JP2006293565A - データ保存装置およびそれを用いたデータ保存システム - Google Patents

データ保存装置およびそれを用いたデータ保存システム Download PDF

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Abstract

【課題】 データを、持ち出しや火災による喪失から保護すること。
【解決手段】 データ保存装置1は、耐火性ケース2と、耐火性ケース2内に配設され、データを記憶するデータ記憶手段22,21と、一端が耐火性ケース2内となり且つ他端が耐火性ケース2外となるように配設され、データ記憶手段22,21に記憶させるデータが伝送されるデータ伝送線18と、を有するものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、データ保存装置およびそれを用いたデータ保存システムに関する。
特許文献1は、基本処理装置から、外部バックアップ記憶装置としてのバックアップデバイスへ、バックアップ対象データを転送するバックアップシステムを開示する。
特開2004−70456号公報(要約、発明の詳細な説明など)
しかしながら、データを、バックアップデバイスへバックアップしたとしても、以下のような問題がある。
たとえば、火災からバックアップデータを保護する場合、そのバックアップデータを記憶するバックアップデバイスを、耐火性金庫などの耐火性ケースに入れておかなければならない。しかしながら、バックアップデバイスのバックアップデータは、耐火性金庫などの耐火性ケースに入れた状態で更新することができない。
そのため、使用者は、バックアップデバイスを、基本処理装置などのコンピュータに接続してバックアップデータを更新し、且つ、そのデータ更新がなされたバックアップデバイスを耐火性ケースに収める作業をしなければならない。使用者は、バックアップデータを更新する度に、その煩雑な作業を繰り返し実行しなければならない。とても面倒である。
しかも、バックアップデバイスのバックアップデータを更新した後に、コンピュータを使用すれば、バックアップデバイスのバックアップデータは最新のものでは無くなってしまう。したがって、バックアップデバイスのバックアップデータの更新作業を週に数回実行するとしても、最後のバックアップ後のデータの喪失を免れることは不可能である。近年、大企業に限られず中小企業や一般家庭であっても、あらゆる情報がコンピュータのデータとなってきており、且つ、コンピュータは日常的に頻繁に使用される。したがって、この最後のバックアップ後のデータの喪失による損害は、無視し難い問題として顕在化しはじめている。最小限に抑えたいというニーズがある。
この他にもたとえば、このように耐火性ケースに収めるバックアップデバイスは、コンパクトで容易に持ち歩くことができる。特に、バックアップデバイスとして、MOディスク、CD−Rディスク、DVD−Rディスク、DVD−RAMディスクなどの挿抜可能なディスク型記録メディアにデータを書き込むディスクドライブデバイスを使用した場合、そのディスク型記録メディアのみを持ち歩けば良いので、さらに容易に持ち歩くことができる。
しかしながら、そのように容易に持ち歩くことができるということは、バックアップデータが簡単に持ち出されてしまう危険性を高めることとなってしまう。個人情報保護法が施行され、事業主は、個人データをより一層厳格に管理することが要求されている。
そして、バックアップデータの持ち出しの危険性を高めることなく火災時のデータ喪失の防止をしようとする場合、バックアップデータは、たとえば、データセンタなどに伝送して保存することになる。データセンタの利用料金は高い。中小企業や一般家庭において、バックアップデータを保護するためにデータセンタを利用することは、現実的な選択肢とはなり難い。データは、バックアップされることなく放置されてしまう。
なお、以上の説明ではバックアップデータの場合を例として説明しているが、バックアップを目的としないデータを火災から保護しようとする場合にも、同様の問題が生じる。
本発明は、データを、持ち出しや火災による喪失から保護することができるデータ保存装置およびそれを用いたデータ保存システムを得ることを目的とする。
本発明に係るデータ保存装置は、耐火性ケースと、耐火性ケース内に配設され、データを記憶するデータ記憶手段と、一端が耐火性ケース内となり且つ他端が耐火性ケース外となるように配設され、データ記憶手段に記憶させるデータが伝送されるデータ伝送線と、を有するものである。
この構成を採用すれば、データ記憶手段は耐火性ケースに収容されているので、データ記憶手段に記憶されたデータは火事にあっても保護される。しかも、データ伝送線が設けられているので、データ記憶手段を耐火性金庫から取り出さなくとも、データ記憶手段にデータを記憶させることができる。
本発明に係るデータ保存装置は、上述した発明の構成に加えて、耐火性ケースを貫通する貫通孔を有し、データ伝送線が、この貫通孔を通して、一端が耐火性ケース内となり且つ他端が耐火性ケース外となるように配設されているものである。
この構成を採用すれば、データ伝送線を、一端が耐火性ケース内となり且つ他端が耐火性ケース外となるように配設することができる。
本発明に係るデータ保存装置は、上述した発明の各構成に加えて、データ伝送線が、フラットケーブルに組み込まれた信号線である。
この構成を採用すれば、データ伝送線を、一端が耐火性ケース内となり且つ他端が耐火性ケース外となるように配設することができる。しかも、たとえば貫通孔を開設するなどの耐火性ケースの加工が不要であるので、既存の一般的な耐火ケースをそのまま用いることができる。
本発明に係る他のデータ保存装置は、耐火性ケースと、耐火性ケース内に配設され、データを記憶するデータ記憶手段と、耐火性ケース内に配設される内部無線通信手段と、耐火性ケース外に配設され、内部無線通信手段と無線通信することにより、データ記憶手段に記憶させるデータを内部無線通信手段へ送信する外部無線通信手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、データ記憶手段は耐火性ケースに収容されているので、データ記憶手段に記憶されたデータは火事にあっても保護される。しかも、外部無線通信手段から内部無線通信手段へデータを送信するので、データ記憶手段を耐火性金庫から取り出さなくとも、データ記憶手段にデータを記憶させることができる。
