JP6752054B2 - スプリングバック後形状の構成点算出装置および構成点算出用プログラム - Google Patents

スプリングバック後形状の構成点算出装置および構成点算出用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、スプリングバック後形状の構成点算出装置および構成点算出用プログラムに関し、特に、プレス加工したときに生じる成形品のスプリングバックを見込んで金型形状のデータを生成する際に、成形品形状の構成点に対応するスプリングバック後形状の構成点を算出するための技術に関するものである。
金属板のプレス成形においては、プレス成形時に生じた残留応力によってスプリングバック(跳ね戻り現象)が生じ、成形品を目的の形状に成形できない場合がある。これに対し、スプリングバック後に目的の成形品形状が得られるように、成形品のスプリングバックを見込んであらかじめ成形金型の金型形状を生成しておく技術が知られている。
この種の技術では、成形品の目的形状と、この目的形状を有する実際の成形金型を用いてプレス成形した成形品のスプリングバック後形状との形状変化を差分ベクトルとして算出した後、この差分ベクトルに係数“−1”を掛けることにより、スプリングバックを見込むための見込みベクトルを算出する。そして、成形品の目的形状をスプリングバックの反対方向に見込みベクトルの分だけオフセットさせることにより、スプリングバックを見込んだ見込み金型形状を生成する(例えば、特許文献1,2参照)。
特に、特許文献1には、長さ一定の幾何拘束を近似的に保ちながら、スプリングバック見込み形状を生成することが開示されている。また、特許文献2には、金型形状とスプリングバック後形状とを位置合わせした後に、断面ごとに、スプリングバック後形状の断面形状を金型形状の断面形状にフィッティングさせ、金型形状の断面形状における評価点から最も近いスプリングバック後形状のフィッティング後の断面形状における最近点を算出し、最近点をスプリングバック後形状のフィッティング前の断面形状に戻して、金型形状の評価点に対応するスプリングバック後形状の対応点として算出することが記載されている。
特開2011−164709号公報 特開2014−78121号公報
スプリングバックを見込んだ見込み金型形状を生成する際に、製品線長(断面線長)が変化することは好ましくない。そのため、製品線長を変えずに見込み金型形状を生成することが従前より望まれていた。特許文献1に記載のスプリングバック見込み形状生成方法は、この要望に応える1つの手法と言える。
しかしながら、特許文献1に記載の手法は、成形品の目的形状を表したメッシュ(三角形をした複数のポリゴンの集合)と、スプリングバック後形状を表したメッシュとで位相の対応がとれたデータを必要とし、このような対応関係のないデータには適用することができないという問題があった。
例えば、成形品の目的形状を表したCADデータと、目的形状を有する実際の成形金型を用いてプレス成形した成形品(スプリングバックしたもの)を非接触測定器等でスキャンして取り込んだスプリングバック後形状の測定データとの間には、位相の対応関係は存在しない。そのため、このようなCADデータと測定データとを用いて特許文献1に記載の技術を適用することはできない。
また、特許文献1に記載の手法では、スプリングバック変位がゼロのメッシュ頂点を開始基準点とし、スプリングバック見込み形状メッシュを1つずつ逐次的に導出する方法を採用している。そのため、処理に多くの時間がかかるという問題もあった。
一方、特許文献2に記載の金型形状生成システムでは、スプリングバック後形状の断面形状を金型形状(成形品の目的形状)の断面形状にフィッティングさせた状態で、金型形状における評価点から最も近いスプリングバック後形状における最近点を算出して、その最近点をもとに、フィッティング前のスプリングバック後形状における対応点を算出している。
しかしながら、特許文献2では、上述のような処理を3次元形状の断面ごとに行っているため、断面の方向とは異なる方向に3次元的なねじれが生じている場合には、対応点を精度よく算出することができないという問題があった。また、特許文献2に記載の手法では、製品線長を維持したスプリングバック見込み金型形状を生成することができないという問題もあった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、プレス加工したときに生じる成形品のスプリングバックを見込んで見込み金型形状を生成する際に、成形品の目的形状を表したデータと、スプリングバック後形状を表したデータとの間で位相の対応関係がとれていない場合にも適用でき、3次元的なねじれが発生しているケースでも、目的形状の構成点に対応するスプリングバック後形状の構成点を精度よく算出することができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、成形品の目的形状を表した金型形状データと、成形品のスプリングバック後形状を表した測定データとを入力し、金型形状データから、金型形状のメッシュおよび点群を生成する。そして、当該生成したメッシュおよび点群を用いて、金型形状とスプリングバック後形状との位置合わせを所定の分割領域毎に行い、金型形状からスプリングバック後形状への変形を表す変位ベクトルを求める。さらに、上記生成した金型形状のメッシュおよび当該メッシュを変位ベクトルで変形したメッシュを用いて、変形前後のメッシュの回転を求め、求めた回転から、線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値を算出するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、成形品の目的形状を表した金型形状データと、成形品のスプリングバック後形状を表した測定データとの間で位置合わせが行われ、これによって両データの対応関係が求められるので、金型形状データとスプリングバック後形状の測定データとの間で位相の対応関係がとれていない場合にも、成形品の目的形状の構成点からそれに対応するスプリングバック後形状の構成点(メッシュ頂点の座標値)を算出することができる。また、本発明では、このような位置合わせを、特定の方向に依存しないメッシュと点群とを用いて行っているので、ある特定の断面に沿った方向のねじれに限らず、あらゆる方向に3次元的なねじれが発生しているケースでも、スプリングバック後形状の構成点を算出することができる。
