JP6752268B2 - 医療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、装置本体と、装置本体を患者の皮膚に装着するためのクレードルとを備えた医療装置に関する。
近年、皮下注射や静脈内注射などによって、患者の体内に薬液を持続的に投与する治療法が行われている。例えば、糖尿病患者に対する治療法として、患者の体内に微量のインスリンを持続的に投与する治療が実施されている。この治療法に用いられるインスリンポンプの一例として、下記特許文献1に示す皮膚に装着可能な医療装置がある。この医療装置は、ユーザの皮膚に装着するのに適した下部接着表面を有するベース部、及びその中に中空注入針が配置されたハウジング部を備えた針ユニットと、液体薬剤組成を含有する充填済みリザーバ、及び電子制御ポンプを備えたリザーバユニットとを有する。
このような医療装置は、リザーバユニットをスライドさせて針ユニットと係合することにより2つのユニットを組み立て、その後、ユーザがベース部における下部接着表面のシートを外すと、ユーザの皮膚表面に装置を取り付けることが可能となる。また、針ユニットの使用に推奨される時間に亘り装置が所定の位置に配置された後、またはリザーバが空になった場合、装置を皮膚から除去し、2つのユニットを分離することで、針ユニットが廃棄可能となる。その後、新しい針ユニットを取り付けて、リザーバユニットをその中身が空になるまで再び使用することができるとしている。
特許第4658951号公報
しかしながら以上のような構成の医療装置では、装置を皮膚から除去した場合に、ユーザは、リザーバユニットから分離した針ユニットを交換することなく、使用に推奨される時間を超えて針ユニットを使い回すことができる。このような針ユニットの使い回しは、薬液投与の信頼性を損なう要因となる。
そこで本発明は、クレードルの使い回しを防止することができ、これにより治療/診断の信頼性の向上を図ることが可能な医療装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の医療装置は、皮膚に対して接着して用いられるクレードルと、前記クレードルに対して装着される装置本体と、前記クレードルに設けられた状態変化部と、前記装置本体を前記クレードルに対して装着した状態で、前記状態変化部の状態を検知するように当該装置本体に設けられた検知部と、警報を出力する出力部と、前記検知部によって検知した前記状態変化部の状態が初期の状態から変化していると判断した場合に、前記出力部に対して警報の出力を指示する演算部とを備えている。
以上説明した構成の医療装置によれば、クレードルの使い回しを防止することができ、これにより治療/診断の信頼性の向上を図ることが可能である。
第1実施形態の薬液投与装置の全体構成を説明するための分解斜視図である。 第1実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図である。 第1実施形態の薬液投与装置のブロック図である。 第1実施形態の薬液投与装置の動作例(その1)を説明するフローチャートである。 第1実施形態の薬液投与装置における装置本体の結合を説明する断面図である。 第1実施形態の薬液投与装置におけるクレードルへの装置本体の装着を説明する断面図である。 第1実施形態の薬液投与装置における変色部材へのエネルギー線の照射を説明する断面図である。 第1実施形態の薬液投与装置の動作例(その2)を説明するフローチャートである。 第1実施形態の薬液投与装置の動作例(その3)を説明するフローチャートである。 第2実施形態の薬液投与装置の全体構成を説明するための分解斜視図である。 第2実施形態の薬液投与装置における装置本体の要部を抜粋した断面図である。 第2実施形態の薬液投与装置のブロック図である。 第2実施形態の薬液投与装置の動作例を説明するフローチャートである。 第3実施形態の薬液投与装置の全体構成を説明するための分解斜視図である。 第3実施形態の薬液投与装置の平面図である。 第3実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図である。 第3実施形態の薬液投与装置のブロック図である。 第3実施形態の薬液投与装置における状態変化部の変化を説明するための断面図(その1)である。 第3実施形態の薬液投与装置における状態変化部の変化を説明するための断面図(その2)である。 第3実施形態の薬液投与装置における状態変化部の変化を説明するための断面図(その3)である。 第3実施形態の薬液投与装置における状態変化部の変化を説明するための断面図(その4)である。 第3実施形態の薬液投与装置の動作例を説明するフローチャートである。 第4実施形態の薬液投与装置の全体構成を説明するための分解斜視図である。 第4実施形態の薬液投与装置の要部を抜粋した断面図である。 第4実施形態の薬液投与装置のブロック図である。 第4実施形態の薬液投与装置における状態変化部の変化を説明するための断面図(その1)である。 第4実施形態の薬液投与装置における状態変化部の変化を説明するための断面図(その2)である。 第4実施形態の薬液投与装置における状態変化部の変化を説明するための断面図(その3)である。 第4実施形態の薬液投与装置における状態変化部の変化を説明するための断面図(その4)である。 第4実施形態の薬液投与装置の動作例を説明するフローチャートである。
以下、本発明を適用した各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施形態においては、医療装置として、穿刺針を有し皮膚に対して接着して用いられるクレードルと、クレードルに対して装着された状態で穿刺針と連通する注射器を備えた装置本体を有する薬液投与装置に本発明を適用した場合の構成を説明する。しかしながら、本発明の医療装置は、装置本体と、この装置本体を皮膚に被装するためのクレードルとを備えた医療装置に広く適用される。本発明が適用される医療装置の他の例としては、センサを有し皮膚に対して接着して用いられるクレードルと、クレードルに対して装着された状態でセンサと接続する検出器または定量器を備えた装置本体とを有するモニタリング装置が例示される。この場合、患者の血液中あるいは生体組織中の特定の作用物質や組成を検出または定量する装置本体と、この装置本体を皮膚に被装するためのクレードルとを備えたモニタリング装置に広く適用される。モニタリングする作用物質や組成としては、グルコース、ホルモン、コレステロール、薬剤、pH、酸素飽和度等に適用可能である。また、本発明の医療装置を薬液投与装置に適用する場合、この薬液投与装置を用いて投与する薬液としては、インスリン以外にも、鎮痛薬、抗癌治療薬、HIV薬、鉄キレート薬、肺高血圧症治療薬等にも適用可能である。
≪第1実施形態≫
<薬液投与装置の構成>
図1は、第1実施形態の薬液投与装置1の全体構成を説明するための分解斜視図である。図2は、第1実施形態の薬液投与装置1の要部を抜粋した断面図である。図3は、第1実施形態の薬液投与装置1のブロック図である。これらの図に示す薬液投与装置1は、装置本体20、クレードル30、およびリモートコントローラ40を有する。装置本体20は、リユース部20aとディスポ部20bとに分離される。以下、薬液投与装置1の詳細な構成を、装置本体20を構成するリユース部20aおよびディスポ部20b、クレードル30、リモートコントローラ40の順に説明する。
[リユース部20a(装置本体20)]
リユース部20aは、図3のブロック図にも示すように、装置本体20の電子制御機能が集約的に配置された部分である。このリユース部20aは、図1に示した蓋体11の内部に、電子制御機能を収容して構成されている。蓋体11の内部に収容された電子制御機能は、電源部12aを有する回路基板12、モータや歯車部等の駆動部13、エネルギー照射部14、検知部としての光センサ15、出力部16、本体通信部17、および本体演算部18である。
−蓋体11−
蓋体11は、以降に説明するディスポ部20bの筐体21と嵌合するものであり、ディスポ部20bに向かう主面側に、上述した電子制御機能が収容された構成となっている。
−回路基板12−
回路基板12は、蓋体11内に固定されたもので、上述した駆動部13、エネルギー照射部14、光センサ15、出力部16、本体通信部17、および本体演算部18を相互に接続する状態で、これらを搭載する。またこの回路基板12は、以降に説明するディスポ部20bに配置される電池からの電力を、配線を介して各部に供給するための電源部12aを備えている。
−駆動部13−
駆動部13は、ディスポ部20bに設けられた注射器22の押し子を駆動させるものである。この駆動部13は、例えば電池によって駆動されるモータおよび、モータの駆動によって連動して回転する複数段の歯車で構成されている。
−エネルギー照射部14−
エネルギー照射部14は、以降に説明するクレードル30に設けられた変色部材34を変色させるためのエネルギー線Eを照射する。エネルギー線Eは、例えば光線または熱線である。光線であれば紫外光が好ましく用いられる。また熱線であれば、例えば80℃〜90℃程度の加熱が可能な輻射熱ヒータが用いられる。エネルギー照射部14は、このようなエネルギー線Eの照射により、変色部材34を変色させる。
図2に示すように、このようなエネルギー照射部14は、装置本体20をクレードル30に装着させた状態において、クレードル30に設けられた変色部材34に向かってエネルギー線Eを照射するように、回路基板12に対して取り付けられている。
−光センサ15−
光センサ15は、検査光Hを発信する発光素子と、発信した検査光Hの反射光を検出する受光素子とで構成された検知部である。受光素子としては、次に説明する変色部材34の変色を検知できるもの、例えば変色部材34の色変化を検出できるカラーセンサが用いられる。なお、変色部材34の色変化を、変色部材34で反射させた検査光Hの検出強度差として検出できる場合、光センサ15の受光素子はモノクロセンサであってもよい。
図2に示すように、このような光センサ15は、装置本体20をクレードル30に装着させた状態において、クレードル30に設けられた変色部材34に対して検査光Hを発信し、変色部材34で反射させた反射光を検出するように、回路基板12に対して取り付けられている。より詳しくは、光センサ15は、変色部材34におけるエネルギー線Eの照射位置に対して、検査光Hを発信し、そこで反射させた反射光が検出されるように、回路基板12に対して取り付けられている。