本発明に係るデータ保存装置は、上述した発明の各構成における耐火性ケースに替えて、施錠可能なケースであるものである。
この構成を採用すれば、データ記憶手段は施錠可能なケースに収容されているので、データ記憶手段に保存されたデータは簡単に持ち出すことができない。しかも、データ記憶手段を施錠可能なケースから取り出さなくとも、データ記憶手段へデータを保存することができる。
本発明に係るデータ保存装置は、上述した発明の各構成に加えて、耐火性ケースが、耐火性金庫であるものである。
この構成を採用すれば、データ記憶手段に記憶されたデータは、火事にあっても保護され、且つ、簡単に持ち出し難くなる。
本発明に係るデータ保存装置は、上述した発明の各構成に加えて、データ記憶手段が、データを記憶する記憶ディスクを有し、データの書き込みあるいは読出しの時にその記憶ディスクの駆動を開始し、そのデータの書き込みあるいは読出しが終了すると駆動を停止するデータ記憶装置であり、耐火性ケースあるいは施錠可能なケース内には、データ記憶装置とは別に、データ伝送線により伝送されるデータあるいは内部無線通信手段が受信したデータを記憶する半導体メモリが配設されるものである。
この構成を採用すれば、データ記憶手段としてのデータ記憶装置は、書き込み期間および読み出し期間にのみ記憶ディスクを駆動し、データを記憶する。記憶ディスクを常に駆動する場合に比べて、データ記憶装置の発熱量を減らすことができる。しかも、たとえば頻繁に更新されるデータなどは半導体メモリに記憶させることができる。その分、データ記憶装置での記憶ディスクの駆動回数を減らすことができる。
本発明に係るデータ保存装置は、上述した発明の各構成に加えて、データ記憶手段および半導体メモリが、耐火性ケースあるいは施錠可能なケースの外部から供給される電力により動作するものである。
この構成を採用すれば、耐火性ケースあるいは施錠可能なケースの内部に、データ記憶手段および半導体メモリへ電力を蓄電するバッテリを設ける必要がない。その結果、そのようなバッテリをケース内に配設した場合のようなケース内の温度上昇を防止することができる。
本発明に係るデータ保存システムは、上述したデータ記憶装置および半導体メモリを有するデータ保存装置と、耐火性ケースあるいは施錠可能なケースの外部に設けられ、データ保存装置に保存するデータを、まず、半導体メモリに保存し、半導体メモリにデータが蓄積されたら、半導体メモリに保存されているデータあるいはそれと同じデータをデータ記憶手段に保存する保存制御手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、データ記憶手段による発熱量を必要最小限に制御することができる。また、耐火性ケースあるいは施錠可能なケースの内部に、データ記憶手段へのデータ保存と半導体メモリへのデータ保存とを管理する保存制御手段を設ける必要がない。その結果、そのような保存制御手段をケース内に配設した場合のようなケース内の温度上昇を防止することができる。
本発明では、データを、持ち出しや火災による喪失から保護することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るデータ保存装置およびそれを用いたデータ保存システムを、図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1および図2は、実施の形態1に係るデータ保存装置1を示す断面図である。データ保存装置1は、耐火性ケースとしての耐火性金庫2を有する。なお、JIS(日本工業規格)や米国のUL(Underwriters Laboratories, Inc.)規格の耐火試験は、耐火性金庫を炉内で加熱した後冷却する。そして、その加熱から冷却までの期間中での金庫内の温度が規格で規定する温度を超えない場合に、その耐火金庫を、規格に適合した耐火金庫として認定する。耐火性金庫2は、そのような規格により認定された耐火金庫のみならず、それと同等の性能を有する金庫を含む。
耐火性金庫2は、略立方体形状の金庫本体3と、この金庫本体3の前面から内部にかけて形成される内部空洞部4と、金庫本体3の前面の全体を被覆する扉部材5と、を有する。図1は、この耐火性金庫2を、前後方向の前寄りで切断した断面図である。以下の説明では、図1の姿勢を基準として、前後上下左右を使用する。図2は、耐火性金庫2を、左右方向の右寄りで切断した断面図である。
金庫本体3および扉部材5は、耐火構造を有する。たとえば、金庫本体3は、コンクリート層11を有する。コンクリート層11は、たとえば約20cmの厚さに形成される。コンクリート層11は、図示外の水結晶を有する。水結晶は、結晶構造中に水分子を含むものであり、たとえば数百度に加熱されるとこの水分子が気化する。水分子が気化する時の吸熱作用により、コンクリート層11の温度上昇が抑えられる。コンクリート層11の内側には、断熱層12が形成される。
コンクリート層11および断熱層12の全体を被覆するようにプラスチック樹脂層13が形成される。なお、プラスチック樹脂層13とコンクリート層11との間に、金属板を配設するようにしてもよい。プラスチック樹脂層13は、たとえば、50〜200度程度の温度で溶融する。プラスチック樹脂層13が溶融することで、金庫本体3と扉部材5との間の数ミリメートル程度の微小な隙間が埋まる。これにより、内部空洞部4は、密閉され、外界から隔離される。
扉部材5は、上述した金庫本体3と略同様の耐火構造を有する。扉部材5の前面には、ダイヤル14が配設される。扉部材5を閉じた状態でダイヤル14を回すことで、耐火性金庫2を施錠することができる。ダイヤル14を所定の順番で回すことで、開錠し、扉部材5を開くことができる。
内部空洞部4には、その上下方向略中央となる高さ位置に、仕切り板6が設けられる。仕切り板6の上には、半導体メモリリーダライタ21と、データ記憶手段の一種およびデータ記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)22と、USB(Universal Serial Bus)ハブ23とが配設される。ハードディスクドライブ22の上方には、温度センサ24が配設される。仕切り板6の下は、空洞となっている。この空洞は、たとえばMOディスク、CD−Rディスク、DVD−Rディスク、DVD−RAMディスクなどのディスク型記録メディアなどを保管する場所として使用することができる。
