JP6754914B1 - 高圧噴射ノズル装置およびそれを備えた地盤改良装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の地盤改良装置では、硬化材液の噴流の周りに圧縮空気の気相被膜が十分形成できず、高圧噴射ノズル装置101から噴射される硬化材液の噴射到達距離をあまり増大させることができないという問題があった。【解決手段】本発明は、内周面に先端方向に向かって斜め略同方向に傾斜する傾斜溝25aが形成されているエアカバー25が設けられているので、エアカバー25から噴射された圧縮空気をノズル本体部24から噴射されるセメントミルクの周りを旋回させることができることから、ノズル本体部24から噴射されたセメントミルクの切削能力が増大することにより地盤の組織構造が破壊され、セメントミルクをより遠距離まで噴射させることができる。【選択図】 図14

Description

本発明は、注入ロッド内の硬化材液供給管内と連通し、注入ロッドの先端と連結したモニターの側面に設けられた高圧噴射ノズル装置およびそれを備えた地盤改良装置である。
従来より、注入ロッド内の硬化材液供給管内と連通し、注入ロッドの先端と連結したモニターの側面に設けられた高圧噴射ノズル装置およびそれを備えた地盤改良装置が知られている。
この種の高圧噴射ノズル装置は、高圧噴射ノズル装置の内側に材液噴射ノズルが設けられ、外側に空気噴射ノズルが形成され、そして、高圧噴射ノズル装置から硬化材液が噴射されるとともに空気噴射ノズルから圧縮空気が高圧噴射されると、高圧噴射ノズル装置の内側から硬化材液が噴射され、その外側(外周部)から圧縮空気が噴射されることにより、硬化材液の噴流の周りに圧縮空気の気層被膜が作られ、圧縮空気の気層被膜がない場合に比べて噴射到達距離を増大させることができるというものであった(たとえば、特許文献1)。そして、地盤が切削された切削土が排泥となって、空気噴射ノズルから噴射される圧縮空気により上部に運搬され、地表面に排出させることができるものであった。
特開2018−150706号公報
しかしながら、従来の地盤改良装置は、コンプレッサーから送られてくる圧縮空気を空気噴射ノズルから高圧噴射させる場合、空気噴射ノズルの口径が一定の大きさであれば、コンプレッサーの最大出力以上の流量の圧縮空気を空気噴射ノズル122から噴射させることができないことから、地盤の切削土を排泥として地表面に排出させるためには、空気噴射ノズルの口径の大きさを大きくする必要があるが、空気噴射ノズルの口径を大きくすると、硬化材液の噴流の周りに圧縮空気の気相被膜が十分形成できず、高圧噴射ノズル装置から噴射される硬化材液の噴射到達距離をあまり増大させることができないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、所定の最大出力のコンプレッサーであっても、地盤の切削土を排泥として地表面に排出させることができるとともに、高圧噴射ノズル装置から噴射される硬化材液の噴射到達距離を十分増大させることができる高圧噴射ノズル装置およびそれを備えた地盤改良装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、注入ロッド内の軸方向に形成された硬化材液供給管内と連通し、該注入ロッドの先端と連結したモニターの側面に設けられた高圧噴射ノズル装置であって、内周面が先端方向へ縮径して形成されたテーパ面状の中間内径部と、中間内径部の先端と連通し、直径が中間内径部の先端の直径と略同径である先端内径部と、中間内径部の後端と連通し、直径が中間内径部の後端の直径と略同径、もしくは略同径から後端方向へ拡径して形成された後端内径部とからなる中空形状の硬化材液流路が構成されたノズル本体部と、内周面に先端方向に向かって斜め略同方向に傾斜する傾斜溝が複数個形成され、ノズル本体部の外周側との間に圧縮空気流路が構成されたエアカバーと、を有し、エアカバーとノズル本体部の外周側との間の先端から噴射された圧縮空気は、ノズル本体部の先端から噴射された硬化材液の周りを旋回流として覆うので、ノズル本体部の先端内径部から噴射される硬化材液の切削能力が増大され、硬化材液をより遠距離まで噴射することを特徴とするものである。
本発明によれば、内周面に先端方向に向かって斜め略同方向に傾斜する傾斜溝が複数個形成されたエアカバーが設けられているので、エアカバーから噴射された空気がノズル本体部の先端から噴射される硬化材液の周りを旋回するようになる。このことから、ノズル本体部の先端から噴射された硬化材液の切削能力が増大されるので、地盤の組織構造が破壊され、硬化材液をより遠距離まで噴射させることができる。すなわち、エアカバーとノズル本体部の外周側との間の先端から噴射された圧縮空気がノズル本体部から噴射される硬化材液の周りを隙間なく覆いながら旋回するので、ノズル本体部の先端から噴射された硬化材液がその周りを旋回する圧縮空気により中央方向に押圧され、ノズル本体部の先端から噴射された硬化材液の噴射直後の硬化材液噴射流が半径方向に大きく増大しにくくなり、硬化材液の速度を維持できる。また、硬化材液の周りを旋回する圧縮空気の旋回流により旋回流周辺の地盤が押圧されながら切削されるので、硬化材液噴射流の周りの圧縮空気が隙間なく包括でき、空気層を厚くすることができる。このように、ノズル本体部の先端から噴射された硬化材液の噴射直後の硬化材液噴射流が半径方向に大きく増大しにくくなるので硬化材液噴射流の直進性を増大させることができるとともに、ノズル本体部から噴射直後の硬化材液噴射流の周りの圧縮空気層を厚くすることができるので、ノズル本体部から噴射直後の硬化材液噴射流の周りの地盤がその硬化材液噴射流の流れの障害となることも小さくすることができる。これにより、ノズル本体部から噴射される硬化材液の速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)を長くすることができ、硬化材液をより遠距離まで噴射させることができる。さらに、キャビテーションによるキャビティ(気泡)は、硬化材液の圧力が低くなった周辺部で発生し、このキャビティは、地盤が硬化材液に及ぼす抵抗等(圧力上昇)により崩壊することになるが、そのキャビティの崩壊時に大きな衝撃力が発生するので、そのキャビティの崩壊時に発生した大きな衝撃力が、硬化材液の運動量を減少させることになる。本発明においては、ノズル本体部から噴射された硬化材液の周辺部でキャビテーションによるキャビティが存在しても、エアカバーとノズル本体部の外周側との間から噴射された圧縮空気が硬化材液の周りを隙間なく包括しながら旋回するので、硬化材液が地盤と接しにくくなり、硬化材液の周辺部で存在するキャビティの崩壊を防ぐことができる。これにより、ノズル本体部から噴射される硬化材液の速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)をより長くすることができ、硬化材液をより遠距離まで噴射させることができる。すなわち、エアカバーとノズル本体部の外周側との間から真っすぐ圧縮空気が噴射される場合は、硬化材液の周りを圧縮空気により隙間なく包括させることができないので、その圧縮空気により硬化材液の包括していない部分が地盤と接しやすくなり、硬化材液が周囲の地盤と接することによりキャビティが崩壊することになる。そして、そのキャビティの崩壊時の大きな衝撃力により硬化材液の運動量が減少することになるので、ポテンシャルコア領域をより長くすることができず、硬化材液をより遠距離まで噴射させることができない。このように、エアカバーとノズル本体部の外周側との間から噴射された圧縮空気が硬化材液の周りを隙間なく包括しながら旋回することにより、硬化材液が地盤と接しにくくなり、硬化材液の周辺部で発生したキャビティの崩壊を防ぐことができるので、ノズル本体部から噴射される硬化材液の速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)をより長くすることができ、硬化材液をより遠距離まで噴射させることができる。
