JP6751179B2 - 浴用剤組成物を用いた入浴方法 - Google Patents

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本発明は、良好な冷涼感をもたらすことのできる浴用剤組成物を用いた入浴方法に関する。
従来より、メントール等の冷感剤を配合した浴用剤は、入浴時に心地よい冷感や爽快感等をもたらすことで知られている。例えば、特許文献1には、かかる冷感剤に低級アルコールや、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等を併用した液状冷感浴用剤が開示されており、特許文献2には、メントールのグリセリン縮合物に植物エキスや電解質、及び低泡性界面活性剤等を併用した入浴剤が開示されている。
一方、浴用剤に有機酸と炭酸塩を配合すると、浴水中で発生する炭酸ガスによって血行が促進されるため、温まり感を増強させることを主たる目的として、種々の浴用剤に用いられている。例えば、特許文献3には、有機酸や炭酸塩等の炭酸ガス発生物に油性成分及び香料等を併用した入浴剤が開示されている。
他方、特許文献4には、入浴後におけるサッパリ感を持続させるべく、炭酸塩や有機酸を含むことなく冷感剤を造粒してなる造粒物と、かかる造粒物以外の成分として炭酸塩及び有機酸を含有する浴用剤組成物が開示されている。
特開2002−308757号公報 特開2002−37725号公報 特開2007−223936号公報 特開2001−192330号公報
上記特許文献1〜2で用いているメントール等の冷感剤は、一般に揮発性や昇華性が高いことから、さらに浴用剤中に有機酸及び炭酸塩を共存させると、浴水中で発生する炭酸ガスによって冷感剤の揮散が進行し、また冷刺激受容体を十分に活性化することができないため、良好な冷涼感をもたらすのが困難となってしまう。
こうした状況下、上記特許文献3のように、もっぱら温まり感を増強させるのに、冷感剤を併用することなく有機酸及び炭酸塩を用いる技術や、或いは上記特許文献4のように、冷感剤を造粒物中に封じ込め、造粒物以外の成分として有機酸及び炭酸塩を用いる技術が知られるに留まり、これら有機酸及び炭酸塩が共存するなか、冷感剤による効果を十分に発揮し得る浴用剤は、未だ実現されるに至っていない。
したがって、本発明は、浴水中で炭酸ガスを発生しつつ、良好な冷涼感をもたらすことのできる浴用剤組成物に関する。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、有機酸及び炭酸塩と、冷感剤としてl−メントール又はその誘導体(以下、l−メントール等ともいう)を併用するにあたり、ノニオン界面活性剤と油剤を併用することにより、浴水中で炭酸ガスを発生しながら、冷感作用を十分に発揮させる浴用剤組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(E):
(A)有機酸
(B)炭酸塩
(C)ノニオン界面活性剤
(D)油剤
(E)l−メントール又はその誘導体
を含有する浴用剤組成物に関する。
本発明の浴用剤組成物によれば、浴水に投入した際に炭酸ガスを発生しつつ、l−メントール等によりもたらされる冷涼感を十分に増強させることができるので、例えば夏場の入浴時にも好適に用いることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の浴用剤組成物は、成分(A)として有機酸を含有する。成分(A)を含有することにより、後述する成分(B)とともに浴水中に炭酸ガスを発生させることができ、良好な発泡感をもたらすことが可能となる。かかる有機酸としては、例えば、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸、マレイン酸、フタル酸、グルタル酸、シュウ酸等が挙げられ、これらを1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。なかでも、保存安定性を確保する観点から、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、及びサリチル酸から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、及びクエン酸から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、フマル酸がさらに好ましい。
成分(A)の含有量は、炭酸ガス発生量を確保する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上であり、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは70質量%以下であり、さらに好ましくは60質量%以下である。また、成分(A)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10〜80質量%であり、より好ましくは20〜70質量%であり、さらに好ましくは30〜60質量%である。
