JP6754652B2 - 給電システム - Google Patents

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Description

本発明は給電システム、及びネゴシエーションコントローラに関し、例えば、給電装置から受電装置にケーブルを介して電力を供給する給電システム、及びネゴシエーションコントローラに関する。
通信ケーブルを利用して装置間において給電をおこなう技術が普及している。例えば、USB(Universal Serial Bus)は、コンピュータ等の情報機器に周辺機器を接続する規格の1つであり、機器間における通信と同時に給電もおこなうことができる。
特許文献1には、受電装置に対して給電を実行する際の給電不良を迅速に検出することが可能な受電装置に関する技術が開示されている。
特開2012−177989号公報
特許文献1に開示されている技術では、給電装置から受電装置にケーブルを用いて給電を実施する際に、受電装置側で給電状態が良好であるか否かを判定し、良好でないと判定した場合は、受電装置側に設けられたスイッチをオフにして給電装置からの給電を停止している。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、受電装置においてのみ給電を停止しており、給電装置は受電装置への給電を継続している。このため、例えば給電装置と接続されているケーブルに不良がある場合、給電装置は給電を継続しているため、ケーブルの不良箇所において発熱したり、短絡したりするおそれがある。よって、このような給電システムでは、安全性が不十分であるという問題がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態にかかる給電システムは、受電装置またはケーブルが有する第1のネゴシエーションコントローラと、給電装置が有する第2のネゴシエーションコントローラと、給電装置から受電装置への給電の可否を判定する判定部と、を備える。第1のネゴシエーションコントローラは、給電の可否の判定に用いるための情報を取得する情報取得部を有する。判定部は、情報取得部にて取得した情報を用いて給電装置からの給電の可否を判定する。第2のネゴシエーションコントローラは、判定部の判定結果に応じて受電装置への電力供給を制御する。
前記一実施の形態によれば、安全性を向上させることが可能な給電システム、及びネゴシエーションコントローラを提供することができる。
実施の形態1にかかる給電システムを示すブロック図である。 実施の形態1にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる給電システムを示すブロック図である。 実施の形態4にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態5にかかる給電システムを示すブロック図である。 実施の形態5にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態6にかかる給電システムを示すブロック図である。 実施の形態6にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態7にかかる給電システムを示すブロック図である。 図11に示すケーブルが備えるネゴシエーションコントローラを示すブロック図である。 実施の形態7にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態7にかかる給電システムの動作の他の例を示すフローチャートである。
実施の形態にかかる給電システムは、受電装置またはケーブルが有する第1のネゴシエーションコントローラと、給電装置が有する第2のネゴシエーションコントローラと、給電装置から受電装置への給電の可否を判定する判定部と、を備える。第1のネゴシエーションコントローラは、給電の可否の判定に用いるための情報を取得する情報取得部を有する。判定部は、情報取得部にて取得した情報を用いて給電装置からの給電の可否を判定する。第2のネゴシエーションコントローラは、判定部の判定結果に応じて受電装置への電力供給を制御する。
以下で説明する実施の形態1〜6では、受電装置が第1のネゴシエーションコントローラを備える構成について説明する。また、実施の形態7では、ケーブルが第1のネゴシエーションコントローラを備える構成について説明する。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる給電システムを示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる給電システム1は、給電装置10と受電装置20とを備える。給電装置10は、ネゴシエーションコントローラ11、電源出力制御部18、及びコネクタ19を備える。ネゴシエーションコントローラ11は、制御部12と通信部13とを備える。受電装置20は、ネゴシエーションコントローラ21、電源回路28、及びコネクタ29を備える。ネゴシエーションコントローラ21は、制御部22、通信部23、及び情報取得部24を備える。
給電装置10および受電装置20は、ケーブル30を介して互いに接続される。ケーブル30は、電源線31と通信線32とを備えている。給電装置10は、電源線31を介して受電装置20に電力を供給可能に構成されている。給電装置10および受電装置20は、通信線32を介して互いに通信可能に構成されている。
給電装置10および受電装置20は、例えばコンピュータ等の情報機器や周辺機器に組み込まれており、給電装置10および受電装置20は、ケーブル30を用いて接続されることで、機器間における情報通信と電力供給とを同時に実施することができる。機器間における情報通信はケーブル30が備える通信線32を用いて実施され、機器間における電力供給はケーブル30が備える電源線31を用いて実施される。
例えば、給電装置10および受電装置20はUSB端子を備えた機器であり、この場合は、コネクタ19およびコネクタ29はUSBコネクタであり、ケーブル30はUSBケーブルである。例えば、USB Power Delivery規格では、5V〜20V(〜100W)の電力を供給可能に規定されている。また、給電装置10はACアダプタであってもよい。
給電装置10が備えるネゴシエーションコントローラ11は、制御部12と通信部13とを備える。通信部13は、通信線32を介して受電装置20が備えるネゴシエーションコントローラ21と通信可能に構成されている。制御部12は、受電装置20が備えるネゴシエーションコントローラ21と通信を行い、受電装置20に供給する電力(電圧)を決定する。例えば、制御部12は、受電装置20が備えるネゴシエーションコントローラ21から要求された電力(電圧)に基づいて、受電装置20に供給する電力(電圧)を決定する。また、制御部12は、給電装置10が受電装置20に供給する電力を制御するための制御信号を電源出力制御部18に出力する。
電源出力制御部18は、制御部12から出力された制御信号に応じて、給電装置10が受電装置20に供給する電力を制御する。例えば、電源出力制御部18は電源回路(不図示)を含み、電源出力制御部18は、制御部12から出力された制御信号に応じて、電源回路(不図示)から供給された電圧を変圧して電源線31に供給する。このような構成により、電源出力制御部18は、異なる電圧の電力を電源線31に供給することができる。また、電源出力制御部18は、制御部12から出力された制御信号が給電停止を指示する制御信号である場合、電源線31への電力供給を停止する。
受電装置20が備えるネゴシエーションコントローラ21は、制御部22、通信部23、及び情報取得部24を備える。通信部23は、通信線32を介して給電装置10が備えるネゴシエーションコントローラ11と通信可能に構成されている。制御部22は、給電装置10が備えるネゴシエーションコントローラ11と通信を行い、給電装置10から受け取る電力(電圧)を決定する。また、制御部22は電源回路28を制御するための制御信号を電源回路28に出力する。
情報取得部24は、給電装置10の給電の可否の判定に用いるための情報を取得する。給電の可否の判定に用いるための情報は、例えば、受電装置20において測定された電源線31の電圧値、受電装置20が備えるコネクタ29へのケーブル30の挿抜回数、受電装置20の所定の位置における温度などである。例えば、情報取得部24は、ネゴシエーションコントローラ21の外に設けられたセンサ等から、給電の可否の判定に用いるための情報を取得してもよい。なお、これらは一例であり、本実施の形態にかかる給電システム1では、これ以外の情報を、給電の可否の判定に用いるための情報として用いてもよい。
例えば、給電の可否の判定に用いるための情報として、受電装置20の電源線31の電圧値を用いる場合は、情報取得部24または電源回路28において電源線31の電圧を測定する。なお、この構成については、実施の形態4〜6で詳細に説明する。
また、給電の可否の判定に用いるための情報として、受電装置20が備えるコネクタ29へのケーブル30の挿抜回数を用いる場合は、ケーブル30の挿抜をネゴシエーションコントローラ21が検知し、ケーブルの挿抜回数をカウントする。
また、給電の可否の判定に用いるための情報として受電装置20の所定の位置における温度を用いる場合は、受電装置20の所定の位置に温度センサを設けておき、この温度センサを用いて温度を測定する。温度センサは、例えばコネクタ29付近や受電装置20の電源線31付近に設けることが好ましい。コネクタ29付近に温度センサを設けることで、ケーブル30とコネクタ29との接続不良による温度上昇やケーブルの導通不良による温度上昇を検出することができる。また、受電装置20の電源線31付近に温度センサを設けることで、電源線31の不具合による温度上昇や過電圧が供給されたことによる温度上昇を検出することができる。
電源回路28は、制御部22から出力された制御信号に応じて、給電装置10からの給電状態を制御する。例えば、電源回路28の出力段には内部回路(不図示)が接続されており、電源回路28は、制御部22から出力された制御信号に応じて、内部回路への電力の供給を制御する。例えば、電源回路28は、制御部22から出力された制御信号が内部回路への電力の供給を遮断することを示す制御信号である場合、電源線31と内部回路との接続を切断する。
次に、本実施の形態にかかる給電システム1の動作について説明する。
図2は、本実施の形態にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる給電システム1では、給電装置10と受電装置20とがケーブル30を介して互いに接続されると給電動作を開始する。給電動作を開始する際、給電装置10および受電装置20は互いに通信を実施して、給電装置10が受電装置20に供給する電力(電圧)を決定する動作(ネゴシエーション処理)を実施する。
