JP6751528B2 - レンズ装置および画像投写装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ装置および画像投写装置に関するものである。
従来から、次のようなレンズ装置が知られている。すなわち、固定筒と、レンズを保持するレンズ保持部材と、カム筒と、カム筒に接続され、カム筒を回転操作する操作部材とを有するレンズ装置である。固定筒は、光軸方向に延びる係合孔を有しており、レンズ保持部材の係合突起がこの係合孔に嵌ることによりレンズ保持部材が光軸方向に移動可能に固定筒に保持される。カム筒は、固定筒とレンズ保持部材との間に回転自在に配置され、レンズ保持部材の係合突起が貫通する光軸方向に対して傾斜したカム孔を有している。固定筒には、操作部材をカム筒に接続するための円周方向に延びる貫通孔を有している。操作部材を操作することによりカム筒が回動し、レンズ保持部材の係合突起がカム孔により光軸方向に案内されることで、レンズ保持部材が光軸方向に移動する。これにより、レンズ保持部材に保持されたレンズが光軸方向に移動し、フォーカスや倍率などが調整される。
特許文献1には、上記レンズ装置が搭載された画像投写装置が記載されており、リング状の操作部材が、画像投写装置の筐体から露出するように設けられている。
しかしながら、上記レンズ装置においては、埃などが、貫通孔からレンズ装置内部に進入し、レンズの表面に付着してしまうおそれがあった。
上記課題を解決するために、本発明は、光軸方向に延びる係合孔を有する固定筒と、前記固定筒の内部に配置され、前記係合孔に嵌る係合突起を有し、レンズを保持するレンズ保持部材と、前記固定筒と前記レンズ保持部材との間で回転可能に配置され、前記係合突起が貫通する光軸方向に対して傾斜したカム孔を有するカム筒と、前記カム筒に接続され、前記カム筒を操作する操作部材とを備え、前記固定筒は、前記操作部材を前記カム筒に接続するための円周方向に延びる貫通孔を有するレンズ装置において、前記貫通孔を覆い、前記操作部材と連れ動く防塵手段を設け、前記防塵手段は、前記カム筒と前記操作部材とを接続する接続部と円周方向から当接する当接部を有することを特徴とする。
本発明によれば、レンズに埃などが付着するのを抑制することができる。
実施形態に係るプロジェクタを示す斜視図である。 同プロジェクタを示す側面図である。 (a)は、外装カバーを外した同プロジェクタの内部構成と配置を示す斜視図である。(b)は、図3(a)の太線枠で囲まれた部分の斜視図である。 同プロジェクタにおける光源部、画像生成部及び投射光学部の断面図である。 投写光学部の斜視図である。 ズームレバーを取り外した投写光学部の斜視図である。 投写光学部を光軸方向と平行に切った概略断面図である。 図7のA−A断面図である。 防塵カバーの斜視図である。 防塵カバーを取り付けた投写光学部の斜視図である。 図10の一点鎖線Bの位置の概略断面図である。 防塵カバーを取り付けた投写光学部において、ズームレバーを操作するときの様子を示す斜視図である。 ズームレバー操作後の防塵カバーを取り付けた投写光学部の斜視図である。 変形例の防塵カバーを示す図である。 変形例の防塵カバーを組み立てた状態を示す斜視図である。 変形例の防塵カバーを、投写光学部に組み付けた様子を示す図である。 固定筒の貫通孔および保持孔が形成されている部分のみを、防塵カバーにより覆う構成を示す斜視図である。 保持孔が非貫通孔の場合の防塵カバーの一例を示す断面図である。
以下、本発明が適用される画像投写装置としてのプロジェクタ1の一実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係るプロジェクタ1を示す斜視図であり、図2は本プロジェクタ1の側面図である。
図1及び図2に示すように、プロジェクタ1の上面には、ユーザーがプロジェクタ1を操作するための操作ボタン等の操作部11が設けられている。また、投写面であるスクリーン200に映し出されている投写画像を拡大したり縮小したりするズームレバー46が設けられている。プロジェクタ1の正面には、装置電源のオン/オフを行う電源スイッチ13、パソコンやビデオカメラ等の外部機器と接続するための外部入力端子14、投写画像の光を出射する投写レンズ49、装置環境の照度を検出する照度センサ16などが設けられている。プロジェクタ1における外装カバーの側面には、冷却用の空気を取り入れる吸気口17が設けられている。