USBハブ23は、少なくとも図示外の4つのUSBポートを有するものである。USBポートには、USBケーブルのUSBコネクタが接続可能である。USBケーブルは、4本の信号線を有する。4本の信号線は、USBコネクタの4つのコネクタ端子に接続される。USBコネクタの4つのコネクタ端子は、その位置により規格上の用途が決まっている。4つのコネクタ端子は、VCC用、グランド用、+Data用、−Data用である。
金庫本体3の内側背面のプラスチック樹脂層13には、断熱層12を露出するように、穴が形成される。USBハブ23は、その一部がこの穴に挿入された状態で配設される。USBハブ23が挿入される穴により、金庫本体3の断熱層12が露出する。断熱層12のこの露出した部位には、断熱層12を貫通する4つの第一の孔16が形成される。また、金庫本体3の外側のプラスチック樹脂層13およびコンクリート層11には、4つの貫通孔としての第二の孔17が形成される。各第二の孔17は、各第一の孔16の上方に形成される。第一の孔16および第二の孔17の直径は、約1〜2mmである。
金庫本体3に形成されるこれら4組の第一の孔16および第二の孔17には、4本の鉄線18が挿入される。なお、後述するように、4本の鉄線18の中、後述するマグネット式USBコネクタ19の+Data用端子と−Data用端子に接続されるものが、データ伝送線となる。鉄線18は、約1500度の耐熱性を有する。4本の鉄線18は、金庫本体3内で折り曲げられて配設される。具体的には、鉄線18は、外側のプラスチック樹脂層13およびコンクリート層11に形成された第二の孔17に配設され、コンクリート層11と断熱層12との間で下向きに折り曲げられて配設され、さらに、断熱層12を貫通する第一の孔16に配設される。鉄線18の一端は、外側のプラスチック樹脂層13の表面に露出する。鉄線18の他端は、断熱層12の表面に露出する。
4本の鉄線18の断熱層12の表面に露出する他端には、図示外のUSBケーブルの4本の芯線が接続される。USBケーブルは、USBハブ23の1つのUSBポートに接続される。
4つの第二の孔17の相互位置関係は、マグネット式USBコネクタ19における4つのコネクタ端子と対応付けられている。マグネット式USBコネクタ19は、図示外の永久磁石を有する。4つの第二の孔17の周囲には、金属プレート20が配設される。金属プレート20にマグネット式USBコネクタ19を磁力により取り付けると、マグネット式USBコネクタ19の図示外の4つのコネクタ端子は、4本の鉄線18の、外側のプラスチック樹脂層13の表面に露出する他端に当接する。マグネット式USBコネクタ19と4本の鉄線18とは、電気的に接続される。
半導体メモリリーダライタ21は、USBケーブル26により、USBハブ23の1つのUSBポートに接続される。半導体メモリリーダライタ21には、データ記憶手段の一種としてのカード型の半導体メモリ27が挿抜される。カード型の半導体メモリ27には、たとえばフラッシュメモリなどがある。カード型の半導体メモリ27の記憶容量は、数メガ〜数ギガバイト程度である。
半導体メモリリーダライタ21は、USBケーブル26から書き込みデータを受信すると、挿入されているカード型の半導体メモリ27へそのデータを書き込む。半導体メモリリーダライタ21は、USBケーブル26からデータの読出し要求を受信すると、挿入されているカード型の半導体メモリ27からデータを読み込み、USBケーブル26へ送出する。
ハードディスクドライブ22は、USBケーブル28により、USBハブ23の1つのUSBポートに接続される。ハードディスクドライブ22は、図示外の磁気ディスクを有する。磁気ディスクは、磁気的にデータを記憶する記憶ディスクである。ハードディスクドライブ22の記憶容量は、数ギガ〜数百ギガバイト程度である。
ハードディスクドライブ22は、USBケーブル28から書き込みデータを受信すると、磁気ディスクの回転駆動を開始し、回転する磁気ディスクにそのデータを書き込む。ハードディスクドライブ22は、USBケーブル28からデータの読出し要求を受信すると、磁気ディスクの回転駆動を開始し、回転する磁気ディスクからデータを読み込み、USBケーブル28へ送出する。また、ハードディスクドライブ22は、データの書き込み処理や読出し処理が完了すると、磁気ディスクの回転駆動を終了する。
温度センサ24は、USBケーブル29により、USBハブ23の1つのUSBポートに接続される。温度センサ24は、USBケーブル29からデータの読出し要求を受信すると、温度を検出し、検出した温度データをUSBケーブル29へ送出する。
図3は、図1および図2のデータ保存装置1を用いたデータ保存システムを示す図である。データ保存システムは、データ保存装置1と、パーソナルコンピュータ31とを有する。
パーソナルコンピュータ31は、ハードディスクドライブ32と、図示外の中央処理装置と、RAM(Random Access Memory)と、入出力ポートと、これらを接続するシステムバスとを有する。ハードディスクドライブ32には、複数のオリジナルデータファイル33と、図示外のバックアップ制御プログラムとが記憶される。中央処理装置がバックアップ制御プログラムをRAMに読み込んで実行することで、パーソナルコンピュータ31には、保存制御手段としてのバックアップ制御部34が実現される。入出力ポートには、モニタ35、入力デバイス36、USBホストデバイス37とが接続される。
なお、バックアップ制御プログラムは、たとえばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの図示外のコンピュータ読み取り可能な記録媒体手に記憶されているものをインストールしたり、図示外のネットワーク上のサーバ装置に記憶されているものを、インターネットなどのデータ伝送媒体を介して取得したりすることで、ハードディスクドライブ32に記憶されればよい。
USBホストデバイス37は、図示外のUSBポートを有する。USBポートには、USBコネクタが接続可能である。この実施の形態では、他端にマグネット式USBコネクタ19を有するUSBケーブル38の一端を、このUSBホストデバイス37のUSBポートに接続する。マグネット式USBコネクタ19は、耐火性金庫2の後面の金属プレート20に取り付けられる。これにより、USBホストデバイス37と、耐火性金庫2内のUSBハブ23とがUSB接続される。