また、本発明では、金型形状とスプリングバック後形状との位置合わせを、分割した個々の領域毎に行っているので、線長変化が起こりにくい位置合わせを行うことができる。さらに、本発明では、メッシュ頂点の位置がどう変化したかではなく、メッシュ頂点がどう回転したかという長さの要素を持たない回転空間において、部分的な位置合わせによって生じ得る線長変化が補正されるので、線長変化を最小限に抑えたメッシュ頂点の座標値を算出することができる。これにより、スプリングバック後形状の構成点を精度よく算出することができる。
本実施形態によるスプリングバック後形状の構成点算出装置の全体的な機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態による部分位置合わせ部の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態による線長保持変形部の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態によるメッシュ生成部および点群生成部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態による特徴点抽出部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態によるメッシュ頂点グループ化部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態による対応付け部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態によるグループ別変位ベクトル算出部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態のグループ別変位ベクトル算出部において複数の変位ベクトルを1つの変位ベクトルに置換する処理内容を説明するための図である。 本実施形態によるメッシュ変形部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態による変形メッシュ投影部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態によるフェイス回転算出部および頂点回転算出部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態による突出ベクトル算出部の処理内容を説明するための図である。 本実施形態の頂点座標値算出部が用いる勾配行列の算出において考慮する曲げの発生の有無を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるスプリングバック後形状の構成点算出装置の全体的な機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態よるスプリングバック後形状の構成点算出装置は、その機能構成として、金型形状入力部11、スプリングバック後形状入力部12、メッシュ生成部13、点群生成部14、部分位置合わせ部15、線長保持変形部16および見込み金型形状生成部17を備えている。
上記各機能ブロック11〜17は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11〜17は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
図2は、本実施形態による部分位置合わせ部15の機能構成例を示すブロック図である。図3は、本実施形態による線長保持変形部16の機能構成例を示すブロック図である。以下、全体的な構成を図1に基づいて説明した後、個々の具体的な構成を図2〜図3に基づいて説明する。
<全体構成:図1>
本実施形態によるスプリングバック後形状の構成点算出装置では、成形品の目的形状を表した金型形状データと、成形品のスプリングバック後形状を表した測定データとを入力し、金型形状データから、金型形状のメッシュおよび点群を生成する(金型形状入力部11、スプリングバック後形状入力部12、メッシュ生成部13、点群生成部14)。
そして、当該生成したメッシュおよび点群を用いて、金型形状とスプリングバック後形状との位置合わせを所定の分割領域毎に行い、金型形状からスプリングバック後形状への変形を表す変位ベクトルを求める(部分位置合わせ部15)。さらに、金型形状のメッシュおよび当該メッシュを変位ベクトルで変形したメッシュを用いて、変形前後のメッシュの回転を求め、求めた回転から、線長保持されたスプリングバック後形状の構成点であるメッシュ頂点の座標値を算出する(線長保持変形部16)。
以上の部分位置合わせ部15および線長保持変形部16による処理を、部分位置合わせの分割の粒度を徐々に細かくして繰り返すことにより、変形前後のメッシュ頂点の対応付けを改善していき、スプリングバック後形状のメッシュ頂点の算出精度を向上させることが可能である。
最後に、メッシュ生成部13により生成された金型形状のメッシュと、線長保持変形部16により算出されたスプリングバック後形状のメッシュとを用いて、変形前後のメッシュの回転を求め、求めた回転の逆回転から、線長保持された見込み金型形状の構成点であるメッシュ頂点の座標値を算出する(見込み金型形状生成部17)。