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係る高圧噴射ノズル装置であって、エアカバーの傾斜溝は、エアカバーの内周面に4個〜8個の範囲内、略同形状で形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、エアカバーの傾斜溝がエアカバーの内周面に4個〜8個の範囲内、略同形状で形成されているので、エアカバーとノズル本体部の外周側との間の先端から4個〜8個の傾斜溝に沿って流れてきた大きな流れで強く噴射された圧縮空気がノズル本体部の先端から噴射される硬化材液の周りで一体になって旋回させることができる。これにより、ノズル本体部の先端から噴射された硬化材液がその周りを旋回する圧縮空気により中央方向により強く押圧され、また、硬化材液噴射流周りの圧縮空気層の厚さもより厚くすることができる。これにより、ノズル本体部の先端から噴射される硬化材液の速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)を長くすることができ、硬化材液をより遠距離まで噴射させることができる。
本発明のうち第3の態様に係るものは、第2の態様に係る高圧噴射ノズル装置であって、エアカバーの傾斜溝は、エアカバーの内周面に先端方向に向かって略26.49度〜略46.68度の範囲内で斜めに傾斜していることを特徴とするものである。
本発明によれば、エアカバーの傾斜溝は、エアカバーの内周面に先端方向に向かって略26.49度〜略46.68度の範囲内で斜めに傾斜しているので、ノズル本体部の先端から噴射された硬化材液がその周りを旋回する圧縮空気により中央方向により強く押圧され、また、硬化材液噴射流周りの圧縮空気層の厚さもより厚くすることができる。これにより、ノズル本体部の先端から噴射される硬化材液の速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)を長くすることができ、硬化材液をより遠距離まで噴射させることができる。
本発明のうち第4の態様に係るものは、第3の態様に係る高圧噴射ノズル装置であって、エアカバーの傾斜溝の後端側の開口部は、ノズル本体部と前記エアカバーが装着された状態で、ノズル本体部の略中心からエアカバーの傾斜溝の後端側の最大外側部までの長さを径とした円に対して、略42.1%〜略64.1%であることを特徴とするものである。
本発明によれば、エアカバーの傾斜溝の後端側の開口部がノズル本体部の略中心からエアカバーの傾斜溝の後端側の最大外側部までの長さを径とした円に対して略42.1%〜略64.1%であるので、エアカバーの傾斜溝の後端側の開口部を広くとることができ、より大容量の圧縮空気を強く噴射させることができる。
本発明のうち第5の態様に係るものは、第1の態様に係る高圧噴射ノズル装置であって、ノズル本体部の後端内径部には、中空形状断面を複数の空間に分割する流路分割部が形成され、流路分割部は、流路分割部近傍の中空形状の後端内径部の略中心部分に、流路分割部近傍の後端内径部の中空形状断面積の2%〜20%の面積を有する部分を有し、ノズル本体部の後端内径部を流れる硬化材液が流路分割部で分割されたそれぞれの空間でより細かく層流化された後に、中間内径部の有形物が存在しない中空形状の空間で縮径されて先端方向に送られるので、ノズル本体部の先端内径部から噴射される硬化材液の切削能力が増大され、硬化材液をより遠距離まで噴射することができることを特徴とするものである。
本発明によれば、ノズル本体部の後端内径部の略中心部を流れる硬化材液が流路分割部の略中心部分に衝突し、その衝突した後端内径部の略中心部分の硬化材液が流路分割部で分割されたそれぞれの流路に流入し速度を増大しながら縮径して形成された中間内径部の内周面に向かって送られるので、その中間内径部の内周面に生じる乱流の境界層の厚さを減らすことができ、より細かく層流化させることかができる。これにより、ノズル本体部先端の材液噴射ノズルから噴射された硬化材液の切削能力を増大することにより、地盤の組織構造を破壊し、硬化材液をより遠距離まで噴射することができる。すなわち、中間内径部の内周面に生じる乱流の境界層の厚さを減らすことができるので、ノズル本体部先端の材液噴射ノズルの噴射口から噴射される硬化材液が噴射口のほぼ全面において略同一速度で噴射されることになる。これにより、ノズル本体部先端の材液噴射ノズルの噴射口から噴射される硬化材液の速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)を長くすることができ、硬化材液をより遠距離まで噴射させることができる。
本発明のうち第6の態様に係るものは、モニターに装着された第1〜第5のいずれかの態様に係る高圧噴射ノズル装置を備えた地盤改良装置である。
本発明の高圧噴射ノズル装置によれば、所定の最大出力のコンプレッサーであっても、地盤の切削土を排泥として地表面に排出させることができるとともに、高圧噴射ノズル装置から噴射される硬化材液の噴射到達距離を十分増大させることができる。
本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置が装着される地盤改良装置の施工状況を示す図である。 (a)同高圧噴射ノズル装置が装着されたモニターの外観斜視図である。(b)注入ロッドとモニターを結合する結合ピンを示す図である 図2のA-A断面図である。 (a)図3のP−P部分の拡大図である。(b)モニターのノズル本体部取付孔を示す図である。 本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置の構成部品を示す図である。 同構成部品の断面図である。 (a)本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置のエアカバーの前方斜視図である。(b)同高圧噴射ノズル装置のエアカバーの後方斜視図である。(c)同高圧噴射ノズル装置のエアカバーの背面図である。(d)図7のD−D断面図である。 同高圧噴射ノズル装置のエアカバーの側面図である。 図8のA−A断面図〜M−M断面図である。 本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置のエアカバーの傾斜角の算出方法を示す図である。 図3のB−B断面図である。 図3のC−C断面図である。 本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置およびその周辺器具の組立方法を示す図である。 同高圧噴射ノズル装置の装着方法を示す図である。 同高圧噴射ノズル装置の先端ノズルからの噴射状態を示す図である。 本発明の変形例1における図8のA−A断面図〜M−M断面図である。 同変形例1における高圧噴射ノズル装置のエアカバーの傾斜溝の傾斜角の算出方法を示す図である。 同変形例1におけるエアカバーの傾斜溝の各種の傾斜角を示す図である。 本発明の変形例2における高圧噴射ノズル装置のエアカバー後端側側面の開口部比率を示す図である。