−出力部16−
出力部16は、警報Wを出力する。この出力部16が出力する警報Wとしては、例えば振動または音などを単独で、またはこれらを併用して発するものが適用され、さらに光を発するものであってもよい。
−本体通信部17−
本体通信部17は、ペアリングされたリモートコントローラ40との間で無線通信を行う部分である。この本体通信部17は、発信部と受信部とを有し、所定の波長帯域の電波を使った無線通信を行う部分であり、特に極超短波またはマイクロ波を用いた無線通信を行う。
ここでは、本体通信部17において、通信距離が100m前後の無線通信が行われることとする。具体的には、ZigBee(登録商標:IEEE802.15.4:周波数2.4GHz)、Bluetooth(登録商標:IEEE802.15.1:周波数2.4GHz)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g:周波数2.4GHz,5GHz)等の規格化された無線通信技術が適用される。
−本体演算部18−
本体演算部18は、ペアリングされたリモートコントローラ40から送信された信号に基づいて、駆動部13、エネルギー照射部14、光センサ15、および出力部16の動作を制御する。
このような本体演算部18は、例えばここでの図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えたものである。本体演算部18によって実行される、クレードル使い回し防止のアルゴリズムは、以降の薬液投与装置の動作例において詳細に説明する。
[ディスポ部20b(装置本体20)]
ディスポ部20bは、リユース部20aの蓋体11によって閉塞される筐体21と、この筐体21の内部に収納された注射器22および電池ボックス23を備えている。
−筐体21−
筐体21は、平箱形状の主面側を大きく開口した凹状の収納部21aと、平箱形状の裏側主面の角部を開口した小容量の凹状の裏面収納部21bを有する。裏面収納部21bの底面は、収納部21a側に凸となっている。これらの収納部21aと裏面収納部21bとは、収納部21aと裏面収納部21bとを隔てる壁面に設けた開口において連通している。
また筐体21は、収納部21aの底面に、センサ開口21hを備えている。このセンサ開口21hは、リユース部20aとディスポ部20bとを結合させた状態において、リユース部20aに設けたエネルギー照射部14から照射されたエネルギー線E、および光センサ15から発信された検査光Hを通過させる位置に設けられている。なお、センサ開口21hには、エネルギー線Eおよび検査光Hを透過させる透明部材が嵌め込まれていてもよい。
−注射器22−
注射器22は、患者に投与する薬液が貯留された外筒と、外筒に陥入される押し子とを備えている。外筒には、薬液の排出ポートが設けられている。押し子の端部には歯車が設けられている。リユース部20aとディスポ部20bとを結合させた状態において、押し子の端部に設けた歯車は、リユース部20aを構成する駆動部13の歯車と嵌合される。これにより、駆動部13の駆動によって押し子が外筒に押し込まれ、外筒の排出ポートから薬液が押し出される構成となっている。
−電池ボックス23−
電池ボックス23は、リユース部20aを構成する駆動部13およびその他の構成要素の電源となる電池を収納するものであり、筐体21の収納部21aに対して固定された状態で収納されている。この電池ボックス23は、内部に収納した電池を、リユース部20aの回路基板12に設けられた電源部12aに接続するための電極を備えている。なお、この電池ボックス23は、リユース部20aの構成要素として設けられてもよく、電池ボックス23を電源部12aに含めてもよい。
[クレードル30]
クレードル30は、穿刺針を保持し、上述したリユース部20aとディスポ部20bとを結合させた装置本体20が装着されるものである。このようなクレードル30は、プレート31と、投与ポート32と、接着層33と、状態変化部を構成する変色部材34とを備えている。
−プレート31−
プレート31は、クレードル30の筐体となる部分であり、装置本体20に対して着脱自在なものである。より詳しくは、プレート31は、ディスポ部20bの筐体21に対して、リユース部20aとは逆側から着脱自在に装着される。このようなプレート31は、底板31aの周縁を部分的に立ち上げた壁部31bを備えており、壁部31bが開口している側から装置本体20をスライドさせることにより、クレードル30に装置本体20を装着させる。このようなプレート31は、投与ポート32を保持するための保持部36と、センサ開口31hとを備えている。
保持部36は、プレート31において装置本体20側に向かう面側に設けられており、投与ポート32を所定状態で保持する。保持部36が設けられているプレート31部分には、投与ポート32を保持した状態で、投与ポート32の穿刺針(図示省略)を装置本体20と逆側に突出させるための貫通孔(図示省略)が設けられている。穿刺針としては、剛性の金属針でもよいし、可撓性のカニューレであってもよい。
また図2に示すように、センサ開口31hは、装置本体20とクレードル30とを結合させた状態において、ディスポ部20bに設けたセンサ開口21hと一致する位置に設けられている。この状態において、センサ開口31hは、リユース部20aに設けたエネルギー照射部14から照射されたエネルギー線E、および光センサ15から発信された検査光Hが通過する位置に設けられている。なお、センサ開口31hには、エネルギー線Eおよび検査光Hを透過させる透明部材が嵌め込まれていてもよい。
−投与ポート32−
投与ポート32は、穿刺針を保持するものであって、プレート31の保持部36に対して着脱自在に設けられている。投与ポート32をプレート31の保持部36に保持させた状態においては、投与ポート32に保持された穿刺針が、プレート31に設けた貫通孔(図示省略)からディスポ部20bとは逆側に突出する。
またクレードル30に対して装置本体20を装着した状態において、プレート31の保持部36に保持された投与ポート32は、ディスポ部20bにおける筐体21の裏面収納部21bに収納される。さらにこの状態において、投与ポート32は、収納部21aと裏面収納部21bとを連通する開口を介して、ディスポ部20bに設けられた注射器22の外筒から引き出された中空管に接続され、これにより投与ポート32に保持された穿刺針と注射器22とが連通した状態となる。
−接着層33−
接着層33は、プレート31において、装置本体20が装着される側とは逆側の面に設けられた軟質のシートであり、皮膚に対する接着性を有する。この接着層33は、プレート31において、投与ポート32の穿刺針を突出させる貫通孔を避けて、プレート31の広い範囲に設けられていることとする。
−変色部材34−
変色部材34は、状態変化部を構成する。この変色部材34は、エネルギー照射部14から照射されるエネルギー線Eが紫外光であれば紫外光(ultraviolet ray:UV)の照射によって変色するもの、例えばUVラベルが用いられる。またエネルギー線Eが熱線であれば、加熱によって変色するもの、例えば加熱積算ラベルが用いられる。
このような変色部材34は、プレート31のセンサ開口31h内に設けられており、例えば装置本体20側に向かって接着層33上に設けられている。より詳しくは、図2に示すように、変色部材34は、装置本体20をクレードル30に装着させた状態において、エネルギー照射部14からのエネルギー線Eおよび光センサ15からの検査光Hが照射される位置に設けられている。
なお、変色部材34は、接着層33と同一層にあってもよい。この場合、接着層33の一部を変色部材34としたり、接着層33全体を変色部材34としてもよい。また変色部材34は、プレート31の上部に設けてもよい。この場合、プレート31にはセンサ開口31hを設ける必要はない。
[リモートコントローラ40]
リモートコントローラ40は、装置本体20の駆動を操作するものである。このようなリモートコントローラ40は、電源部41、表示部42、入力部43、出力部44、コントローラ通信部45、およびこれらを制御するコントローラ演算部46を備えている。各構成要素の詳細は次のようである。
−電源部41−
電源部41は、リモートコントローラ40を構成する各構成要素に電力を供給するためのものであり、例えば電池およびこれを収納する電池ボックス、さらには電池からの電力の供給をオン/オフするスイッチなどで構成されている。
−表示部42−
表示部42は、装置本体20の駆動に関する各種の設定内容、次に説明する入力部43による入力内容、また装置本体20での投与履歴等を表示する。このような表示部42は、例えば液晶ディスプレイを用いて構成されている。
−入力部43−
入力部43は、電源のオンオフ操作、装置本体20によるインスリンの投与設定、上述した各種のデータ、および表示部42での表示内容の選択等を入力する部分である。このような入力部43は、例えば図示したような操作ボタン形状のものの他、表示部42の前面に設けたタッチパネルであってもよい。入力部43が、タッチパネルである場合、表示部42は、タッチパネル用の選択ボタンやテンキーなどを表示する。
−出力部44−
出力部44は、以降に説明するコントローラ演算部46からの指示により、警報Wを出力する。この出力部44は、警報Wとして、例えば振動、音、発光などを単独で、または併用して発するものが適用される。
−コントローラ通信部45−
コントローラ通信部45は、ペアリングされた装置本体20との通信を行う部分である。このコントローラ通信部45は、発信部と受信部とで構成されている。このコントローラ通信部45は、装置本体20側の本体通信部17との間で無線通信を行う部分であり、この本体通信部17と同様の規格化された無線通信技術が適用される。
−コントローラ演算部46−
コントローラ演算部46は、入力部43において入力された各種の設定を、表示部42に表示させ、またコントローラ通信部45から装置本体20の本体通信部17に送信させ、また出力部44に対して警報Wを出力させる。
以上のようなコントローラ演算部46は、例えばここでの図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えたものである。このようなコントローラ演算部46によって前述の入力、表示、通信、出力が実行される。