図3(a)は、外装カバーを外したプロジェクタ1の内部構成と配置を示す斜視図である。
図3(b)は、図3(a)の太線筒で囲まれた部分の斜視図である。
図4は、光源部、画像生成部及び投写光学部の断面図である。
図3及び図4に示すように、プロジェクタ1は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプなどの光源である放電ランプ21を備える光源部20と、放電ランプ21からの光を用いて画像を生成する画像生成部30と、投写画像を出射する複数の投写レンズ49を保持する投写光学部40とを備えている。
光源部20は、プロジェクタ本体に対して着脱可能に構成された上記放電ランプ21を備える光源ユニットと、カラーホイール22、ライトトンネル23、2枚のリレーレンズ24を有する画像照明光学系とから構成されている。放電ランプ21からの光は、図4の矢印で示すように、回転するカラーホイール22を通ることによって時分割でR、G、Bの光成分に分離される。このカラーホイール22は、円盤形状のものであり、ホイールモータ25のモータ軸に固定され、回転方向にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)などのカラーフィルタが設けられている。カラーホイール22により分離された各光成分は、ライトトンネル23へ入射する。ライトトンネル23は、四角筒形状であり、その内周面が鏡面となっている。ライトトンネル23に入射した各光成分は、ライトトンネル23の内周の鏡面で複数回反射しながら、均一な面光源にされて2枚のリレーレンズ24へ向けて出射する。リレーレンズ24へ向けて出射した各光成分は、図4の矢印で示すように、2枚のリレーレンズ24を透過し、次段の画像生成部30の平面ミラー31、凹面ミラー32により反射される。そして、画像表示素子としてのDMD(Digital Micro−mirror Device)33の画像生成面上に集光して結像される。
DMD33の画像生成面には、可動式の複数のマイクロミラーが格子状に配列されている。各マイクロミラーは、鏡面をねじれ軸周りに所定角度傾斜させることができ、「ON」と「OFF」の2つの状態を持たせることができる。マイクロミラーが「ON」のときは、カラーホイール22を透過した各光成分を投写光学部40の投写レンズに向けて反射する。「OFF」のときは、照明ブラケットなどの側面に保持されたOFF光板に向けて光を反射する。したがって、各マイクロミラーを個別に駆動することにより、画素ごとに光の投写を制御することができ、投写画像を生成することができる。なお、OFF光板に向けて反射された光は、熱となって吸収され外側の空気の流れで冷却される。
パソコンやビデオカメラ等から入力される映像データを基づいてDMD33を制御し画像を生成し、その画像を投写光学部40で拡大して、その画像を図2の投写面としてのスクリーン200等に投写表示する。
図5は、投写光学部40の斜視図であり、図6は、ズームレバー46を取り外した投写光学部の斜視図である。また、図7は、投写光学部を光軸方向と平行に切った概略断面図であり、図8は、図7のA−A断面図である。
レンズ装置たる投写光学部40は、投写画像のピントを調整するフォーカス調整機構50と、投写画像の倍率を調整するズーム調整機構70とを備えており、内部に第一投写レンズ群49a、第二投写レンズ49b、第三投写レンズ群49c、および第四投写レンズ49dを光軸方向に移動可能に保持している。
ズーム調整機構70は、装置本体に固定される筒状の固定筒41と、光軸方向に移動可能に固定筒41に保持され、投写レンズを保持する3つの稼動筒(第一稼動筒43,第二稼動筒44,第三稼動筒45)と、固定筒41に回動自在に保持され、これら稼動筒43,44,45を光軸方向に移動させるカム筒42と、カム筒42を回動操作するズームレバー46とを備えている。
第一稼動筒43は、第一投写レンズ群49aを構成する複数の投写レンズを保持している。第二稼動筒44は、第二投写レンズ49bを保持しており、第三稼動筒45は、第三投写レンズ群49cを構成する複数の投写レンズを保持している。最もスクリーン200側に配置された第四投写レンズ49dは、フォーカス調整機構50のレンズ保持部材51に保持されている。