また、USBホストデバイス37には、直流電源39が接続される。直流電源39は、USBのVCC電圧(+5V)を出力する。これにより、耐火性金庫2内のUSBハブ23、半導体メモリリーダライタ21、ハードディスクドライブ22および温度センサ24に電力が供給される。USBハブ23、半導体メモリリーダライタ21、ハードディスクドライブ22および温度センサ24は、動作可能な状態になる。
次に、図3に示すデータ保存システムによるデータのバックアップ動作を説明する。
バックアップ制御部34は、パーソナルコンピュータ31のハードディスクドライブ32に記憶されているオリジナルデータファイル33のファイル名のリストを、モニタ35に表示させる。ユーザは、入力デバイス36を操作し、モニタ35に表示されているリストの中からバックアップするファイル33を選択する。バックアップ制御部34は、入力デバイス36から供給される入力データに基づいて、複数のオリジナルデータファイル33の中からバックアップするファイル33を選択する。
バックアップするファイル33を選択した後、バックアップ制御部34は、まず、半導体メモリ27に十分な空き容量があるか否かを判断する。具体的には、バックアップ制御部34は、まず、半導体メモリ27の空き容量情報の送信要求を生成する。バックアップ制御部34は、送信先として半導体メモリリーダライタ21を指定し、生成した送信要求をUSBホストデバイス37に供給する。
USBホストデバイス37は、供給された空き容量情報の送信要求をUSBポートからUSBケーブル38へ送出する。空き容量情報の送信要求は、USBケーブル38、マグネット式USBコネクタ19、4本の鉄線18、USBハブ23およびUSBケーブル26を介して、半導体メモリリーダライタ21へ送信される。半導体メモリリーダライタ21は、送信要求に応じて、半導体メモリ27の空き容量を調べる。
半導体メモリリーダライタ21は、調べた半導体メモリ27の空き容量の情報を、USBホストデバイス37へ送信する。半導体メモリ27の空き容量の情報は、USBケーブル26、USBハブ23、4本の鉄線18、マグネット式USBコネクタ19およびUSBケーブル38を介して、USBホストデバイス37へ送信される。USBホストデバイス37は、受信した半導体メモリ27の空き容量の情報をバックアップ制御部34へ供給する。
半導体メモリ27の空き容量の情報を取得した後、バックアップ制御部34は、バックアップするオリジナルデータファイル33のデータ量と、半導体メモリ27の空き容量とを比較し、半導体メモリ27にそのオリジナルデータファイル33のデータを記憶させることができるか否かを判断する。
なお、バックアップ制御部34がたとえば前回のバックアップデータの選択時に既に半導体メモリ27の空き容量情報を取得している場合、バックアップ制御部34は、その空き容量情報をパーソナルコンピュータ31のハードディスクドライブ32などに記憶させておき、その次からの空き容量の判断の際には半導体メモリリーダライタ21からそのときの空き容量情報を取得しないようにしてもよい。バックアップ制御部34は、ハードディスクドライブ32などに記憶させた空き容量情報から、その空き容量情報取得後にバックアップ処理をしたデータ量を減算することで、各空き容量の判断時点での半導体メモリ27の空き容量情報を得ることができる。
半導体メモリ27の空き容量が、バックアップするオリジナルデータファイル33のデータ量以上である場合、バックアップ制御部34は、半導体メモリ27へのバックアップが可能であると判断する。バックアップ制御部34は、選択したオリジナルデータファイル33のデータをハードディスクドライブ32から読み込み、送信先に半導体メモリリーダライタ21を指定して、USBホストデバイス37に供給する。
バックアップデータが供給されると、USBホストデバイス37は、供給されたデータを半導体メモリリーダライタ21へ送信する。バックアップデータは、USBケーブル38、マグネット式USBコネクタ19、4本の鉄線18、USBハブ23およびUSBケーブル26を介して半導体メモリリーダライタ21へ送信される。半導体メモリリーダライタ21は、受信したデータを半導体メモリ27に書き込んで記憶させる。これにより、バックアップ制御部34により選択されたオリジナルデータファイル33のデータは、半導体メモリリーダライタ21に、バックアップデータファイル41として記憶される。
これに対して、半導体メモリ27の空き容量がバックアップするオリジナルデータファイル33のデータ量より少ない場合、バックアップ制御部34は、半導体メモリ27へのバックアップが可能でないと判断する。バックアップ制御部34は、選択したバックアップデータを半導体メモリ27に格納する前に、半導体メモリ27の空き容量を確保するための処理を開始する。
半導体メモリ27の空き容量を確保するための処理では、バックアップ制御部34は、まず、半導体メモリ27に記憶されているバックアップデータの送信要求を生成し、この送信要求をUSBホストデバイス37に半導体メモリリーダライタ21へ送信させる。半導体メモリリーダライタ21は、この送信要求に基づいて、半導体メモリ27に記憶されているバックアップデータファイル41のデータを読み込み、バックアップ制御部34へ送信する。
半導体メモリ27に記憶されているバックアップデータファイル41のデータを取得すると、バックアップ制御部34は、そのデータを耐火性金庫2のハードディスクドライブ22へ書き込む。具体的には、バックアップ制御部34は、取得したデータの送信先に耐火性金庫2のハードディスクドライブ22を指定し、書き込みデータとしてUSBホストデバイス37へ供給する。
USBホストデバイス37は、供給された書き込みデータを、ハードディスクドライブ22へ送信する。書き込みデータは、USBケーブル38、マグネット式USBコネクタ19、4本の鉄線18、USBハブ23およびUSBケーブル28を介して、ハードディスクドライブ22へ送信される。