以上のように、本実施形態では、部分位置合わせ部15において、金型形状とスプリングバック後形状との位置合わせを個々の分割領域毎に行う。全体で位置合わせをすると、金型形状が複雑になればなるほど合わない部分が多くなり、また、合わない部分の差分も大きくなる傾向にある。これに対し、領域を分割して部分的に位置合わせをすることにより、合わない部分を少なくし、かつ、差分も小さくすることができるので、線長変化が起こりにくい位置合わせを行うことが可能である。ただし、分割した領域間では不整合が生じ得るため、全体としての線長が維持される保証はない。
そこで、本実施形態ではさらに、部分位置合わせ部15による変形結果を線長保持変形部16によって再構成する。すなわち、部分位置合わせ部15のようにメッシュ頂点の位置がどう変化したかを見るのではなく、メッシュ頂点がどう回転したかという長さの要素を持たない回転空間において、部分的な位置合わせによって生じ得る線長変化を補正する。これにより、スプリングバック後形状において線長変化を最小限に抑えたメッシュ頂点の座標値を算出する。
以下に、個々の機能ブロック11〜17について説明する。金型形状入力部11は、成形品の目的形状を表した金型形状データを入力する。ここで入力する金型形状データは、CADデータもしくはメッシュデータである。スプリングバック後形状入力部12は、成形品のスプリングバック後形状を表した測定データを入力する。ここで入力する測定データは、例えば、目的形状を有する実際の成形金型を用いてプレス成形した成形品(スプリングバックしたもの)を非接触測定器等でスキャンして取り込んだデータである。
メッシュ生成部13は、金型形状入力部11により入力されたCADの金型形状データを多面体近似して、金型形状のメッシュ(三角形をした複数のポリゴンの集合)のデータを生成する。入力されたデータがメッシュデータの場合は、メッシュ生成部13は、当該入力されたメッシュデータをリメッシュ(もしくは簡略化)して、金型形状のメッシュのデータを生成する。メッシュは、三角形の頂点のデータの集合により構成される。なお、CADデータからメッシュデータを生成する方法としては、公知の技術を適用することが可能である。
点群生成部14は、金型形状入力部11により入力されたCADもしくはメッシュの金型形状データから、メッシュの頂点よりも密度の高い点群のデータを生成する。CADデータもしくはメッシュデータから点群データを生成する方法に関しても、公知の技術を適用することが可能である。
図4は、メッシュ生成部13および点群生成部14の処理内容を説明するための図である。メッシュ生成部13は、図4(a)に示す金型形状データ101から、図4(b)に示すメッシュ102を生成する。点群生成部14は、図4(a)に示す金型形状データ101から、図4(c)に示す点群103を生成する。なお、図4では、金型形状データ、メッシュデータ、点群データを何れも2次元的に簡便に図示しているが、実際には3次元状にメッシュおよび点群の各データが生成されている。
部分位置合わせ部15は、メッシュ生成部13により生成されたメッシュおよび点群生成部14により生成された点群を用いて表される金型形状と、スプリングバック後形状入力部12により入力された測定データにより表されるスプリングバック後形状との位置合わせを所定の分割領域毎に行い、その結果として、金型形状からスプリングバック後形状への変形を表す変位ベクトルを求める。
ここでは、部分位置合わせ部15は、金型形状の各メッシュ頂点に対応するスプリングバック後形状の各対応点を求め、各メッシュ頂点から各対応点への変形を表す変位ベクトルを算出する。部分位置合わせ部15はこの変位ベクトルの算出処理を、分割した個々の領域毎に、金型形状とスプリングバック後形状との位置合わせをして実行する。なお、部分位置合わせ部15の詳細な動作については、図2を用いて後述する。
線長保持変形部16は、メッシュ生成部13により生成されたメッシュおよび当該メッシュを変位ベクトルで変形したメッシュを用いて、変形前後のメッシュの回転を求め、求めた回転から、線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値を算出する。なお、この線長保持変形部16の詳細な動作については、図3を用いて後述する。
見込み金型形状生成部17は、メッシュ生成部13により生成された金型形状のメッシュと、線長保持変形部16により算出されたスプリングバック後形状のメッシュとを用いて、変形前後のメッシュの回転の逆回転を求め、求めた逆回転に基づいて、金型形状入力部11により金型形状データとして入力された成形品の目的形状を変形させることにより、線長保持された見込み金型形状のメッシュ頂点の座標値を算出する。
<部分位置合わせ部15の構成:図2>
次に、部分位置合わせ部15の機能構成について詳細に説明する。図2に示すように、本実施形態による部分位置合わせ部15は、その機能構成として、グルーピング部21、変位ベクトル算出部22およびメッシュ変形部23を備えている。グルーピング部21は、特徴点抽出部21Aおよびメッシュ頂点グループ化部21Bを備えている。また、変位ベクトル算出部22は、対応付け部22Aおよびグループ別変位ベクトル算出部22Bを備えている。
グルーピング部21は、メッシュ生成部13により生成されたメッシュ102(以下、変形前メッシュという)により表される金型形状を、所定の大きさの領域毎にグルーピングする。本実施形態では、金型形状の全体を複数の領域に分割すればよく、個々の領域の形状や大きさは任意のものとしてよい。また、個々の領域は、隣接するものどうしが重複をしてもよいし、重複しなくてもよい。
なお、金型形状で曲りの比較的大きい部分が領域の中央付近にくるようにグルーピングするのが好ましい。そのための一手法を実現するのが、特徴点抽出部21Aおよびメッシュ頂点グループ化部21Bである。