以下、本発明の高圧噴射ノズル装置1の一実施形態について図面を参照にしながら説明する。図1は、本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置が装着される地盤改良装置の施工状況を示す図である。
図1に示すように、注入ロッド2の先端にモニター3が結合して取り付けられている。このモニター3の先端に設けられた先端ノズル4から注入ロッド2およびモニター3内を介して供給される水(液体)が噴射され、また、モニター3の側面に設けられた高圧噴射ノズル装置1からは注入ロッド2およびモニター3内を介して供給されるセメントミルク(硬化材液)、空気が噴射される。
作業機5は、注入ロッド2を支持するとともに、注入ロッド2を上下動、回転および揺動させる機械である。これにより、注入ロッド2およびモニター3は、作業機5により、上下動のみならず回転、揺動も可能となる。
注入ロッド2の後端部にはスイベル6が取り付けられている。また、注入ロッド2は2重管から構成され、注入ロッド2内の内側のセメントミルク兼用水供給路7にはセメントミルクまたは水(液体)が供給され、注入ロッド2内の外側の空気供給路8には空気が供給される(図3参照)。なお、本実施形態では、セメントミルク兼用水供給路7を用いて、セメントミルク(硬化材液)供給管と水供給管を一つの供給管として構成させたが、これに限らず、セメントミルク(硬化材液)供給管と、水供給管をそれぞれ別々の供給管として構成させてもよい。また、このように、セメントミルク(硬化材液)供給管と、水供給管を別々の供給管として構成する場合には、セメントミルク(硬化材液)と水を分ける3重管等の多重管や多孔管を用いるようにしてもよい。また、本実施形態では、2重管から構成される注入ロッド2内の内側をセメントミルク兼用水供給路7、外側を空気供給路8としたが、これに限らず、2重管から構成される注入ロッド2内の内側を空気供給路、外側をセメントミルク兼用水供給路としてもよい。
モニター3は、上述したように注入ロッド2の先端に結合して取り付けられている。そして、モニター3内部には、中央に注入ロッド2のセメントミルク兼用水供給路7と連通するセメントミルク兼用水流路9が軸方向に形成され、そのセメントミルク兼用水流路9の外周側には注入ロッド2の空気供給路8と連通する空気流路10が軸方向に4個形成されている(図3、図12参照)。空気流路10の詳細については後述する。なお、本実施形態では、セメントミルク兼用水流路9を用いて、セメントミルク(硬化材液)流路と水流路を一つの流路として構成させたが、これに限らず、セメントミルク(硬化材液)流路と、水流路をそれぞれ別々の流路として構成させてもよい。
スイベル6は、水の供給源11、空気の供給源12、およびセメントミルク(硬化材液)の供給源13からそれぞれ供給される水、空気、およびセメントミルクの各供給ホース14、15、16と連結されるとともに、水、空気、およびセメントミルクを注入ロッド2内に設けられた空気供給路8、およびセメントミルク兼用水供給路7に供給するものである(図1参照)。このように、水の供給源11、空気の供給源12、およびセメントミルクの供給源13からそれぞれ供給される水、空気、およびセメントミルクは、各供給ホース14、15、16→スイベル6→各供給路7、8→各流路9、10を経て、ノズルなどから噴射される。ここで、水、セメントミルクは、水、セメントミルクの各供給ホース14、16からセメントミルク兼用水供給路7に供給される。
次に、図2〜図12を用いて、注入ロッド2およびモニター3の構成について具体的に説明する。図2(a)は本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置が装着されたモニターの外観斜視図であり、図2(b)は注入ロッドとモニターを結合する結合ピンを示す図であり、図3は図2のA-A断面図であり、図4(a)は図3のP−P部分の拡大図であり、図4(b)はモニターのノズル本体部取付孔を示す図である。ここで、図2(a)および図3については、注入ロッド2の上方側を省略して表示している。
図2(a)に示すように、注入ロッド2は、上述したようにモニター3と結合して取り付けられている。この注入ロッド2とモニター3の結合については後述する。ここで、注入ロッド2は、外径45mmで、内径37mmの注入ロッド外管17と、外形24mmで、内径14mmの注入ロッド内管18とから構成される2重管が用いられている。そして、注入ロッド外管17の下部は内径42mmで、その下部には結合ピン挿入孔19が形成され、下部内面には結合ピン36の半外周と略同径の結合ピン注入ロッド凹部20aが形成されている(図13参照)。また、注入ロッド外管17下部の内径42mmの上端から少し下部からは注入ロッド内管18の外径が22mmで形成されている。また、モニター3は、最大外形が68mmで、モニター3内部には直径が14mmのセメントミルク兼用水流路9が形成され、モニター3には、上部が外径42mmで、内径37mmのモニター外管17aと、外形24mmで、内径14mmのモニター内管18aが形成され、このモニター外管17aとモニター内管18aの間に空気流路10が構成されている(図3参照)。そして、この空気流路10は、モニター外管17aとモニター内管18aの間の流路と、その流路と連通するモニター3の内部に形成された4個の流路から構成されている(図11参照)。このように、注入ロッド2内の空気供給路8とモニター3内の空気流路10が連通している。モニター3の側面には、上述したように、セメントミルクと空気を噴射させる高圧噴射ノズル装置1が設けられ、側面上部には結合ピン36の半外周と略同径の結合ピンモニター凹部20bが形成されている(図13参照)。また、モニター3の先端部には、水(液体)を噴射させる先端ノズル4が設けられている。なお、本実施形態では、外径45mm程度の円形断面の注入ロッド2を用いたが、これに限らず、直径50mm〜140mm程度(たとえば、75mm程度)の円形断面の注入ロッドを用いてもよく、また、直径50mm〜140mm程度(たとえば、75mm程度)の円形断面の注入ロッドを用いた場合には、注入ロッド内管18の内径を14mm〜16mmにしてもよい。ここで、注入ロッド内管18の内径は、注入ロッド内管18内を流れるセメントミルクの流量により決められる。さらに、六角形断面を有する注入ロッドを用いてもよい。また、結合ピン36は、スプリングピン36aとスプリングピン36bから構成されている(図2(b)参照)。この結合ピン36は、注入ロッド2下部の結合ピン挿入孔19に、最初にスプリングピン36bが挿入され、それから結合ピン挿入孔19に挿入されたスプリングピン36bの中空部にスプリングピン36aが圧入される。