具体的には、受電装置20が備えるネゴシエーションコントローラ21は、受電装置20が必要としている電力を示す情報を給電装置10が備えるネゴシエーションコントローラ11に送信する。また、給電装置10が備えるネゴシエーションコントローラ11は、給電装置10が供給可能な電力に関する情報を受電装置20が備えるネゴシエーションコントローラ21に送信する。受電装置20と給電装置10との間で供給電力についての合意がとれた場合、ネゴシエーション処理を終了する。一方、受電装置20と給電装置10との間で供給電力についての合意がとれない場合、受電装置20が備えるネゴシエーションコントローラ21は、前回提示した電力よりも低い電力を示す情報を給電装置10が備えるネゴシエーションコントローラ11に送信する。このような動作は、受電装置20と給電装置10との間で供給電力についての合意がとれるまで繰り返される。このような処理により、給電装置10が受電装置20に供給する電力(電圧)が決定される。
上記で説明したネゴシエーション処理が終了した後、給電装置10は、受電装置20への給電を開始する(ステップS11)。具体的には、給電装置10の制御部12は、上記で説明したネゴシエーション処理によって決定された供給電力(電圧)を供給するための制御信号を電源出力制御部18に出力する。電源出力制御部18は、制御部12から出力された制御信号に応じた電力を電源線31を介して受電装置20に供給する。
次に、受電装置20の情報取得部24は、給電装置10からの給電の可否の判定に用いるための情報を取得する(ステップS12)。取得された情報は制御部22に供給される。給電の可否の判定に用いるための情報は、例えば、受電装置20において測定された電源線31の電圧値(詳細は実施の形態4〜6参照)、受電装置20が備えるコネクタ29へのケーブル30の挿抜回数、受電装置20の所定の位置における温度などである。なお、これらは一例であり、本実施の形態にかかる給電システム1では、これら以外の情報を、給電の可否の判定に用いるための情報として用いてもよい。
次に、受電装置20の制御部22は、給電装置10の給電の可否の判定に用いるための情報を用いて、給電装置10の給電の可否を判定する(ステップS13)。この場合、受電装置20の制御部22は判定部として機能する。
例えば、給電の可否の判定に用いるための情報が、受電装置20において測定された電源線31の電圧値である場合、制御部22は、給電装置10が受電装置20に供給している電圧値と受電装置20において測定された電源線31の電圧値との差が所定の値以上の場合に、給電装置10の給電が不可であると判定する。この場合は、ケーブル30に不具合(例えば損傷など)があるため、受電装置20側の電圧値が低下したと考えられる。なお、給電装置10が受電装置20に供給している電圧値は、ネゴシエーション処理により制御部22が既に取得している。
また、例えば、給電の可否の判定に用いるための情報が、受電装置20が備えるコネクタ29へのケーブル30の挿抜回数である場合、制御部22は、挿抜回数が所定の値以上の場合に給電装置10の給電が不可であると判定する。コネクタ29へのケーブル30の挿抜回数が所定の値以上の場合は、コネクタ29やケーブル30に不具合(例えば損傷など)が発生する可能性があるので、制御部22は給電装置10の給電を不可と判定する。
また、例えば、給電の可否の判定に用いるための情報が、受電装置20の所定の位置における温度である場合、制御部22は、当該温度が所定の温度以上の場合に給電装置10の給電が不可であると判定する。受電装置20の温度が所定の温度以上の場合は、ケーブル30や受電装置20に不具合(例えば損傷など)がある可能性があるので、制御部22は給電装置10の給電を不可と判定する。
次に、受電装置20の制御部22は、給電の可否の判定結果を給電装置10に送信する(ステップS14)。具体的には、制御部22は判定結果を通信部23に出力する。通信部23は、制御部22から出力された判定結果を通信線32を介して給電装置10に送信する。
給電装置10は判定結果を受信し(ステップS15)、受信した判定結果に応じて受電装置20への電力供給を制御する(ステップS16)。具体的には、給電装置10の通信部13は、受電装置20から送信された判定結果を受信し、受信した判定結果を制御部12に出力する。制御部12は、判定結果が給電可を示す場合、給電装置10から受電装置20への給電を継続する。一方、制御部12は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置10から受電装置20への給電を停止する。例えば、制御部12は、判定結果が給電不可を示す場合、給電停止を指示する制御信号を電源出力制御部18に出力する。電源出力制御部18は、給電停止を指示する制御信号が供給されると、電源線31への電力供給を停止する。
このとき、制御部12は、給電装置10から受電装置20への給電を停止する代わりに、給電装置10から受電装置20に供給される電圧を低下させるようにしてもよい。この場合、制御部12は、給電電圧を低下させる制御信号を電源出力制御部18に出力する。電源出力制御部18は、給電電圧を低下させる制御信号が供給されると、電源線31に供給する電圧を低下させる。
受電装置20の制御部22は、判定結果に応じて給電装置10からの電力供給を遮断する(ステップS17)。具体的には、制御部22は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置10から供給される電力を遮断する。例えば、制御部22は、判定結果が給電不可を示す場合、電力遮断を指示する制御信号を電源回路28に出力する。電源回路28は、電力遮断を指示する制御信号が供給されると、電源線31と内部回路(不図示)との接続を遮断する。一方、制御部22は、判定結果が給電可を示す場合、給電装置10から供給される電力を継続して受電する。
なお、ステップS17の動作は、適宜、省略してもよい。また、ステップS16の動作が給電電圧を低下させる動作である場合、ステップS17の動作は省略される。つまり、給電装置10からの電力供給は遮断されない。
また、上記で説明したステップS14において、受電装置20の制御部22は、判定結果が受電不可を示す場合にのみ、給電装置10に判定結果を送信するようにしてもよい。
特許文献1に開示されている技術では、給電装置から受電装置にケーブルを用いて給電を実施する際に、受電装置側で給電状態が良好であるか否かを判定し、良好でないと判定した場合は、受電装置側に設けられたスイッチをオフにして給電装置からの給電を停止していた。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、受電装置においてのみ給電を停止しており、給電装置は受電装置への給電を継続していた。このため、例えば給電装置と接続されているケーブルに不良がある場合、給電装置は給電を継続しているため、ケーブルの不良箇所において発熱したり、短絡したりするおそれがあった。よって、このような給電システムでは、安全性が不十分であるという問題があった。
これに対して本実施の形態にかかる給電システム1では、給電装置10の給電の可否を受電装置20において判定し(ステップS13)、この判定結果を受電装置20から給電装置10に送信している(ステップS14)。そして、判定結果が給電装置10の給電不可を示す場合、給電装置10は受電装置20への給電を停止(または、給電電圧を低下)している(ステップS16)。このように、本実施の形態にかかる給電システム1では、給電装置10側で給電を停止(または、給電電圧を低下)しているので、ケーブルに不良がある場合であっても、ケーブルの不良箇所において発熱したり、短絡したりすることを抑制することができる。よって、安全性を向上させることが可能な給電システム、及びネゴシエーションコントローラを提供することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、給電装置10において給電の可否判定をおこなっている点が実施の形態1と異なる。これ以外は実施の形態1にかかる給電システムと同様であるので重複した説明は適宜省略する。
本実施の形態にかかる給電システムの構成は、図1に示した実施の形態1にかかる給電システムの構成と同様であるので説明を省略する。
図3は、本実施の形態にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。図3に示すように、本実施の形態においても、給電装置10と受電装置20とがケーブル30を介して互いに接続されると給電動作を開始する。給電動作を開始する際、給電装置10および受電装置20は互いに通信を実施して、給電装置10が受電装置20に供給する電力(電圧)を決定する動作(ネゴシエーション処理)を実施する。なお、ネゴシエーション処理については実施の形態1で説明した場合と同様である。
ネゴシエーション処理が終了した後、給電装置10は、受電装置20への給電を開始する(ステップS21)。具体的には、給電装置10の制御部12は、上記で説明したネゴシエーション処理によって決定された供給電力(電圧)を供給するための制御信号を電源出力制御部18に出力する。電源出力制御部18は、制御部12から出力された制御信号に応じた電力を電源線31を介して受電装置20に供給する。
次に、受電装置20の情報取得部24または電源回路28は、給電装置10の給電の可否の判定に用いるための情報を取得する(ステップS22)。取得された情報は制御部22に供給される。給電の可否の判定に用いるための情報は、例えば、受電装置20において測定された電源線31の電圧値(詳細は実施の形態4〜6参照)、受電装置20が備えるコネクタ29へのケーブル30の挿抜回数、受電装置20の所定の位置における温度などである。なお、これらは一例であり、本実施の形態にかかる給電システム1では、これら以外の情報を、給電の可否の判定に用いるための情報として用いてもよい。
次に、受電装置20の制御部22は、給電の可否の判定に用いるための情報を給電装置10に送信する(ステップS23)。具体的には、制御部22は給電の可否の判定に用いるための情報を通信部23に出力する。通信部23は、制御部22から出力された給電の可否の判定に用いるための情報を通信線32を介して給電装置10に送信する。
給電装置10の制御部12は給電の可否の判定に用いるための情報を受信し(ステップS24)、受信した給電の可否の判定に用いるための情報を用いて、給電の可否を判定する(ステップS25)。この場合、給電装置10の制御部12は判定部として機能する。なお、給電の可否判定については、実施の形態1で説明した場合と同様である。
給電装置10は、ステップS25における判定結果に応じて受電装置20への電力供給を制御する(ステップS26)。具体的には、制御部12は、判定結果が給電可を示す場合、給電装置10から受電装置20への給電を継続する。一方、制御部12は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置10から受電装置20への給電を停止する。例えば、制御部12は、判定結果が給電不可を示す場合、給電停止を指示する制御信号を電源出力制御部18に出力する。電源回路18は、給電停止を指示する制御信号が供給されると、電源線31への電力供給を停止する。
このとき、制御部12は、給電装置10から受電装置20への給電を停止する代わりに、給電装置10から受電装置20に供給される電力の電圧を低下させるようにしてもよい。この場合、制御部12は、給電電圧を低下させる制御信号を電源出力制御部18に出力する。電源出力制御部18は、給電電圧を低下させる制御信号が供給されると、電源線31に供給する電圧を低下させる。
