JP5763455B2 - ホスト装置及びデバイス並びに通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、電源供給、より具体的には、ホスト装置からデバイスに電源を供給技術に関する。
ホスト装置(以下単に「ホスト」ともいう)とデバイスを備え、ホスト装置からデバイスに電源を供給するシステムが知られている。例えば、USB(Universal Serial Bus)システムでは、ホスト装置は、インタフェースの中に内蔵した電源から、インタフェースケーブル(USBケーブル)を介してデバイスに直流電流を供給する。これにより、デバイス側は、ACアダプタなどが無くても、動作可能である。
図10を参照し、USBシステムにおけるホスト装置からデバイスへの電源供給について説明する。図10に示すように、該USBシステム10は、ホスト装置20、デバイス30、ホスト装置20とデバイス30を接続するUSBケーブル40を有する。ホスト装置20は、電源供給部22、ホストコントローラ24、コネクタ26を有し、デバイス30は、デバイスコントローラ34、コネクタ36を有する。
電源供給部22は、デバイス30に供給する電圧を出力する。電源供給部22から出力される電圧、すなわち電源供給部22の出口であるポイントP1における電圧を、以下、第1の電圧V1という。
USB規格では、ホストからデバイスへ電源供給をする電源線は、VBUSと呼ばれる。説明上の便宜のため、以下、該VBUSのホスト側の部分とデバイス側の部分を夫々「ホスト側VBUS」と「デバイス側VBUS」といい、該VBUSのケーブル中の部分を単に「VBUS」という。
図示のように、ホスト装置20における電源供給部22は、デバイス側VBUS28に対して第1の電圧V1を印加する。
ホスト側VBUS28は、片端が電源供給部22に接続され、他端がコネクタ26に接続される。コネクタ26は、第1端がデバイス側VBUS28に接続され、第2端がUSBケーブル40に含まれるVBUS42に接続される。
ホストコントローラ24は、電源供給部22を制御可能であると共に、USBケーブル40を介して、デバイス30におけるデバイスコントローラ34との間で様々な通信をする。また、ホストコントローラ24は、デバイス30に送信する各種データのパケット化と、デバイス30から受信した各種データ(パケット)のデパケット化も行う。
なお、図10において、USBケーブル40についてVBUS42のみを示し、ホスト装置20とデバイス30間の通信のための信号線などを省略している。
デバイス30において、コネクタ36は、第1端がUSBケーブル40に接続され、第2端がデバイス側VBUS38に接続される。
デバイス側VBUS38は、コネクタ36に接続されており、デバイス30内部へ電源を供給する。
デバイスコントローラ34は、デバイス30内の種々の制御を行うと共に、USBケーブル40を介して、ホスト装置20におけるホストコントローラ24との間で様々な通信をする。また、デバイスコントローラ34は、ホスト装置20に送信する各種データのパケット化と、ホスト装置20から受信した各種データ(パケット)のデパケット化も行う。
ホスト側VBUS28、VBUS42、デバイス側VBUS38を介して、電源供給部22からデバイス30に電源が供給される。
USB規格では、電源電圧及びその許容偏差、ホスト装置20とデバイス30間の電流の最大値が定められている。例えば、USB2.0規格ではコネクタ26の直前(ポイントP3)の電圧は、4.75v〜5.25vの範囲になるように定められている。ポイントP3の電圧を、以下、第3の電圧V3という。
一般的に、デバイスは、第3の電圧V3が上記範囲内であり、かつ、コネクタ26とホスト側VBUS28の接触抵抗、VBUS42の抵抗、VBUS42とコネクタ36の接触抵抗、コネクタ36とデバイス側VBUS38の接触抵抗の総和が通常想定される最大値以下であることを条件として、正常に動作するように開発される。そのため、開発中のデバイスに対して、デバイス側VBUS38上の所定の基準ポイント(図中ポイントP2)における電圧を測定し、該電圧の値が、上記第3の電圧V3の許容範囲(4.75v〜5.25v)の最大値から、上記抵抗の総和(すなわちポイントP1〜基準ポイントP2までの抵抗)の通常想定される最大値に応じたマージンを減算して得た値と、上記第3の電圧V3の許容範囲の最小値から、上記抵抗の総和の通常想定される最小値(例えば0)に応じたマージンを加算した値との間にあるときに、デバイスが正常に動作するか否かの評価が行われる。以下、ポイントP2における電圧を第2の電圧V2という。また、第3の電圧V3の許容範囲からマージンを加減算して得た範囲を「第1の基準範囲」といい、第3の電圧V3の許容範囲とを「第2の基準範囲」という。
つまり、デバイスは、デバイス側VBUS38上の基準ポイントP2の電圧が第1の基準範囲内であれば正常に動作するように開発される。
特開2008−305148号公報 特開2008−134794号公報
ところで、実際に使用される際に、USBケーブル40が過長であり、または、コネクタと電源線間の接触抵抗が過大であるなどの要因から、デバイス側VBUS38上の基準ポイントP2の電圧が第1の基準範囲から逸脱し、その結果、デバイス30が正常に動作できなくなる恐れがある。
特に、USB3.0規格では、ダウンストリームポート毎の電流の最大許容値が、従来の0.5Aから0.9Aに引き上げられたため、ホスト側VBUS28上のポイントP1から基準ポイントP2までの抵抗が想定される最大値より僅かに大きい場合でも、デバイスへの電源供給が不足し、デバイスが正常に動作できなくなる恐れがある。
特許文献1には、USBシステムに対して、デバイスへの電源供給の不足を回避する手法が開示されている。この手法は、ホストとデバイスを接続するUSBケーブルの任意の箇所にUSB電源昇圧器を挿入する。該電源昇圧器は、ホストからUSBケーブルを介して入力されてくる電源電圧によって動作し、該電源昇圧器からデバイスへ出力する電源電圧を予め定めた電圧閾値に昇圧して、USBケーブルを介してデバイスに出力する。
図10を参照すると、特許文献1の手法における電源昇圧器は、VBUS42上に設けられる。すなわち、該手法は、VBUS42上の点の電圧を電圧閾値に昇圧する。
しかし、例えば抵抗の大きいケーブルに交換された等の要因により、電源昇圧器が設けられた点から基準ポイントP2までの抵抗が大きくなった場合に、電源昇圧器が設けられた点の電圧を電圧閾値に昇圧しても、基準ポイントP2の電圧が第1の基準範囲より下回る可能性は、依然として存在し、上述した問題点の解決には至らない。
なお、特許文献2には、ホストが、デバイスと通信してデバイスの駆動電圧を示す値を取得し、該値に合致する電源電圧をデバイスに供給するシステムが開示されている。