図3に示すように、高圧噴射ノズル装置1には、セメントミルクを噴射させる材液噴射ノズル21と、圧縮空気を噴射させる空気噴射ノズル22が形成されている。具体的には、高圧噴射ノズル装置1の内側に材液噴射ノズル21が設けられ、外側に空気噴射ノズル22が形成されている。このように、高圧噴射ノズル装置1からセメントミルクと圧縮空気が高圧噴射されると、高圧噴射ノズル装置1の内側からセメントミルクが噴射され、その外側(外周部)から圧縮空気が噴射され、セメントミルクの噴流の周りに圧縮空気の気相被膜を作ることにより、圧縮空気の気相被膜がない場合に比べて噴射到達距離を増大させることができる。具体的には、後述する。
材液噴射ノズル21は、ノズル本体部取付孔23に挿入されるノズル本体部24の先端に形成されている(図4、図5参照)。ここで、ノズル本体部取付孔23は、上述したように、モニター3の軸方向の高さが異なる位置に、円周上等間隔に2個形成されている。なお、本実施形態では、ノズル本体部取付孔23がモニター3の軸方向の高さが等間隔異なる位置に、円周上等間隔に2個形成されているとしたが、モニター3の軸方向の高さが等間隔異なる位置でなくてもよく、また円周上等間隔の位置に形成させていなくてもよい。また、ノズル本体部取付孔23の数も2個でなくてもよく、3個、4個、6個などの2個以上(好ましくは4個以上)の複数個、また1個形成されるようにしてもよい。
このように、モニター3の軸方向の高さが異なる位置にノズル本体部取付孔23が複数個形成されているので、用途に合わせて異なるノズル本体部取付孔23にノズル本体部24を取り付けることにより、様々な形状の固結体を短時間で効率良く造成することができる。
また、空気噴射ノズル22は、ノズル本体部24の外周面とエアカバー25の内周面などから形成されている。また、エアカバー25は、内周面に先端方向に向かって斜め略同方向に傾斜する略同形状の傾斜溝25aが6個形成されている(図7参照)。具体的には、エアカバー25は、図9に示すような形状をしている。この図9(a)〜図9(m)は、エアカバー25の先端の面(M−M面(図8参照))から傾斜溝25aが後方に向かって傾斜し、その傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点))の位置が円周方向に8度(「ネジレ角」)傾斜した面(図9参照)の横断面である。具体的には、図8のA−A断面は図9(a)に対応し、図8のB−B断面は図9(b)に対応し、図8のC−C断面は図9(c)に対応し、・・図8のK−K断面は図9(k)に対応し、図8のL−L断面は図9(L)に対応し、図8のM−M面は図9(m)に対応している。すなわち、図8のM−M面の図9(m)から後方に向かって、傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)の位置が円周方向に8度傾斜した面がL−L断面の図9(L)となり、さらに傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)の位置が円周方向に8度傾斜した面がK−K断面の図9(k)となる。ここで、図8上部の「Φ15.5mm」、「Φ16.5mm」「Φ17.6mm」・・・「Φ28.0mm」は、上記で説明したエアカバー25のそれぞれの断面における「傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「ノズル本体26のセメントミルク兼用水流路9の中心」を結んだ線を半径とする円の直径である(図9参照)。また、図8下部の「Φ14.0mm」、「Φ14.1mm」「Φ14.2mm」・・・「Φ15.4mm」は、上記で説明したエアカバー25のそれぞれの断面における「ノズル本体26」の外周の直径である。このように、エアカバー25の中空上の内面(傾斜溝25aも含む)は、先端に向かって最大径が小さくなり、エアカバー25の内周面の傾斜溝25aは、最大横幅が6mmで、先端方向に向かって42.85度の斜め略同方向にアーチ形状をして傾斜して形成されている(図10参照)。ここで、エアカバー25の傾斜溝25aの先端方向に向かって斜め方向の傾斜角は、エアカバー25の傾斜溝25aのエアカバー25の高さ方向(先後方向)の回転角度である(図10参照)。すなわち、「「先端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」を結んだ傾斜線」と「「傾斜溝25aの先端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」を結んだ平面上の線(長さ16.7mm)」と「「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」からエアカバー25の高さ方向の線(エアカバー25の高さ18mm)」からなる三角形から求められるエアカバー25の傾斜溝25aの高さ方向(先後方向)の回転角度である(図10参照)。そして、モニター3内の空気流路10から先端に向かって断面積が縮小された流路を経て圧縮空気を高速で空気噴射ノズル22から噴射される。このように、エアカバー25の空気噴射ノズル22から噴射された圧縮空気は、後述するように、ノズル本体部24から噴射されたセメントミルクの周りを旋回流として覆うので、ノズル本体部24の先端内径部から噴射されるセメントミルクの切削能力が増大され、セメントミルクをより遠距離まで噴射することができる。ここで、図7(a)は本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置のエアカバーの前方斜視図であり、図7(b)は同高圧噴射ノズル装置のエアカバーの後方斜視図であり、図7(c)は同高圧噴射ノズル装置のエアカバーの背面図であり、図7(d)図7のD−D断面図であり、図8は同高圧噴射ノズル装置のエアカバーの側面図であり、図9は図8のA−A断面図〜M−M面図である、図10は本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置のエアカバーの傾斜溝の傾斜角の算出方法を示す図である。なお、本実施形態では、空気噴射ノズル22がノズル本体部24の外周面とエアカバー25の内周面などから形成されるとしたが、これに限らず、モニター3内の空気流路10と連通し、ノズル本体部24の先端外径部周囲を囲うように構成され、モニター3内の空気流路10から先端に向かって断面積が縮小されて圧縮空気を高速で噴射するノズルであれば、他の形態の空気噴射ノズルであってもよい。また、本実施形態では、エアカバー25の内周面の傾斜溝25aを先端方向に向かって42.85度傾斜させたが、これに限らず、略26.49度〜略46.68度(好ましくは、略30.33度〜略42.85度)の範囲内で斜めに傾斜させてもよい。また、本実施形態では、エアカバー25の内周面の傾斜溝25aを6個設けたが、これに限らず、4個〜8個(4個〜6個もしくは6個〜8個)設けてもよい。さらに、本実施形態では、エアカバー25の内周面の傾斜溝25aの最大横幅を6mmとしたがが、これに限らず、4mm〜8mm(好ましくは、5mm〜7mm)にしてもよい。また、本実施形態では、エアカバー25先端の径をΦ15.5mmにしたが、これに限らず、エアカバー25の空気噴射ノズル22から噴射された圧縮空気の量を多くする場合は、エアカバー25先端の径をΦ15.5mm〜Φ21.5mm(好ましくは、Φ15.5mm〜Φ19.5mm)の範囲内で大きいエアカバー25を用いてもよい。