以上で説明した本実施の形態にかかる給電システムでは、受電装置20は、給電の可否の判定に用いるための情報を給電装置10に送信している(ステップS23)。そして、給電の可否を給電装置10において判定し(ステップS25)、この判定結果が給電不可を示す場合、給電装置10は受電装置20への給電を停止(または、給電電圧を低下)している(ステップS26)。このように、本実施の形態にかかる給電システムでは、受電装置20側で給電装置10の給電の可否判定を実施しないため、電源回路28によって電源線31と内部回路との接続を制御していない。しかし、給電装置10側で給電可否を判定し給電を停止しているので、判定結果が給電不可である場合、受電装置への給電は行われないこととなる。また、給電装置10側で給電を停止しているので、ケーブルに不良がある場合であっても、ケーブルの不良箇所において発熱したり、短絡したりすることを抑制することができる。よって、安全性を向上させることが可能な給電システム、及びネゴシエーションコントローラを提供することができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3では、給電装置10および受電装置20の双方において給電の可否判定をおこなっている点が実施の形態1および実施の形態2と異なる。これ以外は実施の形態1および実施の形態2にかかる給電システムと同様であるので重複した説明は適宜省略する。
本実施の形態にかかる給電システムの構成は、図1に示した実施の形態1にかかる給電システムの構成と同様であるので説明を省略する。
図4は、本実施の形態にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。図4に示すように、本実施の形態においても、給電装置10と受電装置20とがケーブル30を介して互いに接続されると給電動作を開始する。給電動作を開始する際、給電装置10および受電装置20は互いに通信を実施して、給電装置10が受電装置20に供給する電力(電圧)を決定する動作(ネゴシエーション処理)を実施する。なお、ネゴシエーション処理については実施の形態1で説明した場合と同様である。
ネゴシエーション処理が終了した後、給電装置10は、受電装置20への給電を開始する(ステップS31)。具体的には、給電装置10の制御部12は、上記で説明したネゴシエーション処理によって決定された供給電力(電圧)を供給するための制御信号を電源出力制御部18に出力する。電源出力制御部18は、制御部12から出力された制御信号に応じた電力を電源線31を介して受電装置20に供給する。
次に、受電装置20の情報取得部24または電源回路28は、給電装置10の給電の可否の判定に用いるための情報を取得する(ステップS32)。取得された情報は制御部22に供給される。給電の可否の判定に用いるための情報は、例えば、受電装置20において測定された電源線31の電圧値(詳細は実施の形態4〜6参照)、受電装置20が備えるコネクタ29へのケーブル30の挿抜回数、受電装置20の所定の位置における温度などである。なお、これらは一例であり、本実施の形態にかかる給電システム1では、これら以外の情報を、給電の可否の判定に用いるための情報として用いてもよい。
次に、受電装置20の制御部22は、給電の可否の判定に用いるための情報を給電装置10に送信する(ステップS33)。具体的には、制御部22は給電の可否の判定に用いるための情報を通信部23に出力する。通信部23は、制御部22から出力された給電の可否の判定に用いるための情報を通信線32を介して給電装置10に送信する。
給電装置10の制御部12は給電の可否の判定に用いるための情報を受信し(ステップS34)、受信した給電の可否の判定に用いるための情報を用いて、給電の可否を判定する(ステップS35)。この場合、給電装置10の制御部12は判定部として機能する。なお、給電の可否判定については、実施の形態1で説明した場合と同様である。
給電装置10は、ステップS35における判定結果に応じて受電装置20への電力供給を制御する(ステップS36)。具体的には、制御部12は、判定結果が給電可を示す場合、給電装置10から受電装置20への給電を継続する。一方、制御部12は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置10から受電装置20への給電を停止する。例えば、制御部12は、判定結果が給電不可を示す場合、給電停止を指示する制御信号を電源出力制御部18に出力する。電源出力制御部18は、給電停止を指示する制御信号が供給されると、電源線31への電力供給を停止する。
また、受電装置20の制御部22は、給電の可否の判定に用いるための情報を用いて、給電装置10の給電の可否を判定する(ステップS37)。この場合、受電装置20の制御部22は判定部として機能する。なお、ステップS37の動作はステップS35の動作と同様である。
受電装置20の制御部22は、ステップS37における判定結果に応じて給電装置10からの電力供給を遮断する(ステップS38)。具体的には、制御部22は、判定結果が給電装置10の給電不可を示す場合、給電装置10から供給される電力を遮断する。例えば、制御部22は、判定結果が給電不可を示す場合、電力遮断を指示する制御信号を電源回路28に出力する。電源回路28は、電力遮断を指示する制御信号が供給されると、電源線31と内部回路(不図示)との接続を遮断する。一方、制御部22は、判定結果が給電装置10の給電可を示す場合、給電装置10から供給される電力を継続して受電する。
以上で説明した本実施の形態にかかる給電システムでは、受電装置20は、給電の可否の判定に用いるための情報を給電装置10に送信している(ステップS33)。そして、給電の可否を給電装置10において判定し(ステップS35)、この判定結果が給電不可を示す場合、給電装置10は受電装置20への給電を停止(または、給電電圧を低下)している(ステップS36)。このように、本実施の形態にかかる給電システムでは、給電装置10側で給電を停止しているので、ケーブルに不良がある場合であっても、ケーブルの不良箇所において発熱したり、短絡したりすることを抑制することができる。よって、安全性を向上させることが可能な給電システム、及びネゴシエーションコントローラを提供することができる。
特に本実施の形態にかかる給電システムでは、給電装置10および受電装置20の双方において給電装置10の給電の可否判定をおこなっているので、給電の可否判定をより確実におこなうことができる。つまり、給電を停止すべき場合に、給電装置10および受電装置20のどちらか一方において誤判定(給電を継続)された場合でも、他方において正しく判定(給電を停止)されることで、給電システムの安全性を確保することができる。
<実施の形態4>
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態4では、給電装置の給電の可否の判定に用いるための情報として、受電装置の電源線の電圧値を用いる場合の具体的な構成および動作について説明する。
図5は、実施の形態4にかかる給電システムを示すブロック図である。図5に示すように、本実施の形態にかかる給電システム4は、給電装置110と受電装置120とを備える。給電装置110は、ネゴシエーションコントローラ111、電源出力制御部118、及びコネクタ119を備える。ネゴシエーションコントローラ111は、制御部112、通信部113、及び電圧情報取得部114を備える。受電装置120は、ネゴシエーションコントローラ121、電源回路128、及びコネクタ129を備える。ネゴシエーションコントローラ121は、制御部122、通信部123、及び電圧情報取得部124を備える。制御部122は、電位差算出部125および判定部126を備える。
給電装置110および受電装置120は、ケーブル130を介して互いに接続される。ケーブル130は、電源線131と通信線132とを備えている。給電装置110は、電源線131を介して受電装置120に電力を供給可能に構成されている。給電装置110および受電装置120は、通信線132を介して互いに通信可能に構成されている。
給電装置110および受電装置120は、例えばコンピュータ等の情報機器や周辺機器に組み込まれており、給電装置110および受電装置120は、ケーブル130を用いて接続されることで、機器間における情報通信と電力供給とを同時に実施することができる。例えば、給電装置110および受電装置120はUSB端子を備えた機器であり、この場合は、コネクタ119およびコネクタ129はUSBコネクタであり、ケーブル130はUSBケーブルである。例えば、USB Power Delivery規格では、5V〜20V(〜100W)の電力を供給可能に規定されている。また、給電装置210はACアダプタであってもよい。
給電装置110が備えるネゴシエーションコントローラ111は、制御部112、通信部113、及び電圧情報取得部114を備える。通信部113は、通信線132を介して受電装置120が備えるネゴシエーションコントローラ121と通信可能に構成されている。電圧情報取得部114は、給電装置110の電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部112に出力する。
制御部112は、受電装置120が備えるネゴシエーションコントローラ121と通信を行い、受電装置120に供給する電力(電圧)を決定する。例えば、制御部112は、受電装置120が備えるネゴシエーションコントローラ121から要求された電力(電圧)に基づいて、受電装置120に供給する電力(電圧)を決定する。また、制御部112は、給電装置110が受電装置120に供給する電力を制御するための制御信号を電源出力制御部118に出力する。
電源出力制御部118は、制御部112から出力された制御信号に応じて、給電装置110が受電装置120に供給する電力を制御する。例えば、電源出力制御部118に備えられる電源回路(不図示)が接続されており、電源出力制御部118は、制御部112から出力された制御信号に応じて、電源回路(不図示)から供給された電圧を変圧して電源線131に供給する。このような構成により、電源出力制御部118は、異なる電圧の電力を電源線131に供給することができる。また、電源出力制御部118は、制御部112から出力された制御信号が給電停止を指示する制御信号である場合、電源線131への電力供給を停止する。
受電装置120が備えるネゴシエーションコントローラ121は、制御部122、通信部123、及び電圧情報取得部124を備える。通信部123は、通信線132を介して給電装置110が備えるネゴシエーションコントローラ111と通信可能に構成されている。
電圧情報取得部124は、電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部122に出力する。電圧情報取得部124で測定された電圧値は、給電の可否の判定に用いるための情報として使用される。
制御部122は、給電装置110が備えるネゴシエーションコントローラ111と通信を行い、給電装置110から受け取る電力(電圧)を決定する。制御部122が備える電位差算出部125は、給電装置110が受電装置120に供給している電圧値(つまり、電圧情報取得部114で測定された電圧値)と電圧情報取得部124で測定された電圧値との電位差を演算する。