図5は、特徴点抽出部21Aの処理内容を説明するための図である。図5に示すように、特徴点抽出部21Aは、点群生成部14により生成された点群103の複数箇所から高曲率部分の点列111-1〜111-4を抽出し(図5(a))、当該複数箇所の点列111-1〜111-4の中からそれぞれ代表点を特徴点112-1〜112-4として抽出する(図5(b))。代表点は、例えば、高曲率部分の点列111-1〜111-4の中の中心点とする。代表点を抽出する方法としては、例えば公知のK平均法を適用することが可能である。
図6は、メッシュ頂点グループ化部21Bの処理内容を説明するための図である。図6に示すように、メッシュ頂点グループ化部21Bは、メッシュ生成部13により生成された変形前メッシュ102の各頂点114-1〜114-10を、特徴点抽出部21Aにより抽出された特徴点112-1〜112-4を中心として所定半径の球で示される領域内に含まれる頂点毎にグルーピングする。
図6(a)は、メッシュ生成部13により生成された変形前メッシュ102と、点群生成部14により生成された点群103とを重ねて示したものである。図6(a)に示す点群103のうち、4つの点112-1〜112-4が、特徴点抽出部21Aにより抽出された特徴点を示している。図6(a)に示すように、特徴点112-1〜112-4は、必ずしも変形前メッシュ102の各頂点114-1〜114-10の位置に一致するとは限らない。
メッシュ頂点グループ化部21Bは、図6(b)に示すように、4つの特徴点112-1〜112-4を中心として、所定半径の球で示される領域113-1〜113-4を設定し、当該領域113-1〜113-4内に含まれる各メッシュ頂点をまとめてグルーピングする。図6の例では、隣接するものどうしで重複を許した領域113-1〜113-4を設定し、それぞれの領域113-1〜113-4内に含まれる複数のメッシュ頂点をまとめてグルーピングしている。
図6の例では、金型形状の変形前メッシュ102には、全部で10個のメッシュ頂点114-1〜114-10が存在する。このうち、第1のグループ113-1は、4つのメッシュ頂点114-1〜114-4を含んで構成される。第2のグループ113-2は、4つのメッシュ頂点114-3〜114-6を含んで構成される。第3のグループ113-3は、4つのメッシュ頂点114-5〜114-8を含んで構成される。第4のグループ113-4は、4つのメッシュ頂点114-7〜114-10を含んで構成される。
なお、各グループ113-1〜113-4の領域を表す球の所定半径は、あらかじめ設定した固定値としてもよいし、金型形状に応じた可変値としてもよい。可変値とする場合、例えば、金型形状を内接する直方体を仮設し、その3辺の長さのうち真中の長さを所定数で除算した値を半径とする。このようにすれば、金型形状の全体を適度な大きさの領域で分割することができる。
変位ベクトル算出部22は、グルーピング部21により生成されたグループ毎に、点群生成部14により生成された点群103により表される金型形状と、スプリングバック後形状入力部12により入力された測定データにより表されるスプリングバック後形状との位置合わせを行い、点群103のうち変形前メッシュ102の各頂点114-1〜114-10に対応する点(つまり、変形前メッシュの各頂点114-1〜114-10)からスプリングバック後形状の対応点への変位ベクトルを求める。
以上のような変位ベクトルの算出は、具体的には、対応付け部22Aおよびグループ別変位ベクトル算出部22Bによって実行する。対応付け部22Aは、メッシュ生成部13により生成された変形前メッシュ102の各頂点114-1〜114-10と、点群生成部14により生成された点群103の各点との距離に基づいて、点群103の各点を最も距離が短いメッシュ頂点114-1〜114-10に対応付ける。
図7は、対応付け部22Aの処理内容を説明するための図である。図7(a)は、メッシュ生成部13により生成された変形前メッシュ102と、点群生成部14により生成された点群103とを重ねて示したものである。図7(b)は、変形前メッシュ102の各頂点114-1〜114-10と、点群103の各点とを対応付けた状態を示したものである。
例えば、1つ目のメッシュ頂点114-1に対して、点群103の中の3つの点115-1が対応付けられている。すなわち、点群103の3つの点115-1は、2つ目のメッシュ頂点114-2との距離よりも、1つ目のメッシュ頂点114-1との距離の方が近いため、1つ目のメッシュ頂点114-1に対応付けられている。
また、2つ目のメッシュ頂点114-2に対して、点群103の中の3つの点115-2が対応付けられている。すなわち、点群103の3つの点115-2は、1つ目のメッシュ頂点114-2との距離および3つ目のメッシュ頂点114-3との距離よりも、2つ目のメッシュ頂点114-1との距離の方が近いため、2つ目のメッシュ頂点114-2に対応付けられている。以下同様にして、それぞれのメッシュ頂点114-3〜114-10に対しても点群103の各点115-3〜115-10が対応付けられる。
グループ別変位ベクトル算出部22Bは、メッシュ頂点グループ化部21Bにより生成されたグループ113-1〜113-4毎に、当該グループ内に含まれる一以上のメッシュ頂点に対応付けられた部分点群と、スプリングバック後形状入力部12により入力された測定データにより表されるスプリングバック後形状との位置合わせを行い、一以上のメッシュ頂点からスプリングバック後形状の対応点への変位ベクトルを求める。
図8は、グループ別変位ベクトル算出部22Bの処理内容を説明するための図である。図8は、第1のグループ113-1について変位ベクトルを算出する処理を示したものである。図8(a)は、第1のグループ113-1内に含まれる4つのメッシュ頂点114-1〜114-4に対応付けられた部分点群を示している。すなわち、4つのメッシュ頂点114-1〜114-4には、それぞれ点群103の点列115-1〜115-4が対応付け部22Aにより対応付けられている。これらの点列115-1〜115-4が、第1のグループ113-1内に含まれる部分点群となる。