このシステムは、ホストに接続され、駆動電圧が異なる種々のデバイスに、当該デバイスにその駆動電圧を出力するものである。例えば、ホストは、駆動電圧が3vであるデバイスから「3v」との情報を受信すれば、該デバイスに対して3vの電源電圧を出力し、また、駆動電圧が5vであるデバイスから「5v」との情報を受信すれば、該デバイスに対して5vの電源電圧を出力する。ホストとデバイス間の抵抗によりホストが出力された電源電圧が降圧されてデバイスに供給され、デバイスが正常に動作できなくなる場合について、特許文献2には何ら開示も示唆もない。例えば、ホストと、駆動電圧が5vであるデバイスとを接続するケーブルが通常使用されるケーブルよる抵抗の大きいものに交換された場合にも、ホストが相変わらず5vの電源電圧を出力する。これでは、デバイスへの電源供給が不足し、デバイスが正常に動作できなくなる恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ホスト装置からデバイスへ電源を供給する通信システムにおいて、デバイスが正常に動作できる範囲の電源電圧を確実にデバイスへ供給できる技術を提供する。
本発明の1つの態様は、通信システムである。該通信システムは、ホスト装置と、電源供給線を含むケーブルにより前記ホスト装置と接続され、前記ホスト装置から電源を供給されるデバイスとを備える。
ホスト装置は、ホスト側コネクタ、電源供給部、ホスト側電源供給線、第1の電流測定部を有する。
ホスト側コネクタは、第1端が前記ケーブルに接続され、第2端が前記ホスト側電源供給線に接続される。
ホスト側電源供給線は、前記電源供給部とケーブルを接続する。電源供給部は、第1の電圧を出力し、前記ホスト側電源供給線に印加する。
第1の電流測定部は、前記ホスト側電源供給線を流れる電流である第1の電流を測定する。
デバイスは、デバイス側コネクタ、デバイス側電源供給線、測定部、デバイス側通知部を有する。
デバイス側コネクタは、第1端が前記ケーブルに接続され、第2端が前記デバイス側電源供給線に接続される。
デバイス側電源供給線は、前記デバイス内部に電源を供給するためのものであり、前記デバイス側コネクタの第2端に接続されている。
測定部は、前記デバイス側電源供給線上の所定の基準ポイントから分岐された電流を受ける。該測定部は、前記基準ポイントの電圧である第2の電圧を測定する電圧測定器であり、または、第2の抵抗値を有し、前記基準ポイントに接続された第2の抵抗と、該第2の抵抗を流れ電流である第2の電流を測定する第2の電流測定器とを有するものである。
デバイス側通知部は、前記測定部により測定された前記第2の電圧の値、または、前記測定部により測定された前記第2の電流の値及び前記第2の抵抗値を、デバイス側通知値として前記ホスト装置に送信する。
ホスト装置は、前記デバイスから前記デバイス側通知値を受信し、該デバイス側通知値と、前記第1の電圧の値と、前記第1の電流測定部が測定した前記第1の電流の値とに基づいて、前記電源供給部から前記デバイス側電源供給線上の前記基準ポイントまでの抵抗を示す第1の抵抗値を算出して前記電源供給部に供する。
電源供給部は、前記ホスト側制御部から供された前記第1の抵抗値と、前記第1の電流測定部が現在に測定した前記第1の電流の値とに応じて、前記第2の電圧が所定の第1の基準範囲になるように、前記第1の電圧の調整を行う。
なお、上記態様のシステムを方法や装置などに置換えて表現したものや、該システムに含まれるホスト装置やデバイスも、本発明の態様としては有効である。
本発明にかかる技術によれば、ホスト装置からデバイスへ電源を供給する通信システムにおいて、デバイスが正常に動作できる範囲の電源電圧を確実にデバイスへ供給できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる通信システムを示す図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる通信システムを示す図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる通信システムを示す図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる通信システムを示す図である。 本発明の第5の実施の形態にかかる通信システムを示す図である。 図5に示す通信システムにおけるUSBホストの処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 図5に示す通信システムにおけるUSBデバイスの処理の流れを示すフローチャートである。 図5に示す通信システムにおけるUSBホストの処理の流れを示すフローチャートである(その2)。 本発明の第6の実施の形態にかかる通信システムを示す図である。 USBシステムの例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)の組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、ハードウェアとソフトウェアのいずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる通信システム100を示す。通信システム100は、ホスト装置110、デバイス130、ホスト装置110とデバイス130を接続するケーブル150を有する。図1において、矢印付きの直線はデータの流れを示す。この点について、以下の各図面においても同様である。
ケーブル150は、電源供給線152を含み、該電源供給線152を介して、ホスト装置110は、デバイス130に電源を供給する。
ホスト装置110は、電源供給部112、ホスト側電源供給線114、第1の電流測定部116、ホスト側コネクタ118、ホスト側制御部120を備える。
電源供給部112は、ホスト側電源供給線114に第1の電圧V1を印加する。すなわち、ホスト側電源供給線114と電源供給部112を接続する点(ポイントP1)における電圧は、第1の電圧V1である。なお、電源供給部112は、第1の電圧V1を調整可能である。
ホスト側電源供給線114は、ホスト装置110とホスト側コネクタ118を接続する。第1の電流測定部116は、ホスト側電源供給線114上に設けられ、ホスト側電源供給線114を流れる電流A1(以下、「第1の電流」という)を測定する。第1の電流測定部116は、測定した第1の電流A1の値を電源供給部112とホスト側制御部120に出力する。
ホスト側コネクタ118は、第1端がケーブル150(具体的にはケーブル150内の電源供給線152)に接続され、第2端がホスト側電源供給線114に接続される。
ホスト側制御部120は、ケーブル150(具体的にはケーブル150に含まれ、図示しないデータ線)を介してデバイス130からデバイス側通知値INFDを受信し、第1の抵抗値R1を算出して電源供給部112に出力する。デバイス側通知値INFDと第1の抵抗値R1については、後述する。
デバイス130は、デバイス側コネクタ132、デバイス側電源供給線134、デバイス側制御部136、測定部140を備える。
デバイス側コネクタ132は、第1端がケーブル150(電源供給線152)に接続され、第2端がデバイス側電源供給線134に接続される。
デバイス側電源供給線134は、デバイス130内部へ電源を供給するためのものであり、図示のように、デバイス側制御部136に接続されている。なお、デバイス側電源供給線134上の基準ポイントP2の電圧が第1の基準範囲に規定されており、この第1の基準範囲は、デバイス130が正常に動作できる電源電圧範囲である。