ノズル本体部24は、ノズル本体26と、ノズル本体延長部27から構成されている(図5参照)。具体的には、ノズル本体26は、先方部分は径を小さくした円柱形状で、後方部分は先方部分より少し径を大きくした円柱形状である。そして、ノズル本体部24の中空形状をした内部は、後端内径部28と、中間内径部29と、先端内径部30とから構成されている(図6参照)。ここで、図5は本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置の構成部品を示す図であり、図6は同構成部品の断面図であり、図11は図3のB−B断面図であり、図12は図3のC−C断面図である。この中間内径部29と先端内径部30はノズル本体26内に形成され、後端内径部28はノズル本体延長部27内に形成されている。また、ノズル本体延長部27内部の後端内径部28には、中空形状の後端内径部28断面を複数の空間に分割する流路分割部31が形成されている(図5参照)。
ノズル本体支持具32は、ノズル本体26の先方外周面から取り付けられ、先端外周面が円形形状で、後方外周面に雄螺子が形成されている。また、エアカバー25は、先端外周面が六角形形状で、後方外周面に雄螺子が形成されている(図5参照)。また、エアカバー25の中空内部は、上述したように、先端方向へ縮径したテーパ形状で、先端方向に向かって斜め略同方向に傾斜する傾斜溝25aが形成されている(図6参照)。
そして、注入ロッド2内のセメントミルク兼用水供給管7、モニター3内のセメントミルク兼用水流路9を介して供給されたセメントミルクは、ノズル本体延長部27→ノズル本体26の順にノズル本体部24内に送り込まれ、材液噴射ノズル21から噴射される(図11参照)。また、注入ロッド2内の空気供給路8、モニター3内の空気流路10を介して供給された圧縮空気は、空気噴射ノズル22から噴射される(図11参照)。ここで、空気噴射ノズル22は2個の空気流路10と連通している。このように、本実施形態における高圧噴射ノズル装置1は、ノズル本体26とノズル本体延長部27からなるノズル本体部24と、ノズル本体部支持具32と、エアカバー25から構成されている。
モニター3の下部には、差圧弁34が設けられている(図3参照)。そして、削孔時には、注入ロッド2のセメントミルク兼用水流路7に低圧水が供給され、この低圧水が差圧弁34を介して先端ノズル4から噴出され、削孔が完了した後には、注入ロッド2のセメントミルク兼用水流路7にセメントミルクが供給されることにより差圧弁34が閉鎖し、材液噴射ノズル21(高圧噴射ノズル装置1)からセメントミルクが噴射される。
次に、図13、図14を用いて、注入ロッド2、モニター3、および高圧噴射ノズル装置1の組立方法について説明する。ここで、図13は本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置およびその周辺器具の組立方法を示す図であり、図14は同高圧噴射ノズル装置の装着方法を示す図である。
図13に示すように、まずモニター上部管35の上部から注入ロッド2の下端が挿入される。この注入ロッド2の挿入に際し、注入ロッド外管17の下端に形成された半円形形状の注入ロッド突起部44とモニター上部管35の上部に形成された半円形形状のモニター上部管内突起部45を嵌合させて、モニター上部管35と注入ロッド2との円周方向の位置合わせが行われ、取り付けられる。そして、注入ロッド2下部の結合ピン挿入孔19から結合ピン36を挿入し、結合ピン36を注入ロッド内管18下部の結合ピン注入ロッド凹部20aとモニター上部管35上部の結合ピンモニター凹部20bに嵌合させることにより、モニター3が注入ロッド2に結合される。なお、本実施形態では、モニター上部管35内の4個形成されている空気流路10上端の上部と下部を一体として説明したが、これに限らず、モニター上部管35内の4個形成されている空気流路10上端の上部と下部を別体として構成させてもよい。このように別体として構成させることにより、モニター上部管35内の4個の空気流路10の形成が容易になる。
次に、モニター上部管35の側面に形成されたノズル本体部取付孔23に高圧噴射ノズル装置1が取り付けられる(図14参照)。具体的には、以下の(1)〜(3)の手順で、モニター上部管35のノズル本体部取付孔23に高圧噴射ノズル装置1が取り付けられる。
(1)ノズル本体延長部27をノズル本体部取付孔23に挿入させる。これにより、ノズル本体延長部27がノズル本体部取付孔23に嵌められる。
(2)次に、ノズル本体26の先端方向からノズル本体支持具32が嵌め込まれ、その状態で、ノズル本体部取付孔23に挿入される。このノズル本体支持具32がノズル本体部取付孔23に挿入される際には、ノズル本体支持具32の後端外周に形成された雄螺子とモニター3のノズル本体部取付孔23に形成された雌螺子とを螺合させることにより、ノズル本体支持具32(ノズル本体26とノズル本体延長部27も含む)がモニター3に取り付けられる。このようにして取り付けられたノズル本体延長部27は、モニター3内のセメントミルク兼用水流路9(硬化材液流路)内に突出して取り付けられている(図4参照)。なお、本実施形態では、ノズル本体延長部27がモニター3内のセメントミルク兼用水流路9(硬化材液流路)内に突出して取り付けられたが、好ましくは、モニター3のセメントミルク兼用水流路9(硬化材液流路)の略中心部まで突出させて取り付けるようにするのがよい。
(3)次に、エアカバー25がノズル本体26先端方向から嵌め込まれ、エアカバー25の外周に形成された雄螺子とモニター3側面内周のエアカバー取付孔43に形成された雌螺子とを螺合させることにより、エアカバー25がモニター3に取り付けられる。
次に、モニター上部管35下部に差圧弁34を内蔵したモニター下部管39が取り付けられる。具体的には、モニター下部管39の上部外周の雄螺子とモニター上部管35の下部内周の雌螺子とを螺合させることにより、モニター下部管39がモニター上部管35に取り付けられる。