<薬液投与装置1の動作例(その1)>
次に、以上のような構成の薬液投与装置1の動作例(その1)として、クレードル30の使い回し防止の一連の動作の一例を説明する。以下に説明する動作は、装置本体20の本体演算部18を構成するCPUが、ROMやRAMに記録されたプログラムを実行することにより実現される。
図4は、上述した薬液投与装置1の動作例(その1)を示すフローチャートである。以下、先の図1〜図3を参照しつつ、図4のフローチャートに示す順に、薬液投与装置1におけるクレードル30の使い回し防止の一連の動作を説明する。なお、図4に示すステップS101〜ステップS110は、装置本体20の本体演算部18によって実施されるステップである。またステップS1〜ステップS5は、ユーザが実施する動作を示しており、薬液投与装置1を構成するステップではなく、説明のために図示したステップである。
先ず、薬液投与装置1のユーザは、薬液投与装置1による薬液投与を実施するに先立ち、次のステップS1およびステップS2を実施する。
−ステップS1−
ステップS1において、薬液投与装置1のユーザは、装置本体20を結合する。ここでは、薬液投与装置1のユーザは、図5に示すように、リユース部20aと、注射器22に薬液を充填したディスポ部20bとを結合させる。これにより、ディスポ部20bに配置される電池からの電力が、リユース部20aの回路基板12に設けられた電源部12aに供給され、リユース部20aの本体演算部18が起動する。そして、本体演算部18を構成するCPUは所定のプログラムを実行し、ユーザからの第1プライミング命令を待つ。
−ステップS2−
次いでステップS2において、薬液投与装置1のユーザは、リモートコントローラ40の入力部43の操作により、第1プライミング命令を入力する。ここで、第1プライミングとは、注射器22の外筒に充填した薬液を、注射器22の外筒から引き出された中空管内を満たすように押し出し、中空管内から空気を追い出す作業である。
ユーザによってステップS2が実施されたことにより、リモートコントローラ40側のコントローラ演算部46は、コントローラ通信部45に対して、装置本体20側に第1プライミング命令を送信させる。
一方、薬液投与装置1による薬液投与を実施するにあたり、装置本体20の本体演算部18は、クレードル30の使い回し防止の一連の動作として、次のようなステップS101〜S110を実施する。
[ステップS101]
先ず、ステップS101において、本体演算部18は、本体通信部17において第1プライミング命令を受信したか否かを判断する。そして、第1プライミング命令を受信した(YES)と判断されるまで、ステップS101の処理を繰り返し行ない、第1プライミング命令の受信を待って待機する。第1プライミング命令を受信した(YES)と判断された場合に、次のステップS102に進む。
[ステップS102]
ステップS102において、本体演算部18は、光センサ15に対して光検出を実施させる。これにより、光センサ15は、発光素子による検査光Hの発信と、受光素子による光検出とを実施する。
[ステップS103]
ステップS103において、本体演算部18は、光センサ15において所定の色を検出したか否かを判断する。ここで、所定の色とは、クレードル30に設けた変色部材34の色である。より詳しくは、エネルギー線Eが照射される前の変色部材34の初期の色である第1の色[C1]、またはエネルギー線Eを所定量だけ照射して変色させた場合の変色部材34の色である第2の色[C2]である。第2の色[C2]とは、光センサ15による検出で第1の色[C1]と区別できる色であればよい。
そして、第1の色[C1]または第2の色[C2]を検出した(YES)と判断した場合には、装置本体20がクレードル30に装着されていると判断してステップS104に進む。一方、これらの色を検出していない(NO)と判断した場合には、図5に示すように、装置本体20がクレードル30に装着されていないと判断してステップS105に進む。
[ステップS104]
ステップS104において、本体演算部18は、出力部16に対して警報の出力を指示する。これにより、出力部16が警報を出力し、薬液投与装置1のユーザに対して装置本体20がクレードル30に装着されていることを通知し、第1プライミングを実施するにあたって、クレードル30に対して装置本体20を非装着な状態とすることを促す。なお、ステップS104は、装置本体20の出力部16から警報を出力させる処理とした。しかしながらステップS104は、本体通信部17とコントローラ通信部45との通信により、リモートコントローラ40の出力部44からも警報を出力させる処理としてもよい。またステップS104は、リモートコントローラ40の出力部44からのみ警報を出力させる処理としてもよい。
以上のステップS104の後は、ステップS101に戻り、次の第1プライミング命令の受信を待って待機し、次のステップS102以降を繰り返す。
−ステップS3−
ここで、ステップS104における警報の出力を認知した薬液投与装置1のユーザは、ステップS3として、装置本体20をクレードル30から取り外す。その後、薬液投与装置1のユーザは、改めてステップS2として、リモートコントローラ40の入力部43の操作により、第1プライミング命令を入力する。これにより、装置本体20がクレードル30に装着された状態で第1プライミングが実施されることを防止し、薬液投与装置1のユーザの体内に多量の空気が導入されることを防止する。
[ステップS105]
一方、ステップS105において、本体演算部18は、駆動部13に対して第1プライミングを実行させる。ここでは、ステップS103において所定の色を検出していない(NO)、すなわち図5に示したように、装置本体20がクレードル30に対して装着されていないと判断されている。このため、クレードル30の穿刺針を介して薬液投与装置1のユーザの体内に多量の空気が導入される危険性を完全に排除した安全な第1プライミングを実行することができる。
[ステップS106]
その後、ステップS106において、本体演算部18は、光センサ15に対して光検出を実施させる。これにより、光センサ15は、発光素子による検査光Hの発信と、受光素子による光検出とを実施する。
[ステップS107]
次にステップS107において、本体演算部18は、ステップS106で光センサ15は所定の色を検出したか否かを判断する。ここでの判断は、先のステップS103と同様に実施する。そして、変色部材34の色として、第1の色[C1]または第2の色[C2]を検出した(YES)と判断した場合には、図6に示すように、装置本体20がクレードル30に装着されたと判断してステップS108に進む。
一方、これらの色を検出していない(NO)と判断した場合には、装置本体20がクレードル30に装着されていないと判断してステップS106に戻る。そして、ステップS107において、所定の色を検出した(YES)と判断され、装置本体20がクレードル30に装着されていると判断されるまで、これらのステップS106及びステップS107を繰り返す。
−ステップS4−
ここで、ステップS105において第1プライミングが実行された後、薬液投与装置1のユーザは、ステップS4として、装置本体20をクレードル30に装着する。この際、ユーザは、先ずクレードル30を皮膚に対して接着させることにより、クレードル30の穿刺針を皮膚に対して穿刺した状態とする。次いで、皮膚に接着させたクレードル30に対して、第1プライミング実行済みの装置本体20を装着する。
これにより、先のステップS106の光センサ15による検出において、変色部材34の色が検出され、ステップS107において所定の色を検出した(YES)との判断がなされるようになる。
[ステップS108]
次いでステップS108において、本体演算部18は、ステップS106で検出した色が、第1の色[C1]であったか否かを判断する。第1の色[C1]とは、エネルギー線Eが照射される前の変色部材34の初期の色である。
そして、第1の色[C1]以外の色を検出した(NO)と判断した場合には、変色部材34を備えたクレードル30が使い回されたものであるとしてステップS109に進む。一方、第1の色[C1]である(YES)と判断した場合には、ステップS106で検出した色が、エネルギー線Eが照射される前の変色部材34の初期の色である第1の色[C1]であって、変色部材34を備えたクレードル30が使い回されたものではないとしてステップS110に進む。
[ステップS109]
ステップS109において、本体演算部18は、出力部16に対して警報の出力を指示する。これにより、出力部16が警報を出力し、薬液投与装置1のユーザに対してクレードル30が使い回されたものであることを通知し、クレードル30の交換を促す。なお、ステップS109は、装置本体20の出力部16から警報を出力させる処理とした。しかしながらステップS109は、本体通信部17とコントローラ通信部45との通信により、リモートコントローラ40の出力部44からも警報を出力させる処理としてもよい。またステップS109は、リモートコントローラ40の出力部44からのみ警報を出力させる処理としてもよい。
以上のステップS109の後は、ステップS106に戻って以降を繰り返す。
−ステップS5−
ここで、ステップS109における警報の出力を認知した薬液投与装置1のユーザは、ステップS5として、クレードル30の交換と装置本体20の装着とを実施する。この際、先ずクレードル30から装置本体20を取り外し、次いで使い回したと判断されたクレードル30を皮膚から剥がし取る。その後、新たなクレードル30を皮膚に接着させ、皮膚に接着させた新たなクレードル30に対して、ステップS1で結合させた装置本体20を装着する。
[ステップS110]
一方ステップS110において、本体演算部18は、図7に示すように、エネルギー照射部14に対して、所定量のエネルギー線Eの照射を指示する。ここで所定量とは、第1の色[C1]の変色部材34を、第2の色[C2]に変色されるだけの量である。これにより、第2の色[C2]に変色した変色部材34は、この変色部材34を備えたクレードル30が、未使用品ではなく使用済み品であることを表すものとなる。
以上により、本体演算部18によって実施されるクレードル30の使い回し防止の一連の動作を終了させる。