図8(b)は、第1のグループ113-1内に含まれる部分点群と、スプリングバック後形状入力部12により入力された測定データにより表されるスプリングバック後形状104との位置合わせを行った状態を示している。図4(a)に示した金型形状101の全体とスプリングバック後形状104の全体とで位置合わせをしているのではなく、第1のグループ113-1のみを取り出して部分的に位置合わせをしているので、精度よく位置合わせを行うことが可能である。
なお、この位置合わせは、第1のグループ113-1内に含まれる4つのメッシュ頂点114-1〜114-4から最も近いスプリングバック後形状104における最近点を算出することによって行う。最近点を算出する方法として、例えば公知のICP(Iterative Closest Point)法を適用することが可能である。
図8(c)は、第1のグループ113-1の部分点群のうち、4つのメッシュ頂点114-1〜114-4に対応する点から、スプリングバック後形状104の対応点への変位ベクトルを示したものである。スプリングバック後形状104の対応点とは、図8(b)のようにスプリングバック後形状104に対して位置合わせをした部分点群のうち、4つのメッシュ頂点114-1〜114-4に対応する点のことをいう。
以上のような処理により、第1のグループ113-1内に含まれる金型形状における4つのメッシュ頂点114-1〜114-4が、スプリングバック後形状104に対してどのように変位するかを表した変位ベクトルが4つ求められる。他のグループ113-2〜113-4についても同様の処理に行うことにより、それぞれのグループ113-2〜113-4内から4つずつ変位ベクトルが求められる。
なお、本実施形態では、隣接するものどうしで重複する領域を設定してメッシュ頂点のグルーピングを行っている。そのため、重複する2つのグループの両方に属するメッシュ頂点に関しては、複数の変位ベクトルが求められる。そこで、1つのメッシュ頂点に対して求められた複数の変位ベクトルを1つの変位ベクトルに置換する処理を行う。
図9は、複数の変位ベクトルを1つの変位ベクトルに置換する処理内容を説明するための図である。図9(a)は、グループ別変位ベクトル算出部22Bにより各メッシュ頂点114-1〜114-10について求められた変位ベクトルを矢印で示したものである。このうち、6つのメッシュ頂点114-3〜114-8については、それぞれ2つずつ変位ベクトルが求められている。
図9(b)は、6つのメッシュ頂点114-3〜114-8に関する2つの変位ベクトルを1つの変位ベクトルに置換した結果を示している。例えば、2つの変位ベクトルを平均化することにより、1つの平均変位ベクトルに置換することが可能である。
メッシュ変形部23は、変位ベクトル算出部22により求められた変位ベクトルを用いて、メッシュ生成部13により生成された変形前メッシュ102を変形させる。この変形処理は、例えば、変位ベクトル算出部22により求められた変位ベクトル列を、RBF(Radial Basis Function:放射基底関数)と呼ばれる関数を用いた変形写像に置換して、この変形写像に基づき変形前メッシュ102の各頂点を空間変形する処理によって行うことが可能である。
図10は、メッシュ変形部23の処理内容を説明するための図である。図10(a)は、メッシュ生成部13により生成された変形前メッシュ102と、変位ベクトル算出部22により求められた変位ベクトル(矢印で示す)とを示している。図10(b)は、変位ベクトル算出部22により求められた変位ベクトルを用いて、RBFの変形写像により変形前メッシュ102を変形させた結果のメッシュ105を示している。
<線長保持変形部16の構成:図3>
次に、線長保持変形部16の機能構成について詳細に説明する。図3に示すように、本実施形態による線長保持変形部16は、その機能構成として、回転算出部31、突出ベクトル算出部32、頂点座標値算出部33および位置合わせ部34を備えている。回転算出部31は、変形メッシュ投影部31A、フェイス回転算出部31Bおよび頂点回転算出部31Cを備えている。
回転算出部31は、メッシュ変形部23により変形されたメッシュ(以下、変形メッシュという)を、スプリングバック後形状入力部12により入力された測定データにより表されるスプリングバック後形状に投影し、当該投影したメッシュ(以下、投影メッシュという)と変形前メッシュとの差分に基づいて、変形前メッシュの各頂点における回転を求める。
以上のような回転の算出は、具体的には、変形メッシュ投影部31A、フェイス回転算出部31Bおよび頂点回転算出部31Cによって実行する。変形メッシュ投影部31Aは、測定データにより表されるスプリングバック後形状104に変形メッシュ105を投影する。
図11は、変形メッシュ投影部31Aの処理内容を説明するための図である。図11(a)は、測定データにより表されるスプリングバック後形状104に対して変形メッシュ105を投影した状態を示している。投影先は、例えば最近点計算で求めることが可能である。なお、図11(b)に示すように、最近点がスプリングバック後形状104の外周に求まる箇所は除外する。この図11(b)に示すメッシュ106を投影メッシュとする。
フェイス回転算出部31Bは、投影メッシュ106のフェイスと変形前メッシュ102のフェイスとの差分に基づいて、変形前メッシュ102から投影メッシュ106へのフェイスの回転を求める。頂点回転算出部31Cは、フェイス回転算出部21Bにより求められたフェイスの回転を、変形前メッシュ102の各頂点における回転に置換する。
図12は、フェイス回転算出部31Bおよび頂点回転算出部31Cの処理内容を説明するための図である。図12(a)は、投影メッシュ106と変形前メッシュ102とを重ねて示したものである。図12(b)は、投影メッシュ106のフェイスと変形前メッシュ102のフェイスとの差分からフェイスの回転(矢印で示す)を求めた状態を示している。フェイスの回転は、例えば、メッシュの頂点間を結ぶベクトルをエッジベクトルとして算出し、メッシュ変形前後のエッジ列の共分散行列を解くことによって求めることが可能である。なお、この算出法は一例であり、これに限定されるものではない。