書き込みデータとして受信すると、耐火性金庫2のハードディスクドライブ22は、磁気ディスクの回転駆動を開始する。磁気ディスクの回転が安定した後、ハードディスクドライブ22は、受信した書き込みデータを、回転する磁気ディスクへ書き込む。また、ハードディスクドライブ22は、受信した書き込みデータをすべて磁気ディスクへ書き込んだら、磁気ディスクの回転駆動を終了する。これにより、ハードディスクドライブ22には、半導体メモリ27に記憶されているバックアップデータファイル41と同じデータが書き込まれる。ハードディスクドライブ22は、バックアップデータファイル42を記憶する。
バックアップ制御部34は、半導体メモリ27に記憶されているすべてのバックアップデータファイル41が、耐火性金庫2のハードディスクドライブ22にすべて記憶されるまで、半導体メモリ27からのバックアップデータファイル41の読出し処理と、ハードディスクドライブ22への書き込み処理を繰り返す。
半導体メモリ27に記憶されているすべてのバックアップデータファイル41が、耐火性金庫2のハードディスクドライブ22にすべて記憶されると、バックアップ制御部34は、半導体メモリリーダライタ21へ、半導体メモリ27のクリア(記憶領域の初期化処理)指示を送信する。半導体メモリリーダライタ21は、半導体メモリ27の記憶領域を初期化する。これにより、半導体メモリ27には、ユーザデータが何も記憶されていない状態となる。半導体メモリ27の空き容量は、増える。
なお、バックアップ制御部34は、半導体メモリ27に記憶されているすべてのバックアップデータファイル41を、ハードディスクドライブ22に移動させなくてもよい。たとえば、1つのバックアップデータファイル41をハードディスクドライブ22に移動する度に、その移動したバックアップデータファイル41を半導体メモリ27から削除し、その時点での空き容量がバックアップするデータ量以上となった時点で、移動処理を終了するようにしてもよい。
半導体メモリ27をクリアして十分な空き容量を確保した後、バックアップ制御部34は、選択したバックアップデータを半導体メモリ27に格納する処理を開始する。バックアップ制御部34は、選択したオリジナルデータファイル33のデータをハードディスクドライブ32から読み込み、半導体メモリリーダライタ21へ送信する。半導体メモリリーダライタ21は、受信したデータを半導体メモリ27に書き込んで記憶させる。これにより、バックアップ制御部34により選択されたオリジナルデータファイル33のデータは、半導体メモリリーダライタ21に、バックアップデータファイル41として記憶される。なお、オリジナルデータファイル33のデータ量が半導体メモリ27の容量以上である場合などでは、ハードディスクドライブ22に直接格納するようにしてもよい。
また、バックアップ制御部34は、以上のような耐火性金庫2内の半導体メモリ27およびハードディスクドライブ22へのバックアップデータの書き込み処理の最中に、周期的に、温度データの送信要求を生成する。バックアップ制御部34は、送信先に温度センサ24を指定して、生成した温度データの送信要求をUSBホストデバイス37へ供給する。
USBホストデバイス37は、供給された温度データの送信要求を温度センサ24へ送信する。温度データの送信要求は、USBケーブル38、マグネット式USBコネクタ19、4本の鉄線18、USBハブ23およびUSBケーブル29を介して、温度センサ24へ送信される。温度センサ24は、温度データの送信要求を受信すると、そのときの温度を検出する。
温度センサ24は、調べた温度データを、USBホストデバイス37へ送信する。温度データは、USBケーブル29、USBハブ23、4本の鉄線18、マグネット式USBコネクタ19およびUSBケーブル38を介して、USBホストデバイス37へ送信される。USBホストデバイス37は、受信した温度データをバックアップ制御部34へ供給する。
温度データを取得すると、バックアップ制御部34は、その温度が、耐火性金庫2内にある装置の動作環境温度を超えているか否かを判断する。磁気ディスクを使用するハードディスクドライブ22の動作環境温度の上限値は、約35〜40度である。バックアップ制御部34は、たとえばこの35度を超えているか否かを判断する。そして、取得した温度データの温度が35度以下である場合、耐火性金庫2のハードディスクドライブ22への書き込み処理をそのまま継続する。
取得した温度データの温度が35度を超えている場合、バックアップ制御部34は、ハードディスクドライブ22への書き込み処理を中断する。具体的にはたとえば、バックアップ制御部34は、半導体メモリ27に記憶されているバックアップデータファイル41のデータの取得処理と、ハードディスクドライブ22へのデータの書き込み処理とを中断する。
バックアップ制御部34は、ハードディスクドライブ22へのデータ書き込みを中断している最中においても、周期的に、温度データの送信要求を温度センサ24へ送信する。バックアップ制御部34は、温度センサ24から取得する温度データの温度がたとえば35度以下になったら、ハードディスクドライブ22へのデータ書き込み処理を再開する。
また、バックアップ制御部34は、温度センサ24から取得した温度データの温度が35度を超えている場合、さらに、その取得した温度データの温度が、耐火性金庫2内にある装置の保証温度を超えているか否かを判断する。ハードディスクドライブ22の保証温度は、たとえば60度である。バックアップ制御部34は、たとえば59度を超えているか否かを判断する。そして、取得した温度データの温度が59度を超えている場合、バックアップ制御部34は、モニタ35に、耐火性金庫2の扉部材5を開く指示を表示させる。
ユーザは、モニタ35に表示されるこのアラームに基づいて、耐火性金庫2のダイヤル14を回し、扉部材5を開く。これにより、耐火性金庫2の内部は、自然冷却され、その温度が耐火性金庫2内にある装置の保証温度を超えないようにすることができる。
なお、磁気テープ、ビデオテープなどの保証温度は、約66度である。フレキシブルディスクカートリッジの保証温度は、約52度である。光ディスクの保証温度は、約50度である。バックアップ制御部34は、耐火性金庫2内に収容されている装置に応じて、このアラーム表示の要否を判断する温度を変更できるようになっていてもよい。
以上のように、この実施の形態1では、耐火性金庫2内に収容するハードディスクドライブ22および半導体メモリ27を耐火性金庫2から取り出さなくても、それらにバックアップしたいデータを保存することができる。