なお、本体演算部18は、ステップS108において第1の色[C1]である(YES)、すなわちクレードル30が使い回されたものではないと判断した以降には、駆動部13を駆動させた通常の薬液投与動作を実施する。通常の薬液投与動作には、持続的に微量の薬液を投与するベーサル投与や、ユーザの判断でリモートコントローラ40を操作して追加的に薬液を投与するボーラス投与が含まれる。
以上の動作例(その1)によれば、変色部材34が、この変色部材34を備えたクレードル30が未使用品であるのか使用済み品であるのかを表すものとなる。このため、装置本体20のディスポ部20bを交換し、ステップS101以降の処理を開始した際に、第2の色[C2]に変色した変色部材34を有するクレードル30をそのまま使い回した場合には、ステップS109において警報が出力され、薬液投与装置1のユーザに対して、クレードル30の交換が促される。
<薬液投与装置1の動作例(その2)>
次に、以上のような構成の薬液投与装置1の動作例(その2)として、クレードル30の使い回し防止の一連の動作の他の例を説明する。以下に説明する動作は、装置本体20の本体演算部18を構成するCPUが、ROMやRAMに記録されたプログラムを実行することにより実現される。
図8は、上述した薬液投与装置1の動作例(その2)の特徴部を示すフローチャートである。このフローチャートに示す動作例(その2)が、図4を用いて説明した動作例(その1)と異なるところは、ステップS110において、所定量のエネルギー線Eの照射を実施した後に、ステップS201〜ステップS206とステップS6を追加したところにある。追加したステップS201〜ステップS206とステップS6以外のステップS101〜ステップS110とステップS1〜ステップS5は、動作例(その1)と同様である。このため、以下においては、ステップS201〜ステップS206とステップS6のみを説明し、重複するステップの説明は省略する。
[ステップS201]
先のステップS110において、所定量のエネルギー線Eの照射を実施し、第1の色[C1]の変色部材34を、第2の色[C2]に変色させた後のステップS201において、本体演算部18は、定時か否かを判断する。ここで定時とは、例えばステップS110において所定量のエネルギー線Eの照射を実施した時刻から所定時間を経過した時刻であることとする。一例として、ステップS110において所定量のエネルギー線Eの照射を実施した時刻から24時間経過したか否かによって定時であるか否かを判断する。
そして、定時である(YES)と判断されるまで、ステップS201を繰り返し、定時である(YES)と判断された場合に、次のステップS202に進む。
[ステップS202]
ステップS202において、本体演算部18は、図7に示すように、エネルギー照射部14に対して、所定量のエネルギー線Eの照射を指示する。ここで所定量とは、第2の色[C2]の変色部材34を、第3の色[C3]に変色させるだけの量をN等分した量である。ここでN等分とは、クレードル30に対して推奨される連続使用日数Nである。
[ステップS203]
次にステップS203において、本体演算部18は、光センサ15に対して光検出を実施させる。これにより、光センサ15は、発光素子による検査光Hの発信と、受光素子による光検出とを実施する。
[ステップS204]
次いでステップS204において、本体演算部18は、ステップS203で検出した光は、第3の色[C3]に対応しているか否かを判断する。第3の色[C3]とは、光センサ15による検出で第2の色[C2]と区別できる色であればよく、ステップS202において照射した所定量のエネルギー線Eを、N回照射した場合に変色部材34が変色した色である。ここで第3の色[C3]である(YES)と判断した場合には、クレードル30が、推奨される連続使用日数であるN日の間使い続けられていると判断してステップS205に進む。一方、第3の色[C3]ではない(NO)と判断した場合には、ステップS201に戻り、以降を繰り返す。
[ステップS205]
ステップS205において、本体演算部18は、出力部16に対して警報の出力を指示する。これにより、出力部16が警報を出力し、薬液投与装置1のユーザに対してクレードル30が、推奨される連続使用日数であるN日間を経過して使い続けられていることを通知し、クレードル30の使用時間に応じてクレードル30の交換を促すとともに、装置本体20のディスポ部20bの交換も促す。
なおステップS205は、装置本体20の出力部16から警報を出力させる処理とした。しかしながらステップS205は、本体通信部17とコントローラ通信部45との通信により、リモートコントローラ40の出力部44からも警報を出力させる処理としてもよい。またステップS205は、リモートコントローラ40の出力部44からのみ警報を出力させる処理としてもよい。
[ステップS206]
次いでステップS206において、装置本体20のポンプを停止させて薬液投与動作を停止させる。なお、装置本体20の薬液投与動作を再開するためには、装置本体20のディスポ部20bを交換しなければならない。
−ステップS6−
ここで、ステップS205における警報の出力を認知した薬液投与装置1のユーザは、ステップS6として、使い続けられたクレードル30の交換及び装置本体20のディスポ部20bの交換を実施する。この際、先ずクレードル30から装置本体20を取り外す。そして、推奨される連続使用日数であるN日間を経過して使い続けられたと判断されたクレードル30を皮膚から剥がし取る。その後、新たなクレードル30を皮膚に接着させる。次いで、装置本体20のリユース部20aとディスポ部20bの結合を解除し、リユース部20aに新たなディスポ部20bを結合する。そして、図4のステップS101からの処理を開始する。
なお、続くステップS103において所定の色を検出したか否かが判断されるが、ここでの所定の色とは、エネルギー線Eが照射される前の変色部材34の初期の色である第1の色[C1]、またはエネルギー線Eを所定量だけ照射して変色させた場合の変色部材34の色である第2の色[C2]、そして、ステップS202において所定量のエネルギー線EをN回照射した場合の変色部材34が変色したそれぞれの色が含まれる。これによって、ステップS6でディスポ部20bのみが交換されて、クレードル30が交換されなかった場合にも対応することができる。
以上により、本体演算部18によって実施されるクレードル30の使い回し防止の一連の動作を終了させる。
以上の動作例(その2)によれば、変色部材34が、この変色部材34を備えたクレードル30が推奨される連続使用日数であるN日間を経過して使い続けられたものであるか否かを表すものとなる。このため、ステップS108において第1の色[C1]である(YES)としてクレードル30が使い回されたものではないと判断された以降に、クレードル30が推奨される連続使用日数であるN日の間使い続けられた場合に、ステップS205において警報が出力され、薬液投与装置1のユーザに対して、クレードル30の交換と装置本体20のディスポ部20bの交換が促される。これによって、装置本体20の使用状況が低く、ディスポ部20bの注射器22に薬液が残っている場合であっても、クレードル30が推奨される連続使用日数を超えた場合にディスポ部20bの交換を確実に行うことができるので、薬液の効能を十分に発揮することができる。
<薬液投与装置1の動作例(その3)>
次に、以上のような構成の薬液投与装置1の動作例(その3)として、クレードル30の使い回し防止の一連の動作のさらに他の例を説明する。以下に説明する動作は、装置本体20の本体演算部18を構成するCPUが、ROMやRAMに記録されたプログラムを実行することにより実現される。
図9は、上述した薬液投与装置1の動作例(その3)の特徴部を示すフローチャートである。図9のフローチャートに示す動作例(その3)が、図4を用いて説明した動作例(その1)と異なるところは、本体演算部18が、ステップS101〜ステップS105に示す第1プライミングの実行に至る一連の処理を実施せず、ステップS106以降のクレードルの使い回しの判断処理のみを実施するところにある。ステップS106以降とステップS4以降の処理は、図4を用いて説明した動作例(その1)と同様に実施される。
この場合、第1プライミングの実行に至る一連の処理は、光センサ15を用いない他の処理によって実行される。また、注射器22の外筒から引き出された中空管内に予め薬液が満たされたディスポ部20bを準備した場合であれば、リユース部20aとディスポ部20bを結合させた際に第1プライミングを実行しなくてもよい。
また、図9に示した動作例(その3)は、図8を用いて説明した動作例(その2)と組み合わせ、図9に示したステップS110の後に、図8に示したステップS201〜ステップ206を加えてもよい。
<第1実施形態の効果>
以上説明した第1実施形態の薬液投与装置1によれば、クレードル30に変色部材34を設けたことにより、クレードル30の使い回しが変色部材34の色変化によって検知され、その色変化によって出力部16から警報が出力される構成である。これにより、薬液投与装置1のユーザに、クレードル30の使い回しを通知してクレードル30の交換を促すことができ、クレードル30の使い回しを防止することが可能になる。
この結果、クレードル30を皮膚に対して長時間接着させていることによる皮膚のかぶれを防止し、薬液投与装置1のユーザである患者の健康状態を維持することが可能である。また、皮膚の同じ位置に穿刺針が長時間穿刺され続けることによる皮膚の硬化を防止し、薬液投与装置1のユーザである患者に対する薬液投与の効果を維持することが可能である。さらに、クレードル30に設けられた投与ポート32の劣化による薬液の漏れを防止することが可能である。また本第1実施形態をモニタリング装置に適用した場合であっても同様に、皮膚の同じ位置にセンサが長時間留置され続けることによる皮膚の硬化を防止し、モニタリング装置のユーザである患者に対するモニタリングの検出または定量における精度を維持することが可能である。
以上より、薬液投与装置1による薬液投与の信頼性の向上、さらには薬液投与による治療の信頼性の向上を図ることが可能である。また、本第1実施形態をモニタリング装置に適用した場合であれば、モニタリング装置による検出や定量の信頼性の向上、さらには検出や定量による診断の信頼性の向上を図ることが可能である。