このように、ノズル本体部24の後端内径部28がモニター3のセメントミルク兼用水流路9(硬化材液流路)内まで突出して設けることにより、ノズル本体部24内部の直線距離を十分長く確保することができ、ノズル本体部24内を流れるセメントミルクの乱流の発生を少なくすることができ、ノズル本体部24の先端から噴射されるセメントミルクの切削能力を増大することにより、地盤の組織構造を破壊し、セメントミルクを遠距離まで噴射することができる。さらに、流路分割部31で分割された流路の断面合計面積は、流路分割部31近傍の後端内径部28の中空形状断面積の40%を占めた形状にしているので、ノズル本体部24の後端内径部28を流れるセメントミルクが流路分割部31で分割されたそれぞれの空間に分流して適度な圧縮力で圧縮されながら先端方向に送られるので、セメントミルクを流路分割部31で分割されたそれぞれの空間でより速度を増しながら細かく層流化させることができ、ノズル本体部24先端の材液噴射ノズル21から噴射されたセメントミルクの切削能力を増大することにより、地盤の組織構造を破壊し、セメントミルクをより遠距離まで噴射することができる。なお、本実施形態では、流路分割部31で分割された流路の断面合計面積を流路分割部31近傍の後端内径部28の中空形状断面積の40%を占める形状としたが、これに限らず、流路分割部31近傍の後端内径部28の中空形状断面積の2%〜20%の面積を有するようにしてもよい。
また、ノズル本体部24の後端内径部28を流れるセメントミルクが流路分割部31で分割されたそれぞれの空間に分流して先端方向に送られるので、セメントミルクを流路分割部31で分割されたそれぞれの空間でより細かく層流化させることができ、ノズル本体部24先端の材液噴射ノズル21から噴射されたセメントミルクの切削能力を増大することにより、地盤の組織構造を破壊し、セメントミルクをより遠距離まで噴射することができる。これにより、ノズル本体部24先端の材液噴射ノズル21から噴射されたセメントミルクの切削能力を増大することにより、地盤の組織構造を破壊し、セメントミルクをより遠距離まで噴射することができる。
以上のように、ノズル本体支持具32の外周面外側に形成された雄螺子とモニター3のノズル本体部取付孔23の内周面内側に形成された雌螺子が螺合することにより、ノズル本体部24がモニター3に着脱自在に取り付けられるので、土質等に合わせてノズル本体部24を自由に取り替えることができるとともに、ノズル本体部24を簡易な方法でモニター3に取り付けることができる。
次に、本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置が装着されたモニターを備えた地盤改良装置による施工手順について簡単に説明する。
まず、注入ロッド2をこれから掘削する位置に位置決めした後に、その位置において注入ロッド2の先端ノズル4から水(液体)を噴射させて、所定の深度まで削孔される。そして、所定の深度まで削孔された後には、注入ロッド2を揺動させながら、材液噴射ノズル21からセメントミルク、および空気噴射ノズル22から圧縮空気がそれぞれ噴射される。具体的には、噴射ノズル(材液噴射ノズル21、空気噴射ノズル22)からセメントミルクを圧縮空気とともに噴射しながら、注入ロッド2を30度(所定の角度)揺動させる。本実施形態において、エアカバー25の内周面に先端方向に向かって斜め略同方向に傾斜する傾斜溝25aが形成されているので、エアカバー25とノズル本体部24の外周側との間の先端から噴射される圧縮空気がノズル本体部24から噴射されたセメントミルクの周りを旋回することになる。これにより、ノズル本体部24の先端から噴射されたセメントミルクの切削能力が増大するので、地盤の組織構造が破壊され、セメントミルクをより遠距離まで噴射させることができる(図15参照)。すなわち、エアカバー25とノズル本体部24の外周側との間の先端から噴射された圧縮空気がノズル本体部24から噴射されるセメントミルクの周りを隙間なく覆いながら旋回するので、ノズル本体部24の先端から噴射されたセメントミルクがその周りを旋回する圧縮空気により中央方向に押圧され、ノズル本体部24の先端から噴射されたセメントミルクの噴射直後のセメントミルク噴射流が半径方向に大きく増大しにくくなり、セメントミルクの速度を維持できる。また、セメントミルクの周りを旋回する圧縮空気の旋回流により旋回流周辺の地盤が押圧されながら切削されるので、セメントミルク噴射流の周りの圧縮空気が隙間なく包括でき、空気層を厚くすることができる。このように、ノズル本体部24の先端から噴射されたセメントミルクの噴射直後のセメントミルク噴射流が半径方向に大きく増大しにくくなるのでセメントミルク噴射流の直進性を増大させることができるとともに、ノズル本体部24から噴射直後のセメントミルク噴射流の周りの圧縮空気層を厚くすることができるので、ノズル本体部24から噴射直後のセメントミルク噴射流の周りの地盤がそのセメントミルク噴射流の流れの障害となることも小さくすることができる。これにより、ノズル本体部24から噴射されるセメントミルクの速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)を長くすることができ、セメントミルクをより遠距離まで噴射させることができる。さらに、ノズル本体部24から噴射されたセメントミルクの周辺部でキャビテーションによるキャビティ(気泡)が存在しても、エアカバー25とノズル本体部24の外周側との間から噴射された圧縮空気がセメントミルクの周りを隙間なく包括しながら旋回するので、セメントミルクが地盤と接しにくくなり、セメントミルクの周辺部で存在するキャビティの崩壊を防ぐことができる。これにより、ノズル本体部から噴射されるセメントミルクの速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)をより長くすることができ、セメントミルクをより遠距離まで噴射させることができる。すなわち、エアカバー25とノズル本体部24の外周側との間から真っすぐ圧縮空気が噴射される場合は、セメントミルクの周りを圧縮空気により隙間なく包括させることができないので、その圧縮空気によりセメントミルクの包括していない部分が地盤と接しやすくなり、セメントミルクが周囲の地盤と接することによりキャビティが崩壊することになる。そして、そのキャビティの崩壊時の大きな衝撃力によりセメントミルクの運動量が減少することになるので、ポテンシャルコア領域をより長くすることができず、セメントミルクをより遠距離まで噴射させることができない。このように、エアカバー25とノズル本体部24の外周側との間から噴射された圧縮空気がセメントミルクの周りを隙間なく包括しながら旋回することにより、セメントミルクが地盤と接しにくくなり、セメントミルクの周辺部で発生したキャビティの崩壊を防ぐことができるので、ノズル本体部24から噴射されるセメントミルクの速度が衰えない領域(ポテンシャルコア領域)をより長くすることができ、セメントミルクをより遠距離まで噴射させることができる。ここで、ポテンシャルコア領域とは、ノズル本体部24から噴射されるセメントミルクの速度が衰えない領域のことであり、このポテンシャルコア領域では、材液噴射ノズル21出口の噴射圧をそのまま保持し、いわばジェットの核(コア)をなしており、材液噴射ノズル21から噴射されたセメントミルク噴射流の径の広がりが小さくなっている(図15参照)。ここで、図15は、本発明の一実施形態における高圧噴射ノズル装置の先端ノズルからの噴射状態を示す図である。