したがって、従来のように、データをバックアップする度に、ハードディスクドライブ22を耐火性金庫2から取り出し、パーソナルコンピュータ31に接続し、さらに、耐火性金庫2へ戻す一連の作業をする必要がない。その結果、使用者は、パーソナルコンピュータ31内のハードディスクドライブ32へデータを保存するときと同様に手軽に、耐火性金庫2に収容されているハードディスクドライブ22および半導体メモリ27のデータを更新することができる。使用者は、頻繁に、耐火性金庫2に収容されているハードディスクドライブ22および半導体メモリ27のデータを更新することができる。その結果、最後のバックアップ後のデータの喪失による損害は、最小限に抑えられる。
しかも、データをバックアップするハードディスクドライブ22および半導体メモリ27は、施錠可能な耐火性金庫2に収容されている。したがって、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27に保存したデータは、火災から保護される。また、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27は、簡単に持ち出すことができない。
なお、一般的な耐火性金庫2と違い、この実施の形態1に係る耐火性金庫2の背面には、4本の鉄線18が貫通している。4本の鉄線18を通すために、4組の第一の孔16および第二の穴が形成されている。しかしながら、この第一の孔16および第二の穴は、鉄線18毎に形成され、その隙間は、非常に小さい。しかも、4本の鉄線18は、金庫本体3のコンクリート層11と断熱層12との間で折り曲げられている。第一の孔16と第二の穴とは、1本の孔として連通していない。したがって、火災時に、この4組の第一の孔16および第二の穴の隙間から、火災による熱波が直接、耐火性金庫2内へ吹き込んでしまうことはない。熱波が吹き込むことによるハードディスクドライブ22や半導体メモリ27の加熱や変形などの損傷は生じ難い。
また、4本の鉄線18は、USBハブ23に接続される。ハードディスクドライブ22や半導体メモリ27は、USBケーブル26,28を介してこのUSBハブ23に接続される。ハードディスクドライブ22や半導体メモリ27は、4本の鉄線18に直接に接続されていない。したがって、4本の鉄線18が加熱により高温になったとしても、USBハブ23が損傷し、ハードディスクドライブ22や半導体メモリリーダライタ21は損傷し難い。ハードディスクドライブ22や半導体メモリリーダライタ21は、火災後にも、USBケーブルを接続して使用可能である。
また、この実施の形態1では、耐火性金庫2内には、ハードディスクドライブ22、半導体メモリリーダライタ21、温度センサ24のみを配設している。これらの装置へのバックアップデータの送信にはUSBケーブル38を使用している。これらの装置へのバックアップデータの書き込みを制御するバックアップ制御部34と、これらの装置へ電力を供給する直流電源39は、耐火性金庫2の外に配設している。そのため、耐火性金庫2内には、熱源となるバッテリなどを配設しないで済む。耐火性金庫2内の発熱源となる装置は、最低限で済む。
しかも、ハードディスクドライブ22は、一旦半導体メモリ27に保存されたバックアップデータが書き込まれ、そのデータの書き込みや読出しのときにのみ、内蔵する磁気ディスクを回転駆動する。
したがって、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27へのデータバックアップによる耐火性金庫2内の温度上昇は、最小限に抑えられ、日常的にデータを更新したとしても、通常の使用環境であれば、耐火性金庫2内の温度を、ハードディスクドライブ22の動作環境温度以下に抑えることができる。
なお、この実施の形態1では、金庫本体3に第一の孔16および第二の孔17を開設し、これらの孔に鉄線18を通している。この他にもたとえば、4本の信号線を有するフラットケーブルを用いて、パーソナルコンピュータ31とUSBハブ23とを接続するようにしてもよい。フラットケーブルは、金庫本体3と扉部材5との間の隙間を通して配設すればよい。フラットケーブルを使用することで、既存の耐火性金庫2に対して加工を施すことなくそのまま用いることができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係るデータ保存装置1を示す断面図である。図4は、耐火性金庫2を、左右方向の右寄りで切断した断面図である。
実施の形態2に係るデータ保存装置1は、外部無線通信手段としての外部無線通信ユニット51と、内部無線通信手段としての内部無線通信ユニット52と、コンバータ53と、外部ループコイル54と、内部ループコイル55と、UPS(uninterruptible power supply)56と、を有する。
外部無線通信ユニット51は、コンクリート層11の外側に配設される。外部無線通信ユニット51には、マグネット式USBコネクタ19が吸着可能である。外部無線通信ユニット51は、マグネット式USBコネクタ19から供給される電力で動作する。
内部無線通信ユニット52は、コンクリート層11の内側に配設される。内部無線通信ユニット52は、断熱層12に埋設される。内部無線通信ユニット52は、USBケーブル57によりUSBハブ23に接続される。
内部無線通信ユニット52は、たとえば2.4GHz帯などの所定の周波数帯を使用して、外部無線通信ユニット51との間で無線通信をする。これにより、内部無線通信ユニット52と外部無線通信ユニット51とは、互いにデータを送受することができる。内部無線通信ユニット52および外部無線通信ユニット51は、それぞれに接続されるUSBコネクタの+Data用端子および−Data用端子から受信するデータを、互いに送受する。
内部ループコイル55には、UPS56が接続される。内部ループコイル55は、コンクリート層11の内側に配設される。外部ループコイル54は、コンクリート層11の外側において、この内部ループコイル55と対向する位置に配設される。外部ループコイル54には、コンバータ53が接続される。コンバータ53は、商用交流電源58に接続され、この商用交流電源58から供給される電力に基づいて、所定の高周波信号を生成する。
外部ループコイル54は、コンバータ53から供給される高周波信号により交番磁界を生成する。内部ループコイル55には、この交番磁界によって外部ループコイル54と電磁気的に結合し、誘導電圧を発生する。UPS56は、内部に図示外の小型のバッテリを有する。UPS56の内蔵バッテリは、内部ループコイル55に誘導されるこの誘導電圧によって充電する。
