JP6753229B2 - 画像形成システムおよび電力量制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成システムおよび電力量制御方法に関する。
近年、2台の画像形成装置を直列に接続して両面印刷等を行う直列タンデム型の画像形成システムが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、前段の画像形成装置(前段機)で用紙の第1面(例えば、表面)にトナー像を形成し、後段の画像形成装置(後段機)により用紙の第2面(例えば、裏面)にトナー像を形成する。これにより、1台の画像形成装置で両面印刷を行う場合と比較して、生産性の向上を図ることができる。こうした直列タンデム方式の画像形成システムは、一般に、高生産性を追及するプロダクションプリント(Production Print)機に適用される。
このような画像形成システムでは、前段機および後段機のそれぞれに定着部が設けられている。図1Aおよび図1Bは、前段機および後段機のそれぞれの定着部における温度の時間変化を示す図である。
図1Aに示すように、それぞれの定着部では、画像形成開始時(時刻t0)から所定枚数(例えば、10〜20枚)が印刷されるまでの間である初期段階において、定着部における定着ローラーや加圧ローラー等の部材が十分に加熱されていないため、当該部材を加熱するために多くの加熱量が必用となる。そのため、各定着部では、初期段階において大量の電力量が消費される。
また、定着部を加熱するための加熱源は、定着ローラーの内部にあるため、初期段階では、最初に用紙が各定着ニップに到達するタイミング(時刻t1,t2)において、当該用紙に熱を奪われると、定着ローラーの表層への熱伝達が遅れて、温度が下がりやすくなっている。各定着部では、初期段階において、温度が最も下がったときにおいても、定着不良を起こさない程度の定着温度T(例えば、180〜190℃)に温度を維持する必要がある。そのため、各定着部では、初期段階における加熱量を増やすために大量の電力量が消費される。
特開2010−181724号公報
しかしながら、画像形成における高速化が進むと、初期段階において定着ニップを通過する用紙の枚数が多くなる。そのため、図1Bに示すように、用紙が、各定着部の定着ニップに到達するタイミングにおいて(時刻t1,t2)、用紙の枚数が多くなる分、熱が奪われる量も多くなるので、初期段階における温度の低下量が大きくなる。その結果、定着部の温度が定着温度Tよりも小さくなりやすくなり、ひいては定着不良が発生するおそれがあった。
また、この場合において、定着温度Tに達するように加熱量を増やすと、電力量がさらに大量に必要となってしまい、画像形成システムで使用可能な電力量を超えてしまうおそれがあった。
本発明の目的は、画像形成システムで使用可能な電力量を超えることなく、定着部における温度低下に起因した定着不良が発生することを抑制することが可能な画像形成システムおよび電力量制御方法を提供することである。
本発明に係る画像形成システムは、
用紙に形成された第1トナー像を定着する第1定着部と、
前記第1定着部において前記用紙に前記第1トナー像が定着された後、前記用紙に形成された第2トナー像を定着する第2定着部と、
を備える画像形成システムにおいて、
前記画像形成システムで使用される電力量が当該画像形成システムで使用可能な電力量を超えない範囲内で、画像形成処理の進行に応じて、前記第1定着部で使用可能な第1電力量と、前記第2定着部で使用可能な第2電力量との相対関係を変更する制御部を備える。
本発明に係る電力量制御方法は、
用紙に形成された第1トナー像を定着する第1定着部と、前記第1定着部において前記用紙に前記第1トナー像が定着された後、前記用紙に形成された第2トナー像を定着する第2定着部と、を備える画像形成システムの電力量制御方法であって、
前記画像形成システムで使用される電力量が当該画像形成システムで使用可能な電力量を超えない範囲内で、画像形成処理の進行に応じて、前記第1定着部で使用可能な第1電力量と、前記第2定着部で使用可能な第2電力量との相対関係を変更する。
本発明によれば、画像形成システムで使用可能な電力量を超えることなく、定着部における温度低下に起因した定着不良が発生することを抑制することができる。
前段機および後段機のそれぞれの定着部における温度の時間変化を示す図である。 本実施の形態における画像形成システムの全体構成を示す図である。 本実施の形態における画像形成システムの制御ブロック図である。 定着温度および電力量の時間変化を示す図である。 画像形成システムにおける電力量制御の動作例の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図2に示す画像形成システム10では、第1画像形成装置100、中間搬送装置300、第2画像形成装置200、排紙搬送装置400が順に接続されて構成される。
なお、第1画像形成装置100の上流に給紙トレイユニット(図示せず)を備え、第2画像形成装置200の下流に後処理装置(図示せず)を備えてもよい。中間搬送装置300は、反転部310及び第1冷却部320を備える。図中矢印は、用紙Sの搬送経路を示している。図2に示す画像形成システム10のように2台以上の画像形成装置が直列に接続して構成されるシステムは、一般に、直列タンデム方式の画像形成システムと呼ばれる。
画像形成システム10は、両面印刷を行う場合、給紙トレイユニットから用紙Sを給紙し、第1画像形成装置100(前段機)により用紙Sの第1面(表面)に第1トナー像を形成する。その後、画像形成システム10は、中間搬送装置300の反転部310により用紙Sを反転させて、用紙Sを第2画像形成装置200(後段機)に搬送する。そして、画像形成システム10は、第2画像形成装置200により用紙Sの第2面(裏面)に第2トナー像を形成する。画像形成システム10は、用紙Sの第2面に第2トナー像を形成した後、排紙搬送装置400により用紙Sを排紙する。
次に、画像形成システム10の機能構成について説明する。図3に示すように、画像形成システム10は、第1画像形成装置100と、第2画像形成装置200と、中間搬送装置300と、排紙搬送装置400を備える。