本発明の浴用剤組成物は、成分(B)として炭酸塩を含有する。かかる炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム等が挙げられる。これらの炭酸塩は、1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。なかでも、より良好な発泡性を付与する観点から、炭酸ナトリウム、及び炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、保存安定性の観点から炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムとを併用するのがより好ましい。また、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムを併用する場合、本発明の浴用剤組成物中におけるこれらの質量比(炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウム)は、0.2〜50とするのが好ましく、0.3〜30とするのがより好ましく、0.4〜3とするのがさらに好ましく、0.6〜1.5とするのが殊更に好ましい。
成分(B)の含有量は、成分(A)とも相まって炭酸ガス発生量を確保し、良好な発泡感をもたらす観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、さらに好ましくは20質量%以上であり、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは60質量%以下であり、さらに好ましくは50質量%以下である。また、成分(B)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10〜70質量%であり、より好ましくは15〜60質量%であり、さらに好ましくは20〜50質量%である。
本発明の浴用剤組成物は、成分(C)としてノニオン界面活性剤を含有する。成分(C)を含有することにより、後述する成分(D)と相まって、浴水中で炭酸ガスが発生する環境下において、後述する成分(E)のl−メントール等の揮散を効果的に抑制することができ、また成分(E)の皮膚への浸透の促進にも寄与して冷涼感の増強を図ることも可能にする。
かかる成分(C)としては、例えば、ソルビタンモノ−オレート、ソルビタントリ−オレート等のソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;モノ−、ジ−、トリ−又はテトラ−オレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリエチレングリコールモノオレエート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム等の脂肪酸塩;オレオイルグルタミン酸カリウム、オレオイルグルタミン酸ナトリウム等のアシルアミノ酸塩;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも成分(C)としては、成分(E)のl−メントール等の揮散を有効に抑制し、冷涼感を増強させる観点、及び組成物中における各成分の分散性を高める観点から、ソルビタン骨格又はソルビトール骨格を有する脂肪酸エステルが好ましい。また、脂肪酸残基としてオレイル基又はオレオイル基を有する脂肪酸エステルが好ましい。さらに、ポリオキシエチレン基が付加してなる脂肪酸エステルが好ましい。なかでも、ソルビタン骨格又はソルビトール骨格を有し、かつポリオキシエチレン基が付加したオレイル基又はオレオイル基を有する脂肪酸エステルがより好ましい。
また、成分(D)とも相まった冷涼感の増強を効果的に図る観点から、成分(C)全体のHLB値は、好ましくは5〜20であり、より好ましくは9〜16である。また、成分(C)がポリオキシエチレン基が付加してなる脂肪酸エステルである場合、かかるポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは10〜80であり、より好ましくは20〜60であり、さらに好ましくは40〜60である。
なお、HLBは、Griffinの式により求められる値であり、成分(C)として1種のノニオン界面活性剤を用いる場合はそのノニオン界面活性剤単独のHLBの値であり、2種以上のノニオン界面活性剤を組み合わせて用いる場合は、成分(C)全体のHLB値は、Griffinの式により求められる各々のHLB値に各成分の質量基準の含有量比率を乗じたものの和により求められる。
成分(C)としては、より具体的には、例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、及びポリオキシエチレンオレイルエーテルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、及びモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンから選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。
成分(C)の含有量は、成分(D)とも相まって成分(E)の揮散を抑制しつつ皮膚への浸透性を促進し、冷涼感を増強させる観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、保存安定性を確保する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.5質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは0.01〜2質量%であり、より好ましくは0.05〜1質量%であり、さらに好ましくは0.1〜0.5質量%である。