UPS56は、また、内蔵バッテリに蓄電された電力から+5Vの直流電圧を生成し、この直流電圧をUSBハブ23へ供給する。UPS56から供給されるこの直流電圧により、USBハブ23と、このUSBハブ23とUSBケーブル28,26,29,57により接続されるハードディスクドライブ22、半導体メモリリーダライタ21、温度センサ24および内部無線通信ユニット52とは、動作可能な状態となる。
図4に示すデータ保存装置1の構成要素のうち、上述した構成要素以外の構成要素は、実施の形態1の同名の構成要素と同じ機能を有するものであり、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。また、実施の形態2のデータ保存装置1と接続されるパーソナルコンピュータは、実施の形態1の図3に示すパーソナルコンピュータ32と同じ構成を有するものであり、実施の形態1と同じ符号を付して各構成要素の説明を省略する。さらに、実施の形態2のデータ保存装置1とパーソナルコンピュータ32とは、マグネット式USBコネクタ19を有するUSBケーブル38により接続される。
また、図4に示すデータ保存装置1と図3に示すパーソナルコンピュータ31とを接続した場合のデータのバックアップ動作は、実施の形態1におけるデータ保存システムの動作と同じであり、その説明を省略する。ただし、パーソナルコンピュータ31とデータ保存装置1との間で送受されるデータは、USBケーブル38、マグネット式USBコネクタ19、外部無線通信ユニット51、内部無線通信ユニット52、USBケーブル57、USBハブ23、USBケーブル28(または26あるいは29)を介して送受される。
以上のように、この実施の形態2では、データは、外部無線通信ユニット51と内部無線通信ユニット52との間で無線送信される。また、耐火性金庫内にある、ハードディスクドライブ22、半導体メモリリーダライタ21、温度センサ24、内部無線通信ユニット52およびUSBハブ23が消費する電力は、外部ループコイル54から内部ループコイル55へ電磁誘導により供給される。
したがって、この実施の形態2では、実施の形態1のように耐火性金庫2のコンクリート層11に貫通孔(第二の孔17)を形成することなく、耐火性金庫2内に配設されているハードディスクドライブ22などを動作させ、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27へバックアップデータを保存することができる。
以上の各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
たとえば、上記各実施の形態では、耐火性金庫2内のハードディスクドライブ22および半導体メモリ27に、バックアップファイルのデータを保存している。この他にもたとえば、バックアップを目的としないデータを、耐火性金庫2内のハードディスクドライブ22および半導体メモリ27に保存するようにしてもよい。
上記各実施の形態では、耐火性金庫2に、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27を収容している。この他にもたとえば、施錠が可能な金庫に、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27を収容するようにしてもよい。この場合、ハードディスクドライブ22などを簡単に持ち出すことができなくなる。さらに他にもたとえば、施錠ができない耐火性のケースに、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27を収容するようにしてもよい。この場合、ハードディスクドライブ22などを火災などから守ることができる。
上記各実施の形態では、耐火性金庫2に、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27を収容している。この他にもたとえば、耐火性金庫2などのケースに、ハードディスクドライブ22および半導体メモリ27のうちの一方のみを収容するようにしてもよい。また、ハードディスクドライブ22は、データアクセス時以外にも磁気ディスクを駆動しているものであってもよい。さらに、ハードディスクドライブ22の替わりに、MOディスク、CD−Rディスク、DVD−Rディスク、DVD−RAMディスクなどの挿抜可能なディスク型記録メディアにデータを書き込むディスクドライブデバイスを使用するようにしてもよい。
上記各実施の形態では、耐火性金庫2内に温度センサ24を設けている。実施の形態1の効果で記載したように、データアクセス時にのみ磁気ディスクを駆動するハードディスクドライブ22と半導体メモリ27とを組み合わせた場合などにおいては、データバックアップによる耐火性金庫2内の温度上昇は最小限に抑えられる。日常的にデータを更新したとしても、通常の使用環境であれば、耐火性金庫2内の温度は、ハードディスクドライブ22の動作環境温度以下に抑えることが可能である。このような場合には、温度センサ24は不要である。
逆に、耐火性金庫2などのケース内のUSBハブ23などとパーソナルコンピュータ31とをフラットケーブルで接続する場合であって、耐火性金庫2などのケースをユーザが自由に選んで使用するような場合には、ケース内の空間サイズが不明である。ケース内の温度上昇の仕方は、ケース内の空間サイズなどに応じて大きく異なる。したがって、このような場合には、温度センサ24は設けたほうがよい。
上記各実施の形態では、温度センサ24が検出する温度が動作環境温度を超えたら、ハードディスクドライブ22へのデータのバックアップを中断し、さらに、保証温度以上になったら、耐火性金庫2の扉部材5を開くようにアラームを出力している。この他にもたとえば、耐火性金庫2に微小な孔による通気口を開設して自然冷却の効率を上げるようにしたり、耐火性金庫2内を強制的に冷却する設備を設けて、この設備の動作を温度センサ24の検出温度などに応じて制御するようにしたりしてもよい。耐火性金庫2内を強制的に冷却する設備としては、たとえば、冷却ファン、水冷、油冷、ヒートポンプ、ペルチェ素子などの機械式あるいは電気式の冷却装置や、硝酸アンモニウム(硝安)と尿素に水を混ぜたときの化学的な吸熱反応を利用する冷却装置などがある。