なお、上述した第1実施形態の薬液投与装置1においては、エネルギー照射部14を、光センサ15とは別に設けた構成を説明した。しかしながら、光センサ15の発光素子が、検査光Hとは別に、変色部材34を変色させることが可能な波長または出力の光をエネルギー線Eとして発信できるものである場合、光センサ15がエネルギー照射部14を兼ねた構成としてもよい。
≪第2実施形態≫
<薬液投与装置の構成>
図10は、第2実施形態の薬液投与装置2の全体構成を説明するための分解斜視図である。図11は、第2実施形態の薬液投与装置2の要部を抜粋した断面図である。図12は、第2実施形態の薬液投与装置2のブロック図である。これらの図に示す薬液投与装置2が、図1〜図3を用いて説明した第1実施形態の薬液投与装置1と異なるところは、装置本体20を構成するリユース部20aがエネルギー照射部14を備えていないところ、およびクレードル30に設けた変色部材34’の構成にある。他の構成は、第1実施形態と同様である。このため、以下においては、リユース部20aの構成、および変色部材34’の構成について説明し、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[リユース部20a(装置本体20)]
リユース部20aは、図12のブロック図にも示すように、装置本体20の電子制御機能が集約的に配置された部分である。このリユース部20aは、図10に示した蓋体11の内部に、電子制御機能を収容した構成である。蓋体11の内部に収容された電子制御機能は、電源部12aを有する回路基板12、モータや歯車部等の駆動部13、光センサ15、出力部16、本体通信部17、および本体演算部18である。電子制御機能としてエネルギー照射部を備えている必要はない。これらの各構成要素は、第1実施形態と同様である。
[クレードル30]
−変色部材34’−
変色部材34’は、エネルギー線の照射によらず、薬液投与装置2の通常動作における環境要因によって継時的に変色するものである。このような変色部材34’として、水分の吸収によって変色する乾燥度試験紙、酸素濃度によって変色する酸素検知剤を含む層、体温や装置本体20の駆動部13においての発熱によって変色する層が例示される。このような変色部材34’は、非可逆的に変色するものであることが好ましいが、復色の速度が遅い場合であれば可逆的に変色するものであってもよい。
例えば、乾燥度試験紙を用いた変色部材34’であれば、防湿状態で第1の色[C1]、その後大気放出された状態となってから、例えば数十分経過後に第2の色[C2]に変色するものが例示される。また酸素検知剤を含む変色部材34’であれば、無酸素状態で第1の色[C1]、その後大気放出された状態となってから、例えば数十分経過後に第2の色[C2]に変色するものが例示される。この場合、以降に図13を用いて説明する動作は、通常であれば、変色部材34’を大気放出してから数十分の間に実施される。ここで、第2の色[C2]とは、第1実施形態と同様であって、光センサ15による検出で第1の色[C1]と区別できる色であればよい。
以上のような変色部材34’は、乾燥度試験紙を用いたものである場合、クレードル30が未使用の状態においては、防湿性の剥離紙で覆われているか、またはクレードル30が防湿性の梱包材で梱包されていることとする。この場合、吸湿剤を同包してもよい。また変色部材34’は、酸素検知剤を用いたものである場合、クレードル30が未使用の状態においては、脱酸素した後にガスバリア性の剥離紙で覆われているか、またはクレードル30がガスバリア性の梱包材で梱包されていることとする。この場合、脱酸素剤を同包してもよい。
このような変色部材34’は、プレート31のセンサ開口31h内に設けられており、例えば装置本体20側に向かって接着層33上に設けられている。より詳しくは、図11に示すように、変色部材34’は、装置本体20をクレードル30に装着させた状態において、光センサ15からの検査光Hが照射される位置に設けられている。
なお、変色部材34’は、接着層33と同一層にあってもよい。この場合、接着層33の一部を変色部材34’としたり、接着層33全体を変色部材34’としてもよい。また変色部材34’は、プレート31の上部に設けてもよい。この場合、プレート31にはセンサ開口31hを設ける必要はない。
<薬液投与装置2の動作例>
図13は、上述した薬液投与装置2の動作例を示すフローチャートである。この図に示す薬液投与装置2の動作例は、クレードル30の使い回し防止の一連の動作である。このフローチャートに示す動作例が、図4を用いて説明した第1実施形態の薬液投与装置1の動作例(その1)と異なるところは、ステップS108で第1の色[C1]である(YES)と判断した場合に、そのままクレードル30の使い回し防止の一連の動作を終了させるところにある。
なお、本体演算部18は、ステップS108において第1の色[C1]である(YES)と判断した以降には、駆動部13を駆動させた通常の薬液投与動作を実施する。通常の薬液投与動作には、持続的に微量の薬液を投与するベーサル投与や、ユーザの判断でリモートコントローラ40を操作して追加的に薬液を投与するボーラス投与が含まれる。
図13に示す動作例においては、ステップS4で未使用のクレードル30を皮膚に接着してからステップS107の判断に至るまでの時間は通常は短く、変色部材34’の色は第1の色[C1]のままである。そして、ステップS108で第1の色[C1]である(YES)と判断した場合に、そのままクレードル30の使い回し防止の一連の動作を終了させるが、上述した通常の薬液投与動作において、変色部材34’が経時的に変色する。このため、変色部材34’が、この変色部材34’を備えたクレードル30が未使用品であるのか使用済み品であるのかを表すものとなる。このため、装置本体20のディスポ部20bを交換し、ステップS101〜の処理を開始した際に、第1の色[C1]ではない色に変色した変色部材34’を有するクレードル30をそのまま使い回した場合には、ステップS109において警報が出力され、薬液投与装置2のユーザに対して、クレードル30の交換が促される。
なお、薬液投与装置2の動作例としては、図13に示した動作例の他、本体演算部18が、ステップS101〜ステップS105に示す第1プライミングの実行に至る一連の処理を実施せず、ステップS106以降のクレードルの使い回しの判断処理のみを実施する構成であってもよい。この場合、第1プライミングの実行に至る一連の処理は、光センサ15を用いない他の処理によって実行される。また、注射器22の外筒から引き出された中空管内に予め薬液が満たされたディスポ部20bを準備した場合であれば、リユース部20aとディスポ部20bを結合させた際に第1プライミングを実行しなくてもよい。
<第2実施形態の効果>
以上説明した第2実施形態の薬液投与装置2であっても、第1実施形態と同様にクレードル30に変色部材34’を設けたことにより、クレードル30の使い回しが変色部材34’の色変化によって検知され、その色変化によって出力部16から警報が出力される構成である。これにより、薬液投与装置2のユーザに、クレードル30の使い回しを通知してクレードル30の交換を促すことができ、クレードル30の使い回しを防止することが可能になる。
この結果、第1実施形態と同様に、薬液投与装置2による薬液投与の信頼性の向上、さらには薬液投与による治療の信頼性の向上を図ることが可能である。また、本第2実施形態をモニタリング装置に適用した場合であれば、モニタリング装置による検出や定量の信頼性の向上、さらには検出や定量による診断の信頼性の向上を図ることが可能である。
≪第3実施形態≫
<薬液投与装置の構成>
図14は、第3実施形態の薬液投与装置3の全体構成を説明するための分解斜視図である。図15は、第3実施形態の薬液投与装置3の要部平面図である。図16は、第3実施形態の薬液投与装置3の要部を抜粋した断面図である。図17は、第3実施形態の薬液投与装置3のブロック図である。
これらの図に示す薬液投与装置3が、図1〜図3を用いて説明した第1実施形態の薬液投与装置1と異なるところは、次の通りである。先ず、装置本体20のリユース部20aは、光センサに換えてマイクロスイッチ301を用いた検知部300を備え、エネルギー照射部に換えてストッパ解除部310を備えている。またクレードル30は、変色部材に換えてスイッチ押圧部321を有する状態変化部320を備えている。これ以外の構成は、第1実施形態と同様である。このため、以下においては、装置本体20のリユース部20aに設けられた検知部300およびストッパ解除部310の構成と、クレードル30に設けられた状態変化部320の構成を説明し、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[リユース部20a(装置本体20)]
リユース部20aは、図17のブロック図にも示すように、装置本体20の電子制御機能が集約的に配置された部分である。このリユース部20aは、図14に示した蓋体11の内部に、電子制御機能を収容して構成されている。蓋体11の内部に収容された電子制御機能は、電源部12aを有する回路基板12、モータや歯車部等の駆動部13、出力部16、本体通信部17、本体演算部18、および本第3実施形態に特徴的な検知部300を構成するマイクロスイッチ301である。また、蓋体11には、本第3実施形態に特徴的な作用部としてのストッパ解除部310が設けられている。
−検知部300−
検知部300は、リユース部20aにおける蓋体11の周縁部に設けられている。より詳しくは、クレードル30に対して装置本体20をスライドさせながら装着させる場合に、クレードル30におけるプレート31の壁部31bに正面から近接して接触する蓋体11の部分に、検知部300が配置されている。図16に示すように、このような検知部300は、マイクロスイッチ301、蓋体11の壁部に設けられた第1開口302aおよび第2開口302b、さらに第1開口302aと第2開口302bとの間の隔壁部303とで構成されている。
このうち、マイクロスイッチ301は、蓋体11の内部に配置され、第1開口302aまたは第2開口302bにスイッチ面を臨ませた状態で配置されている。ここでは、蓋体11の内側から第2開口302bに、スイッチ面を臨ませた状態で、マイクロスイッチ301が設けられていることとする。このマイクロスイッチ301は、例えば次に説明する状態変化部320のスイッチ押圧部321によって押し圧されることにより、オンとなる。