第一稼動筒43,第二稼動筒44,第三稼動筒45には、それぞれ、軸部材43a,44a,45aが円周方向に120°の間隔を開けて3箇所に取り付けられている。
固定筒41は、カム筒42と各稼動筒43,44,45とを内部に納め、第一稼動筒43の軸部材43aが嵌る光軸方向に延びる第一係合孔41aが、円周方向に120°の間隔を開けて3箇所に設けられている。また、第二稼動筒44の軸部材44aと第三稼動筒45の軸部材45aが嵌る光軸方向に延びる第二係合孔41bが、円周方向に120°の間隔を開けて3箇所に設けられている。これにより、各稼動筒43,44,45が固定筒41に、光軸方向に移動可能に保持される。本実施形態では、稼動筒の軸部材が嵌る係合孔41a,41bを貫通孔としているが、凹形状の非貫通孔としてもよい。
また、固定筒41には、鍔状の固定部48が設けられており、この固定部48が、画像生成部30に固定される。
固定筒41と各稼動筒との間に配置されるカム筒42には、第一稼動筒43の軸部材43aが貫通する第一カム孔42aが、円周方向に120°の間隔を開けて3箇所設けられている。また、カム筒42には、第二稼動筒44の軸部材44aが貫通する第二カム孔42bおよび第三稼動筒45の軸部材45aが貫通する第三カム孔42cが、それぞれ、円周方向に120°の間隔を開けて3箇所設けられている。各カム穴42a,42b,42cは、円周方向に延び、かつ、光軸方向に傾斜している。
また、カム筒42には、ズームレバー46の回動操作が伝達される伝達軸部42dが、円周方向に120°の間隔を開けて2箇所設けられている。固定筒41には、円周方向に延び上記伝達軸部42dが貫通する貫通孔41cが120°の間隔を開けて2箇所設けられている。これら伝達軸部42dには、ズームレバー46がネジ止めされている。
また、カム筒42には、各伝達軸部42dに対して円周方向に120°の間隔を開けた位置に保持軸部42eが設けられている。また、固定筒41には、円周方向に延び、この保持軸部42eが嵌る保持孔41dが設けられている。カム筒42は、上記2つの伝達軸部42dと、上記保持軸部42eの3点で、固定筒41に回転自在に保持されている。本実施形態では、上記保持孔41dは、貫通孔であるが、凹形状の非貫通孔でもよい。
ズームレバー46の取っ手部46aをユーザーが掴んで回動させると、カム筒42がズームレバー46と一体となって回動する。カム筒42が回動すると、各稼動筒の軸部材43,44,45が、各カム穴42a,42b,42c内を相対的に円周方向に移動しながら、カム穴により光軸方向に移動せしめられる。これにより、各稼動筒43,44,45が、光軸方向に移動し、第一投写レンズ群49a、第二投写レンズ49bおよび第三投写レンズ群49cが、それぞれ光軸方向に移動する。各投写レンズの移動方向は、各投写レンズの光学特性に応じて適宜決められられており、各投写レンズが規定の方向に規定の距離移動することにより、スクリーン200に投写された投写画像の倍率が調整される。
フォーカス調整機構50は、図6,図7に示すように、第四投写レンズ49dを保持するレンズ保持部材51と、第四投写レンズ49dを光軸方向に移動させてフォーカス調整を行う調整筒53と、レンズ保持部材51と調整筒53とを連結する連結部材52とで主に構成されている。調整筒53の内周面には、雌ネジ部53aが設けられており、固定筒41の外周面に設けられた雄ネジ部41fに螺合している。また、調整筒53には、円周方向に延びる取り付け孔53bが円周方向に120°の間隔を開けて3箇所設けられている。これら取り付け孔53bには、固定筒41に取り付けられた規制軸部材41gが嵌っており、これにより、フォーカス調整機構50が、所定範囲回動可能に固定筒41に取り付けられる。
レンズ保持部材51の外周面をユーザーが掴んで回動させると、フォーカス調整機構50が固定筒41に対して回動し、固定筒41の雄ネジ部41fにより、フォーカス調整機構50が光軸方向に移動する。これにより、フォーカス調整機構50が保持する第四投写レンズ49dが光軸方向に移動し、スクリーン200に投写された投写画像のピントが調整される。