本発明の浴用剤組成物は、成分(D)として油剤を含有する。成分(D)は、成分(C)のノニオン界面活性剤やその他の界面活性剤、及び成分(E)のl−メントール等やその他の香料以外の油性成分であり、かかる成分(D)を含有することにより、成分(C)とも相まって、浴水中で炭酸ガスが発生する環境下において、後述する成分(E)のl−メントール等の揮散を効果的に抑制して冷涼感の増強を図るとともに、その持続性を効果的に高めることができる。
かかる成分(D)としては、例えば、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソトリデシル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸イソアミル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ステアリン酸エチル、イソノナン酸イソノニル、リノール酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸エチル等の脂肪酸エステル油;分子内に脂肪酸エステル構造を有するトリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、カプリル酸トリグリセリル、ミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等のグリセリド油;大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油等の天然油脂、或いはこれら天然油脂を水素添加して得られる油脂;オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;エタノール、イソプロピルアルコール、グリセリン、ラウリルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール等のアルコール;ポリエチレングリコール等のポリエーテル;流動パラフィン、スクワラン、スクアレン、ジオクチルシクロヘキサン、ブリスタン等の炭化水素油;シクロペンタシロキサン等のシリコーン油等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。これらのなかでも、ミリスチン酸イソプロピル(ClogP=7.37)、ミリスチン酸オクチルドデシル(ClogP=16.45)、パルミチン酸イソプロピル(ClogP=8.43)、ステアリン酸ブチル(ClogP=10.23)、イソノナン酸イソトリデシル(ClogP=9.97)、イソステアリン酸イソステアリル(ClogP=17.38)、オレイン酸メチル(ClogP=8.16)、カプリル酸トリグリセリル(ClogP=9.20)、2−エチルヘキサン酸エチル(ClogP=11.07)、ラウリルアルコール(ClogP=5.06)、オレイルアルコール(ClogP=7.75)、セチルアルコール(ClogP=7.17)、スクワラン(ClogP=14.63)、及びシクロペンタシロキサン(ClogP=8.03)から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
成分(D)は、成分(C)とも相まった冷涼感の増強を効果的に図りつつ、冷涼感の持続性を有効に高める観点から、成分(D)全体のClogP値が5以上のものであることが好ましく、8以上であることがより好ましく、12以上であることがさらに好ましく、また、18以下であることが好ましく、16以下であることがより好ましい。また、成分(D)全体のClogP値は、好ましくは5〜18であり、より好ましくは8〜18であり、さらに好ましくは12〜16である。
ここで、「logP値」とは、化合物の1−オクタノール/水の分配係数の対数値であり、1−オクタノールと水の2液相の溶媒系に化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡において、それぞれの溶媒中での溶質の平衡濃度の比を意味し、底10に対する対数「logP」の形で一般的に表される。また、成分(D)のlogP値は、1種の油剤を単独で用いる場合はその油剤単独のlogP値であり、2種以上の油剤を組み合わせて用いる場合は、成分(D)全体のlogP値は、各々のlogP値に各成分の質量基準の含有量比率を乗じたものの和により求められる。すなわち、logP値は成分(D)全体としての親油性(疎水性)の指標であり、この値が高いほど疎水的であり、値が小さいほど親水的である。
logP値については、例えばDaylight Chemical Information Systems, Inc.(Daylight CIS)等から入手し得るデータベースに掲載されているlogP値を実測値として参照することができるが、プログラム"CLOGP"(Daylight CIS)等で計算することができる。