デバイス側電源供給線134上に、基準ポイントP2から電流が分岐される。測定部140から、基準ポイントP2から分岐された電流を受けて、基準ポイントP2の電圧V2(以下「第2の電圧」という)を測定して、測定値をデバイス側制御部136に出力する。
デバイス側制御部136は、ホスト側制御部120と通信可能であり、デバイス側通知部138を備える。
デバイス側通知部138は、測定部140から受信した第2の電圧V2の値をデバイス側通知値INFDとしてホスト側制御部120に出力する。
ホスト側制御部120は、デバイス側通知値INFD(ここでは、現在の第2の電圧V2の値V20)を受信すると、該デバイス側通知値INFDと、現在の第1の電圧V1の値(V10)、現在の第1の電流A1(A10)とに基づいて、式(1)に従って、第1の抵抗値R1を算出する。
R1=(V10−V20)/A10 (1)
すなわち、本実施の形態の通信システム100において、デバイス側通知値INFDは、デバイス側電源供給線134上の基準ポイントP2の電圧値であり、第1の抵抗値R1は、ポイントP1から基準ポイントP2までの抵抗である。
ホスト側制御部120は、算出した第1の抵抗値R1を電源供給部112に出力する。電源供給部112は、ホスト側制御部120から供された第1の抵抗値R1と、そのときに第1の電流測定部116から供される第1の電流A1の値とに応じて、式(2)に示す第1の電圧V1の最大値V1maxと、式(3)に示す第1の電圧V1の最小値V1minの間になるように、第1の電圧V1を調整する。
V1max=第1の基準範囲の最大値/(A1×R1) (2)
V1min=第1の基準範囲の最小値/(A1×R1) (3)
電源供給部112による上記調整により、第2の電圧V2が、常に第1の基準範囲内になる。
例えば、第1の抵抗値R1が通常想定される値より大きいため、第2の電圧V2が第1の基準範囲の最大値を超えた場合に、電源供給部112は、第1の電圧V1を下げることにより、第2の電圧V2を第1の基準範囲内に下げることができる。同様に、第1の抵抗値R1が通常想定される値より小さいため、第2の電圧V2が第1の基準範囲の最小値を下回った場合に、電源供給部112は、第1の電圧V1を上げることにより、第2の電圧V2を第1の基準範囲内に上げることができる。
さらに、式(2)と(3)に用いられる第1の電流A1は、リアルタイムに測定された第1の電流の値であるため、デバイス130の消費電流が一時的に激増/激減した場合にも、第2の電圧V2が第1の基準範囲内になるように第1の電圧V1の調整することができる。
このように、本実施の形態の通信システム100によれば、ホスト装置110は、実際に用いられたケーブル150に応じた第1の抵抗値R1と、第1の電流A1とに応じて、第2の電圧V2が常に第1の基準範囲内になるように第1の電圧V1を調整するので、ケーブル150の交換や、デバイス130の消費電流の激変などの場合においても、デバイス130が正常に動作できる範囲の電源電圧を確実に供給することができる。
また、本実施の形態の通信システム100では、デバイス側通知値INFDの送受信は、ホストとデバイス間の通常のデータ通信を利用することができ、上記調整をするために、デバイス側で第2の電圧V2を設ければよいため、特許文献1に記載したように、ホストとデバイスを接続するケーブルに昇圧器を挿入するなど、ホストとデバイスの外部で装置を設ける必要が無い。
上述した通信システム100において、デバイス130は、デバイス側通知値INFDとして、第2の電圧V2をホスト装置110に送信している。このデバイス側通知値INFDは、第2の電圧V2を算出可能な、第2の電圧V2以外の値であってもよい。これについて、第2の実施の形態を参照して説明する。
<第2の実施の形態>
図2は、本発明の第2の実施の形態にかかる通信システム200を示す。通信システム200は、ホスト装置210、デバイス230、ホスト装置210とデバイス230を接続するケーブル150を備える。分かりやすいように、該通信システム200について、通信システム100と異なる点のみを説明する。
通信システム200において、デバイス230は、通信システム100におけるデバイス130と異なる。デバイス230は、測定部240がデバイス130における測定部140と異なり、デバイス側制御部236がデバイス130におけるデバイス側制御部136と異なる。なお、デバイス側制御部236は、デバイス側通知部238がデバイス側制御部136におけるデバイス側通知部138と異なる点以外は、デバイス側制御部136と同様である。
図示のように、通信システム200において、測定部240は、測定部140と同様に基準ポイントP2から分岐された電流を受けるが、基準ポイントP2と接続された第2の抵抗242と、第2の抵抗242上を流れる電流(以下「第2の電流」という)A2を測定する第2の電流測定器244からなる。第2の抵抗242の抵抗値は、既知の第2の抵抗値R2である。測定部240は、第2の電流測定器244により測定された第2の電流A2の値をデバイス側通知部238に出力する。
デバイス側通知部238は、第2の抵抗値R2を保持しており、測定部240から第2の電流A2の値を受信すると、第2の抵抗値R2と第2の電流A2の値とをデバイス側通知値INFDとしてホスト側制御部120に送信する。
ホスト装置210は、ホスト側制御部220が通信システム100におけるホスト装置210と異なる点を除き、ホスト装置110と同様である。
ホスト側制御部220は、デバイス230から受信したデバイス側通知値INFD(ここでは第2の抵抗値R2と、第2の電流A2の値)を用いて式(3)に従って第2の電圧V2を算出することにより第2の電圧V2を得る点以外、通信システム100のホスト装置110におけるホスト側制御部120と同様である。
V2=A2×R2 (3)
本実施の形態にかかる通信システム200も、通信システム100と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
図3は、本発明の第3の実施の形態にかかる通信システム300を示す。通信システム300は、ホスト装置310、デバイス330、ホスト装置310とデバイス330を接続するケーブル150を備える。分かりやすいように、通信システム300について、通信システム100と異なる点についてのみ説明する。
通信システム300において、ホスト装置310は、ホスト側制御部320が通信システム100におけるホスト側制御部120と異なる点を除き、ホスト装置110と同様である。
ホスト側制御部320は、ホスト側通知部322を備える。該ホスト側通知部322は、電源供給部112が出力する第1の電圧V1の値と、第1の電流測定部116が測定した第1の電流A1の値が入力され、これらの値をホスト側通知値INFHとしてデバイス330に送信する。また、本実施の形態において、ホスト側制御部320がデバイス330から受信するデバイス側通知値INFDは、第1の抵抗値R1である。そのため、ホスト側制御部320は、第1の抵抗値R1の計算をする必要が無く、デバイス330から受信したデバイス側通知値INFD(ここでは第1の抵抗値R1)を直接電源供給部112に出力する。