本実施形態においては、プロジェクタ1の投写光学部40の光軸方向(スクリーン200の垂直方向)の小型化を図るために、固定部48が、第一稼動筒43と第二稼動筒44との間に配置されている。そのため、カム筒が固定筒41よりも外側にある構成とすると、第一稼動筒43、第二稼動筒44および第三稼動筒45をひとつのカム筒で移動させることができない。ズームの調整は、各稼動筒に保持された投写レンズが規定の距離関係に変化することで調整することができるため、このように、ひとつのカム筒で各稼動筒を移動できないと、まともなズーム調整を行えない。
そのため、本実施形態においては、カム筒42を固定筒41の内部に配置している。これにより、固定部48よりも画像生成部30側に配置された第一稼動筒43と、固定部48よりも投写面側の第二および第三稼動筒44,45とを、ひとつのカム筒に移動させることができる。その結果、良好なズーム調整を行うことができ、かつ、プロジェクタの小型化を図ることができる。
また、本実施形態においては、プロジェクタ1の小型化のため、投写レンズの小径化、投写光学部40の光軸方向の小型化が図られている。しかし、投写レンズの小径化、投写光学部40を光軸方向に小型化することにより、図5などに示すように、第三カム孔42cの一部が、固定筒の貫通孔41cから露出する。その結果、図8に示すように、投写光学部40の内部が、貫通孔41cと第三カム孔42cとを介して外部と連通してしまう。これにより、図8の二点鎖線の矢印Gに示すように、プロジェクタ内を浮遊している埃や塵が、貫通孔41cと第三カム孔42cとからなる連通孔を通って、投写光学部40内に進入し、投写レンズの表面に付着するおそれがある。投写レンズの表面に塵や埃が付着することにより、光量低下などを引き起こし、投写画像の画質が劣化するおそれがある。
また、第三カム孔42cの一部が、カム筒42の保持軸部42eが嵌る固定筒41の保持孔41dから露出し、投写光学部40の内部が、保持孔41dと第三カム孔42cとを介して外部と連通してしまう。よって、図8の二点鎖線の矢印Gに示すように、プロジェクタ内を浮遊している埃や塵が、保持孔41dと第三カム孔42cとを通って、投写光学部40内に進入し、投写レンズの表面に付着するおそれもある。
そこで、本実施形態においては、投写光学部40の内への塵や埃の進入を抑制する防塵カバーを設けた。以下に図面を用いて具体的に説明する。
図9は、防塵カバー60の斜視図である。
防塵手段たる防塵カバー60は、円筒形状をしており、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの厚みの薄い樹脂からなっている。防塵カバー60の一端側には、円周方向に120°の間隔を開けて、2箇所に切り欠き状の逃げ部61が形成されている。防塵カバー60は、例えば、円筒状のフィルムをカットして形成してもよいし、シート状のフィルムを円筒状に巻いて端部を接着することで形成してもよい。
図10は、防塵カバー60を取り付けた投写光学部40の斜視図であり、図11は、図10の一点鎖線Bの位置の概略断面図である。なお、図10においては、ズームレバー46については、図示を省略している。
図10、図11に示すように、防塵手段たる防塵カバー60は、各逃げ部61を伝達軸部42dに位置させ、固定筒41を覆うように投写光学部40に取り付けられられる。これにより、固定筒41の貫通孔41cおよび保持孔41dが防塵カバー60に覆われる。その結果、第三カム孔42cの一部が、貫通孔41cや保持孔41dに位置しても、図11に示すように、防塵カバー60により投写光学部の内部と外部との連通が遮断される。これにより、図11の2点鎖線の矢印Gに示すように、外部から投写光学内部へ塵や埃が進入するのを防塵カバー60により防ぐことができ、投写レンズの表面に塵や埃が付着するのを抑制することができる。よって、経時にわたり良好な投写画像を投写することができる。
また、防塵カバー60に逃げ部61を設けて伝達軸部42dを逃がしているので、これら伝達軸部42dにズームレバー46をネジ止めすることができる。
図12は、防塵カバー60を取り付けた投写光学部40において、ズームレバー46を操作するときの様子を示す斜視図であり、図13は、ズームレバー46操作後の防塵カバー60を取り付けた投写光学部40の斜視図である。
