と、
    (c)周端検出部が設けられた可動アーム部を移動させることによって、前記基板保持部に保持された前記基板の周端部のうち複数点を、前記周端検出部によって検出する工程と、
    (d)前記(c)工程において、前記周端検出部が前記周端部のうち前記複数点の各々について、前記周端検出部を前記基板の径方向外方の位置から前記基板の前記周端部に向けて移動させて、前記基板の前記周端部を検出したときの、前記周端検出部の位置に基づいて、前記基板保持部に保持された前記基板の水平方向の位置である基板位置を特定する基板位置特定工程と、
    (e)前記(d)工程の後、前記基板保持部による前記基板の保持を解除する保持解除工程と、
    (f)前記(e)工程の後、前記(d)工程にて特定された前記基板位置に基づき、前記基板を、前記基板保持部に基板が略水平姿勢にて適正に保持されたときの前記基板の水平方向の位置である標準基板位置に移動させる基板位置補正工程と、
    を含む、基板処理方法。
  18. 請求項17の基板処理方法であって、
    (a)前記(b)工程より前に、前記標準基板位置を記憶する標準基板位置記憶工程、
    をさらに含み、
    前記工程(f)は、前記(d)工程にて特定された前記基板位置と前記標準基板位置との差異に基づき、前記基板を押圧することによって、前記基板を前記標準基板位置に移動させる工程を含む、基板処理方法。
  19. 請求項17または請求項18の基板処理方法であって、
    前記周端検出部は、
    前記可動アーム部に設けられ、前記基板の前記周端部に接触可能な接触片と、
    前記接触片が前記基板の前記周端部に接触したことを検出する接触検出部と、
    を備え、
    前記(c)工程は、前記接触片が前記基板の前記周端部に接触する手前の位置で、前記可動アーム部の移動速度を高速度から低速度に切り替える、基板処理方法。
  20. 請求項17から請求項19のいずれか1項の基板処理方法であって、
    前記(c)工程から前記(f)工程が、複数回繰り返される、基板処理方法。
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