デバイス330は、通信システム100におけるデバイス130と異なる。デバイス330は、デバイス側制御部336がデバイス130におけるデバイス側制御部136と異なる。デバイス側制御部336は、デバイス側通知部338がデバイス側制御部136におけるデバイス側通知部138と異なる点以外は、デバイス側制御部136と同様である。
デバイス側通知部338は、測定部140から出力された第2の電圧V2の値と、ホスト側制御部320から受信したホスト側通知値INFHとに基づいて、第1の抵抗値R1を算出すると共に、該第1の抵抗値R1をデバイス側通知値INFDとしてホスト装置310に出力する。
上述した点を除き、通信システム300は、通信システム100と同様である。該通信システム300も、通信システム100と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態の通信システム300は、デバイス330が測定部140を有し、測定部140により測定された第2の電圧V2の値と、ホスト装置310からのホスト側通知値INFHとに基づいて第1の抵抗値R1を算出しているが、測定部140の代わりに通信システム200のデバイス230における測定部240を設け、測定部240により測定された第2の電流A2の値と第2の抵抗値R2から第2の電圧V2を算出し、さらに、第2の電圧V2とホスト側通知値INFHとに基づいて第1の抵抗値R1を算出するようにしてもよい。
なお、分かりやすいように、上述した3つの実施の形態の説明に際して、第1の電圧V1の調整や、該調整のためにホスト装置とデバイス間で行われる通信のタイミングについて言及しなかったが、これについて、種々のバリエーションが考えられる。
この種の通信システムでは、通常、デバイスが接続された直後に、ホスト装置にデバイスを認識させるサインオン(Sign−On)などと呼ばれるシーケンスが行われる。例えば、このシーケンスの中でホスト装置の電源供給部112に第1の抵抗値R1を供するためにホスト装置とデバイス間で行われる通信を行うようにし、電源供給部112に第1の抵抗値R1を供した後は、ホストとデバイス間でデバイス側通知値INFDやホスト側通知値INFHを交換するための通信を止めるようにすればよい。
また、第1の電圧V1の調整のタイミングについては、例えば、サインオンのときに第1の抵抗値R1の取得後、電源供給部112は、第1の抵抗値R1を保持しておき、その後にも常に第1の電流A1を監視して該第1の電流A1の値に応じた調整をしてもよいし、または、例えば、サインオン時に第2の電圧V2が第1の基準範囲内の所定値(例えば中間値)になるように第1の電圧V1を調整しておき、その後、一定の間隔毎に、保持した第1の抵抗値R1と、その時の第1の電流A1の値とに応じて、第1の電圧V1を調整するようにしてもよい。
勿論、上述したタイミング以外に、ユーザにより指示があったときや、デバイスからの返答が遅いときなどにおいて、調整を行うようにしてもよい。
<第4の実施の形態>
図4は、本発明の第4の実施の形態にかかる通信システム400を示す。通信システム400は、ホスト装置110、デバイス430、ホスト装置110とデバイス430を接続するケーブル150を備える。分かりやすいように、通信システム400についても、ホスト装置110と異なる点についてのみ説明する。
通信システム400において、デバイス430は、通信システム100におけるデバイス130と異なる。デバイス430は、検出モードと通常動作モードの2つのモードを有し、デバイス側制御部436がデバイス130におけるデバイス側制御部136と異なると共に、切替部448をさらに備える。なお、デバイス側制御部436は、切替部448にモード制御信号CTRを出力可能である点を除き、デバイス側制御部136と同様である。
切替部448は、測定部140と基準ポイントP2を接続するか、測定部140と基準ポイントP2の接続を切断するかの切替えができる。この切替えは、デバイス側制御部436からのモード制御信号CTRに基づいて行われる。
デバイス側制御部436は、ホスト装置110がまだ第1の電圧V1を調整できる状態になる前、すなわちホスト装置110がまだ第1の抵抗値R1を算出可能な状態になる前に、例えばホスト装置110とデバイス430が接続された直後に、切替部448に「検出モード」を示すモード制御信号CTRを出力する。これに応じて、切替部448は、基準ポイントP2と測定部140を接続し、測定部140から第2の電圧V2の値が出力され、デバイス側通知部138からデバイス側通知値INFDがホスト装置110に送信される。
デバイス側通知部138がホスト装置110にデバイス側通知値INFDを送信した後、すなわち、ホスト装置110が第1の抵抗値R1を算出可能になった後、デバイス側制御部436は、「通常動作モード」を示すモード制御信号CTRを切替部448に出力する。これに応じて、切替部448は、基準ポイントP2と測定部140の接続が切断され、測定部140の動作も停止する。
本実施の形態の通信システム400は、通信システム100と同様の効果を得ることができると共に、ホスト装置110が第1の抵抗値R1を算出可能になった後に、基準ポイントP2と測定部140の接続を切断するため、その後、測定部140による電力消費が無いので、システム全体の電力消費を抑制することができる。
なお、デバイス430の消費電流(第1の電流A1と一致する)は、測定部140以外の各機能ブロックの消費電流が変わらなくても、測定部140が接続されているか否かによって変わるが、ホスト装置110の電源供給部112が、リアルタイムに測定された第1の電流A1の値に応じて第1の電圧V1を調整するので、測定部140が切断された後において、第1の電圧V1を正しく調整できる。
勿論、通信システム200のデバイス230に対しても、デバイス側通知値INFDの送信後に基準ポイントP2と測定部240との接続を切断する切替部448を設けることにより、システム全体の電流消費を抑制するようにしてもよい。通信システム300のデバイス330についても、同様である。
<第5の実施の形態>
図5は、本発明の第5の実施の形態にかかる通信システム500を示す。通信システム500は、USB規格に準拠したものであり、USBホスト510、USBデバイス530、USBケーブル550を備える。
USBケーブル550は、USBホスト510とUSBデバイス530を接続し、電源供給線となるVBUS552を含む。
USBホスト510は、電源供給部512、ホスト側VBUS514、第1の電流測定部516、ホスト側コネクタ518、ホストコントローラ520を備える。
ホスト側コネクタ518は、第1端がUSBケーブル550内のVBUS552に接続され、第2端がホスト側VBUS514に接続される。
ホスト側VBUS514は、電源供給部512とホスト側コネクタ518を接続する。
電源供給部512は、ホスト側VBUS514に第1の電圧V1を印加し、図示のように、電源供給部512とホスト側VBUS514の接続点(ポイントP1)の電圧が第1の電圧V1である。また、電源供給部512は、ホスト側VBUS514に印加する第1の電圧V1を調整可能である。
第1の電流測定部516は、ホスト側VBUS514上に設けられており、該ホスト側VBUS514上を流れる第1の電流A1を測定して、測定した値を電源供給部512とホストコントローラ520に出力する。