−ストッパ解除部310−
ストッパ解除部310は、次に説明するクレードル30の状態変化部320の状態を変化させるための作用部として設けられたものである。このストッパ解除部310は、リユース部20aにおける蓋体11の周縁部において、検知部300に近接する位置に設けられている。このストッパ解除部310は、クレードル30に対して装置本体20をスライドさせながら装着させる場合に、クレードル30におけるプレート31の壁部31bに向かって、リユース部20aから突出させた棒状部材である。
[クレードル30]
クレードル30は、筐体となるプレート31の壁部31bに、本第3実施形態に特徴的な状態変化部320を設けている。プレート31の壁部31bにおいて、状態変化部320が設けられる位置は、クレードル30に対して装置本体20をスライドさせながら装着させる場合に、装置本体20に正面から近接して接触する位置である。プレート31の壁部31bにおいて、状態変化部320が設けられる位置には、状態変化部320を設けるための戸袋状の収容部31cが形成されている。収容部31cには、装置本体20に向かう側に、第1開口31dおよび第2開口31eが設けられている。
このうち第1開口31dは、装置本体20の検知部300に設けた第1開口302aおよび第2開口302bに対向する大きさを有している。一方、第2開口31eは、装置本体20のストッパ解除部310が挿入される大きさを有している。
−状態変化部320−
状態変化部320は、戸袋状の収容部31cに収容されたスイッチ押圧部321を備え、このスイッチ押圧部321の突出位置が変化するものである。このような状態変化部320は、スイッチ押圧部321の他、弾性部材322、ストッパ323、係止突起324、第1係止溝325aおよび第2係止溝325bを備えている。
このうち、スイッチ押圧部321は、収容部31cに収容された基部321aと、この基部321aから装置本体20側に向かって突出する状態で設けられた棒状の押圧部材321bとで構成されている。押圧部材321bは、収容部31cの第1開口31dから装置本体20側に向かって突出して設けられている。このようなスイッチ押圧部321は、基部321aにおいて弾性部材322を介してプレート31に連結されている。
弾性部材322は、収容部31cに収容された状態で、スイッチ押圧部321の基部321aとプレート31とを連結する。この弾性部材322は、例えば引っ張りバネであり、その両端にスイッチ押圧部321の基部321aとプレート31とを連結し、その弾性力によって、状態変化部320に対向する装置本体20の検知部300に設けられた第1開口302aから第2開口302bに向かって、スイッチ押圧部321の押圧部材321bを移動させる。
ストッパ323は、収容部31cに収容された板バネ状のものである。このようなストッパ323は、一端がプレート31に固定され、他端においてスイッチ押圧部321の基部321aを収容部31cの内壁に押し圧する状態で設けられ、スイッチ押圧部321の移動を制限する。
係止突起324は、スイッチ押圧部321の基部321aにおいて、ストッパ323によって収容部31cの内壁に押圧される側の面に設けられている。この係止突起324は、ストッパ323によってスイッチ押圧部321の基部321aが押し圧された状態において、収容部31cの内壁に押し付けられる。
第1係止溝325aおよび第2係止溝325bは、収容部31cにおいて係止突起324と対向する内壁部分に形成された凹部であり、係止突起324が嵌入される形状を有している。これらの第1係止溝325aおよび第2係止溝325bは、装置本体20の検知部300に設けた第1開口302aおよび第2開口302bと同程度の間隔で設けられている。
以上のような構成の状態変化部320は、未使用品である初期の状態において、スイッチ押圧部321の基部321aに設けられた係止突起324が第1係止溝325aに嵌入された状態となっている。また、スイッチ押圧部321の基部321aは、ストッパ323によって収容部31cの内壁に押し付けられた状態となっている。
図18〜図21は、クレードル30への装置本体20の装着に際しての状態変化部320の変化を説明するための断面図である。
図18に示すように、状態変化部320が初期の状態となっているクレードル30に対して、装置本体20をスライドさせながら装着させると、装置本体20のストッパ解除部310が、クレードル30におけるプレート31の壁部31bに設けた収容部31cの第2開口31eに挿入される。一方、クレードル30の状態変化部320を構成するスイッチ押圧部321の押圧部材321bが、装置本体20の検知部300に設けた第1開口302aに挿入される。
そして、図19に示すように、クレードル30に対して装置本体20が完全に装着された状態においては、装置本体20のストッパ解除部310が、ストッパ323を押し圧し、ストッパ323によるスイッチ押圧部321の基部321aの押し圧状態を開放する。これにより、初期の状態において、スイッチ押圧部321に設けた係止突起324が第1係止溝325a内から離脱する。さらに弾性部材322の応力により、第1係止溝325aから係止突起324が外れた状態となる。この際、スイッチ押圧部321は、装置本体20の検知部300における第1開口302aと第2開口302bとの間の隔壁部303に押圧部材321bが当接した状態となり、押圧部材321bが第1開口302a内に留まる。すなわち、スイッチ押圧部321は初期の位置に留まる。
次いで、図20に示すように、クレードル30から装置本体20を取り外すことにより、スイッチ押圧部321の押圧部材321bが、装置本体20における検知部300の第1開口302aから抜き出される。またさらに、弾性部材322の応力により、スイッチ押圧部321が、装置本体20における検知部300の第2開口302bに対向する位置にまで移動し、スイッチ押圧部321の基部321aに設けられた係止突起324が第2係止溝325bに嵌入されて使用済み品の状態となる。
その後、図21に示すように、スイッチ押圧部321が初期の位置から移動したクレードル30に対して、装置本体20をスライドさせながら装着させると、移動したスイッチ押圧部321の押圧部材321bが、装置本体20の検知部300に設けた第2開口302bに挿入される。そして、第2開口302bに臨んで設けられたマイクロスイッチ301を押し圧し、マイクロスイッチ301をオンの状態とする。
<薬液投与装置3の動作例>
次に、以上のような構成の薬液投与装置3の動作例として、クレードル30の使い回し防止の一連の動作の一例を説明する。以下に説明する動作は、装置本体20の本体演算部18を構成するCPUが、ROMやRAMに記録されたプログラムを実行することにより実現される。
図22は、上述した薬液投与装置3の動作例を示すフローチャートである。以下、先の図14〜図21を参照しつつ、図22のフローチャートに示す順に、薬液投与装置3におけるクレードル30の使い回し防止の一連の動作を説明する。なお、図22に示すステップS301〜ステップS303は、装置本体20の本体演算部18によって実施されるステップである。またステップS11〜ステップS13は、ユーザが実施する動作を示しており、薬液投与装置3を構成するステップではなく、説明のために図示したステップである。
先ず、薬液投与装置3のユーザは、薬液投与装置3による薬液投与を実施するに先立ち、次のステップS11およびステップS12を実施する。
−ステップS11−
ステップS11において、薬液投与装置3のユーザは、リユース部20aとディスポ部20bとを結合させた装置本体20を、クレードル30に装着する。ここでは先ず、薬液投与装置3のユーザは、リユース部20aと、注射器22に薬液を充填したディスポ部20bとを結合させる。これにより、ディスポ部20bに配置される電池からの電力が、リユース部20aの回路基板12に設けられた電源部12aに供給され、リユース部20aの本体演算部18が起動する。そして、本体演算部18を構成するCPUは所定のプログラムを実行し、ユーザからの送液投与命令を待つ。ユーザは、クレードル30を皮膚に対して接着させることにより、クレードル30の穿刺針を皮膚に対して穿刺した状態とする。次いで、皮膚に接着させたクレードル30に対して、装置本体20をスライドさせながら装着させる。
−ステップS12−
ステップS12において、薬液投与装置3のユーザは、リモートコントローラ40の入力部43の操作により、送液命令を入力する。ここで、送液命令は、薬液投与装置3による薬液投与のための通常動作の命令である。
一方、薬液投与装置3による薬液投与を実施するにあたり、装置本体20の本体演算部18は、クレードル30の使い回し防止の一連の動作として、次のようなステップS301〜S303を実施する。
[ステップS301]
先ず、ステップS301において、本体演算部18は、本体通信部17において、リモートコントローラ40側から送液命令を受信したか否かを判断する。そして、送液命令を受信した(YES)と判断されるまで、ステップS301の処理を繰り返し行ない、送液命令の受信を待って待機する。送液命令を受信した(YES)と判断された場合に、次のステップS302に進む。
[ステップS302]
ステップS302において、本体演算部18は、マイクロスイッチがオンになったか否かを判断する。ここで、先に説明したとおり、図16に示したマイクロスイッチ301は、状態変化部320のスイッチ押圧部321によって押し圧されることによりオンとなるものである。
このステップS302において、マイクロスイッチがオンである(YES)と判断した場合には、図21に示したように、状態変化部320のスイッチ押圧部321が初期の位置から移動してマイクロスイッチ301が押し圧されたと判断し、ステップS303に進む。
一方、マイクロスイッチがオンでではない(NO)と判断した場合には、図19に示したように、状態変化部320のスイッチ押圧部321によってマイクロスイッチ301が押し圧されていない、すなわち状態変化部320のスイッチ押圧部321が初期の位置に保たれており、クレードル30が使い回されたものではないとして処理を終了させる。
[ステップS303]