ユーザーがズームレバー46の取っ手部46aを掴んで図12の矢印A方向に回転させると、伝達軸部42dを介して回転操作がカム筒42に伝達され、カム筒42が回動する。すると、伝達軸部42dが、防塵カバー60の逃げ部61の回転方向側端部に突き当たる。防塵カバー60は、固定筒41などに固定されておらず、回転自在に投写光学部40に保持されているため、伝達軸部42dが逃げ部61に突き当たると、防塵カバー60は、図中矢印Bに示すように、ズームレバー46と一体となって回転する。これにより、ズームレバー46の操作によりカム筒42が回動しても、防塵カバー60により貫通孔41cおよび保持孔41dを覆うことができ、投写光学部内への埃や塵の進入を抑制することができる。
また、本実施形態においては、カム筒に固定筒41の貫通孔41cに嵌る軸部を設けているが、ズームレバー46に貫通孔41cに嵌る凸状部を設けた構成でもよい。また、本実施形態においては、防塵カバー60の逃げ部61は、切り欠きであるが、貫通孔でもよい。
また、防塵カバー60の内径を、固定筒41の外径とほぼ同じとして、防塵カバー60と固定筒41との間の隙間をなるべく少なくするのが好ましい。これにより、防塵カバー60と固定筒41との隙間から埃や塵が入り込むのを良好に抑制することができ、その隙間に入り込んだ塵や埃が、貫通孔41cと第三カム孔42cとを介して投写光学部内に進入するのを抑制することができる。しかし、防塵カバー60の外径を、固定筒41の外径とほぼ同じとすると、伝達軸部42d等の固定筒41から突出する部分が防塵カバーの取り付けの邪魔となり、防塵カバー60の取り付けが困難となる場合がある。そこで、シート状の部材を固定筒41に巻きつけて、投写光学部40に組み付けるようにしてもよい。以下、変形例として説明する。
図14は、変形例の防塵カバー60aを示す図である。
図14に示すように、この変形例の防塵カバー60aは、組み立て前は、長方形状の可撓性のシート状部材であり、長手方向の両端に防塵カバー60a組み立て時に作業者が掴むための把持部63,64を有している。また、シート状部材の一端(図14の左側端部)には、通し穴66が設けられており、この通し穴66の端部側には、係止部67が設けられている。
シート状部材の他端(図14の右側端部)には、引っ掛け部65が形成されており、この引っ掛け部65は、短手方向に突き出た凸形状部65bと、短手方向に凹んだ凹形状部65aとから構成されている。防塵カバーの凸形状部65bが形成された箇所の短手方向長さL1は、通し穴66の係止部67が形成された箇所の短手方向長さL3よりは長く、通し穴66の係止部67が形成されていない箇所の短手方向長さL2よりは短くなっている(L3<L1<L2)。また、防塵カバーの凹形状部65aが形成された箇所の短手方向長さL4は、通し穴66の係止部67が形成された箇所の短手方向長さL3よりも短くなっている(L3>L4)
図15は、変形例の防塵カバー60aを組み立てた状態を示す斜視図である。
作業者は、一方の手で一端側の把持部64を掴み、他方の手で他端側の把持部63を掴んでシート状部材を弾性変形させながら一端側と他端側とを近づけていく。そして、他端側の把持部63と引っ掛け部65とを通し穴66に挿入し、引っ掛け部65の凹形状部65aまで通し穴66に挿入したら、他端側の把持部63を引き上げて、凹形状部65aを通し穴66の係止部67が形成された箇所に移動させる。すると、引っ掛け部65の凸形状部65bが係止部67に引っ掛かる。これにより、防塵カバー60aが円筒状に組み立てられる。
図16は、変形例の防塵カバー60aを、投写光学部40に組み付けた様子を示す図である。
変形例の防塵カバー60aを、投写光学部40に組み付けるときは、上述した要領で、固定筒41の外周にシート状の防塵カバーを巻き付けていき、引っ掛け部65を通し穴66に通すことで、固定筒41の外周に防塵カバー60aを取り付けることができる。
この変形例においては、始めから筒状の防塵カバーを組み付ける場合とは異なり、防塵カバー60の内径を、固定筒41の外径とほぼ同じとする構成であっても、組み付け時に伝達軸部42dなどが組み付けの邪魔となることがなく、容易に防塵カバーを投写光学部に取り付けることができる。また、始めから筒状の防塵カバーを組み付ける場合は、フォーカス調整機構50を固定筒41に組み付ける前に、防塵カバーを組み付ける必要がある。しかし、この変形例の防塵カバーにおいては、フォーカス調整機構50を固定筒41に組み付けた後でも、防塵カバーを組み付けることができる。