判定部126は、電位差算出部125で算出された電位差を用いて、給電の可否を判定する。具体的には、判定部126は、電位差算出部125で算出された電位差が所定の値以上の場合に、給電装置110からの給電が不可であると判定する。電位差算出部125で算出された電位差が所定の値以上になる場合とは、例えばケーブル130に不具合(例えば損傷など)があるため、受電装置120側の電圧値が低下した場合である。また、制御部122は電源回路128を制御するための制御信号を電源回路128に出力する。
電源回路128は、制御部122から出力された制御信号に応じて、給電装置110からの給電状態を制御する。例えば、電源回路128の出力段には内部回路(不図示)が接続されており、電源回路128は、制御部122から出力された制御信号に応じて、内部回路への電力の供給を制御する。例えば、電源回路128は、制御部122から出力された制御信号が内部回路への電力の供給を遮断することを示す制御信号である場合、電源線131と内部回路との接続を切断する。
次に、本実施の形態にかかる給電システム4の動作について説明する。
図6は、本実施の形態にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる給電システム4では、給電装置110と受電装置120とがケーブル130を介して互いに接続されると給電動作を開始する。給電動作を開始する際、給電装置110および受電装置120は互いに通信を実施して、給電装置110が受電装置120に供給する電力(電圧)を決定する動作(ネゴシエーション処理)を実施する。
具体的には、受電装置120が備えるネゴシエーションコントローラ121は、受電装置120が必要としている電力を示す情報を給電装置110が備えるネゴシエーションコントローラ111に送信する。また、給電装置110が備えるネゴシエーションコントローラ111は、給電装置110が供給可能な電力に関する情報を受電装置120が備えるネゴシエーションコントローラ121に送信する。受電装置120と給電装置110との間で供給電力についての合意がとれた場合、ネゴシエーション処理を終了する。一方、受電装置120と給電装置110との間で供給電力についての合意がとれない場合、受電装置120が備えるネゴシエーションコントローラ121は、前回提示した電力よりも低い電力に関する情報を給電装置110が備えるネゴシエーションコントローラ111に送信する。このような動作は、受電装置120と給電装置110との間で供給電力についての合意がとれるまで繰り返される。このような処理により、給電装置110が受電装置120に供給する電力(電圧)が決定される。
上記で説明したネゴシエーション処理が終了した後、給電装置110は、受電装置120への給電を開始する(ステップS111)。具体的には、給電装置110の制御部112は、上記で説明したネゴシエーション処理によって決定された供給電力(電圧)を供給するための制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、制御部112から出力された制御信号に応じた電力を電源線131を介して受電装置120に供給する。
次に、給電装置110の電圧情報取得部114は、給電装置110の電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部112に出力する。制御部112は、測定した電圧値を給電装置110の供給電圧情報として、通信部113を介して受電装置120に送信する(ステップS112)。
また、受電装置120の電圧情報取得部124は、受電装置120の電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部122に出力する(ステップS113)。電圧情報取得部124で測定された電圧値は、給電の可否の判定に用いるための情報に対応している。
次に、受電装置120の制御部122は、給電装置110の電圧情報取得部114で測定された電圧値(以下、給電装置110の供給電圧値とも記載する)と、受電装置120の電圧情報取得部124で測定された電圧値(以下、受電装置120の受電電圧値とも記載する)と、を用いて給電装置110の給電の可否を判定する(ステップS114)。
具体的には、制御部122が備える電位差算出部125は、給電装置110の供給電圧値と受電装置120の受電電圧値との電位差を演算する。そして、判定部126は、電位差算出部125で算出された電位差が所定の値以上の場合に、給電装置110からの給電が不可であると判定する。一方、判定部126は、電位差算出部125で算出された電位差が所定の値よりも小さい場合、給電可と判定する。
つまり、給電装置110の供給電圧値と受電装置120の受電電圧値との電位差が大きい場合、すなわち、給電装置110の供給電圧値に対して受電装置120の受電電圧値が大幅に低い場合は、ケーブル130に何らかの不具合(例えば損傷など)があるために受電装置120側の受電電圧値が低下したと考えられる。このような場合、判定部126は、給電装置110からの給電が不可であると判定する。
一方、給電装置110の供給電圧値と受電装置120の受電電圧値との電位差が小さいかゼロの場合、つまり給電装置110の供給電圧値に対して受電装置120の受電電圧値が同程度または若干低い程度の場合は、ケーブル130の状態は良好であると考えられる。このような場合、判定部126は給電可と判定する。
次に、受電装置120の制御部122は、給電装置110の給電の可否の判定結果を給電装置110に送信する(ステップS115)。具体的には、制御部122は判定結果を通信部123に出力する。通信部123は、制御部122から出力された判定結果を通信線132を介して給電装置110に送信する。
給電装置110は判定結果を受信し(ステップS116)、受信した判定結果に応じて受電装置120への電力供給を制御する(ステップS117)。具体的には、給電装置110の通信部113は、受電装置120から送信された判定結果を受信し、受信した判定結果を制御部112に出力する。制御部112は、判定結果が給電可を示す場合、給電装置110から受電装置120への給電を継続する。一方、制御部112は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置110から受電装置120への給電を停止する。例えば、制御部112は、判定結果が給電不可を示す場合、給電停止を指示する制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、給電停止を指示する制御信号が供給されると、電源線131への電力供給を停止する。
このとき、制御部112は、給電装置110から受電装置120への給電を停止する代わりに、給電装置110から受電装置120に供給される電圧を低下させるようにしてもよい。この場合、制御部112は、給電電圧を低下させる制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、給電電圧を低下させる制御信号が供給されると、電源線131に供給する電圧を低下させる。
受電装置120の制御部122は、判定結果に応じて給電装置110からの電力供給を遮断する(ステップS118)。具体的には、制御部122は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置110から供給される電力を遮断する。例えば、制御部122は、判定結果が給電不可を示す場合、電力遮断を指示する制御信号を電源回路128に出力する。電源回路128は、電力遮断を指示する制御信号が供給されると、電源線131と内部回路(不図示)との接続を遮断する。一方、制御部122は、判定結果が給電可を示す場合、給電装置110から供給される電力を継続して受電する。
なお、ステップS118の動作は、適宜、省略してもよい。また、ステップS117の動作が給電電圧を低下させる動作である場合、ステップS118の動作は省略される。つまり、給電装置110からの電力供給は遮断されない。
また、上記で説明したステップS115において、受電装置120の制御部122は、判定結果が給電装置110の給電不可を示す場合にのみ、給電装置110に判定結果を送信するようにしてもよい。
また、上記では給電装置110の電圧情報取得部114を用いて給電装置110の電圧値を測定し、この測定された電圧値を給電装置110の供給電圧情報とする場合について説明した。しかし、本実施の形態では、給電装置110と受電装置120とのネゴシエーション処理により決定された電圧値を給電装置110の供給電圧情報としてもよい。この場合は、給電装置110の電圧情報取得部114を省略することができる。また、受電装置120は、ネゴシエーション処理によって予め給電装置110の供給電圧情報を取得しているので、図6のステップS112の処理を省略することができる。
本実施の形態にかかる給電システム4では、給電装置110の給電の可否を受電装置120において判定し(ステップS114)、この判定結果を受電装置120から給電装置110に送信している(ステップS115)。そして、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置110は受電装置120への給電を停止(または、給電電圧を低下)している(ステップS117。このように、本実施の形態にかかる給電システム4では、給電装置110側で給電を停止(または、給電電圧を低下)しているので、ケーブルに不良がある場合であっても、ケーブルの不良箇所において発熱したり、短絡したりすることを抑制することができる。よって、安全性を向上させることが可能な給電システム、及びネゴシエーションコントローラを提供することができる。
<実施の形態5>
次に、実施の形態5について説明する。図7は、実施の形態5にかかる給電システムを示すブロック図である。本実施の形態にかかる給電システム5では、給電装置140側において給電の可否判定をおこなっている点が実施の形態4で説明した給電システム4と異なる。これ以外は実施の形態4にかかる給電システム4と同様であるので同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
図7に示すように、本実施の形態にかかる給電システム5は、給電装置140と受電装置150とを備える。給電装置140は、ネゴシエーションコントローラ141、電源出力制御部118、及びコネクタ119を備える。ネゴシエーションコントローラ141は、制御部142、通信部113、及び電圧情報取得部114を備える。制御部142は、電位差算出部145および判定部146を備える。受電装置150は、ネゴシエーションコントローラ151、電源回路128、及びコネクタ129を備える。ネゴシエーションコントローラ151は、制御部152、通信部123、及び電圧情報取得部124を備える。
給電装置140および受電装置150は、ケーブル130を介して互いに接続される。ケーブル130は、電源線131と通信線132とを備えている。給電装置110は、電源線131を介して受電装置120に電力を供給可能に構成されている。給電装置110および受電装置120は、通信線132を介して互いに通信可能に構成されている。