ステップS303において、本体演算部18は、出力部16に対して警報の出力を指示する。これにより、出力部16が警報を出力し、薬液投与装置3のユーザに対してクレードル30が使い回されたものであることを通知し、クレードル30の交換を促す。なお、ステップS303は、装置本体20の出力部16から警報を出力させる処理とした。しかしながらステップS303は、本体通信部17とコントローラ通信部45との通信により、リモートコントローラ40の出力部44からも警報を出力させる処理としてもよい。またステップS303は、リモートコントローラ40の出力部44からのみ警報を出力させる処理としてもよい。
以上のステップS303の後は、ステップS301に戻って以降を繰り返す。
−ステップS13−
ここで、ステップS303における警報の出力を認知した薬液投与装置3のユーザは、ステップS13として、クレードル30の交換を実施する。この際、先ずクレードル30から装置本体20を取り外し、次いで使い回したと判断されたクレードル30を皮膚から剥がし取る。その後、新たなクレードル30を皮膚に接着させる。
なお、本体演算部18は、ステップS302においてマイクロスイッチがオンでではない(NO)と判断した以降には、駆動部13を駆動させた通常の薬液投与動作を実施する。通常の薬液投与動作には、持続的に微量の薬液を投与するベーサル投与や、ユーザの判断でリモートコントローラ40を操作して追加的に薬液を投与するボーラス投与が含まれることは、他の実施形態と同様である。また、本実施形態では、検知部300をリユース部20a側に設置したが、ディスポ部20b側に設置することも可能である。
<第3実施形態の効果>
以上説明した第3実施形態の薬液投与装置3によれば、装置本体20に設けたマイクロスイッチ301のオンオフによって、クレードル30の使い回しが検知されて警報が出力される構成である。これにより、薬液投与装置3のユーザに、クレードル30の使い回しを通知してクレードル30の交換を促すことができ、クレードル30の使い回しを防止することが可能になる。
この結果、第1実施形態と同様に、薬液投与装置3による薬液投与の信頼性の向上、さらには薬液投与による治療の信頼性の向上を図ることが可能である。また、本第3実施形態をモニタリング装置に適用した場合であれば、モニタリング装置による検出や定量の信頼性の向上、さらには検出や定量による診断の信頼性の向上を図ることが可能である。
≪第4実施形態≫
<薬液投与装置の構成>
図23は、第4実施形態の薬液投与装置4の全体構成を説明するための分解斜視図である。図24は、第4実施形態の薬液投与装置4の要部を抜粋した断面図である。図25は、第4実施形態の薬液投与装置4のブロック図である。
これらの図に示す薬液投与装置4が、図1〜図3を用いて説明した第1実施形態の薬液投与装置1と異なるところは、次の通りである。先ず、装置本体20は、光センサに換えて磁気センサ400を検知部として備え、エネルギー照射部に換えて引掛部材410を備えている。またクレードル30は、変色部材に換えて磁石421と遮蔽板422とを有する状態変化部420を備えている。これ以外の構成は、第1実施形態と同様である。このため、以下においては、装置本体20に設けられた磁気センサ400および引掛部材410の構成と、クレードル30に設けられた状態変化部420の構成を説明し、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[装置本体20]
装置本体20のリユース部20aは、図25のブロック図にも示すように、装置本体20の電子制御機能が集約的に配置された部分である。このリユース部20aは、図23に示した蓋体11の内部に、電子制御機能を収容して構成されている。蓋体11の内部に収容された電子制御機能は、電源部12aを有する回路基板12、モータや歯車部等の駆動部13、出力部16、本体通信部17、本体演算部18である。
また装置本体20のディスポ部20bには、本第4実施形態に特徴的な構成である、検知部としての磁気センサ400、および作用部としての引掛部材410が設けられている。
−磁気センサ400−
図24に示すように、磁気センサ400は、ディスポ部20bにおける筐体21の底面であって、クレードル30に向かう面に設けられている。より詳しくは、磁気センサ400は、クレードル30に対して装置本体20をスライドさせながら装着させた場合に、クレードル30に設けた磁石421と対向する位置に固定されている。
この磁気センサ400は、遮蔽板422を介することなく磁石421に対向配置されることで、磁気検出が可能となる。このような磁気センサ400は、リユース部20aに設けられた回路基板12を介して、回路基板12に搭載された本体演算部18に対して電気的に接続されている。
−引掛部材410−
引掛部材410は、次に説明するクレードル30の状態変化部420の状態を変化させるための作用部として設けられたものである。この引掛部材410は、ディスポ部20bにおける筐体21の底面であって、クレードル30に向かう面において、磁気センサ400に近接して配置されている。
この引掛部材410は、装置本体20をクレードル30に装着する際に装置本体20をスライドさせる方向に対して、略垂直に延設された長尺状の部材であり、筐体21の底面に対してスライド方向に回動自在に留め付けられている。このような引掛部材410は、次に説明するクレードル30の状態変化部420を構成する遮蔽板422に設けた凹部422aに嵌合する形状を有している。また引掛部材410は、装置本体20をスライドさせてクレードル30に装着する際に、装置本体20のスライドを妨げることのない形状を有している。
このような引掛部材410は、例えば三角柱状であり、三角柱の側面を構成する1辺において、筐体21の底面に留め付けられ、この一辺を支点として回動する。
また、筐体21の底面には、一辺を支点として回動する引掛部材410を収容するための収容部411が設けられている。これにより、装置本体20をスライドさせてクレードル30に装着する際に、収容部411に引掛部材410が収容され、装置本体20のスライドを妨げることのない構成となっている。
[クレードル30]
クレードル30は、筐体となるプレート31の底板31aに、本第4実施形態に特徴的な状態変化部420を設けている。状態変化部420は、プレート31の底板31aにおいて装置本体20をスライドさせる方向に沿って設けられている。プレート31の底板31aにおいて、状態変化部420が設けられる位置には、スライド方向に沿って第1溝部31fが設けられている。第1溝部31fの底面には、第1溝部31fに沿ってその中央をさらに掘り下げた第2溝部31gが設けられている。
このうち第1溝部31fは、次に説明する磁石421と遮蔽板422が嵌め込まれる幅を有している。また第2溝部31gは、遮蔽板422のストッパ422cを収容する幅を有している。
−状態変化部420−
状態変化部420は、第1溝部31fの底部に埋め込まれた磁石421と、第1溝部31fに嵌め込まれた遮蔽板422とを備え、遮蔽板422の位置によって磁石421の露出状態が変化するものである。このような状態変化部420は、磁石421および遮蔽板422の他、係止突起423を備えている。
このうち、磁石421は、例えば装置本体20をスライドさせてクレードル30に装着する際のスライド方向の先端側において、第1溝部31fの底部に埋め込まれている。
また遮蔽板422は、磁気を遮蔽する部材が塗布されており、第1溝部31fにおいて、スライド自在に嵌め込まれており、未使用品である初期の状態においては、磁石421を覆う状態で配置されている。この遮蔽板422は、上面に凹部422aが設けられ、また底部には係止溝422bが設けられ、さらに中央部にストッパ422cを備えている。
このうち凹部422aは、図26に示すように、装置本体20をスライドさせてクレードル30に装着する動作によって、引掛部材410が嵌入される部分である。また凹部422aは、装置本体20をスライドさせてクレードル30から離脱させる動作の際に、引掛部材410が凹部422a内において回動することのない深さで形成されている。これにより、図27に示すように、装置本体20をスライドさせてクレードル30から離脱させる際には、引掛部材410が遮蔽板422の凹部422aに嵌合して引っ掛けられた状態に保たれ、装置本体20と共に遮蔽板422がスライドして移動する構成となっている。またこのような遮蔽板422の移動により、遮蔽板422で覆われていた磁石421が、第1溝部31fの底面に露出する構成である。
係止溝422bは、遮蔽板422の底部において、遮蔽板422のスライド方向に対して略垂直に延設された溝である。この係止溝422bは、図27に示すように、装置本体20をスライドさせてクレードル30から離脱させる際に、第1溝部31fの底面に設けた係止突起423と嵌合し、遮蔽板422を固定する構成となっている。
またストッパ422cは、図24に示したように、遮蔽板422に設けた孔部422d内に立設された部材からなり、その中央部が磁石421と逆側において孔部422dの内壁に固定されている。これにより、ストッパ422cは、固定部を支点にして回動する構成となっている。
このようなストッパ422cの下部は、第2溝部31g内に垂下され、垂下された下端が磁石421側に向かって上向きの鉤状に形成されて、初期の状態においては、第2溝部31gにおける磁石421側の壁部に形成された下向きの鉤状部分と嵌合している。
またストッパ422cの上部は、遮蔽板422から突出して配置され、突出した上面が、磁石421側に向かって高くなるように傾斜したテーパ形状となっている。このため、図26に示すように、装置本体20をスライドさせてクレードル30に装着する際、装置本体20の底面がストッパ422cの上部を磁石421の方向に押し下げる。これにより、ストッパ422cが固定部を支点として回動し、鉤状に形成されたストッパ422cの下端と、第2溝部31gの壁部に形成された下向きの鉤状部分との嵌合状態が解消される。
したがって、図27に示すように、装置本体20をスライドさせてクレードル30から離脱させる際には、第1溝部31f内における遮蔽板422の固定状態が解除される。またこの際、装置本体20と共に遮蔽板422が、第1溝部31f内をスライドして磁石421上から移動する構成となっている。また先にも述べたように、移動した遮蔽板422は、その底面の係止溝422bが、第1溝部31fの底面に設けた係止突起423と嵌合し、第1溝部31f内において固定される。