第1画像形成装置100は、制御部101、原稿読み取り部110、操作表示部120、画像処理部130、第1画像形成部140、搬送部150、第1定着部160、通信部171、記憶部172および第1温度検出部180等を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備えている。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して第1画像形成装置100の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部172に格納されている各種データが参照される。記憶部172は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部171を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で、各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部171は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
制御部101は、通信部171を介して、第2画像形成装置200との間で各種データの送受信を行う。また、制御部101は、通信部171を介して、第2画像形成装置200の制御部201と連携し、第2画像形成装置200による画像形成動作、及び、中間搬送装置300の第1冷却部320による冷却動作についても制御する。
原稿読み取り部110は、コンタクトガラス上に搬送された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿を読み取る。なお、コンタクトガラス上への原稿の搬送は、自動原稿給紙装置(ADF)により行われるが、手作業で原稿をコンタクトガラス上に載置する場合もある。
操作表示部120は、タッチパネル式の画面を有する。ユーザーは、各種の指示および設定のための入力操作を、タッチパネル式の画面を介して行うことができる。
画像処理部130は、アナログディジタル(A/D)変換処理を行う回路およびディジタル画像処理を行う回路を含む。画像処理部130は、原稿読み取り部110のCCDセンサーにより取得されたアナログ画像信号から、A/D変換処理によりディジタル画像データを生成して第1画像形成部140に出力する。
第1画像形成部140は、用紙Sの第1面に第1トナー像を形成する。具体的には、第1画像形成部140は、画像処理部130により生成されたディジタル画像データに基づいてレーザー光を発光し、当該発光したレーザー光を感光体ドラム141(像坦持体)に照射することにより、感光体ドラム141上に静電潜像を形成する(露光工程)。
第1画像形成部140は、上記の露光工程に加え、露光工程前に行われる帯電工程、露光工程後に行われる現像工程、現像工程後の転写工程および転写工程後のクリーニング工程をそれぞれ実行するための構成を備えている。
帯電工程では、第1画像形成部140は、帯電装置からのコロナ放電により、感光体ドラム141の表面を一様に帯電させる。現像工程では、第1画像形成部140は、現像装置内の現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム141上の静電潜像に付着させることにより、感光体ドラム141上にトナー像を形成する。
転写工程では、第1画像形成部140は、感光体ドラム141上のトナー像を、複数の搬送ローラー対を有する搬送部150により搬送された用紙Sに転写する。クリーニング工程では、第1画像形成部140は、転写工程後の感光体ドラム141に残留しているトナーを除去する。
第1定着部160は、用紙の定着面、つまり、トナー像が形成されている面側に配置される定着ローラー161、定着面の反対の面側に配置される加圧ローラー162、第1加熱源163、第2加熱源164、第3加熱源165及び第4加熱源166等を備える。
第1加熱源163、第2加熱源164、第3加熱源165及び第4加熱源166は、制御部101の制御の下、加熱量が制御される。これにより、第1定着部160の温度が制御される。
第1加熱源163、第2加熱源164および第3加熱源165は、定着ローラー161の内部に配置された内部加熱源であり、第1定着部160の内側から第1定着部160を加熱する。
第4加熱源166は、加圧ローラー162に対向する位置に配置された外部加熱源であり、第1定着部160の外側から第1定着部160を加熱する。第4加熱源166は、加圧ローラー162に対向しているため、加圧ローラー162の温度制御を容易にすることができる。
また、第1加熱源163の電力量は1100Wであり、第2加熱源164の電力量は1100Wであり、第3加熱源165の電力量は300Wであり、第4加熱源166の電力量は300Wである。
第1定着部160は、定着ニップに導入された用紙S上のトナー像に熱および圧力を加えること(加熱定着)により、トナー像を用紙Sに定着させる(定着工程)。この結果、用紙Sの第1面に定着トナー像が形成される。
第1温度検出部180は、例えばサーミスターや熱電対であり、第1定着部160の温度を検出する。制御部101は、第1温度検出部180により検出された検出結果に基づいて、第1定着部160の温度を制御する。
第2画像形成装置200は、制御部201、第2画像形成部210、搬送部220、第2定着部230、通信部241、記憶部242及び第2温度検出部250等を備えている。
なお、第2画像形成装置200における制御部201、第2画像形成部210、搬送部220、第2定着部230、通信部241および記憶部242の各部の処理については、第1画像形成装置100において説明した制御部101、第1画像形成部140、搬送部150、第1定着部160、通信部171および記憶部172の処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。制御部101,201は、本発明の「制御部」に対応する。