給電装置140が備えるネゴシエーションコントローラ141は、制御部142、通信部113、及び電圧情報取得部114を備える。通信部113は、通信線132を介して受電装置150が備えるネゴシエーションコントローラ141と通信可能に構成されている。電圧情報取得部114は、給電装置140の電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部142に出力する。
制御部142は、受電装置150が備えるネゴシエーションコントローラ151と通信を行い、受電装置150に供給する電力(電圧)を決定する。例えば、制御部142は、受電装置150が備えるネゴシエーションコントローラ151から要求された電力(電圧)に基づいて、受電装置150に供給する電力(電圧)を決定する。
また、制御部142が備える電位差算出部145は、給電装置140の電圧情報取得部114で測定された電圧値と受電装置150の電圧情報取得部124で測定された電圧値との電位差を演算する。
判定部146は、電位差算出部145で算出された電位差を用いて、給電装置140の給電の可否を判定する。具体的には、判定部146は、電位差算出部145で算出された電位差が所定の値以上の場合に、給電装置140の給電が不可であると判定する。電位差算出部145で算出された電位差が所定の値以上になる場合とは、例えばケーブル130に不具合(例えば損傷など)があるため、受電装置120側の電圧値が低下した場合である。また、制御部142は電源出力制御部118を制御するための制御信号を電源出力制御部118に出力する。
電源出力制御部118は、制御部142から出力された制御信号に応じて、給電装置140が受電装置150に供給する電力を制御する。例えば、電源出力制御部118には電源回路(不図示)が備えられており、電源出力制御部118は、制御部142から出力された制御信号に応じて、電源回路(不図示)から供給された電圧を変圧して電源線131に供給する。このような構成により、電源出力制御部118は、異なる電圧の電力を電源線131に供給することができる。また、電源出力制御部118は、制御部142から出力された制御信号が給電停止を指示する制御信号である場合、電源線131への電力供給を停止する。
受電装置150が備えるネゴシエーションコントローラ151は、制御部152、通信部123、及び電圧情報取得部124を備える。通信部123は、通信線132を介して給電装置140が備えるネゴシエーションコントローラ141と通信可能に構成されている。電圧情報取得部124は、電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部152に出力する。電圧情報取得部124で測定された電圧値は、給電装置140の給電の可否の判定に用いるための情報として使用される。
制御部152は、給電装置140が備えるネゴシエーションコントローラ141と通信を行い、給電装置140から受け取る電力(電圧)を決定する。また、制御部152は、電源回路128を制御するための制御信号を電源回路128に出力する。
電源回路128は、制御部122から出力された制御信号に応じて、給電装置140からの受電状態を制御する。例えば、電源回路128の出力段には内部回路(不図示)が接続されており、電源回路128は、制御部152から出力された制御信号に応じて、内部回路への電力の供給を制御する。
次に、本実施の形態にかかる給電システム5の動作について説明する。
図8は、本実施の形態にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる給電システム5では、給電装置140と受電装置150とがケーブル130を介して互いに接続されると給電動作を開始する。給電動作を開始する際、給電装置140および受電装置150は互いに通信を実施して、給電装置140が受電装置150に供給する電力(電圧)を決定する動作(ネゴシエーション処理)を実施する。なお、ネゴシエーション処理については実施の形態4で説明した場合と同様である。
ネゴシエーション処理が終了した後、給電装置140は、受電装置150への給電を開始する(ステップS121)。具体的には、給電装置140の制御部142は、上記で説明したネゴシエーション処理によって決定された供給電力(電圧)を供給するための制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、制御部142から出力された制御信号に応じた電力を電源線131を介して受電装置150に供給する。
次に、受電装置150の電圧情報取得部124は、受電装置150の電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部152に出力する(ステップS122)。電圧情報取得部124で測定された電圧値は、給電の可否の判定に用いるための情報に対応している。
受電装置150の制御部152は、電圧情報取得部124で取得した電圧値を給電装置140に送信する(ステップS123)。具体的には、制御部152は電圧情報取得部124から供給された電圧値を通信部123に出力する。通信部123は、制御部152から出力された電圧値を通信線132を介して給電装置140に送信する。給電装置140は受電装置150から送信された電圧値を通信部113を用いて受信し、受信した電圧値を制御部142に出力する(ステップS124)。
また、給電装置140の電圧情報取得部114は、給電装置140の電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部142に出力する(ステップS125)。制御部142は、給電装置140の電圧情報取得部114で測定された電圧値(以下、給電装置140の供給電圧値とも記載する)と、受電装置150の電圧情報取得部124で測定された電圧値(以下、受電装置150の受電電圧値とも記載する)と、を用いて給電装置140の給電の可否を判定する(ステップS126)。
具体的には、制御部142が備える電位差算出部145は、給電装置140の供給電圧値と受電装置150の受電電圧値との電位差を演算する。そして、判定部146は、電位差算出部145で算出された電位差が所定の値以上の場合に、給電装置140の給電が不可であると判定する。一方、判定部146は、電位差算出部145で算出された電位差が所定の値よりも小さい場合、給電可と判定する。
つまり、給電装置140の供給電圧値と受電装置150の受電電圧値との電位差が大きい場合、すなわち、給電装置140の供給電圧値に対して受電装置150の受電電圧値が大幅に低い場合は、ケーブル130に何らかの不具合(例えば損傷など)があるために受電装置150側の受電電圧値が低下したと考えられる。このような場合、判定部146は、給電装置140の給電が不可であると判定する。
一方、給電装置140の供給電圧値と受電装置150の受電電圧値との電位差が小さいかゼロの場合、つまり給電装置140の供給電圧値に対して受電装置150の受電電圧値が同程度または若干低い程度の場合は、ケーブル130の状態は良好であると考えられる。このような場合、判定部146は給電装置140の給電可と判定する。
給電装置140は制御部142における判定結果に応じて受電装置120への電力供給を制御する(ステップS127)。具体的には、制御部142は、判定部146における判定結果が給電可を示す場合、給電装置140から受電装置150への給電を継続する。一方、制御部142は、判定部146における判定結果が給電不可を示す場合、給電装置140から受電装置150への給電を停止する。例えば、制御部142は、判定結果が給電不可を示す場合、給電停止を指示する制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、給電停止を指示する制御信号が供給されると、電源線131への電力供給を停止する。
このとき、制御部142は、給電装置140から受電装置150への給電を停止する代わりに、給電装置140から受電装置150に供給される電圧を低下させるようにしてもよい。この場合、制御部142は、給電電圧を低下させる制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、給電電圧を低下させる制御信号が供給されると、電源線131に供給する電圧を低下させる。
なお、上記では給電装置140の電圧情報取得部114を用いて給電装置140の電圧値を測定し、この測定された電圧値を給電装置140の供給電圧情報とする場合について説明した。しかし、本実施の形態では、給電装置140と受電装置150とのネゴシエーション処理により決定された電圧値を給電装置140の供給電圧情報としてもよい。この場合は、給電装置140の電圧情報取得部114を省略することができる。
また、本実施の形態では更に、判定部146における判定結果を受電装置150に送信し、受電装置150において給電装置140からの電力供給を遮断するようにしてもよい。つまり、受電装置150の制御部152は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置140から供給される電力を電源回路128において遮断するようにしてもよい。
本実施の形態にかかる給電システム5では、受電装置150は、電圧情報取得部124で取得した電源線131の電圧値を給電の可否の判定に用いるための情報として給電装置140に送信している(ステップS123)。そして、給電の可否を給電装置140において判定し(ステップS126)、この判定結果が給電不可を示す場合、給電装置140は受電装置150への給電を停止(または、給電電圧を低下)している(ステップS127)。このように、本実施の形態にかかる給電システムでは、給電装置140側で給電を停止しているので、ケーブルに不良がある場合であっても、ケーブルの不良箇所において発熱したり、短絡したりすることを抑制することができる。よって、安全性を向上させることが可能な給電システム、及びネゴシエーションコントローラを提供することができる。
<実施の形態6>
次に、実施の形態6について説明する。図9は、実施の形態6にかかる給電システムを示すブロック図である。本実施の形態にかかる給電システム6では、給電装置140および受電装置120の両方において給電装置140の給電の可否判定をおこなっている点が実施の形態4、5で説明した給電システム4、5と異なる。これ以外は実施の形態4、5にかかる給電システム4、5と同様であるので同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は適宜省略する。
図9に示すように、本実施の形態にかかる給電システム6は、給電装置140と受電装置120とを備える。なお、受電装置120の構成は、実施の形態4で説明した給電システム4が備える受電装置120(図5参照)と同様であるので重複した説明は省略する。また、給電装置140の構成は、実施の形態5で説明した給電システム5が備える給電装置140(図7参照)と同様であるので重複した説明は省略する。
次に、本実施の形態にかかる給電システム6の動作について説明する。