図12(c)は、図12(b)に示されるフェイスの回転を各頂点の回転(矢印で示す)に置換した状態を示している。各頂点での回転量は、フェイスの回転を公知のexponential mapping法によって補完して求める。すなわち、ある1つのフェイスが回転すると、そのフェイスを構成するメッシュの頂点も回転するが、1つの頂点の回転は、その頂点に接する複数のフェイスの回転による影響を受ける。よって、1つの頂点の回転を求める際には、その頂点に接する複数のフェイスの回転を全て考慮する必要がある。例えば、1つの頂点に接する複数のフェイスの回転を平均化したものを、その頂点の回転として求める。
突出ベクトル算出部32は、メッシュ生成部13により生成された変形前メッシュ102の各頂点について、周辺頂点の重心からの突出量を表す突出ベクトルを求める。図13は、突出ベクトル算出部32の処理内容を説明するための図である。図13では、変形前メッシュ102の各頂点のうち、ある1つの頂点115に注目したときの突出ベクトルの算出例を示している。
図13の例では、注目頂点115の周囲に6つの周辺頂点116-1〜116-6が存在する。すなわち、注目頂点115に対して変形前メッシュ102の6つのフェイスが接しているということである。突出ベクトル算出部32は、これら6つの周辺頂点116-1〜116-6の重心117を算出し、この重心117から注目頂点115に対する突出量を突出ベクトル118として求める。この突出ベクトル算出部32により求められる突出ベクトル118は、変形前メッシュ102の注目頂点115における周辺頂点116-1〜116-6に対する突出量を表したベクトルである。
頂点座標値算出部33は、変形前メッシュ102の各頂点の突出ベクトルと、変形前メッシュ102の各頂点の突出ベクトルに対して頂点回転算出部31Cにより求められた回転を施すことによって求められる突出ベクトルとの関係から、線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値を算出する。
すなわち、頂点座標値算出部33は、頂点回転算出部31Cにより求められた回転を変形前メッシュ102の各頂点の突出ベクトルに施すことによって求められる突出ベクトル列をDとし、求めたい線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値行列をXとし、突出ベクトル計算演算子をLとして、LX=Dなる行列式を解くことにより、線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値行列Xを求める。なお、突出ベクトル計算演算子Lは、具体的には行列であり、その係数列は以下の式で表される。
ii=1
ij=−1/n(頂点jが頂点iの隣接頂点の場合)
=0(上記条件以外の場合)
上記LX=Dなる行列式の左辺は、求めたいスプリングバック後形状の各頂点の突出ベクトル列を表している。一方、行列式の右辺は、変形前メッシュ102を各頂点の回転によって変形した場合に得られる変形後メッシュの各頂点の突出ベクトル列を表している。この右辺は、「ある頂点とその隣接頂点に対して回転がかかった場合の突出ベクトルは、回転する前の突出ベクトルに回転をかけたものと等しい」という突出ベクトルの特徴に基づくものである。
なお、行列式の左辺と右辺とが完全に一致するような行列Xを求めるのが理想であるが、完全に一致する保証はない。そこで、本実施形態では、最小二乗法に基づいて行列式を解くことにより、左辺の値が右辺の値に最も近くなるような行列Xを求める。
右辺の突出ベクトル列Dは、次の(式1)によって算出する。ここで、eijは、変形前メッシュ102の頂点iとそれに隣接する頂点jとを結ぶエッジベクトルである。ΔRijは、頂点iにおける回転Riと頂点jにおける回転Rjとの差分回転である。(式1)の右辺におけるeijiの項目は、頂点iとその周辺の頂点j,kとの位置関係においてエッジベクトルeijに曲げが生じていない場合に関する頂点iの回転を表している。また、eijΔRijiの項目は、頂点iとその周辺の頂点j,kとの位置関係においてエッジベクトルeijに曲げが生じている場合に関する頂点iの回転を表している。
図14は、突出ベクトル列Dを算出する際に考慮する曲げの発生の有無を説明するための図である。図14(a)は、頂点iとその周辺の頂点j,kとの位置関係において、変形前メッシュ102から投影メッシュ106への変形前後で曲げが生じていない状態を示している。すなわち、頂点iとその周辺の頂点j,kとの位置関係において曲げが生じていない場合、周辺の頂点j,kの重心117から頂点iへの突出量を表す突出ベクトル118は、当該突出ベクトル118自身が回転するのみで、重心117からの向きや大きさに変化はない。
これに対し、図14(b)は、頂点iとその周辺の頂点j,kとの位置関係において、変形前メッシュ102から投影メッシュ106への変形前後で曲げが生じている状態を示している。すなわち、頂点iとその周辺の頂点j,kとの位置関係において曲げが生じている場合、周辺の頂点j,kの重心117から頂点iへの突出量を表す突出ベクトル118は、重心117からの向きや大きさがメッシュ変形前後で変化する。
変形前メッシュ102から投影メッシュ106への変形を行った場合、上述のような曲げが生じる場合および曲げが生じない場合との両方の可能性があり得る。そこで、本実施形態では、(式1)に示すように、一の頂点とその周辺の頂点との位置関係において曲げが生じていない場合に関する一の頂点の回転(eiji)と、曲げが生じている場合に関する一の頂点の回転(eijΔRiji)とを平均化したものとして突出ベクトル列Dを算出するようにしている。