また、第2定着部230は、定着ローラー231、加圧ローラー232、第1加熱源233、第2加熱源234、第3加熱源235及び第4加熱源236等を備える。なお、定着ローラー231、加圧ローラー232、第1加熱源233、第2加熱源234、第3加熱源235及び第4加熱源236は、第1定着部160における定着ローラー161、加圧ローラー162、第1加熱源163、第2加熱源164、第3加熱源165及び第4加熱源166と同様の構成である。
また、第1加熱源233の電力量は1100Wであり、第2加熱源234の電力量は1100Wであり、第3加熱源235の電力量は300Wであり、第4加熱源236の電力量は300Wである。
第2温度検出部250は、第1温度検出部180と同様の構成であり、第2定着部230の温度を検出する。
中間搬送装置300は、第1画像形成装置100から搬送される用紙Sを第2画像形成装置200に搬送する部分であり、第1冷却部320等を備えている。第1冷却部320は、例えば、ファンであり、制御部101の制御に従って、第1画像形成装置100から搬送される用紙Sを冷却する。第2画像形成装置200では、第1画像形成装置100で画像形成された用紙Sにより、第2画像形成部210が昇温しやすいので、第1冷却部320により用紙Sを冷却することで、第2画像形成部210が昇温しすぎるのを抑制する。
排紙搬送装置400は、第2画像形成装置200から搬送される用紙Sを排紙する部分であり、第2冷却部410を備えている。第2冷却部410は、例えば、ファンであり、制御部101の制御に従って、第2画像形成装置200から搬送される用紙Sを冷却する。画像形成システム10では、両面印刷されるため、排紙後用紙Sが排紙部に積載されると、画像形成された面同士が対面する。そのため、用紙Sの温度が高いと、排紙部に積載された際に対面した面のトナーが溶けて互いに貼り付くタッキングが発生しやすくなるが、第2冷却部410により用紙Sを冷却することにより、当該タッキングの発生を抑制できる。
また、第1冷却部320および第2冷却部410の電力量は、それぞれ150Wである。つまり、第1冷却部320および第2冷却部410の総消費電力量である第3電力量は、第1冷却部320および第2冷却部410をONにしたとき、300Wとなる。
次に、本実施の形態における第1定着部160および第2定着部230の電力量制御について説明する。図4は、定着温度および電力量の時間変化を示す図である。なお、図4における上側の図は、定着温度の時間変化を示しており、図4における下側の図は、電力量の時間変化を示している。
ところで、第1定着部160および第2定着部230では、画像形成開始時から所定枚数(例えば、10〜20枚)が印刷されるまでの間である初期段階において、第1定着部160および第2定着部230における定着ローラーや加圧ローラー等の部材が十分に加熱されていないため、当該部材を加熱するために多くの加熱量が必用となる。そのため、第1定着部160および第2定着部230では、初期段階において大量の電力量が消費される。
また、第1定着部160および第2定着部230を加熱するための加熱源は、定着ローラーの内部にあるため、初期段階では、最初に用紙が各定着ニップに到達するタイミングにおいて、当該用紙に熱を奪われると、定着ローラーの表層への熱伝達が遅れて、温度が下がりやすくなっている。第1定着部160および第2定着部230では、初期段階において、温度が最も下がったときにおいても、定着不良を起こさない程度の定着温度(例えば、180〜190℃)に温度を維持する必要がある。そのため、第1定着部160および第2定着部230では、初期段階における加熱量を増やすために大量の電力量が消費される。
従来例(図1Aおよび図1B)の初期段階における第1電力量(前段機の定着部の電力量)および第2電力量(後段機の定着部の電力量)は、ともに2500Wである。具体的には、例えば、第1定着部160における第1加熱源163、第2加熱源164および第4加熱源166がONとされ、第3加熱源165がOFFとされる。第2定着部230も同様である。これにより、第1定着部160および第2定着部230における温度が最も下がったときにおいても、定着温度Tが確保される。
第1定着部160および第2定着部230においては、定着ローラー等の部材が十分に加熱されると、温度が安定して下がりにくくなるので、第1電力量および第2電力量を小さくしてもよくなる。そのため、初期段階における電力量が画像形成システム10で支四用可能な最大の電力量となる。
しかしながら、画像形成における高速化が進むと、初期段階において定着ニップを通過する用紙の枚数が多くなる。そのため、用紙が定着ニップを通過し始める辺りにおいて(時刻t1,t2)、用紙の枚数が多くなる分、熱が奪われる量も多くなるので、初期段階における温度の低下量が大きくなる。その結果、第1定着部160および第2定着部230の温度が定着温度Tよりも小さくなってしまい、ひいては定着不良が発生するおそれがあった。
そこで、本実施の形態では、制御部101,201が、画像形成システム10で使用される電力量が当該画像形成システム10で使用可能な電力量を超えない範囲内で、画像形成処理の進行に応じて、第1定着部160で使用可能な第1電力量と、第2定着部230で使用可能な第2電力量との相対関係を変更する。
具体的に、制御部101,201は、印刷開始前の準備状態から印刷開始状態に切り替わるタイミング(時刻t0)において、第1定着部160における第1電力量が第2定着部230における第2電力量よりも高い第1状態とする制御を行う。
第1状態においては、第1電力量が2800Wであり、第2電力量が2500Wである。具体的には、第1定着部160では、全ての加熱源がONとされ、第2定着部230は従来例と同様の加熱源の制御となる。このように第1電力量を高くすることにより、画像形成システム10の高速化に伴う温度低下量の増加を抑制することができる。つまり、第1定着部160において用紙Sが通過し始めて(時刻t1)、多くの用紙Sが定着ニップを通過しても、第1定着部160の温度が、定着不良が起きない程度の第1定着温度T1(例えば180〜190℃)以下になることを抑制することができる。