ホストコントローラ520は、USBシステムにおける通常のホストコントローラと同様の機能を有し、さらに、抵抗算出部522を備える。抵抗算出部522については、後述する。
ホストコントローラ24は、電源供給部22を制御可能であると共に、USBケーブル40を介して、デバイス30におけるデバイスコントローラ34との間で様々な通信をする。また、ホストコントローラ24は、デバイス30に送信する各種データのパケット化と、USBデバイス530から受信した各パケットのデパケット化も行う。
USBデバイス530は、デバイス側コネクタ532、デバイス側VBUS534、デバイスコントローラ536、測定部540、切替部548を備える。
デバイス側コネクタ532は、第1端がUSBケーブル550内のVBUS552に接続され、第2端がデバイス側VBUS534に接続される。
デバイス側VBUS534は、デバイス側コネクタ532と接続されており、USBデバイス530内部へ電源を供給する。
デバイスコントローラ536は、USBシステムにおける通常のデバイスコントローラと同様の機能以外に、切替部548にモード制御信号CTRを出力する機能を有する。また、デバイスコントローラ536は、デバイス側通知部538を備える。モード制御信号CTRとデバイス側通知部538については、後述する。なお、デバイスコントローラ536は、通常のデバイスコントローラと同様に、USBホスト510に送信する各種データのパケット化と、USBホスト510から受信した各種データ(パケット)のデパケット化も行う。
切替部548は、デバイス側VBUS534上に設けられおり、デバイス側VBUS534上の基準ポイントP2と測定部540を接続したり、測定部540と基準ポイントP2との接続を切断したりする切替えを行う。この切替えは、モード制御信号CTRに応じて行われる。
なお、本実施の形態の通信システム500において、USBデバイス530は、「検出モード」と「通常動作モード」の2つのモードがある。切替部548は、モード制御信号CTRが「検出モード」を示すときに基準ポイントP2と測定部540を接続し、モード制御信号CTRが「通常動作モード」を示すときに基準ポイントP2と測定部540の接続を切断する。
測定部540は、基準ポイントP2と接続されているときに、デバイス側VBUS534から分岐された電流を受けて基準ポイントP2における電圧(第2の電圧V2)を測定し、測定値をデバイスコントローラ536に出力する。なお、基準ポイントP2との接続が切断されているときには、測定部540は、動作しない。
デバイスコントローラ536において、デバイス側通知部538は、測定部540から受信した第2の電圧V2の値をデバイス側通知値INFDとして、パケット化してUSBホスト510に送信する。
また、デバイスコントローラ536は、USBデバイス530とUSBホスト510とが接続された直後に、「検出モード」を示すモード制御信号CTRを切替部548に出力し、デバイス側通知部538がデバイス側通知値INFDをUSBホスト510に送信した後に、「通常動作モード」を示すモード制御信号CTRを切替部548に出力する。
USBホスト510において、ホストコントローラ520は、デバイス側通知値INFDをデパケット化して第2の電圧V2の値を得る。また、抵抗算出部522は、第1の電圧V1の値と、第1の電流A1の値と、デバイス側通知値INFDをデパケット化して得た第2の電圧V2の値とに基づいて、ポイントP1から基準ポイントP2までの抵抗値を算出して電源供給部512に出力する。この抵抗値は、上述した第1の抵抗値R1である。
電源供給部512は、ホストコントローラ520から第1の抵抗値R1を供された後、該第1の抵抗値R1と、第1の電流測定部516がそのときに測定した第1の電流A1の値とに基づいて、ホスト側VBUS514上のポイントP3の電圧(以下、「第3の電圧V3」という)が第2の基準範囲以内であることを条件に、第2の電圧V2が第1の基準範囲になるように、第1の電圧V1を調整する。
ポイントP3は、ホスト側コネクタ518の第1端、すなわちホスト側VBUS514と接続する端の直前の位置である。前述したように、USB2.0規格では、ポイントP3における電圧(第3の電圧V3)は、4.75V〜5.25V以内になるように定められている。この「4.75V〜5.25V」の範囲は、上記第2の基準範囲である。
第1の基準範囲は、USBデバイス530が正常に動作するように設定された第2の電圧V2の範囲であり、例えば、経験値などによって予め電源供給部512に対して設定され、電源供給部512に保持されている。
第1の基準範囲と、第1の抵抗値R1と、そのときの第1の電流A1の値が分かれば、第2の電圧V2が第1の基準範囲内になるために必要な第1の電圧V1の範囲を算出することができる。
また、ポイントP1からポイントP3までの抵抗値(以下「第3の抵抗値R3」という)と、第2の基準範囲と、そのときの第1の電流A1の値が分かれば、第3の電圧V3が第2の基準範囲内になるために必要な第1の電圧V1の範囲を算出することができる。なお、第3の抵抗値R3は、USBホスト510における電源供給部512からホスト側コネクタ518までの配線抵抗値であり、例えば予め電源供給部512に対して第3の抵抗値R3を設定し、電源供給部512により保持するようにすればよい。
すなわち、本実施の形態の通信システム500において、電源供給部512は、第2の電圧V2が第1の基準範囲内にあり、かつ、第3の電圧V3が第2の基準範囲内にあるように、第1の電圧V1を調整する。
図6〜図8のフローチャートを参照して、通信システム500における処理の流れを詳細に説明する。図6は、USBホスト510による処理の流れを示し、図7は、USBデバイス530による処理の流れを示す。図8は、図6におけるステップS140の「第1の電圧V1の調整」処理の流れを示す。なお、USBホスト510の電源供給部512には、第1の電圧V1のデフォルト値、第1の基準範囲、第2の基準範囲、及びポイントP1からポイントP3までの抵抗値(第3の抵抗値R3)が設定されており、第1の電圧V1のデフォルト値は、ホストコントローラ520の抵抗算出部522にも設定されている。また、分かりやすいように、図6〜図8では、USBシステムにおいて通常行われる処理について、一部省略している。
USBデバイス530とUSBホスト510とが接続された直後、USBホスト510とUSBデバイス530は、デバイス接続認識のプロセスとなるサインオンが行われる。このサインオンの一連のシーケンスは、USB規格では、「エニュメレーション」と呼ばれている。
図6に示すように、USBデバイス530がUSBホスト510に接続される(S100)と、USBホスト510の電源供給部512は、デフォルト値の第1の電圧V1をホスト側VBUS514に印加する(S102)。これにより、ホスト側VBUS514、ホスト側コネクタ518、VBUS552、デバイス側コネクタ532、デバイス側VBUS534を介してUSBデバイス530への電源供給が開始される。
そして、USBホスト510のホストコントローラ520は、エニュメレーションの第一歩として、ゲット・デスクリプタデバイス(Get Descriptor-Device)をアドレス0に送出する(S104)。なお、全てのUSBデバイスは、USBホストと接続された直後では、アドレスが「0」になっている。