プログラム"CLOGP"においては、Hansch,Leoのフラグメントアプローチにより算出される「計算logP(ClogP)」の値が、logPの実測値がある場合にはそれと共に出力される。上記フラグメントアプローチは、化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合のタイプを考慮している(A. Leo, Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol.4, C.Hansch, P. G. Sammens, J. B. Taylor and C. A. Ramsden. Eds., P.295, Pergamon Press, 1990)。このClogP値は、現在最も一般的で信頼できるlogP値の推定値であり、本発明においては、ClogP値とは、これを意味し、成分(D)として2種以上の油剤を組み合わせて用いる場合は、前記logP値と同じ手法にて算出する。
成分(D)の含有量は、成分(C)とも相まって成分(E)の揮散を抑制しつつ皮膚への浸透性を促進し、冷涼感を増強させる観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、保存安定性を確保する観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.1〜5質量%であり、さらに好ましくは1〜3質量%である。
かかる成分(D)のなかでも、成分(E)のl−メントール等の揮散を有効に抑制し、冷涼感を増強させる観点、及びかかる冷涼感の持続性を高める観点から、脂肪酸エステル油、及び高級脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、脂肪酸エステル油から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、脂肪酸エステル油を2種以上用いるのがさらに好ましい。
成分(C)と成分(D)の含有量の質量比((C)/(D))は、浴水中で発生する炭酸ガスによって成分(E)が揮散するのを有効に抑制する観点から、好ましくは0.005以上であり、より好ましくは0.05以上であり、さらに好ましくは0.1以上である。また、成分(C)と成分(D)の含有量の質量比((C)/(D))は、冷涼感を効果的に増強させ、かつ持続させる観点から、好ましくは50以下であり、より好ましくは5以下であり、さらに好ましくは1以下である。そして、成分(C)と成分(D)の含有量の質量比((C)/(D))は、好ましくは0.005〜50であり、より好ましくは0.05〜5であり、さらに好ましくは0.1〜1である。
本発明の浴用剤組成物は、成分(E)としてl−メントール又はその誘導体を含有する。かかる成分(E)を含有することにより、良好な冷涼感を付与することができる。l−メントールの誘導体としては、例えば、乳酸メンチル、酢酸メンチル、メントン等が挙げられる。これら成分(E)のl−メントール又はその誘導体は、1種又は2種以上用いることができ、なかでもl−メントールが好ましい。
成分(E)の含有量は、良好な冷涼感をもたらし、かつこれを持続させる観点から、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。また、成分(E)の含有量は、過度な冷涼感を抑制する観点から、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。そして、成分(E)の含有量は、本発明の浴用剤組成物中に、好ましくは0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.05〜5質量%であり、さらに好ましくは0.1〜1質量%である。
成分(C)と成分(E)の含有量の質量比((C)/(E))は、冷涼感の増強及び持続性の観点から、好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.1以上であり、さらに好ましくは0.2以上である。また、成分(C)と成分(E)の含有量の質量比((C)/(E))は、保存安定性を確保しつつ成分(E)の揮散を抑制する観点から、好ましくは5以下であり、より好ましくは3以下であり、さらに好ましくは1.5以下である。そして、成分(C)と成分(E)の含有量の質量比((C)/(E))は、好ましくは0.01〜5であり、より好ましくは0.1〜3であり、さらに好ましくは0.2〜1.5である。
成分(D)と成分(E)の含有量の質量比((D)/(E))は、保存安定性を確保しつつ冷涼感を増強させる観点から、好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは1以上である。また、成分(D)と成分(E)の含有量の質量比((D)/(E))は、成分(E)の皮膚への浸透を高め、冷涼感の持続性の観点から、好ましくは20以下であり、より好ましくは10以下であり、さらに好ましくは5以下である。そして、成分(D)と成分(E)の含有量の質量比((D)/(E))は、好ましくは0.01〜20であり、より好ましくは0.2〜10であり、さらに好ましくは1〜5である。