第1状態の場合、第2定着部230における第2電力量が第1電力量に対して低くなるが、第2定着部230は、第1定着部160の下流側に位置するため、第2定着部230の定着ニップに用紙Sが到達するタイミングが、第1定着部160の定着ニップに用紙Sが到達するタイミングよりも遅れる。そのため、第2定着部230では、第1定着部160と同じタイミングで高い電力量を付与する必要がないので、従来例と同様の電力量としている。
また、本実施の形態では、第1冷却部320および第2冷却部410を準備状態、第1状態および後述する第2状態において、冷却動作を終了するOFFにする。第1冷却部320をOFFとすることで、第1定着部160で加熱された用紙Sの温度により、第2画像形成装置200の第2画像形成部210が昇温しやすくなるが、画像形成における初期段階であるので、第2定着部230の周辺が加熱しきっていない。その結果、初期段階であれば、用紙Sの温度により第2画像形成部210が昇温し過ぎないので、第2画像形成部210が昇温し過ぎることに起因した画像不良が発生しにくい。
また、用紙Sが冷却されていないため、第2定着部230における定着において当該用紙Sに残存した熱量も用いられるため、第2定着部230の温度が多少小さくても定着不良が起こらない。つまり、第1冷却部320をOFFにすることで、第2定着部230では、定着不良が起きない程度の第2定着温度T2(例えば、170〜180℃)を、第1定着温度T1よりも小さくすることができる。
また、制御部101,201は、第1状態としてから第1所定時間経過したタイミング(時刻t0〜t3)で、第2定着部230における第2電力量が第1定着部160における第1電力量よりも高い第2状態とする制御を行う。
第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミングは、制御部101,201により、例えば、第2定着部230の温度に応じて、決定される。この場合の第2定着部230の温度は、第2定着温度T2よりも例えば3〜4℃高い第1所定温度である。これにより、第2定着部230の温度が第2定着温度T2以下になる前に確実に第1状態から第2状態に切り替えることができる。
第2定着部230では、第1冷却部320をOFFにすることで、第2定着温度T2が第1定着温度T1より小さくなることにより、画像形成システム10の高速化に起因した温度低下量の増加による影響が多少遅れる。しかし、第1状態における第2電力量が従来例と同じ電力量であるため、時間が経過するにつれ第2定着部230の温度が第2定着温度T2を下回るものと考えられる。そのため、第2状態で、第2定着部230における第2電力量を高くすることで、画像形成システム10の高速化に起因した温度低下量の増加を抑制し、定着不良の発生を抑制することができる。
また、第1状態では、第1電力量が2800Wであり、第2電力量が2500Wであり、第2状態では、第1電力量が2500Wであり、第2電力量が2800Wであることから、第1状態および第2状態における第1定着部160および第2定着部230の総消費電力量はともに5300Wである。また、第1状態および第2状態では、第1冷却部320および第2冷却部410をともにOFFしていることから、第1冷却部320および第2冷却部410をONにしたときの第3電力量である300Wがかからないこととなる。
従来例においては、第1電力量および第2電力量がともに2500Wであることから、本実施の形態では、第1状態および第2状態において、第3電力量の分だけ、従来例における第1電力量および第2電力量の値の何れか一方に第3電力量の分の電力量を加えるだけとなる。つまり、第3電力量を有効に活用して第1定着部160および第2定着部230の電力量を変えるので、本実施の形態では、第1状態および第2状態において、画像形成システム10で使用可能な電力量以下となる。これにより、画像形成システム10で使用可能な電力量を超えることなく、第1定着部160および第2定着部230の温度低下に起因した定着不良を抑制することができる。
また、従来例においては、第1冷却部320および第2冷却部410を初期段階からONにするので、第1冷却部320および第2冷却部410を合わせて300Wの電力量がかかる。その結果、従来例では、その結果、第1定着部160、第2定着部230、第1冷却部320および第2冷却部410全体において使用可能な最大の電力量は、合計で5300Wとなる。そのため、本実施の形態では、従来例と同じ電力量でも、画像形成システム10の高速化に起因した温度低下量の増加を抑制することができる。
また、制御部101,201は、第2状態としてから第2所定時間経過したタイミング(時刻t4)で、第1冷却部320および第2冷却部410をONにし、かつ、第1冷却部320および第2冷却部410における第3電力量の分だけ第2電力量を小さくする第3状態とする制御を行う。なお、この場合、第1電力量を第3電力量の分だけ小さくしても良いし、第1電力量および第2電力量の両方を小さくしても良い。
第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングは、制御部101,201により、第2定着部230の温度により決定される。この場合の第2定着部230の温度は、第1定着温度T1よりも例えば3〜4℃高い第2所定温度である。これにより、第2定着部230の温度が最も下がりきった位置から上昇していることを判断することができるので、第2定着部230が十分に加熱されていることを推測することができる。
なお、第3状態においては、第1冷却部320がONとなり、用紙Sの温度が下げられるため、第2定着部230の温度は第1定着温度T1が定着不良の発生の基準となる。
また、第3状態においては、第1電力量および第2電力量が従来例と同様に2500Wであり、第3電力量が、第1冷却部320の150Wと、第2冷却部410の150Wとの和である300Wである。そのため、第3状態に切り替わったときおける総消費電力量は5300Wであるので、第1状態および第2状態のときの総消費電力量と変わらない。つまり、第3状態のときも、第1状態および第2状態と同様に画像形成システム10全体の総消費電力量以下となる。