すべてのUSBデバイスにはデバイス・デスクリプタと呼ばれるテーブルがあり、デスクリプタには,デバイスの属性やドライバをインストールする際に必要となる情報のすべてが記述されている。USBホスト510からのゲット・デスクリプタデバイスに応じてUSBデバイス530が応答し、ホストコントローラ520は、この応答から、USBデバイス530が送信可能なパケット・サイズや、サポートしているエンドポイント番号を知る。この応答を受信後、ホストコントローラ520は、セット・アドレス(Set Address)リクエストをUSBデバイス530に送信し、USBデバイス530にアドレスを割り付ける(S106)。
次いで、ホストコントローラ520は、ゲット・デスクリプタ(Get Descriptor)リクエストをUSBデバイス530に送信し、USBデバイス530に追加情報を要求する(S108)。そして、ゲット・デスクリプタ(Get Descriptor)リクエストに応じてUSBデバイス530が返送した追加情報を受信する(S110)。これにより、USBホスト510は、USBデバイス530デバイスとの通信に必要なすべての情報を入手する。
本実施の形態の通信システム500において、ホストコントローラ520は、ゲット・デスクリプタ・リクエストの中に、USBデバイス530が「検出機能」を備えるか否かを確認するための「デバイス側通知値INFD要求」を含ませる。ここで、「検出機能」とは、USBデバイス530が基準ポイントP2の電圧(第2の電圧V2)を測定してUSBホスト510に通知する機能を意味する。
ホストコントローラ520は、USBデバイス530がゲット・デスクリプタ・リクエストに応じて返送した追加情報の中に、デバイス側通知値INFDがあるか否かを確認する(S120)。デバイス側通知値INFDがあれば(S120:Yes)、ホストコントローラ520は、該USBデバイス530が「検出機能」を有すると判定し、ホストコントローラ520の抵抗算出部522は、デバイス側通知値INFD(ここでは第2の電圧V2)と、予め設定された第1の電圧V1のデフォルト値と、ホスト側VBUS514が測定した第1の電流A1の値とに基づいて、ポイントP1から基準ポイントP2までの抵抗値(第1の抵抗値R1)を算出して電源供給部512に出力する。並行して、ホストコントローラ520は、USBデバイス530に切断リクエストを送信する(S130)。
これにて、エニュメレーションが完了し(S132)、USBホスト510とUSBデバイス530は、その後通常の通信を行う。本実施の形態の通信システム500において、ホストコントローラ520は、エニュメレーションの完了後に、第1の電圧V1の調整処理も行う(S140)。これについては、のちに図8を参照して説明する。
一方、USBデバイス530がゲット・デスクリプタ・リクエストに応じて返送した追加情報の中に、デバイス側通知値INFDが無ければ(S120:No)、ホストコントローラ520は、USBデバイス530が「検出機能」を備えていないと判定する。これにて、エニュメレーションが完了する(S220)。その後、USBホスト510は、USBデバイス530と通常の通信を行う。
図7に移り、USBデバイス530の動作を説明する。USBホスト510に接続される(S100)と、USBホスト510から電源を供給される(図6におけるS102)ため、USBデバイス530は、動作を開始する(S202)。
図6のステップS104においてUSBホスト510が送信したゲット・デスクリプタデバイスを受信すると、USBデバイス530のデバイスコントローラ536は、送信可能なパケット・サイズや、サポートしているエンドポイント番号などを含む応答をUSBホスト510に送信する(S204)。
次いで、図6のステップS106においてUSBホスト510が送信したゲット・デスクリプタ・リクエストを受信すると(S208)、デバイスコントローラ536は、該ゲット・デスクリプタ・リクエストに「デバイス側通知値INFD要求」が含まれているか否かを確認する(S210)。
ゲット・デスクリプタ・リクエストに「デバイス側通知値INFD要求」があれば(S210:Yes)、デバイスコントローラ536は、切替部548に「検出モード」を示すモード制御信号CTRを送信する。切替部548は、モード制御信号CTRに応じて、基準ポイントP2と測定部540を接続する。これにより、測定部540は、基準ポイントP2の第2の電圧V2を測定して、測定値をデバイスコントローラ536に出力する(S230)。
そして、デバイスコントローラ536のデバイス側通知部538は、通常の追加情報と共に、測定部540から入力された第2の電圧V2の値をデバイス側通知値INFDとしてUSBホスト510に送信する(S232)。
その後、デバイスコントローラ536は、切断リクエストを待ち(S234:No)、USBホスト510から切断リクエストを受信すると(S234:Yes)、「通常モード」を示すモード制御信号CTRを切替部548に出力する(S236)。これにより、切替部548は、基準ポイントP2と測定部540の接続を切断する。
これにて、エニュメレーションが完了する(S240)。
一方、ゲット・デスクリプタ・リクエストに「デバイス側通知値INFD要求」が無ければ(S210:No)、デバイスコントローラ536は、「検出モード」への切換えを行わせずに、また、デバイス側通知値INFDが含まれない通常の追加情報をUSBホスト510に送信する(S220)。これにて、エニュメレーションが完了する(S240)。
なお、図6と図7を参照して説明した各処理において、USBホスト510とUSBデバイス530間で送受信されるデータは、USB規格に従って、送信側によりパケット化されてから送信され、受信側によりデパケット化されるようになっている。
図8に移り、図6のフローチャートにおけるステップS140の「第1の電圧V1の調整」処理について説明する。この処理は、USBホスト510とUSBデバイス530のエニュメレーションの完了後、USBホスト510の電源供給部512により、USBデバイス530がUSBホスト510から切断されるまで行われる。
図8に示すように、電源供給部512は、第1の抵抗値R1を供された後、まず、第1の抵抗値R1と、第1の電流測定部516が現在に測定した第1の電流A1の値とに基づいて、第2の電圧V2が第1の基準範囲内にあるか否かを確認する(S150)。
第2の電圧V2が第1の基準範囲内にあれば(S150:Yes)、電源供給部512は、第1の電圧V1を変更せずに、ステップS154へ進む。
一方、第2の電圧V2が第1の基準範囲内ではなければ(S150:No)、電源供給部512は、第1の電圧V1を変更し(S152)、ステップS154に進む。ステップS152において、具体的には、電源供給部512は、第3の電圧V3が第2の基準範囲を逸脱しない前提下で、第2の電圧V2が第1の基準範囲内になるように、第1の電圧V1を変更する。
その後、電源供給部512は、第1の電流測定部516が測定した第1の電流A1の値が変化したか否かを監視し続け(S154:No)、第1の電流A1が変化すれば、さらに、USBデバイス530がUSBホスト510から切断されたか否かを確認する(S154:Yes、S156)。