このため図28に示すように、遮蔽板422が移動したクレードル30に対して、装置本体20をスライドさせながら装着させる場合には、遮蔽板422が第1溝部31f内において固定され、磁石421が遮蔽板422から露出した状態に保たれる。
そして図29に示すように、次にクレードル30に対して装置本体20を装着させた状態においては、クレードル30の磁石421に対して、装置本体20の磁気センサ400が、遮蔽板422を介することなく対向した状態となり、磁気センサ400による磁気検出が可能となる。
<薬液投与装置4の動作例>
次に、以上のような構成の薬液投与装置4の動作例として、クレードル30の使い回し防止の一連の動作の一例を説明する。以下に説明する動作は、装置本体20の本体演算部18を構成するCPUが、ROMやRAMに記録されたプログラムを実行することにより実現される。
図30は、上述した薬液投与装置4の動作例を示すフローチャートである。以下、先の図23〜図29を参照しつつ、図30のフローチャートに示す順に、薬液投与装置4におけるクレードル30の使い回し防止の一連の動作を説明する。なお、図30に示すステップS401〜ステップS403は、装置本体20の本体演算部18によって実施されるステップである。またステップS11〜ステップS13は、ユーザが実施する動作を示しており、薬液投与装置4を構成するステップではなく、説明のために図示したステップである。
先ず、薬液投与装置4のユーザは、薬液投与装置4による薬液投与を実施するに先立ち、次のステップS11およびステップS12を実施する。ステップS11〜ステップS13は、第3実施形態で説明したステップS11〜ステップS13と同様であり、ここでの説明は省略する。
そして、薬液投与装置4による薬液投与を実施するにあたり、装置本体20の本体演算部18は、クレードル30の使い回し防止の一連の動作として、次のようなステップS401〜S403を実施する。
[ステップS401]
先ず、ステップS401において、本体演算部18は、本体通信部17において、リモートコントローラ40側から送液命令を受信したか否かを判断する。そして、送液命令を受信した(YES)と判断されるまで、ステップS401の処理を繰り返し行ない、送液命令の受信を待って待機する。送液命令を受信した(YES)と判断された場合に、次のステップS402に進む。
[ステップS402]
ステップS402において、本体演算部18は、磁気センサ400において磁気検出がなされたか否かを判断する。ここで、図29に示すように、磁気センサ400は、遮蔽板422を介することなく磁石421と対向配置されることにより、磁気検出が可能となるものである。
このステップS402において、磁気検出がなされた(YES)と判断した場合には、図29に示したように、状態変化部420の遮蔽板422が初期の位置から移動して磁石421が露出した状態となったと判断し、ステップS403に進む。
一方、磁気検出がなされていない(NO)と判断した場合には、図26に示したように、状態変化部420の遮蔽板422によって磁石421が覆われている、すなわち状態変化部420の遮蔽板422が初期の位置に保たれており、クレードル30が使い回されたものではないとして処理を終了させる。
[ステップS403]
ステップS403において、本体演算部18は、出力部16に対して警報の出力を指示する。これにより、出力部16が警報を出力し、薬液投与装置4のユーザに対してクレードル30が使い回されたものであることを通知し、クレードル30の交換を促す。なお、ステップS403は、装置本体20の出力部16から警報を出力させる処理とした。しかしながらステップS403は、本体通信部17とコントローラ通信部45との通信により、リモートコントローラ40の出力部44からも警報を出力させる処理としてもよい。またステップS403は、リモートコントローラ40の出力部44からのみ警報を出力させる処理としてもよい。
以上のステップS403の後は、ステップS401に戻って以降を繰り返す。
−ステップS13−
ここで、ステップS403における警報の出力を認知した薬液投与装置4のユーザは、ステップS13として、クレードル30の交換を実施する。この際、先ずクレードル30から装置本体20を取り外し、次いで使い回したと判断されたクレードル30を皮膚から剥がし取る。その後、新たなクレードル30を皮膚に接着させる。
なお、本体演算部18は、ステップS402において磁気検出がなされていない(NO)と判断した以降には、駆動部13を駆動させた通常の薬液投与動作を実施する。通常の薬液投与動作には、持続的に微量の薬液を投与するベーサル投与や、ユーザの判断でリモートコントローラ40を操作して追加的に薬液を投与するボーラス投与が含まれることは、他の実施形態と同様である。
<第4実施形態の効果>
以上説明した第4実施形態の薬液投与装置4によれば、装置本体20に設けた磁気センサ400における磁気検出によって、クレードル30の使い回しが検知されて警報が出力される構成である。これにより、薬液投与装置4のユーザに、クレードル30の使い回しを通知してクレードル30の交換を促すことができ、クレードル30の使い回しを防止することが可能になる。
この結果、第1実施形態と同様に、薬液投与装置4による薬液投与の信頼性の向上、さらには薬液投与による治療の信頼性の向上を図ることが可能である。また、本第4実施形態をモニタリング装置に適用した場合であれば、モニタリング装置による検出や定量の信頼性の向上、さらには検出や定量による診断の信頼性の向上を図ることが可能である。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
1,2,3,4…薬液投与装置(医療装置)
20…装置本体
30…クレードル
14…エネルギー照射部
15…光センサ(検知部)
16…出力部
18…本体演算部(演算部)
26…コントローラ演算部(演算部)
22…注射器
34,34’…変色部材(状態変化部)
300…検知部
301…マイクロスイッチ
310…ストッパ解除部(作用部)
320…状態変化部
321…スイッチ押圧部
400…磁気センサ(検知部)
410…引掛け部(作用部)
420…状態変化部
421…磁石
422…遮蔽板
C1…第1の色(初期の色)
C2…第2の色(変色した色)
C3…第3の色(変色した色)
E…エネルギー線

Claims (7)

  1. 皮膚に対して接着して用いられるクレードルと、
    前記クレードルに対して装着される装置本体と、
    前記クレードルに設けられた状態変化部と、
    前記装置本体を前記クレードルに対して装着した状態で、前記状態変化部の状態を検知するように当該装置本体に設けられた検知部と、
    警報を出力する出力部と、
    前記検知部によって検知した前記状態変化部の状態が初期の状態から変化していると判断した場合に、前記出力部に対して警報の出力を指示する演算部とを備え、
    前記状態変化部は、変色部材によって構成され、
    前記検知部は、前記変色部材の色を検知する光センサであり、
    前記演算部は、前記光センサによって検知した前記変色部材の色が初期の色から変色した色であると判断した場合に、前記出力部に対して警報の出力を指示する
    医療装置。
  2. 前記演算部は、前記光センサによる前記変色部材の検出によって前記装置本体が前記クレードルに装着されたことを判断する
    請求項1に記載の医療装置。
  3. さらに、前記変色部材を変色させるためのエネルギー線を照射するもので、前記装置本体が前記クレードルに対して装着された状態で、当該変色部材に対して当該エネルギー線が照射されるように当該装置本体に設けられたエネルギー照射部を備え、
    前記演算部は、前記光センサによる前記変色部材の検出によって前記装置本体が前記クレードルに装着されたと判断した後、前記エネルギー照射部に対して前記変色部材への前記エネルギー線の照射を指示する
    請求項1または2に記載の医療装置。
  4. 前記エネルギー照射部は、前記エネルギー線として、紫外光または熱線を照射する
    請求項3に記載の医療装置。
  5. 前記変色部材は、周囲の環境要因によって継時的に色変化するものである
    請求項1または2に記載の医療装置。
  6. 皮膚に対して接着して用いられるクレードルと、
    前記クレードルに対して装着される装置本体と、
    前記クレードルに設けられた状態変化部と、
    前記装置本体を前記クレードルに対して装着した状態で、前記状態変化部の状態を検知するように当該装置本体に設けられた検知部と、
    警報を出力する出力部と、
    前記検知部によって検知した前記状態変化部の状態が初期の状態から変化していると判断した場合に、前記出力部に対して警報の出力を指示する演算部と、
    前記装置本体を前記クレードルに対して装着した状態で、前記状態変化部の状態を変化させるように当該装置本体に設けられた作用部とを備え、
    前記状態変化部は、前記作用部の作用によって位置変化するスイッチ押圧部を備え、
    前記検知部は、何れか1つの位置にある前記スイッチ押圧部によって押圧されるマイクロスイッチを有する
    医療装置。
  7. 皮膚に対して接着して用いられるクレードルと、
    前記クレードルに対して装着される装置本体と、
    前記クレードルに設けられた状態変化部と、
    前記装置本体を前記クレードルに対して装着した状態で、前記状態変化部の状態を検知するように当該装置本体に設けられた検知部と、
    警報を出力する出力部と、
    前記検知部によって検知した前記状態変化部の状態が初期の状態から変化していると判断した場合に、前記出力部に対して警報の出力を指示する演算部と、
    前記装置本体を前記クレードルに対して装着した状態で、前記状態変化部の状態を変化させるように当該装置本体に設けられた作用部とを備え、
    前記状態変化部は、前記クレードルに固定された磁石と、当該磁石を覆って当該クレードルに設けられた遮蔽板とを有し、
    前記検知部は、磁気センサであり、
    前記作用部は、前記装置本体を前記クレードルに対して装着した状態で前記遮蔽板に嵌合されるもので、当該装置本体を当該クレードルから離脱させる動作に伴って当該遮蔽板の位置を変化させる
    医療装置。
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