また、第3状態における時刻t5において、第1電力量を第2状態時よりも小さくする制御を行う。第3状態における時刻t6において、第2電力量を時刻t6以前の電力量よりも小さくする制御を行う。
第3状態になると、ある程度印刷枚数が多くなって第1定着部160の部材が十分に加熱された状態となるので、用紙Sが定着ニップを通過しても当該用紙Sに熱を奪われることにより、第1定着部160および第2定着部230の温度が第1定着温度T1よりも下がらなくなるためである。また、第1状態および第2状態の何れかにおいて、第1電力量または第2電力量を2500Wから2800Wに上昇させる期間があるため、常時2500Wとする構成と比較して、時刻t5,t6のタイミングを早くすることができる。これにより、印刷枚数全体における全消費電力量を下げることができる。
また、制御部101,201は、第2定着部230の温度に応じて、用紙Sの搬送速度を変更しても良い。具体的には、制御部101,201は、第2定着部230の温度が小さいほど、用紙Sの搬送速度を遅くする。このようにすることで、第1定着部160および第2定着部230の温度が上昇する時間を稼ぐことができる。
次に、画像形成システム10における電力量制御の動作例について説明する。図5は、画像形成システム10における電力量制御の動作例の一例を示すフローチャートである。図5における処理は、例えば、印刷ジョブの実行指示を受け付けたときに実行される。
図5に示すように、制御部101,201は、印刷開始時において第1状態となるように各加熱源を制御する(ステップS101)。具体的には、制御部101は、第1加熱源163、第2加熱源164、第3加熱源165および第4加熱源166を全てONとして、第1定着部160における第1電力量を2800Wとする。制御部201は、第1加熱源233、第2加熱源234および第3加熱源235をONとし、第4加熱源236をOFFとして、第2定着部230における第2電力量を2500Wとする。また、制御部101,201は、第1冷却部320および第2冷却部410をOFFとしている。
次に、第2定着部230の温度が第1所定温度以下であるか否かについて判定する(ステップS102)。判定の結果、第2定着部230の温度が第1所定温度より大きい場合(ステップS102、NO)、制御部101,201は、ステップS102の処理を繰り返す。
一方、第2定着部230の温度が第1所定温度以下である場合(ステップS102、YES)、制御部101、201は、第2状態となるように各加熱源を制御する(ステップS103)。具体的には、制御部101は、第1加熱源163、第2加熱源164および第3加熱源165をONとし、第4加熱源166をOFFとして、第1定着部160における第1電力量を2500Wとする。制御部201は、第1加熱源233、第2加熱源234、第3加熱源235および第4加熱源236を全てONとして、第2定着部230における第2電力量を2800Wとする。また、制御部101,201は、第1冷却部320および第2冷却部410をOFFとしている。
次に、第2定着部230の温度が第2所定温度以上であるか否かについて判定する(ステップS104)。判定の結果、第2定着部230の温度が第2所定温度より小さい場合(ステップS104、NO)、制御部101,201は、ステップS104の処理を繰り返す。
一方、第2定着部230の温度が第2所定温度以上である場合(ステップS104、YES)、制御部101,201は、第3状態となるように各加熱源、第1冷却部320および第2冷却部410を制御する(ステップS105)。具体的には、制御部101は、第1加熱源163、第2加熱源164および第3加熱源165をONとし、第4加熱源166をOFFとして、第1定着部160における第1電力量を2500Wとする。制御部201は、第1加熱源233、第2加熱源234および第3加熱源235をONとし、第4加熱源236をOFFとして、第2定着部230における第2電力量を2500Wとする。制御部101,201は、第1冷却部320および第2冷却部410をONとし、第3電力量を300Wとする。
ステップS105の後、第1定着部160および第2定着部230の電力量が下げられて、印刷ジョブにおける印刷枚数が終了次第、本制御は終了する。
以上のように構成された本実施の形態によれば、画像形成システム10で使用可能な電力量を超えることなく、第1定着部160および第2定着部230における温度低下に起因した定着不良が発生することを抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミングは、第2定着部230の温度に応じて決定されるが、本発明はこれに限定されない。第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミングは、例えば印刷開始(時刻t0)からの印刷枚数(例えば、20枚)に応じて決定されても良い。これにより、ある程度用紙Sが印刷されることにより、第1定着部160および第2定着部230が十分に加熱されていると推測することができる。
また、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミングは、第1定着部160の温度に応じて決定されても良い。この場合の第1定着部160の温度は、第1定着温度T1よりも例えば3〜4℃高い温度である。これにより、第1定着部160の温度が最も下がりきった位置から上昇していることを判断することができるので、第1定着部160が十分に加熱されていることを推測することができる。
また、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミングは、第2定着部230の温度、印刷開始からの印刷枚数および第1定着部160のうち少なくとも2以上の組み合わせに応じて決定されても良い。
また、上記実施の形態では、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングは、第2定着部230の温度に応じて決定されるが、本発明はこれに限定されない。第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングは、例えば印刷開始(時刻t0)からの印刷枚数(例えば、20枚)に応じて決定されても良い。これにより、ある程度用紙Sが印刷されることにより、第1定着部160および第2定着部230が十分に加熱されていると推測することができる。