上記各実施の形態では、ハードディスクドライブ22および半導体メモリリーダライタ21などが使用する電力は、耐火性金庫2の外部から供給している。この他にもたとえば、耐火性金庫2内に大容量のバッテリを設け、この大容量のバッテリの供給電力のみでハードディスクドライブ22および半導体メモリリーダライタ21などを動作させるようにしてもよい。大容量のバッテリは、たとえば定期的に、満充電のものと交換すればよい。1台のハードディスクドライブ22、1つの半導体メモリリーダライタ21および温度センサ24程度の構成であれば、10W程度の電力で十分に動作させることができる。
上記各実施の形態では、バックアップ制御部34を、耐火性金庫2の外部において実現している。この他にもたとえば、耐火性金庫2内に所謂CPUボードなどを配設し、このCPUボードの中央処理装置においてバックアップ制御部34を実現するようにしてもよい。
上記各実施の形態では、バックアップ制御部34は、ハードディスクドライブ22のデータを更新する場合、そのデータを半導体メモリ27から読出している。この他にも、半導体メモリ27に記憶させたデータと同じデータをパーソナルコンピュータ31のハードディスクドライブ32に保存しておき、このパーソナルコンピュータ31内のデータをハードディスクドライブ22のデータ更新に利用するようにしてもよい。この場合、半導体メモリリーダライタ21は、パーソナルコンピュータ31内のデータによるハードディスクドライブ22のデータ更新の後に、半導体メモリ27のクリアをすればよい。これにより、カード型半導体メモリ27の動作に伴う発熱を減らし、耐火性金庫2内の温度上昇を抑えることができる。
上記各実施の形態では、バックアップ制御部34は、バックアップデータが発生したときに、半導体メモリ27に記憶されているバックアップデータをハードディスクドライブ22へ移動している。この他にもたとえば、バックアップ制御部34は、バックアップデータの発生とは関係ない一定の時間間隔毎に、半導体メモリ27にバックアップデータファイル41が記憶されているか否かを判断し、そのデータが記憶されている場合には、そのバックアップデータファイル41をハードディスクドライブ22へ移動するようにしてもよい。
本発明は、バックアップデータなどの各種のデータを、火災による喪失や持ち出しから防ぐために利用することができる。
図1は、実施の形態1に係るデータ保存装置を、その前後方向の前寄りにおいて切断した場合の断面図である。 図2は、図1のデータ保存装置を、その左右方向の右寄りにおいて切断した場合の断面図である。 図3は、図1および図2のデータ保存装置を用いたデータ保存システムを示す図である。 図4は、実施の形態2に係るデータ保存装置1を、その左右方向の右寄りにおいて切断した場合の断面図である。
符号の説明
1 データ保存装置
2 耐火性金庫(耐火性ケース)
17 第二の孔(貫通孔)
18 鉄線(データ伝送線)
22 ハードディスクドライブ(データ記憶手段の一種、データ記憶装置)
27 半導体メモリ(データ記憶手段の一種)
34 バックアップ制御部(保存制御手段)
51 外部無線通信ユニット(外部無線通信手段)
52 内部無線通信ユニット(内部無線通信手段)

Claims (9)

  1. 耐火性ケースと、
    上記耐火性ケース内に配設され、データを記憶するデータ記憶手段と、
    一端が上記耐火性ケース内となり且つ他端が上記耐火性ケース外となるように配設され、上記データ記憶手段に記憶させるデータが伝送されるデータ伝送線と、
    を有することを特徴とするデータ保存装置。
  2. 前記耐火性ケースを貫通する貫通孔を有し、
    前記データ伝送線は、上記貫通孔を通して、一端が前記耐火性ケース内となり且つ他端が前記耐火性ケース外となるように配設されていることを特徴とする請求項1記載のデータ保存装置。
  3. 前記データ伝送線は、フラットケーブルに組み込まれた信号線であることを特徴とする請求項1記載のデータ保存装置。
  4. 耐火性ケースと、
    上記耐火性ケース内に配設され、データを記憶するデータ記憶手段と、
    上記耐火性ケース内に配設される内部無線通信手段と、
    上記耐火性ケース外に配設され、上記内部無線通信手段と無線通信することにより、上記データ記憶手段に記憶させるデータを上記内部無線通信手段へ送信する外部無線通信手段と、
    を有することを特徴とするデータ保存装置。
  5. 前記耐火性ケースに替えて、施錠可能なケースであることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項記載のデータ保存装置。
  6. 前記耐火性ケースは、耐火性金庫であることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項記載のデータ保存装置。
  7. 前記データ記憶手段は、データを記憶する記憶ディスクを有し、データの書き込みあるいは読出しの時にその記憶ディスクの駆動を開始し、そのデータの書き込みあるいは読出しが終了すると駆動を停止するデータ記憶装置であり、
    前記耐火性ケースあるいは前記施錠可能なケース内には、上記データ記憶装置とは別に、前記データ伝送線により伝送されるデータあるいは前記内部無線通信手段が受信したデータを記憶する半導体メモリが配設されること、
    を特徴とする請求項1から6の中のいずれか1項記載のデータ保存装置。
  8. 前記データ記憶手段および前記半導体メモリは、前記耐火性ケースあるいは前記施錠可能なケースの外部から供給される電力により動作することを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか1項記載のデータ保存装置。
  9. 請求項7記載のデータ保存装置と、
    前記耐火性ケースあるいは前記施錠可能なケースの外部に設けられ、前記データ保存装置に保存するデータを、まず、前記半導体メモリに保存し、前記半導体メモリにデータが蓄積されたら、前記半導体メモリに保存されているデータあるいはそれと同じデータを前記データ記憶手段に保存する保存制御手段と、
    を有することを特徴とするデータ保存システム。
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