次に、注入ロッド2が30度揺動された状態で、注入ロッド2を所定の長さ(例えば、10cm以下(好ましくは、5.0cm(より好ましくは、2.5cm))引き上げる。そして、噴射ノズル(材液噴射ノズル21、空気噴射ノズル22)からの噴射が完了するまで、時計回りの揺動噴射→注入ロッド2引上げ→反時計回りの揺動噴射→注入ロッド2引上げ→時計回りの揺動噴射→注入ロッド2引上げが繰り返される。なお、本実施形態では、注入ロッド2を揺動させたが、これに限らず、注入ロッド2を一方向(右回転、左回転可)に回転させてもよい。
次に、クレーン等により注入ロッド2が掘削孔から引き上げられ、掘削孔内から抜き出される。このようにすることにより、地中に扇形の固結体が造成される。
次に、変形例について説明する。
(変形例1)
本実施形態と変形例1の異なるところは、本実施形態では、エアカバー25の傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)の位置が8度(「ネジレ角」)回転したところの横断面(A−A断面〜M−M面(図8参照))を図9(a)〜図9(m)に示し、そのエアカバー25の傾斜溝25aの傾斜角(エアカバー25の内周面に先端方向に向かって斜めに傾斜する角、「42.85度」)を求めたが、変形例1では、エアカバー25の横断面(A−A断面〜M−M面(図8参照))がエアカバー25の傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)の位置が4度(「ネジレ角」)回転したところであるエアカバー25を用い、そのエアカバー25の傾斜溝25aの傾斜角(エアカバー25の内周面に先端方向に向かって斜めに傾斜する角、「42.85度」)を求めるようにしたところである。すなわち、変形例1のエアカバー25の傾斜溝25aの傾斜角は、本実施形態におけるエアカバー25の傾斜溝25aの傾斜角より小さい傾斜角となっている。
エアカバー25は、図16に示すような形状をしている。図16(a)〜図16(m)は、エアカバー25の先端の面(M−M面(図8参照))から傾斜溝25aが後方に向かって傾斜し、その傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)の位置が円周方向に4度傾斜した面(図16参照)の横断面である。具体的には、図8のA−A断面は図16(a)に対応し、図8のB−B断面は図16(b)に対応し、図8のC−C断面は図16(c)に対応し、・・図8のK−K断面は図16(k)に対応し、図8のL−L断面は図16(L)に対応し、図8のM−M面は図16(m)に対応している。すなわち、図8のM−M面の図16(m)から後方に向かって、傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)の位置が円周方向に4度傾斜した面がL−L断面の図16(L)となり、さらに傾斜溝25aの頂点の位置が円周方向に4度傾斜した面がK−K断面の図16(k)となる。ここで、図16は、本発明の変形例1における図8のA−A断面図〜M−M断面図である。
エアカバー25の傾斜溝25aの先端方向に向かって斜め方向の傾斜角は、上述したように、エアカバー25の傾斜溝25aのエアカバー25の高さ方向(先後方向)の回転角度である(図10参照)。すなわち、「「先端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」を結んだ傾斜線」と「「傾斜溝25aの先端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」を結んだ平面上の線(長さ10.53mm)」と「「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」からエアカバー25の高さ方向の線(エアカバー25の高さ18mm)」からなる三角形から求められるエアカバー25の傾斜溝25aの高さ方向(先後方向)の回転角度である(図17参照)。このように、エアカバー25の内周面の傾斜溝25aは、本実施形態と同様の方法で傾斜角を求めると、傾斜角が30.33度となり、エアカバー25は、先端方向に向かって30.33度の斜め略同方向にアーチ形状をして傾斜して形成された形状となる(図17参照)。ここで、 図17は、本発明の変形例1における高圧噴射ノズル装置のエアカバーの傾斜溝の傾斜角の算出方法を示す図である。
エアカバー25の傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)の位置が円周方向に8度(「ネジレ角」)回転したところの横断面(A−A断面〜M−M面(図8参照))を図9(a)〜図9(m)に示し、その場合の傾斜溝25aの傾斜角(エアカバー25の内周面に先端方向に向かって斜めに傾斜する角)は42.85度であり、また、図8のA−A断面〜MM面をエアカバー25の傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)の位置が円周方向に4度(「ネジレ角」)回転したところの横断面とした場合を図16に示し、この場合のエアカバー25の傾斜溝25aの傾斜角は30.33度であった。また、同様の方法で、図8のA−A断面〜MM面をエアカバー25の傾斜溝25aの(「ネジレ角」)の位置が円周方向に1度〜15度回転したところの横断面とした場合を図18に示す。このように、図8のA−A断面〜MM面をエアカバー25の傾斜溝25aの(「ネジレ角」)の位置が円周方向に1度回転したところの横断面とした場合は、「傾斜溝25aの先端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」を結んだ平面上の線の長さが6.62mmで傾斜溝25aの傾斜角が20.19度となり、また、円周方向に2度回転したところの横断面とした場合は、「傾斜溝25aの先端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」を結んだ平面上の線の長さが7.60mmで傾斜溝25aの傾斜角が22.89度となり・・・円周方向に15度回転したところの横断面とした場合は、「傾斜溝25aの先端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「後端側の内周面最外側点(内周面外側頂点)」を結んだ平面上の線の長さが21.75mmで傾斜溝25aの傾斜角が50.39度となる。これらのうち、傾斜溝25aのネジレ角が円周方向に4度〜8度付近のエアカバー25を用いると、実験結果(数値解析)から、セメントミルクをより遠距離まで噴射させることができたことから、エアカバー25の内周面の傾斜溝25aの傾斜角は、略26.49度〜略46.68度(好ましくは、略30.33度〜略42.85度)の範囲内であることが好ましい。ここで、図18は本発明の変形例1におけるエアカバーの傾斜溝の各種の傾斜角を示す図である。
(変形例2)