また、上述では、防塵カバー60は、固定筒41の全体を覆っているが、図17に示すように、固定筒41の貫通孔41cおよび保持孔41dが形成されている部分のみを、防塵カバー60により覆う構成でもよい。また、図18に示すように保持孔41dが非貫通孔の場合は、保持孔41dから第三カム孔42cの一部が露出することがない。従って、この場合は貫通孔41cのみを防塵カバー60で覆えばよいので、図18に示すように、円筒形状でなくてもよい。また、防塵カバー60をカム筒42と固定筒41との間に配置してもよい。
以上に説明したものは一例であり、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
光軸方向に延びる第一係合孔41a,第二係合孔41bなどの係合孔を有する固定筒41と、固定筒41の内部に配置され、係合孔に嵌る軸部材43a,44a,45aなどの係合突起を有し、投写レンズいなどのレンズを保持する稼動筒43,44,45などのレンズ保持部材と、固定筒41とレンズ保持部材との間で回転可能に配置され、係合突起が貫通する光軸方向に対して傾斜したカム孔42a,42b,42cを有するカム筒42と、前記カム筒42に接続され、前記カム筒42を操作するズームレバー46などの操作部材とを備え、前記固定筒41は、前記操作部材をカム筒42に接続するための円周方向に延びる貫通孔41cを有する投写光学部40などのレンズ装置において、前記貫通孔からの装置内部への埃の進入を抑制する防塵カバー60などの防塵手段を設けた。
これによれば、防塵カバー60などの防塵手段により貫通孔41cからの埃の進入を抑制することで、貫通孔41cとカム孔42cの一部とが重なってできた連通孔を通って装置内部に埃が進入し、投写レンズなどのレンズに付着するのを抑制することができる。
(態様2)
態様1において、防塵カバー60などの防塵手段は、貫通孔41cを覆い、ズームレバー46などの操作部材と連れ動く。
これによれば、防塵カバー60などの防塵手段により貫通孔41cを覆うことにより、貫通孔41cへの埃や塵の進入を抑制することができ、装置内部への塵や埃の進入を抑制することができる。また、防塵手段は、操作部材と連れ動くため、防塵手段が、操作部材の貫通孔に対する相対的な移動を防塵手段が妨げることがない。
(態様3)
態様2において、防塵カバー60などの防塵手段は、カム筒42とズームレバー46などの操作部材とを接続する伝達軸部42dなどの接続部と円周方向から当接する当接部(本実施形態では、逃げ部61の回転方向と直交する端部)を有する。
これによれば、操作部材の回転操作時に、伝達軸部42dなどの接続部が当接部に当接し、操作部材の回転操作を伝達する。これにより、防塵カバー60などの防塵手段がズームレバー46などの操作部材と連れ動くことができる。
(態様4)
態様3において、防塵カバー60などの防塵手段には、伝達軸部42dなどの接続部を逃がす切り欠きまたは孔形状の逃げ部61を有する。
これによれば、ズームレバー46などの操作部材の回転操作時に、伝達軸部42dなどの接続部が切り欠きまたは孔形状の逃げ部61の回転方向端部に当接し、防塵手段に操作部材の回転操作を伝達することができる。
(態様5)
態様2乃至4いずれかにおいて、防塵カバー60などの防塵手段は、円筒状である。
これによれば、固定筒41の全体を覆うことができ、貫通孔41cへ埃や塵が進入するのをより一層抑制することができる。
(態様6)
態様5において、防塵カバー60など防塵手段は、可撓性の平面部材であり、一端に、他端に設けられた引っ掛け部65が留められる係止部67を有する。
これによれば、変形例で説明したように、可撓性の平面部材を固定筒41に巻き付け、他端に設けられた引っ掛け部65を一端の係止部67に引っ掛けることで防塵カバー60などの防塵手段を円筒状にして、投写光学部40などのレンズ装置に組み付けることができる。これにより、始めら円筒状のカバー部材を、レンズ装置に組み付ける場合に比べて、容易にカバー部材を組み付けることができる。
(態様7)
態様1乃至6いずれかにおいて、固定筒41は、円周方向に延び、カム筒42の保持突起が入り込む貫通した保持孔41dを有し、防塵カバー60などの防塵手段は、保持孔41dからの装置内部への埃の進入も抑制する。
これによれば、実施形態で説明したように、防塵カバー60などの防塵手段により保持孔41dからの埃の進入も抑制することで、保持孔41dとカム孔42cの一部とが重なってできた連通孔を通って装置内部に埃が進入し、投写レンズなどのレンズに付着するのを抑制することができる。