USBデバイス530がUSBホスト510から切断されていなければ(S156:No)、電源供給部512は、ステップS150に戻る。以降、ステップS150からの処理が繰り返される(S150〜)。
一方、USBデバイス530がUSBホスト510から切断された場合には(S156:Yes)、電源供給部512及びホストコントローラ520は、全てのパラメータをリセットする(S160)。
本実施の形態の通信システム500は、上述した各実施の形態の通信システムと同様に、ホスト装置側の電源供給部は、ポイントP1から基準ポイントP2までの抵抗値(第1の抵抗値R1)を取得して保持し、該第1の抵抗値R1と、ホスト側VBUS514、VBUS552、デバイス側VBUS534上を流れ電流(第1の電流A1)の実測値とに基づいて、第2の電圧V2が第1の基準範囲内になるように第1の電圧V1を調整するようにしている。そのため、上述した各通信システムと同様に、ホストとデバイスを接続するケーブルの状態やコネクタの接触抵抗、デバイスが消費する電流の増減に関わらず、デバイスが正常に動作できる範囲の電源電圧を確実に供給することができる。
また、第1の電圧V1の調整に際して、第3の電圧V3が第2の基準範囲にあることを条件としているので、第1の電圧V1を過度に増減させ、USB規格から逸脱することを防ぐことができる。
また、USBデバイスは、通常、利便性などから、小型化が要求されている。本実施の形態の通信システム500において、USBホスト510側にて第1の抵抗値R1の算出を行うので、USBデバイス530は、通常のデバイスと比べ、切替部548と測定部540のみを加えればよいため、デバイスの大型化を抑制することができる。デバイス側通知部538については、通常のデバイスコントローラに備えられ、USBホストに送信するデータをパケット化する機能ブロックを用いればよい。
また、電源供給部512が第1の抵抗値R1を供されるまでの、デバイス側通知値INFDの送受信などは、エニュメレーションの中で行われ、電源供給部512が、第1の抵抗値R1の取得後、該第1の抵抗値R1を保持して、第1の電圧V1の調整を行うので、エニュメレーション完了後のデータ通信は、影響されない。
なお、本実施の形態の通信システム500において、例として、USBホスト510とUSBデバイス530は、ゲット・デスクリプタ・リクエスト(図6におけるS108、S110、S120)及びそれに対する応答(図7におけるS208、S210)を介して相手が本発明に係る技術に対応するか否かを確認している。この確認は、例えば、ゲット・デスクリプタデバイス(図6におけるS104)及びそれに対する応答(図7におけるS204)を介して行われるようにしてもよい。
さらに、上記確認は、ゲット・デスクリプタデバイス及びそれに対する応答、ゲット・デスクリプタ・リクエスト及びそれに対する応答など、USB通信システムについて従来知られているステップの中で行われなくてもよい。例えば、エニュメレーションの任意の段階で、従来知られているステップ以外に独立した上記確認のステップを設け、該ステップにてUSBホストとUSBデバイスが上記確認を行うようにすればよい。
<第6の実施の形態>
図9は、本発明の第6の実施の形態にかかる通信システム600を示す。該通信システム600は、USBホスト610、USBハブ630、複数のUSBデバイス650を備える。複数のUSBデバイス650について、1つのみを代表にして説明する。
USBハブ630は、USBケーブル612を介してUSBホスト610と接続され、USBホスト610のデバイスとして機能するデバイス機能部632と、USBケーブル636を介してUSBデバイス650と接続され、USBデバイス650のホスト装置として機能するホスト機能部634を備える。なお、USBハブ630が通常備えられる、USBホスト610とUSBデバイス650間の通信を中継する機能などについては、説明と図示を省略する。
USBホスト610と、USBハブ630のデバイス機能部632は、システムブロック620を構成する。USBハブ630のホスト機能部634と、USBデバイス650は、システムブロック640を構成する。
システムブロック620は、通信システム500と同様の動作をする。すなわち、USBホスト610、デバイス機能部632を通信システム500におけるUSBホスト510とUSBデバイス530に夫々読み換えれば、通信システム500に対して行った説明は、システムブロック620にも適用できる。
システムブロック640についても同様に、ホスト機能部634、USBデバイス650を通信システム500におけるUSBホスト510とUSBデバイス530に夫々読み換えれば、通信システム500に対して行った説明は、システムブロック640にも適用することができる。
すなわち、本実施の形態の通信システム600において、USBホスト610は、USBハブ630が正常に動作できる範囲内の電源電圧をUSBハブ630に確実に供給し、USBハブ630は、各USBデバイス650に対して、USBデバイス650が確実に動作できる範囲内の電源電圧をUSBデバイス650に確実に供給することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述した各実施の形態に対してさまざまな変更、増減、組合せを行ってもよい。これらの変更、増減、組合せが行われた変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
10 USBシステム 20 ホスト装置
22 電源供給部 24 ホストコントローラ
26 コネクタ 28 ホスト側VBUS
30 デバイス 34 デバイスコントローラ
36 コネクタ 38 デバイス側VBUS
40 USBケーブル 42 VBUS
100 通信システム 110 ホスト装置
112 電源供給部 114 ホスト側電源供給線
116 第1の電流測定部 118 ホスト側コネクタ
120 ホスト側制御部 130 デバイス
132 デバイス側コネクタ 134 デバイス側電源供給線
136 デバイス側制御部 138 デバイス側通知部
140 測定部 150 ケーブル
152 電源供給線 200 通信システム
210 ホスト装置 220 ホスト側制御部
230 デバイス 236 デバイス側制御部
238 デバイス側通知部 240 測定部
242 第2の抵抗 244 第2の電流測定器
300 通信システム 310 ホスト装置
320 ホスト側制御部 322 ホスト側通知部
330 デバイス 336 デバイス側制御部
338 デバイス側通知部 400 通信システム
430 デバイス 436 デバイス側制御部
448 切替部 500 通信システム
510 USBホスト 512 電源供給部
514 ホスト側VBUS 516 第1の電流測定部
518 ホスト側コネクタ 520 ホストコントローラ
522 抵抗算出部 530 USBデバイス
532 デバイス側コネクタ 534 デバイス側VBUS
536 デバイスコントローラ 538 デバイス側通知部
540 測定部 548 切替部
550 USBケーブル 552 VBUS
600 通信システム 610 USBホスト