成分(C)と成分(D)の合計の含有量と成分(E)の含有量の質量比([(C)+(D)]/(E))は、保存安定性を確保しつつ冷涼感を増強させる観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは1以上であり、さらに好ましくは2以上である。また、成分(C)と成分(D)の合計の含有量と成分(E)の含有量の質量比([(C)+(D)]/(E))は、成分(E)の皮膚への浸透を高め、冷涼感の持続性の観点から、好ましくは50以下であり、より好ましくは15以下であり、さらに好ましくは5以下である。そして、成分(C)と成分(D)の合計の含有量と成分(E)の含有量の質量比([(C)+(D)]/(E))は、好ましくは0.1〜50であり、より好ましくは1〜15であり、さらに好ましくは2〜5である。
本発明の浴用剤組成物には、その他上記成分以外の成分として、通常浴用剤に用いられる成分を適宜含有させてもよい。かかる成分としては、例えば、塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄、リン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の、上記成分(B)以外の無機塩;ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンフェノールエーテル等の水溶性高分子;ケイ酸カルシウム、ブドウ糖等の賦形剤;生薬等の薬効成分;色素;上記成分(E)以外の香料等が挙げられる。
本発明の浴用剤組成物は、プレス打錠機やブリケットマシーンを用いた圧縮成形法や、押出造粒等の圧縮造粒方法等の常法に従って製造することができ、その形態はブリケット錠、錠剤、粉末、顆粒、粒状等のいずれであってもよい。また、成分の一部を予め造粒あるいは成型してその余の成分と混合した後に成形した形態であってもよい。なかでも、より効果的に冷涼感を増強及び持続させ、良好な使用感を得る観点から、錠剤の形態であるのが好ましい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜26、比較例1〜3]
表1〜2に示す処方にしたがい、各成分を混合した後に打錠セルに入れ、成形圧を10MPaに設定して各浴用剤を得た。
次いで、得られた浴用剤を用い、以下に示す方法にしたがって各評価を行った。結果を表1〜2に示す。
《入浴中の冷涼感》
150Lの浴水(40℃)に各浴用剤40gを投入した後、専門パネラー5名により各々10分間の入浴を行った。そして、かかる入浴中の冷涼感について、下記基準にしたがって評価し、その平均値を四捨五入して評価値とした。
5:冷涼感を強く感じる
4:冷涼感をやや強く感じる
3:冷涼感を感じる
2:冷涼感をやや感じる
1:冷涼感を感じない
《入浴後の冷感》
上記入浴を行った後にタオルドライし、5分経過した時点における冷涼感について、上記入浴中の冷涼感における評価と同様の基準にしたがって評価し、その平均値を四捨五入して評価値とした。
Figure 0006751179
Figure 0006751179

Claims (7)

  1. 次の成分(A)〜(E):
    (A)有機酸
    (B)炭酸塩
    (C)ソルビタン骨格又はソルビトール骨格を有する脂肪酸エステルであって、脂肪酸残基としてポリオキシエチレン基が付加してなるオレイル基又はオレオイル基を有するノニオン界面活性剤 0.05質量%以上2質量%以下
    (D)ClogP値が8以上18以下である油剤 0.01質量%以上10質量%以下
    (E)l−メントール
    を含有し、かつ
    成分(C)と成分(E)の含有量の質量比((C)/(E))が0.1以上5以下であり、成分(D)と成分(E)の含有量の質量比((D)/(E))が0.2以上10以下である浴用剤組成物
    を浴水に投入した後に入浴し、入浴中から入浴後にわたって持続する冷涼感を得るための入浴方法。
  2. 浴用剤組成物中における成分(A)の含有量が、10質量%以上80質量%以下である請求項1に記載の入浴方法。
  3. 浴用剤組成物中における成分(B)の含有量が、10質量%以上70質量%以下である請求項1又は2に記載の入浴方法。
  4. 浴用剤組成物中における成分(E)の含有量が、0.01質量%以上10質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の入浴方法。
  5. 浴用剤組成物が含有する成分(D)がミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸メチル、カプリル酸トリグリセリル、2−エチルヘキサン酸エチルスクワラン、及びシクロペンタシロキサンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の入浴方法。
  6. 浴用剤組成物中における成分(C)と成分(D)の含有量の質量比((C)/(D))が、0.005以上50以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の入浴方法。
  7. 浴用剤組成物中における成分(C)と成分(D)の合計の含有量と成分(E)の含有量の質量比([(C)+(D)]/(E))が、0.1以上50以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の入浴方法。
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