位置合わせ部34は、頂点座標値算出部33により求められたメッシュ頂点の座標値(頂点座標値行列Xで示されるスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値)を、絶対座標系の座標値に位置合わせする。すなわち、線長保持変形部16によって(式1)に示す突出ベクトル空間を介して求められた座標値列は、絶対座標系上での位置情報を失っている。そのため、線長保持変形部16による変換前の重心位置に変換後の重心位置を合わせるように移動することで位置合わせする。なお、あらかじめ固定箇所が指示されている場合は、固定箇所が一致するように位置合わせするようにしてもよい。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、成形品の目的形状を表した金型形状データと、成形品のスプリングバック後形状を表した測定データとを入力し、金型形状データから、金型形状のメッシュ102および点群103を生成する。そして、当該生成したメッシュ102および点群103を用いて、金型形状101とスプリングバック後形状104との位置合わせを所定の分割グループ113-1〜113-4毎に行い、金型形状101からスプリングバック後形状104への変形を表す変位ベクトルを求める。さらに、上記生成した金型形状のメッシュ102および当該メッシュ102を変位ベクトルで変形したメッシュ105を用いて、変形前後のメッシュの回転を求め、求めた回転から、線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値を算出するようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、成形品の目的形状を表した金型形状データと、成形品のスプリングバック後形状を表した測定データとの間で位置合わせが行われ、これによって両データの対応関係が求められる。そのため、金型形状データとスプリングバック後形状の測定データとの間で位相の対応関係がとれていない場合にも、成形品の目的形状の構成点(変形前メッシュ102の頂点114-1〜114-10)から、それに対応するスプリングバック後形状の構成点(変形メッシュ105の頂点)の座標値を算出することができる。
また、本実施形態では、このような位置合わせを、特定の方向に依存しないメッシュ102と点群103とを用いて行っているので、ある特定の断面に沿った方向のねじれに限らず、あらゆる方向に3次元的なねじれが発生しているケースでも、スプリングバック後形状の構成点を算出することができる。
また、本実施形態では、金型形状101とスプリングバック後形状104との位置合わせを個々のグループ113-1〜113-4毎に行っているので、線長変化が起こりにくい位置合わせを行うことができる。さらに、本実施形態では、メッシュ頂点がどう回転したかという長さの要素を持たない回転空間(突出ベクトル空間)において、部分的な位置合わせによって生じ得る線長変化が補正されるので、線長変化を最小限に抑えたメッシュ頂点の座標値を求めることができる。これにより、スプリングバック後形状の構成点を精度よく算出することができる。
また、本実施形態では、線長保持されたスプリングバック後形状の構成点(メッシュ頂点の座標値列)を(式1)に示す行列式により一度に算出しているので、スプリングバック見込み形状のメッシュを1つずつ逐次的に算出している特許文献1に比べ、短時間でスプリングバック後形状の構成点を求めることができるというメリットも有する。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
11 金型形状入力部
12 スプリングバック後形状入力部
13 メッシュ生成部
14 点群生成部
15 部分位置合わせ部
16 線長保持変形部
17 見込み金型形状生成部
21 グルーピング部
21A 特徴点抽出部
21B メッシュ頂点グループ化部
22 変位ベクトル算出部
22A 対応付け部
22B グループ別変位ベクトル算出部
23 メッシュ変形部
31 回転算出部
31A 変形メッシュ投影部
31B フェイス回転算出部
31C 頂点回転算出部
32 突出ベクトル算出部
33 頂点座標値算出部
34 位置合わせ部

Claims (7)

  1. 成形品の目的形状を表した金型形状データを入力する金型形状入力部と、
    上記成形品のスプリングバック後形状を表した測定データを入力するスプリングバック後形状入力部と、
    上記金型形状入力部により入力された上記金型形状データから当該金型形状のメッシュを生成するメッシュ生成部と、
    上記金型形状入力部により入力された上記金型形状データから当該金型形状の点群を生成する点群生成部と、
    上記メッシュ生成部により生成されたメッシュおよび上記点群生成部により生成された点群を用いて表される金型形状と、上記スプリングバック後形状入力部により入力された上記測定データにより表されるスプリングバック後形状との位置合わせを所定の分割領域毎に行い、上記金型形状から上記スプリングバック後形状への変形を表す変位ベクトルを求める部分位置合わせ部と、
    上記メッシュ生成部により生成されたメッシュおよび当該メッシュを上記変位ベクトルで変形したメッシュを用いて、変形前後のメッシュの回転を求め、求めた回転から、線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値を算出する線長保持変形部とを備えたことを特徴とするスプリングバック後形状の構成点算出装置。
  2. 上記部分位置合わせ部は、
    上記メッシュ生成部により生成されたメッシュにより表される金型形状を、所定の大きさの領域毎にグルーピングするグルーピング部と、
    上記グルーピング部により生成されたグループ毎に、上記点群生成部により生成された点群により表される金型形状と、上記スプリングバック後形状入力部により入力された上記測定データにより表されるスプリングバック後形状との位置合わせを行い、上記点群のうち上記メッシュの各頂点に対応する点から上記スプリングバック後形状の対応点への変位ベクトルを求める変位ベクトル算出部と、