また、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングは、中間搬送装置300内の搬送経路、つまり、第1定着部160を通過した用紙Sを第2定着部230に向けて搬送する搬送経路における用紙Sの温度に応じて決定されても良い。この場合の用紙Sの温度は、例えば70℃〜80℃である。搬送経路中の温度が上昇すると、搬送される用紙Sの温度が下がりにくくなり、第2画像形成部210の温度が上昇し過ぎることに起因した画像不良等を起こしやすくなる。そのため、第1冷却部320を駆動させる必要性が高まるためである。また、この場合、搬送経路の適宜な位置に用紙Sの温度を検出可能な経路温度検出部を設ける必要がある。
また、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングは、第2画像形成部210の温度に応じて決定されても良い。この場合の第2画像形成部210の温度は、例えば50℃である。第2画像形成部210が温度上昇し過ぎることに起因した画像不良を起こしやすい。そのため、第1冷却部320を駆動させる必要性が高まるためである。また、この場合、第2画像形成部210の適宜な位置に、第2画像形成部210の温度を検出可能な画像形成部温度検出部を設ける必要がある。
また、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングは、第2定着部230の温度、印刷開始からの印刷枚数、搬送経路における用紙Sの温度、第2画像形成部210の温度のうち少なくとも2以上の組み合わせに応じて決定されても良い。
また、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミング、および、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングを、用紙Sの種類に応じて変更しても良い。例えば、用紙Sの坪量が大きいほど、または、用紙Sの表面粗さが粗いほど、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミング、および、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングを長くするように変更する。用紙Sの坪量が大きくなる、または、用紙Sの表面粗さが粗くなると、熱量が必要となることから、第1電力量または第2電力量の何れか一方の電力量を高くしておく必要があるからである。
また、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミング、および、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングは、画像形成条件に応じて変更しても良い。例えば、用紙Sに形成されるトナー像のカバレッジが多くなるほど、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミング、および、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングを長くするように変更する。トナー像のカバレッジが多くなると、熱量が必用となることから、第1電力量または第2電力量の何れか一方の電力量を高くしておく必要があるからである。
また、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミング、および、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングは、画像形成システム10の周囲の環境条件に応じて、変更しても良い。例えば、画像形成システム10の周囲の温度が低くなるほど、第1状態としてから第2状態に切り替えられるタイミング、および、第2状態としてから第3状態に切り替えられるタイミングを長くするように変更する。画像形成システム10の周囲の温度が低くなると、定着性が悪くなるので、第1電力量または第2電力量の何れか一方の電力量を高くしておく必要があるからである。
また、上記実施の形態では、第2定着部230の温度に応じて、用紙Sの搬送速度を変更していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、印刷開始からの印刷枚数に応じて、用紙Sの搬送速度を変更しても良いし、第1定着部160の温度に応じて、用紙Sの搬送速度を変更しても良い。また、搬送経路における用紙Sの温度に応じて、用紙Sの搬送速度を変更しても良いし、第2画像形成部210の温度に応じて、用紙Sの搬送速度を変更しても良い。
また、上記実施の形態では、複数の加熱源を制御することで、第1定着部160および第2定着部230の電力量を調節していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部101,201が、所定のデューティー比の半波単位のオン/オフパターンに基づいて加熱源を制御しても良い。加熱源の出力を制御するための半波単位の波形は、例えば、特開2015−99334号公報に開示されたような半波単位の波形を用いると良い。これによれば、加熱源における加熱量を正確に制御することができる。