図10は、本実施の形態にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる給電システム6では、給電装置140と受電装置120とがケーブル130を介して互いに接続されると給電動作を開始する。給電動作を開始する際、給電装置140および受電装置120は互いに通信を実施して、給電装置140が受電装置120に供給する電力(電圧)を決定する動作(ネゴシエーション処理)を実施する。なお、ネゴシエーション処理については実施の形態4で説明した場合と同様である。
ネゴシエーション処理が終了した後、給電装置140は、受電装置120への給電を開始する(ステップS131)。具体的には、給電装置140の制御部142は、上記で説明したネゴシエーション処理によって決定された供給電力(電圧)を供給するための制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、制御部142から出力された制御信号に応じた電力を電源線131を介して受電装置120に供給する。
次に、受電装置120の電圧情報取得部124は、受電装置120の電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部122に出力する(ステップS132)。電圧情報取得部124で測定された電圧値は、給電装置140の給電の可否の判定に用いるための情報に対応している。
受電装置120の制御部122は、電圧情報取得部124で取得した電圧値を給電装置140に送信する(ステップS133)。具体的には、制御部122は電圧情報取得部124から供給された電圧値を通信部123に出力する。通信部123は、制御部122から出力された電圧値を通信線132を介して給電装置140に送信する。給電装置140は受電装置120から送信された電圧値を通信部113を用いて受信し、受信した電圧値を制御部142に出力する(ステップS134)。
また、給電装置140の電圧情報取得部114は、給電装置140の電源線131の電圧値を測定し、測定した電圧値を制御部142に出力する(ステップS135)。制御部142は、測定した電圧値を給電装置140の供給電圧情報として、通信部113を介して受電装置120に送信する(ステップS136)。
制御部142は、給電装置140の電圧情報取得部114で測定された電圧値(以下、給電装置140の供給電圧値とも記載する)と、受電装置120の電圧情報取得部124で測定された電圧値(以下、受電装置120の受電電圧値とも記載する)と、を用いて給電装置140の給電の可否を判定する(ステップS137)。
具体的には、制御部142が備える電位差算出部145は、給電装置140の供給電圧値と受電装置120の受電電圧値との電位差を演算する。そして、判定部146は、電位差算出部145で算出された電位差が所定の値以上の場合に、給電装置140の給電が不可であると判定する。一方、判定部146は、電位差算出部145で算出された電位差が所定の値よりも小さい場合、給電可と判定する。
その後、給電装置140は制御部142における判定結果に応じて受電装置120への電力供給を制御する(ステップS138)。具体的には、制御部142は、判定部146における判定結果が給電可を示す場合、給電装置140から受電装置120への給電を継続する。一方、制御部142は、判定部146における判定結果が給電不可を示す場合、給電装置140から受電装置120への給電を停止する。例えば、制御部142は、判定結果が給電不可を示す場合、給電停止を指示する制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、給電停止を指示する制御信号が供給されると、電源線131への電力供給を停止する。
このとき、制御部142は、給電装置140から受電装置120への給電を停止する代わりに、給電装置140から受電装置120に供給される電圧を低下させるようにしてもよい。この場合、制御部142は、給電電圧を低下させる制御信号を電源出力制御部118に出力する。電源出力制御部118は、給電電圧を低下させる制御信号が供給されると、電源線131に供給する電圧を低下させる。
また、受電装置120の制御部122は、給電装置140の電圧情報取得部114で測定された電圧値(供給電圧値)と、受電装置120の電圧情報取得部124で測定された電圧値(受電電圧値)と、を用いて給電装置140の給電の可否を判定する(ステップS139)。
具体的には、制御部122が備える電位差算出部125は、給電装置140の供給電圧値と受電装置120の受電電圧値との電位差を演算する。そして、判定部126は、電位差算出部125で算出された電位差が所定の値以上の場合に、給電装置140の給電が不可であると判定する。一方、判定部126は、電位差算出部125で算出された電位差が所定の値よりも小さい場合、給電可と判定する。
その後、受電装置120は、制御部122における判定結果に応じて給電装置140からの電力供給を遮断する(ステップS140)。具体的には、制御部122は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置140から供給される電力を遮断する。例えば、制御部122は、判定結果が給電不可を示す場合、電力遮断を指示する制御信号を電源回路128に出力する。電源回路128は、電力遮断を指示する制御信号が供給されると、電源線131と内部回路(不図示)との接続を遮断する。一方、制御部122は、判定結果が給電可を示す場合、給電装置140から供給される電力を継続して受電する。
なお、上記では給電装置140の電圧情報取得部114を用いて給電装置140の電圧値を測定し、この測定された電圧値を給電装置140の供給電圧情報とする場合について説明した。しかし、本実施の形態では、給電装置140と受電装置150とのネゴシエーション処理により決定された電圧値を給電装置140の供給電圧情報としてもよい。この場合は、給電装置140の電圧情報取得部114を省略することができる。
以上で説明した本実施の形態にかかる給電システムでは、受電装置120は、電圧情報取得部124で取得した電源線131の電圧値を給電装置140の給電の可否の判定に用いるための情報として給電装置140に送信している(ステップS133)。そして、給電の可否を給電装置140において判定し(ステップS137)、この判定結果が給電不可を示す場合、給電装置140は受電装置120への給電を停止(または、給電電圧を低下)している(ステップS138)。このように、本実施の形態にかかる給電システムでは、給電装置140側で給電を停止しているので、ケーブルに不良がある場合であっても、ケーブルの不良箇所において発熱したり、短絡したりすることを抑制することができる。よって、安全性を向上させることが可能な給電システム、及びネゴシエーションコントローラを提供することができる。
特に本実施の形態にかかる給電システムでは、給電装置140および受電装置120の双方において給電装置140の給電の可否判定をおこなっているので、給電の可否判定をより確実におこなうことができる。つまり、給電を停止すべき場合に、給電装置140および受電装置120のどちらか一方において誤判定(給電を継続)された場合でも、他方において正しく判定(給電を停止)されることで、給電システムの安全性を確保することができる。
<実施の形態7>
次に、実施の形態7について説明する。図11は、実施の形態7にかかる給電システムを示すブロック図である。本実施の形態では、ケーブル230がネゴシエーションコントローラ241を備えている点が、上記で説明した給電システムと異なる。これ以外の基本的な構成は上記で説明した実施の形態と同様であるので、重複した説明は適宜、省略する。
図11に示すように、本実施の形態にかかる給電システム7は、給電装置210と受電装置220とケーブル231とを備える。給電装置210は、ネゴシエーションコントローラ211、電源出力制御部218、及びコネクタ219を備える。ネゴシエーションコントローラ211は、制御部212と通信部213とを備える。受電装置220は、ネゴシエーションコントローラ221、電源回路228、及びコネクタ229を備える。
給電装置210および受電装置220は、ケーブル230を介して互いに接続される。ケーブル230は、電源線231と通信線232とを備えている。また、ケーブルの両側端部にはそれぞれ、コネクタ234およびコネクタ235が設けられている。なお、本実施の形態にかかる給電システムでは、コネクタ234が設けられているが、ケーブルと一体化されている給電装置においては、コネクタ234は設けられていなくてもよい。
ケーブル230のコネクタ234は、給電装置210のコネクタ219と接続される。ケーブル230のコネクタ235は、受電装置220のコネクタ229と接続される。これにより、給電装置210は、電源線231を介して受電装置220に電力を供給することができる。また、給電装置210および受電装置220は、通信線232を介して互いに通信することができる。また、ケーブル230のコネクタ235には、ネゴシエーションコントローラ241が設けられている。
給電装置210および受電装置220は、例えばコンピュータ等の情報機器や周辺機器に組み込まれており、給電装置210および受電装置220は、ケーブル230を用いて接続されることで、機器間における情報通信と電力供給とを同時に実施することができる。機器間における情報通信はケーブル230が備える通信線232を用いて実施され、機器間における電力供給はケーブル230が備える電源線231を用いて実施される。
例えば、給電装置210および受電装置220はUSB端子を備えた機器であり、この場合は、コネクタ219およびコネクタ229はUSBコネクタであり、ケーブル230はUSBケーブルである。例えば、USB Power Delivery規格では、5V〜20V(〜100W)の電力を供給可能に規定されている。また、給電装置210はACアダプタであってもよい。
給電装置210が備えるネゴシエーションコントローラ211は、制御部212と通信部213とを備える。通信部213は、通信線232を介して、ケーブル230が備えるネゴシエーションコントローラ241及び受電装置220が備えるネゴシエーションコントローラ221と通信可能に構成されている。制御部212は、ケーブル230が備えるネゴシエーションコントローラ241及び受電装置220が備えるネゴシエーションコントローラ221と通信を行い、受電装置220に供給する電力(電圧)を決定する。例えば、制御部212は、受電装置220が備えるネゴシエーションコントローラ221から要求された電力(電圧)に基づいて、受電装置220に供給する電力(電圧)を決定する。また、制御部212は、給電装置210が受電装置220に供給する電力を制御するための制御信号を電源出力制御部218に出力する。
電源出力制御部218は、制御部212から出力された制御信号に応じて、給電装置210が受電装置220に供給する電力を制御する。例えば、電源出力制御部218は電源回路(不図示)を含み、電源出力制御部218は、制御部212から出力された制御信号に応じて、電源回路(不図示)から供給された電圧を変圧して電源線231に供給する。このような構成により、電源出力制御部218は、異なる電圧の電力を電源線231に供給することができる。また、電源出力制御部218は、制御部212から出力された制御信号が給電停止を指示する制御信号である場合、電源線231への電力供給を停止する。