    上記変位ベクトル算出部により求められた上記変位ベクトルを用いて、上記メッシュ生成部により生成されたメッシュを変形させるメッシュ変形部とを備え、 上記線長保持変形部は、
    上記メッシュ変形部により変形されたメッシュである変形メッシュを、上記スプリングバック後形状入力部により入力された上記測定データにより表されるスプリングバック後形状に投影し、当該投影したメッシュである投影メッシュと上記メッシュ生成部により生成されたメッシュである変形前メッシュとの差分に基づいて、上記変形前メッシュの各頂点における回転を求める回転算出部と、
    上記変形前メッシュの各頂点について、周辺頂点の重心からの突出量を表す突出ベクトルを求める突出ベクトル算出部と、
    上記変形前メッシュの各頂点の上記突出ベクトルと、上記変形前メッシュの各頂点の突出ベクトルに対して上記回転算出部により求められた回転を施すことによって求められる突出ベクトルとの関係から、線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値を求める頂点座標値算出部と、
    上記頂点座標値算出部により求められた上記メッシュ頂点の座標値を、絶対座標系の座標値に位置合わせする位置合わせ部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のスプリングバック後形状の構成点算出装置。
  3. 上記メッシュ生成部により生成された上記金型形状のメッシュと、上記線長保持変形部により算出されたスプリングバック後形状のメッシュとを用いて、変形前後のメッシュの回転の逆回転を求め、求めた逆回転に基づいて、上記金型形状入力部により上記金型形状データとして入力された成形品の目的形状を変形させることにより、線長保持された見込み金型形状のメッシュ頂点の座標値を算出する見込み金型形状生成部を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載のスプリングバック後形状の構成点算出装置。
  4. 上記グルーピング部は、
    上記点群生成部により生成された点群の複数箇所から高曲率部分の点列を抽出し、当該複数箇所の点列の中からそれぞれ代表点を特徴点として抽出する特徴点抽出部と、
    上記メッシュ生成部により生成された上記変形前メッシュの各頂点を、上記特徴点抽出部により抽出された特徴点を中心として所定半径の球で示される領域内に含まれる頂点毎にグルーピングするメッシュ頂点グループ化部とを備え、
    上記変位ベクトル算出部は、
    上記メッシュ生成部により生成された上記変形前メッシュの各頂点と上記点群生成部により生成された点群の各点との距離に基づいて、上記点群の各点を最も距離が短いメッシュ頂点に対応付ける対応付け部と、
    上記メッシュ頂点グループ化部により生成されたグループ毎に、当該グループ内に含まれる一以上のメッシュ頂点に対応付けられた部分点群と、上記スプリングバック後形状入力部により入力された上記測定データにより表されるスプリングバック後形状との位置合わせを行い、上記一以上のメッシュ頂点から上記スプリングバック後形状の対応点への変位ベクトルを求めるグループ別変位ベクトル算出部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のスプリングバック後形状の構成点算出装置。
  5. 上記回転算出部は、
    上記測定データにより表されるスプリングバック後形状に上記変形メッシュを投影する変形メッシュ投影部と、
    上記変形メッシュ投影部により投影されたメッシュである上記投影メッシュのフェイスと上記変形前メッシュのフェイスとの差分に基づいて、上記変形前メッシュから上記投影メッシュへのフェイスの回転を求めるフェイス回転算出部と、
    上記フェイス回転算出部により求められた上記フェイスの回転を、上記変形前メッシュの各頂点における回転に置換する頂点回転算出部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のスプリングバック後形状の構成点算出装置。
  6. 上記頂点座標値算出部が求める上記各頂点の突出ベクトルは、一の頂点とその周辺の頂点との位置関係において曲げが生じていない場合に関する上記一の頂点の回転と、上記曲げが生じている場合に関する上記一の頂点の回転とを平均化したものとして求められることを特徴とする請求項2に記載のスプリングバック後形状の構成点算出装置。
  7. 成形品の目的形状を表した金型形状データを入力する金型形状入力手段、
    上記成形品のスプリングバック後形状を表した測定データを入力するスプリングバック後形状入力手段、
    上記金型形状入力手段により入力された上記金型形状データから当該金型形状のメッシュを生成するメッシュ生成手段、
    上記金型形状入力手段により入力された上記金型形状データから当該金型形状の点群を生成する点群生成手段、
    上記メッシュ生成手段により生成されたメッシュおよび上記点群生成手段により生成された点群を用いて表される金型形状と、上記スプリングバック後形状入力手段により入力された上記測定データにより表されるスプリングバック後形状との位置合わせを所定の分割領域毎に行い、上記金型形状から上記スプリングバック後形状への変形を表す変位ベクトルを求める部分位置合わせ手段、および
    上記メッシュ生成手段により生成されたメッシュおよび当該メッシュを上記変位ベクトルで変形したメッシュを用いて、変形前後のメッシュの回転を求め、求めた回転から、線長保持されたスプリングバック後形状のメッシュ頂点の座標値を算出する線長保持変形手段
    としてコンピュータを機能させるためのスプリングバック後形状の構成点算出用プログラム。
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