また、上記実施の形態では、中間搬送装置300が用紙Sを反転させる構成となっていたが、本発明はこれに限定されず、中間搬送装置300が用紙Sを反転させない構成であっても良い。すなわち、第1画像形成装置100および第2画像形成装置200において、用紙Sの第1面に2度トナー像を形成するようにしても良い。言い換えると、第1定着部160により用紙Sの第1面に形成された第1トナー像を定着した後、第2定着部230により用紙Sの第1面に形成された第2トナー像を定着するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、第1定着部160および第2定着部230は、定着ローラーおよび加圧ローラーより構成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば定着ベルトを有する構成であっても良いし、加熱源がIH(Induction Heating)方式によるものであっても良い。ただし、定着ローラーの内部に加熱源を有する構成だと、温度検出部と加熱源との距離が離れているため、初期段階における電力量がより必用になる。また、定着ローラーの表面にシリコンゴム等の弾性層を有する構成だと、熱伝導が悪くなり、初期段階における電力量がより必用になる。そのため、本発明に係る制御は、定着ローラーを有する第1定着部160および第2定着部230を備えた構成において、特に有用である。
また、上記実施の形態では、第3電力量の分を第1電力量または第2電力量に加えることで、画像形成システム10で使用可能な電力量以下である電力量としていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1状態のとき、第1電力量を増やす分だけ第2電力量を減らしても良い。また、第2状態のとき、第2電力量を増やす分だけ第1電力量を減らしても良い。
また、上記実施の形態では、印刷開始前の準備状態から印刷開始状態に切り替わるタイミングで、第1定着部160および第2定着部230の電力量を制御していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、印刷開始前の準備状態以外の状態から第1状態とした後、第1状態としてから第1所定時間経過したタイミングで、第2状態とするようにしても良い。
また、上記実施の形態に係る画像形成システム10は、カラー画像を形成する画像形成システムでもよく、単色の画像(例えば、モノクロ画像)を形成する画像形成システムでもよい。また、カラー画像を形成する画像形成装置と、単色の画像を形成する画像形成装置とを接続した画像形成システムでも良い。
また、上記実施の形態では、画像形成システム10が、2つの画像形成装置を接続する構成であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像形成システムが、第1定着部および第2定着部を1つの画像形成装置に含むような構成であっても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 画像形成システム
100 第1画像形成装置
101 制御部
140 第1画像形成部
160 第1定着部
180 第1温度検出部
200 第2画像形成装置
201 制御部
210 第2画像形成部
230 第2定着部
250 第2温度検出部
300 中間搬送装置
320 第1冷却部
400 排紙搬送装置
410 第2冷却部

Claims (24)

  1. 用紙に形成された第1トナー像を定着する第1定着部と、
    前記第1定着部において前記用紙に前記第1トナー像が定着された後、前記用紙に形成された第2トナー像を定着する第2定着部と、
    を備える画像形成システムにおいて、
    前記画像形成システムで使用される電力量が当該画像形成システムで使用可能な電力量を超えない範囲内で、画像形成処理の進行に応じて、前記第1定着部で使用可能な第1電力量と、前記第2定着部で使用可能な第2電力量との相対関係を変更する制御部を備える画像形成システム。
  2. 前記制御部は、印刷開始前の準備状態から印刷開始状態に切り替わるタイミングで、前記第1電力量が前記第2電力量よりも高い第1状態とする制御を行う、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御部は、前記第1状態としてから第1所定時間経過したタイミングで、前記第2電力量が前記第1電力量よりも高い第2状態とする制御を行う、
    請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、前記第1電力量が前記第2電力量よりも高い第1状態としてから第1所定時間経過したタイミングで、前記第2電力量が前記第1電力量よりも高い第2状態とする制御を行う、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  5. 前記制御部は、印刷開始からの印刷枚数に応じて、前記第1状態としてから前記第2状態に切り替えるタイミングを決定する、
    請求項3または請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記第1定着部の温度を検出する第1温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第1温度検出部により検出された前記第1定着部の温度に応じて、前記第1状態としてから前記第2状態に切り替えるタイミングを決定する、
    請求項3〜5の何れか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記第2定着部の温度を検出する第2温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第2温度検出部により検出された前記第2定着部の温度に応じて、前記第1状態としてから前記第2状態に切り替えるタイミングを決定する、
    請求項3〜6の何れか1項に記載の画像形成システム。
  8. 搬送される前記用紙を冷却する冷却部を備え、
    前記制御部は、前記第2状態としてから第2所定時間経過したタイミングで、前記冷却部による冷却動作を開始し、かつ、前記冷却部における第3電力量の分だけ前記第1電力量および前記第2電力量の少なくとも一方を小さくする第3状態とする制御を行う、
    請求項3〜7の何れか1項に記載の画像形成システム。
  9. 前記制御部は、前記第1状態および前記第2状態のとき、前記冷却部による冷却動作を終了する、
    請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記制御部は、印刷開始からの印刷枚数に応じて、前記第2状態としてから前記第3状態に切り替えるタイミングを決定する、