本実施形態と変形例2の異なるところは、本実施形態では、エアカバー25の内周面に傾斜溝25aが6個設けられ、また、ノズル本体部支持具32にエアカバー25とノズル本体部24が装着された状態において、ノズル本体部24の後端側側面のセメントミルク兼用水流路(硬化材液流路)9の中心からエアカバー25の傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)を結んだ線を直径(20mm)とする円に対するエアカバー25の後端側側面のエアー開口部(エアカバー25とノズル本体部24の間の開口)の比率(0.628)を求めたが、変形例2では、エアカバー25の内周面の傾斜溝25aを4個、6個、8個とし、ノズル本体部24の後端側側面のセメントミルク兼用水流路(硬化材液流路)9の中心からエアカバー25の傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)を結んだ線を直径(20mm〜40mm)とする円に対するエアカバー25の後端側側面のエアー開口部(エアカバー25とノズル本体26の間の開口)の比率を求めるところが異なる。ここで、図19は本発明の変形例2における高圧噴射ノズル装置のエアカバー後端側側面の開口部比率を示す図である。
図19(a)に示すように、ノズル本体部支持具32にエアカバー25とノズル本体26が装着された状態において、エアカバー25の後端側の側面断面は、中央からそれぞれ「ノズル本体部24の先端内径部30(中央の白色部)」→「ノズル本体部24の構成部(「ハッチング部」)」→「エアカバー25の開口部(白色部)」→「エアカバー25の構成部(ハッチング)」から構成されている。そして、エアカバー25の後端側側面の開口部比率は、「(エアカバー25の開口部の面積)/(「傾斜溝25aの内周面最外側点(内周面外側頂点)」と「ノズル本体26のセメントミルク兼用水流路9の中心」を結んだ線を半径とする円の面積)」により求めることができる。そして、エアカバー25の傾斜溝25aが4個の場合は、「エアカバー後端側側面の開口部比率」が0.623(Φ20)、0.532(Φ28)、0.421(Φ40)であり、傾斜溝6個の場合は「エアカバー後端側側面の開口部比率」が0.628(Φ20)、0.534(Φ28)、0.422(Φ40)となり、傾斜溝8個の場合は「エアカバー後端側側面の開口部比率」が0.641(Φ20)、0.539(Φ28)、0.423(Φ40)となる。このことから、エアカバー25の傾斜溝25aの後端側の開口部は、ノズル本体26とエアカバー25が装着された状態で、ノズル本体26の硬化材液流路の略中心からエアカバー25の傾斜溝25aの後端側の最大外側部までの長さを径とした円に対して、略42.1%〜略64.1%であるということができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。さらに本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲の記載によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 高圧噴射ノズル装置
2 注入ロッド
3 モニター
4 先端ノズル
5 作業機
6 スイベル
7 セメントミルク兼用水供給路
8 空気供給路
9 セメントミルク兼用水流路
10 空気流路
11 水の供給源
12 空気の供給源
13 セメントミルクの供給源
14 水供給ホース
15 空気供給ホース
16 セメントミルク供給ホース
17 注入ロッド外管
17a モニター外管
18 注入ロッド内管
18a モニター内管
19 結合ピン挿入孔
20a 結合ピン注入ロッド凹部
20b 結合ピンモニター凹部
21 材液噴射ノズル
22 空気噴射ノズル
23 ノズル本体部取付孔
24 ノズル本体部
25 エアカバー
25a 傾斜溝
26 ノズル本体
27 ノズル本体延長部
28 後端内径部
29 中間内径部
30 先端内径部
31 流路分割部
32 ノズル本体部支持具
34 差圧弁
35 モニター上部管
36 結合ピン
36a スプリングピン
36b スプリングピン
37 注入ロッド内管接続管
38 ノズル本体延長部留め凸部
39 モニター下部管
40 流路閉止具
41 ノズル本体部取付孔閉止具
42 空気流路閉止具
43 エアカバー取付孔
44 注入ロッド突起部
45 モニター上部管内突起部
46 Oリング
47 Oリング取付凹部

Claims (6)

  1. 注入ロッド内の軸方向に形成された硬化材液供給管内と連通し、該注入ロッドの先端と連結したモニターの側面に設けられた高圧噴射ノズル装置であって、
    内周面が先端方向へ縮径して形成されたテーパ面状の中間内径部と、該中間内径部の先端と連通し、直径が該中間内径部の先端の直径と略同径である先端内径部と、該中間内径部の後端と連通し、直径が該中間内径部の後端の直径と略同径、もしくは該略同径から後端方向へ拡径して形成された後端内径部とからなる中空形状の硬化材液流路が構成されたノズル本体部と、
    内周面に先端方向に向かって斜め略同方向に傾斜する傾斜溝が複数個形成され、前記ノズル本体部の外周側との間に圧縮空気流路が構成されたエアカバーと、を有し、
    該エアカバーとノズル本体部の外周側との間の先端から噴射された圧縮空気は、前記ノズル本体部の先端から噴射された硬化材液の周りを旋回流として覆うので、前記ノズル本体部の先端内径部から噴射される硬化材液の切削能力が増大され、硬化材液をより遠距離まで噴射することを特徴とする高圧噴射ノズル装置。
  2. 前記エアカバーの傾斜溝は、該エアカバーの内周面に4個〜8個の範囲内、略同形状で形成されていることを特徴とする請求項1記載の高圧噴射ノズル装置。
  3. 前記エアカバーの傾斜溝は、該エアカバーの内周面に先端方向に向かって略26.49度〜略46.68度の範囲内で斜めに傾斜していることを特徴とする請求項2記載の高圧噴射ノズル装置。
  4. 前記エアカバーの傾斜溝の後端側の開口部は、前記ノズル本体部と前記エアカバーが装着された状態で、前記ノズル本体部の硬化材液流路の略中心から前記エアカバーの傾斜溝の後端側の最大外側部までの長さを径とした円に対して、略42.1%〜略64.1%であることを特徴とする請求項3記載の高圧噴射ノズル装置。
  5. 前記ノズル本体部の後端内径部には、中空形状断面を複数の空間に分割する流路分割部が形成され、
    該流路分割部は、該流路分割部近傍の中空形状の前記後端内径部の略中心部分に、該流路分割部近傍の該後端内径部の中空形状断面積の2%〜20%の面積を有する部分を有し、
    該ノズル本体部の後端内径部を流れる硬化材液が前記流路分割部で分割されたそれぞれの空間でより細かく層流化された後に、前記中間内径部の有形物が存在しない中空形状の空間で縮径されて先端方向に送られるので、前記ノズル本体部の先端内径部から噴射される硬化材液の切削能力が増大され、硬化材液をより遠距離まで噴射することができることを特徴とする請求項1記載の高圧噴射ノズル装置。
  6. 前記モニターに装着された請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の前記高圧噴射ノズル装置を備えた地盤改良装置。
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