受電装置220が備えるネゴシエーションコントローラ221は、給電装置210が備えるネゴシエーションコントローラ211と通信を行い、給電装置210から供給される電力(電圧)を決定する。また、ネゴシエーションコントローラ221は、電源回路228を制御するための制御信号を電源回路228に出力する。
電源回路228は、ネゴシエーションコントローラ221から出力された制御信号に応じて、給電装置210からの給電状態を制御する。例えば、電源回路228の出力段には内部回路(不図示)が接続されており、電源回路228は、ネゴシエーションコントローラ221から出力された制御信号に応じて、内部回路への電力の供給を制御する。例えば、電源回路228は、ネゴシエーションコントローラ221から出力された制御信号が内部回路への電力の供給を遮断することを示す制御信号である場合、電源線231と内部回路との接続を切断する。
次に、ケーブル230が備えるネゴシエーションコントローラ241について説明する。図12は、ケーブル230が備えるネゴシエーションコントローラ241を説明するためのブロック図である。図12に示すように、ネゴシエーションコントローラ241は、制御部242、通信部243、及び情報取得部244を備える。通信部243は、通信線232を介して給電装置210が備えるネゴシエーションコントローラ211と通信可能に構成されている。
情報取得部244は、給電装置210の給電の可否の判定に用いるための情報を取得する。給電の可否の判定に用いるための情報は、例えば、ケーブル230(コネクタ235)において測定された電源線231の電圧値、ケーブル230が備えるコネクタ235の挿抜回数、ケーブル230の所定の位置における温度などである。例えば、情報取得部244は、ネゴシエーションコントローラ241の外に設けられたセンサ等から、給電の可否の判定に用いるための情報を取得してもよい。なお、これらは一例であり、本実施の形態にかかる給電システム7では、これ以外の情報を、給電の可否の判定に用いるための情報として用いてもよい。
例えば、給電の可否の判定に用いるための情報として、ケーブル230の電源線231の電圧値を用いる場合は、情報取得部244において電源線231の電圧を測定する。なお、この場合は情報取得部244として、電圧情報取得部を備えることになる(実施の形態4参照)。
また、給電の可否の判定に用いるための情報として、ケーブル230が備えるコネクタ235の挿抜回数を用いる場合は、コネクタ235の挿抜をネゴシエーションコントローラ241が検知し、コネクタ235の挿抜回数をカウントする。
また、給電の可否の判定に用いるための情報としてケーブル230の所定の位置における温度を用いる場合は、ケーブル230の所定の位置に温度センサを設けておき、この温度センサを用いて温度を測定する。温度センサは、例えばコネクタ234、235付近やケーブル230の電源線231付近に設けることが好ましい。コネクタ234、235付近に温度センサを設けることで、コネクタ234、235の接続不良による温度上昇やケーブル230の導通不良による温度上昇を検出することができる。また、ケーブル230の電源線231付近に温度センサを設けることで、電源線231の不具合による温度上昇や過電圧が供給されたことによる温度上昇を検出することができる。
次に、本実施の形態にかかる給電システム1の動作について説明する。
図13は、本実施の形態にかかる給電システムの動作を示すフローチャートである。図13では、特に給電装置210とケーブル230との間の動作について示している。本実施の形態にかかる給電システム7では、給電装置210と受電装置220とがケーブル230を介して互いに接続されると給電動作を開始する。給電動作を開始する際、給電装置210および受電装置220は互いに通信を実施して、給電装置210が受電装置220に供給する電力(電圧)を決定する動作(ネゴシエーション処理)を実施する。
具体的には、受電装置220が備えるネゴシエーションコントローラ221は、受電装置220が必要としている電力を示す情報を給電装置210が備えるネゴシエーションコントローラ211に送信する。また、給電装置210が備えるネゴシエーションコントローラ211は、給電装置210が供給可能な電力に関する情報を受電装置220が備えるネゴシエーションコントローラ221に送信する。受電装置220と給電装置210との間で供給電力についての合意がとれた場合、ネゴシエーション処理を終了する。一方、受電装置220と給電装置210との間で供給電力についての合意がとれない場合、受電装置220が備えるネゴシエーションコントローラ221は、前回提示した電力よりも低い電力を示す情報を給電装置210が備えるネゴシエーションコントローラ211に送信する。このような動作は、受電装置220と給電装置210との間で供給電力についての合意がとれるまで繰り返される。このような処理により、給電装置210が受電装置220に供給する電力(電圧)が決定される。
また、本実施の形態では、給電装置210が備えるネゴシエーションコントローラ211は、ケーブル230が備えるネゴシエーションコントローラ241ともネゴシエーション処理を実施する。具体的には、給電装置210が備えるネゴシエーションコントローラ211は、ケーブル230が備えるネゴシエーションコントローラ241からケーブル230に関する情報を取得する。例えば、ケーブル230に関する情報とは、ケーブル230の定格電圧、定格電流、製造元、種類などに関する情報である。給電装置210は、ケーブル230に関する情報(例えば、定格電圧、定格電流)も考慮して、受電装置220に供給する電圧を決定してもよい。
給電装置210は、受電装置220及びケーブル230とのネゴシエーション処理が終了した後、受電装置220への給電を開始する(ステップS211)。具体的には、給電装置210の制御部212は、上記で説明したネゴシエーション処理によって決定された供給電力(電圧)を供給するための制御信号を電源出力制御部218に出力する。電源出力制御部218は、制御部212から出力された制御信号に応じた電力を電源線231を介して受電装置220に供給する。
次に、給電装置210は、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241に所定のコマンドを送信する(ステップS212)。
その後、給電装置210は、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241に判定結果要求信号を送信する(ステップS213)。ここで、判定結果とは、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241において判定された、給電装置210の給電の可否判定の結果である。
判定結果要求信号を受信すると、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241の情報取得部244(図12参照)は、給電装置210の給電の可否の判定に用いるための情報を取得する(ステップS214)。取得された情報は制御部242(図12参照)に供給される。給電の可否の判定に用いるための情報は、例えば、ケーブル230において測定された電源線231の電圧値、ケーブル230が備えるコネクタ234、235の挿抜回数、ケーブル230の所定の位置における温度などである。なお、これらは一例であり、本実施の形態にかかる給電システム7では、これら以外の情報を、給電の可否の判定に用いるための情報として用いてもよい。
次に、ネゴシエーションコントローラ241の制御部242は、給電の可否の判定に用いるための情報を用いて、給電装置210の給電の可否を判定する(ステップS215)。この場合、ネゴシエーションコントローラ241の制御部242は判定部として機能する。
例えば、給電の可否の判定に用いるための情報が、ケーブル230において測定された電源線231の電圧値である場合、制御部242は、給電装置210が受電装置220に供給している電圧値とケーブル230において測定された電源線231の電圧値との差が所定の値以上の場合に、給電装置210の給電が不可であると判定する。この場合は、ケーブル230に不具合(例えば損傷など)がある等の理由により、ケーブル230における電圧値が低下したと考えられる。なお、給電装置210が受電装置220に供給している電圧値は、ネゴシエーション処理により制御部242が既に取得している。
また、例えば、給電の可否の判定に用いるための情報が、ケーブル230が備えるコネクタ234、235の挿抜回数である場合、制御部242は、挿抜回数が所定の値以上の場合に給電装置210からの給電が不可であると判定する。コネクタ234、235の挿抜回数が所定の値以上の場合は、コネクタ234、235やケーブル230に不具合(例えば損傷など)が発生する可能性があるので、制御部242は給電装置210からの給電を不可と判定する。
また、例えば、給電の可否の判定に用いるための情報が、ケーブル230の所定の位置における温度である場合、制御部242は、当該温度が所定の温度以上の場合に給電装置10からの給電が不可であると判定する。ケーブル230の温度が所定の温度以上の場合は、ケーブル230に不具合(例えば損傷など)がある可能性があるので、制御部242は給電装置210からの給電を不可と判定する。
次に、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ242は、給電の可否の判定結果を給電装置210に送信する(ステップS216)。具体的には、図12に示すネゴシエーションコントローラ241の制御部242は判定結果を通信部243に出力する。通信部243は、制御部242から出力された判定結果を通信線232を介して給電装置210に送信する。
給電装置210は判定結果を受信し(ステップS217)、受信した判定結果に応じて受電装置220への電力供給を制御する(ステップS218)。具体的には、給電装置210の通信部213は、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ242から送信された判定結果を受信し、受信した判定結果を制御部212に出力する。制御部212は、判定結果が給電可を示す場合、給電装置210から受電装置220への給電を継続する。一方、制御部212は、判定結果が給電不可を示す場合、給電装置210から受電装置220への給電を停止する。例えば、制御部212は、判定結果が給電不可を示す場合、給電停止を指示する制御信号を電源出力制御部218に出力する。電源出力制御部218は、給電停止を指示する制御信号が供給されると、電源線231への電力供給を停止する。
このとき、制御部212は、給電装置210から受電装置220への給電を停止する代わりに、給電装置210から受電装置220に供給される電圧を低下させるようにしてもよい。この場合、制御部212は、給電電圧を低下させる制御信号を電源出力制御部218に出力する。電源出力制御部218は、給電電圧を低下させる制御信号が供給されると、電源線231に供給する電圧を低下させる。
なお、本実施の形態においても、判定結果が給電不可を示す場合、受電装置220側において、給電装置210から供給される電力を遮断するようにしてもよい。