    請求項8または請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記第2定着部の温度を検出する第2温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第2温度検出部により検出された前記第2定着部の温度に応じて、前記第2状態としてから前記第3状態に切り替えるタイミングを決定する、
    請求項8〜10の何れか1項に記載の画像形成システム。
  12. 前記第1定着部を通過した用紙を前記第2定着部に向けて搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路における前記用紙の温度を検出する経路温度検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記経路温度検出部により検出された前記搬送経路における前記用紙の温度に応じて、前記第2状態としてから前記第3状態に切り替えるタイミングを決定する、
    請求項8〜11の何れか1項に記載の画像形成システム。
  13. 前記用紙に前記第1トナー像を形成する第1画像形成部と、
    前記第1トナー像が形成された前記用紙に前記第2トナー像を形成する第2画像形成部と、
    前記第2画像形成部の温度を検出する画像形成部温度検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記画像形成部温度検出部により検出された前記第2画像形成部の温度に応じて、前記第2状態としてから前記第3状態に切り替えるタイミングを決定する、
    請求項8〜12の何れか1項に記載の画像形成システム。
  14. 前記制御部は、前記用紙の種類に応じて、前記第1状態としてから前記第2状態に切り替えるタイミング、および、前記第2状態としてから前記第3状態に切り替えるタイミングを変更する、
    請求項8〜13の何れか1項に記載の画像形成システム。
  15. 前記制御部は、画像形成条件に応じて、前記第1状態としてから前記第2状態に切り替えるタイミング、および、前記第2状態としてから前記第3状態に切り替えるタイミングを変更する、
    請求項8〜14の何れか1項に記載の画像形成システム。
  16. 前記制御部は、前記画像形成システムの周囲の環境条件に応じて、前記第1状態としてから前記第2状態に切り替えるタイミング、および、前記第2状態としてから前記第3状態に切り替えるタイミングを変更する、
    請求項8〜15の何れか1項に記載の画像形成システム。
  17. 前記制御部は、印刷開始からの印刷枚数に応じて、前記用紙の搬送速度を変更する、
    請求項1〜16の何れか1項に記載の画像形成システム。
  18. 前記第1定着部の温度を検出する第1温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第1温度検出部により検出された前記第1定着部の温度に応じて、前記用紙の搬送速度を変更する、
    請求項1〜17の何れか1項に記載の画像形成システム。
  19. 前記第2定着部の温度を検出する第2温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第2温度検出部により検出された前記第2定着部の温度に応じて、前記用紙の搬送速度を変更する、
    請求項1〜18の何れか1項に記載の画像形成システム。
  20. 前記第1定着部を通過した用紙を前記第2定着部に向けて搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路における前記用紙の温度を検出する経路温度検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記経路温度検出部により検出された前記搬送経路における前記用紙の温度に応じて、前記用紙の搬送速度を変更する、
    請求項1〜19の何れか1項に記載の画像形成システム。
  21. 前記用紙に前記第1トナー像を形成する第1画像形成部と、
    前記第1トナー像が形成された前記用紙に前記第2トナー像を形成する第2画像形成部と、
    前記第2画像形成部の温度を検出する画像形成部温度検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記画像形成部温度検出部により検出された前記第2画像形成部の温度に応じて、前記用紙の搬送速度を変更する、
    請求項1〜20の何れか1項に記載の画像形成システム。
  22. 前記第1定着部および前記第2定着部を加熱するための加熱源を備え、
    前記制御部は、所定のデューティー比の半波単位のオン/オフパターンに基づいて前記加熱源を制御する、
    請求項1〜21の何れか1項に記載の画像形成システム。
  23. 前記第1定着部および前記第2定着部の内側から前記第1定着部および前記第2定着部を加熱する内部加熱源と、
    前記第1定着部および前記第2定着部の加圧部材の外側から前記加圧部材を加熱する外部加熱源と、
    を備え、
    前記制御部は、前記内部加熱源および前記外部加熱源を制御することにより、前記第1定着部および前記第2定着部の温度を制御する、
    請求項1〜22の何れか1項に記載の画像形成システム。
  24. 用紙に形成された第1トナー像を定着する第1定着部と、前記第1定着部において前記用紙に前記第1トナー像が定着された後、前記用紙に形成された第2トナー像を定着する第2定着部と、を備える画像形成システムの電力量制御方法であって、
    前記画像形成システムで使用される電力量が当該画像形成システムで使用可能な電力量を超えない範囲内で、画像形成処理の進行に応じて、前記第1定着部で使用可能な第1電力量と、前記第2定着部で使用可能な第2電力量との相対関係を変更する電力量制御方法。
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