(態様8)
投写画像を生成する画像生成部30などの画像生成手段と、前記画像生成手段が生成した投写画像が入射する投写レンズなどのレンズを有する投写光学部40などのレンズ装置とを備えたプロジェクタ1などの画像投写装置において、前記レンズ装置として、態様乃至7いずれか一項に記載のレンズ装置を用いた。
これによれば、投写画像の劣化を抑制することができる。
1:プロジェクタ
30:画像生成部
40:投写光学部
41:固定筒
41a:第一係合孔
41b:第二係合孔
41c:貫通孔
41d :保持孔
41f:雄ネジ部
41g:規制軸部材
42:カム筒
42a:第一カム孔
42b:第二カム孔
42c:第三カム孔
42d:伝達軸部
42e:保持軸部
43:第一稼動筒
44:第二稼動筒
45:第三稼動筒
43a,44a,45a:軸部材
46:ズームレバー
46a:取っ手部
48:固定部
49a:第一投写レンズ群
49b:第二投写レンズ
49c:第三投写レンズ群
49d:第四投写レンズ
50:フォーカス調整機構
51:レンズ保持部材
52:連結部材
53:調整筒
53a:雌ネジ部
53b:取り付け孔
60,60a:防塵カバー
61:逃げ部
63,64:把持部
65:引っ掛け部
65a:凹形状部
65b:凸形状部
66:通し穴
67:係止部
70:ズーム調整機構
200:スクリーン
特開2008−242021号公報

Claims (7)

  1. 光軸方向に延びる係合孔を有する固定筒と、前記固定筒の内部に配置され、前記係合孔に嵌る係合突起を有し、レンズを保持するレンズ保持部材と、前記固定筒と前記レンズ保持部材との間で回転可能に配置され、前記係合突起が貫通する前記光軸方向に対して傾斜したカム孔を有するカム筒と、前記カム筒に接続され、前記カム筒を操作する操作部材とを備え、前記固定筒は、前記操作部材を前記カム筒に接続するための円周方向に延びる貫通孔を有するレンズ装置において、
    前記貫通孔を覆い、前記操作部材と連れ動く防塵手段を設け、
    前記防塵手段は、前記カム筒と前記操作部材とを接続する接続部と円周方向から当接する当接部を有することを特徴とするレンズ装置。
  2. 請求項1に記載のレンズ装置において、
    前記防塵手段には、前記接続部を逃がす切り欠きまたは孔形状の逃げ部を有することを特徴とするレンズ装置。
  3. 請求項1または2に記載のレンズ装置において、
    前記防塵手段は、円筒状であることを特徴とするレンズ装置。
  4. 請求項3に記載のレンズ装置において、
    前記防塵手段は、可撓性の平面部材であり、一端に、他端に設けられた引っ掛け部が留められる係止部を有するものであることを特徴とするレンズ装置。
  5. 光軸方向に延びる係合孔を有する固定筒と、前記固定筒の内部に配置され、前記係合孔に嵌る係合突起を有し、レンズを保持するレンズ保持部材と、前記固定筒と前記レンズ保持部材との間で回転可能に配置され、前記係合突起が貫通する前記光軸方向に対して傾斜したカム孔を有するカム筒と、前記カム筒に接続され、前記カム筒を操作する操作部材とを備え、前記固定筒は、前記操作部材を前記カム筒に接続するための円周方向に延びる貫通孔を有するレンズ装置において、
    前記貫通孔を覆い、前記操作部材と連れ動く円筒状の防塵手段を設け、
    前記防塵手段は、可撓性の平面部材であり、一端に、他端に設けられた引っ掛け部が留められる係止部を有するものであることを特徴とするレンズ装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載のレンズ装置において、
    前記固定筒は、前記円周方向に延び、前記カム筒の保持突起が入り込む貫通した保持孔を有し、
    前記防塵手段は、前記保持孔からの装置内部への埃の進入も抑制することを特徴とするレンズ装置。
  7. 投写画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段が生成した前記投写画像が入射するレンズを有するレンズ装置とを備えた画像投写装置において、
    前記レンズ装置として、請求項1乃至6いずれか一項に記載のレンズ装置を用いたことを特徴とする画像投写装置。
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