612 USBケーブル 620 システムブロック
630 USBハブ 632 デバイス機能部
634 ホスト機能部 636 USBケーブル
640 システムブロック 650 USBデバイス
A1 第1の電流 A2 第2の電流
CTR モード制御信号 INFD デバイス側通知値
INFH ホスト側通知値 P2 基準ポイント
R1 第1の抵抗値 R2 第2の抵抗値
R3 第3の抵抗値 V1 第1の電圧
V2 第2の電圧 V3 第3の電圧

Claims (11)

  1. 電源供給線を含むケーブルに第1端が接続されるデバイス側コネクタと、前記デバイス側コネクタの第2端に接続され、内部に電源を供給するためのデバイス側電源供給線とを有するデバイスと前記ケーブルによりデバイスと接続され、前記デバイスに電源を供給するホスト装置であって、
    第1端が前記ケーブルに接続されるホスト側コネクタと、
    第1の電圧を出力する電源供給部と、
    前記電源供給部と、前記ホスト側コネクタの第2端とを接続するホスト側電源供給線と、
    前記ホスト側電源供給線を流れる電流である第1の電流を測定する第1の電流測定部と、
    前記デバイスから、前記デバイス側電源供給線上の所定の基準ポイントの電圧である第2の電圧の値、または該第2の電圧を算出可能な値であるデバイス側通知値を受信し、前記デバイス側通知値と、前記第1の電圧の値と、前記第1の電流測定部が測定した前記第1の電流の値とに基づいて、前記電源供給部から前記デバイス側電源供給線上の前記基準ポイントまでの抵抗を示す第1の抵抗値を算出して前記電源供給部に供するホスト側制御部とを備え、
    前記電源供給部は、
    前記ホスト側制御部から供された前記第1の抵抗値と、前記第1の電流測定部が現在に測定した前記第1の電流の値とに応じて、前記第2の電圧が所定の第1の基準範囲になるように、前記第1の電圧の調整を行うことを特徴とするホスト装置。
  2. 前記第1の電圧の値と、前記第1の電流測定部が測定した前記第1の電流の値とをホスト側通知値として前記デバイスに送信するホスト側通知部をさらに備え、
    前記ホスト側制御部は、前記デバイス側通知値として前記第1の抵抗値を前記デバイスから受信して前記電源供給部に供することを特徴とする請求項1に記載のホスト装置。
  3. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠したものであることを特徴とする請求項1または2に記載のホスト装置。
  4. 前記USB規格により、前記ホスト側コネクタの第2端の電圧である第3の電圧が所定の第2の基準範囲になるように規定されており、
    前記電源供給部は、前記第3の電圧が前記第2の基準範囲から逸脱しないことを条件に、前記第1の電圧の調整を行うことを特徴とする請求項3に記載のホスト装置。
  5. 前記デバイスから前記デバイス側通知値を受信するまでの処理は、前記デバイスとのエニュメレーションの中で行われることを特徴とする請求項3または4に記載のホスト装置。
  6. ホスト装置と、
    電源供給線を含むケーブルにより前記ホスト装置と接続され、前記ホスト装置から電源を供給されるデバイスとを有し、
    前記ホスト装置は、
    第1端が前記ケーブルに接続されるホスト側コネクタと、
    第1の電圧を出力する電源供給部と、
    前記電源供給部と、前記ホスト側コネクタの第2端とを接続するホスト側電源供給線と、
    前記ホスト側電源供給線を流れる電流である第1の電流を測定する第1の電流測定部とを備え、
    前記デバイスは、
    第1端が前記ケーブルに接続されるデバイス側コネクタと、
    前記デバイス側コネクタの第2端に接続され、前記デバイス内部に電源を供給するためのデバイス側電源供給線と、
    前記デバイス側電源供給線上の所定の基準ポイントから分岐された電流を受ける測定部であって、前記基準ポイントの電圧である第2の電圧を測定する電圧測定器であり、または、第2の抵抗値を有し、前記基準ポイントに接続された第2の抵抗と、前記第2の抵抗を流れる電流である第2の電流を測定する第2の電流測定器とを有する前記測定部と、
    前記測定部により測定された前記第2の電圧の値、または、前記測定部により測定された前記第2の電流の値及び前記第2の抵抗値を、デバイス側通知値として前記ホスト装置に送信するデバイス側通知部とを有し、
    前記ホスト装置は、
    前記デバイスから前記デバイス側通知値を受信し、前記デバイス側通知値と、前記第1の電圧の値と、前記第1の電流測定部が測定した前記第1の電流の値とに基づいて、前記電源供給部から前記デバイス側電源供給線上の前記基準ポイントまでの抵抗を示す第1の抵抗値を算出して前記電源供給部に供するホスト側制御部をさらに備え、
    前記電源供給部は、
    前記ホスト側制御部から供された前記第1の抵抗値と、前記第1の電流測定部が現在に測定した前記第1の電流の値とに応じて、前記第2の電圧が所定の第1の基準範囲になるように、前記第1の電圧の調整を行うことを特徴とする通信システム。
  7. 前記ホスト装置は、
    前記第1の電圧の値と、前記第1の電流測定部が測定した前記第1の電流の値とをホスト側通知値として前記デバイスに送信するホスト側通知部をさらに備え、
    前記デバイス側通知部は、前記ホスト装置から前記ホスト側通知値を受信し、
    前記測定部により測定された前記第2の電圧の値、または、前記測定部により測定された前記第2の電流の値及び前記第2の抵抗値と、
    前記ホスト側通知値とに基づいて前記第1の抵抗値を算出して前記デバイス側通知値として前記ホスト装置に送信し、
    前記ホスト側制御部は、
    前記デバイス側通知値として前記第1の抵抗値を前記デバイスから受信して前記電源供給部に供することを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 検出モードと通常動作モードを有し、
    前記デバイスは、
    前記検出モードのときにのみ前記基準ポイントと前記測定部を接続する切替部をさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載の通信システム。
  9. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠したものであることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の通信システム。
  10. 前記USB規格により、前記ホスト側コネクタの第2端の電圧である第3の電圧が所定の第2の基準範囲になるように規定されており、
    前記電源供給部は、前記第3の電圧が前記第2の基準範囲から逸脱しないことを条件に、前記第1の電圧の調整を行うことを特徴とする請求項9に記載の通信システム。
  11. 前記ホスト装置と前記デバイス間の前記デバイス側通知値の送受信までの処理は、前記ホスト装置と前記デバイスのエニュメレーションの中で行われることを特徴とする請求項9または10に記載の通信システム。
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