図14は、本実施の形態にかかる給電システムの動作の他の例を示すフローチャートである。図13に示した給電システムの動作では、給電装置210から判定結果要求信号が送信されると(ステップS213)、それに応じてケーブル230のネゴシエーションコントローラ242が給電の可否判定を行い(ステップS215)、その判定結果を給電装置210に送信していた(ステップS216)。この判定結果要求信号は、給電装置210から所定の間隔で送信され、これに応じてケーブル230のネゴシエーションコントローラ242が給電装置210にその都度、判定結果を送信していた。
これに対して、図14に示す給電システムの動作では、給電装置210から判定結果要求信号が送信されると(ステップS223)、その後、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ242が異常を検知した場合にのみ、判定結果を給電装置210に送信している。以下、図14に示す給電システムの動作について説明する。
図14のフローチャートに示すように、給電装置210は、受電装置220及びケーブル230とのネゴシエーション処理が終了した後、受電装置220への給電を開始する(ステップS221)。次に、給電装置210は、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241に所定のコマンドを送信する(ステップS222)。その後、給電装置210は、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241に判定結果要求信号を送信する(ステップS223)。なお、図14のステップS221〜S223の動作は、図13のステップS211〜S213の動作と同様である。
図14に示す給電システムの動作では、給電装置210から判定結果要求信号が送信されると(ステップS223)、その後、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ242が異常を検知した場合にのみ、判定結果を給電装置210に送信する。つまり、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241の情報取得部244(図12参照)は、給電装置210からの給電の可否の判定に用いるための情報を取得する(ステップS224)。その後、ネゴシエーションコントローラ241の制御部242は、給電の可否の判定に用いるための情報を用いて、給電の可否を判定する(ステップS225)。この場合、ネゴシエーションコントローラ241の制御部242は判定部として機能する。なお、図14における給電の可否判定(ステップS225)の動作は、図13の給電の可否判定(ステップS215)の動作と基本的に同様である。
判定結果が給電可を示す場合、つまり、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241が異常を検知しない場合(ステップS226:No)、ネゴシエーションコントローラ241は定期的にステップS224〜S226の動作を繰り返す。一方、判定結果が給電不可を示す場合、つまり、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241が異常を検知した場合(ステップS226:Yes)、ネゴシエーションコントローラ241は、異常判定を給電装置210に送信する(ステップS227)。
そして、給電装置210は、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241から送信された異常判定を受信すると(ステップS228)、給電装置210から受電装置220への電力供給を停止する(ステップS229)。
例えば、給電装置210から受電装置220への電力供給を停止した後、ケーブル230の温度が低下した場合、ケーブル230のコネクタ234、235が抜かれた場合、ユーザからの指示(リセットボタンを押す等)があった場合、給電装置210の電源が再投入された場合に、給電装置210が復旧して通常動作を開始するようにしてもよい。
このような動作により、安全性を向上させることが可能な給電システムを提供することができる。
なお、実施の形態7にかかる給電システムでは、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ242において給電装置210の給電の可否の判定を実施している場合について説明した。しかし本実施の形態では、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ242で取得した給電の可否の判定に用いるための情報を、給電装置のネゴシエーションコントローラに送信し、給電装置のネゴシエーションコントローラ(判定部)において、給電の可否の判定を行うようにしてもよい。給電装置が備えるネゴシエーションコントローラ(判定部)において給電の可否の判定を行う構成については、実施の形態5、6で説明した場合と同様であるので重複した説明は省略する。
また、実施の形態7にかかる給電システムでは、ケーブル230の両側のコネクタ234、235の各々にネゴシエーションコントローラを設けてもよい。この場合、給電装置210は、給電装置210から遠い側のコネクタ235を識別するための信号が給電装置210に入力されることで、ケーブル230のコネクタ235側のネゴシエーションコントローラ241を識別することができる。
また、実施の形態7にかかる給電システムにおいて、例えば、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241は集積回路(半導体チップ)を用いて構成することができる。このとき、実施の形態7にかかる給電システムにおいて、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241を構成する集積回路(半導体チップ)は、実施の形態1で説明した受電装置20が備えるネゴシエーションコントローラ21を構成する集積回路(半導体チップ)と同一のチップを用いて構成してもよい。また、ケーブル230のネゴシエーションコントローラ241専用に作製した集積回路(半導体チップ)を用いてもよい。
また、以上で説明した実施の形態1乃至7にかかる給電システムでは、給電装置と受電装置とをそれぞれ備える構成について説明した。しかしながら、各々の給電システムは、給電機能と受電機能の両方の機能を備える受給電装置をそれぞれ備える構成としてもよい。受給電装置を用いて給電システムを構成した場合、例えば、給電を実施する受給電装置と受電を実施する受給電装置はそれぞれ、ネゴシエーション処理により決定される。
また、実施の形態1乃至7で説明した給電システムでは、給電装置、受電装置、ケーブル(実施の形態7の場合)の各々がパケット通信を行っている。
また、実施の形態1乃至7にかかる給電システムは更に、給電装置から受電装置への給電が不可であると判定された場合に、ユーザに異常を通知するための報知部を備えていてもよい。報知部を設けることで、ケーブルに不良(破損等)があることをユーザに通知することができる。報知部は、例えば表示部にメッセージを表示したり警告音を鳴らすことで、ユーザに異常を通知することができる。報知部は、給電装置および受電装置の両方に設けてもよく、また、給電装置および受電装置のいずれか一方のみに設けてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1、4〜6 給電システム
10、110、140 給電装置
11、111、141 ネゴシエーションコントローラ
12、112、142 制御部
13、113 通信部
18、118 電源出力制御部
19、119 コネクタ
114 電圧情報取得部
145 電位差算出部
146 判定部
20、120、150 受電装置
21、121、151 ネゴシエーションコントローラ
22、122、152 制御部
23、123 通信部
24、124 情報取得部
28、128 電源回路
29、129 コネクタ
125 電位差算出部
126 判定部
30、130 ケーブル
31、131 電源線
32、132 通信線

Claims (4)

  1. 給電装置から受電装置にケーブルを介して電力を供給する給電システムであって、
    前記受電装置が有する第1のネゴシエーションコントローラと、
    前記給電装置が有する第2のネゴシエーションコントローラと、
    前記受電装置に設けられ、前記給電装置から前記受電装置への給電の可否を判定する第1の判定部と、
    前記給電装置に設けられ、前記給電装置から前記受電装置への給電の可否を判定する第2の判定部と、を備え、
    前記第1のネゴシエーションコントローラは、前記受電装置側の電源線の電圧値を測定し、当該測定した電圧値を第1の電圧情報として取得する第1の電圧情報取得部を有し、
    前記第2のネゴシエーションコントローラは、前記給電装置側の電源線の電圧値を測定し、当該測定した電圧値を第2の電圧情報として取得する第2の電圧情報取得部を有し、
    前記第1の判定部は、前記第1の電圧情報取得部で取得した前記第1の電圧情報と、前記第2の電圧情報取得部で取得した前記第2の電圧情報と、を用いて前記給電装置からの給電の可否を判定し、
    前記第1のネゴシエーションコントローラは、前記第1の判定部において前記給電装置からの給電が不可であると判定された場合、前記給電装置からの給電を遮断し、
    前記第2の判定部は、前記第1の電圧情報取得部で取得した前記第1の電圧情報と、前記第2の電圧情報取得部で取得した前記第2の電圧情報と、を用いて前記給電装置からの給電の可否を判定し、
    前記第2のネゴシエーションコントローラは、前記第2の判定部において前記給電装置からの給電が不可であると判定された場合、前記受電装置への給電を停止する、
    給電システム。
  2. 前記給電装置に設けられ、前記第2のネゴシエーションコントローラの制御に応じて、異なる電圧の電力を電源線に供給可能な電源出力制御部を更に備え、
    前記電源出力制御部は、前記第1のネゴシエーションコントローラと前記第2のネゴシエーションコントローラとの間のネゴシエーション処理によって決定された電圧を前記電源線に供給する、
    請求項1に記載の給電システム。
  3. 前記第1のネゴシエーションコントローラは、前記第2の電圧情報取得部で取得した前記第2の電圧情報を前記給電装置から前記ケーブルを介して取得し、
    前記第1の判定部は、前記第2の電圧情報の電圧値と前記第1の電圧情報の電圧値との差が所定の値以上の場合に、前記給電装置からの給電が不可であると判定する、
    請求項に記載の給電システム。
  4. 前記第2のネゴシエーションコントローラは、前記第1の電圧情報取得部で取得した前記第1の電圧情報を前記受電装置から前記ケーブルを介して取得し、
    前記第2の判定部は、前記第2の電圧情報の電圧値と前記第1の電圧情報の電圧値との差が所定の値以上の場合に、前記給電装置からの給電が不可であると判定する、
    請求項1に記